JP2001318697A - アップストリーム音声帯域モデムチャネルの一般化されたプリコーダ - Google Patents

アップストリーム音声帯域モデムチャネルの一般化されたプリコーダ

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JP2001318697A JP2001035729A JP2001035729A JP2001318697A JP 2001318697 A JP2001318697 A JP 2001318697A JP 2001035729 A JP2001035729 A JP 2001035729A JP 2001035729 A JP2001035729 A JP 2001035729A JP 2001318697 A JP2001318697 A JP 2001318697A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCMアップストリーム符号化方法およびエ
ンコーダを得る。 【解決手段】 本発明は、V.34で使用されるものに
類似した一般化されたラロイア・トレッター・ハーバー
ディン・(LTF)プリコーダを利用する。このプリコ
ーダ構造により、スペクトル整形を行うことができ、信
号配置整形利得を考慮することができ、データレートを
3〜3.5kbpsだけ改善する可能性がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル信号用の
アップストリーム・プリコーダに関する。特に、本発明
は、デジタル信号を送信するのに利用されるシステムに
おいてゼロを補償して、スペクトルおよび信号配置整形
(constellation shaping)することができる不均一符
号セットレベルを担うプリコーダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】V.92については、「PCMアップス
トリーム」方式が使用されることが同意されている。こ
れは、所定のレベルで中央局(CO)コーデックにおい
て受信される点の信号配置(constellation)からの信
号をアナログ・モデムが送信することを意味する。チャ
ネルおよび雑音がCOコーデックの前に来るため、これ
は(V.90におけるような)PCMダウンストリーム
とは一部異なる。レベルの任意のシーケンスが可能であ
るダウンストリームとは異なり、電力制約が与えられる
と、アップストリーム方向のCOコーデックによって受
信されるレベルのシーケンスについて任意に決定するこ
とはできない。単純な例として、モデムチャネルはDC
成分を通さないため、同じレベルを連続的に送信するこ
とはできない。また、COコーデックの前にいかなる等
化も行うことができない。
【0003】3Com,Conexantシステムおよ
びモトローラINGは、線形FIRイコライザが続く一
般化されたトムリソン−ハラシマ(TH)・プリコーダ
を送信機で使用することを提案している。プリコーダと
線形イコライザとの組合せはチャネル応答を補償し、そ
の結果、コーデックによって受信されるレベルは送信レ
ベルと整合する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】V.34とは異なり、
V.92における送信アップストリーム・シンボルは、
COコーデックと整合させるために、8kHzのシンボ
ルレートでなければならない。これはチャネル応答に無
関係にいえることである。しかしながら、チャネルは、
典型的には、DCもナイキスト成分も通さない。情報理
論の結果からは、送信信号のスペクトルはチャネルに整
合するように整形しなければならない。
【0005】配置プリコーディング,トムリンソン・プ
リコーダおよびトレリス・デコーダを使用する典型的な
通信方法が、ラロイアの米国特許第5,388,124
号,ベットの米国特許第6,026,120号,ヘルツ
バーグの米国特許第5,881,108号およびリーの
米国特許第5,973,725号を含めた従来技術で見
つけられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のラロイア・トレ
ッター・ハーバーディン(LTF)・プリコーダ構造
は、THプリコーダではできないスペクトル整形を送信
機で行うことを可能にさせる。本発明は、LTFプリコ
ーダがV.92に適用されてスペクトル整形および潜在
的な信号配置整形を可能にすることを教示する。THプ
リコーダの出力はほぼ均一な確率密度関数を有し、ま
た、サンプルはほぼ独立している。それのスペクトルは
入力シーケンスのスペクトルに無関係に平坦である。L
TFプリコーダの出力は原入力と小さく均一にランダム
な成分との和である。したがって、スペクトルは大部分
保存される。原スペクトルとのより大きい整合を保存す
ることにより、所要電力は低減される。それは、チャネ
ルが最小減衰を有し信号を通すことができる所に使用電
力が集中されるためである。
【0007】好ましい典型的な実施例は、不均一信号配
置,スペクトル整形および信号配置整形を可能にさせる
V.92用の一般化されたLTFプリコーダを教示す
る。一般化されたLTFプリコーダ自体は、既に考慮さ
れている提案からの変更であり、フレーミング,トレリ
ス符号化および信号配置設計を含む。
【0008】
【発明の実施の形態】典型的な実施例のデータに対する
典型的なフレーミングを図1に示す。このフレーミング
は、ここで典型的な実施例を説明するための典型的な基
準フレーミングとして使用される。
【0009】本発明のフレーミングは、[TR−30.
1/99−11−053](3Comなど)に記載され
ているフレーミングに実質的には基づいている。フレー
ム構造は前の提案を変更せずに踏襲している。記号は、
下記のように、また、図1に示すように定義される。
[TR−30.1/99−11−053]と同様に、本
発明のフレームは、図1に示すように6シンボルの2信
号配置フレームおよび4シンボルの3トレリス・フレー
ムを含む12シンボル・フレーム構造を有する。
【0010】インデクスi=0,1,2,...11は
データ・フレーム番号を示す。インデクスk=0,1,
2,3,はトレリス・フレーム番号を示す。トレリス・
フレームには、V.34で使用される4次元符号に整合
する4つのシンボルがある。
【0011】インデクスnは、ここでは、時間を示すの
に使用される。インデクスi,kは整数全数(integer
whole numbers)としてnから引き出すことができる。
インデクスiは、「n mod 12」または「n/1
2の整数剰余(integer remainder)」に等しい。イン
デクスkは、「n mod 4」または「n/4の整数
剰余」に等しい。
【0012】各12シンボル・データ・フレームには、
Kシリアル入力データビットがある。データレートが8
000/6kbpsの任意の倍数となるように、Kは偶
数である。
【0013】Kビットはモジュラス・エンコーダに入
る。12の独立したマッピング・モジュールM0〜M11
があり、それらは、データ・フレーム間隔0からデータ
・フレーム間隔11までをそれぞれ選択するためのPC
M信号配置点における構成要素の数である。Miは、デ
ータ・フレーム間隔iで使用されるプリコーダ出力レベ
ルの数に等しい。
【0014】Kiは、データ・フレームiに対するモジ
ュラス・エンコーダの出力である。Kiは、入力データ
によって決定される0とMi−1と間の整数である。Ki
を引き出す方法は、V.90仕様および[TR−30.
1/99−11−053]に記載されている。
【0015】スペクトル整形を達成するための考えられ
るいくつかの方法がある。一つの例はV.90のスペク
トル・シェーパーである。ここでは、入力データビット
は、最初に、大きさおよび符号ビットに分解される必要
がある。スペクトル・シェーパーへの入力は、整形を行
うのにPCM符号セット大きさの代わりに、インデクス
の大きさを使用する。シミュレーション結果は、インデ
クスが信号配置点を[TR−30.1/99−11−0
54]に記載されているように分類する限りではPCM
符号セット大きさおよびインデクス大きさを使用するこ
との違いは非常に小さいことを示している。このように
して、インデクスは符号セットレベルにほぼ線形に比例
する。
【0016】現在提案されているプリコーダおよびプリ
イコライザ構造を図2に示す。この図において、nは時
間を示す。図2において、送信機は、プリコーダ・フィ
ードバック要素21,B(D)とフィードフォワード・
イコライザ23,W(D)とからなる。送信機への入力
におけるynの値はPCM符号セットレベルを表わす。
これらのレベルは、非線形μまたはA−則コーデック
(A-low codec)のために均一に離れていない。選択さ
れたレベルのシーケンスは、ユーザ・データおよびプリ
コーダ・ルールによって駆動される。
【0017】シーケンスynは任意とすることはできな
い。現在のモデルでは、ynは、受信機においてすべて
同じ入力値Kiにマッピングされる(時間nで、データ
・フレームはiであると仮定する)信号配置点の同値類
(equivalence class)から選択される。ynの値は同値
類から選択されてxnのべき乗を最小にする。均一格子
からの信号配置に対して、それはTHプリコーディング
と等価である。
【0018】データ・フレーム番号iは、0と11との
間を巡回し続け、「n mod 12」に等しい。同様
に、トレリス・フレーム番号kは0と3との間を巡回す
るとともに「n mod 4」に等しいものと仮定す
る。インデクスnから、iおよびkを見つけることがで
きる。一般化されたLTFプリコーディングでは、yn
の選択は次のように行われる。[TR−30.1/99
−11−054]におけると同様に、A内のN信号配置
点の完全なセットをa(m)(mは−N/2以上N/2
未満)で示す。信号配置点は上昇順であり、(−N/
2)が最小(負で最大)点であり、(N/2−1)が最
大点である。典型的には、Aは、同数の正要素および負
要素を有し、かつ、0の周りに対称である。
【0019】本発明の方法では、ynを求める最初のス
テップは、信号配置部分集合における基準点を見つける
ことである。基準点は、fn以上のAにおける最小要素
として定義される(図2より)。この点はa(re
n)と呼ばれる。プリコーダがなければ、refnは常
に0に等しい。
【0020】送信された信号配置点yn=a(mn)は、
モジュラス・エンコーダの出力Kiおよび基準点refn
に基づいて選択される。送信された信号配置点の選択
は、mnの選択によって決定され、次式で表わされる。
【0021】
【数1】 mn=Ki+refn−Mi/2 k=[0, 1, 2]に対して (1)
【0022】また、k=3(n mod 4=3)に対
して、インデクスは、refnが偶数であるか奇数であ
るかに応じて異なるように選択される。
【0023】
【数2】 mn=2・Ki−Mi+refn+[(mn-3+mn-2+mn-1+Y0) mod 2] refnが偶数に対して (2) mn=2・Ki−Mi+refn+1−[(mn-3+mn-2+mn-1+Y0) mod 2] refnが奇数に対して (3)
【0024】言葉で述べると、a(mn)は、a(re
n−Mi/2)...a(refn+Mi/2−1)から
選択される。ここで、k=0,1,2に対しては、a
(refn)...a(refn+Mi/2−1)は正の
プリコーダ出力に対応し、a(refn−1)...a
(refn−Mi/2)は負のプリコーダ出力に対応す
る。k=3に対しては、間隔はa(refn
i)...a(refn+Mi−1)の範囲である。ト
レリス・コーダ出力Y0は、インデクスの和が偶数であ
るか奇数であるかによって決まる2つのコセット(cose
t)の一方を選択する。4つのインデクスm0...m3
は、[PCM’00−020,モトローラING](j
nの代わりにmnを使用する)に記載されているように、
逆マップによりトレリス・コーダ入力を決定する。Re
nは、次の送信サンプルを選択するスライディング・
ウィンドウの中心点である。
【0025】mnは−N/2,N/2−1の範囲内に入
らないことがある。通常のTHプリコーダまたはLTF
プリコーダの場合には、これは、チャネル出力がコーデ
ック範囲およびクリップを越える状況に類似している。
一般化されたLTFプリコーディングに対してこのケー
スに対処する1つの方法は、mn>N/2−1であれば
n=mn−Miとし、mn<−N/2であればmn=mn
iとすることである。
【0026】これは、元の意図された範囲を越えるプリ
コーダ出力を有することに類似している。これは、プリ
コーダ出力が指定された範囲内に留まるかどうかに無関
係にプリコーダ出力の大きさを最小にするために同値類
の構成要素を選択することによって対処される。任意の
プリコーディング提案では、プリコーダ出力が元の意図
された範囲を越えてることが許可されている場合には、
送信機電力レベルが高められ、その高める度合いは、配
置範囲を越える尤度に依存する。考えられる最大信号配
置点の大きさは、考えられる最大プリコーダ出力にプリ
コーダ・フィルタのL1ノルムを乗じて算出することが
できる。しかしながら、プリコーダ・フィルタの長さに
よっては、この出力は非常にありそうもないことがあ
る。
【0027】この手順は、一般化されたLTFプリコー
ダを示すものである。プリコーダの出力は、入力とほぼ
同じスペクトル形状および電力に留まる。プリコーダへ
の入力はトレリス符号に従って符号化される。
【0028】一般化されたLTFプリコーダとV.34
で使用されるバージョンとの間の類似を調べるために、
V.34で使用されるLTFプリコーダのブロック図を
図3に示し、別の実施例を図4に示す。LTFプリコー
ダでは、入力信号bnは、直接には選択されないが、上
述したように方程式1〜4から選択されるynに関連付
けられる。図4において、bnはyn−qnに等しい。量
子化誤差を除けば、これは、fnが基準点によって指定
されるため、bnを原点周りに集中する。LTFプリコ
ーダでは、出力xnは、入力シーケンスbnと小さな項e
nとの和に等しい。ここで、小さな項enは、プリコーダ
・フィルタ出力fnと最近信号配置点に量子化されたこ
の値と間の誤差を表わす。信号配置が均一な間隔とさ
れ、信号配置点が距離dだけ離される場合には、ek
値は(−d/2,+d/2)の間隔にわたって均一であ
る。
【0029】LTFプリコーダの平均出力電力は、TH
プリコーダの平均出力電力と同じであり、M−PAM均
一間隔信号配置に対しては(Md)2/12に等しい。
【0030】この方法のポイントは、bnをスペクトル
的に整形できることである。enが小さいため、図3か
ら明らかなように、プリコーダの出力は同じスペクトル
形状を維持する。方程式1〜4において、bnが選択さ
れ、fnの量子化されたバージョンがbnに加算されてy
nを決定する。任意の雑音または非補償シンボル間イン
ターフェイスを除いて、信号bnではなくynがCOコー
デックで受信される。プリコーダ・フィルタを通過する
のはynであるため、これは図2および図4において明
らかである。
【0031】一般化されたLTFプリコーダは同じ原理
を使用する。図3におけるbnの値は、一般化されたプ
リコーダで使用されるa(refn)に対応する。図3
におけるbnの値は、一般化されたプリコーダにおける
a(mn−refn)と関連付けられる。V.34プリコ
ーダと一般化されたLTFプリコーダとの違いは、レベ
ルが均一ではないことがあることである。均一な無限信
号配置では、2つのプリコーダは同じとなることがあ
る。
【0032】一般化されたLTFプリコーダは、V.3
4受信機に類似しているが、より単純である。V.34
受信機では、最初のステップは、予測器(predictor)
が続く線形イコライザとしばしば考えられるイコライザ
・フィルタである。V.92に対しては、このフィルタ
は送信機に移される。PCMアップストリームに対して
は、ビタビ検出器が、受信PCMレベルに直接に作用
し、使用されるトレリス・エンコーダに従って最尤シー
ケンスを見つける。次に、V.34と同様に、このシー
ケンスは逆プリコーダ・フィルタに通されて原入力シー
ケンスを回復する。
【0033】入力シーケンスbnが自己相関関数を有す
る場合には、次式が成り立つ。
【0034】
【数3】 raa=E[bn 2, bnbn-1, ..., bnbn-j] (4)
【0035】ここで、E(・)は、「の期待値」を意味
する。xkの自己相関関数は次式で表わされる。
【0036】
【数4】
【0037】均一間隔PAM信号配置に対しては、E
(bn 2)はd2/12[M2−1]に等しく、それは典型
的にはd2/12よりも遥かに大きい。LTFプリコー
ダの出力はプリコーダの入力とほぼ同じスペクトル形状
を有する。
【0038】非符号化性能は、信号配置におけるレベル
の一つが他のレベルと間違えられる平均確率として評価
されることができる。ガウス雑音を仮定すると、それは
次式に等しい。
【0039】
【数5】
【0040】ここで、dは2つの符号設定点間の距離で
あり、σは雑音の標準偏差である。説明の目的から、こ
の解析は、サーバによって受信されるエコーの影響を含
んでいない。近似は、雑音がガウス性であるものと仮定
する。雑音は、実際上、付加的チャネル雑音と不完全フ
ィルタリングからのシンボル間干渉との両方からなって
いる。非均一信号配置間隔に対しては、dは点ごとに変
動する。性能は、均一信号配置を仮定することによって
近似され得る。
【0041】均一信号配置に対しては、dの値は、送信
電力が指定された限界内となるように、選択され得る。
最後のセクションから、プリコーダ出力の自己相関は次
式で表わすことができる。
【0042】
【数6】
【0043】ここで、rxxは正規化される。プリイコラ
イザ・フィルタからの総電力は次式で表わされる。
【0044】
【数7】
【0045】ここで、wはプリイコライザ・フィルタ係
数のカラム・ベクトルであり、Rxxは、rxxから引き出
されるトエプリッツ・マトリックス(Toeplitz matri
x)である。これは送信機電力である。PAMレベルの
数M,正規化自己相関ベクトルr xx,プリイコライザ・
フィルタwおよび電力制約が与えられると、dを見つけ
ることができる。次に、フィルタは、プリコーダ出力の
電力および誤差の電力を一緒に最小にするように、選択
される。
【0046】入力シーケンスがスペクトル整形されない
場合には、一般化されたLTFプリコーダに対する性能
評価,プリコーダおよびプリイコライザ・フィルタは、
一般化されたTHプリコーダに対するものと同じであ
る。
【0047】一例として、PN3857 R13(アン
ロードされたループ)からのテスト・ループ5上の非符
号化性能が図4に示されている。均一信号配置を仮定す
ると、プリコーダ出力電力は−12dBmに制約され
る。3700Hzにおける減衰が3dBであるアンチ・
エイリアシング・フィルタが使用された。フィードフォ
ワード・フィルタ・タップ(シンボル間隔)の数は10
0に設定され、また、プリコーダ・タップの数は40
(必要な数よりも多い)に設定された。プリコーダ出力
は1−D2チャネルのフィルタリングされた出力に対応
する自己相関ベクトルrxx=[1.0−.5]を有する
ものと仮定された。示された結果は、データレートが8
000log2(M)に等しいものと仮定している。符
号は加えられず、すべてのiに対してMi=Mとした。
付加的雑音はガウス性と仮定された。dBrnで表わし
た雑音は、3kHz帯域にわたって総雑音電力マイナス
90dBmである。結果はクローズドフォーム(closed
-form)解析に基づいている。
【0048】結果は、スペクトル整形はデータレートを
高める可能性があることを示している。スペクトル整形
は、雑音に3〜3.5dBの免疫性を付加する。データ
レートから考えると、これは3〜3.5kbpsに解釈
される。使用されるスペクトル・シェーパーに応じて、
考慮される必要がある符号レート損失または電力レート
損失がある。
【0049】ここに教示された発明概念の範囲内で多く
の異なる実施例が考えられ、また、法の記載要件に従っ
てここに詳細に示された実施例に多くの修正を加えるこ
とができるため、ここに示した詳細は説明用であって制
約的意味合いがないことを理解願いたい。
【0050】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)PCMアップストリーム符号化の方法であって、
スペクトル形状を有する信号をアナログ・モデムから受
信するステップと、前記スペクトル整形受信信号の入力
スペクトルに整合された非均一確率密度で整形された点
の信号配置を提供するステップと、前記受信信号の前記
スペクトル形状に密接に対応する前記点の信号配置から
点の出力信号を供給するステップと、を含む、方法。 (2)前記受信信号の現在値に基づいて前記点の信号配
置内にポインターを定義するステップと、前記ポインタ
ー値に基づいて予め定められた範囲内に信号配置点のウ
ィンドウを定義するステップと、前記受信信号の前記現
在値に対応する前記ウィンドウ内から信号配置点を選択
するステップと、をさらに含む、第1項記載の方法。 (3)前記各信号配置点(y)は、mnを次のように選
択することによって、
【0051】
【数8】mn=Ki+refn−Mi/2 k=[0, 1, 2]に対して
【0052】公式yn=a(mn)によって求められる、
第1項記載の方法。 (4)前記信号配置内の前記点が、前記ウィンドウの前
記定義に基づいて同値類に割り当てられる、第2項記載
の方法。
【0053】(5)PCMアップストリーム符号化の方
法であって、入力データビットの信号を受信するスペク
トル・シェーパーを設けるステップと、前記スペクトル
・シェーパーからPCM符号セットレベルを受け入れ、
フィードバック信号を発生するフィードバック要素とフ
ィードフォワード要素とを有する送信機を設けるステッ
プと、を含み、前記PCM符号セットレベルが、信号配
置フレームおよびトレリス・フレームを含めたシンボル
・フレーム構造を有し、前記方法が、データビットを大
きさと符号とに分解し、前記分解されたデータビットを
前記スペクトル・シェーパーに入力して前記信号を前記
大きさに基づいて整形するステップと、前記PCM符号
セットレベルを信号配置点のスライディング・ウィンド
ウから選択して電力を最小にするステップと、前記フィ
ードバック信号よりも大きいウィンドウ内の最小要素と
して前記信号配置内の基準点を決定するステップと、送
信された信号配置点を前記基準点および前記フィードバ
ック信号に基づいて信号配置点の前記スライディング・
ウィンドウから決定するステップと、前記トレリス符号
化信号のインデクスの和を求めるステップと、インデク
スの和の値によって決まる2つの剰余類の一方からトレ
リス・コーダ出力を偶数または奇数として選択するステ
ップと、前記送信された信号配置点を前記フィードフォ
ワード要素に与えるステップと、前記シーケンスを逆プ
リコーダ・フィルタに与えて前記原入力シーケンスを回
復するステップと、をさらに含む、方法。 (6)前記送信された信号配置点が、前記モジュラス・
エンコーダの出力および前記基準点に基づいて選択され
る、第5項記載の方法。 (7)前記送信された信号配置点yn=a(mn)の前記
選択が、次のようなmnの選択によって決定される、
【0054】
【数9】mn=Ki+refn−Mi/2 k=[0, 1, 2]に対して 第6項記載の方法。
【0055】(8)k=3であり、前記インデクスがr
efnが偶数であるか奇数であるかに応じて下記の方程
式の一方から選択される、
【0056】
【数10】 mn=2・Ki−Mi+refn+[(mn-3+mn-2+mn-1+Y0) mod 2] refnが偶数に対して mn=2・Ki−Mi+refn+1−[(mn-3+mn-2+mn-1+Y0) mod 2] refnが奇数に対して 第7項記載の方法。
【0057】(9)PCMアップストリーム符号化のた
めのエンコーダであって、入力データビットの信号を受
信し、プリコーダおよびプリイコライザを有するスペク
トル・シェーパーと、該スペクトル・シェーパーからP
CM符号セットレベルを受け入れ、フィードバック信号
を発生するフィードバック要素を有する送信機であっ
て、前記PCM符号セットレベルが、信号配置フレーム
およびトレリス・フレームを含めたシンボル・フレーム
構造を有し、データビットが、大きさおよび符号に分解
され、前記信号を前記大きさに基づいて整形するために
前記スペクトル・シェーパーに入力され、前記PCM符
号セットレベルが、電力を最小にするように信号配置点
のスライディング・ウィンドウから選択される、送信機
と、前記フィードバック信号よりも大きいウィンドウ内
の最小要素として、前記信号配置内に基準点を決定する
セレクタと、送信された信号配置点を前記基準点および
前記フィードバック信号に基づいて決定する比較器と、
前記トレリス符号化信号のインデクスの和を求める加算
器であって、インデクスの和の値によって決定される2
つの剰余類の一方からトレリス・コーダー出力を偶数ま
たは奇数として選択する、加算器と、前記送信された信
号配置点を受信するフィードフォワード要素と、前記シ
ーケンスを受信して前記原入力シーケンスを回復する逆
プリコーダと、を具備する、エンコーダ。 (10)アナログ・モデム信号をスペクトル的に整形す
る方法であって、8kHzシンボルレートを有するモデ
ムを設けるステップと、前記モデムを中央局クロックに
同期させるステップと、アナログ・モデム信号のスペク
トル整形分布がDCおよび4kHzにおける送信を解消
することを可能にさせるプリコーダを利用するステップ
と、を含む、方法。 (11)アナログ・モデム信号をスペクトル整形するシ
ェーパーであって、8kHzシンボルレートを有するモ
デムから信号を受信する受信機と、アナログ・モデム信
号の分布をスペクトル整形してDCおよび4kHzにお
ける送信を解消するプリコーダと、を具備する、シェー
パー。
【0058】(12)PCMアップストリームに対し
て、アナログ・モデムは、中央局(CO)でのコーデッ
クの入力における信号のサンプルが所定のレベルのセッ
トであるように、シンボルのフィルタリングされたシー
ケンスを送信しなければならない。そのため、アナログ
・モデムは、COクロックに同期された8kHzシンボ
ルレートを使用する必要がある。典型的な電話チャネル
はDCおよび4kHzにおいてゼロを有する。したがっ
て、最善の性能とするためには、アナログ・モデムによ
って送信される信号をスペクトル整形してチャネルに整
合させなければならない。本発明は、V.34で使用さ
れるものに類似した一般化されたラロイア・トレッター
・ハーバーディン・(LTF)プリコーダを利用する。
このプリコーダ構造によりスペクトル整形を行うことが
でき、信号配置整形利得を考慮することができる。スペ
クトル整形を行うこのプリコーダを使用すると、データ
レートを3〜3.5kbpsだけ改善する可能性があ
る。
【0059】関連出願の相互参照「PRECODER FOR V.92
PCM UPSTREAM」と題された、2000年2月10日に出
願された米国仮出願第60/181,520号に対する
米国特許法120条の下での利益を請求する。
【図面の簡単な説明】
【図1】V.92アップストリームについての典型的な
提案されたフレーミング構造を示す図である。
【図2】典型的なLTFプリコーダを示すブロック図で
ある。
【図3】入力を最近信号配置点に整合させる本発明の典
型的なプリコーダを示すブロック図である。
【図4】入力を最近信号配置点に整合させる本発明の別
の典型的なプリコーダを示す別の同等なブロック図であ
る。
【図5】より速い転送速度を可能とさせる本発明の実現
による省電力を示す非符号化性能結果を示すグラフであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PCMアップストリーム符号化の方法で
    あって、 スペクトル形状を有する信号をアナログ・モデムから受
    信するステップと、 前記スペクトル整形受信信号の入力スペクトルに整合さ
    れた非均一確率密度で整形された点の信号配置を提供す
    るステップと、 前記受信信号の前記スペクトル形状に密接に対応する前
    記点の信号配置から点の出力信号を供給するステップ
    と、 を含む、方法。
  2. 【請求項2】 PCMアップストリーム符号化のための
    エンコーダであって、入力データビットの信号を受信
    し、プリコーダおよびプリイコライザを有するスペクト
    ル・シェーパーと、 該スペクトル・シェーパーからPCM符号セットレベル
    を受け入れ、フィードバック信号を発生するフィードバ
    ック要素を有する送信機であって、 前記PCM符号セットレベルが、信号配置フレームおよ
    びトレリス・フレームを含めたシンボル・フレーム構造
    を有し、 データビットが、大きさおよび符号に分解され、前記信
    号を前記大きさに基づいて整形するために前記スペクト
    ル・シェーパーに入力され、 前記PCM符号セットレベルが、電力を最小にするよう
    に信号配置点のスライディング・ウィンドウから選択さ
    れる、 送信機と、 前記フィードバック信号よりも大きいウィンドウ内の最
    小要素として、前記信号配置内に基準点を決定するセレ
    クタと、 送信された信号配置点を前記基準点および前記フィード
    バック信号に基づいて決定する比較器と、 前記トレリス符号化信号のインデクスの和を求める加算
    器であって、 インデクスの和の値によって決定される2つの剰余類の
    一方からトレリス・コーダー出力を偶数または奇数とし
    て選択する、 加算器と、 前記送信された信号配置点を受信するフィードフォワー
    ド要素と、 前記シーケンスを受信して前記原入力シーケンスを回復
    する逆プリコーダと、 を具備する、エンコーダ。
JP2001035729A 2000-02-10 2001-02-13 アップストリーム音声帯域モデムチャネルの一般化されたプリコーダ Abandoned JP2001318697A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012065433A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Mitsubishi Electric Corp 保護リレー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012065433A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Mitsubishi Electric Corp 保護リレー

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