JP2001509722A - 手術装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 手術用テーブル（９）と該手術用テーブルを支持する床側支持体とよりなる手術装置であって、該手術装置は、手術のための主要部分が大きな作動力の浪費なしに手術室内の種々の位置に、該手術室内に設置された手術設備や殺菌設備と相対的に移動し得る利点を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 手術装置 本発明は手術用テーブルを備えた手術装置に関する。 従来において、手術用テーブルは支持用柱部材に取り付けられ、該支持用柱部 材は床に対して固定されるとともに手術用テーブルの重心位置に設けられている 。従って、手術室内において手術されるべき患者の位置は固定され、手術装置は 手術用テーブルの中心ならびにその周囲環境に対して用意されなければならない 。この欠点を克服するために、可動の手術用テーブルが用いられるが、しかし、 重量が相当にあるため移動させるのが困難であるとともに床上を転動するローラ が細菌等を撒き散らす恐れがあった。 本発明の目的は、上記の欠点を克服した手術用テーブルを備えた手術装置を提 供するにある。 上記本発明の目的は、請求項１に記載した手術装置によって達成される。又、 本発明の更なる構成は従属請求項に記載されている。 更に、本発明の特徴及び利点は、図面を参照して以下述べられる実施形態の記 載から明白である。 図において、 図１は本発明の第１の実施形態の側面図である。 図２は図１のII−II線に沿って見た上面図である。 図３は付属装置を備えた本発明の実施形態の側面図である。 図４は図３のIV−IV線に沿って見た上面図である。 当該装置は天井側揺動アーム１を有し、このアーム１は公知の態様で天井３に 対して回転軸線ないし揺動軸線２のまわりで回転可能に取り付けられている。こ の揺動アーム１の自由端には担持用柱部材４が取り付けられている。この担持用 柱部材４自体は揺動アーム１に対して揺動軸線５の周りで所定の角度だけ相対回 転可能になっている。担持用柱部材４の床側端部には床側揺動アーム６が取り付 けられ、天井側揺動アーム１及び担持用柱部材４とともに天井側支持体を構成す る。担持用柱部材に対して反対側の揺動アーム６の自由端は支持用柱部材８を担 持する。この床側揺動アーム６によって支持用柱部材８を介して手術用テーブル ９が担持用柱部材４から離間して水平に支持されている。手術用テーブル９は該 テーブルの支持体をなす支持用柱部材８の中心軸線１０の周りで回転ないし揺動 し得るように設けられている。 図１においてブレーキ位置にある状態で示されたブレーキ装置１１は支持用柱 部材８の下方で床側揺動アーム６の自由端７の領域に調整可能に設けられている 。この床側ブレーキ装置１１は次のように構成されている。すなわち、矢印１２ で示すように、床から離れるととも に床側揺動アームに向って移動して床側揺動アームを解放する引き込まれた解放 位置及び床に向って移動して図１に示すブレーキ位置の間で動作する。更にこれ と同様のブレーキ装置１４が床側揺動アーム６の自由端とは反対側の端部１３近 傍にも設けられるのが望ましい。このような更なるブレーキ装置は床側揺動アー ム６に向って引き込まれた解放位置から図１に示すブレーキ位置まで、あるいは その逆方向に前記ブレーキ装置１１と同様に移動し得る。 図２は図１に示す手術装置の異なる動作位置を例示したものである。 図３は、手術用照明具、外科手術用天井側支持体及び麻酔用天井側支持体を図 １に手術装置に付属させた実施形態を示す。このような付属装置は手術装置に対 して、それぞれ個別に、あるいは組み合わせて設置することができる。 手術用照明具１５は揺動軸線２と同軸に配置された柱部材１６を有し、この柱 部材に公知の態様で手術用照明具が取り付けられる。従って、手術用照明具は手 術用テーブルの領域にわたって該軸線２の周りで水平方向に揺動可能となってい る。 図３に示すように、天井側揺動アーム１’は担持用柱部材４を支持する端部と は反対側の端部を天井との接続部を越えて延出させて自由端１７を形成している 。この自由端１７に第２の天井側揺動アーム１８が取着されており、これに麻酔 装置２０を支持するための第２の担持用柱部材１９が公知の態様で担持され、揺 動アーム１’、１８とともに天井側支持体を構成する。 第１の担持用柱部材４には、外科手術用天井側支持体２１と称される部材が枢 動可能に設けられる。この目的のために、支持アームが担持用柱部材４に固定さ れるとともに、その自由端において、中間部材２３を介して公知の態様で揺動ア ームを支持している。外科手術用テーブル２５は揺動アーム２４の自由端に取り 付けられている。 図４には、図３に示した種々の装置の異なる動作位置が表わされている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．手術用テーブル（９）及び該手術用テーブルを支持する天井側支持体を備え た手術装置。 ２．天井側支持体は、天井側揺動アーム（１，１’）と、該天井側揺動アームに よって支持された担持用柱部材（４）と、該担持用柱部材に取り付けられるとと も手術用テーブル（９）を該担持用柱部材（４）から離間して水平に支持する床 側揺動アーム（６）とを備えてなることを特徴とする請求項１に記載の手術装置 。 ３．担持用柱部材（４）の中心軸線（５）と、手術用テーブル（９）のための支 持体の軸線（１０）との間の距離は、担持用柱部材の中心軸線（４）と天井側揺 動アームの揺動軸線（２）との間の距離と実質的に等しいことを特徴とする請求 項２に記載の手術装置。 ４．調整可能な第１の床側ブレーキ装置（１１）が、担持用柱部材（４）とは反 対側の床側揺動アーム（６）の端部（７）の領域に設けられてなることを特徴と する請求項１ないし３のいずれか１に記載の手術装置。 ５．手術用テーブルのための支持体の下方に解放可能な第１の床側ブレーキ装置 （１１）が設けられてなること を特徴とする請求項１ないし４のいずれか１に記載の手術装置。 ６．解放可能な第２の床側ブレーキ装置（１４）が、担持用柱部材（４）に向か う方向において第１の床側ブレーキ装置（１１）から離間して設けられてなるこ とを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１に記載の手術装置。 ７．天井側揺動アーム（１）の揺動軸線（２）と同軸に手術用照明具（１５）が 設けられ、該揺動軸線（２）の周りで水平に揺動してなることを特徴とする請求 項１ないし６のいずれか１に記載の手術装置。 ８．担持用柱部材に外科手術用支持体（２１）が枢動可能に設けられてなること を特徴とする請求項１ないし７のいずれか１に記載の手術装置。 ９．天井側支持体は、第２の天井側揺動アーム（１８）と、麻酔装置（２０）を 支持するために該第２の天井側揺動アームによって支持された第２の担持用柱部 材（１９）とを備えてなることを特徴とする請求項１ないし８のいずれか１に記 載の手術装置。 １０．手術用テーブル（９）は、担持用柱部材（４）の 中心軸線（５）から離間した軸線（１０）の周りで床側揺動アーム（６）と相対 的に回転し得、該離間距離は該担持用柱部材の中心軸線（５）と床側揺動アーム （１）の揺動軸線（２）との間の離間距離に等しいことを特徴とする請求項２な いし９のいずれか１に記載の手術装置。