JP2001352772A - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ

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JP2001352772A
JP2001352772A JP2000168827A JP2000168827A JP2001352772A JP 2001352772 A JP2001352772 A JP 2001352772A JP 2000168827 A JP2000168827 A JP 2000168827A JP 2000168827 A JP2000168827 A JP 2000168827A JP 2001352772 A JP2001352772 A JP 2001352772A
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mechanical
magnetic flux
coil
linear actuator
operating body
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Withdrawn
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JP2000168827A
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Masahiro Ota
正弘 大田
Yoshi Sukigara
宜 鋤柄
Kazuhiro Kagawa
和宏 加川
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/035DC motors; Unipolar motors
    • H02K41/0352Unipolar motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K41/0352Unipolar motors
    • H02K41/0354Lorentz force motors, e.g. voice coil motors
    • H02K41/0356Lorentz force motors, e.g. voice coil motors moving along a straight path

Abstract

(57)【要約】 【課題】物理的特性と機械的特性が融合することによ
り、応答特性と形状記憶性をよくして小型軽量化し、出
力領域の設計自由度を高くする。 【解決手段】磁力を受けて伸縮する機械的動作体(機械
的コイル、コイルスプリング)1の伸縮方向に交叉する
交叉方向に向く磁束を生成する電磁コイル14と、機械
的動作体1の両端の伸縮力を出力し機械的動作体1の伸
縮軸方向に相対的に運動する線形出力体2,3とから構
成される。機械的動作体1はばね定数を有し電磁コイル
14に流れる電流に対応する長さに伸縮する。磁力を受
けて動作する機械的動作体は、実質的にはばねであり、
バネ定数を有し、磁力を受けて直接的に伸縮方向に伸縮
してリニアアクチェータを形成することができる。可変
電流源により電磁コイルに流れる電流を可変することに
より、本アクチュエータは、任意の動作長さを安定的に
維持するすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアアクチュエ
ータに関し、特に、形状記憶特性と機械的応答性が優れ
たリニアアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】アクチュエータには、応答性がよく、出
力が大きく、変位(量)が大きく、位置保持性・固体性
(形状記憶性)がよく、効率がよいことが求められる。
圧電・電歪性又は超磁歪が利用される固体変位型アクチ
ュエータは、応答性がよく出力が大きいが、変位が小さ
く、脆性材料でできているため、固体性・剛性が悪い。
熱性形状記憶合金は、出力が大きく変位が大きいが、変
位にヒステリシスがあり位置保持性が悪く応答性が著し
く悪く効率が悪い。回転式電磁モータは、応答性がよく
出力が大きく変位(量)が大きく位置保持性がよく固体
性がよく効率がよいが、線形性がなく回転力を直進力に
変換するために複雑な機械変換系である外部変換機構が
必要になり、更に、減速機が必要であり、且つ、小型化
が困難である。電磁リニアモータは、そのような機械系
が不要であるが、出力が小さく、位置保持のためにフィ
ードバック制御系が必要になり、その利用分野が制限さ
れる。電磁力は磁性体に対して安定的に作用しないの
で、電磁力利用のアクチュエータではフィードバック制
御が必ず必要である。流体圧利用のアクチュエータは、
油漏れ対策が厄介であり弁を多く含む流路構成が複雑に
なる。
【0003】ロボットの腕、指の関節には、回転駆動だ
けでなく線形駆動が必要である。線形駆動のために、出
力が大きい回転式小型モータが一般的に用いられてい
る。回転式モータは、既述の通り全ての物理特性で良好
であるが、腕、指のような狭い空間内に体積的に嵩張る
減速機、機械変換系を付加するためにやむなく小型化さ
れる回転式モータは、結果的に出力が小さくなる。コイ
ルを用いてリニアモータ型アクチュエータを構成し、磁
束収束度をよくしてヨークに流れる磁束を均一とし、全
ストロークに亘り電機子反作用を有効に働かすことによ
り省スペース型を可能にしようとする技術は、特開平8
−214530号で知られている。
【0004】(1)出力が大きく、(2)応答性がよ
く、(3)変位が大きく、(4)形状記憶性がよいこと
を満たす物理的特性と、(5)効率がよく、(6)出力
が大きく、(7)小型化が容易であり、(8)線形性の
精度が高いことを満たす機械的特性との両性質を合わせ
持つことが、電磁モータを用いて線形変位を得る分野、
特に、ロボットの指、直接駆動型以外の関節を用いる分
野で求められている。更には、設計の自由度が高いこと
が求められる。このような両性質は、小型・軽量化が求
められる産業ロボット、工作機械、自動車のような産業
分野であり、変位変換機構、減速装置を不要化して小型
軽量化が必要である分野で特に望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、物理
的特性と機械的特性が融合することにより小型軽量化が
より推進され得るリニアアクチュエータを提供すること
にある。本発明の他の課題は、物理的特性と機械的特性
が融合することにより出力領域の設計自由度がより高く
なるリニアアクチュエータを提供することにある。本発
明の更に他の課題は、物理的特性と機械的特性が融合す
ることにより、形状記憶特性と応答性を高くして小型軽
量化をより推進することができるリニアアクチュエータ
を提供することにある。本発明の更に他の課題は、物理
的特性と機械的特性が融合することにより、変形拡大機
構、動作変換機構が不要であり小型軽量化をより推進す
ることができるリニアアクチュエータを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0007】本発明によるリニアアクチュエータは、磁
力を受けて伸縮する機械的動作体(1)と、機械的動作
体(1)の伸縮方向に交叉する交叉方向に向く磁束を生
成する磁束生成器(14)と、機械的動作体(1)の両
端の伸縮力を出力し機械的動作体(1)の伸縮方向に相
対的に運動する線形出力体(2,3)とを含み、機械的
動作体(1)はばね定数を有し磁束生成器(14)が生
成する磁束に対応する長さに伸縮する。磁力を受けて動
作する機械的動作体は、実質的にはばねであり、バネ定
数を有し、磁力を受けて直接的に伸縮方向に伸縮し、僅
かなせん断歪みにより大きい変位を得ることができるリ
ニアアクチェータを形成することができる。バネは、一
般的に、耐久性がよい。磁束生成器(14)が生成する
磁束の大きさは、電磁コイル(14)に流れる電流に対
応する。磁束生成器(14)では、ばね性がよい金属に
磁界を加えることにより、本アクチュエータは、任意の
動作長さを安定的に維持することができる。特に、磁束
生成器(14)として、電磁コイル(14)を用いるこ
とにより、可変電流電源に流れる電流を可変化するとい
う簡単な動作原理により、本アクチェータを駆動するこ
とができる。
【0008】ボビンケース(8)と、ボビンケース
(8)に取り付けられ交叉方向の成分を持って磁束を誘
導する磁束誘導体とが追加され、磁束収束性に優れてい
る。磁束誘導体は、直交方向に向く複数の鉄心(16)
で形成されることが、軽量化の点で好ましい。ボビンケ
ースが中空であることも、軽量化の点で好ましい。鉄心
(16)としては、高透磁率のものも適用され得る。
【0009】機械的動作体が軟磁性の機械的コイルであ
ることは特に優れている。機械的コイルは、外力に対す
る変形量の精度が非常に高く形状記憶性が抜群に優れて
いる。磁束に対する反応性も特に優れている。電流の電
流値がIで表され機械的コイルのばね定数がKで表さ
れ、機械的コイルの伸縮長さがLで表され、電流を変数
とする関数がF(I)で表され、機械的動作体に作用す
る外力がfで表され、式:KL=f+F(I)で表され
る位置に機械的コイルの両端が位置してバランスし、形
状記憶特性は制御電流に高精度で対応する物理的特性を
有している。従って、フィードバック機能が原理的に必
要でない(それが与えられることは否定されない)。
【0010】
【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明による
リニアアクチュエータの実施の形態は、コイルスプリン
グとともに電磁コイルが軸交叉して配置されている。そ
のコイルスプリング、ばねコイル、又は、機械的コイル
1(以下、機械的コイルという)は、図1に示されるよ
うに、連続した螺旋巻きの軟磁性金属線で形成されてい
る。その螺旋巻金属線の中心線は、数学的定義に基づく
螺旋である必要はない。その螺旋巻金属線は、円筒に巻
かれた形態でなく角筒に巻かれた形態であることが可能
であるが、その弾性が線形的に安定している円筒に巻か
れピッチが一定である形態のコイルスプリングは、その
軸方向Lの伸縮運動が円滑であり、フックの法則に従っ
て形状(形態)記憶特性がよく、物理的に、且つ、機械
的にもっとも優れた物性を持ち合わせていて、この物性
は周知である。このような技術的意味で、コイルスプリ
ングは本明細書において、機械的コイルと呼ばれ、下記
電磁コイルと対比される。機械的コイルの材料は、バネ
性と高透磁率を持つ磁性の両性質に優れた材料であり、
ヒステリシスが小さい高透磁率材料の軟磁性材料、例え
ば、Fe、Ni、その他の金属、非金属から形成される
多様な合金であり、SUSが好適である。
【0011】機械的コイル1は、第1ハウジング2と第
2ハウジング3の中に収納されている。第1ハウジング
2と第2ハウジング3はともに円筒体である。第1ハウ
ジング2は、第2ハウジング3の内側に配置されてい
て、第2ハウジング3の内側円筒面に案内されて摺動的
に軸方向Lに往復的に運動することができる。第1ハウ
ジング2の材料と第2ハウジング3の材料は、磁性材
料、又は、非磁性材料である。第1ハウジング2の開放
端部内面には、第1栓4が詰められていて、第1栓4は
第1ハウジング2に強固に固着している。第2ハウジン
グ3の開放端部内面には、第2栓5が詰められていて、
第2栓5は第2ハウジング3に強固に固着している。機
械的コイル1の一端側は、第1栓4の第1内側面6で軸
方向Lに支持されている。その支持点又は支持面で、機
械的コイル1の一端部は強固に第1栓4に固着してい
る。機械的コイル1の他端側は、第2栓5の第2内側面
7で軸方向Lに支持されている。その支持点又は支持面
で、機械的コイル1の他端部は強固に第2栓5に固着し
ている。
【0012】第1栓4には、軸方向Lに貫通する中心穴
7が開けられている。長尺のボビンケース8が、中心穴
7に貫通して、第1ハウジング2と第2ハウジング3の
中に同軸に内挿され、機械的コイル1の内側に同軸に更
に内挿されている。ボビンケース8は、角筒状の樹脂
(非磁性体)で形成されている。ボビンケース8の一端
側は、第2栓5に強固に固着されている。ボビンケース
8の他端側は、第1栓4に対して自由である。ボビンケ
ース8は、その中が中空に形成され軽量化されている。
【0013】ボビンケース8は、図2に示されるよう
に、本体部分9と両端側の巻線端部誘導部分11を有し
ている。本体部分9の中央部分の周囲面は、四角柱面1
2に形成されている。本体部分9の両端面は、半円筒面
13に形成されている。両側の半円筒面13は、軸方向
Lに対向している。
【0014】軸方向に折り返して軸方向に長く延びる電
気伝導線で形成される電磁コイル14が、図3に示され
るように、ボビンケース8の本体部分9に巻かれて装着
されている。電磁コイル14の折り返し部分は、半円筒
面13に沿って円滑に半周している。電磁コイル14の
材料は、材料コストの点で銅が適正である。電磁コイル
14の中心軸心線方向(機械的コイル1、第1ハウジン
グ2に関しては径方向)L’は、図3に示されるよう
に、軸方向Lに直交している。
【0015】ボビンケース8の両側の側面壁(中心軸心
線方向L’に直交する壁)には、鉄心保持穴15が開け
られている。鉄心保持穴15は、軸方向に並んでいる。
図1に示されるように、機械的コイル1の巻数が40で
あれば、鉄心保持穴15の配列数は40又は39であ
る。それぞれの鉄心保持穴15に、鉄心16が挿入され
ている。鉄心16は、ボビンケース8に強固に固着され
ている。鉄心16の中心線は、径方向・中心軸心線方向
L’に平行である。
【0016】図4は、機械的コイル1と鉄心の位相的配
置関係を示している。両者の配置関係にこだわらなけれ
ばならない技術的意義は原理的には特にはないが、図4
は、磁力発生メカニズムを明白にするためにその位相関
係を示している。図4が示す断面(軸方向Lと中心軸心
線方向L’とが含まれる平面)にあり、軸方向Lと中心
軸心線方向L’の交点を原点とし、軸方向Lを角度座標
が零である極座標系で、機械的コイル1の1つの断面の
中心点18は180度の位置にあり、他の断面の中心点
19は零度の位置にある。中心点を通る放射線(径方向
線)は、鉄心16の中心線に一致し、隣り合う中心点1
9,19の中点又はその近傍点Qを通る。
【0017】電磁コイル14に電流を流すと、全体的に
観察すれば(グローバルには)、図3と図5に示される
ように、断面が長矩形状の磁路21が形成され、その磁
路は扁平であり、磁路の向きは中心軸心線方向L’に概
ね平行である。部分的に観察すれば(ローカルには)、
図4に示されるように、中心軸心線方向L’に平行な磁
路21の一部分である磁束22aは、1つの中心点19
で曲げられて、特定鉄心16Aの一端面に向かう斜め磁
束23aに連続し、斜め磁束23aは特定鉄心16Aに
侵入してその中で中心軸心線方向L’に平行である鉄心
内磁束24に連続し、鉄心内磁束24は他の中心点18
を中心軸心線方向L’に平行に貫通する戻り磁束25に
連続に接続する。中心軸心線方向L’に平行な磁路21
の他部分である磁束22bは、他の1つの中心点19で
曲げられて、特定鉄心16Aの一端面に向かう斜め磁束
23bに連続し、斜め磁束23bは特定鉄心16Aに侵
入してその中で中心軸心線方向L’に平行である鉄心内
磁束24に合流して連続し、鉄心内磁束24は他の既述
の中心点18を中心軸心線方向L’に平行に貫通する戻
り磁束25に連続に接続する。
【0018】ボビンケース8が固定系であるとすれば、
ボビンケース8に固定されている鉄心16は静止系であ
る。斜め磁束23aの軸方向L成分と斜め磁束23bの
軸方向L成分は、互いに対向していて、隣り合う中心点
19は互いに引かれ合う磁力を受ける。全ての中心点1
9,19・・・,19は、静止系に対して不動点でなく
可動点であり、連鎖系である全ての中心点19,19・
・・,19は、互いに引き合って、機械的コイル1は縮
小する。その縮小に対応してその縮小分に等しい長さだ
け第1ハウジング2と第2ハウジング3とは相対的に接
近しあう。このような縮小により、中心点19は、第2
ハウジング3の第2栓5に向かって運動し、鉄心16に
対する軸方向Lの位相が変化する。第1ハウジング2の
第1栓4により近い方の中心点18,19は、大きく変
位する。隣り合う巻線間の縮小幅がΔLであれば、機械
的コイル1の全体の縮小距離は、機械的コイル1の巻回
数がNであれば、ΔL(N−1)である。
【0019】隣り合う2つの中心点19は、それらの位
相がどのような値であっても、2つの斜め磁束により引
力を受ける。既述の力学解析は、中心点に働く磁力に関
してのみ行われているが、図5に示されるように、中心
点18,19から角度座標方向に位相が90度ずれた他
の点31,32にも磁力が働き、更に、中心軸心線方向
L’に平行である面(軸方向Lに直交する面)に完全に
含まれず中心軸心線方向L’に対して傾斜している機械
的コイル1の任意の部分に磁気勾配が常に生じているの
で、その任意の部分はその中心線が磁路の向きに一致す
るように変位する磁力を受ける。従って、機械的コイル
1は鉄心16の相対的位相の値に関係せず常時に縮小す
る方向に磁力を受け続ける。機械的コイル1は位相に関
係せずに縮小方向磁力を受けるので、39個の全ての鉄
心16の集合は、ソリッドな1本の円柱又は角柱の鉄心
に代替され得る。ボビンケース8そのものが鉄心に代替
され得るが、ボビンケース8を非磁性材料である樹脂で
作製され多数の鉄心16を用いた理由は、全体的軽量化
のためである。
【0020】第1ハウジング2又は第2ハウジング3の
部分は、アクチュエータの動作部分として機能する。磁
束が機械的コイル1の任意の部分に有効に作用するの
で、第1ハウジング2と第2ハウジング3とは相対的に
新タイプのリニアモータを形成し、公知のリニアモータ
よりも、大きい推力が発生する。機械的コイル1に流す
電流をIで表せば、磁束密度又は磁場Hにより機械的コ
イル1の全体に作用する磁力は、よい近似でkHで表さ
れる。機械的コイル1の復元力Fは縮小長さがDであれ
ば、k’Lで表される。電流が一定値であれば、その縮
小長さはよい近似で次式により決定される。 k’L=kH=k”I 改めて新しい定数としてkを用いれば、 L=kI
【0021】電流の絶対値によりLは絶対的に定まるの
で、本アクチュエータは、フィードバック制御を原理的
に必要とせず、フィードバック用の位置検出手段が不要
である。電流量の制御によって、第1ハウジング2と機
械的コイル1の相対的位置制御が可能である。駆動系は
回転系ではないので、回転力を直線力に変換する機械的
変換系が不要であり、既述の課題である7条件は全てが
過不足なく満たされている。
【0022】機械的動作体は、機械的コイルに限られ
ず、折り曲げ式の板ばね、その他のバネ構造が、リニア
アクチェータの適用対象に応じて広く適用される。機械
的コイルが動作体であるので、変位拡大機構は原理的に
不要であり、変位拡大機構がないので、耐久性と信頼性
に優れ、機械的コイルは軟磁性であって収縮効率が高
く、鉄心は磁束の収束性をよくして、磁束が機械的コイ
ルを効率的に透過するので、ばねの収縮効率が高く、バ
ネとして円筒ばねである機械的コイルが用いられその機
械的コイルは磁気発生源の周囲に配置されているので、
動作効率、エネルギー変換効率が高い。軟磁性材料は、
同時にばね性がよい材料(Fe系、SUS系)でもある
ことが多く、設計自由度が拡大される。
【0023】図6は、電磁コイル14に替えられて用い
られる永久磁石の磁束が変化する磁束生成器を示してい
る。多数の棒磁石41が、そららの磁束が中心軸心線方
向L’に向くように磁石支持筒42に配列されて固定さ
れている。機械的コイル1と棒磁石41の配列領域との
間に磁束遮断器又は磁束変化器43が介設されている。
磁束変化器43は、軟磁性材料で形成され、棒磁石41
の配列ピッチと同じピッチで多数の穴44が開けられて
いる。穴44が磁石支持筒42に対して相対的に軸方向
Lに移動することにより、磁束変化器43は棒磁石41
の磁力を機械的コイルに対して遮断するように働き、又
は、棒磁石41の磁束の有効磁路を変化させるように働
き、棒磁石41が形成する磁束勾配に変化が生じて機械
的コイル1が伸縮する。磁束変化器43を駆動する小さ
い力により、機械的コイル1の大きい伸縮力に増幅さ
れ、又は、その変位距離が増幅される増幅作用があり、
磁束変化器43の位置制御は容易であるから、機械的コ
イルの伸縮量を有効に制御することができる。
【0024】図7は、アクチェータの出力体の実施の他
の形態を示している。一体の筒51の一方の蓋52に2
つの動作ピン53が貫通している。動作ピン53には鍔
54が設けられている。鍔54は、筒51の中に配置さ
れている。機械的コイル1の一端部は筒51の他方の蓋
55で軸方向Lに支持され、その支持点又は支持面に固
着している。機械的コイル1の他端部は鍔54に固着さ
れている。機械的コイルの伸縮は、既述の通りであり、
機械的コイルの伸縮により動作ピン53が筒51に対し
て動作する。本実施の形態は、先の実施の形態と異な
り、摩擦摺動面積が小さく、出力体の質量が小さいの
で、鋭敏なアクチュエータを提供することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によるリニアアクチュエータは、
バネ自体が電流制御により任意の長さに動作して優れた
形状記憶特性を持ち、機械的特性と電磁的特性とが融合
して、優れたリニアアクチュエータが提供されている。
更に、公知技術との対比で述べられる諸特性の全てを持
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるリニアアクチュエータの
実施の形態を示す正面断面図である。
【図2】図2は、ボビンケースを示す射軸投影図であ
る。
【図3】図3は、磁束の携帯を示す射軸投影図である。
【図4】図4は、磁束と機械的コイルの力学を示す正面
断面図である。
【図5】図5は、磁束と機械的コイルの力学を示す側面
断面図である。
【図6】図6は、磁束生成器の実施の他の形態を示す断
面図である。
【図7】図7は、出力体の実施の他の形態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…機械的動作体(機械的コイル) 2,3,53…線形出力体 8…ボビンケース 14…電磁コイル 16…鉄心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加川 和宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3F060 GA01 GA11 5H641 BB01 BB10 GG03 GG08 HH03 HH07 JA09 JA11 JA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁力を受けて伸縮する機械的動作体と、 前記機械的動作体の伸縮方向に交叉する交叉方向に向く
    磁束を生成する磁束生成器と、 前記機械的動作体の両端の伸縮力を出力し前記機械的動
    作体の前記伸縮方向に相対的に運動する線形出力体とを
    含み、 前記機械的動作体はばね定数を有し前記磁束生成器が生
    成する磁束に対応する長さに伸縮するリニアアクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】前記磁束生成器は、電磁コイルであり、 前記長さは前記電磁コイルに流れる電流に対応するリニ
    アアクチュエータ。
  3. 【請求項3】ボビンケースと、 前記ボビンケースに取り付けられ前記交叉方向の成分を
    持って前記磁束を誘導する磁束誘導体とを更に含む請求
    項1のリニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記磁束誘導体は、前記直交方向に向く複
    数の鉄心を備える請求項3のリニアアクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記ボビンケースは中空である請求項4の
    リニアアクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記機械的動作体は軟磁性の機械的コイル
    である請求項1のリニアアクチュエータ。
  7. 【請求項7】前記電流の電流値がIで表され前記機械的
    コイルのばね定数がKで表され、前記機械的コイルの伸
    縮長さがLで表され、前記電流を変数とする関数がF
    (I)で表され、前記機械的動作体に作用する外力がf
    で表され、下記式: KL=f+F(I) で表される位置に前記機械的コイルの両端が位置してバ
    ランスする請求項6のリニアアクチュエータ。
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