JP2001333104A - マルチプロセッサ情報処理装置 - Google Patents

マルチプロセッサ情報処理装置

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JP2001333104A
JP2001333104A JP2001069646A JP2001069646A JP2001333104A JP 2001333104 A JP2001333104 A JP 2001333104A JP 2001069646 A JP2001069646 A JP 2001069646A JP 2001069646 A JP2001069646 A JP 2001069646A JP 2001333104 A JP2001333104 A JP 2001333104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチプロセッサ情報処理装置において、あ
る通信処理に対して負荷が増大した場合に、他の特定の
通信処理に与える影響を低減する。 【解決手段】 仮想IPアドレス定義手段1dは、プロ
セッサモジュール1a〜1c単位で仮想IPアドレスを
定義する。記憶手段1eは、仮想IPアドレス定義手段
1dによって定義された仮想IPアドレスと、該当する
プロセッサモジュールを示す情報とを関連付けて記憶す
る。通知手段1fは、記憶手段1eに仮想IPアドレス
が記憶されているプロセッサモジュールに関しては、そ
のプロセッサモジュールの仮想IPアドレスと実IPア
ドレスとをルーティング情報としてルータ3に通知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチプロセッサ情
報処理装置に関し、特に、複数のプロセッサモジュール
を有するマルチプロセッサ情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、複数のプロセッサモジュ
ール(PM)を有する情報処理装置(以下、マルチプロ
セッサ情報処理装置と称す)では、TCP/IP(Tran
smission Control Protocol/Internet Protocol)通信
を行う場合、実IPアドレスを使用する方法と、仮想I
Pアドレスを使用する方法の2通りがある。
【0003】ここで、実IPアドレスとは、各PMの通
信媒体に対応したIPアドレスであり、PMごとおよび
通信媒体ごとに設定される。一方、仮想IPアドレスと
は、PMおよび通信媒体に依存せずにシステム内に有す
ることができる仮想的なIPアドレスであり、隣接IP
ルータおよび通信相手には、システムの持つ実IPアド
レスの先に存在する遠隔のネットワーク/ホストシステ
ムのアドレスに見える。
【0004】このような仮想IPアドレスを使用するこ
とで、通信相手は、システムのPM構成および通信媒体
を意識せずに、TCP/IP通信を行うことが可能とな
る。ここで、仮想IPアドレスは、見た目には遠隔のネ
ットワーク/ホストシステムであるため、隣接IPルー
タにはRIP(Routing Information Protocol)により
ルーティング情報を伝えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、仮想IPアドレスは全てのPMに対して1つだけ
割り当てられていた。従って、仮想IPアドレスを使用
して通信を行う場合には、コネクション数が均等となる
ように全PMに対して全ての通信処理を割り当て、PM
間の負荷バランスを保つように構成されていた。その結
果、異なる通信処理が1つのPMに対して割り当てられ
ることになり、ある通信処理が過負荷になった場合に
は、他の通信処理にも影響を与えてしまうことになると
いう問題点があった。
【0006】また、近年では、インターネットの普及に
より、不特定多数のユーザからのアクセスが特定の時間
に集中的に発生する場合がある。ところで、そのような
場合に仮想IPアドレスを使用している場合には、全て
のPMに対する負荷が一時的に増加するので、例えば、
処理の迅速を要求される特定のサービスが圧迫され、支
障を来す場合があるという問題点もあった。
【0007】本発明は、以上のような点に鑑みてなされ
たものであり、仮想IPアドレスを使用した場合におい
て、所定の通信処理が過負荷になった場合においても、
他の通信処理への影響を低減することが可能なマルチプ
ロセッサ情報処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示す、複数のプロセッサモジュー
ル1a〜1cを有するマルチプロセッサ情報処理装置1
において、プロセッサモジュール単位で仮想IPアドレ
スを定義する仮想IPアドレス定義手段1dと、前記仮
想IPアドレス定義手段1dによって定義された仮想I
Pアドレスと、該当するプロセッサモジュールを示す情
報とを関連付けて記憶する記憶手段1eと、前記記憶手
段1eに仮想IPアドレスが記憶されているプロセッサ
モジュールに関しては、そのプロセッサモジュールの仮
想IPアドレスと実IPアドレスとをルーティング情報
としてルータに通知する通知手段1fと、を有すること
を特徴とするマルチプロセッサ情報処理装置1が提供さ
れる。
【0009】ここで、仮想IPアドレス定義手段1d
は、プロセッサモジュール単位で仮想IPアドレスを定
義する。記憶手段1eは、仮想IPアドレス定義手段1
dによって定義された仮想IPアドレスと、該当するプ
ロセッサモジュールを示す情報とを関連付けて記憶す
る。通知手段1fは、記憶手段1eに仮想IPアドレス
が記憶されているプロセッサモジュールに関しては、そ
のプロセッサモジュールの仮想IPアドレスと実IPア
ドレスとをルーティング情報としてルータに通知する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の動作原理を説明
する原理図である。この図に示すように、本発明に係る
マルチプロセッサ情報処理装置1は、プロセッサモジュ
ール1a〜1c、仮想IPアドレス定義手段1d、記憶
手段1e、および、通知手段1fによって構成されてお
り、LAN(Local Area Network)2を介してルータ3
に接続されている。
【0011】ここで、プロセッサモジュール1a〜1c
は、中央処理装置、メモリ、および、各種制御装置等か
ら構成され、図示せぬ記憶装置に記憶されているプログ
ラムに従って各種演算処理を実行する。
【0012】仮想IPアドレス定義手段1dは、プロセ
ッサモジュール単位で仮想IPアドレスを定義する。な
お、これとは逆に仮想IPアドレス単位で、プロセッサ
モジュールを定義するようにすることも可能である。
【0013】記憶手段1eは、仮想IPアドレス定義手
段1dによって定義された仮想IPアドレスと、該当す
るプロセッサモジュールを示す情報とを関連付けて記憶
する。
【0014】通知手段1fは、記憶手段1eに仮想IP
アドレスが記憶されているプロセッサモジュールに関し
ては、そのプロセッサモジュールの仮想IPアドレスと
実IPアドレス(そのプロセッサモジュールに割り当て
られたアドレス)とをルーティング情報としてルータに
通知する。
【0015】LAN2は、マルチプロセッサ情報処理装
置1とルータ3とを接続し、これらの間で情報の授受を
可能とする。ルータ3は、複数のLANを接続する分岐
点に設置され、パケットをどの経路で流せばよいのかを
判断し、最適な経路に対してパケットを送出する。
【0016】次に、以上の原理図の動作について説明す
る。なお、以下では、プロセッサモジュール1aおよび
プロセッサモジュール1bに対して仮想IPアドレスV
IPA#1を割り当て、プロセッサモジュール1cに対
して仮想IPアドレスVIPA#2を割り当てる場合を
例に挙げて説明する。
【0017】仮想IPアドレス定義手段1dは、図示せ
ぬ入力装置から入力された情報に従ってプロセッサモジ
ュール単位で仮想IPアドレスを定義する。いまの例で
は、プロセッサモジュール1a,1bがVIPA#1で
あり、プロセッサモジュール1cがVIPA#2である
ことを定義する。
【0018】記憶手段1eは、仮想IPアドレス定義手
段1dによって定義された情報を参照し、各プロセッサ
モジュールを示す情報(例えば、各プロセッサモジュー
ルに対応する数値“1”〜“3”等)と、対応する仮想
IPアドレスとを関連付けて記憶する。いまの例では、
プロセッサモジュール1aを示す情報はVIPA#1
と、プロセッサモジュール1bを示す情報はVIPA#
1と、また、プロセッサモジュール1cを示す情報はV
IPA#2とそれぞれ関連付けて記憶されている。
【0019】通知手段1fは、記憶手段1eに仮想IP
アドレスが記憶されているプロセッサモジュールに関し
ては、そのプロセッサモジュールの仮想IPアドレスと
実IPアドレスとをルーティング情報としてルータ3に
通知する。いまの例では、全てのプロセッサモジュール
に対して仮想IPアドレスが定義されているので、プロ
セッサモジュール1a〜1cの実IPアドレスがそれぞ
れRIPA#1〜RIPA#3であるとすると、RIP
A#1とVIPA#1、RIPA#2とVIPA#1、
また、RIPA#3とVIPA#2がそれぞれルーティ
ング情報として送信されることになる。
【0020】このような情報を受信したルータ3では、
通常通りのルーティング処理を実行する。その結果、仮
想IPアドレスVIPA#1がデータ部に格納されたパ
ケットは、プロセッサモジュール1aおよびプロセッサ
モジュール1bに供与され、また、仮想IPアドレスV
IPA#3がデータ部に格納されたパケットはプロセッ
サモジュール1cに供与されることになる。
【0021】その結果、不特定多数からのアクセスが発
生する処理には仮想IPアドレスVIPA#1を割り当
て、処理の迅速性を要求される処理に対しては仮想IP
アドレスVIPA#2を割り当てることにより、安定し
てサービスを提供することが可能となる。
【0022】以上に示したように、本発明によれば、プ
ロセッサモジュール単位で仮想IPアドレスを設定する
ようにしたので、通信処理をプロセッサ単位で振り分け
ることが可能となる。その結果、特定の通信処理に対す
る負荷が増大した場合に、他の処理が圧迫されることを
防止できる。
【0023】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図2は、本発明の実施の形態の一例を示す図であ
る。この図に示すように、本発明に係るマルチプロセッ
サ情報処理装置10は、LAN21を介してサーバ2
0,22に接続され、また、LAN30およびルータ3
1を介してインターネット32に接続されており、イン
ターネット32を介してユーザから要求があった場合に
は、該当するサーバに対して接続する処理(フロントエ
ンド処理)その他を提供する。
【0024】LAN21は、マルチプロセッサ情報処理
装置10とサーバ20,22とを接続し、これらの間で
情報の授受を可能とする。サーバ20,22は、マルチ
プロセッサ情報処理装置10を経由して、図示せぬクラ
イアントに対して各種サービスを提供する。
【0025】LAN30は、マルチプロセッサ情報処理
装置10とルータ31とを接続し、これらの間で情報の
授受を可能とする。ルータ31は、受信したパケットを
どの経路で流せばよいのかを判断し、最適な経路に対し
てパケットを送出する。
【0026】インターネット32は、全世界に散在する
多数のサーバの集合体からなる世界規模の通信ネットワ
ークである。次に、図3を参照して、マルチプロセッサ
情報処理装置10の詳細な構成例について説明する。
【0027】この図に示すように、マルチプロセッサ情
報処理装置10は、プロセッサモジュール10a〜10
d、通信制御部10e,10f、記憶装置10g、およ
び、共有メモリ10hによって構成されている。
【0028】プロセッサモジュール10a〜10dは、
中央処理装置、メモリ、および、各種制御装置等からそ
れぞれ構成され、記憶装置10gに記憶されているプロ
グラムに従って各種演算処理を実行する。
【0029】通信制御部10e,通信制御部10fは、
プロセッサモジュール10a〜10dが他の装置との間
で情報を授受する場合に、プロトコル変換処理等を実行
する。なお、これらの通信制御部10e,10fは、プ
ロセッサモジュール10a〜10dに搭載するようにし
てもよい。
【0030】記憶装置10gは、磁気記憶装置等によっ
て構成されており、プロセッサモジュール10a〜10
dが実行するプログラムやデータ等を記録する。共有メ
モリ10hは、プロセッサモジュール10a〜10dが
共有して使用するメモリであり、例えば、RAM(Rand
om Access Memory)によって構成されている。
【0031】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。以下では、先ず、本実施の形態で可能な仮想I
Pアドレスの割り当て方法について説明した後、図3に
示す実施の形態の具体的な動作について説明する。
【0032】図4〜7は、本発明の実施の形態における
仮想IPアドレスの割り当て方法の一例について説明す
る図である。なお、図4および図7に示す割り当て方法
は、従来の装置においても可能な方法である。
【0033】図4に示す例は、全てのPMに対して同一
の仮想IPアドレスを割り当てる方法である。具体的に
は、プロセッサモジュールPM#1〜PM#4の全てに
対して単一の仮想IPアドレスであるVIPA#1が割
り当てられている。なお、プロセッサモジュールPM#
1〜PM#4は、それぞれプロセッサモジュール10a
〜10dに対応している。
【0034】図5に示す例では、プロセッサモジュール
PM#1,PM#2には仮想IPアドレスVIPA#1
が割り当てられ、プロセッサモジュールPM#3,PM
#4には仮想IPアドレスVIPA#2が割り当てられ
ている。
【0035】図6に示す例では、プロセッサモジュール
PM#1,PM#2には仮想IPアドレスVIPA#1
が割り当てられ、プロセッサモジュールPM#3,PM
#4には仮想IPアドレスは割り当てられていない。
【0036】図7に示す例では、プロセッサモジュール
PM#1〜PM#4の全てに対して仮想IPアドレスが
割り当てられていない。このように、本実施の形態で
は、プロセッサモジュールPM#1〜PM#4に対する
仮想IPアドレスの割り当てを、プロセッサモジュール
単位で定義することが可能であるので、処理に応じてプ
ロセッサの割り当てを決定し、最適な負荷の分散を実現
することができる。
【0037】具体的に説明すると、例えば、図4の例で
は、全てのプロセッサに対して均等に処理を分担させる
ことができる。図5の例では、処理毎に仮想IPアドレ
スを割り当てることにより、処理単位でプロセッサモジ
ュールを割り当てることが可能となる。例えば、一般の
ユーザに対しては、仮想IPアドレスVIPA#1を割
り当て、また、重要な顧客に対しては仮想IPアドレス
VIPA#2を割り当てる、といったことが可能とな
る。
【0038】図6の例では、仮想IPアドレスVIPA
#1については、インターネットプロトコルに係る処理
に割り当て、それ以外のプロセッサモジュールPM#
3,PM#4に対してはその他のプロトコル(例えば、
OSI(Open Systems Interconnection)等)に対する
処理に割り当て、各プロセッサモジュールを各プロトコ
ル毎に特化させることにより処理を高速化する、といっ
たことが可能となる。
【0039】図7の例では、従来の場合と同様に、各プ
ロセッサモジュール単位で処理を分担させたり、全ての
プロセッサモジュールに対して処理を均等に分担させた
りすることが可能となる。
【0040】次に、図5に示す仮想IPアドレスの分割
の態様を例に挙げ、図3に示す実施の形態の具体的な動
作について説明する。図8は、通信制御部10eに記憶
されているデータテーブルであり、各プロセッサモジュ
ールに割り当てられた実IPアドレス、仮想IPアドレ
ス、および、宛先IPアドレスの対応関係を示してい
る。ここで、宛先IPアドレスとは、仮想IPアドレス
が割り当てられていない場合において、そのプロセッサ
モジュールに隣接する装置またはネットワークに付与さ
れているIPアドレスである。いまの例では、全てのプ
ロセッサモジュールに対して仮想IPアドレスが付与さ
れているが、宛先IPアドレスは存在しない。
【0041】この図に示すように、プロセッサモジュー
ルPM#1には、実IPアドレスRIPA#1と仮想I
PアドレスVIPA#1が割り当てられており、宛先I
Pアドレスは割り当てられていない。また、プロセッサ
モジュールPM#2には、実IPアドレスRIPA#2
と仮想IPアドレスVIPA#1が割り当てられてお
り、宛先IPアドレスは割り当てられていない。プロセ
ッサモジュールPM#3には、実IPアドレスRIPA
#3と仮想IPアドレスVIPA#2が割り当てられて
おり、宛先IPアドレスは割り当てられていない。更
に、プロセッサモジュールPM#4には、実IPアドレ
スRIPA#4と仮想IPアドレスVIPA#2が割り
当てられており、宛先IPアドレスは割り当てられてい
ない。なお、このような定義情報は、図示せぬ端末装置
からマニュアル操作によって設定される。
【0042】このようなデータテーブルの情報を参照
し、通信制御部10eは隣接するルータ31に対してル
ーティング情報を提供する。図9は、マルチプロセッサ
情報処理装置10がルータ31に対してルーティング情
報を提供する際の処理について説明するフローチャート
である。このフローチャートは、例えば、30秒毎に実
行される。このフローチャートが開始されると、以下の
処理が実行されることになる。 [S1]通信制御部10eは、未選択のプロセッサモジ
ュールを選択する。 [S2]通信制御部10eは、図8に示すデータテーブ
ルを参照し、対象となるプロセッサモジュールが宛先I
Pアドレスを有しているか否かを判定し、有している場
合にはステップS3に進み、それ以外の場合にはステッ
プS6に進む。
【0043】なお、宛先IPアドレスを有しているとい
うことは、そのプロセッサモジュールに対して仮想IP
アドレスが割り当てられていないことを示す。 [S3]通信制御部10eは、図8に示すデータテーブ
ルから該当する宛先IPアドレスを取得する。 [S4]通信制御部10eは、図8に示すデータテーブ
ルから実IPアドレスを取得する。 [S5]通信制御部10eは、実IPアドレスと宛先I
Pアドレスとをルータ31に対して通知する。
【0044】具体的には、実IPアドレスをパケットの
ヘッダ部分に存在するソースアドレスに格納し、宛先I
Pアドレスをデータ部に格納して通知する。 [S6]通信制御部10eは、図8に示すデータテーブ
ルを参照し、対象となるプロセッサモジュールに仮想I
Pアドレスが割り当てられているか否かを判定し、割り
当てられている場合にはステップS7に進み、それ以外
の場合にはステップS10に進む。 [S7]通信制御部10eは、図8に示すデータテーブ
ルから該当する仮想IPアドレスを取得する。 [S8]通信制御部10eは、図8に示すデータテーブ
ルから該当する実IPアドレスを取得する。 [S9]通信制御部10eは、仮想IPアドレスと実I
Pアドレスとを、ルーティング情報としてルータ31に
通知する。 [S10]通信制御部10eは、未処理のプロセッサモ
ジュールが存在するか否かを判定し、存在している場合
にはステップS1に戻って前述の場合と同様の処理を繰
り返し、それ以外の場合には処理を終了する。
【0045】以上の処理により、各プロセッサモジュー
ルに割り当てられた仮想IPアドレスまたは宛先IPア
ドレスおよび実IPアドレスが隣接するルータ31に対
して通知されることになる。
【0046】図10は、以上の処理によりルータ31に
形成される、ネットワークのトポロジーを示すデータテ
ーブルの一例である。この例では、宛先IPアドレス、
ゲートウエイアドレス、および、メトリックの対応関係
が示されている。例えば、プロセッサモジュールPM#
1に対応する実IPアドレスRIPA#1(ゲートウエ
イアドレス)は、仮想IPアドレスVIPA#1(宛先
IPアドレス)に対応付けられており、また、そのメト
リック(距離)は2とされている。
【0047】また、プロセッサモジュールPM#2に対
応する実IPアドレスRIPA#2は、仮想IPアドレ
スVIPA#1に対応付けられており、また、そのメト
リック(距離)は2とされている。
【0048】また、プロセッサモジュールPM#3に対
応する実IPアドレスRIPA#3は、仮想IPアドレ
スVIPA#2に対応付けられており、また、そのメト
リック(距離)は2とされている。
【0049】更に、プロセッサモジュールPM#4に対
応する実IPアドレスRIPA#4は、仮想IPアドレ
スVIPA#2に対応付けられており、また、そのメト
リック(距離)は2とされている。
【0050】このようなデータテーブルを参照し、ルー
タ31は、ルーティング処理を実行する。その結果、通
信相手には、仮想IPアドレスは、マルチプロセッサ情
報処理装置10の持つ実IPアドレスの先に存在する遠
隔のネットワーク/ホストシステムに見えることにな
る。
【0051】以上に説明したように、本発明の実施の形
態によれば、マルチプロセッサ情報処理装置において、
各プロセッサ単位に仮想IPアドレスを設定するように
したので、プロセッサ単位で通信処理を適切に割り当て
ることが可能となるので、例えば、サービスの種類に応
じてプロセッサを割り当て、サービスを差別化すること
が可能となる。
【0052】なお、以上の実施の形態においては、プロ
セッサモジュールが4つの場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこのような場合にのみ限定されるものでは
なく、例えば、2,3の場合あるいは5以上の場合にも
適用可能であることはいうまでもない。
【0053】また、本実施の形態においては、通信制御
部10e,10fを別々の構成としたが、これらを統合
して1つにしてもよい。また、既述したように、これら
の通信制御部10e,10fをプロセッサモジュールに
内蔵するようにしてもよい。
【0054】更に、本実施の形態では、各プロセッサモ
ジュール単位で仮想IPアドレスを定義するようにした
が、仮想IPアドレス単位でプロセッサモジュールを定
義してもよい。
【0055】最後に、上記の処理機能は、コンピュータ
によって実現することができる。その場合、マルチプロ
セッサ情報処理装置が有すべき機能の処理内容を記述し
たプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュ
ータで実行することにより、上記処理機能がコンピュー
タ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、
コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておく
ことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体
としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒
体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハー
ドディスク装置(HDD)、フロッピー(登録商標)デ
ィスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスク装
置には、DVD(Digital Versatile Disc)、CD−RO
M(Compact Disc Read Only Memory)などがある。光磁
気記録媒体には、CD−R(Recordable)/RW(ReWrita
ble)、DVD−RAM(Random Access Memory)、MO(M
agneto-Optical disk)などがある。
【0056】プログラムを流通させる場合には、たとえ
ば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM
などの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラム
をサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネッ
トワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピ
ュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0057】プログラムを実行するコンピュータは、た
とえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしく
はサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自
己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自
己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに
従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型
記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラ
ムに従った処理を実行することもできる。また、コンピ
ュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送さ
れる毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を
実行することもできる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、複数の
プロセッサモジュールを有するマルチプロセッサ情報処
理装置において、プロセッサモジュール単位で仮想IP
アドレスを定義する仮想IPアドレス定義手段と、仮想
IPアドレス定義手段によって定義された仮想IPアド
レスと、該当するプロセッサモジュールを示す情報とを
関連付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に仮想IPア
ドレスが記憶されているプロセッサモジュールに関して
は、そのプロセッサモジュールの仮想IPアドレスと実
IPアドレスとをルーティング情報としてルータに通知
する通知手段と、を有するようにしたので、所定の通信
が過負荷になった場合においても、他の通信へ与える影
響を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示すマルチプロセッサ情報処理装置の詳
細な構成例を示す図である。
【図4】プロセッサモジュールに対する仮想IPアドレ
スの割り当ての一態様を示す図である。
【図5】プロセッサモジュールに対する仮想IPアドレ
スの割り当ての一態様を示す図である。
【図6】プロセッサモジュールに対する仮想IPアドレ
スの割り当ての一態様を示す図である。
【図7】プロセッサモジュールに対する仮想IPアドレ
スの割り当ての一態様を示す図である。
【図8】図3に示す通信制御部に格納されているデータ
テーブルの一例を示す図である。
【図9】図3に示すマルチプロセッサ情報処理装置にお
いて実行される処理の一例を説明するフローチャートで
ある。
【図10】図3に示すルータに格納されているデータテ
ーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 マルチプロセッサ情報処理装置 1a〜1c プロセッサモジュール 1d 仮想IPアドレス定義手段 1e 記憶手段 1f 通知手段 2 LAN 3 ルータ 10 マルチプロセッサ情報処理装置 10a〜10d プロセッサモジュール 10e,10f 通信制御部 10g 記憶装置 10h 共有メモリ 20,22 サーバ 21,30 LAN 31 ルータ 32 インターネット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサモジュールを有するマ
    ルチプロセッサ情報処理装置において、 プロセッサモジュール単位で仮想IPアドレスを定義す
    る仮想IPアドレス定義手段と、 前記仮想IPアドレス定義手段によって定義された仮想
    IPアドレスと、該当するプロセッサモジュールを示す
    情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に仮想IPアドレスが記憶されているプロ
    セッサモジュールに関しては、そのプロセッサモジュー
    ルの仮想IPアドレスと実IPアドレスとをルーティン
    グ情報としてルータに通知する通知手段と、 を有することを特徴とするマルチプロセッサ情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記通知手段は、該当する仮想IPアド
    レスが前記記憶手段に記憶されていないプロセッサモジ
    ュールに関しては、宛先アドレスと実IPアドレスとを
    ルーティング情報としてルータに通知することを特徴と
    する請求項1記載のマルチプロセッサ情報処理装置。
  3. 【請求項3】 複数のプロセッサモジュールを有するマ
    ルチプロセッサ情報処理装置に対してルーティング情報
    を通知する処理を実行させるプログラムを記録した前記
    マルチプロセッサ情報処理装置が読み取り可能な記録媒
    体において、 前記マルチプロセッサ情報処理装置を、 プロセッサモジュール単位で仮想IPアドレスを定義す
    る仮想IPアドレス定義手段、 前記仮想IPアドレス定義手段によって定義された仮想
    IPアドレスと、該当するプロセッサモジュールを示す
    情報とを関連付けて記憶する記憶手段、 前記記憶手段に仮想IPアドレスが記憶されているプロ
    セッサモジュールに関しては、そのプロセッサモジュー
    ルの仮想IPアドレスと実IPアドレスとをルーティン
    グ情報としてルータに通知する通知手段、 として機能させるプログラムを記録した前記マルチプロ
    セッサ情報処理装置が読み取り可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 複数のプロセッサモジュールを有するマ
    ルチプロセッサ情報処理装置に対してルーティング情報
    を通知する処理を実行させるプログラムにおいて、 前記マルチプロセッサ情報処理装置を、 プロセッサモジュール単位で仮想IPアドレスを定義す
    る仮想IPアドレス定義手段、 前記仮想IPアドレス定義手段によって定義された仮想
    IPアドレスと、該当するプロセッサモジュールを示す
    情報とを関連付けて記憶する記憶手段、 前記記憶手段に仮想IPアドレスが記憶されているプロ
    セッサモジュールに関しては、そのプロセッサモジュー
    ルの仮想IPアドレスと実IPアドレスとをルーティン
    グ情報としてルータに通知する通知手段、 として機能させるプログラム。
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