JP2001348337A - 紫外線からの皮膚防御剤 - Google Patents

紫外線からの皮膚防御剤

Info

Publication number
JP2001348337A
JP2001348337A JP2000171131A JP2000171131A JP2001348337A JP 2001348337 A JP2001348337 A JP 2001348337A JP 2000171131 A JP2000171131 A JP 2000171131A JP 2000171131 A JP2000171131 A JP 2000171131A JP 2001348337 A JP2001348337 A JP 2001348337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active oxygen
cells
protective agent
ultraviolet radiation
ultraviolet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000171131A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Miwa
信比古 三羽
Masanori Uda
正紀 宇田
Tatsu Miyamoto
達 宮本
Takao Ishida
隆男 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fancl Corp
Original Assignee
Fancl Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fancl Corp filed Critical Fancl Corp
Priority to JP2000171131A priority Critical patent/JP2001348337A/ja
Publication of JP2001348337A publication Critical patent/JP2001348337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線による皮膚障害防御剤及び/または細
胞内活性酸素消去剤を提供する。 【解決手段】 ブナの木の幼芽抽出物を有効成分として
配合することを特徴とする紫外線による皮膚障害防御剤
及び/または細胞内活性酸素消去剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はブナ科ブナ属植物の
木の幼芽抽出物を有効成分として配合することを特徴と
する紫外線による皮膚障害防御剤及び/または細胞内活
性酸素消去剤を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】大気汚染やオゾン層の破壊により地表に
届く紫外線量は年々増大する傾向にあり、それに伴い、
紫外線によるシワ、タルミ、シミなどの肌の老化症状が
大きくなっている。紫外線により細胞内で発生する活性
酸素は細胞に障害を与え、細胞の機能を著しく低下させ
る。これらを改善する方法としては酸化チタンや酸化亜
鉛などの紫外線遮蔽剤や有機紫外線吸収剤を含んだサン
スクリーン剤などが用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの酸化
チタンや酸化亜鉛などの紫外線遮蔽剤や有機紫外線吸収
剤を含むサンスクリーン剤は紫外線により二次的に活性
酸素を発生させたり、紫外線吸収剤自体に皮膚刺激性が
あるなどの問題があり、安全な紫外線からの皮膚障害防
御剤が望まれていた。また、ブナの木の幼芽抽出物は細
胞賦活効果(特開平9−227397)やコラーゲン産
生促進効果(特開平10−203952)については知
られていたが、ブナの木の幼芽抽出物自体が紫外線によ
る細胞死を防御する効果及び、細胞内活性酸素を消去す
る効果、紫外線による皮膚障害を防御する作用は知られ
ていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
前記の課題にこうした課題に鑑み鋭意研究を重ねた結
果、ブナの木の幼芽抽出物に紫外線による細胞死を防御
する効果及び細胞内に発生する活性酸素を消去する効果
を発見し、ブナの木の幼芽からの抽出物に紫外線による
皮膚障害を防止することを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0005】すなわち、本発明は、ブナ科ブナ属植物の
木の幼芽抽出物を有効成分として配合することを特徴と
する紫外線による皮膚障害防御剤及び/または細胞内活
性酸素消去剤を提供するものである。以下、本発明を詳
細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるブナの木の幼
芽抽出物はブナ科ブナ属ヨーロッパブナ(Fagus
Sylvatica L.)等の幼芽から抽出されるも
のであり、抽出溶媒は特に限定されないが、有機溶媒な
しの温和な条件による抽出が好ましい。水またはエタノ
ール、メタノールなどの低級アルコール類、または1,
3−ブチレングリコールなどの多価アルコール類などの
溶媒の単独もしくは二種以上の混液を用いて超高周波法
などにより抽出されるものでもよい。
【0007】本発明において剤型は例えば、ローション
類、乳液類、クリーム類、パック類、ゲル等に適用する
ことができ、皮膚外用剤、浴用剤、シャンプー、リンス
等の毛髪化粧料として使用することができる。尚、本発
明の製剤にはブナの木の幼芽抽出物の他に保湿剤、抗炎
症剤、細胞賦活剤、色素、香料、防腐剤、界面活性剤、
植物抽出液、紫外線遮蔽剤、紫外線吸収剤、顔料、抗酸
化剤等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合する
ことができる。
【0008】保湿剤としてはアミノ酸類、ピロリドンカ
ルボン酸及びその塩類、尿素、糖類、ヒアルロン酸及び
その塩類などがある。抗炎症剤としてはアラントイン、
グリチルリチン酸及びその塩類、抗炎症効果を示す植物
エキスなどがある。細胞賦活剤としてはプラセンタエキ
ス、パントテン酸及びその塩類、パントテニルエチルエ
ーテルなどがある。
【0009】ブナの木の幼芽抽出物の配合量としては化
粧品や皮膚外用剤の全成分組成物中、0.01%〜2
0.0%、好ましくは0.1%〜10.0%である。
【0010】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
詳説する。また、本発明に使用した紫外線による細胞死
防御試験、細胞内活性酸素消去試験、紫外線による皮膚
障害防御試験は下記の通りである。
【0011】[紫外線による細胞死防御試験]24ウエ
ルプレートに正常ヒト皮膚表皮由来細胞であるHaCa
T細胞を4000cells/ウエルになるように播種
し、20時間、37℃、5%CO条件下で培養する。
サンプルを含む培地に交換後、UVB(1mW/c
)を35秒間照射し、更に48時間同条件で培養す
る。細胞を洗浄後、WST−1<2−(4−Iodop
henyl−3−(4−nitrophenyl)−5
−(2,4−disulfophenyl)−2H−t
etrazolium−Na>を添加し、3時間反応
後、マイクロプレートリーダーにより450nmの吸光
度を測定する。細胞生存率は紫外線を照射しない細胞の
吸光度を100%として紫外線を照射した時の各サンプ
ルの吸光度から細胞生存率を計算する。
【0012】[細胞内活性酸素消去試験]CDCFH−D
A<6−carboxy−2',7'−dichloro
dihydrofluorescein di(ace
toxymethyl ester)>は細胞内に取り
込まれ、細胞内エステラーゼにより加水分解され、膜非
透過性のCDCFHとなり、活性酸素により酸化される
と蛍光を発する試薬である。この試薬を応用して、細胞
内の活性酸素消去作用を評価する。すなわち、24ウエ
ルプレートに正常ヒト皮膚表皮由来細胞であるHaCa
T細胞を4000cells/ウエルになるように播種
し、20時間、37℃、5%CO条件下で培養する。
サンプルを含む培地に交換後4時間培養し、PBS
(−)で細胞を洗浄した後、CDCFH−DAを含む培
地を添加して30分間インキュベートする。PBS
(−)で細胞を洗浄後、UVB(1mW/cm)を5
0秒間照射する。照射後1分間インキュベートし、蛍光
プレートリーダーを用いて蛍光度を測定(励起波長:4
85nm、測定波長:530nm)する。サンプルを添
加しない細胞の蛍光強度を100%としてサンプル添加
時の蛍光強度から細胞内活性酸素の含有量を計算する。
【0013】[紫外線による皮膚障害防御試験]健常な
女性被験者(20〜45歳)を1群10名として上腕内
側部2cm×2cmにUVB(1MED)を1日1回、
3日間照射し、毎日照射後に被験クリームを約1g塗布
し、照射終了日より3日間同様に塗布を続け、試験前と
比較して照射終了4日目の肌の状態を表1の基準に従っ
てスコア化する。
【0014】
【表1】
【0015】[実施例1]図1に紫外線による細胞死防御
試験結果を示す。ブナの木の幼芽抽出物を配合しない系
においては、紫外線を照射すると紫外線未照射の細胞と
比較して約50%の細胞死が認められるのに対して、ブ
ナの木の幼芽抽出物を添加した系においては細胞死を防
御することが認められた。
【0016】[実施例2]図2に細胞内活性酸素消去試験
結果を示す。ブナの木の幼芽抽出物を配合しない系の細
胞内活性酸素含有量に対して、ブナの木の幼芽抽出物を
配合した系において細胞内の活性酸素を消去し、細胞内
活性酸素含有量が減少していることが認められた。
【0017】[比較例1及び実施例3及び実施例4]表
2記載の組成のクリーム、比較例1及び実施例3及び実
施例4をそれぞれ常法に従って調製し(単位は重量
%)、前記紫外線による皮膚障害防御試験を実施し、結
果は各群のそれぞれの肌スコアを平均値として同表に示
す。
【0018】
【表2】
【0019】有効成分無配合の比較例1のクリームに比
較して、ブナの木の幼芽抽出物を有効成分として配合し
た実施例3及び実施例4のクリームに優れた紫外線によ
る乾燥や落屑、弾力性の低下等の皮膚障害を防御する効
果が認められた。
【0020】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は、紫外線に
よる細胞死を防ぎ、細胞内の活性酸素を消去することに
より、紫外線による皮膚障害防御剤及び/または細胞内
活性酸素消去剤を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紫外線による細胞死防御試験結果を示す。
【図2】細胞内活性酸素消去試験結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (72)発明者 宮本 達 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株 式会社ファンケル中央研究所内 (72)発明者 石田 隆男 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株 式会社ファンケル中央研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AC022 AC092 AC102 AC122 AC182 AC242 AC422 AD042 CC05 EE12 EE13 EE17 4C088 AB11 AC05 BA08 NA14 ZA89

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブナの木の幼芽抽出物を有効成分として
    配合することを特徴とする紫外線による皮膚障害防御剤
    及び/または細胞内活性酸素消去剤。
JP2000171131A 2000-06-07 2000-06-07 紫外線からの皮膚防御剤 Pending JP2001348337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000171131A JP2001348337A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 紫外線からの皮膚防御剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000171131A JP2001348337A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 紫外線からの皮膚防御剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001348337A true JP2001348337A (ja) 2001-12-18

Family

ID=18673725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000171131A Pending JP2001348337A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 紫外線からの皮膚防御剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001348337A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004080449A1 (ja) * 2003-03-13 2004-09-23 Mitsui & Co., Ltd. 紫外線誘導活性酸素抑制剤
US8216599B2 (en) 2002-02-13 2012-07-10 Creagri, Inc. Method for treatment of inflammation
JP2018505883A (ja) * 2015-02-04 2018-03-01 エルヴェエムアッシュ ルシェルシュ 化粧品におけるペパーミント抽出物の使用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8216599B2 (en) 2002-02-13 2012-07-10 Creagri, Inc. Method for treatment of inflammation
WO2004080449A1 (ja) * 2003-03-13 2004-09-23 Mitsui & Co., Ltd. 紫外線誘導活性酸素抑制剤
JP2018505883A (ja) * 2015-02-04 2018-03-01 エルヴェエムアッシュ ルシェルシュ 化粧品におけるペパーミント抽出物の使用
US10413502B2 (en) * 2015-02-04 2019-09-17 Lvmh Recherche Cosmetic use of a peppermint extract

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100876742B1 (ko) 피부 건전화제
EP2247949B1 (en) Method of selecting antioxidants for use in topically applied compositions
CN111557875A (zh) 一种抗光污染、光损伤的护肤组合物及其制备方法和应用
CN101588788A (zh) 用于保护皮肤不受紫外线损伤和改善皮肤皱纹的含有天女木兰花提取物的化妆品组合物
JPH07145067A (ja) 外用薬として使用するアンチ・フリーラジカルを使用した化粧品または医薬品の組成物
KR101917774B1 (ko) 블랙커민씨드 추출물을 유효성분으로 포함하는 화장품 보존용 조성물
EP3203977B1 (en) Dermatological kit comprising compositions based on hibiscus flower and buriti oil
JP5578869B2 (ja) 角質層ターンオーバー促進剤
KR101220903B1 (ko) 피부주름개선용 피부외용제 조성물
JP2010159213A (ja) 抗酸化剤
WO2007057310A1 (en) Use of rooibos extract for protecting hair colour
CN103945855A (zh) 含有白甘菊提取物的皮肤外用剂组合物
JP2007246410A (ja) サンバーンセル形成抑制剤及びdna損傷修復促進剤
KR100787783B1 (ko) 스코폴레틴을 유효성분으로 함유하는 피부주름 개선용 화장료 조성물
JP2001348337A (ja) 紫外線からの皮膚防御剤
JP4579564B2 (ja) シワ改善剤
JP2006022090A (ja) ピロリドンカルボン酸亜鉛塩から成る炎症抑制剤
WO2023094517A1 (en) A topical composition
CN111132656A (zh) 包含3,4-二咖啡酰奎尼酸的从活性氧、紫外线或微尘保护皮肤的化妆品组合物
JP2002029923A (ja) コラーゲン産生促進剤、エラスターゼ活性阻害剤、コラゲナーゼ活性阻害剤及び皮膚化粧料
JP2001097844A (ja) 抗老化剤及びこれを含有する老化防止用化粧料。
KR100406124B1 (ko) 자외선에 의해 증가하는 프로스타글란딘을 억제하는성분과 멜라닌 합성을 억제하는 성분을 동시에 함유하는미백 화장료 조성물
KR20140079571A (ko) 얌빈 추출물을 이용한 피부 외용제 조성물
KR101145814B1 (ko) 주름 개선용 조성물
KR100415278B1 (ko) 향료를 이용한 미백 화장료 조성물