JP2001334213A - 多軸式分別機 - Google Patents

多軸式分別機

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JP2001334213A
JP2001334213A JP2000157593A JP2000157593A JP2001334213A JP 2001334213 A JP2001334213 A JP 2001334213A JP 2000157593 A JP2000157593 A JP 2000157593A JP 2000157593 A JP2000157593 A JP 2000157593A JP 2001334213 A JP2001334213 A JP 2001334213A
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Japan
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rollers
roller
sorter
sieve
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JP2000157593A
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Suehiro Kobayashi
末廣 小林
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動式スクリーンやトロンメル式スクリーンに
よる従来の分別機は、篩い残しや目詰まりの問題が多か
った。 【解決手段】分別方式を、多数の分別ローラー11〜1
4を備えた多軸式構造とし、この分別ローラー11〜1
4の回転の周速度を、右側のもの、即ち、分別ローラー
の回転作用によって処理物を送る方向の先にあるものほ
ど速くした。従って、隣接する分別ローラーの間では、
処理物が篩い目に詰まっても、その詰まった物は、周速
度の速いほうの分別ローラーによって確実に機筐3の内
側又は次の分別ローラー側へ戻される。また、爪21、
23の表面に斜面21a、23aを形成することで、篩
い目に詰まる物が篩い目から機筐3の内側へ逃げ易くし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多軸式分別機に関
する。詳しくは、円柱状外周面を有するボディの外周面
又はこの外周面に設けられたリング上に取り付けた爪を
当該ボディの軸方向へ互いに間隔を置いて多数配列した
分別ローラーを少なくとも3つは備えていて、これら分
別ローラーは、その軸が互いに平行に並び隣接し合う分
別ローラーどうしではその爪が交互に位置すると共に互
いに同じ方向へ回転され且つ軸方向で傾斜した状態で配
置されており、この分別ローラーの傾斜上端部辺りに投
下された処理物が、隣接する分別ローラーどうしの隙間
を篩い目として大きさ分別され、上記分別ローラーをそ
の回転作用によって処理物を掻き上げる方向へ行くに従
って順次高いところに位置させた構造の多軸式分別機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、土砂が混じった建築系混合廃棄
物から土砂等を取り除いたり、破砕機で破砕処理された
粒状の廃棄物等を大きさで分別したりするのに用いられ
る分別機としては、従来、平面的な振動式スクリーンを
備えた振動篩い方式のものや、多数の孔が形成された筒
状を為すトロンメル式スクリーン等の回転篩い方式のも
のが多用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの分
別機では、含水率の高い土砂や紛状物がスクリーンの篩
い目を容易に詰まらせてしまうために、篩い残しが多く
て能率が悪いという問題があった。また、振動篩い方式
の分別機は、振動スクリーン上に投下された処理物を平
面的に振動させながら篩うだけであるため、例えば、シ
ート状の物の上に乗って投下された物は、たとえその形
状が篩い目より小さいアンダーサイズであっても、その
ままスクリーンを通過してしまうことが多いので、この
点においても篩い残しが多く発生する。
【0004】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、投下された処理物を満遍なく攪拌す
ることができると共に、篩い手段自体がその篩い目に詰
まった物を積極的にクリーニングする機能を持ち、篩い
残しや篩い目の詰まりをほぼ確実に防止することができ
る新規な分別機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した多軸式分別機は、円柱状外周面
を有するボディの外周面又はこの外周面に設けられたリ
ング上に取り付けた爪を当該ボディの軸方向へ互いに間
隔を置いて多数配列した分別ローラーを、3以上、その
軸が互いに平行に並び隣接し合う分別ローラーどうしで
はその爪が交互に位置すると共に互いに同じ方向へ回転
され且つ軸方向で傾斜した状態で配置し、この分別ロー
ラーの傾斜上端部辺りに投下された処理物を、隣接する
分別ローラーどうしの隙間を篩い目として大きさ分別
し、上記分別ローラーは、その回転作用によって処理物
を掻き上げる方向へ行くに従って順次高いところに位置
し且つこの方向へ行くに従って順次回転の周速度を速く
したことを特徴とするものである。
【0006】この多軸式分別機にあっては、分別ローラ
ー上に投下された処理物は、分別ローラーの回転作用に
よる掻き上げによって攪拌されながら、より高い位置の
分別ローラーに向かって送られては低い位置の分別ロー
ラー上に落ちるという反転を繰り返すと共に、分別ロー
ラーの傾斜下端へ向かって徐々に移動して行き、この間
に、篩い目より小さいアンダーサイズの物は殆どその篩
い目から下に落とされ、オーバーサイズの物は主として
分別ローラーの傾斜下端から落ちて行く。従って、処理
物の篩いは、これを満遍なく攪拌する状態で行われるの
で、形状が小さい物は勿論、シート状の物に乗って投下
された処理物であっても、大抵はそのシートから落ちて
当該処理物の層の下部に速やかに沈んで篩い目から落ち
て行くため、篩いスピードをかなり速めることができ
る。
【0007】そして、分別ローラーに付着した土砂や紛
状のもの或いは分別ローラーに巻き付いた紐状の物は、
篩い目において互いに反対方向へ移動する隣接の爪やリ
ング等によってほぼ強制的に掻き落とされる、即ち、セ
ルフクリーニングが実行されるので、篩い目が詰まるこ
とは殆ど無い。
【0008】しかも、隣接する分別ローラーの間では、
篩い目に向かって処理物を運ぶ側の分別ローラーの周速
度より、篩い目から処理物を戻そうとする側の分別ロー
ラーの周速度の方が早いので、処理物が篩い目に詰まっ
ても、その詰まった物は、周速度が速い方の分別ローラ
ーによって確実に、処理物の層に向けて又は次の分別ロ
ーラーへ向けて送り出される。これにより、オーバーサ
イズの物が篩い目に詰まって生じる目詰まりロックをほ
ぼ確実に防止することができる。
【0009】分別ローラー相互の回転の周速度を順次速
くするための手段としては、分別ローラーの回転速度そ
のものを異ならせる方法だけで無く、分別ローラーの直
径を順次大きくする方法でも良いし、これらを組み合わ
せた方法でも良い。また、分別ローラーを順次高い位置
に配列して行く具体的な形態としては、分別ローラーの
軸方向から見て直線状に傾斜した形態や、凹円弧状に傾
斜した形等が考えられる。
【0010】分別ローラーの周速度の差をどの程度にす
るのが望ましいかは一概に言えないが、本発明者が行っ
た試験によれば、隣接するものどうしでは10パーセン
ト以上40パーセント未満にすると、篩い目より小さい
アンダーサイズのものが篩い目を通るのを阻害せずに、
篩い目より大きいオーバーサイズのものによる目詰まり
ロックをほぼ完全に防止できるという良好な結果が得ら
れた。
【0011】請求項2に記載した多軸式分別機は、請求
項1に記載した多軸式分別機において、爪の表面のうち
篩い目に来たとき隣接する分別ローラー側を向く領域の
少なくとも回転方向側にある部分を、この方向へ行くに
従ってボディに近づく斜面にしたことを特徴とするもの
である。
【0012】従って、オーバーサイズの処理物が爪の斜
面に押されて篩い目に向かって来た場合でも、この斜面
は篩い目の手前においては当該篩い目にほぼ直交する姿
勢になるので、その爪が運んできた処理物を隣接する分
別ローラーが容易に掻き上げる(跳ね返す)ことがで
き、これにより、篩い目に物が詰まって分別ローラーが
ロックされるのを一層確実に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施の形態に
係る多軸式分別機を図面に従って説明する。 〔A.第一の実施の形態〕(図1〜図6) 図1から図6は、第一の実施の形態に係る多軸式分別機
1を示すものである。
【0014】〔A−1.機筐、ホッパー、軸受け〕(図
1〜図5) 3は、多軸式分別機1の機筐を示す。この機筐3は、下
面の大部分と上面が開口し、上方から見て前後方向(図
1における右下方へ向かう方向を前側とし、同図におけ
る左下方へ向かう方向を左側とする。以下の説明におい
て向きを言うときは、この方向に従う。)に長い長方形
のほぼ箱形をしており、その前面壁3aは左上の隅角側
ほぼ半分が切除されたような形をしていて、この前面壁
3aの上側縁は右上がりの凹円弧状に屈曲している。
【0015】機筐3の上開口縁における後側部と左側部
からは、機筐3内への処理物の投入を案内するための投
入シュート5が、多少上拡がりに傾斜した方向へ立ち上
がるように取り付けられている。また、機筐3の右側壁
3b(図4参照)は、やや左倒れに傾斜したサイドシュ
ートになっている。
【0016】機筐3には、互いに同軸上に位置した前後
2つで1組を為す軸受け7が、4組取り付けられてい
る。前側の4つの軸受け7は、機筐3の前面壁3aの上
側縁の上側にこの上側縁と平行な円弧状に配列されてい
て、前側の軸受け7は前面壁3aに固定され、後ろ側の
軸受け7は背面壁3cに固定されている。後ろ側の軸受
け7は前側の軸受け7よりある程度高い位置に設けられ
ている。これらの軸受け7は、それぞれ、円板形をした
軸受けベースの中央部に図示しないボールベアリングを
取り付けた構造になっている。
【0017】〔A−2.分別ローラー〕(図1〜図6) 機筐3内には、4つの分別ローラー11,12,13,
14が設けられている。これら分別ローラー11〜14
は、前後方向に長い円筒形をしたボディ16を有し、こ
のボディ16の前後両端部に固定された図示しない被支
持軸が前記4組の軸受け7に各別に回転自在に支持され
ることで機筐3に設けられる。従って、4つの分別ロー
ラー11〜14は、その軸が互いに平行に並び、且つ、
ある程度前下がりに傾斜した姿勢(図1参照)で、前方
から見て右上がりの凹円弧状に配列されている(図4参
照)。これら4つの分別ローラー11〜14は、後述す
る駆動部により、いずれも、前方から見た時計周り方向
へ回転される。
【0018】一番左に位置した第一の分別ローラー11
と、その次の第二の分別ローラー12及び右から2つ目
の第三の分別ローラー13には、それぞれ、そのボディ
16の外周面に多数のリング17が取り付けられてい
る。このリング17は、横断面が横長の矩形をした比較
的厚い帯板を環状に屈曲させたもので、ボディ16の軸
方向へ一定間隔で配列されている。従って、この3つの
分別ローラー11〜13は、軸方向で隣接しあうリング
17で画成される多数の環状溝19を有する。この環状
溝19の幅はリング17の幅より多少広く(図2、3参
照)、これらの幅は各分別ローラー11〜13の間でも
統一されている。
【0019】分別ローラー11〜14の配列ピッチは、
前方から見て、上記リング17どうしが外接するか、そ
れより僅かに狭いピッチになっており、このピッチは隣
接し合う全ての分別ローラーの間で一定している。ま
た、第一、第二、第三の分別ローラー11〜13にあっ
ては、隣接するものどうし、そのリング17と環状溝1
9とが対向する関係になっている。従って、上方から見
ると、第一、第二、第三の分別ローラー11〜13の間
には、左右方向で対向するリング17と環状溝19とで
画成されたほぼ矩形の空間25(図2〜図4参照)が多
数残され、また、第三、第四の分別ローラー13と14
の間には、第三の分別ローラー13の環状溝19と第四
の分別ローラー14のボディ16とで画成された比較的
大きな空間25´(図3参照)が多数残される。これら
空間25、25´が篩い目となる。
【0020】分別ローラー11〜14には多数の爪が設
けられている(図1では図示を省略してある)。第一、
第二、第三の分別ローラー11〜13においては、その
リング17の外周面に爪21が取り付けられ、第四の分
別ローラー14においては、そのボディ16の外周面に
爪23が取り付けられている。従って、第一、第二、第
三の分別ローラー11〜13においては隣接し合う分別
ローラーどうし、爪21が交互に位置し、第三、第四の
分別ローラーどうしでも爪21と23が交互に位置す
る。
【0021】図4、図5に示すように、第一、第二、第
三の分別ローラー11〜13に取り付けられている爪2
1は、リング17の厚みとほぼ同じ厚さの矩形の平板の
上面の半分を斜面21a(図5(A)参照)に加工した
形をしており、その斜面21aが分別ローラーの回転方
向側に位置する向きで取り付けられている。従って、こ
の斜面21aの下端はリング17の外周面に近接する。
図4に示すように、第一の分別ローラー11では、各リ
ング17に爪21が2つ周方向で180゜離間して取り
付けられ、第二、第三の分別ローラー12,13では、
各リング17に爪21が4つ周方向で等間隔に離間して
取り付けられている。
【0022】第四の分別ローラー14に取り付けられて
いる爪23は、第三の分別ローラー13の環状溝19と
対応したそれぞれの位置に、周方向へ4つ、等間隔で設
けられている。この爪23の形は、図5(B)に示すよ
うに、前側から見てほぼ直角三角形をしていて、その斜
面23aが回転方向を向く姿勢で取り付けられている。
この爪23の高さは、篩い目25´の左右幅より多少小
さい。
【0023】〔A−3.駆動部〕(図2、図5) 機筐3の背面壁3cの後ろ側には、分別ローラー11〜
14を回転させるための駆動部31が設けられている。
背面壁3cにはその左右両端部にモーター取付台32が
固定され、このモーター取付台32にそれぞれ同じ定格
の電動機33、33´が取り付けられている。これら電
動機33、33´の出力軸には、同じサイズのスプロケ
ットホィール34、34´が取り付けられている。
【0024】また、分別ローラー11〜14の後側の被
支持部にもそれぞれスプロケットホィール35、36、
37、38が各別に取り付けられている。これらスプロ
ケットホィール35、36、37、38は、第一の分別
ローラー11のもの35から第四の分別ローラー14の
もの38へ、この順で、ほぼ15パーセントづつ小径に
なっている。
【0025】そして、左側の電動機33のスプロケット
ホィール34と、第一の分別ローラー11のスプロケッ
トホィール35と、第二の分別ローラー12のスプロケ
ットホィール36とに、1本のチェーン39が無端状に
掛け渡されている。これと同様、右側の電動機33´の
スプロケットホィール34´と、第三の分別ローラー1
3のスプロケットホィール37と、第四の分別ローラー
14のスプロケットホィール38とに、1本のチェーン
39´が無端状に掛け渡されている。
【0026】2つの電動機33、33´は、互いに同時
に同じ速度で回転される。従って、4つの分別ローラー
11〜14は、いずれも前方から見た時計周り方向へ同
時に回転され、その回転の周速度は、第一の分別ローラ
ー11から第四の分別ローラー14へ、15パーセント
程度づつ順次速くなる。換言すれば、4つの分別ローラ
ー11〜14の回転の周速度は、篩い目25,25´に
おいて、機筐3の外側を向く回転方向になるものより機
筐3の内側を向く回転方向になるものの方が速い関係に
なる。
【0027】〔A−4.スクレーパー〕(図2〜図4) 機筐3内部の左端には、スクレパー41が取り付けら
れ、前記サイドシュート3bの上端部にも別のスクレパ
ー42が取り付けられている。これらスクレパー41、
42は、前後方向に長い板の一側部に多数の切欠41
a、42aを形成したもので、図4に示すように、一方
のスクレパー41は、右下がりに傾斜した姿勢でその切
欠41aを第一の分別ローラー11のリング17及び爪
21が通るように配置され、別のスクレパー42も同様
の姿勢で、その切欠42aを第四の分別ローラー11の
爪23が通るように配置される。多軸式分別機1は以上
のように構成されている。
【0028】〔A−5.作用〕(図4) 次に、この多軸式分別機1の作用を説明する。図示しな
い制御盤の運転開始スイッチを投入すると、分別ローラ
ー11〜14が回転始動する。分別対象の処理物は、分
別ローラー11〜14の後端部上、即ち、傾斜上端部辺
りに投下される。投下された処理物は、当初、低い位置
にある分別ローラー11、12上に集まると共に、これ
ら分別ローラーの回転作用による掻き上げによって攪拌
される。そして、篩い目25より小さいアンダーサイズ
のものは、自重で、又はボディ16や爪21によって強
制的に、篩い目25から下に落とされ、そうでないもの
は、右隣りにある分別ローラーの爪21によってほぼ右
上方へ向けて掻き上げられては第四の分別ローラー14
側へ送られて行き、ここで、篩い目25´より小さいも
のはこの篩い目25´から下に落ちる。
【0029】篩い目25´も通らなかった物は、第四の
分別ローラー14の爪23で掻き上げられた後、大部
分、機筐3内の処理物の上に落ちる。従って、機筐3内
に投下された処理物は、篩い目25、25´を通らない
うちは、図4に幅のある矢印で示すように反転を繰り返
すことで攪拌されながら少しづつ前方へ移動して行き、
最終的には、篩い目25、25´よりアンダーサイズの
ものは、篩い目25、25´から下に落ち、篩い目2
5、25´よりオーバーサイズのものは大部分、分別ロ
ーラー11〜14の前端から下に落ちる。第四の分別ロ
ーラー14の爪23は他の分別ローラーの爪21より丈
が長いので、紐状のものやシート状のものはこの爪23
に引っ掛って運ばれ、スクレパー42でしごき落とされ
る。
【0030】このようにして攪拌ないし移送される処理
物が篩い目25、25´に詰まった場合、その詰まった
物は、右側の分別ローラーよって確実に掻き上げられ
る。即ち、分別ローラー11〜14の回転の周速度は右
側のものの方が速いので、左側の分別ローラーのボディ
16や爪21が処理物を篩い目25、25´に運ぶ働き
より、右側の分別ローラーのボディ16や爪21又は2
3が処理物を篩い目25、25´から機筐3内に戻す働
きの方が勝るからである。
【0031】しかも、前記したように、爪21の形は回
転方向を向いた面が斜面21aになっているため、オー
バーサイズの処理物がこの斜面21aに押されて篩い目
25、25´に向かって来た場合でも、この斜面21a
は篩い目25、25´の手前においては当該篩い目2
5、25´にほぼ直交する姿勢になるので、その爪が運
んできた物を右側の分別ローラーのボディ16が容易に
跳ね返す。以上のようにして、篩い目25、25´の大
きさを境いとしたサイズ分けが行われる。
【0032】分別ローラーの表面に付着した泥などは、
隣の爪21、23やスクレパー41、42等によって掻
き落とされる。即ち、セルフクリーニングされる。この
多軸式分別機1を使用するときは、機筐3の下方と、手
前側と右側に、ベルトコンベアや、分別回収ボックス等
が置かれ、分別ローラー11〜14によって分別された
処理物は、次の手選別工程などへ運ばれる。尚、篩い目
25、25´を通らなかった物を側方へ落としたくない
場合は、右側のスクレーパー42を図4に二点鎖線で示
す位置に取り付ければ良い。
【0033】〔B.第二の実施の形態〕(図7) 図7は、第二の実施の形態に係る多軸式分別機1Aを示
すものである。この多軸式分別機1Aが前記第一の実施
の形態に示した多軸式分別機1と比較して相違するとこ
ろは、分別ローラーの数とその配列形態だけである。従
って、説明はこの相違点だけについて行い、その余の部
分については、図面の各部に前記多軸式分別機1におけ
る同様の部位に付した符号と同じ符号を付することで説
明を省略する。このような符号の使い方とその意味は、
後述する変形例においても同様とする。
【0034】この多軸式分別機1Aにおいては、分別ロ
ーラーを10個、ほぼ横樋状を為すように、即ち、前方
から見て両上がりの凹円弧形を為すように配列してあ
り、右側5つの分別ローラー11、12、13、14、
15と左側5つの分別ローラー11´、12´、13
´、14´、15´とは、前方から見た垂直線を挟んだ
線対称の形で配列されている。そして、右側5つの分別
ローラー11、12、13、14、15の回転方向は前
方から見た時計周り方向であるのに対し、左側5つの分
別ローラー11´、12´、13´、14´、15´の
回転方向は反時計回り方向になっている。
【0035】そして、右側5つの分別ローラー11、1
2、13、14、15にあっては、右側に位置するもの
ほど回転の周速度が速くなっており、左側5つの分別ロ
ーラー11´、12´、13´、14´、15´にあっ
ては、左側に位置するものほど回転の周速度が速くなっ
ている。従って、投下された処理物は、篩い目から落ち
るまでは、同図に幅のある矢印で示すように反転を繰り
返しながら攪拌される。
【0036】〔C.爪の変形例〕(図8、図9) 図8、図9に、分別ローラーに設けられる爪の変形例5
1、52を示す。図8に示す爪51は、前記した分別ロ
ーラー14、14´や15、15´の爪として適した形
状のもので、回転方向を向く面は、その上半分51aが
回転方向に直交する平坦面にされ、下半分51bは先下
がりの斜面になっている。この形は、斜面21bが隣の
分別ローラーとの間に填まりそうになる処理物の逃げ道
を作りながら、別の面21aがシート等を一層引っ掛け
易いという効果をもつ。
【0037】また、図9に示す爪52は、リング17と
一体に形成したものであって、これも、回転方向に向か
って下る長い斜面を有する。この種の分別機に取り付け
られる爪やリングの数はかなり多くなるので、この爪5
2のように、必要な形状をリング17と一体に形成すれ
ば、部品点数と組み立て工数を大幅に省略することがで
きる。
【0038】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態に
おいては、分別ローラーを片上がりの凹円弧形や、両上
がりの凹円弧形に配列したが、この配列形態に限られる
ことは無く、場合によっては、水平な配列であっても良
い。この分別ローラーの数が実施の形態に示した数に限
られないことは勿論である。また、実施の形態において
は、大部分の分別ローラーにリングを設けたが、土砂か
ら石抜き等を行うのに限って用いる場合などは、リング
を設けなくても良い。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、処理物
の篩いは、これを満遍なく攪拌する状態で行われるの
で、形状が小さい物は勿論、シート状の物に乗って投下
された処理物であっても、大抵はそのシートから落ちて
当該処理物の層の下部に速やかに沈んで篩い目から落ち
て行くため、篩いスピードをかなり速めることができ
る。そして、分別ローラーに付着した土砂や紛状のもの
或いは分別ローラーに巻きついた紐状の物は、篩い目に
おいて互いに反対方向へ移動する隣接の爪やリング等に
よってほぼ強制的に掻き落とされる、即ち、セルフクリ
ーニングが実行されるので、篩い目が詰まることは殆ど
無い。
【0040】しかも、隣接する分別ローラーの間では、
篩い目に向かって処理物を運ぶ側の分別ローラーの周速
度より、篩い目から処理物を戻そうとする側の分別ロー
ラーの周速度の方が早いので、処理物が篩い目に詰まっ
ても、その詰まった物は、周速度が速い方の分別ローラ
ーによって確実に、処理物の層に向けて又は次の分別ロ
ーラーへ向けて送り出される。これにより、オーバーサ
イズの物のが篩い目に詰まって生じる目詰まりロックを
ほぼ確実に防止することができる。
【0041】請求項2の発明によれば、オーバーサイズ
の処理物が爪の斜面に押されて篩い目に向かって来た場
合でも、この斜面は篩い目の手前においては当該篩い目
にほぼ直交する姿勢になるので、その爪が運んできた処
理物を隣接する分別ローラーが容易に跳ね返すことがで
き、これにより、篩い目に物が詰まって分別ローラーが
ロックされるのを一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る多軸式分別機
を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図2】図1に示す多軸式分別機の平面図である。
【図3】図1に示す多軸式分別機の分別ローラーを水平
に並べた状態で示す拡大平面図である。
【図4】図1のA−A線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図5】図1に示す多軸式分別機の爪を拡大して示す斜
視図である。
【図6】図1に示す多軸式分別機の駆動部を拡大した背
面図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る多軸式分別機
の要部断面図である。
【図8】本発明における爪の変形例を示す正面図であ
る。
【図9】本発明における爪の別の変形例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1…多軸式分別機 3…機筐 11…分別ローラー
12…分別ローラー 13…分別ローラー 14…分別ローラー 16…
ボディ 17…リング 21…爪 21a…爪の斜面 23…爪 23a
…爪の斜面 25…篩い目 25´…篩い目 1A…多軸式分別機 15…分別ローラー 51…爪 51b…爪の斜面 52…爪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状外周面を有するボディの外周面又は
    この外周面に設けられたリング上に取り付けた爪を当該
    ボディの軸方向へ互いに間隔を置いて多数配列した分別
    ローラーを、3以上、その軸が互いに平行に並び隣接し
    合う分別ローラーどうしではその爪が交互に位置すると
    共に互いに同じ方向へ回転され且つ軸方向で傾斜した状
    態で配置し、この分別ローラーの傾斜上端部辺りに投下
    された処理物を、隣接する分別ローラーどうしの隙間を
    篩い目として大きさ分別し、上記分別ローラーは、その
    回転作用によって処理物を掻き上げる方向へ行くに従っ
    て順次高いところに位置し且つこの方向へ行くに従って
    順次回転の周速度を速くしたことを特徴とする多軸式分
    別機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した多軸式分別機におい
    て、爪の表面のうち篩い目に来たとき隣接する分別ロー
    ラー側を向く領域の少なくとも回転方向側にある部分
    を、この方向へ行くに従ってボディに近づく斜面にした
    ことを特徴とする多軸式分別機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014136995A1 (ko) * 2013-03-04 2014-09-12 Kim Hyun-Bae 트롬멜장치
CN110238022A (zh) * 2019-07-15 2019-09-17 江西省农业机械研究所 一种平面布置齿光辊油茶果蒲籽分离机
WO2022018032A1 (en) * 2020-07-22 2022-01-27 M&K Holdings (Ireland) Limited Screening apparatus
WO2023138831A1 (en) * 2022-01-24 2023-07-27 M&K Holdings (Ireland) Limited Screening apparatus

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