JP2001506147A - 口を通る空気の通過を遮蔽または削減するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 口(22)を通る空気の通過を遮蔽または削減するための装置(20)。装置(20)は、間に空間(34)を有する上唇部材(26)と下唇部材(28)とを備えている。空間(34)は、使用中に、その空間に患者の上唇および下唇(22Tおよび22B)が押し込まれ、上唇および下唇(22Tおよび22B)がそれぞれ上唇部材と下唇部材(26および28)に窄められ、それによって口(22)を実質的に封じる。

Description

【発明の詳細な説明】 口を通る空気の通過を遮蔽または削減するための装置 発明の技術分野 本発明は、口を通る空気の通過を遮蔽または削減するための装置及び方法に関 する。本発明は、鼻に侵入せずに機械換気を行ったり鼻のＣＰＡＰ（連続的陽圧 気道圧）治療を行う分野において特定の用途を有する。 発明の背景技術 鼻に侵入せずに機械換気を行っている間、空気や他の呼吸可能なガスは、ノー ズマスクを通して患者に供給される。供給されるガスの圧力は、呼吸サイクルに おいて変動する。呼息（肺から空気を排出すること）時には、一般に、大気圧よ りも高い約４〜２０cm H₂Oの圧力が用いられ、これにより、上気道は開いた状態 に固定され、肺の中でのガス交換が改善されるようになっている。吸息（肺へ空 気を吸いこむこと）時には、患者自らが努力して行う換気を助けたり患者自らが 努力しなくてもよいように、上記呼息時よりも高い約０〜４０cm H₂Oの圧力が用 いられる。たとえば、閉塞性睡眠無呼吸を治療するための鼻のＣＰＡＰは、一般 に、等しい呼息圧力と吸息圧力とを用いる。 鼻に侵入せずに機械換気を行ったり鼻のＣＰＡＰ治療を受ける患者が経験する 一つの問題として、口を通して空気が逃げる（漏れる）問題がある。これによっ て、鼻の通路が乾燥したり水分を失ったり、肺に送られる治療用ガスの圧力が低 下したり、換気の補助量が低下したり、場合によっては、換気を補助する装置を 不正確に動作させたり該装置のサイクルを不正確なものにしたりする。 これ迄、この問題の解決を図るために、幾つかのアプローチが試みられてきて いる。たとえば、一つのアプローチとして、患者のあごにストラップを使用して あごを閉じ位置に保持するものが挙げられる。しかし、空気は、なおも唇間を通 して漏れることがあり、極端な場合には、その空気により、両唇はパタパタと振 動する。 このアプローチのバリエーションとして、膜厚が大きい布製の層を患者の唇の 上に設けるものがある。患者の唇を通過するすべての空気は、その布を通過しな ければならないことになり、従って、漏れは低減する。この装置は、不快感（苦 痛）を与えるものであり、空気は、なおも、患者の口を通して漏れ得る。 他のアプローチとして、平均的な患者の顔の輪郭に対応して形成された柔軟な マスクを用いるものがある。このマスクは、ヘッドストラップによって所定位置 に保持される。このマスク材料を変形して流体漏れが生じないように密閉したり 、顔が平均的なものでない場合にこれを補ったりするためには、このストラップ は、しばしば、受け入れ難い苦痛を感じる程に締め付けられねばならない。図１ 及び図２は、このタイプのマスク１０がストラップ１２により所定位置に保持さ れるようにしたものを示している。このマスク１０は、患者の顔１４の口の周り で封じられるようになっており、ヘッドストラップ１２により、マスク１０は、 顔１４に対して矢印１６の方向に強制的に押し付けられるようになっている。こ れにより、マスク１０は、顔１４に対して密封される。 上記構成の１つのバリエーションは、弾性を有するマスクを、患者に供給され るガスにより膨張させるバブル若しくはバルーン状の膜で置換するものである。 このマスクは、より簡単に顔の輪郭に適合すると共に、ストラップの力を減少さ せることができる。 本願発明の目的は、口を通る空気の通過を遮蔽または削減するための改良型装 置や方法を提供することであり、特に、ヘッドストラップの力を実質的に減じた り不要にしたりさえすることができるような装置や方法を提供することである。 発明の概要 したがって、第１に、本発明は、その間に空間を有する上唇部材および下唇部 材からなり、上記空間は、使用中に、上記空間に患者の上唇および下唇が押し込 まれ、装着者の上唇および下唇がそれぞれ上唇部材と下唇部材に窄められ、それ によって口を実質的に封じるように構成された、口からの空気の通過を遮閉又は 削減するための装置を提供する。 一実施例において、装置は、好ましくは弾力的であり、上下方向に唇を窄ませ 、実質的に口を封じる。 他の実施例において、装置は、好ましくは相対的に堅い材料からなり、口から のガス圧は唇をそれぞれ唇部材および唇そのものに押し付け、実質的に口を封じ る。 好ましくは、上唇部材および下唇部材は、装置の使用中に、それぞれ上唇およ び下唇に係合又は把持する。 他の実施例において、上唇部材および下唇部材は少なくとも一端で結合される 。さらに別の実施例において、上唇部材および下唇部材は両端で結合され、それ によって使用中に唇に押し込まれる開口を形成する。 装置は、好ましくは唇と同じ形状である。上から見ると、装置は湾曲又は三日 月状形状である。前から見ると、装置は大略卵形である。 また、装置は、上唇部材および下唇部材の間に延在するカバーを含むことも可 能である。カバーは、唇から漏れる空気に対する第２のシールを形成する。その 一態様としては、カバーは、万一、唇から少しの又は断続的な空気の漏れがあっ た場合、カバーの後ろに生じる可能性のある圧力を減じることができる通気口を 備えることができる。 装置の好ましい実施例では、装着者の唇に装置を配置するのを補助するストラ ップを含む。 一態様として、装置は可撓性材料から作られ、装着者の顔に一致する形状であ る。これに代えて又はこれに加えて、装置は、それに埋め込まれた又は取り付け られた可撓性の構成要素を含んでもよい。一実施例では、可撓性の構成要素は、 アルミニウム、銀又は鋼から作られた金属ワイヤである。 別の態様では、装置は、熱成形可能な材料から作られ、加熱されて、装着者の 顔と同じ形状にされ、冷却して取り付けることができる。これに代えて又はこれ に加えて、装置は、それに埋め込まれ又は取り付けられる熱成形可能な構成要素 を備えてもよい。他の実施例では、可撓性の構成要素は、プラスチックのワイヤ 又はリボンである。 装置は、好ましくは、シリコンゴム、たとえばダウ・コーニング・オーストラ リア・プロプライエタリ・リミテッドで製造のサイラスティック(Silastic)９４ −５９５−ＨＣから、作る。 図面の簡単な説明 本発明の好ましい実施の形態を、単なる例示として、添付図面を参照して説明 する。 図１は、従来の装置を概略的に示す側面図である。 図２は、図１に示す装置の部分拡大図である。 図３は、本発明の第１実施例に係る装置を側面方向から概略的に示す断面図で ある。 図４は、図３に示す装置の部分拡大図である。 図５は、図３に示す装置の平面図である。 図６は、図３に示す装置の正面図である。 図７は、図６の７−７線沿いに切断して示した、図３の装置の側面断面図であ る。 図８は、本発明の第２実施例に係る装置を側面方向から概略的に示す部分図で ある。 図９は、図８に示す装置の平面図である。 図１０は、図８に示す装置の正面図である。 図１１は、図１０の１１−１１線沿いに切断して示した、図８の装置の側面断 面図である。 図１２は、本発明の第３実施例に係る装置を側面方向から概略的に示す部分図 である。 図１３は、図１２に示した装置の平面図である。 図１４は、図１２に示した装置の正面図である。 図１５は、図１４の１５−１５線沿いに切断して示した、図１２の装置の側面 断面図である。 図１６は、本発明の第４実施例に係る装置の平面図である。 図１７は、図１６に示した装置の正面図である。 図１８は、図１７の１８−１８線沿いに切断して示した、図１６の装置の側面 断面図である。 図１９は、本発明の第５実施例に係る装置の平面図である。 図２０は、図１９に示した装置の正面図である。 図２１は、図１９の２１−２１線沿いに切断して示した、図１９の装置の側面 断面図である。 図２２は、本発明の第６実施例に係る装置の平面図である。 図２３は、図２２に示した装置の正面図である。 図２４は、図２２の２４−２４線沿いに切断して示した、図２２の装置の側面 断面図である。 図２５は、本発明の第７実施例に係る装置の平面図である。 図２６は、図２５に示した装置の正面図である。 図２７は、図２５の２７−２７線沿いに切断して示した、図２５の装置の側面 断面図である。 好適実施例の説明 図３〜７を参照すると、そこには、装着者頭部２４の口２２を通る空気の通過 を遮蔽または削減するための装置２０の第１実施例が示されている。 口は上唇２２Ｔと下唇２２Ｂを含んでいる。装置２０は、弾性材料から形成さ れた上唇部材２６と下唇部材２８とを含んでいる。弾性材料には、例えば、プラ スチック材か、あるいはプラスチック材でコーティングされた金属が用いられる 。図６に最もよく示されるように、これらの部材は、間に空間または開口３４を 形成するように、両端３０および３２で連結されている。 上述の内容から見ると（図５参照）、装置は唇２２Ｔおよび２２Ｂの大体の形 状に湾曲されている。フック３６もまた、装置２０の両端３０および３２に隣接 して設けられており、ストラップ３８に取り付けられるようになっている。 装置２０を装着するために、唇２２Ｔおよひ２２Ｂは開口３４によって閉じて 窄められる。唇がこの方法で窄められたとき、矢印４０で示すように、弾性の上 下唇部材２６および２８が、それぞれ唇２２Ｔおよび２２Ｂに圧縮力を作用させ 、両唇を共に窄めさせ、そしてそのことによって口を実質的に密封する。 唇２２Ｔおよひ２２Ｂに当接して上下唇部材２６および２８が僅かに圧縮され ている箇所に隣接する領域４２と、この装置によって力が加えられている領域４ ４とが、図示のように僅かに丸く膨らんだ形状に拡張する。この丸く膨らんだ形 状は、装置２０を適切な位置に保持するのを補助する。 ストラップ３８もまた装置２０を適切な位置に保持するのに有用であり、特に 、装着者が睡眠中に動くことによって装置が外れないことを確実にするのに有用 で ある。しかし、ストラップは、顔または口に対して密封力を必ずしも与えなけれ ばならなくはないということが認識されることは重要である。 上下唇２２Ｔおよひ２２Ｂは、上下（天地）方向に矢印４０で示された方向に 共に窄められる。このことは、両唇の間に生じる摩擦力を、そして唇と、主とし て装置を適切な位置に保持するその唇部材との間にも生じる摩擦力をもたらす。 図７を参照すると、開口３４の幅Ａは、唇２２Ｔおよび２２Ｂを不快なく密封 するように共に押し付けるべく決定される。装置２０の幅は、装置２０の両端３ ０および３２が、口２０のすぐ横の方向へ１０〜２０ｍｍ左右側の皮膚に当たる ように決められる。 図８〜１１は、本発明の第２実施例を示しており、同様の参照番号は同様の構 成を示すのに用いられている。この第２実施例は、上下唇部材２６および２８の 間の開口の最も外側の縁を閉じるカバー５０を含んでいる。この実施例では、こ のように、唇を通って実際に起こる如何なる空気の漏れも、大気へ逃げるのをシ ール５０によって防止される。装置２０の主たる密封は、矢印４０で示された上 下唇部材２６および２８の圧縮力によるものであることは認識されるべきである 。ヘッドストラップによって生じる矢印５２の方向の力は、概して装置を適切な 位置に保持することにのみ寄与する。しかし、必要ならば、本発明の装置の上下 の密封は、ストラップ３８を引き締めることで口の横に当接する上下唇部材２６ および２８の領域５４によって得られる前後の密封によって補うことができ、そ の場合、矢印５２の方向の力は、前後の密封をもたらすように大きくなる。 図１２〜１５は、本発明の第３実施例を示しており、同様の参照番号は同様の 構成を示すのに用いられている。この第３実施例は第２実施例の変形であり、唇 の上下の密封を通過する小さな漏れがなければ密封の裏側で圧力の蓄積が生じて 装置２０を外してしまうようなことがなくなるように、密封における高インピー ダンス（high impedance）の通気口６０を含んでいる。また、上下の密封にもっ と深刻な欠陥がある場合には、前後の密封は、それがストラップの締め込みによ って有効になるならば、漏れが、通気口６０を通過できる最大漏れ量にまで制御 されるように、漏れに対して更なる防御をもたらすであろう。 図１６〜１８は、本発明の第４実施例を示している。同様の参照番号は再び同 様の構成を示すのに用いられている。この実施例では、装置２０は、これに取り 付けられたリボン状の部材７０を含んでいる。部材７０は弾性であり、装着者か ら見たとき、装置２０を装着者の顔により適合させるために凹湾曲状に曲げられ 、あるいは形成されている。アルミニウムや銀、或いは鋼のような金属が、弾力 的で順応性のある部材７０を製造するのに適している。プラスチックは、可撓性 で熱成形性のある部材７０を製造するのに最も適している。 部材７０はまた、上下唇部材２６および２８の間の開口３４の幅Ａが、安定し た唇の密封力をもたらすように、所定の固定された距離に設定されるのを許容す る。部材７０はまた、第３実施例に関して述べた通気口６０を含むこともできる 。 図１９〜２１および２２〜２４は、第１実施例に似た本発明の第５および第６ の実施例をそれぞれ示している。これらの実施例では、可撓性で熱成形性のある 部材７２および７４が、上下唇部材２６および２８内に成型されている。 第５実施例では部材７２は円形断面のものであり、第６実施例では部材７４は リボン状の断面のものである。部材７２および７４は、第４実施例の部材７０に 関して述べた材料から製造することができる。 図２５〜２７は、本発明の第７実施例を示している。この実施例において装置 ２０は、上下唇部材２６および２８のそれぞれに、実質的に堅い直径２ｍｍの２ 本のスチールワイヤ７６および７８が埋め込まれている。ワイヤ７６および７８ は、端部８０でそれらを連結するように共に黄銅鑞付けされて環状に形成されて いる。外部に出た茸形状の頭部８２を有する二つの真鍮部材８１もまた端部８０ に鑞付けされて、装置２０を装着者の唇の近辺に保持するのを助けるためのヘッ ドストラップ（図示せず）を装置２０に連結するのを許容している。装置２０は 、この装置だけの位置決めをするように小さな力を与えるネックストラップによ って、装着者の唇２２Ｔおよひ２２Ｂに対して位置付けされる。装着者の口２２ 内のガス圧は、唇２２Ｔおよひ２２Ｂを上下唇部材２６および２８のそれぞれに 対して押し付け、それら自身に対して口を実質的に密封する。 第７実施例は、環状に組み立てられたワイヤ７６および７８と部材８１とをア ルミニウム型内に浮かして保持し、先に述べたサイラスティック９４−５９５− ＨＣのような液状シリコンゴムで圧力下で射出成型することによって製造するこ とができる。そしてその型は、ゴムを固めるために摂氏１８０度で約１時間焼か れる。他の実施例も同様の方法で製造することができる。 唇と装置との間の密封は、例えば高い摩擦係数を有する材料で、または非毒性 の離脱可能な接着剤で唇部材を作るかコーティングすることによって、或いは、 上下唇部材２６および２８の接触面に長手方向の溝を形成することによって、唇 と唇部材の接触面との間に補助グリップを与えることで改善することができる。 上述した全ての実施例は、好ましくはダウ・コーニング・オーストラリア・プ ロプライエタリ・リミテッドで製造のサイラスティック９４−５９５−ＨＣから 製造される。 産業上の利用の可能性 本発明に係る装置は、従来技術の装置に勝る利点を有する。特に、唇が上下の 圧縮力で互いに密封されるので、そして、その密封を形成する圧縮力が唇を把持 する装置によって与えられるので、装置を適切な位置に保持するためのヘッドス トラップに強い力をこの装置は必要とせず、したがって、装着者の快適さを増大 する。第２に、ヘッドストラップの一時的な緩みや締め付けになるかもしれない 頭の僅かな動きが、従来技術の装置と比べて、装置の密封の効果を損わない。第 ３に、装置は唇を把持しようとし、且つヘッドストラップに依存しないので、そ れは外れにくい。 さらに、本発明は、密封を形成するために必要な拘束力は無視できる程度に小 さいので高度に安全である。結果として、装着者は、必要に応じて口で話したり 咳をしたり、息をしたりするために簡単に密封を解除することができる。装着者 の鼻の気道が閉塞されていたり、或いはガス分配装置が装着者の機能不全に対し て供給する場合に、これは解くに有用である。 本発明は、特定の例を参照して説明されたが、本発明がこれらの例に限定され るものではなく、数多くの別の形で具体化することが可能であることは、この技 術分野の熟練者に理解されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．その間に空間を有する上唇部材および下唇部材からなり、上記空間は、使用 中に、上記空間に患者の上唇および下唇が押し込まれ、装着者の上唇および下唇 がそれぞれ上唇部材と下唇部材に窄められ、それによって口を実質的に封じるよ うに構成された、口からの空気の通過を遮閉又は削減するための装置。 ２．上記装置は弾力的であり、上記上唇部材および下唇部材は上下方向に唇を窄 ませる、請求項１記載の装置。 ３．上記装置は比較的堅い材料からなり、口からのガス圧は唇をそれぞれ唇部材 および唇そのものに押し付ける、請求項１記載の装置。 ４．装置の使用中において、上記上唇部材および下唇部材はそれぞれ上唇および 下唇に係合又は把持する、請求項１、２又は３記載の装置。 ５．上記上唇部材および下唇部材は少なくとも一端で結合される、請求項１〜４ のいずれか一つに記載の装置。 ６．上記上唇部材および下唇部材は両端で結合され、それによって使用中に唇に 押し込まれる開口を形成する、請求項１〜５のいずれか一つに記載の装置。 ７．装置が唇と同じ形状である、請求項１〜６のいずれか一つに記載の装置。 ８．上から見ると、装置は湾曲又は三日月状形状である、請求項７記載の装置。 ９．前から見ると、装置は大略卵形である、請求項７又は８記載の装置。 １０．上記上唇部材および下唇部材は可撓性の又は熱成形可能な構成要素をその 中に含む、請求項１〜９のいずれか一つに記載の装置。 １１．上記構成要素は隣接する端で結合されてループを形成する、請求項１０記 載の装置。 １２．上記構成要素は円形断面を有する、請求項１０又は１１記載の装置。 １３．上記構成要素は扁平なリボン状断面を有する、請求項１０又は１１記載の 装置。 １４．上記構成要素は金属材料から作られる、請求項１０〜１３のいずれか一つ に記載の装置。 １５．上記構成要素はアルミニウム、銀又は鋼である、請求項１４記載の装置。 １６．上記構成要素はプラスチック材料から作られる、請求項１０〜１３のいず れか一つに記載の装置。 １７．装置が上記上唇部材および下唇部材の間に延在するカバーを含む、請求項 １〜９のいずれか一つに記載の装置。 １８．上記カバーが可撓性の又は熱成形可能な材料から形成された、請求項１７ 記載の装置。 １９．上記カバーは金属材料から作られる、請求項１７記載の装置。 ２０．上記カバーはアルミニウム、銀又は鋼から作られる、請求項１９記載の装 置。 ２１．上記カバーはプラスチック材料から作られる、請求項１８記載の装置。 ２２．上記カバーは通気口を含む、請求項１７〜２１のいずれか一つに記載の装 置。 ２３．装置は装置端に取り付けられるヘッドストラップを備え、装着者の唇に装 置を配置するのを補助する、請求項１〜２２のいずれか一つに記載の装置。 ２４．装置はその両端に、上記ストラップの装着に寄与ずる外向きの突起を備え た、請求項２３記載の装置。 ２５．上記唇部材は、摩擦係数の大きい材料から作られ、またはその材料でコー ティングされた、請求項１〜２４のいずれか一つに記載の装置。 ２６．上記唇部材は毒性のない離脱可能な接着剤が塗布される、請求項１〜２４ のいずれか一つに記載の装置。 ２７．上記唇部材の接触面に細長い溝を備える、請求項１〜２６記載の装置。 ２８．上記唇部材はシリコンゴムである、請求項１〜２７記載の装置。 ２９．上記唇部材は、ダウ・コーニング・オーストラリア・プロプライエタリ・ リミテッドで製造のサイラスティック９４−５９５−ＨＣである、請求項２８記 載の装置。