JP2001322667A - 結束バンド - Google Patents

結束バンド

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JP2001322667A
JP2001322667A JP2000142720A JP2000142720A JP2001322667A JP 2001322667 A JP2001322667 A JP 2001322667A JP 2000142720 A JP2000142720 A JP 2000142720A JP 2000142720 A JP2000142720 A JP 2000142720A JP 2001322667 A JP2001322667 A JP 2001322667A
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JP
Japan
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belt
teeth
fastening head
passage
tooth
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Application number
JP2000142720A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nobutatsu
浩之 信竜
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噛合力による結束強度を一層高めた構造の結
束バンドを提供する。 【解決手段】 長手方向に沿って列設された多数の歯を
有するベルト1を、その一端に設けた締結ヘッド2に挿
通させ、ベルト1の歯と締結ヘッド2の歯止め片9とを
係合させて、ベルト1を引抜不能とする構造の樹脂製結
束バンドにおいて、前記締結ヘッド2に、一周目のベル
ト1を挿通させる第1の通路7と、二周目のベルトを挿
通させる第2の通路8とを設け、その第2の通路8に、
前記ベルト1の歯形5とかみ合う歯止め片9を設け、ベ
ルト1が形成する二重巻の環状部分にて対象物を結束す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の物品を束ね
たり、物品の開口を封印したりする際に用いられる結束
バンド、特にバンド体自体の引張強度を利用することに
よって高強度の結束が出来る結束バンドの構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、大型の構造物を結束固定する
場合、例えば建築工事現場の足場の周囲に張り廻らせた
多数の保護シート(建築工事用養生シート)を支柱に固
定する際には、金属パーツによるボルトナット締めや、
ガラス繊維強化した不飽和ポリエステル樹脂で硬化させ
るといった手段により、固定することが行われてきた。
【0003】しかし、大型構造物を結束する際には、危
険を伴なう高所作業で、なおかつ細かい手間と時間がか
かる問題があった。
【0004】一方、従来より、例えば、実開平5−19
156号公報等に記載されている様に、ベルトの一端に
設けられた締結ヘッドに、当該ベルトを他端側から通し
て環状にし、その環状部分にて物品を結束する結束バン
ドが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
結束バンドは、全て一回のループによりベルトの一端を
締結ヘッドにて固定する構造のものであり、大型構造物
を結束する際には、より結束強度の高い結束バンドの提
供が望まれている。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、結束バンドの本質的な弱点である噛合力による結束
強度を一層高めた構造の結束バンドを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために、短時間で容易に確実な固定が出来る方法
の研究開発を重ねた。その結果、熱可塑性樹脂を射出成
形して得られる結束バンドで高強度の結束が可能な構造
を開発する事により、前記課題を解決し得る事を見出
し、本発明をなすに至った。
【0008】すなわち、本発明は、長手方向に沿って列
設された多数の歯を有するベルトと、該ベルトの一端に
設けられた締結ヘッドとを備え、ベルトを締結ヘッドに
挿通させ、ベルトの歯と締結ヘッドの歯止め片とを係合
させて、ベルトを引抜不能とする構造の樹脂製結束バン
ドにおいて、前記締結ヘッドに、一周目のベルトを挿通
させる第1の通路と、二周目のベルトを挿通させる第2
の通路とを設け、前記二周目のベルトを挿通させる第2
の通路に、前記ベルトの歯とかみ合う前記歯止め片を設
け、ベルトが形成する二重巻の環状部分にて対象物を結
束可能としたことを特徴とする。
【0009】本発明において、前記ベルトが、その表裏
の一方の面に、雄型の歯形(凸部)を形成する第1の歯
を有すると共に、他方の面側に、雌型の歯形(凹部)を
形成する第2の歯を有し、ベルトが二重巻きされた際に
両歯形が嵌合し合うように構成されていることが好まし
く、前記第1の歯と第2の歯が台形の断面形状を有する
ことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
結束バンドの構造を図1〜図4に基づいて説明する。
【0011】本発明は、短時間で確実に大型構造物を結
束出来る樹脂製の結束バンドであり、ベルトを二重巻き
構造とする形態を有することで、高強度の結束力が得ら
れるようにした、構造部材として使用可能な結束バンド
である。本発明でいう二重巻き構造とは、バンドを固定
するヘッド部分の構造がバンドを二回通せる構造を有し
ていて、結束する構造物にバンドを一周目巻き付けた後
に締結ヘッドを素通りさせて、さらにその巻き付けたバ
ンドの上へ二周目を巻き付けて、最後に締結ヘッドで固
定するものである。
【0012】図示する結束バンドはポリエチレン樹脂製
であり、長尺のベルト1と、そのベルト1の一端に一体
に設けた締結ヘッド2とで構成される。
【0013】本発明の結束バンドに使用可能な熱可塑性
樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリアセタール、ポリアミド樹脂がある。
【0014】ベルト1は、長手方向に沿って列設された
多数の歯を有する。具体的に、ベルト1は、その表裏の
一方の面(ここでは表面側)に、雄型の歯形(凸部)4
を形成する第1の歯3を有すると共に、他方の面側(こ
こでは裏面側)に、雌型の歯形(凹部)5を形成する第
2の歯6を有し、ベルト1が二重巻きされた際に両歯形
4、5が嵌合し合って、ベルトの締付が緩まないように
構成されている。
【0015】このベルト表裏の歯形4、5を形成する第
1の歯3と第2の歯6は、台形の断面形状を持つラック
歯形として形成されている。そして、ベルト1の裏面側
については、ここに設けた第2の歯6のラック歯形の立
ち上がり方向は、締結ヘッド2側に向かう立ち上がり角
度θ2が90°以内の傾斜となっている。またベルト1
の表面側については、その第1の歯3のラック歯形4の
立ち上がり方向は反締結ヘッド2側に向かう立ち上がり
角度θ1が90°以内の傾斜となっている。その断面形
状は裏側、表側共に台形であるが、その台形形状の上底
長さは、ここでは、下底長さすなわちラック歯形の付け
根長さの50%〜90%の寸法とする。またラック歯形
の高さについては、ベルトの厚みの10%〜40%以内
の寸法とする。更にまた、ラック歯形の並ぶ間隔につい
ては、ベルト1の厚みの50%〜80%以内の比率寸法
とする。
【0016】更に、嵌合し易さを考慮し、ベルト1の表
面側の雄型の歯形4、つまり第1の歯3の幅W1は、図
3に示すように、裏面側の雌型の歯形5の幅W2よりも
小さく設定されている。
【0017】次に、締結ヘッド2について説明する。締
結ヘッド2は、一周目のベルトを挿通させる第1の通路
7と、二周目のベルトを挿通させる第2の通路8とを設
けた構造を有する。この2つの通路のうち、第1の通路
7は、ベルト1の長手方向に見て、ベルト1に近い側に
設けてあり、第2の通路8はベルト1から遠い側にずら
せて設けてある。また、この第1の通路7と第2の通路
8の方向は、ベルト1の長手方向と直交する方向に設け
られている。
【0018】このうち、上記二周目のベルトを挿通させ
る第2の通路8には、その通路内面におけるベルト1に
近い側に、上記ベルト1の歯形、正確には雌型の歯形5
と噛み合う歯止め片9が突設されている。この歯止め片
9を設けた内面とこれに対向する面とがなす間隔Dは、
ほぼベルト1の厚さに対応しており、ベルト1を挿通さ
せることで、ベルト1の歯形5と締結ヘッド2の歯止め
片9とを係合させて、ベルト1を引抜不能とすることが
できる構造となっている。
【0019】目的とする対象物を結束する際には、まず
締結ヘッド2の第1の通路7に、対象物の周囲を一周さ
せた一周目のベルト1を挿通させる。次いで、二周目の
ベルト1を締結ヘッド2の第2の通路8に挿通させ、ベ
ルト1のループが小さくなるように締め付ける。これに
より、二周目のベルト1の歯形5と締結ヘッド2の歯止
め片9とが係合し、ベルト1が逆戻り方向への引抜が不
能となる。このとき、ベルト1は二重巻の環状部分にて
対象物を結束するので、単重巻きの場合よりも強固に対
象物が結束される。また、二重巻き時にバンド1同士に
おいて、歯形4、5が噛み合うので、ずれにくく、結束
力が緩まない締結ができる。
【0020】要するに、上記構造の結束バンドによれ
ば、ベルト1の二重の重なりが、たすき掛けにならない
事で応力集中が起こりにくく、さらに巻き付けが省スペ
ースになる。またベルトの一重の結束に比べて強度的に
有利である。二重巻き時にバンド同士のラックが噛み合
う事で、ずれにくく、結束力が緩まない。歯形の断面形
状を台形にする事で、歯形高さが同じ三角形断面の場合
よりも歯形付け根のせん断強さが高くなる。さらに歯形
の先端が締付時および結束時に潰れにくい、といった利
点が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ベ
ルトが二重巻の環状部分にて対象物を結束するので、単
重巻きの場合よりも強固に対象物が結束される。また、
二重巻き時にバンド同士において、歯形が噛み合うの
で、ずれにくく、結束力が緩まない締結ができる。
【0022】更にまた、歯形の断面形状を台形にするこ
とで、歯形高さが同じ三角形断面の場合よりも歯形付け
根のせん断強さが高くなり、さらに歯形の先端が締付時
および結束時に潰れにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締結ヘッドの部分平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1の締結ヘッドのベルトの幅方向に沿った横
断面図である。
【図4】図1の締結ヘッドのベルトの長手方向に沿った
断面図である。
【符号の説明】
1 ベルト 2 締結ヘッド 3 第1の歯 4 雄型の歯形 5 雌型の歯形 6 第2の歯 7 第1の通路 8 第2の通路 9 歯止め片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って列設された多数の歯を
    有するベルトと、該ベルトの一端に設けられた締結ヘッ
    ドとを備え、ベルトを締結ヘッドに挿通させ、ベルトの
    歯と締結ヘッドの歯止め片とを係合させて、ベルトを引
    抜不能とする構造の樹脂製結束バンドにおいて、前記締
    結ヘッドに、一周目のベルトを挿通させる第1の通路
    と、二周目のベルトを挿通させる第2の通路とを設け、
    前記二周目のベルトを挿通させる第2の通路に、前記ベ
    ルトの歯とかみ合う前記歯止め片を設け、ベルトが形成
    する二重巻の環状部分にて対象物を結束可能としたこと
    を特徴とする結束バンド。
  2. 【請求項2】 前記ベルトが、その表裏の一方の面に、
    雄型の歯形(凸部)を形成する第1の歯を有すると共
    に、他方の面側に、雌型の歯形(凹部)を形成する第2
    の歯を有し、ベルトが二重巻きされた際に両歯形が嵌合
    し合うように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の結束バンド。
  3. 【請求項3】 前記第1の歯と第2の歯が台形の断面形
    状を有することを特徴とする請求項2に記載の結束バン
    ド。
JP2000142720A 2000-05-16 2000-05-16 結束バンド Pending JP2001322667A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087038A1 (ja) * 2009-02-02 2010-08-05 アラム株式会社 結束バンド
JP2013520954A (ja) * 2010-02-25 2013-06-06 イ,ヨンジョン 捨てられる部分のない長さ調節ケーブルタイ

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WO2010087038A1 (ja) * 2009-02-02 2010-08-05 アラム株式会社 結束バンド
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