JP2001327123A - アウタロータタイプ回転電機 - Google Patents

アウタロータタイプ回転電機

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JP2001327123A
JP2001327123A JP2000145372A JP2000145372A JP2001327123A JP 2001327123 A JP2001327123 A JP 2001327123A JP 2000145372 A JP2000145372 A JP 2000145372A JP 2000145372 A JP2000145372 A JP 2000145372A JP 2001327123 A JP2001327123 A JP 2001327123A
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Japan
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stator
peripheral side
casing
rotor type
bearing bracket
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JP2000145372A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Nakahama
敬文 中濱
Kiyoshi Matsumoto
貴與志 松本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定子巻線の冷却を強化できる構造をなすアウ
タロータタイプ回転電機を提供すること。 【解決手段】固定子鉄心1に固定子巻線2を配し、その
内周側に固定子軸3を配し、固定子鉄心1の外周側に回
転子6を配し、回転子6の外周側にケーシング9を配
し、ケーシング9の両側に固定子軸3に取り付けられた
軸受5を格納した軸受ブラケット4を配し、軸受ブラケ
ット4から反鉄心側にノーズコーン状のケーシング9を
突出させ、軸受ブラケット4の外周側と内周側の間に半
径方向リブ4hを配し、半径方向リブ4hの中間に円周
方向リング状リブ4eを配し、これらリブ間を通気口4
iとし、リング状リブ4eから機内側にガイド板12を
突出して配し、突出したガイド板12の機内側先端部
を、固定子巻線2の外周側に沿うように配し、ガイド板
12の一部を回転子6の半径方向回転壁に対向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アウタロータタイ
プ回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来例に係るアウタロータタ
イプ誘導発電機(以下、発電機と称する)の構成を示す
断面図である。この発電機は、チュ−ブラ水車発電機の
ように水流中にて使用される。
【0003】図11において、固定子鉄心1は固定子巻
線2をスロット内に納めており、固定子軸3はこれらを
取り付けている。固定子軸3は固定子軸取り付け部3a
に嵌合して取り付けられている。軸受けブラケット4
は、軸受5を介して回転子6を支承する。軸受けブラケ
ット4は、軸受けブラケット外周部4a、軸受けブラケ
ットハウジング部4b、半径方向リブ4h、通気口4i
からなる。回転子鉄心7は回転子導体8を納めており、
回転子エンドリング7aを有する。ケーシング9は、軸
流インペラ10を外周側に配している。ケーシング11
はノーズコーン状をなしている。
【0004】次に、上記の如く構成した発電機の通風冷
却系について説明する。
【0005】発電機内部においては、回転子鉄心7と固
定子鉄心1で鉄損、回転子導体8と固定子巻線2で銅
損、軸受5とケーシング9で摩擦損が発生する。
【0006】図11には、矢印(先端を塗りつぶした短
い矢印)で機内流体、ここでは空気の流れを示してい
る。発電機の回転によって、軸受けブラケット4、回転
子鉄心7、回転子エンドリング7aなど回転子の壁面に
沿って空気が外径方向に流れ、壁面近傍で循環流れを生
じる。軸受けブラケット4の機内側と機外側ではそれぞ
れの昇圧効果が相殺され、ブラケット通気口4iにおけ
るブラケット前後の流入流出はほとんどない。一方、機
外では矢印(先端が開いた長い矢印)で示すように水が
流れる。
【0007】そして、固定子巻線2、固定子鉄心1で発
生する損失の大部分は、エアギャップを介して、回転子
鉄心7、回転子導体8を通り、ケーシング9から周囲流
水へ放熱される。回転子の損失の一部は、機内空気を介
してケーシング9から周囲流水へ放熱される。また、固
定子側で発生する損失の一部は、固定子軸3から固定子
取付部3aを介して周囲流水へ伝熱する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような冷却系の発
電機においては、固定子巻線2、固定子鉄心1で発生す
る損失の大部分は、エアギャップを介して回転側に放熱
するため、エアギャップで温度勾配が大きくなり、固定
子巻線2の温度が高くなる。この温度を固定子巻線温度
の絶縁許容温度以下に低減するには、鉄心体積や導体体
積を大きくして、発熱密度を下げ、放熱面積を拡大する
必要がある。このため従来では、重量増加、マシンサイ
ズの大型化などの問題があった。
【0009】本発明の目的は、固定子巻線の冷却を強化
できる構造をなすアウタロータタイプ回転電機を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のアウタロータタイプ回転電機
は以下の如く構成されている。
【0011】(1)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は、固定子鉄心に固定子巻線を配し、その内周側に固
定子軸を配し、前記固定子鉄心の外周側にエアギャップ
を介して回転子を配し、前記回転子の外周側にケーシン
グを配し、前記ケーシングの両側に前記固定子軸に取り
付けられた軸受を格納した軸受ブラケットを配し、前記
軸受ブラケットから反鉄心側にノーズコーン状のケーシ
ングを突出させたアウタロータタイプ回転電機におい
て、前記軸受ブラケットの外周側と内周側の間に半径方
向リブを配し、前記半径方向リブの中間に円周方向リン
グ状リブを配し、これらリブ間を通気口とし、前記リン
グ状リブから機内側にガイド板を突出して配し、前記突
出したガイド板の機内側先端部を、前記固定子巻線の外
周側に沿うように配し、前記ガイド板の一部を前記回転
子の半径方向回転壁に対向させる。
【0012】(2)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は上記(1)に記載の回転電機であり、かつ前記ガイ
ド板を、前記円周方向リング状リブから、反鉄心側の前
記ケーシングの内周側に対向させるように配した。
【0013】(3)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は上記(2)に記載の回転電機であり、かつ前記ガイ
ド板の内周側から前記固定子軸に向け、軸流ファンブレ
ードを配した。
【0014】(4)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は上記(2)に記載の回転電機であり、かつ前記ガイ
ド板の外周側から前記ケーシングに向け、軸流ファンブ
レードを配した。
【0015】(5)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は上記(3)または(4)に記載の回転電機であり、
かつ前記軸流ファンブレードの断面形状を対称翼にし
た。
【0016】(6)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の回転電機
であり、かつ前記軸受けブラケットの内周側の前記半径
方向リブの断面を、軸流ファンブレード形状とした。
【0017】(7)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の回転電機
であり、かつ前記軸受けブラケットの外周側の前記半径
方向リブの断面を、軸流ファンブレード形状とした。
【0018】(8)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は上記(6)または(7)に記載の回転電機であり、
かつ前記軸受けブラケットの前記半径方向リブの断面を
対称翼の形状とした。
【0019】(9)本発明のアウタロータタイプ回転電
機は、固定子鉄心に固定子巻線を配し、その内周側に固
定子軸を配し、前記固定子鉄心の外周側にエアギャップ
を介して回転子を配し、前記回転子の外周側にケーシン
グを配し、前記ケーシングの両側に前記固定子軸に取り
付けられた軸受を格納した軸受ブラケットを配し、前記
軸受ブラケットから反鉄心側にノーズコーン状のケーシ
ングを突出させたアウタロータタイプ回転電機におい
て、前記固定子軸を中空とし、この中空部に周囲流体を
流す。
【0020】(10)本発明のアウタロータタイプ回転
電機は、固定子鉄心に固定子巻線を配し、その内周側に
固定子軸を配し、前記固定子鉄心の外周側にエアギャッ
プを介して回転子を配し、前記回転子の外周側にケーシ
ングを配し、前記ケーシングの両側に前記固定子軸に取
り付けられた軸受を格納した軸受ブラケットを配し、前
記軸受ブラケットから反鉄心側にノーズコーン状のケー
シングを突出させたアウタロータタイプ回転電機におい
て、前記固定子鉄心または前記固定子軸に軸方向通風路
を設け、前記軸受ブラケットの外周側と内周側の間に半
径方向リブを配し、前記半径方向リブの中間に円周方向
リング状リブを配し、これらリブ間を通気口とし、前記
リング状リブから機内側にガイド板を突出して配し、前
記突出したガイド板の機内側先端部を、前記固定子鉄心
の外径と前記固定子巻線の外径の間に対向するように配
し、前記軸受けブラケットの内周側または外周側の半径
方向リブの断面を軸流ファンブレード形状または対称翼
形状とした。
【0021】上記手段を講じた結果、それぞれ以下のよ
うな作用を奏する。
【0022】(1)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、従来構造のように、回転子エンドリングや
ノーズコーン状ケーシングなど回転子の壁面近傍で循環
流れが発生するのではなく、その昇圧効果で、軸受けブ
ラケットのリブ間の内径側通気口から鉄心側へ流入した
空気は、ガイド板と固定子巻線の間の空間を通る。また
空気の一部は、固定子巻線の内周側から、鉄心より突出
した巻線ストレート部を通り、回転子エンドリング端
面、ケーシング内周側に沿って流れ、反鉄心側へ流出す
る。このように固定子巻線の周囲を、周囲水流で冷却さ
れノーズコーン状ケーシング側から流入した空気が流れ
るようになり、空気温度が低くなり、固定子巻線から空
気への熱通過率が大きくなる。
【0023】(2)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、空気がノーズコーン状ケーシングの内周側
に沿って流れるため、上記(1)よりよく冷却された空
気が、ノーズコーン状ケーシング側から流入するように
なる。
【0024】(3)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、回転子の回転による軸流ファンの昇圧効果
で、リブ間の内径側の通気口から鉄心側へ流入した空気
は、ガイド板と固定子巻線の間の空間を通る。また空気
の一部は、固定子巻線の内周側から、鉄心より突出した
巻線ストレート部を通り、回転子エンドリング端面、ケ
ーシング内周側に沿って流れ、ノーズコーン状ケーシン
グ側へ流出する。なお、ブレードの取付角度が逆の時に
は空気の流入流出方向も逆になる。
【0025】また、逆の回転方向の場合には、空気がリ
ブ間の外径側の通気口から鉄心側へ流入するときには、
流入した空気は回転子エンドリング端面に衝突した後、
ガイド板と巻線間の空間を通る。また空気の一部は、鉄
心より突出した巻線ストレート部を通り、固定子巻線の
内周側に沿って流れ、軸流ファンを通り、リブ間の内径
側の通気口からノーズコーン状ケーシング側へ流出す
る。
【0026】このように、固定子巻線の周囲をノーズコ
ーン状ケーシング側から流入した空気が大きい流速で流
れるようになり、固定子巻線から空気への熱通過率が大
きくなる。
【0027】(4)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、回転子の回転により軸流ファンの昇圧効果
で、リブ間の内径側の通気口から鉄心側へ流入した空気
は、ガイド板と固定子巻線の間の空間を通る。また空気
の一部は、固定子巻線の内周側から、鉄心より突出した
巻線ストレート部を通り、回転子エンドリング端面、ケ
ーシング内周側に沿って流れ、軸流ファンを通り、ノー
ズコーン状ケーシング側へ流出する。
【0028】一方、逆の回転方向の場合には、リブ間の
外径側の通気口から鉄心側へ流入した空気は、軸流ファ
ンを通り、回転子エンドリング端面に衝突した後、ガイ
ド板と固定子巻線の間の空間を通る。また空気の一部
は、鉄心より突出した巻線ストレート部を通り、固定子
巻線の内周側に沿って流れ、リブ間の内径側の通気口か
らノーズコーン状ケーシング側へ流出する。
【0029】このように、固定子巻線の周囲をノーズコ
ーン状ケーシング側から流入した空気が大きい流速で流
れるようになり、固定子巻線から空気への熱通過率が大
きくなる。
【0030】(5)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、軸流ファンブレードの断面形状を対称翼に
することにより、いずれの回転方向でも、固定子巻線の
周囲をノーズコーン状ケーシング側から流入した空気
が、軸流ファンをスムーズに流れるようになり、固定子
巻線から空気への熱通過率が大きくなる。
【0031】(6)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、回転子の回転による軸流ファンブレード形
状をなす軸受けブラケットの内周側の半径方向リブの昇
圧効果で、リブ間の内径側の通気口から鉄心側へ流入し
た空気は、ガイド板と固定子巻線の間の空間を通る。ま
た空気の一部は、固定子巻線の内周側から、鉄心より突
出した巻線ストレート部を通り、回転子エンドリング端
面、ケーシングの内周側に沿って流れ、ノーズコーン状
ケーシング側へ流出する。
【0032】一方、逆の回転方向の場合には、リブ間の
外径側の通気口から鉄心側へ流入した空気は、回転子エ
ンドリング端面に衝突した後、ガイド板と固定子巻線の
間の空間を通る。また空気の一部は、鉄心より突出した
巻線ストレート部を通り、固定子巻線の内周側に沿って
流れ、リブ間の内径側の通気口からノーズコーン状ケー
シング側へ流出する。
【0033】このように、固定子巻線の周囲をノーズコ
ーン状ケーシング側から流入した空気が流れるようにな
り、固定子巻線から空気への熱通過率が大きくなる。
【0034】(7)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、軸受けブラケットの外周側の半径方向リブ
の断面を軸流ファンブレード形状とすることにより、上
記(5)よりも大きな昇圧効果が得られ、流量が多くな
り、固定子巻線から空気への熱通過率が大きくなる。
【0035】(8)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、軸受けブラケットの半径方向リブの断面を
対称翼の形状とすることにより、いずれの回転方向で
も、固定子巻線の周囲をノーズコーン状ケーシング側か
ら流入した空気が、軸受けブラケットの半径方向リブを
スムーズに流れるようになり、固定子巻線から空気への
熱通過率が大きくなる。
【0036】(9)本発明のアウタロータタイプ回転電
機によれば、固定子軸を中空とし、この中空部に周囲流
体を流すことにより、固定子鉄心、固定子巻線から固定
子軸の中空部を通る流体に放熱をし、固定子鉄心、固定
子巻線から流体への熱通過率が大きくなる。
【0037】(10)本発明のアウタロータタイプ回転
電機によれば、軸受けブラケットの内周側または外周側
の半径方向リブにて昇圧された空気は、固定子鉄心また
は固定子軸の軸方向通風路に流入し、さらに反対側の半
径方向リブにて昇圧され、エアギャップを通って、機内
を循環する。このように空気が循環することにより、軸
方向通風路、エアギャップ側から機内空気に放熱をし、
固定子鉄心、固定子巻線から空気への熱通過率が大きく
なる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、実施
の形態について説明する。
【0039】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図1において図11と同一な
部分には同符号を付してある。
【0040】図1の構成では、軸受けブラケット4の外
周側と内周側の間に半径方向リブ4c,4dを配し、リ
ブの中間に円周方向リング状リブ4eを配し、これらリ
ブ間を通気口4f(外周側)、4g(内周側)としてい
る。さらに、リング状リブ4eから機内側にガイド板1
2を突出させて配し、突出したガイド板12の機内側先
端部12aを固定子巻線外周側2aに沿うように配し、
ガイド板12の一部(ガイド板回転子半径方向回転壁対
向部)12bを回転子エンドリング(回転子半径方向回
転壁)7bに対向させる。
【0041】これにより、従来の構造のように回転子エ
ンドリング7aや、ノーズコーン状ケーシング11な
ど、回転子の壁面近傍で循環流れをするのではなく、そ
の昇圧効果により、軸受けブラケット4のリブ4c,4
d間の内径側通気口4gから鉄心側へ流入した空気は、
ガイド板12と固定子巻線2の間の空間を通る。また空
気の一部は、固定子巻線2内周側から、固定子鉄心1よ
り突出した巻線ストレート部2bを通り、回転子エンド
リング7aの端面、ケーシング9の内周側に沿って流
れ、反鉄心側へ流出する。
【0042】このように、固定子巻線2の周囲は周囲水
流で冷却され、ノーズコーン状のケーシング11側から
流入した空気が流れるようになり、空気温度が低くな
り、固定子巻線2から空気への熱通過率が大きくなり、
固定子巻線2の温度が低くなる。
【0043】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図2において図1,図11と
同一な部分には同符号を付してある。
【0044】図2の構成では、円周方向リング状リブ4
eからガイド板13を、反鉄心側のノーズコーン状ケー
シング11の内周側に対向させるように配している。こ
れにより、空気がノーズコーン状ケーシング11の内周
側に沿って流れるため、第1の実施の形態の場合より
も、ノーズコーン状ケーシング11の内周側にてよく冷
却された空気が、軸受けブラケット4の機内側に流入す
るようになり、固定子巻線2の温度が低くなる。
【0045】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図3において図1,図2,図
11と同一な部分には同符号を付してある。
【0046】図3の構成では、円周方向リング状リブ4
eからガイド板13を、反鉄心側のノーズコーン状ケー
シング11の内周側に対向させるように配し、ガイド板
13の内周側から固定子軸3に向け、軸流ファンブレー
ド13aを配している。これにより、ノーズコーン状ケ
ーシング11やガイド板13などの回転子とともに軸流
ファン13aが回転し、その昇圧効果で、リブ間の内径
側の通気口4gから鉄心側へ流入した空気は、ガイド板
13と固定子巻線2との間を通る。また空気の一部は、
固定子巻線2内周側から、固定子鉄心1より突出したと
ころの巻線2の隙間(巻線ストレート部2b)を通り、
回転子エンドリング7bの端面、ケーシング9の内周側
に沿って流れ、ノーズコーン状ケーシング11側へ流出
する。
【0047】なお、本第3の実施の形態では、ブレード
の取付角度が逆の場合には空気の流入流出方向も逆にな
るが、混乱を避けるため、取付角度については省略して
いる。
【0048】一方、逆の回転方向の場合には、空気がリ
ブ間の外径側の通気口4fから鉄心側へ流入するときに
は、流入した空気は回転子エンドリング7bの端面に衝
突した後、ガイド板13と固定子巻線2の間を通る。ま
た空気の一部は、固定子鉄心1より突出した巻線ストレ
ート部2bを通り、固定子巻線2内周側に沿って流れ、
軸流ファン13aを通り、リブ間の内径側の通気口4g
からノーズコーン状ケーシング11側へ流出する。
【0049】このように、固定子巻線2の周囲を、ノー
ズコーン状ケーシング11側から流入した空気が大きい
流速で流れるようになり、固定子巻線2から空気への熱
通過率が大きくなり、固定子巻線2の温度が低くなる。
【0050】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図4において図1乃至図3,
図11と同一な部分には同符号を付してある。
【0051】図4の構成では、円周方向リング状リブ4
eからガイド板13を、反鉄心側のノーズコーン状ケー
シング11の内周側に対向させるように配し、ガイド板
13の外周側からノーズコーン状ケーシング11に向
け、軸流ファンブレード13bを配している。これによ
り、回転子の回転により軸流ファン13bが回転し、そ
の昇圧効果で、リブ間の内径側の通気口4gから鉄心側
へ流入した空気は、ガイド板13と固定子巻線2との間
を通る。また空気の一部は、固定子巻線2の内周側か
ら、固定子鉄心1より突出した巻線ストレート部2bを
通り、回転子エンドリング7bの端面、ケーシング9の
内周側に沿って流れ、軸流ファン13bを通り、ノーズ
コーン状ケーシング11側へ流出する。
【0052】一方、逆の回転方向の場合には、リブ間の
外径側の通気口4fから鉄心側へ流入した空気は、軸流
ファン13bを通り、回転子エンドリング7bの端面に
衝突した後、ガイド板13と巻線2の間を通る。また空
気の一部は、固定子鉄心1より突出した巻線ストレート
部2bを通り、固定子巻線2の内周側に沿って流れ、リ
ブ間の内径側の通気口4gからノーズコーン状ケーシン
グ11側へ流出する。
【0053】このように、固定子巻線2の周囲を、ノー
ズコーン状ケーシング11側から流入した空気が大きい
流速で流れるようになり、固定子巻線2から空気への熱
通過率が大きくなり、固定子巻線2の温度が低くなる。
【0054】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図5において図1乃至図4,
図11と同一な部分には同符号を付してある。
【0055】図5の構成では、第3、4の実施の形態の
回転電機において、軸流ファンブレードの断面形状を対
称翼13cにする。図5は図4の構造を基に示した。こ
れにより、いずれの回転方向でも、固定子巻線2の周囲
をノーズコーン状ケーシング11側から流入した空気
が、対称翼13cの軸流ファンをスムーズに流れるよう
になり、固定子巻線2から空気への熱通過率を大きくで
きる。
【0056】(第6の実施の形態)図6は、本発明の第
6の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図6において図1乃至図5,
図11と同一な部分には同符号を付してある。
【0057】図6の構成では、第1の実施の形態の回転
電機において、軸受けブラケット4の内周側の半径方向
リブ4dの断面を軸流ファンブレード形状4hとしてい
る。これにより、回転子の回転による軸流ファンブレー
ド形状をなす軸受けブラケット4の内周側の半径方向リ
ブ4hの昇圧効果で、リブ間の内径側の通気口4gから
鉄心側へ流入した空気は、ガイド板13と巻線2の間を
通る。また空気の一部は、固定子巻線2の内周側から、
固定子鉄心1より突出した巻線ストレート部2bを通
り、回転子エンドリング7bの端面、ケーシング9の内
周側に沿って流れ、ノーズコーン状ケーシング11側へ
流出する。
【0058】一方、逆の回転方向の場合には、リブ間の
外径側の通気口4fから鉄心側へ流入した空気は、回転
子エンドリング7b端面に衝突した後、ガイド板13と
巻線2の間を通る。また空気の一部は、固定子鉄心1よ
り突出した巻線ストレート部2bを通り、固定子巻線2
の内周側に沿って流れ、リブ間の内径側の通気口4gか
らノーズコーン状ケーシング11側へ流出する。
【0059】このように、固定子巻線2の周囲を、ノー
ズコーン状ケーシング11側から流入した空気が流れる
ようになり、固定子巻線2から空気への熱通過率が大き
くなり、固定子巻線2の温度が低くなる。
【0060】(第7の実施の形態)図7は、本発明の第
7の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図7において図1乃至図6,
図11と同一な部分には同符号を付してある。
【0061】図7の構成では、第1の実施の形態の回転
電機において、軸受けブラケット4の外周側の半径方向
リブ4cの断面を軸流ファンブレード形状4iとしてい
る。これにより、第5の実施の形態の場合よりも大きな
半径位置にあるブレード形状のリブによって、大きな昇
圧効果が得られ、空気の循環流量が多くなり、固定子巻
線2から空気への熱通過率が大きくなり、固定子巻線2
の温度が低くなる。
【0062】(第8の実施の形態)図8は、本発明の第
8の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図8において図1乃至図7,
図11と同一な部分には同符号を付してある。
【0063】図8の構成では、第6、7の実施の形態の
回転電機において、軸受けブラケット4の半径方向リブ
4c、4dの断面を、対称翼の形状4jとし、取り付け
角をθと−θとしている。これにより、いずれの回転方
向でも、固定子巻線2の周囲をノーズコーン状ケーシン
グ11側から流入した空気が、対称翼形状の2段の軸受
けブラケット半径方向リブ4cと4dにより、スムーズ
に流れるようになる。よって、空気の循環流量が多くな
り、固定子巻線2から空気への熱通過率が大きくなり、
固定子巻線2の温度が低くなる。
【0064】(第9の実施の形態)図9は、本発明の第
9の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発電機の
構成を示す断面図である。図9において図1乃至図8,
図11と同一な部分には同符号を付してある。
【0065】図9の構成では、固定子軸3に中空部3b
を設け、この中空部3bに周囲流体を流す。これによ
り、固定子鉄心1、固定子巻線2から固定子軸3の中空
部3bを通る流体に放熱をし、固定子鉄心1、固定子巻
線2から流体への熱通過率が大きくなり、固定子巻線2
の温度が低くなる。
【0066】(第10の実施の形態)図10は、本発明
の第10の実施の形態に係るアウタロータタイプ誘導発
電機の構成を示す断面図である。図10において図1乃
至図9,図11と同一な部分には同符号を付してある。
【0067】図10の構成では、固定子鉄心1もしくは
固定子軸3に軸方向通風路を設け(図10では、固定子
鉄心1に軸方向通風路1bを設けた)、軸受ブラケット
4の外周側4aと内周側4bの間に半径方向リブ4c、
4dを配し、かつリブの中間に円周方向リング状リブ4
eを配している。さらに、リング状リブ4eから機内側
にガイド板12を突出させて配し、突出したガイド板1
2の機内側先端部12aを、固定子鉄心1の外径と固定
子巻線2の外径との間に対向するように配している。そ
して、軸受けブラケット4の内周側リブ4d、もしくは
外周側の半径方向リブ4c断面を、取り付け角β、−β
の、軸流ファンブレード形状4l,4mとしている(対
称翼でも同様である)。
【0068】これにより、軸受けブラケット4の内周側
リブ4d、もしくは外周側の半径方向リブ4cにて昇圧
された空気は、固定子鉄心1の軸方向通風路1bもしく
は固定子軸3の軸方向通風路(不図示)に流入し、さら
に反対側の半径方向リブ、エアギャップを通って、機内
を循環する。このように循環することにより、固定子側
の軸方向通風路1b、固定子のエアギャップ側から機内
空気に放熱をするため、固定子鉄心1、固定子巻線2か
ら空気への熱通過率が大きくなり、固定子巻線2の温度
が低くなる。
【0069】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、固定子巻線の冷却を強
化できる構造をなすアウタロータタイプ回転電機を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図9】本発明の第9の実施の形態に係るアウタロータ
タイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図10】本発明の第10の実施の形態に係るアウタロ
ータタイプ誘導発電機の構成を示す断面図。
【図11】従来例に係るアウタロータタイプ誘導発電機
の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…固定子鉄心 2…固定子巻線 2a…固定子巻線外周側 2b…固定子巻線ストレート部 3…固定子軸 3a…固定子軸取り付け部 4…軸受けブラケット 4a…軸受けブラケット外周部 4b…軸受けブラケットハウジング部 4c…外周側半径方向リブ 4d…内周側半径方向リブ 4e…円周方向リング状リブ 4f…リブ間外周側通気口 4g…リブ間内周側通気口 4h…半径方向リブ 4i…通気口 5…軸受 6…回転子 7…回転子鉄心 7a…回転子エンドリング 7b…回転子エンドリング 8…回転子導体 9…ケーシング 10…軸流インペラ 11…ノーズコーン状のケーシング 12…ガイド板 12a…ガイド板の機内側先端部 12b…ガイド板回転子半径方向回転壁対向部 13…ノーズコーン側ガイド板 13a…ガイド板内周側軸流ファン(軸流ファンブレー
ド) 13b…ガイド板外周側軸流ファン(軸流ファンブレー
ド) 13c…ガイド板外周側軸流ファン対称翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H609 BB02 BB19 BB21 BB23 PP02 PP06 PP08 PP09 PP10 QQ02 QQ04 QQ07 QQ10 QQ12 RR26 RR35 RR38 RR39 RR73

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子鉄心に固定子巻線を配し、その内周
    側に固定子軸を配し、前記固定子鉄心の外周側にエアギ
    ャップを介して回転子を配し、前記回転子の外周側にケ
    ーシングを配し、前記ケーシングの両側に前記固定子軸
    に取り付けられた軸受を格納した軸受ブラケットを配
    し、前記軸受ブラケットから反鉄心側にノーズコーン状
    のケーシングを突出させたアウタロータタイプ回転電機
    において、 前記軸受ブラケットの外周側と内周側の間に半径方向リ
    ブを配し、 前記半径方向リブの中間に円周方向リング状リブを配
    し、 これらリブ間を通気口とし、 前記リング状リブから機内側にガイド板を突出して配
    し、 前記突出したガイド板の機内側先端部を、前記固定子巻
    線の外周側に沿うように配し、 前記ガイド板の一部を前記回転子の半径方向回転壁に対
    向させることを特徴とするアウタロータタイプ回転電
    機。
  2. 【請求項2】前記ガイド板を、前記円周方向リング状リ
    ブから、反鉄心側の前記ケーシングの内周側に対向させ
    るように配したことを特徴とする請求項1に記載のアウ
    タロータタイプ回転電機。
  3. 【請求項3】前記ガイド板の内周側から前記固定子軸に
    向け、軸流ファンブレードを配したことを特徴とする請
    求項2に記載のアウタロータタイプ回転電機。
  4. 【請求項4】前記ガイド板の外周側から前記ケーシング
    に向け、軸流ファンブレードを配したことを特徴とする
    請求項2に記載のアウタロータタイプ回転電機。
  5. 【請求項5】前記軸流ファンブレードの断面形状を対称
    翼にしたことを特徴とする請求項3または4に記載のア
    ウタロータタイプ回転電機。
  6. 【請求項6】前記軸受けブラケットの内周側の前記半径
    方向リブの断面を、軸流ファンブレード形状としたこと
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアウタ
    ロータタイプ回転電機。
  7. 【請求項7】前記軸受けブラケットの外周側の前記半径
    方向リブの断面を、軸流ファンブレード形状としたこと
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアウタ
    ロータタイプ回転電機。
  8. 【請求項8】前記軸受けブラケットの前記半径方向リブ
    の断面を対称翼の形状としたことを特徴とする請求項6
    または7に記載のアウタロータタイプ回転電機。
  9. 【請求項9】固定子鉄心に固定子巻線を配し、その内周
    側に固定子軸を配し、前記固定子鉄心の外周側にエアギ
    ャップを介して回転子を配し、前記回転子の外周側にケ
    ーシングを配し、前記ケーシングの両側に前記固定子軸
    に取り付けられた軸受を格納した軸受ブラケットを配
    し、前記軸受ブラケットから反鉄心側にノーズコーン状
    のケーシングを突出させたアウタロータタイプ回転電機
    において、 前記固定子軸を中空とし、この中空部に周囲流体を流す
    ことを特徴とするアウタロータタイプ回転電機。
  10. 【請求項10】固定子鉄心に固定子巻線を配し、その内
    周側に固定子軸を配し、前記固定子鉄心の外周側にエア
    ギャップを介して回転子を配し、前記回転子の外周側に
    ケーシングを配し、前記ケーシングの両側に前記固定子
    軸に取り付けられた軸受を格納した軸受ブラケットを配
    し、前記軸受ブラケットから反鉄心側にノーズコーン状
    のケーシングを突出させたアウタロータタイプ回転電機
    において、 前記固定子鉄心または前記固定子軸に軸方向通風路を設
    け、 前記軸受ブラケットの外周側と内周側の間に半径方向リ
    ブを配し、 前記半径方向リブの中間に円周方向リング状リブを配
    し、 これらリブ間を通気口とし、 前記リング状リブから機内側にガイド板を突出して配
    し、 前記突出したガイド板の機内側先端部を、前記固定子鉄
    心の外径と前記固定子巻線の外径の間に対向するように
    配し、前記軸受けブラケットの内周側または外周側の半
    径方向リブの断面を軸流ファンブレード形状または対称
    翼形状としたことを特徴とするアウタロータタイプ回転
    電機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2022044970A1 (ja) * 2020-08-28 2022-03-03 ミネベアミツミ株式会社 回転機器
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