JP2001355526A - エアクリーナ、エアクリーナを備えた燃焼機関及び燃焼装置、並びにエアクリーナに用いる活性化された無機組成物 - Google Patents

エアクリーナ、エアクリーナを備えた燃焼機関及び燃焼装置、並びにエアクリーナに用いる活性化された無機組成物

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JP2001355526A JP2000176033A JP2000176033A JP2001355526A JP 2001355526 A JP2001355526 A JP 2001355526A JP 2000176033 A JP2000176033 A JP 2000176033A JP 2000176033 A JP2000176033 A JP 2000176033A JP 2001355526 A JP2001355526 A JP 2001355526A
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combustion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼機関や燃焼装置の性能を容易に向上させ
ることが可能なエアクリーナを提供する。 【解決手段】 無機組成物原料を焼成してなる、活性化
された無機組成物6a、6bを設置してなり、活性化さ
れた無機組成物6a、6bに導入空気7を接触させ、導
入空気7の電子状態を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアクリーナ、エ
アクリーナを備えた燃焼機関及び燃焼装置、並びにエア
クリーナに用いる活性化された無機組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、α線、β線やγ線等の電磁波(放
射線)の効果が注目されている。かかる電磁波は、例え
ば、詳細は解明されていないが健康に良い効果をもたら
すマイナスイオンを発生させるといわれており、又、電
磁波が照射された物質を変化させて様々な効果をもたら
すことが期待されている。ところで、上記した電磁波を
発生させるためには、従来はラジウムやラドン等の放射
性元素を用いることが必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たラジウムやラドンは放射性元素であるので、所定の認
可を受けた者でなければ取扱うことはできず、一般の使
用に広く普及させることは難しい。従って、電磁波を種
々の物質に照射する際の適用範囲に限界がある。
【0004】一方で、従来から、エンジン等の燃焼機関
や燃焼装置の燃費を向上させたり、不完全燃焼を低減し
たり排気ガス中の有害成分(NOxなど)や黒煙(パー
ティクル)を低減することが研究されているが、エンジ
ン自体の構造を変えたり、高価な排気ガス浄化装置を準
備する必要があり、燃費向上や排気ガスの改善を容易に
行なうことが困難であった。
【0005】本発明は、燃焼機関や燃焼装置の性能向上
を行なう際における上記した課題を解決し、燃焼機関や
燃焼装置の性能を容易に向上させることが可能なエアク
リーナ、エアクリーナを備えた燃焼機関及び燃焼装置、
並びにエアクリーナに用いる活性化された無機組成物の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のエアクリーナは、活性化された無機組
成物を設置してなり、該活性化された無機組成物に導入
空気を接触させることを特徴とする。このような構成に
よれば、活性化された無機組成物原料が発する電磁波に
より、エアクリーナに導入された導入空気中の分子(の
電子状態)が容易に変化する。
【0007】前記活性化された無機組成物は、無機組成
物原料を焼成してなることが好ましい。前記活性化され
た無機組成物は、無機組成物原料を、無機材料と有機材
料を交互に積層してなる電磁波反射箱の内部に設置して
活性化してなることが好ましい。前記活性化された無機
組成物は、無機組成物原料を、導電体をコイル状に巻回
した地磁気低減装置の近傍に設置して活性化してなるこ
とが好ましい。
【0008】前記焼成工程における焼成条件は、焼成温
度700〜900℃で焼成時間6〜8時間、又は焼成温
度1000〜1300℃で焼成時間4〜6時間であるこ
とが好ましい。前記無機組成物原料は、天然石であるこ
とが好ましい。前記無機組成物原料は、火成岩であるこ
とが好ましい。
【0009】本発明の燃焼機関は、前記エアクリーナを
備えたことを特徴とする。このような構成によれば、前
記エアクリーナに導入されて(電子状態が)変化した導
入空気中の分子により、燃焼状態が良好になり、燃焼機
関の性能向上が図られる。本発明の燃焼装置は、前記エ
アクリーナを備えたことを特徴とする。このような構成
によれば、前記エアクリーナに導入されて(電子状態
が)変化した導入空気中の分子により、燃焼状態が良好
になり、燃焼装置の性能向上が図られる。
【0010】本発明のエアクリーナに用いる活性化され
た無機組成物は、無機組成物原料を焼成して活性化する
ことを特徴とする。本発明のエアクリーナに用いる活性
化された無機組成物は、無機組成物原料を、無機材料と
有機材料を交互に積層してなる電磁波反射箱の内部に設
置して活性化することを特徴とする。本発明のエアクリ
ーナに用いる活性化された無機組成物は、無機組成物原
料を、導電体をコイル状に巻回した地磁気低減装置の近
傍に設置して活性化することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアクリーナの第
1の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明
する。図2は、図1のA−A’線に沿う断面図である。
図1において、エアクリーナ80は、後述する燃焼機関
や燃焼装置で燃料を燃焼させる際に用いる導入空気中の
ゴミ等を除去し、燃焼機関や燃焼装置の安定運転を図る
ものであり、活性化された無機組成物6aが設置されて
いることの他は、公知のエアクリーナと変わるところは
ない。エアクリーナ80は、詳しくは短寸円筒状の筐体
82、筐体82に収容されるフィルタ86、筐体82か
ら部分的に突出し導入空気が導入される空気取入れ口8
4、燃焼機関や燃焼装置側に接続され導入空気が流出す
る空気取出し口88等を備える。
【0012】そして、断面図2において、空気取入れ口
84の頚部内面には、断面が三角形の活性化された無機
組成物6aが固定されている。又、筐体82内周面に
は、リング状の活性化された無機組成物6bが貼着され
ている。活性化された無機組成物6a、6bは、詳しく
は後述する製造方法によって製造され、そのうち無機組
成物6aはタブレット状に形成(焼成)されたものであ
る。又、無機組成物6bは、粉末状の活性化された無機
組成物を粘着シートに貼着したものであり、可撓性を有
しているので筐体82内周面に沿わせて設置することが
できる。エアクリーナ80に導入された導入空気7は、
それぞれ活性化された無機組成物6a、6bに接触し、
導入空気7中の分子(酸素分子や窒素分子)の電子状態
を変えられ、燃焼機関や燃焼装置で燃料の燃焼に供され
る。そして、燃焼機関や燃焼装置の性能向上(燃費向
上、不完全燃焼の低減、排気ガスの中の有害成分や黒煙
の低減)が実現される。
【0013】ところで、活性化された無機組成物に導入
空気7が接触すると、上記した燃焼機関や燃焼装置の性
能向上の効果が生じる理由は不明であるが、例えば次の
ことが考えられる。つまり、活性化された無機組成物か
ら生じる(後述する)α線、β線やγ線等の電磁波(放
射線)が、導入空気中の酸素分子や窒素分子の電子状態
を変え(例えば電子が不足してラジカル化している酸素
を本来の電子が充足した酸素分子に変え)、燃料との反
応性に富む状態にすることが挙げられる。又、酸素分子
や窒素分子の電子状態が安定化すれば、これらがラジカ
ルで存在する場合に比べ、分子間での電気的な反発もな
く、導入空気の密度(ひいては酸素の密度)が高くな
り、そのことによっても燃焼効率が向上することが挙げ
られる。
【0014】次に、本発明のエアクリーナの第2の実施
の形態について、図3及び図4を参照して説明する。図
4は、図3のB−B’線に沿う断面図である。図3にお
いて、エアクリーナ90は、筐体92、フィルタ96、
空気取入れ口94、空気取出し口98を備え、空気取入
れ口94と筐体92の間にはパイプ95が接続されてい
る。
【0015】そして、断面図4において、空気取入れ口
94及びパイプ95の内面には、それぞれ活性化された
無機組成物6c、6dの粒状体(粒径約10μm)をバ
インダと混合したペーストが塗布(厚み約1mm)され
ている。又、筐体92の上面には、焼成されたタブレッ
ト状の無機組成物6eが複数個固定されている。この実
施形態においても、導入空気は活性化された無機組成物
6c〜6eに接触してその分子の電子状態を変えられ
る。
【0016】ところで、本発明に用いる活性化された無
機組成物6(6a〜6e)は、通常は図5に示すように
して製造される。この図において、無機組成物原料2を
粘土4と混合して焼成することにより、活性化が行なわ
れる。
【0017】無機組成物原料2としては、例えばセラミ
ックスや岩石(主として、元素O、Si、Al、Fe、
Ca、Mg、Na、K、Pb、Ti、Cuを含む)を用
いることができる。この無機組成物は、いずれも微量の
放射性元素が含まれているものであり、ここから通常で
もわずかな電磁波(α線、β線、γ線)を発している。
そこで、天然石、特に火成岩を用いると、放射性元素の
含有量が多くなるので好ましい。とりわけ、火成岩のう
ち深成岩がより好ましい。これらに含まれる放射性元素
としては、例えばトリウム(Th)、ラジウム(R
a)、ラドン(Rn)、タリウム(Tl)が挙げられ
る。なお、放射性元素の含有量は極めて微量であり、安
全性に問題とはならない。又、活性化を促進させるた
め、無機組成物原料2を平均粒径50μm以下の粒状体
とすることが好ましい。さらに、無機組成物原料2に、
希土類元素(周期表3Aに属するもの及びランタノイ
ド)を混合したものを用いて活性化された無機組成物を
製造してもよい。混合比は、無機組成物原料2の10重
量部に対し、希土類元素1重量部程度とするとよい。
【0018】そして、無機組成物原料2を焼成すること
により、無機組成物から放射される電磁波(α線、β
線、γ線)の量が増え、無機組成物が活性化される。こ
の原因は不明であるが、例えば、無機組成物原料2の酸
化が何らかの原因となることも推定される。無機組成物
原料2を焼成する条件としては、焼成温度700〜90
0℃で焼成時間6〜8時間、又は焼成温度1000〜1
300℃で焼成時間4〜6時間とすることが好ましい。
この時の焼成雰囲気は、酸化を進行させるため大気中で
よい。
【0019】なお、上記したように、無機組成物原料2
に粉状体を、粘土4と混合して焼成すると、理由は不明
であるが、活性化がより進行する。粘土としては、深成
岩質のものがよく、例えば多治見や瀬戸で算出される粘
土が好適に用いられる。
【0020】本発明に用いる活性化された無機組成物
は、又、図6に示すようにして製造することもできる。
この図において、無機組成物原料2が、後述する立方体
形状の電磁波反射箱10の内部に設置されて活性化され
る。
【0021】電磁波反射箱10の壁面は、詳しくは図7
に示す断面構造を有し、無機材料(鉄板)10aと有機
材料(絹布)10bを交互に積層してなり、表裏面には
いずれも無機材料10aが存するようになっている。無
機材料と有機材料を交互に積層した場合に、理由は不明
であるが、無機組成物原料2から放射される電磁波(α
線、β線やγ線等の放射線)をよく反射するようになる
と推定される。従って、無機材料10aとしては、導電
体、より好ましくは上記した鉄板を用いるとよい。又、
有機材料10bは、上述の絹布の他、綿布、紙等を用い
ることができる。なお、この実施形態では、無機材料と
有機材料を6層対にして積層しているが、好ましくは、
積層対の数を6〜10程度とするとよい。
【0022】図6に戻り、無機組成物原料2は、立方体
形状の電磁波反射箱10の内部における中心付近に設置
され、電磁波Rを発している。この場合、電磁波反射箱
10を立方体形状にし、その中心に無機組成物原料2を
設置しているので、無機組成物原料2は電磁波反射箱1
0の内面(反射面)に対して対称な位置に存することに
なる。従って、電磁波反射箱10で反射された電磁波R
が無機組成物原料2へ戻って吸収される確率が高くな
り、無機組成物原料2がより活性化する(電磁波の発生
率が高くなる)と推定される。このように、電磁波反射
箱における対称位置に無機組成物原料2を設置するため
には、電磁波反射箱10の形状を、上記した立方体の
他、球とすることが好ましい。又、活性化に要する処理
時間は数分とすればよい。
【0023】さらに、本発明に用いる活性化された無機
組成物は、図8及び図9に示すようにして製造すること
もできる。
【0024】図8において、銅線を筒形コイル状に巻回
した地磁気低減装置20の筒内面に無機組成物原料2を
通過させることにより、活性化がなされる。地磁気低減
装置20は、当該地磁気低減装置20近傍に作用する地
磁気に対して反対向きの磁界が生じるよう、コイルに誘
導電流が流れるようになっている。このため、地磁気低
減装置20を構成するコイルの終端20a、20bを、
導線30で互いに導通させることが好ましい。コイルの
巻き数としては、3巻き〜13巻き程度とすればよい。
このようにして、地磁気低減装置20の近傍では地磁気
の影響が低減され、理由は不明であるが、かかる地磁気
が低減された領域に無機組成物原料2を設置すると、無
機組成物原料2が活性化することが判明している(電磁
波の発生率が高くなる)。なお、この実施形態では、地
磁気低減装置20は、筒部の両端部から中心に向かって
縮径になっていて、筒部の長さ約1500mm、両端部
の直径約1000mm、中心部の直径約300mmに構
成されている。そして、筒部の長さが長いほど、無機組
成物原料2の活性化効果が大きい。又、筒部の長さによ
って活性化に必要な処理度合が異なるが、上記した例で
は、通常、地磁気低減装置20に1回無機組成物原料2
を通すことで、活性化が終了する。
【0025】図9に示す場合では、地磁気低減装置22
は、同一平面上に巻回され、それぞれ反対向きに巻回さ
れた2つのコイルが繋がった構成を備えている。そし
て、この地磁気低減装置22の上記平面上に、例えば紙
袋に収容した状態で粒状の無機組成物原料2が設置さ
れ、活性化される。この実施形態においても、コイルの
終端22a、22bを、導線32で互いに導通させるこ
とが好ましい。コイルの巻き数としては、3巻き〜13
巻き程度とすればよい。なお、無機組成物原料2を収容
する容器としては、上記した紙が好ましく、ビニルやプ
ラスチック容器は好ましくない。この理由としては、ビ
ニルやプラスチックが電気を通し難いため、無機組成物
原料2の活性化に不利に働くことが考えられる。又、活
性化に要する処理時間は数分とすればよい。
【0026】なお、上記した無機組成物原料2の活性化
工程の前工程又は後工程に、無機組成物原料2を焼成す
る工程を設けてもよく、このようにすると、活性化がよ
り進展する。このときの焼成条件についても、上述の図
4における焼成条件と同様にするとよい。又、活性化工
程の後で、粉状の無機組成物原料2を粘土と混合して焼
成すると、さらに活性化が進展するので好ましい。
【0027】ところで、本発明のエアクリーナ80,9
0は、図10に示すようにして所定の燃焼機関(又は燃
焼装置)500に使用される。図10において、燃焼機
関(又は燃焼装置)500には、燃焼に用いる導入空気
7を清浄化する本発明のエアクリーナ80(90)と、
燃料8を供給する燃料系統50が接続され、燃焼機関
(又は燃焼装置)500の内部で導入空気7と燃料8が
混合されて燃焼に供される。そして、上述のように活性
化された無機組成物6により、導入空気7中の分子の電
子状態が変えられる。又、この実施形態では、燃料系統
50についても無機組成物6が設置され、燃料の改質も
同時に行なわれる。このようにして、電子状態が変えら
れた導入空気により、燃焼効率向上、不完全燃焼の低減
とそれに伴う排気ガス1000の清浄化(黒煙等の不完
全燃焼による物質生成の減少)等の燃焼機関(燃焼装
置)の性能向上が実現される。さらに、理由は不明であ
るが、無機組成物6によって燃料8の改質も行なわれ、
燃料8の反応性が向上するので、これによっても燃焼機
関(燃焼装置)の性能向上が進展する。燃焼機関として
は例えばガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内
燃機関が挙げられ、燃焼装置としては、例えば石油暖房
装置や焼却炉が挙げられる。
【0028】なお、燃料が改質する理由は、例えば次の
ことが考えられる。つまり、活性化された無機組成物か
ら生じる電磁波(放射線)が、燃料の分子鎖を切断して
燃料分子を小さくしたり、燃料分子の電子状態を変えて
反応性に富む状態にしたりすることが挙げられる。そし
て、このようなことにより、ガソリンの場合にはオクタ
ン価が高くなったり発火点(点火時間)が短縮すること
が挙げられる。又、燃料系統50に無機組成物6が設置
する態様としては、例えば燃料タンクにタブレット状の
無機組成物6を投入すればよい。
【0029】
【実施例】1.無機組成物原料の調製 Fe:43.7重量%、Pb:17.2重量%、Ca:
23.5重量%、Ti:8.1重量%、Cu:2.4重
量%、K:5.1重量%からなる深成岩を粉状にして無
機組成物原料2とした。
【0030】2.活性化処理 上記無機組成物原料2を、図6に示す電磁波反射箱10
の内部における中心付近に3分間設置して活性化処理し
た。電磁波反射箱10は、鉄板10aと絹布10bを交
互に6層積層し、表裏面が鉄板であるものを用いた。
【0031】3.焼成 活性化処理した無機組成物を、深成岩からなる粘土と
1:1の重量比で混合し、焼成温度1050℃、焼成時
間5時間で焼成して、タブレット状の活性化された無機
組成物を得た。タブレットを全部で16個作成した(タ
ブレット1個の重量は約2g)。
【0032】4.活性化された無機組成物から生じる電
磁波の測定 上記各タブレットから生じる電磁波の量について、α線
をシンチレーションカウンタ(発光物質:ZnS(A
g))で、β線をガスフローカウンタで、γ線をシンチ
レーションカウンタ(発光物質:NaI(Tl))で測
定した。
【0033】α線測定は、時間5分で行ない、ブランク
(自然)値として全計数4カウント、計数率0.8cp
m(カウント/分)を得た。又、検出限界計数率は1.
7cpm、検出限界となる放射性物質濃度は0.26B
q/gであった。
【0034】β線測定は、時間3分で行ない、ブランク
(自然)値として全計数68カウント、計数率22.7
cpm(カウント/分)を得た。又、検出限界計数率は
11.7cpm、検出限界となる放射性物質濃度は0.
52Bq/gであった。
【0035】γ線測定は、時間2分で行ない、ブランク
(自然)値として全計数907カウント、計数率45
3.5cpm(カウント/分)を得た。又、検出限界計
数率は63.9cpm、検出限界となる放射性物質濃度
は2.7Bq/gであった。
【0036】得られた結果を表1〜3に示す。なお、表
中、No1〜16は各タブレットを示し、全計数及び全
計数率はそれぞれ各タブレットの測定値を、正味計数率
は上記ブランク値を差し引いたときの各タブレットの測
定値を示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【0037】表1〜3から明らかなように、活性化処理
した無機組成物(タブレット)は、いずれも自然界で通
常放射される電磁波量より多い量の電磁波(放射線)を
発することがわかる。
【0038】5.エアクリーナの作成 上記無機組成物(タブレット)を図1に示すエアクリー
ナ80の筐体内周面に複数個固定した。このエアクリー
ナ80は、自動車に搭載された所定の排気量のエンジン
に接続されている。
【0039】6.エンジン性能調査(その1) 上記エアクリーナ80を、各種排気量のエンジン付車両
に用いたときの、エンジン性能を調査した。調査項目と
して、燃費、排気ガス中の法規制成分(有害成分)及び
黒煙量を採用した。
【0040】燃費測定は、ローラー距離測定器に実車を
設置し、時速80kmに相当する条件で燃費測定を行な
った場合(燃費測定1)と、実際の高速道路の所定区間
を、時速100kmで走行した場合(燃費測定2)で行
なった。又、調査に用いた車両は、数万km既走したも
のを用いた。
【0041】排気ガス中の法規制成分(NOx(窒素酸
化物)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素))は、
排出ガス試験法に定める11モード試験法によって測定
した。又、成分分析は、赤外線吸収法により行なった。
【0042】排気ガス中の黒煙(パーティクル)量は、
サンプリングした排気ガスを濾紙に受け、濾紙の汚れに
よる反射光量を光電素子で電流値として読み取り、0〜
100%の間の汚れ度合として評価した。数値が大きい
ほど黒煙量が多い。この測定法は、例えば日産アルティ
ア株式会社のディーゼルスモークメータを用いることが
できる。得られた結果を表4〜表6に示す。なお、比較
例は、上記無機組成物(タブレット)をエアクリーナに
設置しなかった場合を示す。
【表4】
【表5】
【表6】
【0043】表4〜表6から明らかなように、実施例1
〜5は、それぞれ対応する比較例1〜3に比べて、燃費
が向上し、排気ガス中の法規制成分の量及び黒煙量が大
幅に低減した。
【0044】7.エンジン性能調査(その2) 上記エアクリーナ80を所定の排気量のエンジン付車両
に用い、更にこの車両の燃料系統に上記無機組成物(タ
ブレット)を設置したときの、エンジン性能を調査し
た。燃料系統としては、フュエルフィルタの筐体内面に
上記無機組成物を固定したものを用いた。得られた結果
を表7に示す。
【表7】
【0045】表7から明らかなように、実施例6,7
は、比較例4に比べて、排気ガス中の法規制成分の量及
び黒煙量が大幅に低減した。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアクリ
ーナによれば、活性化されて電磁波を発する無機組成物
により導入空気の分子(の電子状態)が容易に変化す
る。そして、電子状態が変化した導入空気中の分子が燃
焼に供されるので、燃焼状態が良好になり、燃焼機関や
燃焼装置の性能向上、例えば燃費向上、不完全燃焼の低
減、排気ガス中の有害成分及び黒煙量の低減等を達成す
ることができる。
【0047】又、当該無機組成物の発する放射線の量
は、安全上の規定値よりは少なく、安全について問題と
なることもないとともに、法規制の対象ともならないの
で、容易に取扱うことができる。
【0048】さらには、上記無機組成物をエアクリーナ
の種々の位置に容易に設置することができるので、エア
クリーナの改造コストも低くて済み、実用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアクリーナを示す図である。
【図2】 図1のA−A’線に沿う断面図である。
【図3】 本発明のエアクリーナのさらに別の実施形態
を説明する図である。
【図4】 図3のB−B’線に沿う断面図である。
【図5】 活性化された無機組成物の製造方法の例を説
明する図である。
【図6】 活性化された無機組成物の製造方法の別の例
を説明する図である。
【図7】 電磁波反射箱の部分断面図である。
【図8】 活性化された無機組成物の製造方法のさらに
別の例を説明する図である。
【図9】 活性化された無機組成物の製造方法の他の例
を説明する図である。
【図10】 本発明のエアクリーナを用いた燃焼機関
(燃焼装置)の例を説明する図である。
【符号の説明】
2 無機組成物原
料 4 粘土 6、6a、6b、6c、6d、6e 活性化された
無機組成物 7 導入空気 8 燃料(ガソリ
ン) 10 電磁波反射箱 20,22 地磁気低減装
置 50 燃料系統 80、90 エアクリーナ 82、92 (エアクリー
ナの)筐体 84、94 (エアクリー
ナの)空気取入れ口 500 燃焼機関(燃
焼装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500240221 馬渕 香津文 愛知県犬山市大字橋爪字下地蔵下40番 (72)発明者 馬渕 香津文 愛知県犬山市大字橋爪字下地蔵下40番

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性化された無機組成物を設置してな
    り、該活性化された無機組成物に導入空気を接触させる
    ことを特徴とするエアクリーナ。
  2. 【請求項2】 前記活性化された無機組成物は、無機組
    成物原料を焼成してなることを特徴とする請求項1に記
    載のエアクリーナ。
  3. 【請求項3】 前記活性化された無機組成物は、無機組
    成物原料を、無機材料と有機材料を交互に積層してなる
    電磁波反射箱の内部に設置して活性化してなることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のエアクリーナ。
  4. 【請求項4】 前記活性化された無機組成物は、無機組
    成物原料を、導電体をコイル状に巻回した地磁気低減装
    置の近傍に設置して活性化してなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のエアクリーナ。
  5. 【請求項5】 前記焼成工程における焼成条件は、焼成
    温度700〜900℃で焼成時間6〜8時間、又は焼成
    温度1000〜1300℃で焼成時間4〜6時間である
    ことを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナ。
  6. 【請求項6】 前記無機組成物原料は、天然石であるこ
    とを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のエ
    アクリーナ。
  7. 【請求項7】 前記無機組成物原料は、火成岩であるこ
    とを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のエ
    アクリーナ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のエ
    アクリーナを備えたことを特徴とする燃焼機関。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかに記載のエ
    アクリーナを備えたことを特徴とする燃焼装置。
  10. 【請求項10】 無機組成物原料を焼成して活性化する
    ことを特徴とするエアクリーナに用いる活性化された無
    機組成物。
  11. 【請求項11】 無機組成物原料を、無機材料と有機材
    料を交互に積層してなる電磁波反射箱の内部に設置して
    活性化することを特徴とするエアクリーナに用いる活性
    化された無機組成物。
  12. 【請求項12】 無機組成物原料を、導電体をコイル状
    に巻回した地磁気低減装置の近傍に設置して活性化する
    ことを特徴とするエアクリーナに用いる活性化された無
    機組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014157078A1 (ja) * 2013-03-26 2014-10-02 Masaki Norihisa 木材乾燥装置及び方法
JP2014228337A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 株式会社村田製作所 電波反射箱
JP6176759B1 (ja) * 2016-07-04 2017-08-09 冨澤物産株式会社 燃焼装置用積層体および燃焼装置

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