JP2001343462A - 核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒体 - Google Patents

核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒体

Info

Publication number
JP2001343462A
JP2001343462A JP2000163394A JP2000163394A JP2001343462A JP 2001343462 A JP2001343462 A JP 2001343462A JP 2000163394 A JP2000163394 A JP 2000163394A JP 2000163394 A JP2000163394 A JP 2000163394A JP 2001343462 A JP2001343462 A JP 2001343462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
detection element
nuclear medicine
position information
diagnostic apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000163394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Mori
一生 森
Nobuatsu Motomura
信篤 本村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000163394A priority Critical patent/JP2001343462A/ja
Publication of JP2001343462A publication Critical patent/JP2001343462A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Nuclear Medicine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コリメータの半導体検出素子に対する同期・
非同期に関わらず、画像の画質向上を図り得る核医学診
断装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る核医学診断装置は、前記半
導体検出素子と前記コリメータの開口部との配置関係か
ら規定される当該半導体検出素子の感度方向に関する、
その正規方向からのずれ角度を補正するデータ処理手段
を有する。ここに「補正」とは、前記ずれ角度の存在を
前提として得られる素子からの信号を構成する位置情報
を、前記正規方向に準じた位置情報に位置付け直すリマ
ッピング処理や、前記画像が断層像である場合におい
て、検出器の回動角毎に取得された信号を、当該回動角
に対し前記ずれ角度を加減した投影角度に関する投影デ
ータとみなす投影角度の割り振りに係る処理が該当す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核医学診断装置並
びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係る
プログラムを記録する記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射性同位元素(以下、「R
I」と略すことがある)により標識した薬剤を被検体内
に投与し、当該RIから放射されるガンマ線を検知・計
測した結果に基づいて、当該RIの被検体内における分
布の様子を画像化する核医学診断装置が提供されてい
る。特に、前記画像を、三次元分布画像(断層像)とし
て撮影する装置ないし手段としては、SPECT(Sing
le Photon Emission Computed Tomography)装置が広く
知られている。このような画像により、装置使用者ない
し術者は、外科的手段によることなく被検体内部の様子
を確認することができる。
【0003】ところで、上記核医学診断装置において
は、前記ガンマ線を検知・計測するため、「放射線検出
部」を搭載することが必須である。この放射線検出部
は、ガンマ線の入射を受け、その入射位置及びエネルギ
を反映しつつ、これを(取り扱いやすい)電気信号に変
換するという機能を基本的に備えるものである。
【0004】このようなものとして従来、コリメータ、
シンチレータ(例えばNaI結晶から構成される)及び
光電増倍管を主とした構成からなるものが広く利用され
ていた。これによれば、コリメータを介して入射したガ
ンマ線がシンチレータにより光信号に変換され、この光
信号が光電増倍管により電気信号に変換される。シンチ
レータでは、ガンマ線の入射位置及びそのエネルギが判
明するから、前記電気信号はこれらの情報を反映したも
のとなっている。したがって、この電気信号を投影デー
タとして収集し、これを再構成すれば被検体の断層像を
得ることができる。
【0005】なお、上記放射線検出部におけるコリメー
タは、具体的には、よく知られているように、鉛等の隔
壁により形成された複数の開口部を有する構成となって
いる。シンチレータに対するガンマ線の入射は、これら
開口部によって一定程度、限局されることになる。
【0006】一方、上記した放射線検出部とは別に、ガ
ンマ線の入射が電荷の発生(つまり、電気信号の発生)
に寄与する半導体検出素子の複数を、例えば平面的(マ
トリックス状)かつ離散的に配列した構成となる放射線
検出部も既に提案されている。これによれば、上記シン
チレータを用いるものとは異なり、ガンマ線から直に電
気信号を得ることが可能となる。また特に、半導体検出
素子の形成は容易に小型化対応可能(つまり、高集積化
できる)ものであることから、その本質的な分解能、す
なわちいわゆる「イントリンシック(intrinsic)な分解
能」を高くすることができる。
【0007】ところで、このような半導体検出素子を用
いる放射線検出部にあっても、ガンマ線の到達方向を一
定程度限局するため、上述したようなコリメータが利用
されることに変わりはない。このとき、上記高集積化な
いし高いイントリンシック分解能という特性を生かすた
め、当該コリメータ(における開口部)と当該半導体検
出素子(の数)とを「同期」させる構成がとられること
がある。ここに「同期」とは、例えば最も単純には、前
記開口部と半導体検出素子とを1対1に対応させること
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た1対1なる関係に基づく、半導体検出素子とコリメー
タとの同期化(あるいは、単にコリメータの同期化ない
し同期コリメータの採用)は製造コストの上昇を招くと
ともに、一般に、放射線検出部の設計につき極めて大き
な制約を課すものとなる。例えば高エネルギ用コリメー
タを構成する場合、その隔壁は厚くする必要があるが、
このような場合においても「1対1」の同期を保とうと
すれば、図13に示すように、コリメータ110の開度
が極端に小さくなってしまう。したがって、半導体検出
素子120におけるガンマ線の検知について、その感度
が著しく低下し、また、過度に空間分解能が高くなって
しまう。これは、素子サイズが小さい場合特に問題であ
る。
【0009】このような問題を回避するには、例えば図
14に示すように、コリメータ111の高さ(ないし厚
さ)を小さくするようにすればよい。しかし、この場合
においては、図に示すように、開口部111b孔方向の
精度を確保することが難しく、各検出素子120の感度
方向がばらばらになり、このままではコリメータ111
本来の機能を果たせないこととなる。
【0010】また、コリメータは通常、一定期間使用に
供される毎に交換される部品である。したがって、この
交換に際しては、従前のコリメータの取り外し作業、及
び、新コリメータの取り付け作業が行われることになる
が、後者の取り付け作業時には、カメラヘッドつまり半
導体検出素子に対するコリメータの位置誤差が発生する
可能性がある。これは新規製造時、コリメータを取り付
ける際にも当然に問題となる。
【0011】このような、コリメータ取り付けを起因と
する位置誤差が発生すると、図15に示すように、半導
体検出素子120は、それが臨むべき正規の方向(コリ
メータ隔壁112aに沿った方向)からはずれた方向A
rを臨むこととなってしまう。このような場合に、その
まま画像の作成、例えば断層像を再構成等すると、ピン
ぼけが発生したり、アーチファクトが発生したりする可
能性が大きくなる。
【0012】ちなみに、コリメータにおける隔壁が、あ
る一つの半導体素子の直上に存在するような取り付け、
つまり、当該隔壁を一の半導体検出素子が跨ぐような取
り付けがなされると、上記した不都合はより深刻なもの
となる。
【0013】結局のところ、高価な同期コリメータを使
用するにもかかわらず、上述した各種の理由により、小
さい素子によるイントリンシック分解能の高さは殆ど生
きず、場合によっては、従来のシステム、例えば半導体
検出素子とコリメータとが非同期であるシステムで得ら
れ得る画像と大差ない画質の画像しか得られない、とい
う問題点があった。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、コリメータの半導体
検出素子に対する同期(とりわけ、1対1の同期)・非
同期に関わらず、画像の画質向上を目した補正処理が実
施し得る核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処
理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒
体を提供することにある。また、そのような思想を基本
として、「同期」コリメータを利用する場合における、
その「同期」ということを、前記補正処理の観点からよ
り機能的に捕らえることで、画質の劣化を招くことな
く、画質向上を図り得る核医学診断装置等の提供も本発
明の目的とするところである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段をとった。すなわち、請求項1記
載の核医学診断装置は、複数の半導体検出素子を並設し
た放射線検出手段と、被検体内から発せられた放射線の
前記半導体検出素子に対する入射態様をその開口部によ
って限局するコリメータと、前記複数の半導体検出素子
から出力される計数値情報に基づいて位置情報を演算す
る位置情報演算手段とを少なくとも備えた核医学診断装
置において、前記半導体検出素子と前記開口部との配置
関係から規定される当該半導体検出素子の感度方向に関
する、その正規方向からのずれ角度を補正するデータ処
理手段を有することを特徴とするものである。
【0016】また、請求項2記載の核医学診断装置は、
請求項1記載の同装置において、前記補正が、前記ずれ
角度の存在を前提とした前記位置情報を、前記正規方向
に準じた位置情報に位置付け直す、リマッピング処理に
該当することを特徴とし、請求項3記載の核医学診断装
置は、請求項2記載の同装置において、前記前記リマッ
ピング処理が、前記ずれ角度の存在を前提とした前記位
置情報を、前記被検体に関し設定される関心位置におい
て発生する関心位置ずれ量に基づいて、前記正規方向に
準じるようシフトするシフト処理と、該シフト処理によ
り新たに付された位置情報には、該シフト処理前の位置
情報に対応する計数値情報が対応するものとし、当該計
数値の全位置に関する補間を実施する補間処理と、該補
間処理により定められた補間曲線上で、任意の位置情報
に対応する計数値情報を取得する処理とを含むことを特
徴とする。
【0017】さらに、請求項4記載の核医学診断装置
は、請求項1記載の同装置において、前記位置情報及び
前記計数値情報に基づいて生成される画像が、前記被検
体周囲を回転する前記放射線検出器の回動角毎に取得さ
れる投影データに基づいて再構成される断層像である場
合において、前記補正が、前記回動角毎に取得された投
影データを、当該回動角に対し前記ずれ角度を加減した
投影角度に関する投影データとみなす投影角度の割り振
りに係る処理に該当することを特徴とすし、請求項5記
載の核医学診断装置は、請求項4記載の同装置におい
て、前記コリメータは、コンバージング・コリメータ又
はダイバージング・コリメータであることを特徴とす
る。
【0018】一方、請求項6記載の核医学診断装置は、
請求項1乃至5のいずれかに記載の同装置において、前
記補正に係る処理は、前記ずれ角度の相違に応じてグル
ープ分けされた前記半導体検出素子につき、当該グルー
プを単位として実施されることを特徴とするものであ
る。
【0019】そして、請求項7記載の核医学診断装置
は、請求項6に記載の同装置において、前記グループ
が、前記半導体検出素子及び前記開口部を、これらの配
置関係につき同期させることによって決定されることを
特徴とし、請求項8記載の核医学診断装置は、請求項7
に記載の同装置において、前記同期ということが、任意
の一方向に関し並設される前記半導体検出素子の全数
W、当該半導体検出素子の当該並設のピッチP及び前記
開口部を区分けする隔壁のピッチQが、P:Q=j:k
(j及びkは自然数) かつ k<W(ただし、ピッチ
Pは、前記半導体検出素子の前記一方向に関する長さに
等しい)を満足することを特徴とし、請求項9記載の核
医学診断装置は、請求項8に記載の同装置において、前
記kは、1以上9以下であることを特徴とするものであ
る。
【0020】また、請求項10記載の核医学診断装置
は、請求項1乃至9のいずれかに記載の同装置におい
て、前記半導体検出素子上に前記隔壁が存在する場合で
あって、当該半導体検出素子に関する前記放射線の受容
角の広がりが他の半導体検出素子に比べ大きい場合に
は、前記補正に係る処理において、当該半導体検出素子
に関する前記感度方向及びそのずれ角度並びに当該半導
体検出素子からの出力を無視することを特徴とするもの
である。
【0021】請求項11乃至13記載の核医学診断装置
は、請求項1記載と同様な放射線検出手段、コリメータ
及び位置情報演算手段とを備えた核医学診断装置におい
て、一の半導体検出素子の出力の挙動が、他の半導体検
出素子の出力の挙動と異なる場合、前記一の半導体検出
素子の近傍に位置する半導体検出素子の出力に係るデー
タを補間処理することにより得られるデータを、当該一
の半導体検出素子から出力されるデータとして代替使用
することを特徴とし(請求項11)、前記一の半導体検
出素子の近傍に位置する半導体検出素子の出力に係るデ
ータと当該一の半導体検出素子の出力に係るデータをと
の平均をとることにより得られるデータを、当該一の半
導体検出素子から出力されるデータとして、希薄化使用
することを特徴とし(請求項12)、又は、前記一の半
導体検出素子の出力に係るデータを、画像を作成する際
に使用しないことを特徴とするものである(請求項1
3)。
【0022】そして、請求項14乃至16記載の核医学
診断装置は、請求項11乃至13記載の同装置におい
て、前記出力の挙動の相違は、前記半導体検出素子にお
ける前記放射線に対する受容角の相違に基づくことを特
徴とし(請求項14)、前記出力の挙動の相違は、前記
半導体検出素子と前記開口部との配置関係から規定され
る当該半導体検出素子の感度方向の相違に基づくことを
特徴とし(請求項15)、また、前記出力の挙動の相違
は、前記半導体検出素子の欠陥に基づいて生じることを
特徴とする(請求項16)。
【0023】請求項17記載の核医学診断装置は、請求
項1記載と同様な放射線検出手段、コリメータ及び位置
情報演算手段とを備えた核医学診断装置において、前記
半導体検出素子に対向するよう設けられた補助線源と、
該補助線源から発せられる放射線を受けた前記半導体検
出素子の応答出力に基づいて、当該半導体検出素子の感
度特性を知得するデータ処理手段とを有することを特徴
とするものである。また、請求項18記載の核医学診断
装置は、請求項17記載の同装置において、前記補助線
源が、任意の一方向に関し並設される前記半導体検出素
子に沿って延在する線線源であって、他の方向に並設さ
れる前記半導体検出素子に沿って移動する線線源である
ことを特徴とする。
【0024】さらに、請求項19記載の核医学診断装置
は、請求項17又は18記載の同装置において、前記感
度特性は、前記半導体検出素子と前記開口部との配置関
係から規定される感度方向であることを特徴とする。
【0025】また、請求項20記載の核医学診断装置
は、複数の半導体検出素子を並設した放射線検出手段
と、被検体内から発せられた放射線の前記半導体検出素
子に対する入射態様をその開口部によって限局するコリ
メータとを少なくとも備えた核医学診断装置において、
任意の一方向に関し並設される前記半導体検出素子の全
数W、当該半導体検出素子の当該並設のピッチP及び前
記開口部を区分けする隔壁のピッチQが、P:Q=j:
k(j及びkは自然数) かつ k<W(ただし、ピッ
チPは、前記半導体検出素子の前記一方向に関する長さ
に等しい)を満足することを特徴とするものである。
【0026】最後に、請求項21記載の核医学診断装置
におけるデータ処理方法は、上記した請求項3に記載の
核医学診断装置において実行される処理と同様の処理を
行うデータ処理方法である。また、請求項22記載の核
医学診断装置におけるデータ処理方法に係るプログラム
を記録する記録媒体は、請求項21に記載のデータ処理
方法に係るプログラムを記録するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の第一の実施の
形態について図を参照しつつ説明する。図1は、本第一
実施形態に係る核医学診断装置の構成例を示す概要図で
ある。図1において、核医学診断装置は、放射線検出部
(放射線検出手段)1、データ収集部2、メモリ3、画
像作成部4及び画像表示部5並びに制御部6から構成さ
れている。
【0028】放射線検出部1は、その全体の概観が平板
状形態となっており、二次元的に構成されたコリメータ
11と、その複数が離散的かつマトリックス状に配列さ
れた半導体検出素子12(以下、「検出素子」という)
とから構成されている。この放射線検出部1全体は、図
示しない回動アームに支持されて、被検体P周囲を、図
中矢印Aに示すように、回転することが可能となってい
る。
【0029】コリメータ11は、ガンマ線を遮蔽し得る
材質(例えば、鉛等)により構成され、隔壁11aによ
って複数に区分けされた開口部11bを有する形態とな
っている。被検体P内に投与された放射性同位元素から
発せられたガンマ線は、この開口部11bによりその入
射態様が限局され、該開口部11bを通過したガンマ線
のみ後段の検出素子12に到達する。
【0030】検出素子12は、前記コリメータ11を介
して到達したガンマ線を受けこれを直接に電気信号に変
換するものである。この電気信号は、その由来となった
前記ガンマ線が、放射線検出部1におけるどの位置にお
いて検知ないし計数されたものであるか(換言すれば、
「どの」検出素子12において検知されたものである
か)、また、当該ガンマ線が如何なるエネルギを有する
か、の各々を表象する位置情報及び計数値情報(ないし
はエネルギ情報)を含むものである。なお、検出素子1
2からは、直接には、計数値情報が出力される。前記し
た位置情報は、後記するデータ収集部2に付設される位
置情報演算部(不図示)において、この出力された計数
値情報に基づいて演算されることになる。
【0031】ここで、本第一実施形態においては特に、
上記コリメータ11ないしその開口部11b及び検出素
子12との配置関係が次のようになっている。すなわ
ち、図2に詳しく示すように、二つの検出素子12に対
して、コリメータ11における一つの開口部11bが対
向するようになっている。なお、このような配置関係
は、従来の技術の項で説明した「1対1の同期」にこそ
あたらないが、広く「同期」している、と捕らえても問
題ない形態である。したがって、本発明にいう「同期」
とは、図2に示すような検出素子12とコリメータ11
との配置関係をも含めた意味を有する。この「同期」と
いう点については、以下の第三実施形態の説明におい
て、より詳しく説明することとする。
【0032】なお、図1においては、放射線検出部1が
1台のみ設けられる形態が示されているが、場合によっ
ては、周知のようにこれを2台設けるような形態として
よい。また、図2においては、X方向のみを示したが、
Z方向については、これをX方向と同様な配置関係にな
るよう構成してよいし、また、該X方向とは別の構成と
なるようにしてもよい。さらに言えば、検出素子2の配
列自体も、X方向とZ方向とで異なるようにしてよい。
この場合においては、これら検出素子12とコリメータ
11との配置関係は、X方向とZ方向とで当然に異なる
こととなろう。いずれにしても本発明は、これらの点に
関し、特に拘泥されるものではない。
【0033】データ収集部2は、前記放射線検出部1か
ら出力される電気信号を受け取り、これをガンマ線デー
タとして収集し、メモリ3は、この収集されたガンマ線
データを記憶する。なお、本第一実施形態におけるメモ
リ3においては、上記検出素子12の数と同数のアドレ
スを有するものと仮定する。つまり、検出素子12とア
ドレスとが1対1対応にあり、一の検出素子12におけ
るガンマ線検知は、それに対応するアドレス上に記憶さ
れることになる。また、このメモリ3に対する記憶作業
時には、後述する「リマッピング処理」が実施される
が、これについては後の作用説明時に詳しく説明するこ
ととする。
【0034】画像作成部4は、この収集されたガンマ線
データに基づいて、被検体Pに関するプラナー像を作成
したり、また、断層像を再構成し、画像表示部5は、こ
れら作成又は再構成されたプラナー像又は断層像を表示
する。なお、本発明における「画像」という用語は、特
に断りがない限り、プラナー像及び断層像の両方を意味
する。
【0035】制御部6は、上記した放射線検出部1、デ
ータ収集部2、画像作成部4及び画像表示部5その他本
第一実施形態における核医学診断装置全体の動作を調和
的に制御する役割を担う。装置使用者は、入力部7を介
して、制御部6に対する直接的な指令等を発することが
でき、これを以って上記各構成要素の操作を行うことが
可能となっている。また特に、制御部6は、それに内設
されているデータ処理部6aにより、上記で若干述べた
「リマッピング処理」を実施する。
【0036】以下では、上記構成となる核医学診断装置
の作用効果、特に「リマッピング処理」について説明す
る。なお、この説明は、便宜上、図2に示すようなX方
向のみについてのみ、また、図2におけるコリメータ1
1の隔壁11aの厚さを無限小とする仮定をおいて行
う。ただし、以下の説明から明らかとなるように、本第
一実施形態の作用を、Z方向について、また、より現実
的な形態である有限の隔壁厚さを有する場合について、
適用することは容易である。
【0037】まず、説明に入る前に、記号の導入等その
他若干の準備をする。図2に示すように、隣り合う検出
素子12の配列間隔、すなわち検出素子12のピッチを
Pとする。また、検出素子12の検知面(図中では、下
面)12aからコリメータ11の端面11cまでの距離
をycとし、同じく検知面12aから被検体Pについて
設定される関心部までの距離(以下、「関心位置」とい
う)をyとする。
【0038】また、図2に示す矢印Ar1及びAr2
は、検出素子12の感度中心点12bと、該素子12か
ら距離ycだけ離れた前記端面11cにおける開口部1
1bの開口中心点11dと、を結ぶものであり、以下で
はこれを「検出素子12の感度方向の中心」と呼ぶこと
にする。なお、「検出素子12の感度中心点12b」と
は、いまの場合、隔壁11aの厚さが無限小であると仮
定しているから、該素子12の長さの幾何学的中心に一
致すると考えてよい。厚さが有限であるときには、検出
素子12長さからその厚さにより遮られる分だけ控除し
た長さ の中心が感度中心点12bとなる。また、図に
おいては、左端に示した二つの検出素子12についての
み、感度方向の中心Ar1及びAr2を示したが、残余
の検出素子12についても、全く同様に感度方向の中心
が想定されるのは言うまでもない。
【0039】この図に示すように、隣り合う2つの検出
素子12は、それぞれ全く異なる方向を臨む、すなわ
ち、異なる感度方向の中心Ar1及びAr2を有するこ
とがわかる。なお、ここで、各検出素子12が隔壁11
aの壁面に平行に臨む方向を「正規方向」と定義し、こ
の正規方向と上記感度方向の中心Ar1及びAr2との
「ずれ」ないし「ずれ角度」を、図に示すように、各々
±θとする。
【0040】以上のような記号の導入により、まず、 tanθ=(P/2)/yc … (1) が成立することがわかる。
【0041】次に、更なる準備として、各検出素子12
及び各開口部11bに、それぞれ番号i及び番号nをつ
ける。ここで、iは、1、…、W、nは1、…、Nであ
り、W=2Nである。このような番号付けとなるのは、
上述したように、検出素子12と開口部11bとの配置
関係が、一つの開口部11bに対し二つの検出素子12
が対応するようになっているからである。なお、このこ
とから、図2に示す系のX座標は、上記番号i及びピッ
チPを用いて、 Xi=(i−1)・P … (2) と表すことができる。
【0042】また、所定時間の各検出素子12からのガ
ンマ線計数結果をDiとする。ここに添え字iは、上記
検出素子12の番号iである。一方、メモリ3上には、
上述したように、各検出素子12に1対1で対応するア
ドレスが存在していたから、これらアドレスは、番号i
により規定され得ることになる。いま、これら各アドレ
スに蓄えられるデータをMiとする。なお、このような
事態を別の観点から言い換えれば、データ処理部6a
が、画像化のためのマップ(=アドレス群)をメモリ3
上に作成すると見てもよい。
【0043】さて、以上の準備の下、本第一実施形態に
おける「リマッピング処理」について、図3フローチャ
ートに則って説明する。まず、装置使用者は、図3ステ
ップS1にあるように、被検体Pについて最も着目した
い位置、すなわち関心位置yを入力部7から設定する。
なお、この関心位置yは、通常、被検体Pの中心位置と
一致することが適当である。また、このことから、当該
関心位置yのデフォルト値を、被検体Pの乗る寝台天板
PLの面から10cm程度上方等として予め設定してお
くとよい。ちなみに、本第一実施形態に係る核医学診断
装置は、天板PLに対し、どの位置に放射線検出部1な
いしは検出素子12(の検知面12a)が位置している
かを常に把握している。
【0044】次に、図3ステップS2にあるように、カ
メラヘッド1においては被検体P内部から発生するガン
マ線が検知され、これが電気信号に変換されて、データ
収集部2へと送信される。そして、データ収集部2に逐
次送信されてくるガンマ線データは、メモリ3へと順次
記憶されていくことになる。
【0045】ここで、通常であると、データ収集部2か
らメモリ3への記憶作業時、データ処理部6aは、Mi
=Di、あるいはMi=a・Diとする。しかしなが
ら、いまの場合においては、各検出素子12の感度方向
の中心Ar1及びAr2は、図2に示したように正規方
向から±θだけ「ずれ」ているから、これをそのまま画
像として出力すると、ぼけ等の発生を招く。これは、上
記したMi=Di、あるいはMi=a・Diなる処理
が、「正規方向を見ている各検出素子12」を前提とす
る場合に限り正当だからである。ちなみに、図2のよう
な場合において、このような処理が正当であるのは、関
心部y=0のときだけである。
【0046】そこで、本第一実施形態においては、以下
に具体的に記す一連の作業、すなわち「リマッピング
(re-mapping)処理」を実施する。まず、関心位置yに
おいて、各検出素子12の感度中心Ar1及びAr2
は、いずれにしても、正規方向から決まる位置から各々
(yc/y)・Pだけずれる。これを一般的に記述する
と、 i=2n−1の素子、X=(2n−2)・P+(y/yc)・P … (3) i=2n の素子、X=(2n−1)・P−(y/yc)・P … (4) となる。
【0047】図3ステップS3では、このような関心位
置ずれ(yc/y)・P及びその正負を加味し、検出素
子12からの直接的なガンマ線計数Diに対応する位置
情報(座標)Xiを、各々シフトさせる処理を行う。す
なわち、図4に示すように、検出素子12から直接的に
得られた「白丸」に係るデータ(位置情報及び計数値情
報を含む)を、関心位置ずれ(yc/y)・Pを考慮す
ることで「黒丸」の位置にあるものとみなすのである。
これは、感度方向の中心Ar1及びAr2のずれ角度θ
の存在を前提として発生する関心位置ずれ(yc/y)
・Pを、それがあたかもなかったかのように、あるいは
正規方向に準じるように、減殺する処理となる。なお、
図4において横軸は位置座標X、縦軸は計数値であり、
検出素子番号iについては、99番から110番まで、
開口部番号nについては、50番から55番までを示し
ている。
【0048】次に、図3ステップS4にあるように、新
たに解釈された位置情報とそれに対応する計数値(上記
「黒丸」)に基づいて、これら各点の横軸Xに関する補
間処理を行う。図5は、当該補間処理として、直線補間
をした場合の一例を示すものである。
【0049】そして、図3ステップS5にあるように、
この補完処理により定められた補間曲線CLから所望位
置座標X=(i−1)・P((2)式)における値(図
では、V1,V2,…,V12)を得て、それらの値を新た
にMiとする。つまり、データ処理部6aは、このよう
にして得られた計数値を、「Mi」としてメモリ3に記
憶する。
【0050】後は、このようにして得られたデータMi
に基づいて、画像形成部4が画像を形成し、この形成さ
れた画像を画像表示部5において表示する(図3ステッ
プS6)。
【0051】このような「リマッピング処理」により、
各検出素子12の感度方向の中心Ar1及びAr2が正
規方向からずれていることに起因する画像上のぼけ等の
発生を、少なくとも関心位置yについては完全に防ぐこ
とができる。ここに改めて、「リマッピング処理」の趣
旨を要すれば、ずれ角度θの存在を前提とした、検出素
子12からの直接的な出力に基づき得られる位置情報
を、前記正規方向に準じた位置情報に、位置付け直す処
理であるということが言えよう。そして、本第一実施形
態においては、位置付け直される位置情報は、関心位置
yにおけるそれであり、また、「位置付け直す」とは、
メモリ3上のアドレスに関して、ということになる。
【0052】なお、上述の説明においては、リマッピン
グ処理にあたり、メモリ3のアドレス数(ないしマップ
サイズ)を、検出素子12の数と同じであるとしていた
が、本発明は、このような形態に限定されるものではな
い。例えば、アドレスをより多く(ないしマップをより
細かく)してもよいし、逆に、少なく(ないし粗く)し
てもよい。このように、アドレス数(ないしマップサイ
ズ)が検出素子12数と異なる場合には、検出素子12
からのデータ配列によるプロファイルを補間してリサン
プリングを行うのが一般であるが、その場合でも、本発
明においては、前記と同様にプロファイルを描くにあた
り、座標軸を真の値に近い状態に改定して描く。
【0053】また、上述では、検出素子12配列の一方
向についてのみのリマッピング処理を示したが、二次元
配列の放射線検出部1においては、もう一方の配列方向
についても同様な処理を行うべきことは勿論である。
【0054】以下では、本発明の第二の実施形態につい
て説明する。本第二実施形態は、上記画像が「断層像」
である場合、つまり、画像形成部4において「断層像」
を再構成する場合に関するものである。なお、核医学診
断装置自体の構成等については、上記第一実施形態と同
様であるので、その説明は省略することとする。このこ
とは、検出素子12とコリメータ11(の開口部11
b)との配置関係についても図2を前提とした説明を行
うことを意味するが、この点については、後の説明で重
要となる。
【0055】断層像を取得する場合には、放射線検出部
1を、図1を参照して説明した矢印Aに示す方向に回転
させつつデータ収集を行うのが一般的である。このと
き、放射線検出部1は、静止及び所定距離の動作を所定
回数m繰り返し行い、当該静止状態において、所定時間
ガンマ線の検知を行う。すなわち、図6に示すように、
放射線検出部1の回動角φ=mΔφ(m=1、…、M、
Δφ=2π/M)であり、このφのΔφを単位とした変
化に応じてデータ収集が行われることになる。なお、こ
の図において、R(φ)は回転中心から検出面12aま
での距離であり、通常は固定されているが、放射線検出
部1の回動中に、これを変化させることも可能である。
【0056】そして、回動角φ毎に、 Mi(φ)=Di(φ) … (5) としてこれを投影データとし、FBP(Filtere
d Back Projection)や逐次近似等の
断層像再構成計算に供する。後は、この再構成された断
層像を、画像表示部5において表示すればよい。
【0057】ところで、いま、放射線検出部1における
検出素子12とコリメータ11(の開口部11b)との
配置関係は、図2に示したようなものであると仮定して
いるから、上記(5)式に表象されるデータ収集部2か
らメモリ3への記憶作業では、検出素子12毎の感度方
向の中心が正規方向からずれていることを無視している
ことになる。したがって、これに基づく再構成計算によ
り得られた断層像上では、ぼけ等が発生することが避け
られない。被検体Pの性状によっては、アーチファクト
も発生し得る。
【0058】その解決策としては、まず、上記第一実施
形態として既に記したように、回動角φ毎に得られたデ
ータに関し、既知のずれ角度θに基づくリマッピング処
理を行い、当該リマッピング処理された後のデータを投
影データとして画像再構成の計算に供すればよい。この
場合においては、図2に示す距離yを、図6に示すR
(φ)とするのが妥当であろう(つまり、上記第一実施
形態は、画像がプラナー像であるか断層像であるかにか
かわらず適用可能である)。このようにすると、SPE
CT画像再構成領域中央部に関しては、検出素子12の
感度方向の中心Ar1及びAr2が正規方向からずれる
ことに起因するぼけ等の発生を防ぐことができる。た
だ、このぼけ解消効果は、中央から離れるにしたがい減
少する。
【0059】一方、本第二実施形態では、いま述べた解
決策とは別の処理手法を提供する。まず、図6に示すよ
うな回動角φで収集された投影データは、図7及び図8
に示すような感度方向の中心Ar1「群」及びAr2
「群」に分類することができることがわかる。
【0060】このことから、番号i=2n−1を有する
検出素子12と同番号i=2nを有するそれとは、各々
別の回動角、すなわちφから+θ及び−θだけずれた角
度に該当する回動角(投影角度方向)で収集された投影
データとみなし得ることがわかる。また、このとき、上
記投影データの各々は、図7及び図8からわかるよう
に、正規方向に対し、±R(φ)・tanθだけ平行移
動している。
【0061】具体的に説明すると、画像再構成計算にあ
たり、番号i=2n−1の検出素子12と同番号i=2
nのそれについての投影データMnを、 Mn(φ+θ)=D2n-1(φ) … (6) Mn(φ−θ)=D2n(φ) … (7) とし、各々、別の角度φ+θ及びφ−θで得られた投影
データとする。言い換えれば、回動角φにおいて「生
に」得られたデータD2n-1(φ)及びD2n(φ)を、
「投影角度方向」φ+θ及びφ−θに割り振った投影デ
ータMn(φ+θ)及びMn(φ−θ)としてみなすよう
な処理となる(以下、このような処理を「投影角度の割
り振りに係る処理」という)。後は、これらに基づいて
再構成計算を実施すれば、断層像上にぼけ等が発生する
余地はもはやない。
【0062】また、平行移動量±R(φ)・tanθに
ついては、上記リマッピング処理によって、投影データ
Mを変更して再構成計算に渡せばよい。また、このよう
なパラメータは、再構成計算過程の中の、例えば逆投影
計算のパラメータとして独立に渡してもよい。
【0063】このような処理を実施することにより、検
出素子12の感度方向の中心Ar1及びAr2が正規方
向からずれることによる問題を、完全に解消することが
できる。
【0064】なお、このような処理を実施する場合、当
該処理の実施対象となるのは、回動角方向、すなわち図
1に示す矢印A方向に配列された検出素子12のみであ
る。つまり、回動「軸」方向(Z方向)に配列された検
出素子12(不図示)は、本第二実施形態における処理
の対象とはならない。ただし、このような検出素子12
についても、感度方向の中心にずれが生じることは当然
に推測されるから、このような場合においては、上記第
一実施形態におけるリマッピング処理を施すのが望まし
い。
【0065】また、本第二実施形態は、図2に示したよ
うなパラレル・コリメータとは異なり、いわゆるコンバ
ージング・コリメータやダイバージング・コリメータを
用いる場合についても適用することが可能である。ここ
に、コンバージング・コリメータ及びダイバージング・
コリメータとは、図9(a)及び(b)に示すように、
放射線の入射方向が該コリメータに向かって、集約及び
発散するような開口部を有するものである。これらのよ
うなコリメータを利用する場合には、断層像を再構成す
る際、ファンビーム・パラレルビーム変換法が広く利用
されることから、本第二実施形態における処理は、これ
と併用される形で実施されることになる。
【0066】ちなみに、ファンビーム・パラレルビーム
変換法とは、多数の投影角方向に関し得られた投影デー
タについて、その中から、ある投影角についての平行ビ
ームを再編成し、これを画像再構成計算に供するもので
ある。したがって、本第二実施形態の処理をこれと併用
して行うには、上記平行ビーム再編成時、上記投影角に
関する配慮がなされることは当然として(ファンビーム
・パラレルビーム変換)、これに加え、前述したずれ角
度θや平行移動量±R(φ)・tanθに関する考慮を
も加味すればよい。
【0067】さて、以上説明した第一及び第二実施形態
を概観すると、いずれの処理についても、隣り合う検出
素子12についての感度方向の中心Ar1及びAr2に
関し、その正規方向からの「ずれ角度」θについての評
価を行い、当該ずれ角度θを適正に補正する処理である
と要言することができよう。そして、その「補正」とい
うことが、第一実施形態ではリマッピング処理により、
第二実施形態では投影角度の割り振りに係る処理によ
り、実施されているに他ならない。したがって繰り返せ
ば、上記第一及び第二実施形態は、一般的に、検出素子
12の感度方向の中心のずれ角度に基づいて、これを補
正する発明に基づいているものであるといえる。
【0068】次に、本発明の第三の実施形態について説
明する。本第三実施形態は、図2に示した検出素子12
とコリメータ11(の開口部11b)との配置関係とは
異なる構成を有する放射線検出部に関する。
【0069】図10は、図2とは異なる構成となる放射
線検出部10の構成例を示している。すなわち、図2で
は一つの開口部11bについて二つの検出素子12が対
応するものであったが、この図10においては、一つの
開口部11bについて「1.5個の」検出素子12が対
応するものとなっている。これをコリメータ隔壁のピッ
チを表す“Q”なる記号を導入することにより、より自
然な表現とすれば、当該ピッチQと前に導入した検出素
子12のピッチPとの関係が、図から明らかなように、
3P=2Qということであり、換言すれば、P:Q=
2:3ということになる。ただし、この場合において、
検出素子12は隙間なく配列されているものとし、その
“配列方向の長さ”はPに等しいものと仮定している。
ちなみに、図2の配置関係を、上記のような比を用いた
表現とすれば、2P=Qであるから、P:Q=1:2と
なる。
【0070】このような放射線検出部10においては、
各検出素子12の感度方向の中心が図10に示すような
ものとなる。そして、この図から明らかなように、「同
じ感度方向の中心を有するもの(=同じずれ角度θを有
するもの)」なる基準に従えば、全検出素子12を複数
のグループに分けることができる。図10においては、
三つのグループGr1、Gr2及びGr3が存在してお
り、検出素子12がこれらのいずれに属するかを判別で
きるように図示した。なおまた、図においては、各グル
ープGr1、Gr2及びGr3に属する一の検出素子1
2についての感度方向中心を各々点線Ar(Gr1)、
Ar(Gr2)及びAr(Gr3)で図示するととも
に、当該検出素子12における感度中心点12bとその
両端に存在するコリメータ端面11cとを結ぶことによ
り定義される「限界感度方向」を二点鎖線により示して
いる。この二つの限界感度方向により挟まれる範囲は、
すなわち当該検出素子12のガンマ線に対する「受容
角」の広がりを示している。
【0071】グループGr1、Gr2及びGr3に属す
各検出素子12とコリメータ11(の開口部11b)と
の配置関係を具体的に説明すれば、グループGr1に属
する検出素子12は、自身の感度中心点12bからみて
開口中心点11dが図10中右方にあり、グループGr
2に属する検出素子12は、グループGr1とは逆に、
後者が前者の図中左方となっている。また、グループG
r3に属する検出素子12は、自身の感度中心点12b
の直上に隔壁11aが存在する配置関係となっている。
【0072】そして、このような放射線検出部10にお
いては、上記第一及び第二実施形態で説明した「ずれの
補正」を、グループGr1、Gr2及びGr3を単位と
して実施することができる。すなわち、当該グループG
r1、Gr2及びGr3の各々に属する検出素子12に
関しては、その感度方向の中心と正規方向とのずれ角度
θは等しいのであるから、第一実施形態におけるリマッ
ピング処理、又は、第二実施形態における投影角度の割
り振りに係る処理は、一のグループGr1、Gr2又は
Gr3内において、全く同様の処理を行うようにすれば
よいのである。
【0073】ちなみに、上記第一及び第二実施形態で参
照した図2のような配置関係においても、その説明中特
に注記することはなかったが、二つのグループが想定さ
れており(なぜなら、感度方向の中心はAr1及びAr
2の二つ)、これら二つの「グループ毎」の処理が実施
されるのである。
【0074】つまり、いま述べた図10に基づく説明
は、図2に基づく説明のより一般的な形態にあたり、更
に言えば、本発明は、図10に基づく三つのグループG
r1、Gr2及びGr3に限らず、より多くの数のグル
ープを取り扱うような形態を含む。このとき、グループ
数がいくつになるのかは、上の説明から明らかなよう
に、検出素子12とコリメータ11(の開口部11b)
との配置関係、つまり、P:Qを如何なる値とするかに
基づいて決定されることになる(後述参照)。
【0075】いずれにしても、本第三実施形態は、上記
第一及び第二実施形態において示したずれの補正に係る
処理(リマッピング処理又は投影角度の割り振りに係る
処理)を、グループ単位で処理可能とすることにより、
当該補正に係る処理を効率的に実施することができるこ
とになる。
【0076】また、図2の説明中にも述べたが、図10
に示すような配置関係については、「1対1の同期」に
はあたらないが、広い意味で「同期」と捕らえ得るもの
である。以上のことから、本発明において「同期」と
は、検出素子12とコリメータ11との配置関係におい
て、上記のようなP:Qについての一般的な関係P:Q
=j:kが成立し、かつ、そのことにより、少なくとも
検出素子12の数よりも小さい数の上記グループが決定
し得る状態、と定義することにする。ここに、後者の条
件が満たされないときとは、すなわち検出素子12の数
だけ、グループ数が決定されるという極限の状態であ
る。
【0077】このことを、図2及び図10を参照しつつ
一般的に考察する。まず、一の配列方向(例えば、X方
向)中、その最も端に位置する検出素子12の端辺に、
コリメータ11の最も端となる隔壁11a´が位置する
場合において、当該配列方向に関し隣り合う二つの検出
素子12の境界線直上に、別の隔壁11aが存在すると
きには、上記したグループ数は全検出素子12よりも少
ない。このとき、当該グループ数は、前記最も端に位置
する隔壁11a´と当該隔壁11aとの間に存在する検
出素子12の数に一致する。例えば、図2及び図10を
参照すれば、上述した通り、グループ数は“2”及び
“3”であることが確認できる。
【0078】いま、検出素子12の長さをtとすれば、
上記した「グループ」を決定できる場合には、 M=t+x・P=y・Q … (8) なるM並びにx及びyが存在する。ここで、検出素子1
2の長さtについては、上述したようにt=Pが成立す
るとすれば、改めて M=k・P=j・Q 又は P:Q=j:k … (9) が導出される。ただし、k=(x+1)、j=yであ
る。また、このときのグループ数Grは、上記したこと
から、(9)式における“k”に一致する(つまり、G
r=k)。ただし、この場合においては、j及びkは自
然数であり、かつ、“j:k”なる表現は両者の関係に
おいて約分された最小値による表現とされている必要が
ある。ちなみに、Mは、明らかにP及びQの最小公倍数
である。
【0079】そして、この(9)式については、上記
「同期」に関する条件、すなわちグループ数Grは全検
出素子12の数よりも小さいという条件から、 Gr=k=j・(Q/P)<W … (10) を満たさなければならない。ただし、Wは、上記第一実
施形態において導入した全検出素子12の数を表す。ま
た、この式を別表現すれば、 k<W 又は j<P・W/Q=L/Q … (11) である。ここにLは、全検出素子12の長さを表す。い
ずれか一方が成り立つときには、他方も成立する。
【0080】また、別の観点から、 j<k … (12) なる条件を課すことにも意義がある。すなわち、この
(12)式と上記(9)式によれば、P<Q、つまり検
出素子12のピッチPの方が、隔壁11aのピッチQよ
りも小さいということを意味するが、これによって、す
べての検出素子12が隔壁11aを跨ぐ状態になること
を否定することができるからである。仮にこのような状
態となると、下に述べる空間応答のぼけの問題を生じる
おそれがある。
【0081】以上の考察から、まず、本第三実施形態に
おいて述べた「同期」なる概念が成立するためには、上
記(9)式及び(11)式が成立することが最低限必要
であり、加えて、上記(12)式も成立することが好ま
しい。
【0082】そしてさらに、このようなグループ数Gr
は可能な限り小さいほうが好ましい。というのは、上記
した「グループ単位のずれ補正」を実施するにあたって
は、当該グループの数Grが小さければ小さい程、その
取り扱いは当然に容易となるからである。したがって、
上記(9)式、とりわけ(11)式においては、いま述
べたような取り扱い容易性の観点から、自ずと好適な制
限を課し得ることがわかる。
【0083】以上のことを踏まえ、これをより具体的に
言えば、まず、P:Qの値は少なくとも自然数表現され
るものであることが好ましい。例えば、無理数を含む
P:Q=1:√2なる関係では、そもそもP及びQ両者
の最小公倍数Mが定まらないから、すべての検出素子1
2が各々固有の感度方向の中心を有することとなってし
まう。つまり、この場合においては、検出素子12の数
だけ、グループが決まる上記の極限状態になる。
【0084】次に、当該自然数表現されるP:Qの値
は、できる限り小さな自然数値により表現されることが
好ましい。例えば、PとQとの関係が整数表現ではある
が、P:Q=34:231等と表される場合には、上述
した無理数を含む場合と同様な不都合が生じる。
【0085】その更なる具体的な線引きに関しては、上
記したグループ単位に基づく補正処理を実施する本発明
の趣旨、また、データ処理部6aの演算能力等を勘案し
て決定すればよい。例えば、好適には、P:Q=1:
2、1:3、1:4、2:3、3:4等である。また、
Gr=kであることに注意すれば、単に、1≦k≦9程
度と規定するのでもよい。
【0086】以上、上記(9)式、(11)式及び(1
2)式に加え、このようなことを制約条件として考慮に
入れれば、検出素子12に関し定義されるグループ数は
小さくなるから、その取り扱いは容易になる。また、補
正に係る演算速度の向上が達成されることになる。
【0087】ただし、本発明は、上記したような例
(P:Q=1:√2、あるいはP:Q=34:231等
なる関係)に代表される配置関係となる放射線検出部の
使用を積極的に排除する意図を有するものではない。と
いうのも、例えば上述したGr=Wという極限の状態で
あっても、その「ずれの補正」は、上記第一及び第二実
施形態によれば何ら問題なく実施することが原理的に可
能だからである。つまり、このような場合であったとし
ても、各検出素子12毎における感度方向の中心と正規
方向とのずれ角度θiを評価し得るし、当該ずれ角度θ
iに基づいてリマッピング処理又は投影角度の割り振り
に係る処理を実施することは可能である。
【0088】ここで、以上説明したような一般化したピ
ッチ設計を行う場合に関し、画質向上の点から採るべき
望ましい手段について更に付記しておく。まず、一般的
なP:Qの関係を想定すると、コリメータ隔壁11aを
跨ぐ検出素子12の存在が一般的に想定される。いま、
このような検出素子12を、グループ“GrT”の検出
素子“12T”とする。図10で言えば、グループGr
3に属する検出素子12がこれに該当する。
【0089】このようなグループGrTに属する検出素
子12Tは、そうでない検出素子12に比べて放射線受
容角が広く、したがってコリメータ11の空間応答のぼ
けが大きくなる。といって、その分だけガンマ線に対す
る感度が高い訳ではない。すなわち、当該検出素子12
Tの片側だけが片方向の感度を有し、他の側が他の方向
の感度を有するのであって、当該検出素子12Tの両側
ともが空間応答の広がり一杯に感度を有するわけではな
い。
【0090】したがって、このようなグループGrTに
属す検出素子12TのデータDi-Tは、上記リマッピ
ング処理等において使用しないとする処理(以下、「省
略処理」という)を実施すると好ましい場合があり、結
果、そのようにすることで画像画質を向上させ得る場合
がある。特に、関心位置yが、コリメータ11から遠く
離れている場合はそうである。
【0091】また、SPECTのように、検出素子12
Tに関する計数結果Di-Tの影響が、断層像の広い領
域全体に寄与する場合は、当該広い領域が大きなぼけの
影響を受けてしまう。このようなときは、この検出素子
12Tの計数値Di-Tに代え、これを該検出素子12
Tの近傍に存する検出素子12の計数値Diを用いた補
間値で代替する処理(以下、「代替処理」という)を実
施することが望ましい。又は、このような手法に代え
て、当該検出素子12Tの計数値Di-Tと近傍の検出
素子12の計数値Diとの加重平均等を実施することな
どで、当該検出素子12Tの計数値Di-Tの寄与分を
薄める処理(以下、「希薄化処理」という)を実施する
ことが望ましい。
【0092】以上のような各処理を実施することで、特
定の検出素子12Tの存在による画像画質の劣化を招く
ようなことがなく、その反射的な効果として、画質を向
上させることができる。
【0093】ちなみに、このような省略処理、代替処理
又は希薄化処理は、より一般的に、ある特定の検出素子
12Uと他の検出素子12との挙動が異なる場合(現実
的には、「極端に」異なる場合)において適用すること
が可能である。ここに、「挙動が極端に異なる」とは、
両素子12U及び12において、例えば感度方向の中心
そのもの(上記のように「放射線受容角広がり」ではな
い)が極端に異なる場合が該当する。このような挙動の
相違は、コリメータ11自体の製作誤差や検出素子12
の配列誤差に起因して発生する場合がある。また、特定
の検出素子12Uの感度が著しく不安定である等、いわ
ば欠陥を有する場合にも、上記した各種処理を実施する
ことが可能である。いずれにしても、このような処理を
実施することで、良好な画質であって、当該画質の安定
した画像を得ることができる。
【0094】以下では、本発明の第四の実施形態につい
て説明する。本第四実施形態は、上記第一乃至第三実施
形態において常に注目されてきた「ずれ」ないし「ずれ
角度」θの一般的な評価方法に関するものである。
【0095】ずれ角度θは、上までの説明から明らかな
ように、本発明に係る補正を実施するについて、根本的
な考察対象となるものである。したがって、当該ずれ角
度θは、検出素子12についてなるべく実地に則した正
確な値として得られることが望ましいのは言うまでもな
い。むろん、上記第一乃至第三実施形態においては、こ
のずれ角度θの評価を、例えば放射線検出部1自体の設
計値に基づいて行うこととしてよい。例えば、図2にお
いては、ずれ角度θは、(1)式より、検出素子12のピ
ッチP及びコリメータ端面11cまでの距離ycの設計
値を用いて求め、また、図10においては、これに加え
て、隔壁ピッチQの設計値を用いれば、容易に各グルー
プGr1、Gr2及びGr3に属する検出素子12のず
れ角度θを求めることができる。
【0096】ただし、このようなずれ角度θの評価ない
し演算が許されるのは、あくまでも「同期」コリメータ
についてだけである。ここに、「同期」とは、第三実施
形態の説明中定義した通りであり、単純に検出素子12
と開口部11bとが1対1に対応する場合だけでなく、
ピッチ設計が一般化(P:Q=j:k)された場合も含
む。
【0097】すなわち、一般に「非同期」となるコリメ
ータに対しては、たといその設計値が判明していたとし
ても、各検出素子12についてのずれ角度θを求めるこ
とは困難である。また、「同期」していたとしても、例
えば従来の技術の項で参照した図14のような状態で、
ずれ角度θの値を設計値に基づいて求めることには一定
の不正確さを伴うこととなる。また、コリメータ11は
交換対象の部品であるから、その交換の際毎、常に、従
前の状態と完全一致した取り付けを実施することを期待
するのは現実的でない。したがって、厳密に言えば、
「同期」コリメータであったとしても、設計値に基づいて
ずれ角度θを求めることは、多少の不正確さを伴うこと
となる。
【0098】そこで、本第四実施形態では、上記のよう
な場合においても、正確なずれ角度θの値の取得を目
し、それを以下に記す線線源(補助線源)20を含む装
置構成及びその作用によって実現する。なお、線線源2
0及びそれに関する装置構成が新たに加わる他、残余は
第一実施形態で述べた構成と同様であるから、その説明
は省略することとする。
【0099】まず、装置構成としては、図11に示すよ
うに、検出素子12の検知面12aから所定距離隔たっ
たところに、当該検知面12aに対向するよう線線源2
0を置く。図11において、この線線源20は、Z方向
に延在している。線線源20は駆動部21に接続され、
一定速度で検出素子12配列方向(図において、X方
向)に沿って移動することが可能となっている。上記駆
動部21は、制御部6からの指令に基づき、線線源20
の移動及び停止を司る。そして、この線線源20は、そ
の移動中ガンマ線を発し続け、検出素子12は当該ガン
マ線を検知して、その計数値をデータ収集部2へ送信す
る。
【0100】以下では、上記装置構成に関する作用効果
について説明する。まず、装置使用者は入力部7及び制
御部6を介して、上記駆動部21による線線源20の移
動を指示する。線線源20はこれを受けて、ガンマ線を
発生させつつ、図11に示す矢印T方向に移動を開始す
る。
【0101】この線線源20の移動は、検出素子12の
配列端部(不図示)まで続行し、それにつれて各々の検
出素子12がガンマ線を検知することになる。この検知
されたガンマ線の計数値は、データ収集部2以降に送ら
れ、最終的に各検出素子12の応答出力にあたる感度プ
ロファイルとして、画像表示部5上に表示される。な
お、この場合においては、「画像表示」することが特に
重要なわけではないから、これに代え、全計数値が得ら
れた時点で、例えばプリンタによる前記感度プロファイ
ルの印刷を行うようにしても勿論よい。
【0102】このようにして得られた感度プロファイル
は、例えば図12に示すようなものとなる。この感度プ
ロファイルは、図から明らかなように、図10において
二点鎖線で示した二つの限界感度方向に挟まれる範囲に
形成されることがわかる。なお、図12及び先の図11
では、検出素子12とコリメータ11との配置関係が
P:Q=3:4となる放射線検出部100が示され、特
に図12では、該放射線検出部100における二つの検
出素子12について取得した感度プロファイル例を示し
た。なお、以下に述べる重心位置の決定やずれ角度θの
算定等は、データ処理部6aが担当し、自動的に行われ
る。ただし、装置使用者自身による計算によってもよい
ことは勿論である。
【0103】まず、図12中右端の検出素子12Rの例
では、略台形となる感度プロファイルPRが得られ、そ
の重心位置PR(G)が図中やや左寄りとなっているこ
とがわかる。この重心位置PR(G)と当該検出素子1
2Rの感度中心点12Rbとを結んだものが、感度方向
の中心となる。したがって、当該検出素子12Rの感度
方向の中心ArRは、図に示すように定めることがで
き、もって、当該素子12Rに関するずれ角度θを求め
ることができる。
【0104】一方、図12中左端の検出素子12Lの例
では、当該検出素子12Lが隔壁11aを跨ぐ関係にな
っているため、二つの感度プロファイルPL1及びPL
2が存在するような形態となっている。ただ、これら二
つの感度プロファイルPL1及びPL2各々の形状は、
前述の検出素子12Rの場合と同様、それぞれ略台形状
となる。このような場合における重心位置PL(G)
は、これら二つの感度プロファイルPL1及びPL2を
考慮に入れて決定される。図12においては、隔壁11
aの位置が、検出素子12Lの図中やや右よりとなって
いるから、感度プロファイル(の面積)としては、図中
左側(PL1)のものが、図中右側(PL2)のものよ
り大きくなっている。したがって、これら二つの感度プ
ロファイルPL1及びPL2全体の重心位置PL(G)
は、定性的には、左側のみの感度プロファイルPL1が
存在した場合に想定される当該左側感度プロファイルP
L1の重心位置が、右側へ遷移したものとして想定する
ことができ、結局、図12に示すような重心位置PL
(G)が定まる。そして、この結果、感度方向の中心A
rLが決まり、ずれ角度θを求めることができる。
【0105】このようにして各検出素子12の正確なず
れ角度θが判明すれば、この正確なずれ角度θに基づ
き、上記第一及び第二実施形態で述べたように、リマッ
ピング処理又は投影角度の割り振りに係る処理を実施す
ればよい。この結果、これらリマッピング処理又は投影
角度の割り振りに係る処理が、「正確に」行われること
になるのは言うまでもない。
【0106】また、このような手法によれば、一般に
は、検出素子12毎にばらばらのずれ角度θが求まるこ
とも考えられるが、上記した第三実施形態のように、こ
れらを数種類のグループに分別する処理を行ってもよ
い。このとき、グルーピングの基準としては、「θの完
全一致」といった厳密な条件ではなく、ある程度の幅な
いし範囲を想定したものとしてよい。例えば、一の検出
素子12のずれ角度θstanにつき、他の検出素子12の
θotherが、θstanの±5%内に存すれば(0.95θ
stan≦θother≦1.05θstan)、両者は同一のグル
ープに属するものとみなす、というような処理を行って
よい。その他、種々の統計的手法を採用し得ることは言
うまでもない。
【0107】さらに、このような手法によれば、より一
般的に、各検出素子12についての個別的な感度特性を
知ることができるから、例えば他の検出素子12に比べ
特異的に放射線受容角が広い検出素子12Tが存在すれ
ば、それを発見することができる。また、感度方向の中
心が極端に相違したり、感度そのもの(図12において
は、感度プロファイルの「面積」がそれに該当する)が
極端に相違する等、その他何らかの欠陥を含むような
「挙動が極端に異なる」検出素子12Uも発見すること
ができる。要するに、本第四実施形態によれば、検出素
子12各々のずれ角度θを求めることができるから、上
記検出素子12T又は12Uに関する、上述した省略処
理、代替処理又は希薄化処理を、「適切に」実施するこ
とができるのである。
【0108】なお、上記の説明では、「線」線源20を
利用し、また、該線線源20の移動方向が図11又は図
12中左右方向、すなわちX方向に限られていたが、本
発明は、このような形態に限定されるものではない。す
なわち、図11又は図12において、図中左右にわたる
線線源(不図示)を設け、この線線源が紙面垂直方向、
すなわちZ方向に移動するような形態としてよい。
【0109】また、「線」線源ではなく、「点」線源あ
るいは「面」線源を利用するような形態としてよい。こ
のとき、「点」線源を利用する場合においては、これを
検出素子12配列面に沿って二次元的に走査させること
が好ましい。また、「面」線源を利用する場合において
は、当該「面」線源と検出素子12の検知面12aとの
間において、スリット状開口を有する板状部材を設け、
当該板状部材を移動させることで、面線源から発生した
ガンマ線の検出素子12への到達態様を変化させるよう
にすればよい。ガンマ線の到達態様が変化するのは、上
記スリット状開口が板状部材の移動ととともに移動する
からに他ならない。このようにしても、上記と同等の効
果が得られるのは当然である。
【0110】その他、種々の実現手段があるが、要する
に、放射線の発生が空間的に限局し得る放射線源であれ
ばよい。そして、この限局位置を変えることに伴う検出
素子12の応答を調べれば、該素子12の感度方向ない
しずれ角度θを知ることができる。
【0111】以下では、以上説明した第一乃至第四実施
形態について、本発明の要旨の観点から、若干の補足事
項について説明しておく。まず、上記第一乃至第四実施
形態におけるコリメータ11は、その開口部11bの開
口方向が場所によらず同方向、すなわちパラレル・コリ
メータを主に想定したものとなっていた。しかしなが
ら、本発明は、いわゆるコンバージング・コリメータや
ダイバージング・コリメータ(図9参照)に対しても、
何ら問題なく適用することが可能である(ただし、上記
第二実施形態においては、この点特記した)。これらの
コリメータにおいても、各検出素子の感度方向の中心な
いしずれ角度θは、幾何学的に、若しくはその他の手
段、又は第四実施形態の手法によれば、これを求めるこ
とができるからである。
【0112】また、上記第一乃至第四実施形態における
検出素子12は、「平面的に」配列されたものとなって
いたが、本発明はこのような形態に限定されない。例え
ば、検出素子12が、曲面状に配列された放射線検出部
も知られているが、このようなものについても本発明を
適用することは当然に可能である。
【0113】さらに、上記各実施形態においては、「ず
れ角度」として、感度方向の中心(図1においては、A
r1及びAr2)と正規方向との関係から規定されるも
のを想定していたが、本発明にいう「ずれ角度」は、こ
のようなものに限定されない。すなわち、より広く、
「正規方向でない」方向に感度方向が規定されるもので
あれば、一般に「ずれ」ないし「ずれ角度」を観念する
ことができるが、本発明はこのようなものもその範囲内
に収めるものである。換言すれば、「ずれ角度」という
概念を規定するために、「感度方向の中心」という概念
を援用する必要は必ずしもない。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の核医学診
断装置によれば、検出素子のずれ角度を評価し、当該ず
れ角度を補正することによって、良質な画質の画像を取
得することができる。ここに、「補正」としては、前記
画像がプラナー像又は断層像であるときにはリマッピン
グ処理、また特に、画像が断層像であるときには投影角
度の割り振りに係る処理のいずれかを採用し得る。
【0115】また、本発明においては、上記処理を、コ
リメータが同期であるか非同期であるかを問わず適用可
能である。この点に関し、まず「同期」という場合に、
検出素子とコリメータ開口部とを1:1に対応させるこ
とに拘ることはない。このことは、本発明においては、
上記ずれ角度の存在が認められ、かつ、その補正が可能
であるから、基本的に、検出素子とコリメータとの配置
関係が如何なるものであってもよいからである。したが
って、放射線検出部設計の自由度は飛躍的に向上するこ
とになる。
【0116】なお、たとえコリメータが「非同期」であ
ったとしても、本発明によれば、補助線源を利用するこ
とにより、各検出素子のずれ角度を正確に求めることが
できる。また特に、上記した「同期」ということを、上
で説明した「グループ」なる概念によって機能的に捕ら
えれば、補正処理の効率化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る核医学診断装置
の構成例を示す概要図である。
【図2】 図1に示す核医学診断装置において、その要
部である放射線検出部の構成例を示す概要図である。
【図3】 本第一実施形態のリマッピング処理の流れを
示すフローチャートである。
【図4】 第一実施形態のリマッピング処理を構成する
計数値のシフト処理の様子を概念的に示す説明図であ
る。
【図5】 第一実施形態のリマッピング処理を構成し、
かつ、図4に示すシフト処理の後に実施する補間処理の
様子を概念的に示す説明図である。
【図6】 本発明の第二実施形態に係り、断層像を取得
する場合における放射線検出部の回動の様子を示す説明
図である。
【図7】 図6に示す放射線検出部の回動において、得
られたデータに関する投影角度の割り振りが可能である
ことを示す説明図である。
【図8】 図7に同じ趣旨の説明図である。
【図9】 図2に示すパラレル・コリメータとは異なる
コリメータの形態を示す図であり、(a)はコンバージ
ング・コリメータ、(b)はダイバージング・コリメー
タである。
【図10】 本発明の第三実施形態に係り、検出素子と
コリメータとの配置関係が図2とは異なる放射線検出部
の構成例を示す概要図である。
【図11】 本発明の第四実施形態に係り、検出素子の
検知面前面に線線源を配置した放射線検出部の構成例を
示す概要図である。
【図12】 図11に示す放射線検出部により、各検出
素子の感度プロファイルを得た様子を概念的に示す説明
図である。
【図13】 半導体検出素子とコリメータとを単に1対
1同期させた場合、該素子の感度低下等の不具合が発生
する可能性を示す説明図である。
【図14】 図13における問題点を、コリメータの高
さないし厚さを小さくすることで解消するも、該素子の
感度方向の不統一等の不具合が新たに発生する可能性を
示す説明図である。
【図15】 カメラヘッド(半導体検出素子)に対する
コリメータの取り付けに起因する位置誤差の発生の様子
を示す説明図である。
【符号の説明】
P 被検体 1、10、100 放射線検出部 11 コリメータ 12 半導体検出素子 2 データ収集部 3 メモリ 4 画像作成部 5 画像表示部 6 制御部 6a データ処理部 20 線線源(補助線源) 21 駆動部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体検出素子を並設した放射線
    検出手段と、被検体内から発せられた放射線の前記半導
    体検出素子に対する入射態様をその開口部によって限局
    するコリメータと、前記複数の半導体検出素子から出力
    される計数値情報に基づいて位置情報を演算する位置情
    報演算手段とを少なくとも備えた核医学診断装置におい
    て、 前記半導体検出素子と前記開口部との配置関係から規定
    される当該半導体検出素子の感度方向に関する、その正
    規方向からのずれ角度を補正するデータ処理手段を有す
    ることを特徴とする核医学診断装置。
  2. 【請求項2】 前記補正は、 前記ずれ角度の存在を前提とした前記位置情報を、前記
    正規方向に準じた位置情報に位置付け直す、リマッピン
    グ処理に該当することを特徴とする請求項1記載の核医
    学診断装置。
  3. 【請求項3】 前記リマッピング処理は、 前記ずれ角度の存在を前提とした前記位置情報を、前記
    被検体に関し設定される関心位置において発生する関心
    位置ずれ量に基づいて、前記正規方向に準じるようシフ
    トするシフト処理と、 該シフト処理により新たに付された位置情報には、該シ
    フト処理前の位置情報に対応する計数値情報が対応する
    ものとし、当該計数値の全位置に関する補間を実施する
    補間処理と、 該補間処理により定められた補間曲線上で、任意の位置
    情報に対応する計数値情報を取得する処理とを含むこと
    を特徴とする請求項2記載の核医学診断装置。
  4. 【請求項4】 前記位置情報及び前記計数値情報に基づ
    いて生成される画像が、前記被検体周囲を回転する前記
    放射線検出器の回動角毎に取得される投影データに基づ
    いて再構成される断層像である場合において、 前記補正は、 前記回動角毎に取得された投影データを、当該回動角に
    対し前記ずれ角度を加減した投影角度に関する投影デー
    タとみなす投影角度の割り振りに係る処理に該当するこ
    とを特徴とする請求項1記載の核医学診断装置。
  5. 【請求項5】 前記コリメータは、コンバージング・コ
    リメータ又はダイバージング・コリメータであることを
    特徴とする請求項4記載の核医学診断装置。
  6. 【請求項6】 前記補正に係る処理は、 前記ずれ角度の相違に応じてグループ分けされた前記半
    導体検出素子につき、当該グループを単位として実施さ
    れることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の核医学診断装置。
  7. 【請求項7】 前記グループは、前記半導体検出素子及
    び前記開口部を、これらの配置関係につき同期させるこ
    とによって決定されることを特徴とする請求項6に記載
    の核医学診断装置。
  8. 【請求項8】 前記同期は、任意の一方向に関し並設さ
    れる前記半導体検出素子の全数W、当該半導体検出素子
    の当該並設のピッチP及び前記開口部を区分けする隔壁
    のピッチQが、次式を満足することである請求項7に記
    載の核医学診断装置。 P:Q=j:k(j及びkは自然数) かつ k<W ただし、ピッチPは、前記半導体検出素子の前記一方向
    に関する長さに等しい。
  9. 【請求項9】 前記j:kなる表現が両者の関係におい
    て約分された最小値による表現とされる場合において、
    前記kは、1以上9以下であることを特徴とする請求項
    8記載の核医学診断装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体検出素子上に前記隔壁が存
    在する場合であって、当該半導体検出素子に関する前記
    放射線の受容角の広がりが他の半導体検出素子に比べ大
    きい場合には、 前記補正に係る処理において、当該半導体検出素子に関
    する前記感度方向及びそのずれ角度並びに当該半導体検
    出素子からの出力を無視することを特徴とする請求項1
    乃至9のいずれかに記載の核医学診断装置。
  11. 【請求項11】 複数の半導体検出素子を並設した放射
    線検出手段と、被検体内から発せられた放射線の前記半
    導体検出素子に対する入射態様をその開口部によって限
    局するコリメータと、前記複数の半導体検出素子から出
    力される計数値情報に基づいて位置情報を演算する位置
    情報演算手段とを少なくとも備えた核医学診断装置にお
    いて、 一の半導体検出素子の出力の挙動が、他の半導体検出素
    子の出力の挙動と異なる場合、 前記一の半導体検出素子の近傍に位置する半導体検出素
    子の出力に係るデータを補間処理することにより得られ
    るデータを、当該一の半導体検出素子から出力されるデ
    ータとして代替使用することを特徴とする核医学診断装
    置。
  12. 【請求項12】 前記代替使用に代え、 前記一の半導体検出素子の近傍に位置する半導体検出素
    子の出力に係るデータと当該一の半導体検出素子の出力
    に係るデータとの平均をとることにより得られるデータ
    を、当該一の半導体検出素子から出力されるデータとし
    て、希薄化使用することを特徴とする請求項11記載の
    核医学診断装置。
  13. 【請求項13】 前記代替使用に代え、 前記一の半導体検出素子の出力に係るデータを、画像を
    作成する際に使用しないことを特徴とする請求項11記
    載の核医学診断装置。
  14. 【請求項14】 前記出力の挙動の相違は、前記半導体
    検出素子における前記放射線に対する受容角の相違に基
    づくことを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに
    記載の核医学診断装置。
  15. 【請求項15】 前記出力の挙動の相違は、前記半導体
    検出素子と前記開口部との配置関係から規定される当該
    半導体検出素子の感度方向の相違に基づくことを特徴と
    する請求項11乃至13のいずれかに記載の核医学診断
    装置。
  16. 【請求項16】 前記出力の挙動の相違は、前記半導体
    検出素子の欠陥に基づいて生じることを特徴とする請求
    項11乃至13のいずれかに記載の核医学診断装置。
  17. 【請求項17】 複数の半導体検出素子を並設した放射
    線検出手段と、被検体内から発せられた放射線の前記半
    導体検出素子に対する入射態様をその開口部によって限
    局するコリメータと、前記複数の半導体検出素子から出
    力される計数値情報に基づいて位置情報を演算する位置
    情報演算手段とを少なくとも備えた核医学診断装置にお
    いて、 前記半導体検出素子に対向するよう設けられた補助線源
    と、該補助線源から発せられる放射線を受けた前記半導
    体検出素子の応答出力に基づいて、当該半導体検出素子
    の感度特性を知得するデータ処理手段とを有することを
    特徴とする核医学診断装置。
  18. 【請求項18】 前記補助線源は、任意の一方向に関し
    並設される前記半導体検出素子に沿って延在する線線源
    であって、他の方向に並設される前記半導体検出素子に
    沿って移動する線線源であることを特徴とする請求項1
    7記載の核医学診断装置。
  19. 【請求項19】 前記感度特性は、前記半導体検出素子
    と前記開口部との配置関係から規定される感度方向であ
    ることを特徴とする請求項17又は18記載の核医学診
    断装置。
  20. 【請求項20】 複数の半導体検出素子を並設した放射
    線検出手段と、被検体内から発せられた放射線の前記半
    導体検出素子に対する入射態様をその開口部によって限
    局するコリメータとを少なくとも備えた核医学診断装置
    において、任意の一方向に関し並設される前記半導体検
    出素子の全数W、当該半導体検出素子の当該並設のピッ
    チP及び前記開口部を区分けする隔壁のピッチQが、次
    式を満足することを特徴とする核医学診断装置。 P:Q=j:k(j及びkは自然数) かつ k<W ただし、ピッチPは、前記半導体検出素子の前記一方向
    に関する長さに等しい。
  21. 【請求項21】 複数の半導体検出素子を並設した放射
    線検出手段と、被検体内から発せられた放射線の前記半
    導体検出素子に対する入射態様をその開口部によって限
    局するコリメータと、前記複数の半導体検出素子から出
    力される計数値情報に基づいて位置情報を演算する位置
    情報演算手段とを少なくとも備えた核医学診断装置にお
    けるデータ処理方法であり、かつ、 前記半導体検出素子と前記開口部との配置関係から規定
    される当該半導体検出素子の感度方向に関する、その正
    規方向からのずれ角度を、 当該ずれ角度の存在を前提とした前記位置情報を前記正
    規方向に準じた位置情報に位置付け直すリマッピング処
    理により補正するデータ処理方法であって、 前記リマッピング処理は、 前記ずれ角度の存在を前提とした前記位置情報を、前記
    被検体に関し設定される関心位置において発生する関心
    位置ずれ量に基づいて、前記正規方向に準じるようシフ
    トするシフト処理を行うステップと、 該シフト処理により新たに付された位置情報には、該シ
    フト処理前の位置情報に対応する計数値情報が対応する
    ものとし、当該計数値の全位置に関する補間を実施する
    補間処理を行うステップと、 該補間処理により定められた補間曲線上で、任意の位置
    情報に対応する計数値情報を取得する処理を行うステッ
    プと、を含むことを特徴とする核医学診断装置における
    データ処理方法。
  22. 【請求項22】 複数の半導体検出素子を並設した放射
    線検出手段と、被検体内から発せられた放射線の前記半
    導体検出素子に対する入射態様をその開口部によって限
    局するコリメータと、前記複数の半導体検出素子から出
    力される計数値情報に基づいて位置情報を演算する位置
    情報演算手段とを少なくとも備えた核医学診断装置にお
    けるデータ処理方法に係るプログラムを記録する記録媒
    体であり、かつ、 前記半導体検出素子と前記開口部との配置関係から規定
    される当該半導体検出素子の感度方向に関する、その正
    規方向からのずれ角度を、 当該ずれ角度の存在を前提とした前記位置情報を前記正
    規方向に準じた位置情報に位置付け直すリマッピング処
    理により補正するデータ処理方法に係るプログラムを記
    録する記録媒体であって、 前記リマッピング処理は、 前記ずれ角度の存在を前提とした前記位置情報を、前記
    被検体に関し設定される関心位置において発生する関心
    位置ずれ量に基づいて、前記正規方向に準じるようシフ
    トするシフト処理を行うステップと、 該シフト処理により新たに付された位置情報には、該シ
    フト処理前の位置情報に対応する計数値情報が対応する
    ものとし、当該計数値の全位置に関する補間を実施する
    補間処理を行うステップと、 該補間処理により定められた補間曲線上で、任意の位置
    情報に対応する計数値情報を取得する処理を行うステッ
    プと、を含むことを特徴とする核医学診断装置における
    データ処理方法に係るプログラムを記録する記録媒体。
JP2000163394A 2000-05-31 2000-05-31 核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒体 Pending JP2001343462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163394A JP2001343462A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163394A JP2001343462A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001343462A true JP2001343462A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18667154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000163394A Pending JP2001343462A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001343462A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104122A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Toshiba Corp 放射線イメージング装置並びに半導体検出器の補間方法及びその装置
WO2014054755A1 (ja) * 2012-10-04 2014-04-10 株式会社日立製作所 放射線撮像装置
JP2015100575A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社日立製作所 放射線撮像装置、放射線撮像方法および核医学診断装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104122A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Toshiba Corp 放射線イメージング装置並びに半導体検出器の補間方法及びその装置
WO2014054755A1 (ja) * 2012-10-04 2014-04-10 株式会社日立製作所 放射線撮像装置
JP2014074664A (ja) * 2012-10-04 2014-04-24 Hitachi Ltd 放射線撮像装置
US9390823B2 (en) 2012-10-04 2016-07-12 Hitachi, Ltd. Radiation image acquiring device
JP2015100575A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社日立製作所 放射線撮像装置、放射線撮像方法および核医学診断装置
WO2015079857A1 (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社日立製作所 放射線撮像装置、放射線撮像方法および核医学診断装置
US9757077B2 (en) 2013-11-26 2017-09-12 Hitachi, Ltd. Radiation image capturing device, radiation image capturing method, and nuclear medicine diagnosis apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3928647B2 (ja) 放射線撮像装置およびそれを用いた核医学診断装置
JP4536212B2 (ja) Pet装置
JP6033086B2 (ja) 放射線検出器、及び、この検出器を備えた放射線撮像装置
US9380987B2 (en) X-ray CT device
JP2011503535A (ja) 間接放射線検出器
WO2016059557A1 (en) Pet detector scintillator arrangement with light sharing and depth of interaction estimation
JP5931380B2 (ja) ポジトロン放射断層撮影(pet)イメージングシステム、方法及び核医学イメージングシステム
CN103690185B (zh) 用于多层x射线计算机断层扫描系统的可调式光子探测系统
JPH06347555A (ja) ポジトロンイメージング装置
Dey Improvement of performance of cardiac SPECT camera using curved detectors with pinholes
US9261611B2 (en) Systems and methods for scanning with radiation detectors
JP2002504224A (ja) シングルフォトンガンマカメラ用リアルタイムpet撮像プロセッサ
JP6125148B2 (ja) 画像生成方法、画像生成装置および放射線断層撮影装置並びにプログラム
CN103961122B (zh) 用于非等γ角CT系统中数据转换的方法和装置
JP2001343462A (ja) 核医学診断装置並びに該装置におけるデータ処理方法及び当該方法に係るプログラムを記録する記録媒体
US11298089B2 (en) X-ray examination arrangement and method for operating an x-ray examination arrangement
JP4843346B2 (ja) マンモグラフィ装置
AU2012203193B9 (en) System and method for collimation in diagnostic imaging systems
JP2012177555A (ja) 放射線撮像装置
WO2010035586A1 (ja) 核医学診断装置およびその調整方法
JP4479699B2 (ja) ガンマカメラ
JP5497304B2 (ja) 断層撮影装置
JP6079593B2 (ja) Pet装置
JP4634587B2 (ja) 核医学診断装置および核医学診断装置の画像再構成法
JP6783702B2 (ja) X線断層撮影装置