JP2001319193A - リーダライタ - Google Patents

リーダライタ

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JP2001319193A
JP2001319193A JP2000135750A JP2000135750A JP2001319193A JP 2001319193 A JP2001319193 A JP 2001319193A JP 2000135750 A JP2000135750 A JP 2000135750A JP 2000135750 A JP2000135750 A JP 2000135750A JP 2001319193 A JP2001319193 A JP 2001319193A
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JP2000135750A
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Masayuki Tanmachi
政幸 反町
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JSK SINAPUSU KK
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JSK SINAPUSU KK
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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途独立したコンピュータを外部測定機器と
の間に設置することなく、外部測定機器からの出力デー
タを所定の処理を施した上でデータキャリアに書き込む
ことができるリーダライタを提供する。 【解決手段】 本発明のリーダライタ1は、CPU4に
より制御されるオペレーティングシステム51、及びこ
のオペレーティングシステム51上で実行され、外部測
定機器からの出力データを処理し、処理済みの出力デー
タを、データキャリアに対するデータの読み書きを制御
するコントローラ2に送信するアプリケーションプログ
ラム52がROM5に格納されて設けられている。従っ
て、外部測定機器8からの出力データを処理するに当た
って、別途独立したコンピュータを外部測定機器との間
に設置する必要がなくなり、設備の設置コスト、設置ス
ペースを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリーダライタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、近年、測定値をデジタル表示す
る身長体重計などが健康診断で用いられているが、この
身長体重計での測定値は、健康診断を実施している医療
関係者又は受診者自身によって目視によって読み取ら
れ、健康診断カード等に手書きで書き込まれることが多
い。そして、例えば、学校などにおいて学生の各データ
を集計する際には、上記の健康診断カードを参照してコ
ンピュータにキーボードを操作して入力し、集計処理し
ている。従って、このような方式では、人為的なミス、
すなわち測定値の読み取りミス、記入ミス、コンピュー
タへの入力ミスが発生しやすい。また、これらのデータ
は、受診者本人にとって秘匿性レベルの高いものが多い
が、健康診断カードの持ち歩き時や記入時、コンピュー
タへの入力時等に、本人以外の第三者の目に触れやす
い。
【0003】一方、ICカード等のデータキャリアとの
間でデータの読み込み、書き込みを行うリーダライタと
して現在種々のものが知られており、種々の分野で用い
られている。そこで、これを健康診断用に用いることが
考えられる。すなわち、リーダライタに対して、身長体
重計等の測定機器から出力されるデータを通信手段を介
して送信し、このリーダライタからデータキャリアへ当
該データを書き込む構成とするものであり、医療関係者
や受診者等が手書きする場合と異なり、転記ミスがなく
なり、また、データキャリアへ書き込まれたデータは第
三者がそのまま読むことはできないため、データの秘匿
性に優れているという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ICカ
ード等のデータキャリアに書き込むことができるデータ
量は限られており、測定機器から出力されるアスキーコ
ードからなる生のデータをそのまま書き込む構成とした
のでは、この生のデータには測定値以外の余分なデータ
が含まれていることとも相俟って、データ量が膨大とな
り、データキャリアのデータ量が早期に許容限度になっ
てしまう。健康診断のように、身長、体重、視力、血
圧、心拍数など次々に測定していく場合、あるいは、ス
ポーツジムなどにおいて定期的に、例えば、毎日これら
のデータを測定していくような場合には、余分なデータ
は除外し、必要なデータのみがデータキャリアに書き込
まれる構成であることが望まれる。
【0005】このため、測定機器から出力されるデータ
は、所定のデータ処理プログラムを搭載したコンピュー
タで処理し、リーダライタには処理後のデータを送信す
る構成とすることで、測定機器から出力されるアスキー
コード等の生のデータを、例えば、データ集計時に使用
するコンピュータでそのまま取り扱えるように変換する
と共に、必要なデータのみを取捨選択することが必要と
なる。しかしながら、例えば、身長体重計、血圧計等の
測定機器のそれぞれに、コンピュータを接続していたの
では、設備が大掛かりになり、設置コストも高くなる。
【0006】本発明は上記した点に鑑みなされたもので
あり、別途独立したコンピュータを外部測定機器との間
に設置することなく、外部測定機器からの出力データを
所定の処理を施した上でデータキャリアに書き込むこと
ができるリーダライタを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1記載の本発明のリーダライタは、データ
キャリアに対するデータの読み書きを制御するコントロ
ーラと、前記コントローラ及びデータキャリア間のイン
ターフェースと、前記コントローラに通信手段を介して
接続されると共に、任意の外部測定機器とも通信手段を
介して接続されるCPUと、前記CPUにより制御され
るオペレーティングシステム、及び前記オペレーティン
グシステム上で実行され、前記外部測定機器からの出力
データを処理し、前記CPUを介して処理済みの出力デ
ータを前記コントローラに送信するアプリケーションプ
ログラムが格納されたメモリーとを具備することを特徴
とする。
【0008】請求項2記載の本発明のリーダライタは、
請求項1記載のリーダライタであって、前記メモリーが
ROMであることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の本発明のリーダライタは、
請求項1又は2記載のリーダライタであって、前記メモ
リーに格納されるアプリケーションプログラムが、前記
外部測定機器からの出力データを処理するデータ処理プ
ログラムと、このデータ処理プログラムにより処理され
た処理済みの出力データを前記コントローラに送信する
データ送信プログラムとを有して構成されていることを
特徴とする。
【0010】請求項4記載の本発明のリーダライタは、
請求項3記載のリーダライタであって、前記データ処理
プログラムは、処理済みの出力データを読み書き可能な
記憶領域に格納させる記憶手順を具備し、前記データ送
信プログラムは、データキャリアが前記インターフェー
スを介して前記コントローラの読み書き可能エリア内に
存在しているか否かを検証する検証手順と、この検証手
順によりデータキャリアが読み書き可能エリア内に存在
する場合に、前記データ処理プログラムの記憶手順によ
り処理済みの出力データが格納される読み書き可能な記
憶領域にアクセスし、当該記憶領域に処理済みの出力デ
ータを有すると、当該処理済みの出力データを前記コン
トローラに送信する送信手順と、前記送信手順により送
信対象となった処理済みの出力データを、前記読み書き
可能な記憶領域から消去する消去手順とを具備するもの
であることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の本発明のリーダライタは、
請求項4記載のリーダライタであって、前記記憶手順に
よる処理済みの出力データは、前記読み書き可能な記憶
領域に形成されるファイルに格納されていることを特徴
とする。
【0012】請求項6記載の本発明のリーダライタは、
請求項1〜5のいずれか1に記載のリーダライタであっ
て、前記コントローラ及びデータキャリア間のインター
フェースが、データキャリアに対して非接触で読み書き
できる非接触型のインターフェースであることを特徴と
する。
【0013】請求項7記載の本発明のリーダライタは、
請求項1〜6のいずれか1に記載のリーダライタであっ
て、前記外部測定機器が医療用の測定機器であることを
特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
形態に基づいて、さらに詳しく説明する。図1は、本発
明の一の実施形態にかかるリーダライタ1の構成を示す
概念図であり、このリーダライタ1は、コントローラ
2、アンテナ3、CPU4、ROM5及びRAM6を有
して構成されている。
【0015】コントローラ2は、アンテナ3を介してデ
ータキャリア10にデータの読み込み及び書き込みを制
御する機能を果たす。すなわち、従来公知のリーダライ
タの本体部であり、データキャリア10との間でアンテ
ナ3を介してデータを送受信するのに必要な制御用CP
U、メモリー及び回路を基板上に具備した公知の機構を
備えたものである。なお、ここでいう、「データキャリ
ア」とは、データを読み書き込み可能なものを指し、例
えば、磁気カード、ICカード、LSIカードなどがあ
る。
【0016】アンテナ3はコイルからなり、データキャ
リア10が読み書き可能エリア内にあるか否かを検出す
ると共に、非接触方式でデータキャリア10にデータを
読み書きする際のインターフェースとして機能する。す
なわち、上記のコントローラ2のメモリーに送られてき
たデータを、このアンテナ3を介してデータキャリア1
0に記録させるものである。なお、本実施形態では、コ
イルからなるアンテナ3という非接触型のインターフェ
ースを採用しているが、データキャリア10が挿入され
るスロットを有して構成される接触方式でデータの読み
書きを行うインターフェースを採用することもできる。
但し、非接触型のインターフェースを採用した場合に
は、データキャリア10をリーダライタ1に近づけるだ
けでよいため、取り扱い上便利である。
【0017】CPU4は、上記のコントローラ2に含ま
れる当該コントローラ2を制御するためのCPUとは別
のもので、外部測定機器8からの出力データを受信し、
所定の処理を施した上で上記コントローラ2に処理済み
の出力データを送信する、データ処理用のコンピュータ
の構成部品として位置づけられるものである。すなわ
ち、本実施形態では、リーダライタ1内に、従来のリー
ダライタ本体部に相当するコントローラ2と共に、デー
タ処理を行うコンピュータを内装させたことを特徴と
し、このCPU4と、当該CPU4の基板上の回路に組
み込まれるROM5及びRAM6により当該コンピュー
タを構成するものである。そして、コントローラ2とこ
のCPU4とは通信手段9により接続されている。
【0018】ROM5には、任意のオペレーティングシ
ステム(OS)51が書き込まれていると共に、このO
S51上で実行されるアプリケーションプログラム52
が書き込まれている。なお、OS51としては、市販の
パソコン用OSを利用することができる。このROM5
としては、製造時にOS51とアプリケーションプログ
ラム52を焼き付けてしまうマスクROMでもよいが、
EEPROMやフラッシュメモリー等を使用してもよ
い。この場合には、アプリケーションプログラム52、
中でもデータ処理プログラム521を外部測定機器8の
種類に合わせて任意に書き換えることが可能となる。
【0019】RAM6は、アプリケーションプログラム
52によって処理された処理済みの出力データが格納さ
れる読み書き可能な記憶領域を構成するものであり、R
AM6に処理済みの出力データが存在する場合には、C
PU4を介して上記コントローラ2に当該出力データが
送信され、データキャリア10に書き込まれる。
【0020】CPU4には、任意のインターフェースを
介して身長体重計や血圧計等の外部測定機器8からの出
力データを送信できる通信手段7が接続されている。デ
ータ移送用のハードウエアである通信手段7としては、
シリアル、パラレルのいずれの通信手段であってもよ
い。典型的には、RS232Cが挙げられるが、その他
の通信回線であってもよいし、また、有線ではなく、赤
外線ポート等の無線手段であってもよい。この点は、C
PU4とコントローラ2とを結ぶ上記通信手段9におい
ても同様である。
【0021】ここで、上記したROM5に書き込まれる
アプリケーションプログラム52についてさらに詳述す
る。このアプリケーションプログラム52は、大きく分
けてデータ処理プログラム521とデータ送信プログラ
ム522とから構成される。データ処理プログラム52
1は、外部測定機器8から通信手段7を介して出力され
る生の出力データを、他のコンピュータにおいてもその
まま読み込み処理ができる形態に変換すると共に、測定
結果等以外の余分なデータを除外するものである。外部
測定機器8から出力される生のデータがアスキーコード
から構成されていれば、当該アスキーコードを変換でき
るプログラムであることが必要であり、他の形式で出力
される場合には、当該他の形式のデータを所定の形態に
変換できるプログラムであることが必要となる。また、
このデータ処理プログラム521は、処理済みの出力デ
ータを、上記したRAM6に格納する記憶手順を具備し
ている。
【0022】通常、このようなデータ処理プログラム5
21を設けた場合には、処理済みの出力データをコント
ローラ2に送信する必要があるため、両者間でなされる
通信作業を処理する通信処理部を設けなくてはならな
い。このためデータ処理プログラム521は、本来のデ
ータ処理を行う部分と、通信処理を行う部分とを合わせ
てプログラミングする必要があった。外部測定機器8が
例えば特定のメーカーの身長体重計というように1種類
に決められ、本実施形態のリーダライタ1を当該身長体
重計専用のものとして常に使用するのであれば、通信処
理部を備えたデータ処理プログラム521で対応でき
る。しかしながら、例えば、複数種類の外部測定機器8
に対応可能なように、複数のデータ処理プログラム52
1を有していたり、あるいは、ROM5として書き換え
可能なフラッシュメモリー等を用いて、外部測定機器8
の種類に合わせて任意にデータ処理プログラム521を
書き換え可能としたり、さらには、データ処理プログラ
ム521のみを別のROMに格納し、この別のROMを
交換することで、他の種類の外部測定機器8に対応可能
とさせるようにする場合には、コントローラ2との通信
処理部に関するプログラムは予めデータ処理プログラム
521と切り離しておくことが望ましい。これにより、
当該通信処理部に関するプログラムを複数のデータ処理
プログラム521のそれぞれに設定する必要がなくな
り、また、書き換える場合にも通信処理部に関するプロ
グラムについての書き換えは必要なくなり、ソフトウエ
ア作成者の負担を小さくできる。
【0023】そこで、本実施形態では、この通信処理部
に相当するデータ送信プログラム522を、OS51上
で別途に実行されるように設定し、データ処理プログラ
ム521とは切り離した別のプログラムとしてROM5
に記憶させている。但し、後述のように、このデータ送
信プログラム522はRAM5に出力データが存在する
か否かを読み込みにいく手順が必要であることから、上
記データ処理プログラム521の記憶手順において、R
AM5における記憶領域を、データ送信プログラム52
2が読み込むことができるように予め関連づけておく必
要はある。しかしながら、この関連づけは、出力データ
が記憶される領域に付される任意の識別子を用いて、あ
るいは記憶領域をファイルの形式で確保するように設定
した場合には当該ファイルの形成位置を特定するだけで
容易に設定でき、データ処理プログラム521自体に通
信処理用のプログラムを含ませる作業と比較して容易で
ある。
【0024】データ送信プログラム522は、具体的に
は、図2に示したように、データキャリア10が前記イ
ンターフェースを介して前記コントローラ2の読み書き
可能エリア内に存在しているか否かを検証する検証手順
522aと、前記データ処理プログラム521の記憶手
順により処理済みの出力データが格納されるRAM6の
記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に処理済みの出力
データを有するか否かを検証し、当該処理済みの出力デ
ータを前記コントローラ2に送信する送信手順522b
と、送信対象となった処理済みの出力データを、RAM
6の記憶領域から消去する消去手順522cとを具備す
る。
【0025】検証手順522aは、図3のフローチャー
トに示したように、タイマーによって所定時間(例えば
0.1秒、0.3秒といった時間)ごとに、通信手段を
通じてコントローラ2にアクセスし(S100)、読み
込み/書き込み可能エリア内にデータキャリア10が存
在しているか否かを検証させる指令を発する(S10
1)。
【0026】コントローラ2へアクセスした結果、デー
タキャリア10がコントローラ2の読み込み/書き込み
可能エリア内に存在していることが検証された場合に
は、RAM6の所定の記憶領域に出力データが存在して
いるか否かを検証する(S102)。そして、出力デー
タが存在する場合には、送信手順522bの実行により
通信手段を介してコントローラ2に当該出力データを送
信する(S103)。続いて、アンテナ3を介して出力
データをコントローラ2からデータキャリア10へ書き
込む(S104)。そして、その出力データを消去手順
522cによってRAM6の記憶領域から消去する(S
105)。なお、消去手順522cの実行は任意であ
り、送信手順522bによってコントローラ2に出力デ
ータが送信されると同時に消去手順が実行されてRAM
6から出力データが消去されるようにしてもよい。そし
て、電源がOFFされない場合には(S106)、次の
データキャリア10がコントローラ2の読み書き可能エ
リアに存在するか否かを検証し、上記各ステップを繰り
返す。
【0027】ここで、上記のように、本実施形態におい
て、RAM6に一時的に格納される出力データは、コン
トローラ2に送信されるたびに、消去手順522cによ
り消去されており、RAM6には、ある一つのデータキ
ャリア10に対応するデータしか記録されていない。す
なわち、本実施形態では、コントローラ2の読み書き可
能な範囲にデータキャリア10が存在しているかどうか
ということと、RAM6に出力データが記憶されている
か否かということとが同期していることになる。
【0028】本実施形態によれば、まず、リーダライタ
1の電源をONする。独立のリーダライタと外部測定機
器との間に独立のコンピュータを配置した場合には、そ
のコンピュータを立ち上げるだけでも所定の知識が必要
となるし、安定した動作をしない場合もある。しかしな
がら、本実施形態の場合には、OS51及びアプリケー
ションプログラム52がいずれもROM5に格納されて
いるため、電源のON・OFF操作だけでデータ処理プ
ログラム521及びデータ送信プログラム522の起
動、シャットダウンを行うことができ、取り扱いが極め
て容易となる。
【0029】そして、例えば、学校における集団健康診
断のように多数の受診者が連続的に身長体重計等に乗っ
て測定する場合、一人目が身長及び体重を測定すると、
その測定値を含む出力データは通信手段7を介して、リ
ーダライタ1に送信される。リーダライタ1は、この出
力データを受信すると、データ処理プログラム521が
起動して所定の処理を行い、その記憶手順によって、R
AM6の所定の記憶領域に処理済みの出力データを記憶
させる。
【0030】データ送信プログラム522は、常時、コ
ントローラ2を介して読み書き可能なエリア内にデータ
キャリア10が存在しているか否かをその検証手順52
2aにより検証しており、上記の受診者が身長体重計か
ら降りた後、自己のデータキャリア10を当該エリア内
に配置すると、データキャリア10が存在することが検
証される。続いて、送信手順522bにより、RAM6
の記憶領域にアクセスし、出力データをコントローラ2
に送信し、データキャリア10に記録する。
【0031】この際、本実施形態によれば、上記のよう
に処理済みの出力データがデータキャリア10に記録さ
れると消去手順522cによって、その出力データはR
AM6から消去されるというように、コントローラ2の
読み書き可能な範囲にデータキャリア10が存在してい
るかどうかということと、RAM6に出力データが記憶
されているか否かということとが同期しているため、次
の測定者がデータキャリア10をコントローラ2による
読み書き可能なエリア内に配置したとしても、その測定
者が自ら身長体重計に乗って測定を終了していない限
り、当該次の測定者のデータキャリア10に他人のデー
タが書き込まれるようなことはない。
【0032】この場合、データキャリア10がコントロ
ーラ2の読み書き可能なエリア内に配置されたならば、
出力データを書き込む前に、データ送信プログラム52
2によって、当該データキャリア10の識別情報(カー
ド番号等)を読み込み、これをコントローラ2からRA
M6の所定の記憶領域に書き込ませて蓄積しておく構成
とし、新たに読み込まれた識別情報が蓄積された識別情
報中に一致するものが存在するか否かを検証する手順を
設けることもできる。このような構成とすれば、識別情
報がそれまでに蓄積したものと一致する場合にはその旨
の警報を表示するか、出力データの書き込みを中止する
ことにより、既に測定した者のデータキャリア10が誤
ってコントローラ2の読み書き可能なエリア内に配置さ
れていたとしても、そのデータキャリア10に他人のデ
ータが書き込まれることがない。
【0033】また、データキャリア10がコントローラ
2の読み書き可能なエリア内に配置されたならば、出力
データを書き込む前に、データ送信プログラム522に
よって、当該データキャリア10において出力データを
書き込むべき領域に既に書き込まれたデータがあるか否
かを検証し、既に出力データが書き込まれている場合に
は、その旨の警報を表示するか、出力データの書き込み
を中止する構成としておくことによっても上記のような
誤りを防止できる。
【0034】本発明のリーダライタは、上記のように、
外部測定機器から送信される出力データを、所定の処理
を施した上でデータキャリアに書き込める構成であるた
め、医療用、中でも健康診断に用いる身長体重計や血圧
計等に接続して使用するのに好適であるが、これに限定
されるものではない。また、本明細書における「医療
用」とは、患者を対象とする場合に限らず、上記の健康
診断などのように疾患の有無を問わず、健康な人も含め
て、あるいは健康な人のみを対象とする検査に用いる場
合も含む意味である。従って、例えば、スポーツ施設や
家庭において個人的に血圧や体重を測定する場合等の健
康管理も本明細書でいう医療に含まれ、その際に用いる
血圧計等に本発明のリーダライタを接続して本発明を実
施することもできる。また、例えば、集中治療室の患者
の血圧データなどをICカード(データキャリア)に記
録する際に用いることもできる。また、医療用以外に
も、例えば、温度データ、トラックなどの車輌の重量測
定による入出庫管理、あるいは、種々の物品の長さや重
量の検査データ等の統計的処理などに使用することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明のリーダライタは、CPUにより
制御されるオペレーティングシステム、及びこのオペレ
ーティングシステム上で実行され、外部測定機器からの
出力データを処理し、処理済みの出力データを、データ
キャリアに対するデータの読み書きを制御するコントロ
ーラに送信するアプリケーションプログラムがメモリー
に格納されて設けられている。従って、外部測定機器か
らの出力データを処理するに当たって、別途独立したコ
ンピュータを外部測定機器との間に設置する必要がなく
なり、設備の設置コスト、設置スペースを低減できる。
また、リーダライタを外部測定機器に接続するだけでよ
く、設置作業もきわめて容易であると共に、リーダライ
タの電源切り換えだけでよいため、特別なコンピュータ
知識を必要とせず、簡易に使用できる。
【0036】また、リーダライタから直接データキャリ
アにデータが書き込まれるため、手書きで行う場合と比
較して、転記ミス等がなく、データを集計する者の負担
を軽減できると共に、集計結果の信頼性が高まる。ま
た、データキャリアに書き込まれたデータは、そのまま
持ち歩いたとしても外部からその内容を把握することが
できないため、第三者が多数存在する中で自己のデータ
を第三者に見られることなく保持でき、秘匿性に優れて
いる。従って、本発明のリーダライタは、多数の者が集
まる学校における健康診断等の医療用に利用すると有益
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施形態にかかるリーダライタの
構成図である。
【図2】本発明の一の実施形態におけるデータ送信プロ
グラムの構成図である。
【図3】本発明の一の実施形態におけるデータ送信プロ
グラムの処理手順を説明するためのフローチャート図で
ある。
【符号の説明】
1 リーダライタ 2 コントローラ 3 アンテナ 4 CPU 5 ROM 6 RAM 7 通信手段 8 外部測定機器 9 通信手段 10 データキャリア 51 OS 52 アプリケーションプログラム 521 データ処理プログラム 522 データ送信プログラム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データキャリアに対するデータの読み書
    きを制御するコントローラと、 前記コントローラ及びデータキャリア間のインターフェ
    ースと、 前記コントローラに通信手段を介して接続されると共
    に、任意の外部測定機器とも通信手段を介して接続され
    るCPUと、 前記CPUにより制御されるオペレーティングシステ
    ム、及び前記オペレーティングシステム上で実行され、
    前記外部測定機器からの出力データを処理し、前記CP
    Uを介して処理済みの出力データを前記コントローラに
    送信するアプリケーションプログラムが格納されたメモ
    リーとを具備することを特徴とするリーダライタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリーダライタであって、
    前記メモリーがROMであることを特徴とするリーダラ
    イタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のリーダライタであ
    って、前記メモリーに格納されるアプリケーションプロ
    グラムが、 前記外部測定機器からの出力データを処理するデータ処
    理プログラムと、 このデータ処理プログラムにより処理された処理済みの
    出力データを前記コントローラに送信するデータ送信プ
    ログラムとを有して構成されていることを特徴とするリ
    ーダライタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のリーダライタであって、
    前記データ処理プログラムは、処理済みの出力データを
    読み書き可能な記憶領域に格納させる記憶手順を具備
    し、 前記データ送信プログラムは、データキャリアが前記イ
    ンターフェースを介して前記コントローラの読み書き可
    能エリア内に存在しているか否かを検証する検証手順
    と、 この検証手順によりデータキャリアが読み書き可能エリ
    ア内に存在する場合に、前記データ処理プログラムの記
    憶手順により処理済みの出力データが格納される読み書
    き可能な記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に処理済
    みの出力データを有すると、当該処理済みの出力データ
    を前記コントローラに送信する送信手順と、 前記送信手順により送信対象となった処理済みの出力デ
    ータを、前記読み書き可能な記憶領域から消去する消去
    手順とを具備するものであることを特徴とするリーダラ
    イタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のリーダライタであって、
    前記記憶手順による処理済みの出力データは、前記読み
    書き可能な記憶領域に形成されるファイルに格納されて
    いることを特徴とするリーダライタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1に記載のリー
    ダライタであって、前記コントローラ及びデータキャリ
    ア間のインターフェースが、データキャリアに対して非
    接触で読み書きできる非接触型のインターフェースであ
    ることを特徴とするリーダライタ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1に記載のリー
    ダライタであって、前記外部測定機器が医療用の測定機
    器であることを特徴とするリーダライタ。
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