JP2001352981A - ファイトスルフォカイン前駆体遺伝子のプロモーター - Google Patents

ファイトスルフォカイン前駆体遺伝子のプロモーター

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモ
ーター以上のプロモーター活性を有する、新規なプロモ
ーターを得る。 【解決手段】 本発明により、イネのファイトスルフォ
カイン前駆体遺伝子に由来する、新規なプロモーターが
与えられた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イネのファイトス
ルフォカイン前駆体遺伝子に由来するプロモーター及び
当該プロモーターを導入して外来の構造遺伝子の発現を
活性化させた形質転換植物に関する。
【0002】
【従来の技術】植物細胞工学の分野において、外来遺伝
子を植物に導入して過剰発現させるために、目的遺伝子
の前にプロモーター配列を繋げる事が一般的に行われて
いる。外来遺伝子の発現は、その様なプロモーターの存
在がなくては不十分であることが多いからである。本目
的のために種々のプロモーターが使用されているが、カ
リフラワーモザイクウイルスの35Sプロモーターを用
いた方法が、本技術分野において最も汎用されている。
ここでプロモーターとは、構造遺伝子の5’上流に存在
する制御的な遺伝子領域のことであり、RNAポリメラ
ーゼがプロモーターに結合することが、転写の開始シグ
ナルとなると言われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のカリフラワーモ
ザイクウイルス(CAMV)の35Sプロモーターは、
遺伝子を過剰発現させるための優れた方法であるが、導
入する外来遺伝子や導入の対照である植物種によっては
必ずしも導入した遺伝子の発現が十分でない場合もあ
り、より活性の高いプロモーターが求められていた。そ
こで、CAMV35Sプロモーターより活性の高い、新
規のプロモーターを得る事が本発明の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ペプチド
性の植物の増殖因子であるファイトスルフォカイン(p
hytosulfokine:PSK)に注目し、検討
を行ってきた。PSKは一度培養に使用したいわゆる
「馴化培地」中に含有される植物細胞の増殖因子の一つ
であり、いわゆるオートクライン的に作用することが知
られている。一般的に植物細胞を培養するには、既知の
ホルモンや種々の栄養素を培養液に添加することが行わ
れているが、培養そのものが困難である植物種や増殖が
非常に遅い植物種が存在する。また細胞密度が非常に低
い場合にも、培養が困難となるが、それらの場合に細胞
増殖を活性化する目的に、PSKが有効である。PSK
−α及びPSK−βの本体は、翻訳後修飾によりそのチ
ロシン残基が硫酸化された、以下の構造から成るペプチ
ドであることが知られている。 PSK−α:Tyr(SO3H)-Ile-Tyr(SO3H)-Thr-Gln PSK−β:Tyr(SO3H)-Ile-Tyr(SO3H)-Thr
【0005】上記のPSK−α及びPSK−βは、前駆
体の形で生合成されて、トランスゴルジネットワークを
経由する間に、硫酸化及びプロセシングを受けて、PS
Kが切り出されることが知られている。その様な前駆体
である、イネPSK(Oryza sativa ph
ytosulfokine:OsPSK)遺伝子のcD
NA塩基配列は、cDNAクローニングの手法により既
に解析されている。また、そのようにして得たcDNA
及び当該cDNAがコードするポリペプチドのアミノ酸
配列を特許出願し、それらにつき特許登録されている
(特許第3038381号、未公開)。当該遺伝子を植
物に導入することにより、植物細胞の増殖を促進させる
ことが可能であると思われる。
【0006】本発明者は上記の知見に注目し、OsPS
K遺伝子の発現を制御しているプロモーターを得ること
を試みた。ところで、上記(特許第3038381号)
の遺伝子配列はmRNAを鋳型として逆転写酵素により
合成されたcDNAの塩基配列であるために、遺伝子の
転写されない領域やイントロンに対応する部分は含んで
いない。プロモーターの様な制御的な領域は転写されな
いことが一般的であるために、OsPSKのプロモータ
ーを得るためには、細胞の全DNAよりゲノムライブラ
リーを作製し、制御領域を含むOsPSKのゲノム遺伝
子を得る必要がある。そこで本発明者らは、OsPSK
のゲノムライブラリーを作製し、cDNAをプローブと
してプラークハイブリダイゼーションによりクローニン
グを行い、転写されない領域やイントロンを含む、PS
K前駆体の全ゲノム配列を得た。当該ゲノム配列中にお
いて、読み枠(オープンリーディングフレーム)の上流
には、種々のコンセンサス配列を含むプロモーターが存
在することが判った。当該プロモーターによる、下流に
組み込まれているβ−グルクロニダーゼ(GUS)遺伝
子の発現の活性化を検討したところ、当該プロモーター
は、CAMV35Sプロモーター以上にGUS遺伝子の
発現を活性化した。よって、当該プロモーターは構成的
に外来遺伝子を発現させる有用なツールである事が示さ
れた。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、配列表の配列番号5に
示し、塩基番号(−3359)−(2033)で示され
る塩基配列からなることを特徴とする、ファイトスルフ
ォカイン前駆体をコードする遺伝子である。当該遺伝子
は、イネ培養Oc細胞よりゲノムDNAライブラリーを
作製し、32PラベルしたOsPSKのcDNAを用い
て、プラークハイブリダイゼーションにより当該ゲノム
ライブラリーをスクリーニングすることにより得られ
た、PSK前駆体をコードするゲノム遺伝子配列であ
る。既に得られている、PSK前駆体をコードするcD
NAの塩基配列と比較すると、当該ゲノム遺伝子配列
は、2つのエクソンと1つの大きなイントロンより構成
されており、5つのアミノ酸より成るPSKをコードす
る配列は、第二のエクソン中に存在していた。配列表の
配列願号5において、塩基番号(1)−(1858)は
転写領域である。そのうち、第一エクソンの部分は
(1)−(245)であり、アミノ末端シグナルペプチ
ドなどをコードしている。(246)−(1395)は
イントロンであり、(1396)−(1858)はPS
Kコード領域を含む第二エクソンである。また、(13
96)−(1521)は、3’下流近隣配列である。塩
基番号−68の位置にTATA boxであろうと思わ
れる配列が見出され、更に本配列の上流に、いくつかの
調節因子と成り得るコンセンサス配列が見出された。即
ち、1つのCAAT box、2つのCCAAT bo
x、3つの剪断応力反応因子(SSRE)、1つのエン
ハンサーコア様配列及び3つのEboxが見出された。
これらの配列は多くの生物において共通に存在すると認
められているコンセンサス配列であり、転写制御に関与
していると言われている。即ち、これらコンセンサス配
列に各配列固有の蛋白質が結合すると、蛋白質とDNA
の相互作用により転写開始の頻度が調節される事が知ら
れている。
【0008】下記の実施例で示す様に、OsPSK遺伝
子の5’領域とβ−グルクロニダーゼ(GUS)遺伝子
とを融合させたプラスミドを構築した。OsPSK遺伝
子の5’領域がGUS活性に及ぼす影響を検討したとこ
ろ、OsPSK遺伝子の5’制御因子を含む領域は、C
AMV35Sプロモーター以上にGUS活性を促進す
る、という知見が得られた。OsPSK遺伝子の5’領
域に由来する、その様なプロモーターの塩基配列は、配
列表の配列番号1に示す、塩基番号(−3359)−
(−1)で示される塩基配列により特定される。当該プ
ロモーターは、OsPSK遺伝子の転写調節領域であ
り、後の実施例においてプラスミドpIG121−6
(図5参照)に組み込んだ配列に相当する。この配列
は、OsPSK遺伝子においてプロモーター活性を示す
最長の領域であり、これ以上長い配列を使用するとプロ
モーター活性は顕著に低下する。
【0009】OsPSK遺伝子の5’領域は、配列表の
配列番号1記載の配列より短い配列においても、プロモ
ーターとしての活性を保持する。配列表の配列番号2に
示す、塩基番号(−1911)−(−1)で示される塩
基配列からなることを特徴とする配列により特定される
プロモーターは、その様なプロモーターの一つである。
この領域は、後の実施例においてプラスミドpIG12
1−4(図5参照)に組み込んだ配列に相当する。この
配列は、OsPSK遺伝子において、最大のプロモータ
ー活性を示す領域に相当する。
【0010】また、配列表の配列番号3に示す、塩基番
号(−1034)−(−1)で示される塩基配列からな
ることを特徴とする配列により特定される領域も、プロ
モーターとしての活性を保持する領域の一つである。O
sPSK遺伝子に由来する当該領域は、後の実施例にお
いてプラスミドpIG121−3(図5参照)に組み込
んだ配列に相当する。
【0011】また、配列表の配列番号4に示す、塩基番
号(−563)−(−1)で示される塩基配列からなる
ことを特徴とする配列により特定される領域も、プロモ
ーターとしての活性を保持する領域の一つである。Os
PSK遺伝子に由来する当該領域は、後の実施例におい
てプラスミドpIG121−2(図5参照)に組み込ん
だ配列に相当する。この配列は、OsPSK遺伝子にお
いてプロモーター活性を示す最短の領域であり、これ以
上短い配列を使用するとプロモーター活性は顕著に低下
する。
【0012】遺伝子組み換え技術によれば、基本となる
DNAの特定の部位に、当該DNAの基本的な特性を変
化させることなく、あるいはその特性を改善する様に、
人為的に変異を起こすことができる。本発明により提供
される天然の塩基配列を有する遺伝子、あるいは天然の
ものとは異なる塩基配列を有する遺伝子に関しても、同
様に人為的に挿入、欠失、置換を行う事により、天然の
遺伝子と同等のあるいは改善された特性を有するものと
することが可能であり、本発明はそのような変異遺伝子
を含むものである。即ち、配列表の配列番号1に示すプ
ロモーターの一部が欠失、置換若しくは付加されたプロ
モーターとは、配列表の配列番号1に示す塩基配列の一
部が欠失、置換若しくは付加され、かつ下流に存在する
構造遺伝子の発現を活性化するプロモーターである。そ
の様なプロモーターは、配列番号1に示す塩基配列と比
較して70%以上、好ましくは80%以上、更に好まし
くは90%以上の相同性を有する。また、その様なプロ
モーターにおいては、配列番号1に示す塩基配列と比較
して、欠失、置換若しくは付加した塩基数は20個以
下、好ましくは10個以下、更に好ましくは5個以下で
ある。また、その様なプロモーターにおいては、ストリ
ンジェントな条件下で、配列表の配列番号1に示す塩基
配列からなるポリヌクレオチドとハイブリッドの形成が
可能である。なお、配列表の配列番号2、配列番号3又
は配列番号4に示すプロモーターの一部が欠失、置換若
しくは付加されたプロモーターという記載も、本明細書
中においては同様の意味を有するものである。
【0013】更に、上記のイネOsPSK遺伝子由来の
プロモーターを導入したプラスミドも本発明の範囲内で
ある。実施例においては、CaMV35Sプロモーター
とGUSレポーター遺伝子を含有するpIG121プラ
スミドを使用したが、それに限定されるものではなく、
例えばpIG122プラスミド、pBI101、pBI
121、pBI221、pAct−nos/Hmz、p
MAT037、pTA7001およびpTA7002な
ど、本技術分野で汎用されている他のプラスミドを使用
することもまた可能である。
【0014】また、本発明のプロモーターを導入して、
外来遺伝子の発現を活性化した形質転換植物もまた、本
発明の範囲内である。本発明のプロモーターを導入し
て、外来遺伝子を活性化させる植物の例としては、イ
ネ、ユリ、トウモロコシ、アスパラガス、コムギ等の単
子葉植物、またタバコ、シロイヌナズナ、ニンジン、ダ
イズ、トマト、ジャガイモ等の双子葉植物が挙げられ
る。原理的には、あらゆる植物に本発明のプロモーター
を導入して、外来遺伝子の発現を活性化することが可能
である。形質転換を行う際に、実施例においてはアグロ
バクテリウムツメファシエンスLBA4404株を用い
ているが、それに限定されるものではなく、遺伝子を導
入する植物の種に応じて本技術分野で一般的に使用され
ているアグロバクテリウム菌株を、適宜選択して用いる
ことができる。
【0015】また、プロモーターの下流に位置する様に
導入して、その発現を活性化させる対象である外来の構
造遺伝子として、原理的にはあらゆる有用な構造遺伝子
を採用することが可能である。実施例ではGUS遺伝子
を導入しているが、それに限定されるものではない。導
入する外来遺伝子の好ましい例としては、植物の成長を
促進する因子をコードする遺伝子、各種の環境ストレス
に対する耐性遺伝子、植物の病害に対する耐性遺伝子、
除草剤耐性遺伝子および有用二次代謝産物の合成酵素遺
伝子などを挙げることができる。
【0016】また、その様にして作製した外来遺伝子の
発現を活性化させた形質転換植物細胞より得られた植物
体、及び形質転換植物細胞を作製する方法も、本発明の
範囲内である。本発明を、イネ培養細胞を用いた実施例
で詳細に説明するが、上記の記載及び下記の実施例は本
発明の範囲を限定するものではない。
【0017】
【実施例】(植物細胞培養)イネ培養Oc細胞(Baba e
t al.,1986)を、120rpm、25±2℃の暗条件下
で、1mg/Lのジクロロフェノキシ酢酸(2,4−
D)を添加した新鮮なMurashige and S
koog(MS:Murashige andSkoo
g,1962)培地中で、通常は2週間の間隔で継代培
養した。
【0018】(ゲノムDNAの抽出及びサザンブロット
解析)CTAB法(Murry and Thompson,1980 )を用い
て、14日培養したイネOc培養細胞よりゲノムDNA
を抽出し、制限エンドヌクレアーゼにより分解し、0.
8%(w/v)アガロースゲル上での電気泳動により分
離した。アルカリ転写バッファー(0.4N NaOH
/0.6N NaCl)中で、そのゲルをビオダインナ
イロン膜(パル、ポートワシントン,NY,USA)上
に転写した。5×SSC、0.5% SDS、5×デン
ハルト溶液及び500μg/mlサケ精子DNAの溶液
中で、ランダムプライムドDNAラベリングキット(タ
カラ、東京、日本)を用いて32PラベルしたOsPSK
のcDNAを用いて、50℃又は60℃でサザンハイブ
リダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーションの
後、2×SSCを用いて25℃で15分間の条件で3
回、次いで0.1%SDSを含む0.2×SSCを用い
て50℃又は65℃で15分の条件で3回洗浄した。
【0019】(ゲノムライブラリーの構築及びスクリー
ニング)ゲノムDNA(50μg)をSau3AIで部
分的に制限分解して、9から23kbの範囲の大きさの
BamHI感受性断片を作成した。ゲノム断片(0.3
μg)を、BamHI及びEcoRI(ストラタジー
ン、ラホヤ、CA、USA)により分解しておいたEM
BL3ベクターのBamHI部位へ挿入し、ギガパック
IIIゴールドパッケージングイクストラクト(ストラ
タジーン)により包み込んだ。32PラベルしたOsPS
KのcDNAを用いて、プラークハイブリダイゼーショ
ンによりゲノムライブラリーをスクリーニングした。ハ
イブリダイゼーション及び洗浄を、上述した通りの強い
条件下において、65℃で行った。
【0020】(サブクローニング及びDNA配列決定)
陽性ゲノムクローンの制限地図解析を、単独及び二重の
制限酵素消化により行った。OsPSK遺伝子を有して
いる1シリーズの断片を、陽性ファージの一つから切り
出して、ゲルで精製し、pBluescriptII−
KS(pBS)の、対応する部位の中へサブクローニン
グした。キロシークエンシングキット(タカラ)を用い
て、製造業者の推奨するプロトコールにより、DNA配
列が欠損したクローンが生成した。欠損した断片を含む
プラスミドを大腸菌株JM109中へ導入し、両鎖につ
いて完全に配列決定した。ビッグダイターミネーターサ
イクルシークエンシングキット(アプライドバイオシス
テムズ、フォスター、CA、USA)を用いて、二重鎖
DNAの配列を決定し、ABIプリズム310ジェネテ
ィックアナライザー(アプライドバイオシステムズ)を
用いて、製造業者のプロトコールに従ってDNA配列デ
ータの解析を行った。
【0021】(転写開始部位の決定)プライマー伸長解
析及びS1マッピングにより、転写開始部位を確定し
た。2週齢のOc培養細胞より抽出した全RNA及び5'
-AGCAGGAGGAGAGCAAGGCATAGGAGGCAGAG-3'の配列を有する
32塩基長のプライマーを両者の解析に用いた。このプ
ライマーはOsPSKのcDNA中において、ATG開
始コドンの32塩基下流の領域に相補的な配列を有す
る。当該オリゴヌクレオチドプライマーの5’末端を、
10UのT4ポリヌクレオチドキナーゼ(タカラ)及び
30μCiの[γ− 32P]ATP(3000μCi/m
mol)によりラベル化した。末端をラベル化したプラ
イマーを、10μgの全RNAと、60℃で1時間アニ
ールした。公知の方法(Sambrook et al.,1989)によ
り、20Uのモロネイネズミ白血病ウイルス逆転写酵素
(ストラタジーン)を用いて、30℃で1時間、プライ
マー伸長反応を行った。S1マッピングのために、Os
PSK遺伝子由来の3.6kbのEcoRI断片及び末
端ラベルしたプライマーを、一本鎖DNAを合成する目
的で使用した。315bpの断片を切り出して、Pst
Iにより合成したDNAから精製し、S1プローブとし
て使用した。プローブを30μgの全RNAと60℃で
ハイブリダイズし、その後にその混合液を300ユニッ
ト/mlのS1ヌクレアーゼ(タカラ)と30℃で30
分間インキュベートした。両実験における反応生成物
を、7M尿素を含む6%ポリアクリルアミドゲル上で、
同時に解析した。
【0022】(キメラ遺伝子の構築)pIG121プラ
スミドは、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)
35Sプロモーターとトウゴマのカタラーゼ遺伝子の改
変イントロン、及びGUSレポーター遺伝子を含有して
いる(Akama et al.,1992 )。このCaMV35S−イ
ントロン−GUSレポーター遺伝子は植物細胞中で発現
するが、アグロバクテリウムツメファシエンス(A.t
umegaciens)の細胞内では発現しない(Ohta
et al.,1990)。pIG121はカナマイシン耐性遺伝
子を有しており、それを用いて形質転換体を選抜するこ
とができる。pIG121プラスミドをHindIII
−XbaIにより分解することにより、CaMV35S
プロモーターを除去することができる。OsPSK遺伝
子の5’領域由来の種々の断片を、バイナリーベクター
のHindIII−XbaI領域に挿入する事により、
キメラ遺伝子を構築した。OsPSK遺伝子の5’領域
由来の241bpのPstI−BglII断片を、pB
Sの中のPstI−BamHI部位へサブクローニング
した。その断片を、pBS−1からHindIII−X
baIにより切り出して、プロモーターを欠損した、p
IG121の同様の部位の間へクローニングし、pIG
121−1を構築した。EcoRV−BglII断片を
含む、pBS−2由来の662bpのHindIII−
XbaI断片を、プロモーターを欠失したpIG121
の同様の部位に導入することにより、pIG121−2
を作製した。OsPSK遺伝子の5’領域の、1.1k
bのHindIII−BglII断片を、pBSのHi
ndIII−BamHI部位へサブクローニングしてp
BS−3を作製した。pBS−3に由来する1.1kb
断片を、プロモーターを欠失したpIG121のHin
dIII−XbaI部位へ導入し、pIG121−3プ
ラスミドを作製した。OsPSK遺伝子の5’領域の2
kbのBglII−BglII断片を、pBSのBam
HI部位へサブクローニングして、pBS−4を作製し
た。877bpのHindIII−HindIII断片
を、pBS−4から切り出して、pBS−3の同じ部位
へ可能な両方向において挿入し、pIG121−4とp
IG121−5を作製した。OsPSKの3.7kbの
EcoRI−EcoRI断片を単離して、pBSの同様
の部位へクローニングし、pBS−5を作製した。その
後pBS−5プラスミドをHindIIIにより開裂
し、2.3kbの断片をpIG121−3の同様の部位
へ可能な両方向において挿入し、pIG121−6とp
IG121−7を構築した。
【0023】尚、pIG121−1に導入した配列は、
イネファイトスルフォカイン前駆体遺伝子のゲノムDN
A配列である配列表の配列番号5において、塩基番号
(−148)−(−1)に相当する部分である。pIG
121−2に導入した配列は、塩基番号(−563)−
(−1)に相当する部分である。pIG121−3に導
入した配列は、塩基番号(−1034)−(−1)に相
当する部分である。pIG121−4に導入した配列
は、塩基番号(−1911)−(−1)に相当する部分
である。pIG121−5に導入した配列は、pIG1
21−4と同様であるが、塩基番号(−1911)−
(−1034)に相当する部分が逆方向となっている。
pIG121−6に導入した配列は、塩基番号(−33
59)−(−1)に相当する部分である。pIG121
−7に導入した配列は、pIG121−6と同様である
が、塩基番号(−3359)−(−1034)に相当す
る部分が逆方向となっている。
【0024】(イネOc細胞のアグロバクテリウムによ
る形質転換)トリペアレンタルメイティングにより、ア
グロバクテリウムツメファシエンスLBA4404株中
へコンストラクトを導入した。アグロバクテリウムツメ
ファシエンス細胞を、50mg/Lのカナマイシンを含
むAB寒天培地中で、暗条件下30℃で3日間生育させ
た。その細菌を小さなスプーンで集め、OD600 が0.
2の密度でAAM培地(Yang et al.,2000)中に懸濁し
た。感染に先だって1.0mg/Lの2,4−Dを添加
した新鮮なMS培地上において、25℃で3日間前培養
したOc細胞を、90mm×20mmのペトリ皿(テル
モ、東京、日本)の中で4mlの細菌懸濁液に浸した。
プレートをパラフィルムで密閉し、28℃で3日間、暗
条件で共培養を行った。3日後、培養物をファルコン2
097チューブに集めた。1000rpmで1分間の遠
心分離(MX−160遠心機、TMA−27アングルロ
ーター:トミー)により、Oc細胞を回収した。Oc細
胞をMS培地中に再懸濁し、穏やかに攪拌することによ
り混合し、その後1000rpmで1分間遠心した。遠
心分離後、上清は廃棄した。この洗浄過程を3回から5
回繰り返して、アグロバクテリウムツメファシエンス細
胞を除外した。洗浄したOc細胞を、1.0mg/ml
の2,4−D、50mg/Lのカナマイシン、及び25
0mg/mlのセフォタキシムを添加した、新鮮なMS
培地上で培養し、形質転換した細胞を選抜した。
【0025】(GUS活性の定量的解析)それぞれのコ
ンストラクトにつき、5つ以上の独立した形質転換細胞
株を選抜培地上で7日間培養し、GUS活性を測定する
のに用いた。GUS抽出バッファー中において、形質転
換したOc細胞から全ての可溶性蛋白質を単離した(Je
fferson et al.,1987 )。4−ウンベリフェリル−β−
D−グルクロニド(シグマ、セントルイス、MO、US
A)を用いた、Jefferson らの蛍光反応法により、GU
S活性を定量的にアッセイした。Bradford(1976)の方
法により、バイオラッドラボラトリーのキットにより、
蛋白質の量を決定した。
【0026】(RNAの単離及びノザンブロット解析)
pIG121−4プラスミドにより形質転換したOc細
胞を、異なった組み合わせの植物ホルモンを添加したM
S培地中において、0、12、24、48及び72時間
培養した。即ち、2mg/Lの2、4−Dのみ、2mg
/Lの6−BAのみ、又は1mg/Lの2、4−D及び
6−BAのそれぞれを、MS培地に添加した。公知の方
法(Chomczynski,1993)によりサンプルから単離した全
RNA(レーンあたり20μg)を変性させて、2.2
Mフォルムアルデヒドを含む1.2%アガロースゲル上
で分画した。次いで、20×SSC中で、ビオダインナ
イロン膜(Pall)にRNAを転写した。上述したよ
うに、gusA遺伝子のランダムにプライムしたプロー
ブを、そのフィルターとハイブリダイズさせた。
【0027】(OsPSK遺伝子のコピー数)本発明者
らは、植物から同定したペプチド成長因子であるPSK
−αの前駆体をコードする、イネにおけるOsPSKの
cDNAを過去に解析している。OsPSKのcDNA
に相当するゲノムクローンの単離に先立ち、イネのゲノ
ム中におけるこの遺伝子のコピー数を、ゲノミックサザ
ンブロッティングにより検討した。全長のOsPSKの
cDNAをプローブとして用いた、緩和な条件下におけ
るDNAブロット解析により、DNA中の1つのバンド
のみが3つの異なった制限酵素により分解されることが
示された。EcoRIのみが例外であり、EcoRI分
解により、強くハイブリダイズするバンドが2つ、及び
弱くハイブリダイズするバンドが1つ生成した(Yang e
t al.,1999)。サザンブロットがプローブと厳しい条件
下でハイブリダイズしたとき、EcoRIにより分解さ
れたDNAの中で強いバンドだけが検出された。これら
の2つのバンドがハイブリダイズすることは、OsPS
KのcDNAのコーディング領域中において残っている
制限部位より予測された。この知見を証明するために、
OsPSKのcDNA5’末端に由来する300bpの
断片を用いて、ブロッティングを再び行った。予想した
様に、3.6kbの1つのバンドだけが、緩和な条件下
でも、厳しい条件下でもハイブリダイズした。図1に、
OsPSK遺伝子のDNAブロット解析を行った結果を
示す。図1において、Oc細胞より単離したゲノムDN
Aを、BamHI(レーン1)、EcoRI(レーン
2)、XbaI(レーン3)、XhoI(レーン4)で
分解を行い、OsPSKのcDNAの5’末端由来の放
射標識プローブとハイブリダイズさせた。その結果は、
OsPSKは単一コピーの遺伝子であることを示してい
る。実際に、ゲノミックライブラリーのスクリーニング
を行ったところ、ゲノミッククローンが1種だけ単離さ
れた。
【0028】(OsPSK遺伝子の単離)λEMBL3
ファージとイネOc培養細胞より調製したSau3AI
で消化したDNA断片より、ゲノミックライブラリーを
構築し、OsPSKのcDNAをプローブとして用い
て、そのライブラリーをスクリーニングした。OsPS
K遺伝子より得られた断片を有する重複クローンが、O
sPSK遺伝子より得られた(図2B)。図2Bにおい
て、OsPSK遺伝子断片を含む3つのゲノムクローン
を示す。それらのクローンを、λEMBL3/3−1、
λEMBL3/5−3及びλEMBL3/7−1と名付
けた。これらのクローンは3つのサブグループに分類さ
れ、イネのゲノムDNAの45kp以上の領域にわたり
重複していた。OsPSKのゲノム構造及び制御領域の
解析を始めるのにあたって、サザンハイブリダイゼーシ
ョンのみでなく、単独及び二重の制限酵素分解により、
3つのλEMBL3ファージクローンについて制限酵素
地図を作製した(図2B)。OsPSK遺伝子について
のゲノム断片の制限酵素地図を図2Aに示す。図2にお
いて、BaはBamHIの制限酵素部位を、BgはBg
lIIの制限酵素部位を、EIはEcoRIの制限酵素
部位を、EVはRcoRVの制限酵素部位を、HはHi
ndIIIの制限酵素部位を、PはPstIの制限酵素
部位を、それぞれ示す。22.8kbのλEMBL3/
7−1挿入部位が、5’−上流部位、OsPSKのcD
NAに相当する全長の転写配列、コードしないイントロ
ン及び3’下流領域を含む、全OsPSK遺伝子を含ん
でいることが見出された。図2Cに、OsPSK遺伝子
のゲノム構成を示す。図2Cにおいて、OsPSK遺伝
子の転写方向を矢印で、イントロンを白抜き部分で、エ
キソンの非コード部分を陰影部分で、コード部位を縞模
様の部分で、第二エキソン中のPSK−αをコードする
部分を白色のバーで、それぞれ示す。図2Cの327b
pと記載したバ−は、ゲノムDNAハイブリダイゼーシ
ョンに用いたプローブを示す。
【0029】(OsPSK遺伝子の転写開始点の決定)
OsPSK遺伝子の転写開始点を、プライマー伸長解析
及びS1マッピングにより決定した。図3において、S
1ヌクレアーゼの反応生成物(レーン1)とプライマー
伸長の生成物(レーン2)をポリアクリルアミドゲルで
電気泳動を行った。S1マッピングに用いたプローブの
大きさと両実験における生成物をkbで左に示す。Os
PSKのcDNAの5’末端に相当する、32塩基長の
オリゴデオキシリボヌクレオチドのうち一つをプライマ
ーとして用いて(図4)、プライマー伸長反応を行っ
た。Oc培養細胞より抽出された全RNAを鋳型として
用いて、ポリアクリルアミドゲル中の電気泳動後のオー
トラジオグラフィーにより生成物を解析した。長さが約
162塩基である一つのバンドが、伸長生成物より検出
された(図3)。次に、OsPSK遺伝子に由来する
3.6kbのEcoRI断片を用いて315bpのプロ
ーブ及び32Pでラベルしたプライマーを作製し、次いで
PstI分解を行った。その後に32Pでラベルした31
5bpの断片をプローブとしてS1ヌクレアーゼ解析を
行った。プローブを全RNAとハイブリダイゼーション
してからS1ヌクレアーゼで分解した後に、162塩基
の生成物が再び検出された(図3)。この大きさは、
5’末端残基からプライマーに対して相補的な位置まで
の大きさと同一であった。そのために、TATA bo
xの下流62塩基に位置する、OsPSKのcDNAの
最初のグアニジンを+1とした。そしてそのグアニジン
は、OsPSK転写産物の5’末端であると思われた
(図4)。
【0030】(OsPSK遺伝子のゲノム構成)ゲノミ
ッククローンλEMBL3/7−1において、全OsP
SK遺伝子に対応している7.4bp領域の核酸配列に
つき、両鎖の配列を完全に決定してその構造を解析し
た。図4に、OsPSK遺伝子の塩基配列と、推定アミ
ノ酸配列を示す。図4において、転写開始点を+1で示
し、TATA boxを四角で囲った。CAAT bo
x、3つのEbox、3つのCCAAT box、エン
ハンサーコア様配列、3つのSSREを下線で示した。
制御的な核蛋白質であるSEF3の結合部位を配列の上
の縞模様の線で、ポリアデニレーションシグナルを、二
重下線で示した。プライマー伸長及びS1マッピングに
用いたプライマーに相補的な配列を点線で示す。矢印
は、種々のOsPSK−イントロン−GUS融合プラス
ミドの構築に用いた部位を示す。アミノ酸配列は一文字
表記で示し、PSK−αのアミノ酸配列は太文字で、翻
訳終止コドンを星印で示す。この断片とcDNAの配列
を比較すると、OsPSK遺伝子は2つのエキソン(2
45bpと463bp)により構成されていることが判
明した。それらの2つのエキソンは、cDNA配列と完
全に一致し、1150bpの大きなイントロンが挿入さ
れていた。そのイントロンには、高度に保存されたGT
−AGイントロンボーダー配列が認められた。フレーム
内のTGA終止コドンは、最初のエキソンのメチオニン
コドンの337bp上流に見出された。最初のエキソン
は5’非コード領域及びPP−PSK(preprop
hytosulfokine)の約半分に相当するコー
ド領域を含んでいた。PP−PSKの約半分に相当する
コード領域とは、開始メチオニンを含む、前駆体89ア
ミノ酸残基中の48アミノ酸残基である。22アミノ酸
のアミノ末端疎水性領域が最初のエキソン中に見出さ
れ、その領域はシグナルとして作用すると考えられる。
第二のエキソンは3’非コード領域及びPP−PSKの
残りの41アミノ酸のコード領域より成り、その41ア
ミノ酸中にはPSK−α配列が一度だけ見られ、カルボ
キシ末端で終了している。AAATTAAの配列から成
るポリアデニル化シグナルが、1629から1635に
おいて見られる。
【0031】(OsPSK遺伝子の5’上流領域の特
性)OsPSK遺伝子の5’上流領域が、他の遺伝子の
何らかの既知のモチーフ又は制御領域を有しているか、
検索を行った。その結果、5’上流領域には、制御領域
である可能性がある因子がいくつか含まれている事が示
された(図4)。TATA box(5'-TATAA-3' )で
あろうと思われるコンセンサス配列が−63から−68
の位置に見出され、それは転写開始部位を示している。
この配列の上流に、−267から−270の位置に一つ
のCAAT boxがあり、そして−906から−91
0、−949から−953および−1074から−10
78の位置に、3つのCCAAT boxがあった。興
味深い事に、AACCCA(−908において)配列
は、A(A/C/G)CCCAコンセンサス配列に一致
した。そのコンセンサス配列は、制御的な核蛋白質SE
F3に対するダイズエンハンサーの結合部位である(Al
len et al.,1989 )。また、8−ヌクレオチドエンハン
サーコアー様モチーフが、5'-GTGGAAAG-3'の配列でもっ
て−1105から−1112の位置に存在していた。加
えて、3つのEbox(コンセンサス配列:5'-CANNTG-
3':Pabo,1992)、3つの剪断応力反応因子(SSRE:
5'-GAGACC-3':Resnick et al.,1993)、およびいくつか
の繰り返し配列が、5’末端領域にあった。これらの発
見は、転写が種々の遺伝因子により影響されていること
を示している。
【0032】(形質転換細胞内におけるOsPSK::G
USキメラ遺伝子の発現)OsPSK配列の発現に必要
な5’上流配列を決定するために、pIG121プラス
ミド中のCaMV35Sプロモーターを、OsPSK遺
伝子の5’領域に由来する種々の断片に置き換えた。図
5に、OsPSK−イントロン−GUSコンストラクト
の構造を示す。図5において、一番上の図がOsPSK
の5’上流領域の模式図であり、制御因子の位置を示
す。その下に、GUS遺伝子(白抜き)と融合した、種
々の領域の5’上流配列(太線)を含むコンストラクト
と、各コンストラクトの名前を示す。制限酵素部位の略
称は図2と同様である。BSSEF3は、制御的核蛋白
質であるSEF3がダイズエンハンサーに結合する部位
であり、ECSはエンハンサーコア配列であり、SSR
Eは剪断応力反応因子である。点線は、逆方向に挿入し
た断片を示す。陽性コントロールとして、CaMV35
Sプロモーターを含む、元のpIG121を用いた(Oh
ta et al.,1990)。アグロバクテリウムの感染により、
これらのコンストラクトをOc懸濁細胞中へ導入し、形
質転換した細胞を、50mg/Lのカナマイシンを添加
したMS寒天培地上で選抜した(Yang et al.,1999)。
それぞれのコンストラクトに対して、5つ以上の独立し
た形質転換クローンにつき、GUSアッセイを行った
(Jefferson et al.,1987 )。これらのアッセイの結果
を図6に示す。GUS活性は、3回実験を行った平均値
と標準偏差で示す。
【0033】pIG121−1、pIG121−2、p
IG121−3、pIG121−4、pIG121−6
の、5つのOsPSK−イントロン−GUSプラスミド
を構築し、最大のGUS活性に必要とされる、OsPS
Kの5’上流配列の最短の長さを決定した。これらのプ
ラスミドを有する形質転換細胞は、全てGUS活性を示
した。陰性コントロールである非形質転換細胞では、G
US活性の発現を検出できなかった。OsPSK遺伝子
の、最も短い5’上流領域を有するpIG121−1プ
ラスミドは、TATA box以外には制御領域と思わ
れる因子を有しておらず、GUS活性が最も低かった。
最大のGUS活性は、pIG121−4プラスミドにお
いて発現した。pIG121−4の中には、SSREを
含む5’の推定制御因子の殆どとエンハンサーコアモチ
ーフが存在している。それは、OsPSK転写開始部位
の1.9kb上流領域は、形質転換したOc細胞におい
て最大のGUS活性を示すのに必要な、最小部分である
ことを示している。最長のOsPSKの5’領域を有す
るpIG121−6により形質転換した細胞は、pIG
121−4により形質転換した細胞と同程度のGUS活
性を示した。
【0034】pIG121−3ではなく、pIG121
−4内のOsPSK5’上流領域のBglII−Hin
dIII断片中において、エンハンサー様活性を有する
可能性を試験するために、pIG121−4とは反対の
方向でBglII−HindIII断片を含んでいる、
pIG121−5プラスミドを構築した。このコンスト
ラクトにより形質転換した細胞のGUS活性は、pIG
121−4で形質転換した細胞と比較して、顕著に活性
が低下していた(図6)。pIG121−6中の2.3
kbのEcoRI−HindIII断片を、pIG12
1−3中に逆向きに挿入したpIG121−7もまた構
築した。pIG121−7プラスミドは、pIG121
−3およびpIG121−5と同等のGUS活性を示し
た。これらの結果は、エンハンサー因子が最大のGUS
活性の発現に関与しており、その促進が方向に依存して
いる可能性を示唆している。
【0035】OsPSK5’上流領域の制御下にあるG
USレポーター遺伝子のGUS活性は、形質転換したO
c細胞中のCaMV35Sプロモーターにより制御され
るGUS遺伝子より得られる活性より約2倍から5倍高
かった。それは、その領域が、形質転換したイネOc培
養細胞中において、外来遺伝子の構成的な発現を制御す
るのに十分なプロモーターを含んでいる事を示してい
る。
【0036】(外来性オーキシン及びサイトカイニンの
影響)形質転換したOc細胞において外来性のファイト
ホルモンが、OsPSK::GUS遺伝子の発現にどの様
に作用するかを調べるために、RNAブロット解析を行
った。外来性オーキシン(1mg/Lの2,4−D)及
び/又はサイトカイニン(1mg/Lの6−BA)をM
S培地に添加して、pIG121−4プラスミドにより
形質転換したOc細胞を処理した。種々のサンプルから
全RNAを単離し、ノザンブロット解析を行った。図7
に、pIG121−4を導入した形質転換Oc細胞にお
ける、外来性オーキシン及びサイトカイニンによるOs
PSKプロモーターの制御を示す。図7において、定常
状態のgusA mRNAレベルをノザンブロッティン
グにより検出し(左側)、リボゾーマルRNAをエチジ
ウムブロマイド染色により検出した(右側)。形質転換
したOc細胞をオーキシン及び/又はサイトなイニンに
よる処理後0時間後(レーン0)、12時間後(レーン
1)、24時間後(レーン2)、48時間後(レーン
3)、72時間後(レーン4)に回収した。図7は、全
RNAをそれぞれのサンプルから抽出し、GUSコード
領域を含むpIG121の、放射ラベル化したXbaI
−SacI断片とハイブリダイゼーションを行った結果
である。図7Aは2mg/Lの2,4−DをMS培地に
添加した結果であり、2,4−D処理を開始した後12
時間後に、GUSのmRNAレベルは顕著に増加し、4
8時間で最大レベルに達した(図7A)。図7Bは2m
g/Lの6−BAをMS培地に添加した結果であり、O
sPSK::GUS遺伝子の発現は、6−BAで24時間
処理した後でも増強されたが、48時間後にGUS転写
産物の減少が明らかに観察された(図7B)。図7Cは
1mg/Lの2,4−Dと1mg/Lの6−BAをMS
培地に添加した結果であり、6−BAと組み合わせて
2,4−Dによる処理を行うと、処理を行っている間を
通じて、mRNAレベルの持続的な増加が引き起こされ
るという結果となった(図7C)。これらの結果は、外
来性のオーキシン及び外来性のサイトカイニンの両者
が、Oc培養細胞中においてOsPSKの発現を増強す
る可能性を示唆している。
【0037】本発明者らは、イネOc培養細胞から、O
sPSKのcDNAの単離を行っている(Yang et al.,
1999)。機能獲得及び機能欠損の研究より、OsPSK
のcDNAは、植物より同定されたペプチド性増殖因子
であるPSK−αの前駆体をコードしていることを証明
した。本発明において、イネのOsPSK遺伝子を同定
し、特性解析を行った。サザンブロット解析より、Os
PSKは単一コピーの遺伝子であることがわかった(図
1)。単離されたOsPSK遺伝子は、cDNAに相同
する2つのエキソン、及び大きなイントロンより成る
(図2)。そのイントロンは、保存されたGT−AGイ
ントロンボーダー配列を有している。最初のエキソン
は、5’非コード領域及び、PP−PSK(prepr
ophytosulfokine)の約半分に当たるコ
ード領域から成り、そのコード領域はシグナルペプチド
(Von Heijne,1986 )として作用すると思われる22ア
ミノ酸残基を含む、疎水性アミノ末端領域を有してい
る。分泌経路に沿って蛋白質を保持させる基となるであ
ろうシグナル(Nakai and Kanehisa,1992 )が、PP−
PSKの配列中において検出されなかった。それは、こ
の蛋白質が細胞外蛋白質であり、活性型のPSK−αが
レセプターのリガンドとして作用するかもしれない可能
性を示唆している。第二のエキソンは3’非コード領域
及びコード領域から成り、そのコード領域中にはPSK
−αの5つのアミノ酸配列が1回あり、カルボキシ末端
で終結している。
【0038】イネOc細胞は、1mg/Lの2,4−D
を添加したMS培地上又はMS培地中において、簡単に
維持が可能であり、通常は2週間の間隔で希釈する。過
去において、PSK−αの合成及び生理学的機能の解析
において、イネOc細胞が優れた素材であることを、本
発明者らは示してきた(Yang et al.,1999;Yang et a
l.,2000 )。本研究において、OsPSK遺伝子の5’
上流領域とイントロン−GUSレポーター遺伝子(Ohta
et al.,1990)とを融合させたプラスミドを構築した。
そのイントロン−GUSレポーター遺伝子は、GUSを
コードする配列のアミノ末端部分に、トウゴマカタラー
ゼ遺伝子の修飾されたイントロンを含んでいた。CaM
V35Sプロモーターの制御下に置いたとき、イントロ
ン−GUSレポーター遺伝子は、GUS活性を示した。
そのGUS活性の程度とパターンは、アグロバクテリウ
ム細胞ではなく、タバコ細胞においてGUS活性につき
元来得られたのと同様であった(Ohta et al.,1990)。
更に、イントロンによりGUS合成を刺激する顕著な効
果が、イネ細胞において認められており(Tanaka eta
l.,1991)、それはイントロン−GUSレポーター遺伝
子はイネ細胞において外来遺伝子の発現を検出するのに
有用であることを示している。OsPSK遺伝子の種々
の長さの5’上流領域を融合することにより、最大のG
US活性発現に必要な、最小のOsPSK5’上流配列
は、転写開始点から1.9kb上流に見出された(図
3)。この領域は、形質転換したOc細胞においては、
CaMV35Sプロモーターと比較して約5倍活性が高
く、その領域は形質転換したOc培養細胞において外来
遺伝子の構成的な発現を制御できる、効果的なプロモー
ターを含んでいることを示唆している。
【0039】OsPSK遺伝子の5’上流領域中におい
て、制御因子である既知のモチーフがいくつか見出され
た(図3)。OsPSKプロモーターの最も顕著な特徴
は、CCAAT boxが3つ存在していることであ
る。CCAAT boxは、CCAAT box/エン
ハンサー結合蛋白質が結合する標的である(Ryden andB
eeemon,1989)。更に、3つのSSREがOsPSKの
5’上流領域に見出された。SSREは、内皮細胞にお
いて発現している、ヒト遺伝子のいくつかのプロモータ
ー中に存在するシス作動性の要素であり、その様な遺伝
子には血小板由来成長因子β鎖、及び形質転換成長因子
β1(Resnick et al.,1993 )がある。このSSREは
DNA結合蛋白質と相互作用し、剪断応力反応性に必要
である。これらの制御因子を含んでいる領域を欠損する
ことにより、GUSの発現が低下する、という結果(図
6)となった。これは、それらの因子が実際にOsPS
Kの発現に関与しているかもしれない、ということを示
唆している。加えて、3つのEboxがOsPSKの
5’末端領域に位置している。Eboxは、コンセンサ
ス配列である5'-CANNTG-3'を有しており、あるクラスの
転写因子の認識部位であると知られているが、制御機能
を発揮するためにホモ及びヘテロダイマーを形成するこ
とができる(Li and Capetanaki,1994)。Gbox(5'
-CACGTG-3')因子はシス作動性配列のファミリーを構成
しており、シス作動性配列のファミリーは、動物のみな
らず植物の種々の因子の反応において遺伝子発現の制御
に関与していることが示されてきている(Baker et a
l.,1997;Dolferus et al.,1994)。PSK−αは、夜間
に高温の条件下において、シロイヌナズナの成長を促進
し、苗のクロロフィル含量を増加する(Yamakawa et a
l.,1999)。それは、PSK−α前駆体遺伝子において
保存されているEboxは、周囲の環境ストレスに反応
する制御機能を有している可能性を示唆している。
【0040】8−ヌクレオチドエンハンサーコア様モチ
ーフであるGTGGAAAGが、OsPSKの5’上流領域(図
3)に存在している。そのエンハンサーコア様配列は、
既知のウイルスエンハンサーの間において最も共通した
配列であり、特定の遺伝子の転写活性を劇的に増加させ
る(Weiher et al.,1983)。エンハンサーコア様配列
は、ヒトオルニチントランスカルバミラーゼ遺伝子の
5’上流領域にもまた存在している(Hata et al.,198
7)。これらの発見は、そのエンハンサー配列は、ウイ
ルスから真核生物まで共通して保存されていることを示
している。エンハンサーコア様モチーフを含む、OsP
SK遺伝子の1.9kbの5’上流領域は、最大レベル
のGUS発現に必要でありかつ有効であった。そしてこ
の領域は、形質転換したOc細胞(図5)中で、CaM
V35Sプロモーターと比べても、より高い活性を示し
た。OsPSK遺伝子中におけるエンハンサーコア様モ
チーフは、OsPSK::GUS遺伝子の高レベルの発現
において、何らかの機能的役割を有している可能性が考
えられ、この促進作用は、遺伝子の導入方向に依存して
いた。
【0041】培地中に外植されたとき多くの植物組織は
脱分化し、分裂を回復して増殖するカルスを形成する。
細胞分裂の誘導及び引き続いてのカルス形成は通常、オ
ーキシン及びサイトカイニンの両者が同時に存在するこ
とを必要とする。それ故に細胞増殖は、オーキシン及び
サイトカイニンに対する直接的な反応かもしれず、又は
一定のレベルに達したPSK−αにより、オーキシン及
びサイトカイニンの制御下において引き起こされた間接
的な反応である可能性もある。懸濁液中で培養したアス
パラガスの葉肉細胞中において、1−ナフタレン酢酸及
び6−BAの両者が存在しているときにだけ、PSK−
αが生成した。これらの植物ホルモンのいずれか培地よ
り除かれたら、PSK−αの明確な生産は認められなか
った。それは、PSK−αの生産には、オーキシン及び
サイトカイニンの両者が通常必要であることを示してい
る(Matsubayashi et al.,1999a )。本発明において、
外来のオーキシン及び外来のサイトカイニンの両者が、
形質転換したOc細胞において、OsPSK::GUS遺
伝子の発現を増強することを示した(図7)。外来ホル
モンは、内在性のホルモンレベルの調節を反映しないか
もしれないから、外来ホルモンとの関わりについては、
更なる検討が必要である。
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【0043】
【配列表】 <110>出願人氏名:名古屋大学長 <120>発明の名称:ファイトスルフォカイン前駆体遺伝子のプロモーター <160>配列の数:5 <210>配列番号:1 <211>配列の長さ:3359 <212>配列の型:核酸 <213>起源:イネOc細胞 <400>配列 -3359 GAATTCCTGG TTTAGTTTTC TATTAGTTGG GCACAAGATC ATAACTGCAG TATTGTATTT -3300 AAGATTCAAC ACAGGTTCAA TTTGTCACAC CCTGTAATTT GGCATCTACA ATCTGAAAAT -3240 GAATGGCTAA TCAAAAGGCT CTGAGCACAC AAATGGCTAA TTTCTTCCAT CTAGTTGAGA -3180 AACCTTTCAA TTATACAAAT GGAAAAGATA TGGATGTGAT TTGTGGGCTG AAAACCCTTT -3120 GATAATCAAC AATTGTTAGT GCCTTCAACT TTCAATGCAC CCATGTTTTC TTGTTACGTT -3060 TGCAAGATCA AAACAATGTT GGAAACGTCA TCTCGCCAGG TAAAGCAATG AATGACGACA -3000 ATTAAGAAGA TTTTTGCTCC TGAAGACTAC TAATGATGGA TATTAAGGGT ATAATAACCT -2940 ATCCAGGATT GTGATGTTCA ATCCCCTTGT AGCATACCTG ATAAGTGTGG TGAGTTAAAA -2880 GCAGTCCCAT TTACAAAAAG AAAAAGGAAG GCCCATATCT AGCAAAAAAA ATAGACTGCA -2820 TACGTATAGT TGTTTGTGAA AAAGTTCAAG ATGCATACAA GCCGCAGTTT TCTTCAGATA -2760 GTGTGGCATC TTCTTACTTC AAGGAAAAAA ACATTATGCT AGTTTGGAAA TAACTTCAAA -2700 TTTGTCCCTG TGATGGAAAT TAAACCATTG GTAAGTAGTC TAGCAATATC AAACTTAAGG -2640 TGTGTGTTGC ATATGAATTA GGAAAAACCA TGTCAAACCA ACTGAAACCA AGGAAAATCC -2580 ACCATACTAA CATACTTAAA TACCTTGAGG TGAGAAACAT ATAAAGCATA CAGAGAACAT -2520 GATTAGTAAG AATGACGAAG ATAAAATACA CTAAGGTAAT TAGGGAAAAC AGCAAAGTTC -2460 ATTTGGACAT TTGATATCAT GGAAAGCTAT AGAAAAATGT GTACCTTACA GACCGAAATG -2400 GAAAGAGTCC ACGATAAAAA GTCATTTTTG CACCATTTTC CATTGTAATA CTTATCGAGA -2340 CAAATTTATG CGCGCACCTT TTTTCCCCCA TCCATCCAAA TAAATTTTTA TTGGTAAAAC -2280 TTGTTGCTTT ATGACAGCAG GAAGTATCTT TTACAATCTA ATGTACCCAT CAGTACAATA -2220 TTCTAGTAGT ATATCTACAA CAAAAATAAA GATCAAGGGC ATGCTTGGCA CATAGAATTT -2160 TGTATGGAAT TAGTTCAAGT CATTTGTTAA GCACATAAAT TTGGCAAAAC TCTCATCTTC -2100 CAAATTAACC TTGCAAAATT TAACCAAGAA AAACTATATA CTATCATCCC GTTCCATGTC -2040 CTTCCTAGTA GCAAACTTTT TATGCAACCA TTTTTTTTTC TCGACAGGGC ATTATTCGTG -1980 GTTACTGTGT GCATTAATAG CATTAATAAC AGCTAGCATG TGAGCCTGTT ATTAGGGGTA -1920 GGCAGAAAGA TCTGAACCGA AAAGACCGAC ACCGAGTAAA TTTGGTCATC AATTCGGTCC -1860 TATATAGTGA AAGACCGAAC TTTATTCGGT CAATTCGGTT AGTCTCCTCG GTTAACCGAA -1800 TAGACGAAAG ACCAAATTAA CAAAAAAAAA ATCTAAATGC AACCTACAAT CCACCAAGTT -1740 CAATATAATT AAACTCTAAT TTTCACAGCC CTACTTCTTC TAGGCATGCA ACGTAATAAG -1680 AGTCTTTAGT CATACGTGCT TATGGATTTG TTTTGTGATT TTTGTGTTAA AAATTTCCAT -1620 TATTTCTTTG CATATATGAA AATGTTGCTG AATTTCGGTC AGACCGAGAC CGAGACCGAA -1560 TTTGTCGGTC ATGATATTTT TTGCGTTGAA ATTTGGTCTT TACTTTTCGA AGATCGAGAC -1500 CGAATATTTC GGTCAGACCG AATGCCCACC CCTACTTGTT CTCTCTATAC CCATATGTCA -1440 ATAATAATTA TTATTATACT CACTCCGTTC TAAACTATGA GGCACTTCCT TTTTAATGAA -1380 AAATCAAACT CGATAACTTT TAATTAAAAA TAATACTAAT ATATACTAAA TATTATGCAT -1320 GTTATATCAC TATATTTATA TTTTAAAGTA CTTTCATGTA ATGCTAATTT CATATTCGTT -1260 AAAATATAGA TATTATAATT CAAGATGGAG GAGTACAACC AAACAGTAGA GGATCCACTT -1200 CCTCTTTATT TATGCCAAGT TATTTTAGAA CCATGCTCCA CACAAGACAC GCACACATCG -1140 CATTGACATG TGTTAATTTT GTTTCGTGTG GAAAGGCATG GAGGCCGGTT CCCCACAATG -1080 TCCAATCGCT GCCAACTCTG CGAGTAGAGA AGGGGGAGGA ATGGAAGCTT GTGCATGGCC -1020 TAAACACACA CTTTGACACT TGACTTTGTG TTGGAATCCA TTGATTAGCC GCTCAATGCA -960 GCATCCCCAA TGCAGAGGTC TCCCCTCTAC TCCTAGCTCT TTGCAAAACC CAATGTCCAC -900 CATTGACTTC AATTTCTCAG TCTTCCTTGC TCATGTCTCC CTTGCCCTTC TCTCAACTTG -840 GGTCAACTTC ATTAAATTTC TCCCTTGGTA TGTGCAAAGG CTTTGAAGGT GTAGGCCTGG -780 TGCAAACATT GCAAAGTCAA AATGTACGGT ACGATGCATC GATTTACTGA CATGGTAATC -720 TTCCCGATTC CCGTGTAAAT AAACTACTAT TTCATTCGTT TCATTTATAA GATGTTTTAA -660 TTTTGTTATG GGCCAAAACT TGCTTAACTT TGACATAGTT TATTGAAAAA AAATAGGTTA -600 GAAAACTTAA ATTCAGGAAA AAAAGATAGG TGAGATATCC TAGTATAACC ATCTTGGTTT -540 GGTTAAGACA TGCCTTAGAA TAGACGAGTC GGTCGAAACG GTCAGAATCG GTAGCGTCCC -480 TTTAGAAACG ACGCTCAATC GACCTGTAAT TGACCGTATT TATCATTTAC AACATTAATA -420 CAATGCAAAA AGAAATTAGA AATTTTTTTA TAAATAGTCA AAAATGGTAC GCCAGTCTAT -360 CGGGAATTTA TGTGACCGTT TTCACCCCTA TTCGAGTGCA TGGGCACTTG AGTTGTAAAA -300 TTGACTTGAT CGAGATACCA ACGTATATAC AATTTACACA TCGAATTGCC GGGAAATTGG -240 ACTTTGAGAT CATTTTAGCT CCCCAAGGCG ATCCACACGT ACTCTACCAC AAAACTTTGG -180 TTGTTTTTGC TATCATCTCA AGGCCACTGC AGCATGCGCA TTGCGCACGT ACGAGATGCT -120 ACTCTTTCCA AGGAACCGAT GTCTCTCTCT CTCTCTCCAG CCTCCATTGC TTATAAATAT -60 GTTCCTCCTT CCTATACTGG TAATGGCAGC AAAGCAAAGA AACAAAGAAG AAGAAGAAA -1 <210>配列番号:2 <211>配列の長さ:1911 <212>配列の型:核酸 <213>起源:イネOc細胞 <400>配列 -1911 GA TCTGAACCGA AAAGACCGAC ACCGAGTAAA TTTGGTCATC AATTCGGTCC -1860 TATATAGTGA AAGACCGAAC TTTATTCGGT CAATTCGGTT AGTCTCCTCG GTTAACCGAA -1800 TAGACGAAAG ACCAAATTAA CAAAAAAAAA ATCTAAATGC AACCTACAAT CCACCAAGTT -1740 CAATATAATT AAACTCTAAT TTTCACAGCC CTACTTCTTC TAGGCATGCA ACGTAATAAG -1680 AGTCTTTAGT CATACGTGCT TATGGATTTG TTTTGTGATT TTTGTGTTAA AAATTTCCAT -1620 TATTTCTTTG CATATATGAA AATGTTGCTG AATTTCGGTC AGACCGAGAC CGAGACCGAA -1560 TTTGTCGGTC ATGATATTTT TTGCGTTGAA ATTTGGTCTT TACTTTTCGA AGATCGAGAC -1500 CGAATATTTC GGTCAGACCG AATGCCCACC CCTACTTGTT CTCTCTATAC CCATATGTCA -1440 ATAATAATTA TTATTATACT CACTCCGTTC TAAACTATGA GGCACTTCCT TTTTAATGAA -1380 AAATCAAACT CGATAACTTT TAATTAAAAA TAATACTAAT ATATACTAAA TATTATGCAT -1320 GTTATATCAC TATATTTATA TTTTAAAGTA CTTTCATGTA ATGCTAATTT CATATTCGTT -1260 AAAATATAGA TATTATAATT CAAGATGGAG GAGTACAACC AAACAGTAGA GGATCCACTT -1200 CCTCTTTATT TATGCCAAGT TATTTTAGAA CCATGCTCCA CACAAGACAC GCACACATCG -1140 CATTGACATG TGTTAATTTT GTTTCGTGTG GAAAGGCATG GAGGCCGGTT CCCCACAATG -1080 TCCAATCGCT GCCAACTCTG CGAGTAGAGA AGGGGGAGGA ATGGAAGCTT GTGCATGGCC -1020 TAAACACACA CTTTGACACT TGACTTTGTG TTGGAATCCA TTGATTAGCC GCTCAATGCA -960 GCATCCCCAA TGCAGAGGTC TCCCCTCTAC TCCTAGCTCT TTGCAAAACC CAATGTCCAC -900 CATTGACTTC AATTTCTCAG TCTTCCTTGC TCATGTCTCC CTTGCCCTTC TCTCAACTTG -840 GGTCAACTTC ATTAAATTTC TCCCTTGGTA TGTGCAAAGG CTTTGAAGGT GTAGGCCTGG -780 TGCAAACATT GCAAAGTCAA AATGTACGGT ACGATGCATC GATTTACTGA CATGGTAATC -720 TTCCCGATTC CCGTGTAAAT AAACTACTAT TTCATTCGTT TCATTTATAA GATGTTTTAA -660 TTTTGTTATG GGCCAAAACT TGCTTAACTT TGACATAGTT TATTGAAAAA AAATAGGTTA -600 GAAAACTTAA ATTCAGGAAA AAAAGATAGG TGAGATATCC TAGTATAACC ATCTTGGTTT -540 GGTTAAGACA TGCCTTAGAA TAGACGAGTC GGTCGAAACG GTCAGAATCG GTAGCGTCCC -480 TTTAGAAACG ACGCTCAATC GACCTGTAAT TGACCGTATT TATCATTTAC AACATTAATA -420 CAATGCAAAA AGAAATTAGA AATTTTTTTA TAAATAGTCA AAAATGGTAC GCCAGTCTAT -360 CGGGAATTTA TGTGACCGTT TTCACCCCTA TTCGAGTGCA TGGGCACTTG AGTTGTAAAA -300 TTGACTTGAT CGAGATACCA ACGTATATAC AATTTACACA TCGAATTGCC GGGAAATTGG -240 ACTTTGAGAT CATTTTAGCT CCCCAAGGCG ATCCACACGT ACTCTACCAC AAAACTTTGG -180 TTGTTTTTGC TATCATCTCA AGGCCACTGC AGCATGCGCA TTGCGCACGT ACGAGATGCT -120 ACTCTTTCCA AGGAACCGAT GTCTCTCTCT CTCTCTCCAG CCTCCATTGC TTATAAATAT -60 GTTCCTCCTT CCTATACTGG TAATGGCAGC AAAGCAAAGA AACAAAGAAG AAGAAGAAA -1 <210>配列番号:3 <211>配列の長さ:1034 <212>配列の型:核酸 <213>起源:イネOc細胞 <400>配列 -1034 AGCTT GTGCATGGCC -1020 TAAACACACA CTTTGACACT TGACTTTGTG TTGGAATCCA TTGATTAGCC GCTCAATGCA -960 GCATCCCCAA TGCAGAGGTC TCCCCTCTAC TCCTAGCTCT TTGCAAAACC CAATGTCCAC -900 CATTGACTTC AATTTCTCAG TCTTCCTTGC TCATGTCTCC CTTGCCCTTC TCTCAACTTG -840 GGTCAACTTC ATTAAATTTC TCCCTTGGTA TGTGCAAAGG CTTTGAAGGT GTAGGCCTGG -780 TGCAAACATT GCAAAGTCAA AATGTACGGT ACGATGCATC GATTTACTGA CATGGTAATC -720 TTCCCGATTC CCGTGTAAAT AAACTACTAT TTCATTCGTT TCATTTATAA GATGTTTTAA -660 TTTTGTTATG GGCCAAAACT TGCTTAACTT TGACATAGTT TATTGAAAAA AAATAGGTTA -600 GAAAACTTAA ATTCAGGAAA AAAAGATAGG TGAGATATCC TAGTATAACC ATCTTGGTTT -540 GGTTAAGACA TGCCTTAGAA TAGACGAGTC GGTCGAAACG GTCAGAATCG GTAGCGTCCC -480 TTTAGAAACG ACGCTCAATC GACCTGTAAT TGACCGTATT TATCATTTAC AACATTAATA -420 CAATGCAAAA AGAAATTAGA AATTTTTTTA TAAATAGTCA AAAATGGTAC GCCAGTCTAT -360 CGGGAATTTA TGTGACCGTT TTCACCCCTA TTCGAGTGCA TGGGCACTTG AGTTGTAAAA -300 TTGACTTGAT CGAGATACCA ACGTATATAC AATTTACACA TCGAATTGCC GGGAAATTGG -240 ACTTTGAGAT CATTTTAGCT CCCCAAGGCG ATCCACACGT ACTCTACCAC AAAACTTTGG -180 TTGTTTTTGC TATCATCTCA AGGCCACTGC AGCATGCGCA TTGCGCACGT ACGAGATGCT -120 ACTCTTTCCA AGGAACCGAT GTCTCTCTCT CTCTCTCCAG CCTCCATTGC TTATAAATAT -60 GTTCCTCCTT CCTATACTGG TAATGGCAGC AAAGCAAAGA AACAAAGAAG AAGAAGAAA -1 <210>配列番号:4 <211>配列の長さ:563 <212>配列の型:核酸 <213>起源:イネOc細胞 <400>配列 -563 ATCC TAGTATAACC ATCTTGGTTT -540 GGTTAAGACA TGCCTTAGAA TAGACGAGTC GGTCGAAACG GTCAGAATCG GTAGCGTCCC -480 TTTAGAAACG ACGCTCAATC GACCTGTAAT TGACCGTATT TATCATTTAC AACATTAATA -420 CAATGCAAAA AGAAATTAGA AATTTTTTTA TAAATAGTCA AAAATGGTAC GCCAGTCTAT -360 CGGGAATTTA TGTGACCGTT TTCACCCCTA TTCGAGTGCA TGGGCACTTG AGTTGTAAAA -300 TTGACTTGAT CGAGATACCA ACGTATATAC AATTTACACA TCGAATTGCC GGGAAATTGG -240 ACTTTGAGAT CATTTTAGCT CCCCAAGGCG ATCCACACGT ACTCTACCAC AAAACTTTGG -180 TTGTTTTTGC TATCATCTCA AGGCCACTGC AGCATGCGCA TTGCGCACGT ACGAGATGCT -120 ACTCTTTCCA AGGAACCGAT GTCTCTCTCT CTCTCTCCAG CCTCCATTGC TTATAAATAT -60 GTTCCTCCTT CCTATACTGG TAATGGCAGC AAAGCAAAGA AACAAAGAAG AAGAAGAAA -1 <210>配列番号:5 <211>配列の長さ:5392 <212>配列の型:核酸 <213>起源:イネOc細胞 <400>配列 -3359 GAATTCCTGG TTTAGTTTTC TATTAGTTGG GCACAAGATC ATAACTGCAG TATTGTATTT -3300 AAGATTCAAC ACAGGTTCAA TTTGTCACAC CCTGTAATTT GGCATCTACA ATCTGAAAAT -3240 GAATGGCTAA TCAAAAGGCT CTGAGCACAC AAATGGCTAA TTTCTTCCAT CTAGTTGAGA -3180 AACCTTTCAA TTATACAAAT GGAAAAGATA TGGATGTGAT TTGTGGGCTG AAAACCCTTT -3120 GATAATCAAC AATTGTTAGT GCCTTCAACT TTCAATGCAC CCATGTTTTC TTGTTACGTT -3060 TGCAAGATCA AAACAATGTT GGAAACGTCA TCTCGCCAGG TAAAGCAATG AATGACGACA -3000 ATTAAGAAGA TTTTTGCTCC TGAAGACTAC TAATGATGGA TATTAAGGGT ATAATAACCT -2940 ATCCAGGATT GTGATGTTCA ATCCCCTTGT AGCATACCTG ATAAGTGTGG TGAGTTAAAA -2880 GCAGTCCCAT TTACAAAAAG AAAAAGGAAG GCCCATATCT AGCAAAAAAA ATAGACTGCA -2820 TACGTATAGT TGTTTGTGAA AAAGTTCAAG ATGCATACAA GCCGCAGTTT TCTTCAGATA -2760 GTGTGGCATC TTCTTACTTC AAGGAAAAAA ACATTATGCT AGTTTGGAAA TAACTTCAAA -2700 TTTGTCCCTG TGATGGAAAT TAAACCATTG GTAAGTAGTC TAGCAATATC AAACTTAAGG -2640 TGTGTGTTGC ATATGAATTA GGAAAAACCA TGTCAAACCA ACTGAAACCA AGGAAAATCC -2580 ACCATACTAA CATACTTAAA TACCTTGAGG TGAGAAACAT ATAAAGCATA CAGAGAACAT -2520 GATTAGTAAG AATGACGAAG ATAAAATACA CTAAGGTAAT TAGGGAAAAC AGCAAAGTTC -2460 ATTTGGACAT TTGATATCAT GGAAAGCTAT AGAAAAATGT GTACCTTACA GACCGAAATG -2400 GAAAGAGTCC ACGATAAAAA GTCATTTTTG CACCATTTTC CATTGTAATA CTTATCGAGA -2340 CAAATTTATG CGCGCACCTT TTTTCCCCCA TCCATCCAAA TAAATTTTTA TTGGTAAAAC -2280 TTGTTGCTTT ATGACAGCAG GAAGTATCTT TTACAATCTA ATGTACCCAT CAGTACAATA -2220 TTCTAGTAGT ATATCTACAA CAAAAATAAA GATCAAGGGC ATGCTTGGCA CATAGAATTT -2160 TGTATGGAAT TAGTTCAAGT CATTTGTTAA GCACATAAAT TTGGCAAAAC TCTCATCTTC -2100 CAAATTAACC TTGCAAAATT TAACCAAGAA AAACTATATA CTATCATCCC GTTCCATGTC -2040 CTTCCTAGTA GCAAACTTTT TATGCAACCA TTTTTTTTTC TCGACAGGGC ATTATTCGTG -1980 GTTACTGTGT GCATTAATAG CATTAATAAC AGCTAGCATG TGAGCCTGTT ATTAGGGGTA -1920 GGCAGAAAGA TCTGAACCGA AAAGACCGAC ACCGAGTAAA TTTGGTCATC AATTCGGTCC -1860 TATATAGTGA AAGACCGAAC TTTATTCGGT CAATTCGGTT AGTCTCCTCG GTTAACCGAA -1800 TAGACGAAAG ACCAAATTAA CAAAAAAAAA ATCTAAATGC AACCTACAAT CCACCAAGTT -1740 CAATATAATT AAACTCTAAT TTTCACAGCC CTACTTCTTC TAGGCATGCA ACGTAATAAG -1680 AGTCTTTAGT CATACGTGCT TATGGATTTG TTTTGTGATT TTTGTGTTAA AAATTTCCAT -1620 TATTTCTTTG CATATATGAA AATGTTGCTG AATTTCGGTC AGACCGAGAC CGAGACCGAA -1560 TTTGTCGGTC ATGATATTTT TTGCGTTGAA ATTTGGTCTT TACTTTTCGA AGATCGAGAC -1500 CGAATATTTC GGTCAGACCG AATGCCCACC CCTACTTGTT CTCTCTATAC CCATATGTCA -1440 ATAATAATTA TTATTATACT CACTCCGTTC TAAACTATGA GGCACTTCCT TTTTAATGAA -1380 AAATCAAACT CGATAACTTT TAATTAAAAA TAATACTAAT ATATACTAAA TATTATGCAT -1320 GTTATATCAC TATATTTATA TTTTAAAGTA CTTTCATGTA ATGCTAATTT CATATTCGTT -1260 AAAATATAGA TATTATAATT CAAGATGGAG GAGTACAACC AAACAGTAGA GGATCCACTT -1200 CCTCTTTATT TATGCCAAGT TATTTTAGAA CCATGCTCCA CACAAGACAC GCACACATCG -1140 CATTGACATG TGTTAATTTT GTTTCGTGTG GAAAGGCATG GAGGCCGGTT CCCCACAATG -1080 TCCAATCGCT GCCAACTCTG CGAGTAGAGA AGGGGGAGGA ATGGAAGCTT GTGCATGGCC -1020 TAAACACACA CTTTGACACT TGACTTTGTG TTGGAATCCA TTGATTAGCC GCTCAATGCA -960 GCATCCCCAA TGCAGAGGTC TCCCCTCTAC TCCTAGCTCT TTGCAAAACC CAATGTCCAC -900 CATTGACTTC AATTTCTCAG TCTTCCTTGC TCATGTCTCC CTTGCCCTTC TCTCAACTTG -840 GGTCAACTTC ATTAAATTTC TCCCTTGGTA TGTGCAAAGG CTTTGAAGGT GTAGGCCTGG -780 TGCAAACATT GCAAAGTCAA AATGTACGGT ACGATGCATC GATTTACTGA CATGGTAATC -720 TTCCCGATTC CCGTGTAAAT AAACTACTAT TTCATTCGTT TCATTTATAA GATGTTTTAA -660 TTTTGTTATG GGCCAAAACT TGCTTAACTT TGACATAGTT TATTGAAAAA AAATAGGTTA -600 GAAAACTTAA ATTCAGGAAA AAAAGATAGG TGAGATATCC TAGTATAACC ATCTTGGTTT -540 GGTTAAGACA TGCCTTAGAA TAGACGAGTC GGTCGAAACG GTCAGAATCG GTAGCGTCCC -480 TTTAGAAACG ACGCTCAATC GACCTGTAAT TGACCGTATT TATCATTTAC AACATTAATA -420 CAATGCAAAA AGAAATTAGA AATTTTTTTA TAAATAGTCA AAAATGGTAC GCCAGTCTAT -360 CGGGAATTTA TGTGACCGTT TTCACCCCTA TTCGAGTGCA TGGGCACTTG AGTTGTAAAA -300 TTGACTTGAT CGAGATACCA ACGTATATAC AATTTACACA TCGAATTGCC GGGAAATTGG -240 ACTTTGAGAT CATTTTAGCT CCCCAAGGCG ATCCACACGT ACTCTACCAC AAAACTTTGG -180 TTGTTTTTGC TATCATCTCA AGGCCACTGC AGCATGCGCA TTGCGCACGT ACGAGATGCT -120 ACTCTTTCCA AGGAACCGAT GTCTCTCTCT CTCTCTCCAG CCTCCATTGC TTATAAATAT -60 GTTCCTCCTT CCTATACTGG TAATGGCAGC AAAGCAAAGA AACAAAGAAG AAGAAGAAAG 1 AAGAAGCAGC AGCAAAAAAG TTGATCAGTT AATTAGCAAG TGTGTTCTTC TTTCTTTTGG 61 TGAGAGAGAG AGAGAGAGAG AGAGAGAGAG AGATCTCAGA ATGGTGAATC CAGGAAGAAC 121 AGCTAGGGCA CTCTGCCTCC TATGCCTTGC TCTCCTCCTG CTAGGTCAAG ATACCCATTC 181 CAGGAAGCTC CTGTTGCAGG AGAAGCACAG CCATGGCGTC GGCAACGGCA CAACCACCAC 241 CCAGGTCAGC AGAATTAGTT CAGTATCGTT TCTTCAGCTT ATTAACCGTG GCCAAATTTG 301 AATTCTATAA CTTAATTTTA GAGTTGATGT GGATGTGTTA TTAATCATAG ATTATTTCTC 361 AACATTGGGT TTTATGCCGC TAATAACACA TATGTAAAAC CTTTACAAAC AAATTATTTT 421 TCGGTCGCTA ATAAGCGTTA CGGCTTATAA TTTTCCTAGT GAACAGTGCA TGCATTTTGC 481 AAACTTCTTG TTGGCTCTGG TTGCAACTTG CAAGCACGCA TATGCATTGA GAGAAGAGTT 541 CATACACACA CTGTATTATA TATATGTACA TTTGGGGTAT AAGATACTAA AATGAAACAG 601 GAGCATCGTG TTCTGAAATG GCGTGGCGTT CTTGTTTATT TTCAGCTTGT GTAATTGCTG 661 GAGGGCAATA GCATGGGAAA ACACTCTAAT CTGAATCTGT GACACCTGGA ACAGTAGCAC 721 CATTCTTGAT GGCATAATCA TGTCTTAACC ACATGTCTAT CGTTGGAATC CTGGTACAAT 781 GCTCCGAGCT GCATCGATCC ATCCATGCAT GTTACCTCCA TGTGTTCGAA GATGCTATAT 841 ATTTGCATAC GACAGGCACA GCTTCATGAA TGTACTTCGG CACTGTCTTA CCAAACTCCC 901 CTCCGTTTCA TATTATAAGT CATTTGATTT TTTTTTCCTA GTCAAGTATG ACCAAGCTTA 961 TAGAAAAAAT TAGAAACATC TAAAATAACA AACTAGTTTC AGAAAATCTA ACATTGAATA 1021 TATTTTGATA ATATATTTGT TTTGGGTTGA AAATACTAGT ATATTTTTCA ATAAACTTGG 1081 TCCAACTTAA CTAGAAAAAA AATCAAACGA CTTATAATAT GAAACGGAGG GAGAACTTTC 1141 GTTTTGATTT TCCAAAGAAC GACATTATCT TAATTTTAAG ACATCGTTAT TGTTTTTAAA 1201 ATAATAATAG GATCACTAGT TTCTATTACA ATATATTTGT AAAACACAAT AATATGACAA 1261 TATTATAGAG GTAGTACTAC TTTTTGATAT TTCCATACAC CCAATCTATA AATTGATCAA 1321 AGTTTCTGCT TCCACTCTGT TTCGTTCGTT CTTGAAAGTT TTCTTCTAAC AGTATGATGA 1381 TCTTGATCAA TCAGGAACCA AGCAGAGAGA ATGGAGGAAG TACAGGTTCC AATAACAATG 1441 GGCAGCTGCA GTTTGATTCA GCCAAATGGG AAGAATTCCA CACGGATTAT ATCTACACCC 1501 AAGATGTCAA AAACCCATAA TGGCTGTTCA TTTATGATTT GAACTAGTAC TAGTAGCTTA 1561 TACCTTCTGC GCGTCTTTTG TTCGTTTGGA GAGGGGATTT TCTTGGGATT TAGCATATGA 1621 ACTAATTAAA TTAAATCCCA GGCAAATCCC ACTCAGCCCA TTTTGTGCAG AAGTTGTCAG 1681 TGTGCACTGT ATAATTATTT AGTCATACAC AACTACTCCT GGTAACTACT CCTATCTTCG 1741 ATGAATTTTC TGGTTTTGCC AGACGTGACA ATAGTCCAGT AGCATGCAGT ACCCTCTCAG 1801 AATCCCTGTA ATTTTTAGCA AAAAAAAAAG GAAGAAAAGA AAAGAAGCTT CCCTACTTTC 1861 TCCGTTTCAC AATGTAAGTC ATTCTAGCAT TTTCTACATT CATATTGATG TTAATGAATC 1921 TGGATAGATA TATACTCCCT CCGTCGAAAA AAAAAAAGGC AAACTGTGGG TTCCGTGCTA 1981 ACGTTTGACT GTCCGCTTAT ATGAAATTTT TTTATAATTA GGATTTTCAT TG 2033
【発明の効果】本発明により、イネのファイトスルフォ
カイン前駆体遺伝子に由来する、新規なプロモーターが
与えられた。本発明のプロモーターは、カリフラワーモ
ザイクウイルス35Sプロモーター以上のプロモーター
活性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、OsPSKのcDNAをプローブと
して、イネOc細胞のゲノムDNAについて、ブロッテ
ィングで解析を行った結果を示す写真である。
【図2】 図2は、OsPSK遺伝子のゲノム遺伝子の
制限酵素地図及びOsPSK遺伝子のゲノム構成を示
す、模式図である。
【図3】 図3は、プライマー伸長反応及びS1マッピ
ングを行った結果を示す写真である。
【図4】 図4は、OsPSK遺伝子の塩基配列及び推
定アミノ酸配列を示す図である。
【図5】 図5は、OsPSK−イントロン−GUSコ
ンストラクトの構造を示した模式図である。
【図6】 図6は、各OsPSK−イントロン−GUS
コンストラクトを導入して形質転換したOc細胞のGU
S活性を示す図である。
【図7】 図7は、オーキシンとサイトカイニンによ
る、OsPSK::GUS遺伝子の制御を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12N 5/10 C12R 1:91) C12R 1:91) (72)発明者 松林 嘉克 愛知県名古屋市千草区唐山町3丁目34 フ ォーブルY105 Fターム(参考) 2B030 AA02 AB03 AD20 CA06 CA17 CA19 CB03 CD03 CD06 CD09 4B024 AA08 CA01 CA09 CA11 DA01 DA06 EA03 EA04 FA02 FA13 GA11 GA17 HA12 4B065 AA11X AA88X AA88Y AA98X AB01 BA02 BA24 BD34 BD35 CA53

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)または(b)に示す塩基配
    列からなることを特徴とする、プロモーター。 (a)配列表の配列番号1に示す、塩基番号(−335
    9)−(−1)で示される塩基配列からなることを特徴
    とする、プロモーター。 (b)(a)の塩基配列の一部が欠失、置換若しくは付
    加され、下流に存在する構造遺伝子の発現を活性化する
    作用を有する、プロモーター。
  2. 【請求項2】 以下の(c)または(d)に示す塩基配
    列からなることを特徴とする、プロモーター。 (c)配列表の配列番号2に示す、塩基番号(−191
    1)−(−1)で示される塩基配列からなることを特徴
    とする、プロモーター。 (d)(c)の塩基配列の一部が欠失、置換若しくは付
    加され、下流に存在する構造遺伝子の発現を活性化する
    作用を有する、プロモーター。
  3. 【請求項3】 以下の(e)または(f)に示す塩基配
    列からなることを特徴とする、プロモーター。 (e)配列表の配列番号3に示す、塩基番号(−103
    4)−(−1)で示される塩基配列からなることを特徴
    とする、プロモーター。 (f)(e)の塩基配列の一部が欠失、置換若しくは付
    加され、下流に存在する構造遺伝子の発現を活性化する
    作用を有する、プロモーター。
  4. 【請求項4】 以下の(g)または(h)に示す塩基配
    列からなることを特徴とする、プロモーター。 (g)配列表の配列番号4に示す、塩基番号(−56
    3)−(−1)で示される塩基配列からなることを特徴
    とする、プロモーター。 (h)(g)の塩基配列の一部が欠失、置換若しくは付
    加され、下流に存在する構造遺伝子の発現を活性化する
    作用を有する、プロモーター。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号5に示す、塩基番号
    (−3359)−(2033)で示される塩基配列から
    なることを特徴とする、ファイトスルフォカイン前駆体
    をコードする遺伝子。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のプロモーターを導入
    した、プラスミドベクター。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のプロモーターを植物
    細胞に導入した、形質転換植物細胞。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4のプロモーターを植物
    体に導入した、形質転換植物体。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のプロモーターを植物
    に導入することにより、当該植物に導入した外来の構造
    遺伝子又は当該植物に内在する構造遺伝子の発現を活性
    化する方法。
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