JP2001318716A - プラント制御装置の試験装置 - Google Patents

プラント制御装置の試験装置

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JP2001318716A
JP2001318716A JP2000139369A JP2000139369A JP2001318716A JP 2001318716 A JP2001318716 A JP 2001318716A JP 2000139369 A JP2000139369 A JP 2000139369A JP 2000139369 A JP2000139369 A JP 2000139369A JP 2001318716 A JP2001318716 A JP 2001318716A
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test
gas turbine
control
signal
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JP2000139369A
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Takafumi Nakano
隆文 中野
Satoshi Ichikawa
智 市川
Mitsuhiro Yatabe
充広 谷田部
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンプラントの運転状態を容易に所
望の運転状態にすることができ、また弁実機とシミュレ
ーションモデルとを容易切替えることができるプラント
制御装置の試験装置を提供することにある。 【解決手段】 プラント制御装置およびプラントシミュ
レータの制御状態量や試験項目をデータ格納手段57に
格納する。試験項目選択手段58は、プラント制御装置
の試験を行うにあたりデータ格納手段57に記憶された
試験項目を選択する。状態設定手段59は、試験項目選
択手段58で選択された試験項目の運転状態となるよう
に、プラント制御装置およびプラントシミュレータに制
御状態量を設定する。これにより、試験項目の運転状態
を再現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントの状態量
をプラントシミュレータで模擬してプラント制御装置の
シミュレーション試験を行うプラント制御装置の試験装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラントの起動停止を行うプラント制御
装置は、その据付時に機能確認試験が行われる。例え
ば、タービン制御装置の機能確認試験はプラントシミュ
レータを用いて行われている。図11は、プラントシミ
ュレータ24を使用し、プラント制御装置であるガスタ
ービン制御装置11の機能確認試験を行う場合のシステ
ム構成図である。
【0003】図11において、プラントシミュレータ2
4はプラントを構成する機器の特性を数式モデル化して
ソフトウェアに展開したものであり、プラント構成機器
の特性をリアルタイムで模擬している。また、自動化運
転監視装置25や発電機10の起動用のサイリスタ起動
装置21、起動用遮断器22、並列用遮断器23、さら
には図示省略の補機制御装置等の関連する補助制御回路
をプラントシミュレータ24で模擬する。
【0004】以下、プラントシミュレータ24の模擬機
能について説明する。プラント構成機器は全てプラント
シミュレータ内のソフトウェアで模擬しているが、図1
1では、便宜上、実プラントの機器構成で示している。
【0005】ガスタービン制御装置11の定格出力運転
状態における機能確認試験を行う場合を例にとり説明す
る。まず、プラントシミュレータ24内の図示省略の起
動スイッチを選択する。これにより、自動化運転監視装
置25はガスタービン制御装置11に対して起動指令を
出力し、ガスタービンが起動を始めることになる。
【0006】すなわち、ガスタービン制御装置11は入
口空気案内翼1を開閉制御する。入口空気案内翼1を介
して取り入れられた空気は、空気圧縮機2にて高圧空気
に圧縮される。その圧縮された吐出空気は空気流路3を
通り燃焼器4に入り、燃料の燃焼用空気として使用され
る。燃焼器4は、ガスタービン軸を中心として環状に複
数台設けられているが、ここでは便宜上、そのうち1台
だけを図示している。
【0007】一方、ガスタービン制御装置11は燃料圧
力制御弁5にて燃料圧力制御を行い、燃料流量制御弁6
にて燃料流量制御を行う。燃料圧力制御弁5により圧力
制御された燃料は、その燃料配管の下流の燃料流量制御
弁6を介して流量制御され、その燃料配管の先の燃料ノ
ズル7から燃焼器4に送給される。そして、燃焼器4の
器内で燃焼して高温高圧ガスとなる。
【0008】燃料圧力制御弁5と燃料流量制御弁6との
間の燃料配管には燃料流量制御弁6の1次側燃料圧力を
検出する第1圧力検出器18が設けられている。燃焼器
4の器内の高温高圧の燃焼ガスは、ガスタービン8に送
給されてガスタービン軸9を回転させ、同軸に結合され
ている発電機10より発電機出力を得る。ガスタービン
8から排出された排ガスは、煙突にぬけていくか、ある
いは、コンバインドサイクル発電プラントの場合は、排
熱回収ボイラの熱源として利用されたのち煙突に抜けて
いく。
【0009】ガスタービン制御装置11は、軸端歯車1
2に近接して取り付けられた速度検出器13から得たガ
スタービン速度N、空気圧縮機2の吐出空気流路に設け
られた吐出空気圧力検出器15から得る吐出空気圧力P
CD、入口空気案内翼1から得る入口空気案内翼角度I
F、燃焼器4の器内の火炎を検出する火炎検知器14か
ら得る火炎検知信号FLM、燃料圧力制御弁5の弁開度
検出器16から得る燃料圧力制御弁開度LP、燃料流量
制御弁6の弁開度検出器17から得る燃料流量制御弁開
度LF、第一圧力検出器18から得る燃料圧力PF、ガ
スタービン排ガス温度検出器19から得る排ガス温度T
X、発電機出力検出器20から得る発電機出力MW等の
各種信号を入力している。
【0010】ガスタービン制御装置11は、これら各種
信号に基づいて、燃料圧力制御信号PREFを燃料圧力
制御弁5に与えて燃料圧力を調節し、燃料流量制御信号
FREFを燃料流量制御弁6に与えて燃料流量を調節す
る。また、ガスタービン制御装置11は、点火器21A
に着火指令FLXを与えて燃料ノズル7から噴射された
燃料を着火させて燃焼器4の器内に高温高圧の燃焼ガス
を発生させる。また、ガスタービン制御装置11は、入
口空気案内翼制御信号IREFを入口空気案内翼1に与
えて、空気圧縮機2の入口空気流量を調節している。
【0011】図12はガスタービン制御装置11のブロ
ック構成図である。ガスタービン制御装置11は、燃料
圧力制御部47と燃料流量制御部48とを有している。
【0012】燃料圧力制御部47は、燃料圧力PFが燃
料圧力設定値PRになるように燃料圧力制御弁5を調節
するものである。関数発生器26は、ガスタービン速度
Nの関数としての燃料圧力設定値PRを出力するもので
あり、減算器27にて燃料圧力PFと燃料圧力設定値P
Rとの燃料圧力制御偏差PEを演算する。そして、比例
積分制御器28は燃料圧力制御偏差PEにより燃料圧力
制御弁開度指令PRFを演算し、減算器29にて燃料圧
力制御弁開度指令PRFと燃料圧力制御弁開度LPとの
開度制御偏差LPEが演算される。そして、その開度制
御偏差LPEに応じた制御信号PREFが燃料圧力制御
弁5に出力される。このようにして燃料圧力制御弁5が
開き、燃料圧力PFは燃料圧力設定値PRに制御され
る。
【0013】一方、燃料流量制御部48は、燃料流量が
目標の燃料流量になるように燃料流量制御弁6を調節す
るものであり、起動制御部22A、速度負荷制御部23
A、排ガス温度制御部24Aを有しており、燃料流量制
御信号選択回路25Aおよび減算器33を介して燃料流
量制御弁6に制御信号FREFを与えるようになってい
る。
【0014】起動制御部22Aは、ガスタービン8の起
動時に起動制御信号SRFを与えて燃料流量を調節し、
ガスタービン速度Nを定格速度まで昇速するものであ
る。
【0015】起動制御部22では、着火指令によりスイ
ッチ30が閉路し、信号発生器31の着火開度設定値が
スイッチ30を介して変化率制限器32に送られ、着火
開度設定値がそのまま変化率制限器32を通過し起動制
御信号SRFとなる。
【0016】そして、火炎検知器14により火炎が検知
されると、ガスタービン暖機指令によりスイッチ34が
閉路すると共にスイッチ30が開路し、信号発生器35
の暖機開度設定値がスイッチ34を介して変化率制限器
32に送られる。このときも暖機開度設定がそのまま変
化率制限器32を通過し起動制御信号SRFとなる。
【0017】ガスタービン8の暖機が完了すると、スイ
ッチ36が閉路すると共にスイッチ34が開路し、信号
発生器37の起動上限設定値がスイッチ36を介して変
化率制限器32に送られる。このときは、変化率制限器
32は所定変化率で起動制御信号SRFを起動上限設定
値まで増加させていき、ガスタービン8を定格速度に向
けて速度上昇させる。
【0018】また、速度負荷制御部23Aはガスタービ
ン速度Nと発電機出力MWを制御するものである。発電
機出力MWと負荷指令設定器41に設定された負荷(発
電機出力)指令MWDとの偏差MWEは、減算器42に
て演算される。この偏差MWEは、上下限制限器43を
介して速度負荷設定器38に与えられ速度負荷設定値N
Rが演算される。そして、この速度負荷設定値NRとガ
スタービン速度Nとの制御偏差NEが減算器39で求め
られ、この制御偏差NEを比例制御器40に通して速度
負荷制御信号NRFを得る。この速度負荷制御信号NR
Fは燃料流量制御信号選択回路25Aに出力される。
【0019】また、排ガス温度制御部24Aは、ガスタ
ービン排ガス温度TXを所定上限値に制御するものであ
る。関数発生器44は、空気圧縮機吐出空気圧力PCD
の関数としての排ガス温度上限値TRを出力し、減算器
45にて排ガス温度TXと排ガス温度上限値TRとの制
御偏差TEを演算する。減算器45で演算された制御偏
差TEは比例積分制御器46を介して排ガス温度制御信
号TRFを燃料流量制御信号選択回路25Aに出力す
る。
【0020】燃料流量制御信号選択回路25Aは、起動
制御部22Aが与える起動制御信号SRFと、速度負荷
制御部23Aが与える速度負荷制御信号NRFと、排ガ
ス温度制御部24Aが与える排ガス温度制御信号TRF
とのうち、小さい方を選択し燃料流量制御弁開度指令F
RFとして減算器33に出力する。減算器33では、燃
料流量制御弁開度LFと燃料流量制御弁開度指令FRF
との偏差LFEに基づき燃料流量制御弁6に制御信号F
REFを与える。
【0021】ここで、ガスタービン8の起動にあたって
は、サイリスタ起動装置用遮断器22が投入されてサイ
リスタ起動装置21により、発電機10を電動機として
駆動しガスタービン軸9に起動トルクを与えガスタービ
ン8を回転させる。
【0022】そして、ガスタービン8をパージ速度で回
転させることにより、燃焼器4より下流の燃焼ガス流路
の残留燃料をパージしたのち、所定のガスタービン速度
まで速度降下させる。所定のガスタービン速度にて着火
操作に入る時点から燃料供給が開始される。その時点ま
では燃料圧力制御弁5と燃料流量制御弁6は全閉してい
る。
【0023】ガスタービン速度Nがサイリスタ起動装置
21により着火速度に達すると、まず燃料圧力制御部4
7では、ガスタービン速度Nの関数として関数発生器2
6により得られた燃料圧力設定値PRに燃料圧力PFを
制御しようとする。関数発生器26の特性を図13に示
す。ガスタービン速度Nの上昇に従い燃料圧力設定値P
Rが上昇する特性である。
【0024】そして、燃料圧力制御偏差PEが減算器2
7で演算され、制御偏差PEを入力として、比例積分制
御器28は燃料圧力制御弁開度指令PRFを与える。開
度指令PRFと燃料圧力制御弁開度LPとの開度制御偏
差LPEは減算器29により演算され、開度制御偏差L
PEに応じた制御信号PREFが燃料圧力制御弁5を動
作させる。このようにして燃料圧力制御弁5が開き、燃
料圧力PFは燃料圧力設定値PRに制御される。
【0025】この制御動作の開始は、着火速度到達のタ
イミングで発せられる着火指令により行われるが、起動
制御部22では同じ着火指令によりスイッチ30が閉路
し、信号発生器31の着火開度設定値がスイッチ30を
介して変化率制限器32に送られる。このスイッチ30
が閉路したときは、着火開度設定がそのまま変化率制限
器32を通過し起動制御信号SRFとなる。この時点で
は速度負荷制御信号NRFおよび排ガス温度制御信号T
RFよりも起動制御信号SRFの方が小さいので燃料流
量制御信号選択回路25Aで選択され、その結果、燃料
流量制御弁開度指令FRFが着火開度設定となる。減算
器33により開度指令FRFと燃料流量制御弁開度LF
の開度制御偏差LFEが演算され、開度制御偏差LFE
に応じた制御信号FREFが燃料流量制御弁6を動作さ
せる。このようにして、燃料流量制御弁6の開度LFが
着火開度設定に制御される。
【0026】また同時に、同じ着火指令により、点火器
21Aに火花を発生させると燃焼器4内で燃焼が開始す
る。そして火炎検知器14により火炎が検知されると、
燃焼の安定化を図るため数秒の時間経過後に、起動制御
部22のスイッチ34がガスタービン暖機指令により閉
路すると共にスイッチ30が開路し、信号発生器35の
暖機開度設定値がスイッチ34を介して変化率制限器3
2に送られる。このときも暖機開度設定がそのまま変化
率制限器32を通過し起動制御信号SRFとなる。
【0027】このようにして、起動制御信号SRFは、
火炎検知とともに、大きな着火開度設定値から小さな暖
機開度設定値に切り換わる。そして着火時と同様にして
燃料流量制御弁開度指令FRFが暖機開度設定値とな
り、燃料流量制御弁開度LFを暖機開度に制御する。
【0028】所定時間の間、燃料流量制御弁開度LFを
暖機開度設定値に保持してガスタービン8を暖機する。
暖機が完了すると、起動制御部22のスイッチ36が閉
路すると共にスイッチ34が開路し、信号発生器37の
起動上限設定値がスイッチ36を介して変化率制限器3
2に送られる。この時は、変化率制限器32は所定変化
率で起動制御信号SRFを起動上限設定値まで増加させ
ていき、ガスタービンを定格速度に向けて速度上昇させ
る。
【0029】この間の起動制御信号SRFの変化を図1
4に示す。時刻t1で着火指令により着火開度設定値と
なる。時刻t2で火炎が検知されると燃焼安定化のため
数秒経過後、暖機開度設定値まで燃料流量が絞られる。
時刻t3でガスタービン暖機が完了すると所定変化率で
起動制御信号SRFは起動上限設定値まで増加してい
く。
【0030】この間の燃料流量制御弁の1次側燃料圧力
PFは、図13で示されるように、ガスタービン速度N
の上昇と共に燃料圧力が上昇するように制御されてい
る。一方、燃焼器4に空気圧縮機2より送給される燃焼
用空気の流量調節は入口空気案内翼1により行われてい
る。
【0031】図15は入口空気案内翼制御部のブロック
構成図である。この入口空気案内翼制御部もガスタービ
ン制御装置11に設けられている。入口空気案内翼制御
部は燃焼室4での燃焼用空気流量を制御するものであ
る。
【0032】関数発生器51はガスタービン速度Nの関
数としての入口空気案内翼角度設定値ISRを低値選択
器55に出力する。一方、関数発生器52は空気圧縮機
吐出空気圧力PCDの関数としての入口案内翼温度設定
値ITRを減算器53に出力し、減算器53により、排
ガス温度TXと入口案内翼温度設定値ITRとの制御偏
差ITEを演算する。比例積分制御器54は制御偏差I
TEに基づいてIGV排ガス温度制御指令ITERを演
算し低値選択器55に出力する。
【0033】低値選択器55は、入口空気案内翼角度設
定値ISRとIGV排ガス温度制御指令ITERとのう
ち小さい方を選択して減算器56に出力する。減算器5
6では入口空気案内翼角度IFと低値選択器55の出力
との偏差を演算し、入口空気案内翼制御信号IREFと
して出力する。
【0034】すなわち、ガスタービン昇速中はガスター
ビン速度Nの関数として関数発生器51により得られた
入口空気案内翼角度設定値ISRにより速度上昇に応じ
て入口空気案内翼角度指令IREFを増加させる。これ
により、燃焼用空気流量を増加させていく。このように
して、燃料と空気流量とが増加するに従い、空気圧縮機
吐出空気圧力PCDおよび燃焼器4の器内圧力も上昇し
ていき、ガスタービン速度Nが上昇し、やがてガスター
ビン定格速度の近くに達する。
【0035】図12における速度負荷制御部23Aの速
度負荷設定器38には、ガスタービン昇速中はガスター
ビン定格速度制御のための初期値が設定されている。ガ
スタービン速度Nが上昇するに従い、減算器39で得ら
れる速度負荷設定値NRとガスタービン速度Nとの制御
偏差NEが小さくなっていく。この制御偏差NEを比例
制御器40に通して得られる信号が速度負荷制御信号N
RFとなる。
【0036】この速度負荷制御信号NRFは、ガスター
ビン定格速度の近くで起動制御信号SRFより小さくな
るので、燃料流量制御信号選択開路25Aの選択する燃
料流量制御信号FRFは、起動制御信号SRFから速度
負荷制御信号NRFに切り替わる。こうして、ガスター
ビン速度Nは速度負荷制御信号NRFにより定格速度に
制御される。そして、速やかに発電機10は並列用遮断
器23により電力系統に併入され、以降、ガスタービン
速度Nは系統周波数に同期するようになる。
【0037】次に、図12における速度負荷制御部23
Aの負荷指令設定器41の負荷(発電機出力)指令MW
Dが外部の装置の増加操作により増加していくと、減算
器42の与える負荷指令MWDと負荷(発電機出力)M
Wとの偏差MWEが正の極性となり、上下限制限器43
を介して速度負荷設定器38に、この正の偏差信号が与
えられる。速度負荷設定器38は積分器として動作する
ので、この正の入力信号に応じて速度負荷設定値NRが
上昇する。
【0038】ガスタービン速度Nは系統周波数に等しい
ので、速度負荷設定値NRの上昇に従い、速度負荷制御
信号NRFおよび燃料流量制御信号FRFが増加し、燃
焼器4に送給される燃料流量が増加する。燃料流量が増
加すると、ガスタービン排ガス温度TXが上昇する。排
ガス温度TXが上昇すると、図15に示した入口空気案
内翼制御部により空気圧縮機吐出空気圧力PCDの関数
として、関数発生器52で得られた入口案内翼温度設定
値ITRよりも排ガス温度TXが大きくなり減算器53
で演算された制御偏差ITEが正となり比例積分制御器
54の値、すなわちIGV排ガス温度制御指令ITER
が増加し、入口空気案内翼角度指令IREFは入口空気
案内翼を更に開いていく方向に制御して、空気流量を増
加させて排ガス温度を制御する。このようにして、燃料
流量、空気流量が増加すると、空気圧縮機吐出空気圧力
PCD、燃焼器器内圧力、燃焼器器内燃焼ガス温度、負
荷MWが増加する。
【0039】ところで、排ガス温度制御部24Aは、空
気圧縮機吐出空気圧力PCDの関数として、関数発生器
44により与えられる排ガス温度上限値TRに排ガス温
度TXを制御するものである。発電機出力MWをいっぱ
いまで高くしていくと入口空気案内翼角度は上限とな
り、やがて排ガス温度TXは排ガス温度上限値TRに達
するので、減算器45で演算された制御偏差TEが負と
なり比例積分制御器46の値すなわち排ガス温度制御信
号TRFが減少し燃料流量制御弁開度指令FRFが速度
負荷制御信号NRFから排ガス温度制御信号TRFに切
換る。関数発生器44の特性を図16に示す。燃料流量
制御弁開度指令FRFが排ガス温度制御信号TRFにて
制御されるとガスタービンは定格出力運転となり起動が
完了する。
【0040】以上に述べたように、ガスタービン制御装
置11とプラントシミュレータ24とは、起動過程にお
いて、互いの状態量、制御信号をリアルタイムで相互に
取合いながら定格出力の運転状態に達する。
【0041】この定格出力運転状態になった後に、初め
て本来の目的であるガスタービン制御装置11の定格出
力運転状態における機能確認試験を行うことができる。
例えば、定格出力運転状態での失火トリップ試験は、ガ
スタービン運転中に火炎検知器14から得る火炎検知信
号FLMがOFF(つまり失火状態)した場合、燃焼不
安定により燃料ガスがガスタービン8内に流入し爆発の
恐れがあるためにガスタービンをトリップさせるもので
ある。
【0042】定格出力運転状態ではプラントシミュレー
タ24内にある火炎検知器14から得る火炎検知信号F
LMは火炎検知状態(ON)であるが、この信号を試験
員が意図的に失火状態(OFF)に操作することで、ガ
スタービン制御装置11は失火状態を検出してプラント
シミュレータ24に対してガスタービントリップ信号を
出力し、プラントはトリップ状態となる。
【0043】次に、再度、定格出力運転状態における制
御保護機能の確認試験を行う場合は、再度、ガスタービ
ンに対して起動操作を行い、前述の一連の起動状態を経
てガスタービンは定格出力状態に達することになる。
【0044】また、プラントシミュレータ24は、ガス
タービン制御装置11を発電所へ設置した後の現地調整
試験においても使用されている。この場合、前述のよう
なシミュレーション試験の他に、ガスタービン制御装置
11の操作端である弁だけは実機のものを使用する弁実
機使用シミュレーション試験が行われることがある。弁
実機使用シミュレーション試験においては、燃料圧力制
御弁5、燃料流量制御弁6、入口空気案内翼1は実機が
使用されるため、タービン制御装置11では、プラント
シミュレータ24で模擬している燃料圧力制御弁5、燃
料流量制御弁6、入口空気案内翼1の開度信号を切り離
し、実弁開度信号を入力するための信号取合い変更作業
を行い、弁実機使用シミュレーション試験を行うことに
なる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のプラントシミュレータ24によるガスタービン制
御装置11の試験では、ガスタービン8を定格出力まで
起動させるのに実機の起動時間と同じだけの時間を要す
ることになる。従って、定格出力状態において何パター
ンもあるガスタービントリップ機能試験を行う場合に
は、一度トリップさせて再度起動させ定格出力まで立上
げて、またトリップ試験を行わなければならない。この
ため、試験に多大な時間を要している。
【0046】ガスタービン制御装置11はガバナ機能を
初めとしてガスタービンの主要な制御機能を全て含んで
いる。ガスタービン制御装置11は、ガスタービンプラ
ントの主制御部であり、制御保護機能が正常に動作しな
い場合、ガスタービン本体が損傷し焼損するし、最悪の
場合には、燃料ガスの爆発による大事故に至る可能性が
ある。よって制御保護機能の検証はシミュレーション試
験で全点実施する必要がある。
【0047】この制御保護機能の検証試験項目が数多く
あり、プラントシミュレータ24を用いて機能確認試験
を行っているが、プラントの立上げに実機と同等の時間
を要しているため機能確認試験の消化に多大な時間と労
力が必要であった。
【0048】また、現地での弁実機使用シミュレーショ
ン試験を行うために、ガスタービン制御装置11で使用
する弁開度信号をプラントシミュレータ24から実弁の
信号に切替える作業にも多大な時間と労力が必要であっ
た。
【0049】本発明の目的は、ガスタービンプラントの
運転状態を容易に所望の運転状態にすることができ、ま
た弁実機とシミュレーションモデルとを容易切替えるこ
とができるプラント制御装置の試験装置を提供すること
にある。
【0050】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
プラント制御装置の試験装置は、プラントの起動停止を
行うプラント制御装置からの制御信号に基づいてプラン
トの状態量をプラントシミュレータで模擬し、前記プラ
ント制御装置のシミュレーション試験を行うプラント制
御装置の試験装置において、前記プラント制御装置およ
び前記プラントシミュレータの制御状態量や試験項目を
格納するデータ格納手段と、前記データ格納手段に記憶
された試験項目を選択する試験項目選択手段と、前記プ
ラント制御装置および前記プラントシミュレータの運転
状態が前記試験項目選択手段で選択された試験項目の運
転状態となるように制御状態量を設定する状態設定手段
とを備えたことを特徴とする。
【0051】請求項1の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置においては、プラント制御装置およびプラン
トシミュレータの制御状態量や試験項目をデータ格納手
段に格納する。試験項目選択手段は、プラント制御装置
の試験を行うにあたりデータ格納手段に記憶された試験
項目を選択する。状態設定手段は、試験項目選択手段で
選択された試験項目の運転状態となるように、プラント
制御装置およびプラントシミュレータに制御状態量を設
定する。これにより、試験項目の運転状態を再現する。
【0052】請求項2の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置は、請求項1の発明において、前記状態設定
手段は、前記試験項目選択手段で選択された試験項目の
運転状態とした後に、選択された試験項目を行うための
操作信号を前記プラント制御装置および前記プラントシ
ミュレータに出力することを特徴とする。
【0053】請求項2の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置においては、請求項1の発明の作用に加え、
試験項目選択手段で選択された試験項目の運転状態とな
った後に、状態設定手段は、選択された試験項目を行う
ための操作信号をプラント制御装置およびプラントシミ
ュレータに出力する。
【0054】請求項3の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置は、請求項1または請求項2の発明におい
て、前記プラント制御装置および前記プラントシミュレ
ータの運転状態の進行に伴って、その運転状態で必要と
される試験項目を表示する表示手段を備えたことを特徴
とする。
【0055】請求項3の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置においては、請求項1または請求項2の発明
の作用に加え、表示手段には、プラント制御装置および
プラントシミュレータの運転状態の進行に伴って、その
運転状態で必要とされる試験項目が表示される。
【0056】請求項4の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明
において、前記プラントシミュレータで模擬しているプ
ラント構成機器の模擬機能を実機と切替える切替手段を
備えたことを特徴とする。
【0057】請求項4の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置においては、請求項1乃至請求項3のいずれ
かの発明の作用に加え、切替手段により、プラントシミ
ュレータで模擬しているプラント構成機器の模擬機能を
実機と切替える。
【0058】請求項5の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明
において、前記プラント制御装置の操作指令に代えて、
実機に操作信号を出力する操作指令出力手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0059】請求項5の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置においては、請求項1乃至請求項4のいずれ
かの発明の作用に加え、プラント制御装置からの操作指
令に代えて、操作指令出力手段から実機に操作信号を出
力する。
【0060】請求項6の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置は、請求項5の発明において、実機の動作状
態を予め設定された判定基準と比較し前記プラント制御
装置の操作指令の良否を判定する比較判定手段を備えた
ことを特徴とする。
【0061】請求項6の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置においては、請求項5の発明の作用に加え、
比較判定手段により、実機の動作状態を予め設定された
判定基準と比較し、プラント制御装置の操作指令の良否
を判定する。これにより、プラント制御装置からの操作
指令の健全性を確認する。
【0062】請求項7の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置は、請求項6の発明において、前記比較判定
手段で否と判定された場合は実機の制御設定値をオート
チューニングする修正手段を備えたことを特徴とする。
【0063】請求項7の発明に係わるプラント制御装置
の試験装置においては、請求項6の発明の作用に加え、
比較判定手段で否と判定された場合は、修正手段により
実機の制御設定値をオートチューニングする。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるプラン
ト制御装置の試験装置のブロック構成図である。
【0065】試験装置60は、ガスタービン制御装置1
1とプラントシミュレータ24の運転状態を任意の運転
状態に再現させるものである。この試験装置60はプラ
ントシミュレータ24に内蔵しても良い。
【0066】データ格納手段57は、プラントシミュレ
ータ24で模擬された制御状態量やガスタービン制御装
置11の制御状態量を時系列的に保存し、またガスター
ビン制御装置11の試験項目を予め格納している。ま
た、試験項目選択手段58は、ガスタービン制御装置1
1の試験を行う際に、その試験項目を選択するものであ
り、データ格納手段57に記憶された試験項目を選択す
る。状態設定手段59は、試験項目選択手段58で選択
された試験項目の運転状態となるように、ガスタービン
制御装置11およびプラントシミュレータ24に対し、
制御状態量を設定する。そして、ガスタービン制御装置
11およびプラントシミュレータ24の運転状態が試験
項目選択手段58で選択された試験項目の運転状態とな
った後に、状態設定手段59は、選択された試験項目を
行うための操作信号をガスタービン制御装置11および
プラントシミュレータ24に出力する。
【0067】また、表示手段61には、ガスタービン制
御装置11およびプラントシミュレータ24の運転状態
の進行に伴って、その運転状態で必要とされる試験項目
が順次表示されるようになっている。
【0068】以下、ガスタービン8を定格負荷の運転状
態に即時に再現させる場合を例にとり説明する。図2
は、その場合の状態設定手段59の一例を示すブロック
構成図である。状態設定手段59は、積分器トラッキン
グ回路65、変化率制限器通過回路66、および自己保
持ロジック初期設定回路67を有している。
【0069】積分器トラッキング回路65は、積分器4
9が持っている信号量を定格負荷での状態量S1にトラ
ッキングさせるものである。すなわち、制御状態量を定
格負荷の状態に即時に再現させるためには、ガスタービ
ン制御装置11内部にて積分器49が持っている信号量
を定格負荷での状態量S1にトラッキングさせる必要が
ある。ガスタービン制御装置11が内部で持っている積
分器は、図12の燃料圧力制御部47の燃料圧力制御弁
開度指令PRFを算出する比例積分器28と、速度負荷
制御部23の速度負荷設定器38、負荷指令設定器41
と排ガス温度制御信号TRFを算出する比例積分制御器
46と図15に示したIGV制御回路のIGV排ガス温
度制御指令ITERを算出する比例積分器54等であ
る。これら積分器の回路に積分器トラッキング回路65
を設ける。
【0070】試験装置60の試験項目選択手段58より
ガスタービン定格出力運転状態の選択信号が入力される
と、接点が動作し積分器49からの信号に代えて設定器
50の定格運転状態での状態量S1が選択され、状態設
定手段59は積分器の出力を各制御部の定格出力運転時
の状態量にトラッキングさせる。
【0071】また、同様にガスタービン制御装置11内
部の変化率制限器の制限機能を通過させる必要がある。
ガスタービン制御装置11の内部で持っている変化率制
限器は、図12の起動制御部22の起動制御信号SRF
を算出する変化率制限器32があるので、変化率制限器
通過回路66を設ける。ガスタービン定格出力運転状態
の選択信号により接点を動作させ変化率制限器の入力信
号を通過させる。
【0072】また、ガスタービン制御装置11の内部の
自己保持ロジックについても自己保持ロジック初期設定
回路67を設ける。これにより、ガスタービン定格出力
運転状態の選択信号で接点を動作させ、セットすべき自
己保持ロジックは初期設定信号発生器71からON信号
(自己保持回路初期設定信号S2)が出力されて、OR
回路68、AND回路69、NOT回路70からなる自
己保持回路が形成される。
【0073】また、図示省略のプラントシミュレータ2
4の内部の積分器、変化率制限器、自己保持ロジックに
ついても、ガスタービン制御装置11の場合と同様に積
分器トラッキング回路65、変化率制限器通過回路6
6、自己保持ロジック初期設定回路67を設ける。
【0074】従って、ガスタービン制御装置11の機能
確認試験において、必要とされるプラント運転状態へ即
時にできるため機能確認試験を短縮できる。また、試験
時間が短縮できることにより、プラントの定検時やガス
タービン制御装置11のソフトウェア変更時にプラント
シミュレータを接続して機能確認が行えるので、定検後
にソフトウェア変更後のプラントの立上げが確実に行え
る。
【0075】図3は、データ格納手段57の一例を示す
ブロック構成図である。試験装置60のデータ格納手段
57には、ガスタービン制御装置11のそれぞれの積分
器出力信号を格納する積分器出力信号格納テーブル82
および自己保持回路出力信号格納テーブル83が設けら
れている。
【0076】データ収集開始指令によりスイッチ80が
ONしたとき、その時のガスタービン制御装置11内の
積分器出力信号72A、72B、72C〜72nをデー
タ格納手段57の積分器出力信号格納テーブル82へ格
納する。また、自己保持回路出力信号74A、74B、
74C、74nは自己保持回路出力信号格納テーブル8
3へ格納する。
【0077】次に、運転状態再現スイッチ81がONす
るとデータ格納手段57内の積分器出力信号格納テーブ
ル82のデータがガスタービン制御装置11の積分器ト
ラッキング信号S1として設定器50に自動的に設定さ
れる。また、自己保持回路出力信号格納テーブル83の
データは、自己保持回路初期設定信号S2として初期設
定信号発生器71に自動的に設定される。
【0078】図示は省略するが、プラントシミュレータ
24の積分器、自己保持回路のデータも、同様にしてデ
ータ収集開始スイッチ80によりデータ格納手段57へ
格納され、データ再現スイッチ81によりプラントシミ
ュレータ24へ出力される。
【0079】従って、ガスタービン制御装置の機能確認
試験において、必要とされる運転状態を記録し、繰り返
し再現できるため、同一運転状態における何種類かの機
能確認試験が短縮できる。
【0080】図4は、データ格納手段57の他の一例を
示す説明図である。データ格納手段57には、積分器出
力信号格納テーブル82および自己保持回路出力信号格
納テーブル83に加え、試験項目テーブル84および操
作信号格納テーブル85が設けられている。試験項目テ
ーブル84は、試験項目84A〜84Nを有し、この試
験項目84A〜84Nに対応してガスタービン8の状態
量を再現するためのガスタービン制御装置11の積分器
出力信号格納テーブル82A〜82N、および自己保持
回路出力信号格納テーブル83A〜83Nが設けられて
いる。また、試験項目84A〜84Nに対応するプラン
トミュレータ24に対する操作信号格納テーブル85A
〜85Nが設けられている。
【0081】いま、試験項目選択手段58で試験項目8
4Aが選択されたとすると、データ格納手段57の試験
項目テーブル84で試験項目84Aのプラント運転状態
に相当するガスタービン制御装置11の積分器出力信号
格納テーブル82Aと自己保持回路出力信号格納テーブ
ル83Aのデータを自動的に取り出して、ガスタービン
制御装置11の積分器トラッキング信号S1と自己保持
回路初期設定信号S2を自動的に設定する。同様にし
て、プラントシミュレータ24の積分器、自己保持回路
のデータも試験項目84Aに相当するデータがプラント
シミュレータ24へ出力される。これにより、ガスター
ビン制御装置11とプラントシミュレータ24が即時に
試験項目84Aに相当する運転状態となる。また、試験
項目84Aがガスタービン火炎喪失トリップの試験項目
であるとすると、操作信号格納テーブル85Aに基づき
火炎喪失トリップ指令が出力される。
【0082】図5は、ガスタービン火炎喪失トリップの
試験項目である場合の操作指令の出力の説明図である。
プラントシミュレータ24には、火炎検知信号切替え回
路103が設られており、定格出力運転状態ではプラン
トシミュレータ24の火炎検知器モデル101の出力S
3はON(火炎検知状態)であり、ガスタービン制御装
置11の火炎喪失トリップ回路102の出力S5はOF
F(運転を継続)となる。
【0083】次に、試験項目84Aの火炎喪失トリップ
に必要なプラントシミュレータ24への操作信号を操作
信号格納テーブル85Aより取り出してタービンシミュ
レータ24の火炎検知信号切替え回路103に接点出力
する(S85A)。火炎検知信号切替え回路103では
火炎喪失トリップ試験模擬信号S85Aにより火炎検知
信号S3を火炎喪失信号S4に切替える。
【0084】これにより、ガスタービン制御装置11の
火炎喪失トリップ回路102はガスタービン運転中に火
炎喪失したことを検出して火炎喪失トリップ信号S5を
プラントシミュレータ24へ出力する。そして、ガスタ
ービン8がトリップすることで火炎喪失保護機能の健全
性を確認する。
【0085】従って、ガスタービン制御装置の機能確認
試験において、試験項目を選択するだけで選択された試
験項目に必要な運転状態に自動でしかも即時に行えるた
め機能確認試験が確実に短時間で行える。また、試験を
行うための操作信号を自動で出力できるため、機能確認
試験が確実にしかも短時間で行える。
【0086】ここで、試験装置60の表示手段61に
は、プラントの起動進行に伴い、そのプラント状態にお
いて必要とされる試験項目が表示される。図6は、試験
項目を自動表示する動作内容を示すフローチャートであ
る。
【0087】まず、ガスタービンが起動されると、ガス
タービンの着火がなされたか否かを判定し(S1)、ガ
スタービン着火がなされていない場合には、ガスタービ
ン起動から着火までに必要な試験項目86A〜86N
を、起動から着火までの試験項目表示テーブル86に登
録する。
【0088】次に、ガスタービンの着火がなされた場合
には、無負荷定格回転数(FSNL)到達か否かを判定
し(S2)、無負荷定格回転数(FSNL)到達でない
場合には、ガスタービン着火から無負荷定格回転数(F
SNL)到達までに必要な試験項目を、着火からFSN
Lまでの試験項目表示テーブル85に登録する。
【0089】以下同様に、ガスタービンの回転数が無負
荷定格回転数(FSNL)到達した場合には、系統に並
列したか否かを判定し(S3)、並列されていない場合
には、無負荷定格回転数(FSNL)から並列までに必
要な試験項目を、FSNLから並列までの試験項目表示
テーブル88に登録する。そして、並列がなされると、
定格出力運転が否かを判定し(S4)、定格出力運転で
ない場合には、並列から定格出力運転までに必要な試験
項目を、並列から定格出力運転までの試験項目表示テー
ブル89に登録する。また、定格出力運転となった場合
には、定格出力運転において必要な試験項目を定格出力
運転の試験項目表示テーブル90に登録する。
【0090】試験員は、表示手段61に表示された試験
項目を試験項目選択手段58から選択することになる。
これにより、ガスタービンの運転状態における試験項目
を適切に選択することができ、試験項目に対応付けられ
た操作信号格納テーブル85の内容を実行する。
【0091】このように、プラントの起動進行に従いそ
のプラント状態において必要とされる試験項目を表示手
段61に表示するので、ガスタービン制御装置の機能確
認試験において、試験実施項目の漏れが無くなりしかも
効率的に行える。また、表示されたプラントの運転状況
において必要とされる試験項目を選択することで、試験
を行うための操作信号を自動で行えるため、機能確認試
験が確実にしかも短時間で行える。
【0092】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第2の実施の形態に係わるプラント
制御装置の試験装置の説明図である。この第2の実施の
形態は、図1に示した試験装置60に対し、プラントシ
ミュレータで模擬しているプラント構成機器の模擬機能
を実機と切替える切替手段60Aを追加して設けたもの
である。
【0093】図7において、ガスタービン制御装置11
には、弁実機使用かプラントシミュレータ24で模擬し
た弁開度を使用するかの選択回路104が設けれてい
る。そして、試験装置60の切替手段60Aにてこの選
択回路104を切り替える。
【0094】ガスタービン制御装置11に設けられた選
択回路104にて弁開度モデル使用中が選択されると、
ガスタービン制御装置11はプラントシミュレータ24
の弁開度モデル106からの弁開度モデル弁開度信号S
6Bを弁開度信号S6として弁位置制御回路105に入
力し、弁位置制御回路105から弁開度指令信号S7を
プラントシミュレータ24の弁開度モデル106に出力
する。
【0095】一方、ガスタービン制御装置11に設けら
れた選択回路104にて弁開度モデル使用中除外を選択
すると、ガスタービン制御装置11は実弁開度信号S6
Aを弁開度信号S6として弁位置制御回路105に入力
し、弁位置制御回路105から弁開度指令信号S7を実
弁に対して出力する。
【0096】このように、必要とされるシミュレーショ
ン試験の内容に応じて、プラントシミュレータ24また
は弁実機へ切替えることができるので、現地試験におけ
る機能確認試験が確実にしかも短時間で行える。
【0097】すなわち、現地試験における弁実機シミュ
レーション試験が容易に短時間で実現できるとともに、
実機の弁を実機プラント同様に動かすことができ、プラ
ント運転におけるあらゆるパターンを試験できる。従っ
て、弁駆動機構を含めた制御特性をシミュレーション試
験の中で検証でき、通常起動や通常停止のみならず、負
荷遮断発生時のような特殊運転における弁の急閉動作ま
で検証できる。
【0098】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図8は本発明の第3の実施の形態に係わるプラント
制御装置の試験装置の説明図である。この第3の実施の
形態は、図1に示した試験装置60に対し、ガスタービ
ン制御装置11の操作指令(弁開度指令信号S7)に代
えて、実機に操作信号(S108)を出力する操作指令
出力手段60Bを備えたものである。
【0099】図8において、ガスタービン制御装置11
に弁開度模擬信号選択回路107が設けられ、試験装置
60に操作指令出力手段60Bが設けられている。ガス
タービン制御装置11の弁位置制御回路105からの弁
開度指令信号S7を用いて実弁調整試験を行う場合に
は、弁開度模擬信号選択回路107にて弁開度指令信号
S7を選択し、弁開度指令信号S107として減算器1
09に出力する。減算器109では、弁開度指令信号S
107と弁開度信号S6Aとの偏差信号S109が演算
され、乗算器110にて弁位置制御ゲイン分だけ乗算さ
れて弁開度操作信号S110として実弁を駆動する。
【0100】一方、実弁調整中条件により弁開度模擬信
号選択回路107にて、操作指令出力手段60Bからの
弁開度指令模擬信号S108の信号を選択し、その弁開
度指令模擬信号S108を弁開度指令信号S107とし
て減算器109に出力する。減算器109にて演算され
た弁開度指令信号S107と弁開度信号S6Aとの偏差
信号S109は、乗算器110にて弁位置制御ゲイン分
だけ乗算されて弁開度操作信号S110として実弁を操
作指令出力手段60Bで模擬した分だけ駆動することが
できる。従って、現地における弁調整試験において必要
とされる弁開度へ任意に設定でき弁調整試験を容易に行
うことができる。
【0101】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図9は本発明の第4の実施の形態に係わるプラント
制御装置の試験装置の説明図である。この第4の実施の
形態は、図8に示した試験装置60に対し、実機の動作
状態を予め設定された判定基準と比較しガスタービン制
御装置11の操作指令の良否を判定する比較判定手段6
0Cを備えたものである。
【0102】図9において、比較判定手段60Cの検出
器111は、弁調整試験時に弁開度指令信号S107に
より実弁が開閉したときの弁開度信号S6Aに基づい
て、オーバーシュートピーク値(またはアンダーシュー
トピーク値)を検出する。検出器111からのオーバー
シュート量S6Cは減算器109に入力され、開度指令
信号S107との偏差S8が演算される。そして、判定
器113において、偏差S8の絶対値が、弁位置制御回
路良否判定基準値設定器112に設定された判定基準値
S9よりも小さければ弁位置制御回路を良と判定し、弁
位置制御回路が必要とされる機能を満足していることを
知らせる。
【0103】従って、試験装置60の比較判定手段60
Cにて自動的に弁組合せ試験結果の判定が行えるため、
現地試験における機能確認試験が確実にしかも短時間で
行える。
【0104】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図10は本発明の第5の実施の形態に係わるプラン
ト制御装置の試験装置の説明図である。この第5の実施
の形態は、図9に示した試験装置60に対し、比較判定
手段60Cで否と判定された場合は実機の制御設定値を
オートチューニングする修正手段60Dを設けたもので
ある。
【0105】比較判定手段60Cにより、弁位置制御回
路のオーバーシュート量(アンダーシュート量)が判定
基準値S9より大となり、弁位置制御回路が否と判定さ
れた場合には、オートチューニング回路114は乗算器
110に設定された初期設定値(初期制御ゲイン)から
1を引いた値を乗算器110に自動的に設定する。
【0106】そして、オートチューニング回路114で
設定した変更後の制御ゲイン(P−1)を用いて、弁位
置制御回路の試験を判定器113の判定が良となるまで
自動的に何度も行う。
【0107】このように、比較判定した実機動作状態が
否と判定された場合に実機の制御設定値をオートチュー
ニングするので、試験員が計測した弁実開度信号を基に
して弁位置制御回路のゲインを何度も設定する必要がな
く弁調整試験が短時間でしかも確実に行える。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラント制御装置のシミュレーション試験において、プ
ラントの制御状態を任意の状態にすることができるの
で、プラント制御装置の機能確認試験を短時間に行え
る。また、一部の弁実機を用いたシミュレーション試験
において、弁実機とシミュレーションモデルのどちらを
使用するか容易に切替えることができるので、より適切
な試験を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置のブロック構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置における状態設定手段の一例を示すブ
ロック構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置におけるデータ格納手段の一例を示す
ブロック構成図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置におけるデータ格納手段の他の一例を
示すブロック構成図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置におけるガスタービン火炎喪失トリッ
プの試験項目である場合の操作指令の出力の説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置で試験項目を自動表示する動作内容を
示すフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置の説明図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置の説明図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係わるプラント制
御装置の試験装置の説明図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係わるプラント
制御装置の試験装置の説明図。
【図11】プラントシミュレータを使用しプラント制御
装置であるガスタービン制御装置の機能確認試験を行う
場合の従来のシステム構成図。
【図12】従来のガスタービン制御装置のブロック構成
図。
【図13】従来のガスタービン制御装置における燃料圧
力設定値とガスタービン速度との特性を定めた関数発生
器の特性図。
【図14】従来のガスタービン制御装置における起動制
御信号の変化を示す特性図。
【図15】従来のガスタービン制御装置の入口案内翼制
御部のブロック構成図。
【図16】従来のガスタービン制御装置における排ガス
温度と空気圧縮機吐出圧力との特性を定めた関数発生器
の特性図。
【符号の説明】
1…入口空気案内翼、2…空気圧縮機、3…空気流路、
4…燃焼器、5…燃料圧力制御弁、6…燃料流量制御
弁、7…燃料ノズル、8…ガスタービン、9…ガスター
ビン軸、10…発電機、11…ガスタービン制御装置、
12…軸端歯車、13…速度検出器、14…火炎検知
器、15…吐出空気圧力検出器、16、17…弁開度検
出器、18…第1圧力検出器、19…ガスタービン排ガ
ス温度検出器、20…発電機出力検出器、21…サイリ
スタ起動装置、21A…点火器、22…起動用遮断器、
23…並列用遮断器、24…プラントシミュレータ、2
5…自動化運転監視装置、25A…燃料流量制御信号選
択回路、26…関数発生器、27、29、33、39、
42、45、53、56…減算器、28、54…比例積
分制御器、30、34、36…スイッチ、31、35、
37…信号発生器、32…変化率制限器、38…速度負
荷設定器、40…比例制御器、43…上下限制限器、4
4、51、52…関数発生器、46…比例積分制御器、
47…燃料圧力制御部、48…燃料流量制御部、49…
積分器、50…設定器、55…低値選択器、57…デー
タ格納手段、58…試験項目選択手段、59…状態設定
手段、60…試験装置、60A…切替手段、60B…操
作指令出力手段、60C…比較判定手段、65…積分器
トラッキング回路、66…変化率制限器通過回路、67
…自己保持ロジック初期設定回路、68…OR回路、6
9…AND回路、70…NOT回路、71…初期設定信
号発生器、81…データ再現スイッチ、82…積分器出
力信号格納テーブル、83…自己保持回路出力信号格納
テーブル、84…試験項目テーブル、85…操作信号格
納テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 智 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 谷田部 充広 東京都府中市晴見町二丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 3G071 AA02 AB01 BA00 BA25 CA01 CA02 CA03 EA02 FA01 FA02 FA07 JA02 5H223 AA11 BB01 CC08 DD03 EE06 FF05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントの起動停止を行うプラント制御
    装置からの制御信号に基づいてプラントの状態量をプラ
    ントシミュレータで模擬し、前記プラント制御装置のシ
    ミュレーション試験を行うプラント制御装置の試験装置
    において、前記プラント制御装置および前記プラントシ
    ミュレータの制御状態量や試験項目を格納するデータ格
    納手段と、前記データ格納手段に記憶された試験項目を
    選択する試験項目選択手段と、前記プラント制御装置お
    よび前記プラントシミュレータの運転状態が前記試験項
    目選択手段で選択された試験項目の運転状態となるよう
    に制御状態量を設定する状態設定手段とを備えたことを
    特徴とするプラント制御装置の試験装置。
  2. 【請求項2】 前記状態設定手段は、前記試験項目選択
    手段で選択された試験項目の運転状態とした後に、選択
    された試験項目を行うための操作信号を前記プラント制
    御装置および前記プラントシミュレータに出力すること
    を特徴とする請求項1に記載のプラント制御装置の試験
    装置。
  3. 【請求項3】 前記プラント制御装置および前記プラン
    トシミュレータの運転状態の進行に伴って、その運転状
    態で必要とされる試験項目を表示する表示手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラ
    ント制御装置の試験装置。
  4. 【請求項4】 前記プラントシミュレータで模擬してい
    るプラント構成機器の模擬機能を実機と切替える切替手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載のプラント制御装置の試験装置。
  5. 【請求項5】 前記プラント制御装置の操作指令に代え
    て、実機に操作信号を出力する操作指令出力手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載のプラント制御装置の試験装置。
  6. 【請求項6】 実機の動作状態を予め設定された判定基
    準と比較し前記プラント制御装置の操作指令の良否を判
    定する比較判定手段を備えたことを特徴とする請求項5
    に記載のプラント制御装置の試験装置。
  7. 【請求項7】 前記比較判定手段で否と判定された場合
    は実機の制御設定値をオートチューニングする修正手段
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載のプラント制
    御装置の試験装置。
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