JP2001501950A - ▲ii▼型糖尿病を治療するためのビスフェノール化合物の使用 - Google Patents

▲ii▼型糖尿病を治療するためのビスフェノール化合物の使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、インスリン非依存性糖尿病の治療方法、血中グルコースレベルを低下させる方法、または高血糖症の治療方法に関する。該方法は、このような治療を必要とする哺乳動物へ、構造(I)の化合物またはその製薬上許容される塩を実質的に活性成分とする組成物の治療上有効な量を投与することを伴う。前記化合物において、RおよびR'は独立にH、または任意に置換されていてもよいC1〜C20アルキルもしくはC2〜C20アルケニル基である。あるいは、RおよびR'は協同してシクロアルキルもしくはシクロアルケニル環を形成するものである。2つのフェノール誘導体をつなぐ鎖では、(C(R)=C(R'))または(C(R)(R'))の各々は同一であるかまたは異なる。AおよびA'は独立にC2〜C20アシルアミノ、C2〜C20アシルオキシ、C2〜C20アルカノイル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルコキシル(alkoxyl)、C1〜C20アルキルアミノ、C2〜C20アルキルカルボキシル、アミノ、C2〜C20カルボアルコキシル(carbalkoxyl)、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシである。BおよびB'は独立にH、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アルケノイル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル、アロイル、アルアルカノイル(aralkanoyl)、C2〜C20カルバモイル、またはホスフェートである。本発明は、ビスフェノール化合物を別の血糖低下剤または脂質低下剤と併用する治療方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 II型糖尿病を治療するためのビスフェノール化合物の使用 1.発明の分野 本発明は、哺乳動物におけるII型糖尿病の新規の治療方法、血中グルコースレ ベルを低下させる方法、ならびに高血糖および高血糖に伴う異常の治療方法に関 する。本方法は、本明細書に記載のノルジヒドログアイアレチン酸(NDGA)、NDGA 誘導体およびNDGA類似体を含むビスフェノール化合物を利用する。 2.発明の背景 2.1 LARREA TRIDENTATA の民族植物学 Larrea種(Zigophyllaceae)は、新世界の一部の地域で植物薬物として使用され ている。伝えられる所によれば、L.tridentataは、米国では伝統的に強壮薬、 およびただれ、創傷、リウマチ、腸痙攣を含む多くの疾患の治療薬として使用さ れていた(Waller,C.W.およびGisvold,O.,1945,“Aphytochemical investiga tion of Larrea divaricata cav.,”J Amer.Pharm.Ass.Sci.,34:78-81)。こ の植物は、現在でも南西アメリカおよびメキシコにいる在来の人々のいくつかの 集団によって広く薬物として使われている(Brinker,F.,1993/94,“Larrea tr identata(D.C.)Coville(Chaparral or Creosote Bush),”Brit.J Phytother .3(1):10-29;Dimayuga,R.E.;Murillo,R.F.;Pantoja,M.L.,1987,“Tr aditional medicine of Baja California Sur(Mexico)II,”J Ethnopharm.,2 0:209-222;Winkelman,M.,1986,“Frequently used medicinal plants in Ba ja California Norte,"J.Ethnopharm.18:109-131)。バハカリフォルニアでは 、糖尿病を治療するために、Larrea tridentataの乾燥枝、乾燥葉、または乾燥 根の経口煎剤および熱湯抽出物が使われている(Dimayugaら,1987,前掲;Winke lman,1989,“Ethnobotanical Treatments of Diabetes in Baja California N orte,”Medicinal Anthropology,11:255-268)。 Larrea tridentataの乾燥葉煎剤はまた、腎臓の問題、尿路感染、リウマチ、 関節炎、創傷、皮膚損傷、および麻痺の療法として服用されている(Winkelman, 1986,前掲)。伝えられる所によれば、今日、バハカリフォルニア半島では、現 地の人々の一部は、リウマチ、胃痛、および潰瘍の治療のためにLarrea trident ataを利用している。バハカリフォルニア半島の地元の何人かの年配の情報提供 者は、Larrea tridentataは、足感染(footinfection)、腎臓疼痛、糖尿病、高血 圧、および頭痛を治療するために用いていたと語っている(Dimayugaら、1987、 前掲)。この情報提供者たちは、彼らの薬効性植物についての知識は、彼らの祖 先であるPericues族から受け継いだものであると主張した。Pericues族は、バハ カリフォルニアにおけるスペイン侵略時代の間に、現在のバハカリフォルニアの 最南地域を構成する領域に居住していた複数の土着部族のうちの1部族である(D imayuga,R.E.およびAgundez,J.,1986,“Traditional medicine of Baja Cal ifornia Sur(Mexico)II,”J Ethnopharm.17:183-193;North,A.W.,1908, “The native tribes of lower California,”American Anthropologist.10:23 6-250(再版、1962;New York:Kraus Reprint Corp.))。 アルゼンチンでは、L.djvaricata(俗名jarilla)の乾燥葉の煎剤を、炎症の治 療のために外用的に使用しており(Bandoni,A.L.;Mendiondo,M.E.;Rondina,R. V.D.;Coussio,J.D.,1972,“Survey of Argentine medicinal plants.I.Fol klore and phytochemical screening,”Lloydja,35(1):69-77)、また尿路感染 の治療薬として経口的に使用している(Perez,C.およびAnesini,C.,1994,“I nhibition of pseudomonas aerguinosa by Argentinean medicinal plants,”Fi toterapia,65(2):169-172)。米国では、関節炎および炎症を治療するために、L .djvaricataの経口熱湯抽出物を投与する(Christopher,J.R.,1976,School of Natural Healing,Provo,Utah:Christopher Publ.)。 19世紀半ばに、ある外科医はニューメキシコにてアメリカ原住民がLarrea tri dentataを薬物として使用していることを記録に残している(Vogel,V.J.,1970 ,American Indian Medicine,Norman and London:Univ Oklahoma Press;Clapp,A.,1852,“Report on medical botany,”Transac tions of the American Medical Association,Vol.V:750-751)。歴史的 に、南西部、南東部の特定の地域、そしておそらくメキシコにわたる土着のアメ リカインディアンの集団は、多くの疾患に対する伝統的な療法にこの種を用いて いた。伝えられる所によれば、南西部族の中でもPima族およびMaricopa族は、La rrea tridentataの新鮮な小枝および枝を、リウマチおよび身体の疼痛の治療に 用いていた(Vogel,1970;Hrdlicka,A.,1908,“Physiological and medical observations”,Bureau of American Ethnology.P.242,244-245)。別の南西 インディアンの人々であるPapago族は、煮沸したLarrea tridentataの葉の熱煎 剤を塩と混合した局所溶液で挫傷を治療していた(Vogel,1970,前掲;Hrdlicka ,1908,前掲)。 2.2 NDGA および他のビスフェノール化合物の化学および生物学 ノルジヒドログアイアレチン酸(NDGA)は、(R*,S*)-4,4'-(2,3-ジメチル-1,4- ブタンジイル)ビス[1,2-ベンゼンジオール];メソ-4,4'-(2,3'-ジメチルテトラ メチレン(dimethyletramethylene))ジピロカテコール;2,3-ビス(3,4'-ジヒドロ キシベンジル)ブタン;β,γ-ジメチル-α,δ-ビス(3,4-ジヒドロキシフェニル ブタン);マソプロコール(masoprocol);CHX-100; これは、クレオソートノキ、Larrea divaricata、Zygophyllaceae(Covilleatr identata)の葉および小茎においてメソ型で天然に存在する。単離については194 5年にWalterらにより最初に報告された(Walter,1945,前掲)。グアイアレチン 酸ジメチルエーテルからの調製物についてはSchroeterお よびHaworthにより報告された(G.Schroeterら,1918,Ber.51:1587;R.D.Haw orthら,1934,J.Chem.Soc.,p.1423)。NDGAの合成についてはLiebermanによ り報告され(Liebermanら,1947,J.Am.Chem.Soc.,69:1540)、天然に存在す る形態の立体化学はPerryにより定められた(Perryら,1972,J.Org.Chem.,37 :4371)。 NDGAを抗酸化薬として使用することが、Lauerによって米国特許第2,373,192号 に記載されている。NDGAは、脂肪の酸敗を阻害するための抗酸化薬、および医薬 製剤の安定剤として使用されてきた。 別の研究者は、NDGAが、培養表皮角化細胞および培養神経膠腫細胞に対する増 殖防止効果を有することに気づいた(それぞれ、WilkinsonおよびOrenberg,1987 ,Int.J.Dermatol.,26:660;D.E.Wilsonら,1989,J.Neurosurg.,71:551) 。Olsenらは、紫外線角化症に対する臨床治験を報告している(Olsenら、1991,J .Am.Acad.Dermatol.,24:738)。メソ型および他の異性体型が、皮膚の腫瘍お よび他の角化症の局所治療(米国特許第5,008,294号)、および癌細胞における多 剤耐性疾患の逆転(reversing)(米国特許第5,409,690号)に有用であること、老化 を遅延させること(米国特許第4,695,590号)、並びにアラキドン酸のリポキシゲ ナーゼ経路の阻害剤であり、乾癬の治療に有用であること(米国特許第 ソプロコール(masoprocol)の名称で紫外線角化症の局所治療のために市販されて いる。 NDGAおよび特定の類似体もまた、コレステロールレベルおよびトリグリセリド レベル、特に高脂血を低下させること(米国特許第3,934,034号)、そして代謝刺 激薬であること(仏国特許FR 3866M)が報告されている。他には、2,2'-アルキリ デンビスジアルキルフェノールが血清コレステロールを低下させることが報告さ れている。NDGAを含む多種のカテコール誘導体のバナジウムおよびニオビウム錯 体が、コレステロール低下性、脂質低下性であり、糖尿病の治療に有用であるこ とが主張されている(PCT公開番号WO93/14751)。しかし、これらのフェノール系 の物質は、金属イオンの担体 としてのみ存在し、それ自体が活性を有することは報告も主張もされていない。 NDGAは、リポキシゲナーゼ阻害剤として知られている。文献においては、イン スリン分泌に対する、アラキドン酸代謝、シクロオキシゲナーゼ阻害剤、および リポキシゲナーゼ阻害剤の影響について多くの混乱が生じている(A.M.Bandら, 1994,Pharmacology Communications,p.285)。多くの文献は、NDGAおよび多く の他のリポキシゲナーゼ阻害剤が、インスリン分泌により誘導されるグルコース の放出を阻害することを報告している(例えば、S.Yamamotoら,1983,J.Biol ogical Chem.,p.12149、およびA.M.Bandら,1994を参照)。しかし、血漿中の グルコースの低下を示す報告はない。 驚くことに、今回、以下に記載するノルジヒドログアイアレチン酸、即ちNDGA 、その立体異性体、類似体、および誘導体を含むビスフェノール化合物が、血糖 値の低下、および糖尿病(特にII型糖尿病)の治療に有効であることを発見した 。 本明細書の2節における全ての参考文献の引用または確認は、本発明に対する 先行技術として認めようとするものではない。 3.発明の概要 本発明は、インスリン非依存性糖尿病の治療方法、血中グルコースレベルを低 下させる方法、または高血糖症の治療方法に関する。本発明の方法は、このよう な治療を必要とする哺乳動物へ、下記の構造: を有する化合物(あるいはその幾何異性体もしくは光学異性体)またはその製薬 上許容される塩を実質的に活性成分とする組成物の治療上有効な量を投 与することを含む。 前記化合物では、RおよびR'は独立にH、または任意に分枝していてもよいC1 〜C20アルキルもしくはC2〜C20アルケニル基である。好適な実施態様では、R およびR'は独立にH、または任意に置換されていてもよいC1〜C10アルキル、よ り好ましくはC1〜C6アルキルであるか、または任意に置換されていてもよいC2〜 C10アルケニル、より好ましくはC2〜C8アルケニルである。あるいは、Rおよび R'は協同してシクロアルキルもしくはシクロアルケニル環を形成するものであ る。(C(R)=C(R'))および/または(C(R)(R'))の各々は同一であっても異なってい てもよい。AおよびA'は独立にC2〜C20アルカノイル、好ましくはC2〜C10アル カノイル、より好ましくはC2〜C6アルカノイル;C2〜C20アシルアミノ、好まし くはC2〜C10アシルアミノ、より好ましくはC2〜C6アシルアミノ;C2〜C20アシル オキシ、好ましくはC2〜C10アシルオキシ、より好ましくはC2〜C6アシルオキシ ;C1〜C20アルコキシ、好ましくはC1〜C10アルコキシ、より好ましくはC1〜C6ア ルコキシ;C2〜C20アルコキシカルボニル、好ましくはC2〜C10アルコキシカルボ ニル、より好ましくはC2〜C6アルコキシカルボニル;C1〜C20アルキルアミノ、 好ましくはC1〜C10アルキルアミノ、より好ましくはC1〜C6アルキルアミノ;C2 〜C20アルキルカルボキシル、好ましくはC2〜C10アルキルカルボキシル、より好 ましくはC2〜C6アルキルカルボキシル、アミノ、C2〜C20カルボアルコキシ(carb alkoxy)、好ましくはC2〜C10カルボアルコキシ、より好ましくはC2〜C6カルボア ルコキシ、カルボキシル、シアノ、ハロまたはヒドロキシである。フェノール基 の酸素上の置換基BおよびB'は独立にH、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アル ケノイル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキ ル、アロイル、アルアルカノイル(aralkanoyl)、C2〜C20カルバモイル、または ホスフェートである。好適な実施態様では、BおよびB'は独立にH、C2〜C10ア ルカノイル、より好ましくはC2〜C6アルカノイル;C3〜C10アルケノイル、より 好ましくはC3〜C6アルケノイル;C2〜C10アルケニル、より好ましくはC2〜C6ア ルケニル;C2〜C10アルコキシカルボニル、より好ましくはC2〜C6アルコキシカ ルボニル;C1〜C10アルキ ル、より好ましくはC1〜C6アルキル、C2〜C10カルバモイル、より好ましくはC2 〜C6カルバモイル、またはホスフェートである。AおよびA'の両方がアルコキ シの場合、BおよびB'の少なくとも一方はHである。 本発明の方法で使用される前記化合物では、nおよびmは独立に0〜6に等し い。本発明は、前記構造を有する化合物の幾何異性体および光学異性体の使用に も関する。 本発明の方法の一実施態様では、前記化合物中、BおよびB'は水素であり、 AおよびA'は独立にヒドロキシルまたはC2〜C20アシルオキシである。あるいは 、BおよびB'は水素であり、AおよびA'はヒドロキシルである。 本発明の方法の別の実施態様では、前記化合物中、nは0であり、mは2〜4 であり、RおよびR'の各々は独立に水素またはC1〜C20アルキル、またはC1〜C1 0 アルキルまたはC1〜C6アルキルである。本発明の方法の好適な実施態様では、 前記化合物中、BおよびB'は水素であり、AおよびA'は独立にヒドロキシルま たはC1〜C20アシルオキシであり、nは0であり、mは2〜4であり、Rおよび R'は独立に水素またはC1〜C20アルキルまたはC1〜C10アルキルまたはC1〜C6ア ルキルである。 本明細書に記載の方法では、使用される前記化合物はメソ−、d-、l-またはdl- 4,4'-(2,3-ジメチル-1,4-ブタンジイル)ビス[1,2-ベンゼンジオール]である。特 定の実施態様では、ノルジヒドログアイアレチン酸である。 本発明はまた、併用療法を包含する。例えば、本発明は、インシュリン非依存 性糖尿病を治療するか、高血糖症を治療するか、または血中グルコースレベルを 低下させる方法を提供する。該方法は、このような治療を必要とする哺乳動物へ 、(i)スルホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジン、β-3-アドレナリン受容体ア ンタゴニスト、α-グリコシダーゼ阻害剤およびインスリンからなる群より選ば れる血糖低下剤または脂質低下剤(hypolipidemic agent)と(ii)下記の構造: (式中、A、A'、B、B'、R、R'、m、n、(C(R)=C(R'))および(C(R)(R')) は先に定義した通りである) を有する化合物(あるいはその幾何異性体もしくは光学異性体)またはその製薬 上許容される塩とを実質的に活性成分とする組成物の治療上有効な量を投与する ことを含む。 別の実施例によれば、本発明は、インスリン非依存性糖尿病を治療するか、高 血糖症を治療するか、または血中グルコースレベルを低下させる方法を提供する 。該方法は、このような治療を必要とする哺乳動物へ、(i)下記の構造: (式中、A、A'、B、B'、R、R'、m、n、(C(R)=C(R'))および(C(R)(R')) は先に定義した通りである) を有する化合物(あるいはその幾何異性体もしくは光学異性体)またはその製薬 上許容される塩を実質的に活性成分とする組成物の治療上有効な量を、(ii)スル ホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジン、β-3-アドレナリン受容体アンタゴニ スト、α-グリコシダーゼ阻害剤およびインスリンからなる群より選ばれる血糖 低下剤または脂質低下剤を含む組成物と共に投与することを含む。本発明のこの 態様によれば、2つの組成物を同時に投与するか、または組成物の一方を他方の 直前に投与することができる。 本発明に従う製薬上許容される適切な塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、リ ン酸塩、硫酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、グ ルコン酸塩、安息香酸塩、リンゴ酸塩、およびフマル酸塩が挙げられるが、これ らに限定されるものではない。 これらの方法では、前記ビスフェノール化合物を約1〜1000mg/kg/日の用量、 好ましくは約1〜350mg/kg/日の用量で使用する。 4.図面の説明 本発明の特定の実施態様の以下の実施例の詳細な説明および添付の図面を参照 することにより、本発明はさらに理解されるであろう。図において: 図1は、種々の用量のNDGAで処置した糖尿病db/dbマウスの血漿グルコースレ ベルを示す棒グラフである。(*P<0.05、**P<0.01、***P<0.001(Anova、1ファク ター)N=8)。 図2は、250mg/kg用量のメトホルミンまたは同用量のNDGAのいずれかで処置し た糖尿病ob/obマウスの血漿グルコースレベルを示す棒グラフである。(*P<0.05 、**P<0.01、***P<O.001(Anova))。 図3は、種々の用量のNDGAに対する経口グルコース寛容試験の結果を示す。( ***P<0.0001(Anova、1ファクター)) 図4は、NDGAの経口グルコース寛容試験についての曲線下面積(AUC)を示す。 (***P<O.001(Anova、1ファクター)) 図5は、3T3-L1脂肪細胞における基準2-デオキシグルコース摂取に対するNDGA の効果を示す。 図6は、3T3-L1脂肪細胞におけるインスリンで刺激した2-デオキシグルコース 摂取に対するNDGAの効果を示す。 5.発明の詳細な説明 本発明は、インスリン非依存性糖尿病の治療方法、血中グルコースレベルを低 下させるための方法、および高血糖症の治療方法に関する。これらの方法は、そ うした治療を必要とする哺乳動物に、有効成分が本質的に以下の構造の化合物( またはその幾何異性体もしくは光学異性体)またはその製薬上許容される塩から なる組成物を治療上有効な量にて投与すること を含んでなる。 上記化合物において、RおよびR'は独立して、H、または分岐していても分 岐していなくてもよいC1〜C20アルキルもしくはC2〜C20アルケニル基である 。好ましい実施形態において、RおよびR'は独立して、H、または置換されて いても置換されていなくてもよいC1〜C10アルキル(さらに好ましくはC1〜C6 アルキル)もしくはC2〜C10アルケニル(さらに好ましくはC2〜C8アルケニ ル)である。あるいはまた、RおよびR'は共働してシクロアルキル環またはシ クロアルケニル環を形成するようなものである。(C(R)=C(R'))および/ま たは(C(R)(R'))はそれぞれ、同じであっても異なっていてもよい。Aおよび A'は独立して、C2〜C20アルカノイル、好ましくはC2〜C10アルカノイル、 さらに好ましくはC2〜C6アルカノイル;C2〜C20アシルアミノ、好ましくは C2〜C10アシルアミノ、さらに好ましくはC2〜C6アシルアミノ;C2〜C20ア シルオキシ、好ましくはC2〜C10アシルオキシ、さらに好ましくはC2〜C6ア シルオキシ;C1〜C20アルコキシ、好ましくはC1〜C10アルコキシ、さらに好 ましくはC1〜C6アルコキシ;C2〜C20アルコキシカルボニル、好ましくはC2 〜C10アルコキシカルボニル、さらに好ましくはC2〜C6アルコキシカルボニル ;C1〜C20アルキルアミノ、好ましくはC1〜C10アルキルアミノ、さらに好ま しくはC1〜C6アルキルアミノ;C2〜C20アルキルカルボキシル、好ましくは C2〜C10アルキルカルボキシル、さらに好ましくはC2〜C6アルキルカルボキ シル;アミノ;C2〜C20カルボアルコキシ、好ましくはC2〜C10カルボアルコ キシ、さらに好ましくはC2〜C6カルボアルコキシ;カルボキシル;シアノ;ハ ロ;またはヒドロキシである。フェノール性酸素の置換基Bおよび B'は独立して、H、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アルケノイル、C2〜C20 アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル、アロイル 、アルアルカノイル、C2〜C20カルバモイル、またはホスフェートである。好 ましい実施形態において、BおよびB'は独立して、H、C2〜C10アルカノイル 、さらに好ましくはC2〜C6アルカノイル;C3〜C10アルケノイル、さらに好 ましくはC3〜C6アルケノイル;C2〜C10アルケニル、さらに好ましくはC2〜 C6アルケニル;C2〜C10アルコキシカルボニル、さらに好ましくはC2〜C6ア ルコキシカルボニル;C1〜C10アルキル、さらに好ましくはC1〜C6アルキル 、C2〜C10カルバモイル、さらに好ましくはC2〜C6カルバモイル、またはホ スフェートである。AおよびA'の両方がアルコキシである場合、BおよびB'の 少なくとも一方はHである。 この方法で用いられる化合物において、nおよびmは独立して0〜6である。 本発明はまた、上記の構造を有する化合物の幾何異性体および光学異性体の使用 にも関する。 この方法の一つの実施形態では、化合物において、BおよびB'は水素であり 、かつAおよびA'は独立してヒドロキシルまたはC2〜C20アシルオキシである 。あるはまた、BおよびB'は水素であり、かつAおよびA'はヒドロキシルであ る。 この方法の別の実施形態では、化合物において、nは0であり、mは2〜4で あり、そしてRおよびR'はそれぞれ独立して水素、C1〜C20アルキル、C1〜 C10アルキルまたはC1〜C6アルキルである。この方法の好ましい実施形態では 、化合物において、BおよびB'は水素であり;AおよびA'は独立してヒドロキ シルまたはC1〜C20アシルオキシであり;nは0であり;mは2〜4であり; RおよびR'は独立して水素、C1〜C20アルキル、C1〜C10アルキルまたはC1 〜C6アルキルである。 本明細書に記載の方法において、用いられる化合物はmeso-、d-、l-またはdl- 4,4'-(2,3-ジメチル-1,4-ブタンジイル)ビス[1,2-ベンゼンジオール]であり得る 。ある特定の実施形態では、それはノルジヒドログア ヤレチン酸である。 RおよびR'が環を形成するようなものである場合には、該環は3〜10員環で ある。典型的には、RおよびR'は5または6員環が形成されるようなものであ る。 本明細書中で用いる場合、アロイルとは、任意でアルキル、ハロ、ヒドロキシ 、アルコキシ、アミノ、ニトロ、カルボキシルまたはカルボアルコキシ基で置換 されているベンゼン、ナフタレン、ピリジン、チオフェンまたはキノリンのアシ ル誘導体を含み、アルアルカノイルとは、任意でアルキル、ハロ、ヒドロキシ、 アルコキシ、アミノ、ニトロ、カルボキシルまたはカルボアルコキシ基で置換さ れているフェニル、ナフチル、ピリジル、チエニルまたはキノリニル環で置換さ れているアルカノイル誘導体を意味する。 本明細書中で用いる場合、幾何異性体および光学異性体とは、二重結合に関し てのシスおよびトランス異性体、環状化合物、ジアステレオマー、エナンチオマ ーおよび1以上のキラル中心を有する化合物のシスおよびトランス異性体、なら びにそれらのラセミ混合物を含む。 あるいはまた、上記化合物は、以下の構造を有するものであってもよい(但し 、式中、A、A'、B、B'、R、R'およびnは上記と同じ意味であり、mはそ れぞれ同じであっても異なっていてもよく、かつ0または1であってもよい)。 本発明の方法に従い有用と考えられる具体的な類似化合物としては以下のもの が挙げられるが、それに限定されない。 本発明に従う好適な製薬上許容される塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、リ ン酸塩、硫酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、グルコン 酸塩、安息香酸塩、リンゴ酸塩およびフマル酸塩が挙げられるが、それらに限定 されない。 本発明はまた併用療法も包含する。例えば、本発明は、インスリン非依存性糖 尿病の治療方法、高血糖症の治療方法、または血中グルコースレベルを低下させ るための方法であって、そうした治療を必要とする哺乳動物 に、有効成分が本質的に(i)スルホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジン、β -3-アドレナリン作用性受容体アンタゴニスト、α-グルコシダーゼ阻害剤および インスリンからなる群から選ばれる血糖低下剤または脂質低下剤(hypoglycemic or hypolipidemic agent)と(ii)以下の構造の化合物(またはその幾何異性 体もしくは光学異性体)またはその製薬上許容される塩とからなる組成物を治療 上有効な量にて投与することを含んでなる上記方法を提供する。 [式中、A、A'、B、B'、R、R'、m、n、(C(R)=C(R'))および( C(R)(R'))は上記と同じ意味を表す。] 別の例によれば、本発明は、インスリン非依存性糖尿病の治療方法、高血糖症 の治療方法、または血中グルコースレベルを低下させるための方法であって、そ うした治療を必要とする哺乳動物に、(i)有効成分が本質的に以下の構造の化 合物(またはその幾何異性体もしくは光学異性体)またはその製薬上許容される 塩からなる組成物を治療上有効な量にて投与することを含んでなる上記方法を提 供する。 [式中、A、A'、B、B'、R、R'、m、n、(C(R)=C(R'))および( C(R)(R'))は上記と同じ意味を表す。] この化合物は、(ii)スルホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジン、β-3-アド レナリン作用性受容体アンタゴニスト、α−グルコシダーゼ阻害剤およびインス リンからなる群から選ばれる血糖低下剤または脂質低下剤を含む組成物と一緒に 用いてもよい。本発明のこの態様に従えば、これら2種 の組成物は同時に投与してもよいし、それらの組成物の一方を他方の少し前に投 与してもよい。このビスフェノール系化合物は、これらの方法において、1日当 たり約1〜1000mg/kg、好ましくは1日当たり約1〜350mg/kgの用量で用いられ る。 好適なビグアニドとしてはメトホルミンおよびブホルミンが挙げられ;好適な スルホニル尿素としてはアセトヘキサミド、クロロプロパミド、トラザミド、ト ルブタミド、グリブリド、グリピジド(glypizide)およびグリクラジド(glyclazi de)が挙げられ;好適なチアゾリジンジオンとしてはトログリタゾンが挙げられ ;α−グリコシダーゼ阻害剤としてはアカルボースおよびミグラトールが挙げら れ;好適なβ-アドレナリン作用性受容体アゴニストとしてはCL-316、243などが 挙げられる。 本発明の方法で用いられるビスフェノール系化合物は、当業者に周知の手段に より合成可能である。例えば、置換2,2'-アルキリデンビスフェノールは、米国 特許第3,529,066号、同第2,528,355号、同第2,570,402号、および同第2,734,088 号に記載のように、p-ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドまたは他のアルデヒ ドを酸触媒の存在下で反応させることにより製造可能である。 芳香族環と芳香族環との間に2つの炭素鎖を有する化合物(スチルベン誘導体 )は、ベンゾイン縮合およびそれに続く還元により製造可能である(IdeおよびBu ck,1948,Org.React.,4:269-304を参照)。あるいはまた、そのような化合物 およびより長い鎖を有するそのような化合物は、適切なカルボニル出発物質のMc Murryカップリング(McMurry,1989,Chem.Rev.,89:1513-1524)により製造可 能である。芳香族環と芳香族環との間により長い炭素鎖を有する化合物は、英国 特許公報GB1046380号またはPCT公報第WO88/03805号に記載のようにして製造でき る。さらに別の合成方法は、米国特許第4,954,298号(1990)、同第4,562,298号( 1985)および同第2,644,182号(1953)に見出すことができる。また、Lieberman ,1947,J.Am.Chem.Soc.,1540も参照されたい。 フェノール性エステルは、塩基の存在下での上記フェノールと酸塩化物 との反応のような標準的な方法を用いて容易に製造される。フェノール性エステ ルは、塩基の存在下での上記フェノールとアルキルハロゲン化物との反応のよう な標準的な合成方法を用いて容易に製造される。 本明細書に記載の方法で用いられる化合物は、血中グルコースが食事だけでは 調節できない患者における高血糖の調節に特に好適である。上記したように、こ れらの化合物は、単独で用いてもよいし、あるいは他の公知の抗糖尿病剤または 脂質低下剤と組合せて用いてもよい。NDGAを含むこの化合物、その誘導体および 類似体、またはそれらの製薬上許容される塩は非経口、経口または直腸経路で、 あるいは吸入により投与することができる。上記化合物は、静脈内、腹腔内、皮 下、筋肉内など(しかし、これらに限定されない)の注射により投与してもよい 。上記化合物は経口投与した場合に有利に効果を発揮する。ヒトでは、上記化合 物は、錠剤、カプセル剤、持続放出性錠剤もしくはカプセル剤、または液体剤形 (しかし、これに限定されない)などの他の一般的に許容されている経口製剤の 形態で経口投与できる。 さらに別の実施形態において、本発明は、1日当たり1〜1,000mg/kgの用量で 投与された場合のビスフェノール系化合物の使用を含む。さらに別の実施形態に おいて、本発明は、1日当たり1〜350mg/kgの用量で投与された場合のビスフェ ノール系化合物の使用を含む。一般に、用いる化合物の効能量(1〜350mg/kg) とは、その組成物が治療上有効な血糖低下作用、抗高血糖症作用または抗糖尿病 作用を発揮する量である。db/dbマウスにおける薬力学的研究において、本発明 は、経口的に投与された単回用量のビスフェノール性化合物(すなわち、NDGA) が投与後1.5時間という短時間で血中グルコースレベルを低下させ、低下した血 中グルコースレベルは、少なくともさらに6.5時間にわたって維持されたことを 示した。 上記したように、上記のビスフェノール性化合物は、糖尿病の治療に有利に用 いられる。さらに、該ビスフェノール性化合物は血糖低下剤として有利に用いら れて、高熱、傷害、敗血症およびやけどに罹っている動物または患者、および全 身麻酔をかけられている動物または患者において経験 される急性ストレスの状況における血中グルコースレベルを低下させる。時とし て重篤な頭部損傷、脳血栓症、脳炎および熱射痛を伴う高血糖症もまた、これら の生物学的に活性な化合物を用いて治療できる。さらに、該ビスフェノール性化 合物は、高血糖症を伴う稀発性な先天性グリコーゲン貯蔵代謝症のための血糖低 下剤として有用である。 本明細書に記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩、および本明細書に 記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩を含有する組成物は研究目的で、 例えば血糖低下剤の機構および活性を調べるために、用いることができる。 本発明の理解を助けるために以下の実施例を述べるが、勿論、本明細書中に記 載の発明に具体的に限定しようとするものではない。現在公知であるか後に開発 されるであろう全ての等価物の置換え、処方の変更もしくは実験設計における些 少の変更を含む当技術分野の範囲内にある発明の改変は、後記に権利請求する本 発明の範囲内であるとされる。 本明細書には多数の参考文献が引用されているが、その全部の開示内容はその まま引用により本明細書に組み込まれる。 6. 実施例:NDGAの血糖低下活性 以下の実験は、本明細書に記載される化合物(例えばNDGA)が、糖尿病の肥満 マウス(即ち、当分野で認められる糖尿病モデル)に対して有意且つ一定の血糖 低下作用を生ずることを示す。さらにNDGAの、グルコース忍容力に対する有益な 作用、および脂肪細胞内のグルコース輸送を刺激する能力が示される。 6.1 db/dbモデルにおける血糖低下活性 この実験は、糖尿病の肥満db/dbマウス(当業者によりインスリン非依存性糖 尿病(NIDDM)の代表的なモデルであると認められるモデル)における血漿グル コースレベルを低下させるNDGAの効力を示す。 プロトコール 遺伝的に改変された糖尿病の肥満マウス(C57BL/Ks-db/dbと記す)をジャクソ ンラボラトリー(Jackson Laboratory,アメリカ合衆国メイン州バーハーバー) から購入し、実験動物として使用した。ここに記載する研究では、8〜9週齢の雄 の動物を使用した。温度22℃、相対湿度50%の標準的な実験条件のもとに動物を 置き(マウス4匹/1ケージ)、げっ歯類用の固形飼料Purinaと水を随意に与える 節食を続けた。治療する前に、各動物の尾静脈から血液を採取した。350〜600mg /dlの血漿グルコースレベルを有するマウスを使用した。各治療グループは、実 験開始時に各グループにおける平均グルコースレベルが等しくなるように振り分 けられた8匹のマウスで構成した。C57BLIKS-db/dbと記された糖尿病マウスに、 NDGA(1日2回(bid)9:00と17:00に150mg/kg、1日1回(q.d.)250mg/kgおよ び350mg/kgを投与)またはメトホルミン[1日1回250mg(1510mol)/kg]のいずれ かの担体を毎日2日間経口投与することにより栄養を与えた。化合物は、0.25% (w/v)カルボキシメチルセルロース、1%(v/v)“TWEENTM”60、および最高で 10%(v/v)のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む液体担体に含ませて10ml/kg の容量で送達した。投与後3時間目(3および27時間)に尾静脈から血液を採取 し、血漿グルコースレベルを分析した。24時間後、個々の体重および平均摂食量 (各ケージ毎)も測定した。 シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.,アメリカ合衆国ミズーリ州セントル イス)よりメトホルミン(1,1-ジメチルビグアニド、カタログ#D-5035)を購入し た。シグマケミカル社(アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス)からNGDA(シ グマカタログ#D-5023)を購入した。グルコースオキシダーゼ(シグマケミカル 社、シグマカタログ#315)を用いて血漿グルコースレベルを比色分析により測 定した。分散分析(analysis of variance)およびフィッシャーのポストホック テスト(Fisher's post-hoctest)を用いて、(薬物治療したグループを担体治 療したグループと比較した)これらのグループ間の有意差を評価した。 結果 図1および以下の表1に示されるように、糖尿病C57BL/Ks-db/dbマウスにNDGA を1日1回2日間(用量250mg/kgおよび350mg/kg)経口投与すると、用量に依存 して血漿グルコースが減少した。これら2つの用量で3時間後に、および350mg/ kgで27時間後に、担体(コントロール)に比べて統計的に有意なグルコースの減 少が観察された。NDGAを1日2回150mg/kg投与した場合も、血漿グルコースレベ ルが低下した。NDGAで治療したマウスの体重および全体的な摂食量の値の変化を 表2に示す。1日に最大250mg/kgまでNDGAを用いて治療しても、体重および摂食 量には有意な効果は観察されなかった。 表1.糖尿病db/dbマウス中の血中グルコースに対するNGDAの効果 NA=適用不可能 表2.糖尿病db/dbマウスにおける体重および摂食量に対するNGDAの効果 6.2 ob/obモデルにおける血糖低下活性 この実験は、糖尿病の肥満ob/obマウス(当業者によりインスリン非依存性糖 尿病の代表的なモデル(NIDDM)であると認められるモデル)における血漿グル コースレベルを低下させるNDGAの有効性を示す。 プロトコール 遺伝的に改変された糖尿病の肥満マウス(C57BL/6J ob/obと記す)をジャクソ ンラボラトリー(Jackson Laboratory,アメリカ合衆国メイン州バーハーバー) から購入し、実験動物として使用した。ここに記載する研究では、8〜9週齢の雄 の動物を使用した。動物の飼育条件は、セクシヨン6.1に記載したものと同じで あった。300〜500mg/dlの血漿グルコースレベルを有するマウスを使用した。各 治療グループは、実験開始時に各グループにおける平均グルコースレベルが等し くなるように振り分けられた8匹のマウスで構成した。マウスには、毎日2日間 、NGDA(用量250mg/kg)またはメトホルミン(250mg/kg)のどちらかの担体を経 口投与することにより栄養分を与えた。化合物は、0.25%(w/v)カルボキシメ チルセルロース、1%(v/v)“TWEENTM”60、および最高で10%(v/v)のジメチ ルスルホキシド(DMSO)を含む液体担体に含ませて10ml/kgの容量で送達した。 投与後3時間(3時間目および27時間目)経ってから尾静脈から血液を採取し、 血漿グルコースレベルを分析した。また24時間毎に、個々の体重および平均摂食 量(各ケージ毎)を測定した。 結果 図2および以下の表3に示されるように、糖尿病C57BL/6J ob/obマウ スにNGDAを1日1回2日間用量250mg/kgで経口投与すると、血漿グルコースが有 意に減少した。各投与の3時間後に、担体(コントロール)に比べて統計的に有 意なグルコースの減少が観察された。 表3.糖尿病ob/obマウスにおける血中グルコースに対するNGDAの効果 NA=適用不可能 NGDAを投与したマウスの体重および全体的な摂食量の値の変化を表4を示す。 NGDA治療した場合、体重および摂食量において僅かな減少が観察された。 表4.糖尿病ob/obマウスにおける体重および摂食量に対するNGDAの効果 上記結果に基づいて、NGDAは、ob/obモデルにおける血漿グルコースを低下さ せるという有益な効果を有する。 6.3 グルコース除去に対する有益な効果 この実施例は、グルコースの除去に対するNDGAの有益な効果を示す。 プロトコール 動物および実験条件は、上記セクション6.1に記載されたものと同じであった 。C57BLIKS-db/dbと記された糖尿病マウスに、NDGA(用量150mg/kgを1日2回9 :00と17:00に、1日1回250mg/kgおよび350mg/kgを投与)またはメトホルミン (1日1回250mg(1510mol)/kgを投与)のどちらかの担体で毎日2日間経口投与に より栄養分を与えた。化合物の3日目の投与を与える前に、動物を一晩断食させ た。研究3日目に、治療後3時間経ってから経口によるグルコース負荷を行った (2g/kg)。グルコースの負荷(t=0)の前、ならびにグルコースの負荷後15、30 、30および120分後に、尾静脈から血液を採取し、血漿グルコースレベルを分析 した。 結果 図3および図4は、経口によるグルコース負荷テストにおけるNDGAの効果を示 す。全ての用量レベルにおいて、NDGAはグルコース負荷後の全ての時点における 食後のグルコースレベルを大きく抑制した。経口グルコース忍容力は、曲線の下 の領域により示されるように、有意に改善された。この効果は、用量に依存して いた。これらのデータは、NDGAがグルコースの利用率を高め、インスリン抵抗性 の、肥満の、およびNIDDMの動物モデルにおけるグルコースの除去速度が改善さ れることを示す。6.4 グルコース輸送の刺激 この実施例は、3T3-L1脂肪細胞(当分野において認められている、哺乳動物に おけるグルコースの利用および除去のための重要な作用機序を表すin vitro系) 中のグルコース輸送をNDGAが直接刺激する能力を示している。 プロトコール マウスの3T3-L1前駆脂肪細胞(American Type Culture Collection CLl73)を、10%(v/v)補足子ウシ血清、抗生物質、および25mMグルコースを含 む、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中に維持した。24ウェルのクラスター プレートに細胞を蒔き(10,000細胞/ウェル)、コンフルエントになるまで増殖さ せ(通常5日間)、フロストおよびレーンの標準的なプロトコール(Frost,S.お よびLane,M.D.,1985,J.Biol.Chem.,260-2646-2652)に従ってコンフルエ ントになった2日後に分化を誘導した(0日目)。分化に続き、脂肪細胞を、10% ウシ胎児血清を含むDMEM中に維持し、2〜3日ごとに新鮮な培地を供給した。この 研究で使用した脂肪細胞は、分化後7〜10日目に使用した。 この実験の日、リン酸緩衝生理食塩水で脂肪細胞を洗浄し、血清を含まないDM EM培地に切り替えた。所定濃度のNDGAで脂肪細胞を18時間処理した(3ウエルず つ)。NDGAの濃縮したストック溶液を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で新しく 調製し、希釈して培地とした。DMSOの最終濃度は0.4%(v/v)であり、これもま た基本条件に含めた。一晩(18時間)処理したあと、該培地を吸引し、単層をク レブス-リンガーヘペス緩衝液で洗浄した。 基本グルコース輸送に対する該化合物の影響を評価するために、インスリンに よる刺激を行わずに、2-デオキシ-D-グルコースの摂取(グルコース輸送の指標 )を測定した。化合物に18時間露呈することによりインスリンの刺激作用を増強 するかどうか調べるために、脂肪細胞を37℃で30分間0.5nMインスリン(最大濃 度以下(sub-maximal concentration))でさらに処理した。これらのアッセイ条 件のもとで、0.5nMインスリンは、基本輸送(一般的に50nmoles 2-デオキシグル コース/10分/ウェル)よりも約200〜400%、グルコース輸送を刺激し、100nMイ ンスリン(最大有効濃度)は、基本輸送よりも約1,000〜1,500%、グルコース輸 送を刺激する。グルコース輸送アッセイは、各ウェルに2-デオキシ-D-[3H]グル コース(0.5μCi/ml;100μM最終濃度)を加えたあと22℃で10分間インキュベ ートすることにより開始した。培地を吸引し、氷冷したリン酸緩衝生理食塩水で 単層を素早く2回洗浄することにより、アッセイを終了させた。細胞の単層を0. 1N NaOHで溶解し、シンチレーションバイアル(vials)に移し、液体シンチレ ーション計数により放射能を測定した。200μMサイトカラシンBで5分間処理 した並行サンプルで測定した非特異的ヘキソース摂取に対して、全てのデータを 補正した。 結果 NDGAは、3T3-L1脂肪細胞における基本グルコース輸送(即ちインスリンを加え ない輸送)の速度を、10μMでは約250%および30μMでは約300%速めた(図5) 。また、NDGA(10および30μM)も、続く最大濃度以下のインスリン(0.5nM) による刺激に対する脂肪細胞内のグルコース輸送系の感度を増大させた。NDGAは 、インスリンに応答してグルコース輸送を、約60%および80%増強した(図6)。 当業者には理解できるであろうが、これらのデータは、純粋な化合物NDGAがin v itroでグルコース輸送を直接刺激すること即ち、増強されたグルコース除去のin vivoでの所見および血中グルコースを減少させる能力と一致する効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,GH,HU,ID,IL,I S,JP,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 ジュオ,ジアン アメリカ合衆国 94005 カリフォルニア 州,ブリスベーン,クラマス ストリート 240

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.インスリン非依存性糖尿病の治療方法であって、このような治療を必要とす る哺乳動物へ、下記の構造を有する化合物、またはその幾何異性体および光学異 性体、またはその製薬上許容される塩を実質的に活性成分とする組成物の治療上 有効な量を投与することを含んでなる前記方法: [式中、 RおよびR'は独立にH、または任意に分枝していてもよいC1〜C20アルキ ルもしくはC2〜C20アルケニル基であるか、またはRおよびR'は協同してシクロ アルキルもしくはシクロアルケニル環を形成するものであり; (C(R)=C(R'))および(C(R)(R'))の各々は同一であるかまたは異なり; AおよびA'は独立にC2〜C20アシルアミノ、C2〜C20アシルオキシ、C2〜C20 アルカノイル、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20 アルキルアミノ、C2〜C20アルキルカルボキシ、アミノ、C2〜C20カルボアルコキ シ(carbalkoxy)、カルボキシル、シアノ、ハロまたはヒドロキシであり; BおよびB'は独立にH、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アルケノイル、C2 〜C20アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル、アロイル 、アルアルカノイル(aralkanoyl)、C2〜C20カルバモイル、またはホスフェート であるが、BおよびB'の少なくとも一方はHでなければならず; nおよびmは独立に0〜6に等しい]。 2.BおよびB'が水素である、請求項1記載の方法。 3.AおよびA'が独立にヒドロキシルまたはC2〜C20アシルオキシである、請求 項1記載の方法。 4.BおよびB'が水素であり、AおよびA'がヒドロキシルである、請求項1記 載の方法。 5.nが0であり、mが2〜4である、請求項1記載の方法。 6.RおよびR'の各々が独立に水素またはC1〜C20アルキルである、請求項1記 載の方法。 7.BおよびB'が水素であり、AおよびA'が独立にヒドロキシルまたはC2〜C2 0 アシルオキシであり、nが0であり、mが2〜4であり、RおよびR'が独立に 水素またはC1〜C20アルキルである、請求項1記載の方法。 8.前記化合物が、メソ-、d-、l-またはdl-4,4'-(2,3-ジメチル-1,4-ブタンジ イル)ビス[1,2-ベンゼンジオール]である、請求項7記載の方法。 9.前記化合物がノルジヒドログアイアレチン酸である、請求項8記載の方法。 10.前記化合物を1〜1000mg/kg/日の用量で投与する、請求項1記載の方法。 11.前記化合物を経口投与、非経口投与、直腸内投与するか、または吸入によっ て投与する、請求項1記載の方法。 12.血中グルコースレベルを低下させる方法であって、哺乳動物へ、下記の構造 を有する化合物(またはその幾何異性体および光学異性体)またはその製薬上許 容される塩を実質的に活性成分とする組成物を投与することを含んでなる前記方 法: [式中、 RおよびR'は独立にH、または任意に分枝していてもよいC2〜C20ア ルキルもしくはC2〜C20アルケニル基であるか、またはRおよびR'は協同してシ クロアルキルもしくはシクロアルケニル環を形成するものであり; (C(R)=C(R'))または(C(R)(R'))の各々は同一であるかまたは異なり; AおよびA'は独立にC2〜C20アシルアミノ、C2〜C20アシルオキシ、C2〜C20 アルカノイル、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20 アルキルアミノ、C2〜C20アルキルカルボキシ、アミノ、C2〜C20カルボアルコキ シ、カルボキシル、シアノ、ハロまたはヒドロキシであり; BおよびB'は独立にH、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アルケノイル、C2 〜C20アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル、アロイル 、アルアルカノイル、C2〜C20カルバモイル、ホスフェートであるが、Bおよび B'の少なくとも一方はHでなければならず; nおよびmは独立に0〜6に等しい]。 13.BおよびB'が水素である、請求項12記載の方法。 14.AおよびA'が独立にヒドロキシルまたはC2〜C20アシルオキシである、請求 項12記載の方法。 15.BおよびB'が水素であり、AおよびA'がヒドロキシルである、請求項12記 載の方法。 16.nが0であり、mが2〜4である、請求項12記載の方法。 17.RおよびR'の各々が独立に水素またはC1〜C20アルキルである、請求項12記 載の方法。 18.BおよびB'が水素であり、AおよびA'の各々が独立にヒドロキシルまたは C2〜C20アシルオキシであり、nが0であり、mが2〜4であり、RおよびR'の 各々が独立に水素またはC1〜C20アルキルである、請求項12記載の方法。 19.前記化合物が、メソ-、d-、l-またはdl-4,4'−(2,3-ジメチル-1,4-ブタンジ イル)ビス[1,2-ベンゼンジオール]である、請求項18記載の方法。 20.前記化合物がノルジヒドログアイアレチン酸である、請求項19記載の方法。 21.前記化合物を1〜1000mg/kg/日の用量で投与する、請求項12記載の方法。 22.前記化合物を経口投与、非経口投与、直腸内投与するか、または吸入によっ て投与する、請求項12記載の方法。 23.高血糖症の治療方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物へ、下 記の構造を有する化合物(またはその幾何異性体および光学異性体)またはその 製薬上許容される塩を実質的に活性成分とする組成物の治療上有効な量を投与す ることを含んでなる前記方法: [式中、 RおよびR'は独立にH、または任意に分枝していてもよいC1〜C20アルキ ルもしくはC2〜C20アルケニル基であるか、またはRおよびR'は協同してシクロ アルキルもしくはシクロアルケニル環を形成するものであり; (C(R)=C(R'))および(C(R)(R'))の各々は同一であるかまたは異なり; AおよびA'は独立にC2〜C20アシルアミノ、C2〜C20アシルオキシ、C2〜C20 アルカノイル、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20 アルキルアミノ、C2〜C20アルキルカルボキシ、アミノ、C2〜C20カルボアルコキ シ、カルボキシル、シアノ、ハロまたはヒドロキシであり; BおよびB'は独立にH、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アルケノイル、C2 〜C20アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル、アロイル 、アルアルカノイル、C2〜C20カルバモイル、ホスフェートで あるが、BおよびB'の少なくとも一方はHでなければならず; nおよびmは独立に0〜6に等しい]。 24.BおよびB'が水素である、請求項23記載の方法。 25.AおよびA'が独立にヒドロキシルまたはC2〜C20アシルオキシである、請求 項23記載の方法。 26.BおよびB'が水素であり、AおよびA'がヒドロキシルである、請求項23記 載の方法。 27.nが0であり、mが2〜4である、請求項23記載の方法。 28.RおよびR'の各々が独立に水素またはC1〜C20アルキルである、請求項23記 載の方法。 29.BおよびB'が水素であり、AおよびA'の各々が独立にヒドロキシルまたは C2〜C20アシルオキシであり、nが0であり、mが2〜4であり、RおよびR'の 各々が独立に水素またはC1〜C20アルキルである、請求項23記載の方法。 30.前記化合物が、メソ-、d-、l-またはdl-4,4'-(2,3-ジメチル-1,4-ブタンジ イル)ビス[1,2-ベンゼンジオール]である、請求項29記載の方法。 31.前記化合物がノルジヒドログアイアレチン酸である、請求項30記載の方法。 32.前記化合物を1〜1000mg/kg/日の用量で投与する、請求項23記載の方法。 33.前記化合物を経口投与、非経口投与、直腸内投与するか、または吸入によっ て投与する、請求項23記載の方法。 34.インスリン非依存性糖尿病を治療するか、高血糖症を治療するか、または血 中グルコースレベルを低下させる方法であって、このような治療を必要とする哺 乳動物へ、(i)スルホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジン、β-3-アドレナリン 受容体アンタゴニスト、α-グリコシダーゼ阻害剤およびインスリンからなる群 より選ばれる血糖低下剤または脂質低下剤(hypolipidemic agent)と(ii)下記の 構造を有する化合物(またはその幾何 異性体および光学異性体)またはその製薬上許容される塩とを実質的に活性成分 とする組成物の治療上有効な量を投与することを含んでなる前記方法: [式中、 RおよびR'は独立にH、または任意に分枝していてもよいC1〜C20アルキ ルもしくはC2〜C20アルケニル基であるか、またはRおよびR'は協同してシクロ アルキルもしくはシクロアルケニル環を形成するものであり; (C(R)=C(R'))および(C(R)(R'))の各々は同一であるかまたは異なり; AおよびA'は独立にC2〜C20アシルアミノ、C2〜C20アシルオキシ、C2〜C20 アルカノイル、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20 アルキルアミノ、C2〜C20アルキルカルボキシ、アミノ、C2〜C20カルボアルコキ シ、カルボキシル、シアノ、ハロまたはヒドロキシであり; BおよびB'は独立にH、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アルケノイル、C2 〜C20アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル、アロイル 、アルアルカノイル、C2〜C20カルバモイル、ホスフェートであるが、Bおよび B'の少なくとも一方はHでなければならず; nおよびmは独立に0〜6に等しい]。 35.血糖低下剤または脂質低下剤が、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、ト ラザミド、トルブタミド、グリブリド、グリピジド(glypizide、グリアジド(gly azide)、メトホルミン、ブホルミン、アカルボース、ミグラトール(miglatol)お よびトログリタゾン(trogliazone)からなる群より選ればれるものである、請求 項34記載の方法。 36.BおよびB'が水素である、請求項34記載の方法。 37.AおよびA'が独立にヒドロキシルまたはC2〜C20アシルオキシである、請求 項34記載の方法。 38.BおよびB'が水素であり、AおよびA'がヒドロキシルである、請求項34記 載の方法。 39.nが0であり、mが2〜4である、請求項34記載の方法。 40.RおよびR'の各々が独立に水素またはC1〜C20アルキルである、請求項34記 載の方法。 41.BおよびB'が水素であり、AおよびA'が独立にヒドロキシルまたはC2 〜C20アシルオキシであり、nが0であり、mが2〜4であり、RおよびR'が独 立に水素またはC1〜C20アルキルである、請求項34記載の方法。 42.前記化合物が、メソ-、d-、l-またはdl-4,4'-(2,3-ジメチル-1,4-ブタンジ イル)ビス[1,2-ベンゼンジオール]である、請求項41記載の方法。 43.前記化合物がノルジヒドログアイアレチン酸である、請求項42記載の方法。 44.前記化合物を1〜1000mg/kg/日の用量で投与する、請求項34記載の方法。 45.前記化合物を経口投与、非経口投与、直腸内投与するか、または吸入によっ て投与する、請求項34記載の方法。 46.インスリン非依存性糖尿病を治療するか、高血糖症を治療するか、または血 中グルコースレベルを低下させる方法であって、このような治療を必要とする哺 乳動物へ、(i)スルホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジン、β-3-アドレナリン 受容体アンタゴニスト、α-グリコシダーゼ阻害剤およびインスリンからなる群 より選ばれる血糖低下剤または脂質低下剤を実質的に活性成分とする組成物の治 療上有効な量を、(ii)下記の構造を有する化合物(またはその幾何異性体および 光学異性体)またはその製薬上許容される塩と共に投与することを含んでなる前 記方法: [式中、 RおよびR'は独立にH、または任意に分枝していてもよいC1〜C20アルキ ルもしくはC2〜C20アルケニル基であるか、またはRおよびR'は協同してシクロ アルキルもしくはシクロアルケニル環を形成するものであり; (C(R)=C(R'))および(C(R)(R'))の各々は同一であるかまたは異なり; AおよびA'は独立にC2〜C20アシルアミノ、C2〜C20アシルオキシ、C2〜C20 アルカノイル、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20 アルキルアミノ、C2〜C20アルキルカルボキシ、アミノ、C2〜C20カルボアルコキ シ、カルボキシル、シアノ、ハロまたはヒドロキシであり; BおよびB'は独立にH、C2〜C20アルカノイル、C3〜C20アルケノイル、C2 〜C20アルケニル、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル、アロイル 、アルアルカノイル、C2〜C20カルバモイル、ホスフェートであるが、Bおよび B'の少なくとも一方はHでなければならず; nおよびmは独立に0〜6に等しい]。 47.前記血糖低下剤または脂質低下剤と前記化合物をほぼ同時に投与する、請求 項46記載の方法。 48.前記血糖低下剤または脂質低下剤と前記化合物を、一方を投与した後にもう 一方を投与する、請求項46記載の方法。
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