JP2001342598A - メッキ用バレル素材、バレル及びバレル製造方法 - Google Patents

メッキ用バレル素材、バレル及びバレル製造方法

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JP2001342598A
JP2001342598A JP2000163291A JP2000163291A JP2001342598A JP 2001342598 A JP2001342598 A JP 2001342598A JP 2000163291 A JP2000163291 A JP 2000163291A JP 2000163291 A JP2000163291 A JP 2000163291A JP 2001342598 A JP2001342598 A JP 2001342598A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枠材に小さな目を有するクロス材を設けるこ
とにより、穿孔加工をしなくともバレル素材及びバレル
を形成できるようにする。 【解決手段】 メッキ液流動可能な窓4を有する樹脂製
枠材5に、前記窓4を被うべくメッキ液流動可能な多数
の目6を有する樹脂製クロス材7を設けてバレル素材2
を形成する。そのバレル素材2を屈曲して被メッキ物投
入口15を有するバレル本体3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極小電子部品等の
被メッキ物を電気メッキするためのバレル、そのバレル
素材及びそのバレル製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品等の小部品を電気メッキ
する電解メッキ装置は、特開平8−176897号公報
に開示されているように、被メッキ物を六角筒形状のバ
レルに収容し、このバレルをメッキ槽内の電解メッキ液
中に浸漬し、メッキ液中に陽極を、バレル内に陰極をそ
れぞれ設け、前記バレルを横軸回りに回転させて、被メ
ッキ物を転動させながらメッキをするようになってい
る。前記バレルは、5面を形成する側板を、矩形に枠組
される枠体と、多数の小孔が穿設された絶縁材よりなる
網状板とで形成している。
【0003】前記網状板としては、実公平1−1173
6号公報に開示された技術があり、合成樹脂製の板に無
数の小孔をキリ等で穿孔したものであって、穿孔加工で
きるキリ孔の最小径は1mm程度となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、メッキする電子
部品は極小化されてきており、直径が1mm以下の部品
も多数有り、そのような極小部品は前記従来技術のバレ
ルを使用すると、小孔に入り込んでメッキ不良、取り出
し困難になることがあり、不良品の発生原因になってい
る。また、樹脂板に小孔を穿孔加工するのは非常に困難
であり、ドリルの破損も多く、また、5枚の側板を六角
形状に組み合わせることも困難な作業となっており、バ
レル製作のコスト高を招いている。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決できるようにしたメッキ用バレル素材、バレル及び
バレル製造方法を提供することを目的とする。本発明
は、枠材に小さな目を有するクロス材を設けることによ
り、穿孔加工をしなくともバレルを形成するための素材
となり得るメッキ用バレル素材を提供することを目的と
する。本発明は、枠材に小さな目を有するクロス材を設
けたバレル素材を折り曲げ加工するだけで、バレルに製
作できるメッキ用バレル製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】本発明は、枠材に小さな目を有するクロス
材を設けることにより、極小の目を有する状態に簡単か
つ安価に製作できるバレルを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明バレル素材におけ
る課題解決のための第1の具体的手段は、メッキ液流動
可能な窓4を有する樹脂製枠材5に、前記窓4を被うべ
くメッキ液流動可能な多数の目6を有する樹脂製クロス
材7を設けていることである。これによって、クロス材
7は穿孔加工をすることなく極めて小さい目6を多数有
し、メッキ液を流動させるが被メッキ物を通すことはな
く、極小被メッキ物の電気メッキを可能にする。
【0008】本発明バレル素材における課題解決のため
の第2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前
記枠材5の一側面に窓4より一回り大きい枠段部8を形
成し、この枠段部8内に前記クロス材7を窓4被覆状態
に設けていることである。これによって、高価なクロス
材7の使用を最小限に抑えてコストダウンを図ることが
できる。本発明バレル素材における課題解決のための第
3の具体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記枠
材5の一側面に、メッキ液流動可能な窓9Aを有して枠
材5と正面視略同一形状に形成された樹脂製のクロス材
止め枠9を張り付けていることである。
【0009】これによって、高価なクロス材7を効率良
く使用してコストダウンを図り、しかもクロス材7の確
実な取り付けができる。本発明バレル素材における課題
解決のための第4の具体的手段は、第2の具体的手段に
加えて、前記枠材5の一側面の枠段部8内に、メッキ液
流動可能な窓10Aを有する樹脂製のクロス材止め小枠
具10を嵌入固定していることである。これによって、
枠材5にクロス材7を止めておく部材を簡単かつ安価に
構成することが可能になる。
【0010】本発明バレル素材における課題解決のため
の第5の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前
記枠材5の一側面に、枠材5と略同一外形状のクロス材
7を配置し、メッキ液流動可能な窓11Aを有して枠材
5と正面視略同一形状の樹脂製のクロス材止め大枠11
を、クロス材7を挟んで前記枠材5に取り付けているこ
とである。これによって、製作を極めて簡単にしてコス
トダウンを図り、しかもクロス材7の確実な取り付けが
でき。
【0011】本発明バレル素材における課題解決のため
の第6の具体的手段は、前記いずれかの具体的手段に加
えて、前記クロス材7は樹脂フィラメント7aを製織し
てあることである。これによって、クロス材7に極小の
目6を正確かつ確実に形成しておくことが可能になる。
本発明バレル素材における課題解決のための第7の具体
的手段は、第1〜6のいずれかの具体的手段に加えて、
前記枠材5は複数の平行な仕切り部13で区切られた複
数の窓4を有することである。
【0012】これによって、枠材5の構成を強固にで
き、容量の大きなバレルを形成可能になる。本発明バレ
ル素材における課題解決のための第8の具体的手段は、
第1〜6のいずれかの具体的手段に加えて、前記枠材5
は1つの窓4を有することである。これによって、バレ
ルをシンプルな構造にできる。本発明バレル素材におけ
る課題解決のための第9の具体的手段は、第1〜6のい
ずれかの具体的手段に加えて、外周部に締結具用連結部
14を有することである。
【0013】これによって、バレル素材2を締結具によ
る締結でバレルを構成することが可能になり、バレル素
材2の取り替えも可能になる。本発明製造方法における
課題解決のための第1の具体的手段は、前記第7の具体
的手段7に記載のバレル素材2を平坦形状に形成し、こ
のバレル素材2を複数の平行な仕切り部13で屈曲して
1面が被メッキ物投入口15となる略多角筒状バレル本
体3に形成し、このバレル本体3の軸方向両端に軸部付
きの端部閉鎖板16、17を取り付けることである。
【0014】これによって、バレル素材2によるバレル
の製作が極めて容易にかつ簡単になる。本発明製造方法
における課題解決のための第2の具体的手段は、縦横の
取り付け枠部18でバレル枠体19を形成し、このバレ
ル枠体19の1面を被メッキ物投入口15としかつその
他の各面に内部を包囲するように前記取り付け枠部18
を介して前記具体的手段7〜9のいずれかに記載のバレ
ル素材2を取り付けることである。
【0015】これによって、バレル素材2を小物で安価
に形成し、バレル枠体19で強固な枠組を構成すること
が可能になる。本発明製造方法における課題解決のため
の第3の具体的手段は、前記具体的手段9に記載のバレ
ル素材2を、複数枚が互いに隣接するように連結して1
面が被メッキ物投入口15となる略多角筒状バレル本体
3に形成し、このバレル本体3の軸方向両端に軸部付き
の端部閉鎖板16、17を取り付けることである。これ
によって、バレル素材2を小物に形成して組立によりバ
レルを構成することが可能になる。
【0016】本発明製造方法における課題解決のための
第4の具体的手段は、縦横の取り付け枠部18でバレル
枠体19を形成し、このバレル枠体19の1面を被メッ
キ物投入口15としかつその他の各面に内部を包囲する
ように、樹脂フィラメント7aを製織してメッキ液流動
可能な多数の目6を形成した樹脂製クロス材7を取り付
けることである。これによって、簡単かつ容易にバレル
を製作することが可能になる。本発明バレルにおける課
題解決のための第1の具体的手段は、いずれかに記載の
バレルの製造方法で製造したことである。
【0017】これによって、極小の目6を有するバレル
を簡単かつ安価に製作できる。本発明バレルにおける課
題解決のための第2の具体的手段は、1面に被メッキ物
投入口15を有する略多角筒状バレル本体3と、このバ
レル本体3の軸方向両端に固定される軸部付き端部閉鎖
板16、17とを有し、前記バレル本体3は各面にメッ
キ液流動可能な窓4を有し、各窓4を樹脂フィラメント
7aを製織してメッキ液流動可能な多数の目6を形成し
た樹脂製クロス材7で被覆していることである。
【0018】これによって、極小の目6を有する略多角
筒形状のバレルを簡単かつ安価に製作できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜4に示す第1の実施の形態
において、バレル1は、1面に被メッキ物投入口15を
有する略多角筒状のバレル本体3Aと、このバレル本体
3Aの軸方向両端に固定される円板状端部閉鎖板16、
17と、前記バレル本体3Aの被メッキ物投入口15を
開閉自在に閉鎖する蓋部材21とを有し、全部材は絶縁
可能でかつメッキ液で変質しない合成樹脂で形成されて
いる。
【0020】このバレル1は、バレル本体3A内に陰極
を設けると共に被メッキ物投入口15から極小電子部品
等を収納し、メッキ槽内の陽極を配置したメッキ液内に
浸漬して、横軸回りに回転させながら電気メッキ作業を
する。前記端部閉鎖板16、17はメッキ槽に回転自在
に枢支されるための軸部16a、17aを備えており、
その一方はギヤとなっていて、駆動ピニオンから回転動
力が伝達可能になっている。バレル本体3Aは被メッキ
物投入口15と合わせて六角形になっており、この1面
を構成する被メッキ物投入口15には口枠22が設けら
れ、この口枠22から立て壁23が立設されている。
【0021】蓋部材21は口枠22に嵌合して被メッキ
物投入口15を閉鎖する形状であり、枢支軸24を介し
てロック板25が設けられ、このロック板25を回転さ
せてその端部を立て壁23に形成した溝26に係合する
ことにより、施蓋状態を保持するようになっている。前
記バレル本体3Aは各面にメッキ液流動可能な窓4を有
し、各窓4を樹脂製クロス材7で被覆している。このク
ロス材7は図2に示すように、縦横の樹脂フィラメント
7aを製織して、メッキ液流動可能な多数の極小の目6
を形成している。樹脂フィラメント7aは、ポリアミド
樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、フッ素樹脂等が使用され、製織後の目6
(オープニング)は数十から数千ミクロンまで種々形成
できる。
【0022】図1において、前記バレル本体3Aの製作
は、長手方向(バレル周方向になる)に少なくとも5つ
の窓4を有する樹脂製枠材5と、窓4を被う少なくとも
5枚の樹脂製クロス材7と、窓9Aを有して枠材5と正
面視略同一形状に形成された樹脂製クロス材止め枠9と
を用意する。前記枠材5及びクロス材止め枠9には、長
手方向に窓4、9Aを区切るための窓枠部5a、9aが
形成され、枠材5の窓枠部5aの一側面(外面)には、
窓4より一回り大きい枠段部8が凹み状に形成されてお
り、クロス材7はこの枠段部8内に入る形状である。
【0023】枠材5の枠段部8内にクロス材7を入れて
窓4を被覆した状態で取り付け、そのクロス材7を窓枠
部9aで挟むように、枠材5に対してクロス材止め枠9
を張り合わせて1枚のバレル素材2Aを形成する。この
バレル素材2Aは略3重構造の平坦な板形状となってお
り、5つの窓4と窓9Aとが対向し、その間を塞ぐよう
に目6を有するクロス材7が張られ、枠材5とクロス材
止め枠9とでクロス材7の取り付けを強固にしている。
このようなバレル素材2Aは長手方向中途部に窓枠部5
a、9a(両方合わせて)で形成される4つの平行な仕
切り部13を有することになる。そして、長手方向両端
から1番目の仕切り部13で同一側に120度屈曲し、
さらにその内側の仕切り部13も同様に、同一側に12
0度屈曲することにより、バレル素材2Aは六角形の5
面を形成する形状に屈曲加工され、残り1面が被メッキ
物投入口15となる。
【0024】前記枠材5に対するクロス材7及びクロス
材止め枠9の取り付けは、熱融着、溶接、接着剤による
接着等で行われ、バレル素材2Aの屈曲加工は折り曲げ
治具と使った加熱曲げ加工等で行われる。なお、バレル
素材2の窓4は、幅方向(バレル軸方向になる)におい
て1つでもよいが、仕切り部13で区切られて複数(実
施の形態では2つ)形成されている。また、枠段部8は
クロス材止め枠9の枠材5と接合する面に形成して、ク
ロス材7をクロス材止め枠9に取り付けてもよい。
【0025】図5〜7に示す第2の実施の形態におい
て、このバレル素材2Bは、前記バレル素材2Aのクロ
ス材止め枠9の代わりに、窓4の数だけのクロス材止め
小枠具10を使用しており、このクロス材止め小枠具1
0は窓を有していて枠材5の枠段部8に嵌る大きさであ
り、従って、枠材5の枠段部8はクロス材7を配置する
深さよりも深く形成され、クロス材止め小枠具10を完
全に嵌め込む深さ又は一部を嵌め込む深さになってい
る。従って、平板状枠材5の各窓4の枠段部8に、小片
状のクロス材7を入れ、その上からクロス材止め小枠具
10を嵌入し、これらを固定することによってバレル素
材2Bを形成し、このバレル素材2Bを第1の実施の形
態と同様に、4個所の仕切り部13で曲げ加工して多角
筒形状のバレル本体3Bを形成する。 図8に示す第3
の実施の形態において、このバレル素材2Cは、長手方
向5つの窓4を有する枠材5と、この枠材5と略同一大
きさのクロス材7と、枠材5と略同一大きさでかつ略同
一形状の窓を有するクロス材止め大枠11とを有し、枠
材5とクロス材止め大枠11とでクロス材7をサンドイ
ッチ状に挟んで相互に固定されており、第1の実施の形
態と同様に、窓枠部5aで形成される4箇所の仕切り部
13で屈曲して多角筒形状のバレル本体を形成する。
【0026】前記バレル素材2Cは、枠材5、クロス材
止め大枠11、クロス材7の総てが単純な形状で部品点
数が少ないので、製作が極めて簡単かつ安価である。枠
材5とクロス材止め大枠11とを外形状も窓も同一形状
にして兼用化することができるが、枠材5をクロス材止
め大枠11より厚肉にしてもよい。前記第1〜3の実施
の形態において、クロス材止め枠9、クロス材止め小枠
具10及びクロス材止め大枠11は、クロス材7を枠材
5に対して強固に固定するために設けているが、熱融着
等でクロス材7自体で枠材5に強固に固定できるなら、
又は他の部材で置き換えることができるなら、それらを
割愛することも可能になる。
【0027】また、前記第1〜3の実施の形態のバレル
素材2A,2B,2Cは、単一の窓4(窓4は幅方向に
複数有ってもよい)を有する1面形成素材として形成す
ることができ、その場合、枠材5の形状も種々変更でき
る。図9、10に示す第4の実施の形態において、バレ
ル本体3Dは六角筒形状のバレル枠体19の各面にバレ
ル素材2Dを取り付けてバレル本体3が構成されてい
る。バレル枠体19は、縦横に、特に六角の角部に取り
付け枠部18を有する格子付き枠体であり、格子の目が
窓19aとなっており、樹脂で一体成形するか、又は平
坦な格子体をバレル素材2Aと同様に平行な4つの取り
付け枠部18で折り曲げ加工で120度ずつ折曲して形
成する。。
【0028】バレル素材2Dは単一の窓4を有する枠材
5とクロス材止め大枠11とでクロス材7を挟持したも
のであり、前記バレル素材2Cの1面形成部分と同様な
形状になっており、1個のバレル本体3に5枚用意され
る。または、バレル本体3幅方向に取り付け枠部18を
形成して窓19aが複数形成されている場合は、その倍
数だけバレル素材2Dが用意される。前記バレル本体3
Dは、バレル枠体19とバレル素材2Dとを別個に形成
しておいて、バレル枠体19の取り付け枠部18にバレ
ル素材2Dの周囲部をボルト(又はその他の締結手段)
29で締結している。従って、バレル素材2Dの周囲は
ボルト孔を有する連結部となっており、破損した場合に
取り替え可能になっている。前記ボルト29も樹脂等の
絶縁材料で形成されている。
【0029】この第4の実施の形態において、バレル本
体3Dにはバレル素材2A、2Bの構造のものを1面形
成素材として形成して使用でき、その場合に、枠材5を
割愛して、バレル枠体19に枠段部8を形成して枠材5
の役目をさせてもよい。前記バレル素材2Dは小物で安
価に形成でき、バレル枠体19で強固な枠組を構成する
ことが可能になる。図11、12に示す第5の実施の形
態において、バレル素材2Eはそれ自体が六角筒形状の
バレル本体3Eの各面を形成する素材となっており、即
ち、複数枚が互いに隣接するように連結して1面が被メ
ッキ物投入口15となる略多角筒状バレル本体3Eに形
成し、このバレル本体3Eの軸方向両端に軸部付きの端
部閉鎖板16、17を取り付けることによりバレル1と
なる。
【0030】バレル素材2Eは単一の窓4を有する枠材
5とクロス材止め枠9とでクロス材7を挟持したもので
あり、前記バレル素材2Aの1面形成部分と同様な構造
で、枠材5の両端が120度に屈曲されて連結部30を
形状してある。バレル素材2Eは5枚を連結部30で互
いにボルト締結し、5枚の両端の連結部30間に被メッ
キ物投入口15を形成し、又は第1の実施の形態で示し
た口枠22を固定して被メッキ物投入口15を形成し、
それらの軸方向両端に軸部付きの端部閉鎖板16、17
を取り付けてバレル1を構成する。
【0031】この第5の実施の形態において、前記バレ
ル素材2Eは取り替え可能であり、クロス材7はクロス
材止め枠9と同一大きさにしてもよく、また、クロス材
7をクロス材止め枠9に取り付けておいて、そのクロス
材止め枠9を枠材5にボルト締結してもよい。図13、
14に示す第6の実施の形態において、バレル本体3F
は縦型円筒(略円錐台形)形状で、上部に被メッキ物投
入口15を有し、底部に凹凸傾斜底面31を有してお
り、バレル枠体19Fの各面にバレル素材2Fを締結手
段又は溶着手段等を介して取り付けており、縦軸回りに
旋回させるための上部支持体32を取り付けてバレル1
を構成する。33は陰極用リード線を示している。
【0032】バレル枠体19Fは、円周部及び底部に縦
横に延びる取り付け枠部18を有する格子付き枠体であ
り、格子の目が窓19aとなっており、樹脂で一体成形
するか、又は棒状部材を接合して形成する。。これに使
用するバレル素材2Fは、前記第4、5の実施の形態で
使用した単一の窓4を有するものを、凹凸傾斜底面31
を形成する各面に張り付け、また、単一又は複数の窓4
を有するものを、図13に示すように円弧板形状に湾曲
させて円筒部分に張り付けて、バレル本体3Fを構成す
る。
【0033】この第6の実施の形態において、前記バレ
ル素材2A〜2Cのものを、丸く形成しかつその両端を
接合してバレル本体3Fの円筒部分を形成し、碗状にか
つ凹凸を付けて形成してバレル本体3Fの底部を形成
し、前記円筒状バレル素材の下縁に碗状バレル素材の上
縁を接合してバレルとしたり、前記円筒状バレル素材及
び碗状バレル素材をバレル枠体19Fの表面に取り付け
てバレルとしたりしてもよい。図15〜17に示す第7
の実施の形態において、バレル1は、1面に被メッキ物
投入口15を有する略多角筒状のバレル本体3Gと、こ
のバレル本体3Gの軸方向両端に固定される円板状端部
閉鎖板16、17と、メッキ物投入口15に設けた口枠
22Gと、前記被メッキ物投入口15を開閉自在に閉鎖
する蓋部材21とを有し、全部材は絶縁可能でかつメッ
キ液で変質しない合成樹脂で形成されている。
【0034】前記バレル本体3Gを形成するためのバレ
ル素材2Gは、長手方向に少なくとも5つの窓4を有す
る樹脂製枠材5と、この枠材5と略同一大きさの1枚の
樹脂製クロス材7とを張り合わせ、枠材5の両端に板材
36を固着して形成されている。このバレル素材2Gは
2重構造の平坦な板形状となっており、5つの窓4によ
って4つの平行な仕切り部13を有することになり、第
1の実施の形態と同様に、長手方向両端から1番目の仕
切り部13で同一側に120度屈曲し、さらにその内側
の仕切り部13も同様に、同一側に120度屈曲するこ
とにより、バレル素材2Gは六角形の5面を形成する形
状に屈曲加工され、残り1面が被メッキ物投入口15と
なる。
【0035】このバレル素材2Gのバレル軸方向両端
は、一対の六角板37の外周面に、ネジ等の止め手段又
は溶接等の固着手段を介して固定されており、六角形の
保形がなされている。前記口枠22Gは一対の板材38
に立て壁23が立設され、立て壁23に溝26が形成さ
れている。口枠22Gの一対の板材38にバレル素材2
Gの板材36がボルト固定されており、バレル素材2G
の六角板37及び口枠22Gの軸方向端は端部閉鎖板1
6、17にボルト固定されており、これらは別個に形成
して組立られている。
【0036】蓋部材21は口枠22Gの板材38に当接
することにより被メッキ物投入口15を閉鎖する形状で
あり、バレル素材2Gと略同様に、軸方向に複数の窓4
を有する枠材5に、略同じ大きさのクロス材7を添付
し、これを枠材5と略同一形状でかつ枠材5より厚肉の
蓋枠39に固着しており、前記蓋枠39に2本の枢支軸
24を設け、この各枢支軸24を介してロック板25を
設け、このロック板25を回転させてその端部を立て壁
23に形成した溝26に係合するようになっている。
【0037】前記端部閉鎖板16、17はメッキ槽に回
転自在に枢支されるための軸部16a、17aを備えて
おり、軸部16a、17aの少なくとも一方は陰極用リ
ード線を挿通するために筒軸となっており、端部閉鎖板
16はギヤとなっていて、駆動ピニオンから回転動力が
伝達可能になっている。この第7の実施の形態において
は、バレル素材2Gの形成が簡単であり、バレル素材2
G、口枠22G及び端部閉鎖板16、17を個別に形成
して、分解・組立をすることができる。
【0038】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
バレル本体3は六角形以外の四角形、八角形等の多角形
に形成してもよく、蓋部材21は第3、4の実施の形態
で示すような単一(幅方向に複数有ってもよい)又は複
数の窓を有するバレル素材2で形成してもよい。また、
第2の実施の形態において、枠材5を略六角形に成形し
た後に、クロス材止め小枠具10にクロス材7を取り付
けたものを枠材5に固着するようにしたり、図10及び
図14に示す1面に被メッキ物投入口15を有するバレ
ル枠体19の外周面に、多数の目6を有するクロス材7
を直接的に固着して、バレル本体3を形成したりするこ
ともできる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、枠材5に
クロス材7を設けるだけで、メッキ液流動可能な極小の
目6を有するバレル素材2を形成でき、極小部品のメッ
キをするためのバレルを製作する素材として利用するこ
とができ、製作も簡単かつ安価にできる。また、枠材5
にクロス材7を設けたバレル素材2を折り曲げ加工する
だけでバレルに製作でき、バレルの製作が簡単かつ安価
にできる。
【0040】さらに、クロス材7によってメッキ液流動
可能な極小の目6を形成したバレルを簡単かつ安価に製
作でき、極小部品の電気メッキが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバレル素材及びバレル製造方法の第1
の実施の形態を断面説明図である。
【図2】バレル素材2の拡大図である。
【図3】第1の実施の形態のバレル及びバレル装置の断
面図である。
【図4】同バレルの正面図である。
【図5】第2の実施の形態のバレル素材の断面説明図で
ある。
【図6】同バレルの断面図である。
【図7】同バレルの正面図である。
【図8】第3の実施の形態のバレル素材の断面説明図で
ある。
【図9】第4の実施の形態のバレル素材の断面図であ
る。
【図10】同バレルの断面図である。
【図11】第5の実施の形態のバレル素材の断面図であ
る。
【図12】同バレルの断面図である。
【図13】第6の実施の形態のバレル素材の断面図であ
る。
【図14】同バレルの断面図である。
【図15】第7の実施の形態のバレル素材の断面図であ
る。
【図16】同バレルの一部断面正面図である。
【図17】同バレルの断面側面図である。
【符号の説明】 2 バレル素材 3 バレル 4 窓 5 枠材 5a 窓枠部 6 目 7 クロス材 8 枠段部 9 クロス材止め枠 10 クロス材止め小枠具 11 クロス材止め大枠 13 仕切り部 14 連結部 15 被メッキ物投入口 16 端部閉鎖板 17 端部閉鎖板 18 取り付け枠部 19 バレル枠体

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ液流動可能な窓を有する樹脂製枠
    材に、前記窓を被うべくメッキ液流動可能な多数の目を
    有する樹脂製クロス材を設けていることを特徴とするメ
    ッキ用バレル素材。
  2. 【請求項2】 前記枠材の一側面に窓より一回り大きい
    枠段部を形成し、この枠段部内に前記クロス材を窓被覆
    状態に設けていることを特徴とする請求項1に記載のメ
    ッキ用バレル素材。
  3. 【請求項3】 前記枠材の一側面に、メッキ液流動可能
    な窓を有して枠材と正面視略同一形状に形成された樹脂
    製のクロス材止め枠を張り付けていることを特徴とする
    請求項2に記載のメッキ用バレル素材。
  4. 【請求項4】 前記枠材の一側面の枠段部内に、メッキ
    液流動可能な窓を有する樹脂製のクロス材止め小枠具を
    嵌入固定していることを特徴とする請求項2に記載のメ
    ッキ用バレル素材。
  5. 【請求項5】 前記枠材の一側面に、枠材と略同一外形
    状のクロス材を配置し、メッキ液流動可能な窓を有して
    枠材と正面視略同一形状の樹脂製のクロス材止め大枠
    を、クロス材を挟んで前記枠材に取り付けていることを
    特徴とする請求項1に記載のメッキ用バレル素材。
  6. 【請求項6】 前記クロス材は樹脂フィラメントを製織
    してあることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載
    のメッキ用バレル素材。
  7. 【請求項7】 前記枠材は複数の平行な仕切り部で区切
    られた複数の窓を有することを特徴とする前記請求項1
    〜6のいずれかに記載のメッキ用バレル素材。
  8. 【請求項8】 前記枠材は1つの窓を有することを特徴
    とする前記請求項1〜6のいずれかに記載のメッキ用バ
    レル素材。
  9. 【請求項9】 外周部に締結具用連結部を有することを
    特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載のメッキ
    用バレル素材。
  10. 【請求項10】 前記請求項7に記載のバレル素材を平
    坦形状に形成し、このバレル素材を複数の平行な仕切り
    部で屈曲して1面が被メッキ物投入口となる略多角筒状
    バレル本体に形成し、このバレル本体の軸方向両端に軸
    部付きの端部閉鎖板を取り付けることを特徴とするメッ
    キ用バレルの製造方法。
  11. 【請求項11】 縦横の取り付け枠部でバレル枠体を形
    成し、このバレル枠体の1面を被メッキ物投入口としか
    つその他の各面に内部を包囲するように前記取り付け枠
    部を介して前記請求項7〜9のいずれかに記載のバレル
    素材を取り付けることを特徴とするメッキ用バレルの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記請求項9に記載のバレル素材を、
    複数枚が互いに隣接するように連結して1面が被メッキ
    物投入口となる略多角筒状バレル本体に形成し、このバ
    レル本体の軸方向両端に軸部付きの端部閉鎖板を取り付
    けることを特徴とするメッキ用バレルの製造方法。
  13. 【請求項13】 縦横の取り付け枠部でバレル枠体を形
    成し、このバレル枠体の1面を被メッキ物投入口としか
    つその他の各面に内部を包囲するように、樹脂フィラメ
    ントを製織してメッキ液流動可能な多数の目を形成した
    樹脂製クロス材7を取り付けることを特徴とするメッキ
    用バレルの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記請求項10〜13のいずれかに記
    載のバレルの製造方法で製造したことを特徴とするメッ
    キ用バレル。
  15. 【請求項15】 1面に被メッキ物投入口を有する略多
    角筒状バレル本体と、このバレル本体の軸方向両端に固
    定される軸部付き端部閉鎖板とを有し、前記バレル本体
    は各面にメッキ液流動可能な窓を有し、各窓を樹脂フィ
    ラメントを製織してメッキ液流動可能な多数の目を形成
    した樹脂製クロス材で被覆していることを特徴とするメ
    ッキ用バレル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242924A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tdk Corp めっき用バレルおよびバレルめっき装置
JP2012132069A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Takashi Ueichi メッキ用バレル装置
TWI648415B (zh) * 2015-11-04 2019-01-21 古河電氣工業股份有限公司 Electrolytic copper foil and lithium ion secondary battery using the same

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