JP2001327199A - 発電機の励磁装置 - Google Patents

発電機の励磁装置

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JP2001327199A JP2000144283A JP2000144283A JP2001327199A JP 2001327199 A JP2001327199 A JP 2001327199A JP 2000144283 A JP2000144283 A JP 2000144283A JP 2000144283 A JP2000144283 A JP 2000144283A JP 2001327199 A JP2001327199 A JP 2001327199A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量の発電機であっても適正に励磁制御が
行える発電機の励磁装置を提供することである。 【解決手段】 発電機1の磁極に設けられた2個の界磁
巻線5a、5bのうちの一方の界磁巻線5aに第1のサ
イリスタ整流器11aから発電機1の負荷電圧に相当す
る界磁電流を供給し、他方の界磁巻線5bに第2のサイ
リスタ整流器11bから発電機1の無負荷励磁電流に相
当する界磁電流を供給する。これら第1のサイリスタ整
流器11aおよび第2のサイリスタ整流器11bは、自
動電圧調整器7からのゲート指令で制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機の界磁巻線
に界磁電流を供給する発電機の励磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大型の発電機では、回転子に界
磁巻線を有し固定子に電機子巻線を有した回転磁界型と
なっいる。そして、界磁巻線に流れる界磁電流をサイリ
スタ整流器で調節することにより励磁制御が行われる。
【0003】図17は、そのような発電機の励磁装置の
構成図である。発電機1は並列用遮断器2を介して電力
系統3に接続されている。発電機1の回転子4には界磁
巻線5が取り付けられており、この界磁巻線5に流れる
界磁電流を制御することにより励磁制御が行われる。す
なわち、界磁電流が界磁巻線5を流れることにより、回
転子4に磁束が発生し、この磁束が発電機1の固定子側
の電機子コイルに作用して発電機1に電圧を発生させ、
発電機1の端子電圧が所定の電圧設定値になるように制
御する。
【0004】発電機1の端子電圧Vは、計器用変圧器6
を介して自動電圧調整器7に入力され、電圧設定器8に
設定された電圧設定値V0と比較される。自動電圧調整
器7では、端子電圧Vと電圧設定値V0との偏差を演算
し、その電圧偏差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁
用変圧器10の励磁電源電圧波形と同期した同期信号に
より、サイリスタ整流器11へのゲート指令のパルス位
相値に変換して整流調整制御を実行する。
【0005】この自動電圧調整器7のサイリスタ整流器
11の整流調整制御により、励磁用変圧器10からの交
流電流がサイリスタ整流器11で整流され、電圧設定器
8によって定められた電圧設定値V0に相当する界磁電
流が界磁遮断器12およびブラシ13を介して界磁巻線
5に供給される。これにより、発電機1の端子電圧Vを
電圧設定器8に設定された電圧設定値になるように制御
する。
【0006】サイリスタ整流器11は、発電機1の系統
における責務により急速減励磁が可能な純ブリッジまた
は急速減励磁機能を持たないが安価に構成できる混合ブ
リッジのいずれかにより構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
発電機の励磁装置においては、発電機の容量が大きくな
ると、発電機の界磁巻線5に要求される起磁力の量を発
電機の容量に比例して大きくする必要がある。起磁力
は、界磁巻線5の巻数と界磁巻線5に流す界磁電流の積
であるため、大きな起磁力を得るためには、界磁巻線5
の巻数と界磁巻線5に流す界磁電流値のいずれかまたは
両者を増加する必要がある。
【0008】界磁巻線5の巻数のみを増加させると、界
磁巻線5の抵抗値が大きくなり、抵抗値と界磁電流の積
で求められる界磁電圧が上昇する。この界磁電圧の上昇
は、ブラシ13、界磁遮断器12、サイリスタ整流器1
1、励磁用変圧器10、同期用変圧器9を含む励磁回路
全体の定格電圧を上昇させることになる。この定格電圧
の上昇により励磁回路を構成する用品およびそれらの機
器を収納する制御装置に低圧機器を適用できなくなり、
高圧の機器で構成することになる。高圧機器で励磁回路
を構成すると、十分な絶縁が必要なことから設備が大型
化する。
【0009】一方、界磁巻線5の界磁電流値のみを増加
させる場合には、増加した電流値を通電させるための界
磁巻線5の断面積が必要となる。界磁巻線5の断面積を
大きくすると、発電機1の回転子4の重量が増加し、回
転力を受けながら界磁巻線5を支える回転子4の構造物
が大型化し発電機が大型化する。
【0010】そこで、従来の発電機の励磁装置において
は、界磁巻線5の巻数と界磁巻線5に流す界磁電流値を
適切に選定することによって、界磁回路を低圧機器で構
成し、発電機1の界磁巻線5と回転子4とを必要以上に
大型化させないように製作されていた。
【0011】しかし、近年小容量の発電機1を複数台設
備するより、1台の発電機1の容量を増加させる要求が
あるので、発電機1の容量がある限界を超えると界磁回
路を構成する機器の新たな開発や発電機の回転子4の新
規開発などが必要となっている。発電機1の端子電圧V
の電圧制御においては、電圧設定器8、自動電圧調整器
7、サイリスタ整流器11、界磁遮断器12などの機器
に故障が発生すると、発電機1の端子電圧Vを電圧設定
値V0保持することができず、発電機1を停止させる必
要がある。
【0012】本発明の目的は、大容量の発電機であって
も適正に励磁制御が行える発電機の励磁装置を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
発電機の励磁装置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設
定値になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給す
る発電機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設け
られた2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの
一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁
電流を供給する第1のサイリスタ整流器と、前記2個の
界磁巻線のうちの他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷
励磁電流に相当する界磁電流を供給する第2のサイリス
タ整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に
相当する界磁電流が出力されるように前記第1のサイリ
スタ整流器にゲート指令を出力すると共に他方の界磁巻
線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流が
出力されるように前記第2のサイリスタ整流器にゲート
指令を出力する自動電圧調整器とを備えたことを特徴と
する。
【0014】請求項1の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線に第1のサイリスタ整流器から発電機
の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、他方の界磁巻
線に第2のサイリスタ整流器から発電機の無負荷励磁電
流に相当する界磁電流を供給する。これら第1のサイリ
スタ整流器および第2のサイリスタ整流器は、自動電圧
調整器からのゲート指令で制御される。
【0015】請求項2の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線に
前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給するサ
イリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のうちの他方の
界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁
電流を供給する整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機
の負荷電圧に相当する界磁電流が出力されるように前記
サイリスタ整流器にゲート指令を出力する自動電圧調整
器とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線にサイリスタ整流器から発電機の負荷
電圧に相当する界磁電流を供給し、他方の界磁巻線に整
流器から発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を
供給する。サイリスタ整流器は自動電圧調整器からのゲ
ート指令により制御される。
【0017】請求項3の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線に
前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給する第
1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のうちの
他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当す
る界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流器と、前記
発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるようにゲー
ト指令を出力する自動電圧調整器と、前記自動電圧調整
器からのゲート指令を前記第1のサイリスタ整流器およ
び前記第2のサイリスタ整流器に分配するパルス変圧器
とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項3の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線に第1のサイリスタ整流器から発電機
の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、他方の界磁巻
線に第2のサイリスタ整流器から発電機の無負荷励磁電
流に相当する界磁電流を供給する。これら第1のサイリ
スタ整流器および第2のサイリスタ整流器は、パルス変
圧器で分配して供給された自動電圧調整器からのゲート
指令により、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値にな
るように制御される。
【0019】請求項4の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線に
前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給する第
1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のうちの
他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当す
る界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流器と、一方
の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流
が出力されるように前記第1のサイリスタ整流器にゲー
ト指令を出力する第1の自動電圧調整器と、他方の界磁
巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流
が出力されるように前記第2のサイリスタ整流器にゲー
ト指令を出力する第2の自動電圧調整器とを備えたこと
を特徴とする。
【0020】請求項4の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線に第1のサイリスタ整流器から発電機
の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、他方の界磁巻
線に第2のサイリスタ整流器から発電機の無負荷励磁電
流に相当する界磁電流を供給する。第1のサイリスタ整
流器は第1の自動電圧調整器からのゲート指令で制御さ
れ、第2のサイリスタ整流器は第2の自動電圧調整器か
らのゲート指令で制御される。
【0021】請求項5の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線に
前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給する第
1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のうちの
他方の界磁巻線に回転整流器を介して前記発電機の無負
荷励磁電流に相当する界磁電流を供給するAC発電機
と、前記AC発電機に界磁電流を供給する第2のサイリ
スタ整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧
に相当する界磁電流が出力されるように前記第1のサイ
リスタ整流器にゲート指令を出力すると共に他方の界磁
巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流
が出力されるように前記AC発電機の界磁電流を制御す
る前記第2のサイリスタ整流器にゲート指令を出力する
自動電圧調整器とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項5の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線に第1のサイリスタ整流器から発電機
の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、他方の界磁巻
線に回転整流器を介してAC発電機から発電機の無負荷
励磁電流に相当する界磁電流を供給する。このAC発電
機には第2のサイリスタ整流器から界磁電流が供給され
る。そして、第1のサイリスタ整流器および第2のサイ
リスタ整流器は、自動電圧調整器からのゲート指令で制
御される。
【0023】請求項6の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線に
前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給するサ
イリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のうちの他方の
界磁巻線に回転整流器を介して前記発電機の無負荷励磁
電流に相当する界磁電流を供給するAC発電機と、前記
AC発電機に界磁電流を供給する整流器と、一方の界磁
巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出力
されるように前記サイリスタ整流器にゲート指令を出力
する自動電圧調整器とを備えたことを特徴とする。
【0024】請求項6の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線にサイリスタ整流器から発電機の負荷
電圧に相当する界磁電流を供給し、他方の界磁巻線に回
転整流器を介してAC発電機から発電機の無負荷励磁電
流に相当する界磁電流を供給する。このAC発電機には
整流器から界磁電流が供給される。そして、サイリスタ
整流器は自動電圧調整器からのゲート指令で制御され
る。
【0025】請求項7の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、2個の界磁巻線を有し前記発電機の2個の界磁
巻線に回転整流器を介して界磁電流を供給するAC発電
機と、前記AC発電機の一方の界磁巻線に界磁電流を供
給する第1のサイリスタ整流器と、前記AC発電機の他
方の界磁巻線に界磁電流を供給する第2のサイリスタ整
流器と、前記発電機の端子電圧が所定の電圧設定値にな
るようにゲート指令を出力する自動電圧調整器と、前記
自動電圧調整器からのゲート指令を前記第1のサイリス
タ整流器および前記第2のサイリスタ整流器に分配する
パルス変圧器とを備えたことを特徴とする。
【0026】請求項7の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線に回転
整流器を介して、2個の界磁巻線を有したAC発電機か
ら界磁電流を供給する。AC発電機の一方の界磁巻線に
は第1のサイリスタ整流器から界磁電流が供給され、A
C発電機の他方の界磁巻線には第2のサイリスタ整流器
から界磁電流が供給される。そして、これら第1のサイ
リスタ整流器および第2のサイリスタ整流器は、パルス
変圧器で分配して供給された自動電圧調整器からのゲー
ト指令により、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
なるように制御される。
【0027】請求項8の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線に
前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給する第
1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のうちの
他方の界磁巻線に回転整流器を介して前記発電機の無負
荷励磁電流に相当する界磁電流を供給するAC発電機
と、前記AC発電機に界磁電流を供給する第2のサイリ
スタ整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧
に相当する界磁電流が出力されるように前記第1のサイ
リスタ整流器にゲート指令を出力する第1の自動電圧調
整器と、他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流
に相当する界磁電流が出力されるように前記第2のサイ
リスタ整流器にゲート指令を出力する第2の自動電圧調
整器とを備えたことを特徴とする。
【0028】請求項8の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線に第1のサイリスタ整流器から発電機
の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、他方の界磁巻
線に回転整流器を介してAC発電機から発電機の無負荷
励磁電流に相当する界磁電流を供給する。このAC発電
機には第2のサイリスタ整流器から界磁電流が供給され
る。そして、第1のサイリスタ整流器は第1の自動電圧
調整器からのゲート指令で制御され、第2のサイリスタ
整流器は第2の自動電圧調整器からのゲート指令で制御
される。
【0029】請求項9の発明に係わる発電機の励磁装置
は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるように
発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁装
置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界磁
巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線に
回転整流器を介して前記発電機の負荷電圧に相当する界
磁電流を供給する第1のAC発電機と、前記2個の界磁
巻線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器を介して前記
発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給する
第2のAC発電機と、前記第1のAC発電機に界磁電流
を供給する第1のサイリスタ整流器と、前記第2のAC
発電機に界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流器
と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する
界磁電流が出力されるように前記第1のサイリスタ整流
器にゲート指令を出力すると共に他方の界磁巻線に前記
発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流が出力され
るように前記第2のサイリスタ整流器にゲート指令を出
力する自動電圧調整器とを備えたことを特徴とする。
【0030】請求項9の発明に係わる発電機の励磁装置
では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のうち
の一方の界磁巻線に回転整流器を介して第1のAC発電
機から発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、
他方の界磁巻線に回転整流器を介して第2のAC発電機
から発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給
する。第1のAC発電機には第1のサイリスタ整流器か
ら界磁電流が供給され、第2のAC発電機には第2のサ
イリスタ整流器から界磁電流が供給される。そして、こ
れら第1のサイリスタ整流器および第2のサイリスタ整
流器は、自動電圧調整器からのゲート指令で制御され
る。
【0031】請求項10の発明に係わる発電機の励磁装
置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよう
に発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁
装置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界
磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線
に回転整流器を介して前記発電機の負荷電圧に相当する
界磁電流を供給する第1のAC発電機と、前記2個の界
磁巻線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器を介して前
記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給す
る第2のAC発電機と、前記第1のAC発電機に界磁電
流を供給するサイリスタ整流器と、前記第2のAC発電
機に界磁電流を供給する整流器と、一方の界磁巻線に前
記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出力されるよ
うに前記サイリスタ整流器にゲート指令を出力する自動
電圧調整器とを備えたことを特徴とする。
【0032】請求項10の発明に係わる発電機の励磁装
置では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のう
ちの一方の界磁巻線に回転整流器を介して第1のAC発
電機から発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給
し、他方の界磁巻線に回転整流器を介して第2のAC発
電機から発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を
供給する。第1のAC発電機にはサイリスタ整流器から
界磁電流が供給され、第2のAC発電機には整流器から
界磁電流が供給される。サイリスタ整流器は自動電圧調
整器からのゲート指令で制御される。
【0033】請求項11の発明に係わる発電機の励磁装
置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよう
に発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁
装置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界
磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線
に界磁電流を供給する第1のAC発電機と、前記2個の
界磁巻線のうちの他方の界磁巻線に界磁電流を供給する
第2のAC発電機と、前記第1のAC発電機に界磁電流
を供給する第1のサイリスタ整流器と、前記第2のAC
発電機に界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流器
と、前記発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよ
うにゲート指令を出力する自動電圧調整器と、前記自動
電圧調整器からのゲート指令を前記第1のサイリスタ整
流器および前記第2のサイリスタ整流器に分配するパル
ス変圧器とを備えたことを特徴とする。
【0034】請求項11の発明に係わる発電機の励磁装
置では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のう
ちの一方の界磁巻線に第1のAC発電機から界磁電流を
供給し、他方の界磁巻線に第2のAC発電機から界磁電
流を供給する。第1のAC発電機には第1のサイリスタ
整流器から界磁電流が供給され、第2のAC発電機には
第2のサイリスタ整流器から界磁電流が供給される。そ
して、これら第1のサイリスタ整流器および第2のサイ
リスタ整流器は、パルス変圧器で分配して供給された自
動電圧調整器からのゲート指令により、発電機の端子電
圧が所定の電圧設定値になるように制御される。
【0035】請求項12の発明に係わる発電機の励磁装
置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよう
に発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁
装置において、前記発電機の磁極に設けられた2個の界
磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の界磁巻線
に回転整流器を介して前記発電機の負荷電圧に相当する
界磁電流を供給する第1のAC発電機と、前記2個の界
磁巻線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器を介して前
記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給す
る第2のAC発電機と、前記第1のAC発電機に界磁電
流を供給する第1のサイリスタ整流器と、前記第2のA
C発電機に界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流器
と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する
界磁電流が出力されるように前記第1のサイリスタ整流
器にゲート指令を出力する第1の自動電圧調整器と、他
方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する
界磁電流が出力されるように前記第2のサイリスタ整流
器にゲート指令を出力する第2の自動電圧調整器とを備
えたことを特徴とする。
【0036】請求項12の発明に係わる発電機の励磁装
置では、発電機の磁極に設けられた2個の界磁巻線のう
ちの一方の界磁巻線に回転整流器を介して第1のAC発
電機から発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給
し、他方の界磁巻線に回転整流器を介して第2のAC発
電機から発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を
供給する。第1のAC発電機には第1のサイリスタ整流
器から界磁電流が供給され、第2のAC発電機には第2
のサイリスタ整流器から界磁電流が供給される。そし
て、第1のサイリスタ整流器は第1の自動電圧調整器か
らのゲート指令で制御され、第2のサイリスタ整流器は
第2の自動電圧調整器からのゲート指令で制御される。
【0037】請求項13の発明に係わる発電機の励磁装
置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよう
に発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁
装置において、前記界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に
相当する界磁電流を供給する第1のサイリスタ整流器
と、前記界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当
する界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流器と、前
記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出力されるよ
うに前記第1のサイリスタ整流器にゲート指令を出力す
ると共に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電
流が出力されるように前記第2のサイリスタ整流器にゲ
ート指令を出力する自動電圧調整器とを備えたことを特
徴とする。
【0038】請求項13の発明に係わる発電機の励磁装
置では、第1のサイリスタ整流器から発電機の界磁巻線
に発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、第2
のサイリスタ整流器から発電機の界磁巻線に発電機の無
負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給する。第1のサ
イリスタ整流器および第2のサイリスタ整流器は、自動
電圧調整器からのゲート指令で制御される。
【0039】請求項14の発明に係わる発電機の励磁装
置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよう
に発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁
装置において、前記界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に
相当する界磁電流を供給するサイリスタ整流器と、前記
界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁
電流を供給する整流器と、前記発電機の負荷電圧に相当
する界磁電流が出力されるように前記サイリスタ整流器
にゲート指令を出力する自動電圧調整器とを備えたこと
を特徴とする。
【0040】請求項14の発明に係わる発電機の励磁装
置では、サイリスタ整流器から発電機の界磁巻線に発電
機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、整流器から
発電機の界磁巻線に発電機の無負荷励磁電流に相当する
界磁電流を供給する。サイリスタ整流器は自動電圧調整
装置からのゲート指令で制御される。
【0041】請求項15の発明に係わる発電機の励磁装
置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよう
に発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁
装置において、前記界磁巻線に界磁電流を供給する第1
のサイリスタ整流器と、前記界磁巻線に界磁電流を供給
する第2のサイリスタ整流器と、前記発電機の端子電圧
が所定の電圧設定値になるようにゲート指令を出力する
自動電圧調整器と、前記自動電圧調整器からのゲート指
令を前記第1のサイリスタ整流器および前記第2のサイ
リスタ整流器に分配するパルス変圧器とを備えたことを
特徴とする。
【0042】請求項15の発明に係わる発電機の励磁装
置では、第1のサイリスタ整流器および第2のサイリス
タ整流器から発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する。
第1のサイリスタ整流器および第2のサイリスタ整流器
は、パルス変圧器で分配して供給された自動電圧調整器
からのゲート指令により、発電機の端子電圧が所定の電
圧設定値になるように制御される。
【0043】請求項16の発明に係わる発電機の励磁装
置は、発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になるよう
に発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電機の励磁
装置において、前記界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に
相当する界磁電流を供給する第1のサイリスタ整流器
と、前記界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当
する界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流器と、前
記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出力されるよ
うに前記第1のサイリスタ整流器にゲート指令を出力す
る第1の自動電圧調整器と、前記発電機の無負荷励磁電
流に相当する界磁電流が出力されるように前記第2のサ
イリスタ整流器にゲート指令を出力する第2の自動電圧
調整器とを備えたことを特徴とする。
【0044】請求項16の発明に係わる発電機の励磁装
置では、第1のサイリスタ整流器から発電機の界磁巻線
に発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を供給し、第2
のサイリスタ整流器から発電機の界磁巻線に発電機の無
負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給する。第1のサ
イリスタ整流器は第1の自動電圧調整器からのゲート指
令で制御され、第2のサイリスタ整流器は第2の自動電
圧調整器からのゲート指令で制御される。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図である。この第1の実施の形態は、
図17に示した従来例に対し、回転子4に2個の界磁巻
線5a、5bを設け、一方の界磁巻線5aに第1のサイ
リスタ整流器11aから発電機1の負荷電圧に相当する
界磁電流を供給し、他方の界磁巻線5bに第2のサイリ
スタ整流器11bから発電機1の無負荷励磁電流に相当
する界磁電流を供給するようにしたものである。これに
伴い、2個分の界磁遮断器12a、12bおよびブラシ
13a、13bを有し、第1のサイリスタ整流器11a
および第2のサイリスタ整流器12bは、自動電圧調整
器7からのゲート指令でそれぞれ制御される。
【0046】一般に、発電機1の端子電圧制御は、界磁
巻線5に流す界磁電流の値により行われるが、この界磁
電流は発電機1の電機子の無負荷電圧発生に必要な量と
負荷時の励磁量の合計値である。そこで、これらをそれ
ぞれ別の界磁巻線5a、5bに供給するようにしたもの
である。
【0047】図1において、発電機1の回転子4には巻
数比が1:1である2個の界磁巻線5a、5bが設けら
れ、その両端はブラシ13a、13bで発電機1の固定
子側に引き出されている。回転子4に取り付けられた2
個の界磁巻線5a、5bは、原動機により回転を与えら
れ、界磁電流が供給されることにより回転磁界を発生す
る。
【0048】一方、界磁回路は、励磁用変圧器10から
純ブリッジで構成された2個のサイリスタ整流器11
a、11b、界磁遮断器12a、12bで2回路構成
し、それぞれをブラシ13a、13bを介して界磁巻線
5a、5bに接続して形成される。
【0049】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出され、自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値とを比較しその偏差を演算す
る。この偏差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変
圧器10の励磁電源電圧波形と同期した同期信号によ
り、2個のサイリスタ整流器11a、11bのパルス位
相値に変換して整流調整制御を行う。
【0050】自動電圧調整器7からサイリスタ整流器1
1bへの整流調整制御では、励磁用変圧器10の交流電
流を発電機1の無負荷励磁電流相当に整流した励磁電流
として界磁巻線5bに流す。また、自動電圧調整器7か
らサイリスタ整流器11aへの整流調整制御では、励磁
用変圧器10の交流電流を電圧設定器8によって定めら
れた発電機の負荷電圧に相当する界磁電流として界磁巻
線5aに流し、発電機1の端子電圧を電圧設定器8に設
定された電圧設定値に制御する。
【0051】ここで、界磁巻線5a、5bそれぞれは独
立した巻線であるために、それぞれの巻線の起磁力は回
転子4において加算される。それぞれの巻線による起磁
力を合計した起磁力により、回転子4に磁束を生じ、こ
の磁束が発電機1の電機子コイルに作用して発電機端子
電圧を発生させる。
【0052】第1の実施の形態では、界磁巻線5a、5
bの各々に接続された界磁回路にそれぞれ界磁電流を流
し回転子4で両者を合計した励磁量を確保することがで
きるので、大容量の発電機においても適正に励磁量を確
保できる。
【0053】また、サイリスタ整流器11a、11b、
界磁遮断器12a、12b、ブラシ13a、13b、界
磁巻線5a、5bなどの界磁回路を構成する機器の定格
は、界磁回路の起磁力を増加するために1個の界磁巻線
の巻数を増加させた場合の電圧の約1/2に低減でき、
1個の界磁巻線の励磁電流値を増加させた場合の電流の
約1/2に低減できる。従って、励磁制御機器単体の容
量を増加させることなく、回転子4の起磁力の量を発電
機の容量に追従して大きくすることができる。
【0054】また、これらの界磁回路を構成する機器の
定格電圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に
絶える絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁
制御装置を供給できる。
【0055】サイリスタ整流器11a、11bを純ブリ
ッジで構成しているので、系統故障などの場合に必要と
される急速減励磁を実行することができる。また、発電
機1の端子電圧制御は、サイリスタ整流器11bの無負
荷励磁量とサイリスタ整流器11aの負荷励磁量に分担
して実行されるので、いずれか一方の装置に故障が発生
して励磁電流を流せなくなった場合においても、無効電
力の変動は発生するものの界磁喪失になることは無く、
発電機1をゆっくり停止させることができる。このこと
から、電力系統に対して急激な変動を与えず安定した運
転を供給できる。
【0056】自動電圧調整器7の無負荷電圧制御部分
は、ほぼ一定励磁制御を実行するのみで良く、発電機1
の端子電圧調整制御は、電圧設定器8の調整に応じた負
荷電圧調整部分で行うことになり、励磁制御を二重に設
備した割には制御機能を簡素化することができる。
【0057】以上の説明では、界磁巻線5aと界磁巻線
5bとの巻数比を1:1で説明したが、発電機1の磁極
に巻数の比が1:Nとなる2個の界磁巻線5a、5bを
設けるようにしても良い。回転子4に発生する起磁力
は、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数と、その巻線
に流れる励磁電流の積で表わされるので、巻数比を発電
機の無負荷電圧を発生させるための励磁量、負荷に応じ
た電圧を発生させるための励磁量、界磁回路を構成する
機器の定格を考慮して、適切な値に選定する。
【0058】これによって、界磁巻線5aと界磁巻線5
bとの電流値を適切な値にすることができ、界磁回路を
構成する用品の定格を過剰な余裕を持たない適切な定格
のものを選定でき、励磁装置を小型化することができ
る。
【0059】また、自動電圧調整器7の電圧調整制御に
おける無負荷電圧相当の励磁電流制御と発電機1の負荷
電圧相当の励磁電流制御との間の分担電流と調整範囲が
任意に選定できることから、励磁制御装置を構成する用
品の定格を広い範囲で選定することができる。
【0060】また、以上の説明では、サイリスタ整流器
11a、11bを純ブリッジで構成した場合を示した
が、サイリスタ整流器11aを純ブリッジで構成し、サ
イリスタ整流器11bを混合ブリッジで構成するように
しても良い。混合ブリッジで構成したサイリスタ整流器
11bは、純ブリッジで構成したサイリスタ整流器より
も安価となる。この場合、急速減励磁制御はできない
が、発電機1の無負荷電圧相当の励磁電流制御を実行す
る整流器として適用することで、励磁制御機能を低下さ
せることなく安価なシステムとすることができる。
【0061】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施
の形態に対し、サイリスタ整流器11bに代えて整流器
14を設け、この整流器14には電源編は月15から電
源を供給するようにしたものである。図1に示した第1
の実施の形態と同一要素には、同一符号を付し重複する
説明は省略する。
【0062】図2において、界磁回路は励磁用変圧器1
0から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12a、ブラシ13aを介して界磁巻線
5aに接続する回路と、整流器14、界磁遮断器12
b、ブラシ13bを介して界磁巻線5bに接続する回路
の2回路で構成する。
【0063】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された発電機端子電圧の電圧設定値との偏差を
演算する。この偏差を同期用変圧器9から取り込んだ励
磁用変圧器10の励磁電源電圧波形と同期した同期信号
により、サイリスタ整流器11aのパルス位相値に変換
して整流調整制御を実行する。
【0064】一方、励磁用変圧器10から電源変圧器1
5を介して適切な値に変圧された電源電圧は整流器14
によって整流され、発電機1の無負荷励磁電流相当の励
磁電流を界磁巻線5bに流す。また、自動電圧調整器7
からサイリスタ整流器11aへの整流調整制御では、励
磁用変圧器10の交流電流を電圧設定器8によって定め
られた発電機負荷電圧に相当する界磁電流として界磁巻
線5aに流し、発電機1の端子電圧を電圧設定器8の電
圧設定値に制御する。
【0065】ここで、界磁巻線5a、5bそれぞれは、
独立した巻線であるためにそれぞれの巻線の起磁力は、
回転子4において加算される。それぞれの界磁巻線5
a、5bの起磁力を合計した起磁力により、回転子4に
磁束を生じ、この磁束が発電機1の電機子コイルに作用
して発電機1に電圧を発生させる。
【0066】この第2の実施の形態では、第1の実施の
形態の効果に加え、負荷電圧に相当する界磁電流を供給
するサイリスタ整流器11aを純ブリッジで構成してい
るので、系統故障などの場合に必要とされる急速減励磁
を実行することができる。また、無負荷励磁量に相当す
る界磁電流を整流器14により供給するので、自動電圧
調整器7による励磁制御を行う必要がない。つまり、自
動電圧調整器7は、発電機1の端子電圧調整制御につい
て電圧設定器8の調整に応じた負荷電圧調整を実行する
ことで、励磁制御を二重に設備した割には電圧調整制御
は、従来システムと同じく1個で機能を満足することか
ら、励磁制御設備を簡素化することができる。
【0067】以上の説明では、界磁巻線5aと界磁巻線
5bとの巻数比を1:1で説明したが、発電機の磁極の
巻数比が1:Nとなる2個の界磁巻線を設置するように
しても良い。
【0068】また、サイリスタ整流器11aを純ブリッ
ジで構成することでで説明したが、サイリスタ整流器1
1aを混合ブリッジで構成するようにしても良い。混合
ブリッジで構成したサイリスタ整流器は、純ブリッジで
構成したサイリスタ整流器よりも安価となり、急速減励
磁制御ができないが、発電機1の無負荷電圧相当の励磁
電流制御を実行する整流器として適用することで、励磁
制御機能を低下させることなく安価なシステムを供給す
ることができる。
【0069】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態に係わる発電機の
励磁装置の構成図である。この第3の実施の形態は、図
1に示した第1の実施の形態に対し、第1のサイリスタ
整流器11aおよび第2のサイリスタ整流器11bは、
パルス変圧器16で分配して供給された自動電圧調整器
7からのゲート指令により、発電機1の端子電圧が所定
の電圧設定値になるように制御するようにしたものであ
る。
【0070】図3において、発電機1の端子電圧は計器
用変圧器6により検出されて自動電圧調整器7に取り込
まれる。自動電圧調整器7では、検出した発電機端子電
圧と電圧設定器8に設定された発電機端子電圧の電圧設
定値との偏差を演算する。この偏差を同期用変圧器9か
ら取り込んだ励磁用変圧器10の励磁電源電圧波形と同
期した同期信号により、サイリスタ整流器11a、11
bのパルス位相値に変換して出力する。
【0071】自動電圧調整器7より出力される両方のサ
イリスタ整流器11a、11bへのパルス信号は、パル
ス変圧器16にてサイリスタ整流器11a、11bに分
岐される。従って、サイリスタ整流器11a、11b
は、全く同じ整流調整制御を実行することになる。この
ことから、自動電圧調整器7からサイリスタ整流器11
a、11bへの整流パルス信号には、発電機1の無負荷
電圧に相当する励磁電流と発電機負荷電圧に相当する界
磁電流との双方の制御量が含まれる。
【0072】この第3の実施の形態によれば、界磁巻線
5a、5bの各々に接続された界磁回路にそれぞれ界磁
電流を流し回転子4で両者を合計した励磁量を確保する
ので、大容量の発電機においても適正に励磁量を確保で
きる。また、サイリスタ整流器11a、11b、界磁遮
断器12a、12b、ブラシ13a、13b、界磁巻線
5a、5bなどの界磁回路を構成する機器の定格は、界
磁回路の起磁力を増加するために1個の界磁巻線の巻数
を増加させた場合の電圧の約1/2に低減でき、1個の
界磁巻線の励磁電流値を増加させた場合の電流の約1/
2に低減できる。つまり、励磁制御機器単体の容量を増
加させることなく、回転子4の起磁力の量を発電機の容
量に追従して大きくすることができる。
【0073】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。また、サイリスタ整流器11aを純ブ
リッジで構成しているので、系統故障などの場合に必要
とされる急速減励磁を実行することができる。
【0074】界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数比
は、1:1または1:Nとなる2個の界磁巻線とする。
また、以上の説明では、サイリスタ整流器11a、11
bを純ブリッジで構成するようにしたが、サイリスタ整
流器11a、11bを混合ブリッジで構成するようにし
ても良い。
【0075】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第4の実施の形態に係わる発電機の
励磁装置の構成図である。この第4の実施の形態は、図
1に示した第1の実施の形態に対し、第1のサイリスタ
整流器11aにゲート指令を出力する第1の自動電圧調
整器7a、第2のサイリスタ整流器11bにゲート指令
を出力する第2の自動電圧調整器7bをそれぞれ設けた
ものである。図1に示した第1の実施の形態と同一要素
には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0076】図4において、発電機1の端子電圧は、計
器用変圧器6により検出され第1の自動電圧調整器7a
および第2の自動電圧調整器7bに取り込まれる。第1
の自動電圧調整器7aおよび第2の自動電圧調整器7b
では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器8a、8b
に設定された電圧設定値との偏差を演算する。
【0077】この偏差を同期用変圧器9から取り込んだ
励磁用変圧器10の励磁電源電圧波形と同期した同期信
号により、2個のサイリスタ整流器11a、11bのパ
ルス位相値に変換して整流調整制御を実行する。
【0078】この第2の自動電圧調整器7bからサイリ
スタ整流器11bへの整流調整制御では、励磁用変圧器
10の交流電流を発電機の無負荷励磁電流相当に整流し
た励磁電流として界磁巻線5bに流す。また、自動電圧
調整器7aからサイリスタ整流器11aへの整流調整制
御では、励磁用変圧器10の交流電流を電圧設定器8a
によって定められた発電機の負荷電圧に相当する界磁電
流として界磁巻線5aに流し、発電機1の端子電圧を電
圧設定器8aの電圧設定値に制御する。
【0079】第1の自動電圧調整器7aと第1のサイリ
スタ整流器11a、第2の自動電圧調整器7bと第2の
サイリスタ整流器11bの構成は同じであるので、電圧
設定器8a、8bの電圧設定値を変更するだけで、サイ
リスタ整流器11bの無負荷電圧に相当する励磁電流量
とサイリスタ整流器11aの負荷電圧に相当する励磁電
流量の分担は、逆にすることができる。
【0080】この第4の実施の形態によれば、第1の実
施の形態に効果に加え、自動電圧調整器7bの電圧調整
制御は、無負荷電圧相当の励磁電流制御となるために、
ほぼ一定励磁制御を実行するのみで良く、発電機1の端
子電圧調整制御は、自動電圧調整器7aの電圧設定器8
aの調整に応じた発電機の負荷電圧相当の励磁電流制御
で行うことになり、励磁制御を二重に設備した割には制
御機能を簡素化することができる。
【0081】界磁巻線5aと界磁巻線5bの巻数比は、
1:1または1:Nとする。また、サイリスタ整流器1
1a、11bは、純ブリッジで構成する場合を示した
が、サイリスタ整流器11aを純ブリッジで構成し、サ
イリスタ整流器11bを混合ブリッジで構成するように
しても良い。
【0082】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第5の実施の形態に係わる発電機の
励磁装置の構成図である。この第5の実施の形態は、図
1に示した第1の実施の形態に対し、他方の界磁巻線5
bに回転整流器17を介して発電機1の無負荷励磁電流
に相当する界磁電流を供給するAC発電機18を設け、
第2のサイリスタ整流器11bからAC発電機18に界
磁電流を供給するようにしたものである。回転整流器を
設けたことに伴いブラシ13bは不要となる。図1に示
した第1の実施の形態と同一要素には、同一符号を付し
重複する説明は省略する。
【0083】図5において、界磁回路は、励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成された2個のサイリスタ整流
器11a、11b、界磁遮断器12a、12bで2回路
を構成し、一方の回路はブラシ13を介して界磁巻線5
aに接続し、他方の回路は、AC発電機18の界磁巻線
5bに接続する。
【0084】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、2個のサ
イリスタ整流器11a、11bのパルス位相値に変換し
て整流調整制御を実行する。
【0085】AC発電機18においては、AC発電機1
8の界磁巻線に流れる界磁電流により電機子に電圧を発
生させ、さらに回転整流器17によりAC発電機18の
電機子電流を整流して発電機1の界磁巻線5bに発電機
1の励磁電流として供給する。この励磁電流の値は、A
C発電機18の増幅率を考慮した発電機1の無負励磁電
流相当になるように設定しておく。
【0086】このAC発電機18を設けることによっ
て、サイリスタ整流器11bによる界磁電流を増幅する
ことができ、サイリスタ整流器11b、界磁遮断器12
bおよびこれらを接続する導体などの界磁回路の制御用
品の定格を低くすることができる。AC発電機18の電
機子巻線と界磁巻線は、発電機1の回転子4と固定子側
に別れ、非接触で発電機1の界磁巻線5aに界磁電流を
供給する。
【0087】自動電圧調整器7からサイリスタ整流器1
1aへの整流調整制御では、励磁用変圧器10の交流電
流を電圧設定器8によって定められた発電機1の負荷電
圧に相当する界磁電流として直接、界磁巻線5aに流
し、発電機1の端子電圧を電圧設定器8の電圧設定値に
制御する。
【0088】ここで、AC発電機18を経由する側の界
磁巻線5aの界磁電流は、応答速度は速くないが、サイ
リスタ整流器11aは純ブリッジで構成し、ブラシ13
を経由して直接界磁巻線5aに界磁電流を供給するため
に系統故障などの場合には、同時に急速減励磁制御を実
行できる。
【0089】以上のように、第5の実施の形態によれ
ば、一方の界磁巻線5bにAC発電機18と回転整流器
17とを設けることによって、発電機1の無負荷電圧に
相当する界磁電流を小容量の定格機器で構成した界磁回
路より供給することができ、励磁制御設備を小型化する
ことができる。
【0090】また、サイリスタ整流器11a、11b、
界磁遮断器12a、12b、AC発電機18、回転整流
器17、界磁巻線5a、5bなどの界磁回路を構成する
機器の定格は、界磁回路の起磁力を増加するために1個
の界磁巻線の巻数を増加させた場合の電圧の約1/2に
低減でき、1個の界磁巻線の励磁電流値を増加させた場
合の電流の約1/2に低減できる。励磁制御機器単体の
容量を増加させることなく、回転子4の起磁力の量を発
電機の容量に追従して大きくすることができる。
【0091】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。サイリスタ整流器11aを純ブリッジ
で構成しているので、系統故障などの場合に必要とされ
る急速減励磁を実行することができる。
【0092】自動電圧調整器7は、発電機1の端子電圧
調整制御について、電圧設定器8の調整に応じた負荷電
圧調整を実行することで、励磁制御を二重に設備した割
には電圧調整制御は、従来システムと同じく1個で機能
を満足することから、励磁制御設備を簡素化することが
できる。系統故障時の急速励磁応答性については、応答
のやや遅いAC発電機18での励磁を、サイリスタ整流
器11a、界磁遮断器12a、発電機の界磁巻線5aに
よる直接励磁が補い、制御応答性を確保することができ
る。
【0093】界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数比
は、1:1または1:Nとする。また、回転子4に発生
する起磁力は、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数
と、その巻線に流れる励磁電流との積で表わされるの
で、巻数比を発電機1の無負荷電圧を発生させるための
励磁量、負荷に応じた電圧を発生させるための励磁量、
界磁回路を構成する機器の定格を考慮して、適切な値に
選定する。これにより、界磁巻線5aと界磁巻線5bの
電流値を適切な値にすることができ、界磁回路を構成す
る用品の定格を過剰な余裕を持たない適切な定格のもの
を選定でき、励磁装置を小型化することができる。
【0094】また、自動電圧調整器7の電圧調整制御に
おける、無負荷電圧相当の励磁電流制御と発電機1の負
荷電圧相当の励磁電流制御との間の分担電流と調整範囲
が任意に選定できることから、励磁制御装置を構成する
用品の定格を広い範囲で選定することができる。
【0095】以上の説明では、サイリスタ整流器11a
とサイリスタ整流器11bとを純ブリッジで構成するこ
とでで説明したが、サイリスタ整流器11aを純ブリッ
ジで構成し、サイリスタ整流器11bを混合ブリッジで
構成するようにしても良い。混合ブリッジで構成したサ
イリスタ整流器は、純ブリッジで構成したサイリスタ整
流器よりも安価となり、急速減励磁制御ができないが、
発電機1の無負荷電圧相当の励磁電流制御を実行する整
流器として適用することで、励磁制御機能を低下させる
ことなく安価なシステムを供給することができる。
【0096】また、界磁巻線5aと界磁巻線5bの巻数
比を適切な任意の値に選定することによって、2回路の
界磁回路を構成する機器を幅広い定格の中から選定で
き、励磁装置をより小型化することができる。
【0097】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第6の実施の形態に係わる発電機の
励磁装置の構成図である。この第6の実施の形態は、図
2に示した第2の実施の形態に対し、他方の界磁巻線5
bに回転整流器17を介して発電機1の無負荷励磁電流
に相当する界磁電流を供給するAC発電機18を設け、
第2のサイリスタ整流器11bからAC発電機18に界
磁電流を供給するようにしたものである。回転整流器1
7を設けたことに伴いブラシ13bは不要となる。図2
に示した第2の実施の形態と同一要素には、同一符号を
付し重複する説明は省略する。
【0098】図6において、界磁回路は励磁用変圧器1
0から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12aを経て界磁巻線5aに接続する回
路と、電源変圧器15、整流器14、界磁遮断器12
b、AC発電機18、回転整流器17を経て界磁巻線5
bに接続する回路の2回路を設ける。
【0099】励磁用変圧器10から電源変圧器15を介
して適切な値に変圧された電源電圧は整流器14によっ
て整流され、界磁遮断器12bを経てAC発電機18の
界磁巻線に印加される。
【0100】AC発電機18においては、AC発電機1
8の界磁巻線に流れる界磁電流により電機子に電圧を発
生させ、さらに回転整流器17によりAC発電機18の
電機子電流を整流して発電機の界磁巻線5bに発電機の
励磁電流として供給する。この励磁電流の値は、電源変
圧器15の変圧比とAC発電機18の増幅率によりあら
かじめ発電機の無負励磁電流相当になるように設定して
おく。
【0101】一方、発電機1の端子電圧は計器用変圧器
6により検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。
自動電圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧
設定器8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。
この偏差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器
10の励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、サ
イリスタ整流器11aのパルス位相値に変換して整流調
整制御を実行する。この自動電圧調整器7からサイリス
タ整流器11aへの整流調整制御では、発電機1の負荷
励磁電流相当の励磁電流を調整する。
【0102】AC発電機18を設けることによって、整
流器14による界磁電流を増幅することができ、整流器
14、界磁遮断器12bおよびこれらを接続する導体な
どの界磁回路の制御用品の定格を低くすることができ
る。AC発電機18の電機子巻線と界磁巻線は、発電機
1の回転子4と固定子側に別れ、非接触で発電機1の界
磁巻線5aに界磁電流を供給する。
【0103】自動電圧調整器7からサイリスタ整流器1
1aへの整流調整制御では、励磁用変圧器10の交流電
流を電圧設定器8によって定められた発電機1の負荷電
圧に相当する界磁電流として直接界磁巻線5aに流し、
発電機1の端子電圧を電圧設定器8の電圧設定値に制御
する。
【0104】ここで、AC発電機18を経由する側の界
磁巻線5aの界磁電流は、制御応答速度は速くないが、
サイリスタ整流器11aは純ブリッジで構成し、ブラシ
13を経由して直接界磁巻線5aに界磁電流を供給する
ために系統故障などの場合には、同時に急速減励磁制御
が実行できる。
【0105】以上のように、第6の実施の形態によれ
ば、他方の界磁回路にAC発電機18と回転整流器17
とを設けることによって、発電機1の無負荷電圧に相当
する界磁電流を小容量の定格機器で構成した界磁回路よ
り供給することができ、励磁制御設備を小型化すること
ができる。また、AC発電機18によりブラシを経由せ
ず非接触で発電機1の界磁電流を供給するので、発電機
1の保守が簡素化できる。
【0106】サイリスタ整流器11a、電源変圧器1
5、整流器14、界磁遮断器12a、12b、AC発電
機18、回転整流器17、界磁巻線5a、5bなどの界
磁回路を構成する機器の定格は、界磁回路の起磁力を増
加するために1個の界磁巻線の巻数を増加させた場合の
電圧の約1/2に低減でき、1個の界磁巻線の励磁電流
値を増加させた場合の電流の約1/2に低減できる。励
磁制御機器単体の容量を増加させることなく、回転子4
の起磁力の量を発電機の容量に追従して大きくすること
ができる。
【0107】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。サイリスタ整流器11a、を純ブリッ
ジで構成しているので、系統故障などの場合に必要とさ
れる急速減励磁を実行することができる。
【0108】また、2回路の界磁巻線とそれに接続され
る界磁回路を構成する機器の定格電圧と電流を下げるこ
とができ、AC発電機18に接続する界磁回路は、AC
発電機18の発電による増幅作用により、さらに界磁回
路を構成する機器の定格を下げることができる。
【0109】ここで、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの
巻数比を1:1または1:Nとなる2個の界磁巻線を設
置する。また、サイリスタ整流器11aを純ブリッジで
構成することでで説明したが、サイリスタ整流器11a
を混合ブリッジで構成するようにしても良い。混合ブリ
ッジで構成したサイリスタ整流器は、純ブリッジで構成
したサイリスタ整流器よりも安価となり、急速減励磁制
御ができないが、発電機1の無負荷電圧相当の励磁電流
制御を実行する整流器として適用することで、励磁制御
機能を低下させることなく安価なシステムを供給するこ
とができる。
【0110】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第7の実施の形態に係わる発電機の
励磁装置の構成図である。この第7の実施の形態は、図
3に示した第3の実施の形態に対し、回転整流器17を
介して一方の界磁巻線5aに界磁電流を供給すると共に
他方の界磁巻線5bに界磁電流を供給する2個の界磁巻
線を有するAC発電機18を設け、AC発電機18の一
方の界磁巻線には第1のサイリスタ整流器11aからそ
の界磁電流を供給し、AC発電機18の他方の界磁巻線
には第2のサイリスタ整流器11bからその界磁電流を
供給するようにしたものである。回転整流器17を設け
たことに伴いブラシ13a、13bは不要となる。図3
に示した第3の実施の形態と同一要素には、同一符号を
付し重複する説明は省略する。
【0111】図7において、AC発電機18は2個の界
磁巻線を有しており、両者の励磁による磁束はAC発電
機18で合算される。AC発電機18の界磁回路は、励
磁用変圧器10から純ブリッジで構成されたサイリスタ
整流器11a、界磁遮断器12aを介して片方のAC発
電機18の界磁巻線に接続すると回路と、サイリスタ整
流器11b、界磁遮断器12bを介して他方のAC発電
機18の界磁巻線に接続する回路の2回路を構成する。
【0112】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、サイリス
タ整流器11a、11bのパルス位相値に変換して出力
する。
【0113】自動電圧調整器7より出力される両方のサ
イリスタ整流器11a、11bへのパルス信号は、パル
ス変圧器16にてサイリスタ整流器11aとサイリスタ
整流器11bとに分岐されるので、サイリスタ整流器1
1aとサイリスタ整流器11bは、全く同じ整流調整制
御を実行する。従って、自動電圧調整器7からサイリス
タ整流器11a、11bへの整流パルス信号には、発電
機1の無負荷電圧に相当する励磁電流と、発電機負荷電
圧に相当する界磁電流との制御量が含まれる。
【0114】この第7の実施の形態では、AC発電機1
8の励磁電流を調整制御して発電機1の励磁電流を間接
的に調整することによる励磁装置の小容量化に加え、A
C発電機18の界磁巻線を二重化し、サイリスタ整流器
11aと界磁遮断器12aの界磁回路と、サイリスタ整
流器11bと界磁遮断器12bの界磁回路との2回路よ
り励磁電流を分散して流す。これにより、界磁巻線を1
個有するAC発電機の励磁容量に比べて、サイリスタ整
流器11a、11b、界磁遮断器12a、12b、AC
発電機18の界磁巻線などの界磁回路を構成する機器の
定格を、AC発電機18の界磁回路の起磁力を増加する
ために1個の界磁巻線の巻数を増加させた場合の電圧の
約1/2に低減でき、1個の界磁巻線の励磁電流値を増
加させた場合の電流の約1/2に低減できる。励磁制御
機器単体の容量を増加させることなく、回転子4の起磁
力の量を発電機の容量に追従して大きくすることができ
る。
【0115】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。
【0116】自動電圧調整器7は、発電機1の端子電圧
調整制御について、電圧設定器8の調整に応じた負荷電
圧調整を実行することで、励磁制御を二重に設備した割
には電圧調整制御は、従来システムと同じく1個で機能
を満足することから、励磁制御設備を簡素化することが
できる。
【0117】次に、本発明の第8の実施の形態を説明す
る。図8は本発明の第8の実施の形態に係わる発電機の
励磁装置の構成図である。この第8の実施の形態は、図
4に示した第4の実施の形態に対し、他方の界磁巻線5
bに回転整流器17を介して発電機1の無負荷励磁電流
に相当する界磁電流を供給するAC発電機18を設け、
第2のサイリスタ整流器11bからAC発電機18に界
磁電流を供給するようにしたものである。回転整流器1
7を設けたことに伴いブラシ13bは不要となる。図4
に示した第4の実施の形態と同一要素には、同一符号を
付し重複する説明は省略する。
【0118】図8において、界磁回路は励磁用変圧器1
0から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12aを経由して界磁巻線5aに接続す
る回路と、純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器1
1b、界磁遮断器12b、AC発電機18、回転整流器
17を介して界磁巻線5bに接続する回路の2回路で構
成する。
【0119】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出され自動電圧調整器7a、7bに取り込まれる。
自動電圧調整器7a、7bのそれぞれでは、検出した発
電機端子電圧と各々の電圧設定器8a、8bに設定され
た電圧設定値との偏差を演算する。この偏差を同期用変
圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の励磁電源電圧
波形と同期した同期信号により、2個のサイリスタ整流
器11a、11bのパルス位相値に変換して整流調整制
御を実行する。
【0120】AC発電機18においては、AC発電機1
8の界磁巻線に流れる界磁電流により電機子に電圧を発
生させ、さらに回転整流器17によりAC発電機18の
電機子電流を整流して発電機の界磁巻線5bに発電機の
励磁電流として供給する。この励磁電流の値は、AC発
電機18の増幅率を考慮した発電機の無負励磁電流相当
になるように設定しておく。
【0121】AC発電機18を設けることによって、サ
イリスタ整流器11bによる界磁電流を増幅することが
でき、サイリスタ整流器11b、界磁遮断器12bおよ
びこれらを接続する導体などの界磁回路の制御用品の定
格を低くすることができる。AC発電機18の電機子巻
線と界磁巻線とは、発電機1の回転子4と固定子側に別
れ、非接触で発電機1の界磁巻線5aに界磁電流を供給
する。
【0122】自動電圧調整器7aからサイリスタ整流器
11aへの整流調整制御では、励磁用変圧器10の交流
電流を電圧設定器8によって定められた発電機1の負荷
電圧に相当する界磁電流として直接界磁巻線5aに流
し、発電機1の端子電圧を電圧設定器8の電圧設定値に
制御する。
【0123】自動電圧調整器7aおよびサイリスタ整流
器11aと、自動電圧調整器7bおよびサイリスタ整流
器11bとは、その構成は同じであるので、電圧設定器
8aの電圧設定値と電圧設定器8bの電圧設定値とを変
更するだけで、サイリスタ整流器11bの無負荷電圧に
相当する励磁電流量とサイリスタ整流器11aの荷電圧
に相当する励磁電流量の分担は、逆にすることができ
る。
【0124】この第8の実施の形態によれば、一方の界
磁巻線5bにAC発電機18と回転整流器17を設ける
ことによって、発電機1の無負荷電圧に相当する界磁電
流を小容量の定格機器で構成した界磁回路より供給する
ことができるので、励磁制御設備を小型化することがで
きる。
【0125】また、サイリスタ整流器11a、11b、
界磁遮断器12a、12b、AC発電機18、回転整流
器17、界磁巻線5a、5bなどの界磁回路を構成する
機器の定格は、界磁回路の起磁力を増加するために1個
の界磁巻線の巻数を増加させた場合の電圧の約1/2に
低減でき、1個の界磁巻線の励磁電流値を増加させた場
合の電流の約1/2に低減できる。励磁制御機器単体の
容量を増加させることなく、回転子4の起磁力の量を発
電機の容量に追従して大きくすることができる。
【0126】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。サイリスタ整流器11a、11bを純
ブリッジで構成しているので、系統故障などの場合に必
要とされる急速減励磁を実行することができる。
【0127】発電機1の端子電圧制御は、サイリスタ整
流器11bの無負荷励磁量とサイリスタ整流器11aの
負荷励磁量に分担して実行される。いずれか一方の装置
に故障が発生して励磁電流を流せなくなった場合におい
ても、無効電力の変動は発生するものの界磁喪失になる
ことは無く、発電機をゆっくり停止させることができる
ことから、電力系統に対して急激な変動を与えず安定し
た運転を供給できる。
【0128】自動電圧調整器7bの電圧調整制御は、無
負荷電圧相当の励磁電流制御となるために、ほぼ一定励
磁制御を実行するのみで良く、発電機1の端子電圧調整
制御は、自動電圧調整器7の電圧設定器8の調整に応じ
た発電機の負荷電圧相当の励磁電流制御で行うことにな
り、励磁制御を二重に設備した割には制御機能を簡素化
することができる。
【0129】系統故障時の急速励磁応答性については、
応答のやや遅いAC発電機18での励磁をサイリスタ整
流器11a、界磁遮断器12a、発電機の界磁巻線5a
による直接励磁が補い、制御応答性を確保することがで
きる。
【0130】界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数比
は、1:1または1:Nとする。また、サイリスタ整流
器11aとサイリスタ整流器11bとを純ブリッジで構
成した場合を説明したが、サイリスタ整流器11aとサ
イリスタ整流器11bとを混合ブリッジで構成すること
も可能である。
【0131】次に、本発明の第9の実施の形態を説明す
る。図9は本発明の第9の実施の形態に係わる発電機の
励磁装置の構成図である。この第9の実施の形態は、図
1に示した第1の実施の形態に対し、一方の界磁巻線5
aに回転整流器17aを介して発電機1の負荷電圧に相
当する界磁電流を供給する第1のAC発電機18aと、
他方の界磁巻線5bに回転整流器17bを介して発電機
1の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給する第2
のAC発電機18bとを設け、第1のAC発電機18a
に第1のサイリスタ整流器11aから界磁電流を供給
し、第2のAC発電機18bに第2のサイリスタ整流器
11bから界磁電流を供給するようにしたものである。
図1に示した第1の実施の形態と同一要素には、同一符
号を付し重複する説明は省略する。
【0132】図9において、界磁回路は励磁用変圧器1
0から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12a、AC発電機18a、回転整流器
17aを経て、界磁巻線5aに接続する回路と、励磁用
変圧器10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流
器11b、界磁遮断器12b、AC発電機18b、回転
整流器17bを経て、界磁巻線5bに接続する回路の2
回路から構成する。
【0133】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、2個のサ
イリスタ整流器11a、11bのパルス位相値に変換し
て整流調整制御を実行する。
【0134】この自動電圧調整器7からサイリスタ整流
器11bへの整流調整制御により、励磁用変圧器10の
交流電流を可変直流電流に変換してAC発電機18bの
界磁巻線に流し、AC発電機18bの電機子に接続され
た回転整流器17から界磁巻線5bに流れる電流を発電
機1の無負荷励磁電流相当の励磁電流値に制御する。
【0135】また、自動電圧調整器7からサイリスタ整
流器11aへの整流調整制御により、励磁用変圧器10
の交流電流を可変直流電流に変換してAC発電機18a
の界磁巻線に流し、AC発電機18aの電機子に接続さ
れた回転整流器17aから界磁巻線5aに流れる電流を
発電機1の負荷励磁電流相当の励磁電流値となるように
制御する。
【0136】この第9の実施の形態によれば、AC発電
機18a、18b、回転整流器17a、17b、界磁巻
線5a、5bおよびそれらを接続する導体の定格は、界
磁回路の起磁力を増加するために1個の界磁巻線の巻数
を増加させた場合の電圧の約1/2に低減でき、1個の
界磁巻線の励磁電流値を増加させた場合の電流の約1/
2に低減できる。
【0137】AC発電機18a、18bを介することに
より、AC発電機18a、18bの励磁を調整制御して
間接的に発電機1の励磁を得る構成となり、AC発電機
18a、18bの界磁電流と電機子電流との間に値を増
幅する関係があるから、AC発電機18a、18bの界
磁回路を構成する励磁用変圧器10、サイリスタ整流器
11a、11b、界磁遮断器12a、12b、およびこ
れらの機器を接続する導体などの機器の定格は、第1の
実施の形態よりさらに低減することができる。
【0138】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。
【0139】発電機1の端子電圧制御は、サイリスタ整
流器11bの無負荷励磁量とサイリスタ整流器11aの
負荷励磁量に分担して実行されるので、いずれか一方の
装置に故障が発生して励磁電流を流せなくなった場合に
おいても、無効電力の変動は発生するものの界磁喪失に
なることは無く、発電機1をゆっくり停止させることが
できることから、電力系統3に対して急激な変動を与え
ず安定した運転を供給できる。自動電圧調整器7の無負
荷電圧制御部分は、ほぼ一定励磁制御を実行するのみで
良く、発電機1の端子電圧調整制御は、電圧設定器8の
調整に応じた負荷電圧調整部分で行うことになり、励磁
制御を二重に設備した割には制御機能を簡素化すること
ができる。
【0140】界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数比
は、1:1または1:Nとする。回転子4に発生する起
磁力は、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数と、その
巻線に流れる励磁電流との積で表わされるので、巻数比
を発電機1の無負荷電圧を発生させるための励磁量、負
荷に応じた電圧を発生させるための励磁量、界磁回路を
構成する機器の定格を考慮して適切な値に選定する。こ
れにより、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの電流値を適
切な値にすることができ、界磁回路を構成する用品の定
格を過剰な余裕を持たない適切な定格のものを選定で
き、励磁装置を小型化することができる。
【0141】また、自動電圧調整器7の電圧調整制御に
おける、無負荷電圧相当の励磁電流制御と発電機の負荷
電圧相当の励磁電流制御との間の分担電流と調整範囲が
任意に選定できることから、励磁制御装置を構成する用
品の定格を広い範囲で選定することができる。
【0142】また、サイリスタ整流器11aとサイリス
タ整流器11bとを純ブリッジで構成することに代え
て、サイリスタ整流器11aを純ブリッジで構成し、サ
イリスタ整流器11bを混合ブリッジで構成するように
しても良い。混合ブリッジで構成したサイリスタ整流器
は、純ブリッジで構成したサイリスタ整流器よりも安価
となり、急速減励磁制御ができないが、発電機1の無負
荷電圧相当の励磁電流制御を実行する整流器として適用
することで、励磁制御機能を低下させることなく安価な
システムを供給することができる。
【0143】次に、本発明の第10の実施の形態を説明
する。図10は本発明の第10の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第10の実施の形
態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、一方の界
磁巻線5aに回転整流器17aを介して発電機1の負荷
電圧に相当する界磁電流を供給する第1のAC発電機1
8aと、他方の界磁巻線5bに回転整流器17bを介し
て発電機1の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給
する第2のAC発電機18bとを設け、第1のAC発電
機18aに第1のサイリスタ整流器11aから界磁電流
を供給し、第2のAC発電機18bに第2のサイリスタ
整流器11bから界磁電流を供給するようにしたもので
ある。図2に示した第2の実施の形態と同一要素には、
同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0144】次に、本発明の第10の実施の形態を説明
する。図10は本発明の第10の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第10の実施の形
態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、一方の界
磁巻線5aに回転整流器17aを介して発電機1の負荷
電圧に相当する界磁電流を供給する第1のAC発電機1
8aと、他方の界磁巻線5bに回転整流器17bを介し
て発電機1の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給
する第2のAC発電機18bとを設け、第1のAC発電
機18aに第1のサイリスタ整流器11aから界磁電流
を供給し、第2のAC発電機18bに整流器14から界
磁電流を供給するようにしたものである。図2に示した
第2の実施の形態と同一要素には、同一符号を付し重複
する説明は省略する。
【0145】図10において、界磁回路は励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12a、AC発電機18a、回転整流器
17aを経て界磁巻線5aに接続する回路と、励磁用変
圧器10から電源変圧器15、整流器14、界磁遮断器
12b、AC発電機18b、回転整流器17bを経て界
磁巻線5bに接続する回路との2回路から構成する。
【0146】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、サイリス
タ整流器11aのパルス位相値に変換して整流調整制御
を実行する。
【0147】励磁用変圧器10から電源変圧器15を介
して適切な値に変圧された電源電圧を整流器14に加
え、整流器14で直流電流とし、AC発電機18bの界
磁巻線に流す。この直流電流によりAC発電機18bの
電機子に電圧が発生し、AC発電機18bの電機子に接
続された回転整流器17bから界磁巻線5bに流れる電
流を発電機の無負荷励磁電流相当の励磁電流値にする。
【0148】また、自動電圧調整器7からサイリスタ整
流器11aへの整流調整制御により、励磁用変圧器10
の交流電流を可変直流電流に変換してAC発電機18a
の界磁巻線に流し、AC発電機18aの電機子に接続さ
れた回転整流器17aから界磁巻線5aに流れる電流を
発電機の負荷励磁電流相当の励磁電流値となるように制
御する。
【0149】この第10の実施の形態によれば、AC発
電機18a、18b、回転整流器17a、17b、界磁
巻線5a、5bおよびそれらを接続する導体の定格は、
界磁回路の起磁力を増加するために1個の界磁巻線の巻
数を増加させた場合の電圧の約1/2に低減でき、1個
の界磁巻線の励磁電流値を増加させた場合の電流の約1
/2に低減できる。励磁制御機器単体の容量を増加させ
ることなく、回転子4の起磁力の量を発電機1の容量に
追従して大きくすることができる。
【0150】AC発電機18a、18bを介することに
より、AC発電機18a、18bの励磁を調整制御して
間接的に発電機1の励磁を得る構成となり、AC発電機
18a、18bの界磁電流と電機子電流との間に値を増
幅する関係があるから、AC発電機18a、18bの界
磁回路を構成する励磁用変圧器10、サイリスタ整流器
11a、電源変圧器15、整流器14、界磁遮断器12
a、12b、およびこれらの機器を接続する導体などの
機器の定格は、第2の実施の形態よりさらに低減するこ
とができる。
【0151】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。
【0152】発電機1の端子電圧制御は、電源変圧器1
5、整流器14、AC発電機18b、回転整流器17b
などの機器による界磁巻線5bの無負荷励磁量と、サイ
リスタ整流器11a、AC発電機18a、回転整流器1
7aなどの機器による界磁巻線5aの負荷励磁量に分担
して実行される。従って、いずれか一方の装置に故障が
発生して励磁電流を流せなくなった場合においても、無
効電力の変動は発生するものの界磁喪失になることは無
く、発電機1をゆっくり停止させることができることか
ら、電力系統に対して急激な変動を与えず、安定した運
転を供給できる。自動電圧調整器7は、発電機1の端子
電圧調整制御について、電圧設定器8の調整に応じた負
荷電圧調整を実行することで、励磁制御を二重に設備し
た割には電圧調整制御は、従来システムと同じく1個で
機能を満足することから、励磁制御設備を簡素化するこ
とができる。
【0153】ここで、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの
巻数比を1:1または1:Nとなる2個の界磁巻線を設
置する。また、サイリスタ整流器11aを純ブリッジで
構成することでで説明したが、サイリスタ整流器11a
を混合ブリッジで構成するようにしても良い。混合ブリ
ッジで構成したサイリスタ整流器は、純ブリッジで構成
したサイリスタ整流器よりも安価となり、急速減励磁制
御ができないが、発電機1の無負荷電圧相当の励磁電流
制御を実行する整流器として適用することで、励磁制御
機能を低下させることなく安価なシステムを供給するこ
とができる。
【0154】ここで、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの
巻数比を1:1または1:Nとなる2個の界磁巻線を設
置する。また、サイリスタ整流器11aを純ブリッジで
構成することでで説明したが、サイリスタ整流器11a
を混合ブリッジで構成するようにしても良い。混合ブリ
ッジで構成したサイリスタ整流器は、純ブリッジで構成
したサイリスタ整流器よりも安価となり、急速減励磁制
御ができないが、発電機1の無負荷電圧相当の励磁電流
制御を実行する整流器として適用することで、励磁制御
機能を低下させることなく安価なシステムを供給するこ
とができる。
【0155】次に、本発明の第11の実施の形態を説明
する。図11は本発明の第11の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第11の実施の形
態は、図3に示した第3の実施の形態に対し、一方の界
磁巻線5aに回転整流器17aを介して発電機1の負荷
電圧に相当する界磁電流を供給する第1のAC発電機1
8aと、他方の界磁巻線5bに回転整流器17bを介し
て発電機1の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給
する第2のAC発電機18bとを設け、第1のAC発電
機18aに第1のサイリスタ整流器11aから界磁電流
を供給し、第2のAC発電機18bに第2のサイリスタ
整流器11bから界磁電流を供給するようにしたもので
ある。図3に示した第3の実施の形態と同一要素には、
同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0156】図11において、界磁回路は励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12a、AC発電機18a、回転整流器
17aを経て界磁巻線5aに接続する回路と、励磁用変
圧器10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器
11b、界磁遮断器12b、AC発電機18b、回転整
流器17bを経て界磁巻線5bに接続する回路との2回
路から構成される。
【0157】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、サイリス
タ整流器11a、11bのパルス位相値に変換して整流
調整制御を実行する。
【0158】すなわち、自動電圧調整器7より出力され
る両方のサイリスタ整流器11a、11bへのパルス信
号は、パルス変圧器16にてサイリスタ整流器11aと
サイリスタ整流器11bに分岐される。従って、サイリ
スタ整流器11aとサイリスタ整流器11bとは、全く
同じ整流調整制御を実行する。
【0159】このことから、自動電圧調整器7からサイ
リスタ整流器11a、11bへの整流パルス信号には、
発電機1の無負荷電圧に相当する励磁電流と発電機負荷
電圧に相当する界磁電流との制御量が含まれる。
【0160】AC発電機18a、18bのそれぞれの電
機子巻線に接続された回転整流器17a、17bは、発
電機1の回転子4に巻かれた独立した2個の界磁巻線に
接続され、両者の励磁電流による磁束は回転子4にて合
算される。
【0161】サイリスタ整流器11bから界磁遮断器1
2bを介して、AC発電機18bの界磁巻線に励磁電流
が流れると、回転子4の回転力によりAC発電機18b
の電機子巻線に出力電圧を生じ、AC発電機18bの電
機子巻線に流れる電流を回転整流器17bにて整流して
発電機1の励磁電流を得る。
【0162】同様に、サイリスタ整流器11aから界磁
遮断器12aを介して、AC発電機18aの界磁巻線に
励磁電流が流れると、回転子4の回転力によりAC発電
機18aの電機子巻線に出力電圧を生じ、AC発電機1
8aの電機子巻線に流れる電流を回転整流器17aにて
整流して発電機1の励磁電流を得る。
【0163】両方の回転整流器17a、17bから、回
転子4に取り付けられた独立した発電機1の界磁巻線に
界磁電流が流れ、この界磁電流による起磁力は、発電機
1の固定子2において加算される。この回転子4に生じ
る合計された起磁力によって生じる磁束が発電機1の電
機子コイルに作用して発電機1の端子電圧を発生させ
る。
【0164】この第11の実施の形態によれば、AC発
電機18a、18bの励磁電流を調整制御して発電機1
の励磁電流を間接的に調整するので、励磁装置の小容量
化が図れる。それに加え、AC発電機18を二重化し、
サイリスタ整流器11aと界磁遮断器12aの界磁回路
と、サイリスタ整流器11bと界磁遮断器12bの界磁
回路との2回路より励磁電流を分散して流すので、界磁
巻線を1個有するAC発電機18の励磁容量に比べて、
サイリスタ整流器11a、11b、界磁遮断器12a、
12b、AC発電機18a、18bの界磁巻線などの界
磁回路を構成する機器の定格を、AC発電機18a、1
8bの界磁回路の起磁力を増加するために1個の界磁巻
線の巻数を増加させた場合の電圧の約1/2に低減で
き、1個の界磁巻線の励磁電流値を増加させた場合の電
流の約1/2に低減できる。励磁制御機器単体の容量を
増加させることなく、回転子4の起磁力の量を発電機の
容量に追従して大きくすることができる。
【0165】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。自動電圧調整器7は、発電機1の端子
電圧調整制御について、電圧設定器8の調整に応じた負
荷電圧調整を実行することで、励磁制御を二重に設備し
た割には電圧調整制御は、従来システムと同じく1個で
機能を満足することから、励磁制御設備を簡素化するこ
とができる。
【0166】界磁巻線5aと界磁巻線5bとの巻数比
は、1:1または1:Nとする。また、サイリスタ整流
器11aとサイリスタ整流器11bを純ブリッジで構成
することに代えて、サイリスタ整流器11aとサイリス
タ整流器11bとの双方を混合ブリッジで構成するよう
にしても良い。
【0167】次に、本発明の第12の実施の形態を説明
する。図12は本発明の第12の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第12の実施の形
態は、図4に示した第4の実施の形態に対し、一方の界
磁巻線5aに回転整流器17aを介して発電機1の負荷
電圧に相当する界磁電流を供給する第1のAC発電機1
8aと、他方の界磁巻線5bに回転整流器17bを介し
て発電機1の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給
する第2のAC発電機18bとを設け、第1のAC発電
機18aに第1のサイリスタ整流器11aから界磁電流
を供給し、第2のAC発電機18bに第2のサイリスタ
整流器11bから界磁電流を供給するようにしたもので
ある。図4に示した第4の実施の形態と同一要素には、
同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0168】図12において、界磁回路は励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12a、AC発電機18a、回転整流器
17aを経て界磁巻線5aに接続する回路と、励磁用変
圧器10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器
11b、界磁遮断器12b、AC発電機18b、回転整
流器17bを経て界磁巻線5bに接続する回路との2回
路から構成される。
【0169】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出され自動電圧調整器7aおよび自動電圧調整器7
bに取り込まれる。自動電圧調整器7a、7bでは、検
出した発電機端子電圧と各々の電圧設定器8a、8bに
設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏差を
同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の励磁
電源電圧波形と同期した同期信号により、2個のサイリ
スタ整流器11a、11bのパルス位相値に変換して整
流調整制御を実行する。
【0170】サイリスタ整流器11bから界磁遮断器1
2bを介して、AC発電機18bの界磁巻線に励磁電流
が流れると、回転子4の回転力によりAC発電機18b
の電機子巻線に出力電圧を生じ、AC発電機18bの電
機子巻線に流れる電流を回転整流器17bにて整流して
発電機1の励磁電流を得る。
【0171】同様に、サイリスタ整流器11aから界磁
遮断器12aを介して、AC発電機18aの界磁巻線に
励磁電流が流れると、回転子4の回転力によりAC発電
機18aの電機子巻線に出力電圧を生じ、AC発電機1
8aの電機子巻線に流れる電流を回転整流器17aにて
整流して発電機1の励磁電流を得る。両方の回転整流器
17a、17bから、回転子4に取り付けられた独立し
た発電機1の界磁巻線に流れる励磁電流による起磁力
は、発電機の固定子2において加算される。
【0172】自動電圧調整器7aおよびサイリスタ整流
器11aと、自動電圧調整器7bおよびサイリスタ整流
器11bとの構成は同じであるので、電圧設定器8a、
8bの設定値を変更するだけで、サイリスタ整流器11
b、界磁遮断器12b、AC発電機18b、回転整流器
17b、界磁巻線5bで構成される励磁回路と、サイリ
スタ整流器11a、界磁遮断器12a、AC発電機18
a、回転整流器17a、界磁巻線5aで構成される励磁
回路との分担を、無負荷電圧に相当する励磁電流量と負
荷電圧に相当する励磁電流量の分担を任意に選択するこ
とができる。
【0173】ここで、界磁巻線5a、5bは、独立した
巻線であるためにそれぞれの巻線の起磁力は、回転子4
において加算される。この回転子4に生じる合計された
起磁力によって生じる磁束が発電機1の電機子コイルに
作用して発電機1の端子電圧を発生させる。
【0174】この第12の実施の形態によれば、AC発
電機18a、18b、回転整流器17a、17b、界磁
巻線5a、5bおよびそれらを接続する導体の定格は、
界磁回路の起磁力を増加するために1個の界磁巻線の巻
数を増加させた場合の電圧の約1/2に低減でき、1個
の界磁巻線の励磁電流値を増加させた場合の電流の約1
/2に低減できる。AC発電機18a、18bを介する
ことにより、AC発電機18a、18bの励磁を調整制
御して間接的に発電機の励磁を得る構成となり、AC発
電機18a、18bの界磁電流と電機子電流との間に値
を増幅する関係があるから、AC発電機18a、18b
の界磁回路を構成する励磁用変圧器10、サイリスタ整
流器11a、11b、界磁遮断器12a、12b、およ
びこれらの機器を接続する導体などの機器の定格は、第
4の実施の形態よりさらに低減することができる。
【0175】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。発電機1の端子電圧制御は、サイリス
タ整流器11bの無負荷励磁量とサイリスタ整流器11
aの負荷励磁量とに分担して実行される。
【0176】従って、いずれか一方の装置に故障が発生
して励磁電流を流せなくなった場合においても、無効電
力の変動は発生するものの界磁喪失になることは無く、
発電機をゆっくり停止させることができることから、電
力系統に対して急激な変動を与えず安定した運転を供給
できる。
【0177】サイリスタ整流器11b、界磁遮断器12
b、AC発電機18b、回転整流器17b、界磁巻線5
bで構成される励磁回路を無負荷電圧に相当する励磁電
流量の制御に割り当てた場合には、自動電圧調整器7b
の無負荷電圧制御部分は、ほぼ一定励磁制御を実行する
のみで良く、発電機1の端子電圧調整制御は、自動電圧
調整器7aと電圧設定器8aの調整に応じた負荷電圧調
整部分で行うことになり、励磁制御を二重に設備した割
には制御機能を簡素化することができる。
【0178】ここで、界磁巻線5aと界磁巻線5bとの
巻数比は、1:1または1:Nとする。また、サイリス
タ整流器11aとサイリスタ整流器11bを純ブリッジ
で構成することに代えて、サイリスタ整流器11aを純
ブリッジで構成し、サイリスタ整流器11bを混合ブリ
ッジで構成するようにしても良い。
【0179】次に、本発明の第13の実施の形態を説明
する。図13は本発明の第13の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第13の実施の形
態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、第1のサ
イリスタ整流器11aから界磁巻線5a、5bの双方に
発電機1の負荷電圧に相当する界磁電流を供給すると共
に、第2のサイリスタ整流器から界磁巻線5a、5bの
双方に発電機1の無負荷電圧に相当する界磁電流を供給
するようにしたものである。図1に示した第1の実施の
形態と同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省
略する。
【0180】図13において、界磁回路は励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12aを経てブラシ13aに接続する回
路と、励磁用変圧器10から純ブリッジで構成されたサ
イリスタ整流器11b、界磁遮断器12bを経てブラシ
13bに接続する回路との2回路を構成する。
【0181】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、2個のサ
イリスタ整流器11a、11bのパルス位相値に変換し
て整流調整制御を実行する。
【0182】この自動電圧調整器7からサイリスタ整流
器11bへの整流調整制御では、励磁用変圧器10の交
流電流を発電機の無負荷励磁電流相当に整流した励磁電
流としてブラシ13bに流す。また、自動電圧調整器7
からサイリスタ整流器11aへの整流調整制御では、励
磁用変圧器10の交流電流を電圧設定器8によって定め
られた発電機の負荷電圧に相当する界磁電流としてブラ
シ13aに流し、発電機1の端子電圧を電圧設定器8の
電圧設定値に制御する。
【0183】ここで、ブラシ13a13bは並列に接続
され、界磁巻線5a、5bに直列に接続されるので、サ
イリスタ整流器11aからの負荷励磁電流相当に整流し
た励磁電流とサイリスタ整流器11bからの無負荷励磁
電流相当に整流した励磁電流の両方が界磁巻線5a、5
bに流れる。このブラシ13a、13bの両方から流入
する励磁電流により、回転子4に磁束を生じ、この磁束
が発電機1の電機子コイルに作用して発電機1の端子電
圧を発生させる。
【0184】この第13の実施の形態によれば、サイリ
スタ整流器11a、11b、界磁遮断器12a、12
b、ブラシ13a、13bなどの界磁回路を構成する機
器の定格は、界磁巻線に流す電流を分担することにな
り、分担比が1:1の場合には、同一容量の発電機に対
する励磁回路を構成するサイリスタ整流器11a、界磁
遮断器12a、ブラシ13a、サイリスタ整流器11
b、界磁遮断器12b、ブラシ13およびそれらを接続
する導体などの機器の容量は約1/2に低減できる。
【0185】これらの界磁回路を構成する機器の定格電
圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える
絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御装
置を供給できる。サイリスタ整流器11a、11bを純
ブリッジで構成しているので、系統故障などの場合に必
要とされる急速減励磁を実行することができる。
【0186】発電機1の端子電圧制御は、サイリスタ整
流器11bの無負荷励磁量とサイリスタ整流器11aの
負荷励磁量に分担して実行される。従って、いずれか一
方の装置に故障が発生して励磁電流を流せなくなった場
合においても、無効電力の変動は発生するものの界磁喪
失になることは無く、発電機をゆっくり停止させること
ができることから、電力系統に対して急激な変動を与え
ず安定した運転を供給できる。自動電圧調整器7の無負
荷電圧制御部分は、ほぼ一定励磁制御を実行するのみで
良く、発電機1の端子電圧調整制御は、電圧設定器8の
調整に応じた負荷電圧調整部分で行うことになり、励磁
制御を二重に設備した割には制御機能を簡素化すること
ができる。
【0187】ここで、サイリスタ整流器11a、11b
を純ブリッジで構成することに代えて、サイリスタ整流
器11aを純ブリッジで構成し、サイリスタ整流器11
bを混合ブリッジで構成するようにしても良い。混合ブ
リッジで構成したサイリスタ整流器は、純ブリッジで構
成したサイリスタ整流器よりも安価となり、急速減励磁
制御ができないが、発電機1の無負荷電圧相当の励磁電
流制御を実行する整流器として適用することで、励磁制
御機能を低下させることなく安価なシステムを供給する
ことができる。
【0188】次に、本発明の第14の実施の形態を説明
する。図14は本発明の第14の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第14の実施の形
態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、第1のサ
イリスタ整流器11aから界磁巻線5a、5bの双方に
発電機1の負荷電圧に相当する界磁電流を供給すると共
に、整流器14から界磁巻線5a、5bの双方に発電機
1の無負荷電圧に相当する界磁電流を供給するようにし
たものである。図1に示した第1の実施の形態と同一要
素には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0189】図14において、界磁回路は励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12aを経てブラシ13aに接続する回
路と、励磁用変圧器10から電源変圧器15、整流器1
4、界磁遮断器12bを経てブラシ13bに接続する回
路との2回路で構成される。また、界磁巻線5aと界磁
巻線5bとの巻数比は、1:1または1:Nとなる2個
の界磁巻線を設置する。
【0190】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、サイリス
タ整流器11aのパルス位相値に変換して整流調整制御
を実行する。
【0191】励磁用変圧器10から電源変圧器15を介
して適切な値に変圧された電源電圧は、整流器14によ
って整流され、発電機1の無負荷励磁電流相当の励磁電
流をブラシ13bに流す。
【0192】また、自動電圧調整器7からサイリスタ整
流器11aへの整流調整制御では、励磁用変圧器10の
交流電流を電圧設定器8によって定められた発電機負荷
電圧に相当する界磁電流としてブラシ13aに流し、発
電機1の端子電圧を電圧設定器8の電圧設定値に制御す
る。
【0193】ここで、ブラシ13a、13bは並列に接
続され、界磁巻線5a、5bに直列に接続されるので、
電源変圧器15、整流器14からの無負荷励磁電流相当
に整流した励磁電流と、サイリスタ整流器11aからの
負荷励磁電流相当に整流した励磁電流との両方が界磁巻
線5a、5bに流れる。ブラシ13a、13bの両方か
ら流入する励磁電流により、回転子4に磁束を生じ、こ
の磁束が発電機1の電機子コイルに作用して発電機1に
端子電圧を発生させる。
【0194】この第14の実施の形態によれば、サイリ
スタ整流器11a、電源変圧器15、整流器14、界磁
遮断器12a、12b、ブラシ13a、13bなどの界
磁回路を構成する機器の定格は、界磁巻線に流す電流を
分担することになり、分担比が1:1の場合には、同一
容量の発電機に対する励磁回路を構成するサイリスタ整
流器11a、界磁遮断器12a、ブラシ13a、サイリ
スタ整流器11b、界磁遮断器12b、ブラシ13bお
よびそれらを接続する導体などの機器の容量は約1/2
に低減できる。これらの界磁回路を構成する機器の定格
電圧を低減すれば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶え
る絶縁も必要では無いことから、小型で安価な励磁制御
装置を供給できる。
【0195】発電機1の端子電圧制御は、電源変圧器1
5、整流器14の無負荷励磁量と、サイリスタ整流器1
1aの負荷励磁量とに分担して実行される。従って、い
ずれか一方の装置に故障が発生して励磁電流を流せなく
なった場合においても、無効電力の変動は発生するもの
の界磁喪失になることは無く、発電機1をゆっくり停止
させることができることから、電力系統3に対して急激
な変動を与えず安定した運転を供給できる。
【0196】自動電圧調整器7は、発電機1の端子電圧
調整制御について、電圧設定器8の調整に応じた負荷電
圧調整を実行することで、励磁制御を二重に設備した割
には電圧調整制御は、従来システムと同じく1個で機能
を満足することから、励磁制御設備を簡素化することが
できる。
【0197】以上の説明では、サイリスタ整流器11a
を純ブリッジで構成することでで説明したが、サイリス
タ整流器11aを混合ブリッジで構成するようにしても
良い。混合ブリッジで構成したサイリスタ整流器は、純
ブリッジで構成したサイリスタ整流器よりも安価とな
り、急速減励磁制御ができないが、発電機1の無負荷電
圧相当の励磁電流制御を実行する整流器として適用する
ことで、励磁制御機能を低下させることなく安価なシス
テムを供給することができる。
【0198】次に、本発明の第15の実施の形態を説明
する。図15は本発明の第15の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第15の実施の形
態は、図3に示した第3の実施の形態に対し、第1のサ
イリスタ整流器11aから界磁巻線5a、5bの双方に
発電機1の負荷電圧に相当する界磁電流を供給すると共
に、第2のサイリスタ整流器から界磁巻線5a、5bの
双方に発電機1の無負荷電圧に相当する界磁電流を供給
するようにしたものである。図3に示した第3の実施の
形態と同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省
略する。
【0199】図15において、界磁回路は励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12aを経てブラシ13aに接続する回
路と、励磁用変圧器10から純ブリッジで構成されたサ
イリスタ整流器11b、界磁遮断器12bを経てブラシ
13bに接続する回路との2回路で構成される。
【0200】発電機1の端子電圧は計器用変圧器6によ
り検出されて自動電圧調整器7に取り込まれる。自動電
圧調整器7では、検出した発電機端子電圧と電圧設定器
8に設定された電圧設定値との偏差を演算する。この偏
差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10の
励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、サイリス
タ整流器11a、11bのパルス位相値に変換して出力
する。
【0201】自動電圧調整器7より出力される両方のサ
イリスタ整流器11a、11bへのパルス信号は、パル
ス変圧器16にてサイリスタ整流器11aとサイリスタ
整流器11bに分岐される。これにより、サイリスタ整
流器11aとサイリスタ整流器11bとは、全く同じ整
流調整制御を実行する。従って、自動電圧調整器7から
サイリスタ整流器11a、11bへの整流パルス信号に
は、発電機1の無負荷電圧に相当する励磁電流と発電機
負荷電圧に相当する界磁電流の制御量が含まれる。
【0202】ここで、ブラシ13a、13bは並列に接
続され、界磁巻線5a、5bに直列に接続されているの
で、サイリスタ整流器11aからの負荷励磁電流相当に
整流した励磁電流と、サイリスタ整流器11bからの無
負荷励磁電流相当に整流した励磁電流との両方が界磁巻
線5a、5bに流れる。ブラシ13a、13bの両方か
ら流入する励磁電流により、回転子4に磁束を生じ、こ
の磁束が発電機1の電機子コイルに作用して発電機1に
端子電圧を発生させる。
【0203】この第15の実施の形態によれば、サイリ
スタ整流器11a、11b、界磁遮断器12a、12
b、ブラシ13a、13bなどの界磁回路を構成する機
器の定格は、界磁巻線に流す電流を分担することにな
り、分担比が1:1の場合には、同一容量の発電機に対
する励磁回路を構成するサイリスタ整流器11a、界磁
遮断器12a、ブラシ13a、サイリスタ整流器11
b、界磁遮断器12b、ブラシ13およびそれらを接続
する導体などの機器の容量は約1/2に低減できる。こ
れらの界磁回路を構成する機器の定格電圧を低減すれ
ば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える絶縁も必要で
は無いことから、小型で安価な励磁制御装置を供給でき
る。また、サイリスタ整流器11a、11bを純ブリッ
ジで構成しているので、系統故障などの場合に必要とさ
れる急速減励磁を実行することができる。
【0204】ここで、サイリスタ整流器11aとサイリ
スタ整流器11bとを純ブリッジで構成することに代え
て、サイリスタ整流器11aとサイリスタ整流器11b
とを混合ブリッジで構成することも可能である。
【0205】次に、本発明の第16の実施の形態を説明
する。図16は本発明の第16の実施の形態に係わる発
電機の励磁装置の構成図である。この第16の実施の形
態は、図4に示した第4の実施の形態に対し、第1のサ
イリスタ整流器11aから界磁巻線5a、5bの双方に
発電機1の負荷電圧に相当する界磁電流を供給すると共
に、第2のサイリスタ整流器から界磁巻線5a、5bの
双方に発電機1の無負荷電圧に相当する界磁電流を供給
するようにしたものである。図4に示した第4の実施の
形態と同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省
略する。
【0206】図16において、界磁回路は励磁用変圧器
10から純ブリッジで構成されたサイリスタ整流器11
a、界磁遮断器12aを経てブラシ13aに接続する回
路と、励磁用変圧器10から純ブリッジで構成されたサ
イリスタ整流器11b、界磁遮断器12bを経てブラシ
13bに接続する回路との2回路で構成される。
【0207】自動電圧調整器7aおよび自動電圧調整器
7bでは、検出した発電機端子電圧と電圧設定器8a、
8bに設定された電圧設定値との偏差を演算する。この
偏差を同期用変圧器9から取り込んだ励磁用変圧器10
の励磁電源電圧波形と同期した同期信号により、2個の
サイリスタ整流器11a、11bのパルス位相値に変換
して整流調整制御を実行する。
【0208】すなわち、自動電圧調整器7bからサイリ
スタ整流器11bへの整流調整制御では、励磁用変圧器
10の交流電流を発電機の無負荷励磁電流相当に整流し
た励磁電流としてブラシ13に流す。一方、自動電圧調
整器7aからサイリスタ整流器11aへの整流調整制御
では、励磁用変圧器10の交流電流を電圧設定器8aに
よって定められた発電機1の負荷電圧に相当する界磁電
流としてブラシ13aに流し、発電機1の端子電圧を電
圧設定器8aの電圧設定値に制御する。
【0209】自動電圧調整器7aおよびサイリスタ整流
器11a、自動電圧調整器7bおよびサイリスタ整流器
11bの構成は同じであるので、電圧設定器8aと電圧
設定器8bとの電圧設定値を変更するだけで、サイリス
タ整流器11bの無負荷電圧に相当する励磁電流量とサ
イリスタ整流器11aの荷電圧に相当する励磁電流量の
分担は逆にすることができる。
【0210】ここで、ブラシ13a、13bは並列に接
続され、界磁巻線5a、5bに接続されているので、サ
イリスタ整流器11aからの負荷励磁電流相当に整流し
た励磁電流と、サイリスタ整流器11bからの無負荷励
磁電流相当に整流した励磁電流との両方が界磁巻線5
a、5bに流れる。ブラシ13a、13bの両方から流
入する励磁電流により、回転子4に磁束を生じ、この磁
束が発電機1の電機子コイルに作用して発電機に端子電
圧を発生させる。
【0211】この第16の実施の形態によれば、サイリ
スタ整流器11a、11b、界磁遮断器12a、12
b、ブラシ13a、13bなどの界磁回路を構成する機
器の定格は、界磁巻線に流す電流を分担することにな
り、分担比が1:1の場合には、同一容量の発電機に対
する励磁回路を構成するサイリスタ整流器11a、界磁
遮断器12a、ブラシ13a、サイリスタ整流器11
b、界磁遮断器12b、ブラシ13bおよびそれらを接
続する導体などの機器の容量は約1/2に低減できる。
これらの界磁回路を構成する機器の定格電圧を低減すれ
ば、試験電圧も低減でき、高電圧に絶える絶縁も必要で
は無いことから、小型で安価な励磁制御装置を供給でき
る。また、サイリスタ整流器11a、11bを純ブリッ
ジで構成しているので、系統故障などの場合に必要とさ
れる急速減励磁を実行することができる。
【0212】発電機1の端子電圧制御は、サイリスタ整
流器11bの無負荷励磁量とサイリスタ整流器11aの
負荷励磁量に分担して実行される。いずれか一方の装置
に故障が発生して励磁電流を流せなくなった場合におい
ても、無効電力の変動は発生するものの界磁喪失になる
ことは無く、発電機をゆっくり停止させることができる
ことから、電力系統に対して急激な変動を与えず安定し
た運転を供給できる。自動電圧調整器7bの電圧調整制
御は、無負荷電圧相当の励磁電流制御となるために、ほ
ぼ一定励磁制御を実行するのみで良く、発電機1の端子
電圧調整制御は、自動電圧調整器7の電圧設定器8の調
整に応じた発電機の負荷電圧相当の励磁電流制御で行う
ことになり、励磁制御を二重に設備した割には制御機能
を簡素化することができる。
【0213】ここで、サイリスタ整流器11aとサイリ
スタ整流器11bとを純ブリッジで構成することに代え
て、サイリスタ整流器11aを純ブリッジで構成し、サ
イリスタ整流器11bを混合ブリッジで構成するように
しても良い。
【0214】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、界磁巻線
を複数設け複数の界磁回路を形成するので、界磁回路を
構成する機器の定格電圧と電流を下げることができる。
従って、大容量の発電機であっても適正に界磁電流を供
給できる。
【0215】これにより、複数台の小容量の発電機に代
えて1台の大容量の発電機の設置が可能となり、発電機
台数を低減できる。つまり、大容量発電機に対して、制
御機器の開発を必要としない機器の選定、発電機の効率
アップ、建設コストの低減、点検保守の簡素化などの発
電設備の建設時の要求に合わせることができる。
【0216】また、複数の界磁巻線の励磁電流の分担に
よって、無負荷励磁電流量相当を発電機運転中は常時流
しておき、負荷に相当する励磁電流量のみを加算する制
御方式を採用できることから励磁制御が簡素化され、発
電機容量に対して安価で小型の励磁制御装置が供給でき
る。
【0217】複数の界磁巻線は、通常の運転では和動で
作用し、大容量の発電機の励磁量に見合った励磁を供給
するが、励磁電流の流れる方向を逆にすることにより差
動で作用させることが可能であり、この場合には、系統
故障などが発生した場合の急速減励磁が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図9】本発明の第9の実施の形態に係わる発電機の励
磁装置の構成図。
【図10】本発明の第10の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図。
【図11】本発明の第11の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図。
【図12】本発明の第12の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図。
【図13】本発明の第13の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図。
【図14】本発明の第14の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図。
【図15】本発明の第15の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図。
【図16】本発明の第16の実施の形態に係わる発電機
の励磁装置の構成図。
【図17】従来の発電機の励磁装置の構成図。
【符号の説明】
1…発電機、2…並列遮断器、3…電力系統、4…回転
子、5…界磁巻線、6…計器用変圧器、7…自動電圧調
整器、8…電圧設定器、9…同期用変圧器、10…励磁
用変圧器、11…サイリスタ整流器、12…界磁遮断
器、13…ブラシ、14…整流器、15…電源変圧器、
16…パルス変圧器、17…回転整流器、18…AC発
電機
フロントページの続き (72)発明者 阿部 真也 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5H590 AA03 AA04 AA21 AB10 CC18 CC26 CC37 CC38 CD01 CE01 DD24 DD33 DD64 DD77 EB02 FC15 GA02 HA02 HB02 JA11 JB06 5H619 AA01 BB02 BB06 BB08 BB13 PP02 PP12 PP35 PP36

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を
    供給する第1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻
    線のうちの他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電
    流に相当する界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流
    器と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当す
    る界磁電流が出力されるように前記第1のサイリスタ整
    流器にゲート指令を出力すると共に他方の界磁巻線に前
    記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流が出力さ
    れるように前記第2のサイリスタ整流器にゲート指令を
    出力する自動電圧調整器とを備えたことを特徴とする発
    電機の励磁装置。
  2. 【請求項2】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を
    供給するサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のう
    ちの他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相
    当する界磁電流を供給する整流器と、一方の界磁巻線に
    前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出力される
    ように前記サイリスタ整流器にゲート指令を出力する自
    動電圧調整器とを備えたことを特徴とする発電機の励磁
    装置。
  3. 【請求項3】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を
    供給する第1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻
    線のうちの他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電
    流に相当する界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流
    器と、前記発電機の端子電圧が所定の電圧設定値になる
    ようにゲート指令を出力する自動電圧調整器と、前記自
    動電圧調整器からのゲート指令を前記第1のサイリスタ
    整流器および前記第2のサイリスタ整流器に分配するパ
    ルス変圧器とを備えたことを特徴とする発電機の励磁装
    置。
  4. 【請求項4】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を
    供給する第1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻
    線のうちの他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電
    流に相当する界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流
    器と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当す
    る界磁電流が出力されるように前記第1のサイリスタ整
    流器にゲート指令を出力する第1の自動電圧調整器と、
    他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当す
    る界磁電流が出力されるように前記第2のサイリスタ整
    流器にゲート指令を出力する第2の自動電圧調整器とを
    備えたことを特徴とする発電機の励磁装置。
  5. 【請求項5】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を
    供給する第1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻
    線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器を介して前記発
    電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給するA
    C発電機と、前記AC発電機に界磁電流を供給する第2
    のサイリスタ整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機の
    負荷電圧に相当する界磁電流が出力されるように前記第
    1のサイリスタ整流器にゲート指令を出力すると共に他
    方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する
    界磁電流が出力されるように前記AC発電機の界磁電流
    を制御する前記第2のサイリスタ整流器にゲート指令を
    出力する自動電圧調整器とを備えたことを特徴とする発
    電機の励磁装置。
  6. 【請求項6】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を
    供給するサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻線のう
    ちの他方の界磁巻線に回転整流器を介して前記発電機の
    無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給するAC発電
    機と、前記AC発電機に界磁電流を供給する整流器と、
    一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁
    電流が出力されるように前記サイリスタ整流器にゲート
    指令を出力する自動電圧調整器とを備えたことを特徴と
    する発電機の励磁装置。
  7. 【請求項7】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、2個の界磁巻線を有し前記発電機の
    2個の界磁巻線に回転整流器を介して界磁電流を供給す
    るAC発電機と、前記AC発電機の一方の界磁巻線に界
    磁電流を供給する第1のサイリスタ整流器と、前記AC
    発電機の他方の界磁巻線に界磁電流を供給する第2のサ
    イリスタ整流器と、前記発電機の端子電圧が所定の電圧
    設定値になるようにゲート指令を出力する自動電圧調整
    器と、前記自動電圧調整器からのゲート指令を前記第1
    のサイリスタ整流器および前記第2のサイリスタ整流器
    に分配するパルス変圧器とを備えたことを特徴とする発
    電機の励磁装置。
  8. 【請求項8】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流を
    供給する第1のサイリスタ整流器と、前記2個の界磁巻
    線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器を介して前記発
    電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流を供給するA
    C発電機と、前記AC発電機に界磁電流を供給する第2
    のサイリスタ整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機の
    負荷電圧に相当する界磁電流が出力されるように前記第
    1のサイリスタ整流器にゲート指令を出力する第1の自
    動電圧調整器と、他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷
    励磁電流に相当する界磁電流が出力されるように前記第
    2のサイリスタ整流器にゲート指令を出力する第2の自
    動電圧調整器とを備えたことを特徴とする発電機の励磁
    装置。
  9. 【請求項9】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値に
    なるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発電
    機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられた
    2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方の
    界磁巻線に回転整流器を介して前記発電機の負荷電圧に
    相当する界磁電流を供給する第1のAC発電機と、前記
    2個の界磁巻線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器を
    介して前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流
    を供給する第2のAC発電機と、前記第1のAC発電機
    に界磁電流を供給する第1のサイリスタ整流器と、前記
    第2のAC発電機に界磁電流を供給する第2のサイリス
    タ整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧に
    相当する界磁電流が出力されるように前記第1のサイリ
    スタ整流器にゲート指令を出力すると共に他方の界磁巻
    線に前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電流が
    出力されるように前記第2のサイリスタ整流器にゲート
    指令を出力する自動電圧調整器とを備えたことを特徴と
    する発電機の励磁装置。
  10. 【請求項10】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発
    電機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられ
    た2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方
    の界磁巻線に回転整流器を介して前記発電機の負荷電圧
    に相当する界磁電流を供給する第1のAC発電機と、前
    記2個の界磁巻線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器
    を介して前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電
    流を供給する第2のAC発電機と、前記第1のAC発電
    機に界磁電流を供給するサイリスタ整流器と、前記第2
    のAC発電機に界磁電流を供給する整流器と、一方の界
    磁巻線に前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出
    力されるように前記サイリスタ整流器にゲート指令を出
    力する自動電圧調整器とを備えたことを特徴とする発電
    機の励磁装置。
  11. 【請求項11】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発
    電機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられ
    た2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方
    の界磁巻線に界磁電流を供給する第1のAC発電機と、
    前記2個の界磁巻線のうちの他方の界磁巻線に界磁電流
    を供給する第2のAC発電機と、前記第1のAC発電機
    に界磁電流を供給する第1のサイリスタ整流器と、前記
    第2のAC発電機に界磁電流を供給する第2のサイリス
    タ整流器と、前記発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるようにゲート指令を出力する自動電圧調整器と、
    前記自動電圧調整器からのゲート指令を前記第1のサイ
    リスタ整流器および前記第2のサイリスタ整流器に分配
    するパルス変圧器とを備えたことを特徴とする発電機の
    励磁装置。
  12. 【請求項12】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発
    電機の励磁装置において、前記発電機の磁極に設けられ
    た2個の界磁巻線と、前記2個の界磁巻線のうちの一方
    の界磁巻線に回転整流器を介して前記発電機の負荷電圧
    に相当する界磁電流を供給する第1のAC発電機と、前
    記2個の界磁巻線のうちの他方の界磁巻線に回転整流器
    を介して前記発電機の無負荷励磁電流に相当する界磁電
    流を供給する第2のAC発電機と、前記第1のAC発電
    機に界磁電流を供給する第1のサイリスタ整流器と、前
    記第2のAC発電機に界磁電流を供給する第2のサイリ
    スタ整流器と、一方の界磁巻線に前記発電機の負荷電圧
    に相当する界磁電流が出力されるように前記第1のサイ
    リスタ整流器にゲート指令を出力する第1の自動電圧調
    整器と、他方の界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流
    に相当する界磁電流が出力されるように前記第2のサイ
    リスタ整流器にゲート指令を出力する第2の自動電圧調
    整器とを備えたことを特徴とする発電機の励磁装置。
  13. 【請求項13】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発
    電機の励磁装置において、前記界磁巻線に前記発電機の
    負荷電圧に相当する界磁電流を供給する第1のサイリス
    タ整流器と、前記界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電
    流に相当する界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流
    器と、前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出力
    されるように前記第1のサイリスタ整流器にゲート指令
    を出力すると共に前記発電機の無負荷励磁電流に相当す
    る界磁電流が出力されるように前記第2のサイリスタ整
    流器にゲート指令を出力する自動電圧調整器とを備えた
    ことを特徴とする発電機の励磁装置。
  14. 【請求項14】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発
    電機の励磁装置において、前記界磁巻線に前記発電機の
    負荷電圧に相当する界磁電流を供給するサイリスタ整流
    器と、前記界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電流に相
    当する界磁電流を供給する整流器と、前記発電機の負荷
    電圧に相当する界磁電流が出力されるように前記サイリ
    スタ整流器にゲート指令を出力する自動電圧調整器とを
    備えたことを特徴とする発電機の励磁装置。
  15. 【請求項15】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発
    電機の励磁装置において、前記界磁巻線に界磁電流を供
    給する第1のサイリスタ整流器と、前記界磁巻線に界磁
    電流を供給する第2のサイリスタ整流器と、前記発電機
    の端子電圧が所定の電圧設定値になるようにゲート指令
    を出力する自動電圧調整器と、前記自動電圧調整器から
    のゲート指令を前記第1のサイリスタ整流器および前記
    第2のサイリスタ整流器に分配するパルス変圧器とを備
    えたことを特徴とする発電機の励磁装置。
  16. 【請求項16】 発電機の端子電圧が所定の電圧設定値
    になるように発電機の界磁巻線に界磁電流を供給する発
    電機の励磁装置において、前記界磁巻線に前記発電機の
    負荷電圧に相当する界磁電流を供給する第1のサイリス
    タ整流器と、前記界磁巻線に前記発電機の無負荷励磁電
    流に相当する界磁電流を供給する第2のサイリスタ整流
    器と、前記発電機の負荷電圧に相当する界磁電流が出力
    されるように前記第1のサイリスタ整流器にゲート指令
    を出力する第1の自動電圧調整器と、前記発電機の無負
    荷励磁電流に相当する界磁電流が出力されるように前記
    第2のサイリスタ整流器にゲート指令を出力する第2の
    自動電圧調整器とを備えたことを特徴とする発電機の励
    磁装置。
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JP2007288834A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Chugoku Electric Power Co Inc:The 界磁電流の制御システム
KR101486753B1 (ko) * 2013-06-20 2015-02-04 두산엔진주식회사 초전도 발전 시스템

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