JP2001343450A - 水中探知装置 - Google Patents

水中探知装置

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JP2001343450A
JP2001343450A JP2000165606A JP2000165606A JP2001343450A JP 2001343450 A JP2001343450 A JP 2001343450A JP 2000165606 A JP2000165606 A JP 2000165606A JP 2000165606 A JP2000165606 A JP 2000165606A JP 2001343450 A JP2001343450 A JP 2001343450A
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靖 西森
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】遮音材を不要にして小型かつ安価に製作できる
とともに、球形のような特殊な形状をした送受波器にも
適用が可能な水中探知装置を提供する。 【解決手段】周方向に多数の振動子K(1),K
(2),…K(N)が所定の方位を向いて配列された超
音波送波器を備えた水中探知装置において、各振動子に
加わる送信信号の位相をΔθずつずらせて、一周で36
0°変化するように周方向の位相制御を行なう。円周上
の対向する1対の振動子に加わる送信信号は、位相差が
180°となって打ち消しあうので、水底方向に発生す
るサイドローブを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中を広域に探知
するための水中探知装置に関し、特に、回転体からなる
本体の表面に多数の振動子が所定の方位を向いて周方向
に配列された超音波送受波器を用いて水中を探知する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、このような水中探知装置を用
いて、魚群や潮流などの水中情報を探知する原理を示し
ている。図において、Aは船舶Sに搭載された水中探知
装置、Tは水中探知装置Aに備えられた超音波送受波
器、Bsは超音波送受波器Tから発射される送信ビー
ム、Brは送信ビームBsが水中で反射して帰来するエ
コービームを受信する受信ビーム、Zは水面である。送
信ビームBsは水中の全方位へ向けて一斉に発射され、
傘形のビームを形成する。一方、受信ビームBrは、超
音波送受波器Tが円周方向に電気的もしくは機械的に走
査されて形成される所定の指向性をもったビームであ
る。そして、受信ビームBrによって受信されたエコー
信号を解析することによって、魚群や潮流などに関する
水中情報を求める。
【0003】図16は、上記水中探知装置Aに備えられ
た超音波送受波器Tの概略図である。50は円筒形をし
た本体であって、この本体50の表面には、多数の振動
子51が所定の方位を向いて円周方向に配列されてい
る。各振動子51に送信信号が印加されると、各振動子
51が振動して超音波送受波器Tから送信ビームが水中
に発射されるとともに、水中で反射して帰来するビーム
が振動子51で受信され、エコー信号が検出される。こ
こで、振動子51に加わる送信信号は正弦波信号であ
り、同一円周上にある全ての振動子51に対して、同一
振幅で同一位相の送信信号が与えられる。したがって、
超音波送受波器Tからは、どの方向にも同じ信号レベル
の送信ビームBsが発射され、これによって無指向な音
場が形成される。
【0004】超音波送受波器Tから水平方向xへ送信さ
れる超音波の指向特性は、x方向のメインビーム52
と、x方向に対して鉛直方向に生じるサイドローブ5
3,54とに分かれる。メインビーム52は、本来の水
中探知用ビームであって、その発射方向は、振動子51
に加わる送信信号を位相制御しなければ図の実線のよう
に水平方向xとなるが、振動子51に加わる送信信号を
鉛直方向に位相制御することにより、図の破線のように
任意の角度γ(ティルト角)に設定することができる。
すなわち、図17に示すように、超音波送受波器Tから
の送信ビーム501の波面502が角度γの方向x’に
対して直角となるように、振動子51に加わる送信信号
の位相を鉛直方向に少しずつずらせて位相制御する。
【0005】一方、サイドローブ53,54は水中探知
には不要な信号であり、このうち上側のサイドローブ5
3については悪影響は少ないが、下側のサイドローブ5
4は有害な信号として問題となる。すなわち、サイドロ
ーブ54は水底方向に向かって生じるため、水中の反射
体(特に水底)からの反射エコーがメインビーム52に
与える影響を大きくし、これが原因となってメインビー
ム52による本来のエコー信号が正しく検出できなくな
るおそれがある。
【0006】特に、図16のように円周上に振動子が配
列された超音波送受波器Tでは、同一円周上にある各振
動子51から水底までの距離が等しいことから、従来の
ようにそれらの振動子51に加わる送信信号が同位相で
あると、水底方向については各振動子51から発射され
た超音波が重なって強め合うために、高レベルのサイド
ローブ54が発生する。この結果、サイドローブ54に
よる水底からの反射エコーが増大して、メインビーム5
2によるエコー信号を、サイドローブ54によるエコー
信号と区別することができなくなり、魚群等の正確な水
中情報が得られなくなる。したがって、何らかの手段に
より、水底方向に生じるサイドローブ54をできるだけ
少なくする必要がある。
【0007】この対策として、図18に示すような遮音
構造の超音波送受波器Tが従来から採用されている。図
において50は送受波器の本体、51は振動子で、これ
らは図16に示したものと同じである。55は本体50
を覆うウレタンゴム等からなる筐体、56は筐体55の
下面に設けられた遮音用のスポンジであって、たとえば
クロロプレンゴムをスポンジ状にしたものからなる。5
7はスポンジ56を外側から覆うように設けられたスポ
ンジカバーであって、スポンジ56はこのスポンジカバ
ー57と筐体55の下面との間に挟着される。58はス
ポンジカバー57を筐体55に取り付けるための固定部
材、59は振動子51と電気的に接続されているケーブ
ルである。
【0008】このような構造によれば、図16で示した
水底方向へのサイドローブ54は、遮音材であるスポン
ジ56によって吸収されるため、サイドローブ54によ
る水中からの反射エコーが減少して、メインビーム52
によるエコー信号を正確に抽出することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
の構造によると遮音材としてのスポンジ56やスポンジ
カバー57が必要となり、部品数が増えてコストが高く
なるとともに、組立工数も増え、形状も大型化するとい
う欠点がある。また、超音波送受波器Tには、図19で
示すように、球状の本体60の表面に形成した多数の孔
61に振動子(図示省略)を収納した球形の送受波器が
あるが、このものでは本体60の底部にも孔61が存在
するため、上述したスポンジ56を設けることができな
いという問題がある。
【0010】そこで本発明は、遮音材を不要にして小型
かつ安価に製作できるとともに、球形のような特殊な形
状をした送受波器にも適用が可能な水中探知装置を提供
することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る水中探知装置は、回転体からなる本体
の表面に多数の振動子が周方向に配列され、各振動子に
加わる送信信号の位相が回転体の周方向に変化するよう
に位相制御を行なうものである。ここで回転体とは、平
面図形がこれと同一平面上にある一つの直線を軸として
回転した結果生ずる立体をいう。また、周方向とは回転
体の回転方向を意味する。たとえば、球は円がその直径
を軸として回転することにより生じる回転体である。本
発明の回転体には、球や円筒体のほか、円錐、回転楕円
体などが含まれる。
【0012】このような位相制御を行なうことで、各振
動子から送波される超音波の位相は、周方向に少しずつ
ずれたものとなり、全周についてみると相互に打ち消し
あう位相関係にあるものが存在することになる。したが
って、この相殺により水底方向に発生するサイドローブ
を抑制することができ、全方位に向けて同位相で送信す
る場合に比べて、サイドローブによる水中からの反射エ
コーが減少する。その結果、この反射エコーがメインビ
ームに与える影響を小さくして、メインビームによるエ
コー信号を正確に抽出することができるため、従来のよ
うに遮音材を設ける必要がなくなる。また、遮音材が不
要になることから、球形のような特殊形状の送受波器に
も適用が可能となる。
【0013】位相制御の方法としては、各振動子に加わ
る送信信号の位相が回転体の周方向に一周で360°×
η(ηは自然数)リニアに変化するように位相制御を行
なうことが考えられる。たとえば、η=1とし、16個
の振動子を円周方向に等間隔で配列した場合は、送信信
号の位相は円周方向に22.5°ずつ変化し、一周で3
60°変化する。そして、対向する1対の振動子に加わ
る送信信号の位相差は180°となる。したがって、こ
の場合には、各振動子から送波される超音波の位相は、
それぞれ対向する振動子から送波される超音波の位相に
対して逆相となるため、水底方向についてはそれらが全
周にわたって打ち消しあうことでサイドローブが著しく
減少する。その結果、サイドローブによる水底からの反
射エコーの影響を極力小さくすることができ、水中情報
をより正確に探知することができる。
【0014】送信信号の位相を変化させるには種々の方
法があるが、たとえば信号発生器で生成された信号を各
振動子の方位角に対応して所定の位相角だけ移相する複
数の移相回路を設け、それぞれの移相回路からの出力を
送信信号として振動子に供給することが考えられる。ま
た、移相回路に代えて、信号発生器で生成された信号を
各振動子の方位角に対応して所定の時間だけ遅延させる
複数の遅延回路を用いてもよい。さらに、信号発生器と
複数の移相回路あるいは遅延回路を設ける代わりに、各
振動子の方位角に対応した所定の位相角あるいは所定の
遅延時間を持った信号を独立して生成する複数の信号発
生器を設けてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図を参照しながら説明する。図1(a)は本発明が適用
される超音波送受波器の一例を示し、図19に示したも
のと同じ球形の送受波器である。図において、1は超音
波送受波器、2は球からなる本体、5は本体2から外部
に引き出されたケーブルであって、本体2の表面には多
数の孔3が形成されている。これらの孔3には、図1
(b)に示すような超音波振動子4がそれぞれ収納され
ている。そして、孔3に収納された超音波振動子4は所
定の方位を向いて周方向に配列されている。
【0016】6は超音波送受波器1から水平方向xへ送
波された水中探知用のメインビーム、7は水底方向へ生
じるサイドローブ、8は水底方向と反対方向へ生じるサ
イドローブである。これらは図16に示したメインビー
ム52およびサイドローブ53,54と同様のものであ
り、メインビームの発射方向は、振動子4に加わる送信
信号の位相を図17と同じ原理によって鉛直方向に制御
することにより、図16の場合と同様に任意のティルト
角γに設定することができる。
【0017】図16の円筒状の超音波送受波器Tは、傘
形のビームを形成して水中の広い範囲を探知できる一方
で、船の真下には探知ビームを送波できないので、船下
の魚群を探知することができないが、図1のような球状
の超音波送受波器1では、底部にも振動子が存在するの
で、傘形のビームを形成できることはもちろん、船の真
下方向へ扇形の探知ビームを送波して船下の魚群を探知
することもできる。
【0018】振動子4は図1(b)のように、電極を兼
ねるヘッドマス41およびテールマス42と、これらに
よって挟着された圧電素子43と、リード線44,45
とを備えた公知のランジュバン振動子からなる。ヘッド
マス41はアルミニウム等から形成されており、本体2
の孔3から外部に臨むように配置されて、超音波を所定
の方位へ送波するとともに、水中からのエコーを受波す
る。圧電素子43はたとえば圧電セラミックからなり、
リード線44,45を介して送信信号電圧を印加するこ
とによって振動し、この振動がヘッドマス41に伝達さ
れて超音波が送波される。また、水中で反射したエコー
を受波するときには、ヘッドマス41の振動が圧電素子
43に伝達されて電圧に変換され、リード線44,45
から電気信号として取り出される。なお、上記のような
振動子4に代えて、フェライトにコイルを巻回した構造
の磁歪素子を用いてもよい。
【0019】図2は、上記のような球形の超音波送受波
器1を用いて位相制御を行なう場合の原理図である。図
2において、K(1),K(2),…K(N)は、図1
(a)を上から見た場合の円周上に配列された振動子4
を示しており、各振動子4は所定の方位を向いてΔθの
角度ピッチでN個配列されている。本例ではN=16で
あり、したがってΔθ=360°÷16=22.5°と
なっている。そして、各振動子4に対しては、その方位
角φに応じて、図3に示すような制御位相角βをもった
送信信号が個別に与えられる。
【0020】すなわち、振動子K(1)は方位角がφ=
22.5°であるから、β=22.5°の制御位相角を
もった送信信号が与えられる。振動子K(2)は方位角
がφ=45°であるから、β=45°の制御位相角をも
った送信信号が与えられる。同様にして、一般に振動子
K(n)については、方位角がφ=n・Δθとなるか
ら、β=n・Δθの制御位相角をもった送信信号が与え
られる。そして、振動子K(N)は方位角がφ=360
°であるから、β=360°(つまり0°)の制御位相
角をもった送信信号が与えられる。このようにして、送
信信号の位相が振動子4の配列方向に沿って22.5°
ずつ変化し、一周で360°変化するようなリニアな位
相制御が行なわれる。
【0021】以上のような位相制御を行なうと、各振動
子4に加わる送信信号の位相がΔθずつずれているた
め、従来のように同一円周上にある全ての振動子4を同
位相で駆動する場合に比べて、水底方向のサイドローブ
が減少する。すなわち、図2において、たとえば振動子
K(1)と、これに対向する振動子K(9)とを考えた
場合、振動子K(1)の送信信号の位相角はβ=Δθ、
振動子K(9)の送信信号の位相角はβ=(180°+
Δθ)であるから、両者の位相差は180°となって逆
相の関係にある。同様に、振動子K(2)と、これに対
向する振動子K(10)とを考えた場合、振動子K
(2)の送信信号の位相角はβ=2Δθ、振動子K(1
0)の送信信号の位相角はβ=(180°+2Δθ)で
あるから、両者の位相差は180°となって、やはり逆
相の関係にある。こうして、円周上に配列された全ての
振動子4についてみた場合、対向する振動子の送信信号
の位相が逆相となるため、水底方向では各振動子4から
の超音波が打ち消しあい、この相殺効果によって水底方
向へ生じるサイドローブ7を低減することができる。し
たがって、サイドローブ7による水底からの反射エコー
が減少し、この反射エコーがメインビームに与える影響
を極力小さくできる。
【0022】図4は、位相制御された送信信号の波形図
を示している。送信信号は正弦波であって、各振動子K
(1),K(2),…K(n)に与えられる信号の位相
はΔθずつずれており、上述したように対向する振動子
K(1)およびK(9)の位相差は180°となって、
逆相の関係にあることがわかる。
【0023】図5は、図4のような送信信号を生成する
ための駆動回路9の一例を示すブロック図である。図に
おいて、10は正弦波信号を発生する信号発生器、11
は信号発生器10で生成された正弦波信号を各振動子4
の方位角に対応して所定の位相角だけ移相する複数の移
相回路、12は各移相回路11から出力される送信信号
を増幅して各振動子4に供給するパワーアンプである。
【0024】移相回路11はΔθずつ位相角がずれた信
号を発生するようになっており、移相回路P(1)から
の出力はパワーアンプ12で増幅されて、図4(a)の
送信信号として振動子K(1)に与えられる。同様に、
移相回路P(2)からの出力はパワーアンプ12で増幅
されて、図4(b)の送信信号として振動子K(2)に
与えられ、移相回路P(3)からの出力はパワーアンプ
12で増幅されて、図4(c)の送信信号として振動子
K(3)に与えられる。
【0025】信号発生器10で生成される正弦波信号を S=a(t)sin(2πft) で表したとき、振動子K(n)に対応する移相回路P
(n)から出力される送信信号は、次式で表すことがで
きる。 S(n,t)=a(t)sin(2πft+n・Δθ) |t|≦T/2 ここで、fは送信信号の周波数、Tは送信信号の時間
幅、a(t)は送信信号のエンベロープである。
【0026】図6は、駆動回路9の他の例を示すブロッ
ク図である。図6では各振動子4の方位角に対応した所
定の位相角Δθ,2Δθ,…nΔθを持った信号を独立
して生成する複数の信号発生器13を設け、各信号発生
器13からの出力をパワーアンプ12を介して、送信信
号として振動子4に供給するようにしている。
【0027】図7は、以上のような周方向の位相制御を
行なった場合の送信指向特性と、周方向の位相制御を行
わない場合の送信指向特性とを比較して示したもので、
横軸は水平方向を0°とした場合の鉛直方向の傾斜角度
(図1(a)のγ)を表し、縦軸は送信信号のレベル
(dB)を表している。ここでは、γ=30°として超
音波を送波した場合について比較している。図中、Mは
メインビームを、SLはサイドローブをそれぞれ示して
いる。送信信号に対して周方向の位相制御を行わない場
合は、図7(a)のように+90°方向(水底方向)に
−18dB程度の強いサイドローブSL90が発生してい
るが、周方向の位相制御を行なった場合には、+90°
方向のサイドローブは−30dB以下のレベルまで減少
し、図7(b)には表れなくなっている。なお、−90
°側のサイドローブも減少しているが、これは水底と反
対方向のサイドローブであるから、本発明においてはあ
まり意味がない。
【0028】ところで、水中を広域に探知するために
は、図16でも述べたように、どの方向にも同じレベル
の超音波を発射して無指向な音場を形成する必要がある
が、本発明のように周方向の位相制御を行なった場合で
も、この要求を満たすことができる。以下、これを図8
により説明する。図8は円周上に無数の点音源(振動
子)が配列された連続モデルを表している。
【0029】図8において、方位角φの点Q1における
振動子の制御位相角βはβ=φ、点Q1から角度α離れ
た点Q2における振動子の制御位相角βは、β=φ+α
である。また、点Q1から十分遠方の点で超音波を受信
した場合の、点Q1から発射された超音波の伝播距離
と、点Q2から発射された超音波の伝播距離との差は、
図よりr(1−cosα)であるから、これより両者の
位相差を求めると、 −k・r(1−cosα) となる。ここで、kは波数であって、k=2π/λ(λ
は波長)で定義される。
【0030】したがって、点音源の指向特性を±π/2
の範囲で考えた場合、一般に方位角φの点における指向
性関数D(φ)は、次のように表すことができる。
【式1】 上式より、指向性関数D(φ)の絶対値がφに依存しな
いことから、指向特性は無指向となることがわかる。
【0031】図9は、以上のような連続モデルで周方向
の位相制御を行なって、超音波を送信した場合の波面
(すなわち等位相面)を示しており、波面16はらせん
状となることがわかる。
【0032】以上においては、送信信号に対する周方向
の位相制御につき説明したが、振動子4の鉛直配列方向
に対しては、傾斜角度γに対応して各振動子4に加わる
送信信号の位相を少しずつずらせるような位相制御が行
なわれる。その原理は図17と同様であり、送信ビーム
の波面がγの方向に対して直角となるように、送信信号
の位相を鉛直方向に制御する。したがって、鉛直方向に
位相制御されたそれぞれの送信信号に対して、さらに周
方向の位相制御が行なわれることになる。
【0033】図10は、水中探知装置の電気的構成を示
したブロック図であり、たとえばスキャニングソナーと
して構成した例である。図において、1は図1で示した
球状の超音波送受波器、21は送受波器1に送信信号を
与える送信部、22は送受波器1からエコー信号を受信
する受信部、23は送受波器1の動作を送信側と受信側
とに切り換える送受切換部である。送信部21には、図
5または図6で示した駆動回路9が設けられる。24は
送受信制御や表示制御などを行なう制御部、25は受信
部22が受信したエコー信号を解析して演算を行なう演
算処理部であって、制御部24および演算処理部25
は、たとえばマイクロコンピュータから構成される。2
6は設定や操作を行なうための操作部、27は演算処理
部25で演算されたデータを表示する表示部である。
【0034】上記構成からなるスキャニングソナーにお
いて、制御部24から送信部21に送信指令が与えられ
ると、送信部21に備えられた駆動回路9(図5または
図6)から、前述した位相制御された送信信号が出力さ
れ、送信側に切り換えられた送受切換部23を介して、
送受波器1から超音波が送信される。この超音波は水中
の魚群や水底において反射し、そのエコー信号が送受波
器1で受信される。このエコー信号は、受信側に切り換
えられた送受切換部23を介して受信部22で受信さ
れ、演算処理部25に与えられる。演算処理部25で
は、エコー信号を解析して魚群等を検出するとともに水
深値などを演算する。それらの結果は液晶ディスプレイ
等からなる表示部27に表示される。
【0035】本発明は、上述した以外にも種々の実施形
態を採用することができる。たとえば、図5において
は、位相制御を行なう手段として複数の移相回路11を
備えた駆動回路9を例に挙げたが、移相回路に代えて遅
延回路を用いることも可能である。図11は、この場合
の駆動回路9の一例を示すブロック図であり、図5と同
一部分には同一符号を付してある。10は正弦波信号を
発生する信号発生器、14は信号発生器10で生成され
た正弦波信号を各振動子4の方位角に対応して所定の時
間だけ遅延させる複数の遅延回路、12は各遅延回路1
4から出力される送信信号を増幅して各振動子4に供給
するパワーアンプである。図13は、図11の駆動回路
9によって位相制御された送信信号の波形図を示してい
る。なお、図11および図13において、Dはオフセッ
トディレイであって、図13の場合(N=18)はD=
18τとなる。
【0036】遅延回路14はτずつ時間がずれた信号を
発生するようになっており、遅延回路D(1)からの出
力はパワーアンプ12で増幅されて、図13(a)の送
信信号として振動子K(1)に与えられる。同様に、遅
延回路D(2)からの出力はパワーアンプ12で増幅さ
れて、図13(b)の送信信号として振動子K(2)に
与えられ、遅延回路D(10)からの出力はパワーアン
プ12で増幅されて、図13(c)の送信信号として振
動子K(10)に与えられる。対向する振動子K(1)
およびK(10)の位相差は180°となって、逆相の
関係にあることがわかる。
【0037】図12は、駆動回路9の他の例を示すブロ
ック図である。図12では各振動子4の方位角に対応し
た所定の遅延時間τ,2τ,…nτを持った信号を独立
して生成する複数の信号発生器15を設け、各信号発生
器15からの出力をパワーアンプ12を介して、送信信
号として振動子4に供給するようにしている。
【0038】なお、本発明における位相制御の手段とし
ては、以上のような移相回路や遅延回路などを用いたも
ののほかにも、マイクロコンピュータを用いてソフトウ
エア処理によって位相制御を行なう方法を採用すること
ができる。
【0039】また、以上の実施形態では、送信信号の位
相を周方向に一周で360°リニアに変化するように制
御しているが、一周で360°×ηリニアに変化するよ
うに制御してもよい。ここで、ηは自然数(1,2,
3,…)である。たとえばη=3の場合は、一例として
図14に示すように、方位角120°につき位相が36
0°リニアに変化するような位相制御となる。なお、η
の値が振動子の数と同じであると、振動子間の位相差が
360°で同相となり、打ち消しが行なわれなくなるの
で、ηの値は振動子の数と同じにならないように設定さ
れる。また、図2では各振動子4が同一円周上に等ピッ
チ(Δθ)で規則正しく並んで配列されているが、本発
明では振動子4は必ずしも同一の円周上に並んでいる必
要はなく、また、振動子4の配列間隔も一定である必要
はない。
【0040】また、以上の実施形態では、超音波送受波
器1として球状のものを例に挙げたが、本発明の送受波
器は、回転体からなる本体の表面に多数の振動子が所定
の方位を向いて周方向に配列されたものであればよく、
図16のような円筒状の送受波器にも適用することがで
きる。この場合は、図18に示したスポンジ56やスポ
ンジカバー57を設ける必要がなくなり、構造が簡略化
される。また、球や円筒以外の、たとえば円錐や回転楕
円体などからなる送受波器、あるいは上部が円筒状で下
部が半球状であるような送受波器にも、本発明は適用が
可能である。
【0041】さらに、上記実施形態においては、水中探
知装置としてスキャニングソナーを例に挙げたが、本発
明はスキャニングソナーに限らず、潮流計などにも適用
することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、各振動子に加わる送信
信号の位相が周方向に変化するように位相制御を行なう
ことにより、水底方向のサイドローブが減少するので、
水底からの反射エコーがメインビームに与える影響を小
さくして、信頼性の高い水中探知装置を実現することが
できる。また、遮音材が不要であるため、部品を削減し
て安価に製作できるとともに、特殊形状をした送受波器
の場合でも適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した球形の超音波送受波器と振動
子の概略図である。
【図2】本発明の原理を説明する図である。
【図3】位相制御を説明する図である。
【図4】振動子に与えられる送信信号の波形図である。
【図5】駆動回路のブロック図である。
【図6】駆動回路の他の例を示すブロック図である。
【図7】送信指向特性を示す図である。
【図8】位相制御を行なった場合の無指向性を説明する
図である。
【図9】波面を示す図である。
【図10】水中探知装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【図11】駆動回路の他の例を示すブロック図である。
【図12】駆動回路の他の例を示すブロック図である。
【図13】振動子に与えられる送信信号の波形図であ
る。
【図14】位相制御の他の例を示す図である。
【図15】水中探知の原理を示す図である。
【図16】円筒形の超音波送受波器の概略図である。
【図17】鉛直方向の位相制御を説明する図である。
【図18】遮音材を設けた従来の超音波送受波器の断面
図である。
【図19】球形の超音波送受波器の概略図である。
【符号の説明】
1 超音波送受波器 2 本体 3 孔 4 振動子 6 メインビーム 7,8 サイドローブ 9 駆動回路 10 信号発生器 11 移相回路 13 信号発生器 14 遅延回路 15 信号発生器 φ 方位角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 健一 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 Fターム(参考) 5J083 AA02 AB01 AB20 AC15 AC32 AD01 AE04 AF15 BB03 BB15 BB20 BD05 BD12 EB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体からなる本体の表面に多数の振動子
    が所定の方位を向いて周方向に配列された超音波送受波
    器と、前記各振動子に送信信号を与えて超音波を送信さ
    せる駆動回路とを備え、 前記駆動回路は、各振動子に加わる送信信号の位相が前
    記周方向に変化するように位相制御を行なうことを特徴
    とする水中探知装置。
  2. 【請求項2】各振動子に加わる送信信号の位相が前記周
    方向に一周で360°×η(ηは自然数)リニアに変化
    するように位相制御を行なう請求項1に記載の水中探知
    装置。
  3. 【請求項3】前記駆動回路は、信号発生器と、この信号
    発生器で生成された信号を各振動子の方位角に対応して
    所定の位相角だけ移相する複数の移相回路とを有し、各
    移相回路からの出力を送信信号として振動子に供給する
    請求項1または2に記載の水中探知装置。
  4. 【請求項4】前記駆動回路は、各振動子の方位角に対応
    した所定の位相角を持った信号を独立して生成する複数
    の信号発生器を有し、各信号発生器からの出力を送信信
    号として振動子に供給する請求項1または2に記載の水
    中探知装置。
  5. 【請求項5】前記駆動回路は、信号発生器と、この信号
    発生器で生成された信号を各振動子の方位角に対応して
    所定の時間だけ遅延させる複数の遅延回路とを有し、各
    遅延回路からの出力を送信信号として振動子に供給する
    請求項1または2に記載の水中探知装置。
  6. 【請求項6】前記駆動回路は、各振動子の方位角に対応
    した所定の遅延時間を持った信号を独立して生成する複
    数の信号発生器を有し、各信号発生器からの出力を送信
    信号として振動子に供給する請求項1または2に記載の
    水中探知装置。
  7. 【請求項7】送信ビームの鉛直方向の傾斜角度に対応し
    て、各振動子に加わる送信信号の位相を鉛直方向に制御
    する請求項1ないし6のいずれかに記載の水中探知装
    置。
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