JP2001333426A - 動画像符号化データの中継装置および中継方法 - Google Patents
動画像符号化データの中継装置および中継方法Info
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- JP2001333426A JP2001333426A JP2000150510A JP2000150510A JP2001333426A JP 2001333426 A JP2001333426 A JP 2001333426A JP 2000150510 A JP2000150510 A JP 2000150510A JP 2000150510 A JP2000150510 A JP 2000150510A JP 2001333426 A JP2001333426 A JP 2001333426A
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- Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い伝送レートで受け取った動画像符号化デ
ータを低い伝送レートで送信する場合に、画像劣化及び
大幅な伝送遅延を生じさせることなく動画像符号化デー
タの中継を行う。 【解決手段】 符号量検出部4は、処理対象データバッ
ファ3B内の処理対象フレームの動画像符号化データの
符号量を検出し、廃棄対象判定部5は、その検出結果に
応じて、符号量の削減方法を選択し、選択した方法に従
って、廃棄対象の選択を行う。符号量削減部6は、この
選択された廃棄対象を廃棄することにより動画像符号化
データの符号量の削減を行う。
ータを低い伝送レートで送信する場合に、画像劣化及び
大幅な伝送遅延を生じさせることなく動画像符号化デー
タの中継を行う。 【解決手段】 符号量検出部4は、処理対象データバッ
ファ3B内の処理対象フレームの動画像符号化データの
符号量を検出し、廃棄対象判定部5は、その検出結果に
応じて、符号量の削減方法を選択し、選択した方法に従
って、廃棄対象の選択を行う。符号量削減部6は、この
選択された廃棄対象を廃棄することにより動画像符号化
データの符号量の削減を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動画像符号化デ
ータの中継装置および中継方法に関する。
ータの中継装置および中継方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット上のリアルタイム
マルチメディア通信環境の整備に伴って、高速なアクセ
ス回線の整備がなされてきている。このような高速のア
クセス回線としては、社内LANやイントラネットに利
用されているアクセス回線(10M〜100Mbp
s)、ケーブルテレビに利用されているアクセス回線
(上り0.8M〜14Mbps、下り8M〜40Mbp
s)、ADSL(上り64k〜1.4Mbps、下り
1.5M〜8Mbps)、FWA(Fixed Wireless Acc
ess)等がある。
マルチメディア通信環境の整備に伴って、高速なアクセ
ス回線の整備がなされてきている。このような高速のア
クセス回線としては、社内LANやイントラネットに利
用されているアクセス回線(10M〜100Mbp
s)、ケーブルテレビに利用されているアクセス回線
(上り0.8M〜14Mbps、下り8M〜40Mbp
s)、ADSL(上り64k〜1.4Mbps、下り
1.5M〜8Mbps)、FWA(Fixed Wireless Acc
ess)等がある。
【0003】これに対し、一般ユーザに普及しているネ
ットワークは、未だに低速なアクセス回線を用いたもの
が多い。例えば、PHSを利用した場合の通信速度は6
4kbpsであり、ISDNにおいて2チャネルを用い
て通信を行った場合でも通信速度は128kbpsにし
かならない。
ットワークは、未だに低速なアクセス回線を用いたもの
が多い。例えば、PHSを利用した場合の通信速度は6
4kbpsであり、ISDNにおいて2チャネルを用い
て通信を行った場合でも通信速度は128kbpsにし
かならない。
【0004】このような現状において、一般のユーザが
低速ネットワークであるISDNを用いて高速ネットワ
ークであるインターネットへの接続を行うということが
盛んに行われるようになってきている。図13は、その
例を示すものである。図13に示す通信システムにおい
て、高速ネットワーク1002内のサーバ1001から
低速ネットワーク1004内の端末1005宛てに動画
像符号化データを送信するものとする。この場合、サー
バ1001では、高速ネットワーク1002における通
信速度と低速ネットワーク1004における通信速度と
の比に応じて、端末1005宛てに送る動画像符号化デ
ータの平均的な符号量を減らし、端末1005宛てに送
信する。この通信システムにおいては、高速ネットワー
ク1002内のサーバ1001から低速ネットワーク1
004内の端末1005宛に送信されてきた動画像符号
化データが高速ネットワーク1002と低速ネットワー
ク1004との接続を行うゲートウェイサーバ1003
によって受信される。このゲートウェイサーバ1003
において、動画像符号化データは、高速ネットワーク1
002における通信速度と低速ネットワーク1004に
おける通信速度との速度差を吸収するためにバッファに
一旦格納され、低速ネットワーク1004に対応した通
信速度で低速ネットワーク1004側に送信される。
低速ネットワークであるISDNを用いて高速ネットワ
ークであるインターネットへの接続を行うということが
盛んに行われるようになってきている。図13は、その
例を示すものである。図13に示す通信システムにおい
て、高速ネットワーク1002内のサーバ1001から
低速ネットワーク1004内の端末1005宛てに動画
像符号化データを送信するものとする。この場合、サー
バ1001では、高速ネットワーク1002における通
信速度と低速ネットワーク1004における通信速度と
の比に応じて、端末1005宛てに送る動画像符号化デ
ータの平均的な符号量を減らし、端末1005宛てに送
信する。この通信システムにおいては、高速ネットワー
ク1002内のサーバ1001から低速ネットワーク1
004内の端末1005宛に送信されてきた動画像符号
化データが高速ネットワーク1002と低速ネットワー
ク1004との接続を行うゲートウェイサーバ1003
によって受信される。このゲートウェイサーバ1003
において、動画像符号化データは、高速ネットワーク1
002における通信速度と低速ネットワーク1004に
おける通信速度との速度差を吸収するためにバッファに
一旦格納され、低速ネットワーク1004に対応した通
信速度で低速ネットワーク1004側に送信される。
【0005】このようにして、高速ネットワーク100
2および低速ネットワーク1004を順次介して動画像
符号化データのリアルタイム伝送が行われ、低速ネット
ワーク1004内の端末1005では、動画像符号化デ
ータのリアルタイム再生が行われる。
2および低速ネットワーク1004を順次介して動画像
符号化データのリアルタイム伝送が行われ、低速ネット
ワーク1004内の端末1005では、動画像符号化デ
ータのリアルタイム再生が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13に例
示した通信システムにおいて、ゲートウェイサーバ10
03に順次到達する動画像符号化データは、各々の符号
量が一定しておらず、フレーム間で変動する。さらに詳
述すると次の通りである。まず、図13においてサーバ
1001は、例えばMPEG(Moving Picture Experts
Group)1方式の動画像符号化データを送信しているも
のとする。このMPEG1方式では、所定個数のフレー
ムからなるGOP(Group of Picture)を単位として動
画像の符号化が行われる。このGOPは、少なくとも1
枚のI(Intra)フレームと、複数のP(Predictive)
フレームと、B(Bidirectionally predictive)フレー
ムとにより構成されている。そして、Iフレームについ
ては、フレーム内の画素データのみを使用して、他のフ
レームとは独立して符号化(フレーム内符号化)が行わ
れる。また、Pフレームについては、時間的に「前」に
存在するフレームとの相関性を利用するフレーム間予測
によって符号化が行われる。また、Bフレームについて
は、時間的に「前後」のフレームとの相関性を利用する
フレーム間予測によって符号化が行われる。
示した通信システムにおいて、ゲートウェイサーバ10
03に順次到達する動画像符号化データは、各々の符号
量が一定しておらず、フレーム間で変動する。さらに詳
述すると次の通りである。まず、図13においてサーバ
1001は、例えばMPEG(Moving Picture Experts
Group)1方式の動画像符号化データを送信しているも
のとする。このMPEG1方式では、所定個数のフレー
ムからなるGOP(Group of Picture)を単位として動
画像の符号化が行われる。このGOPは、少なくとも1
枚のI(Intra)フレームと、複数のP(Predictive)
フレームと、B(Bidirectionally predictive)フレー
ムとにより構成されている。そして、Iフレームについ
ては、フレーム内の画素データのみを使用して、他のフ
レームとは独立して符号化(フレーム内符号化)が行わ
れる。また、Pフレームについては、時間的に「前」に
存在するフレームとの相関性を利用するフレーム間予測
によって符号化が行われる。また、Bフレームについて
は、時間的に「前後」のフレームとの相関性を利用する
フレーム間予測によって符号化が行われる。
【0007】ここで、Iフレームに対応した動画像符号
化データは他のフレームとの相関関係を利用しないため
に大きな符号量となるのに対し、P及びBフレームに対
応した動画像符号化データは前後のフレームとの相関関
係を利用するためIフレームの場合に比べ少ない符号量
となる。
化データは他のフレームとの相関関係を利用しないため
に大きな符号量となるのに対し、P及びBフレームに対
応した動画像符号化データは前後のフレームとの相関関
係を利用するためIフレームの場合に比べ少ない符号量
となる。
【0008】また、動画像を構成する一連のフレーム
は、各フレーム毎に画像の情報量が区々であるため、例
えば同じPフレームであっても、各Pフレーム間で動画
像符号化データの符号量に変動が生じる。
は、各フレーム毎に画像の情報量が区々であるため、例
えば同じPフレームであっても、各Pフレーム間で動画
像符号化データの符号量に変動が生じる。
【0009】このようにフレーム間で符号量が区々であ
ったとしても、高速ネットワーク1002の通信速度は
十分に高いので、サーバ1001から送信された各フレ
ームの動画像符号化データは、高速ネットワーク100
2を介してゲートウェイサーバに瞬時に到着する。しか
し、低速ネットワーク1004における通信速度は高速
ネットワーク1002に比べると著しく通信速度が低い
ので、ゲートウェイサーバ1003に到着した動画像デ
ータがゲートウェイサーバ1003から送信されて端末
1005に到達するまでの伝送遅延は動画像データの符
号量に応じて大きく変動することとなる。以下、図14
を参照してこの問題について説明する。この図14は、
ゲートウェイサーバ1003に順次到着した一連の動画
像符号化データの符号量と、ゲートウェイサーバ100
3内のバッファに蓄積されている全動画像符号化データ
の総符号量(以下、バッファ量という)の時間的推移を
例示している。
ったとしても、高速ネットワーク1002の通信速度は
十分に高いので、サーバ1001から送信された各フレ
ームの動画像符号化データは、高速ネットワーク100
2を介してゲートウェイサーバに瞬時に到着する。しか
し、低速ネットワーク1004における通信速度は高速
ネットワーク1002に比べると著しく通信速度が低い
ので、ゲートウェイサーバ1003に到着した動画像デ
ータがゲートウェイサーバ1003から送信されて端末
1005に到達するまでの伝送遅延は動画像データの符
号量に応じて大きく変動することとなる。以下、図14
を参照してこの問題について説明する。この図14は、
ゲートウェイサーバ1003に順次到着した一連の動画
像符号化データの符号量と、ゲートウェイサーバ100
3内のバッファに蓄積されている全動画像符号化データ
の総符号量(以下、バッファ量という)の時間的推移を
例示している。
【0010】図14に示すように、サーバ1001から
送信された各動画像符号化データは、高速ネットワーク
1002を介することにより瞬時にゲートウェイサーバ
1003に到着し、バッファに格納される。そして、こ
のバッファに格納された動画像符号化データは、低速ネ
ットワーク1004の通信速度が低いことから、この通
信速度に対応した低い時間レートで少量ずつバッファか
ら読み出され、端末1005宛てに送信される。図14
には、ゲートウェイサーバ1003に到着した動画像符
号化データが全て端末1005に受信するまでの遅延時
間が各フレーム毎に矢印で示されている。図示のよう
に、動画像符号化データが端末1005に到着するまで
の遅延時間は、当該動画像符号化データの符号量に比例
し、符号量が大きい程、その動画像符号化データは大き
く遅れて端末1005に到着する。また、動画像符号化
データがゲートウェイサーバ1003に到着した時点に
おいて、その前のフレームの動画像符号化データが未だ
送信されず、バッファ内に残っている場合がある。この
ような未送信の残存データがある場合には、その残存デ
ータの送信が完了しないと、新たに到着した動画像符号
化データの送信が開始されないため、当該動画像符号化
データが端末1005に到着するまでの遅延時間はこの
残存データの分だけさらに長くなってしまう。従って、
符号量の大きな動画像符号化データがゲートウェイサー
バ1003に連続して到着すると、各動画像符号化デー
タの到着タイミングにおいてバッファ内の残存データの
量が次第に増えて行き、動画像符号化データが端末10
05に到着するまでの遅延時間もこれに伴って増えてゆ
く。そして、この遅延時間があまりに大きくなると、端
末1005では各動画像符号化データの到着タイミング
のジッタを吸収しきれなくなり、いわゆるコマ落ちが発
生してしまう。図14に示す例において、3番目にゲー
トウェイサーバ1003に到着した動画像符号化データ
は、その符号量が著しく大きいことから、ゲートウェイ
サーバ1003に到着してから端末1005に全て受信
されるまでにフレームの発生周期の3倍相当の時間がか
かってしまい、端末1005に受信されたときには既に
当該動画像符号化データの復号を行うべきタイミングを
逸してしまっている。このため、当該動画像符号化デー
タは、復号されずに廃棄されることとなる。このような
コマ落ちは、動画像符号化データが端末1005に到着
するまでの遅延時間が正常な長さに戻るまで収まらず、
複数フレーム連続して発生することが多い。このような
連続的なコマ落ちが発生すると、端末1003における
再生画像の品質は著しく劣化することとなる。
送信された各動画像符号化データは、高速ネットワーク
1002を介することにより瞬時にゲートウェイサーバ
1003に到着し、バッファに格納される。そして、こ
のバッファに格納された動画像符号化データは、低速ネ
ットワーク1004の通信速度が低いことから、この通
信速度に対応した低い時間レートで少量ずつバッファか
ら読み出され、端末1005宛てに送信される。図14
には、ゲートウェイサーバ1003に到着した動画像符
号化データが全て端末1005に受信するまでの遅延時
間が各フレーム毎に矢印で示されている。図示のよう
に、動画像符号化データが端末1005に到着するまで
の遅延時間は、当該動画像符号化データの符号量に比例
し、符号量が大きい程、その動画像符号化データは大き
く遅れて端末1005に到着する。また、動画像符号化
データがゲートウェイサーバ1003に到着した時点に
おいて、その前のフレームの動画像符号化データが未だ
送信されず、バッファ内に残っている場合がある。この
ような未送信の残存データがある場合には、その残存デ
ータの送信が完了しないと、新たに到着した動画像符号
化データの送信が開始されないため、当該動画像符号化
データが端末1005に到着するまでの遅延時間はこの
残存データの分だけさらに長くなってしまう。従って、
符号量の大きな動画像符号化データがゲートウェイサー
バ1003に連続して到着すると、各動画像符号化デー
タの到着タイミングにおいてバッファ内の残存データの
量が次第に増えて行き、動画像符号化データが端末10
05に到着するまでの遅延時間もこれに伴って増えてゆ
く。そして、この遅延時間があまりに大きくなると、端
末1005では各動画像符号化データの到着タイミング
のジッタを吸収しきれなくなり、いわゆるコマ落ちが発
生してしまう。図14に示す例において、3番目にゲー
トウェイサーバ1003に到着した動画像符号化データ
は、その符号量が著しく大きいことから、ゲートウェイ
サーバ1003に到着してから端末1005に全て受信
されるまでにフレームの発生周期の3倍相当の時間がか
かってしまい、端末1005に受信されたときには既に
当該動画像符号化データの復号を行うべきタイミングを
逸してしまっている。このため、当該動画像符号化デー
タは、復号されずに廃棄されることとなる。このような
コマ落ちは、動画像符号化データが端末1005に到着
するまでの遅延時間が正常な長さに戻るまで収まらず、
複数フレーム連続して発生することが多い。このような
連続的なコマ落ちが発生すると、端末1003における
再生画像の品質は著しく劣化することとなる。
【0011】このようなコマ落ちを防止するための方法
として、ゲートウェイサーバ1003内においてサーバ
1001から受信された動画像符号化データを復号し、
この結果得られる画像データを符号量の少ない動画像符
号化データに再符号化して端末1005に送信する、と
いう方法も考えられる。しかしながら、このような方法
を採用した場合、再符号化の際に膨大な量の演算を行わ
なければならないため、ゲートウェイサーバ1003に
動画像符号化データが到着してから再符号化を終えて端
末1005宛てに送信されるまでの時間が長くなってし
まうという問題がある。
として、ゲートウェイサーバ1003内においてサーバ
1001から受信された動画像符号化データを復号し、
この結果得られる画像データを符号量の少ない動画像符
号化データに再符号化して端末1005に送信する、と
いう方法も考えられる。しかしながら、このような方法
を採用した場合、再符号化の際に膨大な量の演算を行わ
なければならないため、ゲートウェイサーバ1003に
動画像符号化データが到着してから再符号化を終えて端
末1005宛てに送信されるまでの時間が長くなってし
まうという問題がある。
【0012】この発明は、以上説明したような事情に鑑
みてなされたものであり、高い通信速度で受信される一
連の動画像符号化データを中継してこれよりも低い通信
速度で受信側に送信するときに、個々の動画像符号化デ
ータの伝送遅延が著しく大きくなることを抑え、受信側
での再生画像の品質を劣化させることなく、動画像符号
化データを中継することができる中継装置および中継方
法を提供することを目的としている。
みてなされたものであり、高い通信速度で受信される一
連の動画像符号化データを中継してこれよりも低い通信
速度で受信側に送信するときに、個々の動画像符号化デ
ータの伝送遅延が著しく大きくなることを抑え、受信側
での再生画像の品質を劣化させることなく、動画像符号
化データを中継することができる中継装置および中継方
法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の中継装
置は、動画像を構成する一連のフレームの動画像符号化
データを送信側ノードから順次受信する受信手段と、前
記受信手段によって受信された動画像符号化データを記
憶する第1の記憶手段と、前記受信手段によって受信さ
れた動画像符号化データの符号量を検出する符号量検出
手段と、前記記憶手段から未送信のフレームの動画像符
号化データを読み出し、前記符号量検出手段による当該
動画像符号化データの符号量の検出結果に基づいて、当
該フレームの動画像符号化データの符号量の制御を行う
手段であって、当該フレームの動画像符号化データの符
号量が所定量以上である場合に当該動画像符号化データ
の一部を符号量の小さな所定のデータに置き換える符号
量制御手段と、前記符号量制御手段によって前記符号量
の制御が行われた動画像符号化データを受信側ノードに
送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
置は、動画像を構成する一連のフレームの動画像符号化
データを送信側ノードから順次受信する受信手段と、前
記受信手段によって受信された動画像符号化データを記
憶する第1の記憶手段と、前記受信手段によって受信さ
れた動画像符号化データの符号量を検出する符号量検出
手段と、前記記憶手段から未送信のフレームの動画像符
号化データを読み出し、前記符号量検出手段による当該
動画像符号化データの符号量の検出結果に基づいて、当
該フレームの動画像符号化データの符号量の制御を行う
手段であって、当該フレームの動画像符号化データの符
号量が所定量以上である場合に当該動画像符号化データ
の一部を符号量の小さな所定のデータに置き換える符号
量制御手段と、前記符号量制御手段によって前記符号量
の制御が行われた動画像符号化データを受信側ノードに
送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の中継装置は、請求項1に
記載の特徴に加えて、前記送信手段は、前記符号量制御
手段によって前記符号量の削減が行われた動画像データ
を記憶する第2の記憶手段を具備し、前記符号量制御手
段は、前記符号量検出手段により検出された当該動画像
符号化データの符号量と、前記第2の記憶手段に残存し
ている未送信の動画像符号化データとの和が所定値以上
である場合に当該動画像符号化データの一部を符号量の
小さな所定のデータに置き換えることを特徴とする。
記載の特徴に加えて、前記送信手段は、前記符号量制御
手段によって前記符号量の削減が行われた動画像データ
を記憶する第2の記憶手段を具備し、前記符号量制御手
段は、前記符号量検出手段により検出された当該動画像
符号化データの符号量と、前記第2の記憶手段に残存し
ている未送信の動画像符号化データとの和が所定値以上
である場合に当該動画像符号化データの一部を符号量の
小さな所定のデータに置き換えることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の中継装置は、請求項1ま
たは請求項2に記載の特徴に加えて、前記一連のフレー
ムに対応した動画像符号化データは、当該フレームを分
割した複数のマクロブロックの各々に対応した符号化デ
ータを含み、各符号化データはフレーム内符号化データ
またはフレーム間予測符号化データであり、該フレーム
間予測符号化データは、当該マクロブロックに対応した
画像と当該フレームのフレーム間予測符号化のために参
照された他のフレームの中の当該マクロブロックに近似
した参照画像との差分に対応したテクスチャ情報と、当
該マクロブロックに対応した画像と当該参照画像との間
の動きを表す動き情報とを有し、前記符号量制御手段
は、前記受信側ノードにおいて前記動画像符号化データ
を復号する際に、後続フレームに与える影響が少ないマ
クロブロックに対応する符号化データを廃棄対象データ
として決定する廃棄対象データ決定手段と、前記動画像
符号化データのうち前記廃棄対象データ決定手段によっ
て廃棄対象データとされたものを符号量の小さな所定の
データに置換するデータ廃棄手段とを具備することを特
徴とする。
たは請求項2に記載の特徴に加えて、前記一連のフレー
ムに対応した動画像符号化データは、当該フレームを分
割した複数のマクロブロックの各々に対応した符号化デ
ータを含み、各符号化データはフレーム内符号化データ
またはフレーム間予測符号化データであり、該フレーム
間予測符号化データは、当該マクロブロックに対応した
画像と当該フレームのフレーム間予測符号化のために参
照された他のフレームの中の当該マクロブロックに近似
した参照画像との差分に対応したテクスチャ情報と、当
該マクロブロックに対応した画像と当該参照画像との間
の動きを表す動き情報とを有し、前記符号量制御手段
は、前記受信側ノードにおいて前記動画像符号化データ
を復号する際に、後続フレームに与える影響が少ないマ
クロブロックに対応する符号化データを廃棄対象データ
として決定する廃棄対象データ決定手段と、前記動画像
符号化データのうち前記廃棄対象データ決定手段によっ
て廃棄対象データとされたものを符号量の小さな所定の
データに置換するデータ廃棄手段とを具備することを特
徴とする。
【0016】請求項4に記載の中継装置は、請求項3に
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
前記受信手段によって受信された動画像符号化データの
うち当該フレームよりも時間的に前のフレームの動画像
符号化データに含まれる動き情報を参照することによ
り、当該フレームの時間的に前のフレームにおいて動き
がなく、かつ、当該フレーム中においてフレーム内符号
化されているマクロブロックを選択し、当該マクロブロ
ックのフレーム内符号化データを廃棄対象データとして
決定する手段を具備することを特徴とする。
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
前記受信手段によって受信された動画像符号化データの
うち当該フレームよりも時間的に前のフレームの動画像
符号化データに含まれる動き情報を参照することによ
り、当該フレームの時間的に前のフレームにおいて動き
がなく、かつ、当該フレーム中においてフレーム内符号
化されているマクロブロックを選択し、当該マクロブロ
ックのフレーム内符号化データを廃棄対象データとして
決定する手段を具備することを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の中継装置は、請求項3に
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
当該フレームよりも時間的に前または後の他のフレーム
の動画像符号化データに含まれる動き情報を参照するこ
とにより、他のフレーム中のマクロブロックのフレーム
間予測符号化のために参照されていないマクロブロック
を選択し、当該マクロブロックの符号化データを廃棄対
象データとして決定する手段を具備することを特徴とす
る。
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
当該フレームよりも時間的に前または後の他のフレーム
の動画像符号化データに含まれる動き情報を参照するこ
とにより、他のフレーム中のマクロブロックのフレーム
間予測符号化のために参照されていないマクロブロック
を選択し、当該マクロブロックの符号化データを廃棄対
象データとして決定する手段を具備することを特徴とす
る。
【0018】請求項6に記載の中継装置は、請求項3に
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
値の小さなテクスチャ情報を廃棄対象データとして決定
する手段を具備することを特徴とする。
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
値の小さなテクスチャ情報を廃棄対象データとして決定
する手段を具備することを特徴とする。
【0019】請求項7に記載の中継装置は、請求項3に
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
当該フレームを構成する各マクロブロックのうち時間的
に後のフレームにおいて同じ位置に存在するマクロブロ
ックがフレーム内符号化されているものの符号化データ
を廃棄対象データとして決定する手段を具備することを
特徴とする。
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
当該フレームを構成する各マクロブロックのうち時間的
に後のフレームにおいて同じ位置に存在するマクロブロ
ックがフレーム内符号化されているものの符号化データ
を廃棄対象データとして決定する手段を具備することを
特徴とする。
【0020】請求項8に記載の中継装置は、請求項3に
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
各々異なった方法により廃棄対象データを決定する複数
の廃棄対象データ決定部からなることを特徴とする。
記載の特徴に加えて、前記廃棄対象データ決定手段は、
各々異なった方法により廃棄対象データを決定する複数
の廃棄対象データ決定部からなることを特徴とする。
【0021】請求項9に記載の中継装置は、請求項8に
記載の特徴に加えて、前記複数の廃棄対象データ決定部
のうち廃棄対象データの決定を行うものを選択する選択
手段を具備することを特徴とする。
記載の特徴に加えて、前記複数の廃棄対象データ決定部
のうち廃棄対象データの決定を行うものを選択する選択
手段を具備することを特徴とする。
【0022】請求項10に記載の中継装置は、請求項2
に記載の特徴に加えて、前記一連のフレームに対応した
動画像符号化データは、当該フレームを分割した複数の
マクロブロックの各々に対応した符号化データを含み、
各符号化データはフレーム内符号化データまたはフレー
ム間予測符号化データであり、該フレーム間予測符号化
データは、当該マクロブロックに対応した画像と当該フ
レームのフレーム間予測符号化のために参照された他の
フレームの中の当該マクロブロックに近似した参照画像
との差分に対応したテクスチャ情報と、当該マクロブロ
ックに対応した画像と当該参照画像との間の動きを表す
動き情報とを有し、前記符号量制御手段は、各々異なっ
た方法により、前記受信側ノードにおいて前記動画像符
号化データを復号する際に、後続フレームに与える影響
が少ないマクロブロックに対応する符号化データを廃棄
対象データとして決定する複数の廃棄対象データ決定部
と、当該フレームの動画像符号化データの符号量と前記
第2の記憶手段に残存している未送信の動画像符号化デ
ータとの和に基づいて、前記複数の廃棄対象データ決定
部のうち廃棄対象データの決定を行うものを選択する選
択手段と、前記動画像符号化データのうち前記選択手段
によって選択された前記複数の廃棄対象データ決定部に
おいて廃棄対象データとされたものを符号量の小さな所
定のデータに置換するデータ廃棄手段とを具備すること
を特徴とする。
に記載の特徴に加えて、前記一連のフレームに対応した
動画像符号化データは、当該フレームを分割した複数の
マクロブロックの各々に対応した符号化データを含み、
各符号化データはフレーム内符号化データまたはフレー
ム間予測符号化データであり、該フレーム間予測符号化
データは、当該マクロブロックに対応した画像と当該フ
レームのフレーム間予測符号化のために参照された他の
フレームの中の当該マクロブロックに近似した参照画像
との差分に対応したテクスチャ情報と、当該マクロブロ
ックに対応した画像と当該参照画像との間の動きを表す
動き情報とを有し、前記符号量制御手段は、各々異なっ
た方法により、前記受信側ノードにおいて前記動画像符
号化データを復号する際に、後続フレームに与える影響
が少ないマクロブロックに対応する符号化データを廃棄
対象データとして決定する複数の廃棄対象データ決定部
と、当該フレームの動画像符号化データの符号量と前記
第2の記憶手段に残存している未送信の動画像符号化デ
ータとの和に基づいて、前記複数の廃棄対象データ決定
部のうち廃棄対象データの決定を行うものを選択する選
択手段と、前記動画像符号化データのうち前記選択手段
によって選択された前記複数の廃棄対象データ決定部に
おいて廃棄対象データとされたものを符号量の小さな所
定のデータに置換するデータ廃棄手段とを具備すること
を特徴とする。
【0023】請求項11に記載の中継装置は、動画像を
構成する一連のフレームの動画像符号化データを送信側
ノードから順次受信する受信手段と、前記受信手段によ
って受信され、未送信の動画像符号化データを記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された未送信の動画像
符号化データの符号量を検出する符号量検出手段と、前
記記憶手段から未送信のフレームの動画像符号化データ
を読み出し、符号量の制御を行う手段であって、前記符
号量検出手段によって検出された未送信のフレームの動
画像符号化データの符号量が所定量以上である場合に当
該動画像符号化データの一部を符号量の小さな所定のデ
ータに置き換える符号量制御手段と、前記符号量制御手
段によって前記符号量の制御が行われた動画像符号化デ
ータを受信側ノードに送信する送信手段とを具備するこ
とを特徴とする。
構成する一連のフレームの動画像符号化データを送信側
ノードから順次受信する受信手段と、前記受信手段によ
って受信され、未送信の動画像符号化データを記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された未送信の動画像
符号化データの符号量を検出する符号量検出手段と、前
記記憶手段から未送信のフレームの動画像符号化データ
を読み出し、符号量の制御を行う手段であって、前記符
号量検出手段によって検出された未送信のフレームの動
画像符号化データの符号量が所定量以上である場合に当
該動画像符号化データの一部を符号量の小さな所定のデ
ータに置き換える符号量制御手段と、前記符号量制御手
段によって前記符号量の制御が行われた動画像符号化デ
ータを受信側ノードに送信する送信手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0024】請求項12に記載の動画像符号化データの
中継方法は、動画像を構成する一連のフレームの動画像
符号化データを送信側ノードから順次受信する受信過程
と、前記受信過程において受信された動画像符号化デー
タを記憶する記憶過程と、前記受信過程において受信さ
れた前記動画像符号化データの符号量を検出する符号量
検出過程と、前記記憶過程において記憶した前記動画像
符号化データのうち未送信のフレームの動画像符号化デ
ータを読み出し、前記符号量検出過程における当該動画
像符号化データの符号量の検出結果に基づいて、当該動
画像符号化データの符号量の制御を行う過程であって、
当該動画像符号化データの符号量が所定量以上である場
合に当該動画像符号化データの一部を符号量の小さな所
定のデータに置き換える符号量制御過程と、前記符号量
制御過程において前記符号量の制御が行われた動画像符
号化データを受信側ノードに送信する送信過程とを具備
することを特徴とする。
中継方法は、動画像を構成する一連のフレームの動画像
符号化データを送信側ノードから順次受信する受信過程
と、前記受信過程において受信された動画像符号化デー
タを記憶する記憶過程と、前記受信過程において受信さ
れた前記動画像符号化データの符号量を検出する符号量
検出過程と、前記記憶過程において記憶した前記動画像
符号化データのうち未送信のフレームの動画像符号化デ
ータを読み出し、前記符号量検出過程における当該動画
像符号化データの符号量の検出結果に基づいて、当該動
画像符号化データの符号量の制御を行う過程であって、
当該動画像符号化データの符号量が所定量以上である場
合に当該動画像符号化データの一部を符号量の小さな所
定のデータに置き換える符号量制御過程と、前記符号量
制御過程において前記符号量の制御が行われた動画像符
号化データを受信側ノードに送信する送信過程とを具備
することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態について説明する。かかる実施形態は、あくまで
も本発明の例示であり、本発明を限定するものではな
く、本発明の範囲内において任意に変更可能である。
施形態について説明する。かかる実施形態は、あくまで
も本発明の例示であり、本発明を限定するものではな
く、本発明の範囲内において任意に変更可能である。
【0026】[1]第1実施形態 [1.1]実施形態の構成 図1は、本発明に係る中継装置の一例であるゲートウェ
イサーバ1の構成を示すブロック図である。本実施形態
にかかるゲートウェイサーバ1は、受信部2と、受信バ
ッファ3Aと、処理対象データバッファ3Bと、符号量
検出部4と、廃棄対象判定部5と、符号量削減部6と、
送信バッファ7と、送信部8とを有する。
イサーバ1の構成を示すブロック図である。本実施形態
にかかるゲートウェイサーバ1は、受信部2と、受信バ
ッファ3Aと、処理対象データバッファ3Bと、符号量
検出部4と、廃棄対象判定部5と、符号量削減部6と、
送信バッファ7と、送信部8とを有する。
【0027】受信部2は、例えば図13において高速ネ
ットワーク1002内の送信側ノード(サーバ1001
に該当)から低速ネットワーク1004内の受信側ノー
ド(端末1005)宛てに送信される一連の動画像符号
化データを順次受信し、受信バッファ3Aに書き込む装
置である。受信バッファ3Aは、受信部2によって現時
点までに受信された所定フレーム数分の動画像符号化デ
ータを記憶する記憶手段である。処理対象データバッフ
ァ3Bは、受信バッファ3Aに記憶された各動画像符号
化データのうち現時点において送信のための処理(具体
的には必要な符号量削減処理および送信処理)を行うべ
きものを記憶する記憶手段である。
ットワーク1002内の送信側ノード(サーバ1001
に該当)から低速ネットワーク1004内の受信側ノー
ド(端末1005)宛てに送信される一連の動画像符号
化データを順次受信し、受信バッファ3Aに書き込む装
置である。受信バッファ3Aは、受信部2によって現時
点までに受信された所定フレーム数分の動画像符号化デ
ータを記憶する記憶手段である。処理対象データバッフ
ァ3Bは、受信バッファ3Aに記憶された各動画像符号
化データのうち現時点において送信のための処理(具体
的には必要な符号量削減処理および送信処理)を行うべ
きものを記憶する記憶手段である。
【0028】次に符号量検出部4について説明する。本
実施形態では、受信部2が受信した各フレームの動画像
符号化データの符号量に応じて、その動画像符号化デー
タの取り扱い、すなわち、その動画像符号化データに対
して符号量削減のための処理を施すか否か、また、符号
量を削減する場合には如何なる処理を実行するかを決定
する。符号量検出部4は、このような動画像符号化デー
タの取り扱いを決定するために、動画像符号化データの
符号量を判定し、その判定結果に基づき動画像符号化デ
ータの取り扱い方法を指定する情報を出力する。図2お
よび図3はこのような符号量検出部4の機能を説明する
図である。
実施形態では、受信部2が受信した各フレームの動画像
符号化データの符号量に応じて、その動画像符号化デー
タの取り扱い、すなわち、その動画像符号化データに対
して符号量削減のための処理を施すか否か、また、符号
量を削減する場合には如何なる処理を実行するかを決定
する。符号量検出部4は、このような動画像符号化デー
タの取り扱いを決定するために、動画像符号化データの
符号量を判定し、その判定結果に基づき動画像符号化デ
ータの取り扱い方法を指定する情報を出力する。図2お
よび図3はこのような符号量検出部4の機能を説明する
図である。
【0029】まず、符号量検出部4は、処理対象データ
バッファ3Bに格納された動画像符号化データの符号量
Xを検出し、この符号量Xを図2に示すように閾値SD
1〜SD4と比較する。ここで、閾値SD1は、低速ネ
ットワーク1004の通信速度Zとフレームレート1/
Δt及び送信バッファ7の残存データの符号量Yに依存
する値として SD1=ZΔt−Y(ビット)………(式1) の式で表される。すなわち、閾値SD1の値は、フレー
ムの発生時間間隔Δtの間に低速ネットワーク1004
を介して受信側ノードに送信可能な符号量ZΔtから、
当該フレームの送信時において送信バッファ7に存在し
ている残存データの符号量Yを引いた値となる。なお、
図2においては、送信バッファ7の残存データの符号量
Yが0ビットである場合の閾値SD1〜SD4が示され
ている。
バッファ3Bに格納された動画像符号化データの符号量
Xを検出し、この符号量Xを図2に示すように閾値SD
1〜SD4と比較する。ここで、閾値SD1は、低速ネ
ットワーク1004の通信速度Zとフレームレート1/
Δt及び送信バッファ7の残存データの符号量Yに依存
する値として SD1=ZΔt−Y(ビット)………(式1) の式で表される。すなわち、閾値SD1の値は、フレー
ムの発生時間間隔Δtの間に低速ネットワーク1004
を介して受信側ノードに送信可能な符号量ZΔtから、
当該フレームの送信時において送信バッファ7に存在し
ている残存データの符号量Yを引いた値となる。なお、
図2においては、送信バッファ7の残存データの符号量
Yが0ビットである場合の閾値SD1〜SD4が示され
ている。
【0030】閾値SD2〜SD4は、閾値SD1よりも
大きい値である。本実施形態では、各閾値間の関係は、
SD1<SD2<SD3<SD4となっている。そし
て、符号量検出部4は、符号量Xと閾値SD1〜SD4
との比較結果に基づいて4個のスイッチSW1〜SW4
のON/OFF設定を行う。
大きい値である。本実施形態では、各閾値間の関係は、
SD1<SD2<SD3<SD4となっている。そし
て、符号量検出部4は、符号量Xと閾値SD1〜SD4
との比較結果に基づいて4個のスイッチSW1〜SW4
のON/OFF設定を行う。
【0031】図3には符号量Xの比較結果とスイッチS
W1〜SW4のON/OFF設定との対応が例示されて
いる。図3に示すように、処理対象データバッファ3B
に格納された動画像符号化データの符号量XがSD1よ
りも小さい場合には、全てのスイッチSW1〜SW4が
OFF状態とされる。また、符号量XがSD1<X≦S
D2の関係を満たす場合、スイッチSW1のみがONと
なり他のスイッチSW2〜SW4はOFFとなる。ま
た、SD2<X≦SD3の場合、スイッチSW1及びS
W2がON状態、他のスイッチがOFF状態となり、S
D3<X≦SD4の場合スイッチSW1〜SW3がON
状態、スイッチSW4がOFF状態となり、SD4≦X
の場合には全てのスイッチSW1〜SW4がON状態と
なる。このスイッチSW1〜SW4のON/OFF状態
は、当該動画像符号化データに対する取り扱いを指定す
る情報として、廃棄対象判定部5によって参照される。
W1〜SW4のON/OFF設定との対応が例示されて
いる。図3に示すように、処理対象データバッファ3B
に格納された動画像符号化データの符号量XがSD1よ
りも小さい場合には、全てのスイッチSW1〜SW4が
OFF状態とされる。また、符号量XがSD1<X≦S
D2の関係を満たす場合、スイッチSW1のみがONと
なり他のスイッチSW2〜SW4はOFFとなる。ま
た、SD2<X≦SD3の場合、スイッチSW1及びS
W2がON状態、他のスイッチがOFF状態となり、S
D3<X≦SD4の場合スイッチSW1〜SW3がON
状態、スイッチSW4がOFF状態となり、SD4≦X
の場合には全てのスイッチSW1〜SW4がON状態と
なる。このスイッチSW1〜SW4のON/OFF状態
は、当該動画像符号化データに対する取り扱いを指定す
る情報として、廃棄対象判定部5によって参照される。
【0032】次に廃棄対象判定部5について説明する。
本実施形態では、あるフレームの動画像符号化データの
符号量が大きく、その符号量を削減する必要がある場合
に、フレームを分割したマクロブロック(以下、MBと
いう)単位で符号化データの廃棄を行うことにより符号
量を削減する。廃棄対象判定部5は、この符号化データ
の廃棄を行う対象となるMBを判定する手段である。す
なわち、廃棄対象判定部5は、受信バッファ3Aに記憶
された一連の動画像符号化データを参照することによ
り、処理対象データバッファ3Bに格納された処理対象
フレームに対応した動画像符号化データ中において廃棄
対象となるMBを決定し、その決定結果を符号量削減部
6へ供給する。
本実施形態では、あるフレームの動画像符号化データの
符号量が大きく、その符号量を削減する必要がある場合
に、フレームを分割したマクロブロック(以下、MBと
いう)単位で符号化データの廃棄を行うことにより符号
量を削減する。廃棄対象判定部5は、この符号化データ
の廃棄を行う対象となるMBを判定する手段である。す
なわち、廃棄対象判定部5は、受信バッファ3Aに記憶
された一連の動画像符号化データを参照することによ
り、処理対象データバッファ3Bに格納された処理対象
フレームに対応した動画像符号化データ中において廃棄
対象となるMBを決定し、その決定結果を符号量削減部
6へ供給する。
【0033】次に廃棄対象となるMBの選択方法につい
て説明する。廃棄対象判定部5は、廃棄しても後続フレ
ームに対する影響範囲の少ないデータ及び廃棄しても当
該フレームに対する影響範囲の少ないMBを廃棄対象の
データとして選択する。その具体的な選択基準は以下の
通りである。 選択基準1.処理対象フレームの時間的に前のフレーム
(以下、単に「前フレーム」という)において動きがな
く、かつ、処理対象フレーム中においてフレーム内符号
化されているMB 選択基準2.時間的に前後のフレーム中のMBによって
参照されていないMB 選択基準3.動きがないMBに対応したテクスチャ情報
(具体的には、フレーム間予測符号化されたMBについ
ては参照画像との間の差分のDCT係数、イントラMB
については当該MBのフレーム内符号化データ) 選択基準4.次のフレームにおいて、同じ位置に存在す
るMBがフレーム内符号化されているMB
て説明する。廃棄対象判定部5は、廃棄しても後続フレ
ームに対する影響範囲の少ないデータ及び廃棄しても当
該フレームに対する影響範囲の少ないMBを廃棄対象の
データとして選択する。その具体的な選択基準は以下の
通りである。 選択基準1.処理対象フレームの時間的に前のフレーム
(以下、単に「前フレーム」という)において動きがな
く、かつ、処理対象フレーム中においてフレーム内符号
化されているMB 選択基準2.時間的に前後のフレーム中のMBによって
参照されていないMB 選択基準3.動きがないMBに対応したテクスチャ情報
(具体的には、フレーム間予測符号化されたMBについ
ては参照画像との間の差分のDCT係数、イントラMB
については当該MBのフレーム内符号化データ) 選択基準4.次のフレームにおいて、同じ位置に存在す
るMBがフレーム内符号化されているMB
【0034】また、上記選択基準1〜4は、符号量検出
部4におけるスイッチSW1〜SW4のON/OFF状
態に基づいて採用される。さらに詳述すると、廃棄対象
判定部5は、スイッチSW1〜SW4の全てがOFF状
態である場合には、上記選択基準1〜4の全てを採用し
ない。この場合、動画像符号化データの符号量の削減は
行われない。そして、スイッチSW1〜SW4のうち1
または複数のスイッチがON状態である場合、廃棄対象
判定部5は、そのスイッチに対応した選択基準、すなわ
ち、スイッチSW1であれば選択基準1、スイッチSW
2であれば選択基準2、スイッチSW3であれば選択基
準3、スイッチSW4であれば選択基準4を採用して廃
棄対象のMBを選択する。
部4におけるスイッチSW1〜SW4のON/OFF状
態に基づいて採用される。さらに詳述すると、廃棄対象
判定部5は、スイッチSW1〜SW4の全てがOFF状
態である場合には、上記選択基準1〜4の全てを採用し
ない。この場合、動画像符号化データの符号量の削減は
行われない。そして、スイッチSW1〜SW4のうち1
または複数のスイッチがON状態である場合、廃棄対象
判定部5は、そのスイッチに対応した選択基準、すなわ
ち、スイッチSW1であれば選択基準1、スイッチSW
2であれば選択基準2、スイッチSW3であれば選択基
準3、スイッチSW4であれば選択基準4を採用して廃
棄対象のMBを選択する。
【0035】廃棄対象判定部5は、廃棄対象のMBの選
択結果を表す情報として、廃棄MBマップ及び廃棄テク
スチャ情報マップを生成する。ここで、廃棄MBマップ
および廃棄テクスチャ情報マップは、各々処理対象フレ
ーム毎に作成されるマップであり、各々処理対象フレー
ムの各MBに対応したフラグにより構成されている。
択結果を表す情報として、廃棄MBマップ及び廃棄テク
スチャ情報マップを生成する。ここで、廃棄MBマップ
および廃棄テクスチャ情報マップは、各々処理対象フレ
ーム毎に作成されるマップであり、各々処理対象フレー
ムの各MBに対応したフラグにより構成されている。
【0036】本実施形態では、スイッチSW1、SW2
またはSW4のいずれかがON状態であり、選択基準
1、2または4を満たすMBを廃棄対象として選択する
場合には、廃棄MBマップにおける廃棄対象MBに対応
したフラグに“1”を設定する。
またはSW4のいずれかがON状態であり、選択基準
1、2または4を満たすMBを廃棄対象として選択する
場合には、廃棄MBマップにおける廃棄対象MBに対応
したフラグに“1”を設定する。
【0037】また、本実施形態では、スイッチSW3が
ON状態であり、選択基準3を満たすMBを廃棄対象と
して選択する場合には、廃棄テクスチャ情報マップにお
ける廃棄対象MBに対応したフラグに“1”を設定す
る。
ON状態であり、選択基準3を満たすMBを廃棄対象と
して選択する場合には、廃棄テクスチャ情報マップにお
ける廃棄対象MBに対応したフラグに“1”を設定す
る。
【0038】以下、この廃棄MBマップ及び廃棄テクス
チャ情報マップを生成するための具体的な処理内容につ
いて説明する。 a.参照情報準備処理 処理対象フレームについて廃棄MBマップや廃棄テクス
チャ情報マップの生成処理を行う場合、当該処理対象フ
レームに関する情報の他、処理対象フレームに対して時
間的に前のフレームに関する情報や時間的に後のフレー
ムに関する情報が必要になることがある。そこで、本実
施形態では、処理対象フレームについての廃棄MBマッ
プや廃棄テクスチャ情報マップの生成処理に間に合うよ
うに、これらの生成処理において参照される情報を予め
準備する。これが参照情報準備処理である。参照情報準
備処理には、イントラMBマップ生成処理と、静止MB
マップ生成処理と、非参照MBマップ生成処理とがあ
る。これらのうち静止MBマップ生成処理および非参照
MBマップ生成処理では、受信バッファ3Aに格納され
た動画像符号化データのうち処理対象フレームに対して
時間的に前または後のフレームに対応した動画像符号化
データが必要に応じて参照される。
チャ情報マップを生成するための具体的な処理内容につ
いて説明する。 a.参照情報準備処理 処理対象フレームについて廃棄MBマップや廃棄テクス
チャ情報マップの生成処理を行う場合、当該処理対象フ
レームに関する情報の他、処理対象フレームに対して時
間的に前のフレームに関する情報や時間的に後のフレー
ムに関する情報が必要になることがある。そこで、本実
施形態では、処理対象フレームについての廃棄MBマッ
プや廃棄テクスチャ情報マップの生成処理に間に合うよ
うに、これらの生成処理において参照される情報を予め
準備する。これが参照情報準備処理である。参照情報準
備処理には、イントラMBマップ生成処理と、静止MB
マップ生成処理と、非参照MBマップ生成処理とがあ
る。これらのうち静止MBマップ生成処理および非参照
MBマップ生成処理では、受信バッファ3Aに格納され
た動画像符号化データのうち処理対象フレームに対して
時間的に前または後のフレームに対応した動画像符号化
データが必要に応じて参照される。
【0039】(i)イントラMBマップ生成処理 図4は、廃棄対象判定部5において行われるイントラM
Bマップ生成処理を示す概念図である。図面が煩雑にな
るのを防ぐため、図4では、1フレームを構成する全M
Bのうち16個のMBa〜pのみが例示されている。こ
のイントラMBマップ生成処理では、受信部2によって
受信された動画像符号化データについて、フレーム内符
号化されたMBの位置を表すイントラMBマップMIを
生成する。このイントラMBマップMIは、1フレーム
を構成する各MBに対応したフラグを要素とするマップ
である。イントラMBマップ生成処理において、廃棄対
象判定部5は、まず、イントラMBマップMIにおける
全フラグを“0”に初期化する。次に、廃棄対象判定部
5は、動画像符号化データに含まれる各MBのMBタイ
プVLC(Variable Length Code)を参照することによ
り、処理対象フレームを構成する各MBについて、当該
MBがイントラMBであるか否かを判定し、当該MBが
イントラMBである場合には、イントラMBマップMI
の各フラグのうち当該MBに対応したフラグを“1”と
する。
Bマップ生成処理を示す概念図である。図面が煩雑にな
るのを防ぐため、図4では、1フレームを構成する全M
Bのうち16個のMBa〜pのみが例示されている。こ
のイントラMBマップ生成処理では、受信部2によって
受信された動画像符号化データについて、フレーム内符
号化されたMBの位置を表すイントラMBマップMIを
生成する。このイントラMBマップMIは、1フレーム
を構成する各MBに対応したフラグを要素とするマップ
である。イントラMBマップ生成処理において、廃棄対
象判定部5は、まず、イントラMBマップMIにおける
全フラグを“0”に初期化する。次に、廃棄対象判定部
5は、動画像符号化データに含まれる各MBのMBタイ
プVLC(Variable Length Code)を参照することによ
り、処理対象フレームを構成する各MBについて、当該
MBがイントラMBであるか否かを判定し、当該MBが
イントラMBである場合には、イントラMBマップMI
の各フラグのうち当該MBに対応したフラグを“1”と
する。
【0040】図4には、以上の処理により生成されたイ
ントラMBマップMIが例示されている。この図4に示
す例では、MBa、MBd、MBe、MBg、MBl、
MBnがフレーム内符号化されている。
ントラMBマップMIが例示されている。この図4に示
す例では、MBa、MBd、MBe、MBg、MBl、
MBnがフレーム内符号化されている。
【0041】本実施形態では、Iフレームの動画像符号
化データも、イントラMBマップ生成処理の対象とな
る。ただし、Iフレームについては、全てのMBがフレ
ーム内符号化されているため、各MBがフレーム内符号
化されているか否かの個別的判断はなされず、全てのM
Bに対応したフラグが一括して“1”とされる。
化データも、イントラMBマップ生成処理の対象とな
る。ただし、Iフレームについては、全てのMBがフレ
ーム内符号化されているため、各MBがフレーム内符号
化されているか否かの個別的判断はなされず、全てのM
Bに対応したフラグが一括して“1”とされる。
【0042】(ii)静止MBマップ生成処理 図5は、廃棄対象判定部5において行われる静止MBマ
ップ生成処理を示す概念図である。この静止MBマップ
生成処理では、各フレームに含まれたMB中において動
きの少ないMBの位置を表す静止MBマップMVを生成
する。この静止MBマップMVも、1フレームを構成す
る各MBに対応したフラグを要素とするマップである。
この静止MBマップ生成処理において、廃棄対象判定部
5は、まず、静止MBマップMVにおける全フラグを
“0”に初期化する。次に、廃棄対象判定部5は、処理
対象フレーム中の各MBについて次のことを行う。ま
ず、当該MBがフレーム間予測符号化されたMBである
場合、廃棄対象判定部5は、処理対象フレームのフレー
ム間予測符号化データから当該MBに対応した動き情報
を取り出し、当該動き情報によって表された動きベクト
ルのスカラー値を算出する。そして、スカラー値を所定
の基準値と比較して、基準値よりも小さい場合には当該
MBを動きの殆どない静止MBとみなし、静止MBマッ
プMVにおける当該MBに対応したフラグに“1”を設
定する。
ップ生成処理を示す概念図である。この静止MBマップ
生成処理では、各フレームに含まれたMB中において動
きの少ないMBの位置を表す静止MBマップMVを生成
する。この静止MBマップMVも、1フレームを構成す
る各MBに対応したフラグを要素とするマップである。
この静止MBマップ生成処理において、廃棄対象判定部
5は、まず、静止MBマップMVにおける全フラグを
“0”に初期化する。次に、廃棄対象判定部5は、処理
対象フレーム中の各MBについて次のことを行う。ま
ず、当該MBがフレーム間予測符号化されたMBである
場合、廃棄対象判定部5は、処理対象フレームのフレー
ム間予測符号化データから当該MBに対応した動き情報
を取り出し、当該動き情報によって表された動きベクト
ルのスカラー値を算出する。そして、スカラー値を所定
の基準値と比較して、基準値よりも小さい場合には当該
MBを動きの殆どない静止MBとみなし、静止MBマッ
プMVにおける当該MBに対応したフラグに“1”を設
定する。
【0043】また、当該MBがイントラMBである場
合、廃棄対象判定部5は、処理対象フレームの直前のフ
レームのフレーム間予測符号化データを参照し、当該M
Bと同位置のMBに対応した動き情報を取り出し、当該
動き情報によって表された動きベクトルのスカラー値を
算出する。そして、スカラー値を所定の基準値と比較し
て、基準値よりも小さい場合には当該MBを動きの殆ど
ない静止MBとみなし、静止MBマップMVにおける当
該MBに対応したフラグに“1”を設定する。
合、廃棄対象判定部5は、処理対象フレームの直前のフ
レームのフレーム間予測符号化データを参照し、当該M
Bと同位置のMBに対応した動き情報を取り出し、当該
動き情報によって表された動きベクトルのスカラー値を
算出する。そして、スカラー値を所定の基準値と比較し
て、基準値よりも小さい場合には当該MBを動きの殆ど
ない静止MBとみなし、静止MBマップMVにおける当
該MBに対応したフラグに“1”を設定する。
【0044】なお、当該MBがイントラMBである場合
には、このように処理対象フレームの直前のフレームの
フレーム間予測符号化データ中の動き情報を参照するだ
けでなく、処理対象フレームの直後のフレームのフレー
ム間予測符号化データ中の動き情報をも参照し、当該M
Bと同位置の時間的に前後のMBに対応した動き情報の
スカラー値がいずれも基準値以下である場合に、当該M
Bを静止MBとみなすようにしてもよい。
には、このように処理対象フレームの直前のフレームの
フレーム間予測符号化データ中の動き情報を参照するだ
けでなく、処理対象フレームの直後のフレームのフレー
ム間予測符号化データ中の動き情報をも参照し、当該M
Bと同位置の時間的に前後のMBに対応した動き情報の
スカラー値がいずれも基準値以下である場合に、当該M
Bを静止MBとみなすようにしてもよい。
【0045】以上の処理が各MBについて実行され、静
止MBマップMVにおいて、動きがないと考えられる各
MBに対応したフラグに“1”が設定される。図5の例
では、MBa、MBd、MBe、MBg、MBl、MB
nが動きが少ないMBである。
止MBマップMVにおいて、動きがないと考えられる各
MBに対応したフラグに“1”が設定される。図5の例
では、MBa、MBd、MBe、MBg、MBl、MB
nが動きが少ないMBである。
【0046】(iii)非参照MBマップ生成処理 図6は、廃棄対象判定部5において行われる非参照MB
マップ生成処理を示す概念図である。この非参照MBマ
ップ生成処理では、処理対象フレームにおける各MBが
他のフレームのMBのフレーム間予測符号化のために参
照されていないMBの位置を示す非参照MBマップMS
を生成する。この非参照MBマップMSは、1フレーム
における各MBに対応したフラグを要素とするマップで
ある。
マップ生成処理を示す概念図である。この非参照MBマ
ップ生成処理では、処理対象フレームにおける各MBが
他のフレームのMBのフレーム間予測符号化のために参
照されていないMBの位置を示す非参照MBマップMS
を生成する。この非参照MBマップMSは、1フレーム
における各MBに対応したフラグを要素とするマップで
ある。
【0047】この非参照MBマップ生成処理において、
廃棄対象判定部5は、まず、非参照MBマップMSの全
フラグを“1”に初期化する。次に、廃棄対象判定部5
は、処理対象フレームの前後所定数のフレームの中か
ら、処理対象フレームを参照してフレーム間予測符号化
されたフレームを求める。そして、該当するフレームの
動画像符号化データ(フレーム間予測符号化データ)を
受信バッファ3Aから読み出し、これに含まれる各動き
情報に基づき、処理対象フレームにおいてフレーム間予
測符号化のために参照されているMBを順次求め、非参
照MBマップMSにおける当該MBに対応したフラグを
“0”にしてゆく。このような処理を、処理対象フレー
ムを参照したフレーム間予測符号化により得られた全て
の動画像符号化データを参照して実行することにより、
他のフレームのフレーム間予測符号化のために参照され
ていないMBに対応したフラグのみが“1”となった非
参照MBマップMSが得られる。
廃棄対象判定部5は、まず、非参照MBマップMSの全
フラグを“1”に初期化する。次に、廃棄対象判定部5
は、処理対象フレームの前後所定数のフレームの中か
ら、処理対象フレームを参照してフレーム間予測符号化
されたフレームを求める。そして、該当するフレームの
動画像符号化データ(フレーム間予測符号化データ)を
受信バッファ3Aから読み出し、これに含まれる各動き
情報に基づき、処理対象フレームにおいてフレーム間予
測符号化のために参照されているMBを順次求め、非参
照MBマップMSにおける当該MBに対応したフラグを
“0”にしてゆく。このような処理を、処理対象フレー
ムを参照したフレーム間予測符号化により得られた全て
の動画像符号化データを参照して実行することにより、
他のフレームのフレーム間予測符号化のために参照され
ていないMBに対応したフラグのみが“1”となった非
参照MBマップMSが得られる。
【0048】図6に示す例では、処理対象フレームは、
その直後のPフレームとその直前のBフレームのフレー
ム間予測符号化の際に参照されている。そこで、この例
の場合には、これらのPフレームおよびBフレームの動
画像符号化データ中の動き情報を参照して上記の処理が
行われることとなる。
その直後のPフレームとその直前のBフレームのフレー
ム間予測符号化の際に参照されている。そこで、この例
の場合には、これらのPフレームおよびBフレームの動
画像符号化データ中の動き情報を参照して上記の処理が
行われることとなる。
【0049】まず、廃棄対象判定部5は、処理対象フレ
ームの直後のPフレームの各MBに対応した動き情報を
参照することにより、各MBのフレーム間予測符号化の
際に参照された処理対象フレーム中の参照画像の占有位
置を各々求める。そして、これらの各参照画像毎に各々
が跨っている処理対象フレーム中の各MBを求め、非参
照MBマップMSにおいてこれらのMBに対応したフラ
グを“0”にしてゆく。例えば図6では、Pフレームの
MBa2に対応した参照画像は、処理対象フレームのP
フレームのMBa1、MBb1、MBe1およびMBf
1に跨っている。そこで、廃棄対象判定部5は、非参照
MBマップMSにおいてMBa1、MBb1、MBe1
およびMBf1に対応したフラグを“0”にするのであ
る。このような処理を、Pフレーム中の全MBについて
実行する。そして、処理対象フレームの直前のBフレー
ム中の各MBについても同様の処理を実行するのであ
る。
ームの直後のPフレームの各MBに対応した動き情報を
参照することにより、各MBのフレーム間予測符号化の
際に参照された処理対象フレーム中の参照画像の占有位
置を各々求める。そして、これらの各参照画像毎に各々
が跨っている処理対象フレーム中の各MBを求め、非参
照MBマップMSにおいてこれらのMBに対応したフラ
グを“0”にしてゆく。例えば図6では、Pフレームの
MBa2に対応した参照画像は、処理対象フレームのP
フレームのMBa1、MBb1、MBe1およびMBf
1に跨っている。そこで、廃棄対象判定部5は、非参照
MBマップMSにおいてMBa1、MBb1、MBe1
およびMBf1に対応したフラグを“0”にするのであ
る。このような処理を、Pフレーム中の全MBについて
実行する。そして、処理対象フレームの直前のBフレー
ム中の各MBについても同様の処理を実行するのであ
る。
【0050】以上の処理の結果、他のフレームのMBの
符号化のために参照されているMBに対応したフラグが
“0”、参照されていないMBに対応したフラグが
“1”となった非参照MBマップMSが得られる。
符号化のために参照されているMBに対応したフラグが
“0”、参照されていないMBに対応したフラグが
“1”となった非参照MBマップMSが得られる。
【0051】b.廃棄MBマップの生成処理 次に廃棄MBマップの生成処理について説明する。廃棄
対象判定部5は、処理対象フレームが与えられる毎にそ
の処理対象フレームに対応した廃棄MBマップを作成す
る。この廃棄MBマップの作成に先立ち、廃棄対象判定
部5は、廃棄MBマップの初期化を行う。すなわち、廃
棄MBマップの全フラグを“0”に初期化する。
対象判定部5は、処理対象フレームが与えられる毎にそ
の処理対象フレームに対応した廃棄MBマップを作成す
る。この廃棄MBマップの作成に先立ち、廃棄対象判定
部5は、廃棄MBマップの初期化を行う。すなわち、廃
棄MBマップの全フラグを“0”に初期化する。
【0052】この初期化後、廃棄対象判定部5は、選択
基準1、2または4を満たすMBを選択する各処理のう
ちスイッチSW1、SW2またはSW4によって実行が
指示されたものを実行する。以下、選択基準1、2、4
の順に、各々を満たすMBを選択する処理について説明
する。 選択基準1を満たすMBを選択する処理 この処理は、符号量検出部4によってスイッチSW1が
ON状態とされたフレームを対象として実行される。こ
の処理では、処理対象フレームの各MBについて次のこ
とを行う。 (i)処理対象フレームに対して時間的に前のフレーム
について作成された静止MBマップMVを参照し、当該
MBと同位置にあるMBに対応したフラグを参照する。
そして、フラグが“1”であれば、次の(ii)に進み、
“0”であれば当該MBについての処理を終える。 (ii)処理対象フレームについて作成されたイントラM
BマップMIを参照し、当該MBに対応したフラグを参
照する。そして、フラグが“1”であれば、次の(ii
i)に進み、“0”であれば当該MBについての処理を
終える。 (iii)廃棄MBマップにおける当該MBに対応したフ
ラグに“1”を設定し、当該MBに対応した処理を終え
る。 以上の処理が各MBについて実行され、廃棄MBマップ
において、前のフレームにおいて同位置のMBに動きが
なく、かつ、イントラMBである各MBに対応したフラ
グに“1”が設定される。
基準1、2または4を満たすMBを選択する各処理のう
ちスイッチSW1、SW2またはSW4によって実行が
指示されたものを実行する。以下、選択基準1、2、4
の順に、各々を満たすMBを選択する処理について説明
する。 選択基準1を満たすMBを選択する処理 この処理は、符号量検出部4によってスイッチSW1が
ON状態とされたフレームを対象として実行される。こ
の処理では、処理対象フレームの各MBについて次のこ
とを行う。 (i)処理対象フレームに対して時間的に前のフレーム
について作成された静止MBマップMVを参照し、当該
MBと同位置にあるMBに対応したフラグを参照する。
そして、フラグが“1”であれば、次の(ii)に進み、
“0”であれば当該MBについての処理を終える。 (ii)処理対象フレームについて作成されたイントラM
BマップMIを参照し、当該MBに対応したフラグを参
照する。そして、フラグが“1”であれば、次の(ii
i)に進み、“0”であれば当該MBについての処理を
終える。 (iii)廃棄MBマップにおける当該MBに対応したフ
ラグに“1”を設定し、当該MBに対応した処理を終え
る。 以上の処理が各MBについて実行され、廃棄MBマップ
において、前のフレームにおいて同位置のMBに動きが
なく、かつ、イントラMBである各MBに対応したフラ
グに“1”が設定される。
【0053】選択基準2を満たすMBを選択する処理 この処理は、スイッチSW2がON状態とされたフレー
ムを対象として実行される。この処理において、廃棄対
象判定部5は、処理対象フレームについて作成された非
参照MBマップMSの各フラグを参照する。そして、非
参照MBマップMS中のフラグに“1”が設定されてい
る場合、廃棄MBマップにおける当該フラグに対応した
フラグに“1”を設定する。この操作が非参照MBマッ
プMSにおける全フラグについて実行され、処理対象フ
レームにおいて他のフレームのフレーム間予測符号化の
ために参照されなかった各MBに対応した廃棄MBマッ
プ中の各フラグに“1”が設定される。
ムを対象として実行される。この処理において、廃棄対
象判定部5は、処理対象フレームについて作成された非
参照MBマップMSの各フラグを参照する。そして、非
参照MBマップMS中のフラグに“1”が設定されてい
る場合、廃棄MBマップにおける当該フラグに対応した
フラグに“1”を設定する。この操作が非参照MBマッ
プMSにおける全フラグについて実行され、処理対象フ
レームにおいて他のフレームのフレーム間予測符号化の
ために参照されなかった各MBに対応した廃棄MBマッ
プ中の各フラグに“1”が設定される。
【0054】選択基準4を満たすMBを選択するため
の処理 この処理は、スイッチSW4がON状態とされたフレー
ムを対象として実行される。この処理では、処理対象フ
レームの後続のフレームについて作成されたイントラM
BマップMIの各フラグを参照する。そして、イントラ
MBマップMI中のフラグに“1”が設定されている場
合、廃棄MBマップにおける当該フラグに対応したフラ
グに“1”を設定する。この操作がイントラMBマップ
MIにおける全フラグについて実行され、処理対象フレ
ームにおいて後続フレームにおける同位置のMBがフレ
ーム内符号化されている各MBに対応した廃棄MBマッ
プ中の各フラグに“1”が設定される。
の処理 この処理は、スイッチSW4がON状態とされたフレー
ムを対象として実行される。この処理では、処理対象フ
レームの後続のフレームについて作成されたイントラM
BマップMIの各フラグを参照する。そして、イントラ
MBマップMI中のフラグに“1”が設定されている場
合、廃棄MBマップにおける当該フラグに対応したフラ
グに“1”を設定する。この操作がイントラMBマップ
MIにおける全フラグについて実行され、処理対象フレ
ームにおいて後続フレームにおける同位置のMBがフレ
ーム内符号化されている各MBに対応した廃棄MBマッ
プ中の各フラグに“1”が設定される。
【0055】c.廃棄テクスチャ情報マップの生成処理 次に廃棄テクスチャ情報マップの生成処理について説明
する。この廃棄テクスチャ情報マップの生成処理は、全
ての処理対象フレームについて実行される。
する。この廃棄テクスチャ情報マップの生成処理は、全
ての処理対象フレームについて実行される。
【0056】まず、廃棄対象判定部5は、廃棄テクスチ
ャ情報マップの全フラグを“0”に初期化する。次に、
スイッチSW3がON状態であるか否かを判定し、ON
状態である場合に限り、以下の処理を実行する。すなわ
ち、廃棄テクスチャ情報マップにおいて、選択基準3を
満たすMBに対応したフラグに“1”を設定する処理で
ある。具体的には、この処理では、処理対象フレームに
対応した静止MBマップMVをそっくりそのままコピー
して、廃棄テクスチャ情報マップを作成する。以上が廃
棄対象判定部5の詳細である。
ャ情報マップの全フラグを“0”に初期化する。次に、
スイッチSW3がON状態であるか否かを判定し、ON
状態である場合に限り、以下の処理を実行する。すなわ
ち、廃棄テクスチャ情報マップにおいて、選択基準3を
満たすMBに対応したフラグに“1”を設定する処理で
ある。具体的には、この処理では、処理対象フレームに
対応した静止MBマップMVをそっくりそのままコピー
して、廃棄テクスチャ情報マップを作成する。以上が廃
棄対象判定部5の詳細である。
【0057】次に符号量削減部6について説明する。こ
の符号量削減部6は、廃棄対象判定部5から送られてく
る廃棄MBマップ及び廃棄テクスチャ情報マップに従っ
て、処理対象フレーム中の各MBの符号化データを廃棄
することによって、処理対象フレームの符号量を削減す
る。
の符号量削減部6は、廃棄対象判定部5から送られてく
る廃棄MBマップ及び廃棄テクスチャ情報マップに従っ
て、処理対象フレーム中の各MBの符号化データを廃棄
することによって、処理対象フレームの符号量を削減す
る。
【0058】図7は、符号量削減部6の構成を示すブロ
ック図である。図7に示すように、符号量削減部6は、
MB廃棄部61と、テクスチャ情報廃棄部62とを有す
る。
ック図である。図7に示すように、符号量削減部6は、
MB廃棄部61と、テクスチャ情報廃棄部62とを有す
る。
【0059】MB廃棄部61は、廃棄対象判定部5から
送られてくる廃棄MBマップに従って、処理対象データ
バッファ3Bから読み出した動画像符号化データに対す
る符号量の制御を行う装置である。さらに詳述すると、
MB廃棄部61は、廃棄対象判定部5から送られてくる
廃棄MBマップの各フラグを参照する。そして、“1”
が設定されているフラグがある場合には、処理対象フレ
ームの動画像符号化データにおいて当該MBに対応した
符号化データを廃棄し、その代わりに、前フレームから
の画像の変化及び動きがないことを意味する“no d
ata”を追加する。このMB廃棄部61の処理を経た
動画像符号化データは、テクスチャ情報廃棄部62に送
られる。
送られてくる廃棄MBマップに従って、処理対象データ
バッファ3Bから読み出した動画像符号化データに対す
る符号量の制御を行う装置である。さらに詳述すると、
MB廃棄部61は、廃棄対象判定部5から送られてくる
廃棄MBマップの各フラグを参照する。そして、“1”
が設定されているフラグがある場合には、処理対象フレ
ームの動画像符号化データにおいて当該MBに対応した
符号化データを廃棄し、その代わりに、前フレームから
の画像の変化及び動きがないことを意味する“no d
ata”を追加する。このMB廃棄部61の処理を経た
動画像符号化データは、テクスチャ情報廃棄部62に送
られる。
【0060】テクスチャ情報廃棄部62は、廃棄対象判
定部5から送られてくる廃棄テクスチャ情報マップに従
って、MB廃棄部61から送られてくる動画像符号化デ
ータに対する符号量の制御を行う装置である。さらに詳
述すると、テクスチャ情報廃棄部62は、廃棄対象判定
部5から送られてくる廃棄テクスチャ情報マップの各フ
ラグを参照する。そして、“1”が設定されているフラ
グがある場合には、処理対象フレームの動画像符号化デ
ータにおいて当該MBに対応したテクスチャ情報を廃棄
し、その代わりに、前フレームからの画像の変化及び動
きがないことを意味する“no data”を追加す
る。以上説明した符号量削減部6による処理を経た動画
像符号化データは、送信バッファ7に格納される。
定部5から送られてくる廃棄テクスチャ情報マップに従
って、MB廃棄部61から送られてくる動画像符号化デ
ータに対する符号量の制御を行う装置である。さらに詳
述すると、テクスチャ情報廃棄部62は、廃棄対象判定
部5から送られてくる廃棄テクスチャ情報マップの各フ
ラグを参照する。そして、“1”が設定されているフラ
グがある場合には、処理対象フレームの動画像符号化デ
ータにおいて当該MBに対応したテクスチャ情報を廃棄
し、その代わりに、前フレームからの画像の変化及び動
きがないことを意味する“no data”を追加す
る。以上説明した符号量削減部6による処理を経た動画
像符号化データは、送信バッファ7に格納される。
【0061】送信部8は、送信バッファ7に格納された
動画像符号化データを低速ネットワーク1004を介し
て端末1005に送信する。
動画像符号化データを低速ネットワーク1004を介し
て端末1005に送信する。
【0062】[1.2]実施形態の動作 以下、図8〜図10を参照し、本実施形態の動作につい
て説明する。図8において、Pnフレームは、あるGO
Pの最後のフレームであり、Iフレーム及びP1〜P5
フレームは、このGOPの次のGOPに含まれるフレー
ムである。図8には、これらの各フレームに対応した動
画像符号化データがゲートウェイサーバ1に順次到着し
た場合を想定し、これらの一連の動画像符号化データの
到着時の符号量と、処理対象データバッファ3B内の動
画像符号化データの符号量の時間的推移が例示されてい
る。
て説明する。図8において、Pnフレームは、あるGO
Pの最後のフレームであり、Iフレーム及びP1〜P5
フレームは、このGOPの次のGOPに含まれるフレー
ムである。図8には、これらの各フレームに対応した動
画像符号化データがゲートウェイサーバ1に順次到着し
た場合を想定し、これらの一連の動画像符号化データの
到着時の符号量と、処理対象データバッファ3B内の動
画像符号化データの符号量の時間的推移が例示されてい
る。
【0063】これらの各動画像符号化データは、ゲート
ウェイサーバ1に受信されると、受信バッファ3Aに順
次格納される。廃棄対象判定部5では、これらの各動画
像符号化データを用いて、上述した参照情報準備処理が
行われ、各動画像符号化データ毎に、静止MBマップM
V、イントラMBマップMI及び非参照MBマップMS
が生成される。
ウェイサーバ1に受信されると、受信バッファ3Aに順
次格納される。廃棄対象判定部5では、これらの各動画
像符号化データを用いて、上述した参照情報準備処理が
行われ、各動画像符号化データ毎に、静止MBマップM
V、イントラMBマップMI及び非参照MBマップMS
が生成される。
【0064】そして、各フレームの発生周期と同じ周期
で、受信バッファ3Aから1フレームずつ処理対象フレ
ームの動画像符号化データが取り出され、処理対象デー
タバッファ3Bに格納される。この処理対象フレームの
動画像符号化データに対応した参照情報準備処理は、こ
の処理対象データバッファ3Bへの格納に間に合うよう
に前もって行われる。
で、受信バッファ3Aから1フレームずつ処理対象フレ
ームの動画像符号化データが取り出され、処理対象デー
タバッファ3Bに格納される。この処理対象フレームの
動画像符号化データに対応した参照情報準備処理は、こ
の処理対象データバッファ3Bへの格納に間に合うよう
に前もって行われる。
【0065】図8に示す各フレームのうちPnフレーム
の動画像符号化データが処理対象データバッファ3Bに
格納されると、符号量検出部4により、その符号量Xが
検出され、閾値SD1〜SD4と比較される。この例で
は、Pnフレームの前のフレームにおいて符号量削減後
の符号量がフレーム発生間隔Δtの間に低速ネットワー
ク1004を介して送信可能な符号量以下にまで削減さ
れている。このため、Pnフレームの送信開始時におい
て送信バッファ7に存在している残存データの符号量は
0ビットとなる。この結果、低速ネットワーク1004
の通信速度をZとした場合、閾値SD1は、(式1)よ
りSD1=ZΔtとなる。また、この例において、Pn
フレームの動画像符号化データの符号量Xは、この閾値
SD1よりも小さい。従って、廃棄対象判定部5によ
り、スイッチSW1〜SW4が全てOFFに設定され
る。
の動画像符号化データが処理対象データバッファ3Bに
格納されると、符号量検出部4により、その符号量Xが
検出され、閾値SD1〜SD4と比較される。この例で
は、Pnフレームの前のフレームにおいて符号量削減後
の符号量がフレーム発生間隔Δtの間に低速ネットワー
ク1004を介して送信可能な符号量以下にまで削減さ
れている。このため、Pnフレームの送信開始時におい
て送信バッファ7に存在している残存データの符号量は
0ビットとなる。この結果、低速ネットワーク1004
の通信速度をZとした場合、閾値SD1は、(式1)よ
りSD1=ZΔtとなる。また、この例において、Pn
フレームの動画像符号化データの符号量Xは、この閾値
SD1よりも小さい。従って、廃棄対象判定部5によ
り、スイッチSW1〜SW4が全てOFFに設定され
る。
【0066】次に、廃棄対象判定部5により、Pnフレ
ームに対応した廃棄MBマップ及び廃棄テクスチャ情報
マップの全フラグが“0”に初期化される。そして、符
号量検出部4におけるスイッチSW1〜4の状態が参照
され、廃棄MBマップ及び廃棄テクスチャ情報マップの
生成処理が行われる。この場合、スイッチSW1〜SW
4は全てOFFに設定されている。このため、廃棄対象
判定部5は、上述した選択基準1〜4の全てを採用しな
い。従って、廃棄MBマップおよび廃棄テクスチャ情報
マップは全フラグが“0”のままとなる。このようにし
て、廃棄対象判定部5において生成された廃棄MBマッ
プはMB廃棄部61へ、廃棄テクスチャ情報マップはテ
クスチャ情報廃棄部62へ供給される。
ームに対応した廃棄MBマップ及び廃棄テクスチャ情報
マップの全フラグが“0”に初期化される。そして、符
号量検出部4におけるスイッチSW1〜4の状態が参照
され、廃棄MBマップ及び廃棄テクスチャ情報マップの
生成処理が行われる。この場合、スイッチSW1〜SW
4は全てOFFに設定されている。このため、廃棄対象
判定部5は、上述した選択基準1〜4の全てを採用しな
い。従って、廃棄MBマップおよび廃棄テクスチャ情報
マップは全フラグが“0”のままとなる。このようにし
て、廃棄対象判定部5において生成された廃棄MBマッ
プはMB廃棄部61へ、廃棄テクスチャ情報マップはテ
クスチャ情報廃棄部62へ供給される。
【0067】次に、処理対象データバッファ3Bに格納
された動画像符号化データは、符号量削減部6のMB廃
棄部61に引き渡される。そして、MB廃棄部61で
は、廃棄対象判定部5から送られてくる廃棄MBマップ
の各フラグ中において“1”が設定されているフラグの
有無が判定される。この場合、廃棄MBマップの全フラ
グが“0”となっている。このため、処理対象データバ
ッファ3B内のPnフレームの動画像符号化データは、
MB廃棄部61によるMBの廃棄が行われることなく、
テクスチャ情報廃棄部62に引き渡される。
された動画像符号化データは、符号量削減部6のMB廃
棄部61に引き渡される。そして、MB廃棄部61で
は、廃棄対象判定部5から送られてくる廃棄MBマップ
の各フラグ中において“1”が設定されているフラグの
有無が判定される。この場合、廃棄MBマップの全フラ
グが“0”となっている。このため、処理対象データバ
ッファ3B内のPnフレームの動画像符号化データは、
MB廃棄部61によるMBの廃棄が行われることなく、
テクスチャ情報廃棄部62に引き渡される。
【0068】次に、テクスチャ情報廃棄部62では、廃
棄対象判定部5から送られてきた廃棄テクスチャ情報マ
ップの各フラグのうち“1”となっているフラグの有無
が判定される。この場合、廃棄テクスチャ情報マップの
全てのフラグが“0”になっている。このため、処理対
象データバッファ3B内のPnフレームに対応した動画
像符号化データは、テクスチャ情報廃棄部62によるテ
クスチャ情報の廃棄が行われることなく、送信バッファ
7へと書き込まれる。このようにして、送信バッファ7
に書き込まれたPnフレームの動画像データは、送信部
8によって低速ネットワーク1004側へと送信され
る。
棄対象判定部5から送られてきた廃棄テクスチャ情報マ
ップの各フラグのうち“1”となっているフラグの有無
が判定される。この場合、廃棄テクスチャ情報マップの
全てのフラグが“0”になっている。このため、処理対
象データバッファ3B内のPnフレームに対応した動画
像符号化データは、テクスチャ情報廃棄部62によるテ
クスチャ情報の廃棄が行われることなく、送信バッファ
7へと書き込まれる。このようにして、送信バッファ7
に書き込まれたPnフレームの動画像データは、送信部
8によって低速ネットワーク1004側へと送信され
る。
【0069】次に、Iフレームの動画像符号化データが
処理対象データバッファ3Bに格納されると、符号量検
出部4により、その符号量Xが検出され、閾値SD1〜
SD4と比較される。この例では、Pnフレームの動画
像符号化データの符号量は、フレーム発生間隔Δtの間
に低速ネットワーク1004を介して送信可能な符号量
以下である。このため、Iフレームの送信開始時におい
て送信バッファ7に存在しているPnフレームの残存デ
ータの符号量は0ビットとなる。この結果、閾値SD1
は、Pnフレームの場合と同様に、送信バッファ7の残
存データの符号量Yに関係なく、(式1)よりSD1=
ZΔtとなる。また、この例では、Iフレームの動画像
符号化データの符号量Xが閾値SD4よりも大きいた
め、スイッチSW1〜SW4の全てがONに設定され
る。このため、廃棄対象判定部5は、上述した選択基準
1〜4の全てを採用して廃棄MBマップ及び廃棄テクス
チャ情報マップを生成する。すなわち、以下のような処
理を実行することとなる。まず、廃棄対象判定部5は、
廃棄対象MBマップの生成処理を実行する。
処理対象データバッファ3Bに格納されると、符号量検
出部4により、その符号量Xが検出され、閾値SD1〜
SD4と比較される。この例では、Pnフレームの動画
像符号化データの符号量は、フレーム発生間隔Δtの間
に低速ネットワーク1004を介して送信可能な符号量
以下である。このため、Iフレームの送信開始時におい
て送信バッファ7に存在しているPnフレームの残存デ
ータの符号量は0ビットとなる。この結果、閾値SD1
は、Pnフレームの場合と同様に、送信バッファ7の残
存データの符号量Yに関係なく、(式1)よりSD1=
ZΔtとなる。また、この例では、Iフレームの動画像
符号化データの符号量Xが閾値SD4よりも大きいた
め、スイッチSW1〜SW4の全てがONに設定され
る。このため、廃棄対象判定部5は、上述した選択基準
1〜4の全てを採用して廃棄MBマップ及び廃棄テクス
チャ情報マップを生成する。すなわち、以下のような処
理を実行することとなる。まず、廃棄対象判定部5は、
廃棄対象MBマップの生成処理を実行する。
【0070】図9に示すように、廃棄対象判定部5は、
上記選択基準1を満たすものとして、Pnフレームにつ
いて作成された静止MBマップMVと、Iフレームにつ
いて作成されたイントラMBマップMIとを参照して、
両マップにおいて同時にフラグに“1”が設定されてい
るMBを検出する。そして、廃棄MBマップHMにおい
て該MBに対応したフラグに対して“1”を与える。図
9においては、廃棄MBマップHMにおいてi、m、p
に対応した位置のフラグが上記選択基準1に該当するも
のと判定され、フラグに対して“1”が設定されてい
る。
上記選択基準1を満たすものとして、Pnフレームにつ
いて作成された静止MBマップMVと、Iフレームにつ
いて作成されたイントラMBマップMIとを参照して、
両マップにおいて同時にフラグに“1”が設定されてい
るMBを検出する。そして、廃棄MBマップHMにおい
て該MBに対応したフラグに対して“1”を与える。図
9においては、廃棄MBマップHMにおいてi、m、p
に対応した位置のフラグが上記選択基準1に該当するも
のと判定され、フラグに対して“1”が設定されてい
る。
【0071】また、廃棄対象判定部5は、上記選択基準
2を満たすものとして、Iフレームに対応した非参照M
BマップMS中において“1”が設定されているフラグ
を検出する。そして、廃棄MBマップHMにおいて該フ
ラグに対応したフラグに対して “1”を設定する。図
9においては、廃棄MBマップHMにおいてb、d、
e、kに対応した位置のフラグが上記選択基準2に該当
するものとみなされ、フラグに対して“1”が設定され
ている。
2を満たすものとして、Iフレームに対応した非参照M
BマップMS中において“1”が設定されているフラグ
を検出する。そして、廃棄MBマップHMにおいて該フ
ラグに対応したフラグに対して “1”を設定する。図
9においては、廃棄MBマップHMにおいてb、d、
e、kに対応した位置のフラグが上記選択基準2に該当
するものとみなされ、フラグに対して“1”が設定され
ている。
【0072】また、廃棄対象判定部5は、上記選択基準
4を満たすMBとして、P1フレームについて作成され
たイントラMBマップMI中において“1”が設定され
ているフラグを検出する。そして、廃棄MBマップHM
において該フラグに対応したフラグに“1”を設定す
る。図9においては、廃棄MBマップHMにおいてj、
m、pに対応した位置のフラグが上記選択基準4に該当
するものとみなされ、フラグに対して“1”が設定され
ている。
4を満たすMBとして、P1フレームについて作成され
たイントラMBマップMI中において“1”が設定され
ているフラグを検出する。そして、廃棄MBマップHM
において該フラグに対応したフラグに“1”を設定す
る。図9においては、廃棄MBマップHMにおいてj、
m、pに対応した位置のフラグが上記選択基準4に該当
するものとみなされ、フラグに対して“1”が設定され
ている。
【0073】次に廃棄対象判定部5は、廃棄テクスチャ
情報マップHDの生成処理を実行する。この処理では、
図10に示すように、廃棄テクスチャ情報マップHDに
おいて、選択基準3を満たすMBに対応したフラグに
“1”を設定する。すなわち、Iフレームに対応した静
止MBマップMVをそっくりそのままコピーして、廃棄
テクスチャ情報マップHDを作成する。
情報マップHDの生成処理を実行する。この処理では、
図10に示すように、廃棄テクスチャ情報マップHDに
おいて、選択基準3を満たすMBに対応したフラグに
“1”を設定する。すなわち、Iフレームに対応した静
止MBマップMVをそっくりそのままコピーして、廃棄
テクスチャ情報マップHDを作成する。
【0074】このようにして、廃棄対象判定部5におい
て生成された廃棄MBマップHMはMB廃棄部61へ、
廃棄テクスチャ情報マップHDはテクスチャ情報廃棄部
62へ供給される。
て生成された廃棄MBマップHMはMB廃棄部61へ、
廃棄テクスチャ情報マップHDはテクスチャ情報廃棄部
62へ供給される。
【0075】まず、符号量削減部6においては、MB廃
棄部61によって廃棄対象判定部5から送られてきたI
フレームに対応した廃棄MBマップHMに従って、処理
対象データバッファ3B内の動画像符号化データに対す
る符号量の制御が行われる。すなわち、MB廃棄部61
は、廃棄対象判定部5から送られてきた廃棄MBマップ
HM中において“1”が設定されているフラグを検出す
る。図9に示す場合、MB廃棄部61においては、b、
d、e、i、j、k、m、pに対応したフラグに対して
“1”が設定されていることが検出される。そして、M
B廃棄部61は、Iフレームの動画像符号化データのう
ち廃棄MBマップHMにおいて“1”が設定されている
フラグに対応したMBの動画像符号化データを廃棄し、
その代わりに、Pnフレームからの画像の変化及び動き
がないことを意味する“no data”を追加する。
図9に示す場合、MB廃棄部61は、b、d、e、i、
j、k、m、pに対応したMBについては、元々あった
符号化データを廃棄して、その代わりに“no dat
a”を追加することとなる。そして、このMB廃棄部6
1における処理を経た動画像符号化データは、テクスチ
ャ情報廃棄部62に引き渡される。
棄部61によって廃棄対象判定部5から送られてきたI
フレームに対応した廃棄MBマップHMに従って、処理
対象データバッファ3B内の動画像符号化データに対す
る符号量の制御が行われる。すなわち、MB廃棄部61
は、廃棄対象判定部5から送られてきた廃棄MBマップ
HM中において“1”が設定されているフラグを検出す
る。図9に示す場合、MB廃棄部61においては、b、
d、e、i、j、k、m、pに対応したフラグに対して
“1”が設定されていることが検出される。そして、M
B廃棄部61は、Iフレームの動画像符号化データのう
ち廃棄MBマップHMにおいて“1”が設定されている
フラグに対応したMBの動画像符号化データを廃棄し、
その代わりに、Pnフレームからの画像の変化及び動き
がないことを意味する“no data”を追加する。
図9に示す場合、MB廃棄部61は、b、d、e、i、
j、k、m、pに対応したMBについては、元々あった
符号化データを廃棄して、その代わりに“no dat
a”を追加することとなる。そして、このMB廃棄部6
1における処理を経た動画像符号化データは、テクスチ
ャ情報廃棄部62に引き渡される。
【0076】テクスチャ情報廃棄部62は、廃棄対象判
定部5から送られてくるIフレーム分の廃棄テクスチャ
情報マップHDに従って、該動画像符号化データに対す
る符号量の制御が行われる。すなわち、テクスチャ情報
廃棄部62は、廃棄対象判定部5から送られてくる廃棄
テクスチャ情報マップHDにおいて“1”が設定されて
いるフラグを検出する。図10に示す場合、テクスチャ
情報廃棄部62においては、f、m、pに対応したフラ
グに対して“1”が設定されていることが検出される。
そして、テクスチャ情報廃棄部62は、MB廃棄部61
における処理を経た動画像符号化データのうち廃棄テク
スチャ情報マップHDにおいて“1”が設定されている
フラグに対応したMBのテクスチャ情報を廃棄し、その
代わりに、Pnフレームからの画像の変化がないことを
意味する“no data”を追加する。このようにし
て、符号量の制御が終了すると、テクスチャ情報廃棄部
62は、Iフレームの動画像符号化データを送信バッフ
ァ7へ書き込む。このようにして、送信バッファ7に書
き込まれたIフレームの動画像データが送信部8によっ
て低速ネットワーク1004側へと送信される。
定部5から送られてくるIフレーム分の廃棄テクスチャ
情報マップHDに従って、該動画像符号化データに対す
る符号量の制御が行われる。すなわち、テクスチャ情報
廃棄部62は、廃棄対象判定部5から送られてくる廃棄
テクスチャ情報マップHDにおいて“1”が設定されて
いるフラグを検出する。図10に示す場合、テクスチャ
情報廃棄部62においては、f、m、pに対応したフラ
グに対して“1”が設定されていることが検出される。
そして、テクスチャ情報廃棄部62は、MB廃棄部61
における処理を経た動画像符号化データのうち廃棄テク
スチャ情報マップHDにおいて“1”が設定されている
フラグに対応したMBのテクスチャ情報を廃棄し、その
代わりに、Pnフレームからの画像の変化がないことを
意味する“no data”を追加する。このようにし
て、符号量の制御が終了すると、テクスチャ情報廃棄部
62は、Iフレームの動画像符号化データを送信バッフ
ァ7へ書き込む。このようにして、送信バッファ7に書
き込まれたIフレームの動画像データが送信部8によっ
て低速ネットワーク1004側へと送信される。
【0077】次に、P1フレームの動画像符号化データ
が処理対象データバッファ3Bに格納されると、符号量
検出部4により、その符号量Xが検出され、閾値SD1
〜SD4と比較される。
が処理対象データバッファ3Bに格納されると、符号量
検出部4により、その符号量Xが検出され、閾値SD1
〜SD4と比較される。
【0078】しかし、この例では、Iフレームの動画像
符号化データの符号量削減後の符号量が、フレーム発生
間隔Δtの間に低速ネットワーク1004を介して送信
可能な符号量以下にまで削減されていない。この結果、
P1フレームの送信開始時において、送信バッファ7に
は、Iフレームの残存データがYIビットだけ存在する
こととなる。このため、閾値SD1は、(式1)よりS
D1=ZΔt−YIとなる。すなわち、P1フレームに
対応した閾値SD1の値は、PnフレームやIフレーム
のように送信バッファ7の残存データが0ビットの場合
よりもYIビット分だけ小さくなり、これに伴って、閾
値SD2〜SD4の値も小さくなる。
符号化データの符号量削減後の符号量が、フレーム発生
間隔Δtの間に低速ネットワーク1004を介して送信
可能な符号量以下にまで削減されていない。この結果、
P1フレームの送信開始時において、送信バッファ7に
は、Iフレームの残存データがYIビットだけ存在する
こととなる。このため、閾値SD1は、(式1)よりS
D1=ZΔt−YIとなる。すなわち、P1フレームに
対応した閾値SD1の値は、PnフレームやIフレーム
のように送信バッファ7の残存データが0ビットの場合
よりもYIビット分だけ小さくなり、これに伴って、閾
値SD2〜SD4の値も小さくなる。
【0079】また、この例では、P1フレームの符号量
Xが閾値SD2<X≦SD3であるため、スイッチSW
1及びSW2がONとされ、廃棄対象判定部5では、上
述した選択基準1および2を採用して廃棄MBマップH
M及び廃棄テクスチャ情報マップHDが生成され、これ
らを参照して符号量削減部6による符号量削減処理が行
われる。その詳細な動作は既に説明したIフレームの場
合と基本的に同様であるので説明を省略する。後続のP
2フレーム〜P5フレームについても同様である。
Xが閾値SD2<X≦SD3であるため、スイッチSW
1及びSW2がONとされ、廃棄対象判定部5では、上
述した選択基準1および2を採用して廃棄MBマップH
M及び廃棄テクスチャ情報マップHDが生成され、これ
らを参照して符号量削減部6による符号量削減処理が行
われる。その詳細な動作は既に説明したIフレームの場
合と基本的に同様であるので説明を省略する。後続のP
2フレーム〜P5フレームについても同様である。
【0080】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ゲートウェイサーバ1によって受信された動画像符
号化データは、各フレーム毎にフレームの発生時間間隔
の間に低速ネットワークを介して受信側ノードに送信可
能な符号量前後に符号量の削減を行うことが可能とな
る。また、本実施形態によれば当該フレームの削減後の
符号量がフレームの発生時間間隔の間に低速ネットワー
クを介して受信側ノードに送信可能な符号量以下にまで
削減されていない場合、当該フレームの次のフレームの
符号量を削減する際の基準を厳しくして符号量の削減を
行う。このため、各フレームに対応した動画像符号化デ
ータは、フレームの発生時間を大きく越えてしまうこと
なく低速ネットワークを介して送信することが可能とな
る。このため高速ネットワーク側から受信される一連の
動画像符号化データを中継してこれよりも低い通信速度
しか有していない低速ネットワーク側に送信するとき
に、個々の動画像符号化データの伝送遅延が著しく大き
くなるを抑え、低速ネットワーク側に存在する受信側に
おける再生画像の品質を劣化させることなく、動画像符
号化データを中継することが可能となる。
ば、ゲートウェイサーバ1によって受信された動画像符
号化データは、各フレーム毎にフレームの発生時間間隔
の間に低速ネットワークを介して受信側ノードに送信可
能な符号量前後に符号量の削減を行うことが可能とな
る。また、本実施形態によれば当該フレームの削減後の
符号量がフレームの発生時間間隔の間に低速ネットワー
クを介して受信側ノードに送信可能な符号量以下にまで
削減されていない場合、当該フレームの次のフレームの
符号量を削減する際の基準を厳しくして符号量の削減を
行う。このため、各フレームに対応した動画像符号化デ
ータは、フレームの発生時間を大きく越えてしまうこと
なく低速ネットワークを介して送信することが可能とな
る。このため高速ネットワーク側から受信される一連の
動画像符号化データを中継してこれよりも低い通信速度
しか有していない低速ネットワーク側に送信するとき
に、個々の動画像符号化データの伝送遅延が著しく大き
くなるを抑え、低速ネットワーク側に存在する受信側に
おける再生画像の品質を劣化させることなく、動画像符
号化データを中継することが可能となる。
【0081】[1.3]第1実施形態の変形例 上記実施形態においては、廃棄テクスチャ情報マップH
Dを生成して廃棄すべきテクスチャ情報を決定する構成
としている。しかし、MPEG4方式の動画像符号化デ
ータの中継を行う場合には以下のような方法を採ること
も可能である。
Dを生成して廃棄すべきテクスチャ情報を決定する構成
としている。しかし、MPEG4方式の動画像符号化デ
ータの中継を行う場合には以下のような方法を採ること
も可能である。
【0082】まず、高速ネットワーク1002側からゲ
ートウェイ1が受信するデータがパケットに分割されて
いる場合、当該パケット中においてデータパーテーショ
ンによってDCT係数と動き情報を完全に分割すること
が可能である。
ートウェイ1が受信するデータがパケットに分割されて
いる場合、当該パケット中においてデータパーテーショ
ンによってDCT係数と動き情報を完全に分割すること
が可能である。
【0083】図12は、MPEG4方式の動画像符号化
データのデータパケット構造を示した図である。図12
に示すように、MPEG4方式の動画像符号化データ
は、パケット中においてMM(Motion Marker)によっ
て動き情報とDCT係数が完全に分離された状態となっ
ている。このため、テクスチャ情報の削除を行う場合に
は、データパーテーションによって区切られたDCT係
数を全て削除する構成としてもかまわない。
データのデータパケット構造を示した図である。図12
に示すように、MPEG4方式の動画像符号化データ
は、パケット中においてMM(Motion Marker)によっ
て動き情報とDCT係数が完全に分離された状態となっ
ている。このため、テクスチャ情報の削除を行う場合に
は、データパーテーションによって区切られたDCT係
数を全て削除する構成としてもかまわない。
【0084】[2]第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態に係る中継装置について説
明する。上記第1実施形態では、ゲートウェイサーバに
よって受信された個々のフレームの動画像符号化データ
について、各々符号量を検出し、符号量が所定の閾値を
越える動画像符号化データについて符号量の削減を行っ
た。
明する。上記第1実施形態では、ゲートウェイサーバに
よって受信された個々のフレームの動画像符号化データ
について、各々符号量を検出し、符号量が所定の閾値を
越える動画像符号化データについて符号量の削減を行っ
た。
【0085】これに対し、本実施形態では、上記第1実
施形態における受信バッファ3Aに格納された動画像符
号化データのうち未送信のものの全符号量を監視し、こ
の全符号量が所定の基準値を越えたときに、未送信の動
画像符号化データについて符号量削減のための処理を行
う。
施形態における受信バッファ3Aに格納された動画像符
号化データのうち未送信のものの全符号量を監視し、こ
の全符号量が所定の基準値を越えたときに、未送信の動
画像符号化データについて符号量削減のための処理を行
う。
【0086】例えば図12には、受信バッファ3Aに格
納された未送信のフレームの動画像符号化データが例示
されている。この例では、現在の処理対象フレームであ
るPnフレームが受信されて受信バッファ3Aに格納さ
れた後、このPnフレームの送信に時間が掛かったため
に、Iフレーム、P1フレーム、P2フレーム、P3フ
レームが順次受信されて受信バッファ3Aに格納され、
未送信の動画像符号化データの全符号量が基準値Yを越
えてしまった。本実施形態では、このような場合に、未
送信のフレームの動画像符号化データについて符号量削
減処理を行い、Pnフレームに対応した動画像符号化デ
ータの送信によって生じた大幅な遅れを取り戻す。
納された未送信のフレームの動画像符号化データが例示
されている。この例では、現在の処理対象フレームであ
るPnフレームが受信されて受信バッファ3Aに格納さ
れた後、このPnフレームの送信に時間が掛かったため
に、Iフレーム、P1フレーム、P2フレーム、P3フ
レームが順次受信されて受信バッファ3Aに格納され、
未送信の動画像符号化データの全符号量が基準値Yを越
えてしまった。本実施形態では、このような場合に、未
送信のフレームの動画像符号化データについて符号量削
減処理を行い、Pnフレームに対応した動画像符号化デ
ータの送信によって生じた大幅な遅れを取り戻す。
【0087】この場合の符号量削減処理の実施方法とし
ては、例えば次のものが考えられる。 a.未送信の動画像符号化データ(図12の例ではIフ
レーム、P1フレーム、P2フレーム、P3フレーム)
の全てについて、所定の方法により符号量の削減処理を
施す。 b.未送信の動画像符号化データのうち符号量の大きな
もの(例えば上位2フレームあるいは符号量が所定量以
上のもの)を選択し、それらについて所定の方法により
符号量の削減処理を施す。 c.未送信の動画像符号化データの各々について、各々
の符号量に応じて適切な符号量削減処理を選択し、符号
量の削減を行う。
ては、例えば次のものが考えられる。 a.未送信の動画像符号化データ(図12の例ではIフ
レーム、P1フレーム、P2フレーム、P3フレーム)
の全てについて、所定の方法により符号量の削減処理を
施す。 b.未送信の動画像符号化データのうち符号量の大きな
もの(例えば上位2フレームあるいは符号量が所定量以
上のもの)を選択し、それらについて所定の方法により
符号量の削減処理を施す。 c.未送信の動画像符号化データの各々について、各々
の符号量に応じて適切な符号量削減処理を選択し、符号
量の削減を行う。
【0088】本実施形態によれば、動画像符号化データ
の中継中に、符号量の大きな動画像符号化データの送信
により大幅な遅延が生じた場合に、その大幅な遅延を取
り戻すことができるため、受信側においてコマ落ちが連
続的に発生するのを防止することができる。
の中継中に、符号量の大きな動画像符号化データの送信
により大幅な遅延が生じた場合に、その大幅な遅延を取
り戻すことができるため、受信側においてコマ落ちが連
続的に発生するのを防止することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高い通信速度で受信される一連の動画像符号化デー
タを中継してこれよりも低い通信速度で受信側に送信す
るときに、個々の動画像符号化データの伝送遅延が著し
く大きくなるを抑え、受信側での再生画像の品質を劣化
させることなく、動画像符号化データを中継することが
できるという効果がある。
ば、高い通信速度で受信される一連の動画像符号化デー
タを中継してこれよりも低い通信速度で受信側に送信す
るときに、個々の動画像符号化データの伝送遅延が著し
く大きくなるを抑え、受信側での再生画像の品質を劣化
させることなく、動画像符号化データを中継することが
できるという効果がある。
【図1】 この発明の第1実施形態に係るゲートウェイ
サーバの構成を示すブロック図である。
サーバの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態において受信された一連の動画像
符号化データと各々の符号量Xを例示した図である。
符号化データと各々の符号量Xを例示した図である。
【図3】 同実施形態において受信された動画像符号化
データの符号量XとスイッチSW1〜SW4のON/O
FF設定との対応を示した図である。
データの符号量XとスイッチSW1〜SW4のON/O
FF設定との対応を示した図である。
【図4】 同実施形態における廃棄対象判定部5におい
て行われるイントラMBマップMIの生成処理を示す概
念図である。
て行われるイントラMBマップMIの生成処理を示す概
念図である。
【図5】 同実施形態における廃棄対象判定部5におい
て行われる静止MBマップMVの生成処理を示す概念図
である。
て行われる静止MBマップMVの生成処理を示す概念図
である。
【図6】 同実施形態における廃棄対象判定部5におい
て行われる非参照MBマップMSの生成処理を示す概念
図である。
て行われる非参照MBマップMSの生成処理を示す概念
図である。
【図7】 同実施形態における符号量削減部6の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図8】 同実施形態においてゲートウェイサーバ1に
順次到着した一連の動画像符号化データの到着時の符号
量と、符号量削減後に送信バッファ7に格納される動画
像符号化データの符号量の時間的推移を示す図である
順次到着した一連の動画像符号化データの到着時の符号
量と、符号量削減後に送信バッファ7に格納される動画
像符号化データの符号量の時間的推移を示す図である
【図9】 Iフレームとこれに続く3個のPフレーム
(P1〜P3フレーム)が廃棄対象判定部5によって順
次処理された場合を例に、各処理対象フレームについて
作成された各廃棄MBマップHMと、各廃棄MBマップ
HMの作成に当たって参照された各種マップの関係を例
示した図である。
(P1〜P3フレーム)が廃棄対象判定部5によって順
次処理された場合を例に、各処理対象フレームについて
作成された各廃棄MBマップHMと、各廃棄MBマップ
HMの作成に当たって参照された各種マップの関係を例
示した図である。
【図10】 Iフレームとこれに続く3個のPフレーム
(P1〜P3フレーム)が廃棄対象判定部5によって順
次処理された場合を例に、各処理対象フレームについて
作成された各廃棄テクスチャ情報マップHDを例示した
図である。
(P1〜P3フレーム)が廃棄対象判定部5によって順
次処理された場合を例に、各処理対象フレームについて
作成された各廃棄テクスチャ情報マップHDを例示した
図である。
【図11】 MPEG4方式の動画像符号化データのデ
ータパケット構造を表す図である。
ータパケット構造を表す図である。
【図12】 この発明の第2実施形態を説明する図であ
る。
る。
【図13】 高速ネットワーク1002と低速ネットワ
ーク1004とを相互接続した通信システムの構成を示
すブロック図である。
ーク1004とを相互接続した通信システムの構成を示
すブロック図である。
【図14】 ゲートウェイサーバ1003内に設けられ
たバッファのバッファ量と、送信されてきた動画像符号
化データの符号量の関係を示した図である。
たバッファのバッファ量と、送信されてきた動画像符号
化データの符号量の関係を示した図である。
1……ゲートウェイサーバ 2……受信部 3A……受信バッファ 3B……処理対象データバ
ッファ 4……符号量検出部 5……廃棄対象判定部
6……符号量削減部 7……送信バッファ 8……送信部 1001……サーバ 1002……高速ネットワー
ク 1004……低速ネットワーク 1005……端末 SD……閾値 SW……スイッチ MS……非
参照MBマップ MI……イントラMBマップ MV……静止MBマ
ップ
ッファ 4……符号量検出部 5……廃棄対象判定部
6……符号量削減部 7……送信バッファ 8……送信部 1001……サーバ 1002……高速ネットワー
ク 1004……低速ネットワーク 1005……端末 SD……閾値 SW……スイッチ MS……非
参照MBマップ MI……イントラMBマップ MV……静止MBマ
ップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 将史 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK22 KK34 MA00 MA05 MA23 NN23 PP05 PP06 PP07 RE09 SS08 TA05 TA73 TB07 TC20 TD12 UA32 UA38 5K030 GA03 GA13 HA08 HB02 HC01 HD03 JA05 JA11 JT02 KA19 LB14 LC18 9A001 CC03 EE04 HH27
Claims (12)
- 【請求項1】 動画像を構成する一連のフレームの動画
像符号化データを送信側ノードから順次受信する受信手
段と、 前記受信手段によって受信された動画像符号化データを
記憶する第1の記憶手段と、 前記受信手段によって受信された動画像符号化データの
符号量を検出する符号量検出手段と、 前記記憶手段から未送信のフレームの動画像符号化デー
タを読み出し、前記符号量検出手段による当該動画像符
号化データの符号量の検出結果に基づいて、当該フレー
ムの動画像符号化データの符号量の制御を行う手段であ
って、当該フレームの動画像符号化データの符号量が所
定量以上である場合に当該動画像符号化データの一部を
符号量の小さな所定のデータに置き換える符号量制御手
段と、 前記符号量制御手段によって前記符号量の制御が行われ
た動画像符号化データを受信側ノードに送信する送信手
段とを具備することを特徴とする中継装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の中継装置において、 前記送信手段は、 前記符号量制御手段によって前記符号量の制御が行われ
た動画像符号化データを記憶する第2の記憶手段を具備
し、 前記符号量制御手段は、 前記符号量検出手段により検出された当該動画像符号化
データの符号量と、前記第2の記憶手段に残存している
未送信の動画像符号化データとの和が所定値以上である
場合に当該動画像符号化データの一部を符号量の小さな
所定のデータに置き換えることを特徴とする中継装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の中継装
置において、 前記一連のフレームに対応した動画像符号化データは、
当該フレームを分割した複数のマクロブロックの各々に
対応した符号化データを含み、各符号化データはフレー
ム内符号化データまたはフレーム間予測符号化データで
あり、該フレーム間予測符号化データは、当該マクロブ
ロックに対応した画像と当該フレームのフレーム間予測
符号化のために参照された他のフレームの中の当該マク
ロブロックに対応した画像に近似した参照画像との差分
に対応したテクスチャ情報と、当該マクロブロックに対
応した画像と当該参照画像との間の動きを表す動き情報
とを有し、 前記符号量制御手段は、 前記受信側ノードにおいて前記動画像符号化データを復
号する際に、後続フレームに与える影響が少ないマクロ
ブロックに対応する符号化データを廃棄対象データとし
て決定する廃棄対象データ決定手段と、 前記動画像符号化データのうち前記廃棄対象データ決定
手段によって廃棄対象データとされたものを符号量の小
さな所定のデータに置換するデータ廃棄手段とを具備す
ることを特徴とする中継装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の中継装置において、 前記廃棄対象データ決定手段は、 前記受信手段によって受信された動画像符号化データの
うち当該フレームよりも時間的に前のフレームの動画像
符号化データに含まれる動き情報を参照することによ
り、当該フレームよりも時間的に前のフレームにおいて
動きがなく、かつ、当該フレーム中においてフレーム内
符号化されているマクロブロックを選択し、当該マクロ
ブロックのフレーム内符号化データを廃棄対象データと
して決定する手段を具備することを特徴とする中継装
置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の中継装置において、 前記廃棄対象データ決定手段は、 当該フレームよりも時間的に前または後の他のフレーム
の動画像符号化データに含まれる動き情報を参照するこ
とにより、他のフレーム中のマクロブロックのフレーム
間予測符号化のために参照されていないマクロブロック
を選択し、当該マクロブロックの符号化データを廃棄対
象データとして決定する手段を具備することを特徴とす
る中継装置。 - 【請求項6】 請求項3に記載の中継装置において、 前記廃棄対象データ決定手段は、 値の小さなテクスチャ情報を廃棄対象データとして決定
する手段を具備することを特徴とする中継装置。 - 【請求項7】 請求項3に記載の中継装置において、 前記廃棄対象データ決定手段は、 当該フレームを構成する各マクロブロックのうち時間的
に後のフレームにおいて同じ位置に存在するマクロブロ
ックがフレーム内符号化されているものの符号化データ
を廃棄対象データとして決定する手段を具備することを
特徴とする中継装置。 - 【請求項8】 請求項3に記載の中継装置において、 前記廃棄対象データ決定手段は、各々異なった方法によ
り廃棄対象データを決定する複数の廃棄対象データ決定
部からなることを特徴とする中継装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載の中継装置において、 前記複数の廃棄対象データ決定部のうち廃棄対象データ
の決定を行うものを選択する選択手段を具備することを
特徴とする中継装置。 - 【請求項10】 請求項2に記載の中継装置において、 前記一連のフレームに対応した動画像符号化データは、
当該フレームを分割した複数のマクロブロックの各々に
対応した符号化データを含み、各符号化データはフレー
ム内符号化データまたはフレーム間予測符号化データで
あり、該フレーム間予測符号化データは、当該マクロブ
ロックに対応した画像と当該フレームのフレーム間予測
符号化のために参照された他のフレームの中の当該マク
ロブロックに対応した画像に近似した参照画像との差分
に対応したテクスチャ情報と、当該マクロブロックに対
応した画像と当該参照画像との間の動きを表す動き情報
とを有し、 前記符号量制御手段は、 各々異なった方法により、前記受信側ノードにおいて前
記動画像符号化データを復号する際に、後続フレームに
与える影響が少ないマクロブロックに対応する符号化デ
ータを廃棄対象データとして決定する複数の廃棄対象デ
ータ決定部と、 当該フレームの動画像符号化データの符号量と前記第2
の記憶手段に残存している未送信の動画像符号化データ
との和に基づいて、前記複数の廃棄対象データ決定部の
うち廃棄対象データの決定を行うものを選択する選択手
段と、 前記動画像符号化データのうち前記選択手段によって選
択された前記複数の廃棄対象データ決定部において廃棄
対象データとされたものを符号量の小さな所定のデータ
に置換するデータ廃棄手段とを具備することを特徴とす
る中継装置。 - 【請求項11】 動画像を構成する一連のフレームの動
画像符号化データを送信側ノードから順次受信する受信
手段と、 前記受信手段によって受信され、未送信の動画像符号化
データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された全ての未送信の動画像符号化
データの符号量を検出する符号量検出手段と、 前記記憶手段から未送信のフレームの動画像符号化デー
タを読み出し、符号量の制御を行う手段であって、前記
符号量検出手段によって検出された全ての未送信のフレ
ームの動画像符号化データの符号量が所定量以上である
場合に当該動画像符号化データの一部を符号量の小さな
所定のデータに置き換える符号量制御手段と、 前記符号量制御手段によって前記符号量の制御が行われ
た動画像符号化データを受信側ノードに送信する送信手
段とを具備することを特徴とする中継装置。 - 【請求項12】 動画像を構成する一連のフレームの動
画像符号化データを送信側ノードから順次受信する受信
過程と、 前記受信過程において受信された動画像符号化データを
記憶する記憶過程と、 前記受信過程において受信された前記動画像符号化デー
タの符号量を検出する符号量検出過程と、 前記記憶過程において記憶した前記動画像符号化データ
のうち未送信のフレームの動画像符号化データを読み出
し、前記符号量検出過程における当該動画像符号化デー
タの符号量の検出結果に基づいて、当該動画像符号化デ
ータの符号量の制御を行う過程であって、当該動画像符
号化データの符号量が所定量以上である場合に当該動画
像符号化データの一部を符号量の小さな所定のデータに
置き換える符号量制御過程と、 前記符号量制御過程において前記符号量の制御が行われ
た動画像符号化データを受信側ノードに送信する送信過
程とを具備することを特徴とする動画像符号化データの
中継方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000150510A JP2001333426A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 動画像符号化データの中継装置および中継方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000150510A JP2001333426A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 動画像符号化データの中継装置および中継方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001333426A true JP2001333426A (ja) | 2001-11-30 |
Family
ID=18656212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000150510A Withdrawn JP2001333426A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 動画像符号化データの中継装置および中継方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001333426A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005517342A (ja) * | 2002-02-08 | 2005-06-09 | ソニー エレクトロニクス インク | Mpeg符号化ビデオのストリームベースのビットレートトランスコーダ |
JP2008527811A (ja) * | 2005-01-10 | 2008-07-24 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 一連のフレームを予測的にコード化する装置 |
JP2008288778A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 画像データ送受信システム |
-
2000
- 2000-05-22 JP JP2000150510A patent/JP2001333426A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005517342A (ja) * | 2002-02-08 | 2005-06-09 | ソニー エレクトロニクス インク | Mpeg符号化ビデオのストリームベースのビットレートトランスコーダ |
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JP4659838B2 (ja) * | 2005-01-10 | 2011-03-30 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 一連のフレームを予測的にコード化する装置 |
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