JP2001339961A - パルス電源回路、及び、これを用いた高電圧パルス電源 - Google Patents

パルス電源回路、及び、これを用いた高電圧パルス電源

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JP2001339961A
JP2001339961A JP2000157692A JP2000157692A JP2001339961A JP 2001339961 A JP2001339961 A JP 2001339961A JP 2000157692 A JP2000157692 A JP 2000157692A JP 2000157692 A JP2000157692 A JP 2000157692A JP 2001339961 A JP2001339961 A JP 2001339961A
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JP
Japan
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power supply
switching element
discharging
circuit
pulse
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JP2000157692A
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Kenichi Aoki
謙一 青木
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SIサイリスタ等の、トリガをかけてオンに
できるが、オフにはできない、比較的大電流を扱える半
導体素子を使用可能とする。 【解決手段】 トリガ回路40から供給されるトリガ信
号によりオンとされる放電用スイッチング素子34をオ
フとするために、該放電用スイッチング素子34に加わ
る電圧を零又は負にするための消弧用ネットワーク50
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス電源回路、
及び、これを用いた高電圧パルス電源に係り、特に、加
速器用クライストロンのパルス電源に用いるのに好適
な、半導体素子を使用して、信頼性の向上、波形調整の
容易化、ユニット化によるスケーラビリティの確保、生
産性の向上等を図ったパルス電源回路、及び、これを用
いた高電圧パルス電源に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、加速器用クライストロンのパル
ス電源としては、図1に示す如く、充電用高圧電源10
と、該高圧電源10により充電される放電用コンデンサ
12と、該放電用コンデンサ12に蓄積された電荷を放
電するための放電用スイッチング素子14と、パルス波
形形成用のネットワーク16と、該ネットワーク16を
介して電荷が供給される、方形波パルス出力用のパルス
トランス18とを備えた回路が使用されることが多い。
【0003】前記スイッチング素子14には、大電力の
スイッチング性能が要求されるため、従来は、気体放電
を利用した高周波用真空管であるサイラトロンが使用さ
れてきたが、近年、スイッチの長寿命化、小型化、省電
力化やメンテナンスの容易化を図るため、MOS FE
Tとバイポーラトランジスタを組合せて1チップとした
絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate
Bipolar Transistor:IGBT)等の半導体素子に置
き換える動きがある。
【0004】なお、図1に示したような回路におけるネ
ットワーク16は、図ではコイル3個とコンデンサ3個
で形成されているが、実際には、何段ものコイルとコン
デンサが使用されており、設計が難しく、調整が容易で
ないという問題点を有していた。
【0005】又、図2に示すように、パルス波形形成用
ネットワーク16を省略して、スイッチング素子24に
よりパルストランス18に直接電荷を供給するようにし
た回路も提案されている。この回路により高電圧の方形
波パルスを発生する場合には、複数の回路を用い、パル
ストランス18の2次側を直列に接続している。
【0006】この回路によれば、調整要素がなく、簡単
な構成であるが、放電用スイッチング素子24には、制
御信号でオン・オフできるIGBTのような素子が求め
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状で
は、オン・オフ動作が可能なスイッチング素子には、あ
まり大電力を取扱えるものがなく、電源容量の大きなも
のは、電源が製作し難いという問題点を有していた。
【0008】一方、近年、比較的大電流を扱える半導体
素子として、従来形サイリスタのpnpn構造と異な
り、pinダイオードに格子状のゲートを埋め込んだチ
ャンネル構造形の静電誘導サイリスタ(SIサイリス
タ)が開発されているが、トリガをかけてオンにできる
一方、オフにはできないため、図2に示すような回路
に、そのまま用いることはできなかった。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、SIサイリスタ等の比較的大電流を
扱える半導体素子であって、トリガをかけてオンにはで
きるが、オフにはできない素子を、図2に示すような回
路に使用可能として、回路構成の簡単な大容量の電源を
作れるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルス電源回
路において、充電用電源と、該充電用電源により充電さ
れる放電用コンデンサと、該放電用コンデンサに蓄積さ
れた電荷を放電するための、トリガ信号によりオンとさ
れる放電用スイッチング素子と、該放電用スイッチング
素子をオフとするために、該放電用スイッチング素子に
加わる電圧を零又は負にするための消弧回路と、前記放
電用スイッチング素子を介して電荷が供給される、出力
用のパルストランスとを備えることにより、前記課題を
解決したものである。
【0011】又、前記消弧回路が、前記放電用コンデン
サに、他の消弧用コンデンサを並列につなぎ込むことに
より、前記放電用スイッチング素子をオフとするように
したものである。
【0012】又、前記消弧用コンデンサを複数設け、前
記消弧回路が、消弧時は並列接続されている該消弧用コ
ンデンサを、前記放電用スイッチング素子をオフとした
後、直列接続に組替えて、残っている負荷を前記放電用
コンデンサに戻すようにして、蓄積された電荷を、無駄
なく効率良く利用できるようにしたものである。
【0013】又、本発明は、高電圧パルス電源におい
て、前記パルス電源回路を単位回路として、複数のパル
ス電源回路のパルストランスの2次側を直列に接続する
ことにより、高電圧を発生させるようにしたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0015】本発明に係るパルス電源回路の実施形態
は、図3に示す如く、図2と同様のパルス電源回路にお
いて、放電用スイッチング素子34として、トリガをか
けることにより高速でオンにでき、オフにするために
は、素子に流れる電流を保持電流以下にしなければなら
ない素子を用いると共に、該放電用スイッチング素子3
4をオンとするためのトリガ回路40と、該放電用スイ
ッチング素子34をオフとするために、該放電用スイッ
チング素子34にか加わる電圧を零又は負にするための
消弧用ネットワーク(消弧回路)50とを備えたもので
ある。
【0016】前記放電用スイッチング素子34として
は、例えばサイリスタやSIサイリスタ等を使用するこ
とができる(図では、サイリスタの記号を用いてい
る)。
【0017】前記消弧用ネットワーク50は、図4に詳
細に示す如く、高速でオンになる消弧用スイッチング素
子(例えばサイリスタ)52と、放電用コンデンサ12
を戻し充電するためのダイオード54と、放電用スイッ
チング素子34のアノート電位を下げてオフとするため
の、消弧時に放電用コンデンサ12に並列接続される消
弧用コンデンサ56、58と、該消弧用コンデンサ56
と58の接続状態を変更するための、オン・オフが可能
なスイッチング素子(例えばIGBT)60、62、6
4とを用いて構成されている。
【0018】前記スイッチング素子60と64は、同時
にオン・オフできるようにされ、スイッチング素子62
は、60と64がオンの時にオフとなり、消弧用コンデ
ンサ56と58を互いに並列接続とし、一方、スイッチ
ング素子60と64がオフの時は、スイッチング素子6
2がオンとなって、消弧用コンデンサ56と58を互い
に直列接続するようにされている。
【0019】図3において、70、72は、それぞれ、
放電用スイッチ素子34及びパルストランス18を、本
発明によって生じる逆方向電圧から保護するためのダイ
オードである。
【0020】以下、図5を参照して、作用を説明する。
【0021】本発明によるパルス電源では、以下に示す
4個の状態を遷移して、出力パルスを発生する。まず、
放電用スイッチング素子34にトリガ回路40からトリ
ガをかけ、オンにする。この時、放電用コンデンサ12
に高圧電源10から充電されていた電荷Qは、放電用ス
イッチング素子34及びパルストランス18を通って流
れ、出力パルスが発生する。この時の放電用コンデンサ
12の電位V1、即ち、放電用スイッチング素子34の
アノード電位は、次式で表わされる。
【0022】 V1=Q/C1 …(1)
【0023】ここで、C1は、放電用コンデンサ12の
容量である。
【0024】次に出力パルスをオフにする場合には、消
弧用スイッチング素子52をトリガし、放電用コンデン
サ12の電荷Qを2つの消弧用コンデンサ56、58に
分配すると同時に、放電用スイッチング素子34のトリ
ガ信号を切る。放電用コンデンサ12の電荷Qがコンデ
ンサ56、58に分配されると、スイッチング素子34
のアノード側はカソード側より負電位になるので、同時
にゲートを負電位にすることにより、スイッチング素子
34はオフとなり、出力パルスもオフとなる。この時の
放電用スイッチング素子34のアノード側電位V2は、
次式であらわされる。
【0025】 V2=Q/(C1+C2+C3) …(2)
【0026】ここで、C2、C3は、それぞれ、消弧用コ
ンデンサ56、58の容量である。
【0027】消弧用スイッチング素子52は、電荷の分
配が終了した時点でオフになる。
【0028】コンデンサに蓄積された電荷を有効利用す
るため、次のパルスを発生させるまでの間に、2個の消
弧用コンデンサ56、58をスイッチング素子で直列に
組替えることにより、ダイオード54を介して電荷をコ
ンデンサ12に戻す。この時の放電用スイッチング素子
のアノード側電位V3は、次式で表わされる。
【0029】 V3=Q/(C2+C3) …(3)
【0030】最後に、スイッチング素子60、62、6
4を切換え、消弧用コンデンサ56、58を並列接続に
戻して、次のパルスの発生準備をする。
【0031】本実施形態においては、SIサイリスタを
放電用スイッチング素子として用いているので、SIサ
イリスタの機能を十分に活かすことができる。なお、放
電用スイッチング素子の種類はSIサイリスタに限定さ
れない。
【0032】又、本実施形態においては、消弧用コンデ
ンサを56、58の2個設け、直列に組替えて電荷を放
電用コンデンサ12に戻すようにしているので、効率良
く電荷を利用できる。なお、消弧用コンデンサの数は2
個に限定されず、例えば3個以上としたり、あるいは、
電荷を放電用コンデンサ12に戻す必要が無い場合に
は、58の1個のみとして、ダイオード54、コンデン
サ58及びスイッチング素子60、62、64を省略す
ることも可能である。
【0033】更に、本実施形態においては、スイッチン
グ素子34及びパルストランス18に保護用ダイオード
70、72を設けているので、本発明による逆方向電圧
から、これらを確実に保護することができる。
【0034】高電圧が必要な場合には、図2と同様に、
図3の回路のパルストランス18の2次側を直列に接続
してスタックすれば良い。
【0035】前記実施形態においては、本発明が、クラ
イストロン用電源に適用されていたが、本発明の適用対
象はこれに限定されず、やはり方形波パルスを出力する
インフレクタ用電源等の他の加速器用パルス電源や、方
形波パルス以外のその他の高電圧パルスが必要なパルス
電源一般に適用できることは明らかである。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、SIサイリスタ等の比
較的大電流を扱える半導体素子であって、トリガをかけ
てオンにできるが、オフにはできない素子を、図2のよ
うな回路に使用できる。従って、高電圧のパルス電源に
組み上げる場合に直列にする段数を少なくすることがで
き、回路構成の簡単な大容量の電源を作ることが可能と
なる。
【0037】又、半導体化による信頼性の向上、波形調
整の容易化、ユニット化によるスケーラビリティの確
保、生産性の向上等も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパルス電源回路の一例の構成を示す回路
【図2】従来のパルス電源回路の他の例の構成を示す回
路図
【図3】本発明に係るパルス電源回路の実施形態の構成
を示す回路図
【図4】前記実施形態の消弧用ネットワークの具体的構
成例を示す回路図
【図5】前記実施形態の動作を示すタイミングチャート
【符号の説明】
10…充電用高圧電源 12…放電用コンデンサ 18…パルストランス 34…放電用スイッチング素子 40…トリガ回路 50…消弧用ネットワーク 52…消弧用スイッチング素子 56、58…消弧用コンデンサ 60、62、64…スイッチング素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充電用電源と、 該充電用電源により充電される放電用コンデンサと、 該放電用コンデンサに蓄積された電荷を放電するため
    の、トリガ信号によりオンとされる放電用スイッチング
    素子と、 該放電用スイッチング素子をオフとするために、該放電
    用スイッチング素子に加わる電圧を零又は負にするため
    の消弧回路と、 前記放電用スイッチング素子を介して電荷が供給され
    る、出力用のパルストランスと、 を備えたことを特徴とするパルス電源回路。
  2. 【請求項2】前記消弧回路が、前記放電用コンデンサ
    に、他の消弧用コンデンサを並列につなぎ込むことによ
    り、前記放電用スイッチング素子をオフとするようにさ
    れていることを特徴とするパルス電源回路。
  3. 【請求項3】前記消弧用コンデンサが複数設けられ、前
    記消弧回路が、消弧時は並列接続されている該消弧用コ
    ンデンサを、前記放電用スイッチング素子をオフとした
    後、直列接続に組替えて、残っている負荷を前記放電用
    コンデンサに戻すようにされていることを特徴とするパ
    ルス電源回路。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のパルス
    電源回路を単位回路として、複数のパルス電源回路のパ
    ルストランスの2次側を直列に接続することにより、高
    電圧を発生させるようにした高電圧パルス電源。
JP2000157692A 2000-05-29 2000-05-29 パルス電源回路、及び、これを用いた高電圧パルス電源 Pending JP2001339961A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108684128A (zh) * 2018-06-13 2018-10-19 浙江大维高新技术股份有限公司 一种脉冲电晕放电等离子体电源无功电能回收电路

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