JP2001340686A - 全自動洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】国際規格に準拠する国への海外展開に於いて
も、部品を共用化し、規格上問題の発生の無い全自動洗
濯機の提供。 【解決手段】外枠上部に取付けられる上面カバーと、上
面カバーに配される電源コードを具備している全自動洗
濯機にあって、上記、上面カバーのコードスペーサ係合
口に係合するコードスペーサを設け、コードスペーサに
は電源コードに相対する方向にスペーサスリットを設け
て固定させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は全自動洗濯機に係
り、特に電源コードの固定方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般的な全自動洗濯機の電源コードの固
定方法は、電源コードを結び目により縛って固定してい
るのが一般的である。

【０００３】電源コードと内部配線の接続している部分
に張力および、ねじれ力が加わらないようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】電源コードを結び目に
より縛って固定する方式は、日本以外の国際規格（ＩＥ
Ｃ規格）に準拠している国には認められていない。

【０００５】従って、日本国内の異電圧仕様の全自動洗
濯機を海外に展開する場合は、国際規格不適合という問
題が発生する。

【０００６】本発明の目的は、国際規格に準拠する国へ
の海外展開に於いても問題の発生が無い電源コードの固
定方式を提案することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、外枠上部に取
付けられる上面カバーと、上面カバーに配される電源コ
ードを具備している全自動洗濯機にあって、上記、上面
カバーのコードスペーサ係合口に係合するコードスペー
サを設け、コードスペーサには電源コードに相対する方
向にスペーサスリットを設けることを特徴とするもので
ある。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。

【０００９】図１において、鋼板製で且つ箱形の外枠１
内には、吊り棒２及び防振ばね３によってポリプロピレ
ン等の合成樹脂製の外槽４が防振支持されている。外槽
４内には水平断面形状が略円形な洗濯兼脱水槽５が設け
られる。この洗濯兼脱水槽５の上端縁には合成樹脂製の
上部流体バランスリング６がねじにより取り付けられて
いる。洗濯兼脱水槽５の側壁には多数の脱水孔５ａが設
けられ、底部内側の中央にはポリプロピレン等の合成樹
脂にて形成された回転翼７が設置され、該回転翼７の周
囲にはその外周面を洗濯兼脱水槽５の内周面に当接して
支えたポリプロピレン等の合成樹脂製の中空リングに流
体を封入した下部流体バランスリング８が取り付けられ
る。

【００１０】外槽４の上端には、外槽４と前記洗濯兼脱
水槽５の間の隙間に洗濯物が落下するのを防止するため
に、合成樹脂製の槽カバー９が設けられる。

【００１１】排水装置１０は、前記外槽４の底部の外側
に取り付けられて該外槽４の内側に連通した排水モータ
１１と、排水モータ１１に接続する排水ホース１２を備
える。排水ホース１２は、外枠１の側壁下部に形成した
穴を通して枠外に伸長される。

【００１２】外槽４の底部外側には、更に駆動装置１３
を取り付ける鋼板製のセンターベース１４が固定されて
おり、センターベース１４にはモータ１５とクラッチ機
構部が１６が固定される。モータ１５の出力軸１５ａに
は駆動プーリ１７が固定され、クラッチ機構部１６の入
力軸１６ａには従動プーリ１８が固定され、両プーリ１
７，１８はベルト１９によって連結される。クラッチ機
構部１６は、その内部に洗濯駆動と脱水駆動を切リ換え
るクラッチや減速機構を備え、その２重出力軸１６ｂは
センターベース１４及び外槽４を貫通して外槽４内に突
出し、外側軸には洗濯兼脱水槽５が結合され、内側軸に
は回転翼７が結合される。

【００１３】外枠１の上端部には上面カバー２０が取り
付けられ、上面カバー２０の中央部には衣類投入口２０
ａが開口し、その手前側にはフロントパネルボックス２
０ｂが形成され、後側にはリアパネルボックス２０ｃが
形成される。上面カバー２０の後側には電源コード２５
が配設されている。前記衣類投入口２０ａは開閉蓋２１
で開閉自在に覆われ、前記フロントパネルボックス２０
ｂ内には制御装置２２が設置され、前記リアパネルボッ
クス２０ｃ内には注水口２３に連なる給水電磁弁２４と
前記開閉蓋２１の開閉に係合しＯＮ，ＯＦＦする安全ス
イッチ２６が設置される。安全スイッチ２６のＯＮ，Ｏ
ＦＦの制御状態は制御装置２２に入力され、そして制御
装置２２により、モータ１５等の電気部品の運転を指示
制御するようになっている。

【００１４】図２は、本発明の実施例の分解斜視図で、
図３は要部断面図である。

【００１５】上面カバー２０にはコードスペーサ係合口
２０ｄが設けられており、２０ｅはコード入口溝、２０
ｆはコードスペーサ係合口２０ｄに於けるコード出口溝
である。

【００１６】２６はコードスペーサ係合口に係合するコ
ードスペーサである。

【００１７】コードスペーサ２６には、電源コード２５
が係合する様にスペーサスリット２６ａ及び２６ｂが設
けられている。スペーサスリット２６ａ，２６ｂは電源
コード２５に相対する方向に設けられており、このスペ
ーサスリット２６ａ，２６ｂに電源コード２５を係合さ
せる。

【００１８】組込みは、先ず電源コード２５をドスペー
サ２６のスペーサスリット２６ａ，２６ｂに挿入して、
上面カバー２０のコードスペーサ係合口２０ｄに係合さ
せ組込むものである。電源コード２５は、コードスペー
サ係合口のコード入口溝２０ｅとコード出口溝２０ｆに
配設される。

【００１９】電源コード２５に相対する方向にスペーサ
スリット２６ａ，２６ｂを設け、係合させて強制させ、
又、コードスペーサ２６をコードスペーサ係合口２０ｄ
に挿入することにより、電源コード２５は更に強制さ
れ、電源コード２５に引張力及び押込み力を加えても、
電源コード２５が移動することは無い。

【００２０】本発明によれば、日本以外の国際規格（Ｉ
ＥＣ規格）に準拠している海外に全自動洗濯機を展開す
る場合に於いても、コードスペーサ２６を配することに
より、上面カバー２０の変更等の必要が無く共用化が図
れるものである。

【００２１】又、電源コード２５についても、結び目を
廃止するだけで、これについても共用化が図れる。

【００２２】

【発明の効果】国際規格に準拠する国への海外展開に於
いても、部品を共用化し、規格上問題の発生の無い全自
動洗濯機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の縦断面
図である。

【図２】本発明の一実施例に係る分解斜視図である。

【図３】本発明の一実施例に係る要部断面図である。

【符号の説明】

１…外枠、２０…上面カバー、２０ｄ…コードスペーサ
係合口、２５…電源コード、２６…コードスペーサ、２
６ａ，２６ｂ…スペーサスリット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外枠上部に取付けられる上面カバーと、
   上面カバーに配される電源コードを具備している全自動
   洗濯機にあって、上記、上面カバーのコードスペーサ係
   合口に係合するコードスペーサを設け、コードスペーサ
   には電源コードに相対する方向にスペーサスリットを設
   けて固定させることを特徴とする全自動洗濯機。