JP2001353651A - プロペラ製造装置及びプロペラ製造方法 - Google Patents

プロペラ製造装置及びプロペラ製造方法

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JP2001353651A
JP2001353651A JP2000176499A JP2000176499A JP2001353651A JP 2001353651 A JP2001353651 A JP 2001353651A JP 2000176499 A JP2000176499 A JP 2000176499A JP 2000176499 A JP2000176499 A JP 2000176499A JP 2001353651 A JP2001353651 A JP 2001353651A
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grinding
ground
propeller
shape
manufacturing apparatus
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JP2000176499A
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English (en)
Inventor
Ken Fujita
藤田  憲
Naoyuki Fujiwara
直之 藤原
Ryota Hiura
亮太 日浦
Akio Wada
昭雄 和田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、自動的にプロペラを研削す
る研削装置及び研削方法を提供することにある。特に、
本発明の課題は、品質が高いプロペラを自動的に研削す
る研削装置及び研削方法を提供することにある。 【解決手段】 被研削体(9)を研削してプロペラを製
造するプロペラ製造装置である。当該プロペラ製造装置
は、被研削体(9)の第1立体的形状を測定する形状測
定センサ(5、61、81)と、被研削体(9)を研削
する研削手段(2、3、4、6、7)とを具備する。研
削手段(2、3、4、6、7)は、形状測定センサ
(5、61、81)により測定された第1立体的形状
と、プロペラの第2立体的形状を示す三次元データ(1
0)とに基づいて、被研削体(9)の第1立体的形状
が、プロペラの第2立体的形状と実質的に同一になるよ
うに、被研削体(9)を研削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロペラ製造装置
及びプロペラの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プロペラは、人手により研削され
ていた。なぜなら、プロペラは、曲率が大きい3次元曲
面からなるため、研削の自動化が困難であったからであ
る。従って、プロペラの研削は、多大な工数を要してい
た。プロペラの研削が自動化され、もって工数が削減さ
れることが望まれている。
【0003】更に、プロペラを人手により研削し、品質
が良好なプロペラを製造することは、熟練を要する。熟
練技能工が不足しつつある現在、品質が高いプロペラを
自動的に製造することが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、自動
的にプロペラを研削する研削装置及び研削方法を提供す
ることにある。特に、本発明の課題は、品質が高いプロ
ペラを自動的に研削する研削装置及び研削方法を提供す
ることにある。
【0005】本発明の他の課題は、プロペラを自動的に
研削する研削装置及び研削方法であって、研削量の制御
が容易なものを提供することにある。
【0006】本発明の更に他の課題は、被研削体の形状
を正確に測定し、その形状に応答して研削量を制御しな
がらプロペラを自動的に研削する研削装置及び研削方法
を提供することにある。
【0007】本発明の更に他の課題は、測定範囲の広い
測定装置を使用しながら、被研削体の形状を測定し、そ
の形状に応答して研削量を制御しながらプロペラを自動
的に研削する研削装置及び研削方法を提供することにあ
る。
【0008】本発明の更に他の課題は、簡便な構成を有
する測定装置を使用しながら、被研削体の形状を測定
し、その形状に応答して研削量を制御しながらプロペラ
を自動的に研削する研削装置及び研削方法を提供するこ
とにある。
【0009】本発明の更に他の課題は、プロペラを自動
的に研削する研削装置であって、作業スペースが確保し
やすいものを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段は、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の複数の実
施の形態のうちの、少なくとも1つの実施の形態を構成
する技術的事項、特に、その実施の形態に対応する図面
に表現されている技術的事項に付せられている参照番
号、参照記号等に一致している。このような参照番号、
参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態の技
術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよう
な対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形
態の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しな
い。
【0011】本発明によるプロペラ製造装置は、被研削
体(9)を研削してプロペラを製造するプロペラ製造装
置である。当該プロペラ製造装置は、被研削体(9)の
第1立体的形状を測定する形状測定センサ(5、61、
81)と、被研削体(9)を研削する研削手段(2、
3、4、6、7)とを具備する。研削手段(2、3、
4、6、7)は、形状測定センサ(5、61、81)に
より測定された第1立体的形状と、プロペラの第2立体
的形状を示す三次元データ(10)とに基づいて、被研
削体(9)の第1立体的形状が、プロペラの第2立体的
形状と実質的に同一になるように、被研削体(9)を研
削する。
【0012】当該プロペラ製造装置は、形状測定センサ
(5、61、81)により被研削体(9)の第1立体的
形状を測定しつつ、被研削体(9)が、目的とするプロ
ペラの第2立体的形状を有するように自動的にプロペラ
を研削する。
【0013】当該プロペラ製造装置において、三次元デ
ータ(10)は、三次元CAD(Computer A
ided Design)により生成されることが望ま
しい。設計者は、三次元CADを使用してプロペラを設
計することが多い。プロペラの形状が、三次元CADに
より生成された三次元データ(10)が当該プロペラ製
造装置に入力されることにより、設計者により設計され
たプロペラの形状のとおりに被研削体(9)が自動的に
研削される。
【0014】当該プロペラ製造装置において、研削手段
(2、3、4、6、7)は、被研削体(9)に接触して
被研削体(9)を研削する研削ヘッド(4)と、被研削
体(9)の第1立体的形状と三次元データ(10)とに
基づいて、研削ヘッド(4)がとる研削ヘッド位置を算
出する制御装置(7)と、その研削ヘッド位置に、研削
ヘッド(4)を移動する研削ヘッド移動手段(2、3)
とを含むことがある。
【0015】当該プロペラ製造装置において、研削手段
(2、3、4、6、7)は、被研削体(9)を回転する
回転テーブル(6)を更に含むことがある。特に大型の
プロペラを製造する場合、そのプロペラの全体を研削で
きるようにするためには、研削ヘッド(4)を移動させ
る機構が大型になる。被研削体(9)を回転させる回転
テーブル(6)を設けることにより、研削ヘッド(4)
は、実質的に2次元的にしか移動する必要がなくなる。
これは、設置スペースを削減し、作業スペースを確保す
る観点から有用である。
【0016】当該プロペラ製造装置において、研削ヘッ
ド(4)は、被研削体(9)に接触するグラインダ(1
7、17’)と、支軸(14)に軸着されたアーム(1
5)と、アーム(15)に接続され、且つ、グラインダ
(17、17’)が被研削体(9)に所定の一定の圧力
で接触するように、アーム(15)に力を加える圧力印
加手段(19)とを具備することがある。ここでアーム
(15)の一の端(15a)は、グラインダ(17、1
7’)に接続され、且つ、アーム(15)の他の端(1
5b)には、グラインダ(17、17’)とがつりあう
質量を有するバランサ(18)が設けられる。グライン
ダ(17、17’)が被研削体(9)に所定の一定の圧
力で接触することは、グラインダ(17、17’)が被
研削体(9)を研削する研削速度を一定にすることに寄
与する。研削速度が一定であることは、プロペラ製造装
置の制御を容易にする。
【0017】当該プロペラ製造装置において、グライン
ダ(17、17’)は、高周波グラインダであることが
望ましい。高周波グラインダは、負荷が変動しても回転
数が変動しにくい。これは、グラインダ(17、1
7’)が被研削体(9)を研削する速度を一定にするこ
とに寄与する。研削速度が一定であることは、プロペラ
製造装置の制御を容易にする。
【0018】当該プロペラ製造装置において、形状測定
センサ(81)は、バランサの位置に基づいて、被研削
体(9)の形状を測定することがある。バランサの位置
を検出する位置センサは、その構造を簡略化することが
容易である。簡単な構造を有する形状測定センサ(8
1)を使用して、被研削体(9)の形状を測定できる。
【0019】当該プロペラ製造装置において、制御装置
(7)は、被研削体(9)の第1立体的形状と三次元デ
ータ(10)とに基づいて、被研削体(9)が研削され
るべき厚さである余肉量(Ha)を求め、且つ、その余
肉量(Ha)に応じて、研削ヘッド(4)が移動する移
動速度を設定することがある。このとき、その余肉量
(Ha)が所定の標準研削深さ(Dg)よりも大きい場
合、被研削体(9)が標準研削深さ(Dg)だけ研削さ
れるように、移動速度が設定されることがある。更に、
余肉量が0より大きく、且つ、標準研削深さよりも小さ
い場合、被研削体(9)が余肉量だけ研削されるよう
に、移動速度が設定されることがある。更に、余肉量が
0より小さい場合、研削ヘッド(4)が移動する移動速
度が、所定の実質的に大きい速度に設定されることがあ
る。
【0020】かかる場合、研削ヘッド(4)が移動する
移動速度により、被研削体(9)が研削される研削量が
調節される。研削量が調節され、被研削体(9)が所望
の形状に研削される。
【0021】このとき、その余肉量(Ha)が標準研削
深さ(Dg)よりも大きい場合には、被研削体(9)が
所定の標準研削深さ(Dg)だけ研削されるように、研
削ヘッド(4)が移動する移動速度が調整されることが
ある。被研削体(9)が所定の標準研削深さ(Dg)ず
つ研削されることは、当該プロペラ製造装置の動作のア
ルゴリズムの作成を容易にする。
【0022】更に、余肉量が0より小さい場合、研削ヘ
ッド(4)が移動する移動速度は、所定の実質的に大き
い速度に設定される。被研削体(9)のうち余肉量が0
より小さい部分は、研削される必要はない。かかる部分
で研削ヘッドが移動する移動速度を大きくすることによ
り、研削にかかる時間を短縮化できる。
【0023】当該プロペラ製造装置において、形状測定
センサ(5)は、研削ヘッド(4)が、被研削体(9)
を研削していないときに被研削体(9)の第1立体的形
状を測定することがある。この場合、形状測定センサ
(5)は、被研削体(9)を研削する際に生じる振動に
よる影響を受けにくい。
【0024】当該プロペラ製造装置において、形状測定
センサ(5)は、研削ヘッド(4)が被研削体(9)を
研削する間に被研削体(9)の第1立体的形状を測定す
ることがある。被研削体(9)の研削と形状測定が同時
に行われることは、研削時間の短縮に寄与する。
【0025】当該プロペラ製造装置において、形状測定
センサ(5)は、被研削体(9)に、複数の光(34)
を照射するマルチスポット光源(31)と、第1カメラ
(32)と、第2カメラ(33)とを含むことがある。
ここで第1カメラ(32)は、第1光軸(40a)を有
する第1レンズ(40)と、被研削体(9)に複数の光
(34)が照射されて生じる複数の輝点(35)を、第
1レンズ(40)を通して撮像し、第1像(28)を得
る第1撮影素子(41)とを具備する。第2カメラ(3
3)は、第2光軸(42a)を有する第2レンズ(4
2)と、複数の輝点(35)を、第2レンズ(42)を
通して撮像し、第2像(45)を得る第2撮影素子(4
3)とを具備する。第1光軸(40a)は、第1撮像素
子(41)が有する第1撮像面に概ね直交する。第2光
軸(42a)は、第2撮像素子(43)が有する第2撮
像面に概ね直交し、且つ、第1光軸(40a)に概ね平
行である。第1撮像面の中心点(41a)は、第1光軸
(40a)に対して、第1光軸(40a)に直交する方
向にずれている。形状測定センサ(5)は、第1像(4
4)と第2像(45)とに基づいて、被研削体(9)の
第1立体的形状を測定する。このとき、第2撮像面の中
心点(43a)は、第2光軸(42a)に対して、第2
光軸(42a)に直交する方向にずれていることがあ
る。
【0026】形状測定センサ(5)がかかる構成を有す
ることにより、測定に必要な演算処理量を抑制しなが
ら、形状測定センサ(5)の計測範囲を広げることがで
きる。
【0027】本発明による研削ヘッドは、被研削体
(9)を研削するグラインダ(17、17’)と、支軸
(14)に軸着されたアーム(15)と、アーム(1
5)に接続され、且つ、グラインダ(17、17’)が
被研削体(9)に所定の一定の圧力で接触するように、
アーム(15)に力を加える圧力印加手段を具備する。
ここでアーム(15)の一の端(15a)は、グライン
ダ(17、17’)に接続され、且つ、アーム(15)
の他の端(15b)には、グラインダ(17、17’)
とがつりあう質量を有するバランサ(18)が設けられ
ている。
【0028】当該研削ヘッドにおいて、グラインダ(1
7、17’)は、高周波グラインダであることが望まし
い。
【0029】当該研削ヘッドにおいて、バランサ(1
8)の位置に基づいて、被研削体(9)の形状を測定す
る形状測定センサ(5)を更に具備することがある。
【0030】本発明によるプロペラ製造方法は、被研削
体(9)を研削してプロペラを製造する方法である。本
発明によるプロペラ製造方法は、(a) 被研削体
(9)の第1立体的形状を測定するステップと、(b)
プロペラの第2立体的形状を示す三次元データ(1
0)を入力するステップと、(c) 被研削体(9)の
第1立体的形状と三次元データ(10)とに基づいて、
被研削体(9)の第1立体的形状が、プロペラの第2立
体的形状と実質的に同一になるように、被研削体(9)
を研削するステップとを具備する。
【0031】当該プロペラ製造方法において、(a)ス
テップと、(b)ステップとは、同時に行われることが
ある。
【0032】また、当該プロペラ製造方法において、
(a)ステップと、(b)ステップとは、同時に行われ
ないことがある。
【0033】更に、当該プロペラ製造方法において、
(c)ステップは、(d) 被研削体(9)の第1立体
的形状と第2三次元データとに基づいて、被研削体
(9)を研削する研削経路(54〜54)を定める
ステップと、(e) 被研削体(9)を研削経路(54
〜54)にそって研削するステップとを含むことが
ある。
【0034】更に、当該プロペラ製造方法において、
(d)ステップは、(f) 被研削体(9)を複数の研
削ブロック(52)に区分するステップと、(g) 複
数の研削ブロック(52)毎に、研削経路を定めるステ
ップとを具備することがある。このとき、(e)ステッ
プは、(h) 被研削体(9)を研削ブロック(52)
毎に研削するステップを具備することがある。
【0035】更に、当該プロペラ製造方法において、
(c)ステップは、(i) 被研削体(9)の第1立体
的形状と第2三次元データから、被研削体(9)が研削
されるべき厚さである余肉量を求めるステップと、
(j) 余肉量に応じて定められた移動速度でグライン
ダ(17)を移動しながら、グラインダ(17)により
被研削体(9)を研削するステップとを含むことがあ
る。
【0036】更に、当該プロペラ製造方法において、
(a)ステップは、(k) 被研削体(9)に、複数の
光(34)を照射するステップと、(l) 被研削体
(9)に複数の光(34)が照射されて生じる複数の輝
点(35)を、撮像面(第1光軸及び第2光軸に垂直
で、かつ、基線BLを含む平面)の上にある第1位置か
ら、第1光軸(40a)を有する第1レンズ(40)を
通して撮像し、第1像(44)を得るステップと、ここ
で第1光軸(40a)は、その撮像面に概ね直交し、且
つ、第1位置は、第1光軸(40a)に対して、第1光
軸(40a)に直交する方向にずれており、(m) 複
数の輝点(35)を、その撮像面上にある第2位置か
ら、第2光軸(42a)を有する第2レンズ(42)を
通して撮像し、第2像(45)を得るステップと、ここ
で第2光軸(42a)は、撮像面に概ね直交し、第1光
軸(40a)に概ね平行であり、且つ、第2位置は、第
2光軸(42a)に対して、第2光軸(42a)に直交
する方向にずれており、(n) 第1像(44)と第2
像(45)とに基づいて、被研削体(9)の第1立体的
形状を測定するステップとを含むことがある。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明によるプロペラ製造装置を説明する。
【0038】第1の実施の形態:本発明の第1の実施の
形態のプロペラ製造装置は、図1に示されているよう
に、前後軸1、走行装置2、六軸制御ロボット3、研削
ヘッド4、形状測定センサ5、回転テーブル6、及び制
御装置7からなる。
【0039】前後軸1は、フロア8の上に設けられる。
前後軸1には、走行装置2が搭載される。
【0040】走行装置2は、前後軸1に懸垂する。走行
装置2は、前後軸1が伸展する方向に移動する。走行装
置2は、六軸制御ロボット3を搭載する。
【0041】六軸制御ロボット3は、研削ヘッド4と形
状測定センサ5とを搭載する。六軸制御ロボット3は、
回転軸を6つ有する。六軸制御ロボット3は、研削ヘッ
ド4と形状測定センサ5を所定の位置に移動し、それら
の姿勢を定める。
【0042】研削ヘッド4は、被研削体9に接触し、被
研削体9を研削する。研削ヘッド4により被研削体9は
研削され、プロペラが製造される。
【0043】形状測定センサ5は、被研削体9の形状を
測定する。形状測定センサ5は、被研削体9の形状を形
状測定信号11aにより制御装置7に伝達する。
【0044】回転テーブル6は、被研削体9を回転す
る。回転テーブル6は、フロア8に埋め込まれている。
被研削体9を回転する回転テーブル6がフロア8に埋め
込まれていることにより、作業スペースの確保が容易に
なる。
【0045】制御装置7には、製造されるプロペラの立
体的形状を示す三次元CADデータ10が入力される。
三次元CADデータ10は、目的のプロペラを設計する
ための三次元CADシステムにより生成される。更に、
制御装置7には、前述の形状測定信号11aが入力され
る。更に、制御装置7は、研削条件が記録された研削条
件データベース7aを含む。
【0046】制御装置7は、3次元CADデータ10
と、形状測定信号11aと、研削条件データベース7a
から、研削ヘッド4がとるべき位置と、研削ヘッド4が
とるべき姿勢とを算出する。研削ヘッド4が取るべき位
置は、以後、研削ヘッド位置と呼ばれる。更に、研削ヘ
ッド4がとるべき姿勢は、以後、研削ヘッド姿勢と呼ば
れる。
【0047】制御装置7は、研削ヘッド位置と研削ヘッ
ド姿勢とを指示する制御信号11bを出力する。走行装
置2及び六軸制御ロボット3は、制御信号11bに応答
して、研削ヘッド4を研削ヘッド位置に移動し、更に、
六軸制御ロボット3が有する各関節の角度を設定する。
【0048】更に制御装置7は、3次元CADデータ1
0と、形状測定信号11aとから、回転テーブル6の回
転角度を指示する制御信号11cを出力する。回転テー
ブル6は、制御信号11cに応答して回転する。
【0049】上述された構成を有する第1の実施の形態
のプロペラ装置は、製造されるプロペラの立体的形状を
示す三次元CADデータ10と被研削体9の形状とに基
づいて、被研削体9を、三次元CADデータ10が示す
プロペラの立体的形状と同一になるように研削する。
【0050】続いて、第1の実施の形態のプロペラ製造
装置のうち、研削ヘッド4と、形状測定センサ5とを詳
細に説明する。
【0051】研削ヘッド4:図2を参照しながら、研削
ヘッド4を説明する。研削ヘッド4は、第1エクスチェ
ンジャー12、筐体13、支軸14、第1アーム15、
第2エクスチェンジャー16、円筒グラインダ17、バ
ランサ18、ダンピングアダプタ19、第2アーム20
とからなる。
【0052】第1エクスチェンジャー12は、接続部1
2a、12bからなる。接続部12aは、六軸制御ロボ
ット3に接続する。接続部12bは、研削ヘッド4に接
続する。接続部12aと接続部12bは、必要に応じて
互いに接続し、又は、分離する。六軸制御ロボット3と
研削ヘッド4とは、必要に応じて接続し、又は、必要に
応じて分離することができる。第1エクスチェンジャー
12は、筐体13に接続する。
【0053】筐体13は、支軸14、第1アーム15、
バランサ18、ダンピングアダプタ19、第2アーム2
0を収容する。筐体13は、支軸14を支持する。
【0054】支軸14には、第1アーム15が軸着す
る。第1アーム15は、支軸14の周りを回転し得る。
第1アーム15は、第1端15aと、第2端15bとを
有する。第1端15aには、第2エクスチェンジャー1
6が接続する。
【0055】第2エクスチェンジャー16は、接続部1
6a、16bとからなる。接続部16aは、第1アーム
15の第1端15aに接続する。接続部16bは、円筒
グラインダ17に接続する。第1アーム15と円筒グラ
インダ17とは、必要に応じて接続し、又は、必要に応
じて分離することができる。
【0056】円筒グラインダ17は、回転する砥石17
aを被研削体9に接触させ、被研削体9を研削する。円
筒グラインダ17は、高周波グラインダである。高周波
グラインダである円筒グラインダ17は、それに加わる
負荷が多少変動しても回転数が一定に保たれる。このた
め、円筒グラインダ17が被研削体9を研削する際に、
円筒グラインダ17の負荷が多少変動しても、研削速度
は一定に保たれる。研削速度が一定であることは、被研
削体9を自動研削する場合に、当該プロペラ製造装置の
制御を容易にする点で有利である。
【0057】前述の第1アーム15の第2端15bに
は、バランサ(おもり)18が接続する。バランサ18
の質量は、支軸14を支点として、バランサ18と円筒
グラインダ17とが、つりあうように選ばれる。
【0058】ダンピングアダプタ19は、第2アーム2
0を介して第1アーム15に接続する。ダンピングアダ
プタ19は、ダンピングアダプタ19が、第1矢21の
方向に第2アーム20に対して力を作用させると、円筒
グラインダ17の砥石17aに、第2矢22の方向の力
が印加される。ダンピングアダプタ19は、所定の一定
の力を第2アーム20に作用させる。砥石17aは、被
研削体9に一定の力で押し付けられる。被研削体9に研
削されるべき余肉がある場合、砥石17aは、約30N
の力で、被研削体9に押し付けられる。砥石17aが、
被研削体9に一定の力で押し付けられることにより、円
筒グラインダ17が被研削体9を研削する際の研削速度
が一定になる。研削速度が一定であることは、被研削体
9を自動研削する場合に、当該プロペラ製造装置の制御
を容易にする点で有利である。
【0059】なお、図3に示されているように、円筒グ
ラインダ17の代わりに、アングルグラインダ17’が
研削ヘッド4に搭載されることも可能である。円筒グ
ラインダ17は、研削速度が大きいが、研削された面の
平坦性を良好にすることが困難である。アングルグライ
ンダ17’は、研削された面の平坦性は良好であるが、
研削速度は円筒グラインダ17よりも小さい。従って、
まず、円筒グラインダ17により被研削体9を研削して
荒仕上げを行った後、アングルグラインダ17により被
研削体9を研削し、平滑性を向上することが望ましい。
【0060】形状測定センサ5:続いて、図4を参照し
ながら、形状測定センサ5を説明する。形状測定センサ
5は、マルチスポットセンサである。形状測定センサ5
は、図4に示されているように、マルチスポット光源3
1、第1CCDカメラ32、第2CCDカメラ33を含
む。
【0061】マルチスポット光源31は、被研削体9
に、複数のスポット光34を照射する。
【0062】第1CCDカメラ32と、第2CCDカメ
ラ33とは、被研削体9に照射されたスポット光34に
より生じる輝点35を撮影する。第1CCDカメラ32
と第2CCDカメラ33とが輝点35を撮影して得られ
た像に基づいて、形状測定センサ5は、ステレオ視の原
理により、被研削体9の立体的形状を測定する。
【0063】図5は、マルチスポット光源31の構成を
示す。マルチスポット光源31は、レーザ光源36、第
1回折格子37、第2回折格子38を含む。第1回折格
子37の格子の方向は、第2回折格子の格子の方向と直
交する。
【0064】レーザ光源36は、第1回折格子37及び
第2回折格子38にレーザ光39を入射する。レーザ光
39は、第1回折格子37及び第2回折格子を通過し、
スポット光34になる。
【0065】図7は、形状測定センサ5の構成、特に、
第1CCDカメラ32と第2CCDカメラ33の構成を
示す。第1CCDカメラ32は、第1レンズ40と第1
CCD41とを含む。第2CCDカメラ33は、第2レ
ンズ42と第2CCD43とを含む。第1レンズ40の
第1光軸40aと第2レンズ42の第2光軸42aと
は、平行である。第1CCD41の撮像面と、第2CC
D43の撮像面とは、実質的に、一の平面の上にある。
第1光軸40aは、第1CCD41の撮像面に直交す
る。第2光軸42aは、第2CCD43の撮像面と直交
する。
【0066】第1CCD41の撮像面の中心41aと、
第2CCD43の撮像面の中心43aとを通る直線は、
基線BLと呼ばれる。第1光軸40aと第1CCD41
の撮像面との交点41bは、基線BL上にある。同様
に、第2光軸42aと第2CCD43の撮像面との交点
43bは、基線BL上にある。ここで、中心41a、中
心43aは、いずれも、交点41bと交点43bとを結
ぶ線分の上にない。即ち、第2中心41aと、中心43
aとは、第1光軸42aと第2光軸44aの外側にあ
る。
【0067】第1CCD41の撮像面の中心41aと第
2CCD43の撮像面の中心43aとが、第1光軸42
aと第2光軸44aの外側にあることは、演算処理量を
抑制しながら、形状測定センサ5の計測範囲を拡大する
ことに寄与する。その理由は、同一出願人にかかる特許
出願(特願平11−209674)に記載されているの
で、本明細書には記載しない。
【0068】第1CCD41は、第1レンズ40を通し
て輝点35を撮影する。第2CCD43は、第2レンズ
42を通して輝点35を撮影する。第1CCD41が輝
点35を撮影することにより得られる像と、第2CCD
43が輝点35を撮影することにより得られる像とか
ら、ステレオ視の原理により実空間内の輝点35の位置
が求められる。求められた輝点35の位置は、被研削体
9の表面形状を示す。
【0069】ここで、以下の説明の中で、使用されるx
yz座標系について説明する。xyz座標系とは、図6
に示されているように、実空間で定められた座標系であ
る。z軸方向は、第1光軸40a、第2光軸42aが延
びる方向である。x軸方向は、基線BLが延びる方向で
ある。y軸方向とは、x軸、y軸の両者に直交する方向
である。x軸、y軸、z軸は、それぞれ右手系をなすよ
うに定められている。輝点35の位置は、xyz座標系
で表される。
【0070】ここで、スポット光34がxy平面に入射
される点である入射点34aは、図7に示されているよ
うに、x軸及びy軸に対して斜めに、且つ、マトリック
ス状に並ぶ。入射点34aがかかる配置になるように、
スポット光34が生成されることに留意されるべきであ
る。スポット光34が入射点34aがかかる配置になる
ように生成されていることは、輝点35の位置を算出す
る上で有用である。その理由は、後述されるので、ここ
では説明されない。
【0071】続いて、被研削体9の形状の測定の手順に
ついて説明する。図7は、被研削体9の形状の測定の処
理過程を示す。
【0072】まず、第1CCD41と第2CCD42と
により輝点35が撮影され、図8に示されている左眼画
像44、右眼画像45が生成される(ステップS0
1)。左目画像44は、第1CCD41により撮影され
た像であり、右眼画像45は、第2CCD42により撮
影された像である。左眼画像44、右眼画像45には、
それぞれ、撮影された像の輝度が記録されている。左眼
画像44、右眼画像45は、制御装置7に入力される。
【0073】左眼画像44は、複数のスポット像46を
含む。スポット像46のそれぞれは、一の輝点35に対
応する像である。同様に、右眼画像45は、複数のスポ
ット像47を含む。スポット像47のそれぞれも、一の
輝点35に対応する像である。
【0074】続いて、図7に示されているように、スポ
ット像46、スポット像47の位置が定められる(ステ
ップS02)。スポット像46の位置は、左眼画像44
の上で定められたx’−y’座標系で表される。x’−
y’座標系の原点は、左眼画像44の中心である。スポ
ット像47の位置は、右眼画像45の上で定められた
x”−y”座標系で表される。x”−y”座標系の原点
は、右眼画像44の中心である。
【0075】x’−y’座標系のx’軸方向とは、実空
間内においてx軸方向に伸展する直線が、第1CCD4
1により撮影されて生成される像である直線が伸展する
方向であり、y’軸方向とは、実空間内でy軸方向に延
びる直線が、第1CCD41により撮影されて生成され
る像である直線が延びる方向である。
【0076】同様に、x”−y”座標系のx”軸方向と
は、実空間内でx軸方向に延びる直線が、第2CCD4
1により撮影されて生成される像である直線が延びる方
向であり、y”軸方向とは、実空間内でy軸方向に延び
る直線が、第2CCD41により撮影されて生成される
像である直線が延びる方向である。
【0077】図9は、スポット像46、47の位置を定
める手順を示す。まず、輝度が記録された画像である左
眼画像44、右眼画像45が2値化され、2値化画像が
生成される。(ステップS02−1)。即ち、左眼画像
44、右眼画像45の輝度に基づいて、左眼画像44、
右眼画像45のうち、輝度が所定のしきい値Tよりも大
きい部分の画素値は、”1”、そのしきい値Tよりも小
さい部分の画素値は、”0”となるように、2値化画像
の画素値が定められ、2値化画像が生成される。
【0078】続いて、ノイズが除去される(ステップS
02−2)。
【0079】続いて、スポット像領域が抽出される(ス
テップS02−3)。スポット像領域とは、スポット像
46、47を含み、且つ、所定の大きさを有する領域で
ある。後述されるように、スポット像46、47のうち
の一のスポット像の位置を求めるときには、左眼画像4
4、右眼画像45のうち、その一のスポット像を含むス
ポット像領域内にある部分の輝度が演算される。
【0080】続いて、スポット像46、47のそれぞれ
について、ラベリングが行われる(ステップS02−
4)。
【0081】続いて、左眼画像44、右眼画像45のう
ち、スポット像領域内にある部分の輝度を重みとした重
みつき重心が算出され、その重心の位置がスポット像4
6、47の位置であると定められる。(ステップS02
−5)。即ち、あるスポット像46、47の位置
(P、P)は、
【数1】 から求められる。ここで、I(x,y)は、左眼画像4
4又は右眼画像45上の位置(x、y)における輝度で
ある。B(x,y)は、2値化画像の画素値である。T
は、前述されているように、2値化画像が生成される際
に使用されるしきい値である。Sは、位置が定められる
スポット像46、47を含むスポット像領域である。
【0082】スポット像46、47の位置が検出された
後、図7に示されているように、スポット像46、47
の対応付けが行われる(ステップS03)。スポット像
46、47の対応付けは以下のようにして行われる。
【0083】まず、図8に示されているように、左眼画
像44に含まれるスポット像46のうちの一のスポット
像46aに対応して、右眼画像45内に探索範囲48が
定められる。x’−y’座標で表されるスポット像46
aの位置を(x、y)とすると、x”−y”座標で
表される探索範囲48は、 x−Δx≦x”≦x+Δx、y−Δy≦y”≦y
+Δy なる領域である。Δx<Δyとなるように定められる。
2Δxは、概ね、スポット像47の直径と同程度に選ば
れる。Δyは、スポット像47の直径よりも所定の程度
大きい。探索範囲48は帯状の形状を有する。スポット
像47のうち、探索範囲48の内部にあるものが、スポ
ット像46aに対応するスポット像47aと定められ
る。
【0084】ここで、スポット像47のうち、探索範囲
48の内部にあるものは、通常、一つのみである。その
理由は以下の通りである。
【0085】前述されているように、スポット光34が
xy平面に入射される点である入射点34aが、x軸及
びy軸に対して斜めに並ぶように、スポット光34が生
成されている。従って、被研削体9が極めて特殊な形状
を有する場合を除いて、スポット像47もx”軸及び
y”軸に対して斜めに並ぶ。従って、被研削体9が極め
て特殊な形状を有する場合を除いて、探索範囲48に2
つのスポット像47を含まないようにΔyを選ぶことが
できる。Δyを適切に選ぶことによって、探索範囲48
に2つのスポット像47を含まないようにすることがで
きる。
【0086】以上に説明されたように、スポット像46
aに対応するスポット像47aが定められる。他のスポ
ット像46についても同様にして、それに対応するスポ
ット像47が定められる。
【0087】続いて、輝点35の位置が、それに対応す
るスポット像46、47の位置に基づいて算出される
(S04)。輝点35の位置は、以下のようにして算出
される。以下の説明において、ある輝点35の位置を、
xyz座標系で(X、Y、Z)と表す。更に、その輝点
35に対応するスポット像46の位置を、x’−y’座
標系で、(x、y)、と表す。更に、その輝点35
に対応するスポット像47の位置を、x”−y”座標系
で、(x、y)と表す。(x、y)と(x
)とは、ステップS03で求められているので、既
知の値である。更に、
【数2】 とする。
【0088】更に、左眼画像44、右眼画像45に対す
る透視変換行列をそれぞれC、C とする。このと
き、C、Cを、
【数3】 と表す。透視変換行列C、Cは、第1CCD32、
第2CCD33の内部のカメラ座標系での透視変換行列
をF、実空間の座標系から第1CCD32のカメラ座標
系への変換を表す行列をT、実空間の座標系から第2
CCD33のカメラ座標系への変換を表す行列をT
すると、
【数4】 と表される。ここで、行列T、Tはそれぞれ、実座
標系から第1CCD32又は第2CCD33のカメラ座
標系への回転、平行移動による変換を表す。
【0089】P、(x、y)、及び(x、y
の間には、透視変換行列C、Cと、パラメータk、
hとを用いて、
【数5】 の関係が成り立つ。式(5)の3行目を式(5)の1、
2行目に代入し、式(6)の第3行を式(6)の1、2
行目に代入することにより、h、kを消去して、
【数6】 が得られる。
【0090】式(7)、式(8)より、
【数7】 が得られる。
【0091】式(9)、式(10)の右辺を左辺に移行
して2つの式をまとめると、
【数8】
【0092】式(11)を最小二乗法を使用しながら解
くと、輝点35の位置(X、Y、Z)が求められる。最
小二乗法が使用されるのは、X、Y、Zの3つの変数に
対し、4つの式が与えられているからである。
【0093】上記の過程により全ての輝点35の位置が
求められる。求められた輝点35の位置は、被研削体9
の表面形状を示す。以上に説明されたように、形状測定
センサ5により、被研削体9の形状が測定される。
【0094】続いて、本実施の形態のプロペラ製造装置
により、プロペラが製造される過程を説明する。
【0095】図10(a)から図10(e)は、被研削
体9が研削されてプロペラが製造される過程を示す。
【0096】1)プロペラ全体の研削シーケンスの決
定:図10(a)に示されているように、まず、製造さ
れるプロペラの立体的形状を示す3次元データ10が制
御装置7に入力される。3次元データ10には、プロペ
ラの表面の位置の3次元座標(x、y、z)と、
その位置でのプロペラ表面の法線の方向を示す法線ベク
トル(i、j、k)が記載されている。製造され
るプロペラの立体的形状が制御装置7に認識される。
【0097】続いて、プロペラ全体の研削シーケンスが
定められる。具体的には、(1−a)製造されるプロペ
ラのうち、研削される研削範囲51が定められ、(1−
b)研削範囲51が、複数の研削ブロック52に区分さ
れる。
【0098】(1−a)研削範囲51の決定:プロペラ
の翼の外周の所定の幅を有する領域は、本実施の形態の
プロペラ製造装置によっては研削されない。図11に示
されているように、プロペラの翼の外周にある部分以外
の部分が、研削される研削領域51として定められる。
【0099】(1−b)研削ブロック52の決定:研削
領域51は、図12に示されているように、複数の研削
ブロック52に区分される。被研削体9の研削は、研削
ブロック52毎に行われる。図12では、複数の研削ブ
ロック52のうちの一部のみが図示されている。複数の
研削ブロック52のそれぞれは、半径方向(R方向)に
概ねWGr、円周方向(θ方向)に概ねWGbの幅を有
する。ここで、WGrとWGbは、所定の値である。
「概ね」と記載されているのは、曲面的な形状を有する
プロペラの翼を、一定の大きさを有する矩形に区分する
ことは通常不可能だからである。そこで、研削ブロック
52のそれぞれは、その大きさを互いに変えながら、半
径方向(R方向)に概ねWGr、円周方向(θ方向)に
概ねWGbの幅を有するように定められる。
【0100】被研削体9の研削は、研削ブロック52毎
に行われる。被研削体9の研削が研削ブロック52毎に
行われることにより、六軸制御ロボット3の可動範囲が
小さくても、被研削体9を研削することができる。
【0101】更に、後述されるように、被研削体9の形
状の測定も、研削ブロック52毎に区分されて行われ
る。被研削体9の研削が研削ブロック52毎に区分され
て行われることにより、形状測定センサ5が被研削体9
全体の形状を測定できなくても、被研削体9の形状を測
定できる。
【0102】2)研削ブロック内の形状測定:続いて、
図10(b)に示されているように、複数の研削ブロッ
ク52のうちの一が選択研削ブロック52aとして選択
される。被研削体9のうち、選択研削ブロック52aの
内部にある部分の形状が、形状測定センサ5により計測
される。具体的には、(2−a) 選択研削ブロック5
2aの4隅の位置の座標と、それぞれの位置に対応した
法線ベクトルとから、形状測定センサ5が被研削体9の
形状の測定を行う測定位置が算出され、(2−b) 測
定位置に移動された形状測定センサ5により、被研削体
9のうち、選択研削ブロック52aの内部にある部分の
形状が計測される。
【0103】被研削体9の形状の測定は、被研削体9の
研削と同時には行われない。これにより、被研削体9の
研削の際に生じる振動が、被研削体9の形状の測定の精
度に悪影響を与えない。
【0104】3)研削ブロック内の研削シーケンスの決
定:続いて、図10(c)に示されているように、研削
条件データベース7aに基づいて、選択研削ブロック5
2a内の研削シーケンスが決定される。具体的には、
(3−a) 3次元データ10と被研削体9の形状とか
ら、余肉量Haが計算され、(3−b) 余肉量Haに
基づいて、研削ヘッド4が被研削体9を研削する経路で
ある研削経路が定められ、(3−c) 被研削体9を研
削する条件である研削条件が定められる。
【0105】(3−a)余肉量Haの計算:3次元デー
タ10が示すプロペラの立体的形状と、形状測定センサ
5により計測された被研削体9の形状との差分が、余肉
量Haとして算出される。
【0106】(3−b)研削経路の決定:研削経路は、
以下のようにして定められる。
【0107】まず、図13に示されているように、研削
列53が定義される。研削列53とは、研削経路を構成
する単位となる経路である。即ち、研削経路は、複数の
研削列53からなる。研削列53の数は、選択研削ブロ
ック52aの半径方向(R方向)の幅WGrと、研削ピ
ッチPgに基づいて定められる。研削ピッチPgは、研
削列53同士の間隔であり、前述の研削条件データベー
ス7aに記録されている。研削列53は、それぞれプロ
ペラの円周方向(θ方向)に延び、且つ、半径方向に研
削ピッチPgの間隔を保つように並設される。研削列5
3のそれぞれにそって1回ずつ研削されると、選択研削
ブロック52aの全体が研削される。本実施の形態で
は、研削列53の数は5である。以後、複数の研削列5
3のそれぞれを、研削列53〜53と記載する。
【0108】続いて、研削列53〜53のそれぞれ
にそって研削が行われる回数が、それぞれ定められる。
研削列53〜53のそれぞれにそって研削が行われ
る回数は、以下、研削列53〜53の研削回数と記
載する。研削列53〜53 の研削回数は、研削列5
〜53のうち余肉量Haが多い部分に位置するも
のの研削回数が多くなるように、それぞれ定められる。
【0109】研削列53〜53の研削回数は、それ
ぞれ、余肉量Haと、標準研削深さDgに基づいて定め
られる。ここで、標準研削深さDgは、研削列53のう
ちの一の研削列にそって被研削体9が一回研削されたと
きに、被研削体9が研削される深さの標準値である。原
則として、被研削体9は、標準研削深さDgずつ研削さ
れていく。標準研削深さDgは、研削条件データベース
7aに記載されている。ただし、後述されるように、余
肉量Haが少ない部分では、被研削体9が研削される研
削量は、標準研削深さDgよりも少ないこともある。
【0110】図14に示されているように、本実施の形
態では、研削列53の研削回数は3回であると定めら
れる。更に、研削列53の研削回数は4回であると定
められる。同様に、研削列53〜53の研削回数
は、それぞれ、5回、3回、2回であると定められる。
研削列53〜53のうち、研削列53は、余肉量
が最も多い部分に位置し、研削列53は、余肉量が最
も少ない部分に位置する。
【0111】続いて、第1研削パス54〜第n研削パ
ス54が定められる。nは、研削列53〜53
研削回数のうち最も大きいものに等しい。本実施の形態
では、n=5である。即ち、本実施の形態では、第1研
削パス54、第2研削パス54、…、第5研削パス
54が定められることになる。
【0112】第1研削パス54は、研削列53〜5
のうち、研削回数が最大研削回数nmaxに等しい
ものからなる。ここで、最大研削回数nmaxとは、研
削列53〜53の研削回数のうち最も大きいものを
いう。即ち、第1研削パス54は、図17(a)に示
されているように、研削列53からなる。
【0113】第2研削パス54は、研削列53〜5
のうち、研削回数がnmax−1以上であるものか
らなる。即ち、第2研削パス54は、図17(b)に
示されているように、研削列53、53からなる。
【0114】以下同様に、第i研削パスは、研削列53
〜53のうち、研削回数がn ax−(i−1)以
上であるものからなる。即ち、第3研削パス54は、
図17(c)に示されているように、研削列53〜5
からなり、第4研削パス54と第5研削パス54
は、図17(d)に示されているように、いずれも、
研削列53〜53からなる。
【0115】研削ヘッド4が被研削体9を研削する経路
である研削経路は、第1研削パス54、第2研削パス
54、…、第5研削パス54を順に接続して算出さ
れる。この結果、被研削体9は、最も余肉量Haが大き
い部位から順次研削されることになる。
【0116】(3−c) 研削条件の決定:続いて、被
研削体9を研削する条件である研削条件が定められる。
具体的には、 (3−c) 研削ヘッド4の移動速度の算出 (3−c) アプローチ経路とリトラクト経路の計算 が行われる。
【0117】(3−c) 研削ヘッド4の移動速度の
算出:まず、研削が行われている間の、研削ヘッド4の
移動速度が定められる。研削ヘッド4の移動速度は、研
削される深さである研削量に影響する。研削ヘッド4の
移動速度は、被研削体9の各位置が研削されるべき深さ
に応じて、被研削体9の各位置について定められる。研
削ヘッド4の移動速度は、第1研削パス54〜第5研
削パス54のそれぞれについて定められる。なぜな
ら、被研削体9が研削されるべき深さは、第1研削パス
54〜第5研削パス54毎に異なることがあるから
である。研削ヘッド4の移動速度は、以下のようにして
定められる。
【0118】まず、被研削体9の各位置が、一般部、軽
負荷部、空研削部の3つに分類される。一般部とは、余
肉量Hgが、標準研削深さDgよりも大きい部分であ
る。軽負荷部とは、余肉量Hgが、0<Hg≦Dgであ
る部分である。空研削部とは、余肉量HgがHg≦0で
ある部分をいう。
【0119】続いて、被研削体9の各位置が、一般部、
軽負荷部、空研削部のいずれであるかに応じて、研削ヘ
ッド4の移動速度が定められる。
【0120】一般部では、被研削体9は、標準研削深さ
Dgだけ研削される。このとき、被研削体9が研削され
る研削量が標準研削深さDgとなるように、研削が行わ
れている間の研削ヘッド4の移動速度が定められる。
【0121】軽負荷部では、被研削体9が研削される研
削量が余肉量Hgとなるように、研削が行われている間
の研削ヘッド4の移動速度が定められる。研削ヘッド4
の移動速度は、研削条件データベース7aを参照しなが
ら定められる。
【0122】空研削部では、研削が行われる必要がな
い。空研削部での研削ヘッド4の移動速度は、研削ヘッ
ド4の移動速度の最大値である最大移動速度Vmax
選ばれる。
【0123】(3−c) アプローチ経路とリトラク
ト経路の算出 続いて、アプローチ経路とリトラクト経路が定められ
る。アプローチ経路とは、図16に示されているよう
に、研削ヘッド4が、第1研削パス54〜第n研削パ
ス54のそれぞれに到達するまでの経路をいう。リト
ラクト経路とは、研削ヘッド4が、第1研削パス54
〜第n研削パス54から離れる経路をいう。
【0124】図17に示されているように、アプローチ
経路55は、被研削体9に滑らかに接するように定めら
れる。更に、リトラクト経路56は、被研削体9から滑
らかに離れるように定められる。この結果、研削ブロッ
ク52のうち、選択研削ブロック52aに隣接するもの
と、研削の対象である選択研削ブロック52aとの間
に、つなぎ目が発生することが防がれる。
【0125】4) 研削 続いて、図10(d)に示されているように、研削ヘッ
ド4により、被研削体9のうち選択研削ブロック52a
内にある部分が研削される。選択研削ブロック52a
は、前述のようにして定められた研削シーケンスに従っ
て研削される。
【0126】研削ヘッド4の位置と姿勢とは、制御装置
7により算出される。プロペラの形状を示す三次元CA
Dデータ10は、ワーク座標系(Xp、Yp、Zp、
i、j、k)で表されている。ワーク座標系で表された
プロペラの形状を元に、走行装置2の位置と、走行装置
2に搭載された六軸制御ロボット3の各関節の角度(θ
、θ、θ、θ、θ、θ)が定められる。こ
のとき、余肉量Ha、砥石の磨耗量、グラインダの長さ
並びに取り付け位置が参照される。更に、図3に示され
ているように、研削ヘッド4にアングルグラインダ1
7’が搭載されている場合には、砥石17a’と被研削
体9とが所定のヒール角ψをなして接触するように、走
行装置2の位置と六軸制御ロボット3の各関節の角度が
定められる。
【0127】研削ヘッド4は、前述のようにして定めら
れた研削経路にそって被研削体9を研削する。研削ヘッ
ド4は、研削パス毎に定められた移動速度で移動しなが
ら、被研削体9を研削する。このとき、研削ヘッド4
は、定められたアプローチ経路55にそって被研削体9
に接近し、定められたリトラクト経路56にそって被研
削体9から離脱する。
【0128】定められた研削経路の研削が全て終了する
と、選択研削ブロック52aの研削が終了する。
【0129】5) 余肉量算出 続いて、図10(e)に示されているように、余肉量が
算出される。具体的には、 5−1) 形状測定センサ5により、被研削体9のうち
の選択研削ブロック52a内にある部分の形状が計測さ
れ、 5−2) 3次元データ10が示すプロペラの立体的形
状と、形状測定センサ5により計測された被研削体9の
形状との差分が、余肉量として算出される。
【0130】余肉がない場合には、他の研削ブロック5
2が選択研削ブロックとして選択され、図10(b)に
示されている研削ブロック内の形状測定以下の過程が繰
り返される。余肉がある場合には、研削ブロック内の研
削シーケンスの決定以下の過程が繰り返される。
【0131】全ての研削ブロック52の研削が終了した
時点で、被研削体9の研削が終了し、プロペラが完成す
る。
【0132】以上の工程は、コンピュータによって読み
取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに従って実
行される。そのプログラムは、制御装置7に読み取られ
る。制御装置7は、そのプログラムに従って、以上の工
程を実行する。
【0133】第2の実施の形態:図18は、本発明によ
る第2の実施の形態のプロペラ製造装置を示す。第2の
実施の形態のプロペラ製造装置は、前後軸1、走行装置
2、六軸制御ロボット3、研削ヘッド4、形状測定セン
サ61、回転テーブル6、及び制御装置7からなる。
【0134】第2の実施の形態のプロペラ製造装置は、
第1の実施の形態のプロペラ製造装置とほぼ同様の構成
を有する。第2の実施の形態のプロペラ製造装置は、第
1の実施の形態のプロペラ製造装置と以下の点で異な
る。
【0135】第1に、第2の実施の形態のプロペラ製造
装置は、研削を行いながら同時に被研削体9の形状を測
定する点で、第1の実施の形態のプロペラ製造装置と異
なる。研削を行いながら同時に被研削体9の形状を測定
することは、研削時間の短縮に寄与する。
【0136】第2に、第2の実施の形態のプロペラ製造
装置に含まれる形状測定センサ61は、第1の実施の形
態のプロペラ製造装置に含まれる形状測定センサ5とそ
の構造が異なる。
【0137】図19は、形状測定センサ61を示す。形
状測定センサ61は、センサーヘッド62と、センサー
ヘッド63からなる。センサーヘッド62、63は、そ
れぞれ被研削体9にスリット状にレーザ光64、65を
投射する。センサーヘッド62、63は、レーザ光6
4、65が被研削体9により反射されて生じる反射光に
基づいて被研削体9の形状を測定する。
【0138】センサーヘッド62は、被研削体9を研削
する砥石17aに対し、研削方向66の前方に位置す
る。センサーヘッド62は、研削される前の被研削体9
の形状を測定する。研削される前の被研削体9の形状に
基づいて、研削ヘッド4の移動速度が決められ、もって
研削量が調整される。
【0139】更に、センサーヘッド63は、被研削体9
を研削する砥石17aに対し、研削方向66の後方に位
置する。センサーヘッド63は、研削された後の被研削
体9の形状を測定する。研削された後の被研削体9の形
状に基づいて、被研削体9の余肉の有無が判断される。
【0140】以上に述べられた2点以外は、第2の実施
の形態のプロペラ製造装置は、第1の実施の形態のプロ
ペラ製造装置と同一の構成、動作を行う。その詳細な説
明は行わない。
【0141】第3の実施の形態:図20は、本発明によ
る第3の実施の形態のプロペラ製造装置を示す。第3の
実施の形態のプロペラ製造装置は、前後軸1、走行装置
2、六軸制御ロボット3、研削ヘッド71、回転テーブ
ル6、及び制御装置7からなる。
【0142】第3の実施の形態のプロペラ製造装置は、
第1の実施の形態のプロペラ製造装置とほぼ同様の構成
を有する。第3の実施の形態のプロペラ製造装置は、第
1の実施の形態のプロペラ製造装置と以下の点で異な
る。
【0143】第1に、第3の実施の形態のプロペラ製造
装置は、研削を行いながら同時に被研削体9の形状を測
定する点で、第1の実施の形態のプロペラ製造装置と異
なる。
【0144】第2に、第3の実施の形態のプロペラ製造
装置の研削ヘッド71は、被研削体9の形状を測定する
機能を有する点で、第1の実施の形態のプロペラ装置の
研削ヘッド4と異なる。これに伴い、第1の実施の形態
のプロペラ装置に含まれている形状測定センサ5は、第
3の実施の形態のプロペラ製造装置には搭載されない。
【0145】図21は、研削ヘッド71の構成を示す。
研削ヘッド71は、第1エクスチェンジャー72、筐体
73、支軸74、第1アーム75、第2エクスチェンジ
ャー76、円筒グラインダ77、バランサ78、ダンピ
ングアダプタ79、第2アーム80、及び計測センサ8
1からなる。即ち、研削ヘッド71は、第1の実施の形
態で使用される研削ヘッド4に、計測センサ81が追加
された構成を有する。
【0146】第1エクスチェンジャー72は、接続部7
2a、72bからなる。接続部72aは、六軸制御ロボ
ット3に接続する。接続部72bは、研削ヘッド4に接
続する。接続部72aと接続部72bは、必要に応じて
互いに接続し、又は、分離する。六軸制御ロボット3と
研削ヘッド71とは、必要に応じて接続し、又は、必要
に応じて分離することができる。第1エクスチェンジャ
ー72は、筐体73に接続する。
【0147】筐体73は、支軸74、第1アーム75、
バランサ78、ダンピングアダプタ79、第2アーム8
0、及び計測センサ81を収容する。筐体73は、支軸
74を支持する。
【0148】支軸74には、第1アーム75が軸着す
る。第1アーム75は、支軸74の周りを回転し得る。
第1アーム75は、第1端75aと、第2端75bとを
有する。第1端75aには、第2エクスチェンジャー7
6が接続する。
【0149】第2エクスチェンジャー76は、接続部7
6a、76bとからなる。接続部76aは、第1アーム
75の第1端75aに接続する。接続部76bは、円筒
グラインダ77に接続する。第1アーム75と円筒グラ
インダ77とは、必要に応じて接続し、又は、必要に応
じて分離することができる。
【0150】前述の第1アーム75の第2端75bに
は、バランサ78が接続する。バランサ78の質量は、
支軸74を支点として、バランサ78と円筒グラインダ
77とが、つりあうように選ばれる。
【0151】ダンピングアダプタ79は、第2アーム8
0を介して第1アーム75に接続する。ダンピングアダ
プタ79が、第1矢82の方向に第2アーム80に対し
て力を作用させると、円筒グラインダ77の砥石77a
は、第2矢83の方向の力が印加される。ダンピングア
ダプタ79は、所定の一定の力を第2アーム80に作用
させる。砥石77aは、被研削体9にその一定の力で押
し付けられる。
【0152】計測センサ81は、レーザ光を利用して、
第1アーム75に備えられたバランサ78の位置を計測
する。
【0153】バランサ78の位置に基づいて、被研削体
9の形状が測定される。砥石77aの位置は、被研削体
9の形状に対応して変化する。砥石77aの位置の変化
は、円筒グラインダ77と第1アーム75とを介して、
バランサ78の位置の変化となって現れる。従って、バ
ランサ78の位置に基づいて、被研削体9の形状を測定
することができる。
【0154】以上に述べられた構成を有する研削ヘッド
71は、被研削体9を研削しながら、同時に、簡便な構
成で被研削体9の形状を測定することができる。更に、
研削ヘッド71は、被研削体9からの反射光を利用しな
いので、被研削体9に入射され得る外乱光の影響を受け
ないため、より正確に被研削体9の形状を測定すること
ができる。
【0155】
【発明の効果】本発明により、自動的にプロペラを研削
する研削装置及び研削方法が提供される。特に、本発明
により、品質が高いプロペラを自動的に研削する研削装
置及び研削方法が提供される。
【0156】また、本発明により、プロペラを自動的に
研削する研削装置及び研削方法であって、研削量の制御
が容易なものが提供される。
【0157】また、本発明により、被研削体の形状を正
確に測定し、その形状に応答して研削量を制御しながら
プロペラを自動的に研削する研削装置及び研削方法が提
供される。
【0158】また、本発明により、測定範囲の広い測定
装置を使用しながら、被研削体の形状を測定し、その形
状に応答して研削量を制御しながらプロペラを自動的に
研削する研削装置及び研削方法が提供される。
【0159】また、本発明により、簡便な構成を有する
測定装置を使用しながら、被研削体の形状を測定し、そ
の形状に応答して研削量を制御しながらプロペラを自動
的に研削する研削装置及び研削方法が提供される。
【0160】また、本発明により、プロペラを自動的に
研削する研削装置であって、作業スペースが確保しやす
いものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による第1の実施の形態のプロ
ペラ製造装置の構成を示す。
【図2】図2は、研削ヘッド4の構成を示す。
【図3】図3は、アングルグラインダ17’が搭載され
た研削ヘッド4の構成を示す。
【図4】図4は、形状測定センサ5の構成を示す。
【図5】図5は、マルチスポット光源31の構成を示
す。
【図6】図6は、形状測定センサ5の詳細な構成を示
す。
【図7】図7は、形状測定センサ5により被研削体9の
形状が測定される過程を示す。
【図8】図8は、左眼画像44と右眼画像45を示す。
【図9】図9は、スポット像46、48の位置の算出方
法を示す。
【図10】図10は、本発明のプロペラ研削装置により
被研削体9が研削され、プロペラが製造される過程を示
す。
【図11】図11は、研削範囲51を示す。
【図12】図12は、研削ブロック52を示す。
【図13】図13は、研削列53(53〜53)を
示す。
【図14】図14は、研削列53〜53毎の研削回
数の例を示す。
【図15】図15は、第1〜第5研削パス(54〜5
)を示す。
【図16】図16は、アプローチ経路55とリトラクト
経路56を示す上面図である。
【図17】図17は、アプローチ経路55とリトラクト
経路56を示す断面図である。
【図18】図18は、本発明による第2の実施の形態の
プロペラ製造装置を示す。
【図19】図19は、謙譲測定センサ61を示す。
【図20】図20は、本発明による第3の実施の形態の
プロペラ製造装置を示す。
【図21】図21は、研削ヘッド71の構成を示す。
【符号の説明】
1:前後軸 2:走行装置 3:六軸制御ロボット 4:研削ヘッド 5:形状測定センサ 6:回転テーブル 7:制御装置 9:被研削体 10:三次元CADデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日浦 亮太 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 和田 昭雄 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 3C001 KA02 KB07 TA02 TB03 TC05 3C034 AA13 BB93 CA05 CA22 CB01 DD07 3C049 AA02 AA11 AA13 AA16 AC02 BB06 BB09 BC02 CA01 CB01 CB03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研削体を研削してプロペラを製造する
    プロペラ製造装置であって、 前記被研削体の第1立体的形状を測定する形状測定セン
    サと、 前記プロペラの第2立体的形状を示す三次元データと第
    1立体的形状とに基づいて、前記第1立体的形状が前記
    第2立体的形状と実質的に同一になるように、前記被研
    削体を研削する研削手段とを具備するプロペラ製造装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1のプロペラ製造装置において、 前記三次元データは、三次元CAD(Computer
    Aided Design)により生成されたプロペ
    ラ製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のプロペラ製造装置において、 前記研削手段は、 前記被研削体に接触して前記被研削体を研削する研削ヘ
    ッドと、 前記第1立体的形状と前記三次元データとに基づいて、
    前記研削ヘッドがとる研削ヘッド位置を算出する制御装
    置と、 前記研削ヘッド位置に前記研削ヘッドを移動する研削ヘ
    ッド移動手段とを含むプロペラ製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3のプロペラ製造装置において、 前記研削手段は、前記被研削体を回転する回転テーブル
    を更に含むプロペラ製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項3のプロペラ製造装置において、 前記研削ヘッドは、 前記被研削体に接触するグラインダと、 支軸に軸着されたアームと、ここで前記アームの一の端
    は、前記グラインダに接続され、且つ、前記アームの他
    の端には、前記グラインダとがつりあう質量を有するバ
    ランサが設けられ、 前記アームに接続され、且つ、前記グラインダが前記被
    研削体に所定の一定の圧力で接触するように、前記アー
    ムに力を加える圧力印加手段とを含むプロペラ製造装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5のプロペラ製造装置において、 前記グラインダは、高周波グラインダであるプロペラ製
    造装置。
  7. 【請求項7】 請求項5のプロペラ製造装置において、 前記形状測定センサは、前記バランサの位置に基づい
    て、前記被研削体の形状を測定するプロペラ製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項3のプロペラ製造装置において、 前記制御装置は、 前記第1立体的形状と前記三次元データとに基づいて、
    前記被研削体が研削されるべき厚さである余肉量を求
    め、 前記余肉量に応じて、前記研削ヘッドが移動する移動速
    度を設定し、且つ、 前記研削ヘッド移動手段は、前記研削ヘッドが前記移動
    速度で移動するように、前記研削ヘッドを移動するプロ
    ペラ製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項8のプロペラ製造装置において、 前記制御装置は、前記余肉量が所定の標準研削深さより
    も大きい場合、前記被研削体が前記標準研削深さだけ研
    削されるように、前記移動速度を定めるプロペラ製造装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8のプロペラ製造装置におい
    て、 前記制御装置は、前記余肉量が0より大きく、且つ、前
    記標準研削深さよりも小さい場合、前記被研削体が前記
    余肉量だけ研削されるように、前記移動速度を定めるプ
    ロペラ製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項8のプロペラ製造装置におい
    て、 前記制御装置は、前記余肉量が0より小さい場合、前記
    研削ヘッドが移動する移動速度を、実質的に大きい所定
    の速度に定めるプロペラ製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項1のプロペラ製造装置におい
    て、 前記形状測定センサは、前記研削ヘッドが、前記被研削
    体を研削していないときに前記第1立体的形状を測定す
    るプロペラ製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項1のプロペラ製造装置におい
    て、 前記形状測定センサは、前記研削ヘッドが前記被研削体
    を研削する間に前記第1立体的形状を測定するプロペラ
    製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項1のプロペラ製造装置におい
    て、 前記形状測定センサは、 前記被研削体に、複数の光を照射するマルチスポット光
    源と、 第1カメラと、 第2カメラとを含み、 前記第1カメラは、 第1光軸を有する第1レンズと、 前記被研削体に前記複数の光が照射されて生じる複数の
    輝点を、前記第1レンズを通して撮像し、第1像を得る
    第1撮影素子とを具備し、 前記第2カメラは、 第2光軸を有する第2レンズと、 前記複数の輝点を、前記第2レンズを通して撮像し、第
    2像を得る第2撮影素子とを具備し、 前記第1光軸は、前記第1撮像素子が有する第1撮像面
    に概ね直交し、 前記第2光軸は、前記第2撮像素子が有する第2撮像面
    に概ね直交し、且つ、前記第1光軸に概ね平行であり、 前記第1撮像面の中心点は、前記第1光軸に対して、前
    記第1光軸に直交する方向にずれており、且つ、 前記形状測定センサは、前記第1像と前記第2像とに基
    づいて、前記被研削体の前記第1立体的形状を測定する
    プロペラ製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項14のプロペラ製造装置におい
    て、 前記第2撮像面の中心点は、前記第2光軸に対して、前
    記第2光軸に直交する方向にずれているプロペラ製造装
    置。
  16. 【請求項16】 被研削体を研削するグラインダと、 支軸に軸着された前記アームと、ここで前記アームの一
    の端は、前記グラインダに接続され、且つ、前記アーム
    の他の端には、前記グラインダとがつりあう質量を有す
    る前記バランサが設けられ、 前記アームに接続され、且つ、前記グラインダが前記被
    研削体に所定の一定の圧力で接触するように、前記アー
    ムに力を加える圧力印加手段とを含む研削ヘッド。
  17. 【請求項17】 請求項15の研削ヘッドにおいて、 前記グラインダは、高周波グラインダである研削ヘッ
    ド。
  18. 【請求項18】 請求項16の研削ヘッドにおいて、 前記バランサの位置に基づいて、前記被研削体の形状を
    測定する形状測定センサを更に具備する研削ヘッド。
  19. 【請求項19】 被研削体を研削してプロペラを製造す
    るプロペラ製造方法であって、(a) 前記被研削体の
    第1立体的形状を測定するステップと、(b) プロペ
    ラの第2立体的形状を示す三次元データを入力するステ
    ップと、(c) 前記第1立体的形状と前記三次元デー
    タとに基づいて、前記第1立体的形状が前記第2立体的
    形状と実質的に同一になるように、前記被研削体を研削
    するステップとを具備するプロペラ製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19のプロペラ製造装置におい
    て、 前記三次元データは、三次元CAD(Computer
    Aided Design)により生成されたプロペ
    ラ製造装置。
  21. 【請求項21】 請求項19のプロペラ製造方法におい
    て、 前記(a)ステップと、前記(b)ステップとは、同時
    に行われるプロペラ製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項19のプロペラ製造方法におい
    て前記(a)ステップと、前記(b)ステップとは、同
    時に行われないプロペラ製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項19のプロペラ製造方法におい
    て、 前記(c)ステップは、(d) 前記第1立体的形状と
    前記第2三次元データとに基づいて、前記被研削体を研
    削する研削経路を定めるステップと、(e) 前記被研
    削体を前記研削経路にそって研削するステップとを含む
    プロペラ製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項23のプロペラ製造方法におい
    て、 前記(d)ステップは、(f) 前記被研削体を複数の
    研削ブロックに区分するステップと、(g) 前記複数
    の研削ブロック毎に、前記研削経路を定めるステップと
    を具備し、 前記(e)ステップは、(h) 前記被研削体を前記研
    削ブロック毎に研削するステップを具備するプロペラ製
    造方法。
  25. 【請求項25】 請求項19のプロペラ製造方法におい
    て、 前記(c)ステップは、(i) 前記第1三次元データ
    と前記第2三次元データから、前記被研削体が研削され
    るべき厚さである余肉量を求めるステップと、(j)
    前記余肉量に応じて定められた移動速度でグラインダを
    移動しながら、前記グラインダにより前記被研削体を研
    削するステップとを含むプロペラ製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項19のプロペラ製造方法におい
    て、 前記(a)ステップは、(k) 前記被研削体に、複数
    の光を照射するステップと、(l) 前記被研削体に前
    記複数の光が照射されて生じる複数の輝点を、撮像面の
    上にある第1位置から、第1光軸を有する第1レンズを
    通して撮像し、第1像を得るステップと、ここで前記第
    1光軸は、前記撮像面に概ね直交し、且つ、前記第1位
    置は、前記第1光軸に対して、前記第1光軸に直交する
    方向にずれており、(m) 前記複数の輝点を、前記撮
    像面上にある第2位置から、第2光軸を有する第2レン
    ズを通して撮像し、第2像を得るステップと、ここで前
    記第2光軸は、前記撮像面に概ね直交し、前記第1光軸
    に概ね平行であり、且つ、前記第2位置は、前記第2光
    軸に対して、前記第2光軸に直交する方向にずれてお
    り、(n) 前記第1像と前記第2像とに基づいて、前
    記第1立体的形状を測定するステップとを含むプロペラ
    製造方法。
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