JP2001325429A - 資産流動化方法及びシステム並びにその方法を実現するプログラムを格納した記録媒体 - Google Patents

資産流動化方法及びシステム並びにその方法を実現するプログラムを格納した記録媒体

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JP2001325429A
JP2001325429A JP2000140786A JP2000140786A JP2001325429A JP 2001325429 A JP2001325429 A JP 2001325429A JP 2000140786 A JP2000140786 A JP 2000140786A JP 2000140786 A JP2000140786 A JP 2000140786A JP 2001325429 A JP2001325429 A JP 2001325429A
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Shinya Hirata
信哉 平田
Masashi Takeda
真史 竹田
Masahiro Sakashita
正洋 坂下
Akira Ishibashi
耀 石橋
Masayuki Nakagawa
雅之 中川
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Hitachi Ltd
Mitsubishi HC Capital Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Capital Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別目的会社の設置を不要とし、税法上での
納税義務を生じさせることなくオリジネータの持ってい
る資産を流動化する。 【解決手段】 債権等の資産を持ちこれを流動化して
現金化したいオリジネータ1は、所持している資産を信
託会社2に信託する。資産の信託を受けた信託会社2
は、受け取った資産に対する信託受益権をオリジネータ
1に与える。信託会社2は、信託された信託財産を根
拠に、投資家4からノンリコース・ローンを受け付け
る。そして、信託会社2は、この投資家4から貸し付
けられた金銭を、信託受益権に基づく元本償還としてオ
リジネータ1に譲渡する。また、信託会社2は、キャ
ッシュフローによって得た利益の一部を利息として投資
家に還元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、資産流動化方法及
びシステム並びにその方法を実現するプログラムを格納
した記録媒体に係り、特に、特別目的会社を必要としな
い信託を用いた資産流動化方法及びシステム並びにその
方法を実現するプログラムを格納した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、信託を用いた資産の流動化は、
特別目的会社を設立し、この会社に信託受益権を売却し
なければならないものであった。
【0003】図8は従来技術による信託を用いた資産の
流動化について説明する図であり、以下、図8を参照し
て従来技術を説明する。図8において、1はオリジネー
タ、2は信託会社、3は特別目的会社(SPC)、4は
投資家である。
【0004】従来技術による信託を用いた資産の流動化
は、図8に示すように、所持している資産を換金したい
オリジネータ1と、資産の信託を受ける信託会社2と、
信託受益権を購入し、これを証券化して投資家に販売す
る特別目的会社3と、証券を購入する投資家4とが連携
して次のように行っていた。
【0005】すなわち、図8において、債権等の資産
を持ちこれを流動化して現金化したいオリジネータ1
は、所持している資産を信託会社2に信託する。資産
の信託を受けた信託会社2は、受け取った資産に対する
信託受益権をオリジネータ1に与える。オリジネータ
1は、信託受益権を特別目的会社3に売却する。、
特別目的会社3は、購入した信託受益権を分割して証券
を発行して、この証券を投資家4に販売し、発行代金を
得る。特別目的会社3は、投資家4から受け取った代
金を、購入した信託受益権の買取り代金としてオリジネ
ータ1に支払う。以上により、オリジネータ1は、自分
が持つ資産を流動化して現金を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る信託を用いた資産の流動化は、オリジネータと、信託
会社と、特別目的会社と、投資家との4者により行わ
れ、特に、特別目的会社の設置が必須である。そして、
オリジネータは、信託受益権を特別目的会社に売却する
必要があった。このような4者間での資産の流動化スキ
ームは、オリジネータの倒産リスクを分離し、投資家の
リスク負担を軽減する効果を得ることができるが、一方
で、権利の移転やSPCの設立等について複雑な手続き
を要し、さらに運用にかかるコストの増加をもたらすも
のであった。
【0007】本発明の目的は、資産の流動化スキームを
簡略化し、運用コスト軽減を考慮した資産の流動化方法
及びシステム並びにその方法を実現するためのプログラ
ムを格納した記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、所定の信託条件(例えば、資産の格付け、額、資産
に設定される証券の満期等)に基づくオリジネータから
の資産の信託の申込みを受け、前記信託条件を用いて受
託を行うか否かの受託判定を行い、判定結果に応じて信
託受益権を前記オリジネータに付与し、前記資産に対す
る投資家からの金銭の貸付を受け、この貸付けられた金
銭を原資として前記オリジネータに元本償還を行うこと
により達成される。ここで、金銭の貸付は、ノンリコー
ス・ローンとしても良い。
【0009】また、前記目的は、オリジネータからの資
産の信託の申込みを受け付ける受付手段と、前記信託の
申込みに応じて信託を設定された資産に関連するデータ
を管理する第1の管理手段と、前記資産に対する投資家
からの金銭の借入データを管理する第2の管理手段と、
前記信託設定された資産に関連するデータと前記金銭の
借入データとに基づいて前記オリジネータへの元本償還
処理を行う手段とを備えたことにより達成される。ここ
で、前記金銭の借入データに基づいて投資家への利息計
算を行う手段を備えても良い。
【0010】また、前記目的は、信託を用いた資産流動
化方法において、資産を流動化して現金化したいオリジ
ネータが資産を信託会社に信託して信託受益権を得、信
託会社が、信託された資産のリース契約エンドユーザと
の間で行ってリース債権を得て、リース債権を投資家に
譲渡し、投資家から受け取ったリース債権の譲渡代金を
信託受益権に基づく元本償還としてオリジネータに譲渡
することにより達成される。
【0011】なお、本発明は、前述の機能を達成するプ
ログラム、そのプログラムを格納した記録媒体であって
も良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による信託を用いた
資産の流動化方法及びシステムの実施形態を図面により
詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施形態による信託
を用いた資産の流動化について説明する図であり、図1
における符号は図8の場合と同一である。本発明の第1
の実施形態は、主に資産自体がキャッシュフローを生み
出す場合に適用されるものである。本発明の第1の実施
形態による信託を用いた資産の流動化スキームは、図1
に示すように、オリジネータ1と、信託会社2と、投資
家4とにより行われる。そして、資産の流動化は、次の
ように行われる。
【0014】債権等の資産を持ちこれを流動化して現
金化したいオリジネータ1は、所持している資産を信託
会社2に信託する。資産の信託を受けた信託会社2
は、受け取った資産に対する信託受益権をオリジネータ
1に与える。信託会社2は、信託された信託財産を根
拠に、投資家4からノンリコース・ローンを受け付け
る。そして、信託会社2は、この投資家4から貸し付
けられた金銭を、信託受益権に基づく元本償還としてオ
リジネータ1に譲渡する。また、信託会社2は、キャ
ッシュフローによって得た利益の一部を利息として投資
家に還元する。前述において、投資家4は、融資会社で
あってもよく、その際、融資会社は、別途設置した特別
目的会社に対して、ノンリコース・ローン債権を譲渡す
ることもできる。また、投資家4からの貸付は、ノンリ
コース・ローンに限らず、その他の形態の貸付であって
も良い。
【0015】前述のノンリコース・ローンとは、 受託者であるオリジネータが破綻したとしても信託財
産がオリジネータの破産財団(更正財団)とされなこ
と。 オリジネータは、投資家または融資会社に対して責務
を負担しないこと。 投資家または融資会社に対する責務返済の原資信託財
産のみが引当てとなっていること。 投資家または融資会社に対する元利返済後に残余財産
がある場合には、受益者にバリバスで元本償還及び配当
がされないこと。 を言う。
【0016】このようなノンリコース・ローンとした場
合、例えば、オリジネータの倒産に際して、信託財産が
オリジネータの更正財団とならないため、特別目的会社
を設けることなく、オリジネータの倒産リスクを分離
し、投資家のリスク負担を軽減することができるという
効果を得ることができる。
【0017】また、前述において、オリジネータは、信
託受益権の元本が金銭で還元された場合、原則として、
資産計上している信託受益権の消滅を認識することにな
る。そして、オリジネータにおける会計処理は、融資会
社の信託に対するノンリコース・ローンが前述した4つ
の条件を満たすものとして、信託のバランスシート(信
託した資産と融資会社からの借入れ金)を自社のバラン
スシートに反映させて行われる。
【0018】信託は、受託した融資会社への返済原資と
なっており、また、オリジネータは、信託の融資会社か
らの借入れに何らの返済義務を負っていないことから、
信託のバランスシートを自社のバランスシートに反映さ
せないという方法をとることができる。この場合、オリ
ジネータは、金銭による信託受益権の元本償還を受けた
後、実質的なオフバランス効果を得ることになる(純額
処理)。また、信託会社をあたかもオリジネータの子会
社とも見做して、オリジネータのバランスシートに信託
のバランスシート(受託財産と融資会社からの借入れ
金)を合算して自社のバランスシートに反映させるよう
にすることもできる(総額処理)。
【0019】前述した本発明の第1の実施形態によれ
ば、特別目的会社の設置を不要とすることができ、信託
受益権の特別目的会社への譲渡の必要もないので、権利
の移転や特別目的会社の設置等についての複雑な手続き
を軽減することができ、さらに、運用コストの軽減、税
法上のメリットを考慮した資産の流動化スキームを実現
することが可能となる。また、信託会社にとって金融商
品の多様化によるサービスの充実を図ることも可能とな
る。
【0020】図2は本発明の第1の実施形態による信託
を用いた資産の流動化スキームを実現する信託システム
の構成を示す図である。図2に示す信託システムは、図
1のオリジネータ1、信託会社2のそれぞれで運用され
るシステムであり、それぞれのデータベース(DB)で
後述するデータを管理し、このデータを用いた処理をそ
れぞれのサーバが実行される。この際、サーバで実現さ
れる処理プログラムは、磁気ディスク、光ディスク等の
可搬記録媒体に格納されて提供されても良い。
【0021】図3は図2に示す信託システムを用いた信
託設定迄の処理を説明するフローチャートであり、以
下、図2、図3を参照して、信託設定までの処理動作を
説明する。
【0022】(1)資産を流動化して現金化するため
に、資産についての信託設定を希望するオリジネータ1
は、自DBを参照して、資産の価額、資産の完済期日、
資産のリスク量、資産に対する格付、債務者情報、キャ
ッシュフロー情報等の資産明細情報を提示して、信託会
社へ資産の信託の申込みを行う。信託会社2は、オリジ
ネータ1からの資産明細情報を取得すると、その資産明
細情報を自DBに格納する(ステップS1)。
【0023】(2)また、資産情報を取得した信託会社
2は、信託期間、運用方法指針、運用指示の有無、運用
指示者、受益者等の信託条件をオリジネータ1から受領
し、かかる信託条件データを自DBに格納する(ステッ
プS2)。
【0024】(3)次に、信託条件の合意が得られるか
否かに応じて信託受託の可否を判定し、信託受託不可の
場合、条件再提示を受け入れるか否か判断し、受け入れ
可能な場合、ステップS2からの処理へ戻り、受け入れ
不可の場合処理を終了する(ステップS3、S6)。
【0025】(4)ステップS3で、信託受託可能と判
定された場合、信託会社2は、信託受益権データを作成
し、その信託受益権データを自DBに格納し、その後、
信託受益権データと共に信託条件データをオリジネータ
1へ送付する。オリジネータ1は、受領した信託受益権
データと信託条件データとを自DBに格納する(ステッ
プ5)。
【0026】前述した処理フローによる信託条件の合意
迄のスキームは、オリジネータと信託会社との間におい
て事前に行われていても構わない。このような場合、合
意が得られた信託条件データ及び資産明細情報等を信託
会社の信託システムで管理することとなる。
【0027】図4は信託システムを用いた信託設定後の
処理を説明するフローチャートであり、以下、図2、図
4を参照して、信託設定後の処理を説明する。
【0028】(1)信託会社2は、信託設定を行うと資
産明細情報に基づいて投資家からの借入条件を作成して
投資家へ提示する。なお、この借入条件は、オリジネー
タ1が作成した資産明細情報から作成される(ステップ
S1)。
【0029】(2)信託会社2は、投資家からの信託財
産に対する貸付の応募を受けると、予めDBで管理して
いる債権者(投資家)の格付け、評判等の債権者情報、
あるいは、新たに入手した債権者情報に基づいて借入判
定を行い、借入不可と判定した場合、ここでの処理を終
了する。なお、信託会社、オリジネータ、または、銀行
等の第三者のいずれでも投資家として応募することがで
きる。(ステップS2、S3)。
【0030】(3)ステップS3の判定で、信託会社2
は、借入可能と判定した場合、信託財産たる債権の回収
状況、投資家との取引情報等を含む取引情報をDBへ格
納する。(ステップS4)。
【0031】(4)投資家からの借り入れを行うと、こ
の借り入れを原資としてオリジネータへの元本の償還を
行い、この処理を終了する(ステップS5)。
【0032】前述したような処理を行うことにより資産
の流動化を達成することができる。なお、投資家への元
本、利息、配当等の支払いは、信託財産である資産に係
るキャッシュフローを原資として行われる。
【0033】図5は本発明の本発明の第2の実施形態に
よる信託を用いた資産の流動化について説明する図であ
る。この第2の実施形態は、主に、資産の運用がキャッ
シュフローを生み出す場合に用いられる。図5におい
て、5はエンドユーザ(EU)であり、他の符号は図1
の場合と同一である。この第2の実施形態は、オリジネ
ータが持つ資産が第三者にリースすることが可能な資
産、例えば、土地、建物、機械、器具等である場合に、
その資産を流動化して現金化する場合の例である。な
お、ここで説明する実施形態は、リース契約から生まれ
るキャッシュフローを用いたスキームとして説明する
が、この実施形態は、その他、不動産の賃貸契約等を用
いたスキームであってもよい。
【0034】図示本発明の第2の実施形態は、オリジネ
ータ1と、信託会社2と、投資家4と、エンドユーザ5
とにより行われる。そして、資産の流動化は、次のよう
に行われる。
【0035】資産を持ちこれを流動化して現金化した
いオリジネータ1は、所持している資産を信託会社2に
信託する。資産の信託を受けた信託会社2は、受け取
った資産に対する信託受益権をオリジネータ1に与え
る。投資家は信託した資産から生まれるキャッシュフ
ローを原資とする貸付(例えば、ノンリコース・ロー
ン)を信託財産に対して行う。信託会社は、前記貸し
付けられた資金を原資にオリジネータに元本償還を行
う。信託会社2は、エンドユーザ5との間で、信託さ
れた資産のリース契約を行い、エンドユーザ5からの
リース料の支払いを受ける。信託会社は、リース料を
原資として投資家に元本、利息、その他配当があれば配
当の支払を行う。
【0036】図6は本発明の第2の実施形態による信託
を用いた資産の流動化スキームを実現する信託システム
の構成を示す図である。図6に示す信託システムは、図
5のオリジネータ1、信託会社2のそれぞれで運用され
るシステムであり、それぞれのDBで後述するデータを
管理し、このデータを用いた処理をそれぞれのサーバが
実行する。この際、サーバで実現される処理プログラム
は、磁気ディスク、光ディスク等の可搬記録媒体により
提供されても良い。
【0037】図7は信託システムを用いた信託設定後の
処理を説明するフローチャートである。なお、ここで説
明する第2の実施形態における信託システムを用いた信
託設定前の処理については、図3により説明した第1の
実施形態の場合と同様の処理で行うことが可能であり、
ここでは説明は省略する。また、第2の実施形態におい
て、資産明細情報には、物の特定情報、価額、資産のリ
スク量、キャッシュフロー情報等がある。以下、図6、
図7を参照して、信託設定後の処理について説明する。
【0038】(1)信託会社2は、信託設定を行うとリ
ースの募集を行う。エンドユーザ5からのリースの募集
を受けると、予めDBで管理しているエンドユーザの格
付け、評判等のエンドユーザ情報、あるいは、新たに入
手したエンドユーザ情報に基づいてエンドユーザ審査を
行う。なお、エンドユーザの審査は、外部機関に委託し
て行っても良い(ステップS1)。
【0039】(2)次に、リース契約データを作成して
エンドユーザに提示する。このリース契約データに基づ
くリース契約の合意が得られるか否か判断し、契約締結
が不可能な場合、ここでの処理を終了する。そして、契
約締結を行う場合、リース契約データをDBに格納する
(ステップS2、S3)。
【0040】(3)次に、信託会社は、投資家に対し
て、前記リース契約にかかるキャッシュフローを返済原
資とする貸付の募集を行い、投資家からの前記貸付に対
する応募を受けると、予めDBで管理している債権者
(投資家)の格付け、評判等の債権者情報、あるいは、
新たに入手した債権者情報に基づいて借入可否の判定を
行い、不可であればここでの処理を終了する(ステップ
S4、S5)。
【0041】(4)ステップS5の判定で、借入可能の
場合、リース料の回収状況、投資家との取引情報等を含
む取引情報をDBへ格納する。そして、投資家からの借
り入れを行うと、この借り入れを原資としてオリジネー
タへの元本償還を行う(ステップS6、S7)。
【0042】前述したような処理を行うことにより資産
の流動化を達成することができる。なお、投資家への元
本、利息、配当等の支払いは、信託財産である資産の運
用に係るキャッシュフローを原資として行われる。ま
た、リース契約が成立した後に信託設定を行うことも可
能である。その場合は、ステップS4から処理が開始さ
れることになる。
【0043】前述した本発明の第2の実施形態によって
も、第1の実施形態の場合と同様な効果を得ることがで
きる。また、この実施形態は、オリジネータが持つ資産
が、すでにオリジネータによってリースされているよう
な場合にも適用することができ、この場合、オリジネー
タは、自分がすでにリースしてしまっている資産であっ
ても、その資産を流動化して現金化することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
動化スキームを簡略化し、運用コスト軽減を考慮した資
産の流動化方法を提供することができる。また、特別目
的会社を設けずに倒産リスクを分離し、投資家のリスク
負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による信託を用いた資
産の流動化について説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による信託を用いた資
産の流動化スキームを実現する信託システムの構成を示
す図である。
【図3】図2に示す信託システムを用いた信託設定迄の
処理を説明するフローチャートである。
【図4】図2に示す信託システムを用いた信託設定後の
処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態による信託を用いた資
産の流動化について説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による信託を用いた資
産の流動化スキームを実現する信託システムの構成を示
す図である。
【図7】図6に示す信託システムを用いた信託設定後の
処理を説明するフローチャートである。
【図8】従来技術による信託を用いた資産の流動化につ
いて説明する図である。
【符号の説明】
1 オリジネータ 2 信託会社 3 特別目的会社(SPC) 4 投資家 5 エンドユーザ(EU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 真史 東京都港区西新橋二丁目15番12号 日立ク レジット株式会社内 (72)発明者 坂下 正洋 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所ビジネスソリューション開 発本部内 (72)発明者 石橋 耀 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所ビジネスソリューション開 発本部内 (72)発明者 中川 雅之 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所ビジネスソリューション開 発本部内 Fターム(参考) 5B055 BB20 CA05 CC04 CC10 CC13 EE02 EE21 EE27 FA01 FB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信託を用いた資産流動化方法において、
    所定の信託条件に基づくオリジネータからの資産の信託
    の申込みを受け、前記信託条件を用いて受託判定を行
    い、この判定結果に応じて信託受益権を前記オリジネー
    タに付与し、前記資産に対する投資家からの金銭の貸付
    を受け、この貸付けられた金銭を原資として前記オリジ
    ネータに元本償還を行うことを特徴とする資産流動化方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の資産流動化方法におい
    て、前記投資家からの金銭の貸付は、ノンリコース・ロ
    ーンであることを特徴とする資産流動化方法。
  3. 【請求項3】 信託を用いた資産流動化システムにおい
    て、オリジネータからの資産の信託の申込みを受け付け
    る受付手段と、前記信託の申込みに応じて信託を設定さ
    れた資産に関連するデータを管理する第1の管理手段
    と、前記資産に対する投資家からの金銭の借入データを
    管理する第2の管理手段と、前記信託設定された資産に
    関連するデータと前記金銭の借入データとに基づいて前
    記オリジネータへの元本償還処理を行う手段とを備えた
    ことを特徴とする信託システム。
  4. 【請求項4】 請求項4記載の資産流動化システムにお
    いて、前記金銭の借入データに基づいて投資家への利息
    計算を行う手段を備えたことを特徴とする信託システ
    ム。
  5. 【請求項5】 信託を用いた資産流動化方法において、
    資産を流動化して現金化したいオリジネータが資産を信
    託会社に信託して信託受益権を得、信託会社が、信託さ
    れた資産のリース契約エンドユーザとの間で行ってリー
    ス債権を得て、リース債権を投資家に譲渡し、投資家か
    ら受け取ったリース債権の譲渡代金を信託受益権に基づ
    く元本償還としてオリジネータに譲渡することを特徴と
    する資産流動化方法。
  6. 【請求項6】 前記投資家は、購入したリース債権を貸
    付金であるとして、エンドユーザからのリース料を貸付
    金の一部または利息として受け取ることを特徴とする請
    求項5記載の資産流動化方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の資産流動化方法を実現す
    るために使用する、所定の信託条件に基づくオリジネー
    タからの資産の信託の申込みを受ける処理プログラム
    と、前記信託条件を用いて受託判定を行う処理プログラ
    ムと、この判定結果に応じて信託受益権を前記オリジネ
    ータに付与する処理プログラムと、前記資産に対する投
    資家からの金銭の貸付を受け、この貸付けられた金銭を
    原資として前記オリジネータに元本償還を行うための処
    理プログラムとを格納したことを特徴とする記録媒体。
JP2000140786A 2000-05-12 2000-05-12 資産流動化方法及びシステム並びにその方法を実現するプログラムを格納した記録媒体 Pending JP2001325429A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020009059A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 株式会社リアライズコーポレーション 情報処理装置
JP2020074237A (ja) * 2020-02-07 2020-05-14 株式会社リアライズコーポレーション 情報処理装置
JP2020091552A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 株式会社アイアイビー 知的財産情報管理システム、プログラム
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