JP2001502110A - プラズマアークトーチ、並びに接触始動システムを用いた方法 - Google Patents

プラズマアークトーチ、並びに接触始動システムを用いた方法

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Abstract

(57)【要約】 プラズマアークトーチを接触始動する新規な方法及び構造が開示される。ノズルや渦巻きリング等の並進移動可能な導電性の構成部品を、柔軟なばね要素によって電極に押しつけて接触させる。電極/構成部品界面に先ず電流を流すことによってパイロットアークを形成する。その後、電極と構成部品との間に形成されたプラズマ室内の気体圧力によって構成部品が並進移動し、柔軟な要素を圧縮しパイロットアークを始動する。ばね要素は独立した要素であっても良いし、ノズル、渦巻きリング又は保持キャップに一体的に保持されても良い。一体的保持によって、トーチの消耗部品と共にばね要素を除去・交換することが促進される。

Description

【発明の詳細な説明】 プラズマアークトーチ、並びに接触始動システムを用いた方法 技術分野 本発明は、プラズマアークトーチ及びその操作方法に関し、より詳しくは、プ ラズマアークトーチ、並びに電極及び、弾性的に偏倚力が加えられた並進移動可 能ノズル又は渦巻きリングを利用した接触始動システムを用いた方法に関する。 従来技術 プラズマアークトーチは金属材料を切断するのに広く用いられている。一般に プラズマアークトーチはトーチ体、トーチ体内に取り付けられた電極、中央に出 口オリフィスを備えたノズル、電気的接続部、冷却流体及びアーク制御流体用通 路、流体流パターンを制御ずる渦巻きリング、及び電源を備える。トーチは、プ ラズマガスを高温・高運動量で圧縮したイオン化ジェットであるプラズマアーク を発生させる。トーチには、非反応性(例えばアルゴン又は窒素)又は反応性( 例えば酸素又は空気)の気体が用いられる。 操作にあっては、まずパイロットアークを電極(陰極)とノズル(陽極)との 間に発生させる。パイロットアークはノズル出口オリフィスを通過する気体をイ オン化する。イオン化気体によって電極と加工物との間の電気抵抗が低減される と、アークはノズルから加工物へと移動する。トーチはこの移転プラズマアーク 方式(加工物の切断を目的とした、電極から加工物へのイオン化気体の導電流に より特徴付けられる)によって操作される。 一般に、パイロットプラズマアークを発生させる方法は二つある。第一に、D C電源及びトーチに連結した高周波数・高電圧(HFHV)シグナルを用いる方 法が挙げられる。HFHVシグナルは通常、電源に連動した発振器によって発生 される。HFHVシグナルは、電極とノズルとの間を流れるプラズマガス中にお けるスパーク放電を誘導し、この放電が電流の経路となる。パイロットアークは 、電極とノズルとの間に、それら二者間に電圧を存在させることにより形成され る。 パイロットプラズマを発生させる他の方法は、接触始動として知られている。 高周波装置を必要とせず、従って経費がかからず又電磁障害を生じないという点 において、接触始動の使用は有利である。接触始動の一つの形態にあっては、手 動で電極と加工物とを電気的に接続する。電流が電極から加工物を通過し、さら に電極を加工物から手動で後退させることによってアークが打ち出される。 プラズマアークトーチシステムについてこれまで改良が行われて来た結果、ア ークを始動するためにトーチを加工物に打ち付ける必要が無くなってきた。これ によって、トーチ部品が損傷して脆弱化することが防がれる。この様なシステム は、本発明者と同じ者に譲渡されている米国特許4,791,268(以下「特 許‘268」と称する)、に記載されている(参照して説明に変える)。すなわち 、特許‘268は、可動式電極及び固定ノズルを備えたトーチにして、電極に連 結したばねによってノズルオリフィスが塞がれるように電極とノズルとが接する トーチについて記載している。トーチを始動させるには、電極、ノズル、渦巻き リングにより画定されるプラズマ室にプラズマガスを供給しつつ、電極及びノズ ルに電流を通過させる。蓄積されたプラズマ室中の気体圧力がばねの力を超えて 電極がノズルから引き離され、それら二者の間に低エネルギーパイロットアーク が生じた時に、接触始動が達成される。その後、ノズルを加工物に近接させるこ とによって、アークは加工物に移転する。この時、制御回路の電気的パラメータ ーは増大し、加工物を加工するのに十分なエネルギーが供給される。この様な設 計に基づくプラズマアークトーチシステムは、商業的にも工業的にも広く用いら れている。 プラズマアークトーチを操作する際に、電極において有意な温度上昇が起こる 。可動式電極を用いるシステムにおいては、電極と電極に隣接する構造体との間 に滑り嵌め用の隙間を確保する必要があるので、電極から隣接する構造体への受 動的伝導による冷却効果は隙間がない場合に比べて低減する。この様な隙間は、 ねじ連結又は締まり嵌めを用いた定置電極の場合に比べ、伝熱効率を低下させる 。これに対して、能動的冷却効果を賦与する配置が開発されている[例えば、本 発明者と同じ者に譲渡されている米国特許番号4,902,871(特許‘87 1)に記載。参照して説明に代える]。すなわち特許‘871は、螺旋状気体流 通路を、膨らんだ肩部分に外接させた電極について記載している。低温の加速さ れた気体流に接触させる電極の表面積を増大させることによって、伝熱効果は増 大し、電 極の寿命は延びる。 公知の接触始動システムを企図したように機能させる一方で、改良のために付 加した部分についても、操作に必要な条件が同定されている。例えば、公知の接 触始動システムにおいて、電極は部分的にばねによって支持されているが、この ばねは電極とノズルとを電気的及び物理的に密着させており、プラズマ室内の圧 力がばねの押しつけ負荷を超えるまで出口オリフィスを塞いでいる。周期的な機 械的及び/又は温度的疲労によってこのばねが劣化すると、ばね率が変化し又は ばね能力が失われ、更にその結果、パイロットアークを始動するのが困難になる だけでなくトーチ始動の信頼性が失われる。従って、ばねは定期的に交換されな くてはならない。しかし、トーチ体内におけるばねの位置によっては、電極やノ ズルなどの通常の消耗品の交換にかかる以外の分解作業が必要となり、更に労力 がかかってしまう。又、通常、トーチの再組み立てが適正であるかを確認するた めの専用試験取り付け具が更に必要となる。更に、ばねは独立した構成部品であ るので、トーチの修理又は整備の際に、ばねを付け忘れたりばねが失われたりし てしまうことがある。ばねが無いまま或いはばねを間違って取り付けてトーチ体 を再組み立てすると、パイロットアーク始動に先立つトーチの始動又は付加的な 操作が困難になる。 加えて、異物が原因となって、電極と電極に近接する構造体との滑り接触部分 (ピストン/シリンダー組立品)に摩損が生じたり粘結が起こったりしやすい。 これらの表面は、エアーコンプレッサーによって供給されホースや関連のパイプ を通過する加圧気体中に良く存在する、埃、グリース、油及び他の異物質によっ て傷つけられやすい。これらの異物によってトーチを無故障で使用できる期間は 短くなり、手入れや修理のためにトーチを定期的に分解する必要が生じる。従っ て、トーチ始動の信頼性に影響が出る前に、可動式部品とそれに対応する表面を 定期的に及び容易に交換できることが望ましい。 従って、当技術における現状を改善する、プラズマアークトーチ接触始動の形 態を提供する必要がある。 発明の概要 開示されている改良された接触始動プラズマアークトーチ及びそれを用いる方 法は、金属加工物の切断及びマーキング、並びにプラズマ溶射等(但し、これら に限定されない)の、工業的及び商業的用途に広く用いられている。装置は、電 極が内部の定置に取り付けられたトーチ体を有する。並進移動可能なノズルは電 極と同軸上に取り付けられ、二者間にプラズマ室が形成される。ノズルは、ばね 要素によって弾性的に電極に押しつけられ接触している。ノズルを捉えて位置付 けするために、保持キャップがトーチ体に取り付けられている。一つの態様にあ っては、ばね要素は独立した構成部品であり、ノズルの挿入後且つ保持キャップ の取り付け前に、トーチに組み込む。他の態様にあっては、ばね要素はノズルに 取り付けられ、一体的に組み立てられる。すなわち、一つの組立品として、ユー ザーには分解できないものにする。更に他の態様にあっては、ばね要素を保持キ ャップに取り付け、一体的組立品とする。更なる態様にあっては、電極及びノズ ルの両方が、並進移動可能な分節からなる渦巻きリングと共に定置して取り付け られる。渦巻きリングの導電部分はばね要素によって電極に押し付けられ接触し ている。このばね要素は、独立した構成部品であっても良いし、ノズル、保持キ ャップ又は渦巻きリングのいずれかと一体的組立品を形成しても良い。ばね要素 は、例えば波形ばね座金、指形ばね座金、湾曲ばね座金、螺旋圧縮ばね、フラッ トワイヤー圧縮ばね又はスロット付き円錐盤などの様々な形状をとっても良いが 、これらに限定されるものではない。 本発明の方法によると、並進移動可能な構成部品は、組み立てられた状態では 、ばね要素によって定置電極に押し付けられ接触している。電極及び構成部品を 通過する電流を与えた後、ばね要素の押しつける力を超えるのに十分な流速及び 圧力を有する気体をプラズマ室に提供する。その結果、構成部品を電極から並進 的に遠ざけると、パイロットアーク状態が形成される。次いで、所望によって加 工物の加工処理を引き続き行う従来法によって、アークを金属加工物へ移転させ ることができる。 本発明による構造及び方法を用いることによって、幾つかの有利な点が実現さ れる。例えば、切断及びマーキングに本発明を適用する場合、より信頼性のある プラズマトーチ接触始動が提供される。従来法に用いられる可動式電極及び定置 ノズルは、プランジャー及び電気的に絶縁したプランジャー収容部等の、可動部 及びそれに対応する表面を更に備える。これらの部品は工場でプラズマトーチ内 に恒久的に配置され、トーチの耐用期間(通常数年)内に、整備されることを企 図していない。これらの部品は、急速な極温サイクル及び機械的衝撃の繰り返し といった、厳しい操作条件下に置かれる。加えて多くの場合、トーチ動作流体は 圧縮した空気であり、その品質は乏しい。エアーコンプレッサー又は圧縮空気送 り出しラインからの油性噴霧、凝縮水分、埃及びくず、並びに切断により生じた 金属煙霧や、消耗品であるトーチ部品を交換する際につく操作者の手の油分など 、これら全ては、トーチ内に恒久的に配置されたベアリングの滑らかな表面を汚 染する元となる。時間が経つに連れて、パイロットアークの接触始動を確実にす るのに必要な部品の自由な動きに、これらの異物が影響を与えるようになる。部 品が粘結した結果、部品の動きは遅くなり、やがて停止してしまい、更にはトー チが始動しなくなる。操作条件におけるこれらの制御不能な変化によって、多く のトーチが早くから機能しなくなる。これらの機能損失の原因は、直接には、相 対的に可動する部品表面の質の低下にある。本発明の一つの重要な利点は、トー チの消耗部品として定期的に交換できる、可動部品とそれに対応する表面を使用 することにある。このようにして、トーチ接触始動システムの致命的な部品を定 期的に交換し、高レベルのトーチ性能を保つことができる。 本発明は更に、加熱された電極からの熱伝導を向上させ、電極をより効果的に 冷却する。可動式電極を有する従来の接触始動システムにあっては、電極がそれ に対応する部品に対して自由に動かなければならないので、電極と近接する構造 体との間に隙間が必要である。この必要性によって、電極から近接する構造体へ の受動的伝熱の量が制限されている。本発明によると、プラズマトーチの部品の うち最も高い熱ストレスを受ける電極は、効果的なヒートシンクとして作用する 隣接構造体にしっかりと固定されている。直接接触しているので、境界面の熱抵 抗が削減され、電極の伝導冷却効果が向上する。その結果、電極はよりよく冷却 され、同様の操作条件下にある従来の電極に比べ、耐用期間が長くなる。 図の簡単な説明 好ましく且つ例証的な態様によれば、本発明は更なる利点と共に、付属の図を 参照にして詳述される。 図1Aは、本発明の第一の態様による、電源を切った状態にあるプラズマアー クトーテの作動端の、一部を切り取った概略断面図である。 図1Bは、本発明の第一の態様による、パイロットアークモードにある、図1 Aに図示されたプラズマアークトーチの作動端の概略断面図である。 図2Aは、本発明の第一の態様による、一体的にばね要素を備えたノズルの概 略側面図である。 図2Bは、本発明のこの態様による、予荷重組み立て状態にある、図1Aに図 示されたノズルの概略側面図である。 図2Cは、本発明のこの態様による、加圧組み立て状態にある、図1Bに図示 されたノズルの概略側面図である。 図3Aは、本発明の他の態様による、一体的にばね要素を備え部分的に組み立 てられたノズルの概略側面図である。 図3Bは、本発明のこの態様による、図3Aに図示されたノズルの、組み立て 完了後の概略側面図である。 図4Aは、本発明の更に他の態様による、電源を切った状態にあるプラズマア ークトーチの作動端の、一部を切り取った概略断面図である。 図4Bは、本発明のこの態様による、パイロットアークモードにある、図4A に図示されたプラズマアークトーチの作動端の、一部を切り取った概略断面図で ある。 図4Cは、本発明のこの態様による、プラズマアークトーチに組み込む前の、 図4Aに図示された保持キャップの概略断面図である。 図5A〜5Fは、本発明の様々な態様による、6つの例証的なばね要素の概略 上面及び概略側面図である。 図6Aは、本発明の更に他の態様による、電源を切った状態にあるプラズマア ークトーチの作動端の、一部を切り取った概略断面図である。 図6Bは、本発明のこの態様による、パイロットアークモードにある、図6A に図示されたプラズマアークトーチの作動端の概略断面図である。 図7は、本発明の更に他の態様による、一体的にばね要素を備えたノズルの概 略側面図である。 図8Aは、本発明の更に他の態様による、電源を切った状態にあるプラズマア ークトーチの作動端の概略断面図である。 図8Bは、本発明の更に他の態様による、パイロットアークモードにある、図 8Aに図示されたプラズマアークトーチの作動端の概略断面図である。 図9Aは、本発明の更に他の態様による、電源を切った状態にあるプラズマア ークトーチの作動端の、一部を切り取った概略断面図である。 図9Bは、本発明のこの態様による、パイロットアークモードにある、図9A に図示されたプラズマアークトーチの作動端の概略断面図である。 発明の詳細な説明 図1Aは、本発明の第一の態様による、電源を切った状態にある二重流プラズ マアークトーチ10の作動端の、一部を切り取った概略断面図である。ここで言 う「電源を切った状態」とは、プラズマ室を加圧する前の、トーチ構成部品の配 置のことを意味する。この配置は、電源の入っていない、組み立てられた状熊に おいて一貫している。トーチ10は円筒体16並びに、円筒体16及びトーチ1 0を貫通する縦軸14に中心が沿うように定置された電極12を備える。特に指 定しない場合には、トーチ10の各構成部品は、縦軸対称であり、トーチ10の 縦軸14上に沿って並んで組み立てられているものとする。電極12は電気的に トーチ体16から独立している。トーチ体16は手動で加工物に向けられる場合 は握りとして、コンピューター制御によって切断又はマークするシステムにおい て全自動で用いる場合には取り付け構造として機能する。 軸14と実質的に同軸上にあり、電極12に隣接するように配置されたノズル 18は、所与の範囲内で軸14に沿った並進移動が可能である。ノズル18は、 3つの構成部品(円筒状中空部材20、ばね要素26、及び保持カラー28)か らなる一体組立品として製造される。円筒状中空部材20の一端は開いていて電 極12を受容し、もう一端は閉じていて、トーチ操作の間に高エネルギープラズ マを放電するための中心オリフィス22を備えている。ノズル部材20の外部に は、中心から四方に広がりばね要素26に対する反作用面を形成するフランジ2 4が備わっている。図5A〜5Fについて後に詳述するように、ノズル部材20 を電極12と直接接触させる望ましい偏倚力を得るために、様々な形状のばねを 用いることができる。最後に、ノズル18は外側に広がるフランジ30を備える 保持カラー28を含有する。カラー28は、例えばトーチ10内においてノズル 部材20の並進移動を制限する;ノズル18の一体的組立品の一部として、フラ ンジ30によってばね要素26を捉える、等の機能を有する。カラー28は、直 径締まり嵌め又は機械的ねじ嵌め、熱ブレージング等の他の従来法によって部材 20の外部に取り付けることができる。 ノズル18は、保持キャップ32によってトーチ10内に固定される。キャッ プ32をねじ嵌めや他の従来接続法によってトーチ体16に取り付けることによ って、消耗品交換のためにトーチ10を分解できるようにすることもできる。キ ャップ32は、中空の切頭円錐外板34及びその内部に軸が揃うように配置され た予荷重リング36を備えている。環状予荷重リング36はノズル18に外接し ;ばね要素26に隣接して、組み立てた状態において追加のばね要素圧縮又は予 荷重を提供する、縦方向に配置された内部段38を備える。 ノズル18内部の形状は、電極12に近接するように配置したとき、中心から 四方に広がる隙間ができ、その2者間がプラズマ室となるような寸法である。プ ラズマ室40と流体連結している、制御された加圧気体の供給源(図示せず)か らは、加工物加工に用いる高エネルギープラズマに変換される必須気体が提供さ れる。室40内の加圧気体は更にばね要素26の押しつけ効果に対して反作用し 、パイロットアーク始動の間に電極12に対してノズル18を並進させるのに用 いられる(図1B参照)。 トーチ10を始動するために、低レベルの電流を、電極12及び隣接するノズ ル18(図1A参照)に連続的に供給する。次に、ばね要素26の偏倚力を超え るのに十分な流量及び圧力を有する気体をプラズマ室40に供給する。その結果 、電極12とノズル18とが離れてパイロットアーク状態になる。この二重流ト ーチ10において、外板34内部とノズル部材20の近接する外表面との間、さ らに予荷重リング36との間に位置する環41にも気体が供給される。図1Bに 示すように、ノズル18は下方向に移動しており、電極12について軸方向及び 放射方向に隙間が形成される。ノズル18の並進移動は、ノズルカラーフランジ 30と予荷重リング36上の第二の縦段42との接触によって制限されている。 パ イロットアークモード及び移転アークモードの両方において、ノズル18はトー チ10の操作継続時間の間、後退したままになっている。トーチ10の停止に際 しては、プラズマ室40及び環41への気体流が停止される。室40の圧力が低 下するにつれて、ばね要素の力が支配的になり、ノズル18は上方に並進移動し 、電極12に接触する。 パイロットアークの始動を確実にするためには、ばね要素26が導電性・非酸 化性であり、ノズル並進移動の間にノズルフランジ24及び予荷重リング36と 密着することが望ましい。滑り摩擦を増やす性質のある漂遊放電によって起こる 、フランジ24の滑り面と予荷重リング36との間のミクロアーク形成を、ばね 要素26に抵抗の少ない電気経路を提供することによって、実質的に排除するこ とができる。 図2A〜2Cはそれぞれ異なる3状態にあるノズル18(トーチ10に挿入す る前の一体組立品としての状態;トーチ10に挿入後、且つプラズマ室40の加 圧前の予荷重状態;並びにトーチ10に挿入後、次いでプラズマ室40を加圧し た状態)を示している。まず図2Aを参照する。一体組立品の製造初期にあたっ て、ばね要素26を多少圧縮して、ばね要素両端が部材フランジ24及びカラー フランジ30に正しく収まるのを確実にするのが望ましい。これによりばね要素 26はフランジ24、30の両方によって軸に沿った状態で固定される。ここで 図示するばね要素26は概略的なものであり、一個の押しつけ要素であっても良 いし、複数個の類似又は非類似の要素を積み重ねたものであっても良い。一旦ト ーチ10内に設置されると、ばね要素26は段38及び予荷重リング36によっ て更に圧縮される(図2B)。段38の相対的寸法を代えることによって、プラズ マ室40内でノズル18が電極12から離れるのに必要な、予荷重の大きさ及び それに付随する圧力の大きさを変えることができる。カラーフランジ30と予荷 重リング36との間にある、縦方向の隙間が、ノズル18の並進移動を制限する ことに注目されたい。この隙間は、プラズマ室40の加圧に際する電極12とノ ズル18とのギャップを決定する。隙間の寸法は、安定したパイロットアークが 形成されるように電極12とノズル18との間に十分なギャップを提供するほど 大きなものでなければならないが、同時に隙間の寸法は、電極12とノズル18 との間のギャップが大きくなり過ぎて電源からのオープン回路電圧がパイロット アークを保持するのに不適当になるほど大きなものであってはならない。ノズル 移動の一般的な範囲は、トーチのアンペア数によって異なるが、約0.010イ ンチ(0.254mm)〜約0.100インチ(2.54mm)である。例えば 、20アンペアトーチにおいでは、名目上のノズル移動は約0.015インチ( 0.381mm)であり、100アンペアトーチにおいては、名目上のノズル移 動は約0.065インチ(1.651mm)である。高電流のトーチにおいては 、名目上のノズル移動は通常更に大きい。最後に、図2Cはノズル18が最も移 動してカラーフランジ30が予荷重リング36に接触しているトーチ操作間の、 ノズル18及びリング36の相対的位置関係を示している。 例えば、ばね率48ポンド/インチ(8.57kg/cm)および力を加えな い時の全長0.180インチ(4.57mm)のばね要素26については、組み 立て体トーチ10における予荷重の長さは0.130インチ(3.30mm)で あり、約2.4ポンド(1.09kg)の予荷重力に相当する。約0.015イ ンチ(0.381mm)のノズル移動については、ノズルが最も移動した場合の ばね要素26の長さは約0.115インチ(2.92mm)であり、約3.12 ポンド(1.42kg)のばね力に相当する。直径約0.440インチ(1.1 2cm)、横断面積約0.152平方インチ(0.98cm2)のノズルでは、プ ラズマ室40の加圧を約40psig(2.81kg/cm2ゲージ)で行った 場合、空気力は約6.08ポンド(2.76kg)であり、ばね力3.12ポン ド(1.42kg)を超えるのに必要な力のほぼ2倍の大きさである。従って、 ノズル18は接触始動の間に確実に並進移動し、トーチ操作の間に最も遠くへ移 動した位置に保持される。 ノズル18を部材20及びばね要素26との一体組立品にすることによって、 ノズル18を交換する際にはいつでも、ばね要素26を交換することができる。 従って、始動システムの信頼性はばね要素26の熱劣化及び機械的劣化によって 損なわれることはなく、又、ばね要素26を付け忘れてトーチ10を組み立てて しまうことが回避される。 一体的組み立てノズル18の一部としてばね要素26を保持する他の方法を以 下に述べる。例えば、対抗するフランジ24と30との間にばね要素26を軸方 向に固定する代わりに、ばね要素26の一つの末端を図3A〜3Bに示すように 取り付けることができる。まず図3Aを参照する。ノズル118の外部は、ばね 要素126に対する保持面及び反作用面の両方を形成する、中心から四方に広が るフランジ124を備える。組み立てに先だって、フランジ124は、外周に沿 って連続的であるか又は不連続だが隣接した一連のタブを形成する、縦方向に伸 びるリップ44を備える。図3Bに示すようにリップ44をばね要素126の近 接部分の回りに塑造的に変形することによって、ばね要素126が軸方向に保持 される。トーチ10内に組み込まれた時のノズル118の並進移動は、ノズル段 46又は他の類似の一体的に形成された特徴によって制限される。ノズル18の 移動について上記したように、プラズマ室加圧に際して段46は予荷重リング3 6に同様に接触する。 本発明の他の態様にあっては、ばね要素をノズルではなく保持キャップ又は予 荷重リングの構成部分として結合することによって、望ましい機能が達成される (図4A〜4C)。まず図4Aを参照する。本発明のこの態様による、組み立て状 態又は電源を切った状態にある、二重流プラズマアークトーチ110の作動端が 示されている。トーチ110は電極112及びノズル218と中心が合うように 配置されている。ノズル218は一体的構造体であってもよく、ばね要素226 に対する反作用面として、中心から四方に広がるフランジ224を備えても良い 。 ノズル218は、保持キャップ132によってトーチ110内に固定される。 キャップ132は中空の切頭円錐外板134を備え、その内部に軸が揃うように 予荷重リング136を備えている。予荷重リング136は、ばね要素226を受 容する寸法及び形状をした環溝48をその内部に沿って有している。ばね要素2 26が柔軟であるので、予荷重リング136を一体的構造体として製造してから 、ばね要素226を溝48に挿入することができる。溝48からばね要素226 を直接引き出すことが無くなるので、ばね要素226は予荷重リング136内に 保持され、従ってここに開示する一体的組立品とみなすことができる。 トーチ110を組み立てるには、まずノズル218を電極112を覆うように 配置し、そして一体的ばね要素226を備えた予荷重リング136を配置する。 次に外板134をトーチ体116に付ける。組み立てた状態にあっては、ノズル フランジ224に対するばね要素226の反作用によって偏倚力が加えられ、ノ ズル218は電極112と接触する。 ノズル218は、プラズマ室140が加圧下にあると縦方向に電極112から 遠ざかる。この距離はノズル段146と予荷重リング142との隙間によって制 限されている。ここでも、この組立品の隙間は、信頼おける始動を確実にし且つ パイロットアークの保持を確実にする、所与のものである。図4Bは加圧された パイロットアーク状態にある、もっとも遠くに移動したノズル218の相対的位 置を示す。図4Aと比較して、ばね要素226が圧縮され、ノズル218と電極 112との間に縦方向に隙間ができ、ノズル段142と予荷重リング段142が 接触していることに注目されたい。 図4Cは、トーチ110に組み込む前の、図4Aに図示された保持キャップ1 32の概略断面図である。この図では、例証を明瞭にするために、電極112及 びノズル218を図示していない。保持キャップ132は一体的構造体として又 は一体的ばね要素226との組立品として製造しても良い。あるいは、キャップ 132は外板134及び対応する予荷重リング136として製造しても良い。ト ーチ110が適当に機能するのに他に望ましい特徴、例えば環141に流れを供 給する気体回路などを、容易に組み込むこともできる。個別の構成部品複数個を 用いてキャップ132を形成することによって、電極112、ノズル218及び 予荷重リング136の整合した組、並びに異なる電力レベル及び異なる用途に用 いることが可能な共通の外板134の使用が容易になる。 ばね要素をノズル組立品又はキャップ(又は予荷重リング)の一体的部分とし て組み込むかどうかは、構成部品の使用寿命によって左右される。ばね要素は劣 化する前に交換するのが望ましく、したがって同じ位の又は短い使用寿命を有す る構成部品に組み込むのが有利である。 上で簡単に述べたように、様々な形状のばねを用いてばね要素の望ましい押し つけ機能を達成することができる。ばね要素の望ましい特徴の一つとして、プラ ズマアークトーチ10の作用端において遭遇する高い周囲温度に対する耐性を備 えているということが挙げられる。他に好ましい特徴としては、熱及び/又は機 械的周期の関数として使用寿命が予測できることが挙げられる。従って、ばね要 素の材質及び形状は、一体的ノズル又は保持キャップの使用寿命に適したプラズ マ室気体圧に対して、確実かつ繰り返し可能な偏倚力を提供するものが有利に選 択される。 図5A〜5Fは、上記した機能を達成するために用いることのできる、ばねの 形態の幾つかの態様が示されている。これらの態様は本質的には例証をするため のものであって、出所、材料又は形態のいずれをも制限するものではない。 図5Aは、限られた直径高を有する小さなたわみによってスラスト荷重を加え るために従来用いられている波形ばね座金26aとして参照される、弾力性部材 の概略平面図及び側面図を示す。座金26aは概略的には円形であるが、表面は 縦軸方向に緩やかに波打っている。高炭素鋼又はステンレススチール製の座金2 6aはAssociated Spring、Inc.(Maumee、OH4 3537)から入手可能である。 図5Bは、過剰な縦方向の隙間を埋め、回転装置の震動を減らすために従来用 いられる、指形ばね座金26bとして参照される、弾性部材の概略平面図及び側 面図を示す。座金26bは軸方向に変形した外部指を備えた、不連続の円周を持 つ。高炭素鋼製の座金26bはAssociated Spring、Inc. から入手可能である。 図5Cは、低レベルのスラスト荷重を発揮することによって過剰な縦方向の隙 間を埋めるために従来用いられる、湾曲ばね座金26cとして参照される、弾性 部材の概略平面図及び側面図を示す。座金26cは円形であるが、軸方向に弓な りになる又は湾曲している。高炭素鋼製又はステンレススチール製の座金26c はAssociated Spring、Inc.から入手可能である。 図5Dは、様々なうねりを有する、フラットワイヤー圧縮ばね26dとして参 照される、弾性部材の概略平面図及び側面図を示す。ばね26dは円形であり、 一連に波打つ平らなばね表面は、一周して頂点それぞれにおいて他の頂点と接触 する。この特殊な態様の場合、ばねの両端は平らであり、この様な形状で高炭素 鋼製又はステンレススチール製のものはSmalley Steel Ring Company、Wheeling、IL60090から入手可能である。 図5Eは、一般的な螺旋圧縮ばね26eの概略平面図及び側面図を示す。側面 図は圧力を加えない状態及び圧縮した状態を示す。ばね26eの両端は水平で、 丸まっており、このようなものはAssociated Spring、Inc .から入手可能である。音楽用のものは約250°F(121℃)までの周囲温 度に用いることができ、ステンレススチール製のものは約500°F(260℃ )までの周囲温度に用いることができる。 図5Fは、内部に配置された円筒状部材を外接孔に押しつけるため、又は部材 を軸上に保持するために従来用いられるスロット付き円錐盤又はRINGSPA NN(商標)Star Disc26fとして参照される、弾力性部材の概略平 面図及び側面図を示す。盤26fは円形であり、内部及び外部に交互する放射状 スロット並びに、ばね要素として望ましい偏倚力を提供する、軸方向について薄 い円錐形状を有する。硬度は、盤の厚み及びスロットの長さの関数として表わさ れる。硬化ばね鉄鋼製の盤26fはPowerhold、Inc.(Middl e field、CT06455)から入手可能である。 ばね要素26はノズル18又は保持キャップ32と一体であり、他の消耗部品 と交換可能であるのが望ましいが、必ずしもそうでなくともかまわない。例えば 、図6Aは、本発明の更なる態様による、電源の入っていない空冷プラズマアー クトーチ210の作用端の一部を切り取った断面図である。トーチ210は、中 心に配置された電極212に接触するようにばね要素326(ここでは螺旋圧縮 ばねとして図示)によって偏倚力のかかったノズル218を備えている。ノズル 218は一体的構造体であり、ばね要素326に反作用する縦段246をフラン ジ324上に備えている。ばね要素326は又、保持キャップ232の段138 に対しても反作用する。ノズル218は更にキャップ段238と円周に並んだ、 中心から四方に広がるフランジ50を備えている。この2者間の縦方向の隙間は 、プラズマ室240が十分に加圧された時のノズル218の移動を制限する。ト ーチ210の組み立てにおいては、ノズル218が、取り付けられた電極212 を覆うように配置され、ばね要素326が挿入され、保持キャップ232が、ね じ嵌め又は他の手段によってトーチ体216に取り付けられる。力の加えられて いないばね要素326の長さ、キャップ段138及びノズル段246の組み立て 位 置は、組み立て時に望ましいばね要素予荷重が達成されるように予め決定される 。その後、トーチ210には更に、ノズル218の回りに空気流を通す目的でガ スシールド52が設置される。 トーチ210は、保持キャップ232とノズルフランジ324との間に放射状 に配置される絶縁体を54更に備えても良い。絶縁体54は保持キャップ232 に放射状締めり嵌め、接着剤又は他の方法によって固定されても良く、又、温度 上昇に対して膨張したり目に見える変形をしたりすることのない、寸法的に安定 した材料でできていなければならない。材料の例としては、VESPEL(商標 )(E.I.du Pont de Nemours&CO.、Wilming ton、DE19898)が挙げられる。フランジ324と保持キャップ232 との間に絶縁体54を設けることによって、ノズル218が並進移動する間に起 こるスライド面に沿ったミクロアーク形成及びそれに関連した障害を防ぐことが できる。さもなくば、ノズル218は粘結してしまう。パイロットアーク始動の 間に、確実にばね要素326に電流を通過させるためには、上記したような、平 らで丸まった末端を有する螺旋金属圧縮ばねを用いる。ばねはステンレススチー ルなどの非酸化性材料でできていなければならず、ノズル移動の間にノズル21 8と保持キャップ232との間の初期電流を維持するのに必要なものでなければ ならない。というのは図6Bに示すように、ノズルが最も遠くに移動した際、ノ ズル段246が保持キャップ238と接触するからである。パイロットアークの 状態で、プラズマ室240が加圧され、ノズル218が最も移動しているトーチ の形状を、図6Bに示す。 螺旋圧縮ばね26eをばね要素として用いる場合には、図7のノズル318に 示すように、ばね26eとノズル円筒状部材120とを実質的に一体の組立品に することができる。部材120の名目上の直径はノズルフランジ424に近似す るほどに大きくしてあり、ばね26eは部材120と接触して放射状締めり嵌め をしている。部材210の残り部分はばね26eの名目上の穴よりも小さな名目 上の直径を有している。従って、ばね26eが一旦部材120上に取り付けられ ると、ばね26eは確実に固定され、取り付け間違いや取り残しが起こることが 無く、さらに、ノズル318の交換時に交換することができる。 図8Aは、本発明の更なる態様による、電源を切った状態にあるプラズマアー クトーチ310を示す。トーチ310は、中心から四方に膨らませた肩部分を機 械加工した螺旋状気体流通路56(特許‘871に記載)を有する、中心に配置 された電極312を備える。電極312はトーチ310に固定して取り付けられ ている。このトーチは並進移動可能ノズル418を含む。ノズル418は一体的 構造体であっても良いし、ばね要素426(ここでは横断面図において「Z」と して概略的に表わす)に対する反作用面として作用する、中心から四方に広がる フランジ524を備えていても良い。 ばね要素426は又、保持キャップ332の段338に対しても反作用する。 ノズル418は更にキャップ段338と円周に並んだ、中心から四方に広がる拡 張段346を備えている。この2者間の縦方向の隙間は、プラズマ室340が十 分に加圧された時のノズル418の移動を制限する。トーチ310の組み立てに おいては、ノズル418が、取り付けられた螺旋状溝を有する電極312及び渦 巻きリング58を覆うように配置され、ばね要素426が挿入され、保持キャッ プ332が、ねじ嵌めによってトーチ体316に取り付けられる。力の加えられ ていないばね要素426の長さ、キャップ段338及びノズルフランジ524の 組み立て位置は、組み立て時に望ましいばね要素予荷重が達成されるように予め 決定される。その後、トーチ310には更に、ノズル418の回りに空気流を通 す目的でガスシールド152が設置される。ばね要素426は、上記したように 独立した部品であっても良いし、フランジ524においてノズル418に、ある いは段338に隣接する保持キャップ332に、用いるばねの種類に応じた上記 したあらゆる方法によって取り付けられていても良い。 図8Bは、パイロットアーク状態にあるトーチ310を示す。プラズマ室34 0を加圧すると、ばね要素426を圧縮してノズル418が電極312から縦方 向に遠ざかる。プラズマガス加圧及び体積流量は十分高く、螺旋状通路56を通 過した後オリフィス122及び後部脱気孔60を通じて周囲にガス抜きする間に 、ばね要素426を圧縮する。電極312上での望ましい圧力降下を達成する螺 旋状通路の設計に関して、より詳しくは特許‘871を参照する。通路56は電 極の冷却を向上し;並びにプラズマ室340の加圧及びノズル418の並進移動 を 促進する背圧を発生させる。最も移動した状態では、ノズル段346は保持キャ ップ段338に接触する。 図9Aは、本発明の他の態様による、電源を切った状態にあるプラズマアーク トーチの作動端の、一部を切り取った概略断面図である。電極412及びノズル 518はトーチ410内に固定して取り付けられ、2者間には渦巻きリング15 8が配置され、気体流を望ましい流量で望ましい方向からプラズマ室440内に 通過させる。渦巻きリング158は3つの構成部品(後部リング62、中央リン グ64及び前部リング66)からなる。後部リング62及び前部リング66は電 気絶縁性材料から製造されるのに対して、中央リング64は銅などの導電材料か ら製造される。ばね要素526は、中心から外側に広がるノズルフランジ624 及び渦巻き中央リングフランジ130に対して反作用する。保持キャップ432 は組み立て時にばね要素526を予荷重し、中央リング64の後部対面段438 と電極412の前部対面段446とを確実に密着させる。パイロットアークを始 動するためには、電流を電極412、中央リング64、ばね要素526及びノズ ル518に通過させる。プラズマ室440が加圧されると、中央リング64はノ ズル518の方向へ並進移動し、ばね要素526を圧縮し、パイロットアークを 段438、446の接触領域近辺に移転させる。最も遠くに移動した状態(図9 B)にあっては、中央リング64の脚部68はノズル518の段242と接触し 、電気的接続が形成される。パイロットアークは中央リング64からノズル51 8に移転し、その後は従来法によって加工物に移転される。プラズマガスの圧力 及び体積流量を制御することによって、中央リング64を素早く並進移動させて 、パイロットアーク形成の前に中央リング64をノズル518に接触させること ができる。例えば、空気力が約15ポンド(6.835kg)又は66.89ニ ュートンで、渦巻きリングの質量が約0.010kgであるとすると、(ベアリ ング表面の摩擦を無視した)渦巻きリング64の加速度は、約21,950ft /秒2(6690m/秒2)である。移動距離の合計を約0.020インチ(0 .508mm)とすると、移動時間は約3.9×10-4秒である。パイロットア ークはプラズマガスと同じ速度で縦方向に移動する。従って、約0.038平方 インチ(2.43×10-52)の横断面積を有する環状プラズマ室440を通 過する、0.5ft3/分(2.36×10-43/秒)のプラズマガス体積流量 の場合、気体及びプラズマアークの速度は約31.8ft/秒(9.7m/秒) となる。渦巻きリング64が3.9×10-4秒移動する間に、アークが中心渦巻 きリングを移動する距離は、約0.149インチ(3.8mm)である。金属製 の中心渦巻きリング64が縦方向に少なくとも0.149インチ(3.8mm) である限り、パイロットアークが渦巻きリング64の末端に達する前に中心渦巻 きリング64はノズル518に到達する。 上記したように、ばね要素526は独立した部品であっても良い。しかし、中 央リング64又はノズル518は容易にばね要素と共に一体的構成部品として改 変することができる。例えば、フランジ624に近接するノズル518の外径を 拡張して、ばね要素526と直径締めり嵌めを形成させることができる。同様に 、フランジ130に近接する渦巻きリングの直径を増大させることもできる。或 いは、ばね要素526を、内部に溝を付けたり直径を減らしたりして改変した保 持キャップ432、あるいは他の保持手段によって、保持することができる。 並進移動可能な渦巻きリング158と定置ノズル518を組み合わせて用いる ことによって、幾つかの有利な点が達成される。第一に、粉体塗装など、高温で 使用されるノズル518について、水冷が可能である。更に、トーチ410はガ スシールド252を備えているが、シールド252が無くても加工物の一端又は 他の隙間の少ない部位にトーチ410を届かせて操作することができる。並進移 動する構成部品は保持キャップ432内に位置しているので、滑り面を汚染し、 接触始動システムの動きを拘束する可能性のある埃、くず、切りくずから保護す ることができる。 本発明の実施例及び好ましい態様と見なされるものを述べてきたが、ここにあ る教示から当業者が本発明の他の改変を作成できることは明らかである。例えば 、図6A〜6B中のコイルばね要素326は、近接する段138と放射状の締ま り嵌めを形成することによって、保持キャップ232の一部として確実に保持す ることができる。更に、ここに開示した並進可能で押しつけられたノズル又は渦 巻きばねの形状は、特許‘268に開示する並進可能電極の特性と組み合わせて 用いることができる。ここで開示した個々の部品を製造する特定の方法及びそれ ら を相互に結合する特定の方法は、例証のためのものであって本発明を制限するも のではない。従って、本発明の範囲に入るそのような方法を改変したもの全ては 付属の請求項によって保護される。よって、特許によって保護されるものは以下 の請求項によって定義され区別される発明である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.トーチ体; 縦方向の軸を有し、該トーチ体に取り付けられた陰極の電極; 縦方向の軸を有し並進移動可能な陽極の構成部品であって、該軸は該電極の軸 と実質的に同軸上にある構成部品;及び 該トーチ内に配置され、該電極と接触する方向に該構成部品に柔軟な偏倚力を 加えるように該構成部品に反作用するばね要素にして、該構成部品に一体的に組 み込まれているばね要素 を包含する、プラズマアークトーチ。 2.該構成部品が渦巻きリングであることを特徴とする、請求項1に記載のプラ ズマアークトーチ。 3.該トーチ体内に配置され、該電極との間に隙間があるノズルにして、該ばね 要素が更に反作用するノズルを更に含有する、請求項2に記載のプラズマアーク トーチ。 4.該渦巻きリングが少なくとも2個の積み重なった環状部材を包含し、そのう ち少なくとも1個が導電性であることを特徴とする、請求項2に記載のプラズマ アークトーチ。 5.該構成部品がノズルであることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマア ークトーチ。 6.縦方向の軸を有し、該ノズルを受容する形状をした内部表面を有する中空部 分を画定する保持キャップであって、該ばね要素が該保持キャップと該ノズルと の間に配置されることを特徴とする保持キャップ を更に包含する、請求項5に記載のプラズマアークトーチ。 7.該ばね要素が該保持キャップに一体的に組み込まれていることを特徴とする 、請求項6に記載のプラズマアークトーチ。 8.該ばね要素が、波形ばね座金、指形ばね座金、湾曲ばね座金、螺旋圧縮ばね 、フラットワイヤー圧縮ばね及びスロット付き円錐盤からなる群より選ばれるこ とを特徴とする、請求項1に記載のプラズマアークトーチ。 9.縦方向の軸を有し且つ少なくとも一点で電極に接触する形状をした内部表面 を有する、導電性素材製の第一の環状部材であって、中心から四方に広がるフラ ンジを外部表面に更に備える第一の部材 を包含する、プラズマアークトーチ用渦巻きリング。 10.縦方向の軸を有し該第一の部材と同軸上にある、電気絶縁性素材製の第二 の環状部材であって、該第一の部材と積み重なる形状を有し、トーチに組み込ま れた際に該第一の部材が最も遠くまで移動した場合を除いて、該第一の部材と近 接するノズルとの間の電気的接触を阻害する第二の部材 を更に包含する、請求項9に記載の渦巻きリング。 11.該外部表面に沿って配置され、第二の末端が隣接する構造体に配置された ときにフランジに反作用する第一の末端を有する、ばね要素 を更に包含する、請求項9に記載の渦巻きリング。 12.縦方向の軸を有し該第一の部材と同軸上にある、電気絶縁性素材製の第三 の環状部材であって、該第一の部材と積み重なる形状を有し、トーチに組み込ま れた際に該少なくとも一点を除いて、該第一の部材と近接する電極との間の電気 的接触を阻害する第二の部材 を更に包含する、請求項9に記載の渦巻きリング。 13.トーチ体; 縦方向の軸を有し、該トーチ体に取り付けられた電極; 縦方向の軸を有し並進移動可能なノズルであって、該軸は該電極の軸と実質的 に同軸上にあるノズル;及び 該トーチ内に配置され、該電極と接触する方向に該ノズルに柔軟な偏倚力を加 えるように該ノズルに反作用するばね要素にして、該ノズルに一体的に組み込ま れているばね要素 を包含する、プラズマアークトーチ。 14.縦方向の軸を有し、該ノズルを受容する形状をした内部表面を有する中空 部分を画定する保持キャップであって、該ばね要素が該保持キャップと該ノズル との間に配置されることを特徴とする保持キャップ を更に包含する、請求項13に記載のプラズマアークトーチ。 15.該ばね要素が該保持キャップに一体的に組み込まれていることを特徴とす る、請求項14に記載のプラズマアークトーチ。 16.トーチ体; 縦方向の軸を有し、該トーチ体に取り付けられた電極; 縦方向の軸を有し並進移動可能な渦巻きリングであって、該軸は該電極の軸と 実質的に同軸上にある渦巻きリング; 該トーチ内に配置され、該電極と接触する方向に該渦巻きリングに柔軟な偏倚 力を加えるように該渦巻きリングに反作用するばね要素;及び 該トーチ内に配置され、該電極との間に隙間があるノズルにして、該ばね要素 が更に反作用するノズル を包含する、プラズマアークトーチ。 17.該渦巻きリングが少なくとも2個の積み重なった環状部材を包含し、その うち少なくとも1個が導電性であることを特徴とする、請求項16に記載のプラ ズマアークトーチ。 18.縦方向の軸を有し、該ノズルを受容する形状をした内部表面を有する中空 部分を画定する保持キャップ を更に包含する、請求項16に記載のプラズマアークトーチ。 19.並進移動可能な構成部品がばね要素によって電極に押しつけられ、それら の間にプラズマ室が形成されるプラズマアークトーチを提供し; 該電極及び該構成部品に電流を通し;及び その後該偏倚力を超える流量及び圧力を有する気体を該プラズマ室に提供する ことによって、該電極に対して該構成部品が並進移動し、それらの間にパイロッ トアークを形成する(ここで該ばね要素は該構成部品に一体的に組み込まれてい ることを特徴とする) 段階を包含する、プラズマアークトーチの接触始動方法。 20.該構成部品が渦巻きリングであることを特徴とする、請求項19に記載の 方法。 21.該パイロットアーク状態が該渦巻きリングから該ノズルに移転するように 、該トーチが、該渦巻きリングの並進移動の末端に配置されるノズルを更に包含 す ることを特徴とする、請求項20に記載の方法。 22.該構成部品がノズルであることを特徴とする、請求項19に記載の方法。 23.該電極が冷却通路を備え、該プラズマ室中の該気体も該電極を冷却するこ とを特徴とする、請求項19に記載の方法。 24.並進移動可能なノズルがばね要素によって電極に押しつけられ、それらの 間にプラズマ室が形成されるプラズマアークトーチを提供し; 該電極及び該ノズルに電流を通し;及び その後該偏倚力を超える流量及び圧力を有する気体を該プラズマ室に提供する ことによって、該電極に対して該ノズルが並進移動し、それらの間にパイロット アークを形成する(ここで該ばね要素は該ノズルに一体的に組み込まれているこ とを特徴とする) 段階を包含する、プラズマアークトーチの接触始動方法。 25.並進移動可能な渦巻ぎリングがばね要素によって電極に押しつけられ、そ れらの間にプラズマ室が形成されるプラズマアークトーチを提供し; 該電極及び該渦巻きリングに電流を通し;及び その後該偏倚力を超える流量及び圧力を有する気体を該プラズマ室に提供する ことによって、該電極に対して該渦巻きリングが並進移動し、それらの間にパイ ロットアークを形成する(ここで該パイロットアーク状態が該渦巻きリングから 該ノズルに移転するように、該トーチが、該渦巻きリングの並進移動の末端に配 置されるノズルを更に包含することを特徴とする) 段階を包含する、プラズマアークトーチの接触始動方法。
JP51753598A 1996-10-08 1997-09-17 プラズマアークトーチ、並びに接触始動システムを用いた方法 Expired - Lifetime JP4267704B2 (ja)

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