JP2001501686A - 水性懸濁液からの固形物の分離 - Google Patents

水性懸濁液からの固形物の分離

Info

Publication number
JP2001501686A
JP2001501686A JP51729898A JP51729898A JP2001501686A JP 2001501686 A JP2001501686 A JP 2001501686A JP 51729898 A JP51729898 A JP 51729898A JP 51729898 A JP51729898 A JP 51729898A JP 2001501686 A JP2001501686 A JP 2001501686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ppm
cellulose
fraction
filtrate
separation aid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP51729898A
Other languages
English (en)
Inventor
カツツ,ポール・ケネス
グリーン,マースユー・ジエイムズ
ドレーマ,ボー・グンナル
エリクソン,インガー・ビクトリア
ヨハンソン,ハンス・オロフ
Original Assignee
シバ・スペシアリテイー・ケミカルズ・ウオーター・トリートメンツ・リミテツド
エス・セー・アー・グラフイツク・リサーチ・アー・ベー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シバ・スペシアリテイー・ケミカルズ・ウオーター・トリートメンツ・リミテツド, エス・セー・アー・グラフイツク・リサーチ・アー・ベー filed Critical シバ・スペシアリテイー・ケミカルズ・ウオーター・トリートメンツ・リミテツド
Publication of JP2001501686A publication Critical patent/JP2001501686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • D21B1/04Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres
    • D21B1/12Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres by wet methods, by the use of steam
    • D21B1/30Defibrating by other means
    • D21B1/32Defibrating by other means of waste paper
    • D21B1/325Defibrating by other means of waste paper de-inking devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C5/00Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
    • D21C5/02Working-up waste paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/66Pulp catching, de-watering, or recovering; Re-use of pulp-water
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/64Paper recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S210/00Liquid purification or separation
    • Y10S210/928Paper mill waste, e.g. white water, black liquor treated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 セルロース微粒子およびセルロース繊維を、懸濁液をスクリーニングすることにより、該微粒子、該繊維および疎水性材料を含む懸濁液から分離して、該該繊維を取り除き、次いで、得られた濾液をカルシウムおよび一般的には分離補助剤の存在下で分散空気浮選ステップにかけて、疎水性材料が濃縮される上層の廃棄フラクションと、セルロース微粒子が濃縮される下層の受容フラクションを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 水性懸濁液からの固形物の分離 本発明は、充填材等の懸濁した疎水性材料と共に懸濁したセルロース材料を含 んでいる水性懸濁液から、懸濁したセルロース材料を選択的に取り除くことに関 する。 製紙プロセスで再使用するために古紙をインキ抜き工程にかけて古紙を調製す ることは広く知られている。通常、古紙はインキ抜き剤の存在下において水でパ ルプ化され、次いで、そのパルプをインキ抜き工程にかけ、パルプからインキを 分離する。インキ抜き工程は、例えば、浮選(フローテーション)および/また は洗浄ステップを含んでいてもよい。浮選ステップは一般的に浮選槽で行われ、 浮選槽内でパルプの表面に泡が形成される。この泡は、大量のインキを含んでい るため、除去される。しかし、この泡には、例えば繊維やセルロース微粒子等の 好ましい材料を含んでいる可能性がある。また、インキ抜きしたパルプの洗浄に 使用した廃水(バックウォーター)中にもかなりの量の繊維やセルロース微粒子 が含まれていることが多い。 一般に、浮選工程で生じた泡は単に処分されることが広く知られている。また 、バックウォーターは処理され、清澄化されることが多い。即ち、固形材料はバ ッタウォーターから分離され、スラッジを形成する。次いで、清澄化された水は インキ抜きプロセスへリサイクルすることができ、一方、スラッジは搬送され、 処分される。清澄化は、例えば、沈殿工程、濾過工程、または溶解空気浮選工程 で行うことができる。これらのプロセスはすべて、バックウォーターから実質的 にすべての懸濁固形物を非選択的な方法で取り除くように設計されている。 従って、このようなシステムでは、泡やバックウォーターに含まれているあら ゆる繊維およびセルロース微粒子が失われてしまう。 長いセルロース繊維を取り除くため、清澄化処理にかける前にバックウォータ ーをスクリーニングすることは公知である。これらは、その後、インキ抜きプロ セスまたは製紙プロセスへリサイクルすることができる。次いで、濾液は通常通 り処理され、残存するすべての懸濁固形物が取り除かれる。この工程は溶解空気 浮選ステップで行われることが多い。再 度、実質的にすべての懸濁固形物が非選択的な方法で除去される。また、この工 程で、凝集剤や凝固剤を用いることも公知である。これらの凝集剤または凝固剤 は懸濁した固形物の集塊化を誘発し、フロックを形成する。次いで、このフロッ クを浮選し、除去することができる。この一般的なタイプのシステムは、198 8年5月10日〜12日に開かれた第43回Purdue産業廃棄物会議の議事 録、第673頁〜687頁(1989年発行)のKroftaおよびWangに よる「再生およびインキ抜き装置を用いる製紙工場の完全閉鎖再生システム(To tal Closing of Paper Mills with Recl amation and De−inking Tnstallations)」 に記載されている。これらのシステムはバックウォーターから長い繊維を回収す ることのみを目的としたものであり、そこに記載されているシステムは、長い繊 維を回収した後、バックウォーターを清澄化し、リサイクルすることを意図して いる。 更に、標準的な固液分離法を用いて繊維を除去することにより製紙白水を清澄 化することも一般に知られている。 これらの上記すべてのシステムでは、長い繊維は回収されるものの、特にセル ロース微粒子等の貴重な材料が失われてしまう。そのような有用な材料が失われ てしまうだけでなく、処分しなければならない泡やスラッジがその一部として形 成されるため、インキ抜きプラントでは、かなりの額の処分費用(埋め立てや焼 却による処分費用)か必要となる。 DoricaおよびSimandlは、Tappi Journal、Vol .78、No.5、第109頁〜第116貞、1995年5月の「インキ抜き排 液中の繊維および灰分の分離:ケース・スタディー(Separation o f Fibre and Ash in De−inking Effluen ts:A Case Study)」で、インキ抜きバックウォーター中に存在す るクレー等の他の材料から有用なセルロース材料を分離しようと試みた。彼らの 方法は、分散空気浮選ステップおよびスクリーニングステップを含む修正を加え た機械的なシステムを利用することにより上記分離を達成しようとするものであ る。彼らの浮選ステップは、繊維を浮選して上層フラクションを形成し、下層フ ラクションにクレーを保持するように設計されている。しか し、与えられた結果から判断すると、処理した懸濁液中のかなりの量の繊維含量 が下層の「クレー」フラクションに散逸しているようである。また、Doric aおよびSimandlは、様々な二段階プロセスについても開示している。し かし、そこで開示されている二段階プロセスは、2つのスタリーニングステップ か、あるいは浮選ステップの後、浮選された材料をスクリーニングすることによ るものである。 開示されているシステムはすべて機械的な方法だけに頼ったものであり、セル ロース材料と疎水性材料を効果的に分離できるものではない。 有効かつ便利な方法で再使用に不必要な材料と貴重な材料を分離し、この貴重 な材料を再使用することにより廃物の処分費用を低減できることが望ましい。 また、廃水、特にはインキ抜きプロセスの工程で生じる廃水による懸濁したセ ルロース材料の損失を可能な限り回避し、それらのセルロース材料を有効な方法 で回収して再使用できることが望ましい。 本発明は、セルロース繊維、セルロース微粒子、および疎水性材料を含む水性 懸濁液からセルロース微粒子およびセル ロース繊維を分離する以下のステップを含む分離方法を提供する: A)該水性懸濁液をスクリーニングし、セルロース繊維を取り除くと共に濾液 を得るステップと、次いで B)該濾液を、少なくとも50ppm、好ましくは少なくとも100ppmの レベルのカルシウムイオンの存在下におともpH6で、更に、好ましくは以下の 1つまたはそれ以上のものを含む分離補助剤; (a)脂肪酸またはその塩、 (b)カチオンポリマー分離補助剤、 (c)アニオンポリマー分離補助剤、 (d)両性ポリマー分離補助剤、 の存在下において分散空気浮選工程にかけ、それにより上層の廃棄フラクション と下層の受容フラクションを形成し、該受容フラクションにはセルロース微粒子 が濃縮され、また、該廃棄フラクションには疎水性材料が濃縮されるステップと 、および C)該廃棄フラクションと該受容フラクションを分離するステップ。 我々は、本発明のプロセスのうち中心的な特徴はステップ(B)にあるものと 認識している。このステップで疎水性材料は選択的に浮選され、上層の廃棄フラ クションを形成する。コロイド状材料が存在する場合には、コロイド状材料も廃 棄フラクションに選択的に浮選される。疎水性材料およびコロイド状材料は、イ ンキ、デンプン等のコロイド状固形物、部分的に溶解したセルロース、オイル、 および粘着剤を含み、特には充填材を含む。我々は、それらがインキ抜き工程お よび/または洗浄工程で処理される際にインキ抜きプロセスで特には充填材粒子 が実質的に疎水性になり、従って、本発明による方法の水性懸濁液を形成する廃 水中において疎水性を呈することを認識している。しかし、本発明は、充填材が そこで実質的に疎水性を呈するあらゆる水性懸濁液において、充填材を他の疎水 性材料と分離するために使用することもできる。 ステップ(B)の選択的な分離は、疎水性材料およびコロイド状材料が圧倒的 に廃棄フラクションに浮選され、一方、セルロース微粒子は圧倒的に受容フラク ションに保持されるような方法で起こる。本発明のプロセスにより、非常に優れ た選択性を達成することができる。充填材および特には残留インキを除去するこ とにより、セルロース微粒子は非常に清浄な状態に維持される。これは、所望の 場合、それらのセルロース微粒子を製紙プロセスに送るためのインキ抜きされた パルプへ直接的にリサイクルできることを意味している。 このステップの選択性は、使用した様々な浮選補助成分の既知の作用からは予 想できないものである。カルシウムイオンは凝固効果を有することが知られてお り、一方、本発明で好適に使用されるセッケンおよびポリマー材料は、通常、捕 集剤、凝固剤、または凝集剤として作用する順向がある。従って、水性液中に懸 濁しているすべての固形材料が非選択的な方法で集塊化され、浮選されるものと 考えられた。しかし、この非選択的な集塊化および浮選は生じず、本発明では高 レベルの選択性を達成することができる。 水性懸濁液はステップ(A)でスクリーニングされ、セルロース繊維が取り除 かれる。スクリーニングは、例えば濾過法等の大きさおよび/または形状による 適当な選別方法で行うことができる。ステップ(A)では、通常、穴もしくはス ロットのサイズが200μmまたは100μm末満、および 好ましくは70μmまたは多くの場合80μm未満のスクリーンで保持されるよ うな長さを有する繊維がふるい分けされる。通常、穴のサイズが100μmを越 えることはない。充填材粒子、コロイド状固形物、およびセルロース微粒子はそ れよりも小さく、従って、スクリーニングではほとんどが保持されずに通過する 。 このステップでは、水性懸濁液中に存在しているセルロース繊維のうち重量で 70%、多くの場合は75%か80%もしくはそれ以上、更には90%か95% もしくはそれ以上のセルロース繊維をふるい分けすることができる。 また、回収された固形物フラクションはセルロース繊維を非常に豊富に含んで おり、例えば、ふるい分けされた固形物のうち重量で少なくとも70%、多くの 場合は少なくとも80%か90%、更には95%のセルロース繊維含量が含まれ ていることがある。 セルロース繊維のふるい分けにどんな方法を用いようとも、ステップ(A)は 、固形物(繊維)フラクションと、本明細書中では濾液と呼ぶ残りの水性懸濁液 を意味する液層を生成する。この濾液がステップ(B)に送られる。 ステップ(B)では疎水性材料とコロイド状材料の選択的な除去が行われる。 ステップ(A)で生成された濾液がこのステップで分散空気浮選(誘導空気浮選 と呼ばれることもある)にかけられる。このプロセスは溶解空気浮選とは別なも のである。分散空気浮選ステップ(B)では比較的大きな径の気泡が生成される 。これらの気泡のサイズは約0.1mmから1.0mmの範囲であってよい。分 散空気浮選用のあらゆる既知の装置を用いることができる。一般的に、既知の浮 選槽システムは、浮選にかける濾液を急速に攪拌するか、例えば空気孔を通じて 浮選槽内に空気を引き入れることにより、所望のサイズの気泡を生成する。空気 は吸引または加圧により導入することができる。 一般的に、分散空気浮選工程は浮選槽内に乱流を生じさせた状態下で行うのが 好ましい。 以下に示すように、浮選工程(B)の他の様々な条件も本発明にとって重要で ある。 濾液のpHは少なくとも約pH6であり、好ましくは、例えば少なくとも約9 か10のアルカリ性pHである。一般的には、濾液のpHが約11または12を 越えることはない。 水性懸濁液が洗浄工程のバックウォーターか、あるいはインキ抜きプロセスで排 除された泡の場合、通常、水性懸濁液は少なくともpH6を有している。水性懸 濁液が適切なpHに達していない場合、標準的な方法で適当な緩衝材料を付加す ることにより適切なpHに調整することができる。 浮選工程(B)ではカルシウムイオンの含量も重要である。カルシウムイオン 含量は、浮選にかけられる濾液の容量に基づき、少なくとも約50ppm、好ま しくは少なくとも約100ppmでなければならない。カルシウムイオン含量は 少なくとも約120ppmのことがしばしばであり、少なくとも約150ppm のことが多く、200ppmかそれ以上の多量の場合もある。一般的には、カル シウム含量が約400ppmまたは500ppmを越えることはない。 濾液はステップ(B)に入るときに充分なレベルのカルシウムイオンを含有し ていてもよい。例えば、濾液が非常に硬度の高い硬水を含んでいたり、これまで に受けたプロセスに由来する残留カルシウムイオンを含んでいる可能性がある。 しかし一般的に、濾液は望ましい結果を達成できるほどの充分なカルシウムイオ ンレベルを含んでいない。このような場 合、ステップ(B)でカルシウムイオンが濾液に加えられる。カルシウムイオン の添加は、ステップ(A)の前、もしくはステップ(A)の最中に行っても良い が、通常は浮選を開始する前に行われる。カルシウムイオンは、例えばCaCl2 等のあらゆる都合のよいカルシウム塩の形態で加えることができる。通常は添 加したカルシウム塩によって約50ppmから150ppmのカルシウムイオン 含量とされ、多くの場合は70ppmから100ppm、特には約90ppmの カルシウムイオン含量とされる。 カルシウムイオンの代わりに、あるいはカルシウムイオンに加えて例えばアル ミニウムイオン、第二鉄イオン、または第一鉄イオンを供給するため、他の多価 の塩をこれらの量で用いることもできる。 ステップ(B)に分離補助剤を含めることにより、このプロセスは大幅に改善 される。分離補助剤は、1つまたはそれ以上の様々なタイプの好ましい材料を含 むことができる。 分離補助剤は、脂肪酸およびその塩から選択されるクラス(a)の材料を含ん でいてよい。脂肪酸のスルホン化塩またはアルカリ金属塩を使用することができ る。ナトリウム塩が 好ましい。我々は、脂肪酸またはその誘導体が分離補助剤の成分として使用され る系では、脂肪酸またはその誘導体がカルシウムイオンと相互作用して脂肪酸の カルシウム塩を形成し、次いでそのカルシウム塩が懸濁している固形物に作用し て所望の効果をもたらす一助となっているものと考えている。従って、カルシウ ムイオンの存在下で対応するカルシウム塩を与えるあらゆる脂肪酸の塩を使用す ることができる。 酸または塩の形態で使用するのに適した脂肪酸は、C10-20脂肪酸、好ましく はC12-18脂肪酸、より好ましくはC16-18脂肪酸を含む。 また、分離補助剤は、一般的に固有粘度が20dl/gを越えないカチオンポ リマー材料から選択される材料(b)を含み得る。例えばカチオン化されたポリ マーエマルジョン等のあらゆる好ましいポリマー材料を使用することができる。 この材料は天然に生じるカチオンポリマーであってもよいし、天然に生じるポリ マーを修飾したものであってもよいが、エチレン的に不飽和なモノマー、または モノマーブレンドから形成される合成ポリマーが好ましい。 カチオンポリマー材料は、少なくとも約5dl/gの比較的 高い固有粘度を有していてよく、多くの場合15dl/gを越えない、例えば6 dl/g又は7dl/gから10dl/g又は12dl/gの固有粘度を有する ことができる。固有粘度が高すぎるポリマーを使用すると、ある系では、選択性 が低下することがある。比較的高い固有粘度の該材料は、比較的低いカチオン電 荷密度を有していることが好ましい。例えば、該材料がモノマーブレンドから生 成された合成ポリマーである場合、このブレンドは、好ましくは、70重量%( 以下、wt%と表記する)を越えない、好ましくは50wt%、多くの場合30 wt%を越えないカチオンモノマーを含んでいる。 カチオンポリマーは好ましくは水溶性のエチレン的に不飽和なモノマーまたは モノマーブレンドから形成される。適当なカチオンモノマーには、ジアルキルア ミノアルキル(メタ)アクリレートおよびジアルキルアミノアルキル(メタ)ア クリルアミドが、酸付加塩または、好ましくは、第四級アンモニウム塩、および ハロゲン化ジアリルジアルキルアンモニウムとして含まれる。好ましい(メタ) アクリレートはジ−C1-4アルキルアミノエチル(メタ)アクリレートであり、 また、好ましい(メタ)アクリルアミドはジ−C1-4アルキル アミノプロピル(メタ)アクリルアミドであって、特にはジメチルアミノエチル (メタ)アクリレート[DMAE(M)A]およびジメチルアミノプロピル(メ タ)アクリルアミド[DMAP(M)A]の酸付加塩および、好ましくは、第四 級アンモニウム塩である。好ましいハロゲン化ジアリルジアルキルアンモニウム は塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)である。 比較的高いIV(固有粘度)を有する好ましいカチオンポリマーは、上記のモ ノマーと非イオン性のエチレン的に不飽和なモノマーのコポリマーである。適当 な非イオン性モノマーには(メタ)アクリルアミド、特にはアクリルアミドが含 まれる。 分離補助剤(b)として有用な他のカチオンポリマー材料は、固有粘度が約3 dl/gを越えない、好ましくは比較的高いカチオン電荷密度を有する、比較的 小さい分子量の凝固剤タイプのものである。特には、このクラスの好ましいカチ オンポリマー材料は、モノマーの少なくとも50wt%、一般的には少なくとも 80wt%がカチオン性であるようなエチレン的に不飽和な水溶性のモノマーま たはモノマーブレン ドから形成される。モノマーの100%がカチオン性であるポリマーが好ましい 。 以上にリストアップしたカチオンモノマーはどれでも使用することができるが 、塩化ポリジアリルジメチルアンモニウム(ポリDADMAC)か好適である。 30wt%までのアクリルアミドを含んでいるDADMACのコポリマーも有用 である。 低分子量凝固剤タイプのカチオンポリマー材料は、好ましくは約2dl/g未 満のIVを有しており、多くの場合は1.5dl/g1dl/g未満、例えは下 は0.1dl/gから0.2dl/gまでのIVを有している。 一般的に、カチオンポリマー材料は直鎖状合成ポリマーである。しかし、架橋 剤や分枝剤の存在下で合成されたポリマーを使用することもできる。例えば、カ チオンポリマーは、EP−A−202,780に開示されているタイプのもので あってよい。 また、分離補助剤は、一般的に固有粘度が25dl/gを越えないアニオンポ リマー材料から選択される材料(c)を含んでいてもよい。アニオンポリマー材 料は、多糖等の天然 ポリマー材料であってもよいし、天然ポリマー材料を修飾したものであってもよ い。しかし好ましくは、アニオンポリマー材料は合成ポリマーであり、特には水 溶性のエチレン的に不飽和なモノマーまたはモノマーブレンドから形成される合 成ポリマーである。 例えば4dl/g未満の低い固有粘度を有するアニオンポリマー材料を使用し てもよい。しかし好ましい固有粘度は少くとも約5dl/gであり、好ましくは 少なくとも8dl/g、例えは8dl/gから12dl/g又は15dl/gで ある。アニオンポリマー材料の固有粘度が高すぎると、ある系では得られる選択 性が低下することがあるので、好ましくは、固有粘度は特別に高くはない。従っ て、固有粘度は、好ましくは、15dl/gまたは12dl/gを越えない。 一般的に、ポリマーを生成するために使用されるモノマーの少なくとも5wt %、10wt%、または15wt%から100wt%まで、好ましくは20wt %から80wt%がアニオン性であり、他のあらゆる非イオン性モノマーを併用 することができる。 好ましいアニオンモノマーは、一般的にはそれらの水溶性 のアルカリ金属塩としてのエチレン的に不飽和なカルボン酸またはスルホン酸で ある。例として、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMP S、米国商標)、メタクリル酸、およびアクリル酸(ナトリウムまたは他のアル カリ金属塩として)を挙げることができる。通常はアクリル酸ナトリウムが好ま しい。 適当な水溶性のエチレン的に不飽和な非イオン性コモノマーは、(メタ)アク リルアミド、特にはアクリルアミドを含む。 好ましいアニオンポリマーは、アクリルアミドと、通常は重量で50%から8 0%のアクリル酸ナトリウムとのコポリマーである。代替物は、アクリル酸ナト リウムのホモポリマーおよび、アクリルアミドとAMPSのコポリマー、特には AMPSと97wt%まで、多くの場合は95wt%までの(メタ)アクリルア ミドのコポリマーを含む。 クラス(c)の合成ポリマーは、それらを架橋剤または分枝剤の存在下で生成 してもよいが、一般的には実質的に直鎖状である。 適当な分離補助剤はクラス(d)の両性ポリマー材料を含む。これらの両性ポ リマー材料は、一般的には、通常は水溶 性のエチレン的に不飽和なモノマーであり、5wt%から50wt%のカチオン モノマーと5wt%から50wt%のアニオンモノマーからなる、随意に非イオ ン性モノマーを伴うモノマーブレンドから生成される。カチオンモノマーとアニ オンモノマーのどちらかが過剰であってもよい。適当なカチオンモノマー、アニ オンモノマー、および非イオン性モノマーについては以上で開示した通りである 。 タイプ(b)、(c)、および(d)の上記ポリマー材料はすべて、エマルジ ョンポリマーが適当な浮選および分離性能を与える場合にはエマルジョンの形態 であってもよいが、好ましくは水溶性である。 本明細書中の固有粘度は、25℃でpH7に緩衝された1MのNaCl中にお ける懸濁レベル粘度計により測定される。 上記すべての材料の混合物を分離補助剤の成分として使用することができる。 特定の量および材料の組み合わせは、結果として最良の選択性が得られるように 浮選で処理される個々の懸濁液に合わせて選択される。 ある系では分離補助剤の単独成分としてクラス(a)から選択される材料を使 用するのが望ましく、またある系では分 離補助剤としてクラス(b)、(c)、および(d)から選択される材料、また はそれらの材料の組み合わせを使用するのが望ましい。特には、成分(b)およ び/または(c)を使用することが好ましい。 しかし、クラス(a)からの成分を、クラス(b)、(c)、および(d)か らのいずれかの成分またはそれらのすべての成分、特にはクラス(b)および/ または(c)からの成分と組み合わせて用いるのが好ましいことが多い。これら の系では捕集剤タイプの材料である材料(a)が凝集剤または凝固剤タイプの材 料と組み合わせて用いられているため、そのような系で、すべての固形材料が非 選択的に集塊化および浮選されるのではなく、選択性が得られることは特に予想 もし得ないことである。 材料(a)は、濾液の容量に基づいて、50ppmから150ppm、好まし くは80ppmから120ppm、例えば約100ppmの量で使用されること が多い。 材料(b)、(c)、および(d)は、濾液の容量に基づいて、0.1ppm から15ppm、多くの場合は10ppm未満、好ましくはO0.3ppmから 7ppm、より好ましくは0. 5ppmから5ppmの量で使用されることが多い。 本発明では、かなりの量のセルロース繊維を含んでいる水性懸濁液は、それら をステップ(A)および次いでステップ(B)にかけることにより処理する。ス テップ(B)の前にステップ(A)で処理することが好ましいが、そのような懸 濁液をステップ(B)のみを用いて処理することもできる。含んでいるセルロー ス繊維の量がそれ程多くない水性懸濁液はステップ(B)および(C)のみを用 いて処理することができる。 廃棄フラクションと受容フラクションはステップCで分離されるが、都合に応 じて、この分離をステップBの一部とみなすことができる。この分離は、例えば 廃棄フラクションを形成している上層の泡をスキミングする等のあらゆる標準的 な方法で行うことができる。この材料は充填材および他の疎水性材料から成って おり、分離後、例えば焼却や埋め立て等により処分することができる。 分離後得られた受容フラクションは懸濁固形物として高い割合のセルロース微 粒子を含んでいる。受容フラクション全体を、例えばインキ抜きプロセス等の関 連するプロセスへリ サイクルしてもよい。しかし好ましくは、セルロース微粒子は、例えば以降のス テップで受容フラクションから分離される。この分離は、例えば濾過法、沈殿法 、あるいは遠心法等のあらゆる適当な固液分離法により行うことができる。好ま しい分離法は浮選法、通常は溶解空気浮選法であり、必要に応じて凝固剤または 凝集剤の存在下で浮選が行われる。 捕集されたセルロース微粒子は非常に清浄で、所望通りに再使用できることが 多い。例えば、水性懸濁液がインキ抜きプロセスで生じた廃水の場合、セルロー ス微粒子はインキ抜きされたパルプに組み込まれており、これらを製組プロセス へ送るか、あるいは直接製紙プロセスへリサイタルすることができる。代替的に 、特にはセルロース微粒子の清浄度が劣るバッチの場合、それらをインキ抜きプ ロセスへリサイクルしてもよい。 本明細書中のセルロース微粒子は、セルロース繊維から誘導される不溶性のセ ルロース材料であり、例えば、長さが通常は200μmか100μm未満、好ま しくは約70μmか80μm未満で一般的には10μmか20μmを上回る極め て短いセルロース繊維である。 本発明の方法により、疎水性材料およびあらゆるコロイド状材料からセルロー ス微粒子を非常に効率的に分離することができる。特に、ステップ(B)では、 廃棄フラクションは、濾液に元来存在している好ましくは少なくとも55%、よ り好ましくは少なくとも75%又は80%の疎水性材料およびあらゆるコロイド 状材料、特には充填材を含んでいる。本発明の方法によれば、ステップ(B)で 、90%又は95%、および98%までの疎水性およびあらゆるコロイド状の濾 液含有物を回収することもできる。 また、本発明は高い選択性を持って分離することができ、それにより、廃棄フ ラクションは充填材等の疎水性材料を高い含量で有する一方で、セルロース微粒 子を低い含量で含んでいる。特に、廃棄フラクションの固形物含量は、少なくと も60%、好ましくは少なくとも75%が充填材で構成されている。 本発明の方法は高い選択性を持っているため、セルロース微粒子を効率的に回 収することもできる。本発明の方法は、受容フラクションが少なくとも60%、 好ましくは少なくとも70%の、濾液中に元来含まれているセルロース微粒子を 含むように実施することができる。また、ステップ(B)におけるセルロース微 粒子に対する選択性も高いことが好ましい。特に、受容フラクションの固形物含 量は、少なくとも60%、多くの場合は少なくとも70%又は80%、および9 0%かそれ以上の割合がセルロース微粒子であり、それに対応して疎水性材料お よびコロイド状材料の含量は低い。 本発明の方法は、セルロース繊維、セルロース微粒子、および疎水性材料を含 んでいるあらゆる水性懸濁液の処理に使用することができる。適当な懸濁液は製 紙白水およびミル廃液である。 しかし、水性懸濁液はインキ抜きプロセスからの廃水であることが好ましい。 そのようなインキ抜きプロセスでは、古紙が供給され、水とインキ抜き剤でパル プ化される。次いで、パルプ化された古紙は、浮選インキ抜きステップおよび/ または洗浄インキ抜きステップからなるインキ抜き工程にかけられる。浮選イン キ抜きステップによりパルプの表面に泡が生じ、その泡はスキミングされて送ら れ、処分される。本発明の方法で使用する水性懸濁液は、そのような泡に水を加 え、再構成することにより製造してもよい。しかし、水性懸濁液 は使用後の洗浄水であるか、あるいは使用後の洗浄水から誘導されたものである ことが好ましい。この洗浄水はある程度のセルロース繊維とかなりの量のセルロ ース微粒子を含んでいる。 インキ抜きプロセスで回収されたセルロース繊維とセルロース微粒子は、それ らが特別に清浄な場合はインキ抜きされたパルプへリサイクルされ、あるいはイ ンキ抜きプロセスへリサイクルすることができる。 以下に本発明の実施例を示す。実施例 インキ抜きプロセスの洗浄工程で生じるバックウォーターを実験室で模擬的に 調製し、そのバッタウォーターを用いて以下に記載する試験を実施する。 以下の原料を用いた: 最小で7種類の異なるオフセット印刷が為された新聞紙からなる60%の古新 聞(ONP)、 20%のスーパーカレンダー(SC)紙と20%の軽量塗工(LWC)紙から なる40%の古雑誌(OMG)。 紙齢: 新聞紙;1〜3ヶ月、 SCおよびLWC;最大12ヶ月。 保管方法: 黒色のプラスチック製の袋に入れて室温で保管。 バックウォーターをシミュレーション用に作られたインキ抜きループから製造 した。インキ抜きループをシミュレーションする水は図1に示す図式に従って調 製した。 水の調製プロセスに関わる標準的なパルプ化およびインキ抜き条件は以下の通 りであった: 原料: ギロチン断裁機で切断したサイズ約2×2cm2の切断片パルプ化: 選択肢1;Lamort実験室用パルパー、処理能力1.5kg 選択肢2;Hobart実験室用パルパー、処理能力100g コンシステンシー;10% 温度;45〜50℃ 時間;20分(Hobart 5分 速度1+20分 速 度2) 化学物質 NaOH;1.0%(乾燥繊維に作用) Na−ケイ酸塩:2.0%(乾燥繊維に作用) 捕集剤SERFAX DB;パルパーに0 .8%+第2サイタルに2.0% および第3サイクルに0.2% H22;1.0%(乾燥繊維に作用) CaCl2;390mg/l(約20°dH、141mg/l Ca2+) パルパーのpH:10.0〜10.5。 保持時間: コンシステンシー;5% 温度;45〜50℃ 時間;30分 浮選: 選択肢1;Swemac実験室用セル インキ抜き: 選択肢2;Voith実験室用セル 選択肢3;Degussa実験室用セル 開始時のpH;8.5〜9.0 コンシステンシー;1% 温度;45〜50℃ 時間:15分。 保持する前にCaCl2濃度が390mg/l(141mgのCa2+)になる ように調製した温水を用いてパルプを5%に希釈し、更に、第1サイクルの浮選 ステップの前に1%に希釈した。 脱水器は大型の「水切りジャー」タイプのものであり、その量は約15リット ルであった。底部のワイヤは、UNAFORM LTDから供給されたポリエス テル製のGeminiプラス8シャフト二重ワイヤであった。粒子を効率的に除 去するためのメッシュのサイズは、Britt Dynamic Draina ge Jarの200メッシュ(76μm)標準ワイヤに相当するものである。 攪拌速度は約100rpmであり、脱水ステップの終了時にパルプを圧搾し、以 降のループで必要な水の量に適合する量の水を取り出した。 この方法で生成したバックウォーターの典型的な組成は以下の通りであった: 固形物;2.5g/l 繊維;0.15g/l 充填材;脱繊維水の50% セルロース微粒子;脱繊維水の50% ステップ(A)のスタクリーニングは、バックウォーターをMeri Anl agentechnik,Germanyから製品として販売されている実験室 用TRENNER装置に通し、濾液を生成することにより行った。 ステップ(B):ステップ(A)で得られた濾液を、Denver実験室用浮 選槽またはVoith実験室用浮選槽で分散空気浮選にかけた。 浮選により上層の廃棄フラクションと下層の受容フラクションが形成され、廃 棄フラクションは除去され、受容フラクションを保有した。 ステップ(C):受容フラクションをMeri Anlagentechni k,Germanyから製品として販売されている実験室用溶解空気浮選槽を用 いて溶解空気浮選にかけた。 ステップ(B)では浮選補助剤として様々な材料を用いた。 ステップ(B)に回された濾液は約80ppmのカルシウムイオン含量を有して いた。ここで用いた浮選補助剤を以下に示す: E:炭酸カルシウム。 F:C16-18脂肪酸のナトリウム塩。 G:塩化ポリジアリルジメチルアンモニウム、固有粘度1 dl/g以下。 H:75wt%のアクリルアミドと25wt%のジメチルアミノエチルアクリ レートの第四級アンモニウム塩のコポリマー、固有粘度7dl/g。 J:30wt%のアクリルアミドと70wt%のアクリル酸ナトリウムのコポ リマー、固有粘度8dl/g。 以下に示すように、これらの材料の様々な組み合わせを用いた: 試験1:90ppmのE、100ppmのF、1ppmのJ 試験2:90ppmのE、100ppmのF、5ppmのG 試験3:90ppmのE、5ppmのG 試験4:90ppmのE、100ppmのF、0.5ppmのH 試験5:90ppmのE、100ppmのF、0.5ppmのJ 試験6:90ppmのE、100ppmのF 試験7:90ppmのE、100ppmのF、1ppmのH。 ステップ(B)の結果を以下の表1に示す。充填材選択性は、廃棄フラクショ ンの固形物含量における充填材の重量百分率を表している。また、充填材の収率 は、廃棄フラクション中の濾液における全充填材の重量百分率を表している。 この実施例で実施したプロセスの場合、ステップ(A)における繊維の回収率 は総体的に少なくとも82%であった (即ち、バックウォーター中の全繊維の少なくとも82wt%が回収された)。 ステップ(C)では、受容フラクション中に存在する70%以上のセルロース 微粒子が回収されてセルロースフラクションを形成し、このセルロースフラクシ ョンは固形物の重量で約97%がセルロース微粒子で構成されていた。 上記の結果は、本発明の方法、特には選択性を有する分散空気浮選ステップ( B)を組み込んだ本発明の方法を用いることにより、驚くべき程に効率的で選択 的分離を達成できることを示している。本発明により、投棄する材料の量が大幅 に減少し、従って、経費を低減できるとともに、貴重なセルロース材料の損失を 軽減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 カツツ,ポール・ケネス イギリス国、ウエスト・ヨークシヤー・エ ル・エス・15・7・デイー・エツクス、リ ーズ、ハルトン、グリーン・レイン・124 (72)発明者 グリーン,マースユー・ジエイムズ イギリス国、ケント・エム・イー・19・ 6・デイー・ダブリユー、イースト・マリ ング、ワイルミル・ストリート・5 (72)発明者 ドレーマ,ボー・グンナル スウエーデン国、エス―854 68・シユン ドスバル、カストルベーゲン・7 (72)発明者 エリクソン,インガー・ビクトリア スウエーデン国、エス―854 61・シユン ドスバル、クバーンセリウスガータン・20 (72)発明者 ヨハンソン,ハンス・オロフ スウエーデン国、エス―854 60・シユン ドスバル、レーベトシユーガータン・24・ ベー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. セルロース繊維、セルロース微粒子、および疎水性材料を含む水性懸濁液 からセルロース微粒子およびセルロース繊維を分離する方法であって、 A)該水性懸濁液をスクリーニングし、セルロース繊維を取り除くと共に濾液 を得るステップと、次いで B)該濾液を少なくとも50ppmの量のカルシウムイオンの存在下において 、少なくともpH6で分散空気浮選工程にかけ、それにより上層の廃棄フラクシ ョンと下層の受容フラクションを形成し、該受容フラクションにはセルロース微 粒子が濃縮され、また、該廃棄フラクションには疎水性材料が濃縮されるステッ プと、および C)該廃棄フラクションと該受容フラクションを分離するステップを含む方法 。 2. ステップ(C)で該セルロース微粒子が該受容フラクションから分離され ることを特徴とする請求項1記載の方法。 3. 溶解空気浮選により該セルロース微粒子が該受容フラクションから分離さ れることを特徴とする請求項2記載の方 法。 4. 該疎水性材料が充填材を含んでいることを特徴とする請求項1から3のい ずれかに記載の方法。 5. 該廃棄フラクションが該濾液中に存在する少なくとも55%、好ましくは 少なくとも75%の該疎水性材料を含んでいることを特徴とする請求項1から4 のいずれかに記載の方法。 6. 該受容フラクションが該濾液中に存在する少なくとも60%、好ましくは 少なくとも70%のセルロース微粒子を含んでいることを特徴とする詰求項1か ら5のいずれかに記載の方法。 7. ステップ(A)から得られる該セルロース微粒子およびステップ(C)か ら得られるセルロース材料が該水性懸濁液の全懸濁セルロース含量の重量で少な くとも60%、好ましくは少なくとも70%を構成していることを特徴とする請 求項1から6のいずれかに記載の方法。 8. 古紙のインキ抜きプロセスであって、古紙をインキ抜きしてインキ抜きさ れたパルプを形成するステップと、次いで該インキ抜きされたパルプを洗浄して 洗浄廃水を生成する ステップを含み、該洗浄廃水が該水性懸濁液を形成することを特徴とする請求項 1から7のいずれかに記載の方法。 9. 該懸濁液が製紙白水、製紙ミル廃液、またはインキ抜き廃液であり、該セ ルロース微粒子がステップ(C)で該受容フラクションから分離され、また、該 セルロース繊維がステップ(A)で取り除かれ、ステップ(C)で取り除かれた 該セルロース微粒子が製紙プロセスまたはインキ抜きされたパルプへリサイタル されることを特徴とする請求項8記載の方法。 10. ステップBの該浮選が、 (a)脂肪酸またはその塩、 (b)カチオンポリマー分離補助剤、 (c)アニオンポリマー分離補助剤、 (d)両性ポリマー分離補助剤、 のうちの1つまたはそれ以上を含む分離補助剤の存在下において行われることを 特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のプロセス。 11. 該分離補助剤が、 a)脂肪酸またはそのアルカリ金属塩、 b)固有粘度が3dl/gかそれ以下であり、少なくとも50重量%のカチオン モノマーを含むモノマーから形成されるカチオンポリマー材料、 c)固有粘度が少なくとも5dl/gであり、50重量%未満のカチオンモノマ ーを含むモノマーから形成されるカチオンポリマー材料、 d)固有粘度が少なくとも4dl/gのアニオンポリマー材料 のうちの1つまたはそれ以上を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。 12. 該分離補助剤が濾液の容量に基づいて50ppmから150ppmの量 の脂肪酸のナトリウム塩を含んでいることを特徴とする請求項10または請求項 11に記載の方法。 13. 該分離補助剤が材料(a)を材料(b)、(c)、および(d)のいず れかまたはそれらのすべてと組み合わせて含んでいることを特徴とする請求項1 1記載の方法。 14. 該分離補助剤が、ポリマー材料の合計量が濾液の容量に基づいて0.1 ppmから10ppm、好ましくは0.5ppmから5ppmの量で、材料(b )、(c)、および(d) のいずれかを含んでいることを特徴とする請求項11記載の方法。 15. 該分離補助剤が以下の組み合わせ: (i)50ppmから150ppmの量の脂肪酸のナトリウム塩と、0.1pp mから10ppmの量の少なくとも5dl/gの固有粘度を有する、アクリルア ミドとエチレン的に不飽和なアニオンモノマーとのコポリマー、 (ii)50ppmから150ppmの量の脂肪酸のナトリウム塩と、0.1p pmから10ppmの量の少なくとも5dl/gの固有粘度を有する、50重量 %を越えるアクリルアミドと50重量%未満のエチレン的に不飽和なカチオンモ ノマーとのコポリマー、 (iii)50ppmから150ppmの量の脂肪酸のナトリウム塩と、0.1 ppmから10ppmの量の、2dl/gかそれ以下の固有粘度を有する塩化ポ リジアリルジメチルアンモニウムから選択されることを特徴とする請求項10か ら14のいずれかに記載の方法。 16. ステップBのカルシウム量が少なくとも100ppmであることを特徴 とする請求項10から15のいずれかに 記載のプロセス。 17. 該セルロース微粒子の長さが80μm未満であることを特徴とする請求 項16記載のプロセス。 18. 該浮選工程が少なくとも150ppmのレベルのカルシウムイオンの存 在下において実施されることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の 方法。 19. 該カルシウムイオンの量が該濾液にカルシウム塩を添加することにより 供給されることを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の方法。
JP51729898A 1996-10-07 1997-10-07 水性懸濁液からの固形物の分離 Pending JP2001501686A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9620887A GB9620887D0 (en) 1996-10-07 1996-10-07 Separation of solids from aqueous suspensions
GB9620887.1 1996-10-07
PCT/GB1997/002732 WO1998015686A1 (en) 1996-10-07 1997-10-07 Separation of solids from aqueous suspensions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001501686A true JP2001501686A (ja) 2001-02-06

Family

ID=10801066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51729898A Pending JP2001501686A (ja) 1996-10-07 1997-10-07 水性懸濁液からの固形物の分離

Country Status (15)

Country Link
US (1) US6248207B1 (ja)
EP (1) EP0929713B1 (ja)
JP (1) JP2001501686A (ja)
AT (1) ATE203290T1 (ja)
AU (1) AU715318B2 (ja)
CA (1) CA2267250A1 (ja)
DE (1) DE69705729T2 (ja)
DK (1) DK0929713T3 (ja)
ES (1) ES2162684T3 (ja)
GB (1) GB9620887D0 (ja)
ID (1) ID22165A (ja)
NO (1) NO991614L (ja)
PT (1) PT929713E (ja)
WO (1) WO1998015686A1 (ja)
ZA (1) ZA978953B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283204A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nippon Paper Industries Co Ltd 工程用水の処理方法、並びにパルプ、紙の製造方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0217197D0 (en) * 2002-07-24 2002-09-04 Dow Corning Method of deinking
EP2400054B1 (en) 2005-02-09 2018-09-12 Nippon Paper Industries Co., Ltd. A method for treating process waters by cavitation
DE102006057861A1 (de) * 2006-12-08 2008-06-12 Voith Patent Gmbh Verfahren zur Behandlung von beim Eindicken von Papierfasersuspension anfallendem Filtrat
CA2765102C (en) 2009-06-15 2017-03-21 Meri Environmental Solutions Gmbh Plant and method for treating process water with separate separation of gases and solids
SE543048C2 (en) * 2018-12-19 2020-09-29 Re Newcell Ab A method for separating cellulosic fibers from non-cellulosic fibers

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4034054C1 (ja) 1990-10-26 1992-04-02 Feldmuehle Ag, 4000 Duesseldorf, De
DE4130472C2 (de) * 1991-09-13 1995-05-11 Escher Wyss Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Behandlung einer Faserstoffsuspension
US5415733A (en) * 1993-05-27 1995-05-16 High Point Chemical Corp. Method of removing hydrophilic ink
DE19520494C2 (de) 1995-02-14 1998-07-16 Julia Innotec Gmbh Verfahren zum Wiedergewinnen von Fasern und Fraktionieranlage für eine Papierfabrik

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283204A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nippon Paper Industries Co Ltd 工程用水の処理方法、並びにパルプ、紙の製造方法
JP4606923B2 (ja) * 2005-03-31 2011-01-05 日本製紙株式会社 工程用水の処理方法、並びにパルプ、紙の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2162684T3 (es) 2002-01-01
GB9620887D0 (en) 1996-11-27
ZA978953B (en) 1998-10-07
ATE203290T1 (de) 2001-08-15
ID22165A (id) 1999-09-09
EP0929713B1 (en) 2001-07-18
CA2267250A1 (en) 1998-04-16
WO1998015686A1 (en) 1998-04-16
NO991614D0 (no) 1999-04-06
DE69705729T2 (de) 2002-05-08
DK0929713T3 (da) 2001-10-22
AU4566197A (en) 1998-05-05
PT929713E (pt) 2001-12-28
US6248207B1 (en) 2001-06-19
EP0929713A1 (en) 1999-07-21
NO991614L (no) 1999-04-06
DE69705729D1 (de) 2001-08-23
AU715318B2 (en) 2000-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU664851B2 (en) Dewatering of aqueous suspensions
US5681480A (en) Dewatering of aqueous suspensions
JP2002500104A (ja) スラッジの脱水
JP2001501686A (ja) 水性懸濁液からの固形物の分離
JPH09508450A (ja) 脱インキ方法及びこれらの方法に使用する新規重合体類
JPH06509741A (ja) 水性懸濁液の脱水
AU673782B2 (en) Treatment of cellulosic material and compositions for use in this
JP3766099B2 (ja) セルロース液の汚染減少方法
JPH10509486A (ja) セルロース液の汚染減少方法
EP1303666A1 (en) Processes of reducing contamination from cellulosic suspensions
JP3937102B2 (ja) 脱墨排水の処理方法
JPH0959888A (ja) 繊維回収方法
JP3257412B2 (ja) 白水処理方法および処理剤
JP2002115191A (ja) 古紙脱墨工程フローテーターの異物除去剤及び異物除去方法
MXPA97003794A (en) Processes to reduce the contamination of licorescelulosi
MXPA00006710A (en) Dewatering of sludges deriving from paper industry