JP2001356052A - 色校正用カラーチャートとその色校正装置 - Google Patents

色校正用カラーチャートとその色校正装置

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JP2001356052A
JP2001356052A JP2000179656A JP2000179656A JP2001356052A JP 2001356052 A JP2001356052 A JP 2001356052A JP 2000179656 A JP2000179656 A JP 2000179656A JP 2000179656 A JP2000179656 A JP 2000179656A JP 2001356052 A JP2001356052 A JP 2001356052A
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toner
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chart
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JP2000179656A
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Etsuko Sato
悦子 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はカラー画像出力機器の特性を吸収
し、精度良い色補正を実現する色校正装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 C、M、Y、K各単色のトナーを用いて
出力する最大濃度のカラーパッチと、C、M,Yトナー
の中から2種類以上、各トナーを同率で混ぜ、その各ト
ナーの総和量を変化させたカラーパッチとが含まれるカ
ラーチャートを用い、プリンタの転写工程の変化を把握
し、プリンタの色再現性の変化を校正する色校正装置で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー出力機器の
設置環境による色再現特性の変化を校正する色校正用チ
ャートとその色校正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の実施の形態1におけるカラープ
リンタの構成図を図2に示す。図2に示すカラープリン
タは電子写真技術を応用したプリンタであり、特に感光
体上にレーザービーム等で形成された潜像を各色の現像
器で現像し、顕画化された単色画像を一旦中間転写体と
呼称する媒体上に転写して合成し、中間転写体上の合成
像を一括して用紙に転写する、いわゆる中間転写体方式
のプリンタである。
【0003】図2において、5は閉ループ状の感光体で
ある。感光体5はPET基材、アルミ蒸着層、電荷発生
層(CGL)、電荷輸送層(CTL)で構成されおり、
3本の感光体搬送ローラ6、7、8によって支持され、
駆動モータ(図示せず)によって矢印A方向に周回動す
る。9は感光体位置検出用マークであり、感光体5の端
部に1つ配置されている。10は感光体位置検出マーク
9を検出する感光体位置検出センサである。感光体5は
継目11を有しており、画像を形成する際は継目11を
回避せねばならない。この際に感光体位置検出センサ1
0の出力を参照する。
【0004】感光体5の周面には矢印Aで示す回転方向
に帯電器12、露光光学系13、ブラック(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現
像器14K、14Y、14M、14C、中間転写体1
5、感光体クリーニング装置16、及び除電器17が設
けられている。
【0005】帯電器12はタングステンワイヤ等からな
る帯電線と金属板からなるシールド板、グリッド板等
(図示せず)によって構成され、帯電線へ負の高電圧を
印加すると帯電線がコロナ放電を起こし、グリッド板に
例えば−700Vの電圧を印加すると感光体5の表面は
一様に−600V程度の負の電位に帯電する。
【0006】露光光学系13はレーザ駆動装置、ポリゴ
ンミラー、レンズ系、ポリゴンミラー回転用のモータ
(スキャナモータ)等(図示せず)で構成され、帯電さ
れた感光体5上に静電潜像を形成する。18は露光光学
系13から照射される露光光線である。露光光線18は
画像データ変換手段(図示せず)からの画像信号をレー
ザ駆動回路(図示せず)によりパルス幅変調して得ら
れ、感光体5上に特定色の画像データに対応する静電潜
像を形成する。
【0007】各現像器14K、14Y、14M、14C
はそれぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのト
ナーを収納している。各色現像器は導電性ゴム等を用い
た現像ローラ19K、19C、19M、19Yを有して
おり、現像ローラを感光体5の矢印A方向に対して順方
向に回転させると、現像器内部から薄層化されたトナー
が現像ローラの表面に供給される。トナーは薄層化され
る時点で摩擦により負に帯電している。各色の現像は現
像ローラに負の電圧(現像バイアス)を印加し、現像ロ
ーラを回転させながら、各色離接カム20K、20Y、
20M、20Cに対応した専用モータ(図示せず)を駆
動し、選択された現像器、例えばブラック現像器14K
を矢印C方向に移動し、現像ローラ19Kを感光体5に
接触させて行う。即ち本例では非磁性一成分トナーを用
いた接触現像が採用されている。
【0008】潜像が形成された部分の感光体5の表面電
位(明電位)は−50〜−100V近くに上昇してお
り、現像ローラに−300V程度の負の電位を与えるこ
とで、感光体5から現像ローラの方向に電界が発生す
る。この結果現像ローラ上の負に帯電したトナーには電
界の逆、即ち感光体5の方向にクーロン力が作用し、ト
ナーは感光体5に形成された潜像部分に付着する。一方
潜像が形成されていない部分の感光体5の表面電位(暗
電位)は−600Vであるから、現像バイアスを印加し
ても電界は現像ローラから感光体5の方向に生じるため
トナーは感光体1に付着しない。以上のような現像プロ
セスは、光が照射された部分(即ち白)にトナーを付着
させる(即ち黒)ため一般にネガポジプロセスあるいは
反転現像と呼称されている。
【0009】感光体クリーニング装置16は感光体5を
挟んで感光体支持ローラ8と対向して配置されており、
感光体5から中間転写体15の転写後に感光体5に残っ
ている残留トナーを除去する。感光体5の継目11は露
光光線18の走査方向に対して3゜〜5゜程度傾斜して
設けられており、継目11が感光体クリーニング装置1
6を通過する際の衝撃により、画像が乱れないよう配慮
されている。従って感光体クリーニング装置16は感光
体5に対して離接する機構を有していない。
【0010】除電器17は赤色LEDを複数個線上に配
置したものであり、感光体5上の残留電位を除去する。
【0011】次に中間転写体周辺の構成について説明す
る。
【0012】中間転写体15はアルミ等の金属の(例え
ば直径200mm)素管に導電性の樹脂等からなるベル
ト形状のシートを巻いたもので、駆動モータ(図示せ
ず)によって矢印B方向に周回動し、単色画像を合成し
てフルカラー画像を形成するための媒体である。21は
ゴム等をブレード状に形成した中間転写体クリーニング
手段で中間転写体上15に合成画像が形成されている間
は、中間転写体クリーニング手段21は中間転写体11
から離間しており、クリーニングに共する時のみ当接
し、中間転写体15から記録媒体22に転写されずに残
ったトナーを除去する。23は中間転写体位置検出板で
あり、中間転写体15の側面に配置されている。24は
中間転写体位置検出板23に設けられたスリットを検出
する中間転写体位置検出センサである。画像を形成する
際には、複数個のスリットから1つを選択して画像形成
位置の基準として用いる。
【0013】以降画像形成基準の決定方法について説明
する。図2の構成の電子写真装置では、感光体5と中間
転写体15の周長は等しくなるよう設計されているが、
完全に同一ではないため各々の回転周期は異なる。もし
も、感光体位置検出マーク9を画像形成基準にした場合
は、感光体5上では常に同じ位置にトナー像が形成され
るが、中間転写体15上で画像を重ねると各色のトナー
像が位置ずれを起こす。一方、中間転写体15から画像
形成基準を得た場合は、周長差に応じて感光体5上の画
像形成位置は徐々に変わって行くが、中間転写体15上
では同じ位置に合成像が形成される。従って画像形成基
準は中間転写体15から得ねばならない。ところで感光
体5には継目11があり、継目上にトナー像は形成でき
ないため、中間転写体15の適当な位置で画像形成位置
を見つけても、画像形成動作に移行できない場合があ
る。
【0014】そこで感光体位置検出マーク9を検出した
直後の中間転写体位置検出板23のスリットを画像形成
基準として選択する。
【0015】原理上は中間転写体位置検出板23のスリ
ットは一つであっても構わないが、感光体5と中間転写
体15の位置関係によってはファースト印字が遅くなる
ことが考えられるため、中間転写体位置検出板23には
スリットを複数個設けている。
【0016】25は発光素子と受光素子が複合化された
濃度センサであり、中間転写体15上のトナー濃度を検
出する。濃度センサ25の発光側はD/A変換器(図示
せず)に接続されており、D/A変換器にデータを設定
して電流を制御することで発光光量を変化させることが
できる構成となっている。受光側の出力はCPUのA/
D変換ポート(図示せず)に入力される。
【0017】次に、給紙系および定着系の構成について
説明する。
【0018】記録媒体(紙)22は、記録媒体カセット
26から給紙ローラ27により1枚ずつ用紙搬送路28
に送り出される。29は中間転写体15上の合成画像を
記録媒体22に転写する転写ユニットで、転写ユニット
29は導電性のゴム等をベルト状に形成した転写ベルト
30と、中間転写体15上の合成画像を記録媒体(紙)
22に転写するための転写バイアスを印加する転写器3
1と、記録媒体(紙)22が合成画像を転写された後、
中間転写体15に静電的に張り付くのを防止するような
バイアスを印加する分離器32とから構成されている。
33は内部に熱源を有するヒートローラ34と、加圧ロ
ーラ35とからなる定着器であり、記録媒体(紙)22
上に転写された合成画像をヒートローラ34と加圧ロー
ラ35の狭持回転に伴い圧力と熱によって記録媒体
(紙)22にトナーを定着させ、カラー画像を形成す
る。
【0019】以上のプリンタの構成から、CMYKのト
ナーは感光体4から中間転写体15に単色毎に転写さ
れ、中間転写体15上にカラー画像を合成した後、中間
転写体15から記録媒体(紙)22に全CMYKトナー
を転写するという2つの転写工程により画像を形成して
いる事がわかる。
【0020】上記からわかる様にこの2つの転写工程は
静電力とローラ間の圧力によってトナーを転写してい
る。この工程でのトナーの転写効率は、感光体5から中
間転写体15への転写(以下、第一転写とする)は約9
2%、中間転写体15から記録媒体(紙)22への転写
(以下、第二転写とする)は約87%であり、全てのト
ナーが100%転写されるということはない。
【0021】また、転写工程は温度、湿度による環境、
階調パターン、感光体等の特性、消耗等により、影響を
受け、入力濃度信号CMYKに対して常に同じ出力濃度
を得ることは難しい。
【0022】そこで、従来では、常に入力濃度信号CM
YKに対して常に同じ出力を得るようにする為、設置環
境や使用年数によるプリンタの特性の変化を校正する方
法が考えられてきている。以下にその方法を説明する。
【0023】図22に従来の色校正用カラーチャートを
示す。校正用のカラーチャートをプリンタから出力す
る。その出力結果と、予め供給してあるCMYK各単色
の色見本との濃度が一致するパッチをユーザがカラーチ
ャートの中から選びだし、その調整値をCMYK各色で
入力する。点線126で囲んである中の数値が調整値で
ある。この調整値を入力することによって現像バイアス
電圧等を各単色で調整し、各単色での濃度を補正する。
【0024】上記方法により、校正用カラーチャートを
出力した時のプリンタの状態において、CMYK各単色
の出力濃度の校正を行うことができる。
【0025】しかしながら、プリンタの構成からわかる
ように、C、M、Y、Kの混色を出力する場合、第2転
写の工程では、中間転写体15の表面にトナーが重畳さ
れ、一括で記録媒体(紙)22に転写されるので、単色
の場合の転写と異なる。
【0026】そのため、単色だけの色校正を行っても、
混色の場合は、入力濃度信号CMYKに対して、各CM
YK共に期待する濃度が出力できないので、カラーマッ
チングをする際、色補正精度が悪いという問題がある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、単色の
色校正用カラーチャートでは、混色の色補正が高精度に
できないという問題がある。
【0028】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、混色状態を再現したパターンを含むカラーチャ
ートを用いる事により、混色の色校正が高精度に行える
色校正装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の色校正装置は、複数の色材を媒体に付
着し色再現を行う色再現装置を校正するために使用する
カラーチャートであり、複数の色材の1種類を用いて出
力する最大濃度のカラーパッチと、複数の色材を2種類
以上、各色材を同率で混ぜ、各色材の総和量を変化させ
たカラーパッチとが含まれるカラーチャートを用いる。
このカラーチャートにより、混色の色校正まで行え、プ
リンタの色補正精度の向上が図れる。
【0030】本発明の色校正装置は、請求項1記載のカ
ラーチャートを出力する手段と、出力されたカラーチャ
ートの色情報を取得する手段と、前記カラーチャートの
複数の色情報から各カラーパッチの各色材の付着量を求
める手段と、前記各色材の付着量から、色再現装置の状
態を表す係数を求める手段と、前記状態係数により、色
補正係数を校正する色校正手段とを有する事を特徴とす
る色校正装置とした。これにより、色再現装置の色材の
付着量を求めることにより、色再現装置の状態が予測で
き、色校正が可能になる。
【0031】本発明の色校正装置は、請求項1記載のカ
ラーチャートを出力する手段、出力されたカラーチャー
トの色情報を取得する手段と、前記取得されたカラーチ
ャートの色情報を用いて、色再現装置の状態を表す係数
を求める手段と、前記状態係数により、色補正係数を校
正する色校正手段とを有する事を特徴とする色校正装置
とした。色情報とは、知覚均等色空間の値等を示してお
り、知覚的にカラーマッチングが図れる色校正が可能と
なる。
【0032】本発明の色校正装置は、請求項3記載の色
校正装置において、複数の色材のうち1種類を用いて出
力する最大濃度のカラーパッチの取得された色情報を用
いて、色再現装置の色材1種類が付着可能な最大の単色
色材付着量を求める手段と、複数の色材のうち2種類以
上、各色材を同率に混ぜ、各色材の総和量を変化させた
カラーパッチを用いて、各2種類以上の色材の付着量を
求める手段と、前記最大の単色色材付着量と前記2種類
以上の色材付着量から色再現装置の状態を表す係数を求
める手段と前記状態係数により、色補正係数を校正する
色校正手段とを有する事を特徴とする色校正装置とし
た。これにより、各単色での最大付着量内での色校正が
行い、色再現範囲内での階調数を多くすることができ、
カラー画像内での相対的な色の違いが表現できる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
複数の色材を媒体に付着し色再現を行う色再現装置を校
正するために使用するカラーチャートであり、複数の色
材の1種類を用いて出力する最大濃度のカラーパッチ
と、複数の色材を2種類以上、各色材を同率で混ぜ、各
色材の総和量を変化させたカラーパッチとが含まれるカ
ラーチャートであり、このカラーチャートにより、混色
の色校正まで行え、プリンタの色補正精度の向上が図れ
る。
【0034】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載のカラーチャートを出力する手段と、出力されたカ
ラーチャートの色情報を取得する手段と、前記カラーチ
ャートの複数の色情報から各カラーパッチの各色材の付
着量を求める手段と、前記各色材の付着量から、色再現
装置の状態を表す係数を求める手段と、前記状態係数に
より、色補正係数を校正する色校正手段とを有する事を
特徴とする色校正装置であり、これにより、色再現装置
の色材の付着量を求めることにより、色再現装置の状態
が予測でき、色校正が可能になる。
【0035】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
記載のカラーチャートを出力する手段、出力されたカラ
ーチャートの色情報を取得する手段と、前記取得された
カラーチャートの色情報を用いて、色再現装置の状態を
表す係数を求める手段と、前記状態係数により、色補正
係数を校正する色校正手段とを有する事を特徴とする色
校正装置であり、この色情報とは、知覚均等色空間の値
等を示しており、知覚的にカラーマッチングが図れる色
校正が可能となる。
【0036】本発明の請求項4記載の発明は、請求項3
記載の色校正装置において、複数の色材のうち1種類を
用いて出力する最大濃度のカラーパッチの取得された色
情報を用いて、色再現装置の色材1種類が付着可能な最
大の単色色材付着量を求める手段と、複数の色材のうち
2種類以上、各色材を同率に混ぜ、各色材の総和量を変
化させたカラーパッチを用いて、各2種類以上の色材の
付着量を求める手段と、前記最大の単色色材付着量と前
記2種類以上の色材付着量から色再現装置の状態を表す
係数を求める手段と前記状態係数により、色補正係数を
校正する色校正手段とを有する事を特徴とする色校正装
置であり、これにより、各単色での最大付着量内での色
校正が行い、色再現範囲内での階調数を多くすることが
でき、カラー画像内での相対的な色の違いが表現でき
る。
【0037】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について、説明する。
【0038】本発明の実施の形態1では、請求項1記述
のカラーチャートを用い、請求項2における色校正装置
により色校正を行う場合の実施の形態を記述する。
【0039】図1〜図15を用いて、本発明の実施の形
態1におけるカラープリンタの色補正装置について説明
する。図16〜図18を用いて本発明の実施の形態1に
おけカラープリンタの色校正装置について説明する。
【0040】図1に本発明の実施の形態1におけるカラ
ー画像出力装置の構成図を示す。1は画面上にカラー画
像を表示するカラーディスプレイであり、RGB信号に
よって、色を表示している。2はカラー画像の色調整を
行いRGB信号を変換したり、色信号の入出力の制御を
行うコンピュータである。3はコンピュータ2より送信
されたカラー画像RGB信号をCMYK濃度信号に変換
し、カラー画像を出力するカラープリンタである。4は
画面上に表示されたカラー画像である。
【0041】図2に本発明の実施の形態1におけるカラ
ープリンタの構成図を示す。図示したプリンタは、従来
の技術において説明した構成であり、実施の形態1で用
いるプリンタである。
【0042】図2に示すプリンタの構成から、CMYK
のトナーは感光体5から中間転写体15に4回で4色の
各々のトナーを転写する。この事から、4色のトナーは
中間転写体15上では、4層の層状態にトナーが重なっ
ていると考えられ、一括で記録媒体(紙)22に転写さ
れるので、記録媒体(紙)22上でも4層の層状態であ
る事が予想できる。
【0043】図3に本発明の実施の形態1におけるCM
YKトナーの理想状態の模式図を示す。図3は従来の技
術で説明した図2の構成をもつカラープリンタの出力の
紙上の理想的なトナーの状態図3において36は記録媒
体の紙である。37はKトナー、38はYトナー、39
はMトナー、40はCトナーである。図3は中間転写体
15から紙に全てのトナーが転写された理想的な状態を
示している。
【0044】図4に本発明の実施の形態1におけるトナ
ー転写の状態図を示す。41は中間転写体15の表面で
ある。42は、従来例の記述にある通り摩擦により負に
帯電しているトナー粒子である。トナー粒子42は静電
力により図2における感光体5から中間転写体15に転
写される。CMYKの各トナー転写工程を経ることによ
り、各色のトナー粒子42が中間転写体表面41に層状
に存在している。43は記録媒体である紙である。31
は、図2における転写ユニット29の転写器31を図示
した。転写器31はコロナ帯電器であり、記録媒体
(紙)43の裏面に帯電トナーと逆極性の電荷を与え、
トナーが記録媒体(紙)43に静電的に吸着するような
電界を記録媒体(紙)36と中間転写体表面41の間に
形成する。トナー粒子は層状になっていても、理論上は
十分な電荷がコロナ帯電器31から与えられれば、全て
のトナーが記録媒体(紙)36上に転写される。しかし
ながら、トナー層の中間転写体表面41側は、トナーが
中間転写体表面41上にファンデルワールス力等により
付着していることから、中間転写体表面41側のトナー
は転写されにくいという事が実験でわかっている。そこ
で、中間転写体表面41からの距離とトナーの転写確率
を求めて、トナー転写量を見積もる方法を取り入れた。
以降にその方法について説明する。
【0045】図5に本発明の実施の形態1における中間
転写体表面からの距離xとトナー批転写確率pの関係の
グラフを示す。45はトナー非転写確率を示す軸であ
り、46は中間転写体表面41からの距離xを示す軸で
あり、原点は中間転写体表面41の位置である。47は
距離xとトナー非転写確率pの関係を示す曲線である。
【0046】曲線47は実験的に求めた曲線である。求
め方を以下に説明する。
【0047】2色トナーの混色の場合において説明す
る。図4における中間転写体表面41に重畳される2色
のトナーの総量を一定にし、2色トナーの混合割合を変
え、中間転写体表面41に残った2色トナーの量と紙に
転写されたトナーの量を測定する。測定した量は単位面
積当たりのトナー付着量であり、中間転写体表面41に
残った単位面積当たりのトナー量、紙に転写された単位
面積当たりのトナー量を測定した。
【0048】図6は本発明の実施の形態1における2色
トナーの転写状態の模式図である。2色トナーはCトナ
ーとMトナーである。図6において、36は紙であり、
トナーが転写される。48は紙に転写されたMトナー
量、49は中間転写体15に残ったMトナー量を示して
いる。50は紙に転写されたCトナー量、51は中間転
写体に残ったCトナー量を示している。各々四角形の面
積がトナー量を示している。
【0049】(a)、(b)、(c)は、それぞれの割
合で測定したCMのトナー量を模式的に示している。
(d)は(a)、(b)、(c)から求めた各層位置で
の中間転写体15に残ったトナー量と、紙に転写された
トナー量を模式的に示している。これらの結果から曲線
37を求める。従って、図5におけるトナー非転写確率
の軸45は単位面積当たりのトナーが何%転写されたか
を示す軸であり、中間転写体表面41からの距離xを示
す軸は、単位面積当たりのトナー量を示す。
【0050】以下に、中間転写体表面41からの距離x
を単位面積当たりのトナー量にした理由について説明す
る。
【0051】トナーの比重をa(g/cm3)とする
と、単位面積当たりのトナー量m(g/cm2)の高さ
h(cm)は(数1)で表され、
【0052】
【数1】
【0053】単位面積当たりのトナー量mと高さhは比
例関係であり、測定量である単位面積当たりのトナー量
を簡単にする為、距離xとした。本発明の実施の形態1
では、各CMYKトナーの比重は等しい。
【0054】以上より、求まったトナー転写確率pと距
離xとの関係式を(数2)に示す。
【0055】
【数2】
【0056】(数2)中のA、aはプリンタの状態によ
って決まる数である。
【0057】A、aは請求項1記載の取得されたカラー
チャートの色情報から求める色再現装置状態を現す係数
である。求める手段においては後述する。
【0058】例えば、プリンタの設置された環境の湿度
が低下すると、紙の帯電圧が低下しトナーの転写効率も
低下した場合、A値は大きくなる。従って、温度、湿度
等の環境パラメータとa値とA値との関係を把握する事
によって、トナー転写量が算出できる。
【0059】図7に本発明の実施の形態1における紙上
に転写された4色トナーの模式図を示す。52は(数
2)の関係式から求めた曲線であり、中間転写体表面4
1に残るトナーと記録媒体(紙)36に転写されるトナ
ーを分割している。53〜56は記録媒体(紙)36に
転写されるトナーを示しており、53はKトナー量K
p、54はYトナー量Yp、55はMトナー量Mp、5
6はCトナー量Cpである。一方、57〜60は中間転
写体表面41に残るトナーであり、57はKトナー量K
m、58はYトナー量Ym、59はMトナー量Mm、6
0はCトナー量Cmである。プリンタの入力濃度信号C
MYKから期待される各色のトナー量はCi、Mi、Y
i、Kiである。
【0060】これらのトナー量の関係を(数3)に示
す。
【0061】
【数3】
【0062】Km、Ym、Mm、Cmは(数2)を用い
ると(数4)に示す式により求められる。
【0063】
【数4】
【0064】以上の計算により、紙に転写されるトナー
量を求める。
【0065】図8に本発明の実施の形態1におけるプリ
ンタの入力濃度信号からプリンタ再現色を計算する構成
図を示す。再現色は公知の知覚色空間L*a*b*の値
で与えられる。知覚色空間L*a*b*とは、色の明る
さの大きさを示す明度軸L*軸と、色の彩度C*abと
色相H°abを(数5)によって表せる。また、知覚色
空間内での距離は色差を表すことができ、知覚色空間は
視覚的に色差が均等となる様に設計されている。
【0066】
【数5】
【0067】図8において、61C、61M、61Y、
61KはCMYK濃度信号である。CMYK濃度信号は
紙への出力濃度と比例関係である。
【0068】62C、62M、62Y、62Kは、単色
付着量導出部であり、入力CMYK濃度信号に対して、
各単色で印字した場合、CMYKトナーが紙へ付着する
量を求める処理を行なう。通常、プリンタで再現される
濃度、例えばO.D.(Optical Densit
y、光学濃度)0.0〜1.8程度までは、トナー付着
量とO.D.は比例するが、トナー付着量が増加するに
従ってO.D.は飽和する。63C、63M、63Y、
63Kは、単色付着量導出部62C、62M、62Y、
62Kから得られた入力CMYK濃度信号に対するCM
YKトナーの付着量である。
【0069】64C、64M、64Y、64Kは、中間
転写体付着量指定部である。中間転写体付着量指定部6
4C、64M、64Y、64Kにおいて、記録媒体
(紙)36に各単色で63C、63M、63Y、63K
のトナー量を付着させる為に必要な中間転写体表面41
に付着させるトナー量を指定する。中間転写体付着量指
定部64C、64M、64Y、64Kにおける処理内容
について以降に説明する。CMYKのKの場合について
のみ説明する。(数3)中で、中間転写体表面41に転
写されるトナーはKiである。このKiの値を求める為
に(数3)(数4)を用いて、(数6)に示す計算を行
う。
【0070】
【数6】
【0071】以上の計算式により、中間転写体表面41
に付着するCMYK各単色のトナー量を各色単位に指定
する。65C、65M、65Y、65Kは、中間転写体
表面41に付着するトナー量を示す、中間転写体付着量
指定値である。
【0072】66は転写量補正処理部であり、中間転写
体付着量指定値である65C、65M、65Y、65K
を(数2)〜(数4)の式のCi、Mi、Yi、Kiに
代入し、Cm、Mm、Ym、Kmを算出し、紙に付着さ
れるトナー量Cp、Mp、Yp、Kpを求める。67
C、67M、67Y、67Kは紙に付着されるトナー量
を示す。
【0073】68は再現色計算処理部である。再現色計
算処理部68について以下に説明する。
【0074】図9は本発明の実施の形態1におけるクベ
ルカームンク混色理論の説明図である。図9を用いて再
現色計算処理に応用しているクベルカームンク混色理論
について説明する。
【0075】図9の70は紙を示している。この紙70
は、波長wに対する反射率がRp(w)である。反射率
とは、波長wの光に対するその反射光の割合を示してい
る。
【0076】71は、紙70上に付着されたトナーを示
しており、このトナーの特性である波長wの散乱係数は
S(w)、吸収係数はK(w)、無限のトナー層厚での
反射係数はR∞(w)で表す。散乱係数Sは、単位厚さ
当たりに散乱する光を示し、吸収係数Kは単位厚さ当た
りに吸収する光を示す。また、無限層厚での反射係数R
∞はトナーの厚さが無限大の時の反射率を示す。
【0077】72は紙70上に付着されたトナー71の
厚さを示しており、厚さをXとする。73はトナーに照
射されている照射光である。74は照射されている光7
3に対するトナーの反射光を示す。照射光73に対する
反射光74の割合を反射率といい、波長wでの反射率を
R(w)とする。この反射率R(w)はクベルカームン
クの混色理論によって(数7)により表される。
【0078】簡単にするため、R(w)をR、Rp
(w)をRp、S(w)をS、R∞(w)をR∞と表記
する。
【0079】
【数7】
【0080】(数7)により可視波長380〜780n
mの領域の反射率を求め、トナーの再現される色を計算
する。
【0081】CMYK混色の場合の再現色計算は、この
理論を応用して行っている。
【0082】図10は本発明の実施の形態1における紙
上のCMYKトナー状態図を示している。図10を用い
てクベルカームンクの混色理論を応用したCMYKトナ
ーが再現する色の計算方法を説明する。70は図8と同
様、反射率Rp(w)の紙である。75はCトナー層、
76はMトナー層、77はYトナー層、78はKトナー
層であり、各CMYKトナーは層状に紙70に付着して
いる。79はCトナー層の層厚Xc、80はMトナー層
の層厚Xm、81はYトナー量の層厚Xy、82はKト
ナー量の層厚Xkを示す。83は紙66の反射光Rp、
84は紙66にCトナー層71が重なった時の反射光R
c、85は紙70にCトナー層75とMトナー層76が
重なった時の反射光Rm、86は紙70にCトナー層7
5とMトナー層76とYトナー層77が重なった時の反
射光Ryを示す。87は全トナー層からの反射光Rfを
示す。各層での反射光の記号Rc、Rm、Ry、Rfを
以降のクベルカームンク混色理論の説明で、各層での反
射率の記号として用いる。
【0083】このトナーの構造をクベルカームンク混色
理論に応用させ、全トナー量の反射率Rfを計算し、再
現色を求める。
【0084】まず、紙70にCトナー層が重なった時の
反射率Rcは(数8)で計算される。
【0085】
【数8】
【0086】その上にMトナー層が重なった時の反射率
RmはRpの部分をRyに置き換え(数9)により、計
算される。
【0087】
【数9】
【0088】更にYトナー層が重なった場合の反射率R
y、Kトナー層が重なり全てのトナーが重なった場合の
反射率Rfは(数10)(数11)によって計算され
る。
【0089】
【数10】
【0090】
【数11】
【0091】(数11)によって計算された反射率Rf
が全トナーの反射率となり、再現色の反射率となる。反
射率Rfを可視波長領域380〜780nmの範囲で計
算する。(数8)〜(数11)で用いた各トナーの散乱
係数Sc、Sm、Sy、Skは、測定値によって求めら
れる。その測定値は、各トナーを反射率Rpの紙66上
に単色で出力したサンプルを測定した反射率Rc0、R
m0、Ry0、Rk0である。その時の単位面積当たり
のトナー付着量をトナー層厚Xc0、Xm0、Xy0、
Xk0としている。散乱係数Sc、Sm、Sy、Skを
求めるためには、これらの測定した反射率とトナー層厚
を用いて、(数7)の式を逆算して求める。各トナーの
散乱係数Sc、Sm、Sy、Skを求める具体式を(数
12)に示す。
【0092】
【数12】
【0093】式で用いた層厚無限大の反射率R∞は、各
単色でトナーを重ねてプリンタで出力させていき、濃度
が飽和する点の反射率を測定している。上記式により計
算された反射率を(数13)を用い、色の3刺激値XY
Zに変換し、(数14)により知覚色空間L*a*b*
の値に変換する。
【0094】
【数13】
【0095】
【数14】
【0096】(数13)のx(w)、y(w)、z
(w)は等色関数であり、用いた値は日本規格協会編集
「JISハンドブック 色彩」の115ページに記載し
てある。
【0097】以上の再現色計算処理部68の処理により
L*a*b*値が得られる。
【0098】図8の69L、69A、69BはL*a*
b*の値である。
【0099】以上の装置により、CMYK濃度信号から
再現色の色値L*a*b*の値を求める事ができる。こ
の装置を用い、プリンタ色補正に用いるRGBからCM
YKに変換する色補正係数を求める。以下に説明する。
【0100】図11に本発明の実施の形態1におけるC
MY−L*a*b*変換テーブル作成処理部の構成図を
示す。図11において、88C、88M、88Yは入力
CMY濃度信号である。89はUCR処理部を示し、C
MY濃度信号に対してUCR処理を行い新たにK濃度信
号を生成する。UCR処理は、Under Color
Removal、下色除去処理と呼ばれ、CMYを重
ねた場合のグレー成分をKによって置き換える処理であ
る。CMY信号をC’M’Y’K信号に変換する処理の
計算式を(数15)に示す。CMYの最小値をMINと
すると、
【0101】
【数15】
【0102】rateはUCR率を示し、CMYの最小
濃度からKトナーに置き換える割合であり、実施の形態
1では、0.6〜0.8の値を用いる。
【0103】以上のUCR処理により、C濃度信号90
C、M濃度信号90M、Y濃度信号90Y、K濃度信号
90Kが得られる。その値に基づき再現色計算処理部9
1により再現色が計算される。再現色計算処理部91
は、図8に示す構成であり、プリンタの転写工程も考慮
した再現色を計算する部分である。
【0104】図12は本発明の実施の形態1におけるC
MY―L*a*b*のテーブル構成図である。複数のC
MYの組93に対してL*a*b*の組94がテーブル
となっている。このCMY−L*a*b*変換テーブル
を用いてプリンタ色補正で用いる参照テーブルを作成す
る。図13、図14を用いてプリンタ色補正の構成とプ
リンタ色補正で用いている3次元参照テーブル補間方法
について説明する。
【0105】図13に本発明の実施の形態1におけるプ
リンタ色補正処理部の構成図を示す。95R、95G、
95Bはコンピュータから送られてくるカラー画像の信
号であり、範囲は0〜255の値をとる。96R、96
G、96BはRGB輝度信号を濃度信号に変換する濃度
変換処理部である。
【0106】一般的に、輝度Xは濃度dxに対して、
(数16)に示す関係がある。
【0107】
【数16】
【0108】(数16)による演算処理と併せて、実際
のRGB輝度信号、濃度信号の入力範囲、出力範囲を考
慮し、濃度変換処理で用いる変換式を(数17)に示
す。
【0109】
【数17】
【0110】Dr、Dg、Dbは濃度値、R、G、Bは
輝度値を示す。DrDgDb値の範囲は0〜255であ
る。濃度変換処理は、輝度値を濃度値に変換することに
より、プリンタ色補正の最終出力であるCMYK濃度信
号とほぼ線形の関係にある濃度信号をプリンタ色処理部
の入力にするために行われる。この濃度変換処理によ
り、プリンタ色補正は処理部を簡易にし、高精度の補正
が可能になる。
【0111】図13において98はプリンタ色補正処理
部であり、DrDgDb濃度信号をCMYK濃度信号に
変換する処理を行う。プリンタ色補正処理部98は、3
次元参照テーブル補間方法を用いている。
【0112】図14に本発明の実施の形態1における3
次元参照テーブル補間方法の概念図を示す。100はD
rDgDb空間で、入力色空間全体の範囲を示した立方
体である。この入力色空間を図14の実線で示す様にさ
らに小さい立方体に分割する。分割された全ての立方体
の各頂点(Dri,Dri,Dbi)に対応したプリン
タの濃度信号(Ci,Mi,Yi,Ki)が参照テーブ
ルになっている。101は入力信号(Drin,Dgi
n,Dbin)を示す。102は入力信号(Drin,
Dgin,Dbin)101が含まれるRGB全色空間
中の一つの立方体である。立方体102の頂点の濃度信
号(Ci,Mi,Yi,Ki)(i=0〜7)を補間し
て、濃度信号(Cout,Mout,Yout,Kou
t)を得る。(数18)に算出式を示す。
【0113】
【数18】
【0114】数式中のwi(i=0〜7)は各頂点に対
する重みであり、立方体102に内在する入力信号(D
rin,Dgin,Dbin)101のDrDgDb空
間上の位置と立方体の各頂点(Dri,Dgi,Db
i)(i=0〜7)との各距離から求められる。
【0115】プリンタ色補正は前記のような参照テーブ
ル補間方法により行われている。ここで用いる参照テー
ブルの作成方法を図15の本発明の実施の形態1のプリ
ンタ色補正参照テーブル作成方法のフローチャートに従
って説明する。
【0116】(ステップ1)参照テーブル中の一つの格
子点(Dri,Dgi,Dbi)の値を得る。
【0117】(ステップ2)DrDgDb値をRGB値
に(数17)式の逆変換を行って変換し、その後、知覚
色空間であるL*a*b*空間の値(L*i,a*i,
b*i)に変換する。変換式を(数19)に示す。
【0118】
【数19】
【0119】(ステップ3)図12に示している予め作
成していたCMY−L*a*b*変換テーブルのL*a
*b*群94の中から(ステップ2)で算出した(L*
i,a*i,b*i)と色差ΔE*abが最小となるL
*a*b*の値を検索する。この処理において評価基準
となる色差ΔE*abの計算式を(数20)に示す。
【0120】
【数20】
【0121】L*a*b*群94の中から求められたL
*a*b*に対応するCMYの値を求め、UCR処理の
結果であるCMYK値を得る。
【0122】ステップ1〜3の処理により、参照テーブ
ルの各格子点DrDgDbに対応するCMYK値が求め
られる。
【0123】以上の求めた参照テーブルを用いて、プリ
ンタ色補正処理98により、DrDgDbからプリンタ
への入力信号CMYKに変換し、画像を出力する。
【0124】以上で説明した色補正装置における色校正
方法について以下に説明する。
【0125】これらの構成による色校正の方法を以下に
説明する。
【0126】図16に本発明の実施の形態1の色校正用
カラーチャートを示す。
【0127】103は、各カラーパッチで用いるトナー
の色と番号を示している。
【0128】MAXは最大濃度のカラーパッチを示して
おり、MAXのCはCトナーの出力できる最大濃度出力
のカラーパッチである。MAXのM、Y、Kについても
各M,Y,Kトナーの出力できる最大濃度出力のカラー
パッチである。これらのカラーパッチのフプリンタへの
入力信号はMAXのC、M、Y、Kの順に、(C,M,
Y,K)=(255,0,0,0),(0,255,
0,0),(0,0,255,0),(0,0,0,2
55)である。255はプリンタ入力信号の最大値であ
る。Cの1〜4のカラーパッチはC単色のカラーパッチ
で有り、カラーパッチの信号は1〜4の順に(C,M,
Y,K)=(64,0,0,0),(128,0,0,
0),(192,0,0,0),(255,0,0,
0)である。Mの1〜4のカラーパッチはC単色のカラ
ーパッチで有り、カラーパッチの信号は1〜4の順に
(C,M,Y,K)=(0,64,0,0),(0,1
28,0,0),(0,192,0,0),(0,25
5,0,0)である。Yの1〜4のカラーパッチはC単
色のカラーパッチで有り、カラーパッチの信号は1〜4
の順に(C,M,Y,K)=(0,0,64,0),
(0,0,128,0),(0,0,192,0),
(0,0,255,0)である。
【0129】CM、MY、YC、CMYは2色混色のカ
ラーパッチである。
【0130】CMの1〜4のカラーパッチはC単色のカ
ラーパッチで有り、カラーパッチの信号は1〜4の順に
(C,M,Y,K)=(64,64,0,0),(12
8,128,0,0),(192,192,0,0),
(255,255,0,0)である。MYの1〜4のカ
ラーパッチはC単色のカラーパッチで有り、カラーパッ
チの信号は1〜4の順に(C,M,Y,K)=(0,6
4,64,0),(0,128,128,0),(0,
192,192,0),(0,255,255,0)で
ある。YCの1〜4のカラーパッチはC単色のカラーパ
ッチで有り、カラーパッチの信号は1〜4の順に(C,
M,Y,K)=(64,0,64,0),(128,
0,128,0),(192,0,192,0),(2
55,0,255,0)である。
【0131】CMYは3色混色のカラーパッチであり、
プリンタ入力信号は1〜4の順に(C,M,Y,K)=
(64,64,64,0),(128,128,12
8,0),(192,192,192,0),(25
5,255,255,0)である。
【0132】なお、これらのカラーパッチは図1に示す
コンピュータ2からプリンタ3へ、上述した数値の画像
データを転送してもよいし、プリンタ側にカラーパッチ
のパターンを内蔵しておいてもよい。
【0133】上述したカラーチャートは、C、M、Yの
単色での最大出力濃度のカラーパッチと、CM、MY、
YCの混色において、2色同率の混色で、総量を変化さ
せたカラーパッチと、CMY混色において、3色同率の
混色で、総量を変化させたカラーパッチである。このチ
ャートによって、トナー量が多くなる事によって、プリ
ンタの転写状態の影響が大きいことが分かり、色再現可
能な空間で、精度良い転写補正が可能となる。
【0134】これは、請求項1記載の複数の色材を媒体
に付着し色再現を行う色再現装置を校正するために使用
するカラーチャートであり、複数の色材の1種類を用い
て出力する最大濃度のカラーパッチと、複数の色材を2
種類以上、各色材を同率で混ぜ、各色材の総和量を変化
させたカラーパッチとが含まれるカラーチャートを示し
ている。
【0135】図17に本発明の実施の形態1の色校正方
法のフローチャートを示す。以下、図17のフローチャ
ートを用い色校正の手順を説明する。
【0136】(ステップ1)図16に示すカラーチャー
トをプリンタで出力する。
【0137】(ステップ2)ステップ1にて出力したカ
ラーチャートの色を測定する。測定値はL*a*b*値
であり、知覚色空間L*a*b*の値である。これはユ
ーザーによって実行される。
【0138】(ステップ3)カラーチャートの測定値L
*a*b*値を色校正装置に入力する。
【0139】(ステップ4)カラーチャートの測定値か
ら、色補正装置のプリンタ色補正処理98で用いる参照
テーブルを再計算する。以下、詳細を説明する。
【0140】カラーチャートの測定値から、(数2)に
示されるトナー転写確率式のA、aを求める。(数2)
を図8に示した転写量補正処理部66に導入し、CMY
K−L*a*b*テーブルを再計算し、プリンタ色補正
用参照テーブルを得る。以下にトナー転写確率式で用い
るA、aの算出方法を説明する。
【0141】カラーチャートの測定値を用い、各カラー
パッチの付着量を求める。その方法は、カラーチャート
の測定値に最も近い色再現できる付着量をクベルカ−ム
ンクの混色理論を用いて求める。クベルカ−ムンクの混
色理論により求めた各カラーパッチのCMYKトナー付
着量をそれぞれC0、M0、Y0、K0とする。
【0142】測定値から求められた各カラーパッチのC
MYKトナー量に対して、プリンタ入力信号から図8に
示した構成の単色付着量導出部62C、62M、62
Y、62K、中間転写体付着量指定部64C、64M、
64Y、64K、転写量補正処理部66を経て、紙に付
着するトナー量をC0′、M0′、Y0′、K0′は算
出される。各処理の数式を以下に示す。
【0143】図8の63C、63M、63Y、63Kに
対応するCMYK入力信号から算出したCMYK単色付
着量をCp、Mp、Yp、Kpとする。また、65C、
65M、65Y、65Kに対応する各単色で中間転写体
に付着するトナー量をCa、Ma,Ya、Kaとする
と、(数6)より、各々の関係は(数21)の式で現さ
れる。
【0144】
【数21】
【0145】各単色の中間転写体付着量Ca、Ma、Y
a、Kaと中間転写体から紙への転写工程によって転写
されなかったトナー量Cm、Mm、Ym、Kmを用いて
C0′、M0′、Y0′、K0′は(数22)で現され
る。
【0146】
【数22】
【0147】各Cm、Mm、Ym、Kmは転写確率の式
f(x)によって(数23)によって現される。
【0148】
【数23】
【0149】カラーチャートから求めたC0、M0、Y
0、K0とC0′、M0′、Y0′、K0′の差Eが、
カラーチャート全体で最小となるようにA、aを求め
る。差Eの式を(数24)に示す。
【0150】
【数24】
【0151】この方法では、測定値から求めたトナー付
着量とトナー転写確率式を用いて計算したトナー付着量
との差が最小になるようにした場合であるが、トナー転
写確率式から求めたトナー付着量を用いクベルカ−ムン
クの混色理論で再現色の色値を求め、測定値と比較し、
色差最小になるようにA、aを求める方法もある。
【0152】これは、請求項3記載のカラーチャートの
色情報を用いて、色再現装置の状態を表す係数を求める
手段に相当する。
【0153】図18に、本発明の実施の形態1のカラー
チャートの測定値と色校正された色値のa*b*平面の
グラフを示す。CM、MY、YCのカラーパッチのみの
色値である。
【0154】104はカラーパッチのプリンタ出力の測
定値L0、a0、b0、105はプリンタ入力信号から
期待される色値Lp、ap、bp、106は転写各率の
式によって算出された色値Lt、at、btのa*b*
平面への射影された点を示す。
【0155】107はMY1〜4のカラーパッチの色
値、108はYC1〜4のカラーパッチの色値、109
はCM1〜4のカラーパッチの色値のa*b*値領域で
ある。
【0156】107、108、109の領域では、彩度
が大きくなるに従い、a0、b0とap、bpの差が大
きくなっているのがわかる。
【0157】107MY、108YCの領域では、a
p、bpのほうが、a0、b0より色空間上で色味が黄
色のほうに近い色となっている。これは、トナーを2色
重ねて、中間転写体側にくるトナーであるYトナーがす
べて転写されず、実際のプリンタ出力の色味a0、b0
より、期待値であるap、bpの値の方が黄色に近いと
考えられる。また、109領域ではap、bpの方が赤
味に近い色になっている事から、実際のプリンタ出力で
は、中間転写体側にくるMトナーがすべて転写されてい
ないことがわかる。
【0158】105の各カラーパッチにおいて転写補正
を作用させた値at、btが、a0、b0値に近づいて
いる。この時に用いる(数2)のA、aの値がその時の
プリンタの状態を現している。
【0159】以上の本発明の実施の形態1における色校
正装置により、プリンタ色再現特性変化の校正が可能に
なり、常に同じ色再現を行う事できる。
【0160】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について、説明する。
【0161】本発明の実施の形態1では、カラーチャー
トをプリンタで出力し、その出力結果を測定し、その測
定した色値を色校正装置に入力し、色校正を行う事を説
明した。
【0162】本発明の実施の形態2については、請求項
1記述カラーチャートの各単色の最大濃度出力によって
決まる色再現範囲において、色校正を行う請求項4にお
ける実施の形態である。
【0163】図19に本発明の実施の形態2のプリンタ
色補正処理部の構成図を示す。
【0164】入力RGB信号である95R、95G、9
5B、濃度変換処理部を示す96R、96G、96B、
RGB濃度信号である97Dr、97Dg、97Db、
プリンタ色補正処理部を示す98、プリンタ色補正処理
部の出力CMYK信号である99C、99M、99Y、
99Kは実施の形態1で説明している。
【0165】110C、110M、110Y、110K
は、プリンタの濃度γ補正処理である。濃度γ補正は各
CMYK毎に行われ、各入力濃度信号に対して、出力濃
度が比例関係になるように補正を行う補正処理である。
【0166】図20、図21を用いて上記の濃度γ補正
を説明する。
【0167】図20は本発明の実施の形態2のプリンタ
濃度γ補正用のカラーパッチを示す図である。C、M、
Y、K入力濃度信号のレベルの範囲は0〜255とす
る。Cの場合について説明する。112はCレベルが2
55であり、長方形内は255同レベルにより出力され
ている。113の長方形のCレベルは0であり、その長
方形内は0である。112から113の間に示された長
方形は0〜255のレベルを等間隔に15分割したCレ
ベルの色で満たされている。
【0168】図21に本発明の実施の形態2のプリンタ
濃度γ補正の概念図を示す。図21において114は入
力濃度信号の大きさを示す軸であり、矢印の方向に値は
増加する。115は入力濃度信号に対して期待するプリ
ンタによる出力濃度の大きさを示している。114同
様、矢印の方向に値は増加する。116は入力濃度信号
に対して期待される出力濃度の関係であり、比例関係を
示す。117は、入力濃度信号0、プリンタ出力濃度0
の点である。118はプリンタに入力する入力濃度信号
軸であり、矢印の方向に値が増加する。119は図20
のプリンタで出力されたグラデーションパターンの測定
結果を示しており、入力濃度信号軸118とプリンタの
出力濃度信号軸115に対して結果をプロットしてい
る。測定点の間は直線により結んでいる。120は入力
濃度信号軸に対するγ補正された後の濃度信号の大きさ
を示す軸である。121は軸Eを軸120に写像する直
線である。122は入力濃度信号に対してγ補正後の濃
度信号の関係を示す線である。123は、各関係での、
最大濃度、あるいは濃度信号を示す領域を囲んだ四角形
である。
【0169】この図21において、入力濃度信号軸11
4上の点124はγ補正後濃度信号軸120上の点12
5の値にγ補正される。
【0170】上記の濃度γ補正によって、CMYK各単
色の入力濃度信号と出力濃度の線形性が保たれる。
【0171】以上、本発明の実施の形態2におけるプリ
ンタ色補正処理の構成を説明した。以下に本発明の実施
の形態2におけるプリンタ色補正用参照テーブル作成方
法を説明する。
【0172】本発明の実施の形態2では、プリンタ色補
正参照テーブルを作成する時に用いるCMYK−L*a
*b*テーブルを作成する時にカラーチャートのCMY
単色最大濃度のカラーパッチの測定値から各CMYKト
ナーの単色の最大付着量を求め、その値を用いる。
【0173】最初に、図16に示した色校正用カラーチ
ャートのCMYK単色の4つのカラーパッチの測定値か
ら、実施の形態1と同様にクベルカ−ムンクの混色理論
からカラーチャートの色値に最も近い色を再現できる付
着量を求める。ここで、求められたCMYKそれぞれの
最大付着量をCmax、Mmax、Ymax、Kmax
とする。この値を用い、図8に示す処理により、CMY
K−L*a*b*テーブルを作成する。以下に説明す
る。
【0174】図8の61C、61M、61Y、61Kに
対応するCMYK濃度信号Ci、Mi、Yi、Ki(信
号範囲0〜255)から(数25)により、図8の63
C、63M、63Y、63Kに対応する各CMYK単色
での各付着量Cp、Mp、Yp、Kpを求める。
【0175】
【数25】
【0176】ここで、Cmax、Mmax、Ymax、
Kmaxは、各CMYK最大濃度出力のカラーパッチの
測定値から求まる各CMYK単色の最大付着量である。
【0177】(数25)から求めたCp、Mp、Yp、
Kpを(数21)、(数22)、(数23)により、実
施の形態1に示したプリンタの転写状態の補正を加え
て、図8の67C、67M、67Y、67Kに対応する
紙に付着されると予測されるCi′、Mi′、Yi′、
Ki′を求める。
【0178】用紙付着量Ci′、Mi′、Yi′、K
i′から、実施の形態1で示したクベルカ−ムンクの混
色理論により、再現色を求め、CMYK−L*a*b*
テーブルを作成する。
【0179】このテーブルを用いて、プリンタ色補正用
参照テーブルを実施の形態1に示した方法により作成す
る。
【0180】このプリンタ色補正用参照テーブルを用い
る場合は、上記のプリンタ色補正用参照テーブルを用い
ると図19の110C、110M、110Y、110K
の濃度γ補正では、CMYK各単色最大濃度のカラーパ
ッチの濃度Dcmax,Dmmax、Dymax、Dk
maxを入力濃度信号の最大値に対応させて行う。
【0181】以上の本発明の実施の形態2における色校
正装置により、プリンタ色再現範囲内での階調数を多く
でき、良好な色再現を行う事できる。
【0182】
【発明の効果】以上の実施の形態から明らかなように、
本発明によれば、プリンタの転写の状態を予想できるカ
ラーチャートを用い色校正を行う事により、カラー出力
機器であるカラープリンタの特性により適合した色補正
が行え、精度の高い色再現が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカラー画像出力
装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるカラープリンタ
の構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるCMYKトナー
の理想状態の模式図
【図4】本発明の実施の形態1におけるトナー転写の状
態図
【図5】本発明の実施の形態1における中間転写体表面
からの距離xとトナー批転写確率pの関係のグラフ
【図6】本発明の実施の形態1における2色トナーの転
写状態の模式図
【図7】本発明の実施の形態1における紙上に転写され
た4色トナーの模式図
【図8】本発明の実施の形態1におけるプリンタの入力
濃度信号からプリンタ再現色を計算する構成図
【図9】本発明の実施の形態1におけるクベルカームン
ク混色理論の説明図
【図10】本発明の実施の形態1における紙上のCMY
Kトナー状態図
【図11】本発明の実施の形態1におけるCMY−L*
a*b*変換テーブル作成処理部の構成図
【図12】本発明の実施の形態1におけるCMY―L*
a*b*のテーブル構成図
【図13】本発明の実施の形態1におけるプリンタ色補
正処理部の構成図
【図14】本発明の実施の形態1における3次元参照テ
ーブル補間方法の概念図
【図15】本発明の実施の形態1のプリンタ色補正参照
テーブル作成方法のフローチャート
【図16】本発明の実施の形態1の色校正用カラーチャ
ート
【図17】本発明の実施の形態1の色校正方法のフロー
チャート
【図18】本発明の実施の形態1のカラーチャートの測
定値と色校正された色値のa*b*平面のグラフ
【図19】本発明の実施の形態2のプリンタ色補正処理
部の構成図
【図20】本発明の実施の形態2のプリンタ濃度γ補正
用のカラーパッチを示す図
【図21】本発明の実施の形態2のプリンタ濃度γ補正
の概念図
【図22】従来の色校正用カラーチャート
【符号の説明】
1 カラースキャナ 2 コンピュータ本体 3 カラーディスプレイ 5 感光体 14C、14M、14Y、14K CMYK各現像器 15 中間転写体 29 転写ユニット 47 非転写トナー予想曲線 66 転写量補正処理 68 再現色計算処理 98 プリンタ色補正処理 104 カラーパッチ測定値 105 転写補正なしの計算値 106 転写補正ありの計算値 110 プリンタ濃度γ補正処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/29 H04N 1/29 G 5C079 1/60 1/40 D 1/46 1/46 Z Fターム(参考) 2G020 AA08 DA43 DA65 2H027 EA20 EB04 EC03 EC06 HA07 2H030 AA02 AD16 5C074 AA08 DD24 DD27 DD28 FF15 HH04 5C077 LL11 MM27 MP08 PP15 PP32 PP33 PP36 PP37 PP38 PP74 PQ23 SS01 TT03 5C079 HB03 KA04 KA17 LA31 MA10 MA11 NA03 NA29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色材を媒体に付着し色再現を行う色
    再現装置を校正するために使用するカラーチャートであ
    り、複数の色材の1種類を用いて出力する最大濃度のカ
    ラーパッチと、複数の色材を2種類以上、各色材を同率
    で混ぜ、各色材の総和量を変化させたカラーパッチとが
    含まれる色校正用カラーチャート。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカラーチャートを出力する
    手段と、出力されたカラーチャートの色情報を取得する
    手段と、前記カラーチャートの複数の色情報から各カラ
    ーパッチの各色材の付着量を求める手段と、前記各色材
    の付着量から、色再現装置の状態を表す係数を求める手
    段と、前記状態係数により、色補正係数を校正する色校
    正手段とを有する事を特徴とする色校正装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のカラーチャートを出力する
    手段、出力されたカラーチャートの色情報を取得する手
    段と、前記取得されたカラーチャートの色情報を用い
    て、色再現装置の状態を表す係数を求める手段と、前記
    状態係数により、色補正係数を校正する色校正手段とを
    有する事を特徴とする色校正装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の色校正装置において、複数
    の色材のうち1種類を用いて出力する最大濃度のカラー
    パッチの取得された色情報を用いて、色再現装置の色材
    1種類が付着可能な最大の単色色材付着量を求める手段
    と、複数の色材のうち2種類以上、各色材を同率に混
    ぜ、各色材の総和量を変化させたカラーパッチを用い
    て、各2種類以上の色材の付着量を求める手段と、前記
    最大の単色色材付着量と前記2種類以上の色材付着量か
    ら色再現装置の状態を表す係数を求める手段と前記状態
    係数により、色補正係数を校正する色校正手段とを有す
    る事を特徴とする色校正装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004101358A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Fuji Xerox Co Ltd 色彩計測装置及びこれを用いた画像形成装置
US7769308B2 (en) 2006-11-28 2010-08-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus to perform color substitution, and method for controlling the same
JP2012015993A (ja) * 2010-05-31 2012-01-19 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体

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