JP2001323038A - 複合発泡体の製造方法 - Google Patents
複合発泡体の製造方法Info
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- JP2001323038A JP2001323038A JP2000140870A JP2000140870A JP2001323038A JP 2001323038 A JP2001323038 A JP 2001323038A JP 2000140870 A JP2000140870 A JP 2000140870A JP 2000140870 A JP2000140870 A JP 2000140870A JP 2001323038 A JP2001323038 A JP 2001323038A
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- polystyrene beads
- expandable polystyrene
- expandable
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】水発泡ポリウレタンフォーム中に発泡ポリスチ
レン系樹脂粒子を分散させた複合発泡体の難燃性を向上
させ、特に、JIS A9511燃焼性測定方法Bによ
り自己消火性のものを得る。 【解決手段】 難燃剤を含有せしめてなる特定の発泡性
ポリスチレンビーズを、水発泡性ウレタン組成物に混合
してなる発泡性組成物から複合発泡体を形成することに
より、難燃性に優れた複合発泡体が得られる。
レン系樹脂粒子を分散させた複合発泡体の難燃性を向上
させ、特に、JIS A9511燃焼性測定方法Bによ
り自己消火性のものを得る。 【解決手段】 難燃剤を含有せしめてなる特定の発泡性
ポリスチレンビーズを、水発泡性ウレタン組成物に混合
してなる発泡性組成物から複合発泡体を形成することに
より、難燃性に優れた複合発泡体が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】水発泡性ウレタン組成物と発泡性
ポリスチレンビーズを発泡させてなる複合発泡体の製造
方法に関する。本方法により得られる発泡体は断熱材、
シール材、止水剤、緩衝材などに好適である。
ポリスチレンビーズを発泡させてなる複合発泡体の製造
方法に関する。本方法により得られる発泡体は断熱材、
シール材、止水剤、緩衝材などに好適である。
【0002】
【従来の技術】今日ポリウレタンフォームは、配合組成
からフォームの性状を軟質、半硬質、硬質と幅広く容易
に調製し得るほか、原料となるウレタン原液が液状であ
ることからスラブ発泡、モールド発泡、注入発泡、スプ
レー発泡、連続ラミネートなどの各種成型方法の適用が
可能であり、緩衝材、吸音材、シール材、止水材、断熱
材などとして、自動車、家電、衣料、土木・建材などの
各種分野において幅広く使用されている。
からフォームの性状を軟質、半硬質、硬質と幅広く容易
に調製し得るほか、原料となるウレタン原液が液状であ
ることからスラブ発泡、モールド発泡、注入発泡、スプ
レー発泡、連続ラミネートなどの各種成型方法の適用が
可能であり、緩衝材、吸音材、シール材、止水材、断熱
材などとして、自動車、家電、衣料、土木・建材などの
各種分野において幅広く使用されている。
【0003】一方、これと比較して、発泡ポリスチレン
系樹脂は、軽量かつ高強度であり、また安価である等の
優位点を持つ。
系樹脂は、軽量かつ高強度であり、また安価である等の
優位点を持つ。
【0004】そこで、これら両者の特性を同時に発現さ
せるべく、ポリウレタン生成時の反応熱により、発泡性
ポリスチレンビーズを発泡させて、ポリウレタンフォー
ム中に発泡ポリスチレン系樹脂粒子を分散させた発泡体
は、特公昭47−25855や特公昭59−27765
等に示されるように、従来より知られている。
せるべく、ポリウレタン生成時の反応熱により、発泡性
ポリスチレンビーズを発泡させて、ポリウレタンフォー
ム中に発泡ポリスチレン系樹脂粒子を分散させた発泡体
は、特公昭47−25855や特公昭59−27765
等に示されるように、従来より知られている。
【0005】ところで近年、ポリウレタンフォームの発
泡剤として従来より主として使用されてきたフロン系発
泡剤は、温暖化の問題などから環境負荷の小さなガスへ
の転換が急務となっている中で、発泡剤として水を用い
る炭酸ガス発泡が注目されている。
泡剤として従来より主として使用されてきたフロン系発
泡剤は、温暖化の問題などから環境負荷の小さなガスへ
の転換が急務となっている中で、発泡剤として水を用い
る炭酸ガス発泡が注目されている。
【0006】そこで我々は、発泡性ポリスチレンビーズ
を、発泡剤として水を用いた水発泡性ウレタン組成物に
混合してなる発泡性組成物から複合発泡体を得ることを
検討してきた。組成物中の水は、イソシアネートと反応
することにより炭酸ガスを発生し、この炭酸ガス自体が
発泡剤として作用する一方、この反応により生じる反応
熱は、発泡性ポリスチレンビーズを発泡させるために利
用できる。
を、発泡剤として水を用いた水発泡性ウレタン組成物に
混合してなる発泡性組成物から複合発泡体を得ることを
検討してきた。組成物中の水は、イソシアネートと反応
することにより炭酸ガスを発生し、この炭酸ガス自体が
発泡剤として作用する一方、この反応により生じる反応
熱は、発泡性ポリスチレンビーズを発泡させるために利
用できる。
【0007】しかし、ポリウレタンフォームにおいて、
不燃性ガスであり発泡体中に残存しやすいフロン系発泡
剤を用いた場合と比較して、水を発泡剤とした場合に
は、炭酸ガスが容易に外気と置換されてしまうため、難
燃性に劣る傾向にある。さらに、発泡性ポリスチレンビ
ーズに含有させる発泡剤は通常ブタンやペンタンなどの
炭化水素であり、しかもポリウレタンフォーム中に発泡
性ポリスチレンビーズが分散して含有された複合発泡体
中においてはこれら可燃性を有する炭化水素が長期間残
存することになるため、充分に難燃性の高い複合発泡体
を得ることはより難しい。
不燃性ガスであり発泡体中に残存しやすいフロン系発泡
剤を用いた場合と比較して、水を発泡剤とした場合に
は、炭酸ガスが容易に外気と置換されてしまうため、難
燃性に劣る傾向にある。さらに、発泡性ポリスチレンビ
ーズに含有させる発泡剤は通常ブタンやペンタンなどの
炭化水素であり、しかもポリウレタンフォーム中に発泡
性ポリスチレンビーズが分散して含有された複合発泡体
中においてはこれら可燃性を有する炭化水素が長期間残
存することになるため、充分に難燃性の高い複合発泡体
を得ることはより難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、水発泡ポリウレタンフォーム中に発泡性ポ
リスチレンビーズを分散させた複合発泡体の難燃性を向
上させることにある。
する課題は、水発泡ポリウレタンフォーム中に発泡性ポ
リスチレンビーズを分散させた複合発泡体の難燃性を向
上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、難燃剤を含有
せしめてなる特定の発泡性ポリスチレンビーズを水発泡
性ウレタン組成物に混合し、反応熱によりポリスチレン
ビーズを発泡させてなる、難燃性に優れた複合発泡体の
製造方法を提供するものである。
せしめてなる特定の発泡性ポリスチレンビーズを水発泡
性ウレタン組成物に混合し、反応熱によりポリスチレン
ビーズを発泡させてなる、難燃性に優れた複合発泡体の
製造方法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において求められる複合発
泡体の難燃性はJIS A9511燃焼性測定方法Bに
より自己消火性を達成するレベル以上が好ましい。この
難燃性を満足させるために、以下のものを用いるのが好
ましい。
泡体の難燃性はJIS A9511燃焼性測定方法Bに
より自己消火性を達成するレベル以上が好ましい。この
難燃性を満足させるために、以下のものを用いるのが好
ましい。
【0011】本発明において用いられる発泡性ポリスチ
レンビーズの原料であるポリスチレン系樹脂は、スチレ
ン単独重合体でも、スチレンを50重量%以上含む共重
合体でも良い。スチレンと共重合する他の単量体として
は、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、t−ブ
チルスチレン、クロルスチレン等のスチレン系誘導体、
メチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、セチルメタクリレ
ート等のアクリル酸およびメタクリル酸のエステル、あ
るいはアクリロニトリル、ジメチルフマレート、エチル
フマレート、無水マレイン酸等の各種単量体が挙げら
れ、これらの単量体を単独もしくは2種以上混合して用
いることができる。また、より高い硬度を求める場合
は、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタク
リレート等の2官能性単量体を併用してもよいが、その
場合、ポリスチレン系樹脂ののびが落ちることがありう
るため、若干発泡倍率が落ちる傾向にあることに注意す
るのが好ましい。
レンビーズの原料であるポリスチレン系樹脂は、スチレ
ン単独重合体でも、スチレンを50重量%以上含む共重
合体でも良い。スチレンと共重合する他の単量体として
は、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、t−ブ
チルスチレン、クロルスチレン等のスチレン系誘導体、
メチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、セチルメタクリレ
ート等のアクリル酸およびメタクリル酸のエステル、あ
るいはアクリロニトリル、ジメチルフマレート、エチル
フマレート、無水マレイン酸等の各種単量体が挙げら
れ、これらの単量体を単独もしくは2種以上混合して用
いることができる。また、より高い硬度を求める場合
は、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタク
リレート等の2官能性単量体を併用してもよいが、その
場合、ポリスチレン系樹脂ののびが落ちることがありう
るため、若干発泡倍率が落ちる傾向にあることに注意す
るのが好ましい。
【0012】本発明で用いられる発泡性ポリスチレンビ
ーズに含有される難燃剤としては特に限定するものでは
ないが、ハロゲン化合物、リン化合物、無機化合物、シ
リコン化合物などが単独で、あるいは組み合わせて使用
できる。ハロゲン化合物としては、例えば、無水ヘット
酸、デクロランプラス、ヘキサブロモシクロドデカンな
どの脂環式ハロゲン化物、テトラブロモビスフェノール
A、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモ
フェニル)プロパン、ヘキサブロモベンゼン、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、2,
2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモ
フェニル)プロパン、デカブロモジフェニルオキサイ
ド、オクタブロモジフェニルオキサイド、ペンタブロモ
ジフェニルオキサイド、ポリペンタブロモベンジルアク
リレート、臭素化トリメチルペンチルイダンなどの芳香
族ハロゲン化物、塩素化パラフィンなどが挙げられる。
ーズに含有される難燃剤としては特に限定するものでは
ないが、ハロゲン化合物、リン化合物、無機化合物、シ
リコン化合物などが単独で、あるいは組み合わせて使用
できる。ハロゲン化合物としては、例えば、無水ヘット
酸、デクロランプラス、ヘキサブロモシクロドデカンな
どの脂環式ハロゲン化物、テトラブロモビスフェノール
A、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモ
フェニル)プロパン、ヘキサブロモベンゼン、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、2,
2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモ
フェニル)プロパン、デカブロモジフェニルオキサイ
ド、オクタブロモジフェニルオキサイド、ペンタブロモ
ジフェニルオキサイド、ポリペンタブロモベンジルアク
リレート、臭素化トリメチルペンチルイダンなどの芳香
族ハロゲン化物、塩素化パラフィンなどが挙げられる。
【0013】リン化合物としては、例えば、トリエチル
ホスフェートなどの脂肪族リン酸エステル、トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジル
ジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフ
ェート、ビスフェノールA−ビス(ジクレジルホスフェ
ート)などの芳香族リン酸エステル、トリスクロロエチ
ルホスフェート、トリスクロロプロピルホスフェート、
トリスジクロロプロピルホスフェートなどの含ハロゲン
リン酸エステル、鎖状ホスファゼン、リン酸アンモニウ
ムなどの含窒素リン化合物、赤リンなどが挙げられる。
ホスフェートなどの脂肪族リン酸エステル、トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジル
ジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフ
ェート、ビスフェノールA−ビス(ジクレジルホスフェ
ート)などの芳香族リン酸エステル、トリスクロロエチ
ルホスフェート、トリスクロロプロピルホスフェート、
トリスジクロロプロピルホスフェートなどの含ハロゲン
リン酸エステル、鎖状ホスファゼン、リン酸アンモニウ
ムなどの含窒素リン化合物、赤リンなどが挙げられる。
【0014】無機化合物としては、例えば、酸化スズ、
三酸化アンチモン、水酸化ジルコニウム、メタホウ酸バ
リウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどが挙げられる。シ
リコン化合物としては、例えば、ポリジメチルシロキサ
ン、水ガラスなどが挙げられる。
三酸化アンチモン、水酸化ジルコニウム、メタホウ酸バ
リウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどが挙げられる。シ
リコン化合物としては、例えば、ポリジメチルシロキサ
ン、水ガラスなどが挙げられる。
【0015】発泡性ポリスチレンビーズに対し、これら
難燃剤を含有せしめる方法としても、ポリスチレン重合
仕込み時の添加や、重合中の添加、重合後の後処理時の
添加、発泡性ウレタンと配合する直前の混合など、特に
規定するものではない。しかしながら、作業効率をよく
し、また、難燃剤を発泡性ポリスチレンビーズ中に均一
に分散させその難燃効果を高めるためには、重合仕込み
時に添加する事が好ましい。この場合、例えば発泡性ポ
リスチレンビーズを乳化重合で製造する場合において、
使用する難燃剤として、非水溶性かつスチレンに可溶性
であるものが好ましい。代表的にはヘキサブロモシクロ
ドデカンが好ましい。難燃剤の含有量は、好ましくは発
泡性ポリスチレンビーズに対して5重量%以上である。
上限は一概に決められにくいが、20重量%程度であ
る。5重量%未満では、充分に難燃性の高い複合発泡体
が得られにくい傾向にある。
難燃剤を含有せしめる方法としても、ポリスチレン重合
仕込み時の添加や、重合中の添加、重合後の後処理時の
添加、発泡性ウレタンと配合する直前の混合など、特に
規定するものではない。しかしながら、作業効率をよく
し、また、難燃剤を発泡性ポリスチレンビーズ中に均一
に分散させその難燃効果を高めるためには、重合仕込み
時に添加する事が好ましい。この場合、例えば発泡性ポ
リスチレンビーズを乳化重合で製造する場合において、
使用する難燃剤として、非水溶性かつスチレンに可溶性
であるものが好ましい。代表的にはヘキサブロモシクロ
ドデカンが好ましい。難燃剤の含有量は、好ましくは発
泡性ポリスチレンビーズに対して5重量%以上である。
上限は一概に決められにくいが、20重量%程度であ
る。5重量%未満では、充分に難燃性の高い複合発泡体
が得られにくい傾向にある。
【0016】本発明で用いられる発泡性ポリスチレンビ
ーズに含有される発泡剤としては、ポリスチレン樹脂を
殆ど溶かさず、しかもその沸点がポリスチレン樹脂の軟
化点か、それ以下のものであれば特に限定するものでは
ないが、環境負荷の大きいもの、特にフロン化合物は使
用しないことが好ましい。使用できる発泡剤として、例
えば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン等の炭化水素、アルコール類、エステル類、エーテル
類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素等が挙げられる。代
表的にはブタン、ペンタンが好ましい。発泡剤の含有量
は、好ましくは発泡性ポリスチレン系樹脂粒子に対して
2〜10重量%であり、さらに好ましくは2〜8重量%
である。2重量%未満では、充分に低密度な複合発泡体
が得られにくい傾向にあり、10重量%を越えると発泡
後の粒子収縮による複合発泡体断熱性低下の傾向があ
る。
ーズに含有される発泡剤としては、ポリスチレン樹脂を
殆ど溶かさず、しかもその沸点がポリスチレン樹脂の軟
化点か、それ以下のものであれば特に限定するものでは
ないが、環境負荷の大きいもの、特にフロン化合物は使
用しないことが好ましい。使用できる発泡剤として、例
えば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン等の炭化水素、アルコール類、エステル類、エーテル
類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素等が挙げられる。代
表的にはブタン、ペンタンが好ましい。発泡剤の含有量
は、好ましくは発泡性ポリスチレン系樹脂粒子に対して
2〜10重量%であり、さらに好ましくは2〜8重量%
である。2重量%未満では、充分に低密度な複合発泡体
が得られにくい傾向にあり、10重量%を越えると発泡
後の粒子収縮による複合発泡体断熱性低下の傾向があ
る。
【0017】本発明で用いられる発泡性ポリスチレンビ
ーズには、ポリスチレン系樹脂を可塑化しポリウレタン
中で充分に発泡させることを可能とし、充分に低密度の
複合発泡体を得る為に適当な可塑剤を使用しても良い。
可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート等のフタル酸エステル、ジブチルセバ
ケート、ジオクチルアジペート等の脂肪酸エステル、硬
化大豆油、ヤシ油、パーム油等のグリセリン脂肪酸エス
テル等の、常温で液体かつ沸点が150℃以上である高
沸点可塑剤や、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
スチレン等の芳香族炭化水素が使用できる。そのための
可塑剤の含有量としては発泡性ポリスチレン系樹脂粒子
に対し、1.5〜10.0重量%、好ましくは1.5〜
7.0重量%、特に好ましくは1.5〜3.5重量%で
ある。1.5重量%未満では、可塑化効果が小さく、1
0.0重量%を越えるとポリウレタン中で発泡性ポリス
チレン系樹脂粒子が発泡後収縮を起こし、複合発泡体の
断熱性が低下する傾向があるため、実用性からは好まし
いとは言い難い。
ーズには、ポリスチレン系樹脂を可塑化しポリウレタン
中で充分に発泡させることを可能とし、充分に低密度の
複合発泡体を得る為に適当な可塑剤を使用しても良い。
可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート等のフタル酸エステル、ジブチルセバ
ケート、ジオクチルアジペート等の脂肪酸エステル、硬
化大豆油、ヤシ油、パーム油等のグリセリン脂肪酸エス
テル等の、常温で液体かつ沸点が150℃以上である高
沸点可塑剤や、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
スチレン等の芳香族炭化水素が使用できる。そのための
可塑剤の含有量としては発泡性ポリスチレン系樹脂粒子
に対し、1.5〜10.0重量%、好ましくは1.5〜
7.0重量%、特に好ましくは1.5〜3.5重量%で
ある。1.5重量%未満では、可塑化効果が小さく、1
0.0重量%を越えるとポリウレタン中で発泡性ポリス
チレン系樹脂粒子が発泡後収縮を起こし、複合発泡体の
断熱性が低下する傾向があるため、実用性からは好まし
いとは言い難い。
【0018】また、発泡性ポリスチレンビーズの平均粒
径としては特に規定するものではないが、水発泡性ウレ
タン組成物への混合時の作業性や保存時の発泡剤の揮発
が早い問題等の点から100μm以上、3mm以下であ
ることが好ましい。さらに、発泡性ポリスチレンビーズ
は、未発泡のものであることが好ましい。一次発泡後の
ビーズを使用した場合、水発泡性ウレタン組成物の良好
な取り扱い作業性が損なわれる傾向にある。
径としては特に規定するものではないが、水発泡性ウレ
タン組成物への混合時の作業性や保存時の発泡剤の揮発
が早い問題等の点から100μm以上、3mm以下であ
ることが好ましい。さらに、発泡性ポリスチレンビーズ
は、未発泡のものであることが好ましい。一次発泡後の
ビーズを使用した場合、水発泡性ウレタン組成物の良好
な取り扱い作業性が損なわれる傾向にある。
【0019】本発明における水発泡性ウレタン組成物と
は、発泡剤として水を含有する発泡性ウレタン組成物を
意味する。但し、ここで言う発泡性ウレタン組成物と
は、一般的にウレタンフォーム、ヌレートフォームと呼
ばれる発泡体を形成する組成物であり、水酸基を複数個
有するポリオール化合物とイソシアネート基を有するポ
リイソシアネート化合物との反応、あるいはポリイソシ
アネート化合物同士の反応が樹脂形成のベースとなり、
これに発泡剤として水を配合することにより発泡体を形
成するものである。
は、発泡剤として水を含有する発泡性ウレタン組成物を
意味する。但し、ここで言う発泡性ウレタン組成物と
は、一般的にウレタンフォーム、ヌレートフォームと呼
ばれる発泡体を形成する組成物であり、水酸基を複数個
有するポリオール化合物とイソシアネート基を有するポ
リイソシアネート化合物との反応、あるいはポリイソシ
アネート化合物同士の反応が樹脂形成のベースとなり、
これに発泡剤として水を配合することにより発泡体を形
成するものである。
【0020】ここで用いられる水酸基を複数個有するポ
リオール化合物とは、1分子当たり平均して1個を越え
る水酸基を有する化合物であり、一般にウレタンフォー
ムの原料として使用されているポリオールであれば特に
限定されるものではなく、ポリエステルポリオールやポ
リエーテルポリオール、ポリオール変性フェノール化合
物などが挙げられる。これらは単独または二種以上の混
合物として使用することができる。
リオール化合物とは、1分子当たり平均して1個を越え
る水酸基を有する化合物であり、一般にウレタンフォー
ムの原料として使用されているポリオールであれば特に
限定されるものではなく、ポリエステルポリオールやポ
リエーテルポリオール、ポリオール変性フェノール化合
物などが挙げられる。これらは単独または二種以上の混
合物として使用することができる。
【0021】また、1分子当たり平均して1個を越える
イソシアネート基を有する化合物としては、フェニルメ
タンジイソシアネート(以下MDIと略す)やポリフェ
ニルメタンポリイソシアネート(以下ポリメリックMD
Iと略す)、トリレンジイソシアネート(以下TDIと
略す)、あるいはこれらの混合物、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンイソシアネートなど一般的に
知られるウレタン原料用の有機イソシアネート化合物が
挙げられる。このイソシアネート化合物の配合量は、通
常NCOindex(イソシアネート基の含有量÷ポリ
オール及び水などの水酸基の含有量×100)で表さ
れ、一般的なウレタンとしては80〜120とされてい
る場合が多い。一方、本発明においては、NCOind
exに特に制限はなく、例えばNCOindexが20
0あるいは300といった、水酸基に対してイソシアネ
ート基が大過剰であっても構わない。この場合、イソシ
アネート基同士の3量化を促進する触媒を用いることに
より、難燃性に寄与するヌレート骨格を形成することが
可能となる。
イソシアネート基を有する化合物としては、フェニルメ
タンジイソシアネート(以下MDIと略す)やポリフェ
ニルメタンポリイソシアネート(以下ポリメリックMD
Iと略す)、トリレンジイソシアネート(以下TDIと
略す)、あるいはこれらの混合物、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンイソシアネートなど一般的に
知られるウレタン原料用の有機イソシアネート化合物が
挙げられる。このイソシアネート化合物の配合量は、通
常NCOindex(イソシアネート基の含有量÷ポリ
オール及び水などの水酸基の含有量×100)で表さ
れ、一般的なウレタンとしては80〜120とされてい
る場合が多い。一方、本発明においては、NCOind
exに特に制限はなく、例えばNCOindexが20
0あるいは300といった、水酸基に対してイソシアネ
ート基が大過剰であっても構わない。この場合、イソシ
アネート基同士の3量化を促進する触媒を用いることに
より、難燃性に寄与するヌレート骨格を形成することが
可能となる。
【0022】本発明における発泡剤としては、環境負荷
の小さい水を必須として用いる。この水はイソシアネー
トと反応することにより炭酸ガスを発生し、この炭酸ガ
ス自体が発泡剤として作用する。一方で、この反応によ
り生じる反応熱は、発泡性ポリスチレンビーズを発泡さ
せるために利用される。また、本発明ではこの水ととも
に、環境や安全性を考慮した範囲ではフロンやペンタン
などを少量併用することができる。
の小さい水を必須として用いる。この水はイソシアネー
トと反応することにより炭酸ガスを発生し、この炭酸ガ
ス自体が発泡剤として作用する。一方で、この反応によ
り生じる反応熱は、発泡性ポリスチレンビーズを発泡さ
せるために利用される。また、本発明ではこの水ととも
に、環境や安全性を考慮した範囲ではフロンやペンタン
などを少量併用することができる。
【0023】また、硬化触媒としては、各種アミン系化
合物、有機スズ化合物、有機金属塩、アルカリ金属水酸
化物などの一般的に知られるウレタン原料用の触媒が挙
げられる。それぞれウレタン化、ウレア化、イソシアヌ
レート化(3量化)に対する活性が異なるため、目的に
合わせこれらの複数個を組み合わせ使用することが多
い。これら触媒の具体例を示すと、2,4,6,−トリ
ス(ジメチルアミノメチル)フェノール、N,N′,
N″−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ
ートリアジン、オクチル酸カリウムとジエチレングリコ
ールの混合物、3級アミンとオクチル酸カリウムとジエ
チレングリコールの混合物、カリウムフェノラート、ナ
トリウムメトキシド等のフェノラート、アルコラート、
2,4−ビス(ジメミルアミノメチル)フェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノトリメチ
ルシランフェノール、トリエチルアミンジアザビシクロ
ウンデセン、ナフテン酸鉛、オクテン酸鉛、ジブチルチ
ンジラウレート、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン等が挙げられ
る。触媒の使用量は、その触媒の活性度によって異なる
が、前記ポリイソシアネート基を有する化合物に対して
0.001〜20重量%となる。
合物、有機スズ化合物、有機金属塩、アルカリ金属水酸
化物などの一般的に知られるウレタン原料用の触媒が挙
げられる。それぞれウレタン化、ウレア化、イソシアヌ
レート化(3量化)に対する活性が異なるため、目的に
合わせこれらの複数個を組み合わせ使用することが多
い。これら触媒の具体例を示すと、2,4,6,−トリ
ス(ジメチルアミノメチル)フェノール、N,N′,
N″−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ
ートリアジン、オクチル酸カリウムとジエチレングリコ
ールの混合物、3級アミンとオクチル酸カリウムとジエ
チレングリコールの混合物、カリウムフェノラート、ナ
トリウムメトキシド等のフェノラート、アルコラート、
2,4−ビス(ジメミルアミノメチル)フェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノトリメチ
ルシランフェノール、トリエチルアミンジアザビシクロ
ウンデセン、ナフテン酸鉛、オクテン酸鉛、ジブチルチ
ンジラウレート、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン等が挙げられ
る。触媒の使用量は、その触媒の活性度によって異なる
が、前記ポリイソシアネート基を有する化合物に対して
0.001〜20重量%となる。
【0024】また、発泡体の諸物性を制御するために、
この他、ポリウレタンフォームに一般的に使用される整
泡剤や難燃剤などが当然使用できる。
この他、ポリウレタンフォームに一般的に使用される整
泡剤や難燃剤などが当然使用できる。
【0025】例えば整泡剤としては、硬質ウレタンフォ
ーム、硬質イソシアヌレートフォームの製造に一般的に
使用される泡形状の調整及び独立/連続気泡のコントロ
ールを担うものである。このような整泡剤としては、シ
リコーン系化合物などの非イオン性界面活性剤を、水発
泡性ウレタン組成物の0.01〜20重量%用いること
ができる。
ーム、硬質イソシアヌレートフォームの製造に一般的に
使用される泡形状の調整及び独立/連続気泡のコントロ
ールを担うものである。このような整泡剤としては、シ
リコーン系化合物などの非イオン性界面活性剤を、水発
泡性ウレタン組成物の0.01〜20重量%用いること
ができる。
【0026】また、難燃剤としては特に規定するもので
はないが、発泡性ポリスチレンビーズに含有せしめた難
燃剤の項で前記したようなハロゲン化合物、リン化合
物、無機化合物、シリコン化合物などが単独で、あるい
は組み合わせて使用できる。このような難燃剤は、水発
泡性ウレタン組成物に対し、20重量%以下使用でき
る。より多くの難燃剤を使用すると、得られる複合発泡
体の機械物性が悪化し、実用的な発泡体が得られなくな
る傾向がある。
はないが、発泡性ポリスチレンビーズに含有せしめた難
燃剤の項で前記したようなハロゲン化合物、リン化合
物、無機化合物、シリコン化合物などが単独で、あるい
は組み合わせて使用できる。このような難燃剤は、水発
泡性ウレタン組成物に対し、20重量%以下使用でき
る。より多くの難燃剤を使用すると、得られる複合発泡
体の機械物性が悪化し、実用的な発泡体が得られなくな
る傾向がある。
【0027】本発明における水発泡性ウレタン組成物
の、反応させた後の単体性状としては、軟質、硬質、半
硬質等、特に限定するものではなく、強度など、複合発
泡体に要求される物性に応じて適宜選択する。
の、反応させた後の単体性状としては、軟質、硬質、半
硬質等、特に限定するものではなく、強度など、複合発
泡体に要求される物性に応じて適宜選択する。
【0028】本発明における発泡性ポリスチレンビーズ
の配合量としては特に限定するものではないが、水発泡
性ウレタン組成物100重量部に対し、75〜150重
量部使用することが好ましい。75重量部未満では水発
泡性ウレタン組成物の反応により生じる反応熱により、
一度発泡したポリスチレンビーズが溶融し、収縮する可
能性が高くなる。一方、150重量部を上回る場合に
は、水発泡性ウレタン組成物の反応による熱量が不十分
となるため、発泡性ポリスチレンビーズが十分に発泡し
きれず、その結果、軽量の複合発泡体は得られない傾向
にある。
の配合量としては特に限定するものではないが、水発泡
性ウレタン組成物100重量部に対し、75〜150重
量部使用することが好ましい。75重量部未満では水発
泡性ウレタン組成物の反応により生じる反応熱により、
一度発泡したポリスチレンビーズが溶融し、収縮する可
能性が高くなる。一方、150重量部を上回る場合に
は、水発泡性ウレタン組成物の反応による熱量が不十分
となるため、発泡性ポリスチレンビーズが十分に発泡し
きれず、その結果、軽量の複合発泡体は得られない傾向
にある。
【0029】また、発泡性ポリスチレンビーズを多く配
合する場合や、周囲温度が低い場合においては、発泡性
ポリスチレンビーズが水発泡性ウレタン組成物の反応熱
のみでは十分に発泡しないことが想定されるため、発泡
性ポリスチレンビーズをあらかじめそれ自体が発泡しな
い範囲で加熱することが好ましい。さらに、水発泡性ウ
レタン組成物を加熱することも効果的である。
合する場合や、周囲温度が低い場合においては、発泡性
ポリスチレンビーズが水発泡性ウレタン組成物の反応熱
のみでは十分に発泡しないことが想定されるため、発泡
性ポリスチレンビーズをあらかじめそれ自体が発泡しな
い範囲で加熱することが好ましい。さらに、水発泡性ウ
レタン組成物を加熱することも効果的である。
【0030】本発明における発泡性ポリスチレンビーズ
の水発泡性ウレタン組成物への混合形態に特に制限はな
く、(A)有機イソシアネート化合物、(B)ポリオー
ル化合物/触媒/水/その他配合剤、(C)発泡性ポリ
スチレンビーズの3成分として調製し、使用時に3成分
を混合するほか、(C)成分をあらかじめ(A)、
(B)のいずれかあるいは両成分に配合することにより
2液に調製し、これを使用時に混合する方法等が挙げら
れる。その成形方法としては射出、注入、スプレー、コ
ーティング等が挙げられる。
の水発泡性ウレタン組成物への混合形態に特に制限はな
く、(A)有機イソシアネート化合物、(B)ポリオー
ル化合物/触媒/水/その他配合剤、(C)発泡性ポリ
スチレンビーズの3成分として調製し、使用時に3成分
を混合するほか、(C)成分をあらかじめ(A)、
(B)のいずれかあるいは両成分に配合することにより
2液に調製し、これを使用時に混合する方法等が挙げら
れる。その成形方法としては射出、注入、スプレー、コ
ーティング等が挙げられる。
【0031】
【実施例】次に、本発明の実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
【0032】得られた発泡体の密度は、発泡体サンプル
を100mm×100mm×30mmの大きさに切り出
し、精密天秤により計量した重量を外形寸法より算出し
た体積で除することから求めた。また、難燃性はJIS
A9511燃焼性測定方法Bに従って評価した。
を100mm×100mm×30mmの大きさに切り出
し、精密天秤により計量した重量を外形寸法より算出し
た体積で除することから求めた。また、難燃性はJIS
A9511燃焼性測定方法Bに従って評価した。
【0033】(実施例1)水発泡性ウレタン組成物は2
液(A液及びB液)とし、以下の組成のものを用いた。
A液としては、NCO含有量31%のポリメリックMD
I(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート)
を、NCOindexが150となるよう使用した。一
方、B液としては水酸基価315mgKOH/gのポリ
エステル系ポリオール100重量部に対し、難燃剤とし
て三酸化アンチモンを83重量部、発泡剤としてイオン
交換水を14重量部、整泡剤として日本ユニカー(株)
製L−5420を3.3重量部、触媒としてN,N,
N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン
を4重量部、酢酸カリウムの50%水溶液を16重量部
混合して得た。
液(A液及びB液)とし、以下の組成のものを用いた。
A液としては、NCO含有量31%のポリメリックMD
I(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート)
を、NCOindexが150となるよう使用した。一
方、B液としては水酸基価315mgKOH/gのポリ
エステル系ポリオール100重量部に対し、難燃剤とし
て三酸化アンチモンを83重量部、発泡剤としてイオン
交換水を14重量部、整泡剤として日本ユニカー(株)
製L−5420を3.3重量部、触媒としてN,N,
N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン
を4重量部、酢酸カリウムの50%水溶液を16重量部
混合して得た。
【0034】一方、発泡性ポリスチレンビーズは次のよ
うに重合したものを用いた。攪拌機を具備した反応器
に、純水3kg、第三リン酸カルシウム6.75g、ド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム0.165g、
塩化ナトリウム12.5g、ポリエチレンワックス1.
1gを入れ攪拌し水懸濁液とした後、スチレン2.75
kgに、高沸点可塑剤としてジ−2−エチルヘキシルフ
タレート15g、芳香族炭化水素としてトルエン44
g、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド8.
5g、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン3.75g、難燃剤とし
てヘキサブロモシクロドデカン300gを溶解し,反応
容器に投入し、90℃に昇温してから6時間かけて重合
した。次いで、発泡剤としてブタン225gを添加し、
115℃に昇温して2時間保持した後冷却して、その内
容物を取り出し脱水・乾燥し、発泡性ポリスチレンビー
ズを得た。
うに重合したものを用いた。攪拌機を具備した反応器
に、純水3kg、第三リン酸カルシウム6.75g、ド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム0.165g、
塩化ナトリウム12.5g、ポリエチレンワックス1.
1gを入れ攪拌し水懸濁液とした後、スチレン2.75
kgに、高沸点可塑剤としてジ−2−エチルヘキシルフ
タレート15g、芳香族炭化水素としてトルエン44
g、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド8.
5g、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン3.75g、難燃剤とし
てヘキサブロモシクロドデカン300gを溶解し,反応
容器に投入し、90℃に昇温してから6時間かけて重合
した。次いで、発泡剤としてブタン225gを添加し、
115℃に昇温して2時間保持した後冷却して、その内
容物を取り出し脱水・乾燥し、発泡性ポリスチレンビー
ズを得た。
【0035】2Lディスポカップに、23℃に調整した
前記ウレタン原液Aを147g計量し、これに発泡性ポ
リスチレンビーズを200g加え、手混ぜにより素早く
撹拌した。続いて23℃に調整したウレタン原液Bを5
3g加え、ハンドミキサーにより10秒間撹拌し、ダン
ボール上に素早く移し発泡体を得た。
前記ウレタン原液Aを147g計量し、これに発泡性ポ
リスチレンビーズを200g加え、手混ぜにより素早く
撹拌した。続いて23℃に調整したウレタン原液Bを5
3g加え、ハンドミキサーにより10秒間撹拌し、ダン
ボール上に素早く移し発泡体を得た。
【0036】得られた複合発泡体の中心部の密度は39
kg/m3。燃焼性は、燃焼時間110秒、燃焼長さが
50mmであり、自消性レベルに達していた。
kg/m3。燃焼性は、燃焼時間110秒、燃焼長さが
50mmであり、自消性レベルに達していた。
【0037】(比較例1)水発泡性ウレタン組成物は実
施例1と同じものを用いた。
施例1と同じものを用いた。
【0038】一方、発泡性ポリスチレンビーズは次のよ
うに重合したものを用いた。攪拌機を具備した反応器
に、純水3kg、第三リン酸カルシウム6.75g、ド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム0.165g、
塩化ナトリウム12.5g、ポリエチレンワックス1.
1gを入れ攪拌し水懸濁液とした後、スチレン2.75
kgに、高沸点可塑剤としてジ−2−エチルヘキシルフ
タレート15g、芳香族炭化水素としてトルエン44
g、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド8.
5g、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン3.75gを溶解し、難
燃剤を加えずに反応容器に投入し、90℃に昇温してか
ら6時間かけて重合した。次いで、発泡剤としてブタン
225gを添加し、115℃に昇温して2時間保持した
後冷却して、その内容物を取り出し脱水・乾燥し,発泡
性ポリスチレンビーズを得た。
うに重合したものを用いた。攪拌機を具備した反応器
に、純水3kg、第三リン酸カルシウム6.75g、ド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム0.165g、
塩化ナトリウム12.5g、ポリエチレンワックス1.
1gを入れ攪拌し水懸濁液とした後、スチレン2.75
kgに、高沸点可塑剤としてジ−2−エチルヘキシルフ
タレート15g、芳香族炭化水素としてトルエン44
g、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド8.
5g、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン3.75gを溶解し、難
燃剤を加えずに反応容器に投入し、90℃に昇温してか
ら6時間かけて重合した。次いで、発泡剤としてブタン
225gを添加し、115℃に昇温して2時間保持した
後冷却して、その内容物を取り出し脱水・乾燥し,発泡
性ポリスチレンビーズを得た。
【0039】2Lディスポカップに、23℃に調整した
前記ウレタン原液Aを134g計量し、これに発泡性ポ
リスチレンビーズを200g加え、手混ぜにより素早く
撹拌した。続いて23℃に調整したウレタン原液Bを6
6g加え、ハンドミキサーにより10秒間撹拌し、ダン
ボール上に素早く移し発泡体を得た。
前記ウレタン原液Aを134g計量し、これに発泡性ポ
リスチレンビーズを200g加え、手混ぜにより素早く
撹拌した。続いて23℃に調整したウレタン原液Bを6
6g加え、ハンドミキサーにより10秒間撹拌し、ダン
ボール上に素早く移し発泡体を得た。
【0040】得られた複合発泡体の中心部の密度は39
kg/m3。燃焼性は、燃焼時間120秒、燃焼長さが
120mmで完全に燃焼してしまった。
kg/m3。燃焼性は、燃焼時間120秒、燃焼長さが
120mmで完全に燃焼してしまった。
【0041】(比較例2)水発泡性ウレタン組成物は2
液(A液及びB液)とし、以下の組成のものを用いた。
A液としては、NCO含有量31%のポリメリックMD
I(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート)
を、NCOindexが150となるよう使用した。一
方、B液としては水酸基価315mgKOH/gのポリ
エステル系ポリオール100重量部に対し、難燃剤とし
て三酸化アンチモンを83重量部およびヘキサブロモシ
クロドデカン83重量部、発泡剤としてイオン交換水を
14重量部、整泡剤として日本ユニカー(株)製L−5
420を3.3重量部、触媒としてN,N,N’,
N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミンを4重
量部、酢酸カリウムの50%水溶液を16重量部混合し
て得た。
液(A液及びB液)とし、以下の組成のものを用いた。
A液としては、NCO含有量31%のポリメリックMD
I(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート)
を、NCOindexが150となるよう使用した。一
方、B液としては水酸基価315mgKOH/gのポリ
エステル系ポリオール100重量部に対し、難燃剤とし
て三酸化アンチモンを83重量部およびヘキサブロモシ
クロドデカン83重量部、発泡剤としてイオン交換水を
14重量部、整泡剤として日本ユニカー(株)製L−5
420を3.3重量部、触媒としてN,N,N’,
N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミンを4重
量部、酢酸カリウムの50%水溶液を16重量部混合し
て得た。
【0042】一方、発泡性ポリスチレンビーズは比較例
1と同じものを用いた。
1と同じものを用いた。
【0043】2Lディスポカップに、23℃に調整した
前記ウレタン原液Aを134g計量し、これに発泡性ポ
リスチレンビーズを200g加え、手混ぜにより素早く
撹拌した。続いて23℃に調整したウレタン原液Bを6
6g加え、ハンドミキサーにより10秒間撹拌し、ダン
ボール上に素早く移し発泡体を得た。
前記ウレタン原液Aを134g計量し、これに発泡性ポ
リスチレンビーズを200g加え、手混ぜにより素早く
撹拌した。続いて23℃に調整したウレタン原液Bを6
6g加え、ハンドミキサーにより10秒間撹拌し、ダン
ボール上に素早く移し発泡体を得た。
【0044】得られた複合発泡体は非常に脆く、密度お
よび燃焼性測定用サンプルの切り出しは不可能であっ
た。
よび燃焼性測定用サンプルの切り出しは不可能であっ
た。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明における難燃剤を
含有せしめてなる特定の発泡性ポリスチレンビーズを、
水発泡性ウレタン組成物に混合してなる発泡性組成物か
ら形成される複合発泡体は、難燃性に優れ、特に、JI
S A9511燃焼性測定方法Bにより自己消火性を満
足し、断熱材、シール材、止水剤、緩衝材などに好適で
ある。
含有せしめてなる特定の発泡性ポリスチレンビーズを、
水発泡性ウレタン組成物に混合してなる発泡性組成物か
ら形成される複合発泡体は、難燃性に優れ、特に、JI
S A9511燃焼性測定方法Bにより自己消火性を満
足し、断熱材、シール材、止水剤、緩衝材などに好適で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08G 18/00 (C08G 18/00 101:00) 101:00)
Claims (6)
- 【請求項1】 難燃剤を含有せしめた発泡性ポリスチレ
ンビーズを、水発泡性ウレタン組成物に混合し、該水発
泡性ウレタン組成物の反応により該発泡性ポリスチレン
ビーズを発泡させてなる複合発泡体の製造方法。 - 【請求項2】 前記発泡性ポリスチレンビーズに含有せ
しめた難燃剤が、ハロゲン化合物、リン化合物、無機化
合物、シリコン化合物から選ばれる少なくとも一つであ
る請求項1記載の複合発泡体の製造方法。 - 【請求項3】 前記発泡性ポリスチレンビーズに含有せ
しめた難燃剤の含有量が、発泡性ポリスチレンビーズに
対し、5重量%以上である請求項1又は請求項2記載の
複合発泡体の製造方法。 - 【請求項4】 前記発泡性ポリスチレンビーズが未発泡
である請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の複合発
泡体の製造方法 - 【請求項5】 前記水発泡性ウレタン組成物が発泡剤と
して水のみを含有する請求項1〜請求項4のいずれか1
項記載の複合発泡体の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載
の製造方法から得られる複合発泡体が、JIS A95
11燃焼性測定方法Bによる自己消火性であることを特
徴とする複合発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000140870A JP2001323038A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 複合発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000140870A JP2001323038A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 複合発泡体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001323038A true JP2001323038A (ja) | 2001-11-20 |
Family
ID=18648081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000140870A Pending JP2001323038A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 複合発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001323038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101389846B1 (ko) * | 2012-01-04 | 2014-04-29 | 주식회사 유니버샬켐텍 | 경질 우레탄 폼 제조용 촉매조성물 및 이를 이용한 난연성 발포폴리스티렌-경질우레탄 복합 단열재의 제조방법 |
-
2000
- 2000-05-12 JP JP2000140870A patent/JP2001323038A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101389846B1 (ko) * | 2012-01-04 | 2014-04-29 | 주식회사 유니버샬켐텍 | 경질 우레탄 폼 제조용 촉매조성물 및 이를 이용한 난연성 발포폴리스티렌-경질우레탄 복합 단열재의 제조방법 |
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