JP2001329870A - 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関の可変バルブタイミング制御装置

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JP2001329870A
JP2001329870A JP2000152864A JP2000152864A JP2001329870A JP 2001329870 A JP2001329870 A JP 2001329870A JP 2000152864 A JP2000152864 A JP 2000152864A JP 2000152864 A JP2000152864 A JP 2000152864A JP 2001329870 A JP2001329870 A JP 2001329870A
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timing control
internal combustion
combustion engine
variable valve
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Ryoji Suzuki
良二 鈴木
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Suzuki Motor Corp
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/20Multi-cylinder engines with cylinders all in one line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、エンジン始動直後から故障診断を
実施することができ、故障に対するフェールセーフの実
施を迅速に行うことが可能となるとともに、故障診断ま
での時間を大幅に短縮させることができることを目的と
している。 【構成】 このため、クランク軸とカム軸との位相をず
らして吸排気弁のバルブタイミングを可変する油圧アク
チュエータを設けた内燃機関の可変バルブタイミング制
御装置において、内燃機関の所定の運転条件からなる油
圧式のバルブタイミング制御開始条件を備える制御手段
を設け、制御手段のバルブタイミング制御開始条件に
は、バルブタイミング制御開始条件の成立後に可変バル
ブタイミング制御システムの故障診断を行う第1故障診
断制御と、バルブタイミング制御開始条件の成立してい
ない時に前記可変バルブタイミング制御システムの故障
診断を行う第2故障診断制御とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の可変バ
ルブタイミング制御装置に係り、特に故障に対するフェ
ールセーフの実施を迅速に行うとともに、故障診断まで
の時間を大幅に短縮させる内燃機関の可変バルブタイミ
ング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の内燃機関においては、必要とされ
る各種機能を向上させるために、吸排気弁のバルブタイ
ミングを可変する可変バルブタイミング制御装置を設け
ているものがある。
【0003】この可変バルブタイミング制御装置にあっ
ては、シリンダブロック側にクランク軸の回転によって
駆動されて油圧を発生するオイルポンプを設け、シリン
ダヘッド側にはオイルポンプからの油圧を進角側油圧経
路と遅角側油圧経路とに振り分けるように作動されるオ
イル制御弁を設けるとともに進角側油圧経路と遅角側油
圧経路とからの油圧状態によってクランク軸とシリンダ
ヘッドに設けたカム軸との位相をずらして吸排気弁のバ
ルブタイミングを可変する油圧アクチュエータを設けた
ものがある。
【0004】また、このような内燃機関の可変バルブタ
イミング制御装置としては、例えば、特開平7−139
378号公報に開示されるものがある。この公報に開示
される内燃機関のバルブタイミング制御装置は、エンジ
ンに吸気バルブの開閉タイミングを変更するための可変
バルブタイミング機構(VVT)を設け、電子制御装置
(ECU)は、各センサの検出値に基づき、エンジンの
運転状態に応じた制御目標値を算出し、その算出値とカ
ム回転角センサの検出値とに基づきVVTをフィードバ
ック制御し、ECUは、カム回転角センサの故障を診断
し、故障が判断された場合に、バルブオーバラップを強
制的に小さくすべくVVTを制御するとともに、VVT
の駆動速度を各センサの検出値に基づきエンジンの運転
状態に応じて設定し、制御系に係る故障が判断された場
合に、内燃機関で一定の運転性能を確保するための制御
を内燃機関のドライバビリティを悪化させることなく行
っている。
【0005】更に、特開平11−343886号公報に
開示されるものがある。この公報に開示される内燃機関
の可変バルブタイミング制御装置は、カム軸を進角側に
動作させるように第1進角量でオイル制御弁を作動させ
る第1制御条件を設定し、この第1制御条件が成立する
前の段階において第1進角量よりも小さな第2進角量で
オイル制御弁を作動させる第2制御条件を設定し、第2
制御条件が成立した場合には第1制御条件が成立するま
で第2制御条件によってオイル制御弁を作動する制御手
段を設け、内燃機関の可変バルブタイミング制御装置に
おいて、内燃機関の始動時に、最初の進角制御の応答性
を向上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オイルポン
プの油圧を利用する従来の可変バルブタイミング制御装
置においては、通常始動時・始動直後及び冷機時に、内
燃機関の燃焼状態が不安定であるため、あるいは油圧状
態が不安定であるため、可変バルブタイミング制御シス
テムの故障診断を上述した制御中は実施されず、内燃機
関が十分に暖機され且つ油圧状態が安定した条件下で、
制御手段からの目標進角量と実進角量との差等を比較す
ることで実施されていた。
【0007】この結果、始動時から故障診断が開始され
るまでに時間がかかり、実際には故障しているにも拘わ
らず、可変バルブタイミング制御システムの故障として
ドライバに認識されることがなく、可変バルブタイミン
グ制御システムの故障で運転性の悪化等の不具合が発生
するとともに、この不具合の発生原因を特定するまでに
大なる時間を要することとなり、実用上不利であるとい
う不都合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、内燃機関のシリンダブロッ
ク側にクランク軸の回転によって駆動されて油圧を発生
するオイルポンプを設け、前記内燃機関のシリンダヘッ
ド側には前記オイルポンプからの油圧を進角側油圧経路
と遅角側油圧経路とに振り分けるように作動されるオイ
ル制御弁を設けるとともに前記進角側油圧経路と前記遅
角側油圧経路とからの油圧状態によって前記クランク軸
と前記シリンダヘッドに設けたカム軸との位相をずらし
て吸排気弁のバルブタイミングを可変する油圧アクチュ
エータを設けた内燃機関の可変バルブタイミング制御装
置において、内燃機関の所定の運転条件からなる油圧式
のバルブタイミング制御開始条件を備える制御手段を設
け、この制御手段のバルブタイミング制御開始条件に
は、バルブタイミング制御開始条件の成立後に可変バル
ブタイミング制御システムの故障診断を行う第1故障診
断制御と、バルブタイミング制御開始条件の成立してい
ない時に前記可変バルブタイミング制御システムの故障
診断を行う第2故障診断制御とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
バルブタイミング制御開始条件の成立後には、第1故障
診断制御によって可変バルブタイミング制御システムの
故障診断を行うとともに、バルブタイミング制御開始条
件の成立していない時には、第2故障診断制御によって
前記可変バルブタイミング制御システムの故障診断を行
い、エンジン始動直後から前記可変バルブタイミング制
御システムの故障診断を実施し、故障に対するフェール
セーフの実施を迅速に行うとともに、故障診断までの時
間を大幅に短縮させている。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0011】図1〜図11はこの発明の実施例を示すも
のである。図4及び図5において、2は車両(図示せ
ず)に搭載される多気筒用の内燃機関、4はシリンダブ
ロック、6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッドカバ
ー、10はカム室、12はブリーザ室、14はオイルパ
ンである。シリンダブロック4は、クランク軸16を軸
支する上側の図示しない第1シリンダブロックと下側の
図示しない第2シリンダブロック(クランクロアケー
ス)とからなる。
【0012】第1シリンダブロックには、例えば、3つ
の気筒(図示せず)が直列に形成されている。シリンダ
ヘッド6には、各気筒に対応して点火栓18が取付けら
れている。
【0013】クランク軸16には、一端側にクランクプ
ーリ20がクランクプーリ取付ボルト22で取付けられ
ているとともに、他端側に図示しないフライホイールが
ホイール取付ボルト(図示せず)で取付けられ、また、
各気筒に対応して図示しないコンロッドの基端側が取付
けられている。このコンロッドの先端側には、気筒内で
往復動するピストン(図示せず)が取付けられている。
【0014】シリンダヘッド6には、各気筒に対応して
図示しない燃焼室が形成されている。
【0015】また、シリンダヘッド6には、吸気マニホ
ルド24とエアクリーナ26と吸気レゾネータ28とが
設置されているとともに、酸素センサ30を備えた排気
マニホルド32と、エンジンマウントブラケット部34
とが取付けられている。
【0016】シリンダブロック4には、ウォータポンプ
プーリ36及び冷却パイプ38を備えたウォータポンプ
40と、オルタネータプーリ42を備えたオルタネータ
44とが取付けられている。クランクプーリ20とウォ
ータポンププーリ36とオルタネータプーリ42とに
は、Vベルト46が巻掛けて設けられる。
【0017】前記シリンダブロック4の第2シリンダブ
ロック部位には、油温又は油圧を検出するオイルセンサ
48が取付けられている。
【0018】クランク軸16の一端側には、図示しない
クランクタイミングスプロケットとトロコイド式のオイ
ルポンプ(図示せず)とが取付けられている。
【0019】オイルポンプにあっては、外側からの後述
する被包部材68と内側からの図示しないポンププレー
トとにより、ロータ室(図示せず)が形成されている。
ポンププレートは、図示しないプレート取付ねじで被包
部材68の内面に取付けられている。ロータ室には、イ
ンナロータとアウタロータ(図示せず)が収容される。
これにより、オイルポンプは、クランク軸16の回転に
よって駆動されて油圧を発生するものである。
【0020】第2シリンダブロックには、図示しない吸
入パイプの基端側がパイプ取付ボルト(図示せず)で取
付けられている。この吸入パイプの先端側は、オイルパ
ン14の底部位に位置して図示しないオイルストレーナ
を備えている。
【0021】前記シリンダヘッド6の上部には、吸気、
排気カム軸50、52が並列に軸支して設けられてい
る。吸気カム軸50は、燃焼室を開閉する図示しない吸
気弁を動作させるものである。排気カム軸52は、燃焼
室を開閉する図示しない排気弁を動作させるものであ
る。吸気カム軸50の一端側には、吸気カムスプロケッ
ト54が吸気側取付ボルト56で取付けられている。排
気カム軸52の一端側には、排気カムスプロケット58
が排気側取付ボルト60で取付けられている。
【0022】クランクタイミングスプロケットと吸気カ
ムスプロケット54と排気カムスプロケット58とに
は、タイミングチェーン62が巻掛けて設けられてい
る。
【0023】シリンダヘッド6には、例えば、吸気カム
スプロケット54の回転を検出するカムポジションセン
サ64が取付けられている。
【0024】シリンダブロック4とシリンダヘッド6と
には、タイミングチエーン62を覆ってチェーン室66
を形成するように、チェーンカバー又はオイルポンプケ
ースからなる被包部材68が跨って取付けられる。この
被包部材68の上面には、シリンダヘッドカバー8が載
置して設けられる。
【0025】そして、この被包部材68には、シリンダ
ヘッド6の高さ位置のバルブ取付ボス70に可変バルブ
タイミング機構72のオイル制御弁(OCV)74がバ
ルブ取付ボルト76で設けられる。このオイル制御弁7
4には、オイルポンプで発生した油圧を導くオイルパイ
プ78が連結して設けられている。
【0026】オイル制御弁74は、図9に示す如く、電
磁的に作動されるものであり、油圧側孔80と進角側ド
レン孔82と遅角側ドレン孔84と進角側ポート86と
遅角側ポート88とが形成されたスリーブ90と、この
スリーブ90内でスプリング92によって付勢されて軸
方向移動可能に設けられたスプール弁94と、スリーブ
90に連設したバルブ本体96内でスプール弁94に連
結したプランジャ98と、このプランジャ98を往復動
させるコイル100と、このコイル100に連絡したコ
ネクタ102とからなる。
【0027】吸気側カム軸50には、可変バルブタイミ
ング機構72の油圧アクチュエータ(VVTユニット)
104のタイミングプーリ106が吸気側取付ボルト5
6で取付けられる。
【0028】この油圧アクチュエータ104は、図7及
び図8に示す如く、油圧によって吸気カム軸50とクラ
ンク軸16との位相を可変するものであり、図6に示す
如く、進角側ポート86に連通する第1〜5進角側油圧
経路108−1〜108−5と、遅角側ポート88に連
通する第1〜5遅角側油圧経路110−1〜110−5
トを介してオイル制御弁74に連絡している。
【0029】このオイル制御弁74は、制御手段(EC
U)112に連絡し、この制御手段112によってデュ
ーティ制御されるものである。つまり、この制御手段1
12は、デューティ比を小さくした時に(例えば100
mA)、オフ状態となり、オイル制御弁74のスプール
弁94をスプリング92の付勢力で押進させて油圧を遅
角側に振り分けさせ(図9参照)、デューティ比を中位
にした時に(例えば500mA)、保持状態としてスプ
ール弁94を中間位置に停止させて油圧を停止させ(図
10参照)、デューティ比を大きくした時に(例えば1
00mA)、スプール弁94をスプリング92の付勢力
に抗して移動させて油圧を進角側に振り分けさせる(図
11参照)。
【0030】この制御手段112には、図3に示す如
く、入力側に、冷却水温度センサ114と回転速度セン
サ116と車速センサ118とエンジン負荷センサ12
0等(その他の信号としては、吸入空気量や吸気温、圧
力、スロットル開度が考えられる)の各センサ類が連絡
し、また、出力側に、オイル制御弁74と点火システム
122と燃料制御システム124等の各補機類が連絡し
ている。
【0031】そして、制御手段112は、上述した各種
センサからの検出信号をベースとして、通常のVVT制
御や初期故障診断制御、故障判定後のフェールセーフ制
御等を決定し、各入力パラメータに応じた目標進角量が
制御手段112によって決定され、可変バルブタイミン
グ制御システムがオイル制御弁74を介して油圧で制御
される。
【0032】また、制御手段112には、バルブタイミ
ング制御開始条件が成立した際に、通常のVVT制御で
あるオイル制御弁74を進角制御する通常バルブタイミ
ング制御(通常VVT制御)回路126と、初期時の故
障診断を行う初期故障診断制御回路128とが内蔵され
ている。
【0033】通常バルブタイミング制御回路126は、
例えば内燃機関2の始動後経過時間やエンジン速度、水
温、車速等の所定の運転条件が全て満足した場合に、バ
ルブタイミング制御開始条件が成立したものとし、要求
進角量でオイル制御弁74を作動させるものである。
【0034】そして、前記制御手段112のバルブタイ
ミング制御開始条件には、バルブタイミング制御開始条
件の成立後に可変バルブタイミング制御システム(可変
バルブタイミング制御を行う全ての機器を含む)の故障
診断を行う第1故障診断制御と、バルブタイミング制御
開始条件の成立していない時に前記可変バルブタイミン
グ制御システムの故障診断を行う第2故障診断制御とを
備える構成とする。
【0035】詳述すれば、前記初期故障診断制御回路1
28は、バルブタイミング制御開始条件の成立後に、第
1故障診断制御によって、可変バルブタイミング制御シ
ステムの故障診断を行うとともに、バルブタイミング制
御開始条件の成立していない時、例えば始動直後の冷機
時から、第2故障診断制御によって所定の進角指令値を
出力し、バルブタイミング制御の作動が確認された時点
で、前記可変バルブタイミング制御システムが正常であ
ると判断する故障診断を行うものである。
【0036】また、前記第2故障診断制御は、予め設定
された目標進角量で制御すべくオイル制御弁74を作動
させるとともに、実際の進角量が、所定時間内にこの目
標進角量を含む一定の範囲(「敷居値」ともいう)内に
入っているか否かを判定する。
【0037】そして、実際の進角量が、所定時間内にこ
の目標進角量を含む一定の範囲内に入っている場合には
正常と判定し、実際の進角量が、所定時間内にこの目標
進角量を含む一定の範囲内に入っていない場合には故障
と判定する。
【0038】更に、前記第2故障診断制御は、可変バル
ブタイミング制御システムが正常であると判断された場
合には、バルブタイミング制御開始条件の成立時まで、
進角量を最も遅角した値とする最遅角制御を行うもので
ある。
【0039】そして、可変バルブタイミング制御システ
ムが正常であると判断された後に、バルブタイミング制
御開始条件が成立した際には、通常のバルブタイミング
制御に復帰する。
【0040】次に、この実施例の作用を、図1のフロー
チャート及び図2のタイムチャートに基づいて説明す
る。
【0041】制御手段112においてプログラムがスタ
ートすると(ステップ202)、先ず、通常バルブタイ
ミング制御開始条件が成立しているか否かを判断する
(ステップ204)。
【0042】このステップ204でYESの場合には、
内燃機関2の暖機再始動時であり、直ぐに要求遅角量に
よる通常バルブタイミング制御によってオイル制御弁7
4を作動する(ステップ206)。
【0043】一方、ステップ204でNOの場合には、
初期時の故障診断が終了しているか否かを判断する(ス
テップ208)。
【0044】このステップ208でYESの場合には、
そのまま、プログラムをリターンする(ステップ21
6)。
【0045】また、ステップ208でNOの場合には、
初期時の故障診断を実施(ステップ210)し、予め設
定された目標進角量で制御すべくオイル制御弁74を作
動させる。
【0046】この初期時の故障診断の実施(ステップ2
10)においては、実際の進角量が、所定時間内にこの
目標進角量を含む一定の範囲内に入っているか否かを判
定するものであり、実際の進角量が、所定時間内にこの
目標進角量を含む一定の範囲内に入っている場合には正
常と判定し、実際の進角量が、所定時間内にこの目標進
角量を含む一定の範囲内に入っていない場合には故障と
判定する。
【0047】そして、ステップ210における判断が
「正常」の場合には、バルブタイミング制御開始条件の
成立時まで、進角量を最も遅角した値とする最遅角制御
(「VVT最遅角制御」ともいう)を行う(ステップ2
12)。
【0048】更に、ステップ210における判断が「故
障」の場合には、最遅角固定等のフェールセーフ制御を
行う(ステップ214)。
【0049】なお、ステップ206、ステップ212、
ステップ214の処理後は、プログラムをリターンする
(ステップ216)。
【0050】これにより、エンジン始動直後から前記可
変バルブタイミング制御システムの故障診断を実施する
ことができ、故障に対するフェールセーフの実施を迅速
に行うことが可能となり、実用上有利であるとともに、
故障診断までの時間を大幅に短縮させることができ、運
転性の悪化や排気ガス性能の悪化、燃費性能の悪化を防
止することが可能である。
【0051】また、前記第2故障診断制御は、予め設定
された目標進角量で制御すべくオイル制御弁74を作動
させるとともに、実際の進角量が、所定時間内にこの目
標進角量を含む一定の範囲内に入っているか否かを判定
することにより、設定された1つの目標進角量を含む範
囲内に制御可能であるかを判定するのみの単純処理であ
り、短時間に故障診断を実施することが可能となり、使
い勝手を向上し得る。
【0052】更に、前記第2故障診断制御は、可変バル
ブタイミング制御システムが正常であると判断された場
合には、バルブタイミング制御開始条件の成立時まで、
進角量を最も遅角した値とする最遅角制御を行うことに
より、バルブタイミング制御開始条件の成立時までは、
第2故障診断制御の終了後も、最遅角制御が行行われる
こととなり、バルブタイミング制御開始条件の成立して
いないような、例えばエンジン冷機時等の条件の悪い時
のエンジン負担を回避し得るものである。
【0053】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0054】例えば、この発明の実施例における第2故
障診断制御の際に、診断状況や診断結果等の診断制御状
態を、音声やランプ等の告知方策によって運転者に告知
し、制御内容を確実に把握し得る特別構成とすることも
可能である。
【0055】また、この発明の実施例においては、バル
ブタイミング制御開始条件の成立後に可変バルブタイミ
ング制御システムの故障診断を行う第1故障診断制御
と、バルブタイミング制御開始条件の成立していない時
に可変バルブタイミング制御システムの故障診断を行う
第2故障診断制御とを備える構成としたが、車両側事情
によっては、故障診断制御を行いたくない時期があるも
のであり、このような車両側事情を予め判断し、判断状
況を告知し、運転者に車両側事情に関するデータを提供
する予備診断制御を行う特別構成とすることも可能であ
る。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの本発明によ
れば、内燃機関のシリンダブロック側にクランク軸の回
転によって駆動されて油圧を発生するオイルポンプを設
け、前記内燃機関のシリンダヘッド側には前記オイルポ
ンプからの油圧を進角側油圧経路と遅角側油圧経路とに
振り分けるように作動されるオイル制御弁を設けるとと
もに前記進角側油圧経路と前記遅角側油圧経路とからの
油圧状態によって前記クランク軸と前記シリンダヘッド
に設けたカム軸との位相をずらして吸排気弁のバルブタ
イミングを可変する油圧アクチュエータを設けた内燃機
関の可変バルブタイミング制御装置において、内燃機関
の所定の運転条件からなる油圧式のバルブタイミング制
御開始条件を備える制御手段を設け、この制御手段のバ
ルブタイミング制御開始条件には、バルブタイミング制
御開始条件の成立後に可変バルブタイミング制御システ
ムの故障診断を行う第1故障診断制御と、バルブタイミ
ング制御開始条件の成立していない時に前記可変バルブ
タイミング制御システムの故障診断を行う第2故障診断
制御とを備えたので、エンジン始動直後から前記可変バ
ルブタイミング制御システムの故障診断を実施すること
ができ、故障に対するフェールセーフの実施を迅速に行
うことが可能となるとともに、故障診断までの時間を大
幅に短縮させることができ、運転性の悪化や排気ガス性
能の悪化、燃費性能の悪化を防止することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す内燃機関の可変バルブ
タイミング制御装置の可変バルブタイミング制御のフロ
ーチャートである。
【図2】内燃機関の可変バルブタイミング制御装置の可
変バルブタイミング制御のタイムチャートである。
【図3】内燃機関の可変バルブタイミング制御装置の図
である。
【図4】シリンダヘッドの平面図である。
【図5】内燃機関の正面図である。
【図6】油圧アクチュエータ部分の要部拡大図である。
【図7】可変バルブタイミング制御装置のシステム構成
図である。
【図8】油圧アクチュエータを説明する図である。
【図9】遅角時のオイル制御弁の動作を示す図である。
【図10】保持状態のオイル制御弁の動作を示す図であ
る。
【図11】進角時のオイル制御弁の動作を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 シリンダブロック 6 シリンダヘッド 16 クランク軸 50 吸気カム軸 52 排気カム軸 68 被包部材 72 可変バルブタイミング機構 74 オイル制御弁(OCV) 104 油圧アクチュエータ(VVTユニット) 106 タイミングプーリ 112 制御手段(ECU) 114 冷却水温度センサ 116 回転速度センサ 118 車速センサ 120 エンジン負荷センサ 122 点火システム 124 燃料制御システム 126 通常バルブタイミング制御(通常VVT制
御)回路 128 初期故障診断制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB07 AB17 BA10 BA29 BA33 CA19 DA20 DA74 EA03 EA17 EA21 EA23 FA01 FA07 FA16 GA39 GA40 3G084 BA23 CA01 CA02 CA05 DA04 DA27 DA31 DA33 EA05 EB12 EB22 FA05 FA18 FA20 FA33 FA35 FA36 3G092 AA11 DA09 DG05 EB05 FB06 GA01 GA02 HA11Z HA13Z HE01Z HE03Z HE05Z HE08Z HF19Z HF21Z 3G301 HA19 JB09 JB10 KA01 KA24 LC08 NA08 NB02 NC02 PA13Z PA14Z PA17Z PE01Z PE03Z PE05Z PE08Z PE10Z PF01Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダブロック側にクラン
    ク軸の回転によって駆動されて油圧を発生するオイルポ
    ンプを設け、前記内燃機関のシリンダヘッド側には前記
    オイルポンプからの油圧を進角側油圧経路と遅角側油圧
    経路とに振り分けるように作動されるオイル制御弁を設
    けるとともに前記進角側油圧経路と前記遅角側油圧経路
    とからの油圧状態によって前記クランク軸と前記シリン
    ダヘッドに設けたカム軸との位相をずらして吸排気弁の
    バルブタイミングを可変する油圧アクチュエータを設け
    た内燃機関の可変バルブタイミング制御装置において、
    内燃機関の所定の運転条件からなる油圧式のバルブタイ
    ミング制御開始条件を備える制御手段を設け、この制御
    手段のバルブタイミング制御開始条件には、バルブタイ
    ミング制御開始条件の成立後に可変バルブタイミング制
    御システムの故障診断を行う第1故障診断制御と、バル
    ブタイミング制御開始条件の成立していない時に前記可
    変バルブタイミング制御システムの故障診断を行う第2
    故障診断制御とを備えたことを特徴とする内燃機関の可
    変バルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2故障診断制御は、予め設定され
    た目標進角量で制御するとともに、実際の進角量が所定
    時間内にこの目標進角量を含む一定の範囲内に入ってい
    るか否かを判定する請求項1に記載の内燃機関の可変バ
    ルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2故障診断制御は、可変バルブタ
    イミング制御システムが正常であると判断された場合に
    は、バルブタイミング制御開始条件の成立時まで、進角
    量を最も遅角した値とする最遅角制御を行う請求項1及
    び請求項2に記載の内燃機関の可変バルブタイミング制
    御装置。
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