JP3038381B1 - 植物の細胞増殖因子前駆体ポリペプチド、増殖因子前駆体ポリペプチドをコ―ドする遺伝子、植物の増殖促進方法 - Google Patents

植物の細胞増殖因子前駆体ポリペプチド、増殖因子前駆体ポリペプチドをコ―ドする遺伝子、植物の増殖促進方法

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Abstract

【要約】 【課題】 形質転換植物を作製するために必要な技術で
ある、植物細胞の増殖を促進する方法を開発する。 【解決手段】 本発明により、植物の植物細胞の増殖を
促進する作用を有するペプチドであるファイトスルフォ
カインの前駆体ポリペプチドのアミノ酸配列、および当
該前駆体ポリペプチドをコードする遺伝子の塩基配列が
与えられた。当該遺伝子を植物に導入する事により、植
物細胞の増殖を促進させる事が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物細胞の増殖を
促進する作用を有するペプチドであるファイトスルフォ
カインの前駆体ポリペプチドのアミノ酸配列、および当
該前駆体ポリペプチドをコードする遺伝子、更には当該
遺伝子を植物に導入する事による植物細胞の増殖促進方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、植物遺伝子工学の発達により、種
々の外来遺伝子を導入した植物の作製が盛んに行われて
いる。そのような技術は多くの植物に対して利用されて
いて、産業的にも重要な役割を果たしており、例えば植
物細胞が生産する2次代謝産物の生産性を高めたよう
な、有用な新種の植物を得る事が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外来遺伝子
を導入した形質細胞植物を作製するにあたり、遺伝子導
入した少数の遊離細胞を培養して植物体を再生する必要
があるが、外来遺伝子を導入した植物の細胞は成長が遅
く、植物個体まで分化させる事が困難である場合が多か
った。それは、植物細胞は細胞外に未知の増殖因子を分
泌するが、細胞密度が低い場合には、増殖因子が必要濃
度に達するのに時間がかかったり、培地中で分解する速
度の方が速くなってしまうためである。また、培養その
ものが困難であったり、増殖が非常に遅い植物種が多数
ある。よって、植物細胞を培養するにあたり、その増殖
を促進する事を可能とする手段が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記のペプ
チド性の植物の成長因子として、ファイトスルフォカイ
ン(phytosulfokin:PSK)を単離精製
した(Y.Matsubayashiand Y.Sakagami,Proc.Natl.Acad.
Sci.USA 93,p7623,1996)。PSKは一度培養に使用し
た、いわゆる「馴化培地」(conditioned
medium:CM)中に含有される植物細胞の増殖因
子の一つであり、細胞外部に分泌されて、いわゆるオー
トクライン的に作用する事が知られている。また、PS
Kは翻訳後修飾によりそのチロシン残基が硫酸化された
ぺプチドであり、alphaとbetaの2つの型が存
在している。以下にPSKーalphaとPSKーbe
taの構造を示す。尚、beta型はalpha型の酵
素的分解産物であり、beta型の細胞増殖促進活性
は、alpha型と比較して約10分の1である。 PSKーalpha:Tyr(SO3H)-Ile-Tyr(SO3H)-Thr-Gl
n PSKーbeta:Tyr(SO3H)-Ile-Tyr(SO3H)-Thr
【0005】ところで、チロシン残基が硫酸化された構
造を有するペプチドやタンパク質が生理活性を有する例
は、植物ではPSKが初めてであるが、動物においては
コレシストキニン、ガストリンなど約30種類程が知ら
れている。これらはすべて細胞外分泌型のペプチドであ
り、前駆体の形で生合成されて、トランスゴルジネット
ワークを経由する間に硫酸化及びプロセシングを受け
て、PSKが切り出されるものと考えられている。細胞
外へ分泌される事から、このようなチロシン残基特異的
に硫酸化される前駆体ペプチドには、ある種のシグナル
配列が存在している事が予想される。そのような知見か
ら、PSKにも前駆体が存在している事が予想されるた
め、発明者らはイネ由来のPSK前駆体ぺプチドをコー
ドする遺伝子を単離して、その塩基配列を決定した。当
該遺伝子をイネOc培養細胞に導入してその効果を検討
したところ、導入されたPSK遺伝子が過剰発現する事
により培養培地中へのPSKの分泌が増加して、イネO
c培養細胞の増殖が促進された。
【0006】
【発明の実施の形態】PSKをコードする遺伝子を導入
する事により、植物細胞の増殖を促進させる事が可能で
ある。特に、外来遺伝子を導入したために増殖が遅くな
った植物細胞において、当該遺伝子の導入により細胞増
殖が可能となり、分化した植物個体が得られる。更に、
当該遺伝子を導入する事により、植物の成長を促進させ
る事が可能である。当該遺伝子を種々の植物に導入する
事が可能であるが、導入するのに特に適した植物の例と
しては、イネ、トウモロコシ、アスパラガス、コムギ等
の単子葉植物、また、シロイヌナズナ、タバコ、ニンジ
ン、ダイズ、トマト、ジャガイモ等の双子葉植物が挙げ
られる。形質転換体の作製方法としては、本技術分野に
おいて知られている通常の方法を用いる事ができる。使
用可能なベクターとしては、例えば、pAct−nos
/Hmz等が挙げられ、そのようなベクターを、例えば
アグロバクターに導入して、カルス又は幼植物に感染さ
せることにより、形質転換体を作製する事が可能であ
る。上述した例、及び下記に述べる実施例は、本発明の
実施の好ましい例であり、本発明の有効範囲を限定また
は制限する事を何ら意味するものではない。
【0007】
【実施例】(PSK−alphaのクローニング)PS
K−alphaのアミノ酸配列に相当する、混合した変
性オリゴヌクレオチドを用いて、イネOc細胞由来のc
DNAライブラリーを、以下のようにスクリーニングし
た。10日間培養したイネOc細胞より、ポリ(A)+
RNAをオリゴ(dT)カラムを用いて精製して、ZA
P−cDNA合成キット(ストラタジーン、ラホヤ、カ
リフォルニア)よりcDNAを構築した。PSKーal
phaの配列に相当する、15merのオリゴヌクレオ
チドを96種類合成して、[γ−32P]カイネーション
キット(東洋紡、大阪)によりラベル化して、プラーク
ハイブリダイゼーションによる、cDNAライブラリー
のスクリーニングに用いた。6×クエン酸ナトリウム生
理食塩水(SSC)、NaH2 PO4 (20mM)、S
DS(0.4%)、5×デンハルト溶液及びサケ精子D
NA(500μg/l)を含む溶液中において、25℃
の条件下でスクリーニングを行った。フィルターは、6
×SSC及び0.1%SDSの溶液を数回交換しなが
ら、25℃で1時間洗浄した。ハイブリダイゼーション
を行ったところ、3つのcDNAクローンがプローブと
ハイブリダイズした。
【0008】ポジティブな挿入部分を含むpBlues
criptプラスミドを切り取り、大腸菌株SOLR株
に導入した。サブクローン化した挿入部分の配列を、ビ
ッグダイターミネーター サイクルシークエンシングキ
ットとABI PRISM310ジェネティックアナラ
イザー(アプライドバイオシステムズ、フォスター、カ
リフォルニア)を用いて、製造者のマニュアルに従い配
列を決定した。その結果、一つのクローンがPSK前駆
体ポリペプチドをコードしているという結果が得られ
た。そのようにして得られたcDNAを以下においてO
sPSKと称する。
【0009】(PSK前駆体遺伝子及びポリペプチドの
構造と特徴)配列を解析した結果、OsPSK遺伝子の
塩基配列の長さは725塩基対であった。OsPSK遺
伝子の塩基配列を図1の上段配列、及び配列表の配列番
号2に示す。当該遺伝子の5’−非翻訳領域に、16の
GA反複配列が存在していた(図1点線)。当該遺伝子
の読み枠は267塩基対の長さであり、89アミノ酸残
基より成るPSK前駆体ポリペプチドをコードしてい
る。PSK前駆体ポリペプチドのアミノ酸配列を、図1
の下段配列及び配列表の配列番号1に示す。図1の配列
より、PSK前駆体ポリペプチドは、分子量は9.8k
Da、等電点は6.48であると推定される。PSK前
駆体ポリペプチドのアミノ末端において、切断可能なリ
ーダーペプチドと類似した22アミノ酸より成る、疎水
性領域が認められた。そのような疎水性領域の構造は、
動物の生物活性ペプチドの前駆体においても見出され
る。推定されるPSK前駆体ポリペプチドの成熟型は、
荷電したアミノ酸を高いパーセンテージで含有しており
(6%アスパラギン酸、7.5%グルタミン酸、6%リ
ジン)、そのような荷電アミノ酸が存在する事により、
PSK前駆体ポリペプチドは親水性となっている。89
アミノ酸より成るPSK前駆体ポリペプチドの中で、8
0から84のアミノ酸が、PSKーalphaをコード
している(図1二重下線)。
【0010】硫酸化されたチロシン残基は、通常は分泌
ペプチドの酸性領域に位置しており、これまで動物中に
おいて同定された硫酸化チロシンの近傍には、アスパラ
ギン酸又はグルタミン酸残基が存在している。PSK前
駆体ポリペプチド中において、PSK−alphaに相
当する部位は前駆体ポリペプチドの酸性部位に位置して
いる。図1において、酸性アミノ酸を丸印で囲む。PS
K−alphaの最初のチロシン残基のアミノ末端方向
の−1の位置に、アスパラギン酸残基が存在する。ま
た、PSK−alphaの中の第1又は第2のチロシン
残基の−5から+5の間に、2個又は3個の酸性の残基
が認められる。PSK前駆体ポリペプチドのそのような
構造上の特徴は、当該ポリペプチドのチロシン残基がス
ルホトランスフェラーゼにより硫酸化される事を示して
いる。PSKの分泌時にプロセシングを受けるであろう
と推定される部位は、V8ペプチダーゼにより認識され
る部位であり、PSKが前駆体ポリペプチドにより蛋白
分解的に切断される可能性を示している。図1におい
て、V8ペプチダーゼ認識部位を、矢印で示す。DNA
データバンクを検索して相同配列を検討したところ、機
能が知られていないイネ由来の配列タッグの発現を除い
て、OsPSK遺伝子と他の配列の間には明らかな相同
性は認められなかった。
【0011】(OsPSK遺伝子の導入による形質転
換)OsPSK遺伝子がPSKをコードしている事を確
認をするために、変異したOsPSKのcDNAにより
イネOc細胞の形質転換を行った。ここで用いた変異c
DNAは、PSK−alpha及びPSK−betaの
4番目のアミノ酸であるスレオニンを、セリンに置換し
たアミノ酸をコードする遺伝子である。以下、PSK−
alphaのセリン置換体を[Ser4 ]PSK−al
pha、PSK−betaのセリン置換体を[Se
4 ]PSK−betaと示す。 [Ser4 ]PSK−alpha:Y(SO3 H)IY
(SO3 H)SQ [Ser4 ]PSK−beta:Y(SO3 H)IY
(SO3 H)S 22−merのプライマー(5'-CATCTTGGGAGTAGATATAAT
C-3')を合成し、インビトロミュータゲネシスキット
(宝、東京)を用いて、上記の変異cDNAを得た。形
質転換体の選抜のためにカナマイシン及びハイグロマイ
シン耐性遺伝子を持つpAct−nos/Hmzを、O
c細胞を形質転換させるためのバイナリーベクターとし
て用いた。野生型またはセリン置換型のcDNAをSm
aIおよびEcoRVより切り出して、ベクターのSm
aIサイトに挿入した。キメラ遺伝子の発現は、バイナ
リーベクター中のイネアクチンプロモーターにより制御
される。キメラ遺伝子のベクターをアグロバクテリウム
LBA4404株に導入して、アグロバクテリウム法に
よりOc細胞の形質転換を行った。
【0012】(PSK類縁体の定量方法)野生型または
形質転換体の細胞により、培地中に放出されたPSK−
alpha及びその類縁体の量を、液体クロマトグラフ
ィー/マススペクトロメトリー(LC−MS)解析によ
り定量した。野生型または形質転換したOc細胞を14
日培養して得られた馴化培地につき、DEAE Sep
hadexA−25カラムによりクロマトグラフィーを
行った。800mMと1200mMのKCl画分中に含
まれているPSK−alpha及びPSK−beta
を、セップーパックバックカートリッジに吸着させ、
0.1%トリフルオロ酢酸を含む30%アセトニトリル
により溶出して凍結乾燥した。ジャスコPU980高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)システムに、ファ
イソンVGプラットフォームクアドラポールマススペク
トロメーターを接続させた装置を用いてLC−MS解析
を行った。PSK−alpha及びPSK−betaを
含む画分を200μlの水に溶解し、0.1%トリフル
オロ酢酸を含む10%アセトニトリルを用いて、1.0
ml/分の条件で、逆相HPLCカラム(4.6×25
0mm)により分離した。PSK−alpha及びPS
K−betaの疑似分子イオンを、選択イオン検出モー
ドにおいて、1.9秒毎に走査することにより検出し
た。ペプチドのアミノ酸配列は、アプライドバイオシス
テム490型により決定した。
【0013】(PSK類縁体の分泌に対するOsPSK
遺伝子導入の効果)cDNAで形質転換させたOc細胞
の馴化培地より得た溶出液を、上記の方法によりLC−
MS解析で定量した結果を図2に示す。図2において、
[Ser4]PSK−alpha(リテンションタイム
6.9分)、PSK−alpha(リテンションタイム
8.0分)[Ser4 ]PSK−beta(リテンショ
ンタイム9.0分)、及びPSK−beta(リテンシ
ョンタイム12.7分)が検出された。該当する画分に
含まれるペプチドの配列を決定することにより、各ピー
クがそれぞれ、[Ser4 ]PSK−alpha及びb
etaである事を確認した。即ち、導入したPSKのセ
リン置換体の遺伝子に由来する生成物が確認され、Os
PSK遺伝子がPSK前駆体ポリペプチドをコードして
いる事が示された。また、PSKーbetaがPSKー
alphaの酵素分解産物である事が裏付けられた。
【0014】更に、OsPSK遺伝子のcDNAを、同
じバイナリーベクターを用いてセンスまたはアンチセン
スの方向に導入して、馴化培地中におけるPSK−al
phaとPSK−betaの量をLC−MSにより定量
した。コントロールまたは形質転換したOc細胞(0.
8g)を100mlの新鮮な培地に植え込み、一週間培
養した後に、培地中におけるPSK−alphaまたは
その類縁体の濃度を定量した。結果を表1に示す。表1
において、3回の独立した実験の結果を標準偏差をつけ
て示す(濃度の単位:nM)。センス形質転換体の馴化
培地中に蓄積したPSK−alpha及びPSK−be
taの濃度は、コントロールと比較して1.6倍であ
り、当該遺伝子の導入により、PSKの分泌が増加する
事が示された。また、アンチセンス形質転換体の馴化培
地中に蓄積したPSK−alphaおよびPSK−be
taの濃度は、コントロールの60%以下であり、PS
Kの分泌が低下した。一方、セリン置換したPSK−a
lpha及びbetaの総量は、野生型PSK−alp
haおよびPSK−betaの約34%にすぎなかっ
た。セリン置換体の結果は、アミノ酸置換によりプロセ
シングまたは修飾の効率が低下する可能性を示してい
る。
【0015】
【表1】
【0016】(OsPSK遺伝子が細胞の増殖に及ぼす
効果)OsPSK遺伝子が細胞増殖に及ぼす効果を検討
した。二週間培養した後の細胞増殖を検討したところ、
センスの形質転換細胞(図4)はコントロールの細胞
(図3)と比較して、約2倍の速度で増殖した。一方ア
ンチセンスの形質転換細胞(図5)においては増殖速度
が低下した。また、アンチセンスの形質転換体にPSK
−alphaを与えると、部分的(38−64%)にで
はあるが増殖活性が回復した。以上の結果により、Os
PSK遺伝子は植物の細胞増殖を促進する効果を有する
事が示された。
【0017】尚、形質転換細胞における導入遺伝子の存
在を、ポリメラーセ連鎖反応(PCR)を行った後に、
サザンブロッティングを行う事により確認した(図
6)。尚、図6において各レーンは、以下のサンプルを
示している。 W:水のみ N:形質転換していないイネOc細胞 A1−A4:アンチセンス導入細胞 S1−S4:センス導入細胞 P:発現ベクターのみ 図6より、導入されたOsPSK遺伝子に由来する0.
5kbのバンドがセンス導入細胞において認められた。
一方、アンチセンス導入細胞においては0.5kbのバ
ンドが認められず、OsPSK遺伝子の発現が抑制され
ていた。一方、イネアクチンcDNA(OsRAc1)
に由来する1.6kbのバンドは、センス導入細胞とア
ンチセンス導入細胞において共に認められた。OsRA
c1はイネOc細胞が元来有している遺伝子であり、形
質転換により発現量が変化しないため、コントロールと
して用いた。
【0018】(OsPSK遺伝子の発現の特性)イネO
c培養細胞におけるOsPSK遺伝子発現量の培養日数
による変化を、ラベル化した全長cDNAと60℃にお
いてハイブリダイズしてノザンブロットを行う事により
解析した。図7において、レーン1は培養3日目、レー
ン2は培養7日目、レーン3は培養10日目、レーン4
は培養14日目の結果を示す。図7の結果より、OsP
SK遺伝子はOc細胞において持続的に発現していた。
特に、10日から14日後において最も大量に発現して
おり、継続してPSKを与える事により、細胞増殖を速
める事が可能であると考えられる。図8において形質転
換細胞におけるOsPSK遺伝子の発現を確認したとこ
ろ、レーン1に示すセンス導入細胞は形質転換していな
い細胞(レーン3)と比較して発現量が増加しており、
導入遺伝子の発現が確認された。一方レーン2に示すア
ンチセンス導入細胞においては発現量が低下していた。
更に、イネの芽生えにおけるOsPSK遺伝子の発現パ
ターンを検討した(図9)。レーン1は第1葉、レーン
2は第2葉、レーン3は茎頂、レーン4は側根、レーン
5は種子根における解析結果を示す。図9より、茎頂及
び種子根において顕著な発現が認められ、葉における発
現量は少ないという結果となった。この結果は、成長が
盛んな部位においては、OsPSK遺伝子の発現量が多
いという事を示唆している。
【0019】種々の制限酵素により処理を行った後に、
サザンブロット解析を行った(図10)。図10におい
て、BaはBamHI処理、EcはEcoRI処理、X
bはXbaI処理、XhはXhoI処理を示す。その結
果、EcoRI処理したサンプルおいて、いくつかのサ
イズの小さなバンドが認められた。その結果は、OsP
SK遺伝子が多遺伝子のファミリーに属している可能性
を示唆している。しかしながら、EcoRI分解により
得られた多くのバンドがハイブリダイズするという結果
は、OsPSKのcDNA中に制限部位が存在している
事に拠る可能性がある。そこで、OsPSKのcDNA
の5’末端由来の300塩基対の断片を用いて、再ブロ
ットを行った。その結果、一つのバンドのみが(3.7
キロベース塩基対)ハイブリダイズした。よって、PS
K前駆体ポリペプチドをコードする遺伝子は単一の遺伝
子によりコードされており、多遺伝子ではないと示され
た。
【0020】更に、OsPSKの相同遺伝子が他の植物
種においても見られるか、検討を行った。図10と同様
に、制限酵素により処理を行った後に、ブロッティング
による解析を行った。図11において、BaはBamH
I処理、EcはEcoRI処理を示す。PSKを生成す
ると知られている、シロイヌナズナ(Arabidop
sis thaliana:レーン1)、アスパラガス
(Asparagusofficinalis:レーン
2)、ニンジン(Daucus carota:レーン
3)、ヒャクニチソウ(Zinnia elegan
s:レーン4)由来のゲノミックDNAについて、サザ
ンブロットを行った。図11においてOsPSK遺伝子
の相同物は4種の植物すべてにおいて検出され、OsP
SK遺伝子は単子葉類と双子葉類の両者において保存さ
れている事が示された。よって、OsPSK遺伝子の導
入は、種々の植物において有効であろうと思われる。
【0021】
【発明の効果】本発明により、植物の増殖因子であるフ
ァイトスルフォカインの前駆体ポリペプチドのアミノ酸
配列、および当該遺伝子をコードする塩基配列が与えら
れた。また、当該遺伝子をイネOc細胞に導入したとこ
ろ、ファイトスルフォカインの培地中への分泌が増加し
て、細胞増殖が促進される事が示された。
【0022】
【配列表】 <110>出願人氏名:名古屋大学長 <120>発明の名称:植物の細胞増殖因子前駆体ポリペプチド、増殖因子前駆 体ポリペプチドをコードする遺伝子、植物の増殖促進方法 <160>配列の数:2 <210>配列番号:1 <211>配列の長さ:89 <212>配列の型:アミノ酸 <213>起源:イネOc細胞 <400>配列 MVNPGRTARA LCLLCLALLL LGQDTHSRKL LLQEKHSHGV GNGTTTTQEP SRENGGSTGS 60 NNNGQLQFDS AKWEEFHTDY IYTQDVKNP 89 <210>配列番号:2 <211>配列の長さ:725 <212>配列の型:核酸 <213>起源:イネOc細胞 <400>配列 GAAGAAGCAG CAGCAAAAAA GTTGATCAGT TAATTAGCAA GTGTGTTCTT CTTTCTTTTG 60 GTGAGAGAGA GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA GAGATCTCAG AATGGTGAAT CCAGGAAGAA 120 CAGCTAGGGC ACTCTGCCTC CTATGCCTTG CTCTCCTCCT GCTAGGTCAA GATACCCATT 180 CCAGGAAGCT CCTGTTGCAG GAGAAGCACA GCCATGGCGT CGGCAACGGC ACAACCACCA 240 CCCAGGAACC AAGCAGAGAG AATGGAGGAA GTACAGGTTC CAATAACAAT GGGCAGCTGC 300 AGTTTGATTC AGCCAAATGG GAAGAATTCC ACACGGATTA TATCTACACC CAAGATGTCA 360 AAAACCCATA ATGGCTGTTC ATTTATGATT TGAACTAGTA CTAGTAGCTT ATACCTTCTG 420 CGCGTCTTTT GTTCGTTTGG AGAGGGGATT TTCTTGGGAT TTAGCATATG AACTAATTAA 480 ATTAAATCCC AGGCAAATCC CACTCAGCCC ATTTTGTGCA GAAGTTGTCA GTGTGCACTG 540 TATAATTATT TAGTCATACA CAACTACTCC TGGTAACTAC TCCTATCTTC GATGAATTTT 600 CTGGTTTTGC CAGACGTGAC AATAGTCCAG TAGCATGCAG TACCCTCTCA GAATCCCTGT 660 AATTTTTAGC AAAAAAAAAA GGAAGAAAAG AAAAGAAGCT TCCCTACTAA AAAAAAAAAA 720 AAAAA 725
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、OsPSK遺伝子の塩基配列及びア
ミノ酸配列を示す図である。
【図2】 図2は、形質転換したイネOc細胞の馴化培
地中に存在するPSK類似体を、LC−MSスペクトル
により解析した結果の図である。
【図3】 図3は、形質転換していないイネOc細胞を
2週間培養した後の、細胞の写真である。
【図4】 図4は、センスOsPSK遺伝子を導入した
イネOc細胞を2週間培養した後の、細胞の写真であ
る。
【図5】 図5は、アンチセンスOsPSK遺伝子を導
入したイネOc細胞を2週間培養した後の、細胞の写真
である。
【図6】 図6は、センス及びアンチセンスOsPSK
遺伝子を導入したイネOc細胞における当該遺伝子の発
現を示す、ブロッティングの写真である。
【図7】 図7は、培養3日目、7日目、10日目、1
4日目における、イネOc細胞におけるOsPSK遺伝
子の発現を示す、ブロッティングの写真である。
【図8】 図8は、センス及びアンチセンスOsPSK
遺伝子を導入したイネOc細胞における当該遺伝子の発
現を示す、ブロッティングの写真である。
【図9】 図9は、イネ芽生えにおけるOsPSK遺伝
子の発現を、植物体の種々の部位において検討した、ブ
ロッティングの写真である。
【図10】 図10は、イネにおけるOsPSK遺伝子
の発現を、種々の制限酵素で処理して検討した、ブロッ
ティングの写真である。
【図11】 図11は、シロイヌナズナ、アスパラガ
ス、ニンジン及びヒャクニチソウにおけるOsPSK遺
伝子の発現を検討した、ブロッティングの写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 研三 愛知県日進市香久山2丁目1118番地 (56)参考文献 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,1996,Vol.93,No. 15,p.7623−7627 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C12P 1/00 - 41/00 C07K 14/415 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イネ由来のファイトスルフォカインの前
    駆体ポリペプチドであり、以下の(a)または(b)に
    示すアミノ酸配列からなることを特徴とする、ポリペプ
    チド。 (a)配列表の配列番号1に示す、アミノ酸番号1−8
    9で示されるアミノ酸配列からなることを特徴とする、
    ポリペプチド。 (b)ファイトスルフォカインをその配列内に含有して
    おり、植物細胞内でプロセシング及びファイトスルフォ
    カインのチロシン残基の硫酸化を受け、チロシン硫酸化
    されたファイトスルフォカインを分泌して植物細胞の増
    殖促進活性を発現する事が可能な、(a)の一もしくは
    複数のアミノ酸が欠損、置換若しくは付加された、ポリ
    ペプチド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリペプチドをコードす
    る、遺伝子。
  3. 【請求項3】 イネ由来のファイトスルフォカインの前
    駆体ポリペプチドをコードし、以下の(c)または
    (d)に示す塩基配列からなることを特徴とする、遺伝
    子。 (c)配列表の配列番号2に示す、塩基番号1−725
    で示される塩基配列からなることを特徴とする、遺伝
    子。 (d)(c)の一もしくは複数の塩基が欠損、置換若し
    くは付加された、遺伝子。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の遺伝子を植物細胞
    に導入する事により、植物細胞の増殖を促進させる方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の遺伝子を植物細胞
    に導入する事により、植物の成長を促進させた、形質転
    換植物。
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