JP2001328152A - 押出被覆成形機の押出部構造 - Google Patents

押出被覆成形機の押出部構造

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JP2001328152A
JP2001328152A JP2000152782A JP2000152782A JP2001328152A JP 2001328152 A JP2001328152 A JP 2001328152A JP 2000152782 A JP2000152782 A JP 2000152782A JP 2000152782 A JP2000152782 A JP 2000152782A JP 2001328152 A JP2001328152 A JP 2001328152A
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JP
Japan
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die
peripheral surface
molding machine
extrusion
inner peripheral
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JP2000152782A
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English (en)
Inventor
Takuji Nagayama
卓司 長山
Yasuo Inaba
康雄 稲葉
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイス内やダイス孔周辺でダイスカスが発生
するのを防止する。 【解決手段】 ダイス孔15に向かって縮径した内周面
16を有するダイス8と、そのダイス8の内周面16と
所定の間隔を隔てて配置されダイス孔15に向かって縮
径した外周面17を有する芯金11とを備えた押出被覆
成形機1の押出部構造において、上記ダイス8の先端か
らの距離Lが5〜10mmの部分で上記ダイス孔15後
方の内周面16の軸線18方向からの勾配角度θ1が、
上記芯金11の外周面17の軸線18方向からの勾配角
度θ2よりも13°〜15°の範囲で大きくなるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルにゴム等
を被覆して、絶縁ケーブルを成形するための押出被覆成
形機に係り、特にダイスにダイスカスが付着するのを防
止できる押出被覆成形機の押出部構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、押出被覆成形機は、
ダイス孔32に向かって縮径した内周面33を有するダ
イス34と、そのダイス34の内周面33と所定の間隔
を隔てて配置されダイス孔32に向かって縮径した外周
面35を有する芯金36とを備えた押出部38を備えて
いる。
【0003】芯金36の先端からケーブルを送り出しな
がら、ダイス34の内周面33と芯金36の外周面35
との空間37にゴム等の被覆材料を圧縮して流し、ダイ
ス孔32部分で、ケーブルに被覆材料を付着させるよう
になっている。
【0004】従来の押出被覆成形機の押出部38では、
ダイス34の内周面33と芯金36の外周面35とは、
略平行に形成されており、ダイス34の内周面33の軸
線方向からの勾配角度は、芯金36の外周面35の軸線
方向からの勾配角度とほぼ同じであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、絶縁
ケーブルに可撓性が要求されることが多くなってきてい
る。可撓性が要求される絶縁ケーブルでは、ケーブルを
被覆する被覆材料として、ゴム等の軟質材料が使用され
ることが多い。
【0006】上述の押出被覆成形機においては、ゴム等
の軟質材料を使用した際に、ダイス34内やダイス孔3
2周辺に微小な消しゴム状のダイスカスが付着するが、
そのダイスカスがある程度大きくなると、ダイス34か
ら剥がれて、絶縁ケーブルに付着してしまうため、その
部分を不良品として廃棄するか、或いは補修をする必要
があるといった問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解決するため
に案出されたものであり、その目的は、ダイス内やダイ
ス孔周辺でダイスカスが発生するのを防止できる押出被
覆成形機の押出部構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ダイス孔に向かって縮径した内周面を有す
るダイスと、そのダイスの内周面と所定の間隔を隔てて
配置されダイス孔に向かって縮径した外周面を有する芯
金とを備えた押出被覆成形機の押出部構造において、上
記ダイスの先端からの距離が5〜10mmの部分で上記
ダイス孔後方の内周面の軸線方向からの勾配角度が、上
記芯金の外周面の軸線方向からの勾配角度よりも13°
〜15°の範囲で大きくなるようにしたものである。
【0009】上記構成によれば、ダイスの内周面の勾配
角度を芯金先端の外周面の勾配角度よりも13°〜15
°の範囲で大きくなるようにしたことによって、ダイス
と芯金間の隙間の容積が減少して、軟質被覆材料がダイ
スの先端部分で好適に圧縮され、ダイス内やダイス孔周
辺でダイスカスが発生するのを防止でき、不良品として
廃棄したり、補修をする必要がなくなる。
【0010】そして、上記ダイスの内周面に、超硬メッ
キが施されたものが好ましい。
【0011】また、上記ダイスの先端部が、超硬合金に
て形成されたものが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を実施する好適一形態を添
付図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は本発明に係る押出被覆成形機の押出
部構造の実施の形態を示した(a)は側方断面図、
(b)は(a)のA−A線断面図、図2は押出被覆成形
機の全体構成を示した概略断面図である。
【0014】まず、押出被覆成形機の全体構成を説明す
る。
【0015】図示するように、押出被覆成形機1は、ゴ
ム等の軟質被覆材料2を剪断・圧縮して、送り出すため
のシリンダ3及びスクリュ4を有している。シリンダ3
の上方には、スクリュ4を回転させるためのモータ5等
を備えた駆動装置6が設けられている。
【0016】シリンダ3の下方には、シリンダ3の直交
方向(水平方向)に延びるクロスヘッド7が設けられて
いる。クロスヘッド7は、円筒状に形成されており、そ
の内部には、ダイス8とケーブル9を案内する芯金11
とが設けられている。クロスヘッド7の胴部には、シリ
ンダ3から送り出された軟質被覆材料2を内部に送るた
めの貫通孔12が形成されている。
【0017】ダイス8は、クロスヘッド7の押出部(図
中右側)14近傍に配置されており、先端側(右側)に
ダイス孔15が形成されている。ダイス8のダイス孔1
5に繋がる内周面16は、ダイス孔15に向かって縮径
している。
【0018】芯金11は、円筒状に形成されており、そ
の内部にケーブル9が挿通するようになっている。芯金
11は、その外周面17がダイス8の内周面16と所定
の間隔を隔てるように配置されている。芯金11の先端
部は、ダイス孔15に向かって縮径するように形成され
ている。
【0019】ダイス8の先端からの距離Lが5〜10m
mの部分で、ダイス孔15の後方の内周面16の軸線1
8方向からの勾配角度θ1は、芯金11先端の外周面1
7の軸線18方向からの勾配角度θ2よりも13°〜1
5°の範囲で大きくなるように形成されている。
【0020】なお、図1においては、ダイス8の内周面
16の勾配角度θ1と芯金11先端の外周面17の勾配
角度θ2との差を分かり易くするために、実際よりも差
を大きく表示している。
【0021】ダイス8の内周面16には、超硬メッキが
施されている。
【0022】なお、上記実施の形態では、ダイス8の内
周面16に超硬メッキを施しているが、ダイス8の先端
部の急勾配部分19を、超硬合金で形成するようにして
もよい。この場合は、内周面16に超硬メッキを施さな
くてよい。
【0023】次に、上記構成による押出被覆成形機の押
出部構造の作用を説明する。
【0024】上述の押出被覆成形機1を用いて、絶縁ケ
ーブルを製造する際には、芯金11からケーブル9を送
り出しながら、スクリュ4を回転させてシリンダ3内で
軟質被覆材料2を剪断・圧縮して練った後、貫通穴12
を通して、ダイス8と芯金11との隙間21に押し流
す。
【0025】隙間21に押し流された軟質被覆材料2
は、先端側(図中右側)に移動しながら徐々に成形さ
れ、ダイス8の先端部の急勾配部分19で、急激に圧縮
され、ダイス孔15から押し出される。
【0026】これは、ダイス8の内周面16の勾配角度
θ1と芯金11先端の外周面17の勾配角度θ2との差
を13°〜15°としたことによって、隙間21の容積
が減少して、圧縮されるためである。
【0027】ところで、実際に、内周面16の勾配角度
θ1が異なるダイス8を複数種製造し、勾配角度θ1と
勾配角度θ2との差を複数種設定して、ダイスカスが発
生するかを実験した。
【0028】勾配角度θ1,θ2の差が0〜12°の場
合には、ダイス8の先端部の圧縮力が小さく、ダイス8
内やダイス孔15周辺にダイスカスが発生した。
【0029】勾配角度θ1,θ2の差が13°〜15°
の場合には、ダイス8の先端部の圧縮力が好適な範囲で
あり、ダイス8内やダイス孔15周辺にダイスカスが発
生しなかった。
【0030】勾配角度θ1,θ2の差が15°以上の場
合には、ダイス8の先端部の圧縮力が大きすぎて、軟質
被覆材料2がダイス孔12から押し出される速度が遅く
なってしまい、絶縁ケーブルの製造効率が低下してしま
った。
【0031】この実験結果に基づいて、勾配角度θ1,
θ2の差を13°〜15°と設定した。
【0032】ダイス孔15で、軟質被覆材料2はケーブ
ル9の周囲に密着して、絶縁ケーブルが製造される。こ
のとき、ダイス8内やダイス孔15周辺にダイスカスが
発生することはない。
【0033】また、ダイス8の内周面16に超硬メッキ
を施した(或いはダイス8の先端部を超硬合金で形成し
た)ことによって、その表面が摩耗せず、常に平滑に保
たれるので、軟質被覆材料2が、潤滑に押し出されて、
速い速度で効率的に絶縁ケーブルを製造することができ
る。
【0034】このように、上述の押出被覆成形機1の押
出部構造においては、ダイスカスが発生しないので、ダ
イスカスが、絶縁ケーブルに付着することがなく、形状
及び寸法が良好な絶縁ケーブルが形成でき、従来のよう
に、ダイスカスの付着部分を不良品として廃棄したり、
補修をする必要がなくなり、製造ロスや補修手間をなく
すことができる。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ダイスと
芯金間の容積が好適に減少して、軟質被覆材料がダイス
の先端部分で適宜圧縮され、ダイス内やダイス孔周辺で
ダイスカスが発生するのを防止でき、不良品として廃棄
したり、補修をする必要がなくなるという優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押出被覆成形機の押出部構造の実
施の形態を示した(a)は側方断面図、(b)は(a)
のA−A線断面図である。
【図2】押出被覆成形機の全体構成を示した概略断面図
である。
【図3】従来の押出被覆成形機の押出部構造を示した概
略断面図である。
【符号の説明】
1 押出被覆成形機 8 ダイス 11 芯金 15 ダイス孔 16 内周面 17 外周面 18 軸線 θ1 (ダイスの内周面の)勾配角度 θ2 (芯金の外周面の)勾配角度 L (ダイスの先端からの)距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F207 AA45 AD15 AG14 AH35 AJ02 AJ09 KA01 KA17 KB18 KL52 KL58 KL83 5G325 JB07 JC09 JD11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイス孔に向かって縮径した内周面を有
    するダイスと、そのダイスの内周面と所定の間隔を隔て
    て配置されダイス孔に向かって縮径した外周面を有する
    芯金とを備えた押出被覆成形機の押出部構造において、
    上記ダイスの先端からの距離が5〜10mmの部分で上
    記ダイス孔後方の内周面の軸線方向からの勾配角度が、
    上記芯金の外周面の軸線方向からの勾配角度よりも13
    °〜15°の範囲で大きくなるようにしたことを特徴と
    する押出被覆成形機の押出部構造。
  2. 【請求項2】 上記ダイスの内周面に、超硬メッキが施
    された請求項1記載の押出被覆成形機の押出部構造。
  3. 【請求項3】 上記ダイスの先端部が、超硬合金にて形
    成された請求項1記載の押出被覆成形機の押出部構造。
JP2000152782A 2000-05-19 2000-05-19 押出被覆成形機の押出部構造 Pending JP2001328152A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101340929B1 (ko) 2011-12-09 2013-12-13 (주) 디럭스 테크놀러지 다공형 이중압출을 이용한 코팅 압출 장치
CN105365189A (zh) * 2015-12-09 2016-03-02 浙江昌泰电力电缆有限公司 三层共挤押出机模具
KR102057141B1 (ko) 2018-05-09 2019-12-18 (주)디럭스 테크놀러지 유체시물레이션을 이용한 다공형 이중압출용 노즐 구조

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