JP2001319815A - 信号注入・抽出装置 - Google Patents

信号注入・抽出装置

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JP2001319815A
JP2001319815A JP2000134605A JP2000134605A JP2001319815A JP 2001319815 A JP2001319815 A JP 2001319815A JP 2000134605 A JP2000134605 A JP 2000134605A JP 2000134605 A JP2000134605 A JP 2000134605A JP 2001319815 A JP2001319815 A JP 2001319815A
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winding
current
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electric wire
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JP2000134605A
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Yoshihisa Asao
芳久 浅尾
Takashi Shimokuchi
剛史 下口
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用周波数等の低周波数の大電流が流された
電線に高周波信号を安定したレベルで注入することがで
き、またはその電線から高周波信号を安定したレベルで
抽出することが可能な信号注入・抽出装置を提供する。 【解決手段】 高周波信号注入・抽出装置100は、電
線101の外周面の周囲に配置された環状の強磁性体コ
ア102と、電線101に流れる高周波信号を抽出し、
または電線101に高周波信号を注入するために強磁性
体コア102の外周面の周囲に巻かれ、高周波数の電流
が流れるように構成された高周波信号注入・抽出用巻線
103と、強磁性体コア102の外周面の周囲に巻か
れ、商用周波数等の低周波数の電流が流れるように構成
された磁界キャンセル用巻線104とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、信号注入・抽出
装置に関し、より特定的には、非接触の状態で電線に高
周波信号を注入し、または非接触の状態で電線から高周
波信号を抽出する高周波信号注入・抽出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、非接触の状態で電線に電気信
号を注入し、または電線から電気信号を抽出するために
は、強磁性体のコアを用いたトランス構造の装置が用い
られている。
【0003】図4は、従来の高周波信号注入・抽出装置
の構成を概念的に示す斜視図である。図4に示すよう
に、高周波信号注入・抽出装置500は、電線501の
周りを囲むように配置された強磁性体コア502を備え
ている。強磁性体コア502の外周面の周囲には高周波
信号注入・抽出用巻線503が配置されている。一般
に、微小な高周波電流の信号を注入または抽出するため
には、強磁性体コア502として高い透磁率を有しかつ
高い周波数の領域で低損失の特性を示すフェライトコア
が用いられる。環状の強磁性体コア502は半割れ等、
一体構造でなくてもよい。
【0004】図4に示される高周波信号注入・抽出装置
500を用いて電線501に高周波信号を注入する場合
に、まず、巻線503に高周波信号として高周波電流を
流す。巻線503に流れる高周波電流によって強磁性体
コア502に微小な磁界が発生し、印加される。この磁
界と強磁性体コア502の透磁率に応じて、電線501
に高周波電流が流れ、高周波信号が注入される。
【0005】また、図4に示される装置500を用いて
電線501に流れる高周波電流すなわち高周波信号を抽
出する場合に、まず、電線501に流れる高周波電流に
よって強磁性体コア502に微小な磁界が発生し、印加
される。この磁界と強磁性体コア502の透磁率に応じ
て巻線503に流れる高周波電流すなわち高周波信号を
抽出する。
【0006】以上のようにして、高周波信号の注入と抽
出が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高周波信号注入・抽出
装置を構成する強磁性体コアの透磁率は、一般的に、印
加される磁界によって変化し、常に一定ではないという
特性を有する。
【0008】図4の装置において、注入または抽出の対
象である高周波信号すなわち高周波電流以外に50Hz
または60Hzの商用周波数の大電流を電線501に流
す場合がある。この場合、電線501に流れる商用周波
数の大電流によって強磁性体コア502に生じ、印加さ
れる磁界が大きく変化する。このため、強磁性体コア5
02の透磁率がその大きな磁界によって変化する。その
結果、強磁性体コア502の透磁率に応じて巻線503
で検出される高周波信号すなわち高周波電流のレベルが
変動する。
【0009】また、商用周波数の大電流によって発生す
る磁界が強磁性体コア502に印加されることによっ
て、強磁性体コア502が飽和磁化されると、巻線50
3によって高周波信号を検出することが不可能となる。
【0010】なお、商用周波数の大電流による磁界で強
磁性体コアが飽和磁化されるのを防止する方法として、
高周波信号注入・抽出用巻線を強磁性体コアの外周面の
周りに配置するのではなく、磁界による作用と無関係な
巻芯材、たとえばゴムや樹脂等の材料からなる巻芯材の
周りに巻線を配置することが考えられる。しかしなが
ら、この場合、巻線の巻数が非常に多くなり、装置が大
型化し、また作業性が悪化するという問題が発生する。
装置を小型化するために巻線の太さを細くすると、巻線
の実効的な電気抵抗が増加する。その結果、高周波信号
の感度が悪化し、高周波数領域での損失が大きくなり、
周波数特性も悪化するという問題が発生する。
【0011】そこで、この発明の目的は、商用周波数等
の低周波数の大電流を電線に流す場合においても、電線
への高周波信号の注入と電線からの高周波信号の抽出を
安定したレベルで行なうことが可能な高周波信号注入・
抽出装置を提供することである。
【0012】また、この発明のもう1つの目的は、注入
または抽出の対象以外の周波数の電流を電線に流す場合
において、電線への所定の周波数帯域の信号の注入また
は抽出を安定したレベルで行なうことが可能な信号注入
・抽出装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に従った信号注
入・抽出装置は、環状の強磁性体と、第1の巻線と、第
2の巻線とを備える。環状の強磁性体は、線状導体の外
周面の周囲に配置されている。第1の巻線は、線状導体
に流れる第1の周波数の信号を抽出し、または線状導体
に第1の周波数の信号を注入するために環状強磁性体の
外周面の周囲に巻かれ、第1の周波数の電流が流れるよ
うに構成されている。第2の巻線は、環状強磁性体の外
周面の周囲に巻かれ、第1の周波数と異なる第2の周波
数の電流が流れるように構成されている。
【0014】上記のように構成された信号注入・抽出装
置を用いて第1の周波数の信号を抽出する場合に、ま
ず、線状導体に第1の周波数の電流と第2の周波数の電
流とが流れているとする。このときに、抽出の対象以外
の第2の周波数の電流によって環状強磁性体に磁界が発
生し、印加される。第2の巻線には、上記の磁界による
誘導電流が上記の磁界をキャンセル(相殺)する方向に
電流が流れる。この場合、環状強磁性体に発生し、印加
される磁界はキャンセルされ、その磁界によって環状強
磁性体は飽和磁化されることもない。一方、抽出の対象
である第1の周波数の電流によって環状強磁性体に磁界
が発生し、印加される。しかしながら、第2の巻線のイ
ンダクタンスと表皮効果による第2の巻線の電気抵抗値
の実効的な増加によって、この磁界を打消す方向の電流
は第2の巻線に対して、極端に抑制される。これによ
り、線状導体に流れる第1の周波数の電流によって環状
強磁性体に印加された磁界と環状強磁性体の透磁率に応
じて第1の巻線に第1の周波数の電流が流れる。その結
果、線状導体に流された抽出の対象以外の第2の周波数
の電流に影響されずに、第1の巻線によって第1の周波
数の電流すなわち第1の周波数の信号を安定したレベル
で抽出することが可能となる。
【0015】また、上記のように構成された装置を用い
て第1の周波数の信号を線状導体に注入する場合、ま
ず、線状導体には第2の周波数の電流が流れているとす
る。この第2の周波数の電流によって環状強磁性体に発
生し、印加される磁界は、上述と同様にしてキャンセル
(相殺)される。一方、第1の巻線には注入の対象とな
る第1の周波数の電流を流す。この第1の周波数の電流
によって環状強磁性体に発生し、印加される磁界と環状
強磁性体の透磁率に応じて線状導体に第1の周波数の電
流が流れる。このようにして、線状導体に流された第2
の周波数の電流に影響されずに、第1の周波数の電流す
なわち第1の周波数の信号を第1の巻線から線状導体に
安定したレベルで注入することが可能になる。
【0016】好ましくは、この発明の信号注入・抽出装
置において、注入または抽出の対象となる第1の周波数
は相対的に高い周波数であり、注入または抽出の対象以
外の第2の周波数は相対的に低い周波数であるのが好ま
しい。より好ましくは、第2の周波数は、たとえば50
Hzまたは60Hzの商用周波数である。
【0017】また、この発明の信号注入・抽出装置は、
第2の巻線に所定の周波数の電流を流すための電気回路
手段をさらに備えるのが好ましい。この場合、第2の巻
線に流される所定の周波数の電流は、線状導体に流され
たその所定の周波数の電流によって環状強磁性体に発生
し、印加された磁界をキャンセル(相殺)することがで
きる。これにより、線状導体に流された広範囲の周波数
帯域の電流のうち、所望の周波数帯域の信号のみを線状
導体から第1の巻線に抽出することができ、あるいは第
1の巻線から線状導体に注入することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、この発
明の1つの実施の形態として高周波信号注入・抽出装置
の構成を概念的に示す図である。
【0019】図1に示すように、高周波信号注入・抽出
装置100には、電線101の周りを囲むように環状の
強磁性体としてフェライト等からなる強磁性体コア10
2が配置されている。すなわち、線状導体として電線1
01は、環状強磁性体として強磁性体コア102の中心
を貫通するように配置されている。第1の巻線として高
周波信号注入・抽出用巻線103は、たとえば2ターン
で強磁性体コア102の外周面の周囲に巻かれている。
また、第2の巻線として磁界キャンセル用巻線104が
強磁性体コア102の外周面の周囲に巻かれ、短絡した
1つの環状の形態で配置されている。磁界キャンセル用
巻線104は、図1においては1つの環状巻線で示され
ているが、複数個の環状巻線の形態で配置されてもよ
い。また、磁界キャンセル用巻線104は、一般の被覆
付電線、エナメル線、裸線または銅板等のいずれの形態
で構成されてもよく、少なくとも導体を含むものであれ
ばよい。環状の強磁性体コア102は半割れ等、一体構
造でなくてもよい。
【0020】なお、磁界キャンセル用巻線104は、強
磁性体コア102の中心を貫通する電線101と同等の
低周波電流、たとえば50Hzまたは60Hzの商用周
波数の電流が流れるように構成されるのが好ましい。ま
た、磁界キャンセル用巻線104に電流が流れることに
よる発熱を抑制するように巻線を構成するのが好まし
い。以上のことから、磁界キャンセル用巻線104の断
面積は、電線101の断面積と同等程度、または同等程
度以上であることが望ましい。
【0021】以上のようにして構成された図1の装置1
00を用いて、電線101に低周波数の大電流と高周波
信号すなわち高周波数の電流とが伝送されている場合
に、巻線103によって高周波信号を抽出する動作につ
いて説明する。電線101には低周波数の大電流が流れ
ているので、その電流によって強磁性体コア102に磁
界が発生し、印加される。このとき、巻線104に流れ
る誘導電流は、上記の磁界を相殺する方向に流れる。こ
のため、低周波数の大電流によって強磁性体コア102
に発生し印加された磁界が打消され、その磁界によって
強磁性体コア102は飽和磁化されることもない。
【0022】一方、電線101には高周波信号すなわち
高周波数の電流も流れている。この高周波数の電流によ
って強磁性体コア102に微小な磁界が発生し、印加さ
れる。しかしながら、磁界キャンセル用巻線104のイ
ンダクタンスと磁界キャンセル用巻線104における表
皮効果による実効的な電気抵抗の増加とによって、高周
波数の電流によって発生する磁界を相殺する電流は磁界
キャンセル用巻線104に対して、極端に抑制される。
したがって、高周波数の電流によって発生した微小な磁
界は強磁性体コア102に印加されたままの状態であ
る。この微小な磁界と強磁性体コア102の透磁率に応
じて巻線103に高周波数の電流すなわち高周波信号が
検出される。これにより、高周波信号とともに電線10
1に伝送された低周波数の大電流に影響されずに、電線
101から巻線103へと高周波信号を安定した検出レ
ベルで抽出することが可能となる。
【0023】次に、図1に示された装置100を用い
て、電線101に低周波数の大電流が流れた状態におい
て巻線103から電線101に高周波信号を注入する場
合の動作について説明する。この場合においても、上述
と同様にして、電線101に流された低周波数の大電流
による磁界は磁界キャンセル用巻線104によって打消
される。したがって、巻線103に伝送された高周波信
号は、電線101に流れる低周波数の大電流に影響され
ずに、強磁性体コア102に発生し印加された微小な磁
界と強磁性体コア102の透磁率に応じて電線101に
安定したレベルで注入され得る。
【0024】(実施の形態2)図2は、この発明のもう
1つの実施の形態として信号注入・抽出装置の構成を概
念的に示す図である。
【0025】図2に示すように、信号注入・抽出装置2
00は、線状の導体としての電線201の周囲に配置さ
れた環状導体として強磁性体コア202と、信号注入・
抽出用巻線203とを備えている。磁界キャンセル用巻
線204は、図1の装置と同様に強磁性体コア202の
外周面の周囲に巻かれるように構成されているが、短絡
した環状の形態ではなく、外部回路205に接続されて
いる。磁界キャンセル用巻線204は、図2においては
1ターンで巻かれた形態を有しているが、複数ターンで
強磁性体コア202の外周面の周囲に巻かれていてもよ
い。外部回路205は、磁界キャンセル用巻線204に
特定の周波数の電流を流すために設けられる。
【0026】図2に示される装置200において、電線
201に広範囲の周波数帯域の電流が伝送されている場
合について説明する。このとき、磁界キャンセル用巻線
204には外部回路205によって特定の周波数の電流
が流されている。電線201に流された広範囲の周波数
帯域の電流のうち、上記の特定の周波数の電流による磁
界が強磁性体コア202に発生し、印加される。外部回
路205から磁界キャンセル用巻線204に流される電
流は、上記の磁界を相殺する方向に流れている。このた
め、特定の周波数の電流によって強磁性体コア202に
発生し印加された磁界のみが打消されることになる。こ
れにより、その特定の周波数のみを除いた周波数帯域の
電流による磁界は強磁性体コア202に印加されたまま
の状態である。この磁界と強磁性体コア202の透磁率
に応じて、特定の周波数のみを除いた所望の周波数帯域
の電流のみ、すなわち所望の周波数帯域の信号のみを巻
線203に抽出し、検出することが可能となる。このよ
うにして、本発明の装置を用いることによって、電線に
伝送される広範囲の周波数の信号から、所定の周波数帯
域の信号のみを選択的に検出することができる。
【0027】なお、図2の装置を用いて、広範囲の周波
数帯域の信号を伝送する巻線203から、所定の周波数
帯域の信号のみを電線201に注入することも、上記と
同様にして可能である。
【0028】図1と図2に示される装置では、1個の強
磁性体コアを用いているが、信号注入・抽出の感度を高
めるために複数個の強磁性体コアを用いてもよい。
【0029】
【実施例】図3は、上記の発明の実施の形態1に従った
高周波信号注入・抽出装置の1つの実施例の構成を概念
的に示す図である。
【0030】図3に示すように、電線1には、交流電源
34から200Vの電圧が摺動電圧調整器33を介して
給電線32を通じて通電トランス31に供給される。通
電トランス31によって電線1に商用周波数の電流とし
て60Hzの電流Iを矢印で示す方向に100A流し
た。電線1の断面積は100mm2であった。電線1に
おいて所定の距離を隔てた2箇所に高周波信号注入装置
10と高周波信号抽出装置20を配置した。
【0031】高周波信号注入装置10は、電線1の周り
を囲むように配置された強磁性体コア12と、強磁性体
コア12の外周面の周囲に2ターンで巻かれた高周波信
号注入用巻線13とを備えている。巻線13には信号発
生器15から1VPPで周波数15MHzの正弦波を供給
した。強磁性体コア12の外周面の周囲には、短絡した
環状の磁界キャンセル用巻線14を8個配置した。
【0032】また、高周波電流抽出装置20は、電線1
の周りを囲むように配置された強磁性体コア22と、強
磁性体コア22の外周面の周囲に2ターンで巻かれた高
周波信号抽出用巻線23とを備えている。巻線23に
は、抽出される高周波信号を観察するためにオシロスコ
ープ25を接続した。強磁性体コア22の外周面の周囲
には、短絡した環状の磁界キャンセル用巻線24を8個
配置した。
【0033】磁界キャンセル用巻線14と24を構成す
る各環状の巻線の線材の断面積は5.5mm2であっ
た。また、各環状の巻線の長さは約15cmであった。
【0034】以上のようにして構成された実験装置を用
いて、電線1に60Hzの周波数の電流を100A流し
た状態で高周波信号注入装置10によって周波数15M
Hzの信号を電線1に注入した。電線1に注入された信
号を高周波信号抽出装置20によって抽出し、オシロス
コープ25で観察したところ、周波数15MHzの正弦
波の検出される信号のレベルが変動せず、安定している
ことを確認した。
【0035】以上に開示された実施の形態や実施例はす
べての点で例示的に示されるものであり、制限的なもの
ではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以
上の実施の形態や実施例ではなく、特許請求の範囲によ
って示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内
でのすべての修正や変形を含むものであると解釈される
べきである。
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、抽出ま
たは注入の対象以外の周波数帯域の電流が伝送された電
線から、所定の周波数の信号を安定したレベルで抽出す
ることができ、また電線に安定したレベルで注入するこ
とができる。特に、商用周波数のような低周波数の大電
流と高周波信号とが伝送された電線から、低周波数の大
電流によって影響されずに高周波信号のみを安定した検
出レベルで抽出することができ、または商用周波数のよ
うな低周波数の電流が伝送された電線に安定したレベル
で高周波信号を注入することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1つの実施の形態として高周波信
号注入・抽出装置の構成を概念的に示す図である。
【図2】 この発明のもう1つの実施の形態として信号
注入・抽出装置の構成を概念的に示す図である。
【図3】 この発明の1つの実施例として高周波信号注
入・抽出装置の実験レベルでの構成を概念的に示す図で
ある。
【図4】 従来の高周波信号注入・抽出装置の構成を概
念的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1,101,201 電線、12,22,102,20
2 強磁性体コア、13 高周波信号注入用巻線、23
高周波信号抽出用巻線、14,24,104,204
磁界キャンセル用巻線、100 高周波信号注入・抽
出装置、103高周波信号注入・抽出用巻線、200
信号注入・抽出装置、203 信号注入・抽出用巻線、
205 外部回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状導体の外周面の周囲に配置された環
    状の強磁性体と、 線状導体に流れる第1の周波数の信号を抽出し、または
    線状導体に第1の周波数の信号を注入するために前記環
    状強磁性体の外周面の周囲に巻かれ、前記第1の周波数
    の電流が流れるように構成された第1の巻線と、 前記環状強磁性体の外周面の周囲に巻かれ、前記第1の
    周波数と異なる第2の周波数の電流が流れるように構成
    された第2の巻線と、を備える、信号注入・抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の周波数は相対的に高い周波数
    であり、前記第2の周波数は相対的に低い周波数であ
    る、請求項1に記載の信号注入・抽出装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の周波数は商用周波数である、
    請求項2に記載の信号注入・抽出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の巻線に所定の周波数の電流を
    流すための電気回路手段をさらに備える、請求項1に記
    載の信号注入・抽出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004112274A1 (ja) * 2003-06-17 2004-12-23 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 信号注入・抽出装置
JP2012084273A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Sumitomo Electric Ind Ltd コネクタ装置及び電力線通信装置
CN104330651A (zh) * 2014-09-30 2015-02-04 洛阳隆盛科技有限责任公司 一种高频变压器磁芯的筛选装置及方法

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