JP2001500969A - 食品を適切に加熱するための表示器およびその構築方法 - Google Patents

食品を適切に加熱するための表示器およびその構築方法

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JP2001500969A JP10514457A JP51445798A JP2001500969A JP 2001500969 A JP2001500969 A JP 2001500969A JP 10514457 A JP10514457 A JP 10514457A JP 51445798 A JP51445798 A JP 51445798A JP 2001500969 A JP2001500969 A JP 2001500969A
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カーモン、アミラム
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Abstract

(57)【要約】 加熱食品の温度が予め決めている温度範囲内の温度に到達したことを表示する機器(20)と方法が開示されている。この機器は、第1の物質(25)を含む第1の区分された部分(24)と第2の物質(27)を含む第2の区分された部分(28)を有する透明な密閉容器(22)から成る。第1の区分された部分(24)は、融点が予め決定された温度範囲内にある溶融性の密閉剤(29)により第2の区分された部分(28)から分離されている。この機器の一部または全部を加熱食品内に浸し、予め決めてある温度範囲内に温度が到達すると、その溶融性の密閉剤が溶けて、第1物質を第2物質と接触させる。その第1物質と第2物質との接触の結果、第1物質および第2物質のうちの少なくとも1つに色変化のような探知可能な変化が起こる。色変化は、透明な密閉容器を通して目に見える形で探知可能である。機器の形状は多様なものにすることができ、食品内の機器の位置決めを容易にするために、密閉容器に伸長した部材を取り付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 食品を適切に加熱するための表示器およびその構築方法 発明の属する技術分野 本発明は、食品の適切な加熱を表示するための機器に関する。 発明の背景 動物由来の食品には感染性の微生物が含まれていることがよくある。これらの 微生物のある種のものは、水の沸点以下の温度に抵抗性を示すが、食品を高い温 度で調理すると死滅する。例えば、米国での食品中毒の症例の約75%の原因と なっている大腸菌は、約75℃で死滅する。病毒力の強い変異株である大腸菌O -157により、日本の堺市では8千人以上の集団感染が発生した。部分的には 調理した牛のレバーが感染源であることが特定された。この事例では、食品は中 央の調理場で調理された後、多数の市立学校に配られた。調理の責任者が、食品 が適切に調理されておらず、必要な調理温度にまで加熱されていないことに気が ついていなかったようである。 細菌を死滅させるまで温度を上げて調理していれば、このような集団食中毒は 発生しなかった筈である。 発明の要約 従って、本発明の目的の1つは、食品が希望する温度で調理されているかどう かを確定するための機器を提供することである。この機器は、希望する調理温度 に到達すると、探知可能な変化が表示されるようになっている。 この探知できる変化は、調理が終わって食品が冷えた後でもそのまま安定であ ることが機器の特徴である。 さらに別の特徴は、上記機器は、食品に直接に接触が許される材料で構成され ていることである。 さらに別の特徴は、上記機器には、たとえ不注意に飲み込んだり、調理中に破 けて中身が調理食品に混入したような場合でも、その機器を飲み込んだり、機器 が破れて食品中に混入した中身を摂取したヒトに対して重大な害を与える性状を 有する材料は使用されておらず、しかも、害を与えるような量が使用されていな いことである。 さらに別の特徴は、上記の探知可能な変化は、温度変化により起こるようにな っており、機械的な作業などの別の動作を必要としないものである。 従って、本発明の好ましい実施態様によれば、本発明は、加熱物質の温度があ らかじめ決定している温度範囲内に到達したかどうかを表示する機器を提供する ことである。この機器は、第1物質を有する第1の区分された部分を含む透明な 密閉容器から成る。また、上記機器は、第2物質を有する第2の区分された部分 と、第1の区分された部分を第2の区分された部分から分離する溶融性の密閉剤 から成る。上記密閉剤は、あらかじめ決定された温度範囲にその融点を有する。 あらかじめ決定された温度範囲内の温度に到達した後すぐに、この溶融性密閉剤 は、第1物質を第2物質に接触させる。第1物質と第2物質との接触の結果、第 1物質および第2物質のうちの少なくとも1つに探知可能な変化が起こるように なっている。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、第2の区分された部分とは 、透明な密閉容器の内部に配置されている第2容器のことである。 本発明のさらに別の好ましい実施態様によれば、その加熱物質は食品であり、 第1物質および第2物質は、この機器に使用されている程度の量では有毒ではな い。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、探知できる変化とは目に見 える色の変化のことである。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、その探知できる変化はその 機器が冷えた後でも安定している。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、溶解性の密閉剤はろうであ る。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、上記機器は使い捨て使用さ れるものである。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、この機器は、密閉容器を加 熱する物質の内部に配置し、あるいは、その加熱物質の内部からその透明容器を 取り出すために使用される、透明な密閉容器に取り付けられた伸長部材を含んで いる。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、透明な密閉容器は、第1の 先端部と第2の先端部を有する仲長容器であり、その第1の先端部のほうを加熱 物質の内部に挿入し、加熱させる物質の内部の温度が探知しようとしている温度 に達した時に、その温度変化を表示できるように、第2の先端部が加熱物質の外 側に突き出るように構成されている。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、第1の先端部および第2の 先端部の少なくとも1つは、先細りになっていて、その透明密閉容器を加熱内部 に挿入し易いようになっている。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、加熱される物質は調理しよ うとする肉の一片であり、その機器は、この肉の内部の温度があらかじめ決定さ れている温度に到達したかどうかを確定するために使用される。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、第1物質は、pH感受性の 指示染料または固体形状のpH感受性染料であり、第2物質は、第1物質が第2 物質に混ざった時に、第1物質のpHを、第1物質に探知可能な色変化を起こさ せるに十分な値にまで変化させることのできる固体または溶液である。第1物質 および第2物質のうちの少なくとも1つは液体である。 さらに、本発明の別の好ましい実施態様によれば、第1物質は、ロイコ染料の 水性エタノール溶液であり、第2物質は、クエン酸のエタノール溶液、クエン酸 の水溶液およびクエン酸の結晶から成るグループから選択される。 さらに、本発明の別の好ましい実施熊様によれば、上記の第1物質は、ロイコ 染料であるコピケム7(Copikem 7)を、エタノール95%と水5%との混合液に 溶かした溶液であり、第2物質は、0.5%クエン酸をエタノール95%と水5 %との混合液に溶かした溶液、クエン酸水溶液およびクエン酸結晶から成るグル ープから選択される。 また、加熱される物質の温度があらかじめ決定した温度範囲内に到達したかど うかを確定する方法を提供する。この方法は、透明な密閉容器を使用する。上記 の透明な密閉容器には、第1物質を有する第1の区分された部分、第2物質を有 する第2の区分された部分、第1の区分された部分を第2の区分された部分から 分離する溶融性の密閉剤が含まれる。上記の密閉剤の融点は、あらかじめ決定さ れた温度範囲内にある。加熱物質の温度があらかじめ決定された温度内に到達し た後すぐに、上記溶融性密閉剤は溶けて、第1物質を第2物質と接触させる。第 1物質と第2物質の接触の結果、第1物質および第2物質のうちの少なくとも1 つに探知可能な変化が起こる。この方法には、機器の少なくとも1部分を加熱物 質の内部に挿入するステップと、透明な密閉容器内部に探知できる変化が起った かどうかを確定するために、その挿入ステップに続いて透明な密閉された容器の 少なくとも一部を点検するステップが含まれる。 図面の簡単な説明 本発明は、以下の図面の説明と一緒になされた詳しい説明により、さらに詳し く理解されるであろう。 図1は、本発明の好ましい実施態様に従って、調理した食品があらかじめ決め てある温度に到達していることを表示する機器を図示した略断面図である。 図2は、本発明の別の好ましい実施態様に従って、調理した食品があらかじめ 決めてある温度に到達していることを表示する機器を図示した略断面図である。 図3は、本発明の別の好ましい実施態様に従って、調理した食品の内部があら かじめ決めてある温度に到達していることを表示する機器を図示した略断面図で ある。 図4は、調理される食品に挿入された図3の機器を図示した略断面図である。 好ましい実施態様の詳しい説明 本発明の好ましい実施態様に従って、調理した食品があらかじめ決めてある温 度に到達していることを表示する機器を図示した略断面図である図1を参照しな がら説明する。 機器10には、透明プラスチックのような透明材料から作製された密閉容器2 が含まれる。この材料は、食品と接触しても安全である材料が好ましい。例えば 、そのような適当な材料として、米国FDAの作製したリストに掲載されている ものの中から選択できる(連邦規則集、第21章、170〜199)。限定的では ない例として、容器2はポリエチレンまたはポリプロピレンで作製される。 容器2は、さらに、その中に第2の容器6を有している。容器6は、容器2よ り小さく、プラスチックまたはその他の適当な任意の材料から作製されている。 容器6は、溶融性の密閉剤9により密閉されている。容器2は、溶融性の密閉剤 9により2つの区分された部分4,8に分けられている。区分された部分4には 液体5が入っており、区分された部分8には液体7が入っている。この液体5, 7は溶融性密閉剤9により遮られて混ざり合わないようになっている。 密閉剤9は、あらかじめ決めてある溶融温度を有する材料からできている。限 定的ではない例として、このような溶融性密閉剤として、BASF社(Aktienges ellshaft,Schwarzhelde,Germany)から市販されている、溶融温度範囲が98〜 105℃であるホモポリマーポリエチレンろうがある。 本発明の好ましい実施態様によれば、この液体5は、ロイコ染料であるコピケ ム1ブルーCVL(Copikem 1 Blue CVL)を、エタノール95%と水5%との混合 液に溶かした0.3%溶液であり、液体7は、エタノール95%と水5%との混 合液に溶かした0.5%クエン酸の酸性溶液である。コピケム1ブルーCVLは 、ロイコ染料であり、ヒルトンデービス社(Hilton-Davis corporation,Ohi,U. S.A.)が市販しているものである。 ロイコ染料のうち、溶液状態では無色であるが、酸性環境では変色するものが ある。典型的なコピケム1ブルーCVL溶液の色は、酸性環境下で無色から青色 に変わる。 上記機器10を、調理しようとする食品に浸した後、機器10の温度がその密 閉剤9の融点に到達すると、その密閉剤9が溶けて、液体5と7が混ざることに なる。液本5と7が混ざることで、液体7の染料溶液の酸性化が起こり、混合液 5および7の色を青に変色させる。透明な容器2を通してこの青色への変色を観 察することができ、これは調理した食品があらかじめ決めてある温度に到達した ことを示している。食品が冷えた後も、この青色はそのまま安定しており、さら に100℃までの加熱に耐えることができる。この機器の長所は、食品を調理し ている間、その機器10を何ら手を加えることなく放置しておいて差し支えなく 、食品が冷えた後も食品が適当な温度に達したことを示す青色への変色を観察す ることができ、その色は、食品を過剰に調理した時にも影響されることがないこ と である。 本発明の別の好ましい実施態様に従って、調理した食品があらかじめ決めてあ る温度に到達していることを表示する機器を図示した略断面図である図2を参照 しながら説明する。 機器20は密閉した透明容器22を含む。容器22は、溶融性の密閉剤29に よって2つの区分された部分24および28に分離されている。その区分された 部分24には液体25が含まれ、区分された部分28には固体物質27が含まれ ている。限定的ではない例として、この液体25の成分として、上記の図1の液 体5と同じものを使用してもよく、固体物質27はクエン酸の結晶でもよい。機 器20を、調理しようとする食品に浸した後、機器20の温度が密閉剤29の融 点に到達すると、密閉剤29は溶融し、液体25が区分された部分28のクエン 酸の結晶と接触する。液体25と固体物質であるクエン酸結晶27とが接触する ことにより、コピケム1ブルーCVL溶液の酸性化が起こり、クエン酸結晶の周 辺が青色に変色する。透明容器22を通してこの青色が観察でき、調理食品があ らかじめ決めている温度に到達したことが分かる。 本発明のさらにもう1つの好ましい実施態様によれば、図1および2で示した 機器10と20には、それぞれ、伸長ロッドまたは伸長部材(図示していない) が取り付けられており、これは機器10および20の取り扱いを容易にさせ、調 理中の食品にそれらの機器をうまく挿入できるようにしている。この伸長された ロッドを使うことで、機器10および20を、調理している食品の内部の適当な 位置に設置することが出来る。この伸長部材を密閉容器2および22の一部分と して構成してもよい。さらに別の方法として、この伸長部材を脱着可能な状態で 、容器2および22に取り付けることができ、そうすることにより、使用後には 、容器2および22をこの部材から取り外し、その次の使用のために、別の新し い容器2または22を、その伸長部材に取り付けることが可能となる。この伸長 部材は、食品と接触してもかまわないものとして認可されている任意の適当な材 料で作製する。但し、この伸長部材は、限定的ではない例として、ポリエチレン またはポリプロピレンから作製される。 比較的大きな食品を調理する場合にしばしば遭遇する問題は、肉の塊のような 大きな食品を、加熱した液体に浸す場合、熱は液体に接触している肉の表面部分 から内側部分に向かって浸透していくことであり、そのために、比較的大きな塊 の肉では、内側部分を適切な調理状態にするために必要な時間は、肉の表面に近 い部分に較べて長い時間が必要である。このような場合に、調理中の液体に機器 10を浸しても、機器10が間違った表示となる可能性がある。つまり、肉の内 側部分があらかじめ決めている、感染性の微生物を確実に死滅させるのに必要な 温度に到達してしていないのに、機器10は、適当なあらかじめ決めている温度 に到達して青に変色してしまうことがあるからである。 本発明のさらに別の好ましい実施態様に従って、調理する食品の内部があらか じめ決めてある温度に到達していることを表示する機器を図示した略断面図であ る図3,4を参照しながら説明する。図3、4の機器30は、密閉した透明容器 32を含む。容器32は、溶融性の密閉剤39によって2つの区分された部分3 4および38に分けられている。区分された部分34には液体35が含まれ、区 分された部分38には固体物質37が含まれている。限定的でない例として、液 体25の成分は図1の液体5のものと類似していてもよく、液体37の成分も図 1の液体7のものと類似していてもよい。さらに、溶融性密閉剤39は、上記の 図1のホモポリマーポリエチレンろうでもよい。 機器30の容器32は、図2の機器20の容器22と違って、伸長した形状で 先端33が先細りになっていて、機器30の一部を食品内部に挿入し易いように なっている。 図4は、肉40の内部があらかじめ決めている温度に到達したかどうかを表示 するための、図3の機器30の使用法を示したものである。機器30の先細りと なった先端33を押すことにより、融解性の密閉剤39の位置が肉40のおよそ 中心位置に来るまで、機器30を肉40の中に挿入する。先細りとなった先端と は反対側の機器30の先端部は、肉40の部分から突き出した状態のままになっ ている。この状態で肉を調理する。機器30の動作は上記の機器10と似ている が、異なる点は、機器30の色変化が肉40の部分から突き出した機器30の先 端部分で観察されることである。 機器10,20および30を、色変化を観察するのに都合がよいようにどんな 形状にでも構成できる。例えば、機器10および20の形状を、円形または長方 形の断面を有するアンプルのような形にしてもよいし、平らな袋状の形状、また はその他の任意の適当な形状にしてもよい。さらに、密閉容器2および22の材 料は可撓性のものでも硬性のものでもよい。これとは対照的に、機器30の密閉 容器32の場合には、その機器30を肉片40に貫通させることができるだけの 十分な硬性を有する材料であることが必要である。 機器10,20および30は、食品に接触しても安全であるように構成される ことが好ましい。例えば、食品と接触する密閉された透明な容器2,22および 32の材料は、上記の容器2で詳しく述べたような、食品と接触させて使用して もよいとの認可を得たものである。さらに、機器10,20および30に含める 物質の性状と量を選択する際には、密閉した容器2,22および32が破れた場 合、あるいは、それらの容器に含まれる物質が食品中にこぼれた場合、たとえヒ トがそのこぼれた物質を含む食品を摂取しても有害でないようする。 例えば、図1の機器での、知覚可能で目に見える色変化をさせるのに必要な液 体5,7の全体量を少量にして、容器が平らで透き通っている場合には、1gま たは1cm3以下とする。 液体5、7にそれぞれ含まれるエタノールとクエン酸は、食用可能な物質であ り、1gより少ない範囲のエタノールおよび50mgより少ない範囲のクエン酸 であれば小児にも成人にも無害である。液体7中に30mgの量が含まれている コピケム1ブルーCVLの場合は、5000mg以上を摂取した場合にだけ問題 があると考えられている。従って、上記の機器10を食品に直接接触する位置に 置いても問題はない。 図1,2および3の機器10,20および30において、液体5,7,25, 35および37は、区分された部分4,8,24,34および38の空間をいず れも完全には満たしていない。これは区分された部分の中に多少の余分な空間を 残すためであり、その目的は、機器10,20および30が調理中の食品に浸さ れている間に加熱されて起こる液体5,7,25,35および37の膨張に備え ることである。しかし、密閉容器2,22および32が、液体の膨張による圧力 に耐えられる材料で構成されているようであれば、区分された部分4,8,24 , 34および38の空間を、液体5,7,25,35および37でそれぞれ完全に 満杯にしてもかまわない。 機器10は、2種類の液体5および7を含み、機器30は、2種類の液体35 および37を含み、機器20は、1種類の液体25と1種類の固体27を含むよ うになっているが、これらの機器は、いずれも上記のように、1種類の液本と1 種類の固体、または2種類の液体を含むようにしてもかまわない。 機器10,20および30に含まれる液体および/または固体の特定の成分は 、単に、例として示されているだけであり、これらが混ざることで現れる色変化 が明瞭に観察可能であり、この機器に存在するレベルのものを摂取した場合にも 害がないものである限り、さらに違った種類の液体あるいは違った液体と固体と を組み合わせて機器に使用してもよいことは当業者には理解できることである。 さらに、上記で開示された機器のいずれかの区分された一方の部分に、同じ機 器のもう一方の区分された部分に含まれる液体に接触した際に色変化を起こさせ る固体を使用してもよい。例えば、機器20において、固体27の材料として、 クエン酸溶液に浸して使用する多孔性の材料あるいはクエン酸溶液に浸した後に 乾燥させて使用する多孔性の材料を使用してもよい。多孔性の材料は、白色や透 明な、あるいは染料の色変化を分かりにくくするようなことのない適当な色をも った、紙、多孔性のプラスチック材料や他の適当な多孔性の材料であり得る。 図1,2および3で示した溶融性密閉剤9,29および39を、望む融点を有 する適当な溶融性密閉材料で作製してもよい。溶融性の密閉剤は、上記の機器1 0,20および30のどれかに含まれている量をヒトが摂取しても有害でないこ とが好ましい。 市販されているロイコ染料は、酸性化されると白い固体または透明・無色の溶 液から目に見える色に変化するが、他の物質または溶液と混合することにより第 1の色から第2の色に明らかに区別できるように変色するものであであれば、そ の他の任意の染料または物質を使用してもかまわない。 さらに、本発明の機器10,20および30は、調理した食品の温度があらか じめ決定している温度に達したことを表示することに適用されるが、加熱されて いる任意の他の物質を使用して、あらかじめ決定している温度に到達したことを 表示するような構成としてもよい。そのような加熱対象となる物質として、機器 10,20および30のいずれか1つを浸すことのできる粉末または粒状の固体 、液体、ゲルまたはその他の任意の形の物質がある。 あらかじめ決めてある温度への到達を点検するための物質が、ヒトが摂取する ものと関係がない場合には、機器10,20および30の構成要素に適用される 非毒性であることの要求条件も緩和されることができる。 さらに、機器10,20および30では、あらかじめ決定している温度に到達 した後、目で見える色の変化で表示するようになっているが、本発明の別の実施 例では、その機器に含まれる1つまたはそれ以上の物質における探知できる変化 を利用して機能するようにすることもできる。例えば、機器10,20および3 0の2つの区分された部分の一方に含まれる液体または固体の少なくとも1つが 、別の区分された部分に含まれるもう一方の液体または固体と接触した時に透明 であったものが不透明に変化するようにしたものでもよい。 本発明は限定された数の実施例を使用して記載されているが、本発明の多様な 変形、修正やその他の応用が可能であることは明白である。 本発明は上記で特に説明したり記載したものに限定されるものでないことは当 業者には明らかである。本発明の範囲は、以下のクレームだけにより限定される ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 カーモン、アミラム イスラエル国 93502 エルサレム ハラ ケヴェット ストリート 27

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1物質を有する第1の区分された部分と、第2物質を有する第2の区分さ れた部分と、上記の第1の区分された部分を第2の区分された部分から分離しあ らかじめ決められた温度範囲内の融点を有している溶融性の密閉剤とを含む透明 な密閉容器から成り、上記の温度に到達すると、上記の密閉剤が溶融して、上記 の第1物質を第2物質と接触させ、上記の第1物質と第2物質の接触の結果、上 記の第1物質および第2物質のうちの少なくとも1つが探知可能な変化をするよ うに構成された、加熱された物質があらかじめ決めている温度範囲に到達したこ とを表示する機器。 2.上記の第2の区分された部分が、上記の透明な密閉容器内に配置されている 第2の容器である請求項1に記載の機器。 3.上記の加熱物質が食品であり、上記の第1物質と第2物質が、上記の機器内 に使用されている量では非毒性である前記の請求項のいずれかに記載の機器。 4.上記の探知可能な変化が目にみえる色の変化である前記の請求項のいずれか に記載の機器。 5.上記の探知可能な変化が、上記機器を冷やした後も安定している前記の請求 項のいずれかに記載の機器。 6.上記の溶融密閉剤がろうである前記の請求項のいずれかに記載の機器。 7.上記の機器が使い捨てで使用できる前記の請求項のいずれかに記載の機器。 8.上記透明容器を上記の加熱物質の内部に配置させるため、および、それを内 部から引き出すため、上記の透明な密閉容器に取り付けられた伸長部材からさら に成る前記の請求項のいずれかに記載の機器。 9.上記の透明な密閉容器が、第1の先端部と第2の先端部を有する伸長された 容器であり、上記第1の先端が上記加熱物質の一部分に挿入され、上記第2の先 端が上記の加熱物質の部分から突き出しており、上記加熱物質の挿入された部分 が上記の第2の先端部で探知される温度に到達した時に、上記の探知可能な変化 が起こるようにされる請求項1に記載の機器。 10.上記の第1と第2の先端の少なくとも一つが先細りになっていて、上記の 透明な密閉容器が上記の部分に挿入し易くなっている請求項9に記載の機器。 11.上記加熱物質の上記の部分が調理される1切れの肉または魚であり、上記 機器が、上記肉の内側が上記の温度に到達したかどうかを確定するために使用さ れる請求項9または10に記載の機器。 12.第1物質を含む第1の区分された部分、第2物質を含む第2の区分された 部分、および、上記の第1の区分された部分を第2の区分された部分から分離し その融点が上記のあらかじめ決められた温度範囲内である溶融性の密閉剤とを有 する透明な密閉容器から成り、ある温度に到達した時に、上記溶融密閉剤が溶け て、上記第1物質を上記第2物質に接触させ、この第1物質と第2物質との接触 が、上記の第1物質および上記第2物質のうちの少なくとも1つに探知可能な変 化を発生させる機器を使用して加熱物質があらかじめ決められた温度範囲内の温 度に到達したかどうかを確定するための方法であって、上記の機器の少なくとも 一部を上記の加熱物質に挿入するステップと、上記の探知可能な変化が上記の透 明な密閉容器の内部で発生しているかどうかを確定するために上記の挿入を行っ た後、上記の透明密閉容器の少なくとも一部を点検するステップから成る方法。 13.上記の第2の区分された部分が上記の透明な密閉容器内に配置された第2 の容器である請求項12に記載の方法。 14.上記の加熱物質が食品であり、上記の第1物質と第2物質が、上記の機器 に使用されている量では非毒性である請求項12または13のいずれかに記載の 方法。 15.上記の探知可能な変化が目にみえる色の変化である請求項12ないし14 のいずれかに記載の方法。 16.上記の探知可能な変化が、上記機器を冷やした時に安定している請求項1 2ないし15のいずれかに記載の方法。 17.上記の溶融性密閉剤がろうである請求項12ないし16のいずれかに記載 の方法。 18.上記の機器が使い捨てで使用できる請求項12ないし17のいずれかに記 載の方法。 19.上記透明な容器を上記の加熱物質の内部に配置させるため、および、それ を内部から引き出すため、上記の透明な密閉容器に取り付けられた伸長した部材 からさらに成る請求項12ないし18のいずれかに記載の方法。 20.上記の透明な密閉容器が、第1の先端部と第2の先端部を有する伸長され た容器であり、上記第1の先端が上記加熱物質の一部分に挿入され、上記第2の 先端が上記の加熱物質の部分から突き出しており、上記加熱物質の挿入された部 分が上記の第2の先端部で探知される温度に到達した時に、上記の探知可能な変 化が起こるようにされる請求項12に記載の方法。 21.上記の第1と第2の先端の少なくとも一つが先細りになっていて、上記の 透明な密閉容器が上記の部分に挿入し易くなっている請求項20に記載の方法。 22.上記加熱物質の上記の部分が調理される1切れの肉であり、上記機器が、 上記肉の内部が上記の温度に到達したかどうかを確定するために使用される請求 項20または21に記載の方法。 23.上記の第1物質が、pH感受性指示染料の溶液またはpH感受性染料の固 体であり、上記の第2物質が、第1物質と混ざった時に、上記の第1物質のpH を、上記の第1物質内において、探知可能な色変化を起こさせるに十分な値にま で変化させる能力のある固体または溶液であり、上記の第1および第2物質の少 なくとも一つが液体である請求項1ないし11のいずれかに記載の機器。 24.上記の第1物質がロイコ染料の水性エタノール溶液であり、上記の第2物 質がクエン酸のエタノール溶液、クエン酸の水溶液、およびクエン酸の結晶から 成るグループから選択される請求項1ないし11のいずれかに記載の機器。 25.上記の第1物質が、ロイコ染料であるコピケム7(Copikem 7)を、エタノ ール95%と水5%との混合液に溶かした溶液であり、第2物質が、エタノール 95%と水5%との混合液に溶かした0.5%クエン酸溶液、クエン酸水溶液、 クエン酸結晶から成るグループから選択される請求項1ないし11のいずれかに 記載の機器。
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