JP2001350278A - ステージ装置 - Google Patents

ステージ装置

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JP2001350278A JP2000170552A JP2000170552A JP2001350278A JP 2001350278 A JP2001350278 A JP 2001350278A JP 2000170552 A JP2000170552 A JP 2000170552A JP 2000170552 A JP2000170552 A JP 2000170552A JP 2001350278 A JP2001350278 A JP 2001350278A
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度部品の使用を最小限に抑え、且つ、支
持精度を低下させない、高剛性を有する交番荷重に対応
したステージ装置を提供することである。 【解決手段】 請求項1に記載の発明は、ベースを、ボ
ールを介して移動台とその移動台に一体に連結する板状
部材により挟み、該ボールの転がりによって、該移動台
が平面内で移動するステージ装置において、上記ベース
の少なくとも一面側の3箇所に、回転自在に保持された
各3個の上記ボールを設け、上記各3個のボールと移動
台及び/または板状部材の間に、ボール受け板を設け、
上記ボール受け板と向い合う上記移動台及び/または上
記板状部材に、上記ボール受け板を押圧する支持軸を設
けたことを特徴とする。請求項2に記載の発明は、前記
支持軸は、先端部に球面を有する突起体であり、前記ボ
ール受け板の上記突起体に押圧される位置に、穴を設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】各種産業分野で用いられる、
交番荷重を受けるステージ装置全般に関する。例えば、
ワークにマスクパターンを露光するプロキシミティ露光
装置におけるステージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交番荷重とは、物体に対して、通常ある
一方向から、場合によってはその反対方向から働く荷重
を言う。一般に、交番荷重に対応したステージ装置と
は、通常ステージの自重を荷重として受け、状況によっ
ては、ステージを押し上げる方向に働く荷重を受ける場
合に対応したステージ装置である。交番荷重に対応した
ステージ装置として、例えば実開平3−117537号
公報に記載されたステージ装置が挙げられる。同公報の
ステージ装置の上面図を図6、同公報のステージ装置の
分解斜視図を図7に示し、以下にその構造について説明
する。
【0003】上記公報のステージ装置は、ベース3を、
移動台2とその移動台2に一体に連結する板状部材5に
よって挟み、ベース3と移動台2、及びベース3と板状
部材5との間には、ボール6を回転自在に保持したボー
ル保持板7が組み込まれている。そして、板状部材5
が、ボール6の転がりによって、平面内を移動可能に案
内されている。また、移動台2と板状部材5の間には、
スペーサ12が設けられ、ボール保持板7に回転自在に
保持された各ボール6に適切な与圧が加わるように、そ
の厚みが設定されている。そして、図7において上下方
向からの荷重、即ち交番荷重が移動台2とその移動台2
に一帯に連結する板状部材5に対して加わった場合に
も、支持精度を低下させない剛性がこの与圧によって与
えられる。
【0004】一方、板状部材5の一方の側辺には、支持
板13を介して伸縮可能な1個の駆動装置4、例えば電
動リニアアクチェエータが取り付けられ、それに直交す
る側辺には、支持板13を介して互いに平行に伸縮する
2個の駆動装置4が取付けられている。そして、その各
駆動装置4の接続シャフト14は、回動可能かつ伸縮方
向に対して直交する方向にスライド可能に構成された継
手15を介し板状部材5の側辺に連結されている。そし
て、このような構成により、板状部材5を直交する2方
向に直線移動させたり、板状部材5の任意の点を中心に
回動させたりすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示し
たような交番荷重に対応したステージ装置を製作する場
合には、高度な加工技術が必要となる。なぜなら、ベー
ス3に対する移動台2、及び板状部材5の平行度の調節
は、全て表面加工の精度のみで行なわなくてはならない
からである。
【0006】上記公報のステージ装置の断面部分拡大図
を図8に示し、以下に詳しく説明する。板状部材5は、
ベース3と移動台2、及びベース3と板状部材5との間
に組み込まれたボール保持板7に回転自在に保持された
ボール6の転がりによって、平面内を移動可能に案内さ
れている。また、移動台2と板状部材5の間には、スペ
ーサ12が設けられ、各ボール6に適切な与圧が加わる
ように、その厚みが設定されている。従って、移動台2
とその移動台2に一体に連結する板状部材5が滑らかに
移動する為には、ボール6の滑らかな転がりを維持する
必要がある。ボール6の滑らかな転がりを維持する為に
は、ボール6と接する面の平面度が高精度に維持されて
いる必要がある。ボール6と接する面の平面度が高精度
に維持されていない場合、ボール6は、ボール6と接す
る面の凹凸の影響を受け、滑らかな転がりを維持するこ
とができない。従って、ベース3の両表面3a、3b、
移動台2の面2b、板状部材5の面5aには、高い平面
度が要求される。
【0007】また、上記公報のステージ装置をワークに
マスクパターンを露光するプロキシミティ露光装置に利
用する場合、板状部材5の面5b(または、移動台2の
面2a)上には、石英ガラスなどからなるマスク、また
はポリイミドフィルム、ステンレス基板などからなるワ
ークが載置され、真空吸着により板状部材の面5b(ま
たは、移動台2の面2a)上に保持される。真空吸着に
より、マスク、またはワークの保持を良好に行う為に
は、マスク、またはワークと板状部材5の面5b(また
は、移動台2の面2a)との間の界面における真空漏れ
を防止する必要があり、従って、板状部材5の面5b
(または、移動台2の面2a)にも、前述の4面と同様
に高い平面度が要求される。
【0008】また、移動台2とその移動台2に一体に連
結する板状部材5ががたつき無く移動する為には、ボー
ル保持板7に保持された各ボール6と各ボール6と接す
る4面2b,3a,3b,5aとが、移動の際に、常に
接触していなければならない。各ボール6と各ボール6
と接する4面2b,3a,3b,5aとが、移動の際
に、常に接触しているためには、各ボール6と接する4
面2b,3a,3b,5aが互いに高い平行度で維持さ
れていなけらばならない。各ボール6と接する4面2
b,3a,3b,5aが互いに高い平行度で維持されて
いない場合、ボール6が強い与圧を受けて接触する領域
と、接触しないで隙間を生じる領域が存在し、移動台2
とその移動台2に一体に連結する板状部材5の移動に際
し、がたつきが生じる。各ボール6と接する4面2b,
3a,3b,5aが互いに高い平行度で維持されるため
には、上記公報のステージ装置の構造上、ベース3の両
表面3aと3b、移動台2の面2bと2c、スペーサ1
2の面12aと12bの3組の面の高い平行度に要求さ
れる。
【0009】また、上記公報のステージ装置をワークに
マスクパターンを露光するプロキシミティ露光装置に利
用する場合、板状部材5の面5b(または、移動台2の
面2a)上には、マスク、またはワークが載置されて保
持されるが、ステージに載置されたマスク、またはワー
クが回転移動した時に水平度を維持する為には、移動台
2とその移動台2に一体に連結する板状部材5の移動平
面と板状部材5の面5b(または、移動台2の面2a)
が互いに平行でなければならない。板状部材5の移動平
面5aと板状部材5の面5b(または、移動台2の面2
a)が互いに平行でない場合、ステージに載置されたマ
スク、またはワークが回転移動した時に水平度を維持す
ることができない。従って、板状部材5の面5aと5b
(または、移動台2の面2aと2b)の高い平行度が要
求される。
【0010】更に、移動台2とその移動台2に一体に連
結する板状部材5ががたつき無く、滑らかに移動する為
には、ボール保持板7に回転自在に保持された各ボール
6に適切な与圧が加わるように、その厚みを設定するこ
とも必要である。与圧の大きさが適切な与圧に比べて小
さい場合、移動台2とその移動台2に一体に連結する板
状部材5を押し上げる荷重が加わった時に、板状部材5
の浮き上がりが生じ、与圧の大きさが適切な与圧に比べ
て大きい場合、ボール6の滑らかな転がりが妨げられ、
移動台2とその移動台2に一体に連結する板状部材5の
滑らかな移動を妨げる。従って、スペーサ12の厚さに
は、高い寸法公差が要求される。
【0011】更に、ボール保持板7に回転自在に保持さ
れた各ボール6が、均等に外部からの荷重を受けるため
には、各ボール6の径がそれぞれ揃っていなければなら
ない。ボール6の径が揃っていない場合、径の大きなボ
ール6にばかり荷重が加わることになる。この状態で、
板状部材5の移動が繰り返されると、径の大きなボール
6と接する、板状部材5、移動台2、またはベース3の
一部が削れたり、ボール6が変形したりして、板状部材
5とその移動台2に一体に連結する板状部材5の移動に
がたつきを生じさせる。しかし、高い等級のボールであ
っても、寸法にはμmレベルの公差がある。それ以上の
精度でボールを加工し、多数のボールを同一の寸法に揃
えることは可能であるが、非常に高価なものとなる。
【0012】すなわち、上記公報のステージ装置におい
て、ベース3の両表面3a,3b、移動台2の面2b、
板状部材5の面5a、および移動台2の面2a(また
は、板状部材5面5b)の5面には高い平面度、ベース
3の両表面3aと3b、移動台2の面2aと2b、スペ
ーサの面12aと12b、および移動台2面2aと2b
(または、板状部材5の面5aと5b)の4組には高い
平行度、またスペーサ12の厚さには高い寸法公差が要
求される。また多数のボール6は、全て同一の寸法に揃
えておく必要がある。
【0013】従って、上記に示した面またはボールの加
工費は、加工精度確認のための測定費用等も含めると、
非常に高価なものとなり、装置全体の価格も高くなる。
【0014】本発明は、以上のような問題に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、高精度部品の使用を最
小限に抑え、且つ、支持精度を低下させない、高剛性を
有する交番荷重に対応したステージ装置を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ベースを、ボールを介して移動台とその移動台に一
体に連結する板状部材により挟み、該ボールの転がりに
よって、該移動台が平面内で移動するステージ装置にお
いて、上記ベースの少なくとも一面側の3箇所に、回転
自在に保持された各3個の上記ボールを設け、上記各3
個のボールと移動台及び/または板状部材の間に、ボー
ル受け板を設け、上記ボール受け板と向い合う上記移動
台及び/または上記板状部材に、上記ボール受け板を押
圧する支持軸を設けたことを特徴とする。請求項2に記
載の発明は、前記支持軸は、先端部に球面を有する突起
体であり、前記ボール受け板の上記突起体に押圧される
位置に、穴を設けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成によれば、ボール受板がボールの径に
応じて、3点で接するよう自由に傾く。従って、それぞ
れのボールはほぼ均一の荷重を受けることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のステージ装置を
プロキシミティ露光装置のマスクステージとして使用し
た場合の平面図である。図2は、図1のA−A断面図で
ある。
【0018】最初に、プロキシミティ露光装置の動作を
以下に示す。 移動台2の面2aにマスクパターンが形成されたマス
クMが真空吸着等によって保持される。 ワークステージWSにワークWが載置され、ワークス
テージWSが上昇し、ワークWをマスクステージ1のマ
スクMに押しつける。 ワークステージWSの“平行出し機構”(図示しな
い)により、マスクMに対してワークWを平行にする。 ワークステージWSが予め設定された位置にまで下降
し、マスクMに印されたマスクアライメントマーク(図
示しない)とワークWに印されたワークアライメントマ
ーク(図示しない)を一致させるように、マスクステー
ジ1またはワークステージWSが移動し、マスクMとワ
ークWの位置合せを行なう。 位置合わせ終了後、マスクMを介して、光照射装置
(図示しない)から露光光をワークWに照射し、マスク
パターン(図示しない)をワークWに露光する。ここ
で、本発明のマスクステージ1において、ベース3は、
常に板状部材5、及び移動台2の自重G1(下向きの
力)を受ける。ワークWの平行出しを行う時、ワークW
が移動台2に押し付けられ、マスクステージ1には上方
向の力P1が作用する。従って、移動台2の自重をG1
とすると、P1>G1の場合には、ベース3は、上向き
の力を受ける。
【0019】次に、本発明のマスクステージの構造につ
いて説明する。移動台2は、三つの駆動装置(駆動機
素)4により、平面内を移動する。移動台2と、移動台
2の面2d上のほぼ均等な3箇所に固定した板状部材5
とによって、移動可能な状態で、ベース3を挟み込んで
いる。
【0020】図3に、移動台または、板状部材とベース
の界面の詳細な構造を示す。3個のボール6が、ボール
保持板7に回転自在に、且つ、ボール保持板7から突出
させて保持されている。このとき、3個のボールの中心
を結んでなる三角形が正三角形となるように配置されて
いる。ベース3の両表面、或いはいずれか一方には、移
動制限枠8が予め設けられ、その内側に、ボール保持板
7が収められ、その移動を制限している。また、移動制
限枠8及び、ボール保持板7は、円形状を有しており、
これにより、移動平面内の全方位に対して等量の移動を
可能にしている。また、移動制限枠8及び、ボール保持
板7の直径は、移動台2の移動可能範囲を考慮して適宜
設計されている。ボール受け板9は、移動制限枠8及
び、ボール保持板7と同様に、円形状を有しており、そ
の中心には、皿穴10が設けられている。そして、ボー
ル受け板9は、ボール保持板7をベース3とボール受け
板9とにより挟み込むように、ボール保持板7に接して
配置されている。このとき、ボール受け板9は、ボール
保持板7に回転自在に保持された各3個のボール6の中
心を結んでなる三角形の内側にボール受け板9に設けら
れた皿穴10が位置するように配置されている。また、
ボール受け板9に設けられた皿穴10が、ボール保持板
7とは反対側を向くように配置されている。一方、球先
ボルト11は、移動台2、または板状部材5に設けられ
たタップ(図示しない)に螺合し、球先ボルト11の先
端の球状部分は、ボール保持板7に設けられた皿穴10
に押圧可能に接している。
【0021】そして、ボール6に加えられる圧力、すな
わち与圧は、球先ボルト11のねじ込み量によって調整
する。ボール6の径が互いに多少異なっていても、ボー
ル受け板9がボール6の径に応じて、3点で接するよう
自由に傾く。また、ボール受け板9の傾きに対して、ボ
ール受け板9の皿穴10と球先ボルト11の先端の球状
部分とが傾き自在に接する。従って、上記ボール6の径
に違いがあったとしても、3点が均等な荷重を受けるよ
うに自動的に調整される。
【0022】次に、本発明のマスクステージの組立て・
調整手順について説明する。図2において、最初に、ベ
ース3の面3aと、移動台2の面2aのマスク吸着面と
が平行になるように、調整用の球先ボルト11aで調整
し、固定する。次に、ボール6を保持したボール保持板
7、移動制限枠8、ボール受け板9を図3に示す順序
で、ベース3の両面に保持する。そして、与圧用の球先
ボルト11bのねじ込み量を調整して、3箇所同じ締め
加減とし、ロックナット20等で固定する。以上の手順
により、組み立て、及びベース3に対する移動台2とそ
の移動台2に一体に連結する板状部材5の移動平面の平
行調整が完了する。
【0023】上記構成のマスクステージにおいて、ボー
ル6は、移動台2の面2b、板状部材5の面5aと接し
ないので、ボール6の滑らかな転がりを維持するために
は、ベース3の両面3a,3bのみを高い平面度に維持
しておけばよい。従って、高い平面度が要求されるの
は、ベース3の両面3a,3b、及びマスクMを吸着す
る、移動台2の面2aの3面だけとなる。また、球先ボ
ルト11a、及び11bによって、ベース3に対する移
動台2とその移動台2に一体に連結する板状部材5の移
動平面の平行を調整することができるので、移動台2と
その移動台2に一体に連結する板状部材5をがたつき無
く移動させるためには、ベース3の両表面3aと3bの
1組の面を高い平行度に維持しておけば良い。従って、
高い平行度が要求されるのは、ベース3の両表面3aと
3b、及びマスクMが回転移動した際に水平度を維持す
る、移動台2の両面2aと2bの2組の面だけとなる。
また、上記構成のマスクステージにおいては、各ボール
6に加える与圧は、与圧用球先ボルト11bのねじ込み
量によって調整可能であるので、スペーサ12は不要と
なる。更に、ボール受け板9の傾きに対しては、ボール
受け板9の皿穴10と球先ボルト11の先端の球状部分
とが傾き自在に接するので、ボール6の径に違いがあっ
たとしても、3点が均等な荷重を受けるように自動的に
調整される。従って、ボール6を高い公差の寸法に揃え
ておく必要もない。
【0024】図4は、他の実施例である。ベース3の面
3aと移動台2の面2bとが接する部分を、図2に示し
た構造ではなく、1個所につき1個のボール6で行なっ
ている。これは、移動台2とその移動台2に一体に連結
する板状部材5の自重G1に比べて、移動台2とその移
動台2に一体に連結する板状部材5に加わる上方向の力
P1が小さい時に、このような構造であっても問題はな
い。但し、ベース3の面3aとそれに対向する移動台2
の面2bとの平行度は、ベース3の面3aと移動台2の
面2bとに挟まれた3個のボール6によって決まるの
で、3個のボールを同一の寸法に揃えておく必要があ
る。また、ベース3の面3aと移動台2の面2bとに挟
まれた3個のボール6の滑らかな転がりを維持する為
に、ベース3の面3aに加え、移動台2の面2bの平面
度を高精度に維持しておく必要がある。なお、移動台2
とその移動台2に一体に連結する板状部材5の自重G1
が、移動台2とその移動台2に一体に連結する板状部材
5に加わる上方向の力P1に比べて小さい時には、図4
とは逆の構成になる。
【0025】また、図5に示すような、偏心荷重、すな
わちステージに加わる荷重がステージ面内で均一でない
荷重に対しても本発明のステージは有効である。図5の
場合、ベース3と移動台2及び/または板状部材5との
間に配置された3箇所のボール保持板7の中心を結ぶ三
角形の外側に、(偏心荷重として)荷重G2が加わる。
3箇所に配置されたボール保持板7に回転自在に保持さ
れたボール6に加わる荷重は、場所によって大きく異な
り、極端な場合は逆向きになる。しかし、上記実施例の
ような構造であれば、移動台2がベース3から浮き上が
ることを防ぎ、それぞれのボール保持板7間のボールの
径を適宜に決定すれば、高い剛性を保つこともできる。
【0026】尚、本実施例においては、ボール受け板の
9の中心に皿穴10を設けたが、これに限るものではな
く、先端部に球面を有する突起体(本実施例の場合、球
先ボルト11)の先端の中心と一点で係合する形状の穴
であれば良い。また、本実施例においては、ボール6
は、ボール保持板7に回転自在に保持されているが、ボ
ール6とボール保持板7とが一体になっている必要はな
く、移動の際にボール保持板7からボール6が外れない
ように構成されていれば良い。更に、3個のボール6の
中心を結んでなる三角形が正三角形となるように配置し
たが、これに限るものではなく、3個のボールが直線状
に並ぶことが無ければ、同一平面内で、どのように配置
しても良い。
【0027】
【発明の効果】ボール6の径が互いに多少異なっていて
も、ボール受け板9がボール6の径に応じて、3点で接
するよう自由に傾く。また、ボール受け板9の傾きに対
して、ボール受け板9の皿穴10と球先ボルト11の先
端の球状部分とが傾き自在に接する。従って、上記ボー
ル6の径に違いがあったとしても、3点が均等な荷重を
受けるように自動的に調整されるので、移動台2とその
移動台2に一体に連結する板状部材5の、高精度で安定
した移動が実現できる。また、交番荷重に対応したステ
ージ装置において、ステージ装置を本実施例のような構
造とすることにより、高精度の加工を最小限に押さえ、
装置全体の価格の上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステージ装置の平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例に係るステージ装置で
あって、図1のA−A断面図である。
【図3】 移動台または、板状部材とベースの界面の詳
細な構造を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施例に係るステージ装置で
あって、図1のA−A断面図である。
【図5】 図1のA−A断面図であって、偏心荷重を受
けた場合を示す図である。
【図6】 交番荷重に対応した、従来のステージ装置の
上面図である。
【図7】 図6の分解斜視図である。
【図8】 図7の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 マスクステージ 2 移動台 3 ベース 4 駆動装置(駆動機素) 5 板状部材 6 ボール 7 ボール保持板 8 移動制限枠 9 ボール受け板 10 皿穴 11 球先ボルト 11a 調整用の球先ボルト 11b 与圧用の球先ボルト 12 スペーサ 13 支持板 14 接続シャフト 15 継手 20 ロックナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースを、ボールを介して移動台とその
    移動台に一体に連結する板状部材により挟み、該ボール
    の転がりによって、該移動台が平面内で移動するステー
    ジ装置において、 上記ベースの少なくとも一面側の3箇所に、回転自在に
    保持された各3個の上記ボールを設け、 上記各3個のボールと移動台及び/または板状部材の間
    に、ボール受け板を設け、 上記ボール受け板と向い合う上記移動台及び/または上
    記板状部材に、上記ボール受け板を押圧する支持軸を設
    けたことを特徴とするステージ装置
  2. 【請求項2】 前記支持軸は、先端部に球面を有する突
    起体であり、 前記ボール受け板の上記突起体に押圧される位置に、穴
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載のステージ装
    置。
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