JP2001322985A - 4−ヒドロキシ−2−アルコキシ−6−トリフルオロメチルピリミジンの製造方法 - Google Patents

4−ヒドロキシ−2−アルコキシ−6−トリフルオロメチルピリミジンの製造方法

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JP2001322985A
JP2001322985A JP2000142958A JP2000142958A JP2001322985A JP 2001322985 A JP2001322985 A JP 2001322985A JP 2000142958 A JP2000142958 A JP 2000142958A JP 2000142958 A JP2000142958 A JP 2000142958A JP 2001322985 A JP2001322985 A JP 2001322985A
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JP
Japan
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trifluoromethylpyrimidine
hydroxy
alkoxy
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producing
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JP2000142958A
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Kenji Yoshida
健二 吉田
Nobuo Okimura
伸夫 興村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 4−ヒドロキシ−2−アルコキシ−6−トリ
フルオロメチルピリジンを工業的に製造するにあたり、
簡便かつ効率良い製造法を提供する。 【解決手段】 アルコキシイソ尿素塩酸塩をアルコール
溶媒中、アルカリ金属の炭酸塩及び重炭酸塩から選ばれ
る少なくとも1種の塩基の存在下、トリフルオロアセト
酢酸エチルと反応させることを特徴とする下記式(1) (上記式中、Rは低級炭化水素基である)で示される4
−ヒドロキシ−2−アルコキシ−6−トリフルオロメチ
ルピリミジンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4−ヒドロキシ−2
−アルコキシ−6−トリフルオロメチルピリミジンを、
アルコキシイソ尿素塩酸塩とトリフルオロアセト酢酸エ
チルとから製造する新規な方法に関する。本発明の目的
化合物の1つである4−ヒドロキシ−2−イソプロポキ
シ−6−トリフルオロメチルピリミジンは殺虫剤製造の
重要な中間体である(特表平10−508860号公
報)。
【0002】
【従来の技術】4−ヒドロキシ−2−イソプロポキシ−
6−トリフルオロメチルピリミジンの製造方法として
は、イソプロポキシイソ尿素塩酸塩とトリフルオロアセ
ト酢酸エチルとの反応を、a)アルカリ金属水酸化物の
存在下に水中で行う方法(特開平10−29983号公
報)、b)ナトリウムメトキシドの存在下にメタノール
中で行う方法(特表平10−508860号公報)のよ
うに強塩基の存在下で行うことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−29983号公報に記載の方法では目的物を水中
から単離するために煩雑な後処理操作が必要である。ま
た、特表平10−508860号公報が開示する方法で
は塩基として高価なナトリウムメトキシドが必要であ
る。
【0004】さらに、工業的に製造するに当たっては、
使用する塩基を強塩基から弱塩基に変えることが出来れ
ば、反応装置的にも、安全的にも好ましいが、通常、強
塩基性条件下での反応において、弱塩基を使用すること
は、反応速度の減少や収率の減少につながることが多
く、切り換えることが難しいことが多い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、イソプロポキシイソ
尿素塩酸塩とトリフルオロアセト酢酸エチルとの反応
を、安価かつ取り扱い容易なアルカリ金属の炭酸塩また
は重炭酸塩の存在下にイソプロパノール中で行った後、
再結晶することにより容易に4−ヒドロキシ−2−イソ
プロポキシ−6−トリフルオロメチルピリミジンが得ら
れることを見い出し本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明の要旨は、アルコキシイソ
尿素塩酸塩をアルコール溶媒中、アルカリ金属の炭酸塩
及び重炭酸塩から選ばれる少なくとも1種の塩基の存在
下、トリフルオロアセト酢酸エチルと反応させることを
特徴とする下記式(1)
【0007】
【化2】 (上記式中、Rは低級炭化水素基である)で示される4
−ヒドロキシ−2−アルコキシ−6−トリフルオロメチ
ルピリミジンの製造方法に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の方法により製造される化合物は、下記式(1)
【0009】
【化3】 であり、その置換基Rはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基等のC1〜C6のアルキル
基などの直鎖または分枝の低級炭化水素基である。この
うち、Rとして好ましくは、C1〜C4のアルキル基であ
り、最も好ましくは、イソプロピル基である。
【0010】本発明は、アルコキシイソ尿素塩酸塩を弱
塩基であるアルカリ金属の炭酸塩または重炭酸塩の存在
下に、トリフルオロアセト酢酸エチルとアルコール中で
反応させることを特徴とする。アルコキシイソ尿素塩酸
塩は、通常、シアナミドとアルコールとを塩化水素の存
在下で反応させることにより得られる。シアナミドとア
ルコールとの反応においては、アルコールは溶媒として
の役割もし、通常、シアナミド1モルに対して200〜
2000ml程度使用される。アルコールの使用量が多
すぎると、過剰量のアルコールの回収等が煩雑になるた
め、好ましくない。
【0011】使用する塩化水素としては、工業的には、
塩化水素ガスを使用するのが簡便であり、シアナミドに
対し等モル当量以上、好ましくは、1.5〜5モル当量
使用される。反応温度としては、20〜100℃、好ま
しくは50〜80℃において実施され、反応時間は、反
応スケールにも依存するが、通常1〜20時間程度、好
ましくは、2〜10時間程度である。
【0012】反応終了後、過剰量の塩化水素ガスは、ア
ルコールと共に系外に排出することで、アルコキシイソ
尿素塩酸塩を得ることが出来る。アルコキシイソ尿素塩
酸塩は、通常の単離・精製操作により得ることが出来る
が、工業的には、アルコキシイソ尿素塩酸塩の単離を行
わずにそのままトリフルオロアセト酢酸エチルとの反応
を行うことが好ましい。
【0013】引き続いて、前記反応で得られるアルコキ
シイソ尿素塩酸塩とトリフルオロアセト酢酸エチルとの
反応を、弱塩基であるアルカリ金属の炭酸塩または重炭
酸塩の存在下に行う。アルコキシイソ尿素塩酸塩はトリ
フルオロアセト酢酸エチルに対し、等モル当量程度使用
される。アルコキシイソ尿素塩酸塩の製造反応後、単離
せずそのまま本反応に使用する場合には、最初のシアナ
ミドとアルコールとの反応において、仕込む量をトリフ
ルオロアセト酢酸エチルに対して、過剰量にしておく方
が好ましい。
【0014】本反応は、アルコール溶媒中で行われる
が、使用するアルコールとしては、化合物のアルコキシ
基に合わせたアルコールを用いるのが好ましく、その使
用量としては、トリフルオロアセト酢酸エチル1モルに
対し、通常、200〜2000ml程度使用される。ア
ルコキシイソ尿素塩酸塩とトリフルオロアセト酢酸エチ
ルとの反応温度としては、50〜100℃、好ましくは
60〜80℃において実施され、反応時間は、反応スケ
ールにも依存するが、通常0.5〜10時間程度、好ま
しくは、1〜5時間程度である。
【0015】使用するアルカリ金属の炭酸塩または重炭
酸塩としては、カリウムまたはナトリウムの炭酸塩また
は重炭酸塩が挙げられ、なかでも炭酸カリウムが特に好
ましい。塩基の使用量は、炭酸塩の場合トリフルオロ酢
酸エチルに対して、通常0.4〜2.0モル当量であ
り、好ましくは0.5〜1.2モル当量である。また重
炭酸塩の場合トリフルオロ酢酸エチルに対して、通常
0.8〜4.0モル当量であり、好ましくは1.0〜
2.4モル当量である。
【0016】目的物の単離は、反応混合物を希塩酸で弱
酸性まで中和した後、分離油分を有機溶媒で抽出し、抽
出物を有機溶媒から再結晶することにより行うことがで
きる。上記抽出に用いられる有機溶媒としては、酢酸エ
チル等のエステル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素類、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエー
テル等のエーテル類が用いられるが、酢酸エチル、トル
エンが特に好ましい。
【0017】再結晶溶媒としては、酢酸エチル等のエス
テル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジ
エチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル等のエー
テル類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化
水素類が用いられるが、溶解度の関係から上記抽出に用
いた有機溶媒と脂肪族炭化水素類との混合溶媒にするの
が好ましく、その混合比としては、生成物の濃度にもよ
るが1:1〜1:100好ましくは、1:5〜1:20
である。
【0018】好ましい組み合わせとしては、a)酢酸エ
チル又はトルエンとb)ヘキサン又はヘプタンとの組み
合わせであり、その混合比としては、a):b)=1:
5〜1:20である。以下、本発明を実施例によりさら
に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り、以下の実施例に限定されるものでない。
【0019】
【実施例】25.2g(0.6モル)のシアナミドを4
00mlのイソプロパノールに溶解し、この中へ68g
の塩化水素ガスを30分間にわたって吹き込んで吸収さ
せた。発熱的なので液温を45〜50℃に保つように水
冷しつつ吹き込みを行った。吹き込み終了後、90℃の
油浴上6時間加熱還流して第一段階の反応を行った。室
温まで冷却後、減圧下過剰の塩化水素と共に300ml
の溶媒を留去した。イソプロパノール300mlおよび
炭酸カリウム82.9gを添加しそのまま30分間攪拌
した。ついでトリフルオロアセト酢酸エチル92.1g
を滴下し、90℃の油浴上3時間加熱還流して第二段階
の反応を行った。室温まで冷却後、3N塩酸で弱酸性
(〜PH3)になるまで中和し、分離油分を酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し減圧濃縮
した。残渣を酢酸エチル/ヘキサン混合溶媒から再結晶
して69.8gの4−ヒドロキシ−2−イソプロポキシ
−6−トリフルオロメチルピリミジンを得た。収率6
2.8%。融点129.8−131.3℃。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法によれば、4−ヒドロキシ
−2−アルコキシ−6−トリフルオロメチルピリミジン
を工業的に効率的かつ安価に製造することが出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシイソ尿素塩酸塩をアルコール
    溶媒中、アルカリ金属の炭酸塩及び重炭酸塩から選ばれ
    る少なくとも1種の塩基の存在下、トリフルオロアセト
    酢酸エチルと反応させることを特徴とする下記式(1) 【化1】 (上記式中、Rは低級炭化水素基である)で示される4
    −ヒドロキシ−2−アルコキシ−6−トリフルオロメチ
    ルピリミジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 使用する塩基が、炭酸カリウム、炭酸ナ
    トリウム、炭酸水素カリウムまたは炭酸水素ナトリウム
    であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 Rがイソプロピル基であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の製造方法。
JP2000142958A 2000-05-16 2000-05-16 4−ヒドロキシ−2−アルコキシ−6−トリフルオロメチルピリミジンの製造方法 Pending JP2001322985A (ja)

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