JP2001321341A - 映像表示機能付き眼球撮像装置 - Google Patents

映像表示機能付き眼球撮像装置

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JP2001321341A
JP2001321341A JP2000142408A JP2000142408A JP2001321341A JP 2001321341 A JP2001321341 A JP 2001321341A JP 2000142408 A JP2000142408 A JP 2000142408A JP 2000142408 A JP2000142408 A JP 2000142408A JP 2001321341 A JP2001321341 A JP 2001321341A
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JP
Japan
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eyeball
image display
half mirror
light
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Pending
Application number
JP2000142408A
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English (en)
Inventor
Takeyuki Suzuki
健之 鈴木
Shogo Fukushima
省吾 福島
Soji Murakami
宗司 村上
Ryoji Nakajima
了治 仲島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対象者の注視点を定めることができるとともに
対象者の不安を軽減できる映像表示機能付き眼球撮像装
置を提供する。 【解決手段】対象者の眼前に位置する凹面ミラー1と、
対象者の眼球Pと凹面ミラー1との間に位置するハーフ
ミラー2と、ハーフミラー2の上方に位置する映像表示
手段3とを備えている。映像表示手段3は、映像を映し
出してハーフミラー2で反射させ凹面ミラー1で形成し
た虚像を、ハーフミラー2を通して表示させる。対象者
の眼球Pへ赤外光を照射する赤外光照射手段たる赤外光
発光ダイオード5と、ハーフミラー2の下方に位置し対
象者の眼球Pの画像を取得する撮像手段たるCCDカメ
ラ4とを備えている。ハーフミラー2は、CCDカメラ
4側の面に赤外光を反射する波長選択層が設けられ、映
像表示手段3側の面に可視光を一部反射し残りを透過さ
せる半透過層が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象者の眼球を撮
像する眼球撮像装置に、対象者へ映像を表示する映像表
示機能を付加した映像表示機能付き眼球撮像装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、対象者の眼球を撮像して得た
画像に画像処理を施して各種の計測を行う装置として、
CCDカメラを用いて眼球を撮像することにより得た画
像に基づいて瞳孔径や瞳孔の大きさなどを計測する瞳孔
測定装置が提案されている(例えば、特願平11−36
4925号)。なお、この瞳孔測定装置では、対象者の
眼前にハーフミラーを位置させ、対象者の眼球へ赤外光
を照射して眼球で反射した赤外光をさらにハーフミラー
で反射させてCCDカメラで受光することで、対象者の
眼球の像をCCDカメラにより撮像している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
瞳孔測定装置では、対象者の注視点が定まらず、対象者
が不安を感じやすいとともに、計測条件を一定にするこ
とが困難であり、正確な計測を実施することが難しいと
いう不具合があった。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、対象者の注視点を定めることができ
るとともに対象者の不安を軽減できる映像表示機能付き
眼球撮像装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、対象者の眼前に位置する凹面ミ
ラーと、対象者の眼球と凹面ミラーとの間に位置するハ
ーフミラーと、映像を映し出して上記ハーフミラーで反
射させ上記凹面ミラーで形成した虚像を上記ハーフミラ
ーを通して表示させる映像表示手段と、対象者の眼球付
近に位置し対象者の眼球へ赤外光を照射する赤外光照射
手段と、上記ハーフミラーを挟んで映像表示手段の反対
側に位置し上記ハーフミラーで反射した赤外光により対
象者の眼球の像を撮像する撮像手段とを備え、上記ハー
フミラーは、撮像手段側の面にコーティングにより形成
され赤外光を反射する波長選択層が設けられ、映像表示
手段側の面にコーティングにより形成され可視光を一部
反射し残りを透過させる半透過層が設けられてなること
を特徴とするものであり、映像表示手段を備えているこ
とで、撮像手段により対象者の眼球の像を撮像している
ときに対象者へ虚像を見せることができるので、映像表
示手段により映像を映し出すことにより、対象者の注視
点を定めることができるとともに、対象者の不安を軽減
することができる。また、映像を表示するための光学系
と眼球を撮像するための光学系とでハーフミラーを共用
しているので、部品数を削減でき大型化を防ぐことがで
きるとともに軽量化を図ることができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記凹面ミラーが、入射光を透過させずに反射する
凹面ミラーなので、対象者の注視点をより安定して定め
ることができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記凹面ミラーが、入射光の一部を反射させ残りを
透過させる凹面ミラーなので、対象者が上記凹面ミラー
を通して外の様子を見ることが可能となり、対象者の不
安をさらに軽減できるとともに、事故を未然に防ぐこと
ができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記映像表示手段が、液晶パネル
と、液晶パネルへ背面側から光を照射する光源とを有
し、上記光源は、発光ダイオードからなるので、発光ダ
イオードの直流電源のオンオフ制御やデューティ比制御
により光源の点滅や調光を容易に行うことができる。ま
た、光源として発光ダイオードを用いるので、光源の波
長範囲をランプなどを用いる場合に比べて狭くできると
ともに限定できるから、光源からの光に赤外光が含まれ
ないようにすることができ、撮像手段によって撮像され
る眼球の映像をより鮮明にすることができる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、上記映像表示手段が、液晶パネル
と、液晶パネルへ背面側から光を照射する光源とを有
し、上記光源と液晶パネルとの間に赤外線カットフィル
タが設けられているので、映像表示手段から映し出され
る映像に赤外光が含まれないようにすることができ、撮
像手段によって撮像される眼球の映像をより鮮明にする
ことができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、上記凹面ミラーと上記ハーフミラー
と上記映像表示手段と上記眼球撮像手段と上記赤外光照
射手段とを具備する光学ユニットの眼球に対する相対位
置を調整する位置調整手段を備えるので、光学ユニット
の眼球に対する相対位置を調整できるから、汎用性を高
めることができる。
【0011】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6の発明において、上記凹面ミラーと上記ハーフミラー
と上記映像表示手段と上記眼球撮像手段と上記赤外光照
射手段とを具備する光学ユニットを保持する眼鏡状のフ
レームを備え、上記フレームは、上記光学ユニットを保
持し対象者の眼前に位置するフレーム本体と、フレーム
本体を支えるために対象者の鼻に接するパッドと、フレ
ーム本体の両側部からそれぞれ突設され先端部が対象者
の耳付近に達するテンプルとを有するので、フレームを
対象者に装着させることができ、対象者の動きによって
対象者の眼球に対する光学ユニットの相対位置がずれる
のを防ぐことができる。また、対象者がフレームを装着
した状態における光学ユニットを保持したフレーム本体
の重心の位置を対象者の眼球に近くすることができ、対
象者の負担を軽減できる。
【0012】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、上記テンプルが、弾性を有し且つ軽量な金属材料よ
りなるので、快適な装着感を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の映像
表示機能付き眼球撮像装置は、図1に示すように、対象
者の眼前に位置する凹面ミラー1と、対象者の眼球Pと
凹面ミラー1との間に位置するハーフミラー2と、ハー
フミラー2の上方に位置する映像表示手段3とを備えて
いる。本実施形態では、凹面ミラー1とハーフミラー2
との組を2組備えており、対象者の両眼それぞれに凹面
ミラー1およびハーフミラー2が対応している。ここに
おいて、映像表示手段3は、映像を映し出してハーフミ
ラー2で反射させ凹面ミラー1で形成した虚像を、ハー
フミラー2を通して表示させるものであり、液晶パネル
3aと、液晶パネル3aへ背面側から可視光を照射する
光源3bとを備えている。なお、本実施形態では、液晶
パネル3aと光源3bとの組を2組備えており、対象者
の両眼それぞれに液晶パネル3aおよび光源3bが対応
している。各液晶パネル3aおよび各光源3bは図示し
ない制御装置により制御される。
【0014】さらに、本実施形態では、対象者の眼球P
付近に位置し対象者の眼球Pへ赤外光を照射する赤外光
照射手段たる赤外光発光ダイオード(以下、赤外光LE
Dと称す)5と、ハーフミラー2の下方に位置し対象者
の眼球Pの画像を取得するCCDカメラ4とを備えてい
る。要するに、CCDカメラ4は、ハーフミラー2を挟
んで映像表示手段3の反対側に位置している。CCDカ
メラ4は、赤外線透過型のフィルタを備えており、赤外
線に対して感度を有する。したがって、CCDカメラ4
は、自然光の光量が少なく暗い環境下においても対象者
の眼球Pを撮像することができる。ここにおいて、CC
Dカメラ4が、ハーフミラー2で反射した赤外光により
対象者の眼球Pの像を撮像する撮像手段を構成してい
る。また、赤外光LED5は、対象者の視野を妨げない
ように配置されている。なお、赤外光LED5の発光波
長は赤外線波長領域にあるので、赤外光LED5からの
光が対象者に感知されることはなく、対象者の不安を軽
減することができる。
【0015】ところで、上述のハーフミラー2は、CC
Dカメラ4側の面にコーティングにより形成され赤外光
を反射する波長選択層(図示せず)が設けられ、映像表
示手段3側の面にコーティングにより形成され可視光を
一部反射し残りを透過させる半透過層(図示せず)が設
けられてなる。また、凹面ミラー1としては、入射光を
透過させずに反射する凹面ミラーを用いている。
【0016】また、本実施形態の映像表示機能付き眼球
撮像装置は、上述の凹面ミラー1とハーフミラー2と映
像表示手段3とCCDカメラ4と赤外光LED5とを具
備する光学ユニットを保持し対象者の眼前に位置するフ
レーム本体(図示せず)と、上記フレーム本体を支える
ために対象者の鼻に接するパッド(図示せず)と、上記
フレーム本体の両側部からそれぞれ突設され先端部が対
象者の耳付近に達する一対のテンプル22(一対のテン
プル22の両先端部で対象者の頭部を挟み込むようにな
っている)とを有している。ここに、テンプル22は、
弾性を有し且つ軽量な金属材料であるβチタンにより形
成してあるので、対象者の頭にフィットさせることがで
きるとともに、快適な装着感を実現することができる。
βチタンは、防錆性および強度の点でも優れている。テ
ンプル22は、弾性を有し且つ軽量な金属材料であれば
βチタン以外の材料を用いてもよいことは勿論である。
なお、フレーム本体とパッドとテンプル22とでフレー
ムを構成している。すなわち、当該フレームは眼鏡状の
形状に形成されている。
【0017】したがって、本実施形態では、フレームを
対象者に装着させることができ、対象者の動きによって
対象者の眼球Pに対する光学ユニットの相対位置がずれ
るのを抑制でき、しかも注視点がずれるのを防ぐことが
できる。また、対象者がフレームを装着した状態におけ
る光学ユニットを保持したフレーム本体の重心の位置を
対象者の眼球Pに近くすることができ、対象者の負担を
軽減できる。
【0018】以下、本実施形態の映像表示機能付き眼球
撮像装置の動作について説明する。
【0019】映像表示手段3から出た光(液晶パネル3
aを透過した光)の一部は図1中に実線の矢印で示すよ
うに、ハーフミラー2で凹面ミラー1側に反射された
後、さらに凹面ミラー1で反射され、凹面ミラー1で反
射された光の一部はハーフミラー2を透過し、対象者の
眼球Pに入射する。このとき、対象者は、拡大された虚
像を見ることになる。
【0020】また、赤外光LED5から対象者の眼球P
に向けて照射された赤外光は眼球Pの瞳孔では透過する
が、図1中に破線で示すように瞳孔以外の部位では反射
され、その反射光のほとんどがハーフミラー2で反射さ
れてCCDカメラ4で受光される。したがって、CCD
カメラ4で眼球Pを撮像することができるので、CCD
カメラ4の出力を利用して瞳孔径や瞳孔の大きさなどの
眼球Pに関する各種の計測を行うことが可能となる。例
えば、上述の制御装置に、CCDカメラ4の出力に基づ
いて瞳孔径を計測する処理手段を設ければ、瞳孔径を正
確に計測することができる。
【0021】しかして、本実施形態では、映像表示手段
3を備えていることで、CCDカメラ4により対象者の
眼球Pの像を撮像しているときに対象者へ虚像を見せる
ことができるので、映像表示手段3により映像を映し出
すことにより、対象者の注視点を定めることができると
ともに、対象者の不安を軽減することができる。また、
映像を表示するための光学系と眼球Pを撮像するための
光学系とでハーフミラー2を共用しているので、部品数
を削減でき大型化を防ぐことができるとともに軽量化を
図ることができる。
【0022】また、上述の映像表示手段3の光源3bと
しては、いわゆるバックライトを用いてもよいが、可視
光発光ダイオード(以下、可視光LEDと称す)を基板
上に平面状に配置したものを用いてもよい。このように
光源3bとして可視光LEDを用いることにより、可視
光LEDの直流電源のオンオフ制御やデューティ比制御
により光源3bの点滅や調光を容易に行うことができ
る。したがって、例えば、対象者の瞳孔の光反応計測な
どに利用することができる。
【0023】また、光源3bとして可視光LEDを用い
ることにより、光源3bの発光波長が可視光LEDの発
光層(活性層)のバンドギャップにより規定されるの
で、発光波長をコントロールすることができ、光源3b
の波長範囲をランプなどを用いる場合に比べて狭くでき
るとともに限定できるから、光源3bからの光に赤外光
が含まれないようにすることができ、CCDカメラ4に
よって撮像される眼球Pの映像をより鮮明にすることが
できるここにおいて、光源3bとして可視光LEDを用
いて輝度差が目立つ場合には、可視光LEDと液晶パネ
ル3aの間の適宜位置に散乱板を配置すればよい。
【0024】また、光源3bとして可視光LEDチップ
(チップ型可視光LED)をフレキシブル基板に実装し
たものを用いることにより、薄型で軽量な光源3bを実
現することができ、映像表示手段3の薄型化および軽量
化を図ることができる。
【0025】一方、光源3bとしてバックライトを用い
る場合でも、光源3bと液晶パネル3aとの間に赤外線
カットフィルタを付加することにより、映像表示手段3
から赤外光が出るのを防ぐことができるので、CCDカ
メラ4によって撮像される眼球Pの映像をより鮮明にす
ることができる。なお、光源3bとして可視光LEDを
用いる場合にも、光源3bと液晶パネル3aとの間に赤
外線カットフィルタを付加してもよいことは勿論であ
る。
【0026】(実施形態2)本実施形態の映像表示機能
付き眼球撮像装置の基本構成は実施形態1と略同じであ
って、図2に示すように、CCDカメラ4と映像表示手
段3の位置を入れ替え、さらにハーフミラー2を図1の
位置から時計回りに90度回転させた点が相違するだけ
である。他の構成は実施形態1と同じなので実施形態1
と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0027】(実施形態3)ところで、実施形態1で説
明した図1中の凹面ミラー1としては、入射光を透過さ
せずに反射する凹面ミラーを用いており、対象者の注視
点を安定して定めるという点ではこのような凹面ミラー
を用いることが好ましい。しかしながら、一方では、対
象者が外の様子を見ることができないので、不安を感じ
てしまうことがある。
【0028】これに対して、本実施形態の映像表示機能
付眼球撮像装置の基本構成は実施形態1と略同じであっ
て、図3に示す凹面ミラー1’として、入射光の一部を
反射させ残りを透過させる凹面ミラーを用いている点が
相違するだけである。なお、実施形態1と同様の構成要
素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】しかして、本実施形態では、対象者が凹面
ミラー1’を通して外の様子を見ることが可能となり、
対象者の不安をさらに軽減できるとともに、事故を未然
に防ぐことができる。
【0030】なお、上記実施形態2における凹面ミラー
1の代わりに、本実施形態で説明した凹面ミラー1’を
用いてもよいことは勿論である。
【0031】(実施形態4)本実施形態の映像表示機能
付眼球撮像装置の基本構成は実施形態1と略同じであっ
て、図4ないし図6に示すように凹面ミラー1とハーフ
ミラー2と映像表示手段3とCCDカメラ4と赤外光L
ED5とを具備する光学ユニット10が、図6に示すよ
うにフレーム20に保持されている。ここにおいて、フ
レーム20は、2つの光学ユニット10を保持し対象者
の眼前に位置するフレーム本体21と、フレーム本体2
1を支えるために対象者の鼻に接するパッド23(図7
参照)と、フレーム本体21の両側部からそれぞれ突設
され先端部が対象者の耳付近に達する一対のテンプル2
2(一対のテンプル22の両先端部で対象者の頭部を挟
み込むようになっている)とを有している。なお、実施
形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0032】本実施形態では、眼球Pに対する光学ユニ
ット10の相対位置を、図4中に矢印Aで示す方向(対
象者が正面を向いた状態における上下方向)、図5中に
矢印Bで示す方向(対象者が正面を向いた状態における
前後方向)、図6中に矢印Cで示す方向(対象者が正面
を向いた状態における左右方向)に調整できるようにな
っている。なお、図6中のHは対象者の頭を示してい
る。
【0033】ところで、上述のパッド23は、フレーム
20のフレーム本体21内に配置されている。ここに、
パッド23は、パッド足23aを介して図7に示す可動
機構に連結されている。当該可動機構は、パッド23を
前後方向に移動させる第1の可動機構と、パッド23を
上下方向に移動させる第2の可動機構とで構成される。
【0034】第1の可動機構は、パッド23に一端部が
連結したパッド足23aの他端部に連結された板状の連
結部材29を備えており、連結部材29の前部(図7に
おける右側の部分)には、下面側に三角形状の歯が等間
隔で形成されたラック29aを設けてある。また、第1
の可動機構は、上記ラック29aの歯みぞに噛み合う三
角形状の爪30aが一端部の上面に突設された板ばね3
0と、爪30aが上記ラック29aに係合した状態で連
結部材29と板ばね30とを挟持するガイド筒28とを
備えている。また、第2の可動機構は、第1の可動機構
の板ばね30に略直交し板ばね30の他端部に連結され
た連結部材27を備えており、連結部材27には、前面
側に三角形状の歯が等間隔で形成されたラック27aを
設けてある。また、第2の可動機構は、上記ラック27
aの歯みぞに噛み合う三角形状の爪26aが一端部の後
面に突設された板ばね26と、爪26aが上記ラック2
7aに係合した状態で連結部材27と板ばね26とを挟
持するガイド筒(図示せず)とを備えている。ここにお
いて、板ばね26はフレーム本体21に固定されてい
る。したがって、パッド23は、第2の可動機構により
上下方向(図7の矢印Aの方向)に移動可能になるとと
もに、第1の可動機構により前後方向(図7の矢印Bの
方向)に移動可能になるのである。
【0035】また、本実施形態では、上述の光学ユニッ
ト10を図6中に矢印Cで示す方向(左右方向)に移動
可能とするための第3の可動機構を備えている。第3の
可動機構は、光学ユニット10のケースから突設され先
端部がフレーム本体21の下面の一部からなるガイド部
24のスライド溝24aに挿通される操作軸12と、操
作軸12の先端部に設けられたつまみ13と、フレーム
本体21内で上下方向においてガイド溝24aに重なり
且つガイド部24と平行になるように配設された円柱状
棒体からなるガイド軸25(つまり、ガイド軸25は、
対象者が正面を向いた状態で上側から見たときにガイド
溝24aに重なるように配設されている)と、操作軸1
2の中間部に操作軸12およびガイド軸25を含む面内
で操作軸12に直交して設けられガイド軸25に摺動自
在に保持される円筒状のガイド筒14とを備えている。
したがって、フレーム本体21の外部に露出したつまみ
13を図8における左右方向(図8における矢印Cの方
向)に操作することにより、ガイド筒14がガイド軸2
5に沿って摺動するので、フレーム本体21内で光学ユ
ニット10が左右方向に移動可能となるのである。
【0036】本実施形態では、第1の可動機構と第2の
可動機構と第3の可動機構とで光学ユニット10の眼球
Pに対する相対位置を調整する位置調整手段を構成して
いる。
【0037】しかして、本実施形態では、光学ユニット
10の眼球Pに対する相対位置を調整する位置調整手段
を備えているので、対象者の眼球Pに対する光学ユニッ
ト10の相対位置を上述の上下方向、前後方向、左右方
向へ調整できるから、汎用性を高めることができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、対象者の眼前に位置
する凹面ミラーと、対象者の眼球と凹面ミラーとの間に
位置するハーフミラーと、映像を映し出して上記ハーフ
ミラーで反射させ上記凹面ミラーで形成した虚像を上記
ハーフミラーを通して表示させる映像表示手段と、対象
者の眼球付近に位置し対象者の眼球へ赤外光を照射する
赤外光照射手段と、上記ハーフミラーを挟んで映像表示
手段の反対側に位置し上記ハーフミラーで反射した赤外
光により対象者の眼球の像を撮像する撮像手段とを備
え、上記ハーフミラーは、撮像手段側の面にコーティン
グにより形成され赤外光を反射する波長選択層が設けら
れ、映像表示手段側の面にコーティングにより形成され
可視光を一部反射し残りを透過させる半透過層が設けら
れてなるものであり、映像表示手段を備えていること
で、撮像手段により対象者の眼球の像を撮像していると
きに対象者へ虚像を見せることができるので、映像表示
手段により映像を映し出すことにより、対象者の注視点
を定めることができるとともに、対象者の不安を軽減す
ることができるという効果がある。また、映像を表示す
るための光学系と眼球を撮像するための光学系とでハー
フミラーを共用しているので、部品数を削減でき大型化
を防ぐことができるとともに軽量化を図ることができる
という効果がある。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記凹面ミラーが、入射光を透過させずに反射する
凹面ミラーなので、対象者の注視点をより安定して定め
ることができるという効果がある。
【0040】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記凹面ミラーが、入射光の一部を反射させ残りを
透過させる凹面ミラーなので、対象者が上記凹面ミラー
を通して外の様子を見ることが可能となり、対象者の不
安をさらに軽減できるとともに、事故を未然に防ぐこと
ができるという効果がある。
【0041】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記映像表示手段が、液晶パネル
と、液晶パネルへ背面側から光を照射する光源とを有
し、上記光源は、発光ダイオードからなるので、発光ダ
イオードの直流電源のオンオフ制御やデューティ比制御
により光源の点滅や調光を容易に行うことができるとい
う効果がある。また、光源として発光ダイオードを用い
るので、光源の波長範囲をランプなどを用いる場合に比
べて狭くできるとともに限定できるから、光源からの光
に赤外光が含まれないようにすることができ、撮像手段
によって撮像される眼球の映像をより鮮明にすることが
できるという効果がある。
【0042】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、上記映像表示手段が、液晶パネル
と、液晶パネルへ背面側から光を照射する光源とを有
し、上記光源と液晶パネルとの間に赤外線カットフィル
タが設けられているので、映像表示手段から映し出され
る映像に赤外光が含まれないようにすることができ、撮
像手段によって撮像される眼球の映像をより鮮明にする
ことができるという効果がある。
【0043】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、上記凹面ミラーと上記ハーフミラー
と上記映像表示手段と上記眼球撮像手段と上記赤外光照
射手段とを具備する光学ユニットの眼球に対する相対位
置を調整する位置調整手段を備えるので、光学ユニット
の眼球に対する相対位置を調整できるから、汎用性を高
めることができるという効果がある。
【0044】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6の発明において、上記凹面ミラーと上記ハーフミラー
と上記映像表示手段と上記眼球撮像手段と上記赤外光照
射手段とを具備する光学ユニットを保持する眼鏡状のフ
レームを備え、上記フレームは、上記光学ユニットを保
持し対象者の眼前に位置するフレーム本体と、フレーム
本体を支えるために対象者の鼻に接するパッドと、フレ
ーム本体の両側部からそれぞれ突設され先端部が対象者
の耳付近に達するテンプルとを有するので、フレームを
対象者に装着させることができ、対象者の動きによって
対象者の眼球に対する光学ユニットの相対位置がずれる
のを防ぐことができるという効果がある。また、対象者
がフレームを装着した状態における光学ユニットを保持
したフレーム本体の重心の位置を対象者の眼球に近くす
ることができ、対象者の負担を軽減できるという効果が
ある。
【0045】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、上記テンプルが、弾性を有し且つ軽量な金属材料よ
りなるので、快適な装着感を実現することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略構成図である。
【図2】実施形態2を示す概略構成図である。
【図3】実施形態3を示す概略構成図である。
【図4】実施形態4を示す概略構成図である。
【図5】同上の概略構成図である。
【図6】同上の概略平面図である。
【図7】同上の要部概略構成図である。
【図8】同上の要部概略斜視図である。
【符号の説明】
1 凹面ミラー 1’ 凹面ミラー 2 ハーフミラー 3 映像表示手段 3a 液晶パネル 3b 光源 4 CCDカメラ 5 赤外光発光ダイオード 10 光学ユニット 20 フレーム 21 フレーム本体 22 テンプル 23 パッド P 眼球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 宗司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 仲島 了治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2H042 DB00 DB01 DB04 DB14 DC11 DD05 DE09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象者の眼前に位置する凹面ミラーと、
    対象者の眼球と凹面ミラーとの間に位置するハーフミラ
    ーと、映像を映し出して上記ハーフミラーで反射させ上
    記凹面ミラーで形成した虚像を上記ハーフミラーを通し
    て表示させる映像表示手段と、対象者の眼球付近に位置
    し対象者の眼球へ赤外光を照射する赤外光照射手段と、
    上記ハーフミラーを挟んで映像表示手段の反対側に位置
    し上記ハーフミラーで反射した赤外光により対象者の眼
    球の像を撮像する撮像手段とを備え、上記ハーフミラー
    は、撮像手段側の面にコーティングにより形成され赤外
    光を反射する波長選択層が設けられ、映像表示手段側の
    面にコーティングにより形成され可視光を一部反射し残
    りを透過させる半透過層が設けられてなることを特徴と
    する映像表示機能付き眼球撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記凹面ミラーは、入射光を透過させず
    に反射する凹面ミラーであることを特徴とする請求項1
    記載の映像表示機能付き眼球撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記凹面ミラーは、入射光の一部を反射
    させ残りを透過させる凹面ミラーであることを特徴とす
    る請求項1記載の映像表示機能付き眼球撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記映像表示手段は、液晶パネルと、液
    晶パネルへ背面側から光を照射する光源とを有し、上記
    光源は、発光ダイオードからなることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の映像表示機能付
    き眼球撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記映像表示手段は、液晶パネルと、液
    晶パネルへ背面側から光を照射する光源とを有し、上記
    光源と液晶パネルとの間に赤外線カットフィルタが設け
    られてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4の
    いずれかに記載の映像表示機能付き眼球撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記凹面ミラーと上記ハーフミラーと上
    記映像表示手段と上記眼球撮像手段と上記赤外光照射手
    段とを具備する光学ユニットの眼球に対する相対位置を
    調整する位置調整手段を備えることを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれかに記載の映像表示機能付き
    眼球撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記凹面ミラーと上記ハーフミラーと上
    記映像表示手段と上記眼球撮像手段と上記赤外光照射手
    段とを具備する光学ユニットを保持する眼鏡状のフレー
    ムを備え、上記フレームは、上記光学ユニットを保持し
    対象者の眼前に位置するフレーム本体と、フレーム本体
    を支えるために対象者の鼻に接するパッドと、フレーム
    本体の両側部からそれぞれ突設され先端部が対象者の耳
    付近に達するテンプルとを有することを特徴とする請求
    項1ないし請求項6のいずれかに記載の映像表示機能付
    き眼球撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記テンプルは、弾性を有し且つ軽量な
    金属材料よりなることを特徴とする請求項7記載の映像
    表示機能付き眼球撮像装置。
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