JP2001337173A - 海底観測システム - Google Patents

海底観測システム

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JP2001337173A JP2000154478A JP2000154478A JP2001337173A JP 2001337173 A JP2001337173 A JP 2001337173A JP 2000154478 A JP2000154478 A JP 2000154478A JP 2000154478 A JP2000154478 A JP 2000154478A JP 2001337173 A JP2001337173 A JP 2001337173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のオフライン型自己浮上方式は、必要な時
機に必要なデータを得ることができなかった。他方、ケ
ーブル式海底観測方式は、システム運用中に観測装置周
辺の面的観測データ等を得たいような場合はその対応が
難しかった。 【解決手段】サブトランスジューサ31,球形耐圧容器
32,切離し装置,錘34とを備えて海底観測する複数
の自己浮上式海底観測装置3と、メイントランスジュー
サ21,メイントランスジューサ固定用ケージ22,海
底観測装置23,耐水圧コード24とを備えて各々複数
の自己浮上式海底観測装置3からの観測データを収集す
る複数のケーブル式海底観測装置2と、海底ケーブル4
を通して複数のケーブル式海底観測装置2の各々から伝
送された観測データを収集する陸上電源装置1とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海底観測システムに
関し、特に海面に浮設して各種観測を行なうメイン系オ
ンライン型海底ケーブル式海底観測システムと観測終了
後に自己浮上させることが可能なサブ系オフライン型自
己浮上式海底観測システムとを組み合わせた複合ライン
型海底観測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自己浮上式海底観測装置は、通常
図4に示すようなオフ・ライン型自己浮上式海底観測装
置(例えば、特開昭62−288594号公報の「海底
観測方式」:第1図〜第3図)、あるいは図4に示すよ
うなアンカ・ブイ等による係留式観測方式(例えば、特
開昭62−52485号公報の「海底観測システム」)
が知られている。
【0003】他方、海底ケーブルに海底観測装置を接続
して海底観測に供するオンライン式の海底ケーブル式海
底観測(例えば、特開昭62−288594号公報の
「海底観測方式」:第4図)も広く知られている。
【0004】まず、オフライン型自己浮上式海底観測装
置は図4に示すように、球形耐圧容器32にセンサ,電
気回路,記録収録装置および電池等を装備し、この球形
耐圧容器32の外部にはサブトランスジューサ31およ
び切離し装置33等を設けたものが用いられている。
【0005】かかるオフライン型自己浮上式観測装置
は、観測船6等により海底に投下設置され、所定期間の
観測データ収録後、観測船等より設置海域まで航行し、
船上からメイントランスジューサ21等の音響的通信手
段により切離し装置33を作動させて球形耐圧容器32
を錘34から切離し、海底から浮上させ回収するものが
一般的である。
【0006】次に、図5におけるアンカ・ブイ等による
観測装置は、自己浮上式海底観測装置3等の設置海上面
にアンカ8に係留されたブイ装置7を通信手段とし、自
己浮上式海底観測装置3等の観測装置との通信および観
測衛星9等との通信を可能にして、所定の陸上局までデ
ータを伝送するものである。
【0007】また、ケーブル式海底観測装置は、海底ケ
ーブルにより観測装置を接続し、所定の陸上局まで観測
データを伝送する常時オンライン観測システムとして供
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】まず、従来のオフライ
ン型自己浮上式海底観測装置は、一般的に所定の観測期
間が終了後、観測装置を回収して初めてデータ解析に供
するため、必要な時機に必要なデータを得ることができ
ないという問題があった。また、観測途上で観測データ
を必要とした場合には、観測船等で設置海域まで航行し
て行ってトランスジューサ等の超音波伝送手段によりデ
ータ収集を行うことはできるが、それでもかなりの時間
的問題と傭船および労務費用上の問題は払拭できないの
が現状である。
【0009】また、アンカ・ブイ方式による観測におい
ては、アンカ・ブイおよび観測衛星等による通信手段が
大がかりになり、かつ、アンカ・ブイのメンテもその都
度必要になりコスト面での問題があった。また、ブイ係
留そのものが水深域全ての潮流の影響を受けやすく、安
全かつ堅牢に係留を試みようとするとかなり高度の技術
が要求された。それだけ本システムの運用は海洋環境を
考えた場合、他のシステム比し厳しいことを意味する。
【0010】他方、ケーブル式海底観測装置は、設定さ
れた海底ルート上で、かつ所定の観測を目的としたセン
サ群でのデータ収集においては、長期にわたる高精度か
つ大容量のデータ収集が、常時オンラインかつ高速で得
られるという大きな長所を有している。しかし、システ
ム運用中、観測装置周辺の海底および海洋の精査および
ルート周辺の面的観測データ等を得たいような事態が生
じた場合は、柔軟性および拡張性に欠けるため、その対
応が難しいというシステム上の問題もあった。
【0011】本発明の目的は、ケーブル式海底観測装置
の柔軟性・拡張性に欠ける点、およびオフライン型自己
浮上式海底観測装置等に見られるオフライン固有のデー
タの即時性に難があるという欠点を、主幹系のケーブル
ラインに自己浮上式海底観測系を相乗りさせることによ
り両者の欠点を補完し、それぞれの長所を最大限生かせ
るシステムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による海底観測シ
ステムは、第1に、地震の予知や火山活動の観測等を目
的とした海底観測システムにおいて、海底に沈設した複
数の海底型海底観測装置間を海底を這わせた重量海底ケ
ーブルで直列に接続して個々の前記海底型海底観測装置
からの海底観測データを陸上の端局装置へ収集するオン
ライン型海底ケーブル式海底観測システム方式と、海底
に個々に沈設した複数の自己浮上型海底観測装置からの
観測データを超音波通信手段を使用して海中を伝播させ
観測船によりあるいはアンカ・ブイ等を使用して観測衛
星等により収集するオフライン型自己浮上式海底観測シ
ステム方式とを組み合わせて複合ライン型海底観測シス
テムを構築する。
【0013】本発明による海底観測システムは、第2
に、前記複合ライン型海底観測システムは、前記オンラ
イン型海底ケーブル式海底観測システムが、海面に浮設
した複数のメイン系海上型海底観測装置間を海面ないし
浅海中を這わせた軽量海底ケーブルで直列に接続して陸
上の前記端局装置へ海底観測データを収集する方式であ
り、前記オフライン型自己浮上式海底観測システムが、
海底に沈設した複数のサブ系自己浮上型海底観測装置の
みから構成されて個々の前記サブ系自己浮上型海底観測
装置からの前記海底観測データを自装置の管轄する前記
メイン系海上型海底観測装置へ前記超音波通信手段を使
用して送信する方式である。
【0014】本発明による海底観測システムは、第3
に、前記サブ系自己浮上型海底観測装置は、地震等海底
変化を感知するセンサと、前記センサで感知した前記海
底観測データおよび前記オンライン型海底ケーブル式海
底観測システムから送出・送信され受信された指令・制
御信号等を電気的にデータ処理するデータ処理手段と、
前記データ処理手段で処理された電気信号の前記海底観
測データおよび前記指令・制御信号等に対する応答信号
を前記超音波信号に変換して海中を音波通信手段で前記
オンライン型海底ケーブル式海底観測システムへ送信す
るとともに前記オンライン型海底ケーブル式海底観測シ
ステムから前記海中を前記音波通信手段で送信され受信
された前記超音波信号による前記指令・制御信号等を電
気信号に変換して前記データ処理手段へ供給するサブト
ランスジューサと、自装置を海底に沈設するための錘
と、自装置が自己浮上するときに前記錘を切り離すため
の錘切り離し手段と、時刻管理を行う時計回路とを備え
る。
【0015】本発明による海底観測システムは、第4
に、前記錘切り離し手段による前記錘の切り離しは、前
記オンライン型海底ケーブル式海底観測システムにおけ
る陸上の前記端局装置から送出され受信される前記指令
・制御信号により行なう。
【0016】本発明による海底観測システムは、第5
に、前記メイン系海上型海底観測装置は、前記サブ系自
己浮上型海底観測装置の前記サブトランスジューサから
送信され受信された前記超音波信号を電気信号に変換す
るとともに前記オンライン型海底ケーブル式海底観測シ
ステムから前記サブ系自己浮上型海底観測装置へ送信す
る前記指令・制御信号等電気信号を前記超音波信号に変
換して前記サブトランスジューサとの間で前記海中を通
して前記音波通信手段により前記海底観測データおよび
前記指令・制御信号等の送受信を行なうメイントランス
ジューサと、自装置の前記メイントランスジューサから
入力される前記海底観測データおよび後段の前記メイン
系海上型海底観測装置の前記メイントランスジューサか
ら送出され入力される前記海底観測データを陸上の前記
端局装置あるいは前段の前記メイン系海上型海底観測装
置へ送出するためのサブ系データ受・送信手段と、陸上
の前記端局装置から送出され入力される前記指令・制御
信号等を自装置の前記メイントランスジューサおよび後
段の前記メイン系海上型海底観測装置の前記メイントラ
ンスジューサへ送出するための指令・制御系データ受・
送信手段とを備える。
【0017】本発明による海底観測システムは、第6
に、前記オンライン型海底ケーブル式海底観測システム
における複数の前記メイン系海上型海底観測装置の電源
は前記軽量海底ケーブルを通して陸上の前記端局装置の
給電設備から給電し、前記オフライン型自己浮上式海底
観測システムにおける前記サブ系自己浮上型海底観測装
置の電源は自装置に搭載の電池から給電する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して詳細に説明
する。図1は本発明の一実施の形態を示す複合ライン型
海底ケーブル式観測システムの構成図であり、図2は同
実施の形態の複合ライン型海底ケーブル式観測システム
のブロック図である。
【0019】まず、図1のシステム構成において、メイ
ン系の陸上局装置1には海底ケーブル4−1〜4−kに
よりケーブル式海底観測装置2−1〜2−mがシリアル
(直列)に接続されて、最後段のケーブル式海底観測装
置2−mにおいてシーアース5によりシーアースされ
る。
【0020】ケーブル式海底観測装置2−1は、サブ系
の自己浮上式海底観測観測装置3−1〜3−dからの観
測データを収集し海底ケーブル4−1を通してその観測
データを陸上局装置1へ伝送する。ケーブル式海底観測
装置2−2は、自己浮上式海底観測観測装置3−e〜3
−iからの観測データを収集し海底ケーブル4−2およ
び4−1を通してその観測データを陸上局装置1へ伝送
する。ケーブル式海底観測装置2−mは、自己浮上式海
底観測観測装置3−j〜3−nからの観測データを収集
し海底ケーブル4−k〜4−1を通してその観測データ
を陸上局装置1へ伝送する。
【0021】また、メイン系におけるケーブル式海底観
測装置2−1〜2−mの各々は、海底観測データを収集
するメイントランスジューサ21−1〜21−mの各々
と、メイントランスジューサ21−1〜21−mを固定
するためのメイントランスジューサ固定用ケージ21−
1〜21−mの各々と、メイントランスジューサ21−
1〜21−mの各々が収集した海底観測データを海底ケ
ーブル4−1〜4−kを通して陸上局装置1へ伝送する
海底観測装置23−1〜23−mの各々と、メイントラ
ンスジューサ21−1〜21−mと海底観測装置23−
1〜23−mの各々とを結ぶ耐水圧コード24−1〜2
4−mの各々とを備える。
【0022】サブ系における自己浮上式海底観測観測装
置3−j〜3−nの各々は、海底観測データを作成する
球形耐圧容器32−1〜32−nの各々と,球形耐圧容
器32−1〜32−nの各々が観測した観測データをメ
イントランスジューサ21−1〜21−mの各々へ送信
するサブトランスジューサ31−1〜31−nの各々
と、球形耐圧容器32−1〜32−nの各々を海底に沈
めるための錘34−1〜34−nの各々と、メイントラ
ンスジューサ21−1〜21−mの各々からの指令によ
り錘34−1〜34−nの各々を球形耐圧容器32−1
〜32−nの各々から切り離して自己浮上式海底観測観
測装置3−1〜3−nの各々を海面に浮上させるための
切離し装置33−1〜33−nの各々とを備える。
【0023】次に図2のブロック図において、陸上局装
置1は、海底観測装置23−1〜23−mの各々へコン
ト(指令・制御)信号を送出する陸上送信装置11と、
海底観測装置23−1〜23−mの各々から観測データ
を受信するメイン系陸上受信装置12と、海底観測装置
23−1〜23−mの各々へ電源を給電する陸上電源装
置13と、海底観測装置23−1,23−2,23−m
からサブ系観測データおよび応答信号を受信するサブ系
陸上受信装置14とで構成され;海底観測装置23−1
〜23−mの各々は、陸上送信装置11からのコント信
号を自装置内に取り込むコント系受信回路231と、コ
ント系受信回路231出力のコント信号を後段海底観測
装置のコント系受信回路231へ送出するコント系送信
回路232と、メイン系センサ群234の観測データを
陸上局装置1のメイン系陸上受信装置12へ送出するた
めに所定の伝送フォーマットを形成しメイン系送信回路
235へ送出するメイン系インタフェース回路233
と、後段の海底観測装置のメイン系送信回路から送出さ
れるメイン系センサ群234の観測データを自装置内の
メイン系送信回路235へ出力するメイン系受信回路2
36と、陸上局装置1の陸上電源装置13からの供給電
源を自装置内に供給するためにの所定電圧レベルに変換
する電源回路237と、コント系受信回路231からメ
イン系インタフェース回路233を介して入力されるコ
ント信号をメイントランスジューサ21−1〜21−m
の各々を介して自己浮上式海底観測装置3−1〜3−n
の各々へ送出するとともに自己浮上式海底観測装置3−
1〜3−nの各々からメイントランスジューサ21−1
〜21−mの各々を介して受信される観測データおよび
応答信号を陸上局装置1のサブ系陸上受信装置14へ送
出するためのサブ系送信回路238へ出力するサブ系イ
ンタフェース回路240と、後段の海底観測装置からの
サブ系観測データおよび応答信号を前段の海底観測装置
へ送出するため自装置内サブ系送信回路238へ出力す
るブ系受信回路239とから構成され;サブ系のオフラ
イン型自己浮上式海底観測装置3−1〜3−nの各々
は、メイントランスジューサ21−1〜21−mの各々
との音響通信を担うサブトランスジューサ31−1〜3
1−nの各々と、球形耐圧容器32−1〜32−nの各
々と、球形耐圧容器32−1〜32−nの各々を海底に
沈めるための錘34−1〜34−nの各々と、メイント
ランスジューサ21−1〜21−mの各々からの指令に
より球形耐圧容器32−1〜32−nの各々から錘34
−1〜34−nの各各を切り離して球形耐圧容器32−
1〜32−nの各々を海底から浮上させるための切離し
装置33−1〜33−nの各々とから構成される。
【0024】また、球形耐圧容器32−1〜32−nの
各々は、サブ系内蔵センサ群323およびサブ系外部セ
ンサ群35−1〜35−nの各々からの観測データを記
録するとともにメイン系のメイントランスジューサ21
−1〜21−mの各々からの各種コント信号を受信して
自観測装置を制御しかつメイン系からの要求に応じて観
測記録データを出力する自観測装置の時刻管理を担う時
計回路3221を内蔵する制御・記録部322と、切離
し装置33−1〜33−nの各々とサブトランスジュー
サ31−1〜31−nの各々と制御・記録部322との
間に介在してメイン系との交信のインタフェース的役割
を担うメイン系インタフェース回路321とを備える。
【0025】続いて動作について説明する。
【0026】ケーブル式海底観測装置は、海深が数千m
ないし数百kmのルート上に数台珠繋ぎで展開される。
従って、同種の海底観測装置を海底に設置しても、中に
は他のものと異なった挙動を示す観測データが得られる
ことが少なくない。しかし、現状のケーブル式システム
においては、その違いが観測装置そのものによるもの
か、あるいは設置海域の環境条件によるものなのかを判
断しようとした場合、必ずしも十分なデータが得られて
いるとはいえない。また、なによりも、システム運用中
にルート近辺におけるより詳細な情報を得たい場面が多
々考えられ、他のセンサ群のルータ近辺への設置が必要
になる場合がある。これらの要求に応ずべく、まず、上
述した構成に準じ、陸上局装置、ケーブル式海底観測装
置を所定のルート上に展開しておく。
【0027】オフライン型の自己浮上型観測装置は、ケ
ーブル式海底観測敷設時に設置しても、後で必要に応
じ、必要なセンサ群、例えば地震計,水圧計,温度計,
塩分計および潮流計等々を搭載し設置してもよい。メイ
ントランスジューサを親機、サブトランスジューサを子
機としてコール番号を割り当てることにより、観測点周
辺に複数個のサブ観測装置を容易に展開することができ
る。
【0028】また、サブ系の海底観測装置の観測データ
は記録回路部に時刻データとともに収録されるため、メ
イン系のケーブル式観測装置がとらえた地震や津波の時
刻がわかれば、その近辺の時刻を陸上のメイン系コント
より指定し、即座に対象センサ群のデータを吸い上げる
ことができる。
【0029】このように、イベント的なデータの吸い上
げ方式をとれば、サブ系の自己浮上式観測装置は内部電
池方式といえども1年程度の観測には十分供することが
できる。また、観測データはサブ系の観測装置に連続記
録しておくことにより、浮上回収後、必要に応じて全観
測期間のデータを調べることができる。更に、精査を継
続したい場合は、電池等の消耗品を交換後再度投下して
設置することもできるし、別のセンサを組み込んで設置
することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータ収集の即時性を有するケーブル観測ラインに、機動
性を有するサブ系海底観測装置を音響的通信手段により
配置せしめることにより、メイン系であるケーブル式海
底観測装置周辺のより多くの海底や海象のデータをかな
りの即時性を持って収集することができる。
【0031】また、観測運用中に調査したい観測項目が
発生した場合でも、観測項目が合致したセンサをサブ系
海底観測装置に装備展開することで比較的簡単に対応す
ることができる。
【0032】これらの効果は、メイン系のケーブル式海
底観測装置とサブ系の自己浮上式海底観測装置の欠点を
補完し、長所をさらに生かし得るもので、海洋現象の解
明に向けての観測において多大な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の複合ライン型海底ケー
ブル式観測システムを示す構成図である。
【図2】同実施の形態の複合ライン型海底ケーブル式観
測システムを示すブロック図である。
【図3】同実施の形態の複合ライン型海底ケーブル式観
測システムにおける球形耐圧容器のブロック図である。
【図4】第1の従来例のオフライン型自己浮上式海底観
測システムを示す構成図である。
【図5】第2の従来例のアンカ・ブイ方式の海底観測シ
ステムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 陸上局装置 2−1,2−2,2−m ケーブル式海底観測装置 3−1,3−d,3−e,3−i,3−j,3−n
自己浮上式海底観測装置 4−1,4−2,4−3,4−k 海底ケーブル 5 シーアース 11 陸上送信装置 12 メイン系陸上受信装置 13 陸上電源装置 14 サブ系陸上受信装置 21−1,21−2,21−m メイントランスジュ
ーサ 22−1,22−2,22−m メイントランスジュ
ーサ固定用ケージ 23−1,23−2,23−m 海底観測装置 24−1,24−2,24−m 耐水圧コード 31−1,31−i,31−n サブトランスジュー
サ 32−1,32−i,32−n 球形耐圧容器 33−1,33−2,33−n 切離し装置 34−1,34−2,34−n 錘 35−1 サブ系外部センサ群 231 コント系受信回路 232 コント系送信回路 233 メイン系インタフェース回路 234 メイン系センサ群 235 メイン系送信回路 236 メイン系受信回路 237 電源回路 238 サブ系送信回路 239 サブ系受信回路 240 サブ系インタフェース回路 321 メイン系インタフェース回路 322 制御・記録部 323 サブ系内蔵センサ群 324 電池 3221 時計回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地震の予知や火山活動の観測等を目的と
    した海底観測システムにおいて、 海底に沈設した複数の海底型海底観測装置間を海底を這
    わせた重量海底ケーブルで直列に接続して個々の前記海
    底型海底観測装置からの海底観測データを陸上の端局装
    置へ収集するオンライン型海底ケーブル式海底観測シス
    テム方式と、海底に個々に沈設した複数の自己浮上型海
    底観測装置からの観測データを超音波通信手段を使用し
    て海中を伝播させ観測船によりあるいはアンカ・ブイ等
    を使用して観測衛星等により収集するオフライン型自己
    浮上式海底観測システム方式とを組み合わせて複合ライ
    ン型海底観測システムを構築することを特徴とする海底
    観測システム。
  2. 【請求項2】 前記複合ライン型海底観測システムは、
    前記オンライン型海底ケーブル式海底観測システムが、
    海面に浮設した複数のメイン系海上型海底観測装置間を
    海面ないし浅海中を這わせた軽量海底ケーブルで直列に
    接続して陸上の前記端局装置へ海底観測データを収集す
    る方式であり、前記オフライン型自己浮上式海底観測シ
    ステムが、海底に沈設した複数のサブ系自己浮上型海底
    観測装置のみから構成されて個々の前記サブ系自己浮上
    型海底観測装置からの前記海底観測データを自装置の管
    轄する前記メイン系海上型海底観測装置へ前記超音波通
    信手段を使用して送信する方式であることを特徴とする
    請求項1記載の海底観測システム。
  3. 【請求項3】 前記サブ系自己浮上型海底観測装置は、
    地震等海底変化を感知するセンサと、前記センサで感知
    した前記海底観測データおよび前記オンライン型海底ケ
    ーブル式海底観測システムから送出・送信され受信され
    た指令・制御信号等を電気的にデータ処理するデータ処
    理手段と、前記データ処理手段で処理された電気信号の
    前記海底観測データおよび前記指令・制御信号等に対す
    る応答信号を前記超音波信号に変換して海中を音波通信
    手段で前記オンライン型海底ケーブル式海底観測システ
    ムへ送信するとともに前記オンライン型海底ケーブル式
    海底観測システムから前記海中を前記音波通信手段で送
    信され受信された前記超音波信号による前記指令・制御
    信号等を電気信号に変換して前記データ処理手段へ供給
    するサブトランスジューサと、自装置を海底に沈設する
    ための錘と、自装置が自己浮上するときに前記錘を切り
    離すための錘切り離し手段と、時刻管理を行う時計回路
    とを備えることを特徴とする請求項2記載の海底観測シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記錘切り離し手段による前記錘の切り
    離しは、前記オンライン型海底ケーブル式海底観測シス
    テムにおける陸上の前記端局装置から送出され受信され
    る前記指令・制御信号により行なうことを特徴とする請
    求項2あるいは3記載の海底観測システム。
  5. 【請求項5】 前記メイン系海上型海底観測装置は、前
    記サブ系自己浮上型海底観測装置の前記サブトランスジ
    ューサから送信され受信された前記超音波信号を電気信
    号に変換するとともに前記オンライン型海底ケーブル式
    海底観測システムから前記サブ系自己浮上型海底観測装
    置へ送信する前記指令・制御信号等電気信号を前記超音
    波信号に変換して前記サブトランスジューサとの間で前
    記海中を通して前記音波通信手段により前記海底観測デ
    ータおよび前記指令・制御信号等の送受信を行なうメイ
    ントランスジューサと、自装置の前記メイントランスジ
    ューサから入力される前記海底観測データおよび後段の
    前記メイン系海上型海底観測装置の前記メイントランス
    ジューサから送出され入力される前記海底観測データを
    陸上の前記端局装置あるいは前段の前記メイン系海上型
    海底観測装置へ送出するためのサブ系データ受・送信手
    段と、陸上の前記端局装置から送出され入力される前記
    指令・制御信号等を自装置の前記メイントランスジュー
    サおよび後段の前記メイン系海上型海底観測装置の前記
    メイントランスジューサへ送出するための指令・制御系
    データ受・送信手段とを備えることを特徴とする請求項
    2あるいは3記載の海底観測システム。
  6. 【請求項6】 前記オンライン型海底ケーブル式海底観
    測システムにおける複数の前記メイン系海上型海底観測
    装置の電源は前記軽量海底ケーブルを通して陸上の前記
    端局装置の給電設備から給電し、前記オフライン型自己
    浮上式海底観測システムにおける前記サブ系自己浮上型
    海底観測装置の電源は自装置に搭載の電池から給電する
    ことを特徴とする請求項2あるいは3記載の海底観測シ
    ステム。
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