JP2001504444A - 殺真菌薬 - Google Patents

殺真菌薬

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Abstract

(57)【要約】 一般式(I)の殺真菌性化合物:またはその立体異性体[式中、AはCHまたはNであり、BはOCH3またはNHCH3であり、Eは−NR1−C(CH3)=N−または−N=C(CH3)−NR1−であり、R1はH、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、または所望により置換されたベンジルであり、R2はH、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C2-4アルケニルまたはC2-4アルキニルであり、R3は所望により置換されたアリールまたは所望により置換されたヘテロサイクリルである]。

Description

【発明の詳細な説明】 殺真菌薬 本発明は、オキシム誘導体、それらの製造方法、それらを含有する組成物、お よびそれらを用いて真菌、特に植物の真菌感染症を駆除する方法に関する。 ある種のオキシム誘導体およびそれらを殺真菌薬として使用することは、たと えば国際特許出願公開第WO93/16986号およびWO94/14322号 に記載されている。 本発明によれば、一般式(I)の化合物: またはその立体異性体[式中、AはCHまたはNであり、BはOCH3またはN HCH3であり、Eは−NR1−C(CH3)=N−または−N=C(CH3)−N R1−であり、R1はH、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、 または所望により置換されたベンジルであり、R2はH、C1-4アルキル、ハロ( C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C2-4アルケニルまたはC2-4アルキニ ルであり、R3は所望により置換されたアリールまたは所望により置換されたヘ テロサイクリル(heterocyclyl)である]が提供される。より詳細 には、R3は所望により下記の1またはそれ以上で置換されたフェニルまたはヘ テロサイクリル部分である:ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキ ル(特にメチルおよびエチル)、C2-4アルケニル(特にアリル)、C2-4アルキ ニル(特にプロパルギル)、C1-4アルコキシ(特にメトキシ)、C2-4アルケニ ルオキシ(特にアリルオキシ)、C2-4アルキニルオキシ(特にプロパルギルオ キシ)、ハロ(C1-4)アルキル(特にトリフルオロメチル)、ハロ(C1-4)ア ルコキシ(特にトリフルオロメトキシ)、C1-4アルキルチオ(特にメチルチオ )、 ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シク ロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、所望により置換されたメ チレンジオキシ(特に、所望によりフッ素またはC1-4アルキルで置換されたも の)、所望により置換されたアリール(特に、所望により置換されたフェニル)、 所望により置換されたヘテロアリール(特に、所望により置換されたピリジルま たはピリミジニル)、所望により置換された飽和もしくは部分飽和ヘテロサイク リル(特に、所望により置換されたピロリジン)、所望により置換されたアリー ルオキシ(特に、所望により置換されたフェノキシ)、所望により置換されたヘ テロアリールオキシ(特に、所望により置換されたピリジルオキシまたはピリミ ジニルオキシ)、所望により置換されたアリール(C1-4)アルキル(特に、所 望により置換されたベンジル、所望により置換されたフェネチル、および所望に より置換されたフェニルn−プロピル)、これらにおいてアルキル部分はヒドロ キシで置換されていてもよい、所望により置換されたヘテロアリール(C1-4) アルキル(特に、所望により置換されたピリジルーまたはピリミジニル(C1-4 )アルキル)、所望により置換されたアリール(C2-4)アルケニル(特に、所望 により置換されたフェニルエテニル)、所望により置換されたヘテロアリール(C2-4 )アルケニル(特に、所望により置換されたピリジルエテニルまたはピリミ ジニルエテニル)、所望により置換されたアリール(C1-4)アルコキシ(特に 、所望により置換されたベンジルオキシ)、所望により置換されたヘテロアリー ル(C1-4)アルコキシ(特に、所望により置換されたピリジルまたはピリミジ ニル(C1-4)アルコキシ)、所望により置換されたアリールオキシ(C1-4)ア ルキル(特にフェノキシメチル)、所望により置換されたヘテロアリールオキシ( C1-4)アルキル(特に、所望により置換されたピリジルオキシ−またはピリミ ジニルオキシ(C1-4)アルキル)、アシルオキシ(C1-4アルカノイルオキシ( 特にアセチルオキシ)およびベンゾイルオキシを含む)、ニトロ、−NR’R” 、−NHCOR’、−NHCONR’R”、−CONR’R”、−OSO2R’ 、−SO2R'、−COR’、−CR’=NR”または−N=CR’R”、これら においてR'およびR”は独立して水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1 -4 アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アル キル、フェニルもしくはベンジルであり、フェニル基およびベンジル基は所望に よりハロゲン、C1-4アルキルもしくはC1-4アルコキシで置換されていてもよく 、またはCONR’R”中のR'およびR”はさらに一緒に5員もしくは6員複 素環(たとえばピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホ リン環)を形成していてもよく;または2つの置換基がアリール環もしくはヘテ ロアリール環上の隣接位置にある場合は、結合して縮合脂肪族環(特に縮合6員 脂肪族炭素環)を形成していてもよい。 上記のいずれかの置換基のアリール環もしくはヘテロアリール環中に、または R1が所望により置換されたベンジルである場合のフェニル環中に存在しうる置 換基には、下記の1またはそれ以上が含まれる:ハロ、ヒドロキシ、メルカプト 、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2- 4 アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ( C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4 アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル( C1-4)アルキル、アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、ニトロ、−NR’ R”、−NHCOR’、−NHCONR’R”、−CONR’R”、−SO2R ’、−OSO2R’、−COR’、−CR’=NR”または−N=CR’R”、 これらにおいてR'およびR”は前記に挙げた意味をもつ。 特に重要なものは、R1がHまたはメチル、特にメチルであり、R2がH、シク ロプロピルまたは好ましくはメチルであり、かつR3が前記に定義したとおりの ものである化合物である。好ましくはAはNであり、かつBはOCH3またはN HCH3であり、より好ましくはAはCHであり、かつBはOCH3である。 3つの二重結合があるため、本発明化合物は(E)−および(Z)−幾何異性 体の混合物の形で得られることがある。しかしこれらの混合物を個々の異性体に 分離することができ、本発明はこのような異性体およびあらゆる割合のその混合 物を包含する。基BOC.C=A.OCH3に関して(E)−異性体の方が通常 は殺真菌活性が高く、本発明の好ましい態様をなす。 所望により置換されたメチレンジオキシには、−OCH2O−、−OCHFO −、−OCF2O、−OCH(CH3)O−および−OC(CH32O−が含まれ る。 アリールは、好ましくはフェニルであるが、たとえばナフチルも含まれる。 ヘテロアリールには、酸素、硫黄および窒素よりなる群から選択される1また はそれ以上の異種原子を含有する5員および6員芳香環が含まれ、これらはベン ゼノイド環系に縮合していてもよい。ヘテロアリールの例は、ピリジニル、ピリ ミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、フリル、チエニル、ピロ リル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾ リル、チアゾリル、イソチアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニ ル、キナゾリニル、キノキサリニル、インドリニル、イソインドリニル、ベンゾ フラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニルおよびベンゾイミダゾリニル である。 ヘテロサイクリルには、前記に定義したヘテロアリールが含まれ、非芳香環、 たとえばピロリジン、モルホリンおよびピペリジンも含まれる。 アルキル部分、ならびにアルコキシおよびハロアルコキシのアルキル部分は、 別途記載しない限り、好ましくは1〜4個の炭素原子を含む。それらは直鎖また は分枝鎖の形であってよい。その例は、メチル、エチル、n−もしくはイソプロ ピル、またはn−、sec−、イソ−もしくはt−ブチルである。 アルケニルおよびアルキニル部分は、別途記載しない限り、好ましくは2〜4 個の炭素原子を含む。それらは直鎖または分枝鎖の形であってもよく、アルケニ ル部分は適宜(E)−または(Z)−立体配置をとることができる。その例は、 ビニル、アリルおよびプロパルギルである。 ハロゲンは、一般にフッ素、塩素または臭素である。 R1は水素またはC1-4アルキル(特にメチル)であることが好ましい。R1が 水素である化合物は、本発明のより好ましい態様をなす。 R2はメチルであることが好ましい。 1態様において本発明は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3で あり、R1がHまたはCH3であり、R2がCH3であり、かつR3が所望により下 記のもので置換された(すなわち置換されていないか、またはたとえば1、2も しくは3個の置換基で置換されている)フェニルである化合物を提供する:ハロ ゲン(たとえばフッ素または塩素)、C1-4アルキル(たとえばメチル)、C2-4 アルケニル(たとえばビニルまたはアリル)、C2-4アルキニル(たとえばプロ パルギル)、C1-4アルコキシ(たとえばメトキシまたはエトキシ)、C2-4アル ケニルオキシ(たとえばアリルオキシ)、C2-4アルキニルオキシ(たとえばプ ロパルギルオキシ)、ハロ(C1-4)アルキル(たとえばCF3)、ハロ(C1-4 )アルコキシ(たとえばOCF3)、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル(たと えばメトキシメチル)、アシルオキシ(たとえばアセチルオキシまたはベンゾイ ルオキシを含む)、ニトロ、−NR’R”、−NHCOR’、−CONR’R” または−COR’、これらにおいてR'およびR”は独立して水素、C1-4アルキ ルまたはC1-4アルコキシである。 他の態様において本発明は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3 であり、R1がHまたはCH3であり、R2がCH3であり、かつR3が所望により ハロゲン(特に塩素またはフッ素)、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル( たとえばCF3、C25、CF3CH2またはCH3CF2)C1-4アルコキシ、ハロ (C1-4)アルコキシまたはニトロで置換されたフェニルである化合物を提供す る。R3の例は、フェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル 、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニルおよび3−ト リフルオロメチルフェニルである。 本発明は、表1〜15に挙げる式(I)の化合物に例示される。 表1 表1の化合物は、一般式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、 Eが−NR1−C(CH3)=N−であり、R1がHであり、R2がメチルであり、 かつR3が下記に挙げた意味をもつものである。 表2 表2は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、Eが−NR1− C(CH3)=N−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が表1に 挙げたものである303種類の化合物を含む。 表3 表3は、式(I)においてAがCHであり、BがNHCH3であり、Eが−NR1 −C(CH3)=N−であり、R1が水素であり、R2がメチルであり、かつR5が 表1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表4 表4は、式(I)においてAがCHであり、BがNHCH3であり、Eが−NR1 −C(CH3)=N−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が表1 に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表5 表5は、式(I)においてAがNHであり、BがOCH3であり、Eが−NR1− C(CH3)=N−であり、R1が水素であり、R2がメチルであり、かつR3が表 1に挙げたものである303種類の化合物を含む。表6 表6は、式(I)においてAがNHであり、BがOCH3であり、Eが−NR1− C(CH3)=N−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が表1に 挙げたものである303種類の化合物を含む。 表7 表7は、式(I)においてAがNHであり、BがNHCH3であり、Eが−NR1 −C(CH3)=N−であり、R1が水素であり、R2がメチルであり、かつR3が 表1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表8 表8は、式(I)においてAがNHであり、BがNHCH3であり、Eが−NR1 −C(CH3)=N−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が表1 に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表9 表9は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、Eが−NR1− C(CH3)=N−であり、R1がアリルであり、R2がメチルであり、かつR3が 表1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表10 表10は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、Eが−N= C(CH3)−NR1−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が表 1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表11 表11は、式(I)においてAがCHであり、BがNHCH3であり、Eが−N =C(CH3)−NR1−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が 表1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表12 表12は、式(I)においてAがNHであり、BがOCH3あり、Eが−N=C (CH3)−NR1−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が表1 に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表13 表13は、式(I)においてAがNHであり、BがNHCH3であり、Eが−N =C(CH3)−NR1−であり、R1およびR2が共にメチルであり、かつR3が 表1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表14 表14は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、Eが−N= C(CH3)−NR1−であり、R1がエチルであり、R2がメチルであり、かつR3 が表1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表15 表15は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、Eが−N= C(CH3)−NR1−であり、R1がアリルであり、R2がメチルであり、かつR3 が表1に挙げたものである303種類の化合物を含む。 表16 表16には、表1〜15に記載した特定の化合物について270MHzで得たプ ロトンNMRデータを挙げる。別途記載しない限り、化学シフトは20℃でテト ラメチルシランからのppmとして測定されたものであり、ジューテロクロロホ ルムを溶剤として用いた。以下の略号を用いる: s=一重線 d=二重線 t=三重線 dd=重複二重線 m=多重線 br=幅広い q=四重線 ppm=百万分率 式(Ia)の化合物: (すなわち、式(I)においてEが−NR1−C(CH3)=N−であり、かつR1 が水素である化合物)は、式(II)の化合物: (式中、R2およびR3は前記に挙げた意味を有し、Lは脱離基である)と式(I II)の化合物: (式中、AおよびBは前記に挙げた意味を有する)を、適切には塩基(たとえば トリエチルアミンまたはピリジン)の存在下に、適切には好都合な溶媒(たとえ ばジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン)中で、適切には20〜110℃ の温度において反応させることにより製造できる。 式(Ia)の化合物は互変異性体形(Ib): (すなわち、式(I)においてEが−N=C(CH3)−NR1−であり、かつR1 が水素である化合物)として存在でき、N−アルキル化により式(I)におい てEが−NR1−C(CH3)=N−または−N=C(CH3)−NR1−であり、 かつR1がアルキルである生成物の混合物を生成することができる。ただしアル キル化されていない生成物は、通常は式(Ia)の形で存在する。 たとえば式(I)においてR1が水素以外のものである化合物は、式(Ia) の化合物と式R1L(式中、R1は水素ではない)を、適切には塩基(たとえば水 素化ナトリウム、炭酸カリウムまたはトリエチルアミン)の存在下に、適切には 好都合な溶媒(たとえばジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン)中で、適 切には20〜110℃の温度において反応させることにより製造できる。生成物 の混合物(すなわち、式(I)においてEが−NR1−C(CH3)=N−である 化合物と−N=C(CH3)−NR1−である化合物の混合物)が得られる場合、 個々の化合物をたとえばクロマトグラフィー法により分離することができる。L 基の例は、ハロゲン(臭素およびヨウ素を含む)およびCH3OSO2である。式 (II)の化合物のL基はメトキシであってもよい。 Lがメトキシ以外のものである式(II)の化合物は、式(IV)の化合物: を、所望によりテトラヒドロフランのような好都合な溶媒中で、三塩化リン、五 塩化リン、三臭化リン、五臭化リン、オキシ塩化リンまたはオキシ臭化リンのよ うなハロゲン化剤と反応させることにより製造できる。 Lがメトキシである式(II)の化合物は、式(V)のヒドラゾン: を、ルイス酸(たとえば塩化亜鉛(II)、三塩化アルミニウムまたは三フッ化 ホウ素エーテレート)の存在下に、所望により適切な溶媒中で、オルト酢酸トリ メチルと反応させることにより製造できる。 式(III)の化合物は、式(VI)の化合物:から、欧州特許出願公開第A−0463488号の記載に従って製造できる(1 0頁、反応経路5、化合物22参照)。 式(IV)および式(V)の化合物は、文献に十分に説明された方法で製造で きる。特に式(V)の化合物は、式R23C=Oのケトンとヒドラジン水化物を 20〜90℃の温度で反応させることにより製造できる。 さらに他の態様においては、本発明は前記式(I)の化合物の製造方法を提供 する。 式(I)の化合物は有効な殺真菌薬であり、以下の1またはそれ以上の病原体 を抑制するために使用できる:イネおよびコムギにおけるイネイモチ病菌(Py ricularia oryzae)、ならびに他の宿主における他のピリキュ ラリア(Pyricularia)属亜種;コムギにおけるプシニア・レコンジ タ(Puccinia recondita)、プシニア・ストリイイフォルミ ス(P.striiformis)および他のサビ病菌、オオムギにおけるプシ ニア・ホルデイ(P.hordei)、プシニア・ストリイイフォルミスおよび 他のサビ病菌、ならびに他の宿主、たとえばシバ、ライムギ、コーヒー、セイヨ ウナシ、リンゴ、ラッカセイ、サトウダイコン、野菜および観葉植物におけるサ ビ病菌;オオムギ、コムギ、ライムギおよびシバにおけるエリシフェ・グラミニ ス(Erysiphe graminis)(ウドンコ病菌)、ならびに種々の 宿主における他のウドンコ病菌、たとえばホップにおけるスフェロテカ・マキュ ラリス(Sphaerotheca macularis)、ウリ科植物(たと えばキウリ)におけるスフェロテカ・フリギニア(S.fuliginea)、 リンゴにおけるポドスフェラ・ロイコトリカ(Podosphaera leu cotricha)、ならびにつる植物におけるウンシヌラ・ネカトル(Unc inula necator);穀類(たとえばコムギ、オオムギ、ライムギ) 、シバその他の宿主におけるコクリオボルス(Cochliobolus)属亜 種、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属亜種、ドレ キスネラ(Drechslera)属亜種(ピレノフォラ(Pyrenopho ra)属亜種)、リンコスポリウム(Rhynchosporium)属亜種、 セプトリア(Septoria)属亜種(マイコスフェレラ・グラミニコラ(M ycosphaerella graminicola)およびレプトスフェリ ア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)を含む)、シュ ードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercospore llaherpotrichoides)およびゲウマノミセス・グラミニス( Gaeumannomyces graminis);ラッカセイにおけるセル コスポラ・アラキジコラ(Cercospora arachidicola) およびセルコスポリジウム・ペルソネイタム(Cercosporidium personatum)、ならびに他の宿主、たとえばサトウダイコン、バナナ 、ダイズおよびイネにおける他のセルコスポラ属種;トマト、イチゴ、野菜、つ る植物その他の宿主におけるボツリチス・シネレア(Botrytis cin erea)(ハイイロカビ)、ならびに他の宿主における他のボツリチス属亜種 ;野菜 (たとえばキウリ)、アブラナ、リンゴ、トマト、穀類(たとえばコムギ)その 他の宿主におけるアルテルナリア(Alternaria)属亜種;リンゴ、セ イヨウナシ、核果、木の実その他の宿主におけるベンチュリア(Venturi a)属亜種(ベンチュリア・イネクアリス(V.inaequalis)(赤か び病)を含む);穀類(たとえばコムギ)を含めた広範な宿主におけるクラドス ポリウム(Cladosporium)属亜種;核果、木の実その他の宿主にお けるモニリニア(Monilinia)属亜種;トマト、シバ、コムギその他の 宿主におけるジジメラ(Didymella)属亜種;アブラナ、シバ、イネ、 ジャガイモ、コムギその他の宿主におけるフォマ(Phoma)属亜種;コムギ 、材木その他の宿主におけるアスペルギルス(Aspergillus)属亜種 およびオーレオバシジウム(Aureobasidium)属亜種;マメ類、コ ムギ、オオムギその他の宿主におけるアスコチタ(Ascochyta)属亜種 ;つる植物におけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viti cola);レタスにおける他のベト病、たとえばブレミア・ラクツカ(Bre mia lactucae)、ダイズ、タバコ、タマネギその他の宿主における ペロノスポラ(Peronospora)属亜種、ホップにおけるシュードペロ ノスポラ・ヒュームリ(Pseudoperonospora humuli) 、およびウリ科におけるシュードペロノスボラ・キューベンシス(P.cube nsis);シバその他の宿主におけるピチウム(Pythium)属亜種(ピ チウム・ウルチマム(P.ultimum)を含む);ジャガイモおよびトマト におけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora inf estans)、ならびに野菜、イチゴ、アボカド、コショウ、観葉植物、タバ コ、ココアその他の宿主における他のフィトフトラ属亜種;イネおよびシバにお けるタナテフォラス.ククメリス(Thanatephorus cucume ris)、ならびにコムギおよびオオムギ、野菜、ワタおよびシバのような種々 の宿主における他のリゾクトニア(Rhizoctonia)属種;シバ、ラッ カセイ、アブラナその他の宿主におけるスクレロチニア(Sclerotini a)属亜種;シバ、ラッカセイその他の宿主におけるスクレロチウム(Scle rotium)属亜種;シバ、コーヒーおよび野菜を含めた広範な宿主における コレ トリクム(Colletorichum)属亜種;シバにおけるラチサリア・フ シフォルミス(Laetisaria fuciformis);バナナ、ラッ カセイ、柑橘類、ペカン、パパイヤその他の宿主におけるマイコスフェレラ属亜 種:柑橘類、ダイズ、メロン、セイヨウナシ、ルピナスその他の宿主におけるジ アポルテ(Diaporthe)属亜種;柑橘類、つる植物、オリーブ、ペカン 、バラその他の宿主におけるエルシネ(Elsinoe)属亜種;アブラナその 他の宿主におけるピレノペジザ(Pyrenopeziza)属亜種;ココアに 維管束条斑立枯れ病を引き起こすオンコバシジウム・テオブロメ(Oncoba sidium theobromae);多様な宿主、特にコムギ、オオムギ、 シバおよびトウモロコシにおけるフザリウム(Fusarium)属亜種、タイ フラ(Typhula)属亜種、ミクロドキウム・ニバレ(Microdoch ium nivale)属亜種、ウスチラゴ(Ustilago)属亜種、ウロ シスチス(Urocystis)属亜種、チレチア(Tilletia)属亜種 およびクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea); サトウダイコンその他の宿主におけるラムラリア(Ramularia)属亜種 ;特に果実の収穫後病害(たとえばオレンジにおけるペニシリウム・ジギタツム (Penicillium digitatum)およびペニシリウム・イタリク ム(P.italicum)およびトリコデルマ・ビリデ(Trichoder ma viride)、バナナにおけるコレトリクム・ムゼ(C.musae) およびグレオスポリウム・ムザラム(Gleosporium musarum )、ならびにブドウにおけるボツリチス・シネレア);つる植物における他の病 原体、特にユーチパ・ロータ(Eutypa lota)、ギグナルジア・ビド ウェリ(Guignardia bidwellii)、フェリナス・イグニア ラス(Phellinus igniarus)、フォモプシス・ビチコラ(P homopsis viticola)、シュードペジキュラ・トラケイフィラ (Pseudopezicula tracheiphila)およびステレウ ム・ヒルスタム(Stereum hirsutum);材木における他の病原 体、特にセファロアスカス・フラグランス(Cephaloascus fra grans)、セラトシスチス(Ceratocystis)属亜種、オフィオ ストマ・ ピセ(Ophiostoma piceae)、ペニシリウム属亜種、トリコデ ルマ・シュードコニンギ(T.pseudokoningii)、トリコデルマ ・ビリデ、トリコデルマ・ハルジアナム(T.harzianum)、アスペル ギルス・ニガー(A.niger)、レプトグラフィウム・リンドベルギ(Le ptographium lindbergi)およびオーレオバシジウム・・ プルランス(Aureobasidium pullulans);ならびにウ イルス病の媒介真菌、たとえば穀類におけるオオムギ黄色モザイクウイルス(B YMV)の媒介生物としてのポリミキサ・グラミニス(Polymyxa gr aminis)。 さらに、ある種の化合物は穀類におけるフザリウム属亜種、セプトリア属亜種 、チレチア属亜種(たとえばコムギの種子由来病害であるムギ黒穂病)、ウスチ ラゴ属亜種およびヘルミントスポリウム属亜種、ワタにおけるリゾクトニア・ソ ラニ(R.solani)、ならびにイネにおけるピリキュラリア・オリゼに対 する種子ドレッシング剤として有用である。特に、ある種の化合物はプラスモパ ラ・ビチコラおよびピチウム・ウルチマムに対し良好な駆除活性を示す。 本化合物は植物組織内を求頂/局所的に移動すると思われる。さらに、本化合 物は植物上の真菌に対し蒸気相で有効であるのに十分なほど揮発性であろう。 したがって本発明は、植物、植物の種子、または植物もしくは種子の部位に、 殺菌作用量の前記化合物またはそれを含有する組成物を施与することを含む、真 菌駆除方法を提供する。 本化合物は、農業用として直接に使用できるが、キャリヤーまたは希釈剤を用 いて組成物中に配合することがより好都合である。したがって本発明は、前記に 定義した化合物およびそれに許容しうるキャリヤーまたは希釈剤を含む殺真菌性 組成物を提供する。固体と液体両方の配合物を含めたすべての組成物が、前記に 定義した化合物0.0001〜95%、より好ましくは1〜85%、たとえば1 〜25%、または25〜60%を含むことが好ましい。 植物の葉に施用する場合、本発明化合物は、1ヘクタール当たり有効成分(本 発明化合物)0.1g〜10kg、好ましくは1g〜8kg、より好ましくは1 0g〜4kgの割合で施用される。 種子ドレッシングとして用いる場合、本発明化合物は、種子1kg当たり有効 成分(本発明化合物)0.0001g(たとえば0.001gまたは0.05g )〜10g、好ましくは0.005〜8g、より好ましくは0.005〜4gの 割合で使用される。 本化合物は多数の方法で施与できる。たとえば本化合物を配合して、または配 合せずに、植物の葉に、種子に、または植物が生育しているか、もしくは植物を 植えようとしている他の培地に、直接に施与するか、あるいは本化合物を噴霧、 散粉するか、またはクリーム状もしくはペースト状配合物として施与するか、あ るいは本化合物を蒸気または徐放性顆粒として施与することができる。 植物の葉、幹、枝もしくは根を含めたいかなる部分にも、または根の周囲の土 壌、または播く前の種子、または土壌全般、水田の水、または水耕栽培システム に、施与することができる。本発明化合物を植物に注入し、または電気力学的噴 霧方法もしくは他の低容量法で植物に噴霧し、または地上もしくは空中注水シス テムにより施与することができる。 本明細書で用いる“植物”という用語には、苗木、低木および高木が含まれる 。さらに、本発明の殺真菌方法には、防止、保護、予防、全身処理、治癒および 根絶などの処理が含まれる。 本化合物は、好ましくは農業用および園芸用として組成物の形で用いられる。 いずれの場合も、用いる組成物のタイプは予定した個々の目的に依存するであろ う。 組成物は、有効成分(本発明化合物)、および固体状の希釈剤またはキャリヤ ー、たとえばカオリン、ベントナイト、シリカゲル、ドロマイト、炭酸カルシウ ム、タルク、マグネシア粉末、フラー土、セッコウ、けいそう土およびチャイナ クレーのような充填剤を含む、散粉用の粉末または顆粒の形であってもよい。こ のような顆粒は、さらに処理せずに土壌に施与するのに適した予備調製顆粒であ ってもよい。これらの顆粒は、充填剤のペレットに有効成分を含浸させることに より、またはマグネシア有効成分と充填剤粉末の混合物をペレット化することに より調製できる。種子ドレッシング用組成物は、種子への組成物の付着を補助す るための物質(たとえば鉱油)を含有してもよい。あるいは有機溶剤(たとえば N−メチルピロリドン、ブロピレングリコールまたはN,N−ジメチルホルムア ミド)により有効成分を種子ドレッシング用に配合することができる。本組成物 は、液体中への分散を容易にするための湿潤剤または分散剤を含む、水分散性散 剤または水分散性顆粒剤の形であってもよい。散剤および顆粒剤は、充填剤およ び沈殿防止剤を含有してもよい。 本組成物は、可溶性の散剤もしくは顆粒剤の形、または極性溶剤中の液剤の形 であってもよい。 可溶性散剤は、有効成分を、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸マグ ネシウムまたは多糖類のような水溶性塩、および水分散性/水溶性を改善するた めの湿潤剤または分散剤と混合し、次いでこの混合物を微粉状に粉砕することに より調製できる。同様な組成物を顆粒化して、水溶性顆粒剤を調製することもで きる。液剤は、有効成分を、ケトン類、アルコール類およびグリコールエーテル のような極性溶剤に溶解することにより調製できる。これらの液剤は、水希釈性 を改善しかつ噴霧タンク内での結晶化を防止するための界面活性剤を含有しても よい。 乳化性濃縮液剤または乳剤は、所望により湿潤剤または乳化剤を含有する有機 溶剤に有効成分を溶解し、次いでこの混合物を水に添加することにより調製でき る。水も同様に湿潤剤または乳化剤を含有してもよい。適した有機溶剤は、芳香 族溶剤、たとえばアルキルベンゼンおよびアルキルナフタレン、ケトン類(たと えばシクロヘキサノンおよびメチルシクロヘキサノン)、塩素化炭化水素(たと えばクロロベンゼンおよびトリクロロエタン)、ならびにアルコール類(たとえ ばベンジルアルコール、フルフリルアルコール、ブタノール)、ならびにグリコ ールエーテルである。 大部分が不溶性である固体の水性懸濁濃縮液は、分散剤と共にボールミルまた はビーズミルで混練することにより調製できる。固体の沈降を防止するために沈 殿防止剤を含有させる。 噴霧剤として用いる組成物は、配合物をフルオロトリクロロメタンまたはジク ロロジフルオロメタンのような噴射剤の圧力下で容器内に保持したエアゾル剤の 形であってもよい。 本発明化合物を乾燥状態で火工混合物と混合して、本化合物を含有する煙を密 閉空間内で発生するのに適した組成物にすることもできる。 あるいは本組成物は、マイクロカプセルに封入した形で使用できる。それらを 生分解性ポリマー配合物中に配合して、有効物質を徐々に制御放出させることも できる。 適した添加物、たとえば処理した表面での取込み、分布、付着力および耐雨性 を改善するための添加剤を含有させることにより、各種用途に種々の組成物をよ り良く適合させることができる。各種配合物の生物学的有効性を改善するために 、他の添加物を含有させてもよい。それらの添加物は、湿潤性およびその配合物 で処理した表面での保持性ならびに有効物質の取込みおよび移動性を改善するた めの界面活性剤であってもよい。さらに添加物には、油性噴霧剤添加物、たとえ ば特定の鉱油および天然植物油(たとえば大豆油および菜種油)などの添加物、 またはそれらと他の助剤とのブレンドも含めることができる。 本発明化合物を肥料(たとえば窒素、カリウムまたはリンを含有する肥料)と の混合物としても使用できる。たとえば式(I)の化合物でコーティングするこ とによりこれを含有させた顆粒状肥料のみを含む組成物が好ましい。このような 顆粒は、25重量%の本化合物を含有することが適切である。したがって本発明 は、肥料および一般式(I)の化合物またはその塩もしくは金属錯体を含む肥料 組成物をも提供する。 水分散性散剤、乳化性濃縮液剤および懸濁濃縮液剤は、普通は界面活性剤、た とえば湿潤剤、分散剤、乳化剤または沈殿防止剤を含有する。これらの物質はカ チオン性、アニオン性または非イオン性物質であってよい。 適したカチオン性物質は、第四級アンモニウム化合物、たとえば臭化セチルト リメチルアンモニウムである。適したアニオン性物質は、セッケン、硫酸の脂肪 族モノエステルの塩類(たとえばラウリル硫酸ナトリウム)、およびスルホン化 芳香族化合物の塩類(たとえばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リグノ スルホン酸ナトリウム、−カルシウムまたは−アンモニウム、ナフタレンスルホ ン酸ブチル、ならびにジイソプロピルーおよびトリイソプロピルナフタレンスル ホン酸ナトリウムの混合物)である。 適した非イオン性物質は、エチレンオキシドと、脂肪アルコール、たとえばオ レイル−もしくはセチルアルコールとの、またはアルキルフェノール、たとえば オクチル−もしくはノニルフェノールおよびオクチルクレゾールとの縮合物であ る。他の非イオン性物質は、長鎖脂肪酸と無水ヘキシトール、アルキルグルコシ ド、多糖類およびレシチンとから誘導される部分エステル、ならびにこれら部分 エステルとエチレンオキシドの縮合物である。適した沈殿防止剤は、親水性コロ イド(たとえばポリビニルピロリドンおよびカルボキシメチルセルロースナトリ ウム)、および膨潤性クレー、たとえばベントナイトまたはアタパルジャイトで ある。 水性分散液剤または乳剤として用いる組成物は、一般に高割合の有効成分を含 有する濃縮液の形で供給され、この濃縮液を使用前に水で希釈する。これらの濃 縮液は、長期間の貯蔵に耐えることができ、この貯蔵後に水性調製物を調製する ために水で希釈することができ、これらの調製物が通常の噴霧装置で施与するの に十分な時間、均質に保持されることが好ましい。濃縮液は最高95重量%、適 切には1〜85重量%、たとえば1〜25重量%または25〜60重量%の有効 成分を含有することが好ましい。希釈して水性調製物を調製した後、それらの調 製物は意図する用途に応じて多様な量の有効成分を含有しうるが、0.0001 〜10重量%、たとえば0.005〜10重量%の有効成分を含有する水性調製 物を使用できる。 本発明の組成物は、生物学的活性をもつ他の化合物、たとえば類似もしくは相 補的な殺真菌活性をもつ化合物、または植物生長調節活性、除草活性もしくは殺 虫活性をもつ化合物を含有してもよい。 他の殺真菌薬を含有させることにより、得られる組成物は一般式(I)の化合 物単独より広い活性スペクトルまたはより高い水準の固有活性をもつことができ る。さらに、他の殺真菌薬は一般式(I)の化合物の殺真菌活性に対し相乗効果 をもつものであってもよい。本発明の組成物に含有させることができる殺真菌性 化合物の例は以下のものである:(E)−N−メチル−2−(2−フェノキシフ ェニル)−2−メトキシイミノアセトアミド、(E)−N−メチル−2−[2− (2,5−ジメチルフェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシイミノアセト アミド、(RS)−1−アミノプロピルホスホン酸、(RS)−4−(4−クロ ロフェニル)−2−フェニル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ ルメチル)ブチロニトリル、(Z)−N−ブツ−2−エニルオキシメチル−2− クロロ−2’,6’−ジエチルアセトアニリド、1−(2−シアノ−2−メトキ シイミノアセチル)−3−エチル尿素、4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベ ンゾジオール−4−イル)ピロール−3−カルボニトリル、4−ブロモ−2−シ アノ−N,N−ジメチル−6−トリフルオロメチルベンゾイミダゾール−1−ス ルホンアミド、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソ(1,3)−ジオキ ソール−(4,5−g)キノリン−7−カルボン酸、α−[N−(3−クロロ− 2,6−キシリル)−2−メトキシアセトアミド]−γ−ブチロラクトン、Nー (2−メトキシ−5−ピリジル)シクロプロパンカルボキシアミド、アラニカー ブ(alanycarb)、アルジモルフ(aldimorph)、アンプロピ ルフォス(ampropylfos)、アニラジン(anilazine)、ア ザコナゾール(azaconazole)、アゾキシストロビン(azoxys trobin)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベノミル(benom yl)、ビロキサゾール(biloxazol)、ビナパクリル(binapa cryl)、ビテルタノール(bitertanol)、ブラスチサイジンS( blasticidin S)、ブロムコナゾール(bromuconazol e)、ブピリメート(buprimate)、ブテナクロル(butenachl or)、ブチオベート(buthiobate)、カプタフォル(captaf ol)、カプタン(captan)、カルベンダジム(carbendazim )クロルヒドラート、カルボキシン(carboxin)、キノメチオナート( chinomethionate)、クロルベンズチアゾン(chlorben zthiazone)、クロロネブ(Chloroneb)、クロロタロニル( Chlorothalonil)、クロロゾリネート(chlorozolin ate)、クロジラコン(chlozylacon)、銅含有化合物、たとえば オキシ塩化銅、オキシキノリン酸銅、硫酸銅、銅タラート(copper ta llate)、およびボルドー(Bordeaux)混合物、シクロヘキシミド (cycloheximide)、シモキサニル(cymoxanil)、シプ ロコナゾール(c yproconazole)、シプロフラム(cyprofuram)、デバカ ーブ(debacarb)、ジ−2−ピリジルジスルフィド1,1’−ジオキシ ド、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ダイクロン(dich lone)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジクロメジ ン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、塩化ジデシ ルジメチルアンモニウム、ジエトフェンカーブ(diethofencarb) 、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリム(d iflumetorim)、チオリン酸O,O−ジイソプロピル−S−ベンジル 、ジメフルアゾール(dimefluazole)、ジメツコナゾール(dim etconazole)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ジメチ リモル(dimethirimol)、ジニコナゾール(diniconazo le)、ジノカップ(dinocap)、ジピリチオン(dipyrithio ne)、ジタリムフォス(ditalimfos)、ジチアノン(dithia non)、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、ドグ アジン(doguadine)、エジフェンホス(edifenphos)、エ ポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etac onazole)、エチリモル(ethirimol)、エトキシキン(eth oxyquin)、エチル(Z)−N−ベンジル−N−([メチル(メチル−チ オエチリデンアミノ−オキシカルボニル)アミノ]チオ)−β−アラニナート、 エトリジアゾール(etridiazole)、フェナミノスルフ(fenam inosulph)、フェナパニル(fenapanil)、フェナリモル(f enarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フ ェンフラム(fenfuram)、フェンピクロニル(fenpiclonil )、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fe npropimorph)、酢酸フェンチン(fentin acetate) 、水酸化フェンチン、フェルバム(ferbam)、フェリムゾン(ferim zone)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(flu dioxonil)、フルオロイミド(fluoroimide)、フルキンコ ナゾール(fluquinconazole)、フルジラゾール(flusil az ole)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアフォル(flu triafol)、フォルペット(folpet)、フベリダゾール(fube ridazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメツピル(f urametpyr)、フルコナゾール−シス(furconazole−ci s)、グアザチン(guazatine)、ヘキサコナゾール(hexacon azole)、ヒドロキシイソオキサゾール、ヒメキサゾール(hymexaz ole)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibe nconazole)、イミノクタジンアルベシラート(iminoctadi ne albesilate)、イプコナゾール(ipconazole)、イ プロベンフォス(iprobenfos)、イプロジオン(iprodione )、カルバミン酸イソプロパニルブチル、イソプロチオラン(iprothio lane)、カスガマイシン、クレソキシム−メチル(kresoxim−me thyl)、KTU3616、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(ma neb)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepro nil)、メタラキシル(metalaxyl)、メツコナゾール(metco nazole)、メトフロキサム(methfuroxam)、メチラム(me tiram)、メチラム亜鉛、メツスルホバックス(metsufovax)、 MON41100、ミクロブタニル(myclobutanil)、NTN03 01、ネオアソジン(neoasozin)、ジメチルジチオカルバミン酸ニッ ケル、ニトロタル−イソプロピル(nitrothal−isopropyl) 、ヌアリモル(nuarimol)、オフレース(ofurace)、有機水銀 化合物、オキサジキシル(oxadixyl)、オキソリン酸(oxolini c acid)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペフラゾエ ート(pefurazoate)、ペンコナゾール(penconazole) 、ペンシキュロン(pencycuron)、フェナジンオキシド(phenaz in oxide)、フォセチル−Al(phosetyl−Al)、リンを含 む酸(phosphorus acids)、フタリド、ポリオキシンD(po lyoxin D)、ポリラム(polyram)、プロベナゾール(prob enazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(p rocy midone)、プロパモカーブ(propamocarb)、塩酸プロパモカ ーブ、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(pro pineb)、プロピオン酸、プロチオカーブ(prothiocarb)、ピ ラカルボリド(pyracarbolid)、ピラゾホス(pyrazopho s)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrime thanil)、ピロキロン(pyroquilon)、ピロキシフル(pyr oxyfur)、ピロールニトリン(pyrrolnitrin)、第四級アン モニウム化合物、キンコナゾール(quinconazole)、キノメチオナ ート(quinomethionate)、キノキシフェン(quinoxyf en)、キントゼン(quintozene)、ラベナゾール(rabenaz ole)、ナトリウムペンタクロロフェナート(sodium pentach lorophenate)、スピロキサミン(spiroxamine)、スト レプトマイシン、硫黄、テブコナゾール(tebuconazole)、テクロ フタラム(techlofthalam)、テクナゼン(tecnazene) 、テトラコナゾール(tetraconazole)、チアベンダゾール(th iabendazole)、チシオフェン(thicyofen)、チフルザミ ド(thifluzamide)、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾ ール、チオファナートメチル(thiophanatemethyl)、チラム( thiram)、チミベンコナゾール(timibenconazole)、ト ルクロフォス−メチル(tolclofos−methyl)、トリフルアニド( tolyfluanid)、1,1’−イミノジ−(オクタメチレン)ジグアニ ジンのトリ酢酸塩、トリアジメフォン(triadimefon)、トリアジメ ノール(triadimenol)、トリアズブチル(triazbutyl) 、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyc lazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフォリン(tr iforine)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリチコ ナゾール(triticonazole)、バリダマイシンA、ベイパム(va pam)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、XRD−563、ジネ ブ(zineb)およびジラム(ziram)。種子由来、土壌由来または葉の 真 菌性病害に対し植物を保護するために、一般式(I)の化合物を土壌、ピートそ の他の発根培地と混合することができる。 以下の実施例により本発明を説明する。実施例全体をとおして、別途記載しな い限り“エーテル”という用語はジエチルエーテルを表し、溶液の乾燥には硫酸 マグネシウムを用い、溶液は減圧下で濃縮された。すべての反応を窒素雰囲気下 で実施し、溶媒を使用前に適宜乾燥させた。別途記載しない限り、クロマトグラ フィーは固定相としてのシリカゲルのカラム上で実施された。全体をとおして以 下の略号を用いる: m.p.=融点 THF=テトラヒドロフラン DMF=N,N−ジメチルホルムアミド HPLC=高速液体クロマトグラフィー 実施例1 この実施例は、2−[2−(フェニルアセトヒドラゾノ−アセトキシイミノメ チルフェニル]−3−メトキシプロペン酸(E),(E)−メチル(表1の化合 物No.1)の製造を示す。工程1 アセトフェノン(5.00g)およびヒドラジン水化物(4.17g)の2相 混合物を60℃に10時間加熱した。この混合物を20℃に冷却し、水に注入し 、エーテルで抽出した。エーテル抽出液を水で洗浄し、乾燥させ、溶媒を除去し て粗製の油を得た。これを、シリカゲルを用いてエーテル:ヘキサン 1:1お よび2:1で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、フ ェニルアセチルヒドラゾン(3.30g,54%)を黄色の油として得た。工程2 オルト酢酸トリメチル(10ml)中におけるフェニルアセチルヒドラゾン( 15g)および塩化亜鉛(II)(0.2g)の溶液を、20℃で2時間撹拌し た。この溶液をそのままシリカゲルクロマトグラフィーカラム(溶離剤としてヘ キサン:エーテル 20:1)に注入して、粗製イミデートを黄色の油(0.5 01 g,24%)として得た。工程3 2−[フタルイミドオキシメチルフェニル]−3−メトキシプロペン酸(E) −メチル(0.80g)(欧州特許出願公開第A−0463488号の例4の記 載に従って製造)を室温でメタノール(8ml)に懸濁した。この懸濁液にヒド ラジン水化物(0.109g)を添加し、得られた溶液を2 1/2時問撹拌し た。メタノール(2ml)およびピリジン(2滴)中の、工程2で得たイミデー ト(0.40g)を添加し、得られた溶液を5時間撹拌し、一夜放置した。生じ た白色沈殿をろ過し、溶媒を除去して、黄色のガムを得た。これを、シリカゲル および溶離剤としてのヘキサン:エーテル 2:1を用いるフラッシュカラムク ロマトグラフィーにより精製して、粗生成物を得た。この物質につきHPLC( 溶離剤としてCH2Cl2中0.5%THF)を行い、目的生成物を白色固体(0 .082g,10%)として得た。融点118〜118.5;(NMRデータを 表16に示す)。 実施例2 この実施例は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、R2が CH3であり、R3が2−チエニルであり、かつEが(i)−NH−C(CH3) =N−および(ii)−N(CH3)−C(CH3)=N−である化合物(表1の 化合物No.229および表2の化合物No.229)の製造を示す。工程1 2−アセチルチオフェン(21.0g)およびヒドラジン水化物(35g)の 2相混合物を60℃に7 1/2時間加熱した。この混合物を20℃に冷却し、 水に注入し、エーテルで抽出した。エーテル抽出液を水で洗浄し、乾燥させ、溶 媒を除去して、チエニルアセチルヒドラゾンを黄色固体(23.2g,99%) として得た。工程2 オルト酢酸トリメチル(100ml)中におけるチエニルアセチルヒドラゾン (15.0g)および塩化亜鉛(II)(1.0g)の溶液を、20℃で4時間 撹拌した。この溶液を水に注入し、エーテルで抽出した。エーテル抽出液を乾燥 させ、溶媒を除去して、イミデートを黄色のガム(18.1g,86%)として 得た。工程3 2−[フタルイミドオキシメチルフェニル]−3−メトキシプロペン酸(E) −メチル(6.0g)(欧州特許出願公開第A−0463488号の例4の記載 に従って製造)を室温でメタノール(40ml)に懸濁した。この懸濁液にヒド ラジン水化物(1.0g)を添加し、得られた溶液を2 1/2時間撹拌した。 工程2で得たイミデート(6.4g)およびピリジン(2滴)を添加し、得られ た溶液を1 1/2時間撹拌した。この溶液を一夜放置した。生じた白色沈殿を ろ過し、溶媒を除去して、黄色のガムを得た。これを、シリカゲルおよび溶離剤 としての酢酸エチル:ヘキサン 1:3を用いるフラッシュカラムクロマトグラ フィーにより精製して、粗生成物を得た。この粗生成物につきHPLC(溶離剤 としてCH2Cl2中1%THF)を行い、目的物質(表1の化合物No.229 )を黄色固体(0.196g,3%)として得た;(NMRデータを表16に示 す)。工程4 水素化ナトリウム(60%)(0.163g)をヘキサンで洗浄し、乾燥DM F(2ml)に懸濁した。DMF(3ml)中における、工程3で得た生成物( 0.3g)およびヨウ化メチル(1.25g)の溶液を0℃で添加し、次いで2 0℃に高めた。反応混合物を水に注入し、エーテルで抽出した。エーテル抽出液 を水で洗浄し、乾燥させ、溶媒を除去して粗製の油を得た。これを、シリカゲル および溶離剤としてのヘキサン:エーテル 2:3を用いるフラッシュカラムク ロマトグラフィーにより精製して、粗生成物を得た。この物質につきHPLC( 溶離剤としてヘキサン:エーテル 2:3)を行い、目的物質(表2の化合物N o.229)を黄色のガム(0.055g,18%)として得た;(NMRデー タを表16に示す)。 実施例3 この実施例は、式(I)においてAがCHであり、BがOCH3であり、R2が CH3であり、R3が2−ジフルオロフェニルであり、かつEが(i)−NH−C (CH3)=N−,(ii)−N(アリル)−C(CH3)=N−および(iii ) −N=C(CH3)−N(アリル)−である化合物(表1の化合物No.18、 表9の化合物No.18および表15の化合物No.18)の製造を示す。工程1 2,4−ジフルオロアセトフェノン(19.3g)、ヒドラジン水化物(12 .4ml)および水(5ml)の2相混合物を60℃に10時間加熱した。この 混合物を20℃に冷却し、水に注入し、エーテルで抽出した。エーテル抽出液を水 で洗浄し、乾燥させ、溶媒を除去して、2,4−ジフルオロフェニルアセチルヒ ドラゾンを黄色の油(14.7g,70%)として得た。工程2 オルト酢酸トリメチル(100ml)中における2,4−ジフルオロフェニル アセチルヒドラゾン(15.5g)および塩化亜鉛(II)(1.0g)の溶液 を、20℃で4時間撹拌した。粗生成物をそのままフラッシュクロマトグラフィ ーカラムに移して、イミデートを黄色の油(9.0g,44%)として得た。工程3 2−[フタルイミドオキシメチルフェニル]−3−メトキシプロペン酸E−メ チル(10.1g)(欧州特許出願公開第A−0463488号の例4の記載に 従って製造)を室温でメタノール(80ml)に懸濁した。この懸濁液にヒドラ ジン水化物(1.38g)を添加し、得られた溶液を2 1/2時間撹拌した。 工程2で得たイミデート(6.2g)およびピリジン(0.2ml)を添加し、 得られた溶液を1 1/2時間撹拌した。この溶液を一夜放置した。生じた白色 沈殿をろ過し、溶媒を除去して、黄色のガムを得た。これを、シリカゲルおよび 溶離剤としてのヘキサン/エーテル 2:1を用いるフラッシュカラムクロマト グラフィーにより精製して、粗生成物を得た。この粗生成物につきHPLC(溶 離剤として塩化メチレン中0.2および0.5%THF)を行い、目的物質(表 1の化合物No.18)を透明なガム(2.99g,25%)として得た;(N MRデータを表16に示す)。工程4 水素化ナトリウム(60%)(0.066g)をヘキサンで洗浄し、乾燥DM F(2ml)に懸濁した。DMF(13ml)中における、工程3で得た生成物 (0.647g)および臭化アリル(0.27g)の溶液を0℃で添加し、次い で20℃に高めた。反応混合物を水に注入し、エーテルで抽出した。エーテル抽 出液を水で洗浄し、乾燥させ、溶媒を除去して粗製の油を得た。これを、シリカ ゲルおよび溶離剤としてのヘキサン:エーテル 3:2および塩化メチレン中の 0.5%THFを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより2回精製し て、表9の化合物No.18(0.048g,7%)および表15の化合物No .18(0.027g,4%)を、共に黄色のガムとして得た;(NMRデータ を表16に示す)。 実施例4 本化合物を多様な植物の葉の真菌性病害に対し試験した。用いた手法は以下の とおりであった。 植物を直径4cmのミニポット内でジョン・インネス・ポッティング・コンポ スト(John Innes Potting Compost)(No.1ま たは2)に生育させた。被験化合物を水性ジスパーゾル(DISPERSOL) Tと共にビーズミル粉砕することにより、またはアセトンもしくはアセトン/エ タノール中の溶液として配合し、使用直前に必要濃度に希釈した。配合物(有効 成分100ppm)を葉に噴霧するか、または土壌中の植物の根に施与した。噴 霧剤は最大保持率まで施与され、根ドレンチ剤は乾燥土壌中約40ppm a. i.に等しい最終濃度にまで施与された。噴霧剤を穀類に施与する場合は、ツウ ィーン(TWEEN)20を最終濃度0.1容量%となるように添加した。大部 分の試験につき、植物に病原体を接種する1または2日前に本化合物を土壌(根 )に施与するか、または葉に施与した(噴霧による)。例外は、処理の24時間 前に植物に接種したエリシフェ・グラミニスの試験、および処理の48時間前に 植物に接種したプシニア・レコンジタの試験であった。葉の病原体を胞子懸濁液 として被験植物の葉に施与した。接種後、感染が進行しうるのに適切な環境に植 物を置き、次いで病害を評価できるようになるまで保温した。接種と評価の間隔 は、病害および環境に従って4〜14日であった。 処理した植物それぞれにみられた病害レベル(すなわち活発に胞子形成してい る病害で覆われた葉の面積)を、以下の評価目盛で記録した: 0=0%の病害あり 20と24=10.1〜20%の病害あり 1=0.1〜1%の病害あり 30=20.1〜30%の病害あり 3=1.1〜3%の病害あり 60=30.1〜60%の病害あり 5=3.1〜5%の病害あり 90と94=60.1〜100%の病害あり 10=5.1〜10%の病害あり 次いで各評価を非処理対照植物にみられた病害レベルに対する%として表示し た。この計算値をPOCO(対照に対する%)値と呼ぶ。典型的な計算例は、下 記のとおりである: 非処理対照の病害レベル=90 処理植物の病害レベル=30 POCO = 処理植物の病害レベル ×100=30×100=33.3 非処理対照の病害レベル 90 次いでこのPOCO計算値を、前記9点評価目盛の最も近い数値に四捨五入す る。この具体例ではPOCO値を四捨五入すると30になる。POCO計算値が 2点のちょうど中間にある場合、2数値のうち低い方の値に四捨五入する。 結果を表17に示す。 別途記載しない限り、データは葉への噴霧と根のドレンチ処理100ppmと の組合わせとして施与した後の活性を表す。病害の略号 ERYSGT 白色ウドンコ病 Erysiphe graminis f.sp.tritici PLASVI ブドウベト病 Plasmopara viticola LEPTNO コムギ包えい(頴)白斑病 Septoria nodorum PHYTIN トマトの後期疫病 Phytophthora infestans lycopersici PUCCRT コムギ褐色サビ病 Puccinia recondita VENTIN リンゴ赤カビ病 Venturia inaequalis BOTRCI 灰色カビ病 Botrytis cinerea
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 213/65 C07D 213/65 213/68 213/68 239/28 239/28 277/28 277/28 333/22 333/22 (72)発明者 ワーズィントン,ポール・アンソニー イギリス国バークシャー アールジー42 6イーティー,ブラックネル,ジェロッ ツ・ヒル・リサーチ・ステイション(番地 なし) (72)発明者 トセリオティス,ジョージ イギリス国バークシャー アールジー42 6イーティー,ブラックネル,ジェロッ ツ・ヒル・リサーチ・ステイション(番地 なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式(I)の化合物: またはその立体異性体[式中、AはCHまたはNであり、BはOCH3またはN HCH3であり、Eは−NR1−C(CH3)=N−、−N=C(CH3)−NR1 −であり、R1はH、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、また は所望により置換されたベンジルであり、R2はH、C1-4アルキル、ハロ(C1- 4 )アルキル、C3-6シクロアルキル、C2-4アルケニルまたはC2-4アルキニルで あり、R3は所望により置換されたアリールまたは所望により置換されたヘテロ サイクリルである]。 2.R1がHまたはメチルであり、かつR2がH、メチルまたはシクロプロピル である、請求項1記載の化合物。 3.AがNであり、かつBがOCH3またはNHCH3である、請求項1または 2記載の化合物。 4.AがCHであり、かつBがOCH3である、請求項1または2記載の化合 物。 5.AがCHであり、BがOCH3であり、R1がHまたはCH3であり、R2が CH3であり、かつR3が所望により、ハロゲン、C1-4アルキル、C2-4アルケニ ル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキ ニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルコ キシ(C1-4)アルキル、アシルオキシ、ニトロ、−NR’R”、−NHCOR ’、−CONR’R”または−COR’(これらにおいてR'およびR”は独立 して水素、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシである)で置換された フェニルである、請求項1記載の化合物。 6.AがCHであり、BがOCH3であり、R1がHまたはCH3であり、R2が CH3であり、かつR3が所望によりハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)ア ルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシまたはニトロで置換された フェニルである、請求項1記載の化合物。 7.R1がHである請求項1記載の化合物の製造方法であって、式(II)の 化合物: (式中、R2およびR3は請求項1記載の意味を有し、Lは脱離基である)を式( III)の化合物: (式中、AおよびBは請求項1記載の意味を有する)と反応させることを含む方 法。 8.R1がH以外のものである請求項1記載の化合物の製造方法であって、R1 がHである請求項1記載の式(I)の化合物を式R1L(式中、R1はC1-4アル キル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、または所望により置換されたベンジ ルであり、Lは脱離基である)と反応させることを含む方法。 9.殺真菌作用を示す量の請求項1記載の化合物および殺真菌剤として許容し うるそのキャリヤーまたは希釈剤を含む、殺真菌性組成物。 10.植物に、植物の種子に、または植物もしくは種子の存在場所に請求項1 記載の化合物または請求項9記載の組成物を施与することを含む、真菌の駆除方 法。
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