JP2001502796A - 指輪形線量計プローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、線量計プローブであって、ケーシングに直接取り付けられた２つの脚と１つの熱発光線量測定検出器とを備えたケーシングより成っており、該熱発光線量測定検出器が、ケーシングの切欠内で保持されている形式のものに関する。本発明の課題は、光を通さないように包囲された線量計プローブを提供することである。この課題は、ケーシング（１）と脚（２，３）とがポリマー材料から製造されており、ポリマー材料から成るカバー（４）が設けられていて、該カバーが、ケーシング（１）の切欠内に形状接続式に押し込まれ、熱発光線量測定検出器（５）が光を通さないように密閉されるようになっている、ことによって解決された。

Description

【発明の詳細な説明】 指輪形線量計プローブ 本発明は、請求項１の上位概念に記載した形式の線量計プローブで、Ｇ８５１ ００６０．９により公知であるものに関する。 医学的な分野（核医学、レントゲン診断学、介入及び外科的な放射線医学）に おいては、部分身体線量計（Teilkoerperdosimeter）は、必要とされる範囲内で 使用されていない。何故ならば、提供されたＴＬ・線量計プローブ(TL-Dosimete rsonde)は、使用者の必要を十分に満たしていないからである。この線量計プロ ーブでは、頭部及び手足部が著しい放射線被ばくに曝され、法律的に規制された 分量限界値を越えたことが確認できない可能性がある。使用者にとっては、支持 する際に手を損傷することなしに、またＯＰ手袋（手術用手袋）を使用した状態 でも指の可動性が損なわれることがなく、消毒可能で、一部は殺菌可能でもある 小さい測定プローブが必要とされている。それと同時に同時に、ＰＴＢ(Physika lisch Technische Bundesanstalt；フィジカリッシュ・テヒニッシェ連邦研究機 関)及び度量衡規定(Eichordnung)の測定技術的な要求を満たし、市販されている 装置の評価が簡単に可能であるようにしなければならない。現在市販され ている、上記要求を一部しか満たしていないＴＬ・部分身体線量計プローブの選 択は、非常に制限されている。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式の線量計プローブを改良して、検出器の光 を通さないカプセル部若しくは包囲部を備えたものを提供することである。 この課題は、請求項１の特徴部に記載した構成によって解決された。従属請求 項には、線量計プローブの有利な構成について記載されている。 本発明に従って構成された線量計プローブは、前記の要求を十分に満たすもの である。検出器材料としては、ＬｉＦ：Ｍｇ，Ｔｉ（ＴＬＤ−１００）が使用さ れる。この材料は、線量計保持部内に気密に押し込まれている。保持部は、皮膚 に優しいプラスチック（ポリアミド）より成っていて、拭っても消えない、機械 的に読み取り可能及び文字読み取り可能な識別番号が付けられている。線量計プ ローブは、水密で、消毒可能で、冷間殺菌可能で、機械的に頑丈である。プロー ブは、無段階調節可能で、セルフロッキング式の閉鎖部を備えた開放した指輪と して構成されていて、付加的なベルトを介して別の身体箇所（額、腕その他）で 支持することもできる。この線量計プローブは、従来のシステムと比較して、大 きさが小さくと、重量が軽量で、それぞれの指の太さに無段階に合わせられるこ とを特徴としている。特に、介入的(interventonell) 及び外科的な放射線医学において、扁平な構造に基づいて、環状部を、ＯＰ手袋 をつけても指の可動性が制限されることなしに支持することができる。 この線量計プローブは、４５°の光線侵入方向で、エネルギー範囲１５ｋｅＶ ＜Ｅ＜１．３ＭｅＶ、光子等価線量・測定範囲１ｍＳｖ＜Ｈ_x＜１０Ｓｖにおい て使用するために適しており、ＤＩＮ６８１６、度量衡規定のＰＴＢ−Ａ２３． ２．１及び谷２、第３段、第４条に従って、身体部分線量計のための要求を満た す。 本発明を以下に、図面の実施例を用いて詳しく説明する。第１図は、線量計プ ローブの側面図、第２図は平面図、第３図は断面図である。 第１図には、２つの脚２，３を備えた、ポリアミドから製造されたケーシング １が側面図で示されている。脚２の上側及び下側、並びに脚３の下側に設けられ たこ歯状の起伏部ここでは示されていない。脚３の自由端部には、２つの脚２， ３を閉鎖するためのアイ８が存在する。このアイ８は、のこ歯状の起伏部と、同 様に図示していない係止爪とを有している。脚２，３を閉鎖した状態で、脚３の 下側の起伏部と、脚２の上側の起伏部とが互いに係合し合う。アイ８に設けられ た起伏部と係止爪とは、脚２，３の閉じた状態で脚２の下側の起伏部に係合する 。 第２図には、線量計プローブの平面図が示されてい る。この場合、脚２，３上に耐摩耗性の特徴表示９が記されている。脚３の端部 に設けられたアイ８は、起伏部と係止爪とを示している。脚２には、のこ歯状の 起伏部が示されている。 第３図には、線量計プローブの中央部の断面図を示している。カバー４内に検 出器５が支承されており、このカバー４は、略示された脚２，３を備えたケーシ ング１内に密着し、かつ形状接続式(formschluessig;形状のよる束縛)に押し込 まれる。ケーシング１の切欠は円筒形であって、この中空円筒形の中央部に袋孔 が形成されている。袋孔の底部は、０．３ｍｍよりも厚くはなく、それによって 低エネルギーの放射線の測定が可能である。中空円筒形の下側の開口部は、方形 のプロフィールを有する環状部６によって狭められている。この環状部６によっ て、カバーの堅固な座着が保証される。カバー４は円形デイスクであって、この 円形ディスクの中央に熱発光線量測定検出器５を受容するための円環状リングが 載っている。円形ディスクの上方に向けられた面と、端面と、円環状リングの外 壁とは、相応のケーシング内側面と協働して付加的なシールを形成している。カ バー４の円形ディスクは、上側で斜面若しくは面取部(Anfasung)７を有しており 、この面取部７は、カバー４をケーシング１内に押し込むためのセンタリング補 助部材として役立つ。 脚２，３を有するケーシング１及びカバー４のため に特に適した材料は、ポリアミド(Polimid)である。テフロン(Teflon)等の、そ の他の疎水性の材料も可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年８月２６日（１９９８．８．２６） 【補正内容】 明細書 指輪形線量計プローブ 本発明は、請求項１の上位概念に記載した形式の線量計プローブで、Ｇ８５１ ００６０．９により公知であるものに関する。 医学的な分野（核医学、レントゲン診断学、介入及び外科的な放射線医学）に おいては、部分身体線量計（Teilkoerperdosimeter）は、必要とされる範囲内で 使用されていない。何故ならば、提供されたＴＬ・線量計プローブ（TL-Dosimet ersonde）は、使用者の必要を十分に満たしていないからである。この線量計プ ローブでは、頭部及び手足部が著しい放射線被ばくに曝され、法律的に規制され た分量限界値を越えたことが確認できない可能性がある。使用者にとっては、支 持する際に手を損傷することなしに、またＯＰ手袋（手術用手袋）を使用した状 態でも指の可動性が損なわれることがなく、消毒可能で、一部は殺菌可能でもあ る小さい測定プローブが必要とされている。それと同時に同時に、ＰＴＢ（Phys ikalisch Technische Bundesanstalt；フィジカリッシュ・テヒニッシェ連邦研 究機関）及び度量衡規定(Eichordnung)の測定技術的な要求を満たし、市販され ている装置の評価が簡単に可能であるようにしなければならない。現在市販され ている、上記要求を一部しか満たしていないＴＬ・部分身体線量計プローブの選 択は、非常に制限されている。 包囲された若しくはカプセル内に収容された検出器を有する指輪形線量計プロ ーブは、アメリカ合衆国特許第４５０６１５７号明細書及び同第４６９８５０５ 号明細書により公知である。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式の線量計プローブを改良して、検出器の光 を通さないカプセル部若しくは包囲部を備えたものを提供することである。 請求の範囲 1. 線量計プローブであって、ケーシングに直接取り付けられた２つの脚と１ つの熱発光線量測定検出器とを備えたケーシングより成っていて、該熱発光線量 測定検出器が、ケーシングの切欠内で保持されており、ポリマー材料から成るカ バー（４）が設けられていて、該カバー（４）が、ケーシング（１）の切欠内に 形状接続式に押し込まれ、熱発光線量測定検出器（５）が光を通さないように密 閉されるようになっている形式のものにおいて、 イ）カバー（４）のケーシング（１）と脚（２，３）とがポリマー材料から製 造されており、 ロ）ケーシング（１）に形成された切欠が円筒形であって、該切欠の中央に袋 孔が形成されており、切欠の開口が、方形プロフィールを有する環状部（６）に よって狭められており、 ハ）カバー（４）が円形ディスクであって、該円形ディスク上に、熱発光線量 測定検出器（５）を受容するための円環状リングがセンタリングされて載設され ており、 ニ）カバー（４）の円形デイスクが上側で面取部（７）を有していて、カバー （４）の面と、これに対応する切欠の面とが協働して付加的なシールを形成し、 この際に円形ディスクが環状部（６）によって前記切 欠内に係止するようになっている、 ことを特徴とする指輪形線量計プローブ。 2. 一方の脚（２）の下側及び上側に、のこ歯状の起伏部が設けられていて、 他方の脚（３）の下側に、のこ歯状の起伏部設けられており、両脚（２，３）が 閉鎖された状態で、他方の脚（３）の下側の起伏部と、一方の脚（２）の上側の 起伏部とが互いに係合し合うようになっている、請求項１記載の線量計プローブ 。 3. 他方の脚（３）の端部に、のこ歯状の起伏部及び係止爪を備えたアイ（８ ）が設けられていて、前記起伏部及び係止爪が、両脚（２，３）を閉鎖した状態 で一方の脚（２）の下側に設けられた起伏部に係合するようになっている、請求 項１又は２記載の線量計プローブ。 4. ケーシング（１）に設けられた袋孔の底部が、０．３ｍｍよりも厚くない 、請求項１から３までのいずれか１項記載の線量計プローブ。 5. ケーシング（１）と、脚（２，３）とカバー（４）とがポリアミドより成 っている、請求項１から４までのいずれか１項記載の線量計プローブ。 6. 脚（２，３）が耐摩耗性の特徴表示（９）を有している、請求項１から５ までのいずれか１項記載の線量計プローブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 線量計プローブであって、ケーシングに直接取り付けられた２つの脚と１ つの熱発光線量測定検出器とを備えたケーシングより成っており、該熱発光線量 測定検出器が、ケーシングの切欠内で保持されている形式のものにおいて、 イ）ケーシング（１）と脚（２，３）とがポリマー材料から製造されており、 ロ）ポリマー材料から成るカバー（４）が設けられていて、該カバー（４）が 、ケーシング（１）の切欠内に形状接続式に押し込まれ、熱発光線量測定検出器 （５）が光を通さないように密閉されるようになっている、 ことを特徴とする指輪形線量計プローブ。 2. ケーシング（１）に形成された切欠が円筒形であって、該切欠の中央に袋 孔が形成されており、切欠の開口が、方形プロフィールを有する環状部（６）に よって狭められている、請求項１記載の線量計プローブ。 3. カバー（４）が円形ディスクであって、該円形ディスク上に、熱発光線量 測定検出器（５）を受容するための円環状リングがセンタリングされて載設され ている、請求項１又は２記載の線量計プローブ。 4. カバー（４）の円形ディスクの上側の縁部（７ ）が面取りされている、請求項１から３までのいずれか１項記載の線量計プロー ブ。 5. 一方の脚（２）の下側及び上側に、のこ歯状の起伏部が設けられていて、 他方の脚（３）の下側に、のこ歯状の起伏部設けられており、これらの脚（２， ３）が閉鎖された状態で、他方の脚（３）の下側の起伏部と、一方の脚（２）の 上側の起伏部とが互いに係合し合うようになっている、請求項１から４までのい ずれか１項記載の線量計プローブ。 6. 他方の脚（３）がその端部で、のこ歯状の起伏部及び係止爪を備えたアイ （８）を有しており、前記起伏部と係止爪とが、両脚（２，３）の閉鎖した状態 で、一方の脚（２）の下側に設けられた起伏部に係合する、請求項１から５まで のいずれか１項記載の線量計プローブ。 7. ケーシング（１）に設けられた袋孔の底部が、０．３ｍｍよりも厚くない 、請求項１から６までのいずれか１項記載の線量計プローブ。 8. ケーシング（１）と、脚（２，３）とカバー（４）とがポリアミドより成 っている、請求項１から７までのいずれか１項記載の線量計プローブ。 9. 脚（２，３）が耐摩耗性の特徴表示（９）を有している、請求項１から８ までのいずれか１項記載の線量計プローブ。