JP2001500061A - 有機廃棄スラッジの殺菌方法 - Google Patents

有機廃棄スラッジの殺菌方法

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Abstract

(57)【要約】 通常の有機スラッジにみられるような病原性バクテリアや寄生虫卵の廃棄物ストリームのスラッジ副産物を殺菌する方法が開示されている。この方法は有機スラッジと一群の化学物質の少なくとも一つを溶質として含有する有効量の水性溶液とを緊密に接触させる段階を有する。その場合において使用される化学物質は有機スラッジと混合されることによってメチルイソチオシアネートガスを遊離するものである。この殺菌処理に続いて、スラッジは、腸ウイルスを殺滅することや肥料として再利用可能な状態にすることを目的として、別の方法によってさらに処理され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 有機廃棄スラッジの殺菌方法 この出願は、1994年11月18日に出願されたペルティア外(Peltier eta l)の先の米国特許願第08/341,801号(原出願)及び1995年5月5日に出願さ れたペルティア外の米国特許願第08/444,144号(1994年11月18日に出願 されたペルティア外の米国特許願第08/341,801号の一部継続出願)に関連するP CT出願である。これら両出願はいずれも現在係属中である。 米国においては、この出願はペルティア外の米国特許願第08/444,144号の一部 継続出願である。この出願はここに挙げた出願の出願日から一年経過後の出願で あるため、PCT規則に基づき、優先権の主張はなされていない。 1.発明の分野 ここに開示されている発明は、一般的には、有機廃棄物を含有する廃棄物スト リーム(waste stream)の副産物として形成されるスラッジ処理の分野に関連する 。このようなスラッジは有機廃棄スラッジと呼ばれることもある。このようなス ラッジは、通常、沈殿物として堆積されるものであり、一般的には、重量比で5 0−80%の沈殿した固体有機物と水分とから成る。このようなスラッジは、一 般的には、湿潤性、粘着性及び半可塑性を有するとともに悪臭を放つ塊状の形態 を有する。これらのスラッジは生物由来のものであるため、通常、病原性バクテ リアや寄生虫の卵といった各種の病原性生物が含まれている。こうしたスラッジ は有機物含有率及び含水率が高いため、一般的に、病原性バクテリアや寄生虫の 卵の繁殖率が高く、こうしたスラッジに接触する可能性のある人間、動物及び植 物にとっては、生物学上有害である。また、このようなスラッジは多くの媒介物 (昆虫、齧歯類、鳥類などの動物)を誘因しやすいため、これらの媒介物を介し て、スラッジの持つ危険因子がスラッジの集積場所や廃棄場所から直接又は間接 的に拡散されやすい。したがって、殺菌されていない未処理の有機廃棄スラッジ は取り扱いにくいだけでなく、安全な運搬及び処置あるいは有益な再使用が困難 であ る。 一方、このようなスラッジは有機物や窒素の含有率が高いため、植物栽培用の 肥料として再使用できれば理想的である。そのためには、窒素含有率を実質的に 減少させずにスラッジを殺菌する必要がある。したがって、ここに開示されてい る発明は、実質的に窒素含有率を低下させることなく有機廃棄スラッジに含まれ る病原性バクテリアや寄生虫卵を駆除する方法を供給するものである。 2.関連技術の説明 有機廃棄スラッジは、自治体や民間の廃棄物処理施設、家畜の飼養場、製材所 、製紙工場、屠殺場等の有機物を含有する廃棄物ストリームから必然的に生成さ れる副産物である。その場合において、有機物由来の廃棄物は主な作業工程を経 た結果として集塊化している。このようなスラッジは、一般的に、有機物由来の 沈殿物及び水より成る廃棄物ストリーム堆積物として形成され、悪臭を放ち、媒 介物誘因性を有し、湿潤性及び粘着性の集塊物の形態で存在する。このようなス ラッジは生物由来のものであるため、病原性のバクテリアや寄生虫卵で汚染され ていることが多い。そのため、殺菌されていない未処理の有機廃棄スラッジは、 一般的に、人間、動物及び植物に対して有害であり、悪臭があり、さらには、そ の物理的性質上取り扱いや運搬が困難であり、しかも、多くの媒介物を誘因しや すいため、これらの媒介物を介して、スラッジの持つ危険因子がスラッジの集積 場所や廃棄場所から直接又は間接的に拡散されやすい。 有機廃棄スラッジ中の病原体に関する実質的な問題を解決するために、多くの 方法が開発されてきた。現在使用されている方法の多くは米国法典、規則法典4 0巻257部(United States Code,40 CFR Part 257)に述べられている。これ らには上記規則の表6−1に示されている好気性消化、嫌気性消化、石灰安定処 理、空気乾燥、堆肥化、加熱乾燥、ガンマ線照射、電子照射その他の方法が含ま れる。 さらに、ライマー(Reimer)の米国特許第5,281,341及び4,793,927には、有機廃 棄スラッジを亜硝酸又はアンモニアで殺菌する方法が開示されている。オドネル (O'Donnell)の米国特許第3,942,970には、有機廃棄スラッジをN-メチロール尿素 で殺菌した後メチロール溶液を酸と反応させる方法が開示されている。 有機廃棄スラッジを殺菌するための従来周知の方法は、次のような欠点のうち の少なくとも一つを伴う。 a)相当の処理時間を要する。 b)多くのエネルギーを消費する。 c)複雑かつ高価で、定置型の装置を必要とする。 d)病原体を含有するスラッジを定置型の処理施設まで運ぶ必要がある。 e)高価で、取り扱いにくく、毒性が高く、残留性のある化学物質を使用する 。 f)スラッジ中の窒素含有率が実質的に低下する。 ここに開示する発明は、有機廃棄スラッジを殺菌するための簡単、迅速かつ効 率的な方法であり、上記欠点を事実上解消している。この発明の方法では、安価 な化学物質を使用され、装置も移動可能である。さらに、スラッジ中の窒素含有 率が事実上低下せず、化学物質も残留しない。 メチルイソチオシアネートを生成する種々の溶液がある種の微生物の数を減少 させるのに有効であることは周知であるけれども、このような溶液は本願発明に おける有機廃棄スラッジを殺菌するために使用されたことはなく、また、このよ うな溶液が有機廃棄スラッジ中の殺寄生虫卵剤として有効であるという記録はな いように思われる。 これまで、寄生虫卵は水性塩溶液による殺滅処理に対しては高い耐性を示すと 考えられてきた。ここに開示されている溶液が寄生虫卵を殺滅する生物学上の正 確なプロセスについてははっきりしていないが、ここに開示されている溶液とス ラッジとの混合によって遊離したメチルイソチオシアネートのガスが寄生虫卵の 丈夫な外殻に浸透して、寄生虫卵自体のアミノ基内に置換されたチオ尿素を形成 し、それによって、寄生虫卵の生存に必要な酵素活性が阻害され、寄生虫卵が死 滅すると考えられる。 発明の概要 ここに開示されている発明の主たる目的は、病原性バクテリアや寄生虫卵を含 む有機スラッジを殺菌するための手段であって、スラッジの窒素含有率を実質的 に減少させることなく殺菌するための簡単、迅速かつ有効な手段を開発すること である。この発明の別の目的は、有機廃棄スラッジの悪臭放出性及び媒介物誘因 性を低下させるための改良された手段を開発することである。この発明のさらに 別の目的は、有機廃棄スラッジの処理方法であって、安価な化学物質や可動式の 装置を使用して実施することのできる処理方法を開発することである。 ここに開示された発明は上記各目的を達成するために利用することができる。 有機スラッジに含まれる病原性バクテリア及び寄生虫卵はその有機スラッジと一 つ又は複数の塩を溶質として含有する有効量の水性溶液とを完全に混合する段階 を経ることによって効果的に根絶される。その場合において使用される塩は有機 スラッジと混合されたときにメチルイソチオシアネートガスを遊離するものであ る。前記段階によれば、スラッジの窒素含有率を実質的に減少させることなく、 スラッジの悪臭放出性及び媒介物誘因性も低減される。病原性バクテリアや寄生 虫卵の殺菌のほかに、スラッジは、ウイルスを殺滅することや肥料として再利用 するためにその物理的特性改善することを目的として、周知の手段によってさら に処理され得る。 好ましい実施形態の説明 本発明の好ましい実施形態において、病原性細菌や寄生虫卵を含む有機廃棄ス ラッジを殺菌する好ましい方法は、このスラッジを、効果的な量の、N−メチル ジチオカルバミン酸ナトリウム溶液と十分に混合させる工程を有している。高濃 度のN−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム溶液は、安定な溶液であり、希釈 されると、分解してメチルイソチオシアネートガスを発生する。メチルイソチオ シアネートが有機廃棄スラッジ中の病原性細菌の効果的な生物致死剤となる正確 な生物学的な過程については触れないが、メチルイソチオシアネートが、ペプチ ドやタンパク質等の細菌にある生物学的に重要な分子の第1級アミノ基や第2級 アミノ基の構造を変換し、置換されたチオウレアを生成するものと考えられる。 これらの変換された分子は、阻害された酵素活性を有するようである。一旦、酵 素活性が十分に阻害されると、細菌は生育できなくなる。メチルイソチオシアネ ートは、多種類の生物学的分子と反応するので、有機廃棄スラッジ中に見いださ れる全ての公知の病原性細菌に対しての有効な生物致死剤である。 さらに、この発明では、おおよそ50〜80重量%の水分を含んだ有機廃棄ス ラッジを、希釈時にメチルイソチオシアネートガスを発生する塩、例えば、N− メチルジチオカルバミン酸ナトリウムのような塩を溶質として含む溶液の適正量 と十分に混合することが、有機廃棄スラッジ中の寄生虫卵の有効な生物致死剤と なることを開示する。従前、寄生虫卵は、一般的に、水性の塩の溶液による駆除 に高度に耐性であるとされてきた。寄生虫卵が従前公知の塩溶液に対して耐性で あることについての正確な理由には触れないが、寄生虫卵自身の外殻が液体の浸 透性がなく、このため、水によっては寄生虫卵自身に致死性の塩を導入できない と考えられている。しかしながら、酸素交換がこの外皮を通して行われているこ とから(寄生虫卵は、酸素欠乏した環境下に十分な時間放置すれば死滅する)、 寄生虫卵の外皮は、少なくとも数種類のガスに対して通過性があることが知られ ている。メチルイソチオシアネートを発生する塩が寄生虫卵に対しての有効な生 物致死剤を形成することについての生物学的なメカニズムについては触れないが 、メチルイソチオシアネートガスが寄生虫卵の外皮を通過することができ、一旦 、寄生虫卵自身にこのガスが導入されれば、卵の生物学的必須分子においてチオ ウレアを生成し、これらの分子の機能を変換して卵を死に至らしめるものと考え られる。 溶質としては、第1に、一般的に入手可能であるということと、コストが安い という点において、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウムを含む水溶液が好 ましいが、実質的に水分を含む有機廃棄スラッジ中で希釈された際にメチルイソ チオシアネートガスを発生する化学塩の一つの部類がある。かかる化学塩として 、現在、雑草、寄生性の線虫、カビ及び昆虫の生育を制御するための土壌消毒用 の燻煙剤として使用されている、N−メチルジチオカルバミン酸カリウムや、テ トラヒドロ−3,5−ジメチル−2H−1,3,5−チアジアジン−2−チオン を挙げることができる。また、モノメチルジチオカルバミン酸の各種アルカリ金 属塩や、モノアルキルジチオカルバミン酸のナトリウム、カリウム、リチウム、 セシウムあるいはより大きな原子番号の金属塩も、この部類に含まれるが、製造 コ ストがより高くなり、一般的に商業的に入手しにくい。モノメチルジチオカルバ ミン酸あるいはモノアルキルジチオカルバミン酸のマグネシウム、カルシウム、 ストロンチウム等のアルカリ土類金属塩も、この分類に含まれるが、より製造コ ストが高価で、より商業的に入手しにくい。 メチルイソジチオシアネートガスを発生する化学塩や多数の塩が、有機廃 棄スラッジ中の病原性細菌や寄生虫卵の駆除のための水溶液として利用されるも のであれば、このような生物に対しての有効な生物致死剤はメチルイソチオシア ネートである。40ppmのメチルイソチオシアネート濃度があれば、有機廃棄 スラッジ中の病原性細菌や寄生虫卵のための生物致死剤として有効性があること が確認されているが、好ましい実施形態において安全を確保するには、十分量の 水溶液(その量は、溶液の濃度によって異なる)が、有機廃棄スラッジと十分に 混合されて、混合物中に、少なくとも150ppmのメチルイソチオシアネート 発生性塩を含むようにする。1350ppmのメチルイソチオシアネート発生性 塩濃度において、スラッジ中の窒素含量を少しも低減させないで試験されている 。実際、投与後、メチルジチオカルバミン酸の副生物は、最終的に、アンモニウ ムイオンと二酸化炭素と水に変換される、メチルアミンである。これらの分解物 は、スラッジを富栄養化する。しかしながら、好ましい使用濃度であっても、メ チルイソチオシアネートガス発生性塩として、N−メチルジチオカルバミン酸ナ トリウムを使用すれば、いくらかの残留ナトリウムがある。したがって、もし駆 除処理されたスラッジを、すでに塩化ナトリウムが付与された土壌に肥料として 使用する場合(このような状態もいくつかの地域において存在する)には、N− メチルジチオカルバミン酸カリウムか、前記メチルイソチオシアネート発生性塩 のうち、ナトリウムを含まない、1またはそれ以上の塩を使用するのが好ましい 。 この発明の好ましい実施形態において、スラッジを前記した殺菌用溶液とを十 分に混合することは、ポータブルな二重のオーガ/パドルを持った混合器を用い ることにより容易に達成される。かかる混合器としては、Roto−Mix60 00等がある。Roto−Mix6000のようなポータブル装置を用いれば、 殺菌処理されていない廃棄スラッジを、危険や取り扱いの困難さを伴って所定の 処理施設にまで運んだりすることなく、回収した時点においてその場で処理する ことができる。混合は、十分な速度と時間で、スラッジと駆除用溶液とを完全に 混合を達成するように行う。Roto−Mix6000の使用すれば、最高速で 約5分間の混合により、すべての病原性細菌と寄生虫卵の根絶が達成できる十分 な混合が得られる。水分を含んで粘着性で凝集性の固体を相当量の液体と完全に 混合することのできるその他の装置も、同等に十分使用できる。 有機スラッジ中の多くの病原性細菌が、メチルイソチオシアネートに曝される と直ちに殺菌されるが、本発明の好ましい実施形態においては、前記した混合に 引き続いて、処理されたスラッジを、一時的に、約24時間、容器内に保存する のが好ましい。この容器は、換気されていてもよいが、スラッジに含まれている 各種の粒子中に存在するかもしれない、わずかな隙間等にも十分にメチルイソチ オシアネートを浸透させるようにするためである。この24時間の処理の間、酸 性物質がスラッジに付着しないようにするために注意が払われる。このような酸 性物質は、カルバミン酸溶液を中和し、メチルイソチオシアネートの発生を妨害 するとされている。換気状態での24時間経過後には、メチルイソチオシアネー トの発生は、実質的に終了し、ほんの少量の化学的残分、主として、金属カチオ ン(例えば、N−メチルイソジチオカルバミン酸ナトリウムを使用した場合には 、ナトリウム)に由来する残分が、スラッジ中に残される。 また、本発明による有機廃棄スラッジの殺菌においては、有機廃棄スラッジは 、アルカリ処理によって腸ウイルスが駆除されている。前記したメチルイソチオ シアネート発生性塩は、このような処理においても効果を有する。すなわち、前 記塩とスラッジを混合することは、スラッジのpHを上げ、より少ないアルカリ 溶液で腸ウイルスを駆除するのに十分に高いpH(一般的にはpH12以上)を 得ることができる。 また、本発明による有機廃棄スラッジの殺菌により、有機廃棄スラッジが水性 の電解質性土壌添加剤によって処理されている。この発明の好ましい形態におい ては、1トンのスラッジあたり約4〜12のオンスの液体の添加物を含むことに より、少なくとも、2つの有利な効果を達成する。第1に、このような添加物の 含水特性が、溶解したメチルイソチオシアネート発生性塩を有する水がスラッジ 中の粒子中あるいは粒子間への浸透するのを促進し、これにより、それらの中に 存在する病原性細菌や寄生虫卵とメチルイソチオシアネートとを接触させる蓋然 性を高めることができる。第2に、そのような電解質性添加物を含有することは 、植物用媒体としての改善された品質を有する殺菌スラッジを提供することにな る。 加えて、この発明による有機廃棄スラッジの殺菌によれば、有機廃棄スラッジ は、ポリアクル酸カリウムなどの親水性ポリマーが添加されていることにより、 植物用培地として再利用できるように調整されている。このようなポリマーは、 スラッジから過剰の水分を吸収し、効果的に、これを乾燥して、スラッジの凝集 性を低減し、取り扱いやすくする。ポリマーの添加は、また、混合物の保水特性 も改良し、多くの望ましい効果を得ることができる。第1に、改良された保水特 性は、混合物から悪臭分子を発散させる能力を低減して、においや病原媒介昆虫 (動物)の誘引力を低減する。第2に、水分吸収が増大することは、水に溶解す るメチルイソチオシアネートの保持時間を増大させ、これによって、メチルイソ チオシアネートと病原性生物との接触時間を増大させる。さらに、保水性が向上 し、水分の蒸発が減少することは、農業用培地および/または土壌調整材として 使用される殺菌スラッジの特性を改良する。スラッジ1トンあたり、約2ポンド の粉末状のポリアクリル酸カリウムと混合することにより、スラッジに約80% の水分量を保持させるのに有効であった。しかしながら、使用量は、選択した親 水性ポリマーの吸収性によって異なる。好ましい物性を持った最終製品が得られ るように、親水性ポリマーが添加されればよい。 さらに、利用しやすい農業用培地を製造するのに付加的な工程は、非病原性の 有機および/または非有機(non-organic)調整材を含有させることである。一 般的に、好ましい実施形態においては、非感染性の調整材は、前述のスラッジの 殺菌が達成された後に行われる。より大きな体積に対して前記メチルイソチオシ アネート発生性塩の有効な濃度を得るのに必要とされる、大量の殺菌用剤の使用 を避けるためである。ほとんど無限の種類にあるこのような調整材は、高度に富 栄養化された有機スラッジを、土壌中に保持され最終製品に所望の土壌特性を付 与することができる粒子に結合させるのに用いることができる。一般的な有機調 整材は、種子の殻、外皮、貝殻、おがくず、動物の粉砕された皮骨、焼却灰、穀 類の刈り株、干し草、草、炭、カーボンブラック、珪藻土及びその他の、生物的 起 源の非病原性物質を含んでいる。一般的な非有機調整材は、砂、マイカ、バーミ キュライト、石灰石などを含んでいる。所望の物性を持った最終製品が得られる ように、殺菌スラッジに各種調整材が添加されればよい。一旦、これらの調整材 が、スラッジ(特に、下水スラッジ)と混合されれば、一層スラッジの凝集性が 低減される。好ましい実施形態によれば、十分な量の調整材が添加されて、良好 な鉢植え用(potting)土壌混合物の物性を持った最終製品が得られてい る。このような特性は、従来の農業用機械によって畑を耕作することや、鉢植え 用の土壌としての使用への、このスラッジへの適用を可能とする。一つのフィー ルドテストにおいて、約1400ポンドのスラッジを殺菌し、約2800ポンド のおがくずと十分に混合された。最終製品は、暗色で、よく分配された、非凝集 性の粉末で、耕されたばかりの土のにおいをわずかに有し、病原性細菌や寄生虫 卵のないものであった。 上述の好ましい実施形態は、具体例として説明されているものであって、いか なる意味においても、以下のクレームによって開示される発明の範囲を限定する ものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 11/00 ZAB C02F 11/00 ZABZ (72)発明者 マヨー,エディー・ピー アメリカ合衆国71423 ルイジアナ,ドラ イ・プロング,ウォーカー・グレイヴェ ル・ピット・ロード 125

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.有機廃棄スラッジを殺菌する方法であって、前記有機廃棄スラッジと水性溶 液とを完全に混合する段階を有し、前記水性溶液が塩の群から選択される有効量 の少なくとも一つの塩を溶質として含有し、前記塩は前記溶液が前記有機スラッ ジと混合されたときにガス状のメチルイソチオシアネートを自然に発生するもの である方法。 2.前記塩の群がモノメチルジチオカルバメートのカチオンの塩の群から選択さ れる少なくとも一つを含む請求項1に記載の方法。 3.使用されるモノメチルジチオカルバメートの塩の少なくとも一つが金属カチ オンを有する請求項2に記載の方法。 4.金属カチオンを有するモノメチルジチオカルバメートの塩がナトリウムカチ オンを有する少なくとも一つである請求項3に記載の方法。 5.金属カチオンを有するモノメチルジチオカルバメートの塩がN-メチルジチオ カルバメートのナトリウム塩である請求項4に記載の方法。 6.金属カチオンを有するモノメチルジチオカルバメートの塩がカリウムカチオ ンを有する少なくとも一つである請求項3に記載の方法。 7.金属カチオンを有するモノメチルジチオカルバメートの塩がN-メチルジチオ カルバメートのカリウム塩である請求項4に記載の方法。 8.前記塩の群がモノアルキルジチオカルバメートのカチオンの塩の群から選択 される少なくとも一つを含む請求項1に記載の方法。 9.前記塩の群がテトラヒドロ-3,5-ジメチル-2H-1,3,5-チアジアジン-2-チオン を含む請求項1に記載の方法。 10.前記塩の有効量が前記スラッジの100万部に対して少なくとも1000 部である請求項1に記載の方法。 11.前記塩の有効量が前記スラッジの100万部に対して少なくとも150部 である請求項1に記載の方法。 12.前記塩の有効量が前記スラッジの100万部に対して少なくとも70部で ある請求項1に記載の方法。 13.前記塩の有効量が前記スラッジの100万部に対して少なくとも40部で ある請求項1に記載の方法。 14.前記スラッジと有効量の水溶性アルカリとを完全に混合する段階をさらに 有する請求項1に記載の方法。 15.前記スラッジと有効量のアルカリ溶質を含有する水性溶液とを完全に混合 する段階をさらに有する請求項1に記載の方法。 16.前記有効量の水溶性アルカリがpH12以上のスラッジを生成し得る量で ある請求項14に記載の方法。 17.前記有効量のアルカリ溶質を含有する水性溶液の有効量がpH12以上の スラッジを生成し得る量である請求項15に記載の方法。 18.前記スラッジとこの有機スラッジに添加される有効量の水性電解ゾルとを 完全に混合する段階をさらに有する請求項1に記載の方法。 19.前記スラッジとこの有機スラッジに添加される有効量の水性電解ゾルとを 完全に混合する段階をさらに有する請求項14に記載の方法。 20.前記スラッジとこの有機スラッジに添加される有効量の水性電解ゾルとを 完全に混合する段階をさらに有する請求項15に記載の方法。 21.有効量の親水性ポリマーと有機スラッジとを完全に混合する段階をさらに 有する請求項1に記載の方法。 22.有効量の親水性ポリマーと有機スラッジとを完全に混合する段階をさらに 有する請求項18に記載の方法。 23.有効量の親水性ポリマーと有機スラッジとを完全に混合する段階をさらに 有する請求項14に記載の方法。 24.有効量の親水性ポリマーと有機スラッジとを完全に混合する段階をさらに 有する請求項15に記載の方法。 25.有効量の親水性ポリマーと有機スラッジとを完全に混合する段階をさらに 有する請求項19に記載の方法。 26.有効量の親水性ポリマーと有機スラッジとを完全に混合する段階をさらに 有する請求項20に記載の方法。 27.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項1に記載の方法。 28.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項14に記載の方法。 29.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項15に記載の方法。 30.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項18に記載の方法。 31.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項19に記載の方法。 32.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項20に記載の方法。 33.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項25に記載の方法。 34.非病原性の調整材の群から選択される有効量の少なくとも一つの物質と有 機スラッジとを完全に混合する段階をさらに有する請求項26に記載の方法。
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