JP2001332516A - Cmp研磨剤及び基板の研磨方法 - Google Patents

Cmp研磨剤及び基板の研磨方法

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JP2001332516A
JP2001332516A JP2000148537A JP2000148537A JP2001332516A JP 2001332516 A JP2001332516 A JP 2001332516A JP 2000148537 A JP2000148537 A JP 2000148537A JP 2000148537 A JP2000148537 A JP 2000148537A JP 2001332516 A JP2001332516 A JP 2001332516A
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cerium oxide
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Yoshikazu Omori
義和 大森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化珪素膜の研磨を高平坦、高速に行うこと
ができ、かつ安定性が高く、プロセス管理も容易に行う
ことができ、シャロー・トレンチ分離用絶縁膜の平坦化
に好適なCMP研磨剤及び酸化珪素膜の研磨を高平坦、
高速に行うことができ、かつかつ安定性が高く、プロセ
ス管理も容易に行うことができ、シャロー・トレンチ分
離用絶縁膜の平坦化に好適な基板の研磨方法を提供す
る。 【解決手段】 酸化セリウム粒子、分散剤、ポリビニル
ピロリドン及び水を含む半導体絶縁膜用CMP研磨剤並
びに研磨する膜を形成した基板を研磨定盤の研磨布に押
し当て、前記CMP研磨剤を研磨膜と研磨布との間に供
給しながら基板と研磨定盤を相対的に移動させて研磨す
る膜を研磨する基板の研磨方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子製造技
術である基板表面の平坦化工程、特に、シャロー・トレ
ンチ分離の形成工程において使用されるCMP研磨剤及
びこれらCMP研磨剤を使用した基板の研磨方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在の超々大規模集積回路では、実装密
度を高める傾向にあり、種々の微細加工技術が研究、開
発されている。既に、デザインルールは、サブハーフミ
クロンのオーダーになっている。このような厳しい微細
化の要求を満足するために開発されている技術の一つに
CMP(ケミカルメカニカルポリッシング)技術があ
る。この技術は、半導体装置の製造工程において、露光
を施す層を完全に平坦化し、露光技術の負担を軽減し、
歩留まりを安定させることができるため、例えば、層間
絶縁膜、BPSG膜の平坦化、シャロー・トレンチアイ
ソレーション分離等を行う際に必須となる技術である。
【0003】従来、半導体装置の製造工程において、プ
ラズマ−CVD(Chemical Vapor Deposition、化学的
蒸着法)、低圧−CVD等の方法で形成される酸化珪素
絶縁膜等無機絶縁膜層を平坦化するためのCMP研磨剤
として、フュームドシリカ系の研磨剤が一般的に検討さ
れてきた。フュームドシリカ系の研磨剤は、シリカ粒子
を四塩化珪酸に熱分解する等の方法で粒成長させ、pH調
整を行って製造している。しかしながら、このような研
磨剤は無機絶縁膜の研磨速度が十分な速度を持たず、実
用化には低研磨速度という技術課題があった。
【0004】デザインルール0.5μm以上の世代で
は、集積回路内の素子分離にLOCOS(シリコン局所
酸化)が用いられていた。その後さらに加工寸法が微細
化すると素子分離幅の狭い技術が要求され、シャロー・
トレンチ分離が用いられつつある。シャロー・トレンチ
分離では、基板上に成膜した余分の酸化珪素膜を除くた
めにCMPが使用され、研磨を停止させるために、酸化
珪素膜の下に研磨速度の遅いストッパ膜が形成される。
ストッパ膜には窒化珪素などが使用され、酸化珪素膜と
ストッパ膜との研磨速度比が大きいことが望ましい。
【0005】一方、フォトマスクやレンズ等のガラス表
面研磨剤として、酸化セリウム研磨剤が用いられてい
る。酸化セリウム粒子はシリカ粒子やアルミナ粒子に比
べ硬度が低く、したがって、研磨表面に傷が入りにくい
ことから、仕上げ鏡面研磨に有用である。しかしなが
ら、ガラス表面研磨用酸化セリウム研磨剤にはナトリウ
ム塩を含む分散剤を使用しているため、そのまま半導体
用研磨剤として適用することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜4記載の発
明は、酸化珪素膜の研磨を高平坦、高速に行うことがで
き、かつ安定性が高く、プロセス管理も容易に行うこと
ができ、シャロー・トレンチ分離用絶縁膜の平坦化に好
適なCMP研磨剤を提供するものである。請求項5〜6
記載の発明は、酸化珪素膜の研磨を高平坦、高速に行う
ことができ、かつかつ安定性が高く、プロセス管理も容
易に行うことができ、シャロー・トレンチ分離用絶縁膜
の平坦化に好適な基板の研磨方法を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化セリウム
粒子、分散剤、ポリビニルピロリドン及び水を含むCM
P研磨剤に関する。また、本発明は、ポリビニルピロリ
ドン添加量が、酸化セリウム粒子100重量部に対して
1〜400重量部である前記のCMP研磨剤に関する。
また、本発明は、ポリビニルピロリドンの重量平均分子
量が10,000〜上1,200,000である前記の
CMP研磨剤に関する。また、本発明は、pHが6.5〜
10である前記のCMP研磨剤に関する。
【0008】また、本発明は、研磨する膜を形成した基
板を研磨定盤の研磨布に押し当て、前記のCMP研磨剤
を研磨膜と研磨布との間に供給しながら基板と研磨定盤
を相対的に移動させて研磨する膜を研磨する基板の研磨
方法に関する。また、本発明は、研磨する膜が、研磨す
る膜の下地凹凸段差の1.0〜1.2倍である膜厚を有
する前記の基板の研磨方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における酸化セリウム粒子
は、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、しゅう酸塩のセリウム化
合物を酸化することによって得られる。酸化は、例え
ば、焼成(350〜900℃)や過酸化水素等の使用に
より行える。酸化して得られた酸化セリウム粒子は通常
凝集しているため、機械的に粉砕することが好ましい。
粉砕方法として、ジェットミル等による乾式粉砕や遊星
ビーズミル等により湿式粉砕法が好ましい。ジェットミ
ルは、例えば化学工業論文集第6巻第5号(1980)527〜5
32頁に説明されている。
【0010】酸化セリウム粒子の結晶子径は、高速研
磨、傷を少なくする点から、5〜300nmであることが
好ましい。また、半導体チップ研磨に使用することか
ら、アルカリ金属及びハロゲン類の含有率は酸化セリウ
ム粒子中10ppm以下に抑えることが好ましい。
【0011】本発明のCMP研磨剤の酸化セリウム粒子
の濃度は、取り扱いやすさから、0.5〜20重量%の
範囲が好ましい。
【0012】本発明の分散剤としては、例えば、共重合
成分としてアクリル酸アンモニウム塩を含む高分子分散
剤、水溶性陰イオン性分散剤、水溶性非イオン性分散
剤、水溶性陽イオン性分散剤、水溶性両性分散剤等が挙
げられる。こららは、単独で又は2種以上を組み合わせ
て使用できる。
【0013】上記共重合成分としてアクリル酸アンモニ
ウム塩を含む高分子分散剤としては、例えば、ポリアク
リル酸アンモニウム、アクリル酸アルキルとアクリル酸
との共重合体のアンモニウム塩等が挙げられ、水溶性陰
イオン性分散剤としては、例えば、ラウリル硫酸トリエ
タノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン
等が挙げられ、水溶性非イオン性分散剤としては、例え
ば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポ
リオキシエチレンエン高級アルコールエーテル、ポリオ
キシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレ
ンスルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリ
オレエート、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソル
ビット、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリ
エチレングリコールモノステアレート、ポリエチレング
リコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノ
オレエート、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルアルカノールア
ミド等が挙げられ、水溶性陽イオン性分散剤としては、
例えば、ポリビニルピロリドン、ココナットアミンアセ
テート、ステアリンアミンアセテート等が挙げられ、水
溶性両性分散剤としては、例えば、ラウリルベタイン、
ステアリルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイ
ド、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシルエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ
る。
【0014】これらの分散剤添加量は、分散性、沈降防
止、研磨傷等の点から、酸化セリウム粒子100重量部
に対して、0.01〜2.0重量部の範囲が好ましい。
【0015】分散剤の重量平均分子量(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフにより測定し標準ポリスチレン換
算した値、以下も同じ)は、100〜50,000が好
ましく、1,000〜10,000がより好ましい。分
散剤の重量平均分子量が100未満の場合は、酸化珪素
膜あるいは窒化珪素膜を研磨するときに、研磨速度が不
充分となる傾向があり、分散剤の重量平均分子量が5
0,000を超えた場合は、粘度が高くなり、CMP研
磨剤の保存安定性が低下する傾向がある。
【0016】酸化セリウム粒子を水中に分散させる方法
としては、通常の攪拌機による分散処理の他に、ホモジ
ナイザー、超音波分散機、湿式ボールミル等を用いるこ
とができる。
【0017】CMP研磨剤中の酸化セリウム粒子の平均
粒径は、0.01〜1.0μmであることが好ましい。
酸化セリウム粒子の平均粒径が0.01μm未満である
と研磨速度が低くなりすぎる傾向があり、1.0μmを
超えると研磨する膜に傷がつきやすくなる傾向がある。
【0018】本発明のCMP研磨剤には、ポリビニルピ
ロリドンが含まれる。ポリビニルピロリドン添加量は、
酸化セリウム粒子100重量部に対して、1〜400重
量部の範囲が好ましく、1〜100重量部の範囲がより
好ましく、1〜10重量部の範囲が特に好ましい。1重
量部未満であると高平坦化特性が不充分となる傾向があ
り、400重量部を超えると研磨速度が低下し、スルー
プットが低下する傾向がある。
【0019】またポリビニルピロリドンの重量平均分子
量は、10,000〜1,200,000が好ましい。
10,000未満であると平坦化特性が不充分となる傾
向があり、200,000を超えると酸化セリウム粒子
が凝集しやすくなる傾向がある。
【0020】本発明のCMP研磨剤は、酸化セリウム粒
子、分散剤、ポリビニルピロリドン及び水をほぼ一度に
混合して調整しこれを使用してもよいが、凝集による粒
径分布変化等の経時変化がないため、酸化セリウム粒
子、分散剤及び水からなる酸化セリウムスラリーと、ポ
リビニルピロリドン及び水からなる添加液とを別々に調
整しておいて、使用前にこれらを混ぜてCMP研磨剤を
作製することもできる。
【0021】CMP研磨剤で基板を研磨する際に、添加
液は、酸化セリウムスラリーと別途に研磨定盤上に供給
して研磨定盤上で混合するか、研磨直前に酸化セリウム
スラリーと混合してそれを供給するか、研磨直前より前
に予め酸化セリウムスラリーに混合しておきそれを研磨
定盤上に供給する方法がとられる。高平坦、高速研磨の
点から、CMP研磨剤のpHは、6.5〜10であること
が好ましい。
【0022】本発明のCMP研磨剤により研磨できる無
機絶縁膜の作製方法として、低圧CVD法、プラズマC
VD法等が挙げられる。
【0023】低圧CVD法による酸化珪素膜形成は、S
i源としてモノシラン:SiH4、酸素源として酸素:
2を用いる。このSiH4−O2系酸化反応を400℃
以下の低温で行わせることにより得られる。場合によっ
ては、CVD後1000℃またはそれ以下の温度で熱処
理される。高温リフローによる表面平坦化を図るために
リン:Pをドープするときには、SiH4−O2−PH3
系反応ガスを用いることが好ましい。
【0024】プラズマCVD法は、通常の熱平衡下では
高温を必要とする化学反応が低温でできる利点を有す
る。プラズマ発生法には、容量結合型と誘導結合型の2
つが挙げられる。反応ガスとしては、Si源としてSi
4、酸素源としてN2Oを用いたSiH4−N2O系ガス
とテトラエトキシシラン(TEOS)をSi源に用いた
TEOS−O2系ガス(TEOS−プラズマCVD法)
が挙げられる。基板温度は250℃〜400℃、反応圧
力は67〜400Paの範囲が好ましい。このように、本
発明の酸化珪素膜にはリン、ホウ素等の元素がドープさ
れていても良い。
【0025】同様に、低圧CVD法による窒化珪素膜形
成は、Si源としてジクロルシラン:SiH2Cl2、窒
素源としてアンモニア:NH3を用いる。このSiH2
2−NH3系酸化反応を900℃の高温で行わせること
により得られる。プラズマCDV法は、反応ガスとして
は、Si源としてSiH4、窒差源としてNH3を用いた
SiH4−NH3系ガスが挙げられる。基板温度は300
℃〜400℃が好ましい。
【0026】シャロー・トレンチ分離に本発明のCMP
研磨剤を使用するには、研磨する膜(酸化珪素膜)が、
研磨する膜の下地凹凸段差の1.0〜1.2倍である膜
厚を有することが好ましく、1.0〜1.1倍がより好
ましい。膜厚が下地凹凸段差の1.2倍を超えると、研
磨時間が極端に長くなり、スループットが低下傾向があ
る。
【0027】また、研磨の停止制御が容易な点から、酸
化珪素膜研磨速度と窒化珪素研磨速度の比、酸化珪素研
磨速度/窒化珪素研磨速度が10以上であることが好ま
しい。この比が10未満では、酸化珪素研磨速度と窒化
珪素研磨速度の差が小さく、シャロー・トレンチ分離を
する際、所定の位置で研磨を停止することが困難となる
傾向がある。
【0028】研磨装置としては、半導体基板を保持する
ホルダーと研磨布(パッド)を貼り付けた(回転数が変
更可能なモータ等を取り付けてある)定盤を有する一般
的な研磨装置が使用できる。研磨布としては、一般的な
不織布、発泡ポリウレタン、多孔質フッ素樹脂などが使
用でき、特に制限がない。また、研磨布にはCMP研磨
剤がたまるような溝加工を施すことが好ましい。研磨条
件に制限はないが、定盤の回転速度は半導体基板が飛び
出さないように200min-1以下の低回転が好ましく、
半導体基板にかける圧力は研磨後に傷が発生しないよう
に9.8×10 4Pa以下が好ましい。研磨している間、
研磨布にはスラリーをポンプ等で連続的に供給する。こ
の供給量に制限はないが、研磨布の表面が常にスラリー
で覆われていることが好ましい。
【0029】研磨終了後の半導体基板は、流水中で良く
洗浄後、スピンドライヤ等を用いて半導体基板上に付着
した水滴を払い落としてから乾燥させることが好まし
い。
【0030】本発明のCMP研磨剤は、半導体用基板等
の基板に形成された酸化珪素膜だけでなく、所定の配線
を有する配線板等の基板に形成された酸化珪素膜、ガラ
ス、窒化珪素等の無機絶縁膜、ポリシリコン、Al、C
u、Ti、TiN、W、Ta、TaN等を主として含有
する膜、フォトマスク・レンズ・プリズム等の光学ガラ
ス、ITO等の無機導電膜、ガラス及び結晶質材料で構
成される光集積回路・光スイッチング素子・光導波路、
光ファイバーの端面、シンチレータ等の光学用単結晶、
固体レーザ単結晶、青色レーザLED用サファイヤ基
板、SiC、GaP、GaAS等の半導体単結晶、磁気
ディスク用ガラス基板、磁気ヘッド等を研磨することが
できる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0032】実施例1 (酸化セリウム粒子の作製)炭酸セリウム水和物2kgを
白金製容器に入れ、800℃で2時間空気中で焼成する
ことにより黄白色の粉末を約1kg得た。この粉末をX線
回折法で相同定を行ったところ酸化セリウムであること
を確認した。焼成粉末粒子径は30〜100μmであっ
た。焼成粉末粒子表面を走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、酸化セリウムの粒界が観察された。粒界に囲まれ
た酸化セリウム一次粒子径を測定したところ、体積分布
の中央値が190nm、最大値が500nmであった。酸化
セリウム粉末1kgをジェットミルを用いて乾式粉砕を行
った。粉砕粒子について走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、一次粒子径と同等サイズの小さな粒子の他に、1
〜3μmの大きな粉砕残り粒子と0.5〜1μmの粉砕
残り粒子が混在していた。
【0033】(酸化セリウムスラリーの作製)上記作製
の酸化セリウム粒子1kgとポリアクリル酸アンモニウム
塩水溶液(40重量%)23gと脱イオン水8977g
を混合し、攪拌しながら超音波分散を10分間施した。
得られたスラリーを1ミクロンフィルターでろ過をし、
さらに脱イオン水を加えることにより5重量%スラリー
を得た。スラリーpHは8.3であった。スラリー粒子を
レーザ回折式粒度分布計で測定するために、適当な濃度
に希釈して測定した結果、粒子径の中央値が190nmで
あった。
【0034】上記の酸化セリウムスラリー(固形分:5
重量%)600gと添加剤として重量平均分子量25,
000のポリビニルピロリドン水溶液(2重量%)22
5gと脱イオン水2175gを混合して、界面活性剤を
添加した酸化セリウム研磨剤(固形分:1重量%)を作
製した。その研磨剤pHは8.2であった。また、研磨剤
中の粒子をレーザ回折式粒度分布計で測定するために、
適当な濃度に希釈して測定した結果、粒子径の中央値が
190nmであった。
【0035】(シャロートレンチ分離用絶縁膜の研磨)
表面に10nmの酸化珪素膜がついた直径200mmSi基
板上に、低圧CVD法で窒化珪素膜を90nm形成する。
この基板上にレジストを形成し、マスクを介して露光、
次いで現像して、60×60μmのレジストのない部分
を形成する。次に、反応性イオンエッチングにより上記
基板のレジストのない部分の窒化珪素膜、酸化珪素膜、
珪素をエッチングしてトレンチを形成し、この後レジス
トを除去した。こうしてできたパターンウエハの凹凸段
差(トレンチ深さ)は380nmであった。
【0036】このパターンウエハ上に、TEOS−プラ
ズマCVD法で、酸化珪素膜を凹凸段差の1.2倍であ
る460nm形成した。ウエハ取り付け用の吸着パッドを
貼り付けたホルダーに上記パターンウエハをセットし、
多孔質ウレタン樹脂製の研磨パッドを貼り付けた直径6
00mmの定盤上に絶縁膜面を下にしてホルダーを載せ、
さらに加工荷重30kPaに設定した。定盤上に上記の酸
化セリウム研磨剤(固形分:1重量%)を200ml/min
の速度で滴下しながら、定盤及びウエハをそれぞれ35
min-1及び34min-1で4分間回転させ酸化珪素膜を研磨
した。
【0037】研磨後のウエハを純水で良く洗浄後、乾燥
した。干渉式膜厚測定装置を用いてトレンチ部分とそれ
以外の部分の膜厚を測定した。トレンチ部分の酸化珪素
膜厚は340nmであり、トレンチ以外の部分の酸化珪素
膜は、完全に研磨されて膜がなくなっており、下地の窒
化珪素膜厚は87nmであった。したがって、研磨は、所
定の位置である窒化膜表面まで進行しており、トレンチ
部分の酸化膜表面は、窒化膜の下端より高い状態にあ
る。
【0038】実施例2 酸化珪素膜を凹凸段差の1.3倍である500nm形成し
た以外は実施例1と同様に行い、干渉式膜厚測定装置を
用いてトレンチ部分とそれ以外の部分の膜厚を測定し
た。トレンチ部分の酸化珪素膜厚は390nmであり、ト
レンチ以外の部分の酸化珪素膜は、120nmであり、4
分間の研磨では、研磨は所定の位置である窒化膜表面ま
で進行しておらず、研磨時間をさらに3分間延長し、研
磨を、所定の位置である窒化膜表面まで進行させ、トレ
ンチ部分の酸化膜表面が、窒化膜の下端より高い状態に
あることを確認した。
【0039】
【発明の効果】請求項1〜4記載のCMP研磨剤は、酸
化珪素膜の研磨を高平坦、高速に行うことができ、かつ
安定性が高く、プロセス管理も容易に行うことができ、
シャロー・トレンチ分離用絶縁膜の平坦化に好適なもの
である。請求項5〜6記載の基板の研磨方法は、酸化珪
素膜の研磨を高平坦、高速に行うことができ、かつかつ
安定性が高く、プロセス管理も容易に行うことができ、
シャロー・トレンチ分離用絶縁膜の平坦化に好適なもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 13/00 C09K 13/00 H01L 21/306 H01L 21/306 M

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化セリウム粒子、分散剤、ポリビニル
    ピロリドン及び水を含む半導体絶縁膜用CMP研磨剤。
  2. 【請求項2】 ポリビニルピロリドン添加量が、酸化セ
    リウム粒子100重量部に対して1〜400重量部であ
    る請求項1記載のCMP研磨剤。
  3. 【請求項3】 ポリビニルピロリドンの重量平均分子量
    が10,000〜上1,200,000である請求項1
    又は2記載のCMP研磨剤。
  4. 【請求項4】 pHが6.5〜10である請求項1、2又
    は3項記載のCMP研磨剤。
  5. 【請求項5】 研磨する膜を形成した基板を研磨定盤の
    研磨布に押し当て、請求項1、2、3又は4記載のCM
    P研磨剤を研磨膜と研磨布との間に供給しながら基板と
    研磨定盤を相対的に移動させて研磨する膜を研磨する基
    板の研磨方法。
  6. 【請求項6】 研磨する膜が、研磨する膜の下地凹凸段
    差の1.0〜1.2倍である膜厚を有する請求項5記載
    の基板の研磨方法。
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