JP2001357420A - 情報記録媒体用処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触券のような情報記録媒体に記録されて
いる内容を表示する表示画面を縦方向又は横方向に切換
えられるようにする。 【解決手段】 情報記録媒体に記録されているデータを
読取る読取手段と、読取られた所定のデータを情報記録
媒体用処理装置の本体に設けられている表示画面に表示
する表示手段と、前記表示画面に表示される内容を前記
情報記録媒体用処理装置の本体が所定の縦方向に設置さ
れたときと所定の横方向に設置されたときに合わせて切
換える切換手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、非接触式ＩＣカー
ドのような情報記録媒体に記憶されている内容を表示で
きるようにした情報記録媒体用処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、利用者（旅客）の利便向上を図る
ために、定期券を無線通信機能を備えたＩＣカードから
なる非接触券（本発明の情報記録媒体の一つである。）
とすることが提案されている。そして、この非接触券を
非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナに
かざすことにより、又は、そのアンテナに軽くタッチす
ることにより、非接触券と非接触式自動改札機の本体と
の間でデータ授受が行われて入出場（入場又は出場を意
味している。）の処理が行われる。

【０００３】また、この非接触券はＩＣカードからなる
ため、磁気券と比べて各段に記憶容量が大きいので、非
接触券に定期券データ以外に金額データをも記憶させ
て、その金額データを用いて定期券の有効期間が切れた
とき、あるいは、定期券の乗車区間外を乗車できるよう
にすることが考えられている。さらに、その金額データ
を用いて駅の売店等で所定の買物を行えるようにするこ
とも考えられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】情報記録媒体がＩＣカ
ードから構成され、その中に多くの情報量が記憶されて
情報記録媒体が多機能化されると、利用者は、情報記録
媒体に記憶されている状態が分らなくなるので、必要に
応じてその記憶内容を知る必要が出てくる。具体的な例
としては、情報記録媒体の現在の残額を知る必要が出て
きたり、あるいは、その情報記録媒体を用いて乗車した
乗車履歴等を知る必要が出てくる。したがって、駅係員
室には、利用者のこのような要望に応えるための情報記
録媒体用処理装置が必要となってくる。

【０００５】ところが、駅係員室には、自動改札機等の
駅務機器を管理制御する監視盤等の機器が既に存在して
いるので、情報記録媒体用処理装置の設置場所が限定さ
れるという欠点がある。

【０００６】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、限定された設
置場所であっても容易に設置できるようにした情報記録
媒体用処理装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る情報記録媒
体用処理装置は、上記目的を達成するために、情報記録
媒体に記録されているデータを読取る読取手段と、読取
られた所定のデータを情報記録媒体用処理装置の本体に
設けられている表示画面に表示する表示手段と、前記表
示画面に表示される内容を前記情報記録媒体用処理装置
の本体が所定の縦方向に設置されたときと所定の横方向
に設置されたときに合わせて切換える切換手段と、を有
することを特徴としている。また、前記情報記録媒体
は、非接触券からなることを特徴としている。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１（ａ）は、一実施の形態に係
る情報記録媒体用処理装置の正面図であって、この情報
記録媒体用処理装置の本体（以下、「本体」という。）
ａが縦方向に机等の設置台（図示せず）に置かれている
状態を示し、また、同図（ｂ）は、その本体ａが設置台
に横方向に置かれている状態を示している。

【０００９】本体ａの正面パネル１には、タッチパネル
からなる表示画面２が設けられている。そして、その正
面パネル１には、非接触券Ｃと交信を行うためのアンテ
ナＡが設けられている。図中、Ｌ1 ，Ｌ2 は、アンテナ
Ａの近くに設けられたランプであって、このうち、ラン
プＬ1 は、アンテナＡにタッチ又はかざされた非接触券
Ｃが本体ａと交信が良好に行われたときに点灯し、ラン
プＬ2 は、その交信が良好に行われなかったときに点灯
できるように構成されている。

【００１０】図中、Ｓは、本体ａの電源をＯＮ，ＯＦＦ
するスイッチであり、３は、表示画面２の表示内容を図
１（ａ）に示されるような縦方向に表示できるように、
また、図１（ｂ）に示されるような横方向に表示できる
ように、表示方向を切換えるための切換スイッチであ
る。なお、この切換スイッチ３は、表示画面２中に表示
させることもできる。

【００１１】非接触券Ｃは、周知の非接触式自動改札機
で用いられる非接触券と同様に構成されている。すなわ
ち、非接触券Ｃは、無線通信機能を有する通常のＩＣカ
ードと同様に、図示しないが、アンテナと、通信制御部
と、ＣＰＵと、メモリと、本体Ｇからの電力波をアンテ
ナを介して受信し、非接触券Ｃの駆動電力を生成する電
力生成回路とを有している。メモリには、ＣＰＵの演算
処理用のシステムプログラムや、非接触券ＣのカードＩ
Ｄ（識別情報）等の所定のデータが記憶されている以外
に、そのメモリの定期券データ記憶部には、定期券の乗
車区間等の所定の定期券データが記憶され、また、金額
データ記憶部には、所定の金額データが記録されてい
る。

【００１２】図中、４は、本体ａを統括的に制御する制
御器であって、そのブロック図が図２に示されている。
すなわち、この制御器４は、ＲＯＭ１０に格納されてい
るシステムプログラム及びＲＡＭ１１に格納されている
ワーキングデータを用いて演算処理を行う中央処理部
（ＣＰＵ）１２を有している。

【００１３】ＣＰＵ１２は、Ｉ／Ｏユニット１３を介し
てタッチパネルからなる表示画面２を駆動制御する入出
力ユニット１４と、アンテナＡを介して非接触券Ｃに記
憶されているデータを読取るリーダユニット１５と、ラ
ンプＬ1 ，Ｌ2 を駆動制御するランプユニット１６と、
切換スイッチ３の信号を入力するスイッチユニット１７
とが接続されている。

【００１４】上記リーダユニット１５は、後述する表示
以外に非接触券Ｃに新たなデータを記録できるようにす
るときは、その非接触券Ｃに新たな情報を書込むことも
できるリーダライタとされる。

【００１５】以下、図３のフローチャートを用いて制御
動作を説明する。今、非接触券Ｃを所持している利用者
がその非接触券Ｃに記録されている内容を確認するため
に駅係員にその非接触券Ｃを提示したとする。

【００１６】駅係員は、本体ａのスイッチＳをＯＮとし
（ステップ１００肯定。以下、ステップを「Ｓ」とす
る。）、さらに、本体ａの設置方向に合わせて切換スイ
ッチ３をセットする。ここでは、本体ａが図１（ａ）に
示されるように縦方向に設置されているとする（Ｓ１０
２肯定）。そして、非接触券ＣをアンテナＡにタッチさ
せるために、その非接触券Ｃが本体ａに設けられている
挿入口ａ′に挿入されると、非接触券Ｃに記憶されてい
るデータ（カードデータ）がＲＡＭ１１内に取込まれ、
その取込まれた内容が表示画面２に表示される（Ｓ１０
４肯定、Ｓ１０６）。非接触券Ｃの内容の確認が終了し
たときは、表示画面２の終了釦（おわり釦）がタッチさ
れて終了となる（Ｓ１０８肯定）。

【００１７】本体ａが図１（ｂ）に示されるように横方
向に設置されているときは、切換スイッチ３は横方向に
切換えられる（Ｓ１０２否定）。この場合、表示画面２
の表示内容は、図１（ｂ）に示されるように、上述した
縦方向（図１（ａ）の表示画面２参照）と同様の内容が
横方向に表示されて、すなわち、駅係員や利用者から見
たときに正常に見えるように表示される（Ｓ１１０肯
定、Ｓ１１２）。

【００１８】なお、上述の例では、情報記録媒体を非接
触券としたが、接触型のＩＣカードとすることもでき、
また、磁気券とすることもできる。

【００１９】

【発明の効果】本発明に係る情報記録媒体用処理装置
は、情報記録媒体に記録されているデータを読取る読取
手段と、読取られた所定のデータを本体に設けられてい
る表示画面に表示する表示手段と、前記表示画面に表示
される内容を前記本体が所定の縦方向に設置されたとき
と所定の横方向に設置されたときに合わせて切換える切
換手段とからなるので、限定された設置場所であっても
容易に設置することができる。また、情報記録媒体を非
接触券としたときは、本体と非接触で交信することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る情報記録媒体用処
理装置の正面図であって、（ａ）は、本体を縦方向に設
置したときを示し、（ｂ）は、本体を横方向に設置した
ときを示している。

【図２】制御器のブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

ａ 情報記録媒体用処理装置の本体（本体） １ 正面パネル ２ 表示画面（タッチパネル） ３ 切換スイッチ ４ 制御器 Ａ アンテナ Ｌ1 ，Ｌ2 ランプ Ｓ スイッチ Ｃ 情報記録媒体（非接触券）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報記録媒体に記録されているデータを
   読取る読取手段と、 読取られた所定のデータを情報記録媒体用処理装置の本
   体に設けられている表示画面に表示する表示手段と、 前記表示画面に表示される内容を前記情報記録媒体用処
   理装置の本体が所定の縦方向に設置されたときと所定の
   横方向に設置されたときに合わせて切換える切換手段
   と、 を有することを特徴とする情報記録媒体用処理装置。
2. 【請求項２】 情報記録媒体は、非接触券からなること
   を特徴とする請求項１に記載の情報記録媒体用処理装
   置。