JP2001346196A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2001346196A
JP2001346196A JP2000165874A JP2000165874A JP2001346196A JP 2001346196 A JP2001346196 A JP 2001346196A JP 2000165874 A JP2000165874 A JP 2000165874A JP 2000165874 A JP2000165874 A JP 2000165874A JP 2001346196 A JP2001346196 A JP 2001346196A
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JP2000165874A
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Hiroyuki Hoshino
坦之 星野
Haruo Inoue
晴雄 井上
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TECHNO SCOPE KK
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TECHNO SCOPE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を劣化させることなしに、すなわち鮮明
な画像を、少ないデータ量で記録しあるいは転送するこ
とが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供す
る。 【解決手段】 レンズLの焦点域に侵入した通過物体を
画像データとして記憶する画像処理装置は、撮像された
動画像データを受信する受信部1、受信された動画像デ
ータを抽出する動画像データ抽出部2、動画像データを
n駒の画像データに分解する動画像データ書込制御部
3、動画像データを保存する動画像メモリ部4、動画像
データを各駒毎の画像データとして格納する被測定メモ
リ部5、各駒の画像データの焦点係数を演算する演算部
6、各焦点係数を順次保存する焦点係数蓄積部7、焦点
係数を逐次比較し最大値を算出する比較部8、最大値を
有する画像データと対応する画像データを前記動画像メ
モリ部4から読込む目的画像データ読込部9および記憶
する目的画像蓄積部10から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理装置お
よび処理方法に関するものである。より詳しく述べる
と、光学系カメラで撮像された動画像から前記光学系カ
メラのレンズの焦点域に侵入した通過物体を画像データ
として抽出し高品質の画像として記憶する画像処理装置
および画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CCDカメラ等の光学系カメラに
より連続的に撮像された画像を光電変換して画像信号と
し、このような画像信号をビデオレコーダ等の記憶手段
に記録していた。このようなビデオレコーダを用いて連
続して記録された画像データのデータ量は、非常に膨大
なものとなり、従って、これを保存するために膨大な記
憶容量を必要としていた。
【0003】このようにして保存した膨大な量の画像デ
ータから、特定の画像、例えばCCDカメラ等の光学系
カメラのレンズに侵入してきた通過物体の画像を抽出す
るのは非常に高性能の演算手段、記憶手段を必要として
きた。そのため、このような膨大な量の画像データを減
少させて、特定画像の抽出等の処理を行っているのが現
状である。このような膨大な画像データを減少させる方
法として、例えば画像データを圧縮する方法、画像の解
像度を落とす方法、1秒間当たりのフレーム数(fp
s)を間引きしていわゆる画像の駒数を落とす方法等が
採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の方法では、何れも画像の画質を落とし、画像デ
ータ容量を縮小して処理記憶装置の容量にあわせていた
ので、記憶したデータから必要な画像を検索する際に、
検索に時間がかかるばかりでなく、劣化した画像しか得
られないという問題点を有していた。従って、このうよ
うに画像を劣化させることなしに、少ないデータ量で目
的とする画像を記録するための画像処理装置および画像
処理方法の開発が望まれている。
【0005】この発明は、このような実情に鑑みてなさ
れたものであって、その課題は、画像を劣化させること
なしに、すなわち鮮明な画像を、少ないデータ量で記録
しあるいは転送することが可能な画像処理装置および画
像処理方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明は、光学系レンズを有する光学系カメラで撮像され
た動画像から前記レンズの焦点域に侵入した通過物体を
画像データとして抽出し記憶する画像処理装置であっ
て、光学系カメラで撮像された動画像データを受信する
受信部と、前記受信部で受信された動画像データを抽出
する動画像データ抽出部と、前記動画像データ抽出部で
抽出された動画像データをn駒の画像データに分解する
動画像データ書込制御部と、前記動画像データ書込制御
部から連続的に動画像データとして受信して保存する動
画像メモリ部と、前記動画像データ書込制御部から動画
像データを各駒毎の画像データとして受信して格納する
被測定メモリ部と、前記被測定メモリ部に格納された各
駒の画像データの焦点係数を演算する演算部と、前記演
算部で演算された画像データの焦点係数を順次保存する
焦点係数蓄積部、前記焦点係数蓄積部に蓄積された各駒
の画像データの焦点係数を逐次比較し、焦点係数の最大
値を算出する比較部と、前記比較部で算出された焦点係
数の最大値を有する画像と対応する画像データを前記動
画像メモリ部から読込む目的画像データ読込部と、前記
目的画像データ抽出部で抽出された焦点係数の最大値を
有する画像データを記憶する目的画像蓄積部とから構成
されていることを特徴としている。
【0007】このように構成することによって、簡単な
構成でかつ比較的少ない記憶容量を有する画像処理装置
によって、目標とする通過物体の画像を圧縮したり画像
を間引きすることなしに、より少ないデータ量で、高品
質の画像を保存することが可能となる。また、従来技術
と比較して画像を記憶する高価な記憶部を格段に少なく
することが可能であるので、装置自体の価格も安価なも
のとすることが可能である。
【0008】また、この発明の画像処理装置によると、
前記レンズの焦点域をD(m)とし、前記レンズの焦点
域を通過する通過物体の通過速度をV(m/sec)と
し、1駒の画像記録時間をt(sec)とし、光学系の
焦点域にn駒の通過物体の画像をM×Nの寸法の画像I
Dnとして取込む場合、前記演算部は、数式4:
【数4】 で表される離散フーリエ変換(FFT)または数式5:
【数5】 で表される離散コサイン変換(DCT)により数値処理
を行い、数値処理した各画像データを数式6:
【数6】 で表される空間周波数分布F(k,j)DnまたはF
DCT(k,j)Dnを焦点係数として求めることを特
徴とするものである。
【0009】このように構成することによって、目的と
する通過物体の高品質な画像を容易にかつ確実に抽出し
て保存することが可能となる。
【0010】また、この発明の画像処理装置によると、
前記光学系と受信部とがIEEE1394に規定された
通信方式により通信されることを特徴とするものであ
る。IEEE1394規格に規定された通信方式は、大
容量高速で動画像データを送信することが可能な規格の
一つであり、この規格に準拠して光学系で撮像された動
画像データをこの発明の画像処理装置に送信することに
よって、より高速に動画像を処理することが可能とな
る。
【0011】また、上記課題を解決するこの発明の別の
形態は、光学系レンズを有する光学系カメラで撮像され
た動画像から前記レンズの焦点域に侵入した通過物体を
画像データとして抽出し記憶する画像処理方法であっ
て、光学カメラ系で焦点域に侵入した通過物体を動画像
データとして撮像し、前記動画像データをデジタルデー
タとして抽出し、抽出された動画像データを連続したn
駒の画像データに分解し、前記分解した画像データを連
続したn駒の画像データとして動画像メモリ部に格納す
る一方、各画像データの空間周波数分布を焦点係数とし
て順次演算し、前記演算された画像データの焦点係数を
逐次比較して焦点係数の最大値を算出し、そして前記算
出された焦点係数の最大値を有する画像データと対応す
る画像データを格納された動画像メモリ部から読み込ん
で記憶することを特徴としている。
【0012】このように構成されたこの発明による画像
の処理方法は、単純なプロセスにより目標とする通過物
体の画像を圧縮したり、画像を間引きすることなしに非
常に高画質の画像を抽出し記憶することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】(画像処理装置)以下、この発明
の実施の形態を添付図面に基づいて行う。図1は、この
発明の画像処理装置を説明するための概略図であり、図
2は、この発明の画像処理装置と接続された光学系の焦
点域に通過物体が通過する様子を示す模式図であり、図
3は、画像データとしてこの発明の画像処理装置におけ
る動画像メモリ部に連続的に取込まれた通過物体の画像
を表す模式図であり、図4は、この発明の画像処理装置
において通過物体の画像から目的とする画像を特定する
系統図であり、そして図5は、この発明の方法により処
理された画像信号の空間分布の一例を示すグラフであ
る。
【0014】図1に示す通り、この発明の画像処理装置
Aは、光学系カメラVから通信されてくる動画像データ
を受信するための受信部1、前記受信部で受信された動
画像データを抽出する動画像データ抽出部2、前記動画
像データ抽出部2で抽出された動画像データをn駒の画
像データに分解する動画像データ書込制御部3、前記動
画像データ書込制御部3から動画像データを各駒毎の動
画像データとして受信して格納する動画像メモリ部4を
有する。
【0015】さらに、画像処理装置Aは、前記動画像デ
ータ書込制御部3から動画像データを各駒毎の画像デー
タとして受信して格納する被測定メモリ部5、前記被測
定メモリ部5に格納された各駒の画像データ空間周波数
分布の焦点係数を演算する演算部6、前記演算部6で演
算された画像デーを焦点係数として順次保存する焦点係
数蓄積部7、前記焦点係数蓄積部7に蓄積された各駒の
画像データの焦点係数を逐次比較し、焦点係数の最大値
を算出する比較部8、前記比較部8で算出された焦点係
数の最大値を有する画像と対応する画像データを前記動
画像メモリ部4から読込む目的画像データ抽出部9およ
び前記目的画像データ抽出部9で抽出された焦点係数の
最大値を有する画像データを記憶する目的画像蓄積部1
0から構成されている。
【0016】図1および図2に示す通り、この発明に係
る画像処理装置Aは、光学系のレンズLおよび前記レン
ズLで連続的に撮像された動画像を光電変換するCCD
とから構成された光学系カメラVからの動画像データを
画像処理装置Aに送信される。画像処理装置Aでは、受
信部1で連続的に受信し、動画像データ抽出部2に送信
し、そして動画像データ抽出部2は、このようにして送
られたデータを逐次動画像データ書込制御部3に送信す
る。
【0017】この際、光学系カメラVからの動画像デー
タを受信部1で連続的に受信する受信方式は、光学系カ
メラVに備えられた画像の出力形式に適合すれば特に制
限されるものではなく、IEEE1394に規定された
通信方式(IEEE1394接続)、USB接続等が挙
げられる。特に、通信速度が高速でより高画質のデータ
を高速で転送可能である点からIEEE1394接続が
好ましい。
【0018】次いで、動画像データが送信されたデータ
書込制御部3は、動画像データをn駒(ID1・・I
Dn−1・・IDn)の画像データに分解し、この分解
した画像データを動画像メモリ部4に連続して送信する
と同時に被測定メモリ部5に送信する。動画像メモリ部
4は、リングバッファ(環状メモリ)であり、所定時間
(N時間)動画像データ書込制御部3から送信された動
画像を記憶するものである。前記動画像メモリ部3の記
憶容量は、後述の一連の操作を行うのに十分な記憶容量
を有していればよく、所定時間後に上書きされるもので
ある。
【0019】一方、被測定メモリ部5は、n駒(ID1
・・IDn−1・・IDn)に分割された動画像データ
を1駒ずつ格納して演算部5に送信するものである。こ
の際の駒数は、対象となる通過物体Sの通過速度等によ
り適宜選択することが可能であり、駒数が多くなればな
るほどより高画質な画像を得ることが可能であるが、よ
り多くの動画像メモリ部4の容量が必要となる。
【0020】ここで、レンズLの焦点域D(m)内を通
過物体Sが通過速度V(m/sec)でt(sec)で通
過した場合、通過物体Sの動画像データが光学系カメラ
Vから受信部1および動画像データ抽出部2を介して動
画像データ書込制御部3に送信される。そして、動画像
データ書込制御部3により動画像データをn駒の画像デ
ータに分解されると、動画像メモリ部4は、図3に示す
ように連続的に画像データID121、ID222、I
D323、IDn−124、IDn25としてこの通過
物体Sの画像データを記憶する。
【0021】一方、被測定メモリ部5では、これらの分
解された通過物体Sの画像データを1駒ずつ逐次格納
し、演算部6に送信する。
【0022】このようにして、n駒に分解され、被測定
メモリ部5に格納された通過物体Sの各1駒の画像の空
間周波数分布の焦点係数を演算部6により演算する。こ
の際の通過物体Sの通過速度V(m/sec)、レンズL
の焦点域D(m)、動画像の処理記録時間t(se
c)、駒数nとすると、焦点域内においてn駒の通過物
体を取り込むとすると、特定できる通過物体の移動速度
は、下記数式7で表される関係となる。
【数7】
【0023】そして、通過物体の画像をM×Nの大きさ
とし、画像データIDnとして取込む場合、演算部6
は、数値処理法を用いて数値処理を行う。数値処理法と
しては、例えば数式8:
【数8】 で表される離散フーリエ変換(FFT)により数値処理
を行う。
【0024】また前記数値処理は数式9:
【数9】 で表される離散コサイン変換(DCT)により行う。
【0025】そして、数値処理した各画像データを数式
10:
【数10】 で表される空間周波数分布F(k,j)Dn、またはF
DCT(k,j)Dnを焦点係数として求める。
【0026】このようにして離散フーリエ変換(FF
T)または離散コサイン変換(DCT)の数値処理を行
うことによって通過物体Sの画像データの空間周波数分
布F(k,j)Dn、またはFDCT(k,j)Dnとし
て得られる。図4には5駒の画像データID121、I
D222、ID323、IDn−124、IDn25
(n=5)の動画像を取り込んだ場合の画像の変換の様
子を示す模式図、図5に、13駒の画像データ(n=1
3)の動画像を取り込んだ場合の空間周波数分布の焦点
係数を示す。
【0027】図4に示す通り、通過物体SがレンズLの
焦点域内に侵入した当初の1駒目の画像ID121は、
まだ焦点があっていない状態で不鮮明な画像であり、焦
点係数の値は小である。続いて、2駒目の画像ID2
2と焦点に近づくに従って、画像が徐々に鮮明となり、
徐々に焦点係数の値は増加する。そして、通過物体Sが
レンズLの焦点を通過した際に、焦点係数は最大値とな
る(図4の例においては画像ID323、図5の例にお
いては7駒目)。
【0028】次いで、焦点を通過した通過物体Sが焦点
から徐々に遠ざかって行き、そして焦点域外へと移動す
るが、焦点から通過物体が遠ざかっていくに従って、焦
点係数も減少する。この際の図4の画像の下に焦点係数
の値の信号を併記する。画像信号の山が尖っているほど
焦点係数が大きいことを示している。
【0029】この発明の画像データの焦点係数を順次保
存する焦点係数蓄積部7では、このように演算部6によ
り演算されたn駒に分解された各画像データID121
〜I Dn25の焦点係数を逐次格納する。そして、比較
部8では、焦点係数蓄積部7に格納された各画像データ
D121〜IDn25の焦点係数の比較を行う。比較
部8における各画像データID121〜IDn25の焦
点係数の比較の方法は、最大の焦点係数を有する画像デ
ータ、例えばIDmaxを特定できれば特に限定される
ものではなく、全ての画像データID1〜IDnの焦点
係数を比較してもよいが、各画像データの前後の焦点係
数を比較するのが好ましい。
【0030】即ち、図3及び図4において、通過物体S
が焦点に近づいている際の画像データID222の焦点
係数は、直前の画像データID121より大であり、か
つ直後の画像ID323より小である(焦点係数の増
加)。逆に、通過物体Sが焦点から遠ざかっている際の
画像データIDn−124の焦点係数は、直前の画像デ
ータID323より小でありかつ直後の画像データI
Dn25より大である(焦点係数の減少)。
【0031】そして、通過物体Sが焦点を通過した際の
画像データID323の焦点係数は、直前の画像データ
D222より大でありかつ直後の画像IDn−124
より大である(極大値)。従って、比較部8での各画像
データID121〜IDn25の焦点係数の比較は、前
後の画像の焦点係数と比較することによって焦点係数の
最大値を有する画像の特定を行うことが可能である。こ
のようにして比較部8において、焦点係数の最大値を有
する画像データデータID323(Imax)を特定す
ることができる。
【0032】次いで、目的画像データ抽出部9では、比
較部8で特定した焦点係数の最大値を有する画像データ
D323(Imax)を前記動画像メモリ部4に格納
されている各画像データから対応する画像を読み込む。
この発明では、各画像データの焦点係数を比較演算した
結果、最大値の画像データであることを焦点係数が減少
した時点で認識できることから、被測定メモリ部5から
ではなく、動画像メモリ部4から読み込むようにしたの
である。そして、画像データ抽出部9で抽出された目的
とする高画質の画像データは、目的画像蓄積部10に記
憶される。
【0033】なお、このようにして目的画像蓄積部10
に記憶された目的とする高画質な通過物体Sの画像デー
タは、必要に応じて当該技術分野に公知の方法でコンピ
ュータシステム等の外部装置に送信することが可能であ
る。この際の出力手段についても、前記動画像データ受
信部1と同様なものが挙げられる。従って、この発明に
係る画像処理装置は、比較的単純な構成で目的とする通
過物体の高画質な画像を比較的安価な構成要素により確
実に抽出して記憶することが可能となる。
【0034】このように構成したこの発明に係る画像処
理装置は、不審者の侵入を光学系カメラで撮像し、撮像
した画像から高画質な画像を抽出する防犯システムに好
適に用いることが可能であり、またイベント会場等の来
場者の特定や来場者数のカウントを行うシステムや動植
物等の生態の観察等に好適に用いることが可能である。
更に、発明に係る画像処理装置は、通常のビデオカメラ
のアナログ画像データをデジタルデータに変換した後、
所定の画像を抽出する画像処理装置としても好適に用い
ることが可能である。
【0035】(画像処理方法)以下、この発明の画像処
理方法について図6に基づいて説明する。図6は、この
発明の画像処理方法を表すフローチャートである。ま
ず、光学系カメラの焦点域に通過物体Sが侵入してくる
と、光学系カメラにより撮像された画像データを受信し
(ステップS1)、受信した画像データをデジタルデー
タとして連続的に抽出する(ステップS2)。次いで、
この通過物体Sの画像をn駒の画像データに分解する
(ステップS3)。
【0036】このようにして分解したn駒の画像データ
を連続して動画像メモリ部に格納する(ステップS
4)。一方、このようにして分解したn駒の画像データ
の1駒ずつ空間周波数分布を焦点係数として、例えば離
散フーリエ変換または離散コサイン変換による数値処理
法を用いて演算する(ステップS5)
【0037】次いで、このようにして演算された各画像
データの焦点係数を逐次比較して焦点係数の最大値を算
出する(ステップS6)。そして最大値を有する画像デ
ータに対応する画像データをステップS4で格納した動
画像メモリ部から読み込んで記憶し、または転送する
(ステップS7)。
【0038】このように構成することによって、この発
明による画像の処理方法は、単純なプロセスにより目標
とする通過物体の高品質な画像を圧縮したり、駒落とし
することなしに抽出し保存することが可能となる。ま
た、この発明に係る画像処理装置は、不審者の侵入を光
学系カメラで撮像し、撮像した画像から高画質な画像を
抽出する不審者の特定方法や、イベント会場等の来場者
の特定方法および来場者数のカウント方法、動植物等の
生態を観察する方法等に好適に用いることが可能であ
る。更に、この発明に係る画像処理方法は、通常のビデ
オカメラのアナログ画像データをデジタルデータに変換
した後、所定の画像を抽出して編集する画像処理方法と
しても好適に用いることが可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明に係る画像
処理装置は、簡単な構成でかつ比較的少ない記憶容量を
有する画像処理装置によって、目標とする通過物体の画
像を圧縮したり間引きしたりすることなしに、非常に高
品質の画像を選択的に少ないデータ量で保存することが
可能となる。また、従来技術と比較して画像を記憶する
記憶部を格段に小さくすることが可能であるので、装置
自体の価格も安価なものとすることが可能である。ま
た、この方法に係る画像処理方法は、単純なプロセスに
より目標とする通過物体の画像を圧縮したり、間引きす
ることなしに非常に高品質の画像として選択的に抽出し
保存することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の画像処理装置を説明するた
めの概略図である。
【図2】図2は、この発明の画像処理装置と接続された
光学系の焦点域内を通過物体が通過する様子を示す模式
図である。
【図3】図3は、画像データとしてこの発明の画像処理
装置における動画像メモリ部に連続的に取込まれた通過
物体の画像を表す模式図である。
【図4】図4は、この発明の画像処理装置において通過
物体の画像から目的とする画像を特定する系統図であ
る。
【図5】図5は、この発明の方法により処理された画像
データの空間分布の一例を示すグラフである。
【図6】図6は、この発明の画像処理方法を表すフロー
チャートである。
【符号の説明】
A 画像処理装置 V 光学系カメラ L レンズ I 画像 1 受信部 2 動画像データ抽出部 3 動画像データ書込制御部 4 動画像メモリ部 5 被測定メモリ部 6 演算部 7 焦点係数蓄積部 8 比較部 9 目的画像データ読込部 10 目的画像蓄積部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA19 BA02 BA11 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CG05 CH01 CH08 CH11 CH14 CH20 DA11 DB02 DB09 5C054 AA05 CA04 CC02 CG06 CH02 EA07 EG06 EG10 FC12 FC13 FC15 FF03 GA04 GB06 GD05 GD06 HA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系レンズを有する光学系カメラで撮
    像された動画像から前記レンズの焦点域に侵入した通過
    物体を画像データとして抽出し記憶する画像処理装置で
    あって、光学系カメラで撮像された動画像データを受信
    する受信部と、前記受信部で受信された動画像データを
    抽出する動画像データ抽出部と、前記動画像データ抽出
    部で抽出された動画像データをn駒の画像データに分解
    する動画像データ書込制御部と、前記動画像データ書込
    制御部から連続的に動画像データとして受信して格納す
    る動画像メモリ部と、前記動画像データ書込制御部から
    動画像データを各駒毎の画像データとして受信して格納
    する被測定メモリ部と、前記被測定メモリ部に格納され
    た各駒の画像データの焦点係数を演算する演算部と、前
    記演算部で演算された画像データの焦点係数を順次格納
    する焦点係数蓄積部と、前記焦点係数蓄積部に蓄積され
    た各駒の画像データの焦点係数を逐次比較し、焦点係数
    の最大値を算出する比較部と、前記比較部で算出された
    焦点係数の最大値を有する画像と対応する画像データを
    前記動画像メモリ部から読込む目的画像データ読込部
    と、及び前記目的画像データ抽出部で抽出された焦点係
    数の最大値を有する画像データを記憶する目的画像蓄積
    部とから構成されていることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 通過物体の画像データをM×Nの大きさ
    とすれば、前記演算部は、数式1: 【数1】 で表される離散フーリエ変換(FFT)または数式2: 【数2】 で表される離散コサイン変換(DCT)により数値処理
    を行い、数値処理した各画像データを数式3: 【数3】 で表される空間周波数分布F(k,j)DnまたはF
    DCT(k,j)Dnを焦点係数として求めることを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記光学系カメラと受信部とがIEEE
    1394に規定された通信方式により通信されることを
    特徴とする、請求項1または請求項2に記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 光学系レンズを有する光学系カメラで撮
    像された動画像から前記レンズの焦点域に侵入した通過
    物体を画像データとして抽出し記憶する画像処理方法で
    あって、光学カメラ系で焦点域に侵入した通過物体を動
    画像データとして撮像し、前記動画像データをデジタル
    データとして抽出し、抽出された動画像データを連続し
    たn駒の画像データに分解し、前記分解された画像デー
    タを連続したn駒の画像データとして動画像メモリ部に
    格納する一方、各画像データの空間周波数分布を焦点係
    数として順次演算し、前記演算された画像データの焦点
    係数を逐次比較して焦点係数の最大値を算出し、そして
    前記算出された焦点係数の最大値を有する画像データと
    対応する画像データを格納された動画像メモリ部から読
    み込んで記憶することを特徴とする画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008127147A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Hitachi Building Systems Co Ltd エレベータの防犯カメラ映像表示システム

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