JP2001335008A - 開栓された瓶内飲料の処理装置 - Google Patents
開栓された瓶内飲料の処理装置Info
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- JP2001335008A JP2001335008A JP2000153155A JP2000153155A JP2001335008A JP 2001335008 A JP2001335008 A JP 2001335008A JP 2000153155 A JP2000153155 A JP 2000153155A JP 2000153155 A JP2000153155 A JP 2000153155A JP 2001335008 A JP2001335008 A JP 2001335008A
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Abstract
が困難で、残飲料が酸化して味が変化したり細菌が繁殖
するので、飲み残しをしないのが普通である。アルコー
ル消費量の少ない家庭では、短期間に飲み切るのは困難
で、残飲料の変質せずに保存できる開栓された瓶内飲料
の処理が望まれる。 【解決手段】 開栓された瓶内飲料の処理装置はキャッ
プ1と、置換用圧力ガスの供給源2を有する。該キャッ
プは、瓶3の開口部4の外周面5に嵌脱自在のスカート
部6と、該スカート部の一端側にあって該瓶の開口部4
を覆う天板部7を備えている。該天板部を逆止弁8付き
のガス注入路9と安全弁10付きのガス放出路11が貫
通している。該置換用圧力ガスの供給源2はレギュレタ
ー12を介して該ガス注入路と導結自在に構成されてい
る。
Description
の処理装置にかかる。
ク栓を用いたワインなどのネジ無し瓶入り飲料は、開栓
したときから品質劣化が始まり、味覚にも大きな悪影響
を与える。そのため、様々な換え栓など工夫はなされて
いるものの、内部の空気成分を制御し、合理的に抽出す
る方法が無く、ほとんどの場合、開栓後は飲みきって、
保存はしないものとされている。
家庭では、1升瓶のように大容量の瓶の場合は勿論、ワ
イン瓶のように比較的少量でも、短期間に飲み切るのは
困難で、少なくても1ヶ月程度は保存できることが望ま
れる。この場合に問題となるのは、瓶の内部の空気(酸
素)による酸化、劣化が起こって味が変化したり、細菌
が繁殖すること等である。
アゾル缶などで窒素ガス、炭酸ガス又はこれらの混合ガ
スを瓶に封入してから、再度コルク栓を挿入するもの、
また、酒の場合は、瓶にポンプを取り付けて真空引きす
る器具などが出回り始めた。
は、確実性、装置の複雑さ、取り扱い困難、かつコスト
などの問題で、普及利用されていない。本発明は、簡単
に内部を不活性ガスでシールして長期にわたる変質を防
ぎ、以て上記の課題を解決する、開栓された瓶内飲料の
処理装置を提供することを目的とする。
瓶内飲料の処理装置は、キャップと、置換用圧力ガスの
供給源を有している。該キャップは、瓶の開口部の外周
面に嵌脱自在のスカート部と、該スカート部の一端側に
あって瓶の開口部を覆う天板部を備えている。該天板部
を逆止弁付きのガス注入路と安全弁付きのガス放出路が
貫通している。そして、該置換用圧力ガスの供給源はレ
ギュレターを介して該ガス注入路と導結自在に構成され
ている。
瓶はネジの無いものが一般的であるが、有るものでもよ
い。本発明処理装置のキャップのスカート部をこの飲料
瓶の開口部の外周面に嵌合し、天板部でこの開口部を覆
う。この状態でも開口部はキャップで密閉されるが、な
おガス漏れを確実に防止したい場合は、天板部の内面に
平板状の軟質パッキンを添えておくのが好ましい。
を介して、ガス注入路と導結する。置換用圧力ガスとし
ては窒素ガス、炭酸ガス又はこれらの混合ガスが好まし
いが、不活性ガスならその他のガスでもよい。レギュレ
ターにより圧力や流量を設定し、置換用圧力ガスを供給
源から送り出す。圧力は瓶内の空気をガス放出路の安全
弁を開いて大気中へ逃げられると共に瓶の耐圧以下とす
る。また、流量は瓶内空間を占める空気が置換用圧力ガ
スと完全に置換される量とする。
し開いて瓶内に流入する。瓶内空間を占めていた空気は
この置換用圧力ガスにより追いやられ、ガス放出路の安
全弁を押し開いて大気中へ逃げ出す。設定した容量の置
換用圧力ガスの供給を終えたら、レギュレターを閉状態
にする。この結果、瓶内空間は置換用圧力ガスが空気と
入れ換わり、瓶内飲料の変質が長期にわたって防止され
る。
から外し、瓶を傾ければよい。飲料の取り出しを終えて
なお瓶内に飲料が残っている場合は、キャップをした後
に、再度レギュレターにより圧力や流量を設定し、置換
用圧力ガスを瓶内へ送り込んでおく。
弁が作動して内部の圧力を大気中へ放出する。もしも、
圧力の上昇が急激に起きた場合は、キャップ自体が開口
部から外れて、瓶の内部圧力を急速に大気中へ放出す
る。従って、何れの場合も、瓶が内圧の上昇によって破
裂する恐れはない。
って該スカート部の内周面が瓶の開口部外周面に密接す
るようになっていてもよい。この場合、スカート部を瓶
の開口部外周面に嵌合するだけで、スカート部の内周面
が瓶の開口部外周面に密接するので、ワンタッチで瓶の
密閉ができ、操作が簡単である。
されていてもよい。この場合、瓶の開口部外周面の形状
には種々あって、スカート部だけでは外周面との密接が
困難なとき、Oリングがスカート部と外周面との間に介
在して両者の密接が果たせる。
抽出路が貫通していてもよい。この場合、キャップを外
さなくても、抽出器を操作するだけで、置換用圧力ガス
のガス圧を利用して瓶内飲料の取り出しができ、取り出
しの都度置換用圧力ガスを瓶内に送り込む必要もなくな
る。
え、該弁によって該飲料抽出路が開閉されるようになっ
ていてもよい。この場合、抽出レバーを操作するだけ
で、弁が飲料抽出路を開閉し、瓶からの飲料の流出、停
止を行える。
っていてもよい。この場合、飲料抽出路が瓶から長く延
びていても、継手部で分離することにより、直接瓶に関
連した容積を小型に纏められ、冷蔵庫等に収容すること
も容易で、継手部で繋げば瓶から離れた場所で飲料の取
り出しができる。
す型式に適合する本発明装置の具体例を示してある。1
はキャップ、2は置換用圧力ガスの供給源である。キャ
ップ1は、飲料の入った瓶3の開口部4の外周面5に嵌
脱自在のスカート部6と、このスカート部6の一端側に
あって瓶3の開口部4を覆う天板部7を備えている。こ
の天板部7を逆止弁8付きのガス注入路9と安全弁10
付きのガス放出路11が貫通している。そして、置換用
圧力ガスの供給源2はレギュレター12を介してガス注
入路9と導結自在に構成されている。
む。ここで、キャップ1のスカート部6をこの瓶3の開
口部4の外周面5に嵌合し、天板部7でこの開口部4を
覆う。天板部7の内面に平板状の軟質パッキン13を添
えておくと、開口部4の密閉が一層確実となる。
(図示せず)を備えたレギュレター12にセットして、
ガス注入路9と導結する。置換用圧力ガスとしては窒素
ガス、炭酸ガス又はこれらの混合ガスが好ましいが、不
活性ガスならその他のガスでもよい。レギュレター12
により圧力や流量を設定し、置換用圧力ガスを供給源2
から送り出す。圧力は、瓶3内の空気がガス放出路11
の安全弁10を開いて大気中へ逃げられると共に瓶3の
耐圧以下とする。また、流量は瓶3内の空間を占める空
気が置換用圧力ガスと完全に置換される量とする。
を押し開いて瓶3内に流入する。瓶3内の空間を占めて
いた空気はこの置換用圧力ガスにより追いやられ、ガス
放出路11の安全弁10を押し開いて大気中へ逃げ出
す。設定した容量の置換用圧力ガスの供給を終えたら、
レギュレター12を閉状態にする。この結果、瓶3内の
空間には置換用圧力ガスが空気と入れ換わって収まり、
瓶内飲料の変質が長期にわたって防止される。
部4から外し、瓶3を傾ければよい。飲料の取り出しを
終えてなお瓶内に飲料が残っている場合は、キャップ1
をした後に、再度レギュレター12により圧力や流量を
設定し、置換用圧力ガスを瓶3内へ送り込んでおく。
弁10が作動して内部の圧力を大気中へ放出する。圧力
の急上昇に対しては、キャップ1自体が開口部4から外
れて、瓶3の内部圧力を瞬時に大気中へ放出する。従っ
て、何れの場合も、瓶3が内圧の上昇によって破裂する
恐れはない。
ってこのスカート部6の内周面14が瓶3の開口部4の
外周面5に密接するようになっている。こうすると、ス
カート部6を瓶3の開口部4の外周面5に嵌合するだけ
で、スカート部6の内周面14が瓶3の開口部4の外周
面5に密接するので、ワンタッチで瓶3の密閉ができ、
操作が簡単である。
がめぐらされている。瓶3の開口部4の外周面5は、ネ
ジ付き、ネジ無し、フランジ付き等、種々の形状があ
り、スカート部6だけでは外周面5との密接が困難なと
きがある。このように構成すると、Oリング15がスカ
ート部6と外周面5との間に介在して両者の密接が果た
せる。
ガス圧で強制的に取り出す型式に適合する場合である。
図1の場合と同様の構成部分についての説明は省略す
る。図2の場合、天板部7を、抽出器21によって開閉
される飲料抽出路22が貫通していてもよい。この場
合、キャップ1を外さなくても、抽出器21を操作する
だけで、置換用圧力ガスのガス圧を利用して瓶3内の飲
料を取り出すことができ、取り出しの都度置換用圧力ガ
スを瓶3内に送り込む必要もなくなる。
24を備え、この弁24によって飲料抽出路22が開閉
されるようになっている。こうすると、抽出レバー23
を操作するだけで、弁24が飲料抽出路22を開閉し、
瓶3からの飲料の流出、停止を行える。
料をガス圧で強制的に取り出すと共に、取り出す場所を
瓶から離れてなす型式に適合する場合である。図1や図
2の場合と同様の構成部分についての説明は省略する。
在となっている。こうすると、飲料抽出路22が瓶3か
ら長く延びていても、継手部25で分離することによ
り、直接瓶3に関連した容積を小型に纏められ、従っ
て、冷蔵庫等に収容することも容易で、継手部25で繋
げば瓶3から離れた場所で飲料を取り出すこともでき
る。
ガス注入路9を導結するガスチューブ、32は抽出器本
体、33は抽出器キャップ、34はノズル、35は弁2
4の戻し用スプリング、36は延長チューブ、37はサ
イホン管である。
やワイン瓶に実施した。瓶内飲料の保存効果という観点
では、この実施例の結果を、図1や図3の例にも当ては
められるので、これらの実施例は省略した。
り、実用性が証明されている。これにガス注入機能と、
安全装置を付加し、飲料瓶へ嵌合するためのキャップを
図面のごとく考案した。材質はポリプロピレンのように
食品に触れても差し支えないと定められたものならよい
が、キャップの構造と、弾力性、硬度が特に重要であっ
た。
件出願人会社製のミニガスカートリッジに窒素ガスを充
填したものを用い、これを開封装置付きのレギュレター
に取り付けた。瓶内の飲料は満タン時からゼロまでの経
時測定を行った。
とし、リリーフ弁(安全弁)設定を0.8kgf/cm2とし
たところ、瓶内の窒素純度は、液面までのガス容量の約
2倍で1%以下とすることができた。更に、高級品など
での長期保存で求められる0.5%以下とするために
は、理論量と変わらぬ3倍で十分であった。
に置き換えたが、実用上パージガス量は1回分でよく、
液面低下と共に補給する量でよい。飲料の抽出は当然の
ことながら内部は微圧でよく、スムーズであった。異常
時を想定しての加圧試験でも抽出器の飛翔や瓶の破裂は
なかった。なお、瓶の耐圧強度は20倍以上と思われ
る。
源から送り出せば、瓶内の空気をガス放出路の安全弁を
開いて大気中へ追い出して瓶内空間を置換用圧力ガスに
置換でき、瓶内飲料の変質を長期にわたって防止でき
る。飲料を取り出すときは、キャップを開口部から外
し、瓶を傾ければよい。飲料の取り出しを終えてなお瓶
内に飲料が残っている場合は、キャップをした後に、再
度、置換用圧力ガスを瓶内へ送り込めばよい。瓶内部の
圧力が異常に上昇しても安全弁が作動して内部の圧力を
大気中へ放出し、圧力の上昇が急激に起きてもキャップ
自体が開口部から外れて瓶の内部圧力を急速に大気中へ
放出するので、瓶が破裂する恐れはない。
有し、この弾性によって該スカート部の内周面が瓶の開
口部外周面に密接するようになっているので、スカート
部を瓶の開口部外周面に嵌合するだけで、スカート部の
内周面が瓶の開口部外周面に密接し、ワンタッチで瓶の
密閉ができ、操作が簡単である。
にOリングがめぐらされているので、瓶の開口部外周面
の形状には種々あって、スカート部だけでは外周面との
密接が困難なときでも、Oリングがスカート部と外周面
との間に介在して両者の密接が果たせる。
って開閉される飲料抽出路が貫通しているので、キャッ
プを外さなくても、抽出器を操作するだけで、置換用圧
力ガスのガス圧を利用して瓶内飲料の取り出しができ、
取り出しの都度置換用圧力ガスを瓶内に送り込む必要も
なくなる。
に連動する弁を備え、該弁によって該飲料抽出路が開閉
されるようになっているので、抽出レバーを操作するだ
けで、弁が飲料抽出路を開閉し、瓶からの飲料の流出、
停止を行える。
により分離自在となっているので、飲料抽出路が瓶から
長く延びていても、継手部で分離することにより、直接
瓶に関連した容積を小型に纏められ、冷蔵庫等に収容す
ることも容易で、継手部で繋げば瓶から離れた場所で飲
料の取り出しができる。
具体例を瓶に適用した状態で示す切断面図である。
抽出器付きのものの具体例を、瓶に適用した状態で示す
切断面図である。
継手分離型抽出器付きのものの具体例を、瓶に適用した
状態で示す切断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 キャップ(1)と、置換用圧力ガスの供給
源(2)を有し、該キャップ(1)は、瓶(3)の開口部(4)の外
周面(5)に嵌脱自在のスカート部(6)と、該スカート部
(6)の一端側にあって瓶(3)の開口部(4)を覆う天板部(7)
を備え、該天板部(7)を逆止弁(8)付きのガス注入路(9)
と安全弁(10)付きのガス放出路(11)が貫通し、該置換用
圧力ガスの供給源(2)はレギュレター(12)を介して該ガ
ス注入路(9)と導結自在に構成されていることを特徴と
する開栓された瓶内飲料の処理装置。 - 【請求項2】 該スカート部(6)は弾性を有し、この弾
性によって該スカート部(6)の内周面(14)が瓶(3)の開口
部(4)の外周面(5)に密接するようになっている請求項1
に記載の開栓された瓶内飲料の処理装置。 - 【請求項3】 該スカート部(6)の内周面(14)にOリン
グ(15)がめぐらされている請求項1又は2に記載の開栓
された瓶内飲料の処理装置。 - 【請求項4】 該天板部(7)を抽出器(21)によって開閉
される飲料抽出路(22)が貫通している請求項1に記載の
開栓された瓶内飲料の処理装置。 - 【請求項5】 該抽出器(21)は抽出レバー(23)に連動す
る弁(24)を備え、該弁(24)によって該飲料抽出路(22)が
開閉されるようになっている請求項4に記載の開栓され
た瓶内飲料の処理装置。 - 【請求項6】 該飲料抽出路(22)は継手部(25)により分
離自在となっている請求項5に記載の開栓された瓶内飲
料の処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2000153155A JP4530480B2 (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 開栓された瓶内飲料の処理装置 |
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Publications (2)
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ID=18658474
Family Applications (1)
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Cited By (5)
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JP2018162820A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 京葉瓦斯株式会社 | シール栓装置及び管路封止方法 |
CN116198776A (zh) * | 2023-03-20 | 2023-06-02 | 东富龙科技集团股份有限公司 | 灌装系统及灌装方法 |
CN116198777A (zh) * | 2023-03-20 | 2023-06-02 | 东富龙科技集团股份有限公司 | 灌装充气保护系统及灌装充气保护方法 |
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- 2000-05-24 JP JP2000153155A patent/JP4530480B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN116198776A (zh) * | 2023-03-20 | 2023-06-02 | 东富龙科技集团股份有限公司 | 灌装系统及灌装方法 |
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