JP2001322441A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JP2001322441A
JP2001322441A JP2000138961A JP2000138961A JP2001322441A JP 2001322441 A JP2001322441 A JP 2001322441A JP 2000138961 A JP2000138961 A JP 2000138961A JP 2000138961 A JP2000138961 A JP 2000138961A JP 2001322441 A JP2001322441 A JP 2001322441A
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Japan
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way clutch
clutch mechanism
power transmission
inner ring
ring
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JP2000138961A
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Shuji Nagano
周二 永野
Kojiro Kuramochi
耕治郎 倉持
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方向クラッチ機構の耐久性および寿命を向
上する。 【解決手段】 駆動軸2の動力が一方向クラッチ機構7
を経由してクランクプーリ8に伝達されるように構成さ
れ、一方向クラッチ機構7の内輪16および外輪17
が、ほぼ水平な軸線A1を中心として回転可能に構成さ
れている動力伝達装置において、駆動軸2の動力が外輪
17を経由して内輪16に伝達されるように、駆動軸2
と外輪17とが接続され、内輪16に伝達された動力が
クランクプーリ8に伝達されるように、補機41と内輪
16とが接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動軸と従動軸
との間に、動力伝達に方向性のあるクラッチ機構が、配
置されている動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載された駆動力源の動
力は、変速機および差動装置などを経由して車輪に伝達
され、駆動力が生じるように構成されている。一方、車
両には、駆動力源の他に、エアコン用コンプレッサ、パ
ワーステアリング用ポンプなどの各種の補機が搭載され
ている。この場合は、駆動力源の動力により補機を駆動
する構成が知られている。このように、駆動力源の動力
により補機を駆動する構成の動力伝達装置の一例が、特
開平9−76775号公報に記載されている。
【0003】この公報に記載された動力伝達装置におい
ては、エンジンのクランクシャフト(駆動軸)の一方の
出力側に自動変速機が設けられ、クランクシャフトの他
方の出力側に一方向クラッチ機構(動力伝達に方向性の
あるクラッチ機構)が設けられている。この一方向クラ
ッチ機構は、内輪および外輪と、内輪と外輪との間に設
けられたワンウェイクラッチとを備えている。このワン
ウェイクラッチは、スプラグ、保持器、リボンスプリン
グなどを有している。この一方向クラッチ機構の内輪が
クランクシャフトに接続され、一方向クラッチ機構の外
輪がクランクプーリ(従動軸)に接続されている。そし
て、クランクプーリには、エアコン用コンプレッサ、パ
ワーステアリング用ポンプ、ウォーターポンプなどの補
機が接続されているとともに、直流モータがクランクプ
ーリに接続されている。この直流モータにはバッテリが
接続されている。
【0004】上記構成において、エンジンの運転中には
ワンウェイクラッチが係合されて、エンジン動力が一方
向クラッチ機構を経由して補機に伝達され、補機が駆動
される。また、クランクプーリに伝達された動力の一部
が直流モータに伝達されて直流モータが発電機として使
用され、その電気エネルギがバッテリに充電される。な
お、エンジンの停止中には、直流モータの動力がクラン
クプーリを経由して補機に伝達され、補機が駆動され
る。なお、直流モータの動力により補機を駆動する際に
は、一方向クラッチ機構が解放される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一方向クラ
ッチ機構の内部には潤滑剤が封入されており、この潤滑
剤により、一方向クラッチ機構の摺動箇所や発熱箇所が
潤滑および冷却される。ここで、一方向クラッチ機構
は、内輪および外輪の軸線がほぼ水平に配置されている
ため、潤滑剤が熱により軟化すると、この潤滑剤は一方
向クラッチ機構内部の低位側に偏在することになる。そ
して、上記公報に記載された動力伝達装置においては、
一方向クラッチ機構の外輪がクランクプーリに接続され
ているため、エンジンの停止中において、直流モータの
動力により補機を駆動する際に、一方向クラッチ機構の
外輪が回転して遠心力が発生する。すると、この遠心力
により潤滑剤が、一方向クラッチ機構の外周側で円周方
向の全域に分散される。また、通常、ワンウェイクラッ
チは、一方向クラッチの外輪側に取り付けられており、
ワンウェイクラッチと内輪とが相対回転するように構成
されている。このため、一方向クラッチ機構の内輪側の
潤滑および冷却が充分におこなわれず、一方向クラッチ
機構の耐久性が低下する可能性があった。
【0006】また、上記公報に記載された動力伝達装置
においては、エンジン動力が直接一方向クラッチ機構の
内輪に伝達される構成であるため、エンジン動力の変動
にともなう回転方向のねじり振動、あるいは半径方向の
振動が、そのまま一方向クラッチ機構に伝達されてしま
い、一方向クラッチ機構の耐久性が低下する可能性があ
った。さらに、上記公報に記載された動力伝達装置にお
いては、クランクプーリと補機とが動力伝達可能に接続
されているが、このような動力伝達にはベルトなどが用
いられている。このため、ベルトの張力による荷重が一
方向クラッチ機構の外輪に対して半径方向に作用すると
ともに、この荷重がワンウェイクラッチに伝達される。
このワンウェイクラッチは、半径方向の荷重を受けるよ
うに構成されていないため、一方向クラッチ機構の耐久
性が低下する可能性があった。
【0007】この発明は上記事情を背景としてなされた
もので、駆動軸と従動軸との間に設けられているクラッ
チ機構の耐久性を向上させることのできる動力伝達装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するため請求項1の発明は、内輪と外輪とが相
対的に所定の一方向に回転する際に動力を伝達しかつ該
一方向とは反対方向に内輪と外輪とが相対回転する際に
相互に空転する、動力伝達に方向性のあるクラッチ機構
が、駆動軸と従動軸との間に配置された動力伝達装置に
おいて、前記内輪が前記従動軸に一体的に回転するよう
に連結され、かつ前記外輪が前記駆動軸に一体的に回転
するように連結されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】ここで、動力伝達に方向性のあるクラッチ
機構としては、内輪または外輪のいずれか一方の回転部
材に動力が伝達された場合に、一方の回転部材が所定方
向に回転する場合は2つの回転部材が一体回転し、一方
の回転部材が逆方向に回転する場合は2つの回転部材が
相対回転する構成のもの、例えば一方向クラッチ機構が
挙げられる。また、内輪と外輪とが、正・逆いずれの方
向に回転した場合においても、内輪と外輪との回転速度
(言い換えれば回転数)の差に基づいて、動力が伝達さ
れるように構成されたクラッチ機構として公知の二方向
クラッチ機構が挙げられるが、この二方向クラッチ機構
を、内輪と外輪との回転速度の差に基づいて、一方の回
転部材が所定方向に回転する場合は2つの回転部材が一
体回転し、一方の回転部材が逆方向に回転する場合は2
つの回転部材が相対回転する状態で使用すれば、この二
方向クラッチ機構を、動力伝達に方向性のあるクラッチ
機構として機能させることも可能である。
【0010】請求項1の発明によれば、内輪および外輪
の回転中心となる軸線がほぼ水平となるようにクラッチ
機構を配置し、かつ、クラッチ機構の内部に潤滑剤を封
入した状態でクラッチ機構を使用すると、熱により軟化
した潤滑剤がクラッチ機構の内部の低位側に偏在した状
態になるが、外輪が駆動軸に一体的に回転するように連
結され、かつ、内輪が従動軸に一体的に回転するように
連結されており、さらに、クラッチ機構の内輪と外輪と
の間に設けられているワンウェイクラッチが外輪側に取
り付けられているため、駆動軸の停止中に内輪だけが回
転した場合でも、遠心力により潤滑剤がクラッチ機構の
内部の外周側に飛散することなくワンウェイクラッチが
潤滑油に浸漬された状態、いわゆる浴油状態が保持され
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記内輪と前記従動軸との間および前記外輪と前記
駆動軸との間の少なくともいずれか一方に、回転方向に
緩衝作用をおこなう第1のダンパーが介在されているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、駆動軸から従動軸に至る動
力伝達経路で、回転方向の衝撃(つまりトルク変動)が
発生した場合に、このトルク変動が第1のダンパーによ
り吸収もしくは緩和されるため、このトルク変動がクラ
ッチ機構に伝達されにくくなる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1もしくは2の
構成に加えて、前記内輪が、その内周側に嵌合させた軸
受を介して軸部に回転自在に保持されていることを特徴
とするものである。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項1もしく
は2の発明と同様の作用が生じる他に、内輪に入力され
る半径方向の荷重は、軸受を介して軸部に伝達されるた
め、クラッチ機構には荷重が伝達されない。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の構成に加え
て、前記軸部が、前記駆動軸であることを特徴とするも
のである。
【0016】請求項4の発明によれば、内輪に入力され
る半径方向の荷重は、軸受を介して駆動軸に伝達される
ことにより、請求項3の発明と同様の作用が生じる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1もしくは2の
構成に加えて、前記内輪と前記外輪との間に、前記内輪
を前記外輪に対して回転自在に支持する軸受が配置され
ていることを特徴とするものである。
【0018】請求項5の発明によれば、請求項1もしく
は2の発明と同様の作用が生じる他に、内輪に半径方向
の荷重が入力されると、この荷重が軸受および外輪を介
して駆動軸に伝達されるため、クラッチ機構自体には荷
重が伝達されない。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の構成に加え
て、前記内輪と前記外輪との間で選択的に動力を伝達す
るワンウェイクラッチが、前記内輪と前記外輪との間に
配置され、前記軸受が、軸線方向における前記ワンウェ
イクラッチの両側に配置されていることを特徴とするも
のである。
【0020】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
と同様の作用が生じる他、内輪に半径方向の荷重が入力
された場合に、その荷重が連結部材の両側に配置された
軸受により受け止められるとともに、この荷重が軸線方
向の2箇所で外輪側に伝達される。
【0021】請求項7の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記内輪と前記従動軸との間および前記外輪と前記
駆動軸との間の少なくともいずれか一方に、半径方向に
緩衝作用をおこなう第2のダンパーが介在されているこ
とを特徴とする。
【0022】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、駆動軸から従動軸に至る動
力伝達経路で、動力源側で発生する振動にともなう半径
方向の曲げ振動が発生した場合に、この振動が第2のダ
ンパーにより吸収もしくは緩和されるため、不快な振動
や異音を防止できる。
【0023】請求項8の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記外輪と前記駆動軸とを半径方向に相対移動可能
な状態で接続する接続機構が設けられていることを特徴
とするものである。
【0024】請求項8の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、駆動軸から従動軸に至る動
力伝達経路で、半径方向の変位などが発生した場合に、
この変位が接続機構により吸収もしくは緩和されるた
め、この変位がクラッチ機構に伝達されにくくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図面に基づいて
具体的に説明する。図1は、この発明が適用される車両
の全体的な概略構成を示す図であり、図1は請求項1,
2,3,4の発明に対応している。図1において、エン
ジン1のクランクシャフト2の一方の出力側には、クラ
ッチ機構3を介して変速機4が連結されている。このエ
ンジン1としては、内燃機関、例えばガソリンエンジ
ン、またはディーゼルエンジン、またはLPGエンジン
などを用いることができる。つまり、このエンジン1
は、所定形態の燃料を燃焼させることにより動力を出力
する動力装置である。この実施形態において、エンジン
1としてガソリンエンジンを用いた場合を例として説明
する。このエンジン1は、点火装置1Aおよび燃料噴射
装置1Bなどを備えている。
【0026】また、エンジン1を始動させる始動装置と
してのスタータモータ5が設けられており、スタータモ
ータ5のピニオンギヤ(図示せず)と、クランクシャフ
ト2のクラッチ機構3側に形成されているリングギヤ
(図示せず)とが選択的に噛み合わされるように構成さ
れている。なお、クランクシャフト2は、その回転中心
となる軸線A1がほぼ水平となるように、車両に対して
エンジン1が搭載されている。
【0027】一方、クランクシャフト2におけるクラッ
チ機構3とは反対側の端部には、トーショナルダンパー
6および一方向クラッチ機構7を介してクランクプーリ
8が接続されている。以下、トーショナルダンパー6お
よび一方向クラッチ機構7ならびにクランクプーリ8の
構成を図2に基づいて具体的に説明する。まず、トーシ
ョナルダンパー6の構成について説明すれば、トーショ
ナルダンパー6は環状のハブ9を有しており、このハブ
9がクランクシャフト2の外周に取り付けられている。
そして、ハブ9とクランクシャフト2との相対回転を防
止するキー10がクランクシャフト2に取り付けられて
いる。
【0028】また、ハブ9は円筒部9Aと、円筒部9A
の外周に形成されたフランジ11とを有しており、フラ
ンジ11における軸線方向の両側には、プレート12が
それぞれ設けられている。また、フランジ11と各プレ
ート12との間にはライニング13が配置されている。
そして、プレート12が、ライニング13を介してフラ
ンジ11を挟み込み、かつ、リベット14によりフラン
ジ11とプレート12とを連結することにより、軸線A
1を中心とする所定角度の範囲内で、ハブ9とプレート
12とが相対回転可能となるように構成されている。
【0029】さらに、2枚のプレート12には軸線方向
に貫通する開口部12Aが形成されているとともに、フ
ランジ11にも軸線方向に貫通する開口部11Aが形成
されている。開口部11Aおよび開口部12Aは円周方
向に所定間隔をおいて複数形成されている。また、各開
口部11Aと各開口部12Aとは、円周方向の位相がほ
ぼ同じに設定されており、対向する開口部11Aと開口
部12Aとにより形成されている各空間に、金属製のコ
イルスプリング(圧縮コイルスプリング)15がそれぞ
れ設けられている。このコイルスプリング15は、ハブ
9とプレート12とが所定角度の範囲内で相対回転した
場合に、軸線A1を中心として円周方向に伸縮できるよ
うに、構成および配置されている。
【0030】一方、前記一方向クラッチ機構7は、トー
ショナルダンパー6の軸線方向の側方、つまり、エンジ
ン1とは反対側の側方に設けられている。より具体的に
は、一方向クラッチ機構7は、プレート12の外周側に
連結されている。この一方向クラッチ機構7は、内輪1
6と、この内輪16の外周側に配置された外輪17と、
内輪16と外輪17との間に設けられたワンウェイクラ
ッチ18とを有する公知の構造のものである。ワンウェ
イクラッチ18は、スプラグ、保持器、リボンスプリン
グなどの部品により構成されている。なお、内輪16お
よび外輪17ならびにワンウェイクラッチ18は金属材
料により構成されている。内輪16および外輪17は、
回転軸線A1を中心として回転可能に構成されている。
つまり、一方向クラッチ機構7は、内輪16と外輪17
とが相対的に所定の一方向に回転する際はワンウェイク
ラッチ18の機能により動力を伝達し、かつ、該一方向
とは反対方向に内輪16と外輪17とが相対回転する際
に相互に空転する、動力伝達に方向性のあるクラッチ機
構である。
【0031】また、内輪16と外輪17との間におい
て、軸線方向におけるワンウェイクラッチ18の両側に
はオイルシール19が設けられている。この2つのオイ
ルシール19により、内輪16と外輪17との間に形成
されている環状の内部空間B1が、流体密にシールされ
ている。なお、この内部空間B1には潤滑剤(潤滑油)
としてのグリース(図示せず)が封入されている。
【0032】また、外輪17の内周には2本のスナップ
リング20が取り付けられており、このスナップリング
20および側板(図示せず)またはエンドベアリング
(図示せず)により、ワンウェイクラッチ18と外輪1
7との軸線方向の相対移動が規制されている。これら、
スナップリング20および側板またはエンドベアリング
はいずれも公知である。さらに外輪17におけるエンジ
ン1側には、外輪17の内径よりも大きい内径に設定さ
れ円筒部21が一体的に形成されている。この円筒部2
1におけるエンジン1側の端部には切欠部21Bが形成
されており、前記プレート12の外周側に形成された突
部12Cが切欠部21Bに嵌合されている。また、円筒
部21の内周面に対してプレート12の外周部12Bが
嵌合されている。このようにして、外輪17とプレート
12とが一体回転可能に連結されている。円筒部21の
内周にはスナップリング22が装着されており、このス
ナップリング22がエンジン1側のプレート12に接触
することにより、トーショナルダンパー6が軸線方向に
移動しない状態で支持されている。
【0033】前記円筒部9Aの外周におけるフランジ1
1よりもエンジン1側とは反対側の領域には、2つのシ
ール軸受23,23Aが、軸線方向に所定間隔をおいて
取り付けられている。各シール軸受23,23Aは、内
輪24および外輪25と、内輪24と外輪25との間に
配置された転動体26と、内輪24と外輪25との間に
おける転動体26の軸線方向の両側に配置されたシール
部材とを有する公知の構造のものであり、各シール軸受
23,23Aは、各シール軸受23,23Aに対して作
用する半径方向の荷重を受けるように構成された、いわ
ゆるラジアル軸受である。
【0034】また図2に示す各シール軸受23,23A
は、内輪24と外輪25との間に、それそれ軸線方向に
一列の転動体26が配置された、いわゆる単列軸受であ
る。この2つのシール軸受23,23Aを軸線方向に並
べて配置していることにより、公知の複列軸受と同様の
荷重受け止め機能を発揮する。さらに前記シール部材に
より、内輪24と外輪25との間の内部空間が流体密に
シールされ、その内部空間には潤滑油としてのグリース
(図示せず)が封入されている。そして、内輪24が円
筒部9Aの外周に嵌合され、外輪25が一方向クラッチ
機構7の内輪16の内周に嵌合されている。
【0035】また、2つのシール軸受23,23A同士
の間には、軸受の支持剛性を高めるために環状のスペー
サ27が配置されているとともに、一方向クラッチ機構
7の内輪16の内周には環状のリブ28が形成されてお
り、このリブ28が、各シール軸受23,23Aの外輪
25同士の対向端面にそれぞれ接触している。なお、円
筒部9Aの外周面におけるフランジ11と、フランジ1
1に近い位置に配置されているシール軸受23Aとの間
には段部29が形成されており、この段部29と、シー
ル軸受23Aの内輪24の端面とが接触している。
【0036】前記クランクプーリ8は、金属材料により
構成された環状のプーリ30を備えており、プーリ30
は半径方向に伸ばされた円板部31と、円板部31の外
周側に一体的に接続された円筒部32とを有している。
この円板部31の内周端と、前記一方向クラッチ機構7
の内輪16とが溶接固定されて、プーリ30と内輪16
とが一体回転するように構成されている。また、円筒部
32は円板部31の外周端からエンジン1側に向けて軸
線方向に突出しているとともに、円筒部32の内径は、
一方向クラッチ機構7の外輪17の外径よりも大きく設
定されている。このように一体化された内輪16および
プーリ30は、その断面形状がほぼ逆コ字形状に構成さ
れており、円筒部32が一方向クラッチ機構7およびト
ーショナルダンパー6の外周側に位置している。
【0037】さらに、円筒部32の外周にはベルト巻き
掛け溝33が形成されているとともに、円板部31にお
けるエンジン1とは反対側の側面には、環状のプーリダ
ンパ34が取り付けられている。このプーリダンパ34
は、ゴム弾性を備えた高分子材料、言い換えればエラス
トマーにより構成されている。このプーリダンパ34
は、クランクシャフト2の曲げ振動を減衰するために、
所定の減衰特性となるように、その重量とゴム特性とが
選定されている。なお、一方向クラッチ機構7の内輪1
6の内側には環状のワッシャ35が設けられており、ワ
ッシャ35の端面が、シール軸受23,23Aのうち、
エンジン1までの距離が遠い方のシール軸受23の内輪
24の端面に接触している。
【0038】そして、ワッシャ35の軸孔36に挿入さ
れたボルト37が、クランクシャフト2に形成されてい
るねじ穴38にねじ込まれて締め付け固定されている。
このようにして、シール軸受23,23Aがおよびスペ
ーサ27が、ワッシャ35および円筒部9Aの段部29
とにより挟み付けられて、シール軸受23,23Aと、
クランクシャフト2およびハブ9とが軸線方向に位置決
め固定されている。また、シール軸受23,23Aによ
り、一方向クラッチ機構7の内輪16のリブ28が軸線
方向に挟み付けられて、シール軸受23,23Aと一方
向クラッチ機構7とが軸線方向に位置決め固定されてい
る。
【0039】一方、クランクプーリ8にはベルト39が
巻き掛けられており、このベルト39は、図1に示すエ
アコン用コンプレッサプーリ40に巻き掛けられてい
る。また、このエアコン用コンプレッサプーリ40と、
エアコン用コンプレッサ41との間の動力伝達経路に
は、電磁クラッチ42が設けられている。なお、この他
にエンジン用ウォーターポンプ(図示せず)、パワース
テアリング用ポンプ(図示せず)などが設けられてお
り、これらのポンプの駆動用プーリ(図示せず)と、ク
ランクプーリ8と間にもベルトが巻き掛けられている。
また、発電機としての機能と、電動機としての機能とを
兼備したモータ・ジェネレータ43が設けられており、
モータ・ジェネレータ43の回転軸のプーリ44には、
前記ベルト39が巻き掛けられている。また、モータ・
ジェネレータ43にはインバータ45Aを介してバッテ
リ45が接続されている。
【0040】さらに、車両全体を制御する電子制御装置
(ECU)46が設けられている。この電子制御装置4
6は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(R
AM、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体
とするマイクロコンピュータにより構成されており、こ
の電子制御装置46には、イグニッションキーの操作を
示す信号、アクセル開度を示す信号、ブレーキペダルの
操作を示す信号、エンジン回転数を示す信号、冷却水温
を示す信号、車速を示す信号、エアコンディショナー
(図示せず)の操作を示す信号、デフォッガ(図示せ
ず)の操作を示す信号、照明装置(図示せず)の操作を
示す信号、バッテリ45の充電量を示す信号などが入力
される。上記デフォッガの操作を示す信号、照明装置の
操作を示す信号、バッテリ45の充電量を示す信号など
に基づいて、発電要求が判断される。また、エアコンデ
ィショナーの操作を示す信号などに基づいて、補機駆動
要求が判断される。一方、電子制御装置46からは、点
火装置1Aを制御する信号、燃焼噴射装置1Bを制御す
る信号、スタータモータ5を制御する信号、インバータ
45Aを制御する信号などが出力される。
【0041】ここで、実施形態の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明すれば、クランクシャフト2がこの
発明の駆動軸および軸部に相当し、クランクプーリ8が
この発明の従動軸に相当し、シール軸受23,23Aが
この発明の軸受に相当し、トーショナルダンパー6がこ
の発明の第1のダンパーに相当し、一方向クラッチ機構
7がこの発明のクラッチ機構に相当する。
【0042】つぎに、上記構成を備えた車両の制御の一
例について、図3を参照しながら説明する。図3は、エ
ンジン1、モータ・ジェネレータ43、スタータモータ
5などの動力源の状態を示すものである。この実施形態
においては、エンジン1は車両を走行させるための動力
源(駆動力源)としての機能を有し、モータ・ジェネレ
ータ45はエアコン用コンプレッサ41などの補機を駆
動するための動力源としての機能を有し、スタータモー
タ5はエンジン1を始動させるための動力源としての機
能を有していることから、これらを「動力源」として取
り扱っている。図3の図表において、○印は動力源が作
動することを示し、×印は動力源が非作動であることを
示し、△印は条件により動力源が作動することを示す。
また、エンジン1の作動状態とは、燃料噴射制御および
点火制御に伴う自律回転状態を意味している。さらに、
モータ・ジェネレータ43の作動状態とは、バッテリ4
5から供給される電力により駆動する状態を意味してい
る。
【0043】まず、イグニッションキーの操作によりエ
ンジンの始動要求が発生した時点においては、エンジン
1が非作動状態(運転休止状態)にあり、モータ・ジェ
ネレータ43が非作動状態にあり、スタータモータ5が
起動され、クランクシャフト2の回転速度を上昇させ
る。その後、エンジン1に対して燃料噴射制御および点
火制御がおこなわれることにより、エンジン1が運転状
態(自律回転状態)になる。なお、エンジン1の始動要
求の発生時以外においては、スタータモータ5は非作動
状態に制御される。
【0044】エンジン1の運転状態には、車両の駆動力
源として使用される運転状態の他に、モータ・ジェネレ
ータ43に動力を伝達しておこなわれる発電・回生状態
と、補機駆動状態とがある。この発電・回生状態を発電
状態と回生状態とに分けて説明する。この発電状態は、
前述した発電要求が発生している場合に対応する。この
発電状態では、エンジン1が作動しており、エンジン1
の動力がトーショナルダンパー6を経由して一方向クラ
ッチ機構7の外輪17に伝達される。すると、ワンウェ
イクラッチ18の機能により、一方向クラッチ機構7が
係合された状態になり(外輪17と内輪16との間で動
力伝達が可能な状態になり)、エンジン動力が一方向ク
ラッチ機構7およびクランクプーリ8ならびにモータ・
ジェネレータ用プーリ44を介してモータ・ジェネレー
タ43に伝達される。その結果、モータ・ジェネレータ
43が発電機として機能し、発生した電気エネルギがバ
ッテリ45に充電される。
【0045】つぎに回生状態について説明する。エンジ
ン1の運転中に車両が減速状態(言い換えれば惰力走行
状態)になると、車輪の動力が変速機4およびクラッチ
機構3を介してエンジン1に伝達されてエンジンブレー
キ力が発生する。これと同時に、エンジン1に伝達され
た動力が前述と同様にしてモータ・ジェネレータ43に
伝達され、モータ・ジェネレータ43が発電機として機
能する。この場合は、モータ・ジェネレータ43の発電
抵抗による制動力が発生する、いわゆる回生制動状態に
なる。このように、発電状態または回生状態のいずれに
おいても、モータ・ジェネレータ43にはバッテリ45
の電力が供給されず、非作動状態(言い換えれば被駆動
状態)となる。
【0046】つぎに、エンジン1の運転中に補機駆動要
求が発生した場合について説明する。エンジン動力が前
述と同様にしてクランクプーリ8に伝達されるととも
に、電磁クラッチ42が係合されて、クランクプーリ8
の動力がエアコン用コンプレッサ41に伝達される。こ
のように、エンジン動力によりエアコン用コンプレッサ
41を駆動することができる場合は、モータ・ジェネレ
ータ43が非作動状態となる。これに対して、エンジン
1が、アイドリング回転数付近の極低回転で運転されて
いる状態において、エアコンの制御装置が最大冷房など
の要求に基づき、エアコン用コンプレッサ41の回転を
上昇させる必要があり、エンジン回転数を上昇させると
車速が変化するなどのように、エンジン動力によりエア
コン用コンプレッサ41を駆動できない場合は、電磁ク
ラッチ42が係合され、かつ、モータ・ジェネレータ4
3がエンジン1で駆動されるよりも高回転数で駆動さ
れ、モータ・ジェネレータ43の動力によりエアコン用
コンプレッサ41が駆動される。このように、エンジン
動力によりエアコン用コンプレッサ41を駆動できるか
否かにより、モータ・ジェネレータ43の状態が選択さ
れるため、エンジン1の運転中における補機駆動時に対
応するモータ・ジェネレータ43の状態が、△印になっ
ている。
【0047】一方、エンジン1の停止中において、補機
駆動要求が発生した場合は、電磁クラッチ42が係合さ
れるとともに、モータ・ジェネレータ43が作動して、
モータ・ジェネレータ43の動力によりエアコン用コン
プレッサ41が駆動される。このように、エアコン用コ
ンプレッサ41などに関する補機駆動要求がない場合、
もしくはエンジン1の動力を車両の駆動力用に最大限に
活用したい場合などにおいては、電磁クラッチ42が解
放される。また、この実施形態においては、エンジン1
またはモータ・ジェネレータ43という2つの動力源の
少なくとも一方の動力を、クランクプーリ8を介して補
機に伝達することができる構成になっている。
【0048】上記のエンジン1の停止中におけるトーシ
ョナルダンパー6、一方向クラッチ機構7、シール軸受
23,23A、クランクプーリ8などの部品の機能およ
び状態を説明する。一方向クラッチ機構7の内部空間B
1にはグリースが封入されておいる。そして、エンジン
1の運転および一方向クラッチ機構7の構成部品の相対
回転により、内部空間B1が発熱してグリースが流動状
態になると、一方向クラッチ機構7は軸線A1が水平状
態で配置されているため、一方向クラッチ機構7が回転
していない状態では、そのグリースが内部空間B1の低
位側(図2の下方側)に偏在する。
【0049】ここで、前述したように、図1および図2
の構成においては、クランクシャフト2がトーショナル
ダンパー6を介して一方向クラッチ機構7の外輪17に
連結されている一方、エアコン用コンプレッサ41など
の補機に対して、動力伝達可能に接続されたクランクプ
ーリ8が、一方向クラッチ機構7の内輪16に接続され
ている。そのため、エンジン1の停止中に補機駆動要求
が生じてモータ・ジェネレータ43によりクランクプー
リ8が回転した場合でも、一方向クラッチ機構7の全体
が停止しているため、グリースが内部空間B1の外周側
の全周に亘って分散されることが回避される。したがっ
て、特に、一方向クラッチ機構7の内輪16側における
潤滑性および冷却性が低下することを抑制でき、一方向
クラッチ機構7の構成部品の潤滑不足による摩耗などが
回避され、その耐久性および寿命が向上する。
【0050】また、図1および図2の構成においては、
クランクシャフト2と一方向クラッチ機構7との間の動
力の伝達経路に、トーショナルダンパー6が設けられて
いる。このため、エンジントルクをクランクプーリ8に
伝達する場合に、エンジントルクが変動してクランクシ
ャフト2に所定周波数のねじり振動が生じると、コイル
スプリング15が伸縮し、ハブ9とプレート12とが、
所定の角度範囲内で円周方向に相対回転する。ここで、
コイルスプリング15が圧縮される方向にハブ9とプレ
ート12とが相対移動する場合の移動速度と、コイルス
プリング15が伸びる方向にハブ9とプレート12とが
相対移動する場合の移動速度との差、つまりヒステリシ
スがライニング13により設定される。このようにし
て、前記ねじり振動がトーショナルダンパー6により減
衰(言い換えれば、回転方向の衝撃が吸収もしくは緩
和)され、ねじり振動が一方向クラッチ機構7に伝達さ
れることが抑制される。したがって、一方向クラッチ機
構7の耐久性および寿命が向上する。
【0051】一方、ベルト39には所定の張力が付与さ
れた状態で、クランクプーリ8およびエアコンプレッサ
用プーリ40ならびにモータ・ジェネレータ用プーリ4
4に巻き掛けられている。所定の張力とは、モータ・ジ
ェネレータ43またはエンジン1から出力され、かつ、
補機を駆動するために必要な大きさの動力を、エアコン
プレッサ用プーリ40に伝達することのできる摩擦力
が、ベルト39とエアコンプレッサ用プーリ40ならび
にモータ・ジェネレータ用プーリ44との接触面で発生
させることのできる張力を意味している。そして、この
ベルト39の張力によりクランクプーリ8に対して、半
径方向の荷重、つまり軸線A1に直交する方向の荷重が
作用し、この荷重が一方向クラッチ機構7の内輪16に
伝達されている。
【0052】しかしながら、図2の実施形態において
は、クランクシャフト2の外周にハブ9が取り付けら
れ、このハブ9の円筒部9Aの外周にシール軸受23,
23Aが取り付けられ、かつ、シール軸受23,23A
の外輪25が、一方向クラッチ機構7の内輪16の内周
に嵌合されている。このため、クランクプーリ8から内
輪16に伝達されたラジアル荷重は、シール軸受23,
23Aにより受け止められ、かつ、その荷重はハブ9を
介してクランクシャフト2に伝達される。したがって、
一方向クラッチ機構7の内輪16に伝達された荷重が、
ワンウェイクラッチ18および外輪17側に伝達される
ことがなく、一方向クラッチ機構7の耐久性および寿命
を向上することができる。
【0053】さらに、クランクシャフト2の一端側に、
シール軸受23,23Aおよび一方向クラッチ機構7を
介してクランクプーリ8が取り付けられ、かつ、クラン
クプーリ8にプーリダンパ34が設けられているが、ク
ランクシャフト2に曲げ振動が生じた場合に、プーリダ
ンパ34がこの所定の曲げ振動を減衰する質量体(マ
ス)として機能するように、プーリダンパ34の重量お
よび特性(例えば材質、ゴム弾性、各部の寸法など)が
設定されている。したがって、車両の運転者が不快に感
じる振動が減衰される。
【0054】図4は、エンジン1とクランクプーリ8と
の間の動力伝達経路の他の実施形態を示す断面図であ
り、この実施形態は請求項1,3,4の発明に対応する
ものである。図4の実施形態は、クランクシャフト2と
一方向クラッチ機構7との間の動力伝達経路に、図2に
示すようなトーショナルダンパー6が設けられていない
構成の実施形態である。この図4の実施形態において
は、クランクシャフト2の外周に環状のハブ47が取り
付けられており、キー10によりハブ47とクランクシ
ャフト2との相対回転が防止されている。ハブ47は円
筒部60と、円筒部60の外周に一体的に接続されたフ
ランジ48とを備えている。そして、フランジ48の外
周端と、一方向クラッチ機構7の外輪17のエンジン1
側の端部とが溶接固定されている。なお、図4の一方向
クラッチ機構7の外輪17には、図2のクランクプーリ
8のプーリダンパ34に相当する構成は取り付けられて
いないため、円筒部21は設けられていない。
【0055】図4のその他の構成は、図2のその他の構
成と同様であるため、図4で図2と同様の符号を付して
その説明を省略する。また、この図4の実施形態も、図
1に示す構成の車両に適用することができる。この図4
に示す実施形態は、図2に示す実施形態のトーショナル
ダンパー6が設けられていない。すなわち、図4の実施
形態を、エンジントルクの変動が小さく、かつ静粛性に
優れた車両、例えば、複数の気筒がV字形状となるよう
に配置されたV型12気筒エンジンなどを搭載した車両
に適用する場合には、動力伝達経路におけるトルク変動
が少ないためトーショナルダンパー6を省略することが
できる。
【0056】この図4の実施形態においては、クランク
シャフト2の動力がハブ47を介して一方向クラッチ機
構7の外輪17に伝達される。その他の作用制御内容な
どは、図1、図2、図3と同様である。そして、図4に
示す実施形態の作用効果は、図2の実施形態のトーショ
ナルダンパー6による作用効果と、図2の実施形態のプ
ーリダンパ34による作用効果とを除き、図2の実施形
態の作用効果と同様である。
【0057】図5は、エンジン1とクランクプーリ8と
の間の動力伝達経路の他の実施形態を示す断面図であ
り、この実施形態は請求項1,5,6の発明に対応する
ものである。図5の実施形態は、クランクシャフト2と
一方向クラッチ機構7との間の動力伝達経路に、図2に
示すようなトーショナルダンパー6が設けられていない
構成の実施形態である。図5において、トーショナルダ
ンパー6が設けられていない理由は、図4の場合と同様
である。図5の実施形態において、図2または図4の実
施形態と同様の構成については、図2または図4と同様
の符号を付してその説明を省略する。図5においても、
クランクシャフト2の外周にハブ47が取り付けられて
おり、一方向クラッチ機構7の外輪17と、ハブ47の
フランジ48とが溶接固定されているとともに、一方向
クラッチ機構7の内輪16とハブ47との間には、図
2,4のシール軸受23,23Aに相当するものは設け
られていない。したがって、クランクシャフト2に対し
てボルト37により固定されたワッシャ35の端面が、
ハブ47の円筒部60の端面に接触して、ハブ47とク
ランクシャフト2とが軸線方向に位置決めされている。
【0058】前記一方向クラッチ機構7の外輪17と内
輪16との間には、ワンウェイクラッチ18の両側、つ
まり、軸線方向の両側にはシール軸受49,50が設け
られている。各シール軸受49,50は、内輪51およ
び外輪52と、内輪51と外輪52との間に配置された
転動体53と、内輪51と外輪52との間における転動
体53の軸線方向の両側に配置されたシール部材とを有
する公知の構造のものである。この内輪51および外輪
52は軸線A1を中心として回転する構成である。な
お、このシール軸受49,50も前述した単列軸受であ
る。各シール軸受49,50は、各シール軸受49,5
0に作用する半径方向の荷重を受けるように構成され
た、いわゆるラジアル軸受である。
【0059】また、内輪51が一方向クラッチ機構7の
内輪16の外周に嵌合され、外輪52が一方向クラッチ
機構7の外輪17の内周に嵌合されている。さらにシー
ル軸受49,50の内輪51と外輪52との間の内部と
外部とが、シール部材により流体密にシールされてい
る。そして、シール軸受49,50の内部にはグリース
が封入されている。さらに、シール軸受49,50によ
り、一方向クラッチ機構7の内輪16と外輪17との間
の内部空間が流体密にシールされ、その内部空間にはグ
リースが封入されている。
【0060】前記一方向クラッチ機構7の内輪16に
は、環状の段部54,55が形成され、一方向クラッチ
機構7の外輪には、環状の段部56,57が形成されて
いる。そして、段部54と段部56とによりシール軸受
49が挟み付けられ、段部55と段部57とによりシー
ル軸受50が挟み付けられている。また、内輪16の外
周にはスナップリング58が装着され、外輪17の内周
にはスナップリング59が装着されている。スナップリ
ング58とスナップリング59との間にシール軸受50
が配置されている。このように、スナップリング58,
59とシール軸受50と段部55,57とにより、一方
向クラッチ機構7の内輪16と外輪17とが軸線方向に
位置決め固定されている。また、段部54と段部56と
により、シール軸受49と内輪16および外輪17とが
軸線方向に位置決め固定されている。
【0061】また図5の実施形態においては、ハブ47
の円筒部60の外周にシール軸受が取り付けられていな
い分、円筒部60の軸線方向の長さが、図2,図4の実
施形態に比べて短く設定されている。このため、ワッシ
ャ35およびボルト37の頭部が一方向クラッチ機構7
の内輪16の内側空間に配置されている。さらに、図5
のその他の構成は、クランクプーリ8にプーリダンパ3
4が取り付けられていないことを除けば、図2の構成と
同様である。
【0062】図5の実施形態においては、クランクシャ
フト2の動力がハブ47を介して一方向クラッチ機構7
の外輪17に伝達される。その他の作用制御内容など
は、図1、図2、図3と同様である。図5の実施形態に
おいては、クランクシャフト2が一方向クラッチ機構7
の外輪17に接続され、クランクプーリ8が一方向クラ
ッチ機構7の内輪16に接続されている。このため、一
方向クラッチ機構7の内部空間のグリースが流動して一
方向クラッチ機構7の低位側に偏在している状態で、エ
ンジン1が停止し、かつ、クランクプーリ8が回転した
場合に、その遠心力によりグリースが、一方向クラッチ
機構7の外周側で円周方向に分散されにくくなる。した
がって、一方向クラッチ機構7、特に内輪16側のの潤
滑性および冷却性が確保され、一方向クラッチ機構7の
耐久性および寿命が向上する。
【0063】また、ベルト39の張力により、軸線A1
に直交する方向のラジアル荷重が一方向クラッチ機構7
の内輪16に作用するが、この荷重はシール軸受49,
50により受け止められ、かつ、外輪17およびハブ4
7を経由してクランクシャフト2に伝達される。このた
め、上記荷重がワンウェイクラッチ18に伝達されるこ
とがなく、一方向クラッチ機構7の耐久性および寿命が
向上する。
【0064】さらに、図5の実施形態においては、一方
向クラッチ機構7の内輪16と外輪17との間に、軸線
方向に所定間隔をおいてシール軸受49,50が配置さ
れ、このシール軸受49とシール軸受50との間にワン
ウェイクラッチ18が配置されている。つまり、内輪1
6と外輪17とが軸線方向の二箇所で連結されている。
このため、ベルト39の張力により、一方向クラッチ機
構7の内輪16にラジアル荷重が作用した場合に、内輪
16の中心線と外輪17の中心線との交差(芯ずれ)が
抑制され、かつ、内輪16に作用するラジアル荷重が2
つのシール軸受49,50を介して外輪17に分散され
る。したがって、内輪16に入力された荷重がワンウェ
イクラッチ18に伝達されにくく、かつ、各構成部品に
おける局所的な応力集中が回避され、一方向クラッチ機
構7の耐久性および寿命が向上する。
【0065】なお、上記各実施形態においては、クラン
クシャフト2とクランクプーリ8との間における動力の
伝達・遮断を、2つの回転部材同士の回転変化により自
動的に動力が伝達・遮断される一方向クラッチ機構を用
いている。このため、電磁クラッチにより、クランクシ
ャフトとクランクプーリとの間の動力の伝達・遮断を制
御するように構成した場合と、この実施形態とを比較す
ると、この実施形態の方がセンサやアクチュエータなど
の構成部品が不要である分、構造がコンパクトであり、
かつ、製造コストも低くなる。また、一方向クラッチ機
構を制御するための電源などが不要であるため、その電
気エネルギーを別の目的に有効利用することができる。
【0066】また、図1および図2に示すトーショナル
ダンパー6においては、ねじり振動を減衰するために、
軸線A1を中心として円周方向に伸縮もしくは変形する
弾性部材として、金属製のコイルスプリング15を用い
ているが、他の弾性部材、例えばゴム弾性を有する部材
(エラストマー)を用いた場合でも、図1および図2の
実施形態と同様の作用効果を得られる。
【0067】図6は、エンジン1とクランクプーリ8と
の間の動力伝達経路の他の実施形態を示す断面図であ
り、この実施形態は請求項1,2,3,4,7,8の発
明に対応するものである。図6の実施形態は、クランク
シャフト2と一方向クラッチ機構7との間の動力伝達経
路に、図2のトーショナルダンパー6に代えて、他の緩
衝装置(後述する接続機構)を用いた場合の実施形態で
ある。図6の実施形態において、図2の実施形態と同様
の構成については、図2と同様の符号を付してその説明
を省略する。
【0068】図6においても、クランクシャフト2の外
周にハブ9が取り付けられており、ハブ9の外周側には
フランジ70が形成されている。フランジ70の外周端
にはクランクプーリ8側に向けて軸線方向に伸ばされた
円筒部71が形成されており、円筒部71が、クランプ
プーリ8の円筒部32の内側に配置されている。そし
て、円筒部71とハブ9の円筒部9Aとの間に、一方向
クラッチ機構7が設けられている。一方向クラッチ機構
7の外輪17の外周には、接続機構(言い換えれば連結
部材)72が取り付けられている。接続機構72は、金
属環73と、一方向クラッチ機構7の外輪17と、ゴム
状弾性部材74とを一体的に加硫接着して構成されてい
る。そして、金属環73を円筒部71の内周に圧入する
ことにより、外輪17と円筒部71とが動力伝達可能に
連結されている。上記構成の接続機構72がこの発明の
第2のダンパーに相当する。
【0069】この図6の実施形態においては、クランク
シャフト2の動力が、ハブ9および接続機構72を介し
て一方向クラッチ機構7の外輪17に伝達される。その
他の作用制御内容などは、図1、図2、図3と同様であ
る。そして、図6に示す実施形態の作用効果は、図2の
実施形態のトーショナルダンパー6による作用効果を含
めて、図2の実施形態の作用効果と同様である。また、
図6の実施形態においては、ハブ9の円筒部71と、一
方向クラッチ機構7の外輪17との間に、ゴム状弾性材
74が設けられて、ハブ9の円筒部71と外輪17とが
半径方向に相対移動可能な状態で接続されている。この
ため、クランクシャフト2とクランクプーリ8とが、半
径方向に相対的に振動した場合でも、ハブ9の半径方向
の振動がゴム状弾性材74の弾性変形により吸収もしく
は緩和され、その振動が一方向クラッチ機構7には伝達
されにくくなる。したがって、一方向クラッチ機構7の
耐久性および寿命が向上する。また、各構成部品の製造
誤差、あるいは組付け誤差により偏心が発生した場合で
も同様の効果を得られる。
【0070】なお、円筒部71と外輪17とを半径方向
に相対移動可能な状態で接続する接続機構としては、図
6の実施形態の他に、公知のスプライン機構(図示せ
ず)を用いることができる。すなわち、円筒部71の内
周面に内歯(図示せず)を形成するとともに、外輪17
の外周面に外歯(図示せず)を形成し、内歯と外歯とを
噛み合わせる(スプライン結合させる)とともに、円筒
部71と外輪17とが半径方向に相対移動可能となるよ
うに、内歯と外歯との間に隙間を設定する構成である。
そして、クランクシャフト2が半径方向に振動した場合
でも、ハブ9の半径方向の振動が内歯と外歯との間の隙
間により吸収され、その振動が一方向クラッチ機構7に
は伝達されにくくなる。したがって、一方向クラッチ機
構7の耐久性および寿命が向上する。なお、前述した図
2の実施形態において、プレート12の外周部12B
と、一方向クラッチ機構7の外輪17の円筒部21との
嵌合部分に、所定量の隙間を設定した場合でも、図6の
実施形態と同様の効果を得られる。
【0071】また、上記各実施形態においては、エンジ
ン1のクランクシャフト2が一方向クラッチ機構7を介
してクランクプーリ8に接続されているが、電動機(図
示せず)の回転軸(駆動軸)に対して軸線方向にプーリ
を複数配置して、いずれか一つのプーリの内側に一方向
クラッチ機構が接続された構成の動力伝達装置に対して
も、この発明を適用することができる。さらにまた、図
2、図4、図6の実施形態において、シール軸受とし
て、単一の内輪と単一の外輪との間に、軸線方向に2列
以上の転動体を配置した、いわゆる複列軸受、もしくは
多列軸受を用いることもできる。また、図4、図5の実
施形態において、クランクシャフト2と外輪17との間
に、トーショナルダンパー6を設けることもできる。さ
らに、上記各実施形態において、クランクプーリ8と内
輪16との動力伝達経路にダンパーを設けることもでき
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、外輪が駆動軸に一体的に回転するように連結さ
れ、かつ内輪が従動軸に一体的に回転するように連結さ
れているため、駆動軸の停止中に内輪だけが回転した場
合でも、遠心力により潤滑剤がクラッチ機構の内部の外
周側に飛散することなく、内輪と外輪との間に設けられ
ている動力伝達部材および内輪が潤滑油に浸漬された状
態、いわゆる浴油状態を保持できる。したがって、一方
向クラッチ機構の内輪側の潤滑性および冷却性を確保で
き、一方向クラッチ機構の耐久性および寿命が向上す
る。
【0073】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、駆動軸から従動軸に至る
動力伝達経路で、回転方向のトルク変動が発生した場合
に、このトルク変動がダンパにより吸収もしくは緩和さ
れるため、このトルク変動がクラッチに伝達されにくく
なり、クラッチの耐久性および寿命が向上する。
【0074】請求項3の発明によれば、請求項1もしく
は2の発明と同様の効果を得られる他に、内輪に入力さ
れる半径方向の荷重は、軸受を介して軸部に伝達される
ため、クラッチでは荷重を受けないため、クラッチの耐
久性および寿命が向上する。
【0075】請求項4の発明によれば、内輪に入力され
る半径方向の荷重は、軸受を介して駆動軸に伝達される
ことにより、請求項3の発明と同様の効果を得られる。
【0076】請求項5の発明によれば、内輪に半径方向
の荷重が入力されると、この荷重が軸受および外輪を介
して駆動軸に伝達されるため、クラッチ自体では荷重を
受け止めることがなく、請求項1もしくは2の発明と同
様の効果を得られる。
【0077】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
と同様の効果を得られる他に、内輪に半径方向の荷重が
入力された場合に、その荷重が連結部材の両側に配置さ
れた軸受により受け止められるとともに、この荷重が軸
線方向の2箇所で均等に外輪側に伝達されて、内輪の軸
線と外輪の軸線との交差(芯ずれ)が回避される。した
がって、クラッチに作用する荷重が軸線方向において分
散され、連結部材に応力が集中することを回避でき、ク
ラッチの耐久性および寿命が向上する。
【0078】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、駆動軸から従動軸に至る
動力伝達経路で、動力源の振動にともなう半径方向の曲
げ振動が発生した場合に、この振動が第2のダンパーに
より吸収もしくは緩和されるため、この振動がクラッチ
機構に伝達されにくくなる。したがって、不快な振動や
異音を防止できる。
【0079】請求項8の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、駆動軸から従動軸に至る動
力伝達経路で、半径方向の変位などが発生した場合に、
この変位が接続機構により吸収もしくは緩和されるた
め、この変位がクラッチ機構に伝達されにくくなる。し
たがって、クラッチ機構の耐久性および寿命が一層向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用した車両の概略構成を示す図
である。
【図2】 この発明の要部の構成例を示す断面図であ
る。
【図3】 図1に示す車両において、各動力源の制御状
態を示す図表である。
【図4】 この発明の要部の他の構成例を示す断面図で
ある。
【図5】 この発明の要部の他の構成例を示す断面図で
ある。
【図6】 この発明の要部の他の構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2…クランクシャフト、 6…トーショナルダンパー、
7…一方向クラッチ機構、 16…内輪、 17…外
輪、 18…ワンウェイクラッチ、 23,23A,4
9,50…シール軸受、 72…接続機構、 A1…軸
線。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と外輪とが相対的に所定の一方向に
    回転する際に動力を伝達しかつ該一方向とは反対方向に
    内輪と外輪とが相対回転する際に相互に空転する、動力
    伝達に方向性のあるクラッチ機構が、駆動軸と従動軸と
    の間に配置された動力伝達装置において、 前記内輪が前記従動軸に一体的に回転するように連結さ
    れ、かつ前記外輪が前記駆動軸に一体的に回転するよう
    に連結されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記内輪と前記従動軸との間および前記
    外輪と前記駆動軸との間の少なくともいずれか一方に、
    回転方向に緩衝作用をおこなう第1のダンパーが介在さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装
    置。
  3. 【請求項3】 前記内輪が、その内周側に嵌合させた軸
    受を介して軸部に回転自在に保持されていることを特徴
    とする請求項1もしくは2のいずれかの請求項に記載の
    動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記軸部が、前記駆動軸であることを特
    徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記内輪と前記外輪との間に、前記内輪
    を前記外輪に対して回転自在に支持する軸受が配置され
    ていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の動
    力伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記内輪と前記外輪との間で選択的に動
    力を伝達するワンウェイクラッチが、前記内輪と前記外
    輪との間に配置され、前記軸受が、軸線方向における前
    記ワンウェイクラッチの両側に配置されていることを特
    徴とする請求項5に記載の動力伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記内輪と前記従動軸との間および前記
    外輪と前記駆動軸との間の少なくともいずれか一方に、
    半径方向に緩衝作用をおこなう第2のダンパーが介在さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装
    置。
  8. 【請求項8】 前記外輪と前記駆動軸とを半径方向に相
    対移動可能な状態で維持する接続機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
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