JP2001350505A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP2001350505A JP2000172452A JP2000172452A JP2001350505A JP 2001350505 A JP2001350505 A JP 2001350505A JP 2000172452 A JP2000172452 A JP 2000172452A JP 2000172452 A JP2000172452 A JP 2000172452A JP 2001350505 A JP2001350505 A JP 2001350505A
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卓雄 高野
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DENNOO KK
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    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B19/02Programme-control systems electric
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    • G05B19/042Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
    • G05B19/0421Multiprocessor system
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/25Pc structure of the system
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コマンドの伝達処理を短時間に行う。 【解決手段】 複数の制御モジュール対応にコマンドを
書き込むレジスタおよび複数の制御モジュール対応にそ
の占有状態およびツリー状の従属関係を管理するレジス
タをそれぞれ集中して配置する。占有状態およびツリー
状の従属関係を管理するレジスタを参照してこのコマン
ドが伝達されるべき制御モジュールを特定する。制御モ
ジュールが特定されたら、ラッチしてあったコマンドを
前記コマンドを書き込むレジスタに書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御用のコンピュ
ータプログラムを規格化するための技術に関する。本発
明は、制御用のコンピュータプログラムの設計、修正、
改造その他を規格化して単純に実行するための技術に関
する。本発明は、一つの被制御系に含まれる複数の被制
御要素をそれぞれ個別に制御する複数の制御モジュール
が階層構造に構成された制御装置とその制御プログラム
に関する。
【0002】
【従来の技術】一つの「制御系」の中に複数の被制御要
素が設けられ、その複数の被制御要素をそれぞれ個別に
制御するために複数の制御モジュールが設けられ、この
複数の制御モジュールを階層的に制御する構造が提案さ
れている。
【0003】本願出願人は、この制御装置について、各
制御モジュールのモードおよびモードの遷移をすべての
制御モジュールについて統一化し、部品が階層構造とな
って制御系が構築される技術を提案した(特開平11−
305806号公報および特開平11−338517号
公報参照、以下、先願という)。ここでは、各制御モジ
ュールは部品として把握される。
【0004】この先願を図12および図13を参照して
説明する。図12は先願の制御装置の全体構成図であ
る。図13は先願の制御モジュールのブロック構成図で
ある。図12に示すように、複数の被制御要素E(0)
〜E(m)が設けられ、その複数の被制御要素E(0)
〜E(m)をそれぞれ個別に制御するために複数の制御
モジュールM(0)〜M(n)が設けられ、この複数の
制御モジュールM(0)〜M(n)を階層的に制御する
構造が提案されている。各制御モジュールM(0)〜M
(n)間の通信は、通信線C(0)〜C(n)および通
信用メモリCOMを介して行われる。
【0005】ここでは、ある制御モジュールで基本モジ
ュールのうち使わないモードがあったとしても、そのモ
ードを基本モジュールにしたがって設けたままとし、ま
たモードおよびモードの遷移を基本モジュールに備えら
れたものを越えて拡大しないものとする。拡大する必要
があるときには、別の制御モジュールを当てて設計を行
う。制御モジュールのモードおよびモードの遷移は、す
べて、少なくとも一つの閉じた制御系の中で統一化す
る。制御条件や被制御要素により与えられる条件にした
がって、そのモードおよびモードの遷移に対してパラメ
タを設定することによりあらゆる制御態様について設計
を行う。
【0006】つまり、同一のモードおよびその遷移をも
つ制御モジュールで、制御装置を構築し、各制御モジュ
ールはその制御モジュールが担当する部分のみが活性化
されて機能するようにさせる。
【0007】このように、モードとモードの遷移を制御
モジュールが共通にもって統一化することにより、制御
モジュールを制御システムの中で部品という概念で扱う
ことができるようになり、制御システムの構築を部品の
組み立てにより行う、あるいは、制御システムの更新を
部品の取り替えといった概念で行うことができるように
なった。
【0008】ここで本願出願人は、異なる特性を有する
複数種類のコマンドを制御装置に適用することにより、
当該制御装置を一層使い易いものにすることができるこ
とに着目した。
【0009】例えば、制御装置の初期設定時、保守点検
時または障害発生時のように、通常運転とは異なる状況
下では、これに対処するために都合の良いコマンドを設
けることにより、先願の制御装置を一層使い易くするこ
とができる。あるいは、コマンドの有効範囲を可変に設
定することより、被制御要素の限定または制御の順序を
容易に設定することができる(特願2000−6685
2号参照、本願出願時に未公開)。
【0010】これによれば、ジョブコマンドにより各制
御モジュールの機能を発現させ、機能を発現した各制御
モジュールに対し、ステートコマンドにより各制御モジ
ュールの状態を遷移させることにより、所望のシーケン
スを実行させることができる。さらに、シーケンス実行
中に緊急に制御モジュールの状態を遷移させたい事態が
発生した場合には、イベントコマンドによりそれを行う
ことができる。
【0011】この際に、コマンドの発行元がそのコマン
ドの対象となる制御モジュールに対してコマンドを発行
する権利を事前に取得することを占有処理ということに
すると、ジョブコマンドおよびステートコマンドは、あ
らかじめ、コマンドの対象となる制御モジュールに対す
る占有処理が必要であり、占有処理された制御モジュー
ルに対して有効となるコマンドである。これに対し、イ
ベントコマンドは、占有処理をあらかじめ行う必要はな
く、任意に所定の制御モジュールに対してコマンドを発
行することができる。
【0012】さらに、ジョブコマンド以外のコマンドに
ついては、そのコマンドを受領した制御モジュールの下
位の制御モジュールについてもコマンドは波及する。こ
のとき、ステートコマンドは、他のコマンド発行元によ
り占有処理されていない下位の制御モジュールまで波及
し、初めから占有処理が必要ないイベントコマンドは、
下位の全ての制御モジュールに波及する。
【0013】なお、イベントコマンドの発行に際して
は、占有処理を必要としないが、イベントコマンドの宛
先となった制御モジュールについては、イベントコマン
ドの受領と同時あるいは受領後に、占有処理と同等の処
理が施され、この処理の解除後に、上位の制御モジュー
ルの状態にしたがって然るべき状態遷移を行う。
【0014】また、イベントコマンドの宛先となった制
御モジュールの下位に接続されている制御モジュールに
ついては、イベントコマンドを受領した時点で、それま
での占有状態は解除されることがよい。前記占有処理と
同等の処理としては、例えば、イベントコマンドの宛先
となった制御モジュールでは、そのイベントコマンドの
発行元の情報を記録しておき、この処理の解除とともに
その記録を消去する。これにより、イベントコマンドの
発行元による前記占有と同等の処理の有効または無効を
認識することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようなコマンドの
発行および受領を先願の装置構成だけで処理する場合に
は、コマンドが各制御モジュールに伝達されるまでに、
制御実行上無視できない程度の時間を要する場合もあり
得ることがわかった。
【0016】例えば、一つの制御モジュールに対してス
テートコマンドを発行した場合に、これを受領した制御
モジュールでは、他のコマンド発行元により占有処理さ
れていない下位の制御モジュールを検索し、これら全て
の下位の制御モジュールにステートコマンドを波及させ
る。さらに、波及したステートコマンドを受領した下位
の制御モジュールでも、それぞれ他のコマンド発行元に
より占有処理されていない下位の制御モジュールを検索
し、これらにコマンドを波及させる。このようなことを
繰り返して必要な制御モジュールにコマンドが伝達され
る。
【0017】このとき、一つ一つの制御モジュール内に
おける処理時間について考えればきわめて短時間である
が、制御モジュール数が数百個、数千個あるいはそれ以
上にも及ぶ場合には、装置全体の処理時間としてみた場
合に、制御上無視できない程度の時間となる場合もあり
得る。
【0018】このようなコマンド伝達処理時間内では、
コマンドを既に受領した制御モジュールと、未受領の制
御モジュールとが混在した状態となり、誤った制御手順
が実行される可能性がある。また、そのような状態を回
避するためには、コマンド伝達処理時間内は制御手順を
停止させることも考えられるが、コマンド発行の度に制
御手順を停止させていたのでは、効率の良い制御を行う
ことはできない。このような状態を回避するためには、
コマンドの伝達処理は、一斉に短時間に行われることが
望まれる。
【0019】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、コマンドの伝達処理を短時間に行うことがで
きる制御装置を提供することを目的とする。本発明は、
特性の異なる複数種類のコマンドを用いることにより、
複数の異なる状況に容易に対応するとともに制御を簡単
化することができる制御装置を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の制御モ
ジュール対応にコマンドを書き込むレジスタおよび複数
の制御モジュール対応にその占有状態およびツリー状の
従属関係を管理するレジスタをそれぞれ集中して配置す
る。
【0021】コマンド発行元からのコマンドとそのコマ
ンドの宛先情報とが到着すると、これらはラッチされ
る。この間に、前記占有状態およびツリー状の従属関係
を管理するレジスタの記録内容にしたがってこのコマン
ドが伝達されるべき制御モジュールを特定する。制御モ
ジュールが特定されたら、ラッチしてあったコマンドを
前記コマンドを書き込むレジスタの該当する制御モジュ
ールに対応する領域に書き込む。これにより、コマンド
の伝達を短時間に行うことができる。
【0022】すなわち、本発明は制御装置であって、本
発明の特徴とするところは、上位から下位へ向かうにし
たがって順次枝分かれしたツリー状の従属関係により接
続された複数の制御モジュールと、この制御モジュール
に所定のコマンドを伝達する手段とを備えた制御装置で
ある。
【0023】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記制御モジュール対応にコマンドが書き込まれる複数の
コマンド書込レジスタを備えたコマンド書込レジスタ群
が設けられ、前記伝達する手段は、このコマンド書込レ
ジスタ群に前記ツリー状の従属関係にしたがってコマン
ドを書き込む手段を備え、この書き込む手段は、前記ツ
リー状の従属関係をコマンドの書き込みに先立ってスイ
ッチマトリックスの交点の開閉設定により表す手段と、
この交点を介する書き込み指示信号にしたがって前記コ
マンド書込レジスタ群に所定のコマンドを書き込む手段
とを含むところにある。
【0024】このように、本発明では、複数のコマンド
書込レジスタをコマンド書込レジスタ群として一ヶ所に
集中配置し、ここで各制御モジュールのコマンドを一括
管理し、さらに、ツリー状の従属関係をコマンドの書き
込みに先立ってスイッチマトリックスの交点の開閉設定
により表しておき、その上で、コマンドの書き込み指示
信号をスイッチマトリックスに入力する。これにより、
この書き込み指示信号は、スイッチマトリックスの交点
を介してツリー状の従属関係のとおりに出力され、コマ
ンド書込レジスタに所定のコマンドを書き込むことがで
きる。
【0025】スイッチマトリックスの交点の開閉設定に
よりツリー状の従属関係をあらかじめ表しておくことに
より、従来のように、コマンドの書き込み過程で、順次
ツリー状の従属関係をアドレスから追跡して行き、コマ
ンドを書き込む場合と比較すると、きわめて短時間に各
制御モジュールのコマンドの伝達処理を実現することが
できる。
【0026】占有処理の状況を前記制御モジュール対応
に記録する占有レジスタと、前記ツリー状の従属関係を
前記制御モジュール対応に記録するツリーレジスタとが
設けられ、前記コマンドを書き込む手段は、発行された
コマンド種別を識別する手段と、この識別結果がステー
トコマンドのときには前記占有レジスタおよび前記ツリ
ーレジスタの記録内容にしたがってこのステートコマン
ドの波及する制御モジュールを特定する手段と、この識
別結果がイベントコマンドのときには前記ツリーレジス
タの記録内容にしたがってこのイベントコマンドの波及
する制御モジュールを特定する手段と、この特定された
制御モジュールに対応する前記コマンド書込レジスタに
対して前記コマンドを書き込む手段とを備えることが望
ましい。
【0027】前記コマンドを書き込む手段は、前記制御
モジュール対応にX軸方向およびY軸方向の信号線をそ
れぞれ有するスイッチマトリックスを備え、このスイッ
チマトリックスは、X軸方向の信号線iから出力された
制御モジュールiへのコマンドの書き込み指示信号をY
軸方向の信号線iの入力信号として帰還させ制御モジュ
ールiの下位に接続された制御モジュールjへのコマン
ドの書き込み指示信号として交点(j、i)を経由しX
軸方向の信号線jから出力させる手段を備えることが望
ましい。
【0028】このように、ツリー状の従属関係をスイッ
チマトリックスに置き換え、書き込み指示信号をツリー
状の従属関係の最上位の制御モジュールに対応する位置
から送出することによって、これに続く制御モジュール
の全てに書き込み指示信号を送出することができる。
【0029】また、前記スイッチマトリックスが複数設
けられ、前記コマンドを書き込む手段は、X軸方向の信
号線hから出力された他スイッチマトリックスが対応す
る制御モジュールiへのコマンドの書き込み指示信号を
他スイッチマトリックスのY軸方向の信号線iの入力信
号として出力する手段と、他スイッチマトリックスから
入力されたY軸方向の信号線jの入力信号を自スイッチ
マトリックスが対応する制御モジュールkへのコマンド
の書き込み指示信号として自スイッチマトリックスのX
軸方向の信号線kから出力する手段とを含む構成とする
こともできる。
【0030】これにより、例えば、一つのスイッチマト
リックスでは対応しきれないような多数の制御モジュー
ルを用いた大規模な制御装置を構築するような場合に
は、複数のスイッチマトリックスを一つの大規模なスイ
ッチマトリックスと等価に利用することができる。した
がって、一定規模のスイッチマトリックスを複数用意し
ておけば、制御モジュールの増減設に即座に対応するこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明実施例のコマンド伝達部の
構成を図1、図5、図10、図11を参照して説明す
る。図1は本発明実施例のコマンド伝達部のブロック構
成図である。図5はスイッチマトリックス8のブロック
構成図である。図10はコマンド書込レジスタ群のブロ
ック構成図である。図11はE回路のブロック構成図で
ある。
【0032】本発明は、図12に示すように、上位から
下位へ向かうにしたがって順次枝分かれしたツリー状の
従属関係により接続された複数の制御モジュールM
(0)〜M(n)と、図1に示すように、この制御モジ
ュールM(0)〜M(n)に所定のコマンドを伝達する
コマンド伝達部10とを備えた制御装置である。本発明
実施例では、コマンド伝達部10は、通信用メモリCO
M内に設けることとし、図12には特に図示しないが、
図1に示すように、CPUバスを介して各制御モジュー
ルM(0)〜M(n)あるいはコマンド発行元となる装
置との通信が行えれば、いずれに設置してもよい。
【0033】ここで、本発明の特徴とするところは、図
10および図11に示すように、制御モジュール対応に
コマンドが書き込まれるイベントレジスタ100および
ステートレジスタ101を含むE回路を複数備えたコマ
ンド書込レジスタ群1が設けられ、コマンド伝達部10
は、このコマンド書込レジスタ群1に前記ツリー状の従
属関係にしたがってコマンドを書き込む手段としてのラ
イトコントロール5を備え、マトリックスコントロール
群7は、前記ツリー状の従属関係をコマンドの書き込み
に先立ってスイッチマトリックス8の交点の開閉設定に
より表し、ライトコントロール5は、この交点を介する
書き込み指示信号としての書き込みパルスにしたがって
コマンド書込レジスタ群1に所定のコマンドを書き込む
ところにある。
【0034】前記コマンドには、コマンドの発行元がそ
のコマンドの宛先となる制御モジュールに対してコマン
ドを発行する権利を事前に取得する占有処理(以下、単
に占有という)を要するステートコマンドと、この占有
を要しないイベントコマンドとが定められ、前記ステー
トコマンドはコマンドの宛先となる制御モジュールの下
位に接続され他のコマンド発行元により占有されていな
い制御モジュールにも波及し、前記イベントコマンドは
コマンドの宛先となる制御モジュールの下位に接続され
た制御モジュールにも波及し、この占有の状況を制御モ
ジュールM(0)〜M(n)対応に記録する占有レジス
タ102と、前記ツリー状の従属関係を制御モジュール
M(0)〜M(n)対応に記録するツリーレジスタ群4
とが設けられ、コマンド受信レジスタ2には、発行され
たコマンド種別を識別するコマンドステータス部23を
備え、ライトコントロール5は、この識別結果がステー
トコマンドのときには占有レジスタ102およびツリー
レジスタ群4の記録内容にしたがってこのステートコマ
ンドの波及する制御モジュールを特定し、この識別結果
がイベントコマンドのときにはツリーレジスタ群4の記
録内容にしたがってこのイベントコマンドの波及する制
御モジュールを特定し、この特定された制御モジュール
に対応するコマンド書込レジスタ群1のE回路のイベン
トレジスタ100またはステートレジスタ101に対し
てコマンドを書き込む。
【0035】図5に示すように、制御モジュール対応に
X軸方向およびY軸方向の信号線をそれぞれ有するスイ
ッチマトリックス8を備え、このスイッチマトリックス
8は、X軸方向の信号線iから出力された制御モジュー
ルM(i)へのコマンドの書き込み指示信号をY軸方向
の信号線iの入力信号として帰還させ制御モジュールM
(i)の下位に接続された制御モジュールM(j)への
コマンドの書き込み指示信号として交点(j、i)に相
当するB回路(j−i)を経由しX軸方向の信号線jか
ら出力させる。
【0036】また、コマンド伝達部10を複数設け、ス
イッチマトリックス8のX軸方向の信号線hから出力さ
れた他スイッチマトリックスが対応する制御モジュール
M(i)へのコマンドの書込パルスを他スイッチマトリ
ックスのY軸方向の信号線iの入力信号とするためのカ
スケード出力と、他スイッチマトリックスから入力され
たY軸方向の信号線jの入力信号を自スイッチマトリッ
クス8が対応する制御モジュールM(k)へのコマンド
の書込パルスとして自スイッチマトリックス8のX軸方
向の信号線kから出力するためのカスケード入力とを有
する。
【0037】以下では、本発明実施例の制御装置をさら
に詳細に説明する。図2はコマンド受信レジスタのブロ
ック構成図である。図2に示すように、コマンド受信レ
ジスタ2には、コマンド発行元が送出したコマンド(W
DT)をラッチするコマンドラッチ部20とそのコマン
ドの対象となる制御モジュール番号(PNO)をラッチ
する制御モジュール番号ラッチ部21とイベントコマン
ドの発行元番号(ECO)をラッチするイベントコマン
ド発行元番号ラッチ部22とが設けられる。
【0038】また、コマンドラッチ部20にラッチされ
たコマンドの種類をライトコントロール5に通知するセ
レクト信号(EVSEL)を出力するとともに、コマン
ド書込レジスタ群1にコマンドを書き込むための書込パ
ルス(WPLS)を出力するコマンドステータス部23
を備える。
【0039】図3は、部品番号デコーダ6のブロック構
成図である。デコーダ30は、制御モジュール番号ラッ
チ部21から出力された制御モジュール番号(PNO)
をデコードし、A回路31−0〜31−nのいずれかを
選択してデコード信号(DCP[0]〜DCP[n])
を送出させる。
【0040】図4は、ツリーレジスタ群4のブロック構
成図である。ツリーレジスタ群4の各ツリーレジスタ4
0−0〜40−nは、それぞれ制御モジュールM(0)
〜M(n)に対応しており、ツリー状の従属関係におけ
る各制御モジュールの位置情報がそれぞれ記録されてい
る。
【0041】マトリクスコントロール41−0〜41−
nは、それぞれ制御モジュールに対応しており、ツリー
レジスタ40−0〜40−nに記録されたツリー状の従
属関係情報(P)をデコードしてスイッチマトリックス
8のセッティングを行う。
【0042】図5は、スイッチマトリックス8のブロッ
ク構成図である。スイッチマトリックス8は、X軸方向
の信号線とY軸方向の信号線とがB回路を交点として配
置されている。B回路は、マトリックスコントロール4
1−0〜41−nから出力される信号(Z[0][1]
〜Z[n][n])によって開閉される。
【0043】例えば、番号#1の制御モジュールM
(1)の下位に番号#3および#4の制御モジュールM
(3)およびM(4)が接続されている場合には、マト
リックスコントロール群7から信号(Z[1][0]、
Z[3][1]およびZ[4][1])が出力される。
これにより、B回路(1−0)、(3−1)および(4
−1)が閉じられる。
【0044】信号(Z[1][0])は、スイッチマト
リックス8のX軸方向に入力されると、B回路(1−
0)を介して信号(X[1])となってスイッチマトリ
ックス8からライトコントロール5に出力される。ライ
トコントロール5では、この信号(X[1])を受けて
番号#1の制御モジュールM(1)に対応するコマンド
書込レジスタ群1のE回路に所定のコマンドの書き込み
を行う。
【0045】この信号(X[1])は、ライトコントロ
ール5から信号(Y[1])となって出力される。この
信号(Y[1])は、スイッチマトリックス5のY軸方
向に入力されると、B回路(3−1)および(4−1)
により、信号(X[3]およびX[4])となってライ
トコントロール5に出力される。ライトコントロール5
では、この信号(X[3]およびX[4])を受けて番
号#3および#4の制御モジュールM(3)およびM
(4)に対応するコマンド書込レジスタ群1のE回路に
所定のコマンドの書き込みを行う。B回路の具体的構成
を図6に示す。
【0046】また、スイッチマトリックス8のX軸方向
の信号線の一部はC回路に入力される。C回路から出力
された信号(図5の例ではX[1]、X[n])は、他
の信号と同じくライトコントロール5で処理されるとと
もに、カスケード出力として他のコマンド伝達部10の
カスケード入力に接続される。また、他のコマンド伝達
部10からのカスケード入力は、C回路の入力に接続さ
れる。これにより、複数のコマンド伝達部10を相互に
接続して多数の制御モジュールに対応する利用形態で
は、ツリー状の従属関係が他のコマンド伝達部10にま
で及ぶ場合もあり得るが、このような場合にも対応する
ことができる。C回路の具体的構成を図7に示す。
【0047】図8は、ライトコントロール5のブロック
構成図である。D回路には、部品番号デコーダ6のA回
路31−0〜31−nからのデコード信号(DCP
[0]〜DCP[n])およびスイッチマトリックス8
からの信号(X[0]〜X[n])および占有レジスタ
102からの占有状態信号(OCCSTA[0]〜OC
CSTA[n])およびコマンド受信レジスタ2からの
イベントセレクタ信号(EVSEL)が入力される。
【0048】ここで、デコード信号(DCP[0]〜D
CP[n])は、コマンドの宛先に該当する制御モジュ
ールへの書込パルスである。信号(X[0]〜X
[n])は、ツリー状の従属関係におけるコマンドが波
及する制御モジュールへの書込パルスである。占有状態
信号(OCCSTA[0]〜OCCSTA[n])は、
他のコマンド発行元により占有されていない制御モジュ
ールへの書込パルスである。イベントセレクト信号(E
VSEL)は、イベントコマンドの場合にハイレベルと
なる信号である。これらの信号が図9に示すD回路の論
理ゲートに入力されることにより、所定の制御モジュー
ルへの書込パルスが出力される。
【0049】D回路の出力は、マスターイベントパルス
(MEVPLS[X])、スレーブイベントパルス(S
EVPLS[X])、ステートパルス(STPLS
[X])、カスケード出力(Y[X]:CUSOUT
[y])であり、マスターイベントパルス(MEVPL
S[X])は、コマンド書込レジスタ群1がコマンド受
信レジスタ2からイベントコマンドを読み込むための書
込パルスであり、イベントコマンド発行対象となる制御
モジュールに対する書込パルスである。
【0050】スレーブイベントパルス(SEVPLS
[X])は、マスターイベントパルス(MEVPLS
[X])と同様に、コマンド書込レジスタ群1がコマン
ド受信レジスタ2からイベントコマンドを読み込むため
の書込パルスであるが、イベントコマンド発行宛先とな
る制御モジュールの下位に接続された制御モジュールに
対する書込パルスである。
【0051】マスターイベントパルス(MEVPLS
[X])により、イベントコマンド発行宛先となる制御
モジュールに対応するE回路のイベントレジスタ100
にイベントコマンドが書き込まれると、そのE回路の占
有レジスタ102には、コマンドの受領と同時あるいは
受領直後にイベントコマンド発行元番号(ECO)が記
録される。
【0052】スレーブイベントパルス(SEVPLS
[X])により、イベントコマンド発行宛先となる制御
モジュールの下位に接続された制御モジュールに対応す
るコマンド書込レジスタ群1のE回路にイベントコマン
ドが書き込まれると、その制御モジュールは、コマンド
の受領と同時あるいは受領直後にそれまでの占有が解除
される。
【0053】ステートパルス(STPLS[X])は、
コマンド書込レジスタ群1がコマンド受信レジスタ2か
らステートコマンドを読み込むための書込パルスであ
る。また、カスケード出力(CUSOUT[y]:Y
[x])は、他のコマンド伝達部10が存在する構成の
場合に、他のコマンド伝達部10のスイッチマトリック
ス8のカスケード入力(C回路に接続)となる信号であ
る。
【0054】図10はコマンド書込レジスタ群1のブロ
ック構成図である。E回路には、コマンド受信レジスタ
2によりラッチされているイベントコマンドまたはステ
ートコマンド(WDT)およびイベントコマンドの書込パ
ルス(MEVPLS[0]〜[n]およびSEVPLS
[0]〜[n])およびイベントコマンド発行元番号E
COおよびステートコマンドの書込パルス(STPLS
[0]〜[n])が入力され、図11に示すイベントレ
ジスタ100またはステートレジスタ101に記録され
る。また、占有状態は、占有レジスタ102が記録する
とともに、占有状態信号(OCCSTA[X])をライ
トコントロール5に送出する。
【0055】次に、コマンドのデータ構成について説明
する。イベントコマンドは、イベントコマンド発行前の
状態から、即停止モード、減速停止モード、ステップ停
止モード、EXCEPTモード、SHUTDOWNモー
ド、非常停止モード、異常モードのいずれかの状態に遷
移するように指示を行うコマンドを含む。
【0056】ステートコマンドは、ステートコマンド発
行前の状態から、開始モード、初期化モード、原点処
理、復元モード、準備モード、動作モード、手動モー
ド、逆走モード、診断モード、即停止モード、減速停止
モード、ステップ停止モード、フリーモード、ホールド
モード、EXCEPTモード、SHUTDOWNモー
ド、非常停止モード、異常モードのいずれの状態に遷移
するように指示を行うコマンドを含む。
【0057】ジョブコマンドは、ジョブコマンドの発行
前の状態から、、開始モード、初期化モード、原点処
理、復元モード、準備モード、動作モード、手動モー
ド、逆走モード、診断モード、即停止モード、減速停止
モード、ステップ停止モード、フリーモード、ホールド
モード、EXCEPTモード、SHUTDOWNモー
ド、非常停止モード、異常モードのいずれの状態に遷移
するように指示を行うコマンドを含む。
【0058】各コマンドの送信には、イベントIDを書
き込むために4バイト、各種パラメータを書き込むため
に40バイト、コマンドを書き込むために4バイト、コ
マンド受信レジスタ2における書込位置情報を書き込む
ために2バイト、コマンド書込レジスタ群1における書
込位置情報を書き込むために2バイトを使用する。
【0059】また、各種パラメータには、コマンド発行
元およびコマンド発行先の情報その他が含まれる。コマ
ンド発行先の情報としての制御モジュール番号情報は、
例えば、制御モジュール数が256以下ならば8ビット
で表現される。
【0060】次に、本発明実施例のコマンド伝達部10
の全体的な動作を説明する。コマンド伝達部10のツリ
ーレジスタ群4には、現在の各制御モジュールM(0)
〜M(n)のツリー状の従属関係が記録されている。具
体的には、各制御モジュール対応にツリーレジスタ40
−0〜40−nが設けられており、個々の制御モジュー
ル対応にその制御モジュールの上位および下位の制御モ
ジュール情報が記録されている。
【0061】コマンド発行元が図12に示す制御モジュ
ールM(i)に対するコマンド発行を行う場合には、ジ
ョブコマンドおよびステートコマンドについては、コマ
ンド発行に先立って、コマンド発行宛先の制御モジュー
ルに対して占有を行う。ジョブコマンドは、各制御モジ
ュールに対して個々に占有を行ってから伝達されるコマ
ンドであり、他の制御モジュールにコマンドが波及する
こともなく、ジョブコマンドに対するコマンド伝達部1
0の動作は自明であるために説明を省略する。以下で
は、ステートコマンドおよびイベントコマンドについて
の説明を行う。
【0062】まず、ステートコマンドについての動作を
説明する。ステートコマンド発行元は、ステートコマン
ド発行宛先の制御モジュールM(i)に対してステート
コマンドを発行するときには、まず、その制御モジュー
ルM(i)が他のコマンド発行元により占有されていな
いことを確認し、その制御モジュールM(i)が他のコ
マンド発行元により占有されていなければ、その制御モ
ジュールM(i)を占有する。
【0063】実際の動作の流れとしては、ステートコマ
ンド発行元は、CPUバスを介してコマンド書込レジス
タ群1の制御モジュールM(i)に対応するE回路内の
占有レジスタ102にアクセスし、占有状態を確認す
る。その結果、他のコマンド発行元により占有されてい
ないことが確認されると、ステートコマンド発行元は、
この占有レジスタ102に対して制御モジュールM
(i)を占有した旨を記録する。占有レジスタ102は
このステートコマンド発行元によって占有されたことを
ライトコントロール5に通知するための占有状態信号を
送出する(OCCSTA[i])。なお、占有状態信号
(OCCSTA(i))は、占有レジスタ102の最上
位ビットの値を含む。ステートコマンド発行元は、この
ようにして占有を行った後に、ステートコマンドを発行
する。
【0064】発行されたステートコマンドは、CPUバ
スを介して、まず、コマンド受信レジスタ2のコマンド
ラッチ部20によりラッチされる。また、発行されたス
テートコマンドの制御モジュール番号(PNO)は、制
御モジュール番号ラッチ部21にラッチされ、この制御
モジュール番号(PNO)が部品番号デコーダ6に送出
される。同時に、コマンド受信レジスタ2から書込パル
ス(WPLS)が部品番号デコーダ6に送出される。
【0065】部品番号デコーダ6では、制御モジュール
番号(PNO)がデコードされて該当するA回路にデコ
ーダ出力として入力される。また、書込パルス(WPL
S)もA回路に入力される。デコーダ出力および書込パ
ルス(WPLS)の双方が入力されたA回路からデコー
ド信号(DCP(i))がライトコントロール5に送出
される。
【0066】この処理と並行してツリーレジスタ群4で
は、コマンド受信レジスタ2に書き込まれたステートコ
マンドの発行宛先となる制御モジュールM(i)に対応
するツリーレジスタ40−iからツリー状の従属関係情
報信号(P)がマトリックスコントロール41−iに送
出される。マトリックスコントロール41−iは、従属
関係情報信号(P)にしたがってスイッチマトリックス
8内のB回路のセッティングを行う。
【0067】スイッチマトリックス8内のB回路のセッ
ティングが終了すると、ライトコントロール5では、デ
コード信号(DCP(i))にしたがって、該当する制
御モジュールM(i)に対応する信号(Y[i])をス
イッチマトリックス8に送出する。
【0068】この信号(Y[i])により、スイッチマ
トリックス8からはツリー状の従属関係にしたがってX
軸方向の信号Xをライトコントロール5に送出する。こ
の動作の詳細は、前述したとおりである。スイッチマト
リックス8からは順次、信号Xがライトコントロール5
に送出され、ライトコントロール5では、この信号Xに
したがってコマンド書込レジスタ群1のE回路にステー
トコマンドの書込パルスであるステートパルス(STP
LS)を送出する。E回路では、このステートパルス
(STPLS)にしたがってコマンド受信レジスタ2か
らステートコマンド(WDT)を該当する制御モジュー
ルに対応するE回路のステートレジスタ101に書き込
む。このとき、ライトコントロール5は、占有レジスタ
102からの占有状態信号(OCCSTA[i])によ
り占有状態を認識しており、他のコマンド発行元により
占有状態となっている制御モジュールに対応するE回路
には、ステートパルス(STPLS)を送出しないよう
に制御する。
【0069】これにより、ツリー状の従属関係および占
有状態にしたがいステートコマンドの伝達が必要である
全ての制御モジュールに対応するE回路のステートレジ
スタ101にステートコマンドが書き込まれる。
【0070】次に、イベントコマンドについて動作を説
明する。イベントコマンド発行元は、イベントコマンド
発行宛先の制御モジュールM(i)に対してイベントコ
マンドを発行する。発行されたイベントコマンドは、C
PUバスを介して、まず、コマンド受信レジスタ2のコ
マンドラッチ部20にラッチされる。
【0071】イベントコマンドの発行に際しては、占有
処理を必要としないが、イベントコマンドの宛先となっ
た制御モジュールについては、イベントコマンドの受領
と同時あるいは受領後に、占有と同等の処理が施され、
このイベントコマンドが解除された後に、その処理が解
除される。これにより、この制御モジュールは、このイ
ベントコマンドの解除後に、上位の制御モジュールの状
態にしたがって然るべき状態遷移を行うことができる。
また、イベントコマンドの宛先となった制御モジュール
の下位に接続された制御モジュールについてはイベント
コマンドの受領と同時あるいは受領後に占有が解除され
る。
【0072】前記占有と同等の処理としては、イベント
コマンド発行元番号ラッチ部22によりイベントコマン
ド発行元の情報であるイベントコマンド発行元番号(E
CO)がラッチされ、このイベントコマンド発行元番号
(ECO)はE回路の占有レジスタ102に記録され
る。当該処理の解除とともに、占有レジスタ102にお
けるイベントコマンド発行元番号(ECO)の記録は消
去される。
【0073】実際の動作の流れとしては、イベントコマ
ンドの発行宛先となる制御モジュールM(i)に対応す
るE回路には、ライトコントロール5からマスターイベ
ントパルス(MEVPLS)が入力される。これによ
り、E回路では、イベントレジスタ100にコマンドラ
ッチ部20から送出されたイベントコマンド(WDT)
が書き込まれるとともに、占有レジスタ102に、その
イベントコマンドの発行元番号(ECO)が記録され
る。
【0074】また、イベントコマンドの発行宛先となる
制御モジュールM(i)の下位に接続された制御モジュ
ールについては、ライトコントロール5からスレーブイ
ベントパルス(SEVPLS)が入力される。これによ
り、E回路では、イベントレジスタ100にコマンドラ
ッチ部20から送出されたイベントコマンド(WDT)
が書き込まれるとともに、占有レジスタ102がリセッ
トされる。
【0075】以降の動作は、ステートコマンドの例と同
様である。すなわち、発行されたイベントコマンドの制
御モジュール番号(PNO)は、制御モジュール番号ラ
ッチ部21にラッチされ、この制御モジュール番号(P
NO)が部品番号デコーダ6に送出される。同時に、コ
マンド受信レジスタ2から書込パルス(WPLS)が部
品番号デコーダ6に送出される。
【0076】部品番号デコーダ6では、制御モジュール
番号(PNO)がデコードされて該当するA回路にデコ
ーダ出力として入力される。また、書込パルス(WPL
S)もA回路に入力される。デコーダ出力および書込パ
ルス(WPLS)の双方が入力されたA回路からデコー
ド信号(DCP(i))がライトコントロール5に送出
される。
【0077】この処理と並行してツリーレジスタ群4で
は、コマンド受信レジスタ2に書き込まれたイベントコ
マンドの発行宛先となる制御モジュールM(i)に対応
するツリーレジスタ40−iからツリー状の従属関係情
報Pがマトリックスコントロール41−iに送出され
る。マトリックスコントロール41−iは、従属関係情
報信号(P)にしたがってスイッチマトリックス8内の
B回路のセッティングを行う。
【0078】スイッチマトリックス8内のB回路のセッ
ティングが終了すると、ライトコントロール5では、デ
コード信号(DCP(i))にしたがって、該当する制
御モジュールM(i)に対応する信号(Y[i])をス
イッチマトリックス8に送出する。
【0079】この信号(Y[i])により、スイッチマ
トリックス8からはツリー状の従属関係にしたがってX
軸方向の信号Xをライトコントロール5に送出する。こ
の動作の詳細は、前述したとおりである。スイッチマト
リックス8からは順次、信号(X)がライトコントロー
ル5に送出され、ライトコントロール5では、この信号
(X)にしたがってE回路にイベントコマンドの書込パ
ルスであるマスターイベントパルス(MEVPLS)お
よびスレーブイベントパルス(SEVPLS)を送出す
る。E回路ではこのマスターイベントパルス(MEVP
LS)およびスレーブイベントパルス(SEVPLS)
にしたがってコマンドラッチ部20から送出されたイベ
ントコマンド(WDT)を該当する制御モジュールに対
応するE回路のイベントレジスタ100に書き込む。こ
れにより、ツリー状の従属関係にしたがいイベントコマ
ンドの伝達が必要である全ての制御モジュールに対応す
るコマンド書込レジスタ群1のE回路にイベントコマン
ドが書き込まれる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コマンドの伝達処理を短時間に行うことができる。これ
により、特性の異なる複数種類のコマンドを用いること
により、複数の異なる状況に容易に対応するとともに制
御を簡単化することができる制御装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のコマンド伝達部のブロック構成
図。
【図2】本発明実施例のコマンド受信レジスタのブロッ
ク構成図。
【図3】本発明実施例の部品番号デコーダのブロック構
成図。
【図4】本発明実施例のツリーレジスタおよびマトリッ
クスコントロールの構成例を示す図。
【図5】本発明実施例のスイッチマトリックスのブロッ
ク構成図。
【図6】B回路の具体例を示す図。
【図7】C回路の具体例を示す図。
【図8】本発明実施例のライトコントロールのブロック
構成図。
【図9】D回路の具体例を示す図。
【図10】本発明実施例のコマンド読込レジスタのブロ
ック構成図。
【図11】コマンド読込レジスタの具体例を示す図。
【図12】先願の制御装置の全体構成図。
【図13】先願の制御モジュールの構成図。
【符号の説明】
1 コマンド書込レジスタ群 2 コマンド受信レジスタ 4 ツリーレジスタ群 5 ライトコントロール 6 部品番号デコーダ 7 マトリックスコントロール群 8 スイッチマトリックス 10 コマンド伝達部 20 コマンドラッチ部 21 制御モジュール番号ラッチ部 22 イベントコマンド発行元番号ラッチ部 23 コマンドステータス部 30 デコーダ 31−0〜31−n A回路 40−0〜40−n ツリーレジスタ 41−0〜41−n マトリックスコントロール 100 イベントレジスタ 101 ステートレジスタ 102 占有レジスタ M(0)〜M(n) 制御モジュール C(0)〜C(n) 通信線 COM 通信用メモリ E(0)〜E(m) 被制御要素 ST1 起動モード ST2 正常動作モード ST3 停止モード ST4 保留モード ST5 手動制御モード ST6 逆転モード ST7 警報モード ST8 終了モード ST9 例外動作モード st10 コールドスタートモード st11 ホットスタートモード st12 原点モード st13 復元モード st14 準備モード st15 運転モード st16 緊急停止モード st17 減速停止モード st18 ステップ停止モード st19 CPU停止モード st20 制御解放モード st21 制御回復モード st22 診断モード st23 異常停止モード st24 非常停止モード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位から下位へ向かうにしたがって順次
    枝分かれしたツリー状の従属関係により接続された複数
    の制御モジュールと、 この制御モジュールに所定のコマンドを伝達する手段と
    を備えた制御装置において、 前記制御モジュール対応にコマンドが書き込まれる複数
    のコマンド書込レジスタを備えたコマンド書込レジスタ
    群が設けられ、 前記伝達する手段は、このコマンド書込レジスタ群に前
    記ツリー状の従属関係にしたがってコマンドを書き込む
    手段を備え、 この書き込む手段は、前記ツリー状の従属関係をコマン
    ドの書き込みに先立ってスイッチマトリックスの交点の
    開閉設定により表す手段と、この交点を介する書き込み
    指示信号にしたがって前記コマンド書込レジスタ群に所
    定のコマンドを書き込む手段とを含むことを特徴とする
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記コマンドには、コマンドの発行元が
    そのコマンドの宛先となる制御モジュールに対してコマ
    ンドを発行する権利を事前に取得する占有処理を要する
    ステートコマンドと、この占有処理を要しないイベント
    コマンドとが定められ、前記ステートコマンドはコマン
    ドの宛先となる制御モジュールの下位に接続され他のコ
    マンド発行元により占有処理されていない制御モジュー
    ルにも波及し、前記イベントコマンドはコマンドの宛先
    となる制御モジュールの下位に接続された制御モジュー
    ルにも波及し、 この占有処理の状況を前記制御モジュール対応に記録す
    る占有レジスタと、前記ツリー状の従属関係を前記制御
    モジュール対応に記録するツリーレジスタとが設けら
    れ、 前記コマンドを書き込む手段は、発行されたコマンド種
    別を識別する手段と、この識別結果がステートコマンド
    のときには前記占有レジスタおよび前記ツリーレジスタ
    の記録内容にしたがってこのステートコマンドの波及す
    る制御モジュールを特定する手段と、この識別結果がイ
    ベントコマンドのときには前記ツリーレジスタの記録内
    容にしたがってこのイベントコマンドの波及する制御モ
    ジュールを特定する手段と、この特定された制御モジュ
    ールに対応する前記コマンド書込レジスタに対して前記
    コマンドを書き込む手段とを備えた請求項1記載の制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記コマンドを書き込む手段は、前記制
    御モジュール対応にX軸方向およびY軸方向の信号線を
    それぞれ有するスイッチマトリックスを備え、 このスイッチマトリックスは、X軸方向の信号線iから
    出力された制御モジュールiへのコマンドの書き込み指
    示信号をY軸方向の信号線iの入力信号として帰還させ
    制御モジュールiの下位に接続された制御モジュールj
    へのコマンドの書き込み指示信号として交点(j、i)
    を経由しX軸方向の信号線jから出力させる手段を備え
    た請求項1または2記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチマトリックスが複数設けら
    れ、 前記コマンドを書き込む手段は、X軸方向の信号線hか
    ら出力された他スイッチマトリックスが対応する制御モ
    ジュールiへのコマンドの書き込み指示信号を他スイッ
    チマトリックスのY軸方向の信号線iの入力信号として
    出力する手段と、他スイッチマトリックスから入力され
    たY軸方向の信号線jの入力信号を自スイッチマトリッ
    クスが対応する制御モジュールkへのコマンドの書き込
    み指示信号として自スイッチマトリックスのX軸方向の
    信号線kから出力する手段とを含む請求項3記載の制御
    装置。
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