JP2001504725A - 衛生ナプキン、失禁ガード、パンティライナー又はそれらの類似物品の如き吸収物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 衛生ナプキン、失禁ガード又はパンティライナーの如き吸収物品であって、その物品が縦方向及び横方向を持つ一般に細長い形状を有し、二つの長辺（６，７）、二つの短辺（８，９）、二つの端部分（１０，１１）及び端部分（１０，１１）の間に設けられた中央部分（１２）を有し、横方向に延びる横断面線（１７）を有し、その横断面線（１７）から物品の幅が物品の短辺（８）に向かう方向で増大し、それによって短辺（８）に設けられた端部分（１０）は横断面線の中央部分（１２）の幅より大きい最大幅を有し、それによって物品の長辺（６，７）は横断面線（１７）で傾きを変化し、それによって傾きは物品の各長辺（６，７）と物品の縦方向に平行な縦方向線の間の角度αによって規定され、物品が６０ｍｍの上限を有する中央部分の幅、及び３０−９０°の角度αを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 衛生ナプキン、失禁ガード、パンティライナー 又はそれらの類似物品の如き吸収物品 技術分野： 衛生ナプキン、失禁ガード又はパンティライナーの如き吸収物品であって、そ の物品は縦方向及び横方向を持つ実質的に細長い形状を有し、二つの長辺、二つ の短辺、二つの端部分及び端部分の間に位置された中央部分を有し、その中央部 分は横方向に延びる横断面線を有し、そこから物品の幅が物品の短辺に向かう方 向に増大し、短辺に設けられた端部分は中央部分の幅より大きい最大幅を有し、 物品の長辺は横断面線で傾きを変化し、傾きは物品の長辺と物品の縦方向に平行 な縦方向線の間の角度αによって規定される。 発明の背景： 上述の種類の従来の吸収物品は実質的に矩形の形状を有する。この設計に関連 する問題は物品が使用者の体に適応されていないことである。概して、それらは 物品の中央部分、即ち使用者の太ももの間に適合することを意図される物品の部 分において極めて幅広い。結果として物品は使用中しわを形成するだろう。これ ば使用者に不快感を与え、漏出の危険を増大する。この問題を解決するために、 吸収物品を長方形よりむしろ砂時計形状にすることが提案されている。かかる物 品は例えばＥＰ ６７３７７及びＥＰ ２３５７６３から公知である。 通常、上述の種類の吸収物品は物品に適用された接着剤領域によって使用者の 下着の股部分に取付けられる。 このタイプの取付による問題は接着剤領域が汚され取付能力を失うかもしれな いことである。接着剤取付による別の問題は接着剤が使用者の下着に永続的に接 着すること、即ち接着剤を洗い流すことができず、下着をだめにすることである 。接着剤取付によるさらなる問題は保護ストリップが接着剤領域を保護するため に要求されることである。かかる保護ストリップは使用前に除去及び廃棄されな ければならない。吸収物品の多くの使用者はこれを時間浪費であり、やっかいな ものとして経験する。 物品の大きな領域が接着剤で覆われる場合に特に明らかな更なる問題は物品が 体より下着の動きに従いやすいことである。これは間隙が使用者の体と物品の間 に生じるので漏出の危険を増大する。その代わり物品が体の動きに従う場合には 、これは下着に対する取付が剪断力を受けるように導くだろう。これは物品が下 着から脱着されるか又は変形されることを意味する。最悪の場合、これらの状況 は両方とも同時に起こるかもしれない。全ての場合において物品は意図される領 域をカバーせず、結果として漏れを生じるだろう。 この問題を低減する一つの方法は例えばＧＢ ２１１９６５６及びＧＢ ２１ １９６５７に開示されるように様々な方法で接着剤領域を設計することによって 、又はＵＳ ３８８８２５５に開示されるように接着剤領域を高い摩擦を有する 領域と組み合わせることによって行われる。 発明の目的： 本発明の目的は上述の問題を克服し、特別な取付手段からの助けが全くなしで 体に対して適所にとどまらせることができかつ良好な適合性を有する物品を提供 することである。 発明の簡単な概要： 本発明によれば、かかる公知の物品と関連する問題を本質的に除去した、導入 部で述べられた種類の物品は股部分の幅が６０ｍｍより大きいこと及び角度αが ３０−９０°であることを特徴とする。 さらなる例は添付請求の範囲から明らかである。 発明の概要： 本発明によって、劣った適合性及び取付の問題が解決される。これは物品の中 央部分がその端部分の少なくとも一つより小さい幅を有するように物品を設計す ることによって、及び物品が中央部分に向かって漸減する物品の長辺の主要方向 と物品の縦方向の間の角度が３０−９０°であることを確実にすることによって 達成される。このようにして設計された物品は使用者の前方に最も幅広い横断面 を有する端部分、即ち使用者の股のつけ根の領域を伴って置かれるとき、物品は 自然な方法で適所に維持され、接着剤表面の如き更なる接着剤部材は要求されな いだろう。これは物品が使用者の解剖学的構造にー致するように物品の中央部分 の幅、及びこれを端部分の幅に変形する角度が選択されているという事実による 。このようにして設計された物品は使用者の股のつけ根に保持され、物品が使用 者の脚の間で後方に偏位されることを防止する。これは従来の物品に関する共通 の問題である。なぜならば使用者の脚の動きは物品を後方に動かすからである。 物品が中央部分に向かって漸減する物品の長辺の主要方向と物品の縦方向の間 の角度が３０−９０°であるようにすべきである。９０°を越える角度では、端 部分の縁は使用者の脚及び股のつけ根に対して摩擦を生じ、それによって使用者 に不快感を与えるかもしれない。角度が小さくなると、物品が使用者の脚の間で 後方にスライドする危険が小さくなる。３０°未満の角度では、この危険が許容 されうるものより大きくなる。３５°〜５５°の角度は固定と快適性の間の最良 のバランスを与える。４５°の角度が特に好ましいことが見出されている。本発 明に関連する角度を記載する別の方法は中央部分の最も狭い部分の幅と端部分の 最も幅広い部分の幅の間の割合に関するものである。使用中使用者の前方に面す ることを意図される端部分の幅はその最も幅広い部分が最も狭い部分の中央部分 の幅の１．５−５倍になるようにすべきである。 しかしながら、物品が使用者の脚の間で前方にスライドする危険が大きくはな いけれども存在する。この危険は使用者の後方に置かれることを意図される端部 分がその幅が中央部分の幅より大きくなるように設計される場合に除去される。 中央部分の幅の横断面は物品が中央部分にしわを形成してそれによって使用者 への不快感や漏出を起こさないように使用者の解剖学的構造に適応されることが 重要である。物品の幅に関する快適性の見地から、使用者の股部分における最も 臨界的な領域は筋肉群が走る場所であり、それは骨盤のベースの内側に起始を有 し、太ももに沿って付いている。この筋肉群は内転筋Bre'vis，内転筋Lo'ngus， Gra'cilis及び内転筋Ma'gnusからなる。 左及び右手側の内転筋群の間の使用者の股領域の距離は驚くべきことに全ての 人間に対して同様であり、３０ｍｍ〜３５ｍｍであることが測定によって示され た。もちろん脂肪は太ももの幅に影響を与えるが、股領域における筋肉群間の幅 は同じであり、これらは物品が摩擦しているとの知覚を生じるものである。脂肪 組織は筋肉の外側に付着されているが、不快な感覚に寄与しない。もし物品が極 めて硬い材料から構成されるなら、中央部分の幅は少なくとも鍵間に適合するこ とを意図される領域において約４０ｍｍを越えないようにすべきであり、好まし くは約３５ｍｍを越えないようにすべきである。この臨界的領域は物品の縦方向 において約５−１５ｍｍの長さである。極めて硬い材料は屈したり、しわを形成 したりしないが、逆に使用者の筋肉起始に対して摩擦し、不快感を与える。 完全にまっすぐな股区域を有する、極めて硬い材料から構成される物品は構造 がより可撓性を有するとき必要なものより小さい全体幅を持たなければならない 。可撓性のある物品を製造する一つの方法はその横断面にまっすぐなもの以外の 形状を与えることである。かかる可撓性のある横断面は例えば一つ又は幾つかの 山の背を持ってもよい。例えばそれは文字Ｍの基本形状を有してもよい。 物品の剛性は物品が使用中よじれたり、曲げられたり、破裂したり又は引裂し たりするのを避けることが重要である。中央部分の股区域が狭いとき物品が剛性 を失うことを防止するために、物品の縁は少なくとも中央部分で折りたたまれる か又は丸められてもよい。これは幅広すぎて快適でない全体にまっすぐな横断面 を有する材料を使用することを可能にする。このようにして物品の剛性は快適性 を保持しながら増大される。 物品の必要な剛性と快適性をバランスさせるために、異なる剛性を有する幾つ かの材料を使用して横方向に変動可能な剛性を有する中央部分を形成することも できる。例えば、中央部分は剛性の劣る材料の外側部と剛性の高い材料の中央部 から構成されてもよい。従って、外側部は使用者の太ももに対して接触するだろ う。結果として、物品の縦方向において、外側部は二つの端部分によって境界を 定められ、物品の横方向において、二つの外側部の間に位置された中央部分の中 央部と物品の長辺によって境界を定められる。かかる設計によって、中央部分は 単に剛性の高い材料が使用される場合より幅広くすることができる。中央部分の 中央部を補強することによって、物品は剛性の劣る材料が使用される場合より良 好な剛性を得る。同時に、使用者に対する高い快適性を達成する。 中央部分の中央部に使用するために好適な剛性の高い材料の例はポリプロピレ ンフィルム、ポリエチレンフィルム及び結合繊維ネットワークの相対的に厚い層 である。この明細書では、相対的に厚い層は約０．２ｍｍを越える層厚さを有す る材料層に言及する。さらに、タルク、クレー又は他の剛性増大充填剤を有する プラスチックを弯曲することによってプラスチック層の剛性を増大することがで きる。さらに、中央部分の中央部の剛性はプレート、棒、骨格状構造などの如き 金属又は木の硬いインサートによって得られてもよい。剛性の劣る外側部は吸収 物品上のカバー材料として通常使用される種類の不織布層及びプラスチツクフイ ルムの如き柔らかい変形可能な材料の一つ又は幾つかの層からなることが有利で ある。外側部は吸収不織布シート、セルロース毛羽パルプ層、ティッシュシート などの吸収材料をさらに含んでもよい。 好ましくは、本発明による吸収物品は比較的小さい幅を有する。しかしながら 、使用される材料及び物品の中央部分の設計によって、中央部分の幅は１５ｍｍ 〜６０ｍｍ、好ましくは２０ｍｍ〜３５ｍｍに変化してもよいことを見出した。 大きい幅を有する中央部分は通常の使用中に生じる力によって好適に圧縮可能で あり、かくして使用中中央部分の幅は約４０ｍｍ、好ましくは約３５ｍｍを越え ない。さらに、約１５ｍｍより小さい使用中の幅を有する物品は漏出に関して劣 つた機能を有することを見出した。それゆえ、もし中央部分が少なくとも硬いか 、又は他の点において使用中中央部分が約１５ｍｍ未満の幅に圧縮できないよう な構造を有するなら好ましい。 中央部分全体が特定の幅の基準を満たす必要はない。上述のように、臨界的領 域は骨盤の内側に起始を有し、太ももに沿って付いている左及び右側の内転筋群 が使用者の股領域を走る場所の間に適合すべき物品の領域によって構成されてい る。股のつけ根の領域はこれらの前でまっすぐ始まる。この領域は物品が幅広く なり始め中央部分が端部分の一つになる物品上の領域に相当する。前述したよう に、太ももの内転筋群の間に適合することになる物品上の領域は約５−１５ｍｍ の長さである。 前述したように、物品の中央部分の好適な幅は少なくとも上記臨界的領域にお いて材料の選択及び物品の中央部分のための設計の選択に依存する。もし中央部 に剛性の高い材料を有し外側部に剛性の劣る材料を有する設計が選択されるなら 、剛性の高い材料の好適な幅は約２０ｍｍであり、中央部分の好適な全幅は最大 約４０ｍｍ、好ましくは約３５ｍｍである。即ち、各外側部は約７．５ｍｍ〜１ ０ｍｍの幅である。もし外側部のために使用される材料がベローとして機能する （即ち、制御された方法でひだを付ける）能力を有するなら中央部分は約６０ｍ ｍ幅まで許されてもよい。使用中、使用者の太ももからの圧力は物品を問題の領 域において約３０−３５ｍｍの幅に圧縮するだろう。当然、約３０−３５ｍｍよ り大きい全ての幅に対して、物品の中央部分は横方向に圧縮されることは確かで ある。但し、中央部分全体が極めて硬い材料によって構成されていないことが条 件である。極めて硬い材料のかかる設計は使用者の太ももに割り込み、使用者に 不快感を与えるだろう。 物品がその端部分の少なくとも一つがその股部分よりかなり幅広いように設計 されることによって、及び中央部分の側縁に対して角度を付けられた幅広い端部 分における物品の側縁によって、物品は使用者の太ももの周囲の曲率に良好にー 致する。それによって、使用中使用者の前方に面することを意図される端部分が 中央部分に対して特定の広がりを有する。さらに、股の両側に下方に走る内転筋 間の臨界的領域への物品の幅の適応は物品の適合性に対して決定的である。その 形状のおかげで、本発明による物品は特別な取付部材の利用を要求されずに使用 中使用者の体に対して適所にとどまる能力を有する。 物品が使用中体に対して適所で良好に保持されることを確実にし、物品が縦方 向にスライドすることを防止するためには、幅広くされた端部分がかなり高い剛 性を有することが好適であることを見出した。端部分は使用中しわになったり、 又は別の態様で変形して、物品が使用者の太ももの間でスライド可能になるのを 防止する。硬い端部分はホックの一種として作用し、それは太ももに対して静止 し、物品の縦方向の移動に対抗する。もし使用中使用者に面することを意図され る端部分が比較的硬いなら特に有利である。硬い前部分は使用中物品の後方への 移動に対抗する。そうでなければ例えば使用者が歩いたり走ったりするときに問 題を起こすかもしれない。 適合性を改良し、使用中物品が使用者の体に対する適所から移動することを防 止する更なる方法は使用者の体上の曲率に従って縦方向に物品を弯曲することで ある。従って、もし前部分（即ち、使用中使用者の前方に位置することを意図さ れる物品の端部分）が使用者に面することを意図される物品の側上の中央部分に 対して上方に角度を付けられるなら特に有利である。 物品の縦方向の前部分が使用者の陰部の形状に良好にー致するように中央部分 から上方に角度をつけられている物品の前部分によって、使用中使用者の後方に 物品がスライドする危険がさらに低下される。使用中、角度をつけられた前部分 は使用者の陰部上に適用され、物品が使用者の脚の動きによって後方に移動する ことに対抗する停止プレートとして機能する。所望のブレーキ効果を得るために は、物品の前部分及び股部分が極めて高く、それらの間の角度が使用中であって も実質的に維持されることが必要である。しかしながら、快適性の理由のため、 物品の前縁及び長辺のそれぞれに最も近い縁部分が剛性に劣る材料によって構成 されることが都合が良い。 前部分と中央部分の間の角度αを維持するために重要である剛性は主に横方向 に延びる弯曲線に沿った弯曲に対する曲げ抵抗である。角度αの正確な値はαが ２０°〜５０°である限り、所望のブレーキ効果の達成に対してはほとんど重要 でない。 物品の端部分の剛性を増強するために利用されてもよい材料は硬い中央部分の 記載に関して述べられた硬い材料と同じ種類のものであることが好適である。完 成された状態で十分な剛性を達成するためには、問題の物品の領域の少なくとも 幾つかの構成要素の固有剛性(intrinsic stiffness)がＡＳＴＭ Ｄ ４０３２ −８２“Circular Bend Procedure”（その方法はＥＰ ０３３６５７８に詳細 に記載されている）に従って測定すると１００Ｎを越えないようにすべきである 。固有剛性は平坦な材料層の剛性に言及する。 図面の簡単な記述： 以下において、本発明を、図面に示された例を参照してより詳細に記載する。 図１は本発明による衛生ナプキンの透視図を示す。 図２は使用者に面することを意図される衛生ナプキンの側から見た本発明によ る衛生ナプキンを示す。 図３は図２の衛生ナプキンの線III−IIIに沿った断面を示す。 図４は使用者に面することを意図される衛生ナプキンの側から見た本発明の第 ２例による衛生ナプキンを示す。 図５は本発明の第３例による衛生ナプキンの中央部分の横断面を示す。 図６は本発明の第４例による衛生ナプキンの中央部分の横断面を示す。 図７は本発明の第５例による衛生ナプキンの透視図を示す。 図８は図７の衛生ナプキンの線VIII-VIIIに沿った断面を示す。 図９は本発明の第６例による衛生ナプキンの透視図を示す。 図１０は図９の衛生ナプキンの線Ｘ−Ｘに沿った断面を示す。 図面及び具体例の詳述： 図１，２及び３に示された衛生ナプキン１は使用中使用者に面することを意図 されている衛生ナプキン１の側に配置された液体透過性表面層２、使用中使用者 から離れて面することを意図される衛生ナプキン１の側に配置された液体バリヤ ー層３、及びこれらの二つの層の間に配置された吸収層４を含む。 表面層２中の材料は例えばせん孔されたプラスチックフィルム、プラスチック 又は繊維材料のネット、不織布、例えばせん孔されたプラスチックシート及び不 織布シートの積層物であってもよい。プラスチックはポリエチレンの如き熱可塑 性であってもよい。不織布材料はセルロース又は綿の如き天然繊維、又はポリエ チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロン又は再生セル ロースの如き合成繊維であってもよい。 衛生ナプキン中の表面層２の主要な役割は吸収層４中に液体を導いて使用者の 体に対して柔らかく快適にし、かついわゆる再湿潤（即ち、吸収された体液が使 用者の皮膚に向かって逆戻りすること）を防止することである。快適性の理由の ため、及び皮膚炎症を避けるために、使用者の皮膚に接触する衛生ナプキンの部 分上の表面が使用中できるだけ乾燥状態に維持されることが重要である。さらに 、衛生ナプキン上の乾燥表面は使用中涼しく心地良いものとして認識され、衛生 ナプキンを交換するときの取扱い中及び純粋に視覚的に汚れた湿潤表面より魅力 的である。 液体バリヤー層又は裏層３は液体不透過性材料からなる。薄い液体不透過性プ ラスチックフィルムが目的のために好適であるが、プラスチック、樹脂、又は他 の液体不透過性材料の被覆を与えた元来液体透過性である材料も使用することが できる。この方法では、吸収物品の下側からの液体の漏出が防止される。従って 、バリヤー層３は液体不透過性の基準を満たし、目的のために十分な可撓性及び 皮膚への優しさを示すいかなる材料からなってもよい。バリヤー層として好適な 材料の例はプラスチックフィルム、不織布及びこれらの積層物である。有用なプ ラスチックフィルムは例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエステルで あってもよい。あるいは、バリヤー層は吸収体に面する液体不透過性プラスチッ ク層、及び使用者の下着に面する不織布の積層物からなってもよい。かかる構造 は織物感触を有する耐漏出性バリヤー層を生じる。 吸収層４はセルロース毛羽パルプから製造されることが好適である。これは毛 羽立った状態でパルプマットに変形され乾燥細断されているリール、ベール又は シートの形であってもよく、場合によって自重の数倍の水又は体液を吸収する能 力を有するポリマーであるいわゆる超吸収材料を添加混合してあってもよい。他 の有用な材料の例は綿繊維、ピートなどの様々なタイプの天然繊維である。もち ろん吸収性合成繊維、又は天然繊維と合成繊維の混合物を利用することもできる 。さらに、吸収材料は形状安定部材、液体分布部材、又は結合剤（例えば短繊維 及び粒子を一緒に凝集単位として維持するために熱処理された熱可塑性繊維）の 如き追加の構成要素を含んでもよい。吸収層において様々なタイプの吸収フォー ム材料を利用することもできる。 二つの外部層２，３は衛生ナプキンの周囲に沿って位置される接合部５におい て吸収層４の外側で相互に連結される。 衛生ナプキン１は縦方向及び横方向を持つ一般に細長い形状を有し、二つの長 辺６，７、二つの短辺８，９、二つの端部分１０，１１及び端部分の間に位置さ れる中央部分１２を有する。中央部分は物品の横方向で見ると中央部１３及び二 つの外側部１４，１５を有する。物品の縦方向では外側部は二つの端部分１０， １１によって境界を定められ、物品の横方向では物品の長辺６，７及び二つの外 側部１４，１５の間に位置される中央部分１２の中央部１３によって境界を定め られる。 中央部分１２は使用者の前方に位置することを意図される端部分１０より小さ い幅を有する。それによって、幅広い端部分１０は使用者の太ももの前に保持さ れてもよく、かくして衛生ナプキンが使用中使用者の後方にスライドすることを 防止する。 中央部分１２から幅広い端部分１０に向かう方向における物品の幅の広がりは 横方向横断面線１７で開始する。物品の縦方向に平行な線と幅広い端部分１０に おける物品６，７の長辺の主要方向の間で形成される角度αは３０°〜９０°で ある。上述のように、端部分１０の幅の広がり、及び端部分１０の側縁６，７と 衛生ナプキンの縦方向の間の角度は使用中衛生ナプキンを適所にとどまらせかつ 使用者の脚の間で後方にスライドしないための重要なパラメーターである。 物品全体の長さは約１５０−２５０ｍｍである。衛生ナプキンの一般的な長さ は約２００ｍｍである。この全体長さのうち中央部分１２及び二つの端部分１０ ，１１はそれぞれほぼ１／３を構成すると言ってもよい。従って、１５０ｍｍの 物品全体の長さは中央部分及び端部分１０，１１に対してそれぞれ５０ｍｍの長 さを与える。全体長さ２００ｍｍは各部分に対して約７０ｍｍの長さを与え、２ ５０ｍｍの全体長さは各部分に対して約８０ｍｍの長さを与える。中央部分１２ と端部分１０，１１の間の長さ比率、及び二つの端部分間の長さ比率はもちろん 上で特定した１／３から逸脱してもよく、従って物品の全体長さの１／３より大 きい又は小さい部分を構成してもよい。後端部分１１は物品の全体長さの１／３ より大きい部分を構成することが一般的である。中央部分１２は物品が中央部分 １２上の最も狭い場所から使用者の前方に面することを意図される端部分１０に 向かって幅広くされるということによって境界を定められる。端部分１０は物品 が幅広くなり始める場所で始まる。 上で特定したように、中央部分１２の幅は中央部分の最も狭い部分で１０−４ ５ｍｍである。使用者の前方に面することを意図される端部分１０の最も幅広い 部分の幅は５０−２００ｍｍである。端部分の幅と長さの間の比率は端部分の安 定性のため及び体に対して物品を適所に維持するために重要である。ここで、中 央部分の長さは物品の長辺６，７に平行である物品を通る中央線１６に沿って測 定すると、物品がその最も狭い場所から幅広くなり始める場所から物品の前短辺 ８までの距離に言及する。端部分の長さは物品の長辺６，７の一つに沿って測定 される。もし端部分の幅が１００ｍｍであるなら、好適な長さは５０ｍｍであり 、従って幅と長さの比は２：１である。これと同様に、５０ｍｍの幅は２５ｍｍ の長さを生じ、２００ｍｍの幅は１００ｍｍの長さを生じる。端部分１０の幅と 長さの間のこの２：１の比率からの逸脱はもちろん例えば３：２−３：１で可能 である。 図３では、使用中使用者の後方に面することを意図される端部分１１から見た 衛生ナプキン１の横断面が示されている。ここでは、中央部分１２の断面が示さ れ、かくして表面層２、バリヤー層３及び吸収層４が横断面で見られる。使用者 の前方に面することを意図される端部分１０は表面層２及びバリヤー層３によっ てカバーされた吸収層を伴っていることを図で見ることができる。 物品が使用者の脚の間で前方にスライドする危険を除去するために、使用者の 後方に面することを意図される端部分１１はその幅が中央部分１２の幅より大き くなるように設計されてもよい。この方法で設計された物品は図４に示されてい る。二つの端部分の幅の広がりは中央部分１２から物品の各短辺８，９に向かう 方向で生じる。それによって、物品の長辺６，７は物品の縦方向の中央部分１２ の両側に位置された二つの横断面線１７で傾きを変化する。 図５では、吸収層４が中央部分１２の中央部１３において剛性の高い材料から 作られ中央部分１２の外側部１４，１５において剛性の劣る材料から作られる本 発明の別の例が示されている。かかる構成は使用者の快適性を維持しながら中央 部分１２の幅を剛性の高い材料が吸収層４全体のために選択される場所より大き くすることができる。図５に示された衛生ナプキンでは、長辺６，７はその裏側 に向かって折り曲げられているか又は巻かれている。これは剛性の高い材料を使 用する必要性なしで衛生ナプキンに増大した剛性を与える手段である。即ち、衛 生ナプキンは増大した剛性を取得し、結果として使用者の快適性を維持しながら 捩り、曲げ、破裂及び引裂に対する増大した抵抗性を与える。 二つの設計が図５に示され、それらは外側部及び中央部に異なる材料を選択す ることによって、及び側縁で巻かれることによって、使用者快適性に対して衛生 ナプキンの必要な剛性をバランスするための可能性を与える。これらの設計はも ちろん別々に使用されてもよい。 図６では、衛生ナプキンが使用された後の衛生ナプキンの中央部分１２の横断 面が示されている。吸収層４は中央部１３及び外側部１４，１５において異なる 材料から形成されている。中央部１３の材料はもし外側部１４，１５がベローと して機能する能力を有する材料から構成されるなら極めて硬い材料であってもよ い。この方法で設計された物品はその幅が使用者の股の二つの筋肉群の間の臨界 的距離を越え、使用者の太ももの間での圧縮中中央部分１２の外側部１４，１５ でひだを付けられ、一方中央部１３はその平坦な形状を保持するだろう。 中央部分全体が制御されない態様でしわを形成する従来の設計による場合のも のとは対照的に、本発明による設計では中央部分１２の中央部１３は領域中に放 出される体液のための平坦な衝突表面を構成する。縦又は横方向に物品上で体液 を移動でき物品の短又は長辺６，７，８，９上で漏出を起こすことができる衝突 表面上には折り目は全くない。 中央部分１２の可撓性を作るために意図された本発明の別の例が図７−８に示 されている。図７は衛生ナプキンの一般的な外観を示し、詳細を全く記載してい ない。前述したように、可撓性材料の選択に対する代替策は設計自体が大きな可 撓性を与えるように横断面を横切って変化する特性を有する中央部分１２を設計 することである。中央部分１２の横断面のかかる形状の例は図８に示されたＭ形 状である。この横断面は中央部分の中央部１３が使用者から下方にふくれ、一方 中央部に対して外側部１４，１５が使用者に向かってふくれ、その後それらが物 品の裏層３に向かう方向に弯曲し、かくして衛生ナプキンの長辺６，７が物品の 裏層３に向かって指向することを特徴とする。かかる横断面は中央部分に可撓性 を与え、それは使用者に漏出及び不快感を生じる不可逆的にしわを形成する従来 の物品の場合よりむしろ使用中に生じる負荷を弾性的に吸収する。図７に示され た例では、使用者の後方に面することを意図される端部分１１もＭ形状の横断面 を有する。中央部分１２だけがＭ形状横断面を有する例も本発明に従って考える ことができる。本発明の別の可能な例は中央部分がＵ形状の横断面を有すること 、即ち長辺６，７が物品の裏層３に向かって内側に弯曲しないことを除いて横断 面が上述と同じ形状を有することである。 図７−８に示されたものと比較した本発明の別の設計が図９及び１０に示され ている。図９は衛生ナプキンの一般的な外観であり、詳細は記載していない。 図１０は中央部分１２の横断面の、図８に示されたものとは別の設計を示す。 横断面は図８の横断面によって示された二つの山の背と比較して三つの山の背を 有する。これは図９の衛生ナプキンが物品の縦方向側縁６，７の間にほぼ中央に 位置された、二つの周囲の山の背の間に走る中央の山の背を有することを意味す る。図９の衛生ナプキンは液体透過性層２、液体バリヤー層３及び吸収層４を有 する。さらに、衛生ナプキンは液体透過性表面２から突出し物品の中央部分１２ を横切る物品の縦方向に延びる、物品上に配置されたこぶ又は山の背１８を有す る。衛生ナプキンに中央の山の背を与える意図は使用者の解剖学的構造に良好に 適応された形状を衛生ナプキンに与えることである。図に示されたような中央の 山の背１８は吸収材料から形成されてもよく、それによってそれは衛生ナプキン の吸収能力を増加する。中央の山の背１８は所望により別個の形状形成要素、硬 い表面層２、又は硬い裏層３から構成されてもよい。 図５，６，８及び１０は中央部分１２の横断面を示すにすぎない。明確化の理 由のため、幅広い端部分１０は図から除外されている。 簡単のため、図５，６及び８に示された衛生ナプキンは液体透過性表面材料、 液体バリヤー裏層、及びそれらの間に位置される吸収層を伴って従来通りに設計 されている。かかる設計は本発明を実施するために必要ではない。特別な形状要 素を有する設計は必要な剛性を物品に与えるために等しく十分に使用されてもよ い。形状要素は例えば吸収体と裏層の間に位置されてもよく、衛生ナプキン全体 を横切って又はその部分を横切って延びてもよい。別の可能性は物品に剛性を与 えるのに十分な剛性を示す裏材料を選択することである。 中央部分の幅について、及び衛生ナプキンの縦方向と物品が中央部分に向かっ て漸減する物品の長辺の主要方向の間の角度αについて特定された値は本発明の 範囲内で自由に組合せてもよい。 一つ又は両方の端部分に向かう、中央部分からの衛生ナプキンの幅の広がりは 直線に従う必要はない。従って、それは所望により例えば放物的又は指数関数的 であってもよい。それは異なる傾きを有する別の直線によって向きを変えられた 直線によって構成されてもよい。物品の短辺は直線によって構成されてもよいが 、それらは例えば弓形状の如き他の形状を有してもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１０月２１日（１９９８．１０．２１） 【補正内容】 前部分と中央部分の間の角度βを維持するために重要である剛性は主に横方向 に延びる弯曲線に沿った弯曲に対する曲げ抵抗である。角度βの正確な値はβが ２０°〜５０°である限り、所望のブレーキ効果の達成に対してはほとんど重要 でない。 物品の端部分の剛性を増強するために利用されてもよい材料は硬い中央部分の 記載に関して述べられた硬い材料と同じ種類のものであることが好適である。完 成された状態で十分な剛性を達成するためには、問題の物品の領域の少なくとも 幾つかの構成要素の固有剛性(intrinsic stiffness)がＡＳＴＭ Ｄ ４０３２ −８２“Circular Bend Procedure”（その方法はＥＰ ０３３６５７８に詳細 に記載されている）に従って測定すると１００Ｎを越えないようにすべきである 。固有剛性は平坦な材料層の剛性に言及する。 図面の簡単な記述： 以下において、本発明を、図面に示された例を参照してより詳細に記載する。 図１は本発明による衛生ナプキンの透視図を示す。 図２は使用者に面することを意図される衛生ナプキンの側から見た本発明によ る衛生ナプキンを示す。 図３は図２の衛生ナプキンの線III−IIIに沿った断面を示す。 請求の範囲 1. 衛生ナプキン、失禁ガード又はパンティライナーの如き吸収物品であって 、その物品が縦方向及び横方向を持つ一般に細長い形状を有し、二つの長辺（６ ，７）、二つの短辺（８，９）、二つの端部分（１０，１１）及び端部分（１０ ，１１）の間に設けられた中央部分（１２）を有し、横方向に延びる横断面線（ １７）を有し、その横断面線（１７）から物品の幅が物品の短辺（８）に向かう 方向で増大し、それによって短辺（８）に設けられた端部分（１０）は横断面線 の中央部分（１２）の幅より大きい最大幅を有し、それによって物品の長辺（６ ，７）は横断面線（１７）で傾きを変化し、それによって傾きは物品の各長辺（ ６，７）と物品の縦方向に平行な縦方向線の間の角度αによって規定される場合 において、中央部分の幅が６０ｍｍの上限を有すること、及び角度αが３０−９ ０°であることを特徴とする吸収物品。 2. さらに液体透過性層（２）及び液体バリヤー層（３）を有する請求の範囲 １記載の吸収物品において、こぶ（１８）が液体透過性表面（２）から突出しか つ少なくとも物品の中央部分上に物品の縦方向に延びて物品上に配置されている ことを特徴とする吸収物品。 3. 角度αが３５−５５°であることを特徴とする請求の範囲１又は２記載の 吸収物品。 4. 中央部分の幅が１５ｍｍ〜６０ｍｍであることを特徴とする請求の範囲１ 〜３のいずれか記載の吸収物品。 5. 中央部分の幅が１５ｍｍ〜４５ｍｍであることを特徴とする請求の範囲１ 〜４のいずれか記載の吸収物品。 6. 中央部分の幅が２０ｍｍ〜３５ｍｍであることを特徴とする請求の範囲１ 〜５のいずれか記載の吸収物品。 7. 中央部分（１２）が両端部分（１０，１１）より小さな幅を有することを 特徴とする請求の範囲１〜６のいずれか記載の吸収物品。 8. 中央部分（１２）がＭ形状の横断面を有することを特徴とする請求の範囲 １〜７のいずれか記載の吸収物品。 9. 衛生ナプキン又はパンティライナーの如き吸収物品であって、その物品が 実質的に細長い形状を有し、二つの長辺（６，７）、二つの短辺（８，９）、二 つの端部分（１０，１１）及び端部分（１０，１１）の間に設けられかつ使用中 使用者に面することを意図される少なくとも端部分より小さい幅を有する中央部 分（１２）を有し、前記端部分（１０）の最大幅部分が中央部分（１２）の最小 幅の１．５−５倍の幅である場合において、使用中使用者に面することを意図さ れる端部分（１０）が高い剛性を示すことを特徴とする吸収物品。 10．端部分（１０）がその最大幅部分において端部分（１０）の長さの１．５ −３倍の幅を有することを特徴とする請求の範囲９記載の吸収物品。 11．端部分（１０，１１）が前部分（１０）及び後部分（１１）によって構成 される請求の範囲１〜１０のいずれか記載の吸収物品において、物品が少なくと も前部分（１０）において高い剛性を示し、それによって物品の前部分（１０） が物品の使用中高い形状永続性を示すことを特徴とする吸収物品。 12．請求の範囲１１記載の吸収物品であって、物品が使用中使用者に面するこ とを意図される液体透過性層（２）、及び使用中使用者から離れて面することを 意図される液体バリヤー層（３）を有する場合において、物品が中央部分（１２ ）の少なくとも一部分で及び使用中使用者の前方に面することを意図される少な くとも端部分（１０）内で横方向に延びる弯曲線に沿った弯曲に対して高い剛性 を示し、それによって物品の前記中央部分（１２）の前記一部分及び前記端部分 （１０）が前記物品の使用中高い形状永続性を示すこと、及び前記物品の前記端 部分（１０）が前記液体透過性層（２）に向かう方向で前記中央部分（１２）の 前記一部分に関して傾斜され、前記端部分（１０）が前記中央部分（１２）の前 記一部分に対して角度βを形成することを特徴とする吸収物品。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 サミュエルソン，アン スウェーデン，エス―437 32 リンドム, フリントステンスヴェーゲン 28 (72)発明者 ドレヴィク，ソルゲン スウェーデン，エス―435 35 メールン リユーケ，フレベックスヴェーゲン 16 (72)発明者 グスタフソン，アンデルス スウェーデン，エス―427 35 ビルダル, コフェルダルスヴェーゲン ピーエル 5182

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 衛生ナプキン、失禁ガード又はパンティライナーの如き吸収物品であって 、その物品が縦方向及び横方向を持つ一般に細長い形状を有し、二つの長辺（６ ，７）、二つの短辺（８，９）、二つの端部分（１０，１１）及び端部分（１０ ，１１）の間に設けられた中央部分（１２）を有し、横方向に延びる横断面線（ １７）を有し、その横断面線（１７）から物品の幅が物品の短辺（８）に向かう 方向で増大し、それによって短辺（８）に設けられた端部分（１０）は横断面線 の中央部分（１２）の幅より大きい最大幅を有し、それによって物品の長辺（６ ，７）は横断面線（１７）で傾きを変化し、それによって傾きは物品の各長辺（ ６，７）と物品の縦方向に平行な縦方向線の間の角度αによって規定される場合 において、中央部分の幅が６０ｍｍの上限を有すること、及び角度αが３０−９ ０°であることを特徴とする吸収物品。 2. さらに液体透過性層（２）及び液体バリヤー層（３）を有する請求の範囲 １記載の吸収物品において、こぶ（１８）が液体透過性表面（２）から突出しか つ少なくとも物品の中央部分（１２）上に物品の縦方向に延びて物品上に配置さ れていることを特徴とする吸収物品。 3. 角度αが３５−５５°であることを特徴とする請求の範囲１又は２記載の 吸収物品。 4. 中央部分の幅が１５ｍｍ〜６０ｍｍであることを特徴とする請求の範囲１ 〜３のいずれか記載の吸収物品。 5. 中央部分の幅が１５ｍｍ〜４５ｍｍであることを特徴とする請求の範囲１ 〜４のいずれか記載の吸収物品。 6. 中央部分の幅が２０ｍｍ〜３５ｍｍであることを特徴とする請求の範囲１ 〜５のいずれか記載の吸収物品。 7. 中央部分（１２）が両端部分（１０，１１）より小さな幅を有することを 特徴とする請求の範囲１〜６のいずれか記載の吸収物品。 8. 中央部分（１２）がＭ形状の横断面を有することを特徴とする請求の範囲 １〜７のいずれか記載の吸収物品。 9. 衛生ナプキン又はパンティライナーの如き吸収物品であって、その物品が 実質的に細長い形状を有し、二つの長辺（６，７）、二つの短辺（８，９）、二 つの端部分（１０，１１）及び端部分（１０，１１）の間に設けられかつ端部分 （１０）の少なくとも一つより小さな幅を有する中央部分（１２）を有する場合 において、端部分（１０）の最大幅部分が中央部分（１２）の最小幅の１．５− ５倍の幅であることを特徴とする吸収物品。 10．端部分（１０）がその最大幅部分において端部分（１０）の長さの１．５ −３倍の幅を有することを特徴とする請求の範囲９記載の吸収物品。 11．端部分（１０，１１）が前部分（１０）及び後部分（１１）によって構成 される請求の範囲１〜１０のいずれか記載の吸収物品において、物品が少なくと も前部分（１０）において高い剛性を示し、それによって物品の前部分（１０） が物品の使用中高い形状永続性を示すことを特徴とする吸収物品。 12．請求の範囲１１記載の吸収物品であって、物品が使用中使用者に面するこ とを意図される液体透過性層（２）、及び使用中使用者から離れて面することを 意図される液体バリヤー層（３）を有する場合において、物品が少なくとも前部 分（６）及び股部分（８）内で横方向に延びる弯曲線に沿った弯曲に対して高い 剛性を示し、それによって物品の前部分（６）及び股部分（８）が物品の使用中 高い形状永続性を示すこと、及び物品の前部分（６）が液体透過性表面（２）に 向かう方向で股部分（８）に関して傾斜され、前部分（６）が股部分（８）に対 して角度αを形成することを特徴とする吸収物品。