JP2001338569A - 高圧放電ランプおよび照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプおよび照明装置

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JP2001338569A
JP2001338569A JP2000159351A JP2000159351A JP2001338569A JP 2001338569 A JP2001338569 A JP 2001338569A JP 2000159351 A JP2000159351 A JP 2000159351A JP 2000159351 A JP2000159351 A JP 2000159351A JP 2001338569 A JP2001338569 A JP 2001338569A
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discharge lamp
arc tube
substrate
starter
outer tube
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JP2000159351A
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Shinji Atago
慎司 愛宕
Akira Ito
彰 伊藤
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非線形コンデンサFを用いた始動器において、
非線形コンデンサFの電歪現象による機械的振動を抑制
することなく保持し、製造工程における組み立てを簡便
にする。 【解決手段】枠状基板5に一対のV字バネ51を固定さ
せ、V字バネの応力によって非線形コンデンサFの両面
の電極F2を保持し、枠状基板5上面には、始動回路部
品を配置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動器を内蔵した
高圧放電ランプおよびこのランプを用いた照明装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、安価な水銀灯用安定器を利用して
点灯できるように構成した高圧放電ランプには、ランプ
の始動を容易にするため通常、パルスを発生する始動器
が内蔵されている。このような始動器として、グローラ
ンプを用いたものまたは、フィラメントなどの熱により
熱応動スイッチを動作させるものなどが知られている。
しかしながらこのような始動器では発生するパルス電圧
の波高値および幅などを均一とするのが困難であるた
め、ランプの確実な始動が困難であるばかりでなく、し
ばしばその発生する高圧パルスにより安定器および配線
回路などに損害を与えることがあった。
【0003】そのため、特開平2−165553号公報
には、非線形コンデンサとSSS素子のような双方向性
二端子半導体スイッチング素子の直列回路からなる始動
器を外管および口金内に組み込んで構成する始動器を外
管に内蔵した高圧ナトリウムランプ(従来例1)が記載
されている。これは、非線形コンデンサの飽和特性を利
用して、直列に接続した安定器のインダクタンスにより
半サイクル毎に高圧パルスを発生させこれを高圧放電ラ
ンプに印加して始動させるものである。また、半導体ス
イッチはパルス発生位相を一定化し、且つエネルギーの
大なる高圧パルスを発生させるために用いられているも
のである。
【0004】ところで、このような構成の始動器を用い
た高圧ナトリウムランプを安定器とともに用いて高圧パ
ルスを発生させた場合、発生した高圧パルスにより非線
形コンデンサには電歪現象により機械的振動が生じる。
この機械的振動を抑制するように非線形コンデンサを固
定すると、良好な電圧電荷ヒステリシス特性が得られな
くなるため、発生するパルスの波高値が低減する。この
ような問題を解決するため、特公平5−44775号公
報には、非線形コンデンサは、誘電体基板の両面に電極
膜を設けるとともにこれらの電極膜にそれぞれリード線
を電気的に接続させ、これらのリード線の片側を非線形
コンデンサの電歪による振動を妨げないようにコイル状
の導体を用いるようにした始動器を内蔵した金属蒸気放
電灯(従来例2)が記載されている。
【0005】また、特開昭63−136612号公報に
は、非線形コンデンサの電歪現象による機械的振動のス
トレスによる非線形コンデンサの破損する問題を解決す
るため、電極膜の外表面を覆う無機質ガラスの上に導電
性接着剤にてリード端子を固定し、導電性接着剤と電極
膜を導電性膜にて電気的に接続する高電圧パルス発生コ
ンデンサ(従来例3)が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
3のように構成された非線形コンデンサでは、製造工程
および輸送中にリード線端子が外れるなどの不具合が発
生するおそれがある。このため導電性接着剤の材質を低
融点ガラス粉末と銀粉末の混合ペーストにより構成する
などしているが、製造が煩雑になりやすく、また、高価
な材質であるため、コストアップにつながっていた。
【0007】本発明の目的は、このような不具合を解消
するため、非線形コンデンサのリード線端子を用いるこ
となく、また、電歪現象による機械的振動も許容できる
ように外管内に収納することのできる始動器を内蔵した
高圧放電ランプおよび照明装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の高圧放電ラン
プは、透光性放電容器少なくとも一対の電極を封装し内
部に希ガスを含む放電媒体を封入してなる発光管と;発
光管を収納する外管と;外管に固定され発光管に電気を
供給する口金と;外管または口金内に収納され、板状の
強誘電体セラミック基板両面に電極膜を形成した非線形
コンデンサと、非線形コンデンサの両面の電極膜に電気
的に接触可能に取り付けられる少なくとも1つの弾性導
電体と、弾性導電体を固定可能な基板を含む始動器と;
を具備している。
【0009】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0010】高圧放電ランプとは、気体、金属蒸気など
の放電によって発光するランプであり、本発明では、メ
タルハライドランプ、高圧ナトリウムランプまたは、セ
ラミックメタルハライドランプを許容する。また、発光
管とは、高圧放電ランプの発光を行なう部分であり、透
光性気密容器に少なくとも一対の電極を有し、内部には
キセノン、アルゴンなどの希ガスおよび水銀、ハロゲン
化金属などを所望に応じて、一種または数種組み合せ放
電媒体として封入することもできる。また、発光管の近
傍には外部補助導体を設置してもかまわない。この外部
補助導体は、発光管の近傍に設置する他、外周に巻きつ
けるなどしても、また他端が開放されていても接続され
ていてもかまわない。
【0011】非線形コンデンサとは、板状の強誘電体セ
ラミック基板の両端に電極膜を形成したコンデンサであ
り、強誘電体セラミック基板は、チタン酸バリウムを主
体としたものを許容する。また、電極膜の表面の通電部
を除いて強誘電性結晶化ガラスなどの無機材質で被覆し
電極膜の沿面放電を抑止するなどしてもよい。
【0012】弾性導電体は、V字ばね、コイルバネなど
の形状を許容する。弾性導体と非線形コンデンサの電極
膜は、弾性導体によって圧接するまたは弾性導体の一点
と電極膜を低融点ガラスと銀の混合ペーストなどで接着
させるなども許容する。
【0013】基板は、絶縁体で形成されるのが好まし
い。外管内に始動器を収納する場合には、外管の雰囲気
および温度の影響を考慮してセラミック基板、ガラス基
板が好ましい。また、基板を枠状に形成し非線形コンデ
ンサを収納可能にすることも許容する。また、この基板
には弾性導電体が固定される。
【0014】始動器は、非線形コンデンサを発光管と並
列的関係に接続されるものであり、他、発光管が点灯後
速やかに始動器を電気的に切り離す熱応動スイッチなど
の切り離し手段および、発光管が点灯しないときに所定
時間内に始動器を遮断する遮断手段など必要に応じて含
むことを許容する。また、非線形コンデンサと直列にト
リガ素子を設けていても良い。なお、トリガ素子として
サイダックのような半導体素子を用いる場合、半導体素
子を発光管の熱から保護するため、口金のような場所に
収納することも許容する。また、始動器全体を口金に収
納することも許容する。
【0015】また、始動器を外管内に収納し外管内を真
空に保持するものである場合は、始動器に溶断性金属を
含み、寿命末期などのように発光管がリークしたときに
は、外管内に漏洩した希ガスによって近接する電位差の
ある導体と放電現象を起こさせ溶断させることによっ
て、始動器を遮断する保護回路を設けることも許容す
る。溶断性金属体とは、ニッケルなどの低融点金属、ま
たは線状、コイルフィラメント状に形成されたタングス
テンなどからなるものを許容する。また、溶断性金属ま
たは、それに近接した導体に電子放射物質、例えばアル
カリ土類金属および希土類金属などの酸化物およびそれ
らの混合物を塗布したのち焼成するまたは、含有するな
どによって形成し、速やかに始動器を遮断することがで
きるようにしても構わない。
【0016】外管とは、発光管を収納する機密性の透過
性容器であり、発光管および始動器が収納される。外管
内部は、真空または窒素のような不活性ガスを封入して
もよい。希ガスを封入する場合には、発光管の点灯時に
は約大気と同等の圧力になるように封入量を設定するの
が好ましい。また、外管の形状は自由であり、たとえば
T形、ED形およびBT形などを採用することができ
る。また、T型であって両端封止構造を採用することも
できる。さらに、外管の材質は自由であり、たとえば硬
質ガラスを用いることを許容する。
【0017】また、外管に口金が接続される。口金は、
発光管および始動器に電力を供給するものであれば、ス
クリューベースタイプ、ピンタイプ、両口金タイプなど
の種類のどのタイプでも構わない。
【0018】本発明によれば、枠状基板に固定した弾性
導電体のよって非線形コンデンサが保持されるので、非
線形コンデンサにリード線導体を接続する必要がなくな
る。このため、非線形コンデンサの製造工程が簡便にな
りまた、コストを低減することができる。また、非線形
コンデンサは弾性導電体によって保持されているので、
強誘電体セラミック基板の電歪による振動を妨げられな
いので良好な電圧電荷ヒステリシス特性が得られ高い電
圧のパルスを発生することができる。このため、高圧放
電ランプの始動特性が改善される。またこの振動によっ
て生じる振動音は弾性導電体によって吸収されるため、
生じる騒音を低減することができる。
【0019】請求項2の発明の高圧放電ランプは、透光
性放電容器の両端に少なくとも一対の電極を封着し内部
に希ガスを含む放電媒体を封入してなる発光管と;発光
管を収納する外管と;外管に固定され発光管に電気を供
給する口金と;外管または口金内に収納され、板状の強
誘電体セラミック基板両面に電極膜を形成した非線形コ
ンデンサと、非線形コンデンサの両面の電極膜に電気的
に接触可能に取り付けられる少なくとも1つの弾性導電
体と、弾性導電体を固定可能な枠状基板と、枠状基板の
少なくとも片面にパルス停止回路を含む始動回路を配置
可能にした基板にて構成される始動器と;を具備してい
る。
【0020】基板とは、セラミック、ガラス、耐熱性プ
ラスチックの板状のものからなり、前述した始動器を支
持、絶縁などを行う。この基板上に、始動器の部品を印
刷、埋め込むなどしてもかまわない。また部品間の配線
を基板上に設置する、基板上に印刷する、または、基板
内に内蔵などしてもかまわない。なお、非線形コンデン
サを保持する枠状基板と始動器を配置する基板を一体に
形成することも許容する。
【0021】本発明によれば、請求項1の発明の効果に
加えて、基板に非線形コンデンサおよび始動器を配置す
ることによってユニット化することができ、部品配置を
コンパクトにできる。また、外管内に始動器など収納す
る組み込み工程で製造上作業効率の向上ができる。
【0022】請求項3の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項1または2記載
の高圧放電ランプと;高圧放電ランプを安定的に点灯さ
せる点灯装置と;を具備している。
【0023】本発明において、照明装置とは、高圧放電
ランプの発光を利用するあらゆる装置を意味しており、
たとえば照明器具、液晶などのバックライト、自動車用
ヘッドライトなどを含む。また、点灯装置とは、高圧放
電ランプを安定に点灯させるものであって、本発明にお
いては汎用されている安価な水銀灯用安定器を用いるこ
とをができる。このため、安価な照明装置を提供でき
る。
【0024】
【発明の実施形態】本発明の高圧放電ランプの第1の実
施形態を図1から3を参照して説明する。
【0025】図1は、発光管に高圧ナトリウムランプを
用いた高圧放電ランプの構成図、図2は同放電ランプの
正面図、図3は、同高圧放電ランプに組み込まれる始動
器の断面図、図4は始動器の斜視図である。各図におい
て、1は商用交流電源、2は安定器であり、安価で汎用
されている水銀灯用安定器を用いている。3は高圧放電
ランプの外管であり、内部はほぼ真空に保たれ、外部リ
ード線により外部と通電される。外部リード線は口金4
と接続され水銀灯用安定器2を介して電源が供給され
る。DLは高圧ナトリウムランプ発光管であって、透光
性アルミナからなる発光管の両端に電極が封着され、内
部には少なくともナトリウム、希ガスなどが封入されて
いる。
【0026】また、発光管DLの近傍には外部補助導体
SAが設置されている。この外部補助導体SAは、発光
管DLが点灯前の低温時は発光管DLに接触する様に設
置されており、発光管DLが点灯し高温となったとき
は、発光管DLから離れるよう設置されている。
【0027】発光管DLが点灯後、始動器STを切り離
す目的の第1の熱応動スイッチB1が発光管の熱を受け
やすい近傍に配置され、始動器STと直列に接続されて
いる。
【0028】始動器STは、溶断性金属体であるコイル
フィラメントCFと第2の熱応動スイッチB2と飽和特
性を有するチタン酸バリウムなどの強誘電体からなる非
線形コンデンサ Fとトリガ用抵抗R3が直列回路およ
び第2の熱応動スイッチB2の加熱抵抗R1が第2の熱
応動スイッチB2と非線形コンデンサ Fとトリガ用抵
抗R3と並列に接続されている。また、第2の熱応動ス
イッチB2と並列に焦電流バイパス抵抗R2が接続され
て構成されている。
【0029】コイルフィラメントCFは、タングステン
の細線をコイル状に形成したものに、電子放射性物質で
ある酸化バリウムを塗布したのち焼成したものを用い
た。
【0030】これら始動器STの構成部品をセラミック
からなる基板5に配置している。基板5は発光管DLと
垂直となる様に外管3内に収納した。基板5上の発光管
DL側には、コイルフィラメンとCF、第2の熱応動ス
イッチB2、加熱抵抗R1、焦電流バイパス抵抗R2、
トリガ用抵抗R3が配置され、発光管DLとの対面側は
基板5は枠形を形成しているおり、非線形コンデンサ
Fは、V字バネ51によって両端から保持されている。
なお、半導体スイッチSSSは、図示しないが口金4の
内部に配置されている。非線形コンデンサ Fは、強誘
電体セラミックF1の両面に電極F2が形成され電極の
略中央部の一部を残して、無機質ガラスF3によって被
覆されている。V字バネ51は、両端が基板に固定さ
れ、接点部が非線形コンデンサFの電極F2と接触しバ
ネの応力によって非線形コンデンサ Fを保持してい
る。
【0031】また、発光管DLと始動器STは,外管3
内に収容されており、外部リード線を介して口金4およ
び水銀灯用安定器2を介して交流電源1に接続される。
【0032】次にこのように構成された高圧放電ランプ
の動作の各モードについて説明する。
【0033】始めに、通常に点灯する場合について説明
する。
【0034】交流電源1を投入すると、安定器2の出力
端から200Vの電圧が発光管DLに印加される。そし
て、この電圧は、第1の熱応動スイッチB1を介して始
動器STに印加される。
【0035】始動器STにおいては、溶断性金属である
コイルフィラメントCFを介して、正弦波電圧が印加さ
れる。印加電圧が半導体スイッチSSSのブレークオー
バー電圧を越えた時点で、非線形コンデンサ Fに急激
な電圧が印加され、それにより、非線形コンデンサ F
に急激な充電電流が流れ、電荷が蓄えられただちに飽和
電圧に達し電流を急激に遮断する。このときのスイッチ
ング作用により非線形コンデンサ Fに蓄えられた電荷
が放出し、高圧パルスを発生させ発光管DLに印加され
点灯を行う。このとき、非線形コンデンサ Fは電歪の
ため機械的振動するが、V字バネ51の応力によって非
線形コンデンサ Fは保持され,かつ機械的振動を妨げ
る事がないため、良好な電圧電荷ヒステリシス特性が得
られ、高い電圧のパルスを発生することができる。この
高圧パルスによって発光管DLの放電破壊がなされ、発
光管DLが点灯する。
【0036】発光管DLが点灯すると発光管DLの熱を
受けて第1の熱応動スイッチB1が開放され、始動器S
Tに電力の供給が断たれパルスの発生を停止する。
【0037】発光管DLが高温状態であるなどの理由に
より発光管DLが上記の動作によっても点灯しない場合
には、始動器STが動作してパルス電圧が安定器2から
発生して発光管DLに印加されるが、発光管DLが始動
しないので、同時に加熱抵抗R1に継続的に通電する結
果、加熱抵抗R1が発熱して第2の熱応動スイッチB2
を加熱する。そのため、やがて第2の熱応動スイッチB
2は開放される。これにより非線形コンデンサ Fの電
流供給が断たれ、パルス電圧は停止する。この状態は、
交流電源1が投入されている間継続する。
【0038】また、第2の熱応動スイッチが開放された
状態で、非線形コンデンサ Fのキューリー点(約90
℃)に達した時、非線形コンデンサ Fには、大電流で
ある焦電流が生じる虞があるが、焦電流バイパス抵抗R
2、加熱抵抗R1およびトリガ用抵抗R3を介して焦電
流をバイパスし非線形コンデンサ Fを保護する。
【0039】寿命末期などに、発光管DLに封入されて
いた希ガスが外管3内部に漏洩した場合に、希ガスが漏
洩した発光管が点灯してしまうとランプ電圧が維持でき
ずに低下するため、大電流が流れ安定器が破損する虞が
あった。このため発光管DLに電源投入されるとともに
始動器STを動作不能状態にしなければならない。
【0040】このような場合に、外管内に希ガスが漏洩
したときには、外管内が放電しやすい雰囲気となるた
め、交流電源1が投入されると、電子放射性物質を塗布
したコイルフィラメントCFは、近傍のコイルフィラメ
ントCFどうしによって電子放射が起こりやすくスパー
クを起こす。このスパークの熱によりコイルフィラメン
トCFが溶断され、恒久的に非線形コンデンサ Fへの
電力の供給が断たれ、始動パルスの発生を禁止すること
ができ、発光管DLの点灯を防止できる。
【0041】次に、本発明の高圧放電ランプの第2の実
施形態を図5から7を参照して説明する。本実施形態
は、始動器STを口金に収納した高圧ナトリウムランプ
の例である
【0042】図5は、発光管に高圧ナトリウムランプを
用いた高圧放電ランプの構成図、図6は同放電ランプの
正面一部断面図、図7は、同高圧放電ランプに組み込ま
れる始動器の断面図である。なお、各図において、図1
から4までと同一部分については同一符号を付して詳細
の説明を省略する。
【0043】始動器STの基板5をランプの口金4内部
に収納している。始動器STの基板5の上側基板には、
第2の熱応動スイッチB2、加熱抵抗R1、焦電流バイ
パス抵抗R2、トリガ用抵抗R3および半導体スイッチ
SSSが配置されている。第一の熱応動スイッチB1お
よびコイルフィラメントCFは外管3内部の発光管DL
の近傍に配置してある。
【0044】基板5の下側の枠状基板には非線形コンデ
ンサFが、V字バネによって保持されている。本実施形
態では、V字バネと電極F2が接触する部分の片側を低
融点ガラスと銀粉末のペーストF4で固定する。
【0045】このように保持することで、非線形コンデ
ンサFの電歪による機械的振動を抑止することなく、ま
た、輸送中などに、非線形コンデンサFが脱落すること
なく保持することができる。
【0046】始動回路STを口金4内部に収納すること
によって、始動回路STに発光管DLの熱が伝わりにく
くなるため、始動回路STおよび基板5の材質の選択の
幅が拡大される。また、始動回路STの不純ガスの除去
などの工程が不要となる。
【0047】図8は第2の実施形態の高圧ナトリウムラ
ンプを装着した照明装置7を示している。
【0048】照明装置7は、反射笠71、ソケット72
及び安定器73などから構成されている。高圧ナトリウ
ムランプの口金4は照明装置のソケット72に装着され
て使用される。安定器73は、安価で汎用されている水
銀灯用安定器を用いている。ソケット72には安定器7
3の二次出力端が接続され高圧ナトリウムランプDLに
電力の供給を行なっている。照明装置7は天井面70に
よって支持される。
【0049】このように構成された照明装置では、使用
される安定器が安価で汎用されている水銀灯用安定器を
用いているため、安価な照明装置を提供することができ
る。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、枠状の基板内
に非線形コンデンサを収納し、非線形コンデンサの両側
の電極と枠状の基板に固定された弾性導電体の動力によ
って保持している。このため、非線形コンデンサの電歪
現象による機械的振動を抑制することなく保持すること
ができるため、良好な電圧電荷ヒステリシス特性が得ら
れ高い電圧のパルスを発生することができる。また、機
械的振動に基づく振動音も弾性導電体によって吸収され
るため騒音を低減することができる。
【0051】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、始動器の回路部品を同一基板に配置すること
によって、ユニット化することができ、部品配置をコン
パクトにできる。このことにより、製造上の作業効率が
向上する。
【0052】請求項3の発明によれば、安価で、安全性
も向上することのできる照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の高圧放電ランプの構
成図
【図2】同じく高圧放電ランプの正面図
【図3】同じく高圧放電ランプの始動器の一部断面図
【図4】同じく高圧放電ランプの始動器の斜視図
【図5】本発明の第2の実施形態の高圧放電ランプの構
成図
【図6】同じく高圧放電ランプの正面図
【図7】同じく高圧放電ランプの始動器の一部断面図
【図8】同じく高圧放電ランプの始動器の斜視図
【図9】本発明の高圧放電ランプを用いた照明装置の断
面図
【符号の説明】
DL・・高圧放電ランプ発光管 1…商用交流電源 2…水銀灯安定器 3…放電ランプ外管 4…口金 5…セラミック基板 51…V字バネ F…非線形コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性放電容器に少なくとも一対の電極を
    封装し内部に希ガスを含む放電媒体を封入してなる発光
    管と;発光管を収納する外管と;外管に固定された発光
    管に電気を供給する口金と;外管または口金内に収納さ
    れ、板状の強誘電体セラミック基板両面に電極膜を形成
    した非線形コンデンサと、非線形コンデンサの両面の電
    極膜に電気的に接触可能に取り付けられる少なくとも1
    つの弾性導電体と、弾性導電体を固定可能な基板を含む
    始動器と;を具備していることを特徴とする高圧放電ラ
    ンプ。
  2. 【請求項2】透光性放電容器の両端に少なくとも一対の
    電極を封着し内部に希ガスを含む放電媒体を封入してな
    る発光管と;発光管を収納する外管と;外管に固定され
    発光管に電気を供給する口金と;外管または口金内に収
    納され、板状の強誘電体セラミック基板両面に電極膜を
    形成した非線形コンデンサと、非線形コンデンサの両面
    の電極膜に電気的に接触可能に取り付けられる少なくと
    も1つの弾性導電体と、弾性導電体を固定可能な枠状基
    板と、枠状基板の少なくとも片面にパルス停止回路を含
    む始動回路を配置可能にした基板にて構成される始動器
    と;を具備していることを特徴とする高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項1または2記載の高圧放電ランプと;高圧放電
    ランプを安定的に点灯させる点灯装置と;を具備してい
    ることを特徴とする照明装置。
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JP2007123225A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Toshiba Lighting & Technology Corp 補助光源付き蛍光ランプ

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