JP2001353476A - 嵌合接続洗浄機能付与アダプタ及び自己洗浄機能付きスプレーノズル - Google Patents
嵌合接続洗浄機能付与アダプタ及び自己洗浄機能付きスプレーノズルInfo
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- JP2001353476A JP2001353476A JP2000215194A JP2000215194A JP2001353476A JP 2001353476 A JP2001353476 A JP 2001353476A JP 2000215194 A JP2000215194 A JP 2000215194A JP 2000215194 A JP2000215194 A JP 2000215194A JP 2001353476 A JP2001353476 A JP 2001353476A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アダプタを介して管体に供給される洗
浄、冷却液の一部を分岐還流させて、洗浄、冷却動作と
同時に噴霧孔を含む結合部外周と、管体とアダプタとの
結合部の内部に付着した不純物を自己洗浄し、管体とア
ダプタの結合の脱落あるいは異物発生を防止しうる管体
とアダプタの結合構成を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、管体の軸穴方向の一端開口に
嵌合固定して管体を液供給管に接続するアダプタの外周
面に、管体の開口端々面との間に間隙を区画する反射面
を有するフランジと、アダプタの嵌合端々面から間隙に
連通する液還流路を設け、管体内に供給される液の一部
をフランジの反射面に還流させ、間隙から管体とダプタ
の結合部外周に向けて噴射させるように構成され、また
管体としてスプレーノズルを用いればノズルの噴霧部に
対する自己洗浄が環流噴射液により達せられるように構
成される。
浄、冷却液の一部を分岐還流させて、洗浄、冷却動作と
同時に噴霧孔を含む結合部外周と、管体とアダプタとの
結合部の内部に付着した不純物を自己洗浄し、管体とア
ダプタの結合の脱落あるいは異物発生を防止しうる管体
とアダプタの結合構成を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、管体の軸穴方向の一端開口に
嵌合固定して管体を液供給管に接続するアダプタの外周
面に、管体の開口端々面との間に間隙を区画する反射面
を有するフランジと、アダプタの嵌合端々面から間隙に
連通する液還流路を設け、管体内に供給される液の一部
をフランジの反射面に還流させ、間隙から管体とダプタ
の結合部外周に向けて噴射させるように構成され、また
管体としてスプレーノズルを用いればノズルの噴霧部に
対する自己洗浄が環流噴射液により達せられるように構
成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばスプレーノズ
ルまたは液供給管の延長管のような管体に液剤を供給す
る供給管を接続するアダプタ及びアダプタとの結合部周
囲を洗浄しうるスプレーノズルに関する。
ルまたは液供給管の延長管のような管体に液剤を供給す
る供給管を接続するアダプタ及びアダプタとの結合部周
囲を洗浄しうるスプレーノズルに関する。
【０００２】
【従来の技術】管体としてこの種のスプレーノズルを用
いる場合、従来ほゞ円筒状の管体の軸方向一端で開口す
る軸穴に螺条によるネジ込みや貫通ピンによるピン止め
等で結合したアダプタを介して、供給管から冷却または
洗浄用の水または液剤（以下単に液とする）を供給し、
ノズル本体の軸方向他端の放射方向を含む多方向に向け
て設けた噴霧孔から液を四方に噴霧する構成を有する。
この種のスプレーノズルは例えば食品、化粧品、医薬原
体、洗剤等の液体若しくは粉体等の流動物を貯蔵あるい
は搬送するタンク等の、内容物を排出した後で内壁面を
洗浄する構成等に用いて有用である。
いる場合、従来ほゞ円筒状の管体の軸方向一端で開口す
る軸穴に螺条によるネジ込みや貫通ピンによるピン止め
等で結合したアダプタを介して、供給管から冷却または
洗浄用の水または液剤（以下単に液とする）を供給し、
ノズル本体の軸方向他端の放射方向を含む多方向に向け
て設けた噴霧孔から液を四方に噴霧する構成を有する。
この種のスプレーノズルは例えば食品、化粧品、医薬原
体、洗剤等の液体若しくは粉体等の流動物を貯蔵あるい
は搬送するタンク等の、内容物を排出した後で内壁面を
洗浄する構成等に用いて有用である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述のスプレーノズル
をタンク内壁面洗浄のような閉鎖的空間で用いる場合に
は、タンク内壁面から反射される常温あるいは高温の噴
霧液に高い濃度で残留不純物が含まれ、不純物がスプレ
ーノズルに付着することになるが、（１） スプレーノ
ズルは使用中に内部に付着する残留不純物を洗浄できな
いため目詰まりが生じる、（２） ノズル本体とアダプ
タがネジ込み式で高温にさらされる場合、ヒートサイク
ルによってネジ結合が弛んで管体が脱落する、（３）
ピン止めした場合、噴霧による振動でピンが摩耗、折損
して金属粉等の異物が発生する、（４） タンク内に常
時設置される場合、タンク内容物に長時間浸漬される結
果、ノズルの目詰まりあるいは腐食によるノズル回転体
とノズル本体の回転不良が生じる、等の問題があった。
をタンク内壁面洗浄のような閉鎖的空間で用いる場合に
は、タンク内壁面から反射される常温あるいは高温の噴
霧液に高い濃度で残留不純物が含まれ、不純物がスプレ
ーノズルに付着することになるが、（１） スプレーノ
ズルは使用中に内部に付着する残留不純物を洗浄できな
いため目詰まりが生じる、（２） ノズル本体とアダプ
タがネジ込み式で高温にさらされる場合、ヒートサイク
ルによってネジ結合が弛んで管体が脱落する、（３）
ピン止めした場合、噴霧による振動でピンが摩耗、折損
して金属粉等の異物が発生する、（４） タンク内に常
時設置される場合、タンク内容物に長時間浸漬される結
果、ノズルの目詰まりあるいは腐食によるノズル回転体
とノズル本体の回転不良が生じる、等の問題があった。
【０００４】噴霧孔に目詰まりが生じればノズル本体内
の液圧が上昇して振動が生じたり、ノズル本体とアダプ
タの係合部分に応力が加わったりする。ノズル本体とア
ダプタの係合には両者係合面に設けた螺条によるネジ込
み式と、両者の係合部を貫通するピンによるピン止め式
とがあるが、目詰まりの際の上記の振動若しくは応力、
あるいは逆流による小さな間隙への液の浸入、浸入液の
停滞などによって螺合にゆるみが生じたり、ピンの摩
耗、折損または腐食が生じたり、洗浄力が落ちたりす
る。その状態で目詰まりが生じれば管体とアダプタとの
間の係合が破綻し、管体はアダプタから脱落する。
の液圧が上昇して振動が生じたり、ノズル本体とアダプ
タの係合部分に応力が加わったりする。ノズル本体とア
ダプタの係合には両者係合面に設けた螺条によるネジ込
み式と、両者の係合部を貫通するピンによるピン止め式
とがあるが、目詰まりの際の上記の振動若しくは応力、
あるいは逆流による小さな間隙への液の浸入、浸入液の
停滞などによって螺合にゆるみが生じたり、ピンの摩
耗、折損または腐食が生じたり、洗浄力が落ちたりす
る。その状態で目詰まりが生じれば管体とアダプタとの
間の係合が破綻し、管体はアダプタから脱落する。
【０００５】本発明の主目的は上述の問題を除去し、使
用中に管体接続用のアダプタと管体との結合部と管体の
外周面を洗浄して不純物の付着を防止しうるアダプタと
管体との自己洗浄型の結合構成を提供することにある。
用中に管体接続用のアダプタと管体との結合部と管体の
外周面を洗浄して不純物の付着を防止しうるアダプタと
管体との自己洗浄型の結合構成を提供することにある。
【０００６】本発明はまた、管体と接続アダプタとの間
の結合構成を簡単でしかも確実なものにし、しかも使用
中に自己洗浄作用が結合力を増加しうる自己洗浄型の結
合構成を提供することを目的とする。
の結合構成を簡単でしかも確実なものにし、しかも使用
中に自己洗浄作用が結合力を増加しうる自己洗浄型の結
合構成を提供することを目的とする。
【０００７】本発明は更に、スプレーノズルを管体とし
て用いた場合、ノズルの噴霧孔部分のみならずノズル本
体内部に対する自己洗浄作用の効果を高めうる構成とし
た自己洗浄型の結合構成を提供することをも目的とす
る。
て用いた場合、ノズルの噴霧孔部分のみならずノズル本
体内部に対する自己洗浄作用の効果を高めうる構成とし
た自己洗浄型の結合構成を提供することをも目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の主目的
は、両端で開口する軸穴を有し、一端が装置と嵌合する
部分を有し、他端が液供給管に接続するアダプタにおい
て、装置との嵌合固定位置において嵌合接続する装置の
開口部端面に近接する位置の外周面に、端面とは間隙を
介して対向する還流液反射面を有するフランジ部と、嵌
合接続する装置と嵌合する部分において、嵌合一端から
間隙に至る液還流路とを備え、フランジ部と液還流路と
は嵌合接続する装置に供給される液の一部をフランジ部
に逆流させ、フランジ部の反射面から嵌合接続する装置
外周に向けて噴射する自己洗浄流路を形成することを特
徴とする嵌合接続洗浄機能付与アダプタによって実現さ
れる。尚、ここで装置とは洗浄用スプレーノズル、液供
給管の延長管、洗浄用器具等をいい、嵌合部位を持ち、
アダプタと嵌合接続可能な装置であれば、自己洗浄機能
を付加することができる。
は、両端で開口する軸穴を有し、一端が装置と嵌合する
部分を有し、他端が液供給管に接続するアダプタにおい
て、装置との嵌合固定位置において嵌合接続する装置の
開口部端面に近接する位置の外周面に、端面とは間隙を
介して対向する還流液反射面を有するフランジ部と、嵌
合接続する装置と嵌合する部分において、嵌合一端から
間隙に至る液還流路とを備え、フランジ部と液還流路と
は嵌合接続する装置に供給される液の一部をフランジ部
に逆流させ、フランジ部の反射面から嵌合接続する装置
外周に向けて噴射する自己洗浄流路を形成することを特
徴とする嵌合接続洗浄機能付与アダプタによって実現さ
れる。尚、ここで装置とは洗浄用スプレーノズル、液供
給管の延長管、洗浄用器具等をいい、嵌合部位を持ち、
アダプタと嵌合接続可能な装置であれば、自己洗浄機能
を付加することができる。
【０００９】
【作用】上述の構成によって、本発明によるアダプタ
２、管体１との結合構成ではアダプタ２の開口端から供
給された液の主流を管体１の軸穴に送る一方、液の一部
をアダプタ２の結合部端面の下流隣接部において管体１
の内面に設けた環状空間１ｃと、アダプタ２の結合部外
周に、環状空間１ｃと連通して設けた溝３によってアダ
プタ２のフランジ部５の反射面５ａに向けて還流させ、
反射面５ａで反射した液は管体１の開口部端面と反射面
５ａとの間の間隙６からアダプタと管体の結合部の外周
に向けて噴射され、結合部外周に付着した不純物が洗浄
され得る。管体をスプレーノズル１とした場合にはその
噴霧部１ａの特に、噴霧孔１ｂとその周辺に付着した
り、噴霧孔からノズル本体内またはノズル本体とアダプ
タとの結合部に侵入した不純物が環状空間による渦流と
還流によって生成された噴霧部外周への噴霧液によって
洗浄され、噴霧部１ａからの噴霧を常に正常な状態で維
持する。
２、管体１との結合構成ではアダプタ２の開口端から供
給された液の主流を管体１の軸穴に送る一方、液の一部
をアダプタ２の結合部端面の下流隣接部において管体１
の内面に設けた環状空間１ｃと、アダプタ２の結合部外
周に、環状空間１ｃと連通して設けた溝３によってアダ
プタ２のフランジ部５の反射面５ａに向けて還流させ、
反射面５ａで反射した液は管体１の開口部端面と反射面
５ａとの間の間隙６からアダプタと管体の結合部の外周
に向けて噴射され、結合部外周に付着した不純物が洗浄
され得る。管体をスプレーノズル１とした場合にはその
噴霧部１ａの特に、噴霧孔１ｂとその周辺に付着した
り、噴霧孔からノズル本体内またはノズル本体とアダプ
タとの結合部に侵入した不純物が環状空間による渦流と
還流によって生成された噴霧部外周への噴霧液によって
洗浄され、噴霧部１ａからの噴霧を常に正常な状態で維
持する。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１および図２を参照して説明す
れば、本発明による嵌合接続洗浄機能付与アダプタと管
体との自己洗浄型の結合構成ではアセンブリは軸穴の一
端開口部分の内面にアダプタとの結合面を備えた管体１
と、両端で開口する軸穴の一端部分２ａを管体１の開口
端内に結合固定すると共に、他端部分２ｂを液供給管７
の終端面に例えば溶接８によって連結接続されるアダプ
タ２とでなる。
れば、本発明による嵌合接続洗浄機能付与アダプタと管
体との自己洗浄型の結合構成ではアセンブリは軸穴の一
端開口部分の内面にアダプタとの結合面を備えた管体１
と、両端で開口する軸穴の一端部分２ａを管体１の開口
端内に結合固定すると共に、他端部分２ｂを液供給管７
の終端面に例えば溶接８によって連結接続されるアダプ
タ２とでなる。
【００１１】アダプタ２は、管体１との嵌合接続状態で
管体１の開口端縁に対して間隙６を置いた位置において
外周に突出するフランジ５と、この場合管体１との結合
関係にある部分の外周面に互いに等間隔で、それぞれア
ダプタの結合端縁から間隙６の部分まで延びる複数の溝
３とを備える。
管体１の開口端縁に対して間隙６を置いた位置において
外周に突出するフランジ５と、この場合管体１との結合
関係にある部分の外周面に互いに等間隔で、それぞれア
ダプタの結合端縁から間隙６の部分まで延びる複数の溝
３とを備える。
【００１２】管体１の開口端縁に対面するフランジ５の
一面はアダプタ外周面に対してほゞ直立する反射面５ａ
をなし、各溝３のアダプタの開口端縁側の一端２ａ、即
ち液供給管７からの液の下流側一端は、この場合管体の
アダプタとの結合部分の軸穴の径を管体の主流部分の軸
穴の径よりやゝ大とすることによってアダプタ２の下流
端に面して環状空間１ｃが形成され、この環状空間１ｃ
を介して各溝３は軸穴に連通する。溝３に代えてアダプ
タの結合部分にアダプタの下流端面から間隙６に通じる
孔を設けても良い。
一面はアダプタ外周面に対してほゞ直立する反射面５ａ
をなし、各溝３のアダプタの開口端縁側の一端２ａ、即
ち液供給管７からの液の下流側一端は、この場合管体の
アダプタとの結合部分の軸穴の径を管体の主流部分の軸
穴の径よりやゝ大とすることによってアダプタ２の下流
端に面して環状空間１ｃが形成され、この環状空間１ｃ
を介して各溝３は軸穴に連通する。溝３に代えてアダプ
タの結合部分にアダプタの下流端面から間隙６に通じる
孔を設けても良い。
【００１３】間隙６に面する管体１の開口端面は、望ま
しくは外周縁に沿ってフランジ５の反射面５ａの内方に
向かう傾斜面を有し、アダプタ２のフランジ５は反射面
５ａの外周縁を管体開口端面の傾斜面に平行するスカー
トを有するように形成する。それによって間隙６は管体
１の外周面に向けられる。
しくは外周縁に沿ってフランジ５の反射面５ａの内方に
向かう傾斜面を有し、アダプタ２のフランジ５は反射面
５ａの外周縁を管体開口端面の傾斜面に平行するスカー
トを有するように形成する。それによって間隙６は管体
１の外周面に向けられる。
【００１４】管体１の開口端に対するアダプタ２の結合
固定のためには、例えば周知のネジ込み式でも良いが、
本発明の望ましい実施形態として、管体１の結合部の内
面を環状空間１ｃの径とほゞ同じ径の周面とすると共に
開口端に近接して環状凹部４ａを設け、アダプタ２の結
合部外周面には管体との結合状態において管体の環状凹
部４ａに面する位置に環状突部４ｂを設ける。管体１は
少なくともアダプタ２との結合部分において弾性を有す
るように形成されるか、管体１を例えば弾性を有する合
成樹脂材で形成し、アダプタ２は管体１への単なる軸方
向の挿入によって環状突部４ｂを環状凹部４ａに弾性的
に嵌合し、固定される。
固定のためには、例えば周知のネジ込み式でも良いが、
本発明の望ましい実施形態として、管体１の結合部の内
面を環状空間１ｃの径とほゞ同じ径の周面とすると共に
開口端に近接して環状凹部４ａを設け、アダプタ２の結
合部外周面には管体との結合状態において管体の環状凹
部４ａに面する位置に環状突部４ｂを設ける。管体１は
少なくともアダプタ２との結合部分において弾性を有す
るように形成されるか、管体１を例えば弾性を有する合
成樹脂材で形成し、アダプタ２は管体１への単なる軸方
向の挿入によって環状突部４ｂを環状凹部４ａに弾性的
に嵌合し、固定される。
【００１５】アダプタ２の開口端から圧力下で供給され
る液の主流は管体１との嵌合部を経て管体１の軸穴に導
かれる。その間供給された液の一部はアダプタ２の嵌合
部下流端の環状空間１ｃから溝３に還流され、間隙６ま
で逆流してフランジ５の反射面５ａにより反射され、反
射面に沿ってその外方に向かい、フランジ５のスカート
と管体１の端縁の斜面部とによって管体１の外周部に向
けて噴射される。即ち環状空間１ｃおよび溝３と、これ
に連通する間隙６は管体とアダプタの結合部外周に対す
る自己洗浄流路を構成する。自己洗浄流路を通る液の流
量は、溝３の断面積によって決まる。またこの時管体１
の端縁斜面に当たる噴射液は管体端部を内方に押し、弾
性を有する管体嵌合部分の環状凹部４ａがアダプタ２の
環状突部４ｂを内方に押し付けるから、管体とアダプタ
の嵌合結合は確実に固定される。
る液の主流は管体１との嵌合部を経て管体１の軸穴に導
かれる。その間供給された液の一部はアダプタ２の嵌合
部下流端の環状空間１ｃから溝３に還流され、間隙６ま
で逆流してフランジ５の反射面５ａにより反射され、反
射面に沿ってその外方に向かい、フランジ５のスカート
と管体１の端縁の斜面部とによって管体１の外周部に向
けて噴射される。即ち環状空間１ｃおよび溝３と、これ
に連通する間隙６は管体とアダプタの結合部外周に対す
る自己洗浄流路を構成する。自己洗浄流路を通る液の流
量は、溝３の断面積によって決まる。またこの時管体１
の端縁斜面に当たる噴射液は管体端部を内方に押し、弾
性を有する管体嵌合部分の環状凹部４ａがアダプタ２の
環状突部４ｂを内方に押し付けるから、管体とアダプタ
の嵌合結合は確実に固定される。
【００１６】図３に管体をスプレーノズル１’とした実
施の形態を示す。この場合スプレーノズル１’は軸穴の
他端を閉じ、この他端近傍に外周方向に穿設した噴霧口
１ｂを有する噴霧部１ａを備える。この噴霧部１ａはス
プレーノズル１’に直接穿設した噴霧孔１ｂを備える構
成であっても、上述した自己洗浄流路からのスプレーノ
ズル外周への噴霧液によって自己洗浄効果は得られる
が、この効果を高めるには、ノズル１’の軸穴は下流端
において放射方向に分岐してノズル外周面に開口すると
共に、噴霧部１ａはこれら放射方向の開口を包囲して軸
穴と同軸の環状流路を区画する膨出部として形成し、噴
霧孔１ｂはこの膨出部に設けることが望ましい。つまり
噴霧孔１ｂは膨出形噴霧部１ａに設けることによって自
己洗浄流路からの外周噴射液により確実に洗浄されう
る。この場合の膨出形噴霧部１ａは、ノズル１’とは別
体に設け、環状流路を取り囲んで管体軸穴と同軸に供給
液の圧力により回転する回転体とすれば、噴霧効果の向
上と共に自己洗浄効果をも高めうる。
施の形態を示す。この場合スプレーノズル１’は軸穴の
他端を閉じ、この他端近傍に外周方向に穿設した噴霧口
１ｂを有する噴霧部１ａを備える。この噴霧部１ａはス
プレーノズル１’に直接穿設した噴霧孔１ｂを備える構
成であっても、上述した自己洗浄流路からのスプレーノ
ズル外周への噴霧液によって自己洗浄効果は得られる
が、この効果を高めるには、ノズル１’の軸穴は下流端
において放射方向に分岐してノズル外周面に開口すると
共に、噴霧部１ａはこれら放射方向の開口を包囲して軸
穴と同軸の環状流路を区画する膨出部として形成し、噴
霧孔１ｂはこの膨出部に設けることが望ましい。つまり
噴霧孔１ｂは膨出形噴霧部１ａに設けることによって自
己洗浄流路からの外周噴射液により確実に洗浄されう
る。この場合の膨出形噴霧部１ａは、ノズル１’とは別
体に設け、環状流路を取り囲んで管体軸穴と同軸に供給
液の圧力により回転する回転体とすれば、噴霧効果の向
上と共に自己洗浄効果をも高めうる。
【００１７】
【発明の効果】上述のように構成した本発明によればス
プレーノズルのような管体へのアダプタの結合固定部分
に設けた供給液還流路と、管体端面とアダプタのフラン
ジの反射面との間に形成した間隙によって管体ないしス
プレーノズルとアダプタとの結合部外周とスプレーノズ
ルの噴霧部外周に向けて供給液の一部を噴射させ、噴霧
部１ａ外周は本来の噴霧動作遂行と同時に常に噴霧孔と
その周辺に対する自己洗浄噴射の対象とされ、確実な自
己洗浄が達せられる。
プレーノズルのような管体へのアダプタの結合固定部分
に設けた供給液還流路と、管体端面とアダプタのフラン
ジの反射面との間に形成した間隙によって管体ないしス
プレーノズルとアダプタとの結合部外周とスプレーノズ
ルの噴霧部外周に向けて供給液の一部を噴射させ、噴霧
部１ａ外周は本来の噴霧動作遂行と同時に常に噴霧孔と
その周辺に対する自己洗浄噴射の対象とされ、確実な自
己洗浄が達せられる。
【００１８】管体１またはスプレーノズル１’とアダプ
タ２との嵌合固定は、管体の環状凹部４ａとこれに嵌合
係止されるアダプタの環状突部４ｂとによる簡単な構成
と挿入動作により達せられると共に、管体の少なくとも
アダプタとの嵌合部分を弾性を有するように構成し、自
己洗浄動作と同時にこの嵌合係止作用は強められ、確実
な嵌合係止が得られる。更にはスプレーノズルの場合は
その噴霧部を膨出部として、あるいは回転膨出部として
形成し、噴霧孔をその膨出部に設けることにより確実に
自己洗浄噴射の対象として自己洗浄効果を高め得る。
タ２との嵌合固定は、管体の環状凹部４ａとこれに嵌合
係止されるアダプタの環状突部４ｂとによる簡単な構成
と挿入動作により達せられると共に、管体の少なくとも
アダプタとの嵌合部分を弾性を有するように構成し、自
己洗浄動作と同時にこの嵌合係止作用は強められ、確実
な嵌合係止が得られる。更にはスプレーノズルの場合は
その噴霧部を膨出部として、あるいは回転膨出部として
形成し、噴霧孔をその膨出部に設けることにより確実に
自己洗浄噴射の対象として自己洗浄効果を高め得る。
【図１】図１は本発明による嵌合接続洗浄機能付与アダ
プタと液供給管の延長管のような管体との結合構成体の
一部を断面とする側面図である。
プタと液供給管の延長管のような管体との結合構成体の
一部を断面とする側面図である。
【図２】図２は図１の結合構成体の側面図である。
【図３】図３は図１の結合構成体をスプレーノズルとし
た場合の一部を断面とする側面図である。
た場合の一部を断面とする側面図である。
１ 管体 １’ ノズル本体 １ａ 噴霧部 １ｂ 噴霧孔 １ｃ 環状空間 ２ アダプタ ２ａ 一端部分 ２ｂ 他端部分（連結部） ３ 溝 ４ａ 環状凹部 ４ｂ 環状突部 ５ フランジ ５ａ 反射面 ６ 間隙 ７ 液供給管 ８ 溶接
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 孝幸 千葉県八日市場市みどり平２−４ スプレ ーイングシステムスジヤパン株式会社八日 市場工場内 (72)発明者 小川 達也 千葉県八日市場市みどり平２−４ スプレ ーイングシステムスジヤパン株式会社八日 市場営業所内 Ｆターム(参考） 3B201 AA46 AB51 BB22 BB92 CB01 4F033 AA04 BA03 BA04 CA03 DA01 EA01 FA03 NA01
Claims (7)
- 【請求項１】 両端で開口する軸穴を有し、一端が装置
と嵌合する部分を有し、他端が液供給管に接続するアダ
プタにおいて、装置との嵌合固定位置において嵌合接続
する装置の開口部端面に近接する位置の外周面に、端面
とは間隙を介して対向する還流液反射面を有するフラン
ジ部と、嵌合接続する装置と嵌合する部分において、嵌
合一端から間隙に至る液還流路とを備え、フランジ部と
液還流路とは嵌合接続する装置に供給される液の一部を
フランジ部に逆流させ、フランジ部の反射面から嵌合接
続する装置外周に向けて噴射する自己洗浄流路を形成す
ることを特徴とする嵌合接続洗浄機能付与アダプタ。 - 【請求項２】 軸方向の一端に開口部を、他端に噴霧孔
を有する軸穴を備えたノズル本体と嵌合接続する請求項
１の自己洗浄流路を形成する嵌合接続洗浄機能付与アダ
プタよりなる自己洗浄機能付きスプレーノズル。 - 【請求項３】 液還流路は装置と嵌合接続洗浄機能付与
アダプタの嵌合部分において嵌合接続洗浄機能付与アダ
プタの外周面に設けた複数の溝であることを特徴とする
請求項２のスプレーノズル。 - 【請求項４】 嵌合接続洗浄機能付与アダプタはノズル
本体との嵌合部分の外周面において液還流路の終端に近
接する位置に環状係合突部を有し、ノズル本体は嵌合接
続洗浄機能付与アダプタとの嵌合状態において嵌合接続
洗浄機能付与アダプタの係合突部を弾性的に収容する環
状係止凹部を有することを特徴とする請求項２のスプレ
ーノズル。 - 【請求項５】 ノズル本体は少くとも嵌合接続洗浄機能
付与アダプタが嵌合する部分において弾性を有し、開口
部端面は嵌合接続洗浄機能付与アダプタのフランジ部の
反射面に向かう斜面を有することを特徴とする請求項４
のスプレーノズル。 - 【請求項６】 ノズル本体は噴霧孔を有する他端におい
て軸穴と放射状分岐路を介して連通する環状流路を内部
に区画すると共に環状流路から外部に通じる噴霧孔を有
する環状膨出部を備えることを特徴とする請求項２のス
プレーノズル。 - 【請求項７】 環状膨出部はノズル本体とは別体の回転
体として形成されることを特徴とする請求項６のスプレ
ーノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000215194A JP2001353476A (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 嵌合接続洗浄機能付与アダプタ及び自己洗浄機能付きスプレーノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000215194A JP2001353476A (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 嵌合接続洗浄機能付与アダプタ及び自己洗浄機能付きスプレーノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001353476A true JP2001353476A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18710649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000215194A Pending JP2001353476A (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 嵌合接続洗浄機能付与アダプタ及び自己洗浄機能付きスプレーノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001353476A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009106809A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Spraying Syst Japan Kk | 回転式スプレーノズル |
-
2000
- 2000-06-13 JP JP2000215194A patent/JP2001353476A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009106809A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Spraying Syst Japan Kk | 回転式スプレーノズル |
| JP4532534B2 (ja) * | 2007-10-26 | 2010-08-25 | スプレーイングシステムスジャパン株式会社 | 回転式スプレーノズル |
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