JP2001351689A - 非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池

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JP2001351689A JP2000171810A JP2000171810A JP2001351689A JP 2001351689 A JP2001351689 A JP 2001351689A JP 2000171810 A JP2000171810 A JP 2000171810A JP 2000171810 A JP2000171810 A JP 2000171810A JP 2001351689 A JP2001351689 A JP 2001351689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過充電時においても内部ガス発生による電池
缶の変形を確実に防止することができる非水系二次電池
を提供すること。 【解決手段】 正極11と,負極12と,電池缶13
と,電池缶13に充填された非水系の電解液14とから
なる非水系二次電池1。電池缶11は,少なくとも電解
液14に接触する部分に,Zn,Sn,Sb,Bi,P
b,Inの一種以上を含む還元反応抑制物質21からな
る被覆層2を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,非水系の電解液を用いた非水系
二次電池に関する。
【0002】
【従来技術】有機電解液等を用いる非水系二次電池にお
いては,過充電の際の安全性を確保する必要がある。特
に携帯電話,ノートパソコン,ビデオカメラ等の民生用
電気機器に用いる小型電池においては,安全性の確保が
最重要課題である。
【0003】従来の技術では,内部で発生するガスに起
因する電池缶の変形は,安全弁の形成と,電池缶の耐圧
強度を強化することにより防ごうとしていた。しかしな
がら,大電流による過充電試験等で急激な内部ガス発生
に伴う圧力上昇がある場合は,たとえ安全弁を備えてい
たとしても,安全弁の開放だけでは不十分で,電池缶の
変形を確実に防止することは困難であった。
【0004】即ち,非水系二次電池は過充電状態では,
電解質(LiBF4,LiPF6等)及び電解液が分解し
て可燃性のガス(H2,CO,CH4等)を生成する。従
って,これらのガスによる電池缶の変形を防ぐため,二
次電池には安全弁(ガス放出弁)が設けてある。しかし
ながら,急激な圧力上昇時には安全弁が働いても電池缶
の変形を防ぐことが困難である。従って,非水系二次電
池の安全性を考えた場合,究極的には電池が過充電され
ても可燃性のガスを発生しないこと,望ましくはガス発
生速度をできるだけ低下することが求められている。
【0005】非水系二次電池の内部では,以下のメカニ
ズムによって還元反応が起きているものと考えられる。
即ち,負極表面では通常の充電反応に関与する物質以外
の不可逆な還元反応(例えば2H++2e-→H2)が起
きる。また,電池缶が負極と電気的に接続されている場
合は,過充電時に同様の還元反応が電池缶でも起き可燃
性のガス(還元性ガス)が発生する。
【0006】更に,たとえ電池缶が負極と電気的に接続
されていない場合でも,温度が上がれば電池缶は金属イ
オンを溶出する酸化反応,言い換えれば腐食反応(M→
Mn ++ne-)が起き,この酸化反応と対になる還元反
応が電池缶表面でも起き,可燃性のガスが発生する。即
ち,電池缶が電池の極性を持つ,持たないに係わらず,
過充電時に発生する可燃性ガスは還元反応で生成する。
【0007】一方,電池缶を肉厚のAl系或いはFe系
材料で形成し,耐圧強度を強化する手段も考えられる。
しかし,重量増加を招くため,実用的な電池缶肉厚には
限界がある。更には,電池缶と蓋の溶接部を,圧力増加
に耐えられる程十分な強度となるよう信頼性が高い状態
で形成することも困難である。これは,特に電池缶をA
l系材料で形成する場合には深刻な問題である。また,
Mg,Zn等を多量に含む高強度Al系材料は,電池缶
としては薄肉化の観点から好ましいものの,溶接性に難
があるため溶接欠陥が生成する確率が高く,電池の電池
缶に採用することは溶接条件を厳しく管理しないと困難
である。
【0008】また,溶接性の高い純Al系材料を用いる
場合,材料強度が低いため,結局ある程度肉厚の材料を
使わざるを得ない問題点を有している。これは特に大型
電池の電池缶をAl系材料で作製し,軽量化を経済的に
達成しようとする場合に重要な課題である。即ち,電池
缶はできるだけ薄肉にできることが好ましい。そこで,
安全弁に頼ること無く,かつ電池缶の耐圧強度を高める
ことなく過充電時に電池缶が変形することの無い非水系
乾電池の開発が望まれる。
【0009】かかる観点より,以下のような種々の対策
が検討されている。 (1)電池温度がある値以上になった場合に温度ヒュー
ズが働き回路を遮断する。 (2)PTC素子(高温で抵抗値が急増する素子)を組
み込み充電電流を制限する。 (3)ガス内圧を検知して電流遮断する回路を挿入す
る。
【0010】
【解決しようとする課題】しかしながら,車両や太陽電
池,風力発電,夜間大電力貯蔵用に想定される大型の二
次電池については上記対策は内部抵抗の増大(入出力値
の低下)を引き起こすため,望ましいものでなく,その
機構の信頼性も大電力用電池に対しては十分なものとは
言い難い。
【0011】また,特開平11−284714号公報に
は,リチウム及びアンチモンを含む化合物を電極活物質
として含有するリチウム系二次電池用電極が開示されて
いる。これはLimSbl232+nH2n(但し,0<m
≦6,0≦n≦32)の正極活物質を用いて,3.5V
以下の動作電圧となる電池である。ここでは4V級のL
iCoO2,LiMn24に比べ通常の電圧範囲内での
使用において電解液の分解のおそれが小さいことを述べ
ているが,これを超えた電圧,即ち電池の過充電時の安
全性について言及しているものではない。
【0012】また,電解液の漏洩を防ぐため,液状の有
機電解液を使う代わりに電解液の固体化(ゲル化,ポリ
マー化)が試みられ,実用化されつつある。ただし,こ
れらは電解質の伝導度を低下させること(高抵抗化)に
なり,室温及び低温での電池性能の低下を引き起こす。
しかも,これらは単に電解液の漏洩を防ぐだけのもの
で,これだけでは過充電時における安全性の確保という
課題の解決にはならない。なぜならば,非水系二次電池
の充電回路が故障した場合には,電解液を固体化した電
池と言えども,通常の有機電解液電池と同様に過充電状
態になると,可燃性のガス(水素,一酸化炭素,メタン
等)が発生し,このガスによる電池缶変形のおそれがあ
るからである。
【0013】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,過充電時においても電池缶の変形を確実
に防止することができる非水系二次電池を提供しようと
するものである。
【0014】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,正極と,
負極と,電池缶と,該電池缶に充填された非水系の電解
液とからなる非水系二次電池において,上記電池缶は,
少なくとも上記電解液に接触する部分に,Zn,Sn,
Sb,Bi,Pb,Inの一種以上を含む還元反応抑制
物質からなる被覆層を有することを特徴とする非水系二
次電池にある。
【0015】上記被覆層は,例えば,上記還元反応抑制
物質を上記電池缶の所望部分に,めっきしたり,バイン
ダーと交えて塗装したりすることにより形成することが
できる。即ち,上記電池缶における上記電解液と接触す
る部分へ,例えば金属としてのSb,Sb合金(Pb−
Sb,Sn−Sb.Pb−Sn−Sb等)をめっきす
る,バインダーを交えてSb化合物,Sb微粒子を塗装
する等の手段がとられる。
【0016】次に,本発明の作用効果につき説明する。
非水系二次電池における過充電時に発生する可燃性ガス
は,上述のごとく還元反応で生成する。それゆえ,この
還元反応を何らかの形で抑制すれば電池缶の変形を防ぐ
ことができる。中でも,水素は発生し易いガスであり,
この水素発生を抑制することが電池缶の変形を防ぐポイ
ントである。
【0017】そこで,我々は鋭意検討を重ねた結果,水
素発生を抑える触媒作用を有する元素を含む金属材料若
しくはその化合物を,言い換えれば,水素過電圧の高い
元素(Zn,Sn,Pb,Bi,Sb,In)を含む材
料,即ち還元反応抑制物質を,上記電解液に接触する部
分に用いると還元性ガスの発生を抑制することを見出
し,本発明を成すに至った。
【0018】これらの元素は,水素発生過程での原子状
水素の再結合反応を抑制する等して水素発生過電圧を上
げていると思われる。以下Sbを例にとって説明する。
Sbはアンチモン化合物,特に酸化アンチモンとして用
いれば,いわゆる燃焼反応(一般に燃焼反応はラジカル
反応で進行することが知られている)のラジカル捕捉剤
としても働き,反応の抑制或いは鎮静作用があり特に好
ましい。即ち,Sb23,SbF3,Sb2(SO43
のSb化合物はラジカル捕捉剤としての作用を有する。
【0019】本発明の非水系二次電池における電池缶
は,少なくとも上記電解液に接触する部分に,上記還元
反応抑制物質からなる被覆層を有する。そのため,過充
電時においても,上記のごとく還元反応が抑制され,水
素発生を抑制することができる。それ故,電池缶の変形
を防ぐことができる。また,これに伴い,電池缶を薄肉
にして非水系二次電池の軽量化を図ることもできる。
【0020】以上のごとく,本発明によれば,過充電時
においても電池缶の変形を確実に防止することができる
非水系二次電池を提供することができる。
【0021】次に,請求項2に記載の発明のように,正
極と,負極と,電池缶と,該電池缶に充填された非水系
の電解液とからなる非水系二次電池において,上記負極
を構成する負極集電体は,Zn,Sn,Sb,Bi,P
b,Inの一種以上を含む還元反応抑制物質からなる被
覆層を有することを特徴とする非水系二次電池がある。
【0022】非水系二次電池においては,負極表面でも
還元反応はおきる。それ故,負極を構成する負極集電体
に,上記還元反応抑制物質からなる被覆層を形成するこ
とにより,還元反応を抑制し,水素発生を抑制すること
ができる。従って,この場合にも,過充電時においても
電池缶の変形を確実に防止することができる非水系二次
電池を得ることができる。
【0023】次に,請求項3に記載の発明のように,正
極と,負極と,電池缶と,該電池缶に充填された非水系
の電解液とからなる非水系二次電池において,上記負極
には,Zn,Sn,Sb,Bi,Pb,Inの一種以上
を含む還元反応抑制物質が負極活物質と混合して配置し
てあることを特徴とする非水系二次電池がある。
【0024】この場合にも,上記と同様に,負極におけ
る還元反応を抑制し,水素発生を抑制することができ
る。そのため,過充電時においても電池缶の変形を確実
に防止することができる非水系二次電池を得ることがで
きる。また,上記還元反応抑制物質は,上記負極活物質
と混合して配置するものであり,該負極活物質を被覆す
るものではない。そのため,上記非水系二次電池の内部
抵抗を上昇させることはなく,電池性能を劣化させるお
それもない。
【0025】次に,請求項4に記載の発明のように,正
極と,負極と,電池缶と,該電池缶に充填された非水系
の電解液とからなる非水系二次電池において,上記電解
液には,Zn,Sn,Sb,Bi,Pb,Inの一種以
上を含む還元反応抑制物質が分散して配置してあること
を特徴とする非水系二次電池がある。
【0026】この場合にも,上記と同様に,負極におけ
る還元反応を抑制し,水素発生を抑制することができ
る。そのため,過充電時においても電池缶の変形を確実
に防止することができる非水系二次電池を得ることがで
きる。
【0027】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記還元反応抑制物質は,金属であることが好ましい。即
ち,上記還元反応抑制物質を,Zn,Sn,Sb,B
i,Pb,Inの一種以上を含む金属又は合金とする。
これにより,過充電時においても電池缶の変形を確実に
防止することができる非水系二次電池を,容易に得るこ
とができる。
【0028】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記還元反応抑制物質は,金属酸化物であることが好まし
い。この場合にも,過充電時においても電池缶の変形を
確実に防止することができる非水系二次電池を,容易に
得ることができる。
【0029】また,上記還元反応抑制物質には,上記元
素の中でも特にSbを含むことが好ましい。即ち,上記
還元反応抑制物質として,Sb金属,Pb−Sb,Sn
−Sb,Pb−Sn−Sb等の合金,或いは,Sn
23,SbF3,Sb2(SO43等のSb化合物等を用
いることが好ましい。
【0030】上記の元素の中でも,特にSbは,反応抑
制性に優れている。それ故,上記還元反応抑制物質とし
てSbを含む物質を用いることにより,上記非水系二次
電池の過充電状態における反応をより確実に防止するこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる非水系二次電池につき,図
1を用いて説明する。本例の非水系二次電池1は,図1
に示すごとく,正極11と,負極12と,電池缶13
と,該電池缶13に充填された非水系の電解液14とか
らなる。上記電池缶11は,少なくとも上記電解液14
に接触する部分に,Zn,Sn,Sb,Bi,Pb,I
nの一種以上を含む還元反応抑制物質21からなる被覆
層2を有する。
【0032】上記被覆層2は,上記還元反応抑制物質2
1を上記電池缶13の内面131に,めっきすることに
より形成してある。即ち,上記電池缶13の内面131
へ,例えば金属としてのSb,Sb合金(Pb−Sb,
Sn−Sb,Pb−Sn−Sb等)をめっきしてある。
図1に示すごとく,上記負極12は,負極集電リード1
25によって上記電池缶13に接続されており,上記正
極11は,正極集電リード115によって容器蓋15に
接続されている。また,図1において,符号16は絶縁
板,符号17はセパレータである。
【0033】また,めっきの厚さは0.1〜10μmで
あることが好ましい。0.1μm未満の場合には,ピン
ホールが発生しやすくなり,未被覆部分での電解液の還
元反応を抑制しきれない場合がある。また,10μmを
超える場合には,材料費が高くなり経済的に不利とな
る。
【0034】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記非水系二次電池1における電池缶13は,上記電解液
14に接触する部分に,上記還元反応抑制物質21から
なる被覆層2を有する。そのため,過充電時においても
還元反応が抑制され,水素発生を抑制することができ
る。それ故,電池缶13の変形を防ぐことができる。ま
た,これに伴い,電池缶13を薄肉にして非水系二次電
池1の軽量化を図ることもできる。
【0035】以上のごとく,本例によれば,過充電時に
おいても電池缶の変形を確実に防止することができる非
水系二次電池を提供することができる。
【0036】実施形態例2 本例は,上記実施形態例1で示した本発明の非水系二次
電池について,過充電試験を行った例である。まず,本
例で使用した,5つの実施例に係る非水系二次電池1に
つき,具体的に説明する。
【0037】SUS304製の円筒(電池缶13)の内
面131に予めストライクNiめっきを施し,そこへ下
記の表1に示す種類(Zn,Pb−10Sn,Bi,S
b,In)のいずれかのめっきを4μm施し,被覆層2
を形成した。各めっきの種類により得られる非水系二次
電池1を,それぞれ実施例2−1,2−2,2−3,2
−4,2−5とした。
【0038】負極活物質としては大阪ガスケミカル
(株)製カーボン(商品名:MCMB25−28)を用
意し,これをバインダーとしてのダイキン工業製PVD
F(ポリ弗化ビニリデン)と良く混合した。この混合物
を,負極集電体のCu箔に塗布して塗膜を形成し,これ
を負極12とした。
【0039】正極材料としてはLiMn24スピネルを
用意し,これと導電助材としての東海カーボン(株)製
カーボンブラック(商品名:TB#5500)と,バイ
ンダーとしてのPVDFとを良く混合した。この混合物
を正極集電体のAl箔に塗布して塗膜を形成し,これを
正極11とした。得られた正極11と負極12を,PE
(ポリエチレン)製多孔膜からなるセパレータ17を間
に挟んで捲回した。
【0040】次に正極11のAl製タブをAl製軸芯に
溶接し,負極12のCu製タブをCu製軸芯に溶接し巻
き物を得,これを,めっき層(被覆層2)を形成したS
US304製の電池缶13に挿入し組み立てた。そし
て,注液部を除いて容器蓋15(20kgf/cm2
開弁圧のリリーフバルブ2個を正極側と負極端子に取り
付け)を溶接した。正極11と負極12と電池缶13は
PTFE製シールで絶縁した。次に,EC+DEC
(1:1),1M(モル)のLiPF6の電解液14を
注入後,注液部を塞いで非水系二次電池1を各実施例ご
とに2本ずつ完成させた。
【0041】次に,得られた非水系二次電池1につき,
20℃で初期充放電を行い,3Aの電流における放電容
量を測定し,更に,交流1kHzの内部抵抗を測定し
た。その後,9Aの電流で,4.2Vまで2.5Hr定
電流・定電圧充電を行い,満充電状態とした。その後,
5Aの定電流で過充電試験(1時間30分)を行い,目
視で,電池缶が変形するか否か,各実施例ごとに2本ず
つ確かめた。
【0042】次に,比較例2−1として,電池缶の内面
にめっきすることなく,即ち,被覆層を形成することな
く,その他は上記実施例2−1と同様に,非水系二次電
池を2本組み立てた。この2本の非水系二次電池につ
き,上記実施例2−1の場合と同様に,放電容量,内部
抵抗を測定し,過充電試験を行った。
【0043】次に,比較例2−2として,電池缶の内面
にめっきすることなく,上記実施例2−1と同様に2本
の非水系二次電池を組み立てた。そして,この非水系二
次電池には,上記実施例2−1に用いた電解液に代え
て,TFEPA:燐酸トリ(トリフルオロエチル)10
vol%,EC45vol%,DEC45vol%を含
む1MのLiPF6の難燃性電解液を注入した。この2
本の非水系二次電池についても,上記実施例2−1の場
合と同様に,放電容量,内部抵抗を測定し,過充電試験
を行った。以上の結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1より分かるように,比較例2−1,比
較例2−2においては,電池缶が変形したのに対し,実
施例2−1〜2−5においては,いずれも変形は無かっ
た。また,比較例2−2は,実施例2−1〜2−5に比
べ,放電容量が低下し,内部抵抗が増加している。以上
の結果より,本発明の非水系二次電池は,従来の非水系
二次電池に比べて,電池性能を低下させることなく,電
池缶の変形を確実に防止することができることが分か
る。
【0046】実施形態例3 本例は,図2に示すごとく,還元反応抑制物質21を,
負極活物質3と混合して配置してある非水系二次電池の
例である。即ち,図2に示すごとく,上記非水系二次電
池の負極12を構成する負極活物質3に,上記還元反応
抑制物質21を混合して,上記負極集電体121の表面
に形成してある。また,上記負極活物質3と還元反応抑
制物質21との混合物には,バインダー4が混合されて
いる。
【0047】また,上記還元反応抑制物質21は,上記
負極活物質3の表面を覆うことなく混合されている。混
合量は,負極合材(負極活物質3,バインダー4,還元
反応抑制物質21の合計)の0.1〜20重量%が好ま
しい。20重量%を超えると,電池の容量低下及び内部
抵抗増加が著しくなるおそれがある。一方,0.1重量
%未満の場合には,還元反応抑制効果が不充分となるお
それがある。また,本例の場合には,電池缶の内面に
は,還元反応抑制物質からなる被覆層を形成しない。そ
の他は,実施形態例1と同様である。
【0048】この場合にも,実施形態例1と同様に,負
極12における還元反応を抑制し,水素発生を抑制する
ことができる。そのため,過充電時においても電池缶の
変形を確実に防止することができる非水系二次電池を得
ることができる。また,上記還元反応抑制物質21は,
上記負極活物質3と混合して配置するものであり,該負
極活物質3を被覆するものではない。そのため,上記非
水系二次電池の内部抵抗を上昇させることはなく,電池
性能を劣化させるおそれもない。
【0049】実施形態例4 本例は,上記実施形態例3で示した本発明の非水系二次
電池について,過充電試験を行った例である。まず,本
例で使用した,実施例4に係る非水系二次電池につき,
具体的に説明する。
【0050】負極活物質3として天然黒鉛を用意し,こ
れに,還元反応抑制物質21としてSb23を0.5重
量%,バインダー4としてダイキン工業(株)製PVD
F(ポリ弗化ビニリデン)を4重量%良く混合し,負極
集電体121のCu箔に塗膜を形成した(図2
(A))。正極材料としてLiCoO2,導電助材とし
て電気化学工業(株)製アセチレンブラック(商品名:
HS−100)とバインダーとしてのPVDFを良く混
合し,正極集電体のAl箔に塗膜を形成した。正極と負
極を,PE(ポリエチレン)製多孔膜からなるセパレー
タを挟んで捲回した。
【0051】次に正極のAl製タブをAl製軸芯に溶接
し,負極のCu製タブをCu製軸芯に溶接し巻き物を
得,SUS304製の電池缶に挿入し組み立てた。そし
て,注液部を除いて容器蓋(20kgf/cm2の開弁
圧のリリーフバルブ2個を正極側と負極端子に取り付
け)を溶接した。負極と電池缶は負極端子部分で電気的
に接触させた。次に,EC+DEC(1:1),1Mの
LiPF6の電解液を注入後,注液部を塞いで非水系二
次電池を完成させた。
【0052】次に,得られた非水系二次電池2本につ
き,20℃で初期充放電を行い,3Aの電流における放
電容量を測定し,更に,交流1kHzの内部抵抗を測定
した。測定結果は,下記の表2に示すごとく,放電容量
9.2Ah,8.7Ah,内部抵抗1.2mΩ,1.0
mΩであった。
【0053】その後,9Aの電流で,4.2Vまで2.
5Hr定電流・定電圧充電を行い,満充電状態とした。
また,満充電状態から,5Aの定電流で放電した場合の
2秒目の電圧降下値から内部抵抗を求めたところ,内部
抵抗値は3.0mΩ,3.2mΩであった。その後,4
Aの定電流で,満充電状態から過充電試験(3時間45
分)を行い,目視で,電池缶が変形するか否か,各実施
例ごとに2本ずつ確かめた。
【0054】次に,比較例4−1として,負極にSb2
3を添加することなく,その他は上記実施例4と同様
に非水系二次電池を2本組み立てた。この2本の非水系
二次電池につき,上記実施例4の場合と同様に,放電容
量,内部抵抗を測定し,過充電試験を行った。
【0055】また,比較例4−2として,負極にSb2
3を添加することなく,実施例4と同様に非水系二次
電池を2本組み立てた。そして,この非水系二次電池に
は,上記実施例4に用いた電解液の代わりに比較例2−
2と同様の燐酸エステルを含む難燃性電解液を注入た。
この2本の非水系二次電池についても,上記実施例4の
場合と同様に,放電容量,内部抵抗を測定し,過充電試
験を行った。
【0056】また,比較例4−3として,以下に示す非
水系二次電池を2本作製した。即ち,負極活物質93と
しての上記天然黒鉛と,還元反応抑制物質921として
のSb23を,重量比で1:1となるように秤量し,上
記負極活物質93の黒鉛表面にSb23からなる被覆層
92を形成した(図2(B))。
【0057】そして,遊星ボールミルで,上記被覆層9
2を有する負極活物質93を96重量%と,PVDFか
らなるバインダ94を4重量%とを混合し,負極集電体
91のCu箔に塗膜を形成した負極9(図2(B))
と,上記実施例3の正極とを組合せ,同様に非水系二次
電池を2本形成した。この2本の非水系二次電池につい
ても,上記実施例4の場合と同様に,放電容量,内部抵
抗を測定し,過充電試験を行った。以上の結果を表2に
示す。
【0058】
【表2】
【0059】表2より分かるように,比較例4−1,比
較例4−2においては,電池缶が変形したのに対し,実
施例4においては,いずれも変形は無かった。また,比
較例4−2は,実施例4に比べ,放電容量が低下し,内
部抵抗が増加している。
【0060】また,比較例4−3では,過充電試験にお
いて電池缶の変形はなかったものの,実施例4に比べ内
部抵抗の増加が認められた。これは,負極活物質全面
に,電気伝導性の乏しい酸化物層を形成したためと考え
られる。また,比較例4−3については,満充電から5
Aの定電流で放電した場合の2秒目の電圧降下値を測定
し,この測定値から直流抵抗値を求めた。求められた直
流抵抗値は,2つの非水系二次電池につき,それぞれ
4.0,4.5mΩであった。この結果からも,比較例
4−3は,直流抵抗値が,実施例4(直流抵抗値3.0
mΩ,3.2mΩ)に比べ大幅に増加しており,電池性
能が低下していることが分かる。
【0061】以上の結果より,本発明の非水系二次電池
は,従来の非水系二次電池に比べて,電池性能を低下さ
せることなく,電池缶の変形を確実に防止することがで
きることが分かる。
【0062】実施形態例5 本例は,電解液14(図1参照)に,還元反応抑制物質
が分散して配置してある非水系二次電池の例である。上
記還元反応抑制物質の分散量は,電解液の0.1〜20
重量%であることが好ましい。分散量が20重量%を超
えると,電池の容量低下及び内部抵抗増加が著しくなる
おそれがある。一方,分散量が0.1重量%未満の場合
には,還元反応抑制効果が不充分となるおそれがある。
また,本例の場合には,電池缶の内面には,還元反応抑
制物質からなる被覆層を形成しない。その他は,実施形
態例1と同様である。
【0063】この場合にも,負極における還元反応を抑
制し,水素発生を抑制することができる。そのため,過
充電時においても電池缶の変形を確実に防止することが
できる非水系二次電池を得ることができる。
【0064】実施形態例6 本例は,上記実施形態例5で示した本発明の非水系二次
電池について,過充電試験を行った例である。まず,本
例で使用した,実施例6に係る非水系二次電池につき,
具体的に説明する。
【0065】負極活物質として天然黒鉛とダイキン工業
(株)製PVDF(ポリ弗化ビニリデン)4重量%とを
良く混合し,負極集電体のCu箔に塗膜を形成した。正
極材料としてLiNi0.8Co0.15Al0.052,導電助
材として電気化学工業(株)製アセチレンブラック(商
品名:HS−100)とバインダーとしてのPVDFを
85/10/5の重量比で良<混合し,正極集電体のA
l箔に塗膜を形成した。正極と負極を,PE(ポリエチ
レン)製多孔膜からなるセパレータを挟んで捲回した。
【0066】次に,正極のAl製タブをAl製軸芯に溶
接し,負極のCu製タブをCu製軸芯に溶接し巻き物2
本を得,JIS−A3003よりなるAl合金製角型容
器(電池缶)に挿入し組み立て,注液部を除いて容器蓋
(20kgf/cm2の開弁圧のリリーフバルブ1個を
取り付け)を溶接した。正極と電池缶は正極端子部分で
電気的に接触させた。
【0067】次に,EC+DEC(1:1),1MのL
iPF6の電解液に0.5重量%のSb23(100℃
で2時間,真空乾燥したもの)を分散させて注入後,注
液部を塞いで非水系二次電池を完成させた。
【0068】次に,得られた非水系二次電池につき,2
0℃で初期充放電を行い,3Aの電流における放電容量
を測定し,更に,交流1kHzの内部抵抗を測定した。
その後,9Aの電流で,4.2Vまで2.5Hr定電流
・定電圧充電を行い,満充電状態とした。その後,10
Aの定電流で過充電試験(1時間30分)を行い,目視
で,電池缶が変形するか否か,各実施例ごとに2本ずつ
確かめた。
【0069】次に,比較例6−1として,Sb23を電
解液に添加することなく,その他は上記実施例6と同様
に,非水系二次電池を2本組み立てた。この2本の非水
系二次電池につき,上記実施例6の場合と同様に,放電
容量,内部抵抗を測定し,過充電試験を行った。
【0070】また,比較例6−2として,Sb23を電
解液に添加することなく,上記実施例6と同様に,非水
系二次電池を2本組み立てた。そして,この非水系二次
電池には,上記実施例6に用いた電解液の代わりに比較
例2−2と同様の燐酸エステルを含む難燃性電解液を注
入した。この2本の非水系二次電池についても,上記実
施例6の場合と同様に,放電容量,内部抵抗を測定し,
過充電試験を行った。以上の結果を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】表3より分かるように,比較例6−1,比
較例6−2においては,電池缶が変形したのに対し,実
施例6においては,いずれも電池缶の変形は無かった。
また,比較例6−2は,実施例6に比べ,放電容量が低
下し,内部抵抗が増加している。以上の結果より,本発
明の非水系二次電池は,従来の非水系二次電池に比べ
て,電池性能を低下させることなく,電池缶の変形を確
実に防止することができることが分かる。
【0073】実施形態例7 本例は,上記実施形態例5で示した本発明の非水系二次
電池について,過充電試験を行った,他の例である。ま
ず,本例で使用した,3つの実施例に係る非水系二次電
池につき,具体的に説明する。なお,電解質の種類とし
て表4に示す3種類(1MのLiBF4,1MのLiP
6,1MのLiPF6)を用い,それぞれにより得られ
る非水系二次電池を,実施例7−1,7−2,7−3と
する。
【0074】負極活物質として天然黒鉛とダイキン工業
(株)製PVDF(ポリ弗化ビニリデン)4重量%とを
良く混合し,負極集電体のCu箔に塗膜を形成した。正
極材料としてLiNi0.8Co0.15Al0.05,導電
助材として電気化学工業(株)製アセチレンブラック
(商品名:HS−100)とバインダーとしてのPVD
Fを85/10/5の重量比で良く混合し,集電体のA
1箔に塗膜を形成した。
【0075】正極と負極(2×2cm)をPE(ポリエ
チレン)製多孔膜を挟んで対抗させ,容積300cm3
の密閉容器(電池缶)へ装着し,Sb3を1重量%
添加したEC+DEC電解液を注入して,各実施例ごと
に非水系二次電池を得た。
【0076】得られた非水系二次電池において,上記電
解液を20℃に保ち充放電を行った。初期調整(充電終
止4.1V,放電終止3.0V)後の放電容量を測定し
た。次に,同一の電解液中で40℃,9mAの定電流で
5Vまで5000秒間充電を行い,電池缶に備え付けた
圧力計によりの電池缶内の圧力変化を各実施例ごとに計
測した。
【0077】一方,比較例7として,Sb23未添加の
EC+DEC電解液を用いて,その他は上記実施例7−
2と同様に,非水系二次電池を得た。この非水系二次電
池についても,上記実施例7−2と同様に過充電試験を
行なった。以上の結果を表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】表4から分かるように,過充電時の圧力上
昇については,Sb23を添加した非水系二次電池(実
施例7−1〜7−3)は,未添加のもの(比較例7)に
比べ小さい(ガス発生量が減少している)。また,放電
容量については,ほとんど変化なく,このSb23の添
加が電池反応を妨害することはなかった。このことか
ら,本発明の非水系二次電池は,従来の非水系二次電池
に比べて,変形を確実に防止することができることが分
かる。
【0080】実施形態例8 本例は,図3に示すごとく,還元反応抑制物質からなる
被覆層2を,上記負極12を構成する負極集電体121
に形成した非水系二次電池の例である。即ち,上記被覆
層2を,上記負極集電体121の表面における,負極活
物質3が塗工されていない部分に形成する。本例の場合
にも,電池缶の内面には,上記被覆層を形成していな
い。その他は,実施形態例1と同様である。
【0081】非水系二次電池においては,負極表面でも
還元反応はおきている。それ故,負極12を構成する負
極集電体121に,上記還元反応抑制物質21からなる
被覆層2を形成することにより,還元反応を抑制し,水
素発生を抑制することができる。従って,この場合に
も,過充電時においても電池缶の変形を確実に防止する
ことができる非水系二次電池を得ることができる。
【0082】上記実施形態例3〜実施形態例8について
は,電池缶の内面に上記被覆層を形成しないものとした
が,該被覆層を形成してもよい。更に,上記各実施形態
例を組合せ,還元反応抑制物質を複数の位置に配置して
もよい。例えば,還元反応抑制物質を,負極集電体の表
面に形成すると共に,負極活物質に混合させることもで
きる。
【0083】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,過充電
時においても電池缶の変形を確実に防止することができ
る非水系二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,非水系二次電池の断面
説明図。
【図2】実施形態例3,4における,(A)負極の説明
図,(B)比較例4−3の負極の説明図。
【図3】実施形態例8における,負極の説明図。
【符号の説明】
1...非水系二次電池, 11...正極, 12...負極, 13...電池缶, 14...電解液, 2...被覆層, 21...還元反応抑制物質, 3...負極活物質, 4...バインダー,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/66 H01M 4/66 A (72)発明者 杉山 純 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 河合 泰明 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 西出 行正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA13 CC06 DD17 FF02 HH08 5H017 AA03 AS10 BB08 CC01 DD05 HH05 5H029 AJ00 AJ04 AK03 AL06 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ21 DJ02 DJ07 DJ08 EJ05 HJ12 5H050 AA03 AA13 BA17 CA09 CB09 DA03 DA04 DA09 EA10 EA12 EA24 FA04 FA18 HA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と,負極と,電池缶と,該電池缶に
    充填された非水系の電解液とからなる非水系二次電池に
    おいて,上記電池缶は,少なくとも上記電解液に接触す
    る部分に,Zn,Sn,Sb,Bi,Pb,Inの一種
    以上を含む還元反応抑制物質からなる被覆層を有するこ
    とを特徴とする非水系二次電池。
  2. 【請求項2】 正極と,負極と,電池缶と,該電池缶に
    充填された非水系の電解液とからなる非水系二次電池に
    おいて,上記負極を構成する負極集電体は,Zn,S
    n,Sb,Bi,Pb,Inの一種以上を含む還元反応
    抑制物質からなる被覆層を有することを特徴とする非水
    系二次電池。
  3. 【請求項3】 正極と,負極と,電池缶と,該電池缶に
    充填された非水系の電解液とからなる非水系二次電池に
    おいて,上記負極には,Zn,Sn,Sb,Bi,P
    b,Inの一種以上を含む還元反応抑制物質が負極活物
    質と混合して配置してあることを特徴とする非水系二次
    電池。
  4. 【請求項4】 正極と,負極と,電池缶と,該電池缶に
    充填された非水系の電解液とからなる非水系二次電池に
    おいて,上記電解液には,Zn,Sn,Sb,Bi,P
    b,Inの一種以上を含む還元反応抑制物質が分散して
    配置してあることを特徴とする非水系二次電池。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記還元反応抑制物質は,金属であることを特徴とする
    非水系二次電池。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記還元反応抑制物質は,金属酸化物であることを特徴
    とする非水系二次電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006085437A1 (ja) * 2005-02-09 2006-08-17 Fdk Energy Co., Ltd. 筒形密閉電池
JP2007207639A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Hitachi Maxell Ltd 筒形非水電解液一次電池
WO2011078263A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 日本ゼオン株式会社 二次電池用電極及び二次電池
KR101306809B1 (ko) * 2006-02-03 2013-09-10 히다치 막셀 가부시키가이샤 통형 비수전해액 일차 전지

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