JP2001320414A - 多階層制御系ネットワークシステム、多階層制御系ネットワークシステムの制御装置、ルーティングパラメータ設定方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

多階層制御系ネットワークシステム、多階層制御系ネットワークシステムの制御装置、ルーティングパラメータ設定方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001320414A
JP2001320414A JP2000138867A JP2000138867A JP2001320414A JP 2001320414 A JP2001320414 A JP 2001320414A JP 2000138867 A JP2000138867 A JP 2000138867A JP 2000138867 A JP2000138867 A JP 2000138867A JP 2001320414 A JP2001320414 A JP 2001320414A
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stations
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Tatsuya Mabuchi
達也 馬渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手間をはぶき、コストを低減し、ルーティン
グパラメータの作成,設定の信頼性を向上することが可
能な多階層制御系ネットワークシステムを得ること。 【解決手段】 通信局を有するとともに制御対象物を制
御する制御装置1をネットワークに複数接続し、制御装
置1に複数の通信局を持たせて複数のネットワークを階
層的に接続した多階層制御系ネットワークシステムにお
いて、ネットワーク上の通信要求側の通信局が複数の通
信局を介して他のネットワーク上の通信相手先の通信局
との通信を行う場合、通信要求側の通信局および複数の
通信局は、通信相手先の通信局に至るまで順次通信経路
に関する問合せを行い、当該問合せ結果に基づいてそれ
ぞれ通信用のルーティングパラメータを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信局を有する
とともに制御対象物を制御する制御装置(シーケンサ
等)をネットワークに複数接続し、制御装置に複数の通
信局を持たせて複数のネットワークを階層的に接続した
多階層制御系ネットワークシステム(生産システム
等)、制御対象物を制御するとともに異なるネットワー
ク上の複数の通信局を有してネットワークを階層的に接
続する、多階層制御系ネットワークシステムの制御装
置、多階層制御系ネットワークシステムにて通信用のル
ーティングパラメータを設定するルーティングパラメー
タ設定方法、およびその方法をコンピュータに実行させ
るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に関し、特に、ルーティングパラメータの設定を
容易化,確実化することが可能な多階層制御系ネットワ
ークシステム、多階層制御系ネットワークシステムの制
御装置、ルーティングパラメータ設定方法およびその方
法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、生産システムにおいては、生産シ
ステム全体のシステム規模が大規模化している。また、
少量多品種生産に対応するため、容易に生産システムの
構成を変更できるように、各機能ブロック単位で細分化
されたネットワークを構成し、これら細分化されたネッ
トワークを階層的に接続することによって生産システム
全体を構成している。これにより、細分化されたネット
ワークが階層的に接続された多階層制御系ネットワーク
システムが構成され、システム規模が大きくなるにとも
ない、この階層もより深いものとなってきている。
【0003】このような多階層制御系ネットワークシス
テムにおいて、あるネットワークに所属する制御装置か
ら異なるネットワークに所属する制御装置に対してデー
タ伝送を行うためには、複数のネットワークに属し、異
なるネットワーク間でデータ伝送を中継する制御装置が
必要となる。すなわち、異なるネットワークに所属する
複数の通信局を有する制御装置が必要となる。
【0004】図22は、このような従来の制御装置の構
成を示す説明図である。この制御装置51は、制御装置
51各部を制御するCPUユニット53と、所定のネッ
トワークに接続するためのインターフェースとして機能
する複数のネットワークユニット54と、制御対象物5
6に対する情報の入出力を行う入出力ユニット55と、
を備えている。CPUユニット53は、主に、入出力ユ
ニット55から入出力情報を取り出し、その入出力情報
を用いて所定の演算処理を行い、演算結果を入出力ユニ
ット55にフィードバックして制御対象物56の制御を
行う。
【0005】また、CPUユニット53は、ネットワー
クユニット54と協働し、所定のネットワークに所属し
て他局との通信を行う通信局(以下、局と呼ぶ)を具現
化する。なお、多階層制御系ネットワークシステムの末
端の中継を行わない制御装置51については、ネットワ
ークユニット54が一つの構成となり、局も一つとな
る。このような制御装置51間でデータ伝送を行う場
合、通信先を識別するために、各制御装置に接続するた
めの局を指定して通信を行う。指定する局を多階層制御
系ネットワークシステム内で一意に識別するため、各局
には、通常3つのフィールドからなる局識別子(識別コ
ード)が定められている。図23は、従来の識別コード
の構成を示す説明図である。
【0006】この識別コードの最初のフィールドには、
当該局が所属するネットワークのネットワーク番号が設
定される。ネットワーク番号とは、多階層制御系ネット
ワークシステム内のネットワーク群の中で一意となる数
字である。つぎのフィールドには、局の種別が設定され
る。制御系ネットワークにおいて、局は、通常、各ネッ
トワーク内に存在する局の数や各局の局番等の管理を行
う管理局と、管理局以外の通常局と、に分類される。管
理局は、通常、各ネットワークに1台のみ存在する。こ
こでは、管理局をM、通常局をNとして表すこととす
る。最後のフィールドには、各局に与えられた局番が設
定される。局番とは、各ネットワーク内の局群の中で一
意となる数字である。
【0007】たとえば、ネットワーク番号3のネットワ
ーク上の管理局で局番が2の局であれば、識別コードが
「3M2」となる。逆に、識別コードが「2N1」であ
れば、その局は、ネットワーク番号2のネットワーク上
の通常局で、その局番が1であることを意味する。以
下、局3M2,局2N1というように、識別コードを用
いて局を呼ぶ場合がある。また、ネットワーク1,ネッ
トワーク2というように、ネットワーク番号を用いてネ
ットワークを呼ぶ場合がある。
【0008】前述した制御装置51を複数接続すること
によって、図24に示すような多階層制御系ネットワー
クシステムが形成される。この多階層制御系ネットワー
クシステムにおいて、たとえば、局1N3から局2M1
に対するデータ伝送を行う場合、局1N2,局2N2を
経由する必要がある。ここで、あるネットワーク上の局
から異なるネットワーク上の局に対してデータ伝送を行
う場合に最初に経由する局を、ゲートウェイ局と呼ぶ。
また、通信相手の局を通信相手局と呼ぶ。局1N3から
局2M1に対してデータ伝送を行う場合、局1N3の局
2M1に対するゲートウェイ局は局1N2となり、通信
相手局は局2M1となる。
【0009】また、異なるネットワーク間での通信用の
ルーティングパラメータとして、ゲートウェイ局と通信
相手局との組を用いる。このルーティングパラメータを
通信経路上の各局に設定することにより、異なるネット
ワーク間で正しくデータ伝送の中継を行うことができ、
異なるネットワーク間でのデータ伝送を行うことができ
る。図25(a),(b)は、従来の局に設定されるル
ーティングパラメータの一例を示す説明図である。局1
N3から局2M1に対してデータ伝送を行う場合、局1
N3には、ルーティングパラメータ(1N2,2M1)
が設定され、局1N2には、ルーティングパラメータ
(2N2,2M1)が設定される。ルーティングパラメ
ータは図に示されるようなテーブルとしてとらえること
ができる。
【0010】つぎに、従来の多階層制御系ネットワーク
システムの動作について説明する。この多階層制御系ネ
ットワークシステムの動作において、たとえば、局1N
3から局2M1に対するデータ伝送を行う場合、局1N
3は、自局に設定されているルーティングパラメータ
(図25(a)に示したルーティングパラメータ)を参
照し、ゲートウェイ局がどの局であるかを判定し、この
場合のゲートウェイ局である局1N2に向けてデータを
発信する。
【0011】この伝送データを受信した局1N2は、自
局に設定されているルーティングパラメータ(図25
(b)に示したルーティングパラメータ)を参照し、ゲ
ートウェイ局がどの局であるかを判定し、この場合のゲ
ートウェイ局である局2N2に向けてデータを転送す
る。この伝送データを受信した局2N2は、通信相手局
2M1と同一のネットワークに所属するため、中継局を
介することなく通信相手局2M1と直接通信を行うこと
ができる。このように伝送データを受信した各局が、当
該局に設定されているルーティングパラメータを参照
し、つぎなるゲートウェイ局へデータを伝送することに
より、通信相手局に対してデータ伝送を行っている。
【0012】また、ルーティングパラメータの作成およ
び各局への設定においては、まず、システム設計者が多
階層制御系ネットワークシステム設計時に、図面に描か
れたネットワーク接続図に基づいて、異なるネットワー
クに属する局間で通信を行う必要のある組、すなわち、
要求元局と要求先局とをリストアップする。そして、リ
ストアップされた要求元局と要求先局との間でデータ伝
送を行う場合に経由する局をリストアップし、リストア
ップされた各経由局および要求元局に設定すべきルーテ
ィングパラメータを求める。
【0013】そして、多階層制御系ネットワークシステ
ムの物理的配線、各ネットワークの管理局への情報設定
等を行ったあと、作業者が、前述した各経由局または要
求元局を有する制御装置51にパラメータ設定用の周辺
機器装置等を接続し、CPUユニット53内に設けられ
ている記録媒体(ハードディスク,RAM,ROM等)
に、求めておいたルーティングパラメータを格納する。
これにより、各局にルーティングパラメータを設定する
ことができる。
【0014】ルーティングパラメータの設定の数は、要
求元局が所属するネットワークの層と要求先局が所属す
るネットワークの層とが離れれば離れるほど増える。す
なわち、多階層制御系ネットワークシステムの階層が深
くなればなるほどルーティングパラメータの設定の数が
増える。図26は、局1N3が局3N2,局4M2に対
してデータ伝送を行う場合に設定が必要となるルーティ
ングパラメータの例を示している。3階層からなるネッ
トワーク構成において、異なるネットワーク間での通信
要求が2種類(局1N3から局3N2に対する通信要
求、および局1N3から局4M2に対する通信要求)の
場合でも、合計8つのルーティングパラメータを作成
し、各制御装置51に設定する必要がある。
【0015】また、従来の制御装置として、たとえば、
特開平4−253257号公報に開示された「シーケン
サ」がある。このシーケンサにおいては、各局がシーケ
ンスプログラム中で参照している局名とデバイス名か
ら、情報処理における検索技術を利用し、参照先のシー
ケンサがどのネットワークに属しているかのテーブル
(「リンク管理テーブル」)を作成することができる。
各局が作成した「リンク管理テーブル」を統合すること
により、各局がどのネットワークに所属するかを表すテ
ーブル(「接続情報テーブル」)を作成することができ
る。図27は、従来の接続情報テーブルの一例を示す説
明図である。この接続情報テーブルは、各ネットワーク
ごとに接続されている局の局識別子のリストからなるテ
ーブルである。
【0016】ここでは、図24に示したネットワーク構
成において、この「接続情報テーブル」を作成した例を
示している。この接続情報テーブルは、ネットワーク1
には局1M1,局1N2,局1N3が接続され、ネット
ワーク2には局2M1,局2N2,局2N3が接続さ
れ、ネットワーク3には局3M1,3N2が接続され、
ネットワーク4には局4N1、局4M2が接続されてい
ることを示している。しかし、接続情報テーブルには、
ネットワーク間の接続の情報は含まれていない。したが
って、このシーケンサにおいても、異なるネットワーク
に所属する局間でのデータ伝送を行う場合には、各局に
ルーティングパラメータを設定する必要がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、システム設計者がネットワーク接続
図に基づいてルーティングパラメータを作成し、作業者
が各通信局にそのルーティングパラメータを設定する必
要があるため、手間がかかり、コストが上昇し、また、
ルーティングパラメータの作成ミス,設定ミスの可能性
が高く、信頼性が低下するという問題点があった。
【0018】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、手間をはぶき、コストを低減し、ルーティング
パラメータの作成,設定の信頼性を向上することが可能
な多階層制御系ネットワークシステム、多階層制御系ネ
ットワークシステムの制御装置、ルーティングパラメー
タ設定方法を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明にかかるる多階層制御
系ネットワークシステムにあっては、通信局を有すると
ともに制御対象物を制御する制御装置をネットワークに
複数接続し、前記制御装置に複数の通信局を持たせて複
数の前記ネットワークを階層的に接続し、前記ネットワ
ーク上の通信要求側の通信局が前記複数の通信局を介し
て他のネットワーク上の通信相手先の通信局との通信を
行う多階層制御系ネットワークシステムにおいて、前記
通信要求側の通信局および前記複数の通信局が、前記通
信相手先の通信局に至るまで順次通信経路に関する問合
せを行い、当該問合せ結果に基づいてそれぞれ通信用の
ルーティングパラメータを設定することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、通信要求側の通信局お
よび複数の通信局が、通信相手先の通信局に至るまで順
次通信経路に関する問合せを行い、その問合せ結果に基
づいてそれぞれ通信用のルーティングパラメータを設定
する。これにより、人手によらず、通信要求側の通信局
と通信相手先の通信局との間の通信経路上の通信局にル
ーティングパラメータを設定することができる。
【0021】つぎの発明にかかる多階層制御系ネットワ
ークシステムにあっては、前記通信局が、当該通信局が
接続する他のネットワーク上の通信局から前記問合せを
受けた場合、自ネットワーク上の通信局に対して前記問
合せを行い、自ネットワーク上の通信局から前記問合せ
を受けた場合、当該通信局が接続する他のネットワーク
上の通信局に対して前記問合せを行うことを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、通信局が、当該通信局
が接続する他のネットワーク上の通信局から問合せを受
けた場合、自ネットワーク(自局が所属するネットワー
ク)上の通信局に対して問合せを行い、自ネットワーク
上の通信局から問合せを受けた場合、当該通信局が接続
する他のネットワーク上の通信局に対して問合せを行
う。これにより、異なるネットワークに連鎖的に順次問
合せを行うことができる。
【0023】つぎの発明にかかる多階層制御系ネットワ
ークシステムにあっては、前記通信要求側の通信局およ
び前記複数の通信局が、前記問合せに対する回答を前記
ルーティングパラメータとして設定することを特徴とす
る。
【0024】この発明によれば、要求側の通信局および
複数の通信局が、問合せに対する回答をルーティングパ
ラメータとして設定する。これにより、要求側の通信局
および複数の通信局に容易にルーティングパラメータを
設定することができる。
【0025】つぎの発明にかかる多階層制御系ネットワ
ークシステムの制御装置にあっては、制御対象物を制御
するとともに異なるネットワーク上の複数の通信局を有
して前記ネットワークを階層的に接続する、多階層制御
系ネットワークシステムの制御装置において、前記通信
局が、通信用のルーティングパラメータを記憶する記憶
手段と、自制御装置内の他のネットワーク上の通信局か
ら通信経路に関する問合せを受けた場合、自ネットワー
ク上の通信局に対して前記問合せを行い、自ネットワー
ク上の通信局から前記問合せを受けた場合、自制御装置
内の他のネットワーク上の通信局に対して前記問合せを
行う問合せ手段と、前記問合せ手段の問合せ結果に基づ
いて自局に対する前記問合せに回答する回答手段と、前
記問合せ手段の問合せ結果に基づいて前記記憶手段に前
記ルーティングパラメータを設定する設定手段と、を有
することを特徴とする。
【0026】この発明によれば、記憶手段が、通信用の
ルーティングパラメータを記憶し、問合せ手段が、自制
御装置内の他のネットワーク上の通信局から通信経路に
関する問合せを受けた場合、自ネットワーク上の通信局
に対して問合せを行い、自ネットワーク上の通信局から
問合せを受けた場合、自制御装置内の他のネットワーク
上の通信局に対して問合せを行い、回答手段が、問合せ
手段の問合せ結果に基づいて自局に対する問合せに回答
し、設定手段が、問合せ手段の問合せ結果に基づいて記
憶手段にルーティングパラメータを設定する。これによ
り、人手によらず、通信要求側の通信局と通信相手先の
通信局との間の通信経路上の通信局にルーティングパラ
メータを設定することができる。
【0027】つぎの発明にかかる多階層制御系ネットワ
ークシステムの制御装置にあっては、前記設定手段が、
前記問合せ手段の問合せに対する他の通信局からの回答
を前記ルーティングパラメータとして設定することを特
徴とする。
【0028】この発明によれば、設定手段が、問合せ手
段の問合せに対する他の通信局からの回答をルーティン
グパラメータとして設定する。これにより、容易にルー
ティングパラメータを設定することができる。
【0029】つぎの発明にかかるルーティングパラメー
タ設定方法にあっては、通信局を有するとともに制御対
象物を制御する制御装置をネットワークに複数接続し、
前記制御装置に複数の通信局を持たせて複数の前記ネッ
トワークを階層的に接続し、前記ネットワーク上の通信
要求側の通信局が前記複数の通信局を介して他のネット
ワーク上の通信相手先の通信局との通信を行う多階層制
御系ネットワークシステムにて、通信用のルーティング
パラメータを設定するルーティングパラメータ設定方法
であって、前記通信要求側の通信局および前記複数の通
信局にて、前記通信相手先の通信局に至るまで順次通信
経路に関する問合せを行う第1の問合せ工程と、前記通
信要求側の通信局および前記複数の通信局にて、前記第
1の問合せ工程での問合せ結果に基づいてそれぞれ通信
用のルーティングパラメータを設定する設定工程と、を
含むことを特徴とする。
【0030】この発明によれば、第1の問合せ工程で、
通信要求側の通信局および複数の通信局にて、通信相手
先の通信局に至るまで順次通信経路に関する問合せを行
い、設定工程で、通信要求側の通信局および複数の通信
局にて、第1の問合せ工程での問合せ結果に基づいてそ
れぞれ通信用のルーティングパラメータを設定する。こ
れにより、人手によらず、通信要求側の通信局と通信相
手先の通信局との間の通信経路上の通信局にルーティン
グパラメータを設定することができる。
【0031】つぎの発明にかかるルーティングパラメー
タ設定方法にあっては、前記第1の問合せ工程が、前記
複数の通信局にて、当該通信局が接続する他のネットワ
ーク上の通信局から前記問合せを受けた場合、自ネット
ワーク上の通信局に対して前記問合せを行う第2の問合
せ工程と、前記複数の通信局にて、自ネットワーク上の
通信局から前記問合せを受けた場合、当該通信局が接続
する他のネットワーク上の通信局に対して前記問合せを
行う第3の問合せ工程と、を含むことを特徴とする。
【0032】この発明によれば、第2の問合せ工程で、
複数の通信局にて、当該通信局が接続する他のネットワ
ーク上の通信局から問合せを受けた場合、自ネットワー
ク上の通信局に対して問合せを行い、第3の問合せ工程
で、複数の通信局にて、自ネットワーク上の通信局から
問合せを受けた場合、当該通信局が接続する他のネット
ワーク上の通信局に対して問合せを行う。これにより、
異なるネットワークに連鎖的に順次問合せを行うことが
できる。
【0033】つぎの発明にかかるルーティングパラメー
タ設定方法にあっては、前記設定工程で、前記第1の問
合せ工程での問合せに対する回答を前記ルーティングパ
ラメータとして設定することを特徴とする。
【0034】この発明によれば、設定工程で、第1の問
合せ工程での問合せに対する回答をルーティングパラメ
ータとして設定する。これにより、要求側の通信局およ
び複数の通信局に容易にルーティングパラメータを設定
することができる。
【0035】つぎの発明にかかるコンピュータ読み取り
可能な記録媒体にあっては、前述した発明にかかる方法
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
で、そのプログラムがコンピュータ読み取り可能とな
り、これによって、前述した発明にかかる方法の動作を
コンピュータによって実現することが可能となる。
【0036】ここで、「コンピュータ読み取り可能な記
録媒体」とは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁
気ディスク、ROM,EPROM,EEPROM,フラ
ッシュROM等の半導体メモリ(カートリッジ,PCカ
ード等に内蔵されているものを含む)、CD−ROM,
DVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、等の
「可搬の物理媒体」や、各種コンピュータシステムに内
蔵されるROM,RAM,ハードディスク等の「固定用
の物理媒体」を含むものである。
【0037】さらに、「コンピュータ読み取り可能な記
録媒体」には、LAN,WAN,インターネット等のネ
ットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回
線のように、プログラムを短期間保持する通信媒体を含
めてもよい。また、「プログラム」とは、データ処理方
法を記述したものであって、記述する言語や記述方法は
特に限定されず、ソースコード,バイナリコード,実行
形式等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ず
しも単一に構成されるものに限られず、複数のモジュー
ルやライブラリとして分散構成されるものや、OS等の
別個のプログラムと協働してその機能を達成するものを
含む。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる多階層制
御系ネットワークシステム、多階層制御系ネットワーク
システムの制御装置、ルーティングパラメータ設定方法
およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施
の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この
実施の形態により、この発明が限定されるものではな
い。
【0039】図1は、この発明の一実施の形態にかかる
多階層制御系ネットワークシステムの一例を示す説明図
である。この多階層制御系ネットワークシステム(生産
システム等)は、1または複数の通信局(以下、局と呼
ぶ)を有する複数の制御装置1(シーケンサ等)を接続
したネットワークを階層的に複数接続したものである。
ここで、ネットワーク番号,局種別,局番および局識別
子(識別コード)については前述した従来の多階層制御
系ネットワークシステムと同様のものを使用する。ま
た、通信経路上の各局は、前述した従来の多階層制御系
ネットワークシステムと同様のルーティングパラメータ
を自動的に設定する。以下、ネットワーク1,ネットワ
ーク2というように、ネットワーク番号を用いて各ネッ
トワークを呼ぶこととする。また、局3M2,局2N1
というように、識別コードを用いて局を呼ぶこととす
る。
【0040】この例では、ネットワーク1に局1M1,
局1N2および局1N3が所属し、ネットワーク2に局
2M1,局2N2および局2N3が所属し、ネットワー
ク3に局3M1および局3M2が所属し、ネットワーク
4に局4N1および局4M2が所属している。また、
(局1N2,局2N2)、(局2M1,局3M1)、
(局2N3,局4N1)は、それぞれ同一の制御装置1
内に設けられている。なお、多階層制御系ネットワーク
システムの構成は、特に限定されず、さらに多階層の構
成であってもよい。また、各制御装置1が有する局の数
は、特に限定されず、3つ以上であってもよい。
【0041】図2は、図1に示した制御装置1の概略構
成を示す説明図である。制御装置1は、制御装置1各部
を制御するCPUユニット3と、所定のネットワークに
接続するためのインターフェースとして機能する複数の
ネットワークユニット4と、制御対象物6に対する情報
の入出力を行う入出力ユニット5と、を備えている。C
PUユニット3は、CPUおよび周辺回路を有してお
り、主に、入出力ユニット5から入出力情報を取り出
し、その入出力情報を用いて所定の演算処理を行い、演
算結果を入出力ユニット5にフィードバックして制御対
象物6の制御を行う。
【0042】また、一つのネットワークユニット4は、
一つの局に対応する。CPUユニット3とネットワーク
ユニット4とは協働し、所定のネットワークに所属して
他局(他の通信局)との通信を行う局を具現化する。局
に設定されるルーティングパラメータは、異なるネット
ワーク上の局間での通信用のものであって、CPUユニ
ット3内の図示しない記録媒体(ハードディスク,RA
M,ROM等)に格納される。なお、多階層制御系ネッ
トワークシステムの末端の中継を行わない制御装置1に
ついては、ネットワークユニット4が一つであってもよ
い。
【0043】図3は、図1に示した制御装置1の(局
の)概略機能構成を示す説明図である。制御装置1の局
は、ルーティングパラメータを記憶する記憶部11と、
記憶部11にルーティングパラメータを設定する設定部
12と、自局が設けられている制御装置1内にともに設
けられている他局(以下、制御装置内他局と呼ぶ場合が
ある)に問合せを行う制御装置内問合せ部13と、自局
が所属するネットワーク上の他局(以下、ネットワーク
内他局と呼ぶ場合がある)に問合せを行うネットワーク
内問合せ部14と、制御装置内他局の制御装置内問合せ
部13からの問合せに回答する制御装置内回答部15
と、ネットワーク内他局のネットワーク内問合せ部14
からの問合せに回答するネットワーク内回答部16と、
を備えている。
【0044】記憶部11は、CPUユニット3内の図示
しない記録媒体により構成され、ルーティングパラメー
タや所属するネットワークの情報を記憶する。設定部1
2は、制御装置内問合せ部13,ネットワーク内問合せ
部14の問合せ結果(制御装置内他局の制御装置内回答
部15,ネットワーク内他局のネットワーク内回答部1
6の回答)に基づいてルーティングパラメータを記憶部
11に設定する。制御装置内問合せ部13は、ネットワ
ーク内回答部16からの要求により、制御装置内他局の
制御装置内回答部15に問合せを行う。ここで、制御装
置内問合せ部13,ネットワーク内問合せ部14が行う
問合せには、他局が通信相手局(通信相手の通信局)ま
での経路上に位置するか否かの問合せや、自局が所属す
るネットワーク内に通信相手局が存在するか否かの問合
せがある。
【0045】ネットワーク内問合せ部14は、自発的に
(自局が要求元局(データ伝送を行う場合の、データの
発信元の通信局)である場合)または制御装置内回答部
15からの要求(自局が中継局(データの中継を行う通
信局)である場合)により、ネットワーク内他局のネッ
トワーク内回答部16に問合せを行う。制御装置内回答
部15は、制御装置内他局の制御装置内問合せ部13か
らの問合せがあった場合、まず記憶部11を参照する。
そして、回答できる場合(記憶部11にルーティングパ
ラメータが設定されている場合)は回答し、回答できな
い場合(記憶部11にルーティングパラメータが設定さ
れていない場合)はネットワーク内問合せ部14に問合
せを要求する。
【0046】ネットワーク内回答部16は、ネットワー
ク内他局のネットワーク内問合せ部14からの問合せが
あった場合、まず記憶部11を参照する。そして回答で
きる場合は回答し、回答できない場合は制御装置内問合
せ部13に問合せを要求する。なお、前述した問合せ,
回答は、ネットワーク内または制御装置内の通信線を介
して行われる。また、制御装置1内の複数局の記憶部1
1を一体化し、ネットワーク内回答部16が制御装置内
他局のルーティングパラメータを参照することができる
ようにしてもよい。また、多階層制御系ネットワークシ
ステム末端の中継を行わない制御装置1については、制
御装置内問合せ部13,制御装置内回答部15が設けら
れていなくてもよい。
【0047】さて、これまで、制御装置1の(局の)機
能構成について説明したが、制御装置1の各構成要素は
機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示したよ
うに構成されていなくてもよい。たとえば、制御装置1
が備える処理機能のうち全部または一部を、図示しない
CPU(Central Processing Unit)およびこのCPU
にて解釈実行されるプログラムにより実現することがで
きる。すなわち、図示しないROMには、OS(Operat
ion System)等と協働してCPUに命令を与え、CPU
に各種処理を行わせるコンピュータプログラムが格納さ
れている。そして、CPUは、このプログラムにしたが
って各種処理を行う。また、制御装置1が備える処理機
能のうち全部または一部を、ワイヤードロジックによる
ハードウェアとして実現することも可能である。
【0048】(要求元局におけるルーティングパラメー
タ設定処理)以上の構成において、この実施の形態の動
作についてフローチャートを参照して説明する。図4
は、この実施の形態にかかる多階層制御系ネットワーク
システムの要求元局におけるルーティングパラメータ設
定処理の流れを示すフローチャートである。多階層制御
系ネットワークシステムの要求元局におけるルーティン
グパラメータ設定処理においては、まず、自局が所属す
るネットワーク上の他局の局識別子を収集する(S
1)。自局が所属するネットワーク上の他局の局識別子
を収集する方法としては、たとえば、管理局に問い合わ
せる方法やブロードキャストにより問い合わせる方法が
ある。なお、通信要求を行う制御装置1が複数の局を有
する場合は、これら複数の局が要求元局となる。
【0049】以下、まず、管理局に問い合わせる方法に
ついて説明する。この多階層制御系ネットワークシステ
ムにおいては、ネットワークに接続されている局に関す
る情報を管理している管理局が各ネットワーク上に存在
する。ネットワーク上の各局は、この管理局に対して問
合せを行うことよってネットワーク上の他局の局識別子
を得ることができる。たとえば、局1N3から局2M1
に対してデータ伝送を行う場合(要求元局が局1N3
で、要求先局(データ伝送を行う場合の、データの最終
送信先の通信局)が局2M1の場合)、要求元局1N3
は、所属するネットワーク1の管理局1M1に対し、ネ
ットワーク1上のすべての局の局識別子を問い合わせる
ことができる。
【0050】ここで、多階層制御系ネットワークシステ
ムにおける問合せには、図5に示すようなフォーマット
の問合せメッセージが用いられる。この問合せメッセー
ジは、問合せ先の局の局識別子を示す「問合せ先局識別
子」フィールドと、問合せメッセージを発信した局の局
識別子を示す「返信先局識別子」フィールドと、問合せ
内容を示す「問合せ内容」フィールドと、からなる。各
局の制御装置内問合せ部13,ネットワーク内問合せ部
14は、他局の制御装置内回答部15,ネットワーク内
回答部16に対し、この問合せメッセージを送信するこ
とにより問合せを行う。
【0051】問合せメッセージを受信した制御装置内回
答部15,ネットワーク内回答部16は、問合せメッセ
ージの「問合せ先局識別子」の内容から、自局宛の問合
せメッセージであるか否かを判定する。自局宛の問合せ
メッセージであれば、問合せメッセージの「問合せ内
容」フィールドの内容から、問合せの内容を判定し、記
憶部11に記憶された情報を参照したりネットワーク内
問合せ部14,制御装置内問合せ部13に問合せを要求
したりして回答を作成する。また、問合せメッセージの
「返信先局識別子」フィールドの内容から返信先局を判
定し、返信先局への返信を行う。
【0052】この返信には、図6に示すようなフォーマ
ットの返信メッセージが用いられる。この返信メッセー
ジは、返信先の局の局識別子を示す「返信先局識別子」
フィールドと、返信メッセージを発信した局の局識別子
を示す「返信元局識別子」フィールドと、どのような問
合せ内容に対する返信かを示す「問合せ内容」フィール
ドと、メッセージに含まれる回答(当該問合せに対する
回答)の個数を示す「回答個数」フィールドと、「回答
個数」フィールドに示される個数分の「回答」フィール
ドと、からなる。各局の制御装置内回答部15,ネット
ワーク内回答部16は、他局の制御装置内問合せ部1
3,ネットワーク内問合せ部14に対し、この返信メッ
セージを送信する。
【0053】返信メッセージを受信した制御装置内問合
せ部13,ネットワーク内問合せ部14は、返信メッセ
ージの「返信先局識別子」フィールドの内容から、自局
宛の返信メッセージであるか否かを判定する。自局宛の
返信メッセージであれば、返信メッセージの「返信元局
識別子」フィールドおよび「問合せ内容」フィールドの
内容から、どの問合せに対するどの局からの返信である
かを判定し、「回答個数」フィールドに示された個数の
回答を「回答」フィールドから得ることができる。
【0054】たとえば、要求元局1N3が管理局1M1
に対してネットワーク1上のすべての局の局識別子を問
い合わせる場合、問合せメッセージは、図7に示すよう
に、「問合せ先局識別子」フィールドには「1M1」が
設定され、「返信先局識別子」フィールドには「1N
3」が設定され、「問合せ内容」フィールドには、当該
ネットワーク上のすべての局の局識別子を問い合わせる
「Query AllStation ID」という問合せが設定されたも
のとなる。要求元局1N3のネットワーク内問合せ部1
4は、上記問合せメッセージを作成し、作成した問合せ
メッセージを管理局1M1のネットワーク内回答部16
に対して発信する。
【0055】この問合せメッセージを受信した管理局1
M1のネットワーク内回答部16は、問合せメッセージ
の「問合せ先局識別子」フィ−ルドの内容から、自局宛
の問合せメッセージであると判定する。そして、「問合
せ内容」フィールドの内容から、問合せがネットワーク
1上のすべての局の局識別子を問い合わせるものである
と判定し、記憶部11に記憶された情報を参照し、「1
M1,1N2,1N3」という回答を作成する。また、
問合せメッセージの「返信先局識別子」フィールドの内
容から、返信先局が要求元局1N3であると判定し、返
信メッセージを作成する。
【0056】この返信メッセージは、図8に示すよう
に、「返信先局識別子」フィールドには「1N3」が設
定され、「返信元局識別子」フィールドには「1M1」
が設定され、「問合せ内容」フィールドには「Query Al
lStation ID」が設定され、「回答個数」フィールドに
は「3」が設定され、3つの「回答」フィールドには、
ネットワーク1上のすべての局の局識別子である「1M
1」,「1N2」,「1N3」がそれぞれ設定されたも
のとなる。管理局1M1のネットワーク内回答部16
は、上記返信メッセージを要求元局1N3のネットワー
ク内問合せ部14に対して発信する。
【0057】この返信メッセージを受信した要求元局1
N3のネットワーク内問合せ部14は、返信メッセージ
の「返信先局識別子」フィールドの内容から、自局宛の
返信メッセージであると判定する。そして、返信メッセ
ージの「返信元局識別子」フィールドおよび「問合せ内
容」フィールドの内容から、「Query AllStation ID」
の問合せに対する管理局1M1からの返信であると判定
し、「回答個数」フィールドの内容から回答個数が3で
あると判定し、「回答」フィールドの内容から、ネット
ワーク1上のすべての局の局識別子1M1,1N2,1
N3を得る。
【0058】つぎに、ブロードキャストによって自局が
所属するネットワーク上の他局の局識別子を問い合わせ
る方法について説明する。各局のネットワーク内問合せ
部14は、自局が所属するネットワーク上のすべての他
局に対してメッセージを送信するブロードキャスト機能
を有している。このブロードキャスト機能を利用して、
自局が所属するネットワーク上の他局に対し、当該局の
局識別子の問合せを行ってもよい。図9は、この実施の
形態にかかる多階層制御系ネットワークシステムの要求
元局からネットワーク上の他局へのブロードキャストに
よる問合せメッセージの一例を示す説明図である。
【0059】このブロードキャストによる問合せメッセ
ージは、「問合せ先局識別子」フィールドに、「255
N255」のような、実際には多階層制御系ネットワー
クシステム上に存在しないネットワーク番号および局番
を含む局識別子が設定される。すなわち、「255N2
55」のような、実際には多階層制御系ネットワークシ
ステム上に存在しない局識別子が「問合せ先局識別子」
フィールドに設定されている場合は、当該問合せメッセ
ージがブロードキャストによるものであることを意味す
る。
【0060】また、「問合せ内容」フィールドには、こ
の問合せメッセージを受信した局に対して当該局の局識
別子を問い合わせる「Query Station ID」という問合せ
が設定される。要求元局1N3がネットワーク1上のす
べての他局に対して局識別子を問い合わせる場合、「返
信先局識別子」フィールドには、要求元局の局識別子で
ある「1N3」が設定される。要求元局1N3のネット
ワーク内問合せ部14は、上記問合せメッセージを作成
し、作成した問合せメッセージをネットワーク1上の各
他局のネットワーク内回答部16に対して発信する。
【0061】ブロードキャストによる問合せメッセージ
を受信した各局のネットワーク内回答部16は、問合せ
メッセージの「問合せ先識別子」の内容から、問合せが
ブロードキャストによるものであると判定して「問合せ
内容」フィールドを参照する。そして、問合せメッセー
ジの「問合せ内容」フィールドの内容から、この問合せ
が自局の局識別子を問い合わせるものであると判定し、
記憶部11に記憶された自局の局識別子の情報を参照し
て回答を作成する。また、問合せメッセージの「返信先
局識別子」フィールドの内容から返信先局が要求元局1
N3であると判定し、返信メッセージを作成して返信先
局である要求元局1N3に返信する。
【0062】ブロードキャストによる問合せメッセージ
を受信した局における処理を、ネットワーク1上の局1
N2を例に挙げて説明する。局1N2において、要求元
局1N3からの「Query Station ID」の問合せがあった
場合、まず、ネットワーク内回答部16が、問合せメッ
セージの「問合せ先識別子」の内容から、問合せがブロ
ードキャストによるものであると判定して「問合せ内
容」フィールドを参照する。そして、「問合せ内容」フ
ィールドの内容から、問合せが自局の局識別子を問い合
わせるものであると判定し、記憶部11に記憶された情
報を参照し、「1N2」という回答を作成する。また、
問合せメッセージの「返信先局識別子」フィールドの内
容から、返信先局が要求元局1N3であると判定し、返
信メッセージを作成する。
【0063】返信メッセージは、図10に示すように、
「返信先局識別子」フィールドには「1N3」が設定さ
れ、「返信元局識別子」フィールドには「1N2」が設
定され、「問合せ内容」フィールドには「Query Statio
n ID」が設定され、「回答個数」フィールドには「1」
が設定され、「回答」フィールドには、自局の局識別子
である「1N2」が設定されたものとなる。局1N2の
ネットワーク内回答部16は、当該返信メッセージを要
求元局1N3のネットワーク内問合せ部14に対して発
信する。ネットワーク1上のもう一つの局である局1M
1も同様の処理を行って返信メッセージを要求元局1N
3のネットワーク内問合せ部14に対して発信する。
【0064】この返信メッセージを受信した要求元局1
N3のネットワーク内問合せ部14は、返信メッセージ
の「返信先局識別子」フィールドの内容から、自局宛の
返信メッセージであると判定する。そして、返信メッセ
ージの「返信元局識別子」フィールドおよび「問合せ内
容」フィールドの内容から、「Query Station ID」の問
合せに対するネットワーク1上の他局からの返信である
と判定し、「回答個数」フィールドの内容から回答個数
が1であると判定し、「回答」フィールドの内容から、
当該返信メッセージを発信した他局の局識別子を得る。
【0065】なお、要求元局が、収集した局識別子を記
憶部11に記憶し、次回からの処理においては局識別子
の収集処理を行わずに記憶部11に記憶した局識別子を
用いるようにしてもよい。図4に戻り、要求元局のネッ
トワーク内問合せ部14は、自局が所属するネットワー
ク上の各他局の局識別子をステップS1で収集したあ
と、収集した局識別子に基づいて、当該ネットワーク上
に要求先局があるか否かを判定する(S2)。具体的に
は、ステップS1で収集した局識別子の中に要求先局の
局識別子と一致するものがあるか否かを判定する。
【0066】自局が所属するネットワーク上に要求先局
がある場合は、ルーティングパラメータを設定する必要
がないので、このルーティングパラメータ設定処理を終
了し、当該ネットワーク内でデータ伝送処理を行う。一
方、自局が所属するネットワーク上に要求先局がない場
合は、当該ネットワーク上の各他局のネットワーク内回
答部16に対し、当該他局の先に要求先局までの通信経
路が存在するか否かの問合せ(当該他局が要求先局まで
の通信経路上に位置するか否かの問合せ)を行う(S
3)。
【0067】図11は、この実施の形態にかかる多階層
制御系ネットワークシステムの要求元局から同一ネット
ワーク(要求元局が所属するネットワーク)上の他局へ
の通信経路問合せメッセージの一例を示す説明図であ
る。この通信経路問合せメッセージの「問合せ内容」フ
ィールドには、要求先局までの通信経路情報を問い合わ
せる「Query RouteTo (要求先局の局識別子)」という
問合せが設定される。要求元局のネットワーク内問合せ
部14は、上記通信経路問合せメッセージを生成し、同
一ネットワーク上の各他局のネットワーク内回答部16
に送信することにより、要求先局までの通信経路が存在
するか否かの問合せを行う。そして、通信経路問合せメ
ッセージに対する返信メッセージが、同一ネットワーク
上の各他局から返信される。
【0068】図12は、この実施の形態にかかる多階層
制御系ネットワークシステムの通信経路問合せメッセー
ジに対する回答の構成を示す説明図である。通信経路問
合せメッセージに対する回答は、前述した局識別子と同
様の構成となる。すなわち、「ネットワーク番号」フィ
ールド,「局種別」フィールドおよび「局番」フィール
ドの3つのフィールドからなる。通信経路問合せメッセ
ージを受信した局において、自局の先に要求先局までの
通信経路が存在する場合は、自局の局識別子が回答とな
る。一方、自局の先に要求先局までの通信経路が存在し
ない場合は、実際には多階層制御系ネットワークシステ
ム上に存在しないネットワーク番号および局番を用いた
局識別子が回答となる。たとえば、「−1N−1」また
は「−1M−1」が、自局の先に要求先局までの通信経
路が存在しないことを示す回答となる。
【0069】たとえば、要求元局が局1N3で要求先局
が局2M1である場合、要求元局1N3のネットワーク
内問合せ部14は、ステップS1で得られた局識別子1
M1,1N2,1N3と要求先局の局識別子2M1とを
比較して一致しないと判定する。そして、ステップS1
で得られた局識別子1M1,1N2を用いて図11に示
したような通信経路問合せメッセージを作成し、ネット
ワーク1上の他局である局1M1,局1N2のネットワ
ーク内回答部16に送信し、これらの局の先に要求先局
2M1への通信経路が存在するか否かの問合せを行う。
【0070】通信経路問合せメッセージを受信した中継
元局1M1,中継元局1N2は返信メッセージを返信す
る。ここで、中継元局1M1は、その先には要求先局2
M1への通信経路が存在しないので、図13に示すよう
な「回答」フィールドに「−1M−1」を設定した返信
メッセージを返信する。一方、中継元局1N2は、その
先に要求先局2M1への通信経路が存在するので、図1
4に示すような「回答」フィールドに「1N2」を設定
した返信メッセージを返信する。なお、中継元局とは、
自局が所属するネットワーク上の他局から通信経路問合
せメッセージを受信した局をいう。
【0071】要求元局のネットワーク内問合せ部14
は、通信経路問合せメッセージに対する返信メッセージ
を受信すると、要求先局までの通信経路が存在するか否
かを判定する(S4)。具体的には、「回答」フィール
ドおよび「返信元局識別子」フィールドをチェックし、
「回答」フィールドの内容と「返信元局識別子」フィー
ルドの内容とが一致する返信メッセージがあったか否か
を判定する。すべての返信メッセージの「回答」フィー
ルドに、要求先局までの通信経路が存在しないことを示
す「−1N−1」または「−1M−1」が設定されてい
た場合は、要求先局までのルーティングパラメータ設定
が不可能であると判断してルーティングパラメータ設定
処理を終了する。その後、要求先局との通信が不可能で
あるので、その旨を管理者に知らせる所定のエラー処理
を行う。
【0072】一方、いずれかの返信メッセージの「回
答」フィールドの内容と「返信元局識別子」フィールド
の内容とが一致する場合は、その局識別子で示される局
が、自局(要求元局)の通信相手局(要求先局)に対す
るゲートウェイ局(あるネットワーク上の局から異なる
ネットワーク上の局に対してデータ伝送を行う場合に最
初に経由する局)であると判断し、ルーティングパラメ
ータを作成する。ルーティングパラメータは、前述した
ようにゲートウェイ局と通信相手局との対からなる。
【0073】この場合、返信メッセージの「回答」フィ
ールドの局識別子と要求先局の局識別子との対がルーテ
ィングパラメータとなる。そして、このルーティングパ
ラメータの設定を設定部12に要求する。要求を受けた
設定部12は、このルーティングパラメータを記憶部1
1に設定し(S5)、ルーティングパラメータ設定処理
を終了する。その後、要求元局は、設定したルーティン
グパラメータを用い、前述した従来の技術と同様のデー
タ伝送処理を行う。
【0074】たとえば、中継元局1N2から要求元局1
N3に、図14に示したような返信メッセージが返信さ
れた場合、返信メッセージの「回答」フィールドの内容
と「返信元局識別子」フィールドの内容とがともに「1
N2」であるので、要求元局1N3のネットワーク問合
せ部14は、要求先局2M1までの通信経路が中継元局
1N2の先に存在すると判定し、局識別子1N2,2M
1からなるルーティングパラメータの設定を設定部12
に要求する。要求を受けた設定部12は、局識別子1N
2,2M1からなる図15に示すようなルーティングパ
ラメータを記憶部11に設定する。
【0075】(中継元局におけるルーティングパラメー
タ設定処理)つぎに、中継元局におけるルーティングパ
ラメータ設定処理について説明する。中継元局は、前述
した通信経路問合せメッセージを受信したとき、ルーテ
ィングパラメータ設定処理を開始する。図16は、この
実施の形態にかかる多階層制御系ネットワークシステム
の中継元局におけるルーティングパラメータ設定処理の
流れを示すフローチャートである。
【0076】この中継元局におけるルーティングパラメ
ータ設定処理においては、まず、中継元局のネットワー
ク内回答部16が、要求元局からの通信経路問合せメッ
セージの「問合せ内容」フィールドの内容から、要求先
局の局識別子を読み取って記憶部11を参照し、要求先
局までのルーティングパラメータが記憶部11に設定さ
れているか否かを判定する(S11)。要求先局までの
ルーティングパラメータが記憶部11に設定されている
場合は、自局の局識別子を「回答」フィールドに設定し
た図14に示したような返信メッセージを生成し、要求
元局に返信して処理を終了する(S16)。
【0077】一方、要求先局までのルーティングパラメ
ータが記憶部11に設定されていない場合は、同一制御
装置(中継元局が設けられている制御装置)内に他局が
接続されているか否かを判定する(S12)。同一制御
装置内に他局が接続されていない場合は、自局の先に通
信経路が存在し得ないので、その旨を示す「−1N−
1」または「−1M−1」を「回答」フィールドに設定
した図13に示したような返信メッセージを生成し、要
求元局に返信して処理を終了する(S17)。一方、同
一制御装置内に他局が接続されている場合は、ネットワ
ーク内回答部16が制御装置内問合せ部13に問合せを
要求する。
【0078】要求を受けた制御装置内問合せ部13は、
同一制御装置内の他局の制御装置内回答部15に、当該
他局が所属するネットワーク上に要求先局が存在するか
否か(当該他局が要求先局までの通信経路上に配置され
ているか否か)を問い合わせる(S13)。図17は、
この実施の形態にかかる多階層制御系ネットワークシス
テムの中継元局から中継先局への問合せメッセージの一
例を示す説明図である。なお、中継先局とは、中継元局
が設けられている制御装置上の中継元局以外の局をい
い、一つであっても複数であってもよい。中継先局への
問合せメッセージの「問合せ内容フィールド」には、中
継先局が所属するネットワーク上に要求先局が存在する
か否かを問い合わせる「Query IsSameNetwork (要求先
局の局識別子)」という問合せが設定される。
【0079】たとえば、要求元局1N3から中継元局1
M1、1N2に通信経路問合せメッセージが送信された
場合、中継元局1M1のネットワーク内回答部16は、
同一制御装置内に中継先局が存在しないので、その旨を
示す「−1M−1」を「回答」フィールドに設定した図
13に示したような返信メッセージを生成し、要求元局
1N3のネットワーク内問合せ部14に返信して処理を
終了する。一方、中継元局1N2は、同一制御装置内の
中継先局2N2に対し、図17に示したような問合せメ
ッセージを送信し、中継先局2N2が所属するネットワ
ーク2上に要求先局2M1が存在するか否かを問い合わ
せる。
【0080】中継元局の制御装置内問合せ部13からの
問合せメッセージを受信した中継先局の制御装置内回答
部15は、この問合せメッセージに対する返信メッセー
ジを返信する。図18,図19は、この実施の形態にか
かる多階層制御系ネットワークシステムの中継先局2N
2から中継元局1N2への返信メッセージの一例を示す
説明図である。中継先局から中継元局への返信メッセー
ジの「回答」フィールドには、図13,図14に示した
中継元局から要求元局への返信メッセージと同様の回答
が設定される。すなわち、要求元局までの通信経路上に
中継先局が配置されている場合は中継先局の局識別子が
設定され、要求元局までの通信経路上に中継先局が配置
されていない場合は実在しない局識別子が設定される。
【0081】図16に戻り、中継元局の制御装置内問合
せ部13は、中継先局からの返信メッセージを受信する
と、要求先局までの通信経路が存在するか否かを判定す
る(S14)。具体的には、「回答」フィールドおよび
「返信元局識別子」フィールドをチェックし、「回答」
フィールドの内容と「返信元局識別子」フィールドの内
容とが一致する返信メッセージがあったか否かを判定す
る。すべての返信メッセージの「回答」フィールドに、
要求先局までの通信経路が存在しないことを示す「−1
N−1」または「−1M−1」が設定されていた場合
は、自局の先に要求先局までの通信経路がないと判断
し、ステップS17に進む。
【0082】一方、いずれかの返信メッセージの「回
答」フィールドの内容と「返信元局識別子」フィールド
の内容とが一致する場合は、その局識別子で示される局
が、自局(中継元局)の通信相手局(要求先局)に対す
るゲートウェイ局であると判断し、ルーティングパラメ
ータを作成する。この場合、返信メッセージの「回答」
フィールドの局識別子と要求先局の局識別子との対がル
ーティングパラメータとなる。そして、このルーティン
グパラメータの設定を設定部12に要求する。要求を受
けた設定部12は、ルーティングパラメータを記憶部1
1に設定し(S15)、ステップS16に進む。
【0083】たとえば、中継先局2N2から中継元局1
N2に、図19に示したような返信メッセージが返信さ
れた場合、返信メッセージの「回答」フィールドの内容
と「返信元局識別子」フィールドの内容とがともに「2
N2」で一致するので、中継元局1N2の制御装置内問
合せ部13は、要求先局2M1までの通信経路が中継先
局2N2の先に存在すると判定し、局識別子2N2,2
M1からなるルーティングパラメータの設定を設定部1
2に要求する。要求を受けた設定部12は、局識別子2
N2,2M1からなる図20に示すようなルーティング
パラメータを記憶部11に設定する。また、自局の先に
要求先局までの通信経路が存在することを示す返信メッ
セージ(図14に図示)を要求元局1N3に返信する。
【0084】(中継先局におけるルーティングパラメー
タ設定処理)つぎに、中継先局におけるルーティングパ
ラメータ設定処理について説明する。中継先局は、前述
した中継元局からの問合せメッセージを受信したとき、
ルーティングパラメータ設定処理を開始する。図21
は、この実施の形態にかかる多階層制御系ネットワーク
システムの中継先局におけるルーティングパラメータ設
定処理の流れを示すフローチャートである。
【0085】なお、中継先局におけるルーティングパラ
メータ設定処理は、前述した要求元局におけるルーティ
ングパラメータ設定処理と基本的に同様であるので、図
4と同一の部分については同一の符号を付してその説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
中継先局におけるルーティングパラメータ設定処理にお
いては、中継先局の制御装置内回答部15がネットワー
ク内問合せ部14に問合せを要求し、ネットワーク内問
合せ部14の問合せ結果に応じた回答を、中継元局の制
御装置内問合せ部13に対して行う。ステップS2で同
一ネットワーク(中継先局が所属するネットワーク)上
に要求先局がある場合、制御装置内回答部15は、自局
が要求先局までの通信経路上に配置されていることを示
す返信メッセージを中継元局の制御装置内問合せ部13
に返信し(S22)、処理を終了する。
【0086】たとえば、中継元局1N2の制御装置内問
合せ部13から中継先局2N2の制御装置内回答部15
に図17に示したような問合せメッセージが送信された
場合、中継先局2N2の制御装置内回答部15は、中継
先局2N2のネットワーク内問合せ部14に問合せを要
求する。中継先局2N2が所属するネットワーク2上に
は要求先局2M1が存在するので、中継先局2N2のネ
ットワーク内問合せ部14はその旨を中継先局2N2の
制御装置内回答部15に通知する。
【0087】この通知を受けた中継先局2N2の制御装
置内回答部15は、中継元局1N2の制御装置内問合せ
部13に、自局が要求先局2M1までの通信経路上に配
置されていることを示す返信メッセージ(図19に図
示)を返信する。このように、要求元局1N3と要求先
局2M1との間で通信を行う場合に設定が必要となるす
べてのルーティングパラメータが自動的に迅速,確実に
作成,設定され、要求元局1N3と要求先局2M1との
間の通信が可能となる。
【0088】図21に戻り、ステップS4で、自局の先
に要求先までの通信経路が存在しない場合、制御装置内
回答部15は、その旨を回答する図18に示したような
返信メッセージを生成し、中継元局の制御装置内問合せ
部13に送信して処理を終了する。また、ステップS5
でルーティングパラメータを新たに設定したあとは、ス
テップS22に進む。中継先局からの問合せメッセージ
を受信した局における処理は、前述した要求元局からの
問合せメッセージを受信した局における処理と同様であ
る。すなわち、中継先局からの問合せにかかる処理は、
前述した要求元局からの問合せにかかる処理おいて、要
求元局を中継先局に置き換えたものとなる。
【0089】つぎに、隣接しない異なるネットワーク上
の局間の通信を例に挙げて説明する。たとえば、局1N
3から局3N2に対してデータ伝送を行う場合、要求元
局である局1N3は、局1N3が属するネットワーク1
上の各他局に対して、要求先局である局3N2までの通
信経路が存在するか、という問合せを発する。その結
果、この問合せは要求元局1N3が属するネットワーク
1に隣接するネットワーク2に属する局2N2まで到達
する。局1N3が発した問合せが局2N2に到達するま
での手順は前述した局1N3,局2M1間の通信の場合
と同様である。
【0090】局1N3が発した問合せが局2N2に到達
すると、局2N2は、図21に示した中継先局における
処理の流れに従い、処理を行う。すなわち、問合せを受
信した局2N2は、ステップS1により、局2N2が所
属するネットワーク2に属する局の局識別子を収集す
る。ここでは、自局の局識別子のほか、局識別子「2M
1」,「2N3」が収集される。収集された局識別子の
中に、要求先局である局3N2の局識別子はないため、
ステップS2で、中継先局2N2が所属するネットワー
ク2上には要求先局は存在しないと判断する。そこで、
中継先局2N2は、ステップS3で、自局が所属するネ
ットワーク2上の各他局、すなわち局2M1、局2N3
に対し、要求先局までの通信経路が存在するか、という
問合せを発する。
【0091】中継先局2N2からの問合せを受信した局
2M1、局2N3は、中継先局2N2を要求元局として
見立てた場合の中継元局と等しい。すなわち、局2M
1,局2N3は図16に示した中継元局における処理の
流れに従い、ステップS13で、要求先局である局3N
2までの通信経路が存在するかどうかの問合せを各々の
中継先局である局3M1、局4N1に対して行う。中継
先局である局3M1、局4N1では、図21に示した中
継先局の処理の流れに従い、処理を行う。局3M1は、
図21に示したステップS1により、ネットワーク3に
所属する局の局識別子を得る。ここでは、自局の局識別
子のほか、局識別子「3N2」を得る。ここで得られた
局識別子の中に要求先局である局3N2の局識別子が含
まれているため、ステップS2で、ネットワーク3上に
要求先局3N2が存在すると判断する。
【0092】ネットワーク3上に要求先局3N2が存在
すると判断した中継先局3M1は、ステップS22で、
自局の局識別子「3M1」を中継元局である局2M1に
対して返信する。中継先局である局3M1から返信を受
け取った中継元局2M1は、図16に示したステップS
14で、中継先局3M1からの受信内容を調べる。中継
先局3M1からの受信内容は「3M1」であり、中継先
局の局識別子と等しいため、中継元局2M1は中継先局
3M1の先に、要求先局3N2までの通信経路が存在す
ると判断する。
【0093】中継先局3M1の先に要求先局3N2まで
の通信経路が存在すると判断した中継元局2M1は、ス
テップS15で、中継先局3M1からの返信内容と要求
先局の局識別子からルーティングパラメータを作成す
る。ここで得られるルーティングパラメータは(3M
1,3N2)となる(これは図26(d)に示したルー
ティングパラメータと等しい)。ルーティングパラメー
タの作成を終えた中継元局2M1は、ステップS16
で、自局の局識別子「2M1」を局2N2に返信する。
一方、局4N1は、図21に示したステップS1によ
り、ネットワーク4に所属する局の識別子を得る。ここ
で得られた局識別子の中には、要求先局である局3N2
の局識別子が含まれていないため、ステップS2で、ネ
ットワーク4上には要求先局3N2は存在しないと判断
する。
【0094】ネットワーク4上には要求先局3N2が存
在しないと判断した中継先局4N1は、ステップS3
で、自局が所属するネットワーク4に所属する各他局、
すなわち局4M2に対し、要求先局3N2までの通信経
路が存在するかの問合せを行う。局4N1からの問合せ
を受けた局4M2の動作は、前述した、局1N3から局
2M1にデータ伝送を行う場合の局1M1の動作に等し
く、局4M2は、図16に示したステップS12で、自
局が接続されている制御装置上のCPUに問い合わせる
などして、自局が接続されている制御装置上には、自局
以外の局が接続されていないと判断する。したがって、
自局(局4M2)の先には要求先局3N2までの通信経
路が存在しないと判断し、ステップS17で、局4N1
に対し、自局(局4M2)の先には要求先局3N2まで
の通信経路が存在しないこと旨を表す返信「−1M−
1」を返す。
【0095】局4M2からの返信を受け取った中継先局
4N1は、図21に示したステップS4で、局4M2か
らの返信内容を調査し、局4M2の先に要求先局までの
通信経路が存在するかの判断を行う。局4M2からの返
信は「−1M−1」であり、これは返信を発した局4M
2の局識別子とは異なるため、局4N1は、局4M2の
先には要求先局3N2までの通信経路が存在しないと判
断する。この場合、中継先局4N1は、ステップS21
で、中継元局である局2N3に対して、自局(すなわち
局4N1)の先には要求先局3N2までの通信経路が存
在しない旨を表す返信「−1N−1」を返す。
【0096】中継先局4N1から、局4N1の先には要
求先局3N2が存在しないことを表す返信「−1N−
1」を受け取った中継元局2N3は、図16に示したス
テップS14で、中継先局4N1からの受信内容を調べ
る。中継先局4N1からの受信内容は「−1N−1」で
あり、中継元局2N3は中継先局4N1の先には要求先
局3N2までの通信経路が存在しないと判断する。中継
元局2N3が接続されている制御装置上には、自局以外
には局4N1しか接続されていないため、局4N1の先
に要求先局3N2までの通信経路が存在しないというこ
とは、すなわち自局(局2N3)の先には要求先局3N
2までの通信経路が存在しないことを意味する。したが
って、中継元局2N3は、ステップS17で、自局の先
には要求先局3N2までの通信経路が存在しない旨を表
す返信「−1N−1」を局2N2に返す。
【0097】局2N2は、自局が所属するネットワーク
2に所属する自局以外の局(すなわち局2M1と局2N
3)から、これらの局の先に要求先局3N2までの通信
経路が存在するかどうかの返信を受信する。そして、図
21に示したステップS4で、受信した返信のうち、局
2M1からの返信により、局2M1の先には要求先局3
N2までの通信経路が存在すると判断し、ステップS5
で、局2M1からの返信(すなわち「2M1」)と要求
先局3N2の局識別子からルーティングパラメータを作
成し(すなわち、(2M1,3N2)が作成される)、
局2N2が接続されている制御装置上の記憶エリアなど
に保存を行い、ステップS22で、中継元局1N2に対
し、自局の局識別子「2N2」を返す。
【0098】以降の、局1N2,局1N3の処理は、前
述した、局1N3から局2M1に対してデータ伝送を行
う場合の局1N2,局1N3の動作と等しいので、説明
を省略する。このように、要求先局までの通信経路が存
在するか、という問合せを隣接するネットワークに属す
る局に繰り返し発することにより、要求先局までの通信
経路を発見することが可能となり、また、問合せに対す
る返信を発した局からの返信内容をルーティングパラメ
ータとして保存することにより、要求先局までのルーテ
ィングパラメータを作成,保存することができる。
【0099】前述した手順を、各制御装置のCPUを動
作させるソフトウェアプログラムとして制御装置上に組
み込んでおくことにより、たとえば、新たに多階層制御
系ネットワークシステムを構築する場合、ネットワーク
への各制御装置の物理配線を行い、各ネットワーク上に
接続されている局識別子を当該ネットワークの管理局に
登録し、これらが完了した時点で動作させることで、異
なるネットワーク間でデータ伝送を行うために必要なル
ーティングパラメータが作成され、多階層制御系ネット
ワークシステム内の各局に設定される。すなわち、実際
に通信を行う際にルーティングパラメータを設定するよ
うにしてもよいし、システムを構築した時点で予めルー
ティングパラメータを設定するようにしてもよい。ルー
ティングパラメータ設定のタイミングは特に限定されな
い。
【0100】また、新たに多階層制御系ネットワークシ
ステムを構築する場合だけでなく、多階層制御系ネット
ワークシステム運用開始後に、異なるネットワークに属
する局間でのデータ伝送の設定が新たに必要になった場
合にも、要求元局上で前述した処理を行うソフトウェア
プログラムによりCPUを動作させることで、要求元局
から要求先局に対してデータ伝送を行う場合に経由する
すべての局に対してルーティングパラメータが自動的に
作成され、要求元局から要求先局に対するデータ伝送を
行うことが可能となる。
【0101】前述したように、この実施の形態によれ
ば、たとえば、要求元局1N3が中継局1N2,中継局
2N2を介して他のネットワーク2上の要求先局2M1
との通信を行う場合、要求元局1N3,中継局1N2お
よび中継局2N2が、要求先局2M1に至るまで順次通
信経路に関する問合せを行い、その問合せ結果に基づい
てそれぞれ通信用のルーティングパラメータを設定す
る。これにより、人手によらず、要求元局1N3,中継
局1N2および中継局2N2にルーティングパラメータ
を設定することができるため、手間をはぶき、コストを
低減し、ルーティングパラメータの作成,設定の信頼性
を向上することが可能となる。
【0102】なお、前述した実施の形態にかかるルーテ
ィングパラメータ設定方法を実現するコンピュータプロ
グラムを、フロッピーディスク等の磁気ディスク、RO
M,EPROM,EEPROM,フラッシュROM等の
半導体メモリ(カートリッジ,PCカード等に内蔵され
ているものを含む)、CD−ROM,DVD等の光ディ
スク、MO等の光磁気ディスク、等の可搬の記録媒体に
格納し、この記録媒体に記録されたプログラムを、制御
装置に内蔵されるROM,RAM,ハードディスク等の
固定用の記録媒体にインストールすることにより、その
制御装置に前述したルーティングパラメータ設定機能を
具備させることもできる。
【0103】また、このプログラムを、LAN,WA
N,インターネット等のネットワークを介して伝送し、
伝送されたプログラムを制御装置の固定用の記録媒体に
インストールするようにしてもよい。また、このプログ
ラムは、必ずしも単一に構成されるものに限られず、複
数のモジュールやライブラリとして分散構成されていて
もよいし、OS等の別個のプログラムと協働してその機
能を達成するものであってもよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、通信要求側の通信局および前記複数の通信局が、前
記通信相手先の通信局に至るまで順次通信経路に関する
問合せを行い、その問合せ結果に基づいてそれぞれ通信
用のルーティングパラメータを設定する。これにより、
人手によらず、通信要求側の通信局と通信相手先の通信
局との間の通信経路上の通信局にルーティングパラメー
タを設定することができるため、手間をはぶき、コスト
を低減し、ルーティングパラメータの作成,設定の信頼
性を向上することが可能となる、という効果を奏する。
【0105】つぎの発明によれば、通信局が、当該通信
局が接続する他のネットワーク上の通信局から問合せを
受けた場合、自ネットワーク上の通信局に対して問合せ
を行い、自ネットワーク上の通信局から問合せを受けた
場合、当該通信局が接続する他のネットワーク上の通信
局に対して問合せを行う。これにより、異なるネットワ
ークに連鎖的に順次問合せを行うことができるため、手
間をはぶき、コストを低減し、ルーティングパラメータ
の作成,設定の信頼性を向上することが可能となる、と
いう効果を奏する。
【0106】つぎの発明によれば、要求側の通信局およ
び複数の通信局が、問合せに対する回答をルーティング
パラメータとして設定するため、要求側の通信局および
複数の通信局に容易にルーティングパラメータを設定す
ることができる、という効果を奏する。
【0107】つぎの発明によれば、記憶手段が、通信用
のルーティングパラメータを記憶し、問合せ手段が、自
制御装置内の他のネットワーク上の通信局から通信経路
に関する問合せを受けた場合、自ネットワーク上の通信
局に対して問合せを行い、自ネットワーク上の通信局か
ら問合せを受けた場合、自制御装置内の他のネットワー
ク上の通信局に対して問合せを行い、回答手段が、問合
せ手段の問合せ結果に基づいて自局に対する問合せに回
答し、設定手段が、問合せ手段の問合せ結果に基づいて
記憶手段にルーティングパラメータを設定する。これに
より、人手によらず、通信要求側の通信局と通信相手先
の通信局との間の通信経路上の通信局にルーティングパ
ラメータを設定することができるため、手間をはぶき、
コストを低減し、ルーティングパラメータの作成,設定
の信頼性を向上することが可能となる、という効果を奏
する。
【0108】つぎの発明によれば、設定手段が、問合せ
手段の問合せに対する他の通信局からの回答をルーティ
ングパラメータとして設定するため、容易にルーティン
グパラメータを設定することができる、という効果を奏
する。
【0109】つぎの発明によれば、第1の問合せ工程
で、通信要求側の通信局および複数の通信局にて、通信
相手先の通信局に至るまで順次通信経路に関する問合せ
を行い、設定工程で、通信要求側の通信局および複数の
通信局にて、第1の問合せ工程での問合せ結果に基づい
てそれぞれ通信用のルーティングパラメータを設定す
る。これにより、人手によらず、通信要求側の通信局と
通信相手先の通信局との間の通信経路上の通信局にルー
ティングパラメータを設定することができるため、手間
をはぶき、コストを低減し、ルーティングパラメータの
作成,設定の信頼性を向上することが可能となる、とい
う効果を奏する。
【0110】つぎの発明によれば、第2の問合せ工程
で、複数の通信局にて、当該通信局が接続する他のネッ
トワーク上の通信局から問合せを受けた場合、自ネット
ワーク上の通信局に対して問合せを行い、第3の問合せ
工程で、複数の通信局にて、自ネットワーク上の通信局
から問合せを受けた場合、当該通信局が接続する他のネ
ットワーク上の通信局に対して問合せを行う。これによ
り、異なるネットワークに連鎖的に順次問合せを行うこ
とができるため、手間をはぶき、コストを低減し、ルー
ティングパラメータの作成,設定の信頼性を向上するこ
とが可能となる、という効果を奏する。
【0111】つぎの発明によれば、設定工程で、第1の
問合せ工程での問合せに対する回答をルーティングパラ
メータとして設定するため、要求側の通信局および複数
の通信局に容易にルーティングパラメータを設定するこ
とができる、という効果を奏する。
【0112】つぎの発明によれば、前述した発明にかか
る方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録し
たことで、そのプログラムがコンピュータ読み取り可能
となり、これによって、前述した発明にかかる方法の動
作をコンピュータによって実現することが可能となる、
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態にかかる多階層制御
系ネットワークシステムの一例を示す説明図である。
【図2】 図1に示した制御装置の概略構成を示す説明
図である。
【図3】 図1に示した通信局の概略機能構成を示す説
明図である。
【図4】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネット
ワークシステムの要求元局におけるルーティングパラメ
ータ設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネット
ワークシステムの問合せメッセージの構成を示す説明図
である。
【図6】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネット
ワークシステムの返信メッセージの構成を示す説明図で
ある。
【図7】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネット
ワークシステムの要求元局から管理局への問合せメッセ
ージの一例を示す説明図である。
【図8】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネット
ワークシステムの管理局から要求元局への返信メッセー
ジの一例を示す説明図である。
【図9】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネット
ワークシステムの要求元局からネットワーク上の他局へ
のブロードキャストによる問合せメッセージの一例を示
す説明図である。
【図10】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムのブロードキャストによる問合せメッ
セージに対する返信メッセージの一例を示す説明図であ
る。
【図11】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの要求元局から同一ネットワーク上の
他局への経路問合せメッセージの一例を示す説明図であ
る。
【図12】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの経路問合せメッセージに対する回答
の構成を示す説明図である。
【図13】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの経路問合せメッセージに対する返信
メッセージの一例を示す説明図である。
【図14】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの経路問合せメッセージに対する返信
メッセージの他の例を示す説明図である。
【図15】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの要求元局に設定されるルーティング
パラメータの一例を示す説明図である。
【図16】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの中継元局におけるルーティングパラ
メータ設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの中継元局から中継先局への問合せメ
ッセージの一例を示す説明図である。
【図18】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの中継先局から中継元局への返信メッ
セージの一例を示す説明図である。
【図19】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの中継先局から中継元局への返信メッ
セージの他の例を示す説明図である。
【図20】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの中継元局に設定されるルーティング
パラメータの一例を示す説明図である。
【図21】 この実施の形態にかかる多階層制御系ネッ
トワークシステムの中継先局におけるルーティングパラ
メータ設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図22】 従来における制御装置の概略構成を示す説
明図である。
【図23】 従来における通信局の識別コードの構成を
示す説明図である。
【図24】 従来における多階層制御系ネットワークシ
ステムの一例を示す説明図である。
【図25】 従来における通信局に設定されるルーティ
ングパラメータの一例を示す説明図である。
【図26】 従来における通信局に設定されるルーティ
ングパラメータの他の例を示す説明図である。
【図27】 従来における接続情報テーブルの一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 制御装置、3 CPUユニット、4 ネットワーク
ユニット、5 入出力ユニット、6 制御対象物、11
記憶部、12 設定部、13 制御装置内問合せ部、
14 ネットワーク内問合せ部、15 制御装置内回答
部、16 ネットワーク内回答部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 多階層制御系ネットワークシステム、多階層制御系ネットワークシステムの制御装置、ルーティ ングパラメータ設定方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン ピュータ読み取り可能な記録媒体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信局を有するとともに制御対象物を制
    御する制御装置をネットワークに複数接続し、前記制御
    装置に複数の通信局を持たせて複数の前記ネットワーク
    を階層的に接続し、前記ネットワーク上の通信要求側の
    通信局が前記複数の通信局を介して他のネットワーク上
    の通信相手先の通信局との通信を行う多階層制御系ネッ
    トワークシステムにおいて、 前記通信要求側の通信局および前記複数の通信局は、前
    記通信相手先の通信局に至るまで順次通信経路に関する
    問合せを行い、当該問合せ結果に基づいてそれぞれ通信
    用のルーティングパラメータを設定することを特徴とす
    る多階層制御系ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 前記通信局は、当該通信局が接続する他
    のネットワーク上の通信局から前記問合せを受けた場
    合、自ネットワーク上の通信局に対して前記問合せを行
    い、自ネットワーク上の通信局から前記問合せを受けた
    場合、当該通信局が接続する他のネットワーク上の通信
    局に対して前記問合せを行うことを特徴とする請求項1
    に記載の多階層制御系ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記通信要求側の通信局および前記複数
    の通信局は、前記問合せに対する回答を前記ルーティン
    グパラメータとして設定することを特徴とする請求項1
    または2に記載の多階層制御系ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 制御対象物を制御するとともに異なるネ
    ットワーク上の複数の通信局を有して前記ネットワーク
    を階層的に接続する、多階層制御系ネットワークシステ
    ムの制御装置において、 前記通信局は、通信用のルーティングパラメータを記憶
    する記憶手段と、 自制御装置内の他のネットワーク上の通信局から通信経
    路に関する問合せを受けた場合、自ネットワーク上の通
    信局に対して前記関する問合せを行い、自ネットワーク
    上の通信局から前記問合せを受けた場合、自制御装置内
    の他のネットワーク上の通信局に対して前記問合せを行
    う問合せ手段と、 前記問合せ手段の問合せ結果に基づいて自局に対する前
    記問合せに回答する回答手段と、 前記問合せ手段の問合せ結果に基づいて前記記憶手段に
    前記ルーティングパラメータを設定する設定手段と、 を有することを特徴とする多階層制御系ネットワークシ
    ステムの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、前記問合せ手段の問合
    せに対する他の通信局からの回答を前記ルーティングパ
    ラメータとして設定することを特徴とする請求項4に記
    載の多階層制御系ネットワークシステムの制御装置。
  6. 【請求項6】 通信局を有するとともに制御対象物を制
    御する制御装置をネットワークに複数接続し、前記制御
    装置に複数の通信局を持たせて複数の前記ネットワーク
    を階層的に接続し、前記ネットワーク上の通信要求側の
    通信局が前記複数の通信局を介して他のネットワーク上
    の通信相手先の通信局との通信を行う多階層制御系ネッ
    トワークシステムにて、通信用のルーティングパラメー
    タを設定するルーティングパラメータ設定方法であっ
    て、 前記通信要求側の通信局および前記複数の通信局にて、
    前記通信相手先の通信局に至るまで順次通信経路に関す
    る問合せを行う第1の問合せ工程と、 前記通信要求側の通信局および前記複数の通信局にて、
    前記第1の問合せ工程での問合せ結果に基づいてそれぞ
    れ通信用のルーティングパラメータを設定する設定工程
    と、 を含むことを特徴とするルーティングパラメータ設定方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第1の問合せ工程は、前記複数の通
    信局にて、当該通信局が接続する他のネットワーク上の
    通信局から前記問合せを受けた場合、自ネットワーク上
    の通信局に対して前記問合せを行う第2の問合せ工程
    と、 前記複数の通信局にて、自ネットワーク上の通信局から
    前記問合せを受けた場合、当該通信局が接続する他のネ
    ットワーク上の通信局に対して前記問合せを行う第3の
    問合せ工程と、 を含むことを特徴とする請求項6に記載のルーティング
    パラメータ設定方法。
  8. 【請求項8】 前記設定工程は、前記第1の問合せ工程
    での問合せに対する回答を前記ルーティングパラメータ
    として設定することを特徴とする請求項6または7に記
    載のルーティングパラメータ設定方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項6,7または8のいずれか一
    つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログ
    ラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
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JP2007074660A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Ntt Docomo Inc アクセス制御システム
JP2007142903A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Nec Corp 経路生成システム、経路生成方法、経路管理サーバ、中継装置、端末装置および制御プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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